【文献】
下倉 雅行、大国 航、島袋 舞子、兼宗 進、村上 晴美,学習分野を考慮したインターネット検索の提案,情報処理学会 研究報告 コンピュータと教育(CE),日本,情報処理学会,2015年 3月 4日,p.1-8
【文献】
榎本 聡、室田 真男、清水 康敬,漢字かな自動変換機能等を備えたインターネット学習システムの開発,電子情報通信学会論文誌 (J83ーD−I) 第3号,日本,社団法人電子情報通信学会,2000年 3月25日,p.384〜394
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記選択文字列保存部は、学習者により選択された文字列が保存され、前記学習科目保存部に登録された前記学習科目と前記文字列を一組のセットにした検索文字列が作成され、前記サーチエンジンに転送して、インターネットで検索される機能を備えたこと、
を特徴とする請求項1に記載の文書検索学習システム。
前記画像文字列変換部は、学習者により文字画像選択手段で電子文書の画像内に存在する文字画像が選択され、選択された画像文字列をテキストデータに変換して前記選択文字列保存部に保存される機能を備えたこと、
を特徴とする請求項1に記載の文書検索学習システム。
前記コンテンツ表示部と前記学習部は、検索分野を指定する専用キーワードが保存され、前記学習科目保存部に登録された前記学習科目と、前記選択文字列保存部に保存された選択文字列、又は前記学習部の前記問題部の文字列と、前記専用キーワードを一組のセットにした検索文字列が作成され、前記サーチエンジンに転送して、インターネットで検索される機能を備えたこと、
を特徴とする請求項1に記載の文書検索学習システム。
前記カード入力画面の問題入力部に入力された前記文字列と前記学習科目を一組のセットにした検索文字列が作成され、前記サーチエンジンに転送され、インターネット上の検索ができる機能を備えたこと、
を特徴とする請求項9に記載の文書検索学習システム。
前記カード入力画面が表示された前記学習部は、検索されて現在開いているホームページHTML文書の本文部分が前記解答部に表示され、学習者が内容を削除・加筆して編集することができる機能を備えたこと、
を特徴とする請求項9に記載の文書検索学習システム。
前記学習部は復習機能を備え、前記学習結果保存部に保存された学習結果が表示でき、表示された学習結果の不明な部分や、さらに深く知りたい部分を、サーチエンジンを使用して検索する機能を備えたこと、
を特徴とする請求項1に記載の文書検索学習システム。
前記学習部の復習機能は、カレンダー式選択画面を備え、学習者によりカレンダーから選択された学習日の日付が付された学習カードだけを連続して抽出して表示し、復習できる機能を備えたこと、
を特徴とする請求項1に記載の文書検索学習システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
上記で説明した特許文献には、次のような課題がある。
【0014】
特許文献1の「電子文書検索処理方法と装置及び電子文書検索処理プログラムを記録した記録媒体」は、利用者が収集先のURLを入力して登録するものである。このため、利用者は入力する前に目的のサイトのURLを調べなければならない。また、学習科目を入力するものではなく、利用者が学習科目を指定できない。
【0015】
特許文献2の「情報提示システム及びその構成装置、記録媒体」は、学生の履修項目をサーバ側で管理する方法であり、通信教育の加入や会員登録を前提としたシステムで、学生からの質問に対応する方法を提供しているが、利用者側が学習科目を時間ごとに変更することを想定していない。
【0016】
特許文献3の「情報検索システム」は、予め単語を登録しておいて、検索の絞り込みを行う方法であり、学習科目を登録するものではない。
【0017】
特許文献4の「文書情報管理システム」は、文章中の検索対象単語の前後の文字列を形態素解析して、近傍の名詞を抽出して、第2キーワードにし、文書のタイトルを第2キーワードとして、検索を絞り込んでいる。
【0018】
しかしながら、このような方法では、例えばイタリア人が日本語を勉強する場合に於いて必要な絞込みキーワードである「Giapponese」は、文章中に存在しないので抽出できない。実際、日本語学習用テキストが各国の人専用に対応することはできないので、それぞれの学習者が自国語で設定する方法の方が、各国語で編集された日本語説明サイトが検索できる。また、中学生が英語のサイド・リーダーに、著作権切れの児童書を「Project Gutenberg(登録商標)」などからダウンロードして利用する場合、タイトルにも文中にも日本語はないので、日本の中学生用の英単語解説サイトが検索で上位にヒットする可能性は低い。
【0019】
特許文献5の「情報処理装置、電子辞書提供方法及びプログラム」は、利用者が自分の能力をユーザープロファイル情報として登録しておき、その情報をもとに使用する辞書を自働的に選択する方法であり、利用者が「学習する科目」を階層的に設定して、学習時間割ごとに学習科目を変更することはできない。
【0020】
特許文献6の「対話型電子書籍」は、文章中の文字列を選択した後、既定のリンク、又は利用者が自ら設定したリンク一覧のポップアップ・メニュから特定の辞書を選択して、文字列の検索を行う方法である。この方法では、既定のリンク先に自分の利用する辞書がない場合、個別のリンク先のURLを自分で調べて入力して設定する必要がある。また、設定してもそのリンク先でしか検索できない。
【0021】
特許文献7の「暗記用の電子書籍教材は」、文章の暗記を助けるための教材であり、電子書籍からの検索により、情報を収集したり学習したりすることができない。
【0022】
本発明は、電子書籍やデジタル教科書などの電子文書を、学習教材として利用する場合に於いて、文書中の知らない単語・用語や資料を、学習者がインターネットで簡単に検索でき、検索した単語・用語等を簡単に保存して、効率よく復習して暗記できるようにする文書検索学習システム、装置及び方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0023】
本発明は、学習する教科書や書籍を選択してコンテンツを表示するコンテンツ表示部と、電子文書を保存するコンテンツ保存部と、学習する学習科目を登録し、保存する学習科目保存部と、文書中の文字列を選択して保存する選択文字列保存部と、文書中の画像内で文字画像を選択し、編集可能なテキストデータに変換した選択文字列として選択文字列保存部に保存する選択画像文字列変換部と、登録された学習科目と選択文字列または選択画像文字列をワンセットにしてインターネット上で検索するサーチエンジンと、検索結果を表示する検索結果表示部と、検索した日付、学習科目、選択文字列、及び、検索結果を保存する検索結果保存部と、問題部と解答部と学習科目部、及び、検索機能と復習機能を備えた学習部と、学習部での学習を表示する学習表示部と、学習部で学習した結果を、学習帳として保存する学習結果保存部と、を備えたことを特徴とする文書検索学習システムである。
【0024】
学習科目は、階層的に設定して登録し、保存することができる機能を備えている。また、学習科目保存部に保存された学習科目及び階層的学習項目の組み合わせを変更できる機能を備えている。選択文字列保存部は、選択した文字列が保存され、学習科目保存部に登録された学習科目と文字列を一組のセットにして、サーチエンジンに転送して、インターネットで検索する機能を備えている。
【0025】
学習科目とは、例えば日本語を勉強するイタリア人が学習科目として「Giapponese」を設定する場合を想定している。勿論イタリア人のみならず、各国の人が自国語で「日本語」と科目を入力すると、読めない日本語の文字列でも、マウスで選択するだけで検索でき、自国語で解説された日本語の辞書サイトを開くことができる。
【0026】
階層的とは、例えば「家計簿ソフト」において、「食費」の項目の下位に「野菜」や「肉類」「魚介類」などの細目を設定するようなものである。例えば、中学生が使用する場合には、大項目に「中学」と設定し、細目に「国語」「古文」「数学」「理科」「社会」「英語」などの科目を登録する。また、例えば、行政書士試験の受験生は、大項目に「行政書士」と設定し、細目に「憲法」「民法」「地方自治法」などの受験科目を設定する。勿論、何も設定しないこともできる。
【0027】
学習科目は、一旦入力設定すると、次回からは例えばマウスでクリックするだけで設定変更できる。例えば、英語学習を終了して、次に数学を勉強しようと思ったら、設定画面を開いて数学メニューをクリックし、下位分類の「英語」を「数学」に選択し直し、「中学 数学」の組み合わせに変更して、決定ボタンをクリックし、設定を変更する。
【0028】
学習科目が一緒にセットで検索されるので、検索対象を絞り込むことができる。例えば上述の行政書士試験受験者の場合、学習科目に「行政書士 地方自治法」と保存して地方自治法の受験テキストを開き、文中の知らない専門用語を検索することもできるが、過去問番号を検索することもできる。
【0029】
画像文字列変換部は、電子文書の画像内に存在する文字画像を選択し、選択した画像文字列をテキストデータに変換して選択文字列保存部に保存する機能を備えている。
【0030】
コンテンツ表示部と学習部は、検索分野を指定する専用キーワードによる検索機能を備えている。専用キーワードは、例えば「動画」、「画像」等であり、例えば、学習者がイタリア人学生の場合は、学習科目を「Giapponese」と予め設定し、日本語のテキストを勉強している途中で、「草履」という文字列が読めなかった場合、「草履」という文字列をマウスで選択して「画像」ボタンをクリックすると、予め設定された学習科目「Giapponese」と選択された文字列「草履」と「画像」という「画像」ボタン専用キーワードがセットになってサーチエンジンに転送され、画像の検索結果の実物の草履の写真を見て、知らなかった単語の実態像を確認することができる。
【0031】
学習部は、選択文字列を学習部の問題部に、検索して現在開いているホームページHTML文書の本文部分を学習部の解答部に表示する。なお、解答部に表示されたHTML文書の本文部分は、内容を削除・加筆して編集することができる機能を備えている。また、コンテンツ表示部に表示されているコンテンツの選択された選択文字列を学習部の問題部に入力し、学習部の解答部には、WEB検索しないで任意に解答を入力できる機能を備えている。
【0032】
例えば、英語の教科書などには、新出単語やイディオムとその訳語などを、箇条書きにまとめた一覧表部分がある。そのような場合、ネット検索することなく、そのままテキストから訳語を解答部に入力できる。
【0033】
学習部は、問題部と解答部と学習科目が任意に作成可能な新規作成機能を備え、任意文字列と学習科目を一組のセットにして、サーチエンジンに転送してインターネット上の検索ができる機能を備えている。さらに、検索して現在開いているホームページHTML文書の本文部分を解答部に表示させるとともに、内容を削除・加筆して編集することができ、作成日の日付と共に学習結果保存部に保存する機能を備え機能を備えている。
【0034】
学習部は、復習機能を備え、学習結果保存部に保存された学習結果が表示でき、表示された学習結果をさらに検索する機能を備えている。また、学習結果保存部に保存された問題部と解答部が独立して表示でき、学習者の解答に対する正解又は不正解が、復習日の日付と共に学習結果保存部に保存できる機能を備えている。
【0035】
復習機能は、問題部を表示してから解答部を表示する順行表示と、解答部を表示してから問題部を逆転表示する反転行表示が可能である。
【0036】
これにより、例えば、英単語=問題部を表示して、訳語=解答部を思い出す学習(英和問題)をした後、反転ボタンをクリックすると、先に訳語=解答部を表示して、英単語=問題部を隠し、英単語を思い出す訓練(和英問題)をすることができる。
【0037】
学習部は、カレンダー式選択画面を備え、カレンダーから復習する学習日を選択して選択された日付が付された学習カードだけを連続して抽出して表示し、復習できる。復習機能は、選択された学習日の不正解問題を選択して復習でき、不正解の回数を保存できる機能を備えている。これらの機能により、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウス(Hermann Ebbinghaus)の忘却曲線を応用し、更に米国のマイス(C.A.Mice)教授が提唱する「間隔反復=Spaced Repetion」法を実践して、復習効果を高めることができる。
【0038】
不正解の回数を保存できるため、復習時に、不正解の回数が多い問題を重点的に復習できる。また、学習部は、復習時に問題部に表示された問題を再度検索できる機能を備えているので、復習している途中で、不正解の原因を調べたり学習した時点では気が付かなかった疑問が湧いて来たりした場合は、もう一度出典のホームページを開いて詳しい内容を確認したくなる。その際、学習科目も保存されているので、文字列と一緒に学習科目をワンセットにして、再びネットで検索することができる。
【0039】
本発明は、学習する教科書や書籍を選択してコンテンツを表示するコンテンツ表示部と、電子文書を保存するコンテンツ保存部と、学習する学習科目を登録し、保存する学習科目保存部と、文書中の文字列を選択して保存する選択文字列保存部と、文書中の画像内で文字画像を選択し、編集可能なテキストデータに変換した選択文字列として選択文字列保存部に保存する選択画像文字列変換部と、登録された学習科目と選択文字列または選択画像文字列をワンセットにしてインターネット上で検索するサーチエンジンと、検索結果を表示する検索結果表示部と、検索した日付、学習科目、選択文字列及び、検索結果を保存する検索結果保存部と、問題部と解答部と学習科目部、及び、検索機能と復習機能を備えた学習部と、学習部での学習を表示する学習表示部と、学習部で学習した結果を、学習帳として保存する学習結果保存部と、を備えた文書検索学習装置を提供する。
【0040】
また、本発明は、学習する教科書や書籍を選択してコンテンツを表示するコンテンツ表示ステップと、電子文書を保存するコンテンツ保存ステップと、学習する学習科目を登録し、保存する学習科目保存ステップと、文書中の文字列を選択して保存する選択文字列保存ステップと、文書中の画像内で文字画像を選択し、編集可能なテキストデータに変換した選択文字列として選択文字列保存部に保存する選択画像文字列変換ステップと、登録された学習科目と選択文字列または選択画像文字列をワンセットにしてインターネット上で検索するサーチエンジン検索ステップと、検索結果を表示する検索結果表示ステップと、検索した日付、学習科目、選択文字列及び、検索結果を保存する検索結果保存ステップと、問題部と解答部と学習科目部、及び、検索機能と復習機能を備えた学習ステップと、学習部での学習を表示する学習表示ステップと、学習部で学習した結果を、学習帳として保存する学習結果保存ステップと、
を備えた文書検索学習方法を提供する。
【発明の効果】
【0041】
本発明によれば、電子書籍やデジタル教科書などの電子文書を、学習教材として利用する場合に於いて、文書中の知らない単語・用語や資料等を、学習者がインターネットで簡単に検索でき、また、検索した単語・用語や資料等を保存して、効率よく復習して暗記できる効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0043】
本発明は、電子ファイルコンテンツを読むだけでなく学習機能をも備え、分からない単語や用語、さらには関連情報を検索して保存し、後日、復習により効率的に記憶することができる文書検索学習システム、装置及び方法である。
【0044】
図1は、本発明による文書検索学習システムを示すブロック図であり、コンテンツ表示部10、コンテンツ保存部12、学習科目保存部14、選択文字列保存部16、画像文字列変換部18、学習表示部20、学習部22、問題部24、解答部26、日付取得部28、WEBブラウザ表示部30、検索結果保存部32、学習結果保存部34、サーチエンジン36、ネットワーク38から構成されている。さらに、システムを動作させる電子文書リーダ40と学習帳リーダ42がインストールされており、文書検索学習システムを動作させる。
【0045】
コンテンツ表示部10は、コンテンツ保存部12に保存されているコンテンツを、電子文書リーダ40で読み込んで内容を表示する。複数のコンテンツが保存されている場合は、学習するコンテンツが選択される。コンテンツ保存部12は、コンテンツの電子ファイルを保存している。コンテンツは、テキストデータ又は画像データとして保存されている。
【0046】
学習科目保存部14には、学習する科目が選択され、保存されている。ここで、学習する科目とは、例えば各国の人が自国語で「日本語」と科目を入力する。これにより、読めない日本語の文字列でも、例えばマウスで選択するだけで検索でき、自国語で解説された日本語の辞書サイトを開くことができる。
【0047】
学習科目は階層的に設定して、保存することができる。階層的とは、例えば学習科目に設定した「日本語」の項目の下位項目に、「スポーツ」、さらに細目として「野球」を設定するような場合である。これは、例えば、「家計簿ソフト」において、「食費」の項目の下位に「野菜」や「肉類」「魚介類」などの細目を階層的に設定できるのと同様の機能である。
【0048】
中学生が使用する場合には、大項目に「中学」と設定し、細目に「国語」「古文」「数学」「理科」「社会」「英語」などの科目を設定する。行政書士試験の受験生は、大項目に「行政書士」と設定し、細目に「憲法」「民法」「地方自治法」などの受験科目を設定する。勿論、何も設定しない場合は「NULL」を選択して、設定しないこともできる。
【0049】
更に下位の分類を設定することもできる。例えば「中学 英語」の下位に「和英」と設定する。これは「家計簿ソフト」に於いて「食費>肉類>豚肉」と設定すると同様で、家計簿ソフトなら普通に行われている。これにより英語の教科書内で日本語の文字列を選択すると、中学必修レベルで該当する英単語を表示することができる。例えば文中の「政府」をマウスで選択し検索ボタンを押すと「中学 英語 和英 政府」がセットになって検索されるので、日本政府の中学英語に関する教育指針等の文献は表示されず、中学生レベルの訳語である「government」が表示される。
【0050】
学習科目保存部14は、学習科目を変更したい時には、設定画面を開いて、学習科目を選択して階層的学習項目の組み合わせを設定変更できる。
【0051】
一旦学習科目を入力して設定すると、次回からはマウスでクリックするだけで設定変更できる。例えば、英語学習を終了して、次に数学を勉強しようと思ったら、設定画面を開いて数学メニューをクリックし、下位分類の「英語」を「数学」に選択し直し、「中学 数学」の組み合わせに変更して、決定ボタンをクリックし、設定を変更する。
【0052】
また、家計簿ソフトの場合は、購入品目ごとに一つ一つ、分類を変更して設定し直し、購入価格を入力するので、例えば20品目買えば、20回連続して設定変更しなければならない。一方、学習科目は学習対象を変更するときだけ1回、例えば英語の勉強を終了して、数学の勉強を始めるときに、選択するだけである。
【0053】
選択文字列保存部16は、学習者が電子文書内の文字列をマウス等でドラッグして選択し、検索ボタンをクリックすると、選択した文字列がコピーされ、保存される。この保存された選択文字列は、学習科目保存部14に保存された学習科目と一組のセットにして、サーチエンジン36に転送され、ネットワーク38、即ち、インターネットにより検索が開始される。
【0054】
検索結果は、WEBブラウザ表示部30に表示され、検索結果保存部32に保存される。
【0055】
学習科目が一緒にセットで検索されるので、検索対象を絞り込むことができる。例えば行政書士試験受験者の場合、学習科目に「行政書士 地方自治法」と保存して地方自治法の受験テキストを開き、文中の知らない専門用語を検索したり、過去問番号を検索したりすることができる。テキストで解説している論点の出題例として、過去問番号[H22−23−オ]即ち本試験平成22年問題第23番オの肢などと表示されている場合、この[H22−23−オ]の文字列をマウスで選択して検索ボタンをクリックすると、「行政書士 地方自治法 H22−23−オ」がセットになって検索されるので、司法試験でもなく、公務員試験でも宅建試験でもなく、憲法でも民法でもなく、行政書士資格本試験の地方自治法の該当過去問を表示して、ユーザの望むデータを確認することができる。
【0056】
マウスで文字列を選択し、検索ボタンのクリックで、文字列がWEBブラウザに丸投げするようにしているため、検索ボタンを一回クリックするだけの操作で連続して検索できる。
【0057】
画像文字列変換部18は、学習者が画像データファイルの電子文書に存在する文字画像をマウス等でドラッグして選択し、検索ボタンをクリックすると、それを契機として選択した文字列は編集可能なテキストデータに変換(OCR:Optical Character Recognition)され、選択文字列保存部16に保存される。学習科目保存部14に保存された学習科目と文字列を一組のセットにしてサーチエンジン36に転送し、インターネット上の検索が開始される。
【0058】
画像データのコンテンツであったり、テキストデータのコンテンツであったりしても章や節のタイトルがフォントではなくデザインされた画像データとして表示している場合などに対応する方法である。勿論、写真内の文字列を選択して、ネットで検索することもできる。
【0059】
学習表示部20は、学習部22及び学習部22の問題部24及び解答部26を表示する。
【0060】
学習部22は、日付取得部28で取得したその日の日付と学習科目、及び、選択文字列保存部16に保存された文字列とサーチエンジン36での検索結果を表示する。文字列は問題部24に、サーチエンジン36での検索結果は解答部26に表示される。表示された日付、学習科目、文字列と検索結果は、学習結果保存部34に保存することができる。
【0061】
ここで、問題部24に表示された文字列をサーチエンジン36に送って再度検索することができる。また、解答部26に表示されたテキスト文章から文字列を選択してサーチエンジン36に送り、検索することもできる。
【0062】
学習するコンテンツにおいて、コンテンツ表示部10で表示された文書からの文字列選択は、単語に限らず、文章の翻訳や関連情報など様々な分野での検索をすることができる。これは、問題部24にキーワードを新たに入力して、サーチエンジン36で検索する。
【0063】
例えば、文章の作者の関連著作、時代背景等がある。さらに、イタリア人が日本語の文章で日本語を学習している場合に、日本に興味を持って、日本の観光地や桜の名所、日本料理等を検索することもできる。
【0064】
この様に、様々な検索結果を分類して、自分なりの学習帳を作成できる。学習帳は、学習結果保存部34に保存されて、いつでも読みだして復習することができ、効果的に記憶することができる。復習中でも問題部24と解答部26のテキストから、再度検索できるので、一層の学習効果が期待できる。
【0065】
学習帳は、学習部22において問題部24に任意の文字列を入力してサーチエンジン36で検索できるから、学習している文章に加えて様々な検索結果を追加でき、学習している文章に限定されず、関連情報も含めた独自の学習帳として作成できる。学習帳としては、例えば単語・用語のみをまとめた単語帳がある。単語帳は、学習している文書の単語に加えて、学習している文書に関連した様々な単語を追加して検索結果を追加でき、独自の単語帳が作成される。
【0066】
学習帳は、
図1の文書検索学習システムを示すブロック図において、学習表示部20、学習部22、問題部24、解答部26、日付取得部28、WEBブラウザ表示部30、検索結果保存部32、学習結果保存部34、サーチエンジン36、ネットワーク38により動作可能である。このため本発明は、学習帳としての機能のみを利用することもできる。
【0067】
図2は、学習帳の概念を説明する図である。学習帳44は、学習しているコンテンツのわからない単語・用語の意味を調べたり関連する情報を調べたりして、コンテンツを学習することにより知識を広げ記憶するために作成する。このため、様々な形式の学習帳44が作成でき、単語・用語だけを収集した電子単語帳や、コンテンツ著作者の経歴や他の著作物、コンテンツの背景となる時代や地理的背景、音楽家の著作物ならメロディーや曲の音符等をまとめて学習帳44とすることができる。
【0068】
例えば、
図2において学習帳44には、学習帳A、学習帳B、学習帳Cと学習帳D等がそれぞれの目的に応じて作成されており、各学習帳は個別の情報を記録した複数のカードから構成されている。例えば、学習帳Cが単語や用語を集めた電子単語帳46だとすると、各単語や各用語は、それぞれ一つの電子単語暗記カード48としている。
【0069】
図3は、文書検索学習システムの概要動作を示すフローチャートである。
【0070】
まずコンテンツ保存部12にある電子ファイルを読み込む電子文書リーダ40を起動させ、コンテンツ表示部10に読み込まれたコンテンツを開いて表示する(ステップS1)。設定メニューから学習科目を選択・設定する(ステップS2)。学習科目を設定したら、表示されたコンテンツを読んで学習する(ステップS3)。
【0071】
学習しているコンテンツで検索したい単語等があったら、検索する文字列を選択する(ステップS4)。選択された文字列を、サーチエンジン36で検索し、検索結果をWEBブラウザ表示部30に表示し、検索結果保存部32に保存する(ステプS5)。選択された文字列は学習部22の問題部24に、検索結果は解答部26に表示され、問題部24と解答部26は、日付とともに学習結果保存部34に保存される。学習結果保存部34に保存されたデータを学習帳44として作成し、学習する(ステップS6)。
【0072】
学習を終了しない場合(ステップS7:NO)は、ステップS3に戻って学習を継続する。学習を終了する場合(ステップS7:YES)は、作成された学習帳44を復習するどうかを判断し、復習する場合は、ステップS6に戻って学習帳44を復習する(ステップS8:YES)。復習をしない場合(ステップS8:NO)は終了する。
【0073】
学習帳44のみを使用して復習したい場合は、学習帳リーダ42を起動させて、学習表示部20に学習帳44を表示して復習することができる(ステップS6〜ステップS8)。
【0074】
文書検索学習システムの概要動作について説明したが、次に、各ステップで表示される画面の例を説明する。
【0075】
図4は、電子文書リーダ40によってコンテンツ保存部12から読み込まれたファイルのコンテンツを表示したコンテンツ学習画面50の一例である。コンテンツ学習画面50において、コンテンツ表示部10の上部には各メニューが表示されている。「ファイル」タグをクリックすると、例えばコンテンツのプロパティが表示される。「表示」タグは、ファイルのコンテンツを表示する。「設定」タグをクリックすると、学習科目の設定画面が別ウィンドウで表示される。勿論、別ウィンドウでなくても、学習科目の設定画面をタブの下に表示してもよい。「ヘルプ」タグは、電子文書リーダ40の操作方法を説明する。
【0076】
表示されたコンテンツの学習中に、検索対象、例えば単語があると、マウスで対象となる単語を選択する。
図4では、マウスでカーソルをスウィープして選択した文字列「daisy−chain」が背景色と共に表示されている。
【0077】
コンテンツ表示画面の右側には、「検索」ボタンがある。この「検索」ボタンクリックすると、選択した文字列「daisy−chain」が文字コードとして選択文字列保存部16に保存されると同時に、学習科目とセットでサーチエンジン36に送られて検索指示を行い、WEBブラウザによりネットワーク38を介して、サーチエンジン36により検索される。検索結果は、WEBブラウザ表示部30に表示される。
【0078】
選択された文字列が画像の場合は、「画像文字検索」ボタンをクリックする。選択された画像文字列は、画像文字列変換部18でテキスデータに変換され、文字コードとして選択文字列保存部16に保存される。保存された選択文字列は、学習科目とセットでサーチエンジン36に送られて検索指示を行い、WEBブラウザによりネットワーク38を介して検索される。検索結果は、WEBブラウザ表示部30に表示される。
【0079】
選択した文字列の検索対象とする分野を指定したいときは、専用検索ボタンが設けられており、専用キーワードである「画像」ボタン、「動画」ボタン、「地図」ボタン、「楽曲」ボタンのいずれかを選択してクリックする。
【0080】
例えば中学生が英語を電子ファイルで勉強する場合、学習科目には「中学 英語」が設定されているが、この状態で本文中の英単語を選択し「検索」ボタンのクリックにより、「中学 英語 daisy−chain」の3語がセットになって検索される。また文法用語の「関係代名詞」が何か理解できない場合には、文中の「関係代名詞」という文字列を選択し「検索」ボタンをクリックすると「中学 英語 関係代名詞」が3語セットになって検索され、文字による文法用語解説を見ることができる。
【0081】
しかし、文字では理解できない場合には専用検索ボタンである「動画」ボタンをクリックすると動画を見ることができる。「動画」ボタンには予め動画サイトの専用キーワードが設定されているので、「動画」ボタンをクリックすると、動画サイトが更に付加されて「中学 英語 関係代名詞 動画」の4つのキーワードがワンセットになり、サーチエンジン36に送られ、検索を開始する。これにより英語の文法用語である関係代名詞を解説する「中学生向けの解説動画」を視聴して、即ち、「中学英語教師による解説授業」を見て、さらに理解を深めることができる。
【0082】
また、文字列として「daisy−chain」を選択し、専用キーワードである「画像」ボタンをクリックすると、選択された文字列「daisy−chain」と画像がセットになって「daisy−chain 画像」としてサーチエンジン36に転送して検索される。この場合、実物の写真を検索するので、知らなかった単語の実態像を確認することができる。
【0083】
専用キーワードは、
図4で示した例に限らず、学習する者が任意に設定できる。
【0084】
また、コンテンツの表示画面から学習帳リーダ42を起動して学習帳44を開き、新たな学習帳44を作成したり復習したりすることができる。学習帳44は、単語帳や関係資料等の様々な形態で作成することができる。
図4に示した例は電子単語帳46の作成であり、「電子単語帳」ボタンが備えられており、この「電子単語帳」ボタンをクリックすると、学習帳リーダ42が起動する。
【0085】
学習中に、コンテンツの表示画面を次ページに進めるときは「進む」ボタンをクリックし、前ページに戻るときは「戻る」ボタンをクリックする。学習を終了するときは、「終了」ボタンをクリックする。
【0086】
図5は、コンテンツ表示部10に表示された学習科目設定画面52の一例である。この例による学習科目設定画面52では、学習科目は、分類、科目と細目が階層的に表示できる。科目は、分類で選択された項目に対して、階層的に登録された項目が表示される。さらに、細目では科目で選択された項目に対して、階層的に登録された項目が表示される。
【0087】
分類項目では、「中学」と「気象予報士」が登録されており、この項目から、希望の項目を設定する。分類を設定しない場合は、分類欄下部の「Null 設定しない」ボタンをマウスで選択してクリックする。分類項目を追加したい場合は、「追加」ボタンを選択してクリックする。分類項目を削除したい場合は、分類の削除したい項目を選択して、分類欄下部の削除ボタンをクリックする。
【0088】
分類項目で「中学」を選択した場合に、科目は階層的に登録されており、「国語」、「古文」、「英語」、「数学」と「社会」が表示される。この表示された項目から、希望の項目を設定する。科目を設定しない場合は、「Null 設定しない」ボタンをマウスで選択してクリックする。分類項目を追加したい場合は、「追加」ボタンを選択してクリックする。
【0089】
図6は、科目を追加する科目追加画面54である。
図5の52「学習科目設定画面」の「科目」の下の「追加」ボタンを選択してクリックすることにより、
図6の科目追加画面54が表示される。追加したい科目、例えば「理科」を、科目入力欄に入力する。そして追加ボタンをクリックすると、
図5の学習科目設定画面52に戻り、追加した科目である「理科」が、科目の欄に登録され、表示される。科目の追加を取り止めたい場合は、
図6のキャンセルボタンをクックすると、元の学習科目設定画面52が表示される。
【0090】
図5の学習科目設定画面52で科目を削除する場合は、削除したい科目を選択して、科目欄下部の削除ボタンをクリックする。
【0091】
科目の項目で「英語」を選択した場合は、細目に階層的に登録された「和英」と「英和」が表示される。細目を設定しない場合は、細目欄下部の「Null 設定しない」ボタンをマウスで選択してクリックする。細目項目を追加したい場合は、「追加」ボタンを選択してクリックする。細目項目を削除したい場合は、削除したい項目を選択して、細目欄下部の削除ボタンをクリックする。
【0092】
分類と科目と細目の選択をしたら、設定ボタンをクリックすると、学習科目保存部14に設定した項目が保存される。
【0093】
図7のWEBブラウザ画面A56は、サーチエンジン36で検索された結果の表示例である。検索は、文字列「daisy−chain」と学習科目「中学 英語」をセットにして検索した結果であり、WEBブラウザ表示部30に表示される。
図7において、サーチエンジン36はGoogle(登録商標)が設定されているので、Googleで検索された結果の一覧が表示される。
【0094】
検索結果の一覧に表示されている、「daisy chain」の意味−英和辞典Webloio辞書」をクリックすると、
図8に示したWEBブラウザ画面B58では、Webloio(登録商標)の英和辞典から、「daisy chain」の日本語訳が表示される。これにより、「daisy chain」は、“(環状につないだ)ヒナギクの花輪”であることが分かる。検索結果は、検索結果保存部32に保存される。
【0095】
学習者が検索した内容を覚えたい場合には、コンテンツ表示部10で表示されているコンテンツ表示画面50の「電子単語帳」ボタンをクリックすると、学習帳リーダ42が起動され、電子単語帳46が学習表示部20に表示される。日付取得部28から取得した日付、及び、設定されている学習科目を学習部22に保存し、更に、選択された文字列が問題部24に表示される。さらに、検索して現在開いているホームページHTML文書の本文部分(ページ内でタグ<body>を検索し、次のタグ<p>とタグ</p>の間の部分)をコピーして、解答部26に貼り付けて表示する。なお、解答部26に表示されたHTML文書の本文部分は、学習者が自分で内容を削除・加筆して編集することもできる。問題部24と解答部26の文面を整えたら、保存ボタンをクリックして学習結果保存部34に保存する。保存する学習結果は、単語毎に電子単語暗記カード48として保存されている。
【0096】
図7のサーチエンジン36で検索された結果は一覧表として表示されるが、サーチエンジン36には、「すべて」、「動画」、「画像」、「ショッピング」等のメニューを選択するタグが備えられており、例えば、「画像」タグをクリックすると、画像に絞った検索結果が表示される。
【0097】
図9のWEBブラウザ画面C60は、
図7のグーグル(登録商標)のサーチエンジン36での検索結果から、メニューの「画像」タグをクリックして検索した結果を示している。“(環状につないだ)ヒナギクの花輪”の画像が表示されており、より一層「daisy chain」の意味が理解される。この検索結果も検索結果保存部32に保存される。また、選択した画像はコピーされ、解答部26に表示される。この場合、解答部26には、日本語訳のテキストと画像が表示される。学習結果は、保存ボタンをクリックして学習結果保存部34に電子単語暗記カード48として保存するが、解答部26には、日本語訳のテキストと画像が保存される。
【0098】
次に、電子単語暗記カード48の作成と復習について説明する。
【0099】
図10は、学習帳リーダ42を起動して、学習表示部20に表示された電子単語暗記カード初期画面62がある。電子単語暗記カード初期画面62には、電子単語暗記カード48を新規に作成する「新規作成」ボタンと、作成されている電子単語暗記カード48を復習する「復習」ボタンがある。電子単語暗記カード48の作成や復習を中止する場合は、「中止」ボタンをクリックして終了する。
【0100】
電子単語暗記カード初期画面62で「新規作成」ボタンをクリックすると、電子単語暗記カード48の作成画面が学習表示画面20に表示される。電子単語暗記カード初期画面62で「復習」ボタンをクリックすると復習画面が学習表示部20に表示される。
【0101】
図11は、電子単語暗記カード入力画面64の一例である。電子暗記カード初期画面62で「新規作成」ボタンをクリックした場合や、
図4の電子文書リーダ40で「電子単語帳ボタン」をクリックした場合に表示される。電子単語暗記カード入力画面64には、本日の日付の表示欄と、学習科目の表示欄と設定ボタンがある。更に問題入力部と解答入力部があり、問題入力部には、現在学習しているコンテンツの選択された文字列をコピー&ペーストしたり、又は紙の本を使って学習している時には、自ら文字を入力したりする。新規作成の場合は、WEBページを開いていないので解答入力部には何も表示されていない。そこで学習者は解答入力部に電子テキスト中の文字列をコピー&ペーストしたり又は自ら文字を入力したりして、電子単語暗記カード48を作成する。
【0102】
例えば、英語の教科書などには、新出単語やイディオムとその訳語などを、箇条書きにまとめた一覧表部分がある。そのような場合、ネット検索することなく、そのままテキストから単語・訳語の双方をコピー&ペーストして、自分の電子単語帳46を作成することができる。
【0103】
電子単語暗記カード入力画面64は、
図4で示したコンテンツ学習画面50の電子文書データ表示画面で「電子単語帳ボタン」をクリックした時にも、同じ画面が学習表示部20に表示される。この場合は、選択文字列が問題入力部に、WEB検索結果が解答入力部に表示される。
【0104】
電子単語暗記カード入力画面64には、画面の右側に、「検索」ボタンがあり、問題入力部及び解答入力部からさらに検索ができるようになっている。専用検索ボタンとして、「画像」、「動画」、「地図」と「楽曲」の各ボタンがあり、コンテンツ学習画面50の電子文書データ表示画面と同じ構成としている。さらに、電子単語暗記カード入力画面64には、「保存」ボタンと「削除」ボタンがある。「保存」ボタンは、作成した電子単語暗記カード48を学習結果保存部34に保存する。作成中の問題及び解答を削除する場合は「削除」ボタンをクリックする。
【0105】
図12は、復習対象日選択画面66を示している。作成した電子単語暗記カード48で復習する場合は、
図10に示した電子単語暗記カード初期画面62で「復習」ボタンをクリックする。電子単語暗記カード初期画面62で「復習」ボタンをクリックすると、復習する対象日、即ち、電子単語暗記カード48を作成した日を選択する復習対象日選択画面A66が表示される。
【0106】
復習対象日の選択は、直接入力することもできるし、カレンダーを表示して選択することもできる。カレンダーを表示する場合は、復習対象日の入力欄の右側にある「▼」ボタンをクリックする。復習を中止したい場合は、「中止」ボタンをクリックする。
【0107】
図13は、カレンダーから復習対象日を選択する場合の復習対象日選択画面B68である。カレンダーは、カレンダー表示上部の左右の三角マークをクリックすることで前後の月を表示できる。また、復習対象日に年月入力して、その月のカレンダーを表示することもできる。復習対象日となる日付をカレンダーから選択して、「登録」ボタンで登録する。
【0108】
図14は、登録した復習対象日の復習項目選択画面70である。復習項目選択画面70の上部に復習対象日が表示され、問題と解答の提示順序と復習対象問題が選択できる。提示順序には、「順行」と「反転行」があり、電子単語暗記カード48に表示する問題と解答の表示順が指定できる。復習項目選択画面70では「順行」を選択している。「順行」は、最初に問題を表示し、次に解答を表示する。「反転行」は、逆に最初に解答表示し、次に問題を表示する。「反転行」は、例えば、先に訳語=解答を表示して英単語=問題を隠し、英単語を思い出す訓練(和英問題)をすることができる。
【0109】
復習する対象は、「全ての問題」と「不正解のみ」を選択することができる。「不正解のみ」を選択できるため、効率的な復習が可能となる。不正解は、前回学習で正解できなかった問題を対象としている。また、不正解での復習回数を記憶しておき、復習回数の多い問題を対象とすることもできる。復習項目選択画面70では「不正解のみ」を選択している。
【0110】
提示順序と対象を選択したら、「開始」ボタンをクリックして復習を開始する。再度復習対象日から選択したい場合は、「キャンセル」ボタンをクリックして、復習対象日選択画面A66に戻る。
【0111】
図15は、電子単語暗記カード復習画面72である。「開始」ボタンのクリックにより表示される。電子単語暗記カード復習画面72の上部には、選択した日付が表示されており、さらに、問題の科目が右側に表示される。
【0112】
問題表示部と解答表示部には、提示順序での選択に従い、「順行」の場合は、問題表示部に問題のみが表示される。学習者は解答を考えた後、「解答」ボタンをクリックすると、解答表示部に解答が表示される。学習者は自分が考えた解答に対して、正解の場合は「正解」ボタンをクリックし、間違っていた場合は「不正解」ボタンをクリックする。「正解」ボタン又は「不正解」ボタンをクリックすると、次の問題が表示される。
【0113】
「反転行」の場合は、解答表示部に解答のみが表示される。学習者は問題で表示される単語を考えた後、「解答」ボタンをクリックすると、問題表示部に問題が表示される。学習者は自分が考えた単語に対して、正解の場合は「正解」ボタンをクリックし、間違っていた場合は「不正解」ボタンをクリックする。「正解」ボタン又は「不正解」ボタンをクリックすると、次の問題が表示される。
【0114】
電子単語暗記カード復習画面72には、「検索」ボタンがあり、問題を再検索することができる。また専用キーワードである「画像」、「動画」、「地図」、「楽曲」の各ボタンがあり、
図4で示したコンテンツ学習画面50の電子文書データ表示画面での専用キーワードと同様の機能を備えている。再検索により解答を変更・修正した場合は、「保存」ボタンをクリックして変更修正後の解答を保存する。複習している電子単語暗記カード48の問題や解答を削除したい場合は、「削除」ボタンをクリックする。復習を終了する場合は、「終了」ボタンをクリックして終了する。
【0115】
次に、文書検索学習システムの使用方法をフローチャートで説明する。文書検索学習システムでは、コンテンツを学習する場合と、学習したコンテンツの学習帳44を作成して復習する場合があり、学習帳44は様々な形態で学習者が作成できるが、ここでは、学習帳44を電子単語帳46として、コンテンツ内の単語や用語を検索して個別のカードである電子単語暗記カード48を作成したり復習したりする場合について説明する。電子単語帳46は独立して使用できる。
【0116】
図16は文書検索学習システムのフローチャートである。学習者は学習する時に、まずコンテンツの内容を学習するか、電子単語帳46を作成または復習するか決定する(ステップS10)。電子単語帳46を作成または復習する場合(ステップS10:NO)は次のステップに進む(A).コンテンツの内容を学習する場合(ステップS10:YES)は、電子文書リーダ40を起動し(ステップS11)、学習するコンテンツの電子ファイルを開く(ステップS12)。電子ファイルを開くと、コンテンツ表示部10には
図4に示したコンテンツ学習画面50が表示されるので、「設定」タブをクリックして
図5の学習科目設定画面52を表示させ、学習科目を選択・設定する(ステップS13)。学習科目を選択・設定したら、コンテンツを読んで学習する(ステップS14)。
【0117】
学習中にコンテンツにある単語を調べるかどうか判断し(ステップS15)、単語を調べる場合は(ステップS15:YES)、調べたい単語の文字列がテキストかどうかを判断し、テキストの場合(ステップS16:YES)、テキストの文字列をマウスで選択して(ステップS17)、検索ボタンをクリックして(ステップS18)、選択文字列保存部16に保存する(ステップS19)。
【0118】
テキストでない場合は画像なので、画像内の文字列をマウスで選択して(ステップS25)、画像文字検索ボタンをクリックする(ステップS26)。そして画像文字列変換部18で文字コードに変換して(ステップS27)、変換した文字コードを選択文字列保存部16に保存する(ステップS19)。科目と文字列はセットでサーチエンジン36へ送られ(ステップS20)、ネットワーク38を介してサーチエンジン36で検索された検索結果の一覧をWEBブラウザ表示部30に表示する(ステップS21)。WEBブラウザ表示部30に表示された検索結果一覧から、希望のサイトをマウスで選択して(ステップS22)、WEBブラウザ表示部30にサイトを表示し(ステップS23)、次のステップに進む(C)。
【0119】
ステップS15で単語を調べない場合(ステップS15:NO)は、コンテンツを読んで学習を継続し、学習を終了する場合(ステップS24:YES)は学習を終了する。コンテンツを読んで学習する場合であって、電子単語帳46を作成したい場合(ステップS24:NO)は、電子単語帳作成フローへ進む(B)。
【0120】
図17は、WEBブラウザ表示部30にサイトを表示するステップS23から進む(C)次のステップからのフローチャートである。電子単語帳46に保存するかどうかを判断し、保存する場合(ステップS30:YES)は、電子単語帳ボタンをクリックして電子単語帳46を開く(ステップS31)。電子単語帳46は、各単語に対して電子単語暗記カード48が作成されるため、
図11で示した電子単語暗記カード入力画面64が学習表示部20に表示される。
【0121】
問題入力部(問題部24)に検索文字列が表示され、日付取得部28から取得した日付と設定した科目が表示される。解答入力部(解答部26)には、WEBサイトのホームページから本文を選択して表示する。問題入力部と解答入力部の文面を任意に整え(ステップS33)、電子単語暗記カード48の「保存」ボタンをクリックし(ステップS34)、日付と学習科目、及び、問題入力部と解答入力部を、学習結果保存部34に保存する(ステップS35)。保存後は、WEBブラウザを閉じる(ステップS36)。
【0122】
さらに検索するかどうかを判断し(ステップS37)、検索しない場合(ステップS37:NO)は、さらに学習を終了するかどうか判断し(ステップS38)、終了する場合(ステップS38:YES)は、学習を終了する。終了しない場合(ステップS38:NO)は、
図16のステップS14に戻って学習を続ける(D)。
【0123】
ステップS37で検索をする場合は次のステップに進む(H)。
【0124】
ステップS30で、電子単語帳46に保存しない場合(ステップS30:NO)は、WEBブラウザを閉じる(ステップS39)。学習を終了する場合(ステップS40:YES)は、学習を終了する。学習を終了しない場合(ステップS40:NO)は、独自の電子単語暗記カード48を作成するかどうか判断し(ステップS41)、独自の電子単語暗記カード48を作成する場合(ステップS41:YES)は次のステップに進む(F)。独自の電子単語暗記カード48を作成しない場合(ステップS41:NO)は次のステップに進む(G)。
【0125】
ここで独自の電子単語暗記カード48とは、サーチエンジン36でWEB検索しないで解答を作成した電子単語暗記カード48をいう。例えば、英語の教科書などには、新出単語やイディオムとその訳語などを、箇条書きにまとめた一覧表部分がある。そのような場合、ネット検索することなく、そのままテキストから単語・訳語の双方をコピー&ペーストして、独自の電子単語暗記カード48を作成することができる。
【0126】
図18は、
図16のステップS24で次に進んだ場合(B)のフローチャートである。独自の電子単語暗記カード48を作成するかどうか判断し(ステップS50)、独自の電子単語暗記カード48を作成しない場合(ステップS50:NO)は、次に進み(D)、
図16のステップS14に戻って、学習を続ける。独自の電子単語暗記カード48を作成する場合(ステップS50:YES)は、「電子単語帳」ボタンをクリックして電子単語帳46を開く(ステップS51)。
【0127】
電子単語帳46を開くと、学習表示部20に電子単語暗記カード入力画面64が表示される。問題入力部に選択した文字列(単語)を入力し、解答入力部には、コンテンツ内から訳語等の解答となる部分をコピー&ペーストで入力する(ステップS52)。問題と解答の文言を整えて(ステップS53)、電子単語帳46の「保存」ボタンをクリックし(ステップS54)、学習結果保存部34に、日付取得部28から取得した本日の日付と学習科目、及び、問題入力部と解答入力部を保存する(ステップS55)。
【0128】
さらに電子単語帳46の作成を続けるかどうか判断し(ステップS56)、続ける場合(ステップS56:YES)は、電子単語暗記カード入力画面64の「次を作成」ボタンをクリックして(ステップS57)、新たな電子単語暗記カード48を開く(ステップS58)。
【0129】
ステップ56で電子単語帳46の作成を続けない場合(ステップS56:NO)は、学習を終了するかどうか判断し(ステップS59)、終了する場合(ステップS59:YES)は学習を終了する。終了しない場合(ステップS59:NO)は、次に進む(G)。
【0130】
図19は、
図17のステップS41と
図18のステップS59で次に進んだ場合(G)のフローチャートであり、専用キーワードを使用してWEB検索する場合の流れである。専用キーワードでの検索をするかどうか判断し(ステップS60)、専用キーワードでの検索をしない場合(ステップS60:NO)は、
図16のステップS14に戻り学習を続ける(D)。専用キーワードでの検索をする場合(ステップS60:YES)は、
図4に示したコンテンツ学習画面50にある「画像」ボタン、「動画」ボタン、「地図」ボタン等の専用検索ボタンをクリックする(ステップS61)。選択文字列と科目と専用キーワードをサーチエンジン36へ送り(ステップS62)、サーチエンジン36で検索した結果をWEBブラウザ表示部30に一覧表示する(ステップS63)。
【0131】
表示された一覧からマウスでサイトを選択して選択サイトを表示する(ステップS64)。専用キーワードからの検索結果は、主に関連する情報を確認したり広く知識を吸収したりするためであるが、専用キーワードからの検索結果を電子単語暗記カード48に作成することもできる。電子単語暗記カード48を作成する場合(ステップS65:YES)は、電子単語暗記カード48を作成する(ステップS66)。電子単語暗記カード48の作成方法は、既に説明したステップS31〜ステップS35と同様であり、文面の他、画像等の大きさやレイアウトといった編集を行う。
【0132】
電子単語暗記カード48を作成しない場合(ステップS65:NO)と、電子単語暗記カード48を作成した後は、WEBブラウザを閉じ(ステップS67)、さらに検索する場合(ステップS68:YES)は、ステップS61)に戻り検索を続ける。検索をしない場合(ステップS68:NO)は、学習を終了するかどうか判断し(ステップS69)、学習を終了する場合(ステップS69:YES)は、学習を終了する。学習を継続する場合(ステップS69:NO)は、
図16のステップS14に戻り学習を続ける(D)。
【0133】
図20は、電子単語帳46を独立して使用する場合のフローチャートである。
図16におけるステップS10で電子単語帳46へ進む(A)ときのフローチャートとなっている。電子単語帳46を独立して使用する場合は、コンテンツとは別に単独で単語や用語を入力して解説文を作成する場合と、電子単語帳46で復習する場合がある。
【0134】
電子単語帳46を起動させ(ステップS70)、
図10で示した電子単語暗記カード初期画面62を、学習表示部20に表示する。新規に電子単語を作成するか復習かを判断し(ステップS71)、新規に電子単語を作成する場合(ステップS71:YES)は、電子単語暗記カード初期画面62の「新規作成」ボタンをクリックする(ステップS72)。
【0135】
「新規作成」ボタンをクリックすると、電子単語暗記カード入力画面64が表示されるので、学習科目を選択・設定し(ステップS73)、問題入力部に単語や用語を入力する(ステップS74)。「検索」ボタンをクリックして(ステップS75)、単語や用語の入力文字列と学習科目をサーチエンジン36へ送る(ステップS76)。サーチエンジン36でネットワーク38を介して検索が行われ、WEBブラウザ表示部30に検索結果の一覧が表示される(ステップS77)。表示された一覧からマウスで任意のサイトを選び(ステップS78)、WEBブラウザのサイトを表示する(ステップS79)。
【0136】
表示されたWEBブラウザから解答となる部分を選択してコピーし、電子単語暗記カード入力画面64の解答入力部に貼り付けて、文言を修正・変更して文面を整える(ステップS80)。「保存」ボタンをクリックして(ステップS81)、本日の日付と学習科目、及び、問題入力部と解答入力部を、学習結果保存部34に保存する(ステップS82)。開いているWEBブラウザを閉じ(ステップS83)、電子単語帳46の作成を続けるか判断し(ステップS84)、電子単語帳46の作成を続ける場合(ステップS84:YES)は、電子単語暗記カード入力画面64の「次を作成」ボタンをクリックして(ステップS85)、ステップS74に戻り電子単語帳46の作成を続ける。
【0137】
電子単語帳46の作成を続けない場合(ステップS84:NO)は、終了するかどうかを判断し(ステップS86)、終了する場合(ステップS86:YES)は、電子単語帳46を閉じて終了する。終了しない場合(ステップS86:NO)は、次のステップへ進む(J)。
【0138】
図21は、新規作成で専用キーワードでの検索を説明するフローチャートである。
図20でのステップS86においてNOから進む(J)次のステップから始まる。専用キーワードで検索する場合(ステップS90)には、電子単語暗記カード48の入力画面の「画像」ボタンや「動画」ボタン等の専用検索ボタンをクリック(ステップS91)し、学習科目と入力文字列と専用キーワードをサーチエンジン36へ送り(ステップS92)、サーチエンジン36でネットワーク38を介して検索した結果を、WEBブラウザ表示部30に一覧表示する(ステップS93)。表示された一覧から、任意のサイトをマウスで選び(ステップS94)、選んだサイトをWEBブラウザ表示部30に表示する(ステップS95)。
【0139】
専用キーワードからの検索結果を電子単語暗記カード48に作成することもでき、電子単語暗記カード48を作成する場合(ステップS96:YES)は、電子単語暗記カード48を作成する(ステップS97)。電子単語暗記カード48の作成方法は、既に説明したステップS31〜ステップS35と同様であり、文面の他画像等の大きさやレイアウトといった編集を行う。
【0140】
電子単語暗記カード48を作成しない場合(ステップS96:NO)と、電子単語暗記カード48を作成した後は、WEBブラウザを閉じ(ステップS98)、終了するか判断し(ステップS99)、終了する場合は、電子単語帳46の作成を終了する。さらに専用キーワードで検索する場合(ステップS100:YES)は、ステップS91に戻り検索を続ける。専用キーワードでの検索をしない場合(ステップS100:NO)は、電子単語暗記カード入力画面64の「次を作成」ボタンをクリックして(ステップS101)、
図20に示したステップS74に戻り(M)、新規の単語や用語の検索を続ける。
【0141】
図22は、電子単語帳46を利用した復習のフローチャートである。復習は、電子単語帳46を起動したときに学習表示部20に表示される電子単語暗記カード初期画面62の「復習」ボタンをクリックして開始される(ステップS110)。電子単語暗記カード初期画面62の「復習」ボタンをクリックすると、復習対象日選択画面A66が表示され、復習対象日を入力する(ステプS111)。復習対象日は直接入力してもカレンダーを表示して復習日を選択してもよい。カレンダーで選択する場合は、復習対象日の入力欄の右側にある「▼」ボタンをクリックして、
図13のカレンダーで復習日を選択する復習対象日選択画面B68を表示させる。
【0142】
復習対象日を入力して登録すると、復習項目選択画面70が表示され、提示順序の選択と対象の選択を行う(ステップS112)。提示順序は、問題を先に表示してから解答を表示する「順行」と、解答を先に表示してから問題を表示する「反転行」から選択する。対象は、選択した作成日の「全ての問題」と対象日の問題のうち、前回復習した際に不正解となった「不正解のみ」から選択する。
【0143】
復習日と提示順序の選択と対象の選択をしても、再度選択し直したい場合(ステップS113:NO)は、復習項目選択画面70の「キャンセル」ボタンをクリックして、ステップS111に戻る。復習を開始する場合は、復習項目選択画面70の「開始」ボタンをクリックして復習を開始する(ステップS113:YES)。
【0144】
復習項目選択画面70の「開始」ボタンをクリックすると、電子単語暗記カード復習画面72が表示される。復習項目として「順行」を選択している場合は、電子単語暗記カード復習画面72の問題表示部に問題が表示され(ステップS114)、解答表示部は空欄となっている。学習者が解答を考え(ステップS115)、考えた後に、「解答」ボタンをクリックする(ステップS116)と、解答表示部に解答が表示される(ステップS117)。
【0145】
復習項目として「反転行」を選択している場合は、電子単語暗記カード復習画面72の解答表示部に解答が表示され(ステップS114)、問題表示部は空欄となっている。この場合は、解答は問題となり、学習者が解答を考え(ステップS115)、考えた後に、「解答」ボタンをクリックすると(ステップS116)、問題表示部に問題が表示される(ステップS117)。
【0146】
解答表示部に表示された解答を再度確認したい場合(ステップS118:YES)は、再検索フローチャートへ進む(K)。再度検索しない場合(ステップS118:NO)は、正解・不正解を判断し(ステップS119)、正解した場合は「正解」ボタンをクリックし(ステップS120)、間違っていた場合は「不正解」ボタンをクリックする(ステップS121)。
【0147】
次に、復習を終了するかどうかを判断し(ステップS122)、終了する場合(ステップS122:YES)は電子単語帳46を閉じて復習を終了する。復習を続ける場合(ステップS122:NO)は、復習日の同日付の問題が残っていた場合(ステップS123:YES)は、ステップS114に戻り、復習を続ける。復習日の同日付の問題が残っていない場合(ステップS123:NO)は、ステップS113に戻り、
図14の復習項目選択画面70を表示させ、同じ対象日を繰り返し復習する場合は、「開始」ボタンをクリックする。繰り返し復習を終了し対象日を変更する場合は、「キャンセル」ボタンをクリックして、
図12の復習対象日選択画面A66に戻り、ステップS111から再度復習日を決めて復習する。
【0148】
この復習法のポイントは、毎回、全問正解するまで最初に戻って繰り返して、完璧を確認して対象日の復習を終了する点である。記憶は時間経過とともに忘れる一方通行なので、「覚えていない問題を何もせずに放置して、後で見たら正解できた」というようなことは考えられない。そこで、このように全問正解するまで繰り返して通し稽古をする。
【0149】
図23は、再検索のフローチャートである。復習中に問題を再検索する場合、
図22のステップS118から進み(K)、電子単語暗記カード復習画面72の「検索」ボタンをクリックする(ステップS130)。
【0150】
「検索」ボタンをクリックすると、学習科目と問題表示部に表示されている単語や用語の文字列とをサーチエンジン36へ送る(ステップS131)。サーチエンジン36でネットワーク38を介して検索が行われ、WEBブラウザ表示部30に検索結果の一覧が表示される(ステップS132)。表示された一覧からマウスで任意のサイトを選び(ステップS133)、WEBブラウザにサイトを表示する(ステップS134)。再検索したサイトを読んで、解答を修正したり変更したりするかどうかを判断し(ステップS135)、修正・変更する場合(ステップS135:YES)は、解答表示部に修正・変更後の解答をし、
図15で示した電子単語暗記カード復習画面72の「保存」ボタンをクリックして修正・変更内容を保存する(ステップS136)。修正・変更の解答は、学習結果保存部34に保存される。
【0151】
解答を修正・変更しない場合(ステップS135:NO)と、修正・変更後の解答を入力した場合の後にWEBブラウザを閉じる(ステップS137)。そして、さらに専用キーワードでの検索をするかどうか判断し(ステップS138)、専用キーワードでの検索をしない場合(ステップS138:NO)は、
図22に示したステップS119に戻り(L)、問題に正解したかどうかを判断(ステップS119)して復習を続ける。
【0152】
専用キーワードでの検索をする場合(ステップS138:YES)は、
図15に示した電子単語暗記カード復習画面72にある「画像」ボタン、「動画」ボタン、「地図」ボタン等の専用検索ボタンをクリックする(ステップS139)。問題表示部の文字列と学習科目と専用キーワードをサーチエンジン36へ送り(ステップS140)、サーチエンジン36で検索した結果をWEBブラウザ表示部30に一覧表示して(ステップS141)、表示された一覧から、任意のサイトをマウスで選び(ステップS142)、選んだサイトをWEBブラウザ表示部30に表示する(ステップS143)。
【0153】
表示されたサイトの内容を確認した後は、WEBブラウザを閉じ(ステップS144)、終了するか判断し(ステップS145)、終了する場合は、電子単語帳46の作成を終了する。さらに専用キーワードで検索する場合(ステップS146:YES)は、ステップS139に戻り検索を続ける。専用キーワードでの検索をしない場合(ステップS146:NO)は、
図22に示したステップS119に戻り(L)、問題に正解したかどうかを判断(ステップS119)して、復習を続ける。
【0154】
以上、本発明の実施形態をブロック図とフローチャートにより説明したが、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態による限定は受けない。