(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記プローブガイドの位置合せ開口の中に適合し、それによって前記接触プローブを前記ガイドプレートに取り付けるように構成された取付け要素をさらに備える、請求項5に記載の接触プローブ。
前記プローブガイドの位置合せ開口に対応する位置合せ要素をさらに備え、前記位置合せ要素が位置合せフィーチャを備え、前記位置合せフィーチャが、前記位置合せ開口内の対応する拘束部に接触し、それによって、前記接触先端上の前記第1の電子デバイスの接触力に起因する前記プローブガイド内での前記接触プローブの運動を、前記ガイドプレートに対する所定の位置で止めるように位置決めされた、請求項5に記載の接触プローブ。
実質的に前記配線構造体の前記第1の平面内での前記ガイドプレートに対する差のある熱膨張または収縮の間、前記接続先端が、前記電気接点のうちの前記1つの電気接点に動かないように取り付けられた状態を維持するのに、前記コンプライアント接続要素のコンプライアンスが十分である、請求項9に記載のプローブカードアセンブリ。
前記プローブガイドの内側に位置決めされたバイアス要素であり、前記接触プローブを、前記プローブガイド内の特定の位置へバイアスするバイアス要素をさらに備える、請求項9に記載のプローブカードアセンブリ。
前記1次配線構造体内の電気スイッチおよび前記2次配線構造体内の電気スイッチをさらに備え、前記電気スイッチが、閉じられているときに、前記1次配線構造体と前記インターポーザの間および前記インターポーザと前記2次配線構造体の間の複数の相互接続を通るデイジーチェーン接続された電気経路を生成する、請求項18に記載のプローブカードアセンブリ。
前記接触プローブがそれぞれ、前記プローブガイドのうちの対応する1つのプローブガイドの位置合せ開口内の対応する位置合せフィーチャに接触するように位置決めされた位置合せフィーチャを備える位置合せ要素をさらに備え、前記位置合せ開口の前記フィーチャが、前記ガイドプレートに対する所定の位置で止まる、請求項9に記載のプローブカードアセンブリ。
【発明を実施するための形態】
【0005】
[0012] 本明細書は、本発明の例示的な実施形態および用途を記載する。しかしながら、本発明は、それらの例示的な実施形態および用途、またはそれらの例示的な実施形態および用途が機能する様式もしくはそれらの例示的な実施形態および用途が本明細書に記載される様式だけに限定されない。さらに、図は、簡略化された図または部分図を示すことがあり、図中の要素の寸法は誇張されていたり、または誇張とは違う形で実際の比率どおりでなかったりすることがある。加えて、本明細書で用語「〜上に(on)」、「〜に取り付けられた(attached to)」、「〜に接続された(connected to)」、「〜に結合された(coupled to)」または同種の表現が使用されているときには、1つの要素(例えば材料、層、基板など)が、別の要素「上に」あることがあり、または別の要素「に取り付けられて」、別の要素「に接続されて」もしくは別の要素「に結合されて」いることがあり、その場合には、その1つの要素が、直接にその別の要素「上に」あり、または直接にその別の要素「に取り付けられて」、その別の要素「に接続されて」もしくはその別の要素「に結合されて」いるのか、あるいはその1つの要素とその別の要素の間に1つまたは複数の介在要素があるのかは問わない。さらに、方向(例えば上方(above)、下方(below)、上(top)、下(bottom)、側(side)、上へ(up)、下へ(down)、〜の下(under)、〜の上(over)、上部(upper)、下部(lower)、水平(horizontal)、垂直(vertical)、「x」、「y」、「z」など)が示されている場合、それらの方向は相対的なものであり、説明および議論を分かりやすくするために単に例として示されているだけであり、限定を意図したものではない。加えて、列挙された要素(例えば要素a、b、c)に言及している場合、そのような言及は、列挙された要素単独、列挙された要素の全てでない任意の組合せおよび/または列挙された全ての要素の組合せのうちの任意の1つを含むことが意図されている。
【0006】
[0013] 本明細書で使用されるとき、「実質的に(substantially)」は、意図された目的に対して機能するのに十分であることを意味する。したがって用語「実質的に」は、絶対的なまたは完璧な状態、寸法、測定値、結果などからの重要でない小さな変動であって、当業者が予想すると思われる範囲の、全体性能にあまり影響を及ぼさない小さな変動を許容する。数値または数値として表現することができるパラメータもしくは特性に関して使用されるとき、「実質的に」は10パーセント以内を意味する。用語「それら(ones)」は2つ以上を意味する。用語「配置された(disposed)」は、その意味の中に「位置する(located)」の意味を包含する。
【0007】
[0014] 本発明のいくつかの実施形態では、プローブカードアセンブリがガイドプレートを備えることができ、このガイドプレートは、プローブを所定の位置に保持するプローブガイドを有することができる。このプローブカードアセンブリはさらに配線構造体を備えることができ、この配線構造体は、プローブの接続先端が配線構造体上の接点に対して位置決めされ、接続先端がそれらの接点に取り付けられるように、ガイドプレートに取り付けられる。このガイドプレートの配線構造体への取付けは、配線構造体が、ガイドプレートよりも大きな比率で膨張または収縮することを可能にすることができ、それによって、より安価な構成要素を配線構造体として使用することができる。プローブは、大電流および熱応力で故障する要素であって、接触先端から離れて位置する要素を備えることができる。
【0008】
[0015]
図1は、電子デバイス(以下、被試験デバイス(DUT)116と呼ぶ。DUT116を第1の電子デバイスの例とすることができる)を試験するための試験システムの例100の側断面図を示す。DUT116の例には、個片化されていないダイを含む半導体ウェーハ、個片化された半導体ダイ、およびその他の電子デバイスが含まれる。システム100は、試験制御装置102と、プローブカードアセンブリ110と、プローブカードアセンブリ110を試験制御装置102に接続する通信チャネル104とを備えることができる。プローブカードアセンブリ110のプローブ150の接触先端152を、DUT116の端子118に接触させることができる。試験装置102は次いで、通信チャネル104およびプローブカードアセンブリ110を通してDUTに試験信号を提供することにより、DUT116の試験を制御することができ、同様に、試験装置102は、プローブカードアセンブリ110およびチャネル104を通してDUT116から応答信号を受け取ることができる。あるいは、試験制御装置102の一部または全部が、プローブカードアセンブリ110上に位置することもできる。
【0009】
[0016] 示されているとおり、プローブカードアセンブリ110は、配線構造体120(これを第2の電子デバイスの例とすることができる)と、ガイドプレート140とを備えることができる。配線構造体120は、一方の面122に電気コネクタ124を備えることができ、反対側の面124に電気接点130を備えることができる。電気接続128は、コネクタ124を接点130に接続することができる。配線構造体120は例えば、プリント回路板、積層セラミック配線構造体などの配線板とすることができる。
【0010】
[0017] ガイドプレート140はプローブガイド146を備えることができ、プローブガイド146はそれぞれ、ガイドプレート140内にある、またはガイドプレート140を貫通する、1つまたは複数の通路、開口および/またはフィーチャ(feature)を備えることができる。それぞれのプローブ150をプローブガイド146の1つに挿入し、その中に固定することができる。それによって、プローブ150をガイドプレート140に取り付けることができる。示されているとおり、プローブ150はそれぞれ、DUT116の端子118に接触するための接触先端152と、配線構造体120の第1の面124上の接点130の1つに接続するための接続接点154とを備えることができる。プローブ150は、接続先端154と接触先端152の間の導電性経路、したがって配線構造体120とDUT116の間の導電性経路を提供することができる。プローブ150の接触先端152は、平面(以下、接触先端平面)170内に実質的に配置することができ、同様に、接続先端154は、実質的に平面(以下、接続先端平面)172内に配置することができる。
【0011】
[0018] 接触先端平面170は、配線構造体120の第1の面124および/または配線構造体120の第2の面122に対して実質的に平行とすることができる。接続先端平面172は、ガイドプレート140の第1の面144、ガイドプレート140の第2の面142および/またはDUT116の端子118の平面(図示せず)に対して実質的に平行とすることができる。いくつかの実施形態では、接触先端平面170を、接続先端平面172に対して実質的に平行とすることができる。
【0012】
[0019] ガイドプレート140は、DUT116(例えばシリコンウェーハ)に近い熱膨張率(CTE)を有する材料を含むことができる。やはり
図1に示されているが、配線構造体120とガイドプレート140の間に、ガイドプレート140の平坦化機構として機能するスペーサ132を配置することができる。
図1には2つのスペーサ132が示されているが、それよりも多数のまたはそれよりも少数のスペーサ132を配置することもできる。例えば、配線構造体120とガイドプレート140の間の支持を提供するのに十分な数のスペーサ132を配置することができる。
【0013】
[0020] ガイドプレート140を配線構造体120に取り付けることができる。例えば取付け機構134(例えば1つまたは複数のボルト、ねじ、クランプ、はんだ、接着剤など)が、ガイドプレート140を配線構造体120に取り付けることができる。いくつかの実施形態では、ガイドプレート140のほぼ中心および配線構造体120のほぼ中心で、取付け機構134が、ガイドプレート140を配線構造体120に取り付けることができる。これによって、配線構造体120は、例えば接触先端平面170、接続先端平面172、配線構造体120の第1の面122もしくは第2の面124、ガイドプレート140の第1の面142もしくは第2の面144、および/またはDUT端子118の平面(図示せず)に対して実質的に平行な平面内で、(例えば変化する熱条件によって)膨張および収縮することができる。しかしながら、取付け機構134は、配線構造体120とガイドプレート140が、互いに対して、上記の平面のうちの1つの平面に対して実質的に垂直な方向に移動することを実質的に防ぐ。
【0014】
[0021] 別の例として、クリップ160が、ガイドプレート140を配線構造体120に取り付けることもできる。例えば、配線構造体120にそれぞれのクリップ160を、例えばボルト、ねじ、クランプ、はんだ、接着剤などを用いて動かないように取り付けることができるが、クリップ160のリップまたはレッジ上にガイドプレート140を載せることができ、これによって、配線構造体120は、上で概略的に論じた接触先端平面172に対して実質的に平行な平面内で、ガイドプレート140に対して膨張および収縮することができる。しかしながら、クリップ160は、配線構造体120とガイドプレート140の間の、それらの平面のうちの1つまたは複数の平面に対して実質的に垂直な方向の相対運動を、実質的に阻止することができる。
【0015】
[0022] DUT116は、DUT116を加熱または冷却する温度制御装置(図示せず)を含むことがあるステージ(図示せず)または他の支持体上に配置されることがある。したがって、試験中にプローブカードアセンブリ110の周りの周囲温度が変化することがある。さらに、プローブカードアセンブリ110を横切る温度勾配(例えば概ね配線構造体120の第2の面122からDUT116へ向かって増大する勾配)があることもある。上記の温度条件および/または他の温度条件の結果、配線構造体120、ガイドプレート140および/またはDUT116が異なる比率で膨張または収縮することがある。
図1には、熱によって誘起される配線構造体120の膨張または収縮がT
1で示されており、熱によって誘起されるガイドプレート140の膨張または収縮がT
2で示されており、熱によって誘起されるDUT116の膨張または収縮がT
3で示されている。
【0016】
[0023] この膨張または収縮の結果、配線構造体120、ガイドプレート140および/またはDUT116の間の相対運動が生じることがある。過度の相対運動の結果、プローブ150の1つまたは複数の接触先端152が移動してDUT116の対応する端子118から離れる(したがって1つまたは複数の接触先端152が対応する端子118との接触を断つ)ことがある。このような運動の結果、1つまたは複数の接続先端154が対応する接点130から外れ、かつ/または1つまたは複数の接続先端154が移動して対応する接点130から離れる(したがって1つまたは複数の接続先端154が対応する接点130との接触を断つ)こともある。
【0017】
[0024] それぞれがDUT116と実質的に同様の熱膨張率(CTE)を有するように、配線構造体120およびガイドプレート140を構築することによって、上記の問題に対処することができる。しかしながら、そのような配線構造体120は比較的に高価になることがある。とはいえ、プリント回路板などの経済的な配線構造体はしばしば、典型的なDUT116よりもかなり大きなCTEを有する。
【0018】
[0025]
図1に示されたプローブカードアセンブリ110の例では、DUT116のCTEと実質的に同じCTEをガイドプレート140に与える材料で、ガイドプレート140を構築することができる。しかしながら、配線構造体120はかなり大きなCTEを有することがある。例えば、配線構造体120のCTEが、ガイドプレート140のCTEの2倍、3倍、4倍、5倍または5倍超であることがある。したがって、配線構造体120の熱膨張または収縮T
1が、ガイドプレート140の熱膨張または収縮T
2よりもかなり大きいことがある。上で論じたとおり、配線構造体120をガイドプレート140に、ガイドプレート140に対する配線構造体120の相対運動が可能になるように取り付ける。さらに、理解されるように、ガイドプレート140内の1つのプローブガイド146の中にそれぞれのプローブ150を固定し、それぞれのプローブ150を1つの接点130にコンプライアントに接続して、上で論じた配線構造体120の相対運動を適応することができる。
【0019】
[0026]
図2は、1つのプローブガイド146の構成例を示し、
図3は、プローブ150の構成例である。
図4は、プローブガイド146に挿入され、プローブガイド146内に固定されたプローブ150を示す。
【0020】
[0027]
図2に示された例では、プローブガイド146が、通路202と、下位置合せ開口208と、上位置合せ開口214とを備えることができる。通路202は、ガイドプレート140の第2の面142からガイドプレート140を貫通して第1の面144に達する貫通穴とすることができる。下位置合せ開口208は、通路202からガイドプレート140内へ延びる空洞とすることができる。位置合せ開口214は、ガイドプレート140の第1の面144にあって通路202から延びる開口とすることができる。示されているとおり、位置合せ開口214は、位置合せフィーチャ216ならびに他の位置合せフィーチャ218、220、222および224を備えることができる。
【0021】
[0028]
図3に示されているように、プローブ150は、取付け要素308、位置合せ要素314および撓み要素332がそこから延びることができる本体312を備えることができる。プローブ150はさらに、本体312から接続先端154まで延びるコンプライアント接続要素304を含むことができる。
【0022】
[0029]
図3および4から分かるとおり、取付け要素308は、プローブガイド146の下位置合せ開口208に合わせてサイズおよび位置が決められている。例えば、取付け要素308は、下位置合せ開口208と摩擦ばめを形成することができる。取付け要素308はさらに、下位置合せ開口208の側壁に対して伸張することができる1つまたは複数のばね構造体310を含むことができる。
【0023】
[0030] 位置合せ要素314は、プローブガイド146の位置合せ開口214の中に適合するようにサイズおよび位置を決めることができる。位置合せ要素314は、位置合せ開口214の位置合せフィーチャ216に対応し、位置合せフィーチャ216の中に適合する位置合せフィーチャ316を含むことができる。プローブ150がプローブガイド146に挿入され、プローブガイド146内の所定の位置にロックされている間、プローブ150の接触先端152が、ガイドプレート140に対する特定の位置に精確に位置するように、位置合せフィーチャ216は位置合せ開口214内に位置し、対応する位置合せフィーチャ316は位置合せ要素314上に位置することができる。示されているとおり、位置合せ要素314はさらに、ガイドプレート140の位置合せ開口214の位置合せフィーチャ218に対応し、位置合せフィーチャ218と接触するように位置する位置合せフィーチャ318と、位置合せ開口214の位置合せフィーチャ220に対応し、位置合せフィーチャ220と接触するように位置する位置合せフィーチャ320と、位置合せ開口214の位置合せフィーチャ222に対応し、位置合せフィーチャ222と接触するように位置する位置合せフィーチャ322とを備えることができる。フィーチャ位置合せ対218/318、220/320、222/322が使用されるのは、ガイドプレート140に対する所望の位置にプローブ150を精確に位置決めするためである。
【0024】
[0031] 撓み要素332は、プローブ150の本体314から接触先端152まで延びることができる。撓み要素332は可撓性とすることができ、したがって、接触先端152上の接触力Fに応じて湾曲または移動することができる。例えば、撓み要素332は、接触力Fに応じて、概ねDUT116から離れる方向へ湾曲することができる。したがって、撓み要素332は、接触先端平面170に対して実質的に垂直な方向の第1のコンプライアンスC
1(例えば可撓性)を提供することができる。
【0025】
[0032] プローブ150のコンプライアント接続304は、プローブ150の本体312から接続接点154まで延びることができる。接続接点154は、上で論じ
図4に示したとおり、配線構造体120の第1の面124上の電気接点130の1つに接触することができる。少なくともプローブ150の撓み要素332、本体312およびコンプライアント接続304は導電性とすることができ、したがって、接触先端152(やはり導電性とすることができる)から接続先端154(導電性とすることができる)までの導電性経路を形成することができる。
【0026】
[0033] 接続先端154は、単に電気接点130に接触するだけとすることができ、または電気接点130に取り付けることもできる。例えば、接着剤(例えば導電性接着剤)、はんだなど(図示せず)が、接続先端154を電気接点130に取り付けることができる。あるいは、機械的接触、および/またはテープ自動ボンディング、ワイヤボンディング、レーザボンディング、圧電ボンディングなどのボンディング技法を利用して、接続先端154を接点130に取り付けることもできる。いずれにせよ、コンプライアント接続304は、概ね接続先端平面172に対して実質的に平行な方向の第2のコンプライアンスC
2(例えば可撓性)を提供することができる。上で論じたとおり、熱膨張または収縮の差が、接続先端平面172に対して実質的に平行な平面内における配線構造体120のガイドプレート140に対する相対運動を引き起こすことがある。第2のコンプライアンスC
2は、電気接点130が、電気接点130に対する接続先端154の取付けを破壊することなく、配線構造体120とともに、ガイドプレート140に対して(したがってプローブ150の本体312、取付け要素308、位置合せ要素314および撓み要素332に対して)移動することを可能にすることができる。コンプライアント接続要素304は、可撓性もしくは弾性材料および/またはばね構造体を含むことができる。
【0027】
[0034]
図3および4に示されているように、コンプライアント接続要素304はさらに要素306を備えることができ、要素306は、接触先端152から接続先端154まで延びる導電性経路内に配置することができ、経路内の電流によって生成された熱を放散させることができる。さらに、要素306は、撓み要素332から離れたコンプライアント接続304内にあるため、接触先端152と接続先端154の間の導電性経路において放散される熱の大部分は、撓み要素332から離れた要素306のところにありうる。例えば、
図3に示されているように、接触先端152が取り付けられた撓み要素332は、接触先端平面170から第1の距離D
1のところに位置することができ、要素306は、接触先端平面170からの第2の距離D
2のところに位置することができる。第2の距離D
2は第1の距離D
1よりも大きくすることができる。例えば、第2の距離D
2を、第1の距離D
1の2倍、3倍、4倍、5倍または5倍超とすることができる。
【0028】
[0035]
図2〜4に示されたプローブ150および対応するプローブガイド146の構成は単なる例であり、多くの変形構成が可能である。例えば、プローブ150は、
図3および4に示された要素よりも少数のまたは多数の要素を有することができる。別の例として、
図150に示された要素は、異なる形状を有することができ、また、異なる位置にあることができる。
図5は、プローブ150の例とすることができるプローブの例500を示す。したがって、本明細書の任意の図または議論において、プローブ150をプローブ500に置き換えることができる。
【0029】
[0036]
図5に示されているように、プローブ500は、
図3および4の接触先端152および接続先端154の例とすることができる接触先端552および接続先端554を備えることができる。プローブ500はさらに、コンプライアント接続要素504、取付け要素508、位置合せ要素514および撓み要素532がそこから延びることができる本体512を備えることができる。上記の要素をそれぞれ、
図3および4の本体312、コンプライアント接続304(要素306を含む)、取付け要素308、位置合せ要素314および撓み要素332の例とすることができる。
【0030】
[0037] 示されているとおり、コンプライアント接続要素504は、コンプライアンスを提供することができる蛇行した形状を含むことができる。したがって、接続要素504の蛇行した形状を
図3および4の要素306の例とすることができる。
【0031】
[0038] 同じく示されているとおり、取付け要素508は、
図3および4のばね310の例とすることができる1つまたは複数のばね510を含むことができる。それぞれ
図3および4の位置合せフィーチャ316および他の位置合せフィーチャ318、320、322の例とすることができる位置合せフィーチャ516および他の位置合せフィーチャ518、520、522。
【0032】
[0039]
図6は、
図1のプローブカードアセンブリ110の変形構成の例を示す。
図6のプローブカードアセンブリ600は、
図1のプローブカードアセンブリ110と概ね同様のプローブカードアセンブリとすることができ、似た符号が付けられた要素は同じ要素であることがある。しかしながら、示されているとおり、プローブカードアセンブリ600はさらに、熱構造体602(例えば金属など高熱伝導率の材料を含む構造体)と、ガイドプレート140の断熱/熱伝導材料の層632(
図6では下面にだけ示されているが、両面に置くことができる)とを備えることができる。熱伝導性取付け構造体614(例えば金属のねじ、ボルト、クランプなど)が、配線構造体120を熱構造体602に結合することができる。取付け構造体614の熱伝導性を配線構造体120よりも大きく(例えば2倍超に)することができ、したがって、取付け構造体614は、配線構造体120を貫通して熱造体602に達する熱伝導性経路を提供することができる。ガイドプレート140の第2の面142から取付け構造体614まで、熱伝導性材料616(例えば熱伝導性のペースト、接着剤、テープなど)を配置することができる。材料616および取付け構造体614を含む熱伝導性経路をこのように提供して、ガイドプレート140から配線構造体120を通して熱構造体602まで熱を伝導することができる。加えて、ガイドプレート140と配線構造体120の間に他の熱伝導性材料622を配置することもできる。
【0033】
[0040] 配線構造体120およびガイドプレート140を、プローブカードアセンブリ110であるとして、
図1に示し、上で論じたが、その代わりに、配線構造体120およびガイドプレート140を、より大きな装置のサブアセンブリとすることもできる。
図7は、配線構造体120とガイドプレート140の組合せが、他の構成要素に取り付けられてより大きなアセンブリを形成するサブアセンブリ704であり、このより大きなアセンブリ自体をプローブカードアセンブリ700とすることができる例を示す。
図7に示されているように、プローブカードアセンブリ700は、
図1のプローブカードアセンブリ110に対応するサブアセンブリ704を迅速かつ容易に取り付けたり取り外したりすることができる再使用可能なアセンブリ702を備えることができる。
【0034】
[0041] 再使用可能なアセンブリ702は、補剛構造体706と、1次配線構造体708と、インターポーザ712とを備えることができ、インターポーザ712は、1次配線構造体708と配線構造体120の間の可撓性の電気接続を備えることができる。補剛構造体706は例えば、機械的に堅い(例えば金属)構造体とすることができる。1次配線構造体708は電気コネクタ710を備えることができ、電気コネクタ710は例えば、(試験装置102のような)試験装置へ通じる
図1の104のようなチャネルに接続することができる。1次配線構造体708は、コネクタ710から1次配線構造体708を通ってインターポーザ712まで延びる電気接続(図示せず)を備えることができ、インターポーザ712は、1次配線構造体708からサブアセンブリ704まで延びる可撓性の電気接続(図示せず)を提供することができる。インターポーザ712の可撓性の電気接続(図示せず)は、標準パターンで配置することができる。
【0035】
[0042] 示されているとおり、サブアセンブリ704は、配線構造体120とガイドプレート140とを備えることができ、ガイドプレート140には、
図1〜5に概略的に示し上で論じたプローブ150が取り付けられている。しかしながら、
図1のコネクタ124の代わりのいずれかに、インターポーザ712に対するインターフェース(図示せず)を使用することもできる。上で概略的に論じたとおり、配線構造体120は、インターポーザ712から、上で論じたようなプローブ150への電気接続を提供することができる。
【0036】
[0043] 再使用可能なアセンブリ702およびサブアセンブリ704はそれぞれ、互いに容易に取り付けたり取り外したりすることができる単一のアセンブリユニットとすることができる。例えば、サブアセンブリ704を、単一のユニットとして、再使用可能なアセンブリ702に取り付けたり、再使用可能なアセンブリ702から取り外したりすることができる。再使用可能なアセンブリ702は、端子118のパターンがそれぞれ異なる(116のような)いくつかの異なるタイプのDUTを試験するのに使用される標準アセンブリとすることができる。しかしながら、異なるタイプのDUTごとに、プローブ150のカスタマイズされたレイアウトを有するただ一つのサブアセンブリ704を設計し、製作することもできる。異なるタイプのDUTを試験するたびに、以前のタイプのDUTに対応するサブアセンブリ704を再使用可能なアセンブリ702から取り外し、その新たなタイプのDUTに対してカスタマイズされた新しいサブアセンブリ704を、再使用可能なアセンブリ702に取り付けることができる。したがって、
図7のプローブカードアセンブリ700は、単にサブアセンブリ704を取り替えることによって、異なるタイプのDUTに対してカスタマイズすることができる。しかしながら、再使用可能なアセンブリ702を使用して、異なるいくつかのタイプのDUTを試験することもできる。
【0037】
[0044]
図8Aおよび8Bは、
図7のプローブカードアセンブリ700内の接続性を試験するためのデイジーチェーン型構成の例を示す。プローブカードアセンブリ内の故障の共通の原因には、1次配線構造体708または配線構造体120へのインターポーザ712の接続故障が含まれる。
【0038】
[0045]
図8Aは、1次配線構造体708、インターポーザ712および配線構造体120の部分断面図を示す。示されているとおり、電気接続802は、例えばコネクタ710(
図7を参照されたい。
図8には示されていない)から1次配線構造体708を通ってインターポーザ712、次いで電気接続804に達する電気経路を提供することができ、電気接続804は、配線構造体120を通って配線構造体120の第1の面122上の接点130に達する。
図8C8Aに示されているとおり、1次配線構造体708内または1次配線構造体708上のスイッチ812、および配線構造体120内または配線構造体120上の同様のスイッチ814は、閉じられている(これはスイッチ812、814の状態である)ときに、1次配線構造体708とインターポーザ712の間および配線構造体120とインターポーザ712の間の複数の接続を通る、第1の位置822から第2の位置824までのデイジーチェーン接続された一時的な経路820を生成することができる(
図8B参照)。例えば第1の位置822に提供された試験信号が第2の位置824で検出された場合、デイジーチェーン接続された経路820に沿ったインターポーザ712から配線構造体708、120までの接続は良好である。そうでなければ、上記の接続のうちの少なくとも1つの接続が不良である。プローブカードアセンブリ700がデイジーチェーン試験モードにあることを示すため、および/または試験信号が経路820をうまく通過したかどうかを示すために、経路820に沿ってインジケータ機構816(例えばライト)が位置することができる。プローブカードアセンブリ700の上記の自己試験が終了した後、スイッチ812、814を開き、プローブカードアセンブリ700を使用して、(例えばDUT116のような)DUTを試験することができる。
【0039】
[0046] 本明細書には、本発明の特定の実施形態および用途を説明したが、これらの実施形態および用途は単なる例であり、他の多くの変形形態および用途が可能である。