(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記加熱流路部は、流入部及び排出部を備える第1ガイドと、前記第1ガイドと結合され、前記第1ガイドと一緒に水が流動するための加熱流路を形成する第2ガイドと、を含み、
前記第2ガイドは、磁性体である、請求項1に記載の家電製品。
前記多数のホールは、前記流路ガイドの端部側の近くに位置する第1ホールと、前記流路ガイドの中央側の近くに位置し、前記第1ホールとサイズが異なる第2ホールと、を含む、請求項1に記載の家電製品。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、取出される温水の温度を調節することができ、温水を生成するための瞬間温水装置がコンパクトになる家電製品を提供することにある。
【0007】
また、本発明の目的は、加熱流路内で水の局部過熱による蒸気発生が防止される家電製品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一側面による家電製品は、取出口と、前記取出口と連通する加熱流路部と、前記加熱流路部を流動する水を加熱するための加熱装置と、前記加熱装置を制御するコントローラとを含み、前記加熱装置はコイルが多数層積層されるコイル部を含む。
【0009】
また、前記加熱装置は、前記コイル部が安着するフレームを含み、前記フレームは前記加熱流路部と結合される。
【0010】
また、前記フレームには、前記加熱流路部と前記コイル部が一定距離離隔するようにするためのスペーサーが備えられる。
【0011】
また、前記加熱流路部の温度を感知するためのセンサーをさらに含み、前記センサーは前記コイル部が形成する領域内に位置する。
【0012】
また、前記フレームには、前記コイル部の入力端と出力端の1つ以上が通過するための開口を含み、前記センサーは前記開口に位置する。
【0013】
また、前記加熱流路部は、流入部と排出部を備える第1ガイドと、前記第1ガイドと結合され、前記第1ガイドと一緒に水が流動するための加熱流路を形成する第2ガイドとを含み、前記第2ガイドは磁性体である。
【0014】
また、前記加熱流路には、水が加熱流路において、流路の断面全体で均一に流動するようにするための流路ガイドが備えられる。
【0015】
また、前記加熱流路部から排出された温水の温度を感知するセンサーと、前記取出口から取出される水の温度を入力するための入力部とをさらに含み、前記コントローラは、前記入力部を介して入力された温度と前記センサーで感知された温度が同一となるように、前記コイル部に印加される電流を調節するインバータを含む。
【0016】
他の側面による家電製品は、取出口と、前記取出口と連通する加熱流路部と、前記加熱流路部を流動する水を加熱するための加熱装置と、前記加熱装置を制御するコントローラとを含み、前記加熱流路部は、水が流入するための流入部と、加熱された水が排出されるための排出部と、前記流入部と前記排出部を連結する加熱流路とを含み、前記加熱流路には、前記流入部と前記排出部との間で水が均一に流動するように水の流動をガイドするための流路ガイドが配置される。
【0017】
また、前記流路ガイドは水が通過するための多数のホールを含み、前記多数のホールは前記加熱流路における水の流動方向と交差する方向に配列される。
【0018】
また、前記多数のホールは、前記流路ガイドの端部側の近くに位置する第1ホールと、前記流路ガイドの中央側の近くに位置し、前記第1ホールとサイズが異なる第2ホールとを含むことができる。
【0019】
また、前記第2ホールは、前記第1ホールより、前記排出部の近くに位置する。
【0020】
また、前記流路ガイドは、前記流入部より、前記排出部の近くに配置される。
【0021】
また、前記流路ガイドは、前記加熱流路部に成形工程によって形成される。
【0022】
また、前記加熱流路部は、第1ガイドと、前記第2ガイドと一緒に前記加熱流路を形成する第2ガイドとを含み、前記流路ガイドは、前記第1ガイドから前記第2ガイドに向かって延長され、前記第2ガイドと離隔する。
【0023】
また、前記流路ガイドは、前記流入部を介して流入した水の流動方向を変化させるために、前記加熱流路内で前記流入部と前記排出部を連結する線上に配置される。
【0024】
また、前記加熱装置は、リング状を有するコイル部を含み、前記加熱流路部は、前記コイル部と対向する第1部分と、前記コイル部と対向しない第2部分とを含み、前記流路ガイドは、前記流入部を介して流入した水が前記第1部分側に流動するように、水の流動をガイドすることができる。
【0025】
また、前記流路ガイドは、前記第2部分と前記流入部との間に配置される。
【0026】
また、多数の流路ガイドが、前記流入部と前記排出部との間で水の流動方向と平行する方向に離隔配置される。
【0027】
また、前記多数の流路ガイドは、第1流路ガイドと、前記第1流路ガイドと前記排出部との間の領域に配置される第2流路ガイドとを含むことができる。
【0028】
また、多数の流路ガイドが、前記流入部と前記排出部との間で水の流動方向と交差する方向に配列される。
【0029】
また、隣接する両流路ガイドの間の間隔は、前記加熱流路部の側壁と隣接する一流路ガイドと側壁間の間隔より大きい。
【0030】
また、前記加熱流路部は、前記流入部側から離れるほど前記加熱流路の断面積が減少するようにするための一対のコーナー部を含み、前記一対のコーナー部のそれぞれは、ラウンド状または傾斜状を有することができ、前記一対のコーナー部の間に前記排出部が配置される。
【0031】
また他の側面による家電製品は、取出口と、前記取出口と連通する加熱流路部と、前記加熱流路部を流動する水を加熱するためのコイル部を有する加熱装置と、前記取出口から取出される水の温度を入力するための入力部と、前記入力部を介して入力された温度に応じて、前記コイル部に印加される電流を調節するコントローラとを含む。
【0032】
また、前記加熱流路部から排出された温水の温度を感知する出水温度センサーをさらに含み、前記コントローラは、前記入力部を介して入力された温度と前記出水温度センサーで感知された温度が同一となるように、前記コイル部に印加される電流を調節する。
【0033】
また、電流が供給されて作動する駆動源をさらに含み、前記コントローラは、前記加熱装置に供給される電流に応じて前記駆動源の電流を制御する。
【0034】
また、前記加熱流路部に供給される水の温度を感知するための入水温度センサーと、前記加熱流路部に供給される水の流量を感知するための流量センサーと、前記加熱流路部から排出された温水の温度を感知する出水温度センサーとをさらに含み、前記加熱装置の作動初期、前記コントローラは、前記入水温度センサーと前記流量センサーで感知された情報に基づいて、前記コイル部に供給される電流値を決定し、決定された電流値を前記コイル部に印加し、前記加熱装置の作動中に、前記出水温度センサーで感知された温度に基づいて、前記コイル部に供給される電流を調節する。
【0035】
また、前記加熱流路部に供給される水の温度を感知するための入水温度センサーと、前記加熱流路部に供給される水の流量を調節するためのバルブとを含み、前記加熱装置の作動初期、前記コントローラは、前記入水温度センサーで感知された水の温度に基づいて、前記加熱流路部に供給される水の流量を決定し、決定された流量の水が前記加熱流路部に供給されるように前記バルブを制御する。
【0036】
また、前記加熱流路部から排出された温水の温度を感知する出水温度センサーをさらに含み、前記コントローラは、前記加熱装置の作動初期、前記コイル部に予め設定された大きさの電流を供給し、前記出水温度センサーで感知された温度に応じて、前記コイル部に印加される電流を調節する。
【0037】
また、前記コントローラは、前記加熱装置の一側に配置され、前記加熱装置と前記コントローラの間には、前記コイル部の磁場の影響が前記コントローラに及ぼすことを遮断するための遮断プレートが配置される。
【発明の効果】
【0038】
提案される実施例によれば、コイルが多数層積層されてコイル部を形成するので、加熱装置がコンパクトになる長所がある。
【0039】
また、加熱装置が加熱流路部を流動する水を加熱するので、温水を貯蔵するための待機電力が不必要な長所がある。
【0040】
また、加熱流路部が誘導加熱によって、加熱流路を流動する水を加熱するので、熱源の損失がないので前記加熱流路上の水が速かに加熱される。
【0041】
また、前記加熱流路部の磁性体の表面が発熱するので、前記加熱流路部の周辺の温度上昇がないので、前記加熱流路部の断熱が不必要な長所がある。
【0042】
また、加熱流路に流路ガイドが備えられることで、加熱流路の断面全体的に水が流動することができ、水が速かに加熱される長所がある。
【0043】
また、加熱流路内で水が均一に流動できるので、加熱流路内の所定箇所で局部過熱による蒸気が発生することが防止される。
【0044】
また、ユーザが温水の温度を設定し、設定された温度の温水を獲得することができるので、ユーザの嗜好を多様に充足できる長所がある。
【0045】
また、家電製品の全体電流値が制限電流値を超えないように、コントローラが加熱装置および駆動源の電流を調節するので、家電製品の異常作動および電源遮断現象が防止される。
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下、本発明の実施例を例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素への参照符号の付加において、同じ構成要素に対しては、例え異なる図面上に表示されても、できるだけ同じ符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明の実施例の説明において、かかわる公知構成または機能に対する具体的な説明が、本発明の実施例に対する理解を妨害すると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0048】
また、本発明の実施例の構成要素の説明において、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を用いることができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によって当該構成要素の本質や手順または順序などが限定されるものではない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結または接続されものを含み、各構成要素の間にさらなる他の構成要素が「連結」、「結合」または「接続」されるものも含むことを意味する。
【0049】
図1は第1実施例に係る家電製品の一例である浄水器の概略図、
図2は第1実施例に係る瞬間温水装置とコントローラの斜視図、
図3は
図2の瞬間温水装置の背面図、
図4は
図2の瞬間温水装置の分解斜視図、
図5は第1実施例に係る流路ガイドを示す図である。
【0050】
図1〜
図5に示すように、第1実施例に係る浄水器1は、外形を形成するハウジング10を含むことができる。
【0051】
前記ハウジング10は、多数のパネルを含むことができ、前記多数のパネルの結合によって前記ハウジング10が製造される。一例として、ハウジング10は、前面パネル、2つの側面パネル、上面パネル、背面パネルおよび下面パネルを含むことができるが、本発明で多数のパネルの個数は制限されるものではない。
【0052】
そして、前記ハウジング10の前面パネルには、操作コマンドを入力するための入力部15が備えられる。
【0053】
前記入力部15は、浄水を取出すために選択する浄水選択部と、温水を取出すために選択する温水選択部と、取出される温水の温度を選択するための温度選択部を含むことができる。
【0054】
前記浄水器1は、浄水または温水を取出すために操作する操作レバー16をさらに含むことができる。
【0055】
前記浄水器1は、外部から供給された水を浄化するためのフィルター部20と、前記フィルター部20を通過した水が流動する浄水流路31をさらに含むことができる。前記フィルター部20は、1つ以上のフィルターを含むことができる。
【0056】
前記浄水流路31は、第1流路32と第2流路33に分岐される。
【0057】
前記第2流路33は、水が前記浄水器1の外部に取出されるようにするための取出口35と連結される。前記第1流路32には加熱のための水が流動することができる。
【0058】
前記浄水器1は、前記第1流路32から供給された水が流動する過程で水を加熱して温水に変化させる瞬間温水装置50と、前記瞬間温水装置50を制御するコントローラ80をさらに含むことができる。
【0059】
前記瞬間温水装置50は、加熱される水が流動するための加熱流路66を形成する加熱流路部60と、前記加熱流路66を流動する水を加熱するための加熱装置70を含むことができる。
【0060】
前記加熱装置70は、フレーム710と、前記フレーム710に安着するコイル部730を含むことができる。
【0061】
前記コントローラ80は、前記瞬間温水装置50と隣接するように配置され、前記コントローラ80と前記瞬間温水装置50の間には、前記コイル部730の磁場の影響が前記コントローラ80に及ぶことを防止するための遮断プレート90が備えられる。
【0062】
前記フレーム710は、フェライト720が安着するフェライト安着部712を含むことができる。前記フェライト安着部712は、前記フレーム710の一部が陥没して形成される。または、前記フェライト安着部712は、前記フレーム710に形成された多数のリーブによって形成される。前記フェライト安着部712には、ホール713が形成される。
【0063】
前記フレーム710の中央部には、開口711が形成される。そして、多数のフェライト安着部712が、前記開口711の周りに沿って配置される。
【0064】
前記開口711には、前記加熱流路部60の温度を感知するための過熱感知センサー740が位置する。すなわち、前記過熱感知センサー740は、コイルが形成する領域内に位置する。前記過熱感知センサー740は、前記加熱流路部60と接触または前記加熱流路部60と離隔する。
【0065】
前記コントローラ80は、前記加熱流路部60に水が存在しない状態で、前記加熱流路部60が加熱されることを防止するために、前記過熱感知センサー740で感知された温度が基準温度を超える場合、前記加熱装置70の作動を停止させることができる。すなわち、前記コントローラ80は、前記コイル部730に印加される電流を遮断することができる。
【0066】
前記フレーム710には、前記フェライト720に置かれた前記コイル部730の位置が可変することを防止するために、前記コイル部730の周りに接触する多数の接触リーブ714が備えられる。
【0067】
前記コイル部730は、コイルが多数回巻かれて配置され、多数層積層される。もし、前記コイル部730を構成するコイルを1層に配置する場合、コイル部730が置かれるためのフレーム710の大きさが大きくなり、加熱装置の全体の大きさが大きくなることになる。しかし、本発明によれば、コイルが多数層積層されることで、コイル部730が占める面積が減少し、前記加熱装置70がコンパクトになる長所がある。
【0068】
この時、前記多数の接触リーブ714の高さは、前記コイル部730の積層高さと同一であってもよく、高くてもよい。
【0069】
前記フレーム710は、前記加熱流路部60と結合されるための1つ以上の結合リーブ715をさらに含むことができる。前記1つ以上の結合リーブ715は、前記加熱流路部60に引っ掛るための引掛り部716を含むことができる。または、前記結合リーブ715は、前記加熱流路部60に取付部材によって取付けられてもよい。
【0070】
前記コイル部730は、全体的な形状が円形リング状または楕円形リング状を有することができる。もちろん、前記コイル部730を多角リング状に形成することも可能である。
【0071】
前記コイル部730は、入力端731と出力端732を含むことができる。前記入力端731と出力端732の1つ以上は、前記開口711を通過することができる。
図3には、一例として、前記出力端732が前記開口711を通過する例が開示されている。
【0072】
前記加熱流路部60は、加熱
される水が流入するための流入部63と加熱された水(温水)が排出される排出部64を有する第1ガイド61と、前記第1ガイド61と一緒に前記加熱流路66を形成する第2ガイド62を含むことができる。
【0073】
前記第2ガイド62は、誘導加熱ができるように磁性体からなることができる。前記第1ガイド61は、誘導加熱されない非磁性体からなることができる。もちろん、前記第1ガイド61と前記第2ガイド62が両方とも磁性体であってもよい。
【0074】
前記コイル部730に電流が印加されると、前記コイル部730で磁場が発生し、磁場によって前記第2ガイド62に電流が発生し前記第2ガイド62が加熱される。
【0075】
前記コイル部730は、前記加熱流路部62と一定間隔離隔する。前記コイル部730が前記加熱流路部62と一定間隔離隔するために、前記フレームにはスペーサー717が備えられる。前記スペーサー717は、前記加熱装置が前記加熱流路部60に結合された状態で、前記第2ガイド62に接触することができる。
【0076】
前記加熱流路部60は、前記浄水器1内で前記排出部64が前記流入部63より高く位置するように配置される。
【0077】
従って、前記加熱流路66に流入した水が前記流入部63側から前記排出部64側に上昇しなければならないので、前記加熱流路66を流動する水が十分に加熱されることになる。
【0078】
本実施例によれば、前記第2ガイド62が形成する加熱流路66を流動する水が、前記第2ガイド62によって加熱される。この時、前記第2ガイド62全体が加熱され、熱源の損失がないので、前記加熱流路66上の水が速かに加熱される。
【0079】
また、前記第2ガイド62の表面が発熱するので、前記加熱流路部60の周辺の温度上昇がないので、前記加熱流路部60の断熱が不必要な長所がある。
【0080】
また、前記加熱流路66を流動する水を瞬間的に加熱するので、温水を貯蔵し、温水を一定温度に維持させるための待機電力が不必要な長所がある。
【0081】
そして、前記排出部64は、第3流路34によって前記第2流路33に連結される。
【0082】
前記加熱流路66には、前記加熱流路66内で水が全体的に均一に流動できるようにするための流路ガイド65が備えられる。
【0083】
前記流路ガイド65は、前記加熱流路66内で水の流動方向と交差する方向に配置される。そして、前記流路ガイド65は、前記流入部63より前記排出部64の近くに位置する。ただし、本実施例で、前記流路ガイド65の位置がこれに制限されるものではない。
【0084】
前記流路ガイド65は、水が通過するための多数のホール652、653、654を含むことができる。前記多数のホール652、653、654は、前記加熱流路66内で水の流動方向と交差する方向に配列される。そして、前記多数のホール652、653、654の大きさは、相互に異なってもよい。
【0085】
前記多数のホール652、653、654は、第1の大きさを有する第1ホール652と、前記第1の大きさより小さい第2の大きさを有する第2ホール653と、前記第1ホール652と第2ホール653の間に位置する1つ以上の第3ホール654を含むことができる。前記1つ以上の第3ホール654は、前記第1ホール652および第2ホール653のいずれか1つの大きさと同一であってもよく、前記第1ホール652および第2ホール653の大きさと異なってもよい。本実施例で、前記流路ガイドにおいて、1つ以上の第3ホールは省略することができる。
【0086】
前記第1ホール652は前記流路ガイド65の端部の近くに位置し、前記第2ホール653は前記流路ガイド65の中央部の近くに位置する。そして、前記第2ホール653は、前記第1ホール652より前記排出部64の近くに位置する。
【0087】
従って、前記加熱流路66内で、大きさが小さい第2ホール653の流動抵抗が前記第1ホール652の流動抵抗より大きいので、前記第2ホール653側に水が集中することが防止され、全体的に前記加熱流路66で水が均一に流動することができる。
【0088】
前記加熱流路66内で水が均一に流動すると、水と前記第2ガイド62の接触時間が増加するので、水の加熱時間が短縮される。
【0089】
他の例として、前記第1ガイド61と前記第2ガイド62の1つ以上に、流路ガイドが成形工程によって形成される。この場合、前記流路ガイドは、前記排出部64と隣接した位置で、水の流動方向と交差する方向に延長される。
【0090】
前記第1流路32には、水の流動を調節するための第1バルブ41が備えられる。前記第2流路33で、前記第3流路34が連結される地点と前記第1流路32と接する地点との間には、水の流動を調節するための第2バルブ42が備えられる。
【0091】
前記浄水器1は、前記第1流路32に備えられ、前記加熱流路部60に流入する水の温度を感知する入水温度センサー91と、前記第3流路34に備えられ、前記加熱流路部60から排出された水(温水)の温度を感知する出水温度センサー92をさらに含むことができる。他の例として、前記入水温度センサー91が前記加熱流路部60の流入部63に配置され、出水温度センサー92が前記加熱流路部60の排出部64に配置されてもよい。
【0092】
図6は、第1実施例に係る浄水器のブロック図である。
【0093】
図6に示すように、前記浄水器1は、前記加熱流路部60に流動する水の流量を感知する流量センサー83と、前記コントローラ80によって制御される駆動源95をさらに含むことができる。
【0094】
前記駆動源95は、制限的ではないが、圧縮機、表示部などを含むことができ、前記浄水器1で前記瞬間温水装置を除いた電流が供給されて作動するすべての構成を含むことができる。
【0095】
前記コントローラ80は、前記コイル部730に印加される電流を調節するインバータ81を含むことができる。
【0096】
前記インバータ81は、前記コイル部730に印加される電流を可変させることで、誘導加熱量を調節することができる。このように、誘導加熱量が調節される場合、ユーザの所望温度に水が加熱され、ユーザの所望温度の温水を前記取出口35から取出すことができる。
【0097】
図7は、第1実施例に係る時間に応じた浄水器の電流変化を示す図である。
【0098】
図7に示すように、前記コントローラ80は、前記浄水器1全体の電流を調節することができる。
【0099】
具体的に、前記コントローラ80は、前記加熱装置70の作動の有無に応じて前記駆動源95の電流を調節することができる。前記コントローラ80は、前記浄水器1の全体電流値A2が制限電流値A1を超えないように制御することができる。
【0100】
前記駆動源95が作動する過程で前記加熱装置70が作動すると、前記浄水器1の電流が制限電流値A1を超える場合が発生する可能性があり、この場合、前記浄水器1が異常動作したり前記浄水器1の電源が遮断される可能性がある。
【0101】
従って、本発明では、前記加熱装置70が作動する場合、前記コントローラ80が前記加熱装置70の電流に基づいて前記駆動源95の電流を調節することで、前記浄水器1の全体電流値A2が制限電流値A1より低くなる。
【0102】
一例として、前記加熱装置70の電流は可変的であり、前記加熱装置70の電流が増加する場合、前記コントローラ80は、前記駆動源95の電流を低くし、前記加熱装置70の電流が減少する場合、前記駆動源95の電流を増加させることができる。
【0103】
以下、
図1〜
図6を参照して、前記浄水器から浄水と温水が取出される過程に対して説明する。
【0104】
まず、浄水取出し過程に対して説明する。
【0105】
浄水取出しコマンドが入力されると(一例として、前記浄水選択部が選択され、前記操作レバー16が操作されると)、前記第1バルブ41はオフとなり、前記第2バルブ42はオンとなる。そうすると、前記フィルター部20によって浄化された浄水は、浄水流路31と前記第2流路33を流動した後に前記取出口35を介して排出される。
【0106】
次に、温水取出し過程に対して説明する。
【0107】
温水取出しコマンドが入力されると(一例として、前記温水選択部が選択され、前記操作レバー16が操作されると)、前記第2バルブ42はオフとなり、前記第1バルブ41はオンとなり、前記加熱装置70が作動する。
【0108】
前記コントローラ80は、前記加熱装置70の作動初期に、前記流量センサー83で感知される流量と前記入水温度センサー91で感知された温度に基づいて、前記コイル部730に印加される電流を決定し、決定された電流を前記コイル部730に供給する。
【0109】
この時、前記加熱流路66に水が存在する場合には、前記第1バルブ41は、温水取出しコマンドが入力された以後、加熱装置70が作動する途中オンとなる。反面、加熱流路66に水が存在しない場合には、前記第1バルブ41がオンとなり、加熱流路66に水が満たされるとオフとなる。そして、前記第1バルブ41による流量調節によって、水の加熱および加熱された水(温水)の排出が調節される。
【0110】
前記フィルター部20によって浄化された浄水は、前記第1流路32を流動した後、前記流入部63を介して前記加熱流路部60の加熱流路66に流入する。前記加熱装置70が作動すると、前記第2ガイド62が加熱され、前記加熱流路66に沿って流動する水は、前記第2ガイド62によって加熱されて温水に変化する。そして、温水は、前記排出部64を介して前記第3流路34に流動する。そして、最終的に温水は、前記取出口35を介して排出される。
【0111】
ユーザは、前記温度選択部を利用して取出される温水の温度を設定することができる。前記加熱装置70が作動する途中には、前記出水温度センサー93は温水の温度を感知し、感知された温水の温度が設定された温度と同一となるように、前記コントローラ80が前記コイル部730に供給される電流を調節する。
【0112】
従って、本実施例によれば、ユーザが温水の温度を設定し、設定された温度の温水を獲得することができるので、ユーザの嗜好を多様に充足できる長所がある。
【0113】
図8は、第2実施例に係る浄水器のブロック図である。
【0114】
本実施例は、他の部分においては第1実施例と同一であり、ただし加熱装置に流動する水の流量を調節できることを特徴とする。従って、以下では、本実施例の特徴的な部分に対して説明することにする。
【0115】
図8に示すように、コントローラ80は、加熱装置70の作動初期に、入水温度センサー91で感知された水の温度に基づいて、前記加熱流路部60に流動する水の流量を決定し、決定された流量の水が前記加熱流路部60に供給されるように第1バルブ41を制御する。
【0116】
一例として、前記入水温度センサー91で感知された温度が高い場合には、前記コントローラ80は、加熱流路部60に流動する水の流量が多くなるように前記第1バルブ41を制御することができる。反面、前記入水温度センサー91で感知された温度が低い場合には、前記コントローラ80は、前記加熱流路部60に流動する水の流量が少なくなるように第1バルブ41を制御することができる。
【0117】
そして、決定された流量の水が前記加熱流路部60を流動する過程で加熱される。
【0118】
ユーザは、前記温度選択部を利用して取出される温水の温度を設定することができる。
【0119】
前記加熱装置70が作動する途中には、出水温度センサー93は、温水の温度を感知し、感知された温水の温度が設定された温度と同一となるように、前記コントローラ80が前記コイル部730に供給される電流を調節する。
【0120】
一方、本発明で、前記加熱流路部60を流動する水の流量と前記コイル部730に印加される電流を調節することで、前記加熱流路部60でスチームが生成するようにすることができる。前記加熱流路部60で生成されたスチームは、前記取出口35を介して排出され、この過程で前記加熱流路部60から前記取出口35までの流路および前記取出口35の殺菌が可能となる。
【0121】
上記2つの実施例では、前記加熱装置の作動初期、入水温度センサーで感知された水の温度、流量センサーで感知された流量に基づいて、コイル部に供給される電流が決定されるが、これとは異なり、入水温度センサーと流量センサーが省略され、前記加熱装置の作動初期、予め設定された大きさの電流が前記コイル部に供給され、出水温度センサーで感知された温水の温度に基づいて、前記コイル部に供給される電流が調節されるようにすることもできる。
【0122】
また、上記実施例では、加熱流路部の一側に加熱装置が位置する例に対して説明したが、これとは異なり、前記加熱流路部の両側にそれぞれ加熱装置が備えられてもよい。
【0123】
また、上記実施例では、前記瞬間温水装置が浄水器に備えられる例に対して説明したが、これとは異なり、本発明の思想は、水の取出し機能を備える家電製品に適用することができる。例えば、前記瞬間温水装置と前記フィルター部および上述された水の流路と、バルブ、センサー、入力部などの構成要素は、冷蔵庫にも同一に適用することができる。この場合、前記瞬間温水装置は、一例として、冷蔵庫ドアのフレームまたは貯蔵室を備える本体に備えられてもよい。
【0124】
図9は第3実施例に係る瞬間温水装置を示す図、
図10は第3実施例に係る加熱流路部の正面図、
図11は
図10のA-A線断面図である。
【0125】
本実施例は、他の部分においては第1実施例と同一であり、加熱流路部内の流路ガイドにおいて差がある。従って、以下では、本実施例の特徴的な部分に対してのみ説明し、第1実施例と同じ部分は第1実施例の説明を援用する。
【0126】
図9〜
図11に示すように、本実施例に係る瞬間温水装置71は、水が流動できる加熱流路部60を含むことができる。
【0127】
前記加熱流路部60は、流入部63と、加熱された水(温水)が排出される排出部64を有する第1ガイド61と、前記第1ガイド61と一緒に前記加熱流路66を形成する第2ガイド62を含むことができる。
【0128】
前記第1ガイド61は、前記加熱流路66における水の流動をガイドするための流路ガイド612を含むことができる。
【0129】
前記流路ガイド612は、前記第1ガイド61の一部が成形工程によって形成される。一例として、前記流路ガイド612は、前記第1ガイド61の一部が前記第2ガイド62を向かって突出する。
【0130】
前記流路ガイド612は、前記流入部63と前記排出部64の間で水の流動抵抗の役割をすることができる。
【0131】
すなわち、前記流入部63を介して流入した水の少なくとも一部は、前記流路ガイド612によって前記流路ガイド612を迂回して流動することができる。
【0132】
前記流路ガイド612は、前記流入部63を介して流入した水が前記排出部64に直接流動することを防止する役割をすることができる。このために、前記流路ガイド612の少なくとも一部は、前記流入部63に対向するように配置される。従って、前記流入部63を介して前記加熱流路66に流入した水の少なくとも一部は、前記流路ガイド612によって流動方向が変化する。
【0133】
一例として、前記流路ガイド612の少なくとも一部は、前記流入部63と前記排出部64を連結する線上に配置される。
【0134】
この時、前記流路ガイド612は、前記第1ガイド61から前記第2ガイド62を向かって延長され、前記第2ガイド62と離隔する。すなわち、前記流路ガイド612は、前記第2ガイド62と接触しない。
【0135】
本実施例によれば、前記流路ガイド612が前記第2ガイド62と離隔することで、前記コイル部730を流れる電流によって前記第2ガイド62が加熱され、発生した熱が前記流路ガイド612に伝達されることで熱損失が防止される。
【0136】
すなわち、本実施例によれば、前記第2ガイド62で発生した熱の一部は、前記第2ガイド62と接触した第1ガイド61に伝達され、他の一部は、前記第1ガイド61と前記第2ガイド62の間の水に伝達される。
【0137】
ところで、前記流路ガイド612が前記第2ガイド62に接触する場合、前記第2ガイド62の熱の一部が水に伝達されず、前記流路ガイド612に直接伝達されて熱損失が発生する可能性があるが、本実施例によれば、流路ガイド612が第2ガイド62と離隔することで、熱損失の発生が防止される。
【0138】
この時、前記流路ガイド612と前記第2ガイド62の間の距離D2は、前記第1ガイド61と前記第2ガイド62の間の距離D1の1/2より小さい。このような構造によれば、前記流路ガイド612による熱損失が防止されると共に、流路ガイド612が流路抵抗の役割をすることができる。
【0139】
前記コイル部730は、上述したようにリング状に形成される。この場合、前記コイル部730は、コイルが存在しない開口732を有することになる。
【0140】
そして、前記コイル部730と前記加熱流路部60は対向することができる。すなわち、前記加熱流路部60、すなわち第1ガイド61および第2ガイド62のそれぞれは、前記コイル部730と対向する第1部分611aと、前記コイル部730と対向しない第2部分611bを含むことができる。
【0141】
この時、前記開口732と対向する第2部分611bの温度が、前記コイル部730と対向する第1部分611aの温度より低い。従って、前記流入部63を介して流入した水が前記コイル部730と対向する第1部分611aに沿って流動することが好ましい。
【0142】
このために、前記流路ガイド612は、前記第1ガイド61において前記第2部分611bと前記流入部63の間に位置する。この時、前記流入部63と前記流路ガイド612および前記第2部分611bは、一直線上に位置する。
【0143】
従って、前記流入部63を介して流入した水は、上昇する過程で前記流路ガイド612によって前記流路ガイド612の両側に分かれて流動することになり、これによって、水は前記コイル部730と対向する部分である第1部分611aに沿って上昇することができる。
【0144】
もちろん、前記第2部分611b側にも水が存在し、水の流動が存在するが、前記第1部分611aに沿って流動する水の流動によって影響を受けて上昇することができる。
【0145】
提案される実施例によれば、前記流路ガイド612によって前記流入部63に流入した水が、前記排出部64を向かって直接流動することが防止されることで、加熱流路内で水が全体的に加熱される長所がある。
【0146】
また、加熱流路内で水が均一に流動でき、加熱流路内の所定箇所で局部過熱による蒸気の発生が防止される。
【0147】
図12は、第4実施例に係る加熱流路部の正面図である。
【0148】
本実施例は、他の部分においては第3実施例と同一であり、加熱流路部内の流路ガイドにおいて差がある。従って、以下では、本実施例の特徴的な部分に対してのみ説明し、第3実施例と同じ部分は第3実施例の説明を援用する。
【0149】
図12に示すように、本実施例の第1ガイド61は、多数の流路ガイド612、615を含むことができる。
【0150】
前記多数の流路ガイド612、615は、前記流入部63と前記排出部64の間で水の流動方向と平行する方向に離隔配置される。
【0151】
前記多数の流路ガイド612、615は、第1流路ガイド612と、前記第1流路ガイド612と前記排出部64の間に配置される第2流路ガイド615を含むことができる。
【0152】
前記第1流路ガイド612の形態および位置は、第3実施例で説明した流路ガイド612と同一であるので、詳しい説明は省略する。
【0153】
前記第2流路ガイド615は、前記排出部64の周辺で水が前記加熱流路66内で全体的に流動できるように水の流動をガイドすることができる。
【0154】
前記第2流路ガイド615の少なくとも一部は、一例として、前記第1流路ガイド612と前記排出部64を連結する線上に位置する。
【0155】
また、前記第2流路ガイド615の少なくとも一部は、前記排出部64と前記第2部分611bの間に配置される。
【0156】
また、前記第1流路ガイド612および前記第2流路ガイド615は、前記コイル部730と対向する。
【0157】
本実施例によれば、前記第1流路ガイド612は、前記流入部63を介して流入した水が前記コイル部730と対向する第1部分611aに沿って流動できるように、水の流動をガイドすることができる。
【0158】
前記第2流路ガイド615は、前記加熱流路66内で前記排出部64を向かって流動する水が、加熱流路66内で前記排出部64の周辺に集中することを防止することができる。すなわち、水が前記加熱流路66内で前記排出部64を迂回して流動でき、前記排出部64の両側における局部過熱が減少する長所がある。
【0159】
上記実施例では、前記第1ガイド61が、第1流路ガイド612と第2流路ガイド615を含む例を説明したが、これとは異なり、第1ガイド61が第2流路ガイド615のみ含んでいてもよい。
【0160】
図13は、第5実施例に係る加熱流路部の正面図である。
【0161】
本実施例は、他の部分においては第4実施例と同一でり、加熱流路部内の流路ガイドにおいて差がある。従って、以下では、本実施例の特徴的な部分に対してのみ説明し、第4実施例と同じ部分は第4実施例の説明を援用する。
【0162】
図13に示すように、本実施例の第1ガイド61は、多数の流路ガイド612〜617を含むことができる。
【0163】
前記多数の流路ガイド612〜617は、多数の第1流路ガイド612、613、614と、前記多数の第1流路ガイド612、613、614と前記排出部64の間の領域に配置される前記多数の第2流路ガイド615、616、617を含むことができる。
【0164】
前記多数の第1流路ガイド612、613、614は、前記流入部63と前記排出部64の間で、水の流動方向と交差する方向に配列される。
【0165】
前記多数の第2流路ガイド615、616、617は、前記流入部63と前記排出部64の間で、水の流動方向と交差する方向に配列される。
【0166】
前記多数の第1流路ガイド612、613、614の少なくとも一部は、前記流入部63と前記排出部64を連結する線上に配置される。
【0167】
また、前記多数の第2流路ガイド615、616、617の少なくとも一部は、前記流入部63と前記排出部64を連結する線上に配置される。
【0168】
前記多数の第1流路ガイド612、613、614は、前記流入部63を介して流入した水が、前記加熱流路66内で全体的に分配されて流動できるように、水の流動をガイドすることができる。
【0169】
前記多数の第1流路ガイド612、613、614は、前記コイル部730と対向する第1部分611aに沿って流動できるように、水の流動をガイドすることができる。
【0170】
前記多数の第1流路ガイド612、613、614のそれぞれは、前記加熱流路部60の側面部67と離隔する。
【0171】
前記第1ガイド61は、前記コイル部730と対向しない第2部分611bのうち前記コイル部730が開口732と対向しない第3部分611cを含むことができる。本実施例では、前記流入部63を介して流入した水の前記第3部分611cへの流動が最小化されるように、隣接する両第1流路ガイドの間の間隔は、前記加熱流路部60の側面部67と隣接する1つの流路ガイド613、614と加熱流路部60の側面部67の間の間隔より大きい。
【0172】
前記多数の第2流路ガイド615、616、617は、前記加熱流路66内で上昇する水が前記排出部64側に集中することを防止することができる。
【0173】
前記多数の第2流路ガイド615、616、617のそれぞれは、前記加熱流路部60の側面部67と離隔する。隣接する両第2流路ガイドの間の間隔は、前記加熱流路部60の側面部67と隣接する1つの流路ガイド616、617と加熱流路部60の側面部67の間の間隔より大きい。
【0174】
図14は、第6実施例に係る加熱流路部の正面図である。
【0175】
本実施例は、他の部分においては第5実施例と同一であり、加熱流路部内の流路ガイドにおいて差がある。従って、以下では、本実施例の特徴的な部分に対してのみ説明し、第5実施例と同じ部分は第5実施例の説明を援用する。
【0176】
図14に示すように、本実施例の加熱流路部60は、ラウンド状または傾斜状のコーナー部61d、61eをさらに含むことができる。
【0177】
前記コーナー部61d、61eは、前記流入部63側から前記排出部64側に行くほど前記加熱流路66の面積が増加するように配置される一対の第1コーナー部61dを含むことができる。
【0178】
前記コーナー部61d、61eは、前記流入部63側から前記排出部64側に行くほど前記加熱流路66の面積が減少するように配置される一対の第2コーナー部61eをさらに含むことができる。
【0179】
この時、前記加熱流路66のうち前記第1コーナー部61dと前記第2コーナー部61eの間の加熱流路は、水の流動方向を基準に一定であり、幅が最大である。
【0180】
そして、前記流入部63は前記一対の第1コーナー部61dの間に配置され、前記排出部64は前記一対の第2コーナー部61eの間に配置される。
【0181】
本実施例によれば、前記第1コーナー部61dによって前記流入部63を介して流入した水が、全体的に分配されて前記排出部64側に流動することができる。
【0182】
また、前記第2コーナー部61eによって、水が前記第2コーナー部61eに停滞することなく、前記第2コーナー部61eに沿って流動して前記排出部64側に流動するので、前記第2コーナー部61e側で水が局部的に過熱されることが防止される。
【0183】
上記実施例では、前記加熱流路部60がラウンド状または傾斜状の第1コーナー部および第2コーナー部を含む例を説明したが、これとは異なり、前記加熱流路部60がラウンド状または傾斜状の第2コーナー部のみを含むようにしてもよい。この場合、前記第2コーナー部は、前記流入部63から離れるほど加熱流路の面積が減少するように配置され、一対の第2コーナー部の間に排出部が配置される。