(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0024】
概論
ユーザーがサービスプロバイダ/ホストにより提供されたネットワーク基盤上で他のユーザーにメディア・コンテンツを放送したとき、サービスプロバイダは、放送されたコンテンツについてしばしば非常に限られた管理しかできないが、ユーザーによって犯された違反に対して責任を負うことがあり得る。その結果、サービスプロバイダは、この観点から、ユーザーが希望する自由をユーザーに許可することを躊躇する。例えば、多くの放送サービスプロバイダは、ユーザーが著作権侵害又は他の違反を犯す可能性を低減若しくは軽減するために、他のユーザーからライブ・ストリームを受信することができるユーザーの数を、故意に制限する。
【0025】
ライブ・ストリーミング解決策は、ユーザーに殆どリアルタイムでビデオコンテンツを広範な視聴者と共有させることができる。多くの計画では、放送者ができるだけ多くの視聴者に配布することができるようにする狙いで、視聴者数は無制限となる。これらのシステムは放送者にとって有利であるが、或るユーザーが著作権で保護された又は不適切な素材を放送するかもしれないという虞のために、誰にでも提供することは困難である。しかしながら、サービスが広範に利用可能であるならば、全てのライブ・ビデオ供給を手動で検査できるというわけではないので、これらの検査の仕事は自動化整合システムに束縛される。それでも、従来の自動化整合システムは、フェア・ユースについて、偶然の整合について、又は誤検出について、判定をすることができないという困難性を有している。
【0026】
多くの異なるソースから成るマルチユーザー複合メディア・ストリームの場合、更なる考慮すべき事項が生じる。例えば、n個(ここでnはソース数及び/又は個々の放送ユーザーの数である)までの異なるビデオ供給があって、その何れかは無許可コンテンツを含むことがある。同様に、複合ストリームは、n個の異なるオーディオ・トラックからの入力を有する混合音声トラックを含む。従って、放送される実際の複合メディア供給(オーディオとビデオとの両方)は、n個の独立したビデオ供給の複合である。従って、n個のビデオ供給の何れかは無許可コンテンツを含むことがあるので、n人の参加者/放送ユーザーの誰かは違反となるが、通常は、違反に対して責任がある単独の放送ユーザーがいる。
【0027】
とにかく、多くの場合には、そのような違反に対する適切な応答は、ライブ・ストリームを遮断することである。しかしながら、コンテンツ検出機構の誤検出のコストは、業務上の信用とユーザー充足感に関して高くなってしまう可能性がある。誤検出及び他の検出エラーは、単独のソース・ストリームと対照的にマルチユーザー複合メディア・ストリームの場合に非常に多く起こり得る。更に、場合によっては、無許可コンテンツの放送は偶然であることがあり、これは例えば、一つの参加者の放送の背景でかけられるラジオ、或いは、フェア・ユース又はその種のもの(例えば、映画の部分を議論している教室)により認可され得る放送である。ユーザーが著作権で保護された若しくは他の無許可コンテン
ツを放送することを避けるように励むことは、肯定的な結果をもたらすことができる。違反を防止する施行及び奨励の様々な機構は、ユーザーを疎遠にすることなく、違反の数を低減するために利用することができる。
【0028】
本明細書に開示されるシステム及び方法は、マルチユーザー複合メディア・ストリームにおける無許可コンテンツのリアルタイム検出に関する。無許可コンテンツを特定して、相手(例えば、責任がある放送ユーザー)に自動的に通知するための効率的な技術を提供することにより、様々な利点を実現できる。例えば、サービスプロバイダは、そのサービスをユーザーに提供することに関連して付随する危険を低減するために、更なる規制をなすことができる。この更なる保護に起因して、サービスプロバイダは他の規制を緩和することができ、サービスをユーザーに対してより喚起させるようにする。
【0029】
通知は、放送ユーザーへの警告として用いることができ、それらのユーザーは、通知を誘発した背景のラジオをオフにすることのように、ユーザー自身の供給から無許可コンテンツを取り除く段階をなすようにができる。フェア・ユースの場合には、通知に応答できるようにし、更なる通知が起こらないようにフェア・ユースを確認することができる。通知又は複数の通知が与えられた後、無許可コンテンツがマルチユーザー複合メディア・ストリームに残っている状況においては、更なる措置を採ることができる。例えば、複合供給の放送及び/又は提示を終了させることができ、或いは、無許可コンテンツに対して責任がある放送ユーザーは複合供給から排除することができる。従って、無許可コンテンツの検出に関連した整合型閾値は、誤検出又は他のエラーから生じている不満を緩和するために通知を届ける場合には、積極的に設定することができるが、供給を終了するときは積極性に欠ける。これに加えて又はこれに代えて、無許可コンテンツを放送するユーザーに関連したアカウントは警告を与えられて、繰り返しの違反者及び/又は特に悪質な挙動の履歴を有するユーザーは一定期間又は場合によっては恒久的に将来の参加から追放することができる。
無許可コンテンツの検出及び通知
【0030】
本開示事項の様々な態様又は特徴は、図面を参照して説明され、そこで同様な参照番号は図面を通して同様な要素を参照するために用いられる。本明細書において、多数の特定の詳細は、本開示事項の完全な理解を与えるために記載される。しかしながら、開示事項の特定の態様は、それらの特定の詳細を伴うことなく実施し得るのであって、又は、他の方法、構成要素、素材等、その他で実施し得ることを理解されたい。他の例においては、公知の構造及びデバイスは、対象の開示事項を説明することを容易にするブロック図形式で示される。
【0031】
本開示事項に説明された一つ以上の実施例によれば、ユーザーは、個人情報、人口統計情報、場所情報、財産権的情報、機密情報、又はその種の他の集められたデータに関連するものを提供することを断ることができる。更に、本明細書に記載された一つ以上の実施例は、収集され、受信され、又は送信されたデータの匿名化を与えることができる。
【0032】
ここで
図1を参照すると、システム100が描かれている。システム100は、無許可コンテンツに関連した検出及び通知を与えることができる。例えば、本明細書に開示された実施形態は、マルチユーザー複合メディア・ストリームの放送に関連した潜在的違反を特定するのに必要な時間と資源を削減して、違反の検出と同時に関係者を自動的に通知することができる。それは更なる特徴を可能にすることができ、ユーザー満足感を改善することができる。システム100は、コンピュータ実行可能構成要素を記憶するメモリと、このメモリに記憶されたコンピュータ実行可能構成要素を実行するプロセッサとを含むことができ、その例は
図12を参照して見出すことができる。
図1及び本明細書に開示された図面に関連して図示及び説明されたシステム又は構成要素の一つ以上を実施することに
関連して、コンピュータ1202を使用することができると認められる。図示のように、システム100は、受信構成要素102と、分割構成要素106と、検出構成要素110と、及び通知構成要素114とを含むことができる。
【0033】
受信構成要素は、一組の放送ユーザーからの複数のメディア・ストリームから成るマルチユーザー複合メディア・ストリーム104を受信するように構成することができる。例えば、放送ユーザーは個々のストリーム又はフィードを提供することができ、それはマルチユーザー複合メディア・ストリーム104へまとめることができ、これは
図2及び3に関連して更に詳述される。
【0034】
分割構成要素106は、マルチユーザー複合メディア・ストリーム104の部分108を特定するように構成することができ、その部分108は一組の放送ユーザーからの一人の放送ユーザーに関係している。部分108の識別は特定の実施に依存して様々な方式で達成することができ、それは
図2を参照して更に説明される。分割構成要素106は部分108を特定することができ、これらの部分を所定の部分108に対応する放送ユーザーに関連させることができる。
【0035】
検出構成要素110は、マルチユーザー複合メディア・ストリーム104の部分108を調べて、無許可コンテンツ112の識別により、部分108に含まれる無許可コンテンツを特定するように構成することができる。そのような無許可コンテンツは、例えば、著作権で保護されたコンテンツ118又は他の無許可コンテンツ120、例えば裸体、言葉遣い、暴力等であり、そのようなものの検出のためには、設定、選択又は指針に基づいて起動させ得る。検出構成要素110に関連した更なる詳細、特に著作権で保護されたコンテンツ118の場合は、
図5-8に関連して見出される。
【0036】
通知構成要素114は、放送ユーザー(例えば、無許可コンテンツに対して責任がある放送ユーザー)に無許可コンテンツに関する通知116を与えるように構成することができる。従って、放送ユーザーは無許可コンテンツの検出を知らせることができ、違反を改善するために、即時の行動を採ることができる。無許可コンテンツが放送ユーザーの供給の背景におけるテレビ又はラジオの提示のような偶然である場合、そのようなものは迅速に改善され得る。或る実施形態において、通知116は他の関係者へ届けることもできる。例えば、通知116は一組の放送ユーザーの他の構成者へ与えることができ、これらの構成者は更に放送ユーザー(例えば、無許可コンテンツに対して責任があるユーザー)が個々の供給/ストリームから無許可コンテンツを取り除くのを奨励するために影響を行使し得る。
【0037】
ここで
図2を参照すると、システム200が図示されている。システム200は、無許可コンテンツに関連した検出及び通知に関して更なる機能を提供する。システム200は、本明細書に説明した他の構成要素のみならず、システム100の全て又はサブセットを含むことができる。例えば、或る実施形態においては、システム100(例えば、受信構成要素102)は、一組のコンテンツ消費者へのマルチユーザー複合メディア・ストリーム104のリアル・タイム・ライブ放送に実質的に並行して、マルチユーザー複合メディア・ストリーム104を受信することができる。
【0038】
システム200は、編集構成要素202を含むことができ、これは個々のストリーム2041 ― 204N(ここでNは任意の正の整数)の集合からマルチユーザー複合メディア・ストリーム104をまとめるように構成することができる。本明細書で用いられるように、個々のストリーム2041 ― 204Nは、個別の一つのストリーム又は複数のストリームとして集合的に又は個々に称することができ、様々な区別を強調するか、開示された概念をよりよく与えることが有益若しくは便利なときにのみ、一般に使用される適切
な添え字を有する。個々のストリーム204は、関連する放送ユーザー2061 ― 206Nから受信することができ、これまた本明細書では放送ユーザー又は複数のユーザー206として個別に又は集合的に称することができる。
【0039】
この例では、放送ユーザー2062 からの個々のストリーム2042 は、参照番号208において「X」により示された無許可コンテンツを含むが、他の個々のストリーム204には無許可コンテンツは存在しない。それ故に、無許可コンテンツは、編集構成要素202によって一旦まとめられると、マルチユーザー複合メディア・ストリーム104内に存在することができる。しかしながら、マルチユーザー複合メディア・ストリーム104はリアルタイム・コンテンツ送達システム210へ与えることができ、これはマルチユーザー複合物メディア・ストリーム104を一組のコンテンツ消費者220(これは、場合によっては、一組の放送ユーザー206の構成員を含むことができる)へリアルタイムで送達することができ、マルチユーザー複合メディア・ストリーム104は、並行して、コンテンツ検出システム、例えばシステム100又は他のシステム又は本明細書で詳述されるサブシステムへ与えることもできる。
【0040】
本例においては、システム100(例えば、分割構成要素106)は放送ユーザー2061に関連した部分108を特定することができる。個々のストリーム2041が無許可コンテンツを含まないと想定すれば、システム100(例えば、検出構成要素110)は無許可コンテンツが存在しないと判定することができる。しかしながら、放送ユーザー2062に関連した部分108が調べられるとき、無許可コンテンツを発見することができ(以下に更に詳述する)、システム100は適当な措置を採ることができる。
【0041】
例えば、システム100(例えば、通知構成要素114)は通知116を放送ユーザー2062及び/又は他の適切な実在者に与えることができる。更に、或る実施形態においては、システム100(例えば、通知構成要素114)は、放送ユーザー2062に関連した部分108で無許可コンテンツの識別に応じて関連したアカウント214に警告を与えることができるか更新することができる。無許可コンテンツ違反は記録して、指針施行及び/又は検出の以降の機構に関連して利用することができる。
【0042】
例えば、或る実施形態においては、システム200は認可構成要素216を更に含むことができる。認可構成要素216は、無許可コンテンツ違反について警告を与えられたアカウントを有するユーザーによる参加を禁ずるように構成することができる。例えば、個々のストリーム204をマルチユーザー複合メディア・ストリーム104にまとめる前に、一組の放送ユーザー206は、綿密に調べることができる。例えば、様々な放送ユーザー206は、一組の放送ユーザー206を接続するために要請218を提出することを要求されることができる。次いで認可構成要素216は、特定のユーザーの接続を許すか否かについて、例えば、過去の違反及び/又はアカウント・フラグに基づいて判定することができる。
【0043】
或る実施形態において、無許可のコンテンツのフラグ又は指標は、時間とともに重大性で除去又は格下げすることができる。それ故に、一組の放送ユーザー206に加わるのを一旦妨げられたユーザーは、後にそうする機会を再び与えられることもある。
【0044】
ここで
図3を参照すると、グラフィック描写300が与えられる。グラフィック描写300は、マルチユーザー複合メディア・ストリーム104の例示的描写及び/又は提示を示す。前述のように、編集構成要素202は、個々のストリーム204の集合から、マルチユーザー複合メディア・ストリーム104をまとめることができる。例えば、個々のストリーム及び/又はその描写は、描写300における特定の位置を割り当てることができる。例えば、個々のストリーム2041は、最初のストリーム3021の他の描写などに
割り当てられた領域に関連させることができる。或る実施形態において、マルチユーザー複合メディア・ストリーム104は、活動に基づいてまとめることができる。例えば、ここで活動なスピーカー/ストリーム・コントリビューターは第1のストリーム3021の描写を占めることができ、一方、最も最近の他のコントリビューターは、描写3022−302Nで示された場所における最近の活動に関して順序付けることができる。
【0045】
分割構成要素106は、それぞれの放送ユーザー206に関連した部分108を特定することができ、これは様々な方式で達成することができる。例えば、マルチユーザー複合メディア・ストリーム104の部分108は、マルチユーザー複合メディア・ストリーム104をクロッピングすることにより特定することができる。例えば、放送ユーザー2062から供給される個々のストリーム2042が第2のストリーム3022の描写を占めるためにまとめられると仮定する。その場合、描写3022に割り当てられた描写300の部分はクロップされて、描写300の他の部分は除外される。
【0046】
分割構成要素106が個々のストリーム204にアクセスできる場合、マルチユーザー複合メディア・ストリーム104の部分108は、個々のストリームに基づいて特定することができる。いずれにせよ、全てのマルチユーザー複合メディア・ストリーム104に関してそのような検出を試みるよりはむしろ、クロップされた部分又は個々のストリームか否かに関わらず、検出構成要素110は、部分108に基づいて潜在的コンテンツ違反に整合することができる。
【0047】
ここで
図4を参照すると、システム400が図示されている。システム400は、無許可コンテンツの検出と同時に様々な処置を与えることができる。検出構成要素110は一つ又は複数の部分108を受信することができ、それは関連する放送ユーザー206に関してマルチユーザー複合メディア・ストリーム104の特定の部分を表すことができる。検出構成要素110が無許可コンテンツ112の識別をするならば、関連する放送ユーザー206を特定することもできる。無許可コンテンツ112の識別は通知構成要素114に与えることができ、通知116は例えば関係者に違反の警告を促すことができ、それは偶然であるか又は認可された性質であることもある。無許可コンテンツの識別には多くの異なる計画又は機構を導入することができるものと理解される。例えば、著作権違反を特定するために利用される計画、機器及び/又はデータは、例えば、裸体を特定するために使用されるものとは異なることができる。様々な異なる検出計画は、並行に実行することができる。
【0048】
通知構成要素114は、放送ユーザー206又は任意の他の実在者から応答410を受信することもできる。応答412は、無許可コンテンツに関連した違反を修正することに適切であると考えられる処置に関することができる。例えば、違反が背景に流れる著作権で保護された音楽のような偶然の結果(これは通知116によって特定及び/又は提案することができる)であるならば、次いで放送ユーザー206からの応答412は、無許可コンテンツはストリームから除去したという主張(例えば、放送ユーザー206は音楽を消した)に関することができる。無許可コンテンツ112の識別がフェア・ユース又はコンテンツを使う有効な許可に関するものであるならば、応答412はフェア・ユース又は許可の確認を含むことができる。
【0049】
他の状況においては、通知116は許可オプションを提供することができ、放送ユーザー206がそうしなければ無許可コンテンツの使用のために許可をコンテンツの所有者から同意及び/又は購入することができるようにする。それに加えて又はそれに代えて、通知116はコンテンツ所有者に相応しい広告オプションを提供するように構成することができる。例えば、マルチユーザー複合メディア・ストリームの提示が広告を含むことについて同意するならば、コンテンツの所有者は無許可コンテンツの使用を認めることに同意
することもあろう。これは応答412で達成することができる。無許可コンテンツ112の識別が著作権問題以外のコンテンツ規制、例えば裸体又はみだらな言葉に関する嗜好である場合、反応412はそれらのコンテンツ規制を更新又は保留する適宜な認可を含むことができる。
【0050】
コンテンツ違反が通知116及び応答412の提供によって解決されないのであれば、更なる措置を採ることができる。例えば、システム400は、施行構成要素402を含むことができ、これは無許可コンテンツ112の識別に応じてマルチユーザー複合メディア・ストリーム104の提出を更新(例えば、最新版404によって)するように構成することができる。最新版404の例は、提示を終了406させ、無許可コンテンツを含むマルチユーザー複合メディア・ストリーム104部分108から除外408し、或いは、広告410を挿入する(例えば、通知116がそれを提供して、応答412が合意を含むとき)。更なる処置は、実施の詳細、違反の重大性、違反の頻度、違反の履歴、その他のような様々な要因に基づいて決定することができる。
【0051】
最新版404は、リアルタイム・コンテンツ送達システム210に与えることができ、これはマルチユーザー複合メディア・ストリーム104の提示に対する提示を終了406させる緊急処置又は他の適切な修正をなすことができる。編集構成要素202がアクセス可能な場合、最新版を編集構成要素202へ与えることができる。後者の場合、無許可コンテンツが検出された個々のストリーム204は、それらの個々のストリーム204をマルチユーザー複合メディア・ストリーム104へ含める前に、除外することができる。施行構成要素402によってとられる措置は、以下の節で論じられる閾値に整合するコンテンツが、通知116を開始する対応する閾値より厳しく構築されることを必要とすることができることに理解されたい。
更に詳細な例示的著作権検出
【0052】
ここで
図5を参照すると、検出構成要素110の例示的実施は、更に詳細に与えられる。図示のように、検出構成要素110は、監視構成要素502と、サンプリング構成要素508と、及び整合構成要素518とを含むことができる。
【0053】
監視構成要素502はメディア・コンテンツの区画506からフィンガープリント504を構築するように構成することができ、これは検出構成要素110によって受信された部分108に関することができる。フィンガープリント504は、区画506のコード化された表現及び/又は区画506の際立った特徴を特徴付けることができる。或る実施形態においては、フィンガープリント504は所定の区画506について独特にすることができる。監視構成要素502はパターン506を構築することもでき、それはフィンガープリント504に関係することができる。例えば、パターン506はフィンガープリント504のハッシュ又は他の表現とすることができる。
【0054】
フィンガープリント504とパターン506との両方は、サンプリング構成要素508及び整合構成要素518に与えることができる。サンプリング構成要素508は、パターン506と違反インデックス512に含まれた様々な候補パターン514との間の比較に基づいて候補フィンガープリント510を特定するように構成することができる。フィンガープリント貯蔵所516は、例えば、著作権で保護された素材と関連した非常に大きな数のフィンガープリントを含むことができるが、フィンガープリント504が整合する(例えば、区画506が無許可コンテンツを含む)ことを判定するために、フィンガープリント貯蔵所516に含まれる全ての項目の完全な比較が必要というわけではない。むしろ、それに代えて、違反インデックス512(これは、フィンガープリント貯蔵所516の項目についてのパターンを含むことができる)を検索することができる。パターン506を違反インデックス512と比較することにより、一組の候補パターン514は、初期パ
スにおいて特定することができる。
【0055】
違反インデックス512におけるこれらの候補パターン514は、フィンガープリント貯蔵所516における関連した候補フィンガープリント510がフィンガープリント504の潜在的整合であることを示すことができる。
それ故に、サンプリング構成要素508が一つ以上の候補フィンガープリント510を特定するとすれば、整合構成要素518はフィンガープリント貯蔵所516の全ての項目の比較を実行するのではなく、フィンガープリント504を候補フィンガープリント510と比較するように構成することができる。整合構成要素518は、フィンガープリント504と候補510との間に充分な整合520があるか否かを判定するように構成することもできる。充分な整合520は指針522に含まれた基準に基づいて判定することができ、それは
図7を参照して更に説明される。
【0056】
充分な整合520が決定されるならば、ある程度の特定を達成することができ(例えば指針522に基づいて)、区画506及び/又は部分108が違反又はさもなければ無許可であるメディア・コンテンツ(著作権で保護されたメディア)に整合する。検出される充分な整合520に応じて、検出構成要素110は、無許可コンテンツ112の識別を発することができる。
【0057】
ここで
図6を参照すると、システム600が図示されている。システム600は、検出された違反に応じてメディア・コンテンツの提示を修正することに関連した追加機能を提供する。システム600は、本明細書に詳述した他の構成要素のみならず検出構成要素110の全て又はサブセットを含むことができる。例えば、或る実施形態において、検出構成要素110によって監視されるメディア・コンテンツは、リアルタイムライブ・メディア・ストリーム、例えばソース604によって放送されて、一つ又は複数の目的地606において受信されて提示される部分108とすることができる。ソース604は、放送ユーザー206を代理して、又は放送サービスのプロバイダー又はその構成要素を代表することができる。
【0058】
説明されるように、セグメント506は部分108の全て又はサブセットを表すことができる。この例では、部分108は、5061 ― 506Mで示される多くの10秒のスライスに仕切られ、ここでMは実質的に任意の正の整数とすることができる。検出構成要素110(例えば、監視構成要素502)は、メディア・コンテンツ又はメディア・コンテンツの或るサブセットが潜在的違反であるか否かを決定するために、ライブ放送の間に各々のセグメント506を連続的に潜在的にリアルタイムで監視することができ、これは(例えば、サンプリング構成要素508及び整合構成要素518により)違反インデックス512及びフィンガープリント貯蔵所516へのアクセスによって決定することができる。充分な整合520が確認されるならば、検出構成要素110は無許可コンテンツ112の識別を発することができ、通知構成要素114又は施行構成要素402へ或る是正措置をなすように指示する。
【0059】
依然として
図5及び
図6を参照しながら、同じく
図7も参照すると、図解700が与えられている。図解700は指針522に含まれるデータの様々な例を描き、これは充分な整合520並びに施行の形式を決定することに関連した信頼パラメータを決定し、充分な整合520の識別をなすために利用することができる。例えば、指針522は整合強度閾値702と持続期間閾値704とを含むことができる。整合強度閾値702は、フィンガープリント504と候補フィンガープリント510との間の最小限の類似性スコアを記述することができる。持続期間閾値704は、メディア・コンテンツが整合強度閾値702を上回る最小限の持続期間を記述することができ、これは区画506の数に基づくことができる。
【0060】
例えば、指針522は、70%の整合強度が充分な整合を行うために1分のビデオのために必要とされることを示すことができる。前述の例において与えられるように、区画506が長さ10秒であるならば、メディア・コンテンツの少なくとも6区画は、充分な整合520を確認して修正126を発するために、70%の整合強度類似性スコアを満足するか、それを上回らなければならない。指針522は、発行される修正の形式に関連したデータを含むこともでき、これは示された施行形式706である。
【0061】
図4及び
図5へ戻って参照すると、或る実施形態においては、施行構成要素402は、充分な整合520の強度に基づいて与えられる施行形式706を選択することができる。例えば、充分な整合520が指針522に含まれる基準閾値をかろうじて満足するか、又は第1の閾値を満足するが第2の閾値を満足しないならば、様々な通知116は通知構成要素114によって選択することができる。整合強度が減少しないならば、施行構成要素402は例えばマルチユーザー複合メディア・ストリーム104の提示を終了するように他の施行形式706に移行することができる。
【0062】
ここで
図8を参照すると、システム800が描かれている。システム800は、充分な整合520を決定することに関連して更なる特徴を与えることができる。システム800は、整合構成要素518を含むことができ、これは、
図5の検出構成要素110に関して詳述されるように、充分な整合520を決定するために、フィンガープリント504をフィンガープリント貯蔵所516に含まれる候補フィンガープリント510と比較することができる。或る実施形態において、整合構成要素518は、それぞれ、指針522によって記述される整合強度閾値702と持続期間閾値704とを上回っている整合強度測定基準802と期間測定基準804とに応じて充分な整合520を決定するように、更に構成することができる。
【0063】
例えば、整合構成要素518は区画506並びに関連する候補区画510を受け取ることができ、これは比較を実行するために利用することができる。所定の区画506と関連する候補区画510との間に高い類似性が存在するならば、整合強度測定基準802は比較的に高い。高い整合強度を有する更なる区画506が蓄積するにつれて、持続期間測定基準804は増大する。整合強度測定基準802が、指針522に規定された整合強度閾値702を満足するか又はそれを上回り、かつ、持続期間測定基準804が持続期間閾値704を満足するか又はそれを上回るならば、整合構成要素518は、区画506と候補区画510とが充分な整合520を発する指針522に基づいて充分に類似していると判定することができる。充分な整合520は施行構成要素124によって受け取ることができ、次いでこれは、指針522によって記述される施行形式706に基づいてメディア・ストリームの提示を変える修正126を発することができる。
【0064】
図9-11は、本開示事項の特定の実施形態による様々な手法を例示する。説明の単純化のために、これらの手法は様々なフローチャートの状況の範囲内で一連の行為として図示及び説明されているが、本開示事項の実施形態は、この行為の順序に限定されるものではなく、幾つかの行為は、ここに図示及び説明したものから異なる順序及び/又は他の行為と並行して起こる場合があることを理解して認識されたい。例えば、当業者は手法が一連の相互関係のある状態又はイベントとして、例えば状態図内に代替的に表現できることを理解して認識するであろう。また、図示の行為は、開示された主題により手法を実装することが要求されるわけではないこともある。更に、この後に及び本開示事項を通じて開示される手法は製造品に記憶することができ、そのような手法をコンピュータへ移送及び転送するのを容易にすることを更に認識されたい。用語「製造品」とは、本明細書で用いられるように、任意のコンピュータ可読デバイス又は記憶媒体からアクセス可能なコンピュータ・プログラムを包含することを目的とする。
【0065】
図9は例示的な方法900を図解する。方法900は、マルチユーザー複合メディア・ストリームにおける無許可コンテンツを検出ために与えることができる。例えば、方法900は先ず初めに導入A(これは
図10に関連して論じられる)に進むことができるか、又は参照番号902へ進むことができる。参照番号902においいて、マルチユーザー複合メディア・ストリームを受信することができる。マルチユーザー複合メディア・ストリームは、一組の放送ユーザーからのそれぞれの個々のメディア・ストリームから成ることができる。
【0066】
参照番号904において、一組の放送ユーザーから一人の放送ユーザー(無許可コンテンツに関係している)に対応するマルチユーザー複合メディア・ストリームの一部を特定することができる。一部の特定は様々な方法で達成することができ、これは
図11Aに関連した挿入Bにおいて更に詳細に論じられる。
【0067】
参照番号906において、マルチユーザー複合メディア・ストリームの一部に含まれる無許可コンテンツを特定することができる。その後、方法900は参照番号908へ進むことができ及び/又は挿入Cを処理することができる。
【0068】
参照番号908において、無許可コンテンツに関する通知は、放送ユーザーへ送信することができる。それに加えて又はそれに代えて、通知は他の適宜な相手又は実在者、例えば一組の放送ユーザーの他の構成員に関するものへ送信することができる。
【0069】
ここで
図10を参照すると、例示的な方法1000が描かれている。方法1000は、マルチユーザー複合メディア・ストリームを組み立て及び/又は伝達を与えることができる。方法1000は、挿入Aの開始で始めることができる。例えば、参照番号1002において、放送グループは、一組の放送ユーザーからの参加要請に応じて構築することができる。参照番号1004において、関連するアカウント内に又はそれに関係する違反フラグを有するユーザーは、参照番号1002において構築された放送グループへ加わることを禁じることができる。
【0070】
参照番号1006において、マルチユーザー複合メディア・ストリームは、一組の放送ユーザーに関連した複数の個々のストリームに基づいて構築することができる。例えば、参照番号1008において、個々のストリームは、一組の放送ユーザーに関係する活動に基づいてマルチユーザー複合メディア・ストリームに配置することができる(例えば、どのユーザーが話しているか、又はさもなければ複合ストリームに寄与しているかに基づく)。
【0071】
参照番号1010において、マルチユーザー複合メディア・ストリームは、リアルタイム・コンテンツ送達システムへ、及びリアルタイム・コンテンツ検出システムへ並行して送信することができる。
【0072】
ここで
図11Aを参照すると、例示的方法1100が図解されている。方法1100は、マルチユーザー複合メディア・ストリームの適宜な部分を特定する様々な方法を、例えば、
図9の参照番号904に関連して与えることができる。方法1100は挿入Bの開始で始めることができ、これは参照番号1102又は1104の一方へ進む。
【0073】
参照番号1102において、マルチユーザー複合メディア・ストリームの部分は、無許可コンテンツに対して責任がある放送ユーザーと関連したマルチユーザー複合メディア・ストリームのクロップされた部分を特定することによって、特定することができる。参照番号1104において、マルチユーザー複合メディア・ストリームの部分は、無許可コン
テンツに対して責任がある放送ユーザーに関連した特定の個々のメディア・ストリームを特定することによって、特定することができる。
【0074】
図11Bは例示的方法1110を描く。方法1110は、無許可コンテンツの検出に応じて、様々な強制機構を与えることができる。方法1110は挿入Cの開始で始めることができ、参照番号1112又は1114の何れかへ進むことができる。
【0075】
参照番号1112において、マルチユーザー複合メディア・ストリームの提示は、
図9の参照番号906に関連して与えられる無許可コンテンツを特定することに応じて終了することができる。参照番号1114において、放送ユーザーに関連したメディア・コンテンツは、無許可コンテンツを特定することに応じて、提示から除外することができる。
【0076】
参照番号1116において、放送ユーザーに関連したアカウントは、無許可コンテンツを特定することに応じてフラグを付けることができる。このように、無許可コンテンツに関連したユーザー挙動は追跡することができる。更に、様々な施行又は通知機構は、第1の違反又は複数の頻繁な違反とは異なる時折の違反を処置することができる。
【0077】
参照番号1118において、フラグは所定の期間の後に更新することができる。それ故に、フラグは期限切れになることができるか、又は違反挙動からの矯正を促すために、時間とともに悪質さを格下げすることができる。
例示的操作環境
【0078】
以下に説明するシステム及び処理は、ハードウェア、例えば単独の集積回路(IC)チップ、複数のIC、特定用途向け集積回路(ASIC)等内で実施することができる。更に、各処理において処理ブロックの一部若しくは全部が現れる順序は、限定的なものと見做すべきではない。むしろ、処理ブロックの幾つかは、様々な順序で実行することができ、ここに明示的に例示され得るものが全てではないことを理解されたい。
【0079】
図12を参照すると、請求された主題の様々な態様を実装するための適切な環境1200は、コンピュータ1202を含む。このコンピュータ1202は、処理ユニット1204、システム・メモリ1206、コーデック1235、及びシステム・バス1208を含む。そのシステム・バス1208は、システム構成要素を結合し、これはシステム・メモリ1206を処理ユニット1204へ結合することを含むが、これに限定されるものではない。処理ユニット1204は、様々な利用可能なプロセッサの何れかとすることができる。デュアル・マイクロプロセッサ及び他のマルチプロセッサ・アーキテクチャも処理ユニット1204として採用することができる。
【0080】
システム・バス1208は、幾つかの形式のバス構造の何れかとすることができ、これは、メモリ・バス又はメモリ・コントローラ、周辺バス又は外部バス、及び/又は局所バスを含み、その局所バスは、任意の様々な利用可能なバス・アーキテクチャを使用し、これは以下を含むが、それらに限定されるものではない。即ち、工業規格アーキテクチャ(Industrial Standard Architecture;ISA)、マイクロ−チャンネル・アーキテクチャ(MSA)、拡張ISA(EISA)、インテリジェント・ドライブ・エレクトロニクス(Intelligent Drive Electronics;IDE)、VESA局所バス(VLB)、周辺部品相互接続(PeripheRal Component Interconnect;PCI)、カード・バス、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、アドバンスド・グラフィック・ポート(AGP)、パーソナル・コンピュータ・メモリ・カード国際協会バス(PCMCIA)、ファイアワイヤ(FireWire)(IEEE 1394)、及び小型コンピュータ・システム・インターフェース(SCSI)である。
【0081】
システム・メモリ1206は、揮発性メモリ1210と不揮発性メモリ1212とを含む。基本入出力システム(BIOS)は、コンピュータ1202内の要素の間に、例えばスタートアップの間、情報を転送するための基本的なルーチンを包含しており、不揮発性メモリ1212に記憶されている。更に、ここでの技術革新によれば、コーデック1235は、エンコーダー又はデコーダーの少なくとも一方を含むことがあり、そのエンコーダー又はデコーダーの少なくとも一方は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせから成り得る。例えば、一つ以上の実施形態においては、コーデック1235の全て又は部分は、エンコーディング構成要素118及び/又はデコーディング構成要素514に含めることができる。コーデック1235は個別の構成要素として描かれているが、コーデック1235は不揮発性メモリ1212内に包含されることもある。例示であって、限定としてではなく、不揮発性メモリ1212は、読出し専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、又はフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリ1210はランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含み、これは外部キャッシュメモリの働きをする。本態様によれば、揮発性メモリは、書込み操作再試行論理(
図12には図示せず)を記憶し得る。例示であって、限定としてではなく、RAMは多くの形態で利用可能であり、例えばスタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期型DRAM(SDRAM)、ダブル・データ・レートSDRAM(DDR SDRAM)、及び強化されたSDRAM(ESDRAM)である。
【0082】
コンピュータ1202は、取り外し可能/非取り外し可能、揮発性/不揮発性コンピュータ記憶媒体も含み得る。
図12は、例えば、ディスク・ストレージ1214を図解する。ディスク・ストレージ1214は、磁気ディスク・ドライブ、固体ディスク(SSD)フロッピーディスク・ドライブ、テープ・ドライブ、Jazドライブ、Zipドライブ、LS−100ドライブ、フラッシュメモリ・カード、又はメモリースティックのようなデバイスを含むが、これらに限定されるものではない。更に、ディスク・ストレージ1214は記憶媒体を個別に又は他の記憶媒体との組み合わせで含むことができ、これは、例えばコンパクト・ディスクROMデバイス(CD-ROM)、CD記録可能ドライブ(CD-Rドライブ)、CD再書き込み可能ドライブ(CD-RWドライブ)又はデジタル多用途ディスクROMドライブ(DVD-ROM)などの光学ディスク・ドライブを含むが、これに限定されるものではない。ディスク・ストレージ・デバイス1214のシステム・バス1208への接続を容易にするために、取り外し可能又は非取り外し可能インターフェースが代表的に使用され、これは例えばインターフェース1216である。ストレージ・デバイス1214はユーザーに関連した情報を記憶できると認められる。そのような情報はサーバー記憶されることもあるが、サーバーに又はユーザー・デバイスで作動しているアプリケーションに与えられることもある。一つの実施形態において、ユーザーは、ディスク保管1214に格納されて及び/又はサーバー又はアプリケーションに送られる情報のタイプを、ユーザーは、ディスク・ストレージ1214に記憶されて及び/又はサーバー又はアプリケーションへ送信された情報の形式の通知を受けることができる(例えば、出力デバイス1236により)。
ユーザーには、そのような情報を集めて及び/又はサーバー又はアプリケーションと共有する機会を選択的に又は独立に与えることができる(例えば、入力デバイス1228からの入力として)。
【0083】
図12はユーザーの間の仲介者としての働きをなすソフトウェアと適宜な操作環境1200で記述される基本コンピュータ資源を説明すると認められる。そのようなソフトウェアは、オペレーティング・システム1218を含む。オペレーティング・システム1218(それはディスク・ストレージ1214に記憶することができる)はコンピュータ・シ
ステム1202資源を制御して、割り当てをなすように働く。アプリケーション1220はプログラム・モジュール1224を通じてオペレーティング・システム1218により資源の管理を利点して、システム・メモリ1206又はディスク・ストレージ1214の何れかに記憶されたデータ1226(例えばブート/シャットダウン・トランザクション・テーブルなど)をプログラムする。請求された主題は様々なオペレーティング・システム又はオペレーティング・システムの組合せで実装することができると認められる。
【0084】
ユーザーは、入力デバイス1228によって命令又は情報をコンピュータ1202に入力する。入力デバイス1228は、ポインティング・デバイス(例えばマウス、トラックボール、スタイラス、タッチ・パッド、キーボード、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲーム・パッド、衛星アンテナ、スキャナ、テレビ・チューナー・カード、デジタル・カメラ、デジタル・ビデオ・カメラ、ウェブ・カメラなど)を含むが、これに限定されるものではない。これらと他の入力デバイスは、一つ又は複数のインターフェース・ポート1230を介してシステム・バス1208を通じて処理ユニット1204へ接続される。そのインターフェース・ポート1230は、例えば、シリアル・ポート、パラレル・ポート、ゲーム・ポート、及びユニバーサル・シリアル・バス(USB)を含む。一つ又は複数の出力デバイス1236は、一つ又は複数の入力デバイス1228として同じ形式のポートの幾つかを使用する。このように、例えば、USBポートは、入力をコンピュータ1202に与えて、コンピュータ1202からの情報を出力デバイス1236へ出力するために使用し得る。出力アダプター1234が設けられて、特別なアダプターを必要とする他の出力デバイス1236の中でもとりわけ、モニター、スピーカー、及びプリンターのような幾つかの出力デバイス1236があることが示されている。出力アダプター1234は、例示としてであって、限定としてではなく、出力デバイス1236とシステム・バス1208との間の接続手段が設けられたビデオ及びサウンドカードを含む。他のデバイス及び/又はデバイスのシステムは、遠隔コンピュータ1238のような入力と出力との両方の能力を与えることに留意されたい。
【0085】
コンピュータ1202は、一つ以上の遠隔コンピュータ、例えば一つ又は複数の遠隔コンピュータ1238への論理的接続を用いるネットワーク化された環境で作動することができる。遠隔コンピュータ1238はパーソナル・コンピュータ、サーバー、ルータ、ネットワークPC、ワークステーション、マイクロプロセッサ型機器、ピア・デバイス、スマートフォン、タブレット又は他のネットワーク・ノードとすることができ、一般に、コンピュータ1202に関して説明される要素の多くを含む。簡潔化のために、メモリ・ストレージ・デバイス1240のみが遠隔コンピュータ1238と共に図解してある。遠隔コンピュータ1238は、ネットワーク・インターフェース1242によって論理的にコンピュータ1202に接続しており、次いで一つ又は複数の通信接続1244を介して接続されている。ネットワーク・インターフェース1242は、ワイヤ及び/又は無線通信ネットワーク、例えばローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、及びセルラー・ネットワークを含む。LAN技術は、ファイバ分散データ・インターフェース(FDDI)、銅分散データ・インターフェース(CDDI)、イーサネット(登録商標)、トークン・リングなどを含む。WAN技術は、ポイント・トゥ・ポイント・リンク、統合サービス・ディジタル・通信網(ISDN)及びその変形例のような回路切換ネットワーク、パケット切り換えネットワーク、及びデジタル加入者ライン(DSL)を含むが、これらに限定されるものではない。
【0086】
一つ又は複数の通信接続器1224は、通信インターフェース1242をバス1208へ接続するために採用されるハードウェア/ソフトウェアを意味する。通信接続器1244は、コンピュータ1202の内部を明瞭に図解するために図示されているが、これはコンピュータ1202の外部とすることもできる。ネットワーク・インターフェース1242への接続のために必要なハードウェア/ソフトウェアは、例示的な目的のみとして、内
外の技術、例えば、通常の電話グレードのモデム、ケーブル・モデム及びDSLモデムを含むモデム、ISDNアダプター、並びに有線及び無線イーサネット(登録商標)・カード、ハブ、及びルータを含む。
【0087】
ここで
図13を参照すると、この明細書によるコンピューティング環境1300の概略ブロック図が図解されている。システム1300は、一つ以上のクライアント130(例えば、ラップトップ、スマートフォン、PDA、メディア・プレーヤー、コンピュータ、携帯型電子デバイス、タブレット等)を含む。このクライアント1302は、ハードウェア及び/又はソフトウェア(例えば、スレッド、処理、コンピュータ・デバイス)とすることができる。システム1300は、一つ以上のサーバー1304も含む。このサーバー1304は、ソフトウェア(例えば、スレッド、処理、コンピュータ・デバイス)と組み合わせたハードウェア又はハードウェアとすることもできる。サーバー1304は、例えば、本開示事項の態様を採用することにより変化を実行するために、スレッドを収納することができる。クライアント1302とサーバー1304との間の一つの可能な通信は、二つ以上のコンピュータ処理の間で送信されたデータ・パケットの形態にすることができ、そのデータ・パケットはビデオ・データを含むことがある。例えば、データ・パケットはクッキー及び/又は関連するコンテクスト上の情報を含むことができる。システム1300は、通信フレームワーク1306(例えば、グローバル通信ネットワーク、例えばインターネット又は一つ又は複数のモバイル・ネットワーク)を含み、これは一つ又は複数のクライアント1302と一つ又は複数のサーバー1304との間の通信を容易にするために採用することができる。
【0088】
通信は、有線(光ファイバを含む)及び/又は無線技術を介して容易にすることができる。一つ又は複数のクライアント1302は、一つ以上のクライアント・データ・ストア1308に有効に接続されており、これは一つ又は複数のクライアント1302(例えば、一つ又は複数のクッキー及び/又は関連するコンテクスト上の情報)へ情報ローカルを記憶させるために採用することができる。同様に、一つ又は複数のサーバー1304は、一つ以上のサーバー・データ・ストア1310に有効に接続されており、これはサーバー1304に情報ローカルを記憶させるために採用することができる。
【0089】
一つの実施形態において、クライアント1302は、開示された主題に従って、コード化されたファイルをサーバー1304へ転送することができる。サーバー1304はファイルを記録し、ファイルを解読することができるか、或いは、ファイルを他のクライアント1302へ送信することができる。クライアント1302が、非圧縮ファイルをサーバー1304へ転送することもでき、サーバー1304は開示された主題に従ってファイルを圧縮することができることが認められる。同様に、サーバー1304はビデオ情報をコード化することができ、一つ以上のクライアント1302へ通信フレームワーク1306を介して情報を送信することができる。
【0090】
本開示事項の図解された態様は、分散コンピューティング環境で実施されることもあり、ここでは特定のタスクが、通信ネットワークを通じてリンクされた遠隔処理デバイスにより実行される。分散コンピューティング環境において、プログラム・モジュールは局所と遠隔との両方のメモリ記憶デバイスに配置することができる。
【0091】
更に、本明細書に説明された様々な構成要素は、主題である革新の実施形態を実行するために、適宜な価格の構成要素及び回路要素を含むことができる一つ又は複数の電気回路を含むことができると認められる。更にまた、様々な構成要素の多くが一つ以上の集積回路(IC)チップ上に実装できることを認めることができる。例えば、一つの実施形態において、一組の構成要素は一つのICチップに実装することができる。他の実施形態においては、一つ以上のそれぞれの構成要素は、別々のICチップで製作されるか又は実装さ
れる。
【0092】
上述したことは、本発明の実施形態の例を含む。請求された主題を記述するために構成要素又は手法の全ての考えられる組合せを記述することは不可能であることは勿論であるが、主題となる革新の幾多の更なる組合せ及び置換が可能であることが認められる。従って、請求された主題は、全てのそのような変更例、修正例、及び添付の請求項の要旨及び目的の範疇内にある変形例を包含することが意図されている。更に、主題となる開示事項の図解された実施形態の上述の説明は、要約書に説明されたことを含むが、開示された実施形態を開示された正確な形態に包括又は限定することを意図するものではない。特定の実施形態及び例を例示目的のために本明細書に説明したが、当業者に認めることができるように、様々な修正はそのような実施形態及び例の範囲内であると考慮することが可能である。更に、用語「実施形態」又は「一つの実施形態」は本明細書全体に亘って、特にそのように記述されない限り、同じ実施形態を意味するものとは意図されていない。
【0093】
特に、及び上述の構成要素、デバイス、回路、システム等により実行される様々な機能に関して、そのような構成要素を説明するのに用いられた用語は、特に明記しない限り、請求された主題の本明細書に示された例示的な態様における機能を実行する開示された構造と構造的に均等でないとしても、説明された構成要素(例えば、機能的に均等価物)の指定された機能を実行する任意の構成要素に対応することが意図されている。これに関連して、この革新は、請求された主題の様々な方法の行為及び/又は事象を実行するために、システム並びにコンピュータ実行可能な指令を有するコンピュータ可読記憶媒体を含むことも認められる。
【0094】
前述のシステム/回路/モジュールは、幾つかの構成要素/ブロックの間の相互作用に関して説明された。そのようなシステム/回路及び構成要素/ブロックがそれらの構成要素又は指定された下位構成要素、指定された構成要素又は下位構成要素の幾つか、及び/又は付加的な構成要素を含むことを認めることができ、上述の様々な置換及び組み合わせによる。下位構成要素は、親構成要素(階層的に)内に含まれるのではなく、他の構成要素へ通信的に結合されるように実装することもできる。更に、一つ以上の構成要素は、集約機能的を与える単独の構成要素へ組み合わせられることもあり、又は幾つかの個別の下位構成要素へ分割されることもあり、任意の一つ以上の中間層、例えば管理層は、統合された機能を与えるために、このような下位構成要素へ通信的に結合し得ることに留意されたい。本明細書に説明された任意の構成要素は、本明細書には特に説明されていないが、当業者には公知の一つ以上の他の構成要素と相互作用することもある。
【0095】
更に、主題となる革新の特定の特徴が幾つかの実施例の一つのみに関して開示されたが、そのような特徴は所望により他の実施例の一つ以上の他の特徴と組み合わされて、任意の所定の若しくは特定のアプリケーションにとって有益である場合がある。更に、詳細な説明又は請求項の何れかにおいて使用される用語「含む」、「含む」、「有し」、「包含」その変化形、及び他の類似した語の範囲は、これらの用語が、任意の付加的な又は他の要素を除外することのない開放移行語としての用語「成る」と同様な方式で含まれることを意図している。
【0096】
この出願において用いられているように、用語「構成要素」、「モジュール」、「システム」等は、一般にコンピュータ関連の実体、ハードウェア(例えば回路)、ハードウェアとソフトウェアとの組合せ、ソフトウェア又は一つ以上の特定の機能を有する操作可能な機械に関連した実体の何れかを意味することが意図されている。例えば構成要素は、プロセッサ(例えば、デジタル信号プロセッサ)上作動するプロセス、プロセッサ、実体、実行可能なもの、実行のスレッド、プログラム及び/又はコンピュータとし得るが、これらに限定されるものではない。例示の目的で、コントローラで作動するサプリケーション
とコントローラとの両方は一つの構成要素とすることができる。一つ以上の構成要素はプロセス及び/又は実行のスレッド内に存在することがあり、一つの構成要素は一つのコンピュータに局所化されるか、又は、二つ以上のコンピュータの間に分散し得る。更に、「デバイス」は特に設計されたハードウェア、一般化されたハードウェア、即ちこのハードウェアに特定の機能を実行させることができるこのハードウェアにおけるソフトウェアの実行により特殊化されたハードウェア、コンピュータ可読媒体に記憶されたソフトウェア、又はそれらの組み合わせの形態で販売されることができる。
【0097】
更に、単語「例」又は「例示」は本明細書においては、一例、例又は図解を意味するように用いられる。「例示」として本明細書に説明された設計の任意の態様は、他の態様又は設計を越えて好適に又は有益に構成される必要はない。むしろ、単語語「例」又は「例示」の使用は、具体的な形状における概念を表すことが意図されている。本願において用いられるように、用語「又は」は、排他的な「又は」ではなく、包括的な「又は」を意味するように意図されている。即ち、特に指定されていないか、又は、前後関係から明らかでない限り、「Xは、A又はBを採用する」は、当然に含まれる置換の何れも意味することが意図されている。即ち、XがAを採用し、XがBを採用し、又は、XがAとBとの両方を採用するならば、「Xは、A又はBを採用する」は上述の何れの例の下でも成り立つ。更に、本願及び添付の請求項に用いられる冠詞「一つ」は、特に指定しないか、又は、前後関係から単独の形態を示していることが明らかでない限り、一般に「一つ以上」を意味するように構成されている。
【0098】
コンピュータ・デバイスは代表的には様々な媒体を含み、これはコンピュータ可読記憶媒体及び/又は通信媒体を含むことができ、これらの二つの用語は本明細書においては以下のように互いに異なって用いられている。コンピュータ可読記憶媒体は、任意の利用可能な記憶媒体とすることができ、これはコンピュータによりアクセスされることができ、代表的には非一時的な性質であり、揮発性及び不揮発性媒体、取り外し可能及び取り外し不能な媒体の両方を含むことができる。例示としてであって、限定としてではなく、コンピュータ可読記憶媒体は、情報、例えばコンピュータ可読指令、プログラム・モジュール、構築化データ又は構築されていないデータの記憶のための任意の方法又は技術に関連して実装することができる。コンピュータ可読記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他の記憶技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)又は他の光ディスク・ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク・ストレージ又は他の磁気ストレージ・デバイス、或いは、所望の情報を記憶するために用いることができる他の実体的及び/又は非一時的な媒体を含むことができるが、これらに限定されるものではない。コンピュータ可読記憶媒体は、一つ以上の局所的又は遠隔コンピュータにより、例えば、媒体により記憶された情報に関する様々な操作のために、アクセス要請、問合わせ又は他のデータ検索プロトコルを介してアクセスされることができる。
【0099】
他方、通信媒体は、代表的にはコンピュータ可読指令、データ構造、データ信号におけるプログラム・モジュール又は他の構造化又は非構造化データを具現化でき、そのデータ信号は一時的にすることができ、これは例えば調整されたデータ信号、例えば、搬送波又は他の輸送機構であり、また、通信媒体は任意の情報搬送又は輸送媒体を含む。用語「調整されたデータ信号」又は信号は、一つ以上のその特性セットを有するか又は情報を一つ以上の信号にコード化する方式で変化された信号を意味する。例示であって、限定としてではなく、通信媒体は、有線媒体、例えば有線ネットワーク又は直接有線接続と、無線媒体、例えば音響、RF、赤外線及び他の無線媒体を含む。