(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザが作成した行動のプランに関するプラン情報であって、当該行動中の行動予定先である一つ以上のPOI(Point Of Interest)が当該ユーザによって登録されたプラン情報を取得するプラン情報取得手段であって、POIは、当該POIが提供するサービスの開始日時を含む、プラン情報取得手段と、
前記プラン情報取得手段によって取得されたユーザが作成したプラン情報に登録されているPOIが含む開始日時に基づいて、当該ユーザの当該POIの最新性に対する専門性又は当該POIによって形成されるエリアの最新性に対する専門性に関する専門性指標値を算出する専門度算出手段と、
前記専門度算出手段によって算出されたユーザの専門性指標値に基づいて、前記プラン情報取得手段によって取得された当該ユーザが作成したプラン情報の価値に関するプラン指標値を算出するプラン価値算出手段と、
前記プラン情報取得手段によって取得されたプラン情報に、前記プラン価値算出手段によって算出された当該プラン情報のプラン指標値を対応付けて格納するプラン情報格納手段と、
前記プラン情報格納手段によって格納されたプラン情報を検索する際に、それぞれのプラン情報に含まれるプラン指標値に基づいて検索するプラン情報検索手段と、
を備えるプラン検索装置。
ユーザが作成した行動のプランに関するプラン情報であって、当該行動中の行動予定先である一つ以上のPOI(Point Of Interest)が当該ユーザによって登録されたプラン情報を取得するプラン情報取得手段であって、POIは、当該POIが提供するサービスの開始日時と終了日時とを含む、プラン情報取得手段と、
前記プラン情報取得手段によって取得されたユーザが作成したプラン情報に登録されているPOIが含む開始日時と終了日時とに基づいて、当該ユーザの当該POIの期間限定性に対する専門性又は当該POIによって形成されるエリアの期間限定性に対する専門性に関する専門性指標値を算出する専門度算出手段と、
前記専門度算出手段によって算出されたユーザの専門性指標値に基づいて、前記プラン情報取得手段によって取得された当該ユーザが作成したプラン情報の価値に関するプラン指標値を算出するプラン価値算出手段と、
前記プラン情報取得手段によって取得されたプラン情報に、前記プラン価値算出手段によって算出された当該プラン情報のプラン指標値を対応付けて格納するプラン情報格納手段と、
前記プラン情報格納手段によって格納されたプラン情報を検索する際に、それぞれのプラン情報に含まれるプラン指標値に基づいて検索するプラン情報検索手段と、
を備えるプラン検索装置。
ユーザが作成した行動のプランに関するプラン情報であって、当該行動中の行動予定先である一つ以上のPOI(Point Of Interest)が当該ユーザによって登録されたプラン情報を取得するプラン情報取得手段であって、POIは、当該POIのユーザによる閲覧頻度の偏差値を含む、プラン情報取得手段と、
前記プラン情報取得手段によって取得されたユーザが作成したプラン情報に登録されているPOIに基づいて、当該ユーザの当該POIの穴場性に対する専門性又は当該POIによって形成されるエリアの穴場性に対する専門性に関する専門性指標値を算出する専門度算出手段と、
前記専門度算出手段によって算出されたユーザの専門性指標値に基づいて、前記プラン情報取得手段によって取得された当該ユーザが作成したプラン情報の価値に関するプラン指標値を算出するプラン価値算出手段と、
前記プラン情報取得手段によって取得されたプラン情報に、前記プラン価値算出手段によって算出された当該プラン情報のプラン指標値を対応付けて格納するプラン情報格納手段と、
前記プラン情報格納手段によって格納されたプラン情報を検索する際に、それぞれのプラン情報に含まれるプラン指標値に基づいて検索するプラン情報検索手段と、
を備え、
前記専門度算出手段は、POIに基づいて専門性指標値を算出する際に、当該POIが前記プラン情報格納手段によって格納された全てのプラン情報の中に登録されている数と、当該POIが含む閲覧頻度の偏差値とに基づいて算出する、
プラン検索装置。
ユーザが作成した行動のプランに関するプラン情報であって、当該行動中の行動予定先である一つ以上のPOI(Point Of Interest)が当該ユーザによって登録されたプラン情報を取得するプラン情報取得手段であって、POIは、ユーザが当該POI登録時に参照した情報元に関するテキスト情報を含む、プラン情報取得手段と、
前記プラン情報取得手段によって取得されたユーザが作成したプラン情報に登録されているPOIが含む情報元に関するテキスト情報から算出される特徴量に基づいて、当該ユーザの当該POIに対する専門性又は当該POIによって形成されるエリアに対する専門性に関する専門性指標値を算出する専門度算出手段と、
前記専門度算出手段によって算出されたユーザの専門性指標値に基づいて、前記プラン情報取得手段によって取得された当該ユーザが作成したプラン情報の価値に関するプラン指標値を算出するプラン価値算出手段と、
前記プラン情報取得手段によって取得されたプラン情報に、前記プラン価値算出手段によって算出された当該プラン情報のプラン指標値を対応付けて格納するプラン情報格納手段と、
前記プラン情報格納手段によって格納されたプラン情報を検索する際に、それぞれのプラン情報に含まれるプラン指標値に基づいて検索するプラン情報検索手段と、
を備えるプラン検索装置。
前記専門度算出手段は、ユーザの専門性指標値を算出する際に、前記プラン情報格納手段によって格納された当該ユーザが過去に作成したプラン情報に登録されているPOIにさらに基づいて算出する、
請求項1〜4の何れか一項に記載のプラン検索装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記旅行プラン作成システムでは、入力されたユーザのプロファイル及び旅行可能期間にマッチする旅行プランが検索される。しかしながら、旅行(行動)についての専門性が高い他のユーザが作成した旅行(行動)プランなど、利用価値の高い旅行(行動)プランを容易に検索することはできない。
【0005】
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものであり、利用価値の高い行動プランを容易に検索することができるプラン検索装置及びプラン検索方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明のプラン検索装置は、ユーザが作成した行動のプランに関するプラン情報であって、当該行動中の行動予定先である一つ以上のPOI(Point Of Interest)が当該ユーザによって登録されたプラン情報を取得するプラン情報取得手段と、プラン情報取得手段によって取得されたユーザが作成したプラン情報に登録されているPOIに基づいて、当該ユーザの当該POIに対する専門性又は当該POIによって形成されるエリアに対する専門性に関する専門性指標値を算出する専門度算出手段と、専門度算出手段によって算出されたユーザの専門性指標値に基づいて、プラン情報取得手段によって取得された当該ユーザが作成したプラン情報の価値に関するプラン指標値を算出するプラン価値算出手段と、プラン情報取得手段によって取得されたプラン情報に、プラン価値算出手段によって算出された当該プラン情報のプラン指標値を対応付けて格納するプラン情報格納手段と、プラン情報格納手段によって格納されたプラン情報を検索する際に、それぞれのプラン情報に含まれるプラン指標値に基づいて検索するプラン情報検索手段と、を備える。
【0007】
このようなプラン検索装置によれば、まず、プラン情報取得手段により、一つ以上のPOIが登録された、ユーザが作成したプラン情報が取得される。次に、専門度算出手段により、POIに基づいてユーザの専門性指標値が算出される。次に、プラン価値算出手段により、ユーザの専門性指標値に基づいてプラン情報のプラン指標値が算出される。次に、プラン情報格納手段により、プラン指標値を含むプラン情報が格納される。次に、プラン情報検索手段により、プラン情報に含まれるプラン指標値に基づいてプラン情報が検索される。かかる構成を採れば、プラン情報を検索する際に、特別な検索条件を指定することなく、プラン情報を作成したユーザの専門性指標値に基づいた検索を行うことができるため、例えば、専門性指標値が高いユーザが作成したプラン情報など、利用価値の高い行動プランを容易に検索することができる。
【0008】
また、本発明のプラン検索装置において、専門度算出手段は、ユーザの専門性指標値を算出する際に、プラン情報格納手段によって格納された当該ユーザが過去に作成したプラン情報に登録されているPOIにさらに基づいて算出することが好ましい。かかる構成を採れば、ユーザが過去に作成したプラン情報に登録されたPOIにさらに基づいて当該ユーザの専門性指標値が算出されるため、より正確にユーザの専門性指標値を算出することができる。それにより、より利用価値の高い行動プランを容易に検索することができる。
【0009】
また、本発明のプラン検索装置において、POIは、当該POIが提供するサービスの開始日時を含み、専門度算出手段は、POIが含む開始日時に基づいて専門性指標値を算出することが好ましい。かかる構成を採れば、例えば、ユーザが登録したPOIの最新性(最新のPOIに精通している度合いなど)に基づいてユーザの専門性指標値を算出することができるため、ユーザの専門性指標値をより正確に算出することができる。
【0010】
また、本発明のプラン検索装置において、POIは、当該POIが提供するサービスの開始日時と終了日時とを含み、専門度算出手段は、POIが含む開始日時と終了日時とに基づいて専門性指標値を算出することが好ましい。かかる構成を採れば、例えば、ユーザが登録したPOIの期間限定性(お祭りや期間限定イベントなどに精通している度合いなど)に基づいてユーザの専門性指標値を算出することができるため、ユーザの専門性指標値をより正確に算出することができる。
【0011】
また、本発明のプラン検索装置において、POIは、当該POIのユーザによる閲覧頻度の偏差値を含み、専門度算出手段は、POIに基づいて専門性指標値を算出する際に、当該POIがプラン情報格納手段によって格納された全てのプラン情報の中に登録されている数と、当該POIが含む閲覧頻度の偏差値とに基づいて算出することが好ましい。かかる構成を採れば、例えば、ユーザが登録したPOIの穴場性(他のプランにあまり登録されておらず、かつ人気ランキングが中位の穴場スポットに精通している度合いなど)に基づいてユーザの専門性指標値を算出することができるため、ユーザの専門性指標値をより正確に算出することができる。
【0012】
また、本発明のプラン検索装置において、POIは、ユーザが登録可能なテキスト情報を含み、専門度算出手段は、POIが含むテキスト情報から算出される特徴量に基づいて専門性指標値を算出することが好ましい。一般的に、ユーザはPOIを登録する際にメモとして、POI登録時に参照した情報元に関するテキスト情報(URLなど)を登録する。かかる構成を採れば、例えば、ユーザが登録したPOI又は当該POIによって形成されるエリアの専門性(情報元に関するテキスト情報の信頼度など)に基づいてユーザの専門性指標値を算出することができるため、ユーザの専門性指標値をより正確に算出することができる。
【0013】
また、本発明のプラン検索装置において、プラン情報は、当該プラン情報の作成に関わった全てのユーザに関するユーザ情報を含み、プラン価値算出手段は、プラン情報のプラン指標値を算出する際に、当該プラン情報に含まれるユーザ情報が示す全てのユーザの専門性指標値に基づいて算出することが好ましい。かかる構成を採れば、プラン情報の作成に関わった全てのユーザの専門性指標値に基づいてプラン指標値が算出されるため、例えば、専門性指標値が高いユーザが繰り返し練り上げた、利用価値の高い行動プランを容易に検索することができる。
【0014】
ところで、本発明は、上記のようにプラン検索装置の発明として記述できる他に、以下のようにプラン検索方法の発明としても記述することができる。これはカテゴリが異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用及び効果を奏する。
【0015】
即ち、本発明に係るプラン検索方法は、プラン検索装置により実行されるプラン検索方法であって、ユーザが作成した行動のプランに関するプラン情報であって、当該行動中の行動予定先である一つ以上のPOI(Point Of Interest)が当該ユーザによって登録されたプラン情報を取得するプラン情報取得ステップと、プラン情報取得ステップにおいて取得されたユーザが作成したプラン情報に登録されているPOIに基づいて、当該ユーザの当該POIに対する専門性又は当該POIによって形成されるエリアに対する専門性に関する専門性指標値を算出する専門度算出ステップと、専門度算出ステップにおいて算出されたユーザの専門性指標値に基づいて、プラン情報取得ステップにおいて取得された当該ユーザが作成したプラン情報の価値に関するプラン指標値を算出するプラン価値算出ステップと、プラン情報取得ステップにおいて取得されたプラン情報に、プラン価値算出ステップにおいて算出された当該プラン情報のプラン指標値を対応付けて格納するプラン情報格納ステップと、プラン情報格納ステップにおいて格納されたプラン情報を検索する際に、それぞれのプラン情報に含まれるプラン指標値に基づいて検索するプラン情報検索ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、利用価値の高い行動プランを容易に検索することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面とともに本発明によるプラン検索装置及びプラン検索方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0019】
図1は、プラン検索システム3のシステム構成図である。
図1に示す通り、プラン検索システム3は、プラン検索端末1とプラン検索装置2とを含んで構成される。プラン検索端末1とプラン検索装置2とはそれぞれ一般的なコンピュータ装置である。プラン検索端末1は、スマートフォンや携帯電話などの携帯端末であってもよい。プラン検索端末1とプラン検索装置2とは互いにネットワーク等によって相互に通信可能である。なお、プラン検索システム3は、後述のプラン検索端末1の機能とプラン検索装置2の機能とを全て備える一つのコンピュータ装置として構成されてもよいし、2つ以上の装置にそれぞれ一部の機能が備えられ、互いに通信を行うことで全体としての機能を発揮する装置群として構成されてもよい。
【0020】
図1に含まれるプラン検索端末1の機能ブロック図に示す通り、プラン検索端末1は、プラン情報登録部10及びプラン情報検索部11を含んで構成される。また、
図1に含まれるプラン検索装置2の機能ブロック図に示す通り、プラン検索装置2は、プラン情報取得部20(プラン情報取得手段)、専門度算出部21(専門度算出手段)、プラン価値算出部22(プラン価値算出手段)、プラン情報格納部23(プラン情報格納手段)及びプラン情報検索部24(プラン情報検索手段)を含んで構成される。
【0021】
プラン検索端末1及びプラン検索装置2それぞれは、CPU等のハードウェアから構成されているものである。
図2は、プラン検索端末1及びプラン検索装置2それぞれのハードウェア構成の一例を示す図である。
図1に示されるプラン検索端末1及びプラン検索装置2それぞれは、物理的には、
図2に示すように、CPU100、主記憶装置であるRAM101及びROM102、ディスプレイ等の入出力装置103、通信モジュール104、及び補助記憶装置105などを含むコンピュータシステムとして構成されている。
【0022】
図1に示すプラン検索端末1及びプラン検索装置2それぞれの各機能ブロックの機能は、
図2に示すCPU100、RAM101等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU100の制御のもとで入出力装置103、通信モジュール104、及び補助記憶装置105を動作させるとともに、RAM101におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
【0023】
続いて、
図1に示すプラン検索端末1の各機能ブロックについて説明する。
【0024】
プラン情報登録部10は、ユーザが作成した行動(旅行)のプランに関するプラン情報であって、当該行動(旅行)中の行動(訪問)予定先である一つ以上のPOI(Point Of Interest)が当該ユーザによって登録されたプラン情報を登録する。より具体的には、プラン情報登録部10は、プラン情報を、登録する旨の登録指示と共にプラン検索装置2のプラン情報取得部20に送信し、プラン検索装置2に対して当該プラン情報を登録させる。
【0025】
プラン情報登録部10は、プラン検索端末1の入出力装置103上に表示された指示に基づいてユーザが新規に作成したプラン情報を登録してもよいし、後述のプラン情報検索部11によって検索(入力)された、自ユーザ又は他のユーザが作成したプラン情報をプラン検索端末1の入出力装置103上に表示し、ユーザによって編集された当該プラン情報を登録してもよい。
【0026】
図3は、プラン情報のテーブル例を示す図である。
図3に示す通り、プラン情報には、プランの開始日時であるプラン開始日時と、プランの終了日時であるプラン終了日時と、ユーザによって登録されたプランの行動予定先である一つ以上のPOIと、当該プラン情報を作成した(作成に関わった)一人以上の各ユーザの識別情報(ユーザ情報)のリストである作成ユーザ履歴と、当該プラン情報の価値に関するプラン指標値(プラン価値)とが含まれる。プラン情報には、上記データのうち一部のみが含まれていてもよいし、上記データ以外のプランに関するあらゆる情報が含まれてもよい。
【0027】
POIとは、行動中に行動(訪問)したいと思った特定の場所など、ユーザが興味のある特定の場所又は当該場所に関する情報である。
図4は、POIのテーブル例を示す図である。
図4に示す通り、POIには、POIの名前を特定する名前と、POIが示す場所にて提供されるサービス(当該場所で行われるアクティビティも含む)などのカテゴリと、緯度・経度・住所などPOIの場所を特定する場所情報と、提供されるサービスの開始日時であるPOI開始日時と、提供されるサービスの終了日時であるPOI終了日時と、POIがユーザによって閲覧されたPOI閲覧頻度(閲覧数)(及びPOI閲覧頻度の偏差値)と、ユーザが登録可能なテキスト情報である当該POIに関するメモとが含まれる。POIには、上記データのうち一部のみが含まれていてもよいし、上記データ以外のPOIに関するあらゆる情報が含まれてもよい。
【0028】
プラン情報検索部11は、ユーザから入力されたキーワードなどの検索条件に基づいてプラン情報を検索し、検索結果をユーザに入出力装置103を介して表示する。具体的には、プラン情報検索部11は、検索条件を、検索する旨の検索指示と共にプラン検索装置2のプラン情報検索部24に送信し、プラン検索装置2のプラン情報検索部24から検索結果を受信し、表示する。プラン情報検索部11は、検索結果であるプラン情報をユーザに編集させるため、検索結果をプラン情報登録部10に出力してもよい。
【0029】
続いて、
図1に示すプラン検索装置2の各機能ブロックについて説明する。
【0030】
プラン情報取得部20は、プラン情報を取得する。具体的には、プラン検索端末1のプラン情報登録部10から送信されたプラン情報を取得する。プラン情報取得部20は、ユーザから直接プラン情報を取得してもよいし、他の装置からネットワークを介してプラン情報を取得してもよい。プラン情報取得部20は、取得したプラン情報を専門度算出部21及びプラン情報格納部23に出力する。
【0031】
専門度算出部21は、プラン情報取得部20によって取得(入力)されたユーザが作成したプラン情報に登録されているPOIに基づいて、当該ユーザの当該POIに対する専門性又は当該POIによって形成されるエリアに対する専門性に関する指標値である専門性指標値(専門度)を算出する。専門度算出部21は、ユーザの専門度を算出する際に、プラン情報格納部23によって格納された当該ユーザが過去に作成したプラン情報に登録されているPOIにさらに基づいて算出してもよい。専門度算出部21は、算出されたユーザの専門度をプラン価値算出部22に出力する。以下、専門度算出部21による具体的な算出例1〜4について説明する。
【0032】
[算出例1]
算出例1において、専門度算出部21は、POIが含む開始日時に基づいて専門度を算出する。具体的に、専門度算出部21は、プラン情報取得部20によって取得されたユーザが作成したプラン情報に登録されているPOI、及びプラン情報格納部23によって格納された当該ユーザが過去に作成したプラン情報(プラン情報の作成ユーザ履歴にて判定)に登録されているPOIについて(後者のPOIは無くてもよい)、それぞれのPOIの開始日時と現在の日時との差分(の絶対値)を全てのPOIについて加算した値に定数を乗算した値を専門度として算出する。
【0033】
定数をc1、加算対象のPOIをそれぞれPOI#1、POI#2、・・・とすると、算出例1により専門度S1は以下の式により算出される。
S1=c1*{|POI#1のPOI開始日時−現在日時|+|POI#2のPOI開始日時−現在日時|+・・・}
【0034】
[算出例2]
算出例2において、専門度算出部21は、POIが含む開始日時と終了日時とに基づいて専門度を算出する。具体的に、専門度算出部21は、プラン情報取得部20によって取得されたユーザが作成したプラン情報に登録されているPOI、及びプラン情報格納部23によって格納された当該ユーザが過去に作成したプラン情報(プラン情報の作成ユーザ履歴にて判定)に登録されているPOIについて(後者のPOIは無くてもよい)、それぞれのPOIの終了日時と開始日時との差分の逆数を全てのPOIについて加算した値に定数を乗算した値を専門度として算出する。
【0035】
定数をc2、加算対象のPOIをそれぞれPOI#1、POI#2、・・・とすると、算出例2により専門度S2は以下の式により算出される。
S2=c2*{1/(POI#1のPOI終了日時−POI#1のPOI開始日時)+1/(POI#2のPOI終了日時−POI#2のPOI開始日時)+・・・}
【0036】
[算出例3]
算出例3において、専門度算出部21は、POIに基づいて専門度を算出する際に、当該POIがプラン情報格納部23によって格納された全てのプラン情報の中に登録されている数と、当該POIが含む閲覧頻度の偏差値とに基づいて算出する。具体的に、専門度算出部21は、プラン情報取得部20によって取得されたユーザが作成したプラン情報に登録されているPOI、及びプラン情報格納部23によって格納された当該ユーザが過去に作成したプラン情報(プラン情報の作成ユーザ履歴にて判定)に登録されているPOIについて(後者のPOIは無くてもよい)、それぞれのPOIに対し、当該POIがプラン情報格納部23によって格納された全てのプラン情報の中に登録されている数に1を加算(未登録の場合、0となり、逆数が無限大となるのを防ぐため)した値の逆数と、当該POIが含む閲覧頻度の偏差値と50との差分に1を加算(偏差値が50の場合、0となり、逆数が無限大となるのを防ぐため)した値の逆数と、を乗算し、さらに定数を乗算し、それを全てのPOIに対して行ったものを加算した値を専門度として算出する。
【0037】
定数をそれぞれc31、c32、・・・、POIをそれぞれPOI#1、POI#2、・・・、当該POIが全てのプラン情報の中に登録されている数をそれぞれn1、n2、・・・とすると、算出例3により専門度S3は以下の式により算出される。
S3=c31*(1/(n1+1)*1/(|POI#1の閲覧頻度の偏差値−50|+1)+c32*1/(n2+1)*1/(|POI#2の閲覧頻度の偏差値−50|+1)+c33*1/(n3+1)*1/(|POI#3の閲覧頻度の偏差値−50|+1)+・・・
【0038】
[算出例4]
算出例4において、専門度算出部21は、POIが含むテキスト情報から算出される特徴量に基づいて専門度を算出してもよい。具体的に、専門度算出部21は、プラン情報取得部20によって取得されたユーザが作成したプラン情報に登録されているPOI、及びプラン情報格納部23によって格納された当該ユーザが過去に作成したプラン情報(プラン情報の作成ユーザ履歴にて判定)に登録されているPOIについて(後者のPOIは無くてもよい)、それぞれのPOIのメモに含まれるテキスト情報について、予め格納された辞書データに基づいて特徴量を算出し(一般的な特徴量算出方法を利用)、算出した特徴量と定数とを乗算し、それらの値を全てのPOIについて加算した値を専門度として算出する。
【0039】
定数をそれぞれc41、c42、POIをそれぞれPOI#1、POI#2、・・・とし、
図5に示す専門特徴辞書データのテーブル例のうち「もつ専門特徴1」及び「もつ専門特徴2」に対するPOIのメモに含まれるテキスト情報の特徴量を算出するとした場合、算出例4により専門度S4は以下の式により算出される。
S4=c41*POI#1のもつ専門特徴量1+c42*POI#1のもつ専門特徴量2+c41*POI#2のもつ専門特徴量1+c42*POI#2のもつ専門特徴量2+・・・
【0040】
プラン価値算出部22は、専門度算出部21によって算出されたユーザの専門度に基づいて、プラン情報取得部20によって取得された当該ユーザが作成したプラン情報の価値に関する指標値であるプラン価値を算出する。例えば、プラン価値算出部22が算出するプラン価値Vは、上述の専門度S1〜S4の何れか一つと同一の値であってもよいし、専門度S1〜S4のうち二つ以上の和であってもよい。
【0041】
プラン価値算出部22は、プラン情報のプラン価値を算出する際に、当該プラン情報に含まれるユーザ情報が示す全てのユーザの専門度に基づいて算出してもよい。例えば、プラン情報#1をユーザA(専門度Sa)が新規作成し、ユーザB(専門度Sb)がプラン情報#1を編集してプラン情報#2を作成し、ユーザC(専門度Sc)がプラン情報#2をさらに編集してプラン情報#3を作成した場合、プラン価値算出部22は、プラン情報#3のプラン価値Wを、Sa、Sb及びScを加算し、さらに定数を乗算した値として算出する。定数をeとした場合、式で表すと以下となる。
W=e*ΣSn=e*(Sa+Sb+Sc)
【0042】
プラン価値算出部22は、プラン価値Vを以下の式で算出してもよい。
V=O+Rat+Rar+W
【0043】
O(Objective)は、外出目的の一致度に基づく値であり、以下の式により算出される(a1〜a3は定数)。
O=a1*similarity1(作成したユーザ情報)+a2*similarity2(催行したユーザ情報)+a3*作成からの経過時間
ここでsimilarity1及びsimilarity2は、
図6(a)に示すユーザ情報のテーブル例のデータ、及び
図6(b)に示すプランで催行したユーザ情報のテーブル例のデータを用いて以下の式により算出される(a11、a12、a21〜24は定数)。
similarity1=a11/(|作成したユーザの年齢−検索したユーザの年齢|+1)+a12*|作成したユーザの性別∩検索したユーザの性別|+a13*cos(作成したユーザの嗜好ベクトル,検索したユーザの嗜好ベクトル)
similarity2=a21/(|催行人数−検索したユーザの催行人数|+1)+a22/(|催行者間の関係−検索したユーザの催行者間の関係|+1)++a23/(|催行者の平均年齢−検索したユーザの催行者の平均年齢|+1)+a24*|催行者の性別∩検索したユーザの催行者の性別|
すなわち、similarity1は、作成したユーザの年齢と検索したユーザの年齢とが近いほど、作成したユーザの性別と検索したユーザの性別とが同じほど、作成したユーザの嗜好と検索したユーザの嗜好とが近いほど、大きくなる。また、similarity2は、催行人数と検索したユーザの催行人数とが同じほど、催行者間の関係と検索したユーザの催行者間の関係とが近いほど、催行者の平均年齢と検索したユーザの催行者の平均年齢とが近いほど、催行者の性別と検索したユーザの催行者の性別とが同じほど、大きくなる。
【0044】
Rat(Rating)は、他ユーザの評価に基づく値であり、
図6(c)に示す他ユーザの評価のテーブル例のデータを用いて以下の式により算出される(b1、b2は定数)。
Rat=b1*閲覧数+b2*引用数
【0045】
Rar(Rare)は、POIの専門性かつ希少性(作成されたプラン情報に、他のプラン情報に登録されていないPOIが含まれる)に基づく値であり、以下の式により算出される(d1は定数)。
Rar=d1*1/((過去に作成したプラン情報に登録されたPOIが、その時期から過去のその他すべてのプラン情報に登録されたPOIに含まれている数)+1)
具体的な式の値については、上述の算出方法3の式の一部と同様である。
【0046】
プラン情報格納部23は、プラン情報取得部20によって取得されたプラン情報に、プラン価値算出部22によって算出された当該プラン情報のプラン価値を対応付けて格納する。具体的に、プラン情報格納部23は、
図3のテーブル例の項目「プラン価値」に、プラン価値算出部22によって算出されたプラン価値を登録する。なお、プラン情報格納部23は、プラン情報に含まれるPOIを、プラン情報とは独立して他の格納部や他の装置などに格納してもよい。
【0047】
プラン情報検索部24は、プラン情報格納部23によって格納されたプラン情報を検索する際に、それぞれのプラン情報に含まれるプラン価値に基づいて検索する。例えば、プラン情報検索部24は、高い値のプラン価値を含むプラン情報を優先的に検索する、又は所定の値より高いプラン価値のみを検索するなど、プラン価値の高低に基づいて検索する。プラン情報検索部24は、検索結果をプラン検索端末1のプラン情報検索部11に送信する。なお、プラン情報検索部24は、検索結果をプラン検索装置2の入出力装置103を介して表示してもよい。
【0048】
続いて、
図7に示すフローチャート図を用いて、本実施形態に係るプラン検索システム3におけるプラン検索方法の処理について説明する。
【0049】
まず、プラン検索端末1に対してユーザによるプラン情報の検索指示が入力される(ステップS1)。次に、プラン検索端末1のプラン情報検索部11によりS1で入力された検索指示に基づいて検索処理が開始され、プラン検索装置2のプラン情報検索部24によりプラン情報の検索が実行され(ステップS2、プラン情報検索ステップ)、検索結果がプラン検索端末1のプラン情報検索部11により受信される。次に、プラン検索端末1のプラン情報登録部10により、検索結果であるプラン情報が表示される(ステップS3)。次に、ユーザにより、S3にて表示されたプラン情報が編集される(ステップS4)。次に、プラン検索端末1に対してユーザによるプラン情報の登録指示が入力され(ステップS5)、プラン検索端末1のプラン情報登録部10により登録処理が開始される。
【0050】
次に、プラン検索装置2のプラン情報登録部10により、プラン検索端末1から送信されたプラン情報が取得される(ステップS6、プラン情報取得ステップ)。次に、プラン検索装置2の専門度算出部21により、ユーザの専門度が算出される(ステップS7、専門度算出ステップ)。次に、プラン検索装置2のプラン価値算出部22により、プラン情報のプラン価値が算出される(ステップS8、プラン価値算出ステップ)。次に、プラン検索装置2のプラン情報格納部23により、プラン情報が格納される(ステップS9、プラン情報格納ステップ)。なお、S9に引き続き、S1からの処理が行われる。すなわち、S1〜S9の処理が繰り返し行われる。
【0051】
次に、本実施形態のように構成されたプラン検索装置2の作用効果について説明する。
【0052】
本実施形態のプラン検索装置2によれば、まず、プラン情報取得部20により、一つ以上のPOIが登録された、ユーザが作成したプラン情報が取得される。次に、専門度算出部21により、POIに基づいてユーザの専門度(専門性指標値)が算出される。次に、プラン価値算出部22により、ユーザの専門度に基づいてプラン情報のプラン価値(プラン指標値)が算出される。次に、プラン情報格納部23により、プラン価値を含むプラン情報が格納される。次に、プラン情報検索部24により、プラン情報に含まれるプラン価値に基づいてプラン情報が検索される。かかる構成を採れば、プラン情報を検索する際に、特別な検索条件を指定することなく、プラン情報を作成したユーザの専門度に基づいた検索を行うことができるため、例えば、専門度が高いユーザが作成したプラン情報など、利用価値の高い行動プランを容易に検索することができる。
【0053】
また、本実施形態のプラン検索装置2によれば、専門度算出部21は、ユーザの専門度を算出する際に、プラン情報格納部23によって格納された当該ユーザが過去に作成したプラン情報に登録されているPOIにさらに基づいて算出することが好ましい。かかる構成を採れば、ユーザが過去に作成したプラン情報に登録されたPOIにさらに基づいて当該ユーザの専門度が算出されるため、より正確にユーザの専門度を算出することができる。それにより、より利用価値の高い行動プランを容易に検索することができる。
【0054】
また、本実施形態のプラン検索装置2によれば、POIは、当該POIが提供するサービスの開始日時を含み、専門度算出部21は、POIが含む開始日時に基づいて専門度を算出することが好ましい。かかる構成を採れば、例えば、ユーザが登録したPOIの最新性(最新のPOIに精通している度合いなど)に基づいてユーザの専門度を算出することができるため、ユーザの専門度をより正確に算出することができる。
【0055】
また、本実施形態のプラン検索装置2によれば、POIは、当該POIが提供するサービスの開始日時と終了日時とを含み、専門度算出部21は、POIが含む開始日時と終了日時とに基づいて専門度を算出することが好ましい。かかる構成を採れば、例えば、ユーザが登録したPOIの期間限定性(お祭りや期間限定イベントなどに精通している度合いなど)に基づいてユーザの専門度を算出することができるため、ユーザの専門度をより正確に算出することができる。
【0056】
また、本実施形態のプラン検索装置2によれば、POIは、当該POIのユーザによる閲覧頻度の偏差値を含み、専門度算出部21は、POIに基づいて専門度を算出する際に、当該POIがプラン情報格納部23によって格納された全てのプラン情報の中に登録されている数と、当該POIが含む閲覧頻度の偏差値とに基づいて算出することが好ましい。かかる構成を採れば、例えば、ユーザが登録したPOIの穴場性(他のプランにあまり登録されておらず、かつ人気ランキングが中位の穴場スポットに精通している度合いなど)に基づいてユーザの専門度を算出することができるため、ユーザの専門度をより正確に算出することができる。
【0057】
また、本実施形態のプラン検索装置2によれば、POIは、ユーザが登録可能なテキスト情報を含み、専門度算出部21は、POIが含むテキスト情報から算出される特徴量に基づいて専門度を算出することが好ましい。一般的に、ユーザはPOIを登録する際にメモとして、POI登録時に参照した情報元に関するテキスト情報(URLなど)を登録する。かかる構成を採れば、例えば、ユーザが登録したPOI又は当該POIによって形成されるエリアの専門性(情報元に関するテキスト情報の信頼度など)に基づいてユーザの専門度を算出することができるため、ユーザの専門度をより正確に算出することができる。
【0058】
また、本実施形態のプラン検索装置2によれば、プラン情報は、当該プラン情報の作成に関わった全てのユーザに関するユーザ情報を含み、プラン価値算出部22は、プラン情報のプラン価値を算出する際に、当該プラン情報に含まれるユーザ情報が示す全てのユーザの専門度に基づいて算出することが好ましい。かかる構成を採れば、プラン情報の作成に関わった全てのユーザの専門度に基づいてプラン価値が算出されるため、例えば、専門度が高いユーザが繰り返し練り上げた、利用価値の高い行動プランを容易に検索することができる。