(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1流体は、印加される電場又は磁場によって粘性が変化されるか、固体状態又は液体状態に変化されうる機能性流体であるか、前記第1流体は、磁性流体、磁気流動流体、又は電気流動流体を含むことを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルディスプレイ装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一目的は柔軟性及び機械的耐久性を有するフレキシブルディスプレイ装置を提供することにある。
【0006】
ただし、本発明が解決したい課題は上述した課題に限定されるのではなく、本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲で多様に拡張されるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一目的を達成するために、本発明の実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置は、
表示素子が配置される表示領域である第1領域及び前記第1領域の少なくとも一つ以上の側面を取り囲む第2領域を含む
、一定の柔軟性を有するフレキシブル平板ディスプレイパネルであるディスプレイパネルと、前記ディスプレイパネル上に配置されたカバー基板と、前記ディスプレイパネルと前記カバー基板との間で、前記第1領域と重なって配置されて、空いている空間を有する第1流体受容部と、前記第1流体受容部内に配置された第1流体を含
み、前記フレキシブルディスプレイ装置が折りたたまれるとき、前記第1流体が前記第1流体受容部の外に伝達され、前記フレキシブルディスプレイ装置が折りたたまれた状態から広げられるとき、前記第1流体が前記第1流体受容部内に配置されることを特徴とする。
【0008】
例示的な実施形態において、前記フレキシブルディスプレイ装置は空いている空間を有する第2流体受容部、そして前記第1流体受容部及び前記第2流体受容部と連通するように配置されたポンプをさらに含んでもよい。
【0009】
例示的な実施形態において、前記ポンプは、前記第1流体受容部及び前記第2流体受容部の間で前記第1流体の移動を制御してもよい。
【0010】
例示的な実施形態において、前記ポンプは、前記フレキシブルディスプレイ装置が
折りたたまれた状態から広げられるとき、前記第1流体を前記第1流体受容部に移動させてもよく、前記ポンプは、前記フレキシブルディスプレイ装置が折りたたまれるとき、前記第1流体を前記第2流体受容部に移動
させることが好ましい。
【0011】
例示的な実施形態において、前記ポンプは、前記第1流体受容部内の前記第1流体の圧力を調節してもよい。
【0012】
例示的な実施形態において、前記第2流体受容部は、前記ディスプレイパネルの前記第2領域に重なってもよい。
【0013】
例示的な実施形態において、前記ポンプは複数個に配置されてもよい。
【0014】
例示的な実施形態において、前記第1流体は1.45乃至1.55の間の誘電率を有してもよい。
【0015】
例示的な実施形態において、前記第1流体は印加される電場又は磁場によって粘性が変化されるか、固体状態又は液体状態に変化しうる、機能性流体(smart fluid)であってもよい。
【0016】
例示的な実施形態において、前記第1流体は磁性流体(magnetic fluid)、磁気流動流体(Magneto−rheological fluid;MR fluid)又は、電気流動流体(Electro−rheological fluid;ER fluid)を含んでもよい。
【0017】
例示的な実施形態において、前記フレキシブルディスプレイ装置が
折りたたまれた状態から広げられるとき、前記第1流体は固体状態又は第1粘度を有する液体状態を維持しており、前記フレキシブルディスプレイ装置が折りたたまれるとき、前記第1流体は前記第1粘度より低い第2粘度を有する液体状態を維持して
いることが好ましい。
【0018】
例示的な実施形態において、前記第1流体受容部と前記ディスプレイパネルとの間、又は前記第1流体受容部と前記カバー基板との間に配置された電極をさらに含み、前記電極は前記フレキシブルディスプレイ装置の作動状態によって、前記第1流体に電場又は磁場を印加してもよい。
【0019】
例示的な実施形態において、前記ディスプレイパネルと前記第1流体受容部との間に配置されて、複数の感知電極を含むタッチパネルをさらに含んでもよい。
【0020】
例示的な実施形態において、前記感知電極は、前記フレキシブルディスプレイ装置の作動状態によって、前記第1流体に電場又は磁場を印加してもよい。
【0021】
例示的な実施形態において、前記第1流体受容部と前記カバー基板との間に配置されたタッチパネル、前記タッチパネルと前記カバー基板との間で、前記第1領域と重なって配置されて、空いている空間を有する第3流体受容部、及び前記第3流体受容部内に配置された第2流体をさらに含んでもよい。
【0022】
例示的な実施形態において、前記フレキシブルディスプレイ装置は一方向に延びた少なくとも一つ以上のフォールディング軸(folding axis)を含み、前記第1流体受容部は前記フォールディング軸と重なって配置されてもよい。
【0023】
例示的な実施形態において、前記第1領域は前記フォールディング軸に隣接して配置された第3領域及び前記フォールディング軸に離隔されて配置された第4領域に区分されてもよく、前記第1流体受容部は前記第3領域と重なるが、前記第4領域と重ならないことがある。
【0024】
例示的な実施形態において、空いている空間を有する第2流体受容部、並びに前記第1流体受容部及び前記第2流体受容部と連通すように配置されたポンプをさらに含み、前記第2流体受容部は前記第4領域と重なるが、前記第3領域と重ならないことがある。
【0025】
例示的な実施形態において、前記フレキシブルディスプレイ装置は一方向に延びた少なくとも一つ以上のフォールディング軸(folding axis)を含み、前記第1流体受容部は前記一方向に延びたスリット状を有してもよい。
【0026】
例示的な実施形態において、前記ディスプレイパネルと前記カバー基板との間に配置されて、前記第1流体受容部を全体的に取り囲む接着層をさらに含んでもよい。
【発明の効果】
【0027】
本発明の実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置は、ディスプレイパネル、カバー基板、及びそれらの間に配置されて、流体を含む第1流体受容部を備えている。前記流体は第2流体受容部に移動したり、電場又は磁場によって粘度が変わったり、液体又は固体に変化してもよい。それによって、前記フレキシブルディスプレイが折りたたまれるとき、前記ディスプレイパネル又はカバー基板に加えられる応力を緩和させることができる。
【0028】
ただし、本発明の効果はこれに限定されるのではなくて、本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲で多様に拡張されるはずである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本文に開示されている本発明の実施形態に対して、特定の構造的乃至機能的説明は、単に本発明の実施形態を説明するための目的で例示されたものであり、本発明の実施形態は多様な形態で実施することができ、本文に説明された実施形態に限定されるものではない。
【0031】
本発明は多様な変更を加えることができ、種々の形態を有してもよいが、特定の実施形態を図面に例示して本文に詳細に説明した。しかしながら、これは本発明を特定の開示形態に限定するのではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むと理解すべきである。
【0032】
第1、第2等の用語は多様な構成要素を説明するのに使用されているが、前記構成要素は前記用語によって限定されるものではない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的で用いられ、例えば、本発明の権利範囲から逸脱しなければ第1構成要素は第2構成要素と命名されることができ、同様に第2構成要素を第1構成要素と命名してもよい。
【0033】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いる、または「接続されて」いると言及されている場合には、その他の構成要素に直接的に連結されているか、または接続されていることもできるが、中間に他の構成要素が存在する場合も含む。反面、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いる、または「直接接続されて」いると言及された場合には、中間に他の構成要素が存在しないことと理解されるべきである。構成要素の間の関係を説明する他の表現、すなわち「〜間に」と「直接〜間に」とまたは「〜に隣接する」と「〜に直接隣接する」等も同じように解釈されなければならない。
【0034】
本出願で使用した用語は、単に特定の実施形態を説明するために使用したものであり、本発明を限定する意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」又は「有する」等の用語は説示された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つ又は、それ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品、又はこれらを組み合わせたものなどの存在又は、付加の可能性を予め排除するものではない。
【0035】
異なるように定義されない限り、技術的や科学的な用語を含んでここで使われるすべての用語は本発明が属する技術分野で通常の知識を持った者によって一般的に理解されるものと同じ意味である。一般的に使われる、事前に定義されているような用語は関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有すると理解すべきであり、本出願において明白に定義しない限り、理想的あるいは形式的な意味と解釈してはならない。
【0036】
以下、添付した図面を参照して、本発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。図面上の同一構成要素については同一参照符号を使用し、同一構成要素についての重複した説明は省略する。
【0037】
本出願で用いた配線とは両方の端部が導電性構造と直接的に接触して、これと接触する前記導電性構造との間に電気的信号を伝達できる導電性パターンを意味する。
【0038】
図1は本発明の例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置を示す平面図であり、
図2は本発明の例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置を示すために
図1のIII−III’線に沿った斜視図である。
【0039】
図1及び
図2を参照すると、例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置はディスプレイパネル110、カバー基板190、第1接着層120、第1流体受容部130、第1流体138、第1ポンプ140、第2流体受容部150及び本体105を含んでもよい。
【0040】
ディスプレイパネル110は一定の柔軟性を有するフレキシブル平板ディスプレイパネルであってもよい。例示的な実施形態において、ディスプレイパネル110は液晶ディスプレイ(LCD)パネル、プラズマディスプレイパネル(PDP)、有機電界発光ディスプレイ(OLED)パネル、電界放出ディスプレイ(FED)パネル、電気泳動ディスプレイ(electrophoretic display)パネル、発光ダイオード(LED)等を含んでもよい。また、ディスプレイパネル110は
図1及び
図2において、表面発光構造を有することで図示されたが、本発明はそれによって制限されない。例えば、ディスプレイパネル110は下面発光構造又は、両面発光構造を有してもよい。
【0041】
ディスプレイパネル110は使用者が加える力によって形態が変形されたり折りたたまれたりすることができる。例示的な実施形態において、ディスプレイパネル110は
図1及び
図2に図示されたフォールディング軸(folding axis)IV−IV’を中心に折りたたんでもよい。それとは異なり、ディスプレイパネル110は他の方向に延びた複数のフォールディング軸を含んでもよい。
【0042】
ディスプレイパネル110は第1領域(I)と、第1領域(I)の側面を取り囲む第2領域(II)に区分されてもよい。第1領域(I)はディスプレイパネル110の表示素子が配置される表示領域であってもよく、第2領域(II)は前記表示素子に接続された配線及び駆動回路が配置される周辺領域であってもよい。例示的な実施形態において、第2領域(II)は
図1で図示されたように第1領域(I)の4個の側面を全部取り囲んでもよい。
【0043】
例示的な一実施形態において、
図1及び
図2では図示されなかったが、ディスプレイパネル110は上部又は、内部に配置された偏光フィルム及び/又は、タッチパネルを含んでもよい。すなわち、ディスプレイパネル110はインセル(in−cell)又は、オンセル(on−cell)構造を有してもよい。
【0044】
カバー基板190はディスプレイパネル110上に配置されて、ディスプレイパネル110の発光面を覆ってもよい。例えば、カバー基板190は透明高分子物質を含んでもよく、予め決められた柔軟性を有してもよい。カバー基板190は前記ディスプレイ装置及びディスプレイパネル110を外部の衝撃から保護する役割を行うことができる。また、カバー基板190は第1厚さ(T1)を有してもよい。
【0045】
第1接着層120はディスプレイパネル110とカバー基板190との間に配置される。第1接着層120はディスプレイパネル110とカバー基板190とを固定する役割を行ってもよい。例えば、第1接着層120はゴム系接着剤、アクリル系接着剤、ビニールエーテル系接着剤、シリコン系接着剤、ウレタン系接着剤などのような減圧性接着剤(PSA)等からなってもよい。
【0046】
一方、第1接着層120内の空いている空間を第1流体受容部130と定義することができる。すなわち、第1接着層120は第1流体受容部130を全体的に取り囲んでもよい。
図1及び
図2では図示されなかったが、第1流体受容部130の形状を維持するために追加的な部材が第1流体受容部130の空いている空間と第1接着層120との間に配置されてもよい。
【0047】
第1流体受容部130はディスプレイパネル110とカバー基板190との間に配置されてもよい。例示的な実施形態において、第1流体受容部130は
図1に図示されたように、ディスプレイパネル110の第1領域(I)と全体的に重なってもよい。従って、第1流体受容部130はフォールディング軸IV−IV’と重なるように配置されてもよい。
【0048】
例示的な実施形態において、第1流体受容部130は第2厚さ(T2)を有してもよい。このとき、第2厚さ(T2)はカバー基板190の第1厚さ(T1)より小さくてもよく、ディスプレイパネル110の厚さより小さくてもよい。
【0049】
第2流体受容部150は第1流体受容部130と別に配置されてもよい。第2流体受容部150も空いている空間を有してもよく、必要に応じて流体を受容してもよい。例示的な実施形態において、第2流体受容部150はディスプレイパネル110の第2領域(II)に配置されてもよく、フォールディング軸IV−IV’と重ならないように配置されてもよい。
【0050】
第1ポンプ140はディスプレイパネル110とカバー基板190との間でディスプレイパネル110の第2領域(II)に配置されてもよい。例示的な実施形態において、第1ポンプ140はThinXXS Microtechnology社又はBartels Mikrotechnik社の商用マイクロポンプであってもよい。ただし、第1ポンプ140はそれらによって制限されておらず、流体を移動させうる他のすべての構造体であってもよい。
【0051】
第1ポンプ140は第1流体受容部130及び第2流体受容部150の間に配置されてもよい。すなわち、第1ポンプ140の一側端部は第1流体受容部130と連通されてもよく、第1ポンプ140の他の一側端部は第2流体受容部150と連通されてもよい。例示的な実施形態において、第1ポンプ140は電気的信号又は、機械的信号によって第1流体138の移動を制御してもよい。すなわち、第1ポンプ140は第1流体受容部130と第2流体受容部150との間で第1流体138の移動を制御してもよい。
【0052】
第1流体138は前記ディスプレイ装置の動作によって第1流体受容部130又は、第2流体受容部150内に配置されてもよい。第1流体138の機能は下記において
図3及び
図4を参照して説明する。第1流体138は液体、気体又は、粘性を有するゲル(gel)又は、エアロゲル(aerogel)であってもよい。第1流体138はディスプレイパネル110、カバー基板190及び第1接着層120の誘電率を考慮して決定されてもよい。例示的な実施形態において、第1流体138は約1.45乃至約1.55の間の誘電率を有してもよく、それによって、第1流体138の配置の有無が使用者に認識されないことがある。
【0053】
一方、本体105はディスプレイパネル110及びカバー基板190を受容してもよい。例示的な実施形態において、本体105はディスプレイパネル110の第1領域(I)を露出させて、ディスプレイパネル110の第2領域(II)を覆うことができる。それによって、前記フレキシブルディスプレイ装置の使用者にはディスプレイパネル110の第1領域(I)のみが視認されることができる。
【0054】
図3及び
図4は、本発明の例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置の動作方法を説明するための断面図である。
図3は、前記フレキシブルディスプレイ装置が
折りたたまれた状態から広げられて使用者がイメージを鑑賞するときを示す断面図であり、
図4は前記フレキシブルディスプレイ装置が折りたたまれるときを示す断面図である。
【0055】
図3を参照すると、前記フレキシブルディスプレイ装置が
折りたたまれた状態から広げられるとき、第1流体138は第1ポンプ140によって第1流体受容部130に移動してもよい。第1流体受容部130内に配置された第1流体138の圧力によって前記フレキシブルディスプレイ装置の表示領域(I)は平坦な状態を維持してもよい。また、第1流体138は第1流体受容部130を取り囲む第1接着層120に圧力を加えてもよく、第1接着層120と、ディスプレイパネル110又はカバー基板190との間の接着力が向上されてもよい。それによって、前記フレキシブルディスプレイ装置は十分な機械的強度を有してもよい。
【0056】
図4を参照すると、前記フレキシブルディスプレイ装置が折りたたまれるとき、第1流体138は第1ポンプ140によって第2流体受容部150に移動してもよい。それによって、第1流体受容部130内の圧力が減少することができて、第1流体受容部130は前記フレキシブルディスプレイ装置が折りたたまれてディスプレイパネル110又は、カバー基板190に加えられる応力(stress)を緩和してもよい。すなわち、第1流体受容部130の空いている空間によって、前記フレキシブルディスプレイ装置の機械的耐久性が向上することができる。また、上述したように、第2流体受容部150はフォールディング軸(folding axis)と重ならないように配置されてもよいので、第2流体受容部150内の圧力が増加しても、第2流体受容部150は前記フレキシブルディスプレイ装置が折りたたまれることを邪魔しない。
【0057】
第1流体受容部130による応力緩和効果を確認するために、下記のようなシミュレーションを実施した。
【0058】
シミュレーション1(実施形態)では、ディスプレイパネル110とカバー基板190がそれぞれ約100μmの厚さを有しており、poly−ethylenetelephtalene(PET)を含む断層フィルムで仮定した。一方、ディスプレイパネル110とカバー基板190との間は約100μmの距離で離隔されていて、第1流体138が配置された。以後、ディスプレイパネル110/第1流体138/カバー基板190で構成された構造体を、フォールディング軸を中心に折りたたむとき、ディスプレイパネル110に加えられる応力を計算した。
【0059】
シミュレーション2(比較例)では、ディスプレイパネル110とカバー基板190がそれぞれ約100μmの厚さを有しており、poly−ethylenetelephtalene(PET)を含む断層フィルムで仮定した。一方、ディスプレイパネル110とカバー基板190との間は約100μmの厚さを有する接着層120が配置された。接着層120はE=300MPaの強度とν=0.3の粘性を有することと仮定した。以後、ディスプレイパネル110/接着層120/カバー基板190で構成された構造体を、フォールディング軸を中心に折りたたむとき、ディスプレイパネル110に加えられる応力を計算した。
【0060】
シミュレーションを実施した結果、前記構造体を約90°で折りたたんだとき、シミュレーション1で計算された応力はシミュレーション2で計算された応力の約55.4%乃至約59.2%の間であった。一方、前記構造体を約160°で折りたたんだとき、シミュレーション1で計算された応力はシミュレーション2で計算された応力の約41.9%乃至約47.8%の間であった。すなわち、ディスプレイパネル110とカバー基板190との間に第1流体138が配置される場合、ディスプレイパネル110とカバー基板190の界面が分離されることによって応力が緩和されることを確認した。
【0061】
図5は本発明の他の例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置を示す平面図であり、
図6は本発明の例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置を示すために
図5のIII−III’線の沿った断面図である。
【0062】
図5及び
図6を参照すると、例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置はディスプレイパネル110、タッチパネル160、カバー基板190、第1接着層120、第2接着層122、第1流体受容部130、第1ポンプ140、第2流体受容部150、第3流体受容部132、第2ポンプ142、第4流体受容部152及び本体105を含んでもよい。ディスプレイパネル110、カバー基板190、第1接着層120、第1流体受容部130、第1ポンプ140、第2流体受容部150及び本体105は
図1及び
図2を参照で説明した構成と実質的に同じ又は類似であってもよい。
【0063】
タッチパネル160はディスプレイパネル110とカバー基板190との間に配置されてもよい。タッチパネル160は、例えば、抵抗膜方式(Resistive Type)、静電容量方式(Capacitive Type)、電磁場方式(Electro−Magnetic Type)、ソウ方式(SAW Type;Surface Acoustic Wave Type)及び赤外線方式(Infrared Type)を有してもよい。例示的な実施形態において、タッチパネル160は複数の感知電極を含み、前記感知電極が周辺の他の感知電極と形成する静電容量の変化を感知する静電容量方式のタッチパネルであってもよい。タッチパネル160の前記感知電極及びそれに対して接続された配線は単層に配置されてもよく、2つ以上の層に区分されて配置されてもよい。
【0064】
例示的な実施形態において、タッチパネル160は内部に配置された偏光フィルムを含んでもよい。すなわち、タッチパネル160は多層に配置された感知電極を含んでもよく、前記感知電極の間に前記偏光フィルムが配置されてもよい。
【0065】
タッチパネル160が配置されることによって、第1接着層120、第1流体受容部130及び第1ポンプ140はディスプレイパネル110とタッチパネル160との間に配置されてもよい。また、第2接着層122、第3流体受容部132及び第2ポンプ142はタッチパネル160とカバー基板190との間に配置されてもよい。一方、第4流体受容部152はディスプレイパネル110の第2領域(II)内に配置されてもよく、第2ポンプ142を通じて第3流体受容部132と接続されてもよい。すなわち、第2流体139は前記ディスプレイ装置の動作により第3流体受容部132又は、第4流体受容部152内に配置されてもよい。
【0066】
前記フレキシブルディスプレイ装置を用いてイメージを鑑賞するとき、ディスプレイパネル110の第1領域(I)と重なる第1流体受容部130及び第3流体受容部132内にそれぞれ第1流体138及び第2流体139が配置されてもよい。一方、前記フレキシブルディスプレイ装置が折りたたまれるとき、第1流体138は第1ポンプ140によって第2流体受容部150に移動して、第2流体139は第2ポンプ142によって第4流体受容部152に移動してもよい。それによって、第1流体受容部130及び第3流体受容部132内の圧力が減少することができる。すなわち、ディスプレイパネル110、タッチパネル160及びカバー基板190の界面が分離できて、前記フレキシブルディスプレイ装置に印加される応力が緩和されることができる。
【0067】
例示的な実施形態において、前記フレキシブルディスプレイ装置は第1ポンプ140及び第2ポンプ142を含んでもよい。それによって、第1流体138及び第2流体139の移動速度が向上することができる。
図5及び
図6において、前記フレキシブルディスプレイ装置は2個のポンプ140及び142を含むことが図示されたが、本発明はこれによって制限されない。すなわち、前記フレキシブルディスプレイ装置は3個以上のポンプも含んでもよい。
【0068】
図7は本発明の他の例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置を示す断面図である。
【0069】
図7を参照すると、例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置はディスプレイパネル110、タッチパネル160、カバー基板190、第1接着層120、第2接着層124、第1流体受容部130、第1ポンプ140、第2流体受容部150及び本体105を含んでもよい。第2接着層124を除くと、
図5及び
図6を参照で説明した構成と実質的に同じ又は類似であってもよい。
【0070】
第2接着層124はタッチパネル160とカバー基板190との間に配置されてもよい。それによって、第2接着層124はタッチパネル160とカバー基板190を固定する役割を行うことができる。ただし、
図5及び
図6と異なり、第2接着層124内には流体受容部が配置されないこともある。
【0071】
例示的な実施形態において、第1流体受容部130及び第1ポンプ140はタッチパネル160とディスプレイパネル110との間に配置されることで図示されたが、本発明はこれに制限されない。例えば、第1流体受容部130及び第1ポンプ140はタッチパネル160とカバー基板190との間に配置されることもできる。
【0072】
一方、第1流体受容部130及び第1ポンプ140の位置は前記フレキシブルディスプレイ装置が折りたたまれる方向を考慮して決定されてもよい。例えば、前記フレキシブルディスプレイ装置が
図4に図示された方向に折りたたまれる場合、ディスプレイパネル110には引張応力が印加されて、カバー基板190には圧縮応力が印加されうる。耐久性を考慮すれば、ディスプレイパネル110に加えられた引張応力の緩和が優先的に要求されうる。第1流体受容部130及び第1ポンプ140がタッチパネル160とカバー基板190との間に配置される場合と比較して、第1流体受容部130及び第1ポンプ140がタッチパネル160とディスプレイパネル110との間に配置される場合、ディスプレイパネル110に印加される応力を効果的に緩和しうる。
【0073】
図8は本発明の他の例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置を示す平面図であり、
図9は本発明の例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置を示すために
図8のIII−III’線の沿った断面図である。
【0074】
図8及び
図9を参照すると、例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置は第1流体受容部134を除くと、
図5及び
図6を参照で説明した構成と実質的に同じ又は類似であってもよい。
【0075】
ディスプレイパネル110は表示素子が配置される第1領域(I)と、第1領域(I)の側面を取り囲む第2領域(II)とに区分されてもよい。
【0076】
一方、第1領域(I)はフォールディング軸(folding axis)IV−IV’に隣接した第3領域(V)とフォールディング軸(folding axis)IV−IV’に隣接していない第4領域(VI)に区分されてもよい。第3領域(V)は前記フレキシブルディスプレイ装置が折りたたまれるとき、変形が起きて応力が加えられるフォールディング領域であり、第4領域(VI)は前記フレキシブルディスプレイ装置が折りたたまれるとき、変形が起きない平面領域であってもよい。
【0077】
例示的な実施形態において、前記フレキシブルディスプレイ装置は一つのフォールディング軸IV−IV’とこれに対応する一つのフォールディング領域を有するように図示されたが本発明はそれに制限されない。例えば、フレキシブルディスプレイ装置はそれぞれ異なる方向に延長する複数のフォールディング軸を含めて、それに対応する複数のフォールディング領域を有してもよい。
【0078】
例示的な実施形態において、第1流体受容部134はディスプレイパネル110の第3領域(V)に配置されてもよく、第4領域(VI)には配置されない可能性がある。また、第1流体受容部134は第1ポンプ140を通じて第2領域(II)に配置された第2流体受容部150に接続されてもよい。第1流体受容部134は
図1及び
図2に図示された第1流体受容部130より小さい体積を有してもよく、それによって、第1流体受容部134及び第2流体受容部150の間で第1流体138が移動する時間が短縮されることができる。
【0079】
例示的な実施形態において、第1流体受容部134は前記ディスプレイパネルが折りたたまれるとき、変形される部分に対応して配置されてもよい。それによって、第1流体受容部134は応力を緩和させる役割を行うことができる。
【0080】
図10は本発明の他の例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置を示す平面図である。
【0081】
図10を参照すると、例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置はディスプレイパネル110、タッチパネル160、カバー基板190、第1接着層120、第1流体受容部135、第1ポンプ140、第2流体受容部154、第3流体受容部136、第2ポンプ142、第4流体受容部156及び本体を含んでもよい。第3流体受容部136、第2流体受容部154及び第4流体受容部156の位置を除くと、
図8及び
図9を参照で説明した構成と実質的に同じ又は類似であってもよい。
【0082】
ディスプレイパネル110は表示素子が配置される第1領域(I)と、第1領域(I)の側面を取り囲む第2領域(II)とに区分されてもよく、第1領域(I)はまた、折りたたまれることによって変形が起きる第3領域(V)及び折りたたまれることによって変形が起きない第4領域(VI)に区分されてもよい。
【0083】
例示的な実施形態において、第1流体受容部135及び第3流体受容部136はディスプレイパネル110の第3領域(V)に配置されてもよく、第4領域(VI)には配置されない可能性がある。また、第1流体受容部135及び第3流体受容部136はそれぞれ第2領域(II)に配置された第1ポンプ140及び第2ポンプ142を通じて第4領域(VI)に配置された第2流体受容部154及び第4流体受容部156に接続されてもよい。
【0084】
前記フレキシブルディスプレイが折りたたまれるとき、流体は第2流体受容部154及び第4流体受容部156内に配置されてもよい。第2流体受容部154及び第4流体受容部156は第3領域(V)と重ならないので、それらの内に流体が配置されても、前記フレキシブルディスプレイ装置が折りたたまれることを妨害しない。一方、第1流体受容部135及び第2流体受容部136は前記フレキシブルディスプレイ装置に加えられる応力を緩和してもよい。
【0085】
図11は本発明の他の例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置を示す平面図である。
【0086】
図11を参照すると、例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置は、第1流体受容部137の形状を除くと
図1を参照で説明した構成と実質的に同じ又は類似であってもよい。
【0087】
第1流体受容部137は第1方向(D1)に沿って延びたスリット状を有してもよい。それによって、第1流体受容部137は前記フレキシブルディスプレイ装置が巻き物のように巻かれる(rolled)とき、前記フレキシブルディスプレイ装置に加えられる応力を緩和させてもよい。すなわち、前記フレキシブルディスプレイ装置は巻回型(rollable)フレキシブルディスプレイ装置であってもよい。
【0088】
図12は本発明の他の例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置を示す平面図であり、
図13は本発明の例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置を示すために
図12のIII−III’線の沿った断面図である。
【0089】
図12及び
図13を参照すると、例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置はディスプレイパネル210、カバー基板290、第1接着層220、第1流体受容部230及び本体205を含んでもよい。
【0090】
ディスプレイパネル210は一定の柔軟性を有するフレキシブル平板ディスプレイパネルであってもよい。それによって、ディスプレイパネル210は使用者が加える力によって形態が変形されたり折りたたまれたりしてもよい。また、ディスプレイパネル210は表示領域である第1領域(I)と、第1領域(I)の側面を取り囲む第2領域(II)とに区分されてもよい。
【0091】
カバー基板290はディスプレイパネル210上に配置されて、ディスプレイパネル210の発光面を覆ってもよい。
【0092】
第1接着層220はディスプレイパネル210とカバー基板290との間に配置される。一方、第1接着層220内の空いている空間を第1流体受容部230と定義することができる。すなわち、第1接着層220は第1流体受容部230を全体的に取り囲んでもよい。
【0093】
第1流体受容部230はディスプレイパネル210とカバー基板290との間に配置されてもよい。例示的な実施形態において、第1流体受容部230は
図12に図示されたように、ディスプレイパネル210の第1領域(I)と全体的に重なってもよい。
【0094】
第1流体238は第1流体受容部230内に配置されてもよい。例示的な実施形態において、第1流体238は機能性流体(smart fluid)を含んでもよい。前記機能性流体は電気又は、磁気信号に反応して粘度が変化する流体をいう。例えば、第1流体238は磁性流体(magnetic fluid)、磁気流動流体(Magneto−rheological fluid、MR fluid)又は、電気流動流体(Electro−rheological fluid、ER fluid)を含んでもよい。
【0095】
それによって、第1流体238は一般的な状態において粘度が低い液体状態で存在するが、電場又は、磁場が印加される場合、粘度が高い液体状態又は、固体状態に変化してもよい。
【0096】
前記フレキシブルディスプレイ装置が
折りたたまれた状態から広げられるとき、第1流体238には電場又は、磁場が印加されてもよい。それによって、第1流体238の粘度が増加したり、固体状態に変化したりしてもよい。結果的に、第1流体238は前記フレキシブルディスプレイ装置を支持することができるので、前記フレキシブルディスプレイ装置は平坦な状態を維持することができる。また、第1流体238は第1流体受容部230を取り囲む第1接着層220に圧力を加えて、第1接着層220と、ディスプレイパネル210又はカバー基板290との間の接着力が向上されてもよい。それによって、前記フレキシブルディスプレイ装置は十分な機械的強度を有してもよい。
【0097】
反面、前記フレキシブルディスプレイ装置が折りたたまれるとき、第1流体238には電場又は、磁場が印加されないこともある。それによって、第1流体238は粘度が低い液体状態を有してもよく、前記フレキシブルディスプレイ装置を支持しない。すなわち、第1流体238は前記フレキシブルディスプレイ装置が折りたたまれてディスプレイパネル210又は、カバー基板290に加えられる応力(stress)を緩和してもよい。
【0098】
一方、第1流体238に印加される電場又は、磁場はディスプレイパネル210内に配置された電極(図示せず)によって制御されてもよい。例示的な実施形態において、ディスプレイパネル210内に配置された画素電極又は、共通電極中で、イメージを表示するための電気的信号を伝達しない画素電極又は、共通電極が第1流体238に電場又は、磁場を印加してもよい。他の例示的な実施形態において、ディスプレイパネル210上部又は、内部に配置されたタッチパネル(図示せず)内に配置された感知電極中でタッチ動作を行わない感知電極が第1流体238に電場又は、磁場を印加してもよい。
【0099】
図14は本発明の他の例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置を示す断面図である。
【0100】
図14を参照すると、例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置はディスプレイパネル210、タッチパネル260、カバー基板290、第1接着層220、第2接着層222、第1流体受容部230、第2流体受容部232、第1流体238及び第2流体239を含んでもよい。
【0101】
タッチパネル260はディスプレイパネル210とカバー基板290との間に配置されてもよい。タッチパネル260が配置されることによって、第1接着層220、第1流体受容部230及び第1流体238はディスプレイパネル210とタッチパネル260との間に配置されてもよい。また、第2接着層222、第2流体受容部232及び第2流体239はタッチパネル160とカバー基板190との間に配置されてもよい。
【0102】
例示的な実施形態において、タッチパネル260内に含まれた感知電極(図示せず)は第1流体238又は、第2流体239に電場又は、磁場を印加してもよい。第1流体238及び第2流体239は機能性流体を含むので、印加された電場又は、磁場によって粘度が変化してもよい。
【0103】
例示的な実施形態において、前記フレキシブルディスプレイ装置は複数の流体受容部230及び232を含んでもよい。
【0104】
図15は本発明の他の例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置を示す断面図である。
【0105】
図15を参照すると、例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置はディスプレイパネル210、カバー基板290、第1接着層220、第1流体受容部230、本体205、第1電極240及び第2電極250を含んでもよい。第1電極240及び第2電極250を除くと、
図12及び
図13を参照して説明したフレキシブルディスプレイ装置と実質的に同じ又は類似であってもよい。
【0106】
例示的な実施形態において、第1電極240は第1接着層220とディスプレイパネル210との間に配置されてもよく、第2電極250は第1接着層220とカバー基板290との間に配置されてもよい。他の例示的な実施形態において、第1電極240と第2電極250のうち一つは省略されることもできる。
【0107】
第1電極240及び/又は第2電極250は、第1流体238に電場又は磁場を印加してもよい。前記フレキシブルディスプレイ装置が
折りたたまれた状態から広げられるとき、第1電極240及び/又は第2電極250は、第1流体238に電場又は磁場を印加して第1流体238の粘度を増加させることができる。反面、前記フレキシブルディスプレイ装置が折りたたまれるとき、第1電極240及び/又は第2電極250は、第1流体238に電場又は磁場を印加しないことがある。
【0108】
図16は本発明の他の例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置を示す平面図である。前記フレキシブルディスプレイ装置は第1流体受容部234の形状を除くと
図12及び
図13を参照して説明したフレキシブルディスプレイ装置と実質的に同じ又は類似であってもよい。
【0109】
第1流体受容部234は前記フレキシブルディスプレイ装置のフォールディング軸IV−IV’に対応するように配置されてもよい。
【0110】
図17は本発明の他の例示的な実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置を示す平面図である。前記フレキシブルディスプレイ装置は第1流体受容部237の形状を除くと
図12及び
図13を参照して説明したフレキシブルディスプレイ装置と実質的に同じ又は類似であってもよい。
【0111】
第1流体受容部237は第1方向(D1)に沿って延びたスリット状を有してもよい。それによって、第1流体受容部237内に配置された機能性流体は前記フレキシブルディスプレイ装置が巻き物のように巻かれる(rolled)とき、前記フレキシブルディスプレイ装置に加えられる応力を緩和させることができる。すなわち、前記フレキシブルディスプレイ装置は巻回型(rollable)フレキシブルディスプレイ装置であってもよい。
【0112】
以上、本発明の望ましい実施形態に対して説明したが、本発明はこれに限定されるのではなく、特許請求の範囲、発明の詳細な説明及び添付した図面の範囲の中で様々に変形して実施することが可能であり、これらもまた本発明の範囲に属するのは当然である。