(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6514697
(24)【登録日】2019年4月19日
(45)【発行日】2019年5月15日
(54)【発明の名称】拡張可能な固定デバイス及びその設置方法
(51)【国際特許分類】
A61F 2/44 20060101AFI20190425BHJP
【FI】
A61F2/44
【請求項の数】17
【全頁数】48
(21)【出願番号】特願2016-533420(P2016-533420)
(86)(22)【出願日】2014年8月7日
(65)【公表番号】特表2016-527056(P2016-527056A)
(43)【公表日】2016年9月8日
(86)【国際出願番号】US2014050035
(87)【国際公開番号】WO2015021217
(87)【国際公開日】20150212
【審査請求日】2017年6月16日
(31)【優先権主張番号】13/961,603
(32)【優先日】2013年8月7日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507400686
【氏名又は名称】グローバス メディカル インコーポレイティッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ワイマン,マーク
(72)【発明者】
【氏名】ガーマン,ケヴィン
(72)【発明者】
【氏名】サイフェルト,ジョディ
(72)【発明者】
【氏名】アイオット,アンドルー
【審査官】
寺澤 忠司
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2012/031267(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2010/0262246(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0143860(US,A1)
【文献】
特表2008−517723(JP,A)
【文献】
特表2012−508044(JP,A)
【文献】
特開平11−347056(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0158669(US,A1)
【文献】
国際公開第2012/074809(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 2/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
拡張可能なインプラントであって、
第1の端板と、
前記第1の端板に対向する第2の端板と、
前記第1の端板と前記第2の端板との間に位置する中央傾斜部であって、前記第1の端板と接触する第1の傾斜部及び前記第2の端板と接触する第2の傾斜部を含む、中央傾斜部と、
前記第1の端板と前記第2の端板との間に位置する駆動傾斜部であって、前記中央傾斜部と動作可能に接続される、駆動傾斜部と、
シャフト部を含むアクチュエータアセンブリとを備え、
前記アクチュエータアセンブリは前記駆動傾斜部を貫通し、
前記駆動傾斜部は、移植片送達穴に隣接して位置し、前記アクチュエータアセンブリを受容するように構成される孔を含み、
前記孔の中央縦軸は、前記駆動傾斜部の中央縦軸からずれているインプラント。
【請求項2】
前記中央傾斜部は、貫通孔及び移植片送達穴をさらに備える、請求項1に記載のインプラント。
【請求項3】
前記中央傾斜部の前記貫通孔は、前記駆動傾斜部の前記孔と整列する、請求項2に記載のインプラント。
【請求項4】
前記中央傾斜部の前記移植片送達穴は、前記駆動傾斜部の前記移植片送達穴と整列する、請求項2に記載のインプラント。
【請求項5】
前記第1の端板は、上面及び下面と、前記上面を通って前記下面に延在する第1の貫通開口と、前記上面を通って前記下面に延在する第2の貫通開口と含む、請求項1に記載のインプラント。
【請求項6】
前記上面を通って前記下面に延在する前記第1の貫通開口は、前記上面を通って前記下面に延在する前記第2の貫通開口とサイズが異なる、請求項5に記載のインプラント。
【請求項7】
前記第1の端板に取り外し可能に取り付け可能な上板部材をさらに備える、請求項1に記載のインプラント。
【請求項8】
前記上板部材は、前記第1の端板のレッジを受容するための陥凹を備える、請求項7に記載のインプラント。
【請求項9】
前記上板部材は、第1の椎骨への取り付けのための骨ねじを受容するように構成される、請求項7に記載のインプラント。
【請求項10】
前記上板部材は、1つ以上のねじを介して前記第1の端板に取り付けられる、請求項7に記載のインプラント。
【請求項11】
前記中央傾斜部と前記駆動傾斜部との間に位置する座金をさらに備える、請求項1に記載のインプラント。
【請求項12】
拡張可能なインプラントであって、
第1の端板と、
前記第1の端板に対向する第2の端板と、
前記第1の端板と前記第2の端板との間に位置する中央傾斜部であって、前記第1の端板と接触する第1の傾斜部及び前記第2の端板と接触する第2の傾斜部を含む、中央傾斜部と、
前記第1の端板と前記第2の端板との間に位置する駆動傾斜部であって、前記中央傾斜部と動作可能に接続される、駆動傾斜部と、
前記第1の端板に取り付けられる、第1の板部材と、
前記第2の端板に取り付けられる、第2の板部材と、
シャフト部を含むアクチュエータアセンブリとを備え、
前記アクチュエータアセンブリは前記駆動傾斜部を貫通し、
前記駆動傾斜部は、移植片送達穴に隣接して位置し、前記アクチュエータアセンブリを受容するように構成される孔を含み、
前記孔の中央縦軸は、前記駆動傾斜部の中央縦軸からずれているインプラント。
【請求項13】
前記中央傾斜部は、移植片送達穴に隣接する貫通孔を備える、請求項12に記載のインプラント。
【請求項14】
前記中央傾斜部の前記貫通孔は、前記駆動傾斜部の前記孔と整列し、前記中央傾斜部の前記移植片送達穴は、前記駆動傾斜部の前記移植片送達穴と整列する、請求項13に記載のインプラント。
【請求項15】
前記第1の端板及び前記第2の端板は、それぞれの端板の上面から下面に延在する一対の貫通開口を備える、請求項12に記載のインプラント。
【請求項16】
前記第1の板部材は、複数のねじによって前記第1の端板に取り付け可能である、請求項12に記載のインプラント。
【請求項17】
前記第1の板部材は、骨ねじと前記骨ねじの後退を防止するための阻止部材とを備える、請求項12に記載のインプラント。
【発明の詳細な説明】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2010年9月3日に出願された「Expandable Fusion Device and Method of Installation Thereof」と題される、米国特許出願第12/875,637号の一部継続出願である、2012年6月25日に出願された「Expandable Fusion Device and Method of Installation Thereof」と題される、米国特許出願第13/531,844号の一部継続出願であり、それらの全開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
[技術分野]
本発明は、椎間固定を助長するための装置及び方法に関し、より具体的には、固定プロセスを促進するために、隣接する椎骨間に挿入されることができる拡張可能な固定デバイスに関する。
[背景技術]
外傷または加齢等の種々の要因によって変性した椎間板に関連する疼痛に対処するための一般的な手技は、1つ以上の隣接する椎体を固定するための椎間固定デバイスの使用である。一般的に、隣接する椎体を固定するために、最初に、椎間板が部分的または完全に除去される。次いで、典型的には椎間固定デバイスが、正常な椎間板の空間を維持して脊椎の安定性を回復し、それによって椎間固定を促進するために、隣り合った椎骨間に挿入される。
【0002】
当該技術分野には、椎間固定を達成するための数多くの既知の従来の固定デバイス及び方法が存在する。これらは、ねじ及びロッド構成、骨インプラント(固体)、ならびに、典型的には骨及び/または骨成長誘導物質が充填されたケージまたは他の移植機構を含む固定デバイスを含む。これらのデバイスは、椎体を一緒に固定して関連する疼痛を軽減するために、隣接する椎体間に移植される。
【0003】
しかしながら、既知の従来の固定デバイス及び方法に関連する欠点が存在する。例えば、従来の固定デバイスを設置するための現在の方法は、固定デバイスの移植前に、患部の椎間板腔をその通常のまたは健康な高さまで回復させるために、隣接する椎体を延伸する必要があることが多い。固定デバイスが挿入されたときにこの高さを維持するために、通常、固定デバイスは、最初の延伸の高さよりも高く寸法決定される。この高さの違いにより、延伸された椎間腔に外科医が固定デバイスを設置するのが困難になり得る。
【0004】
そのため、最小限から全く延伸しない高さで椎間板腔内に設置されることができる固定デバイス、及び、移植されたときに、隣接する椎体間の正常な距離を維持することができる固定デバイスの必要性が存在する。
[発明の概要]
例示的な実施形態において、本発明は、正常な椎間板の空間を維持して脊椎の安定性を回復し、それによって椎間固定を促進するために椎間板腔内に設置されることができる拡張可能な固定デバイスを提供する。一実施形態において、固定デバイスは、中央傾斜部、第1の端板、及び第2の端板を含む。中央傾斜部は、第1及び第2の端板を外向きに押して非拡張構成にするように第1の方向に移動することが可能であってもよい。拡張可能な固定デバイスは、内視鏡管を通って椎間板腔内に配置され、次いで、拡張構成に拡張されることが可能であってもよい。
【0005】
本発明の適用性のさらなる領域は、本明細書において後に提供される詳細な説明から明らかになるであろう。詳細な説明及び特定の実施例は、本発明の好ましいまたは例示的な実施形態を示しているが、それらは例示目的であるに過ぎず、本発明の範囲を制限することを企図するものではないことを理解されたい。
[図面の簡単な説明]
本発明は、詳細な説明及び付属の図面からより完全に理解される。
【0006】
[
図1]本発明に従う隣接する椎骨間に示される拡張可能な固定デバイスの一実施形態の側面図である。
【0007】
[
図2]本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される
図1の拡張可能な固定デバイスの正面斜視図である。
【0008】
[
図3]本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図1の拡張可能な固定デバイスの正面斜視図である。
【0009】
[
図4]本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される
図1の拡張可能な固定デバイスの背面斜視図である。
【0010】
[
図5]本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図1の拡張可能な固定デバイスの背面斜視図である。
【0011】
[
図6]本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される
図1の拡張可能な固定デバイスの側面図である。
【0012】
[
図7]本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図1の拡張可能な固定デバイスの側面図である。
【0013】
[
図8]本発明の一実施形態に従う、
図1の拡張可能な固定デバイスの中央傾斜部の斜視図である。
【0014】
[
図9]本発明の一実施形態に従う、
図1の拡張可能な固定デバイスの駆動傾斜部の斜視図である。
【0015】
[
図10]本発明の一実施形態に従う、
図1の拡張可能な固定デバイスの端板の斜視図である。
【0016】
[
図11]本発明の一実施形態に従う、内視鏡管を通した椎間板腔内への拡張可能な固定デバイスの一実施形態の第1の端板の配置を示す斜視図である。
【0017】
[
図12]本発明の一実施形態に従う、内視鏡管を通した椎間板腔内への拡張可能な固定デバイスの第2の端板の配置を示す斜視図である。
【0018】
[
図13]本発明の一実施形態に従う、内視鏡管を通した椎間板腔内への拡張可能な固定デバイスの中央傾斜部の配置を示す斜視図である。
【0019】
[
図14]本発明の一実施形態に従う、拡張可能な固定デバイスの拡張を示す斜視図である。
【0020】
[
図15]異なる端板を有する
図1の拡張可能な固定デバイスの側面概略図である。
【0021】
[
図16]異なる様式の端板の拡張を示す、
図1の拡張可能な固定デバイスの部分側面概略図である。
【0022】
[
図17]隣接する椎骨間に示される人工端板を含む
図1の拡張可能な固定デバイスの側面概略図である。
【0023】
[
図18]本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される拡張可能な固定デバイスの代替実施形態の正面斜視図である。
【0024】
[
図19]本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図18の拡張可能な固定デバイスの正面斜視図である。
【0025】
[
図20]本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される
図18の拡張可能な固定デバイスの背面斜視図である。
【0026】
[
図21]本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図18の拡張可能な固定デバイスの背面斜視図である。
【0027】
[
図22]本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される
図18の拡張可能な固定デバイスの側面図である。
【0028】
[
図23]本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図18の拡張可能な固定デバイスの側面図である。
【0029】
[
図24]本発明の一実施形態に従う、
図18の拡張可能な固定デバイスの端板の斜視図である。
【0030】
[
図25]本発明の一実施形態に従う、
図18の拡張可能な固定デバイスの中央傾斜部の斜視図である。
【0031】
[
図26]本発明の一実施形態に従う、
図18の拡張可能な固定デバイスの中央傾斜部の側面図である。
【0032】
[
図27]本発明の一実施形態に従う、
図18の拡張可能な固定デバイスの中央傾斜部の上面図である。
【0033】
[
図28]本発明の一実施形態に従う、
図18の拡張可能な固定デバイスの中央傾斜部の配置を示す斜視図である。
【0034】
[
図29]本発明の一実施形態に従う、
図18の拡張可能な固定デバイスの第1の端板の配置を示す斜視図である。
【0035】
[
図30]本発明の一実施形態に従う、
図18の拡張可能な固定デバイスの第2の端板の配置を示す斜視図である。
【0036】
[
図31]本発明の一実施形態に従う、
図18の拡張可能な固定デバイスの作動部材の配置を示す斜視図である。
【0037】
[
図32]本発明の一実施形態に従う、
図18の拡張可能な固定デバイスの拡張を示す斜視図である。
【0038】
[
図33]本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される拡張可能な固定デバイスの代替実施形態の正面斜視図である。
【0039】
[
図34]本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図33の拡張可能な固定デバイスの正面斜視図である。
【0040】
[
図35]本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される
図33の拡張可能な固定デバイスの背面斜視図である。
【0041】
[
図36]本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図33の拡張可能な固定デバイスの背面斜視図である。
【0042】
[
図37]本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される
図33の拡張可能な固定デバイスの側面断面図である。
【0043】
[
図38]本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図33の拡張可能な固定デバイスの側面断面図である。
【0044】
[
図39]本発明の一実施形態に従う、
図33の拡張可能な固定デバイスの端板の斜視図である。
【0045】
[
図40]本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される拡張可能な固定デバイスの代替実施形態の背面斜視図である。
【0046】
[
図41]本発明の一実施形態に従う、部分的に拡張された位置に示される
図40の拡張可能な固定デバイスの背面斜視図である。
【0047】
[
図42]本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図40の拡張可能な固定デバイスの背面斜視図である。
【0048】
[
図43]本発明の一実施形態に従う、
図40の拡張可能な固定デバイスの側面分解図である。
【0049】
[
図44]本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される
図40の拡張可能な固定デバイスの側面断面図である。
【0050】
[
図45]本発明の一実施形態に従う、
図40の拡張可能な固定デバイスの端板の斜視図である。
【0051】
[
図46]本発明の一実施形態に従う、
図40の拡張可能な固定デバイスの中央傾斜部の斜視図である。
【0052】
[
図47〜49]本発明の一実施形態に従う、
図40の拡張可能な固定デバイスの駆動傾斜部の斜視図である。
【0053】
[
図50]本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される拡張可能な固定デバイスの代替実施形態の背面斜視図である。
【0054】
[
図51]本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図50の拡張可能な固定デバイスの側面断面図である。
【0055】
[
図52]本発明の一実施形態に従う、
図50の拡張可能な固定デバイスの分解図である。
【0056】
[
図53]本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される
図50の拡張可能な固定デバイスの上面図である。
【0057】
[
図54]本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図50の拡張可能な固定デバイスの後方図である。
【0058】
[
図55]本発明の一実施形態に従う、
図50の拡張可能な固定デバイスの端板の斜視図である。
【0059】
[
図56]本発明の一実施形態に従う、
図50の拡張可能な固定デバイスの中央傾斜部の斜視図である。
【0060】
[
図57]本発明の一実施形態に従う、
図50の拡張可能な固定デバイスの駆動傾斜部の斜視図である。
【0061】
[
図58]本発明の一実施形態に従う、拡張可能な固定デバイスの代替実施形態の分解図である。
【0062】
[
図59]本発明の一実施形態に従う、非拡張位置にある
図58の拡張可能な固定デバイスの背面斜視図である。
【0063】
[
図60]本発明の一実施形態に従う、拡張位置にある
図58の拡張可能な固定デバイスの背面斜視図である。
【0064】
[
図61]本発明の一実施形態に従う、非拡張位置にある
図58の拡張可能な固定デバイスの側面断面図である。
【0065】
[
図62]本発明の一実施形態に従う、拡張位置にある
図58の拡張可能な固定デバイスの側面断面図である。
【0066】
[
図63]本発明の一実施形態に従う、非拡張位置にある
図58の拡張可能な固定デバイスの上面図である。
【0067】
[
図64]本発明の一実施形態に従う、拡張可能な固定デバイスの代替実施形態の分解図である。
【0068】
[
図65]本発明の一実施形態に従う、非拡張位置にある
図63の拡張可能な固定デバイスの側面断面図である。
【0069】
[
図66]本発明の一実施形態に従う、拡張位置にある
図64の拡張可能な固定デバイスの側面断面図である。
【0070】
[
図67]本発明の一実施形態に従う、拡張可能な固定デバイスの代替実施形態の分解図である。
【0071】
[
図68]本発明の実施形態に従う拡張器を図示する。
【0072】
[
図69〜73]本発明の実施形態に従うカニューレを図示する。
【0073】
[
図74]本発明の実施形態に従う、移植片送達穴を有する拡張可能な固定デバイスの代替実施形態の分解図である。
【0074】
[
図75A及び75B]
図74の拡張可能な固定デバイスの背面図である。
【0075】
[
図76]
図74の拡張可能な固定デバイスの上面図である。
【0076】
[
図77]
図74の拡張可能な固定デバイスの側面図である。
【0077】
[
図78]本発明の実施形態に従う、取り外し可能に取り付け可能な板を有する拡張可能な固定デバイスの代替実施形態の分解図である。
【0078】
[
図79]
図78の拡張可能な固定デバイスの側面図である。
【0079】
[
図80]
図78の拡張可能な固定デバイスの斜視図である。
【0080】
[
図81]
図78の拡張可能な固定デバイスの背面図である。
【0081】
[
図82A及び82B]本発明の実施形態に従う、異なる取り付け可能な板を有する代替の拡張可能な固定デバイスの背面図である。
[発明を実施するための形態]
以下の好ましい実施形態(複数可)の説明は、本質的に単なる例示であり、決して、本発明、その用途、または使用を制限することを企図するものではない。
【0082】
脊椎固定は、典型的には、変性した椎間板材料の運動によって引き起こされる疼痛を取り除くために用いられる。固定が成功すると、固定デバイスは、椎間板腔内に永久的に固定される。
図1を見ると、隣接する椎体2と3との間に拡張可能な固定デバイス10の例示的な実施形態が示される。固定デバイス10は、隣接する椎体2及び3の端板4及び5に係合し、設置された位置で、正常な椎間板の空間を維持して脊椎の安定性を回復し、それによって椎間固定を促進する。拡張可能な固定デバイス10は、チタン、ステンレススチール、チタン合金、非チタン金属合金、ポリマー材料、プラスチック、プラスチック複合体、PEEK、セラミック、及び弾性材料を含む多くの材料から製造することができる。
【0083】
一実施形態において、拡張可能な固定デバイス10は、隣接する椎体2と3の間で、内視鏡管を通って椎間板腔内に配置されるように構成及びサイズ決定することができる。例えば、拡張可能な固定デバイス10は、約15ミリメートル(「mm」)以下、代替として約10mm未満の直径を有するカニューレ等の内視鏡管を通した挿入のために、形成することができる。特定の一実施形態において、拡張可能な固定10は、約8.5mmの直径を有するカニューレを通した挿入のために、構成されてもよい。いくつかの実施形態において、拡張可能な固定デバイス10は、約8mm〜約12mmの範囲の幅及び約22mm〜約34mmの範囲の長さを有してもよい。いくつかの実施形態において、拡張可能な固定デバイス10は、約15mm未満、代替として約10mm未満の非拡張位置の最初の高さを有してもよい。特定の一実施形態において、拡張可能な固定デバイス10は、約8.5mmの非拡張位置の最初の高さを有してもよい。いくつかの実施形態において、拡張可能な固定デバイス10は、その最初の高さの約150%以上の高さまで拡張してもよい。一実施形態において、拡張可能な固定デバイス10は、その最初の高さの約170%以上の高さまで拡張してもよい。例えば、拡張可能な固定デバイス10は、約8mmの最初の高さから、約14mmの拡張位置の高さまで拡張してもよい。
【0084】
例示的な実施形態において、椎間固定をさらに助長及び促進するために、移植骨または同様の骨成長誘導材料を固定デバイス10の周囲及び中に導入することができる。固定デバイス10は、一実施形態において、固定デバイスを通る及び固定デバイスの周囲の骨の成長を助長するために、移植骨または同様の骨成長誘導材料で充填されていることが好ましい。そのような移植骨は、固定デバイスの移植の前、後、または間に、隣接する椎体の端板間に充填されてもよい。
【0085】
図2〜7を参照すると、固定デバイス10の一実施形態が示される。例示的な実施形態において、固定デバイス10は、第1の端板14、第2の端板16、中央傾斜部18、及び駆動傾斜部260を含む。一実施形態において、拡張可能な固定デバイス10は、隣接する椎体2と3の間で、内視鏡管を通って椎間板腔内に配置されるように構成することができる。固定デバイス10の1つ以上の構成要素は、内視鏡管を通した配置を促進する貫通孔等の特徴部を含んでもよい。一実施形態において、固定デバイス10の構成要素は、椎間板腔内における固定デバイス10の組み立てによって内視鏡管を通って配置される。
【0086】
以下の考察は、第2の端板16に関連するが、本発明の実施形態において、第2の端板16は第1の端板14と実質的に同一であるため、該考察は、第1の端板14にも等しく適用されることを理解されたい。次に
図2〜7、及び10を参照すると、例示的な実施形態において、第2の端板16は、第1の端39及び第2の端41を有する。図示された実施形態において、第2の端板16は、第1の端39と第2の端41を接続する上面40と、第1の端39と第2の端41を接続する下面42とをさらに備える。一実施形態において、第2の端板16は、
図11に見られるように、貫通開口44をさらに備える。貫通開口44は、例示的な実施形態において、移植骨または同様の骨成長誘導材料を受容し、さらに移植骨または同様の骨成長誘導材料が中央傾斜部18の中央開口内に充填されることを可能にするようにサイズ決定される。
【0087】
図7及び10において最もよく分かるように、一実施形態において、下面42は、下面42の少なくとも一部に沿って延在する少なくとも1つの延在部46を含む。例示的な実施形態において、延在部46は、下面42の中心に沿うことを含む下面42の相当な部分に沿って延在することができる。図示された実施形態において、延在部46は、略凹状面47を含む。例えば、デバイス10が非拡張構成にあるとき、凹状面47は、第1の端板14の対応する凹状面47(図示せず)とともに貫通孔を形成することができる。別の例示的な実施形態において、延在部46は、少なくとも1つの傾斜面48を含む。別の例示的な実施形態において、2つの傾斜面48、50が存在し、第1の傾斜面48は第1の端39に対向し、第2の傾斜面は第2の端41に対向する。一実施形態において、第1の傾斜面48は、第1の端39に近接していてもよく、第2の傾斜面50は、第2の端41に近接していてもよい。傾斜面48、50の勾配は、互いと等しくてもよいか、または異なっていてもよいことが企図される。傾斜面48、50の勾配を変化させることの効果については後に記載する。
【0088】
一実施形態において、延在部46は、拡張可能な固定デバイス10が拡張位置にあるときに端板16を固定するための特徴部を含むことができる。一実施形態において、延在部46は、延在部の側方51から延在する1つ以上の突起部49を含む。図示された実施形態において、側方51の各々から延在する2つの突起部49が存在し、側面53の各々において、各端の下部から突起部49のうちの一方が延在する。後により詳細に記載されるように、突起部49は、中央傾斜部18に係合し、デバイス10が拡張位置にあるときに、端板16の縦方向の運動を防止及び/または制限するように形成することができる。
【0089】
図2〜5に図示されるように、一実施形態において、第2の端板16の上面40は、端板16の上面40が隣接する椎体2に係合できるように平坦かつ略平面状である。代替として、
図15に示されるように、上面40は、隣接する椎体2とのより程度の高いまたは程度の低い係合を可能にするように、凸状にまたは凹状に湾曲していてもよい。また、上面40は、略平面状であってもよいが、略直線状の傾斜面または湾曲した傾斜面を含むことも企図される。傾斜面は、前弯様式において隣接する椎体2との係合を可能にする。図示されてはいないが、例示的な実施形態において、上面40は、隣接する椎体を把持する際に補助となるテクスチャリングを含む。以下に限定されるわけではないが、テクスチャリングは、歯、隆起、摩擦増加要素、竜骨、または把持もしくはてこ状の突出部を含むことができる。
【0090】
ここで
図2〜8を参照すると、例示的な実施形態において、中央傾斜部18は、第1の端20、第2の端22、第1の端20と第2の端22を接続する第1の側部24、及び中央傾斜部12の対向する側で第1の端20と第2の端22を接続する第2の側部26(
図5上で最もよく分かる)を有する。例示的な実施形態において、第1の側部24及び第2の側部26は湾曲していてもよい。中央傾斜部18は、第1の端板14の少なくとも一部を受容するようにサイズ決定される下方端28と、第2の端板16の少なくとも一部を受容するようにサイズ決定される上方端30とをさらに含む。
【0091】
中央傾斜部18の第1の端20は、例示的な実施形態において、開口32を含む。開口32は、1つ以上の実施形態に従って内視鏡管を受容するように構成することができる。中央傾斜部18の第1の端20は、例示的な実施形態において、少なくとも1つの角度付きの面33を含むが、複数の角度付きの面を含むことができる。角度付きの面33は、固定デバイス10が椎間腔内に挿入されたときに、隣接する椎体を延伸する役割を果たすことができる。
【0092】
中央傾斜部18の第2の端22は、例示的な実施形態において、開口36を含む。開口36は、中央傾斜部18の第2の端22から中央傾斜部18の中央ガイド部37内に延在する。
【0093】
一実施形態において、中央傾斜部18は、1つ以上の傾斜面33をさらに含む。
図8において最もよく分かるように、1つ以上の傾斜面33は、第1の側部24と第2の側部26との間、及び中央ガイド部37と第2の端22との間に位置する。一実施形態において、1つ以上の傾斜面33は、中央傾斜部18の第2の端22に対向する。一実施形態において、中央傾斜部18は、2つの傾斜面33を含み、傾斜面33のうちの一方には上向きに勾配が付けられており、傾斜面33のうちの他方には下向きに勾配が付けられている。中央傾斜部の傾斜面33は、第1及び第2の端板14、16の各々の傾斜面48に係合するように構成及び寸法決定することができる。
【0094】
以下の考察は、中央傾斜部18の第2の側部26に関連するが、本発明の実施形態において、該考察は、第1の側部24にも等しく適用されることを理解されたい。図示された実施形態において、第2の側部26は、内部表面27を含む。一実施形態において、第2の側部26は、下方ガイド部35、中央ガイド部37、及び上方ガイド部38をさらに含む。図示された実施形態において、下方ガイド部35、中央ガイド部37、及び上方ガイド部38は、内部表面27から出て第2の端22から1つ以上の傾斜面31まで延在する。図示された実施形態において、中央傾斜部18の第2の端22は、1つ以上のガイド部38をさらに含む。ガイド部38は、中央傾斜部18に対する第1及び第2の端板14、16の平行運動を誘導する役割を果たすことができる。例えば、第2の端板16上の突起部49は、中央ガイド部37と上方ガイド部38との間に受容されるようにサイズ決定されてもよい。第1の端板16の突起部49は、中央ガイド部37と下方ガイド部35との間に受容されるようにサイズ決定されてもよい。第1のスロット29は、上方ガイド部38の中央に近接して形成されてもよい。第2のスロット31は、上方ガイド部38の端と1つ以上の傾斜面33との間に形成されてもよい。突起部49は、デバイス10が拡張位置にあるときに、第1のスロット29及び/または第2のスロット31内に受容されるようにサイズ決定されてもよい。
【0095】
次に
図4〜7、及び9を参照すると、駆動傾斜部260は貫通孔262を有する。一実施形態において、駆動傾斜部260は、略楔形である。図示されるように、駆動傾斜部260は、幅の広い端56、幅の狭い端58、幅の広い端56と幅の狭い端58を接続する第1の側部60、及び幅の広い端56と幅の狭い端58を接続する第2の側部62を備えてもよい。駆動傾斜部260は、上方傾斜面64及び対向する下方傾斜面66を含む傾斜面をさらに備えてもよい。上方傾斜面64及び下方傾斜面66は、第1及び第2の端板14、16の第2の端41に近接する傾斜面50に係合するように構成及び寸法決定されてもよい。第1及び第2の側部60、62は、例えば、貫通孔262の縦軸に平行な方向に延在する溝68を各々含んでもよい。溝68は、中央傾斜部18の側部24、26の各々の内部表面27上で中央ガイド部37を受容するようにサイズ決定されてもよい。このように、溝68は、中央ガイド部37と一緒になって、中央傾斜部18における駆動傾斜部260の平行運動を誘導するための表面を形成することができる。
【0096】
次に、本発明の一実施形態に従って、
図1の拡張可能な固定デバイス10を設置する方法について論じる。固定デバイス10の挿入前に椎間腔が調製される。設置の一方法において、椎間板全体が除去される椎間板切除術が行われる。代替として、椎間板の一部のみが除去されてもよい。次いで、椎間腔を横断する骨成長を促進するための曝露された端表面を作製するために、隣接する椎体2、3の端板が掻爬される。次いで、1つ以上の内視鏡管を椎間板腔内に挿入することができる。次いで、拡張可能な固定デバイス10を、内視鏡管を通して椎間腔内に導入し、椎間板腔内の適切な位置に据え付けることができる。
【0097】
固定デバイス10が椎間板腔内の適切な位置に挿入された後、次いで、固定デバイス10を拡張位置に拡張することができる。固定デバイス10を拡張するために、駆動傾斜部260を中央傾斜部18に対して第1の方向に移動させてもよい。中央傾斜部18を通る駆動傾斜部260の平行運動は、中央傾斜部18の第1及び第2の側部24、26の各々の上で中央ガイド部37によって誘導されてもよい。駆動傾斜部260が移動すると、上方傾斜面64が、第2の端板16の第2の端41に近接する傾斜面50を押し、下方傾斜面66が、第1の端板14の第2の端41に近接する傾斜面50を押す。さらに、中央傾斜部18の傾斜面33が、第1及び第2の端板14、16の第1の端41に近接する傾斜面48を押す。このように、第1及び第2の端板14、16が外向きに押されて拡張構成になる。上述のように、中央傾斜部16は、端板14、16を固定するための繋止特徴部を含む。
【0098】
また、端板14、16の拡張は、傾斜面48、50と角度付きの面62、64との寸法の違いに基づいて異なってもよいことも理解されたい。
図16において最もよく分かるように、端板14、16は、以下の様式のうちのいずれかで拡張することができる。真っ直ぐに上昇する拡張、真っ直ぐ上昇した後に前弯拡張構成に切り換わる、またはずれた状態で真っ直ぐに上昇し、前弯拡張構成に切り換わる。
【0099】
図2〜7に戻ると、固定デバイス10が設置及び拡張された後に再配置または修正される必要がある場合、固定デバイス10を非拡張構成まで戻して収縮し、再配置し、所望の位置が得られてから再度拡張することができる。固定デバイス10を収縮させるために、中央傾斜部18を中央傾斜部260から離して中央傾斜部260に対して移動させる。中央傾斜部18が移動すると、中央傾斜部18の傾斜面33が第1及び第2の端板14、16の傾斜面48に沿って進み、端板14、16が内側に移動して非拡張位置になる。
【0100】
次に、
図17を参照すると、固定デバイス10が、人工端板100の例示的な実施形態とともに示される。人工端板100は、たとえ固定デバイス10の端板14及び16が略平面状である場合でも、前弯の導入を可能にする。一実施形態において、人工端板100は、上面102及び下面104を有する。人工端板100の上面102は、隣接する椎体に係合するために、少なくとも1つのスパイク部106を有する。下面104は、それらの表面上に、固定デバイス10の上方端板14及び下方端板16上のテクスチャリングまたは係合特徴部に係合するために、相補的なテクスチャリングまたは係合特徴部を有する。例示的な実施形態において、前弯を達成するように、人工端板100の上面102は、略凸状の断面を有し、下面104は、略平行な断面を有する。別の例示的な実施形態において、たとえ固定デバイス10の端板14及び16が略平面状である場合でも、固定デバイス10は、前弯を導入するために唯一の人工端板100とともに使用することができる。人工端板100は、端板14に係合するかまたは端板16に係合することができ、2つの人工端板100について上述したのと同じ様式で機能することができる。
【0101】
図11〜14を参照すると、拡張可能な固定デバイス10を椎間板腔内に配置するための実施形態が図示される。拡張可能な固定デバイス10は、端板16に取り付けられたツール70を利用して内視鏡管を通して椎間腔内に導入することができ、
図11に見られるように、第2の端板16が、最初にツール70によって管下方の椎間板腔内に配置される。
図12上に示されるように、第2の端板16の挿入後、ツール72によって同じ内視鏡管を通して椎間板腔内に第1の端板14を配置することができる。
図13及び14上に示されるように、第1の端板14に続いて、中央傾斜部12をツール70及び72を用いて誘導することにより、同じ内視鏡管を通して椎間板腔内に配置することができる。
【0102】
次に
図18〜23を参照すると、拡張可能な固定デバイス10の代替実施形態が示される。例示的な実施形態において、固定デバイス10は、第1の端板14、第2の端板16、中央傾斜部18、及びアクチュエータアセンブリ200を含む。後により詳細に記載されるように、アクチュエータアセンブリ200は、中央傾斜部18を駆動し、第1及び第2の端板14、16を強制的に離して拡張可能な固定デバイスを拡張位置に配置する。固定デバイス10の1つ以上の構成要素は、内視鏡管を通した配置を促進する貫通孔等の特徴部を含んでもよい。一実施形態において、固定デバイス10の構成要素は、椎間板腔内における固定デバイス10の組み立てによって内視鏡管を通して配置される。
【0103】
以下の考察は、第2の端板16に関連するが、本発明の実施形態において、第2の端板16は第1の端板14と実質的に同一であるため、該考察は、第1の端板14にも等しく適用されることを理解されたい。
図24をさらに参照すると、例示的な実施形態において、第2の端板16は、第1の端39及び第2の端41を有する。図示された実施形態において、第2の端板16は、第1の端39と第2の端41を接続する上面40と、第1の端39と第2の端41を接続する下面42とをさらに備える。図示されてはいないが、一実施形態において、第2の端板16は、貫通開口をさらに備える。貫通開口は、例示的な実施形態において、移植骨または同様の骨成長誘導材料を受容するようにサイズ決定される。
【0104】
一実施形態において、第2の端板16の上面40は、端板16の上面40が隣接する椎体2に係合できるように平坦かつ略平面状である。代替として、
図15に示されるように、上面40は、隣接する椎体2とのより程度の高いまたは程度の低い係合を可能にするように、凸状にまたは凹状に湾曲していてもよい。また、上面40は、略平面状であってもよいが、略直線状の傾斜面または湾曲した傾斜面を含むことも企図される。傾斜面は、前弯様式において隣接する椎体2との係合を可能にする。図示されてはいないが、例示的な実施形態において、上面40は、隣接する椎体を把持する際に補助となるテクスチャリングを含む。以下に限定されるわけではないが、テクスチャリングは、歯、隆起、摩擦増加要素、竜骨、または把持もしくはてこ状の突出部を含むことができる。
【0105】
一実施形態において、第2の端板16は、第1の端39と第2の端41を接続する第1の側部202と、第1の端39と第2の端41を接続する第2の側部204とをさらに備える。図示された実施形態において、第1及び第2の側部202、204は、下面42からの延在部である。例示的な実施形態において、第1及び第2の側部202、204は、各々、傾斜面206、208を含む。図示された実施形態において、傾斜面206、208は、第2の端板16の第1の端39から側部202、204の各々の底面210、212まで延在する。一実施形態において、傾斜面206、208が第2の端板の第1の端39に対向しているため、傾斜面206、208は前方を向いている。先に論じたように、傾斜面206、208の傾斜は、特定の用途に所望されるように異なっていてもよい。
【0106】
一実施形態において、第1及び第2の側部202、204は、各々、少なくとも1つの突起部214を備える。例示的な実施形態において、第1及び第2の側部202、204は、各々、第1の突起部214、第2の突起部216、及び第3の突起部218を備える。一実施形態において、突起部214、216、218は、第1及び第2の側部202、204の内部表面220から延在する。例示的な実施形態において、突起部214、216、218は、内部表面220の下側から延在する。
図24において最もよく分かるように、第1及び第2の突起部214、216は、第1のスロット222を形成し、第2及び第3の突起部216、218は、第2のスロット224を形成する。
【0107】
図24において最もよく分かるように、第2の端板16の下面42は、一実施形態において、下面の少なくとも一部に沿って延在する中央延在部224を含む。図示された実施形態において、中央延在部224は、第1及び第2の側部202と204との間に延在する。例示的な実施形態において、中央延在部224は、端板16の第2の端41から端板の中央部まで延在することができる。一実施形態において、中央延在部224は、第1の端板14の対応する凹状面226(図示せず)とともに貫通孔を形成するように構成及び寸法決定される略凹状面226を含む。中央延在部224は、例示的な実施形態において、傾斜面228をさらに含むことができる。図示された実施形態において、傾斜面228は、端板16の第1の端39に対向する。傾斜面228は、中央延在部224の一方の端にあってもよい。一実施形態において、中央延在部224の他方の端は、停止部230を形成する。図示された実施形態において、停止部230は、第2の端板16の第2の端41から陥没している。
【0108】
図25〜27を参照すると、例示的な実施形態において、中央傾斜部18は、第1の端234及び第2の端236を有する本体部232を備える。一実施形態において、本体部232は、少なくとも第1の拡張部238を含む。例示的な実施形態において、本体部232は、第1の拡張部238と、本体部の対向する側から延在する第2の拡張部240とを含み、第1及び第2の拡張部238、240の各々が略三角形状の断面を有する。一実施形態において、拡張部238、240は、各々、第1及び第2の端板14、16の傾斜面206、208に係合し、第1及び第2の端板14、16を強制的に離すように構成及び寸法決定される角度付きの面242、244を有する。一実施形態において、拡張部238、240の角度付きの面242、244と、第1及び第2の端板14、16の傾斜面206、208との間の係合は、蟻継ぎ接続として説明することができる。
【0109】
中央傾斜部18の第2の端236は、例示的な実施形態において、対向する角度付きの面246を含む。角度付きの面246は、第1及び第2の端板14、16の各々の中央延在部224の傾斜面228に係合するように構成及び寸法決定することができる。換言すると、角度付きの面246のうちの一方は、上向きであってもよく、一実施形態において、第2の端板16の中央延在部224の傾斜面228に係合するように構成することができる。一実施形態において、中央傾斜部18の第2の端236の角度付きの面246と、第1及び第2の端板14、16の傾斜面228との間の係合は、蟻継ぎ接続として説明することができる。
【0110】
第2の端236は、例示的な実施形態において、延在部252をさらに含むことができる。図示された実施形態において、延在部252は、略円筒形状であり、貫通孔254がその中を縦方向に延在している。一実施形態において、延在部252は、面取り端256を含むことができる。図示されてはいないが、延在部252の少なくとも一部は、ねじ山付きであってもよい。
【0111】
なおも
図25〜27を参照すると、中央傾斜部18は、拡張可能な固定デバイス10が拡張位置にあるときに、第1及び第2の端板14、16を固定するための特徴部をさらに含むことができる。一実施形態において、中央傾斜部18の本体部232は、本体部232の対向する側から延在する1つ以上の突起部248、250を含む。図示されるように、突起部248、250は、一実施形態において、本体部232に沿って離間されていてもよい。
図19及び21において最もよく分かるように、例示的な実施形態において、突起部248、250は、デバイス10が拡張位置にあるときに、第1及び第2の端板14、16の対応するスロット222、224内に挿入するように構成及び寸法決定することができる。突起部248、250は、端板14、16に係合し、デバイス10の拡張後に、中央傾斜部18に対する端板14、16の運動を防止及び/または制限することができる。
【0112】
図20〜23を参照すると、例示的な実施形態において、アクチュエータアセンブリ200は、第1及び第2の端板14、16の中央延在部224内に停止部232を係合させるように構成及び寸法決定されるフランジ付き端253を有する。一実施形態において、アクチュエータアセンブリ200は、フランジ付き端253から延在する延在部254をさらに含む。さらなる実施形態において、アクチュエータアセンブリ200は、アクチュエータアセンブリ200を通って延在するねじ山付きの穴256を含む。アクチュエータアセンブリ200のねじ山付きの穴256は、ねじ山付きと称されるが、ねじ山付きの穴256は、一実施形態に従って部分的にねじ山付きであってもよいことを理解されたい。例示的な実施形態において、ねじ山付きの穴256は、中央傾斜部18の延在部252を螺合により受容するように構成及び寸法決定される。
【0113】
図28〜32をさらに参照して、本発明の一実施形態に従って
図18〜27の拡張可能な固定デバイス10を設置する方法を次に記載する。固定デバイスの挿入前に、上述のように椎間板腔が調製されてもよく、次いで、1つ以上の内視鏡管が椎間板腔内に挿入されてもよい。次いで、
図28〜32において最もよく分かるように、拡張可能な固定デバイス10を椎間板腔内に挿入して適切な位置に据え付けることができる。拡張可能な固定デバイス10は、内視鏡管(図示せず)を通して椎間腔内に導入することができ、
図28に見られるように、中央傾斜部18が最初に管の下かつ椎間板腔内に配置される。中央傾斜部の挿入後、
図29上に示されるように第1の端板14を、内視鏡管を通して配置することができ、続いて、
図30上に示されるように、第2の端板16が挿入される。
図31において最もよく分かるように、第2の端板16の後、デバイス10の組み立てを完了するために、次いで、アクチュエータアセンブリ200が挿入されてもよい。
【0114】
固定デバイス10が椎間板腔内の適切な位置に挿入され、組み立てられた後、次いで、固定デバイス10を拡張位置に拡張することができる。固定デバイス10を拡張するために、アクチュエータアセンブリ200を回転させることができる。上述のように、アクチュエータアセンブリ200は、中央傾斜部18の延在部250と螺合により係合する。したがって、アクチュエータアセンブリ200を第1の方向に回転させると、中央傾斜部18が、アクチュエータアセンブリ200のフランジ付き端253に向かって移動する。別の例示的な実施形態において、アクチュエータアセンブリ200は、中央傾斜部18の運動を制御するための手段としてのラチェット歯によって直線方向に移動することができる。中央傾斜部18が移動すると、中央傾斜部18の拡張部238、240の角度付きの面242、244が、第1及び第2の端板14、16の第1及び第2の側部202、204の傾斜面206、208を押す。さらに、中央傾斜部18の第2の端236の角度付きの面246も、端板14、16の各々の中央延在部224の傾斜面228を押す。このことは、
図22〜23において最もよく分かる。
【0115】
固定デバイス10の拡張は、回転入力によって作動されるため、固定デバイス10の拡張は無限である。換言すると、端板14、16は、アクチュエータアセンブリ200の回転前進に応じて無限の高さまで拡張することができる。上述のように、中央傾斜部16は、端板14、16を固定するための繋止特徴部を含む。
【0116】
固定デバイス10が設置及び拡張された後に再配置または修正される必要がある場合、固定デバイス10を非拡張構成まで戻して収縮し、再配置し、望ましい位置が得られてから再度拡張することができる。固定デバイス10を収縮させるために、アクチュエータアセンブリ200を第2の方向に回転させることができる。上述のように、アクチュエータアセンブリ200は、中央傾斜部18の延在部250と螺合により係合するため、アクチュエータアセンブリ200を第1の方向とは反対の第2の方向に回転させると、中央傾斜部18が、フランジ付き端253から離れて、アクチュエータアセンブリ200ならびに第1及び第2の端板14、16に対して移動する。中央傾斜部18が移動すると、第1及び第2の端板が内側に引っ張られて非拡張位置になる。
【0117】
次に
図33〜38を参照すると、拡張可能な固定デバイス10の代替実施形態が示される。図示された実施形態において、固定デバイスは、第1の端板14、第2の端板16、中央傾斜部18、及びアクチュエータアセンブリ200を含む。
図33〜38の固定デバイス10及びその個々の構成要素は、
図18〜23上に図示されるデバイス10と同様であるが、いくつかの変更を伴う。今度はデバイス10に対する変更について以下に説明する。
【0118】
以下の考察は、第2の端板16に関連するが、本発明の実施形態において、第2の端板16は第1の端板14と実質的に同一であるため、該考察は、第1の端板14にも等しく適用されることを理解されたい。
図39をさらに参照すると、例示的な実施形態において、第2の端板16の下面42が変更されている。一実施形態において、下面42から延在する中央延在部224は、停止部ではなく第2の傾斜面258を含むように変更されている。例示的な実施形態において、第2の傾斜面258は、第2の端板16の第2の端41に対向する。対照的に、中央延在部228上の傾斜面228は、第2の端板の第1の端39に対向する。凹状面228は、傾斜面228と第2の傾斜面258を接続する。
【0119】
図35〜38を参照すると、例示的な実施形態において、アクチュエータアセンブリ200は、さらに駆動傾斜部260を含むように変更されている。図示された実施形態において、駆動傾斜部260は、そこを通って延在部254が延在する貫通孔262を有する。一実施形態において、駆動傾斜部260は、略楔形である。図示されるように、駆動傾斜部260は、フランジ付き端253と係合する平滑端264を備えてもよい。例示的な実施形態において、駆動傾斜部260は、端板14、16の各々の第2の傾斜面258に係合し、第1及び第2の端板14、16を強制的に離すように構成及び寸法決定される角度付きの面266をさらに備える。
【0120】
次に
図40〜44を参照すると、拡張可能な固定デバイス10の代替実施形態が示される。図示された実施形態において、固定デバイス10は、第1の端板14、第2の端板16、中央傾斜部18、アクチュエータアセンブリ200、及び駆動傾斜部300を含む。後により詳細に記載されるように、アクチュエータアセンブリ200は、一実施形態において、中央傾斜部18及び駆動傾斜部300を一緒に引っ張り、第1及び第2の端板14、16を強制的に離すように機能する。一実施形態において、拡張可能な固定デバイス。
【0121】
以下の考察は、第1の端板14に関連するが、本発明の実施形態において、第2の端板16は第1の端板14と実質的に同一であるため、該考察は、第2の端板16にも等しく適用されることを理解されたい。
図40〜45を参照すると、例示的な実施形態において、第1の端板14は、第1の端39及び第2の端41を有する。図示された実施形態において、第1の端板14は、第1の端39と第2の端41を接続する上面40と、第1の端39と第2の端41を接続する下面42とをさらに備える。図示されてはいないが、一実施形態において、第1の端板14は、貫通開口をさらに備えてもよい。貫通開口は、例示的な実施形態において、移植骨または同様の骨成長誘導材料を受容するようにサイズ決定される。
【0122】
一実施形態において、第1の端板14の上面40は、端板14の上面40が隣接する椎体2に係合できるように平坦かつ略平面状である。代替として、
図15に示されるように、上面40は、隣接する椎体2とのより程度の高いまたは程度の低い係合を可能にするように、凸状にまたは凹状に湾曲していてもよい。また、上面40は、略平面状であってもよいが、略直線状の傾斜面または湾曲した傾斜面を含むことも企図される。傾斜面は、前弯様式において隣接する椎体2との係合を可能にする。図示されてはいないが、例示的な実施形態において、上面40は、隣接する椎体を把持する際に補助となるテクスチャリングを含む。以下に限定されるわけではないが、テクスチャリングは、歯、隆起、摩擦増加要素、竜骨、または把持もしくはてこ状突出部を含むことができる。
【0123】
一実施形態において、第1の端板14は、第1の端39と第2の端41を接続する第1の側部202と、第1の端39と第2の端41を接続する第2の側部204とをさらに備える。図示された実施形態において、第1及び第2の側部202、204は、下面42からの延在部である。一実施形態において、第1及び第2の側部は、各々、内部表面302及び外部表面304を有する。例示的な実施形態において、第1及び第2の側部202、204は、各々、1つ以上の傾斜部分を有する。図示された実施形態において、第1及び第2の側部202、204は、端板14の第1の端39に第1の傾斜部分306、308を含み、端板の第2の端41に第2の傾斜部分310、312を含む。第1及び第2の側部202、204は、各々、第1の傾斜部分306、308と第2の傾斜部分310、312を接続するブリッジ部314を含むことができる。一実施形態において、第1の傾斜部分306、308は、それぞれの側部202、204の外部表面304に当接し、第2の傾斜部分310、312は、それぞれの側部202、204の内部表面302に当接する。図示されるように、第1の傾斜部分306、308は、舌状部分316、318を含んでもよく、舌状部分316、318は、端板14の上面40に対して斜めの方向に延在する。さらに図示されるように、第2の傾斜部分310、312は、端板14の上面40に対して斜めの方向に延在する舌状部分320、322を含んでもよい。
【0124】
図45において最もよく分かるように、第2の端板16の下面42は、一実施形態において、下面の少なくとも一部に沿って延在する中央延在部224を含む。図示された実施形態において、中央延在部224は、第1及び第2の側部202と204との間に延在する。例示的な実施形態において、中央延在部224は、第1の傾斜部分306、308と第2の傾斜部分310、312との略間に延在することができる。一実施形態において、中央延在部224は、第2の端板16の対応する凹状面226(図示せず)とともに貫通孔を形成するように構成及び寸法決定される略凹状面226を含む。
【0125】
図43及び44を参照すると、アクチュエータアセンブリ200は、頭部324、ロッド受容延在部326、及び頭部324とロッド受容延在部326を接続する接続部である接続部328を含む。図示されるように、頭部324は、好適な器具によってそれを旋回させることができる1つ以上の器具把持特徴部330を含んでもよい。さらに、頭部324は、駆動傾斜部300との接触面を提供するように、アクチュエータアセンブリ200の他の構成要素よりも大きい直径を有する。図示された実施形態において、頭部324は、駆動傾斜部300と接触するための表面を提供するリム332を含む。
図44に見られるように、例示的な実施形態において、ロッド受容延在部326は、中央傾斜部18の延在部336を受容するようにサイズ決定及び寸法決定される開口を含む。一実施形態において、ロッド受容延在部326は、延在部336に螺合により係合するためのねじ山を含む。別の実施形態において、ロッド受容延在部326は、延在部336に係合するためのラチェット歯を含む。図示された実施形態において、頭部324及びロッド受容延在部326は、略円筒形状であってもよい接続部328によって接続される。
【0126】
図43、44、及び46を参照すると、中央傾斜部18は、拡張部334及び延在部336を含む。
図46において最もよく分かるように、拡張部334は、上部338と、上部338から下方に延在する側部340、342とを含んでもよい。一実施形態において、側部340、342の各々は、二重の重複する傾斜部分を含む。例えば、側部340、342は、各々、第2の傾斜部分346と重複する第1の傾斜部分344を含む。図示された実施形態において、第1の傾斜部分344は、延在部336に対向している一方、第2の傾斜部分344は、延在部336とは反対を向いている。一実施形態において、第1及び第2の傾斜部分344、346の各々に角度付きの溝348、350が形成される。別の実施形態において、角度付きの溝348、350は、第1及び第2の端板の対応する舌部316、318、320、322を受容するようにサイズ決定され、角度付きの溝348が、第2の端板16の舌部320、322を受容し、角度付きの溝350が、第1の端板14の舌部316、318を受容する。デバイス10は、端板14、16上の舌部316、318、320、322、及び中央傾斜部18上の角度付きの溝348、350とともに記載されているが、デバイス10は、本発明の一実施形態に従って、端板14、16の溝及び中央傾斜部18上の舌部とともに構成されてもよいことを理解されたい。
【0127】
例示的な実施形態において、延在部336は、アクチュエータアセンブリ200のロッド受容延在部326内に受容されるようにサイズ決定される。一実施形態において、延在部336はねじ山を有し、延在部336は、ロッド受容延在部326内に螺合により受容される。別の実施形態において、延在部336はラチェット歯を有し、延在部336は、ロッド受容延在部336内に歯止めされる。一実施形態において、延在部336は、延在部336の端にノーズ部352を含む。
【0128】
図47〜49を参照すると、例示的な実施形態において、駆動傾斜部300は、上面356及び斜面358を有する上部354を含む。一実施形態において、駆動傾斜部300は、上部354から延在し、上部354を駆動傾斜部300の下部364と接続する側部360、362をさらに含む。
図48〜49において最もよく分かるように、駆動傾斜部300は、例示的な実施形態において、アクチュエータアセンブリ200の接続部328を受容するようにサイズ決定される孔366をさらに含む。一実施形態において、駆動傾斜部300は、アクチュエータアセンブリ200が駆動傾斜部300を押しているときに、接続部328に沿って移動する。例示的な実施形態において、駆動傾斜部300は、アクチュエータアセンブリ200の頭部324のリム332に係合する接触面368をさらに含む。図示された実施形態において、接触面368は、略環状形状を有する。
【0129】
例示的な実施形態において、駆動傾斜部300の側部360、362は、各々、重複する傾斜部分を含む。例えば、側部360、362は、各々、第2の傾斜部分372と重複する第1の傾斜部分370を含む。図示された実施形態において、第1の傾斜部分370は、中央傾斜部18に対向する一方で、第2の傾斜部分372は、反対方向を向いている。一実施形態において、第1及び第2の傾斜部分370、372の各々に角度付きの溝374、376が形成される。
図48は、傾斜部分370の角度付きの溝374の上端を示す駆動傾斜部300の斜視図である。
図49は、傾斜部分372の角度付きの溝376の上端を示す駆動傾斜部300の斜視図である。例示的な実施形態において、角度付きの溝374、376は、第1及び第2の端板14、16の対応する舌部316、318、320、322を受容するようにサイズ決定され、角度付きの溝370が、第2の端板16の舌部316、318を受容し、角度付きの溝372が、第1の端板14の舌部320、322を受容する。デバイス10は、第1及び第2の端板14、16の舌部316、318、320、322、及び駆動傾斜部300上の角度付きの溝370、372、374、376とともに記載されているが、デバイス10は、本発明の一実施形態に従って、第2の端板16の溝及び駆動傾斜部300上の舌部とともに構成されてもよいことを理解されたい。
【0130】
次に
図40〜42を参照して、本発明の一実施形態に従って
図40〜49の拡張可能な固定デバイス10を設置する方法を次に論じる。固定デバイスの挿入前に、上述のように椎間板腔が調製されてもよい。次いで、拡張可能な固定デバイス10を椎間板腔内に挿入して適切な位置に据え付けることができる。次いで、拡張可能な固定デバイス10が椎間腔内に挿入され、中央傾斜部18の拡張部334を有する端が挿入される。例示的な方法において、固定デバイス10は、椎間腔内に導入されるときは非拡張位置にある。例示的な方法において、固定デバイス10の挿入前に椎間腔が延伸されてもよい。延伸は、手術部位へのより大きな接近手段を提供し、椎間板の除去をより簡単にし、椎体2、3の端板の掻爬をより簡単にすることによって、いくつかの利点を提供する。
【0131】
図42において最もよく分かるように、固定デバイス10が椎間板腔内に挿入され、適切な位置に据え付けられた状態で、次いで、固定デバイスを拡張位置に拡張することができる。固定デバイス10を拡張するために、アクチュエータアセンブリ200の頭部324に器具が係合される。器具は、アクチュエータアセンブリ200を回転させるために使用される。上述のように、アクチュエータアセンブリ200は、中央傾斜部18の延在部336に螺合により係合され、したがって、アクチュエータアセンブリ200を第1の方向に回転させると、中央傾斜部18が、アクチュエータアセンブリ200に向かって引っ張られる。例示的な実施形態において、アクチュエータアセンブリ200は、アクチュエータアセンブリ200及び中央傾斜部18の運動を制御するための手段として係合するラチェット歯によって直線方向に移動される。中央傾斜部18がアクチュエータアセンブリ200に向かって引っ張られると、中央傾斜部18の第1の傾斜部分344が、第2の端板16の第2の傾斜部分310、312を押し、中央傾斜部18の第2の傾斜部分346が、第1の端板14の第1の傾斜部分306、308を押す。このように、中央傾斜部18は、端板14、16を外向きに押して拡張位置にするように作用する。このことは、
図40〜42において最もよく分かる。端板14、16が外向きに移動すると、端板14、16の舌部316、318、320、322が角度付きの溝348、350に入り込み、第2の端板16の舌部320、322が角度付きの溝348に入り込み、第1の端板14の舌部316、318が角度付きの溝350に入り込む。
【0132】
上述のように、アクチュエータアセンブリ200も駆動傾斜部300に係合し、したがって、アクチュエータアセンブリ200を第1の方向に回転させると、アクチュエータアセンブリ200が、駆動傾斜部300を中央傾斜部18に向かって直線方向に押す。駆動傾斜部300が中央傾斜部18に向かって押されると、駆動傾斜部300の第1の傾斜部分370が、第2の端板16の第1の傾斜部分306、308を押し、駆動傾斜部300の第2の傾斜部分372が、第1の端板14の第2の傾斜部分310、312を押す。このように、駆動傾斜部300も、端板14、16を外向きに押して拡張位置にするように作用する。このことは、
図40〜42において最もよく分かる。端板14、16が外向きに移動すると、端板14、16の舌部316、318、320、322が角度付きの溝370、372に入り込み、第2の端板16の舌部316、318が角度付きの溝370に入り込み、第1の端板14の舌部320、322が角度付きの溝372に入り込む。
【0133】
固定デバイス10の拡張は、回転入力によって作動されるため、固定デバイス10の拡張は無限である。換言すると、端板14、16は、アクチュエータアセンブリ200の回転前進に応じて無限の高さまで拡張することができる。
【0134】
次に
図50〜54を参照すると、拡張可能な固定デバイス10の代替実施形態が示される。図示された実施形態において、固定デバイス10は、第1の端板14、第2の端板16、中央傾斜部18、アクチュエータアセンブリ200、及び駆動傾斜部300を含む。後により詳細に記載されるように、アクチュエータアセンブリ200は、一実施形態において、中央傾斜部18及び駆動傾斜部300を一緒に引っ張り、第1及び第2の端板14、16を強制的に離すように機能する。一実施形態において、拡張可能な固定デバイスは、内視鏡管を通した配置を促進する貫通孔等の特徴部を含んでもよい。一実施形態において、組み立てられた固定デバイス10が、内視鏡管を通して配置され、次いで拡張されてもよい。
【0135】
以下の考察は、第1の端板14に関連するが、本発明の実施形態において、第2の端板16は第1の端板14と実質的に同一であるため、該考察は、第2の端板16にも等しく適用されることを理解されたい。一実施形態において、第1の端板14は、第2の端板16と連動するように構成されることを理解されたい。
図55をさらに参照すると、例示的な実施形態において、第1の端板14は、第1の端39及び第2の端41を有する。図示されるように、第1の端39は、第2の端41よりも幅が広くてもよい。図示された実施形態において、第1の端板14は、第1の端39と第2の端41を接続する上面40と、第1の端39と第2の端41を接続する下面42とをさらに備える。
図54において最もよく分かるように、下面42は、デバイス10が閉鎖位置にあるときに第1及び第2の端板14、16が貫通孔を形成するように、凹状に湾曲していてもよい。一実施形態において、第1の端板14は、貫通開口44を備えていてもよい。貫通開口44は、例示的な実施形態において、移植骨または同様の骨成長誘導材料を受容するようにサイズ決定される。
【0136】
一実施形態において、第1の端板14の上面40は、端板14の上面40が隣接する椎体2に係合できるように平坦かつ略平面状である。代替として、
図15に示されるように、上面40は、隣接する椎体2とのより程度の高いまたは程度の低い係合を可能にするように、凸状にまたは凹状に湾曲していてもよい。また、上面40は、略平面状であってもよいが、略直線状の傾斜面または湾曲した傾斜面を含むことも企図される。傾斜面は、前弯様式において隣接する椎体2との係合を可能にする。図示されるように、例示的な実施形態において、上面40は、隣接する椎体を把持する際に補助となるテクスチャリングを含む。例えば、上面40は、隣接する椎体に係合するためのテクスチャリング400をさらに備えてもよい。以下に限定されるわけではないが、テクスチャリングは、歯、隆起、摩擦増加要素、竜骨、または把持もしくはてこ状の突出部を含むことができる。
【0137】
一実施形態において、第1の端板14は、第1の端39と第2の端41を接続する第1の側部202と、第1の端39と第2の端41を接続する第2の側部204とをさらに備える。図示された実施形態において、第1及び第2の側部202、204は、下面42からの延在部である。一実施形態において、第1及び第2の側部202、204は、各々、内部表面302及び外部表面304を含む。一実施形態において、第1の端板14の第1の端39は、デバイス10が閉鎖位置にあるときに、第2の端板16の第2の端41に被嵌するように一般的に設計及び構成される。図示されるように、第1及び第2の側部202、204は、各々、第1の傾斜部分306、308、第2の傾斜部分310、312、及び/または中央傾斜部分402を含んでもよい。
【0138】
一実施形態において、第1の傾斜部分306、308は、端板14の第1の端39に近接する。本発明の実施形態に従って、第1の端板14の第1の傾斜部分306、308は、デバイス10が閉鎖位置にあるときに、第2の端板16の第2の傾斜部分310、312に被嵌するように一般的に設計及び構成される。例示的な実施形態において、第1の傾斜部分306、308は、第1の端39に略対向し、例えば、上面40に対して斜めの方向に延在することができる。図示されるように、第1の傾斜部分306、308は、端板14の上面40に対して斜めの方向に延在する舌状部分316、318を含んでもよい。
【0139】
一実施形態において、第2の傾斜部分310、312は、端板14の第2の端41に近接する。例示的な実施形態において、第2の傾斜部分310、312は、上面40に対して斜めの方向に延在することができ、第2の端41に略対向する。第1及び第2の側部202、204は、一実施形態において、各々、第1の傾斜部分306、308と第2の傾斜部分310、312を接続するブリッジ部314を含むことができる。さらに図示されるように、第2の傾斜部分310、312は、端板14の上面40に対して斜めの方向に延在する舌状部分320、322を含んでもよい。
【0140】
一実施形態において、端板14は、ブリッジ部314に近接する中央傾斜部分402をさらに含んでもよい。図示された実施形態において、端板14は、第2の側部204のブリッジ部314に近接する中央傾斜部分402を含む。例示的な実施形態において、中央傾斜部分402は、上面40に対して斜めの方向に延在することができ、端板14の第1の端39に対向する。図示されるように、第1の傾斜部分306、308は、舌状部分316、318を含んでもよく、舌状部分316、318は、端板14の上面40に対して斜めの方向に延在する。
【0141】
図50〜52、及び54を参照すると、一実施形態において、アクチュエータアセンブリ200は、頭部324、延在部404、及びアクチュエータアセンブリ200を通って縦方向に延在する貫通孔406を含む。図示されるように、頭部324は、好適な器具によってそれを旋回させることができる1つ以上の器具把持特徴部330を含んでもよい。さらに、頭部324は、駆動傾斜部300との接触面を提供するように、アクチュエータアセンブリ200の他の構成要素よりも大きい直径を有する。図示された実施形態において、頭部324は、駆動傾斜部300と接触するための表面を提供するリム332を含む。一実施形態において、延在部404は、略ロッド状の延在部である。別の実施形態において、延在部404は、延在部336に係合するためのラチェット歯を含む。
【0142】
図51、52、及び56を参照すると、中央傾斜部18は、第1の端408及び第2の端410を含む。一実施形態において、中央傾斜部18は、第1の拡張部412、第2の拡張部414、ロッド受容延在部416、及び中央傾斜部18を通って縦方向に延在する貫通孔418を含む。例示的な実施形態において、第1の拡張部412は、中央傾斜部18の第1の端408に近接していてもよい。
図56において最もよく分かるように、第1の拡張部412は、側部420、422を含んでもよい。一実施形態において、側部420、422の各々は、貫通孔418に対して斜めに延在する二重の重複する傾斜部分を含む。例えば、側部420、422は、各々、第2の傾斜部分426と重複する第1の傾斜部分424を含む。図示された実施形態において、第1の傾斜部分424は、ロッド受容延在部416に対向する一方、第2の傾斜部分426は、反対方向を向いている。一実施形態において、第1及び第2の傾斜部分424、426の各々に角度付きの溝428、430が形成される。例示的な実施形態において、角度付きの溝428、430は、第1及び第2の端板14、16の対応する舌部316、318、320、322を受容するようにサイズ決定され、角度付きの溝428が、第2の端板16の舌部320、322を受容し、角度付きの溝430が、第1の端板14の舌部316、318を受容する。デバイス10は、端板14、16上の舌部316、318、320、322、及び中央傾斜部18上の角度付きの溝428、430とともに記載されているが、デバイス10は、本発明の一実施形態に従って、端板14、16の溝及び中央傾斜部18上の舌部とともに構成されてもよいことを理解されたい。
【0143】
一実施形態において、第2の拡張部414は、中央傾斜部18の第1の端408と第2の端410との間でロッド受容延在部416上に位置する。例示的な実施形態において、第2の拡張部414は、中央傾斜部分432を含む。一実施形態において、第2の拡張部414は、ロッド受容延在部416の両側に2つの中央傾斜部分432を含む。例示的な実施形態において、中央傾斜部分424は、貫通孔418に対して斜めの方向に延在し、中央傾斜部18の第2の端410に対向する。
【0144】
ロッド受容延在部416は、第1の拡張部412から延在し、中央傾斜部18の第2の端に開口434を有する。一実施形態において、ロッド受容延在部416は、アクチュエータアセンブリ200の延在部404を受容するようにサイズ決定及び構成される。一実施形態において、ロッド受容延在部416はねじ山を有し、ロッド受容延在部416は、アクチュエータアセンブリ200の延在部404を螺合により受容する。別の実施形態において、ロッド受容延在部416はラチェット歯を有し、延在部404は、ロッド受容延在部416内に歯止めされる。
【0145】
図50〜52、及び57を参照すると、例示的な実施形態において、駆動傾斜部300は、上面356及び斜面358を有する上部354を含む。一実施形態において、駆動傾斜部300は、例示的な実施形態において、アクチュエータアセンブリ200の延在部404を受容するようにサイズ決定される孔366をさらに含む。図示された実施形態において、上部354は、上面356を通って孔366まで延在する穴436を有する。駆動傾斜部300をアクチュエータアセンブリ200に固定するために、位置決めねじ438が、穴436を通って挿入されてもよい。一実施形態において、駆動傾斜部300は、アクチュエータアセンブリ200の頭部324のリム332に係合する接触面368をさらに含む。図示された実施形態において、接触面368は、略環状形状を有する。
【0146】
一実施形態において、駆動傾斜部300は、上部354を駆動傾斜部300の下部364と接続する上部354から延在する側部360、362をさらに含む。例示的な実施形態において、駆動傾斜部300の側部360、362は、各々、傾斜部分438を含む。図示された実施形態において、傾斜部分438は、中央傾斜部300に対向する。一実施形態において、傾斜部分438は、第2の端板16の第1の端39で傾斜部分306、308に係合するように構成及び寸法決定される。一実施形態において、傾斜部分316、318に角度付きの溝440が形成される。例示的な実施形態において、角度付きの溝440は、第2の端板16の対応する舌部316、318を受容するようにサイズ決定される。デバイス10は、第2の端板16上の舌部316、318、及び駆動傾斜部300上の角度付きの溝440とともに記載されているが、デバイス10は、本発明の一実施形態に従って、第2の端板16上の溝及び駆動傾斜部300上の舌部とともに構成されてもよいことを理解されたい。
【0147】
本発明の一実施形態に従って
図50〜57の拡張可能な固定デバイス10を設置する方法を次に論じる。固定デバイスの挿入前に、上述のように椎間板腔が調製されてもよい。次いで、拡張可能な固定デバイス10を椎間板腔内に挿入して適切な位置に据え付けることができる。一実施形態において、デバイス10は、挿入前に組み立てられる。拡張可能な固定デバイス10を椎間腔内に導入することができ、中央傾斜部18の第1の端408を有する端が挿入される。例示的な方法において、固定デバイス10は、椎間腔内に導入されるときは非拡張位置にある。例示的な方法において、固定デバイス10の挿入前に椎間腔が延伸されてもよい。延伸は、手術部位へのより大きな接近手段を提供し、椎間板の除去をより簡単にし、椎体2、3の端板の掻爬をより簡単にすることによって、いくつかの利点を提供する。
【0148】
固定デバイス10が椎間板腔内に挿入され、適切な位置に据え付けられた状態で、次いで、固定デバイスを拡張位置に拡張することができる。固定デバイス10を拡張するために、アクチュエータアセンブリ200の頭部324に器具が係合される。器具は、アクチュエータアセンブリ200を回転させるために使用される。上述のように、アクチュエータアセンブリ200は、中央傾斜部18のロッド受容延在部416に螺合により係合され、したがって、アクチュエータアセンブリ200を第1の方向に回転させると、中央傾斜部18が、アクチュエータアセンブリ200に向かって引っ張られる。例示的な実施形態において、アクチュエータアセンブリ200は、アクチュエータアセンブリ200及び中央傾斜部18の運動を制御するための手段として係合するラチェット歯によって直線方向に移動される。
【0149】
中央傾斜部18がアクチュエータアセンブリ200に向かって引っ張られると、中央傾斜部18は、端板14、16を外向きに押して拡張位置にするように作用する。例として、第1の傾斜部分424、第2の傾斜部分426、及び中央傾斜部分432が、第1及び第2の端板14、16の対応する傾斜部分を押す。中央傾斜部18の第1の拡張部412の第1の傾斜部分424は、第2の端板16の第2の傾斜部分310、312を押し、第2の端板16の第2の傾斜部分310、312の対応する舌部320、322は、第1の拡張部412の第1の傾斜部分424の角度付きの溝428に入り込む。第1の拡張部412の第2の傾斜部分426は、第1の端板14の第1の傾斜部分316、318を押し、第1の端板14の第1の傾斜部分316、318の対応する舌部316、318は、第1の拡張部412の第2の傾斜部分426の角度付きの溝430に入り込む。第2の拡張部414の中央傾斜部分432は、第1及び第2の端板14、16の中央傾斜部分402を押す。
【0150】
上述のように、アクチュエータアセンブリ200も駆動傾斜部300に係合し、したがって、アクチュエータアセンブリ200を第1の方向に回転させると、アクチュエータアセンブリ200が、駆動傾斜部300を中央傾斜部18に向かって直線方向に押す。駆動傾斜部300が中央傾斜部18に向かって押されると、駆動傾斜部300も、端板14、16を外向きに押して拡張位置にするように作用する。例として、駆動傾斜部300の傾斜部分438は、第2の端板16の第1の端39で傾斜部分306、308を押す。端板14、16が外側に移動すると、第2の端板16の傾斜部分306、308の舌部316、318が、駆動傾斜部300の傾斜部分438の角度付きの溝440に入り込む。
【0151】
また、端板14、16の拡張は、中央傾斜部18、駆動傾斜部300、ならびに第1及び第2の端板14、16における種々の傾斜部分の寸法の違いに基づいて異なってもよいことも理解されたい。
図16において最もよく分かるように、端板14、16は、以下の様式のうちのいずれかで拡張することができる。真っ直ぐに上昇する拡張、真っ直ぐ上昇した後に前弯拡張構成に切り換わる、またはずれた状態で真っ直ぐに上昇し、前弯拡張構成に切り換わる。
【0152】
固定デバイス10が設置及び拡張された後に再配置または修正される必要がある場合、固定デバイス10を非拡張構成まで戻して収縮し、再配置し、望ましい位置が得られてから再度拡張することができる。固定デバイス10を収縮させるために、器具を使用して、アクチュエータアセンブリ200を第1の方向とは反対の第2の方向に回転させることができる。アクチュエータアセンブリ200の回転により、中央傾斜部18及び駆動傾斜部300を互いから離す運動が引き起こされる。中央傾斜部18及び駆動傾斜部300が移動すると、端板14、16が内側に移動して非拡張位置になる。
【0153】
次に
図58〜63を参照すると、拡張可能な固定デバイス10の代替実施形態が示される。図示された実施形態において、固定デバイス10は、第1の端板14、第2の端板16、中央傾斜部18、アクチュエータアセンブリ200、及び駆動傾斜部300を含む。一実施形態において、アクチュエータアセンブリ200は、中央傾斜部18及び駆動傾斜部300を一緒に引っ張り、第1及び第2の端板14、16を強制的に離すように機能する。一実施形態において、拡張可能な固定デバイスは、内視鏡管を通した配置を促進する貫通孔等の特徴部を含んでもよい。一実施形態において、組み立てられた固定デバイス10が、内視鏡管を通して配置され、次いで拡張されてもよい。
【0154】
図58〜63上に示される拡張可能な固定デバイス10の第1の端板14、16は、
図50〜57の実施形態について上述したものと類似していてもよい。図示されるように、第1の端板14は、第1の端または前端39及び第2の端または後端41を備えていてもよく、第1の側部及び第2の側部202、204は、第1の端39と第2の端41を接続する。拡張可能な固定デバイス10または第1の端板14等のその特定の構成要素の前方及び後方に関する言及は、椎間板腔内への配置の方向に関することであり、デバイス10またはその特定の構成要素の前方が最初に空間に配置され、続いてデバイス10またはその特定の構成要素の後方が配置されることを理解されたい。第1の端板14は、端板14の第1の端39に近接して、第1の側部及び第2の側部202、204それぞれ上に、第1の傾斜部分または前方傾斜部分306a、308aをさらに備える。第1の端板14は、端板14の第2の端41に近接して、第1の側部及び第2の側部202、204それぞれ上に、第2の傾斜部分または後方傾斜部分310a、312aをさらに備える。第1の端板14は、第2の側部204上に中央傾斜部分402aをさらに備える。第2の端板16はまた、対応する第1の傾斜部分306b、308b、第2の傾斜部分310b、312b、及び中央傾斜部分402bを含む。
【0155】
より程度の高い拡張を達成するために、本発明の実施形態は、第1の端板及び第2の端板14、16が重複して、設計されてもよい。第1の端板及び第2の端板14、16の重複を有することにより、非拡張位置(例えば、
図59及び62)にある拡張可能な固定デバイス10のより小型なデザインを達成することができ、ひいては、拡張位置(例えば、
図60及び61)に配置されるとき、より高い高さを可能にする。いくつかの実施形態において、第1の端板14の第1の端39の第1の傾斜部分306a、308aのうちの1つ以上が、第2の端板16の第1の端39の第1の傾斜部分306b、308bのうちの1つ以上と重複する。
図63において最もよく分かるように、第1の端板14の第1の傾斜部分306aが、第2の端板16の第1の傾斜部分306bと重複し、第2の端板16の第1の傾斜部分308bが、第1の端板14の第1の傾斜部分308aと重複する。いくつかの実施形態において、第1の端板14の第2の端41の第2の傾斜部分310a、312aのうちの1つ以上が、第2の端板16の第2の端41の第2の傾斜部分310b、312bのうちの1つ以上と重複する。
図63において最もよく分かるように、第1の端板14の第1の傾斜部分312aが、第2の端板16の第1の傾斜部分312bと重複し、第2の端板16の第1の傾斜部分310bが、第1の端板14の第1の傾斜部分310aと重複する。
【0156】
図58〜63上に示される拡張可能な固定デバイス10のアクチュエータアセンブリ200は、
図50〜57の実施形態について上述したものと類似していてもよい。
図58及び61〜62を参照すると、アクチュエータアセンブリ200は、頭部324及び延在部404を含む。アクチュエータアセンブリ200は、第1のロックリング及び第2のロックリング450、452及び座金454をさらに含む。第1のロックリング及び第2のロックリング450、452は、アクチュエータアセンブリ200を駆動傾斜部300に固定する上で補助し、したがって、例えば、アクチュエータアセンブリ200を回転させる際、アクチュエータアセンブリ200が駆動傾斜部300から後退するのを防止する。第2のロックリング452は、望ましくないアクチュエータアセンブリの回転を防止するために、締り嵌めで組み立てられるように構成される。
【0157】
図58〜63上に示される拡張可能な固定デバイス10の中央傾斜部18は、
図50〜57の実施形態について上述した中央傾斜部18と類似していてもよい。
図58及び62〜62を参照すると、中央傾斜部18は、第1の端または前端408及び第2の端または後端410を有する。図示された実施形態において、中央傾斜部18は、第1の端408及び拡張部412から縦方向に延在するロッド受容延在部416に近接する拡張部412を含む。
図58において最もよく分かるように、拡張部412は、拡張可能な固定デバイス10の縦軸に対して斜めの方向に延在する第1の傾斜部分456及び第2の傾斜部分458を含んでもよい。第1の傾斜部分456が、上方及び拡張可能な固定デバイス10の後方を向き得る一方で、第2の傾斜部分458は、下方及び拡張可能な固定デバイス10の後方を向き得る。
【0158】
ロッド受容延在部416は、拡張部412から延在し、中央傾斜部18の第2の端410に開口434を有する。一実施形態において、ロッド受容延在部416は、アクチュエータアセンブリ200の延在部404を受容するようにサイズ決定及び構成される。一実施形態において、ロッド受容延在部416はねじ山を有し、ロッド受容延在部416は、アクチュエータアセンブリ200の延在部404を螺合により受容する。別の実施形態において、ロッド受容延在部416はラチェット歯を有し、延在部404は、ロッド受容延在部416内に歯止めされる。図示されるように、ロッド受容延在部416は、1つ以上の傾斜部分460a、460bを含む。
図61において最もよく分かるように、傾斜部分460aは、傾斜部分460aから延在部416の向かい側上に位置し、かつ下方及び後方に向かって突出する。
図58において最もよく分かるように、傾斜部分460bは延在部416から外側に突出し、かつ上方及び拡張可能な固定デバイス10の後方を向いている。
【0159】
ロッド受容延在部416は、拡張部412から延在し、中央傾斜部18の第2の端410に開口434を有する。一実施形態において、ロッド受容延在部416は、アクチュエータアセンブリ200の延在部404を受容するようにサイズ決定及び構成される。一実施形態において、ロッド受容延在部416はねじ山を有し、ロッド受容延在部416は、アクチュエータアセンブリ200の延在部404を螺合により受容する。別の実施形態において、ロッド受容延在部416はラチェット歯を有し、延在部404は、ロッド受容延在部416内に歯止めされる。図示されるように、ロッド受容延在部416は、1つ以上の傾斜部分460a、460bを含む。
図61において最もよく分かるように、傾斜部分460aは、傾斜部分460aから延在部416の向かい側上に位置し、かつ下方及び後方に向かって突出する。
図58において最もよく分かるように、傾斜部分460bは延在部416から外側に突出し、かつ上方及び拡張可能な固定デバイス10の後方を向いている。
【0160】
図58〜63に示される拡張可能な固定デバイス10の駆動傾斜部300は、
図50〜57の実施形態について上述した中央傾斜部18と類似していてもよい。
図58において最もよく分かるように、駆動傾斜部300は、上部354を駆動傾斜部300の下部364と接続する上部354から延在する側部360、362を含んでもよい。例示的な実施形態において、駆動傾斜部300の側部360、362は、各々、傾斜部分438を含む。図示された実施形態において、傾斜部分438は、中央傾斜部300に対向する。一実施形態において、傾斜部分438は、第2の端板16の第2の端41で傾斜部分310b、312bと係合するように構成及び寸法決定される。
【0161】
本発明の一実施形態に従って
図58〜63の拡張可能な固定デバイス10を設置する方法を次に論じる。固定デバイス10の挿入前に、上述のように椎間板腔が調製されてもよい。次いで、拡張可能な固定デバイス10を椎間板腔内に挿入して適切な位置に据え付けることができる。一実施形態において、デバイス10は、挿入前に組み立てられる。拡張可能な固定デバイス10を椎間腔内に導入することができ、中央傾斜部18の第1の端408を有する前端が最初に挿入される。例示的な方法において、固定デバイス10は、椎間腔内に導入されるときは非拡張位置にある。例示的な方法において、固定デバイス10の挿入前に椎間腔が延伸されてもよい。延伸は、手術部位へのより大きな接近手段を提供し、椎間板の除去をより簡単にし、椎体2、3の端板の掻爬をより簡単にすることによって、いくつかの利点を提供する。
【0162】
固定デバイス10が椎間板腔内に挿入され、適切な位置に据え付けられた状態で、次いで、固定デバイス10を拡張位置に拡張することができる。固定デバイス10を拡張するために、アクチュエータアセンブリ200の頭部324に器具が係合される。器具は、アクチュエータアセンブリ200を回転させるために使用される。上述のように、アクチュエータアセンブリ200は、中央傾斜部18のロッド受容延在部416に螺合により係合され、したがって、アクチュエータアセンブリ200を第1の方向に回転させると、中央傾斜部18が、アクチュエータアセンブリ200に向かって引っ張られる。例示的な実施形態において、アクチュエータアセンブリ200は、アクチュエータアセンブリ200及び中央傾斜部18の運動を制御するための手段として係合するラチェット歯によって直線方向に移動される。
【0163】
中央傾斜部18がアクチュエータアセンブリ200に向かって引っ張られると、中央傾斜部18は、端板14、16を外向きに押して拡張位置にするように作用する。例として、第1傾斜部分及び第2の傾斜部分456、458、ならびに傾斜部分460a、460bが、第1端板及び第2の端板14、16の対応する傾斜部分を押す。中央傾斜部18の拡張部412の第1の傾斜部分416は、第2の端板16の第1の傾斜部分306b、308bを押す。拡張部412の第2の傾斜部分458は、第1の端板14の第1の傾斜部分306a、306bを押す。駆動傾斜部18のロッド受容延在部416から突出する中央傾斜部分460bは、第2の端板16の中央傾斜部分402bを押す一方で、中央傾斜部分460aは、第1の端板14の中央傾斜部分402aを押す。
【0164】
上述のように、アクチュエータアセンブリ200も駆動傾斜部300に係合し、したがって、アクチュエータアセンブリ200を第1の方向に回転させると、アクチュエータアセンブリ200が、駆動傾斜部300を中央傾斜部18に向かって直線方向に押す。駆動傾斜部300が中央傾斜部18に向かって押されると、駆動傾斜部300も、端板14、16を外向きに押して拡張位置にするように作用する。例として、駆動傾斜部300の傾斜部分438は、第2の端板16の第2の端41で傾斜部分310a、312bを押す。
【0165】
また、端板14、16の拡張は、中央傾斜部18、駆動傾斜部300、ならびに第1及び第2の端板14、16における種々の傾斜部分の寸法の違いに基づいて異なってもよいことも理解されたい。
図16において最もよく分かるように、端板14、16は、以下の様式のうちのいずれかで拡張することができる。真っ直ぐに上昇する拡張、真っ直ぐ上昇した後に前弯拡張構成に切り換わる、またはずれた状態で真っ直ぐに上昇し、前弯拡張構成に切り換わる。
【0166】
固定デバイス10が設置及び拡張された後に再配置または修正される必要がある場合、固定デバイス10を非拡張構成まで戻して収縮し、再配置し、望ましい位置が得られてから再度拡張することができる。固定デバイス10を収縮させるために、器具を使用して、アクチュエータアセンブリ200を第1の方向とは反対の第2の方向に回転させることができる。アクチュエータアセンブリ200の回転により、中央傾斜部18及び駆動傾斜部300を互いから離す運動が引き起こされる。中央傾斜部18及び駆動傾斜部300が移動すると、端板14、16が内側に移動して非拡張位置になる。
【0167】
次に
図64〜66を参照すると、拡張可能な固定デバイス10の代替実施形態が示される。図示されるように、拡張可能な固定デバイス10は、第1の端板14、第2の端板16、中央傾斜部18、アクチュエータアセンブリ200、及び駆動傾斜部300を含む。
図64〜66に示される拡張可能な固定デバイス10は、ロッド受容延在部416がそこから突出する追加の傾斜部分460c、460dを含むことを除き、
図58〜63について上述した実施形態と類似している。図示された実施形態において、中央傾斜部18は、延在部412及び延在部412から縦方向に延在するロッド受容延在部416を含む。ロッド受容延在部416は、延在部416から外側に突出する傾斜部分460a、460b、460c、460dを含む。
図64及び66において最もよく分かるように、傾斜部分460b、460dは、上方かつ後方を向いている。傾斜部分460b、460dは、第2の端板16の対応する中央傾斜部402b、402dと係合するように構成される。
図64及び66において最もよく分かるように、傾斜部分460a、460cは、下方かつ後方を向いている。傾斜部分460a、460cは、第1の端板14上の対応する中央傾斜部402a、402cと係合するように構成される。傾斜部分460b、460cは、傾斜部分460a、460dから延在部416の反対側上にある。
【0168】
次に
図67を参照すると、拡張可能な固定デバイス10の代替実施形態が示される。図示されるように、拡張可能な固定デバイス10は、第1の端板14、第2の端板16、中央傾斜部18、アクチュエータアセンブリ200、及び駆動傾斜部300を含む。
図67上に示される拡張可能な固定デバイス10は、ロッド受容延在部416が放射状貫通開口または窓462を含むことを除き、
図64〜66について上述した実施形態と類似している。例示的な実施形態において、窓462は、移植骨または同様の骨成長誘導材料を受容し、さらに移植骨または同様の骨成長誘導材料がデバイス10内に充填されることを可能にするようにサイズ決定されてもよい。いくつかの実施形態において、窓462は、第1の端板14及び第2の端板16それぞれの貫通開口464a、464bと整列してもよい。
【0169】
先に論じたように、本発明の実施形態は、椎間板腔内への拡張可能な固定デバイス10の挿入を含んでもよい。本実施形態に従って、数多くの異なる器具が、患者の組織を通って椎間板腔内へと通じるアクセス経路を形成するために、使用されてもよい。いくつかの実施形態において、これらの器具は、キットの拡張可能な固定デバイス10とともに配置されてもよい。これらの器具は、例えば、針アセンブリ、キルシュナーワイヤ(「kワイヤ」)、拡張器、カニューレ、及び/または切断デバイスを含んでもよい。針アセンブリが、例えば、椎間板腔へと続く最初の経路作成のために、使用されてもよい。好適な針アセンブリの例としては、ジャムシディ針が挙げられる。いくつかの場合において、針アセンブリは、針内に摺動可能に配置された探査針を含んでもよい。拡張器は、例えば、kワイヤ上に配置されてもよく、椎間板腔に接近するために使用されてもよい。さらに、拡張器はまた、針アセンブリによって作製された組織を通るアクセス経路を拡張するのに、使用されてもよい。カニューレは、椎間板腔内への作業チャネルを提供するのに使用されてもよい。異なる直径の拡張器及びカニューレが提供されてもよい。いくつかの実施形態において、カニューレは、約15mm未満、代替として、約10mm未満の直径を有してもよい。椎間板リーマー等の切断デバイスが、例えば、椎間板の部分的または完全除去によって椎間板腔を調製するのに使用されてもよい。
【0170】
図68は、本発明の一実施形態に従って使用され得る拡張器466を図示する。図示されるように、拡張器466は、近位端468及び遠位端470を有してもよい。特定の一実施形態において、拡張器466は、細長く円筒状の本体を備えていてもよい。図示された実施形態において、拡張器466の遠位端470は、ねじるか押したとき、患者の軟組織を貫通するために先細である。拡張器466は、例えば挿入の深さを測定するために、長さに沿って測定標示472を有してもよい。
【0171】
図69は、本発明の一実施形態に従ったカニューレ474を図示する。図示されるように、カニューレ474は、近位端476及び遠位端478を有してもよい。特定の一実施形態において、カニューレ474は、細長い円筒状の本体を備えていてもよい。カニューレ474は、例えば挿入の深さを測定するために長さに沿って測定標示480を有してもよい。
図70〜71は、カニューレ474の近位端476が切欠482を含む、カニューレ474の代替実施例を図示する。切欠482は、カニューレ474の近位端476への取り付け具の接続を可能にする。
図72によって図示されるとおり、継ぎ輪の一般的な形状であり得る接続アセンブリ484は、カニューレ474の端上に適合されてもよい。いくつかの実施形態において、漏斗486が、継ぎ輪形の接続アセンブリ484に取り付けられてもよい。
図73によって示されるとおり、代替実施形態において、カニューレ474を通じて流体を椎間板腔内に導入するための流体アダプタ488が、接続アセンブリ484に固定されてもよい。いくつかの実施形態において、カニューレ474の遠位端478は、神経根を避けながら隣接する椎体を通ってカニューレ474を挿入するのを促進するための、1つ以上の特徴部を含んでもよい。例えば、
図72及び73によって示されるとおり、カニューレ474の遠位端478は、カニューレ474の長さに沿って延在する1つ以上の平坦な外面490を有してもよい。いくつかの実施形態において、平坦な外面490は、カニューレ474の両側上にあってもよい。
図72及び73のカニューレ474と一緒に使用するための(例えば、
図68上に示される)拡張器466は、対応する平坦な外面も有するために、本実施形態に従って改造されてもよい。
【0172】
隣接する椎骨間に拡張可能な固定デバイス10を内視鏡的に挿入するための手技例を、次に説明する。本実施形態に従って、椎間板腔へのアクセス経路が作製されてもよい。いくつかの実施形態において、アクセス経路は、後外側進入路を用いて作製されてもよい。例えば、アクセス経路は、患者の臀部から約45°の角度であってもよい。いくつかの実施形態において、アクセス経路は、カムビンの三角形を通ってもよい。アクセス経路を作製するために、例えば、探査針及び針を備える脊椎の針アセンブリが、患者の組織内へ挿入され、椎間板腔へと前進されてもよい。探査針は、ここで、針を通した椎間板腔内へのkワイヤの配置とともに、針アセンブリから除去されてもよい。拡張器は、ここでkワイヤ上に配置され、椎間板腔に影響を与えるために、患者の組織を通って前進してもよい。作業カニューレは、ここで拡張器上かつ椎間板腔内に配置されてもよい。部分的または完全椎間板切除術は、ここでカニューレを通して行われてもよい。いくつかの実施形態において、椎間板リーマーがカニューレを通して挿入され、少なくとも部分的に椎間板を除去するために操作されてもよい。いくつかの実施形態において、椎間腔を横断する骨成長を促進するための端表面を曝露するために、隣接する椎骨の端板が掻爬されてもよい。次いで、移植骨または同様の骨成長誘導材料が、カニューレを通して椎間板腔内に導入されてもよい。次いで、作業カニューレを除去し、遷移拡張器を椎間板腔へと前進させてもよい。遷移拡張器は、作業カニューレよりも大きい直径を有してもよい。次に、インプラントカニューレが、遷移拡張器上に挿入されてもよい。インプラントカニューレは、拡張可能な固定デバイス10を受容するようにサイズ決定されてもよい。いくつかの実施形態において、インプラントカニューレが、作業カニューレではなくインプラントカニューレを通して行われる椎間板切除術で、拡張器上に配置されてもよい。次いで、拡張可能な固定デバイス10が、インプラントカニューレを通して椎間板腔内に配置され、所望の高さまで拡張されてもよい。次いで、移植骨または同様の骨成長誘導材料が、椎間板腔内の拡張可能な固定デバイス10内へと導入されてもよい。いくつかの実施形態において、各アクセス経路を通して行われる1つより多くのステップで、椎間板腔への1つ以上のアクセス経路が作製されてもよい。例えば、椎間板切除術が、第1のアクセス経路を通して行われると同時に、固定デバイス10が、第2のアクセス経路を通して導入されてもよい。
【0173】
これまで、単一の拡張可能な固定デバイスを有することについてのみ論じてきたが、これまで、椎間腔内に単一の拡張可能な固定デバイス10を有することについてのみ論じてきたが、1つより多くの固定デバイス10が椎間腔内に挿入されてもよいことが企図される。1つより多くの固定デバイス10が使用されるとき、各固定デバイス10は、同じまたは異なるアクセス経路を通して導入されてもよい。さらに、各固定デバイス10が、完全な拡張構成で最終的に設置される必要はないことも企図される。むしろ、椎間板腔における固定デバイス10の位置に応じて、固定デバイス10の高さは、非拡張から完全に拡張された状態まで異なってもよい。非拡張構成から拡張構成まで高さが異なることと同様に、固定10は、拡張構成と非拡張構成の間のいずれの状態で永久的に位置付けられてもよいことに留意されたい。さらに、これまで、中央傾斜部18及び駆動傾斜部(例えば、駆動傾斜部300)を一緒に引っ張ることによる、第1の端板及び第2の端板14、16の拡張を説明してきたが、本発明の実施形態が、第1の端板及び第2の端板14、16の拡張を促進するために、中央傾斜部18及び駆動傾斜部300が互いを押しのける、拡張可能な固定デバイス10を含んでもよいことが企図される。
【0174】
図74は、本発明の実施形態に従って移植片送達穴を有する、拡張可能な固定デバイスの代替実施形態の分解図である。固定デバイス10は、第1の端板14、第2の端板16、中央傾斜部18、駆動傾斜部300、及びアクチュエータアセンブリ200を含む、先の実施形態と多くの類似した特徴部を共有する。しかしながら、
図74の固定デバイス10は、端板に複数の貫通開口44a、44bならびに駆動傾斜部300の後方及び中央傾斜部18に移植片送達穴512、515を含む、追加の特徴部も含む。
【0175】
拡張可能な固定デバイス10は、第1の端板14及び第2の端板16を含む。いくつかの実施形態において、固定デバイス10は、先のデザインよりも大きい設置面積を含んでもよい。いくつかの実施形態において、固定デバイス10は、腰椎側方椎体間固定術等の側方の手技で使用されてもよいが、当業者は、デバイスがこの進入路に限られる必要がないことを理解するであろう。
図74の固定デバイス10がより大きな設置面積を有することができると、端板14、16もまた、互いに隣接して配置される複数の貫通開口44a、44bを収容することができる。これらの開口44a、44bは、固定デバイス10の縦方向の長さに沿って、骨成長を有利に収容する。いくつかの実施形態において、開口44aは、開口44bと同じサイズである。他の実施形態において、開口44aは、開口44bとサイズが異なる。
【0176】
端板14と端板16との間は、中央傾斜部18である。中央傾斜部18は、隣接する端板の傾斜/角度付きの面と係合するように構成される、第1の拡張部412及び複数の傾斜/角度付き部分460a、460b、460c、460dを含む。いくつかの実施形態において、中央傾斜部18は、上面から延在する少なくとも2つの傾斜部分及び中央傾斜部18の下面から延在する少なくとも2つの傾斜部分を含んでもよい。2つ以上の傾斜部分は、中央傾斜部18の縦方向の長さに沿って延在するブリッジ部材によって分離されてもよい。
図74に示されるとおり、中央傾斜部18は、中央傾斜部18の後方部分に、貫通孔418及び移植片送達穴515の両方を有利に含む。いくつかの実施形態において、貫通孔418は、ねじ山付きであり、アクチュエータアセンブリ200のねじ山付き延在部404を受容するように構成される。先の実施形態とは対照的に、貫通孔418の中央縦軸は、移植片送達穴515を収容するために、中央傾斜部18の中央縦軸から中心がずれている。隣接する移植片送達穴515は、挿入前、または所望の場合、原位置においてでさえも、移植材料が中央傾斜部18を通って送達されることを可能にするアクセスポートとして、有利に機能する。以下に論じられるとおり、貫通孔418は、駆動傾斜部300の孔366と整列し、移植片送達穴515は、駆動傾斜部300の追加の移植片送達穴512と整列する。さらに、中央傾斜部18は、端板上の貫通開口44a及び44bと連通している第1の開口520a及び第2の開口520bをさらに含む。
【0177】
隣接する中央傾斜部18は、1つ以上の傾斜部分438を含む、駆動傾斜部300である。中央傾斜部18と同様、駆動傾斜部300は、移植片送達穴512に隣接する孔366を含む。孔366は、そこを通るアクチュエータアセンブリ200を受容するように構成され、中央傾斜部18の貫通孔418と整列する。したがって、孔366は、隣接する移植片送達穴512を収容するために、駆動傾斜部300の中央縦軸からずれた中央縦軸を有する。駆動傾斜部300の移植片送達穴512は、中央傾斜部18の移植片送達穴515と整列し、インプラントの挿入前か、または挿入後でさえも、移植材料がインプラント内へ挿入されることを可能にする。
【0178】
拡張可能な固定デバイス10は、頭部324及びねじ山付きシャフト部を含むアクチュエータアセンブリ200をさらに含む。アクチュエータアセンブリ200は、駆動傾斜部300の孔366を通した挿入のために構成され、中央傾斜部18と動作可能に接合する。
図74に示されるとおり、アクチュエータアセンブリ200は、アクチュエータアセンブリ200の頭部324上の溝に保持されるロックリング450を含んでもよい。有利に、アクチュエータアセンブリ200の頭部324が駆動傾斜部300を通して挿入されると、ロックリング450が縮み、次いで駆動傾斜部300内で拡張することができ、それによって駆動傾斜部300のアクチュエータアセンブリ200が固定的に保持される。さらに、アクチュエータアセンブリ200は、座金454を伴うことができる。いくつかの実施形態において、座金454は、アクチュエータアセンブリ200の頭部324の外側上に乗ることができる。座金454は、アクチュエータアセンブリ200上に抗力を有利に作製することができ、それによってインプラントアセンブリにおけるアクチュエータアセンブリ200の不必要な回転を有利に防止することができる。
【0179】
図75A及び75Bは、
図74の拡張可能な固定デバイスの背面図である。
図75Aが、収縮状態にある拡張可能な固定デバイス10を示す一方、
図75Bは、拡張状態にある拡張可能な固定デバイス10を示す。この視点から、孔366が、移植片送達穴512と並んで整列することを見ることができる。孔366及び移植片送達穴512の両方ともに、駆動傾斜部300の中央縦軸からずれている。
【0180】
図76は、
図74の拡張可能な固定デバイスの上面図である。この視点から、アクチュエータアセンブリ200が、インプラント全体の中央縦軸からずれていることを見ることができる。さらに、この視点から、端板開口44a及び44bが、どのようにサイズが異なるかを見ることができる。異なるサイズの端板開口44a及び44bを提供することにより、これは、移植材料が、インプラント10の縦軸の異なる点に沿って異なって分配されることを有利に可能にする。
【0181】
図77は、
図74の拡張可能な固定デバイスの側面図を示す。この視点から、中央傾斜部18の種々の傾斜部460と隣接する端板14、16の傾斜面との間の相互作用を見ることができる。
【0182】
図78は、本発明の実施形態に従って取り外し可能に取り付け可能な板を有する、拡張可能な固定デバイスの代替実施形態の分解図である。固定デバイス10は、第1の端板14、第2の端板16、傾斜面460を有する中央傾斜部18、駆動傾斜部300、及びアクチュエータアセンブリ200を含む多くの類似した特徴部を先の実施形態と共有する。しかしながら、
図78の固定デバイス10は、第1の端板14及び第2の端板16それぞれに取り外し可能に取り付けられる、上板部材604及び下板部材608を含む追加の特徴部も含む。上板部材604及び下板部材608は、隣接する椎体に挿入することができる(
図80に示されるとおり)留め金具または骨ねじを受容するように、有利に構成される。有利に、上板部材604及び下板部材608の追加で、固定デバイス10は、板部材604、608がデバイス10に追加の支持を提供するため、独立型固定デバイスになることができる。いくつかの実施形態において、上板部材604及び/または下板部材608は、固定デバイスの残りの構成要素から取り外し可能に分離可能になることができる。他の実施形態において、上板部材604及び/または下板部材608は、取り外し可能または分離可能ではないように、固定的に取り付けられることができる。
【0183】
拡張可能な固定デバイス10は、第1の端板14及び第2の端板16を含む。
図74の実施形態同様、固定デバイス10は、他のデザインよりも大きい設置面積を含むことができる。いくつかの実施形態において、固定デバイス10は、腰椎側方椎体間固定術等の側方の手技で使用されてもよいが、当業者は、デバイスがこの進入路に限られる必要がないことを理解するであろう。
図78の固定デバイス10が大きな設置面積を有することができると、端板14、16もまた、互いに隣接して配置される複数の貫通開口44a、44bを収容することができる。これらの開口44a、44bは、固定デバイス10の縦方向の長さに沿って、骨成長を有利に収容する。いくつかの実施形態において、開口44aは、開口44bと同じサイズである。他の実施形態において、開口44aは、開口44bとサイズが異なる。
【0184】
図78に示されるとおり、第1の端板14及び第2の端板16は、椎間部材間のデバイスの排出を防止する上で補助する、歯、筋、溝、及び隆起等の表面テクスチャリングを含むことができる。
図78及び81に示されるように、突出面630は、表面テクスチャリングの端の端板14、16の各々の後方部分に形成される。突出面630は、停止部として有利に機能するか、板部材を端板に取り付けるとき、上板部材604及び下板部材608が当接することができる表面を制限する。
図81に示されるとおり、突出面630は、デバイス10全体が均一な高さではないような、先細または角度付きでもよい。これらの特徴部に加え、第1の端板14及び第2の端板16は、端板を板部材に固定するためのねじ640を受容するためのねじ穴630を含むことができる。
【0185】
第1の端板14及び第2の端板16の各々は、板部材に取り付けることができる。第1の端板14は、上板部材604に取り付けることができる一方、第2の端板16は、下板部材608に取り付けることができる。いくつかの実施形態において、上板部材604は、溝または第1の端板14のレッジ648を受容するように構成される陥凹642を備える結合部641を備える。上板部材604の結合部641が、その中に第1の端板14を受容すると、部材同士を容易に固定するために、1つ以上の位置決めねじ640が、上板部材604及び第1の端板14を通して送達され得る。いくつかの実施形態において、下板部材608は、第2の端板16のレッジ649を受容するように構成される溝644を備える結合部643を備える。結合部643がその中に第2の端板16を受容すると、部材同士を容易に固定するために、1つ以上の位置決めねじ646が、下板部材608及び第2の端板16を通して送達され得る。いくつかの実施形態において、上板部材604が、異なる手段によって第1の端板14にピン留めされ得る一方で、下板部材608は、異なる手段によって第2の端板16にピン留めされ得る。
【0186】
上板部材604は、上方椎間部材内へ挿入するための骨留め金具654を受容するための第1の開口614と、骨留め金具654が上板部材604内へ挿入されると、骨留め金具654の後退を防止するための阻止位置決めねじ621を受容するための第2の開口612とを備える。いくつかの実施形態において、阻止位置決めねじ621は、第1の開口614を通る骨留め金具654の通路を可能にする、(
図78に示される)切欠部660を備えることができる。骨留め金具654が第1の開口614を通過すると、阻止位置決めねじ621を、骨留め金具654の頭部に当接するために回転させることができ、それによって骨留め金具654の後退を防止することができる。下板部材608は、上方椎間部材内へ挿入するための骨留め金具658を受容するための第1の開口618、及び骨留め金具658が下板部材608内へ挿入されると、骨留め金具658の後退を防止するための異なる阻止位置決めねじ622を受容するための異なる第2の開口616を備える。いくつかの実施形態において、阻止位置決めねじ622は、第1の開口618を通る骨留め金具658の通路を可能にする、切欠部660を備えることができる。骨留め金具658が第1の開口618を通過すると、阻止位置決めねじ622を、骨留め金具658の頭部に当接するために回転させることができ、それによって骨留め金具658の後退を防止することができる。
【0187】
有利に、上板部材604及び下板部材606の両方ともに、任意である。いくつかの実施形態において、外科医は、上板部材604及び下板部材606のうちの1つのみをデバイス10に取り付ける選択をすることができる。さらに、上板部材604及び下板部材606の両方ともに、所望であれば除去することが可能であるように、取り外し可能に取り付けられることができる。さらに、当業者は、上板部材604及び下板部材606が、
図78に示されるとおりの形状である必要がないことを、理解するであろう。異なるサイズ及び形状の他の板部材が、端板に取り付けられることができ、それによって異なる患者の解剖学的構造を収容することができる、モジュラーシステムを有利に提供することができる。
【0188】
端板14と端板16との間は、中央傾斜部18である。中央傾斜部18は、隣接する端板の傾斜/角度付きの面と係合するように構成される、第1の拡張部412及び複数の傾斜/角度付き部分460a、460b、460c、460dを含む。
図74の実施形態のとおり、中央傾斜部18は、移植片送達穴515に隣接する貫通孔418を含むことができる。中央傾斜部18は、駆動傾斜部300に取り付けることができる。中央傾斜部の貫通孔418は、駆動傾斜部の孔366と整列することができる一方、中央傾斜部18の移植片送達穴515は、駆動傾斜部300の移植片送達穴512と整列することができる。いくつかの実施形態において、移植片送達穴515は、ねじ山付きでもよい。さらに、いくつかの実施形態において、移植片送達穴515は、移植片送達穴515を通して材料を送達する上で補助することができる、移植片漏斗取り付け具を含むことができる。
【0189】
先の実施形態のとおり、アクチュエータアセンブリ200は、駆動傾斜部300内及び中央傾斜部18内を通過することができる。アクチュエータアセンブリ200は、固定デバイス10の高さを増大または減少させるために、使用することができる。
【0190】
図79は、板部材が端板に取り付けられた
図78の固定デバイス10の側面図である。この視点から、どのようにして上板部材604の結合部641が、第1の端板14のレッジ648を受容し、どのようにして下板部材608の結合部643が、第2の端板16のレッジ649を受容するかを見ることができる。
【0191】
図80は、拡張状態にある、
図78の固定デバイス10の上面斜視図である。この実施形態に示されるとおり、第2の端板16から離れた第1の端板14の拡張は、下板部材608から離れた上板部材604の拡張ももたらす。
【0192】
図81は、
図78の固定デバイス10の背面図である。この視点から、そこに取り付けられた板部材によって当接され得る、第1の端板に形成された突出面630a及び第2の端板に形成された突出面630bを見ることができる。
【0193】
図82A及び82Bは、本発明の実施形態に従って異なる取り付け可能な板を有する、代替の拡張可能な固定デバイスの背面図である。
図82Aは、第1の上板部材604a及び第1の上板部材608aを示し、各々が、特定の配向を有する。
図82Bは、第2の上板部材604b及び第2の上板部材608bを示し、各々が、特定の配向を有する。板部材604及び608がモジュラーかつ取り外し可能に取り付け可能であるので、外科医は、患者の解剖学的差異に従って、種々の患者に取り付けるための異なる配向を有する異なる板部材の中から、有利に選択することができる。
【0194】
このように本発明について説明したが、本発明は多くの点において異なってもよいことは明白であろう。そのような変形例は、本発明の主旨及び範囲からの逸脱として見なされるものではなく、全てのそのような変形例は、当業者には明白であるように、以下の特許請求の範囲の範囲内に含まれることが企図される。個々の実施形態が論じられるが、本発明は、これら実施形態のすべての組み合わせを包含する。
【図面の簡単な説明】
【0195】
【
図1】本発明に従う隣接する椎骨間に示される拡張可能な固定デバイスの一実施形態の側面図である。
【
図2】本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される
図1の拡張可能な固定デバイスの正面斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図1の拡張可能な固定デバイスの正面斜視図である。
【
図4】本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される
図1の拡張可能な固定デバイスの背面斜視図である。
【
図5】本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図1の拡張可能な固定デバイスの背面斜視図である。
【
図6】本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される
図1の拡張可能な固定デバイスの側面図である。
【
図7】本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図1の拡張可能な固定デバイスの側面図である。
【
図8】本発明の一実施形態に従う、
図1の拡張可能な固定デバイスの中央傾斜部の斜視図である。
【
図9】本発明の一実施形態に従う、
図1の拡張可能な固定デバイスの駆動傾斜部の斜視図である。
【
図10】本発明の一実施形態に従う、
図1の拡張可能な固定デバイスの端板の斜視図である。
【
図11】本発明の一実施形態に従う、内視鏡管を通した椎間板腔内への拡張可能な固定デバイスの一実施形態の第1の端板の配置を示す斜視図である。
【
図12】本発明の一実施形態に従う、内視鏡管を通した椎間板腔内への拡張可能な固定デバイスの第2の端板の配置を示す斜視図である。
【
図13】本発明の一実施形態に従う、内視鏡管を通した椎間板腔内への拡張可能な固定デバイスの中央傾斜部の配置を示す斜視図である。
【
図14】本発明の一実施形態に従う、拡張可能な固定デバイスの拡張を示す斜視図である。
【
図15】異なる端板を有する
図1の拡張可能な固定デバイスの側面概略図である。
【
図16】異なる様式の端板の拡張を示す、
図1の拡張可能な固定デバイスの部分側面概略図である。
【
図17】隣接する椎骨間に示される人工端板を含む
図1の拡張可能な固定デバイスの側面概略図である。
【
図18】本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される拡張可能な固定デバイスの代替実施形態の正面斜視図である。
【
図19】本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図18の拡張可能な固定デバイスの正面斜視図である。
【
図20】本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される
図18の拡張可能な固定デバイスの背面斜視図である。
【
図21】本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図18の拡張可能な固定デバイスの背面斜視図である。
【
図22】本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される
図18の拡張可能な固定デバイスの側面図である。
【
図23】本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図18の拡張可能な固定デバイスの側面図である。
【
図24】本発明の一実施形態に従う、
図18の拡張可能な固定デバイスの端板の斜視図である。
【
図25】本発明の一実施形態に従う、
図18の拡張可能な固定デバイスの中央傾斜部の斜視図である。
【
図26】本発明の一実施形態に従う、
図18の拡張可能な固定デバイスの中央傾斜部の側面図である。
【
図27】本発明の一実施形態に従う、
図18の拡張可能な固定デバイスの中央傾斜部の上面図である。
【
図28】本発明の一実施形態に従う、
図18の拡張可能な固定デバイスの中央傾斜部の配置を示す斜視図である。
【
図29】本発明の一実施形態に従う、
図18の拡張可能な固定デバイスの第1の端板の配置を示す斜視図である。
【
図30】本発明の一実施形態に従う、
図18の拡張可能な固定デバイスの第2の端板の配置を示す斜視図である。
【
図31】本発明の一実施形態に従う、
図18の拡張可能な固定デバイスの作動部材の配置を示す斜視図である。
【
図32】本発明の一実施形態に従う、
図18の拡張可能な固定デバイスの拡張を示す斜視図である。
【
図33】本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される拡張可能な固定デバイスの代替実施形態の正面斜視図である。
【
図34】本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図33の拡張可能な固定デバイスの正面斜視図である。
【
図35】本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される
図33の拡張可能な固定デバイスの背面斜視図である。
【
図36】本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図33の拡張可能な固定デバイスの背面斜視図である。
【
図37】本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される
図33の拡張可能な固定デバイスの側面断面図である。
【
図38】本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図33の拡張可能な固定デバイスの側面断面図である。
【
図39】本発明の一実施形態に従う、
図33の拡張可能な固定デバイスの端板の斜視図である。
【
図40】本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される拡張可能な固定デバイスの代替実施形態の背面斜視図である。
【
図41】本発明の一実施形態に従う、部分的に拡張された位置に示される
図40の拡張可能な固定デバイスの背面斜視図である。
【
図42】本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図40の拡張可能な固定デバイスの背面斜視図である。
【
図43】本発明の一実施形態に従う、
図40の拡張可能な固定デバイスの側面分解図である。
【
図44】本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される
図40の拡張可能な固定デバイスの側面断面図である。
【
図45】本発明の一実施形態に従う、
図40の拡張可能な固定デバイスの端板の斜視図である。
【
図46】本発明の一実施形態に従う、
図40の拡張可能な固定デバイスの中央傾斜部の斜視図である。
【
図47】本発明の一実施形態に従う、
図40の拡張可能な固定デバイスの駆動傾斜部の斜視図である。
【
図48】本発明の一実施形態に従う、
図40の拡張可能な固定デバイスの駆動傾斜部の斜視図である。
【
図49】本発明の一実施形態に従う、
図40の拡張可能な固定デバイスの駆動傾斜部の斜視図である。
【
図50】本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される拡張可能な固定デバイスの代替実施形態の背面斜視図である。
【
図51】本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図50の拡張可能な固定デバイスの側面断面図である。
【
図52】本発明の一実施形態に従う、
図50の拡張可能な固定デバイスの分解図である。
【
図53】本発明の一実施形態に従う、非拡張位置に示される
図50の拡張可能な固定デバイスの上面図である。
【
図54】本発明の一実施形態に従う、拡張位置に示される
図50の拡張可能な固定デバイスの後方図である。
【
図55】本発明の一実施形態に従う、
図50の拡張可能な固定デバイスの端板の斜視図である。
【
図56】本発明の一実施形態に従う、
図50の拡張可能な固定デバイスの中央傾斜部の斜視図である。
【
図57】本発明の一実施形態に従う、
図50の拡張可能な固定デバイスの駆動傾斜部の斜視図である。
【
図58】本発明の一実施形態に従う、拡張可能な固定デバイスの代替実施形態の分解図である。
【
図59】本発明の一実施形態に従う、非拡張位置にある
図58の拡張可能な固定デバイスの背面斜視図である。
【
図60】本発明の一実施形態に従う、拡張位置にある
図58の拡張可能な固定デバイスの背面斜視図である。
【
図61】本発明の一実施形態に従う、非拡張位置にある
図58の拡張可能な固定デバイスの側面断面図である。
【
図62】本発明の一実施形態に従う、拡張位置にある
図58の拡張可能な固定デバイスの側面断面図である。
【
図63】本発明の一実施形態に従う、非拡張位置にある
図58の拡張可能な固定デバイスの上面図である。
【
図64】本発明の一実施形態に従う、拡張可能な固定デバイスの代替実施形態の分解図である。
【
図65】本発明の一実施形態に従う、非拡張位置にある
図63の拡張可能な固定デバイスの側面断面図である。
【
図66】本発明の一実施形態に従う、拡張位置にある
図64の拡張可能な固定デバイスの側面断面図である。
【
図67】本発明の一実施形態に従う、拡張可能な固定デバイスの代替実施形態の分解図である。
【
図68】本発明の実施形態に従う拡張器を図示する。
【
図69】本発明の実施形態に従うカニューレを図示する。
【
図70】本発明の実施形態に従うカニューレを図示する。
【
図71】本発明の実施形態に従うカニューレを図示する。
【
図72】本発明の実施形態に従うカニューレを図示する。
【
図73】本発明の実施形態に従うカニューレを図示する。
【
図74】本発明の実施形態に従う、移植片送達穴を有する拡張可能な固定デバイスの代替実施形態の分解図である。
【
図78】本発明の実施形態に従う、取り外し可能に取り付け可能な板を有する拡張可能な固定デバイスの代替実施形態の分解図である。
【
図82A】本発明の実施形態に従う、異なる取り付け可能な板を有する代替の拡張可能な固定デバイスの背面図である。
【
図82B】本発明の実施形態に従う、異なる取り付け可能な板を有する代替の拡張可能な固定デバイスの背面図である。