特許第6516643号(P6516643)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6516643
(24)【登録日】2019年4月26日
(45)【発行日】2019年5月22日
(54)【発明の名称】粉粒体供給装置
(51)【国際特許分類】
   A01C 15/00 20060101AFI20190513BHJP
   A01M 9/00 20060101ALI20190513BHJP
【FI】
   A01C15/00 J
   A01C15/00 F
   A01M9/00 D
   A01M9/00 J
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-188639(P2015-188639)
(22)【出願日】2015年9月25日
(65)【公開番号】特開2017-60447(P2017-60447A)
(43)【公開日】2017年3月30日
【審査請求日】2017年12月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】濱田 晃次
(72)【発明者】
【氏名】中村 太郎
(72)【発明者】
【氏名】中川 善清
【審査官】 中村 圭伸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−165790(JP,A)
【文献】 特開昭49−110084(JP,A)
【文献】 特開2015−112072(JP,A)
【文献】 特開平09−107751(JP,A)
【文献】 実公昭56−042255(JP,Y2)
【文献】 実開平02−011950(JP,U)
【文献】 特開昭57−184799(JP,A)
【文献】 米国特許第04296695(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01C 7/04 − 7/20
A01C 11/00 − 11/02
A01C 15/00 − 23/04
A01M 9/00
B65G 53/00 − 53/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一粉粒体供給装置によって供給される粉粒体を搬送する第一中空部材と、第二粉粒体供給装置によって供給される粉粒体を搬送する第二中空部材と、が備えられており、
前記第一中空部材によって搬送された粉粒体と前記第二中空部材によって搬送された粉粒体とを合流させて田面に供給するように構成されており、
前記第二中空部材は、前記第一中空部材の外周の上側から前記第一中空部材の内部に差し込まれることで前記第一中空部材に接続するチューブと、前記チューブに外嵌するホースとを備えており、
前記チューブに、前記第一中空部材の外周の上側に当接して前記第一中空部材に対する前記チューブの差し込み長さ及び差し込み角度を決定する当接部が設けられ、前記チューブのうち、前記ホースが外嵌する部位の外周に大径となる突状環が形成されている粉粒体供給装置。
【請求項2】
前記当接部は、前記チューブの外周部の全周に亘って設けられている請求項1に記載の粉粒体供給装置。
【請求項3】
前記第一中空部材のうち前記当接部に対応する部分は、断面形状が円弧形状の円弧部分であり、
前記当接部は、前記円弧部分の外周面の形状に沿う形状に形成されている請求項1又は2に記載の粉粒体供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第一粉粒体供給装置によって供給される粉粒体を搬送する第一中空部材と、第二粉粒体供給装置によって供給される粉粒体を搬送する第二中空部材と、が備えられており、第一中空部材によって搬送された粉粒体と第二中空部材によって搬送された粉粒体とを合流させて田面に供給するように構成されている粉粒体供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような粉粒体供給装置として、例えば、特許文献1に記載の粉粒体供給装置が既に知られている。特許文献1に記載の粉粒体供給装置は、第一粉粒体供給装置(文献では「肥料貯留部」)によって供給される粉粒体を搬送する第一中空部材(文献では「第1ロート部」、「第1ホース部」)と、第二粉粒体供給装置(文献では「薬剤貯留部」)によって供給される粉粒体を搬送する第二中空部材(文献では「第2ホース」)と、が備えられており、第一中空部材によって搬送された粉粒体と第二中空部材によって搬送された粉粒体とを合流させて田面に供給するように構成されている。第二中空部材は、第一中空部材の外周側から第一中空部材の内部に差し込まれた状態で、第一中空部材に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第2613700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の粉粒体供給装置では、第二中空部材を第一中空部材に接続する際に、第一中空部材に対する第二中空部材の差し込み長さ及び差し込み角度が、バラツキ易い。この点、第二中空部材が第一中空部材に規定通りの差し込み長さ及び差し込み角度で差し込まれていないと、第二中空部材によって搬送された粉粒体が、第一中空部材によって搬送された粉粒体に上手く合流しない虞がある。
【0005】
上記状況に鑑み、第一中空部材に対する第二中空部材の差し込み長さ及び差し込み角度を一定にするのが容易な粉粒体供給装置が要望されている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の特徴は、
第一粉粒体供給装置によって供給される粉粒体を搬送する第一中空部材と、第二粉粒体供給装置によって供給される粉粒体を搬送する第二中空部材と、が備えられており、
前記第一中空部材によって搬送された粉粒体と前記第二中空部材によって搬送された粉粒体とを合流させて田面に供給するように構成されており、
前記第二中空部材は、前記第一中空部材の外周の上側から前記第一中空部材の内部に差し込まれることで前記第一中空部材に接続するチューブと、前記チューブに外嵌するホースとを備えており、
前記チューブに、前記第一中空部材の外周の上側に当接して前記第一中空部材に対する前記チューブの差し込み長さ及び差し込み角度を決定する当接部が設けられ、前記チューブのうち、前記ホースが外嵌する部位の外周に大径となる突状環が形成されていることにある。
ここで、「合流」とは、第一中空部材によって搬送された粉粒体と第二中空部材によって搬送された粉粒体とが合流して田面に供給される形態の他、第一中空部材によって搬送された粉粒体と第二中空部材によって搬送された粉粒体とが別々に田面に供給される形態も含んでいる。すなわち、「合流」とは、第一中空部材の搬送経路と第二中空部材の搬送経路とが合流していることを意味している。
【0007】
本特徴構成によれば、第二中空部材を第一中空部材に接続する際に、当接部が第一中空部材の外周面に当接して第一中空部材に対する第二中空部材の差し込み長さ及び差し込み角度が決定される。これにより、第一中空部材に対する第二中空部材の差し込み長さ及び差し込み角度を、容易に一定にすることができる。
【0008】
さらに、本発明において、
前記当接部は、前記チューブの外周部の全周に亘って設けられていると好適である。
【0009】
本特徴構成によれば、当接部が第二中空部材の外周部においてその全周に亘って第一中空部材の外周面に当接するため、当接部が第一中空部材の外周面に当接した状態でぐらつき難く、当接部を第一中空部材の外周面にしっかりと当接させることができる。
【0010】
さらに、本発明において、
前記第一中空部材のうち前記当接部に対応する部分は、断面形状が円弧形状の円弧部分であり、
前記当接部は、前記円弧部分の外周面の形状に沿う形状に形成されていると好適である。
【0011】
本特徴構成によれば、第一中空部材が、例えば、丸パイプ状部材によって構成されている場合でも、当接部が円弧部分の外周面に沿う状態で当接するため、当接部が円弧部分の外周面に当接した状態でぐらつき難く、当接部を円弧部分の外周面にしっかりと当接させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】田植機を示す左側面図である。
図2】田植機の後部を示す平面図である。
図3】田植機の後部を示す左側面図である。
図4】苗植付装置及び薬剤供給装置を示す背面図である。
図5】薬剤供給ユニットを示す背面図である。
図6】接続部材に対するチューブの接続状態を示す左側面断面図である。
図7】チューブを示す縦断面図である。
図8】チューブを示す背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。なお、以下の説明では、図1及び図2に示す矢印Fの方向を「機体前側」、矢印Bの方向を「機体後側」、図2に示す矢印Lの方向を「機体左側」、矢印Rの方向を「機体右側」とする。
【0014】
〔田植機の全体構成〕
図1から図5には、本発明に係る「粉粒体供給装置」を備えた田植機を示している。この田植機には、左右一対の前輪1及び左右一対の後輪2と、左右一対の前輪1及び左右一対の後輪2で支持される機体3と、が備えられている。機体3の前部には、エンジン4及びミッションケース5が設けられている。ミッションケース5には、株間変速装置(図示省略)、植付クラッチ(図示省略)等が収容されている。
【0015】
機体3の後部には、ステップ6が設けられている。ステップ6において、ステップ6の前部には、運転座席7が設けられていると共に、ステップ6の後部には、施肥装置8(本発明に係る「第一粉粒体供給装置」に相当)が設けられている。
【0016】
機体3の後端部には、苗植付装置9(例えば、六条植型式)がリンク機構10を介して昇降可能に支持されている。苗植付装置9と機体3とに亘って、苗植付装置9を昇降させる油圧シリンダ11が設けられている。苗植付装置9の後方には、薬剤供給装置12(本発明に係る「第二粉粒体供給装置」に相当)が設けられている。
【0017】
〔苗植付装置〕
苗植付装置9には、伝動ケース13と、伝動ケース13の後部に機体左右方向に延びる軸心周りで回転駆動可能に支持された一対の回転ケース14と、回転ケース14の両遊端部に設けられた一対の植付アーム15と、機体左右方向に往復横送り駆動可能な苗載せ台16と、フロート17と、が備えられている。本実施形態では、苗植付装置9に伝動ケース13が三つ、フロート17が三つ備えられている。
【0018】
苗植付装置9には、エンジン4の動力が走行用の静油圧式無段変速装置(図示省略)、前記株間変速装置及び前記植付クラッチからPTO軸18を介して伝達される。そして、苗載せ台16が機体左右方向に往復横送り駆動されるのに伴って、回転ケース14が回転駆動されて、一対の植付アーム15が交互に苗載せ台16の下部から苗を取り出して田面に植え付ける。
【0019】
〔施肥装置〕
施肥装置8には、粉粒体の肥料を貯留する肥料ホッパー19と、肥料ホッパー19内の肥料を繰り出す肥料繰り出し部20と、ブロア21と、が備えられている。本実施形態では、施肥装置8に肥料繰り出し部20が四つ備えられている。施肥装置8では、エンジン4の動力がミッションケース5から伝動軸22を介して回転動力として機体後部から取り出されて、伝動軸22の回転動力が駆動部材23を介して上下往復動力として肥料繰り出し部20に伝達される。
【0020】
ブロア21は、施肥装置8の左側部に配置されている。ブロア21からダクト24をステップ6の下側を通ってエンジン4の付近まで延出して、エンジン4付近の高温の空気をブロア21によって吸引するようにしている。ブロア21は、電動モータ(図示省略)によって駆動されるように構成されている。
【0021】
フロート17の左右両側部には、それぞれ作溝器25が連結されている。作溝器25は、田面に植え付けられる苗の横側に位置するように、回転ケース14の前方に配置されている。作溝器25の上部には、接続部材26が取り付けられている。
【0022】
右端の肥料繰り出し部20と、右端のフロート17における二つの作溝器25(接続部材26)とに亘って、二本の肥料ホース27が設けられている。左端の肥料繰り出し部20と、左端のフロート17における二つの作溝器25(接続部材26)とに亘って、二本の肥料ホース27が設けられている。左端の肥料繰り出し部20と右端の肥料繰り出し部20との間に位置する二つの肥料繰り出し部20と、左右真ん中のフロート17における二つの作溝器25(接続部材26)とに亘って、二本の肥料ホース27が設けられている。
【0023】
肥料ホース27は、施肥装置8によって供給される肥料を搬送するものであり、例えば、可撓性を有する合成樹脂製の部材(例えば、ゴムホース)によって構成されている。肥料ホース27と接続部材26とを合わせたものが、本発明に係る「第一中空部材」に相当する。
【0024】
〔薬剤供給装置〕
薬剤供給装置12には、三組の薬剤供給ユニットが備えられている。一組の薬剤供給ユニットは、粉状体の薬剤(例えば、殺虫剤、殺菌剤)を貯留する薬剤ホッパー28が一つと、薬剤ホッパー28内の薬剤を繰り出す薬剤繰り出し部29が二つと、によって構成されている。薬剤繰り出し部29と接続部材26とに亘って、薬剤ホース30が設けられている。
【0025】
薬剤ホース30は、薬剤供給装置12によって供給される薬剤を搬送するものであり、例えば、可撓性を有する合成樹脂製の部材(例えば、ゴムホース)によって構成されている。薬剤ホース30は、チューブ31を介して接続部材26に接続されている。薬剤ホース30とチューブ31とを合わせたものが、本発明に係る「第二中空部材」に相当する。
【0026】
薬剤繰り出し部29の内部には、繰り出し用の回転体(図示省略)が機体左右方向に延びる軸心周りで回転可能に設けられている。各薬剤供給ユニットにおいて、左側の薬剤繰り出し部29と右側の薬剤繰り出し部29とに亘って、伝動軸32が設けられている。伝動軸32には、ワンウェイクラッチ(図示省略)を介して揺動アーム33が連結されている。揺動アーム33は、駆動機構34を介して回転ケース14に連動連係されている。回転ケース14の回転に伴って揺動アーム33が往復揺動されると、伝動軸32が一定方向に所定角度ずつ回転駆動される。
【0027】
〔施肥及び薬剤の田面への供給〕
施肥装置8では、肥料ホッパー19内の肥料が肥料繰り出し部20によって所定量ずつ繰り出されて、ブロア21の搬送楓を受けながら肥料ホース27によって作溝器25側に搬送される。一方、薬剤供給装置12では、薬剤ホッパー28内の薬剤が薬剤繰り出し部29によって所定量ずつ繰り出されて、薬剤ホース30によって作溝器25側に搬送される。そして、肥料ホース27によって搬送された肥料と薬剤ホース30によって搬送された薬剤とが接続部材26で合流して、作溝器25から田面(作溝器25によって田面に形成された溝)に供給される。
【0028】
ここで、「合流」とは、肥料ホース27及び接続部材26によって搬送された肥料と薬剤ホース30及びチューブ31によって搬送された薬剤とが合流して田面に供給される形態の他、肥料ホース27及び接続部材26によって搬送された肥料と薬剤ホース30及びチューブ31によって搬送された薬剤とが別々に田面に供給される形態も含んでいる。すなわち、「合流」とは、肥料ホース27及び接続部材26の搬送経路と薬剤ホース30及びチューブ31の搬送経路とが合流していることを意味している。
【0029】
〔接続部材〕
図6に示すように、接続部材26には、蛇腹部26Aと、蛇腹部26Aの上端部に設けられて肥料ホース27が連結される連結部26Bと、蛇腹部26Aの下端部に設けられて作溝器25が取り付けられる取付部26Cと、が備えられている。接続部材26は、例えば、合成樹脂製の部材によって構成されている。
【0030】
連結部26Bは、蛇腹部26Aの上端部から前傾姿勢で上方に延出されている。連結部26Bには、肥料ホース27が外嵌されている。連結部26Bは、例えば、合成樹脂製の丸パイプ状部材によって構成されている。連結部26Bの上端部の外周部には、突状環26a(本実施形態では、例えば、二つの突状環26a)が形成されている。これにより、連結部26Bの外周部と肥料ホース27の内周部との間の隙間から雨水等が接続部材26の内部に侵入しないように、防水性を高めている。また、連結部26Bの上端部の内周部には、上端部側ほど内径が拡径するテーパ部26bが形成されている。これにより、連結部26Bの上端部において、肥料が流れ易くなって堆積し難くなる。
【0031】
〔チューブ〕
図6から図8に示すように、チューブ31には、薬剤ホース30が連結される連結部31Aと、接続部材26に接続される接続部31Bと、が備えられている。チューブ31の外周部には、フランジ部31C(本発明に係る「当接部」に相当)が形成されている。チューブ31は、例えば、合成樹脂製の丸パイプ状部材によって構成されている。チューブ31は、側面視において、その軸心C1が連結部26Bの軸心C2に対して所定の角度(差し込み角度)θで傾斜する状態で、連結部26Bに接続されている。本実施形態では、差し込み角度θは、例えば、45度以上90度以下の角度に設定されている。
【0032】
連結部31Aには、薬剤ホース30が外嵌されている。連結部31Aの上端部には、拡径部31aが形成されている。拡径部31aの内周部には、上端部側ほど内径が拡径するテーパ部31bが形成されている。これにより、連結部31Aの上端部において、薬剤が流れ易くなって堆積し難くなる。また、連結部31Aの外周部のうち拡径部31aとフランジ部31Cとの間の部分には、突状環31c(本実施形態では、例えば、一つの突状環31c)が形成されている。これにより、連結部31Aの外周部と薬剤ホース30の内周部との間の隙間から雨水等がチューブ31の内部に侵入しないように、防水性を高めている。
【0033】
接続部31Bは、連結部26Bの外周側から連結部26Bの内部に差し込まれた状態で、連結部26Bに接続されている。連結部26Bに対するチューブ31の差し込み長さ(連結部26Bの内周面からのチューブ31の差し込み長さ)Lが、連結部26Bの肥料搬送方向における上流側の方が下流側よりも長くなるように、接続部31Bのうち肥料搬送方向上流側の端部31dを、接続部31Bのうち肥料搬送方向下流側の端部31eよりも連結部26Bの軸心C2側に位置させていると共に、接続部31Bのうち肥料搬送方向下流側の端部31eを連結部26Bの内周面と面一となるようにしている。
【0034】
フランジ部31Cは、チューブ31の軸心C1に対して所定の角度(差し込み角度)θで傾斜する状態で、チューブ31の外周部の全周に亘って設けられている。フランジ部31Cは、連結部26Bのうちフランジ部31Cに対応する部分の外周面の曲面形状に沿う曲面形状に形成されている。
【0035】
以上のような構成によれば、チューブ31を接続部材26に接続する際に、フランジ部31Cが連結部26Bの外周面に当接して連結部26Bに対するチューブ31の差し込み長さL及び差し込み角度θが決定される。これにより、連結部26Bに対するチューブ31の差し込み長さL及び差し込み角度θを、容易に一定にすることができる。
【0036】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、フランジ部31Cは、チューブ31の外周部の全周に亘って設けられているが、チューブ31の外周部の一部に設けられていてもよい。
【0037】
(2)上記実施形態では、連結部26Bは、丸パイプ状部材によって構成されているが、角パイプ状部材によって構成されていてもよい。この場合、フランジ部31Cは、連結部26Bのうちフランジ部31Cに対応する部分の外周面の平面形状に沿う平面形状に形成されているとよい。
【0038】
(3)上記実施形態では、チューブ31にテーパ部31bが備えられているが、テーパ部31bが備えられていなくてもよい。
【0039】
(4)上記実施形態では、チューブ31に突状環31cが一つ備えられているが、突状環31cの数は、上記実施形態に限定されるものではない。なお、チューブ31に突状環31cが備えられていなくてもよい。
【0040】
(5)上記実施形態では、「第一粉粒体供給装置」が施肥装置8であり、「第二粉粒体供給装置」が薬剤供給装置12であるが、本発明はこれに限定されない。例えば、「第一粉粒体供給装置」が施肥装置8であり、「第二粉粒体供給装置」が別種の肥料用の施肥装置であってもよい。あるいは、「第二粉粒体供給装置」が薬剤供給装置12であり、「第一粉粒体供給装置」が別種の薬剤用の薬剤供給装置であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、田植機の他、直播機にも利用可能である。
【符号の説明】
【0042】
8 施肥装置(第一粉粒体供給装置)
12 薬剤供給装置(第二粉粒体供給装置)
26 接続部材(第一中空部材)
27 肥料ホース(第一中空部材)
30 薬剤ホース(第二中空部材)
31 チューブ(第二中空部材)
31C フランジ部(当接部)
L 差し込み長さ
θ 差し込み角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8