特許第6516852号(P6516852)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6516852
(24)【登録日】2019年4月26日
(45)【発行日】2019年5月22日
(54)【発明の名称】中空糸膜バンドル及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01M 8/04291 20160101AFI20190513BHJP
   H01M 8/04 20160101ALI20190513BHJP
   B01D 63/02 20060101ALI20190513BHJP
   B01D 63/00 20060101ALI20190513BHJP
   B01D 69/08 20060101ALI20190513BHJP
   B01D 71/16 20060101ALI20190513BHJP
   B01D 71/34 20060101ALI20190513BHJP
   B01D 71/40 20060101ALI20190513BHJP
   B01D 71/42 20060101ALI20190513BHJP
   B01D 71/68 20060101ALI20190513BHJP
【FI】
   H01M8/04291
   H01M8/04
   B01D63/02
   B01D63/00 510
   B01D69/08
   B01D71/16
   B01D71/34
   B01D71/40
   B01D71/42
   B01D71/68
【請求項の数】12
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-542116(P2017-542116)
(86)(22)【出願日】2016年2月12日
(65)【公表番号】特表2018-505053(P2018-505053A)
(43)【公表日】2018年2月22日
(86)【国際出願番号】KR2016001448
(87)【国際公開番号】WO2016129958
(87)【国際公開日】20160818
【審査請求日】2017年8月10日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0021601
(32)【優先日】2015年2月12日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】314003797
【氏名又は名称】コーロン インダストリーズ インク
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】オ,ヨン ソク
(72)【発明者】
【氏名】キム,キョン ジュ
(72)【発明者】
【氏名】リ,ジン ヒョン
【審査官】 ▲高▼ 美葉子
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−070431(JP,A)
【文献】 特表2014−522313(JP,A)
【文献】 特開平10−151327(JP,A)
【文献】 特開2014−117651(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/069162(WO,A1)
【文献】 再公表特許第2009/072283(JP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 53/22
B01D 61/00−71/82
C02F 1/44
D01F 1/00− 6/96
D01F 9/00− 9/04
D01D 1/00−13/02
H01M 8/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の中空糸膜からなり、燃料電池用加湿器に用いられる中空糸膜バンドルであって、
前記複数の中空糸膜の間には、流体の流路を形成するとともにスペーサーの役割を果たす、複数の原糸が配置されてバンドルをなしており、
前記原糸には、ATY工法で製造されたATY糸又はDTY工法で製造されたDTY糸が使用されており、
前記複数の中空糸膜は一方向に配列され、前記複数の原糸は、中空糸膜の配列方向に沿って配置されており、
前記のATY糸又はDTY糸は、屈折及び屈曲を有することで、原糸の表面に撚り、毛羽及び凹凸が形成され、原糸の周辺に所定の空間を形成することができるのであり、この周辺の空間によって、複数の中空糸膜の間に十分な空間が確保されることで、中空糸膜の外側へと流体が容易に移動できることを特徴とする、中空糸膜バンドル。
【請求項2】
前記中空糸膜は、PVDF(ポリフッ化ビニリデン;polyvinylidene fluoride)、ポリアクリロニトリル(polyacrylonitrile)、ポリアクリロニトリル共重合体、ポリスルホン(polysulfone)、スルホン化ポリスルホン(sulfonated polysulfone)、ポリエーテルスルホン(polyethersulfone)、セルロースアセテート(cellulose acetate)、セルローストリアセテート(cellulose triacetate)、ポリメチルメタクリレート(polymethyl methacrylate)、及びこれらの混合物で構成された群から選択されたいずれか1つを含むことを特徴とする、請求項1に記載の中空糸膜バンドル。
【請求項3】
前記原糸は、ポリフッ化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル及びガラス繊維で構成された群から1つ以上選択されたモノフィラメントであるか、またはマルチフィラメントであるか、またはモノフィラメントとマルチフィラメントが混合されたことを特徴とする、請求項1に記載の中空糸膜バンドル。
【請求項4】
前記中空糸膜と前記原糸は、中空糸膜100本あたり、原糸1〜600本の比率で混合されてバンドルをなしていることを特徴とする、請求項1に記載の中空糸膜バンドル。
【請求項5】
前記中空糸膜の外径は300〜2000μmであることを特徴とする、請求項1に記載の中空糸膜バンドル。
【請求項6】
前記原糸の外径は0.01〜3mmであることを特徴とする、請求項1に記載の中空糸膜バンドル。
【請求項7】
請求項1に記載の、燃料電池用加湿器に用いられる中空糸膜バンドルを製造する方法であって、
ノズルに紡糸原液を供給し、紡糸して、複数の中空糸膜を形成する紡糸ステップと、
前記紡糸ステップで形成された前記複数の中空糸膜を凝固させる凝固ステップと、
前記複数の中空糸膜の間に、ATY工法(空気噴射式織物法)で製造されたATY(エアジェット・テキスチャード加工糸)、またはDTY工法で製造されたDTY(延伸・仮より加工糸)である、複数の原糸を投入してバンドルを形成する原糸投入ステップとを含み、
前記複数の中空糸膜は一方向に配列され、前記複数の原糸は、中空糸膜の配列方向に沿って配置されており、
前記のATY糸又はDTY糸は、屈折及び屈曲を有することで、原糸の表面に撚り、毛羽及び凹凸が形成され、原糸の周辺に所定の空間を形成することができるのであり、この周辺の空間によって、複数の中空糸膜の間に十分な空間が確保されることで、中空糸膜の外側へと流体が容易に移動できることを特徴とする、中空糸膜バンドルの製造方法。
【請求項8】
前記原糸投入ステップの後に、前記バンドルを洗浄する洗浄ステップと、
前記洗浄ステップで洗浄されたバンドルを巻き取る巻き取りステップとをさらに含むことを特徴とする、請求項に記載の中空糸膜バンドルの製造方法。
【請求項9】
前記凝固ステップの後には、前記複数の中空糸膜を洗浄した後、前記複数の中空糸膜の間に、複数の原糸を投入して前記バンドルを形成する前記原糸投入ステップを行い、
前記原糸投入ステップの後に、前記バンドルを巻き取る巻き取りステップを行うことを特徴とする、請求項に記載の中空糸膜バンドルの製造方法。
【請求項10】
請求項1に記載の、燃料電池用加湿器に用いられる中空糸膜バンドルを製造する方法であって、
ノズルに支持ケーブルを供給する支持ケーブル供給ステップと、
前記ノズルに紡糸原液を供給して紡糸することで、前記支持ケーブルの外面に紡糸原液を塗布して複数のドーピング糸を形成する紡糸ステップと、
前記紡糸ステップで形成された複数のドーピング糸を凝固させる凝固ステップと、
前記複数のドーピング糸の間に、ATY工法(空気噴射式織物法)で製造されたATY(エアジェット・テキスチャード加工糸)、またはDTY工法で製造されたDTY(延伸・仮より加工糸)である、複数の原糸を投入してドーピングバンドルを形成する原糸投入ステップと、
前記ドーピングバンドルを一定の長さに切断する切断ステップと、
前記切断されたドーピングバンドル内の前記支持ケーブルを溶解して除去する支持ケーブル溶解ステップとを含み、
前記複数の中空糸膜は一方向に配列され、前記複数の原糸は、中空糸膜の配列方向に沿って配置されており、
前記のATY糸又はDTY糸は、屈折及び屈曲を有することで、原糸の表面に撚り、毛羽及び凹凸が形成され、原糸の周辺に所定の空間を形成することができるのであり、この周辺の空間によって、複数の中空糸膜の間に十分な空間が確保されることで、中空糸膜の外側へと流体が容易に移動できることを特徴とする、中空糸膜バンドルの製造方法。
【請求項11】
前記原糸投入ステップの後に、前記ドーピングバンドルを洗浄する洗浄ステップ、及び前記洗浄ステップで洗浄されたドーピングバンドルを巻き取る巻き取りステップを行い、
巻き取られた前記ドーピングバンドルを繰り出して前記切断ステップを行うことを特徴とする、請求項10に記載の中空糸膜バンドルの製造方法。
【請求項12】
前記凝固ステップの後に前記複数のドーピング糸を洗浄した後、前記複数のドーピング糸の間に、複数の原糸を投入して前記ドーピングバンドルを形成する前記原糸投入ステップを行い、
前記原糸投入ステップの後に、前記ドーピングバンドルを巻き取る巻き取りステップを行った後、
前記巻き取られたドーピングバンドルを繰り出して前記切断ステップを行うことを特徴とする、請求項10に記載の中空糸膜バンドルの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中空糸膜バンドル(bundle;束)及びその製造方法に関し、より詳細には、中空糸膜の利用効率を高める中空糸膜バンドル及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、中空糸膜は、同じ体積の他の膜に比べて膜表面積が大きく、モジュール化し易いという利点から、限外濾過膜を中心にその応用が盛んに行われている。中空糸膜は、下水終末処理、浄化槽での固液分離、産業廃水での浮遊物質の除去、河川水の濾過、工業用水の濾過、プールの水の濾過、及び燃料電池用加湿器に用いられている。
【0003】
燃料電池用加湿器に使用される選択的透過膜は、モジュールを形成する場合に、単位体積当たりの透過面積が大きい中空糸膜が好ましい。すなわち、中空糸膜を用いて加湿器を製造する場合、接触表面積が広い中空糸膜の高集積化が可能であるため、小容量でも燃料電池の加湿が十分に行われ得、低価素材の使用が可能であり、燃料電池から高温で排出される未反応ガスに含まれた水分及び熱を回収して加湿器により再利用できるという利点を有する。
【0004】
中空糸膜の材質としては、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、及びポリオレフィン系樹脂などが使用される。
【0005】
中空糸膜バンドルは、全て同じ通常の方向に、互いに隣接して配列された中空糸膜の束である。中空糸膜モジュールは、通常、ポッティング(potting)によって中空糸膜の両端がヘッダー、ケースまたはハウジングに固定された中空糸膜の束である。一つの中空糸膜バンドルが一つの中空糸膜モジュールを形成してもよく、複数の中空糸膜バンドルが一つの中空糸膜モジュールを形成してもよい。
【0006】
中空糸膜を用いたモジュールの場合、複数個の中空糸膜を100%活用することが難しい。したがって、様々な方法により中空糸膜の利用効率を高めるための技術が提案されている。
【0007】
特許文献1(特開2004−006100)及び特許文献2(特開2009−285648)は、複数の中空糸膜が別途の原糸によって束ねられたり、カバーリングされたりしてバンドルをなし、特許文献3(特開2008−119657)は、複数の中空糸膜を製織して中空糸膜編織物を形成する。一方、特許文献4(特開2012−005987)は、中空糸膜でモジュールを形成するときに中空糸膜間の間隔を維持するためにポッティング部の中空糸膜の間に介在物を備える構造である。
【0008】
ところが、このような従来技術は、中空糸膜の利用効率が低く、特に流体が気体である場合は、その利用効率がさらに低いという問題があった。また、中空糸膜バンドルを製造するための設備などにより中空糸膜バンドルを製造することが容易ではないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2004−006100(公開日:2004.01.08)
【特許文献2】特開2009−285648(公開日:2009.12.10)
【特許文献3】特開2008−119657(公開日:2008.05.29)
【特許文献4】特開2012−005987(公開日:2012.01.12)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、中空糸膜の間に流体の流路を形成して流体の分布を均一にすることによって中空糸膜の利用効率を極大化する中空糸膜バンドルを提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、中空糸膜を製造するときに原糸を投入してバンドルを製造することによって製造を容易にする中空糸膜バンドルの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る中空糸膜バンドルは、複数の中空糸膜の間には流体の流路を形成する一方、スペーサーの役割を果たす複数の原糸が配置されてバンドルをなしている。
【0013】
複数個の中空糸膜は、一方向に配列され、前記複数の原糸は、中空糸膜の配列方向と並んで配置されてもよい。
【0014】
中空糸膜は、PVDF(ポリフッ化ビニリデン;polyvinylidene fluoride)、ポリアクリロニトリル(polyacrylonitrile)、ポリアクリロニトリル共重合体、ポリスルホン(polysulfone)、スルホン化ポリスルホン(sulfonated polysulfone)、ポリエーテルスルホン(polyethersulfone)、セルロースアセテート(cellulose acetate)、セルローストリアセテート(cellulose triacetate)、ポリメチルメタクリレート(polymethyl methacrylate)、及びこれらの混合物で構成された群から選択されたいずれか1つを含むことができる。
【0015】
原糸は、ポリフッ化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、及びガラス繊維で構成された群から1つ以上選択されたモノフィラメントであるか、またはマルチフィラメントであるか、またはモノフィラメントとマルチフィラメントが混合された構成でありうる。原糸は、ATY工法で製造されたATY糸、またはDTY工法で製造されたDTY糸が使用される。
【0016】
中空糸膜と原糸は、中空糸膜100本あたり、原糸1〜600本の比率で混合されてバンドルをなす。
【0017】
中空糸膜の外径は300〜2000μmであることが好ましい。原糸の外径は0.01〜3mmであることが好ましい。
【0018】
本発明に係る中空糸膜バンドルの製造方法は、ノズルに紡糸原液を供給し、紡糸して、複数の中空糸膜を形成する紡糸ステップと、紡糸ステップで形成された複数の中空糸膜を凝固させる凝固ステップと、複数の中空糸膜の間に複数の原糸を投入してバンドルを形成する原糸投入ステップとを含む。
【0019】
原糸投入ステップの後にバンドルを洗浄する洗浄ステップと、洗浄ステップで洗浄されたバンドルを巻き取る巻き取りステップとをさらに含む。凝固ステップの後には、複数の中空糸膜を洗浄し、その後に、複数の中空糸膜の間に複数の原糸を投入してバンドルを形成する原糸投入ステップを行い、原糸投入ステップの後に、バンドルを巻き取る巻き取りステップを含むこともできる。
【0020】
本発明に係る中空糸膜バンドルの製造方法は、ノズルに支持ケーブルを供給する支持ケーブル供給ステップと、ノズルに紡糸原液(dope)を供給して紡糸することで、支持ケーブルの外面にドーピング(doping;紡糸原液を塗布)して複数のドーピング糸を形成する紡糸ステップと、紡糸ステップで形成された複数のドーピング糸を凝固させる凝固ステップと、複数のドーピング糸の間に複数の原糸を投入してドーピングバンドルを形成する原糸投入ステップと、ドーピングバンドルを一定の長さに切断する切断ステップと、切断されたドーピングバンドル内の支持ケーブルを溶解して除去する支持ケーブル溶解ステップとを含むことができる。
【0021】
原糸投入ステップの後にドーピングバンドルを洗浄する洗浄ステップ、洗浄ステップで洗浄されたドーピングバンドルを巻き取る巻き取りステップ、及び巻き取られたドーピングバンドルを繰り出して切断する切断ステップを行うこともできる。凝固ステップの後に、複数のドーピング糸を洗浄し、その後、複数のドーピング糸の間に複数の原糸を投入してドーピングバンドルを形成する原糸投入ステップを行い、原糸投入ステップの後にドーピングバンドルを巻き取る巻き取りステップ、及び巻き取られたドーピングバンドルを繰り出して切断する切断ステップを行うこともできる。
【発明の効果】
【0022】
本発明による中空糸膜バンドル及びその製造方法によれば、中空糸膜の間に、流体の流路を形成して、流体の分布を均一にすることによって中空糸膜の利用効率を極大化して、モジュールとして作製する際に性能を向上させる効果がある。
【0023】
また、中空糸膜を製造する際に原糸を投入してバンドルを製造することによって、製造設備を減らし、製造工程を簡単かつ容易にする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明によって製造された中空糸膜バンドルの断面図である。
図2】本発明の第1実施例に係る中空糸膜バンドルを製造する装置及び工程図である。
図3図2のノズルを示す詳細図である。
図4図3での矢印A−A線に沿う中空糸膜の断面図である。
図5】本発明に係る中空糸膜バンドルを製造する装置において、複数の中空糸膜を形成するための一つのノズル本体の断面を示す図である。
図6】本発明に係る中空糸膜バンドルを製造する装置において、複数の中空糸膜を形成するための複数のノズル本体の断面を示す図である。
図7図2による中空糸膜バンドルの製造工程を示すフローチャートである。
図8】本発明の第2実施例に係る中空糸膜バンドルを製造する装置及び工程の一部を示す図である。
図9図8での矢印B−B線に沿うドーピング糸を示す断面図である。
図10図8の巻き取りロールから巻き出されて切断されたドーピングバンドルの支持ケーブルを溶解させて除去する装置及び工程を示す図である。
図11図8及び図10による中空糸膜バンドルの製造工程を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように本発明の実施例について詳細に説明する。しかし、本発明は、種々の異なる形態で具現可能であり、ここで説明する実施例に限定されない。
【0026】
図1は、本発明によって製造された中空糸膜バンドルの断面図である。図示のように、本発明の中空糸膜バンドル10は、複数の中空糸膜11の間にて流体の流路を形成する一方、スペーサーの役割を果たす複数の原糸12が配置されてバンドルをなしている。
【0027】
複数個の中空糸膜11は、互いに間隔を置いて一方向に配列され、複数の原糸12は、中空糸膜11の間に形成されたそれぞれの空間に配置され、中空糸膜の配列方向に沿って配置されうる。また、場合によっては、中空糸膜11と原糸12の一部とが接しうる。
【0028】
中空糸膜11は、PVDF(ポリフッ化ビニリデン;polyvinylidene fluoride)、ポリアクリロニトリル(polyacrylonitrile)、ポリアクリロニトリル共重合体、ポリスルホン(polysulfone)、スルホン化ポリスルホン(sulfonated polysulfone)、ポリエーテルスルホン(polyethersulfone)、セルロースアセテート(cellulose acetate)、セルローストリアセテート(cellulose triacetate)、ポリメチルメタクリレート(polymethyl methacrylate)、及びこれらの混合物で構成された群から選択されたいずれか1つを含む。
【0029】
原糸12は、ポリフッ化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、及びガラス繊維で構成された群から1つ以上選択されたモノフィラメントであるか、またはマルチフィラメントであるか、またはモノフィラメントとマルチフィラメントとが混合された糸である。原糸12は、ATY工法(空気噴射式織物法)で製造されたATY(エアジェット・テキスチャード加工糸;Air Textured Yarn)、またはDTY工法で製造されたDTY(延伸・仮より加工糸;Draw Textured Yarn)が使用されてもよい。
【0030】
ATY工法は、連続的なフィラメント糸を圧縮空気の気流に露出させ、それぞれのフィラメントが多数のループとクリンプを形成するようにする方法であって、ATY工法で製造されたATYは、ループを形成しているため、伸張性が低く、張力によってバルキー性が減少せず、紡績糸表面の毛羽のような機能をし、空気を含有しているため、柔らかい触感を与える。
【0031】
DTY工法は、糸を撚り、再び解きながらセットして、部分的に膨れ上がるようにする方法であって、DTY工法で製造されたDTYは、糸の表面が一般の化学繊維とは異なり、滑らかで冷たい感じがせず、天然繊維のように柔らかくて暖かい質感を感じさせる。
【0032】
このようなATYやDTYは、一方向に配列したとき、一直線ではなく、屈折及び屈曲を有するように配置され、また、原糸の表面に撚り、毛羽、凹凸などが形成されるため、原糸の周辺に所定の空間が形成され得る。このような周辺空間により、中空糸膜11と原糸12が狭い間隔で配列されたり接したりしても、複数の中空糸膜11の間に十分な空間が確保されることで、中空糸膜11の外部に流体が移動することが容易である。このようなATYやDTY以外にも、屈折及び屈曲を有し、原糸の表面に、撚り、毛羽、凹凸などが形成されるようにして他の工法で製造された原糸もまた、周辺空間によって、複数の中空糸膜11の間に空間を確保することができる。
【0033】
中空糸膜11と原糸12は、中空糸膜100本につき、原糸1〜600本の比率で混合されることが好ましい。中空糸膜の外径は300〜2000μmであることが好ましく、原糸の外径は0.01〜3mmであることが好ましい。中空糸膜が密に配置されると、流体の流れが円滑でなくなり、中空糸膜が疎に配置されると、流体が片方に偏るおそれがあるため、中空糸膜と原糸の混合比率及び大きさは適切でなければならない。
【0034】
中空糸膜11の間に配列された原糸12は、中空糸膜間に空間を形成する一方、流体の流路を形成し、流体の分布を均一にすることによって、中空糸膜の利用効率を極大化して、モジュールとして作製する際に性能を向上させる。
【0035】
図2は、本発明の第1実施例に係る中空糸膜バンドルを製造する装置及び工程図であり、図3は、図2のノズルを示す詳細図であり、図4は、図3での矢印A−A線に沿う中空糸膜の断面図であり、図7は、図2による中空糸膜バンドルの製造工程を示すフローチャートである。図示のように、中空糸膜バンドルは、紡糸ステップ(S110)、凝固ステップ(S120)、原糸投入ステップ(S130)、洗浄ステップ(S140)、及び巻き取りステップ(S150)によって製造される。
【0036】
図2では、一つの中空糸膜11及び一つの原糸12でバンドルを製造するものとして表示されているが、複数の中空糸膜11が一度に形成され、複数の中空糸膜11の間に複数の原糸12が投入されて、図1に示したような一つのバンドル10が製造される。複数の中空糸膜11が製造されるためには、図5に示したように、一つのノズル本体121’にリング状の断面形状の多数の紡糸孔H’が形成されたノズル120’が使用されるか、または、図6に示したように、複数のノズル本体121”のそれぞれにリング状の断面形状の紡糸孔H”がそれぞれ形成された複数のノズル120”が使用される。
【0037】
紡糸ステップ(S110)は、紡糸原液タンク110からノズル120に紡糸原液Fを供給し、紡糸して、内部に中空Sが形成された中空糸膜11を形成するステップである。
【0038】
紡糸原液Fは、ポリマー、添加剤及び溶媒で構成され、例えば、ポリマーは、PVDF(ポリフッ化ビニリデン;polyvinylidene fluoride)、ポリアクリロニトリル(polyacrylonitrile)、ポリアクリロニトリル共重合体、ポリスルホン(polysulfone)、スルホン化ポリスルホン(sulfonated polysulfone)、ポリエーテルスルホン(polyethersulfone)、セルロースアセテート(cellulose acetate)、セルローストリアセテート(cellulose triacetate)、ポリメチルメタクリレート(polymethyl methacrylate)、及びこれらの混合物で構成された群から選択されたいずれか1つを含むことができる。また、添加剤は、水、メチルアルコール、エチルアルコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ポリビニルピロリドン(polyvinyl pyrrolidone、PVP)類、及びこれらの混合物で構成された群から選択されたいずれか1つを含むことができる。また、溶媒は、N−メチル−2−ピロリドン(NMP:N−methyl−2−pyrrolidone)、ジメチルホルムアミド(DMF:dimethyl formamide)、ジメチルアセトアミド(DMAc:dimethyl acetamide)、クロロホルム(chloroform)、テトラヒドロフラン(tetrahydrofuran)、及びこれらの混合物で構成された群から選択されたいずれか1つを含むことができる。
【0039】
ノズル120は、ノズル本体121にリング状の断面形状の多数の紡糸孔Hが形成され、紡糸原液Fは、紡糸孔Hを通じて紡糸されて、内部に中空Sが形成された中空糸膜11をなす。紡糸原液Fは、30℃で粘度が30,000cps〜60,000cpsの範囲であって、40〜70℃に維持して紡糸される。
【0040】
凝固ステップ(S120)は、紡糸ステップ(S110)で形成された複数の中空糸膜11を30〜50℃の温度の凝固槽130で凝固させるステップであって、凝固槽130の内部に設置された案内ロール131により案内される。凝固した複数の中空糸膜11は、案内ロールR11を経て、合糸ロール150で原糸12と合糸される。
【0041】
原糸投入ステップ(S130)は、原糸が巻かれたボビン140から合糸ロール150に原糸を投入するステップであって、合糸ロール150に案内される複数の中空糸膜11の間に複数の原糸12を介在させてバンドル10を形成するステップである。
【0042】
洗浄ステップ(S140)は、合糸ロール150により合糸されて形成されたバンドル10を洗浄するステップであって、洗浄槽160内に設置された案内ロール161,162によって案内される。巻き取りステップ(S150)は、洗浄されたバンドル10が案内ロールR12によって案内されて巻き取りロール170に巻き取られるステップである。巻き取りロール170に巻き取られたバンドル10は、一定の長さに切断され、モジュール構築設備に移動して使用される。
【0043】
一方、凝固ステップ(S120)の後には、複数の中空糸膜11を洗浄した後(S140)、複数の中空糸膜11の間に複数の原糸12を投入してバンドル10を形成する原糸投入ステップ(S130)を行い、原糸投入ステップ(S130)の後に、バンドル10を巻き取る巻き取りステップ(S150)を行って製造されてもよい。
【0044】
本発明の実施例による中空糸膜バンドルの製造方法によれば、中空糸膜を製造するときに原糸を投入してバンドルを製造することによって、製造設備を減らし、製造工程を簡単かつ容易にする効果がある。
【0045】
図8は、本発明の第2実施例に係る中空糸膜バンドルを製造する装置及び工程の一部を示す図であり、図9は、図8での矢印B−B線に沿うドーピング糸を示す断面図であり、図10は、図8の巻き取りロールから巻き出されて切断されたドーピングバンドルの支持ケーブルを溶解させて除去する装置及び工程を示す図であり、図11は、図8及び図10による中空糸膜バンドルの製造工程を示すフローチャートである。
【0046】
本発明の第2実施例によって中空糸膜バンドルを製造する方法は、複数の支持ケーブルCの外面に紡糸原液(dope)Fをドーピング(doping;紡糸原液を塗布)することで複数のドーピング糸21を製造した後、複数のドーピング糸21と複数の原糸22とを混合してドーピングバンドル20を製造し、巻き取った後、一定の長さに切断したドーピングバンドル20のドーピング糸21の内部にある支持ケーブルCを溶解させて除去する方法である。図示のように、発明の第2実施例に係る中空糸膜バンドルの製造方法による製造ステップは、支持ケーブル供給ステップ(S200)、紡糸ステップ(S210)、凝固ステップ(S220)、原糸投入ステップ(S230)、洗浄ステップ(S240)、巻き取りステップ(S250)、切断ステップ(S260)、及び支持ケーブル溶解ステップ(S270)からなる。
【0047】
支持ケーブル供給ステップ(S200)は、支持ケーブル供給機280からノズル220に支持ケーブルCを供給するステップである。支持ケーブルCは、5〜20重量%の可塑剤で可塑化されたポリビニルアルコール(PVA)からなるコアケーブルである。
【0048】
紡糸ステップ(S210)は、紡糸原液タンク210からノズル220に紡糸原液Fを供給して紡糸することで、支持ケーブルCの外面にドーピングして複数のドーピング糸21を形成するステップである。紡糸原液Fは、第1実施例と同一であるので、詳細な説明は省略する。ノズル220は、ノズル本体に複数の紡糸孔が形成され、紡糸孔を通じて挿入された支持ケーブルCの間の空間を通じて紡糸原液Fが紡糸されてドーピングされることによって、ドーピング糸21をなす。紡糸原液Fは、30℃で粘度が30,000cps〜60,000cpsの範囲であって、40〜70℃に維持してドーピングされる。
【0049】
凝固ステップ(S220)は、紡糸ステップ(S210)で形成された複数のドーピング糸21を30〜50℃の温度の凝固槽230で凝固させるステップであって、凝固槽230の内部に設置された案内ロール231により案内される。凝固した複数のドーピング糸21は、案内ロールR21を経て、合糸ロール250で原糸22と合糸される。
【0050】
原糸投入ステップ(S230)は、原糸が巻かれたボビン240から合糸ロール250に原糸を投入するステップであって、合糸ロール250に案内される複数のドーピング糸21の間に複数の原糸22を介在させてドーピングバンドル20を形成するステップである。
【0051】
洗浄ステップ(S240)は、合糸ロール250によって合糸されて形成されたドーピングバンドル20を洗浄するステップであって、洗浄槽260内に設置された案内ロール261,262によって案内される。巻き取りステップ(S250)は、洗浄されたドーピングバンドル20が、案内ロールR22によって案内されて巻き取りロール270に巻き取られるステップである。
【0052】
巻き取りロール270に巻き取られたドーピングバンドル20を繰り出して一定の長さに切断する切断ステップ(S260)を経て、切断されたドーピングバンドル20内の支持ケーブルCを、ケーブル溶解タンク291に垂直に適切な方法で吊り下げた後、ドーピングバンドル20が浸るまでケーブル溶解タンク291の上部へと60〜80℃の熱水を供給する支持ケーブル溶解ステップ(S270)を行うことで、中空糸膜バンドルを完成する。
【0053】
PVA(ポリビニルアルコール)の密度は約1.33であるため、可塑化されたPVAが溶解することによって、溶解したPVAは、中空糸膜バンドル(ドーピングバンドル)の内部及び外部を通じて、ケーブル溶解タンク291の下側に下降するようになる。PVAで汚染された下層部位の汚染水は、ケーブル溶解タンク291の底に集まった後に、除去される。
【0054】
ケーブル溶解タンク291でのPVAの濃度が約0.5%未満である場合、中空糸膜バンドル20’は、ケーブル溶解タンク291から追加洗浄タンク292に移送される。このステップまで依然として、中空糸膜の多くの気孔が詰まっているため、中空糸膜バンドル20’は、水平な追加洗浄タンク292内で、20〜80℃、好ましくは、40〜60℃の0.1〜0.5%NaOClの薄い水溶液で処理して、中空糸膜の気孔及び内径の中に残留するPVA及びその他の汚染物を除去する。前記水溶液は、ポンプ293及び配管を通じて一定時間再循環した後、排出管を介して排出される。このステップを経ると、中空糸膜の気孔を詰まらせる残留PVA及びその他の汚染物が存在しない内径を有する中空糸膜バンドルが、モジュール構築設備に移送される。
【0055】
一方、凝固ステップ(S220)の後に、複数のドーピング糸21を洗浄した後、複数のドーピング糸21の間に複数の原糸22を投入してドーピングバンドル20を形成する原糸投入ステップ(S230)を行い、原糸投入ステップ(S230)の後に、ドーピングバンドル20を巻き取る巻き取りステップ(S250)、及び、巻き取られたドーピングバンドル20を繰り出して切断ステップ(S260)を行うこともできる。
【0056】
以下では、本発明の第1実施例に係る中空糸膜バンドル(原糸適用)を用いて製造された中空糸膜加湿モジュール、及び従来の中空糸膜バンドル(原糸未適用)を用いて製造された中空糸膜加湿モジュールで加湿性能の変化を実験した例に基づいて、本発明の効果を説明する。
【0057】
[製造実施例:中空糸膜加湿モジュールの製造]
【0058】
原糸未適用中空糸膜加湿モジュールは、ポリスルホン中空糸膜(外径800μm、内径600μm)1400本を一つの中空糸膜バンドルとして、円筒状のハウジング(直径60mm、長さ350mm)の内部に配置させ、ハウジングの両端にポッティング部を形成した後、ハウジングの両端部にカバーを被せて製造された。
【0059】
原糸適用中空糸膜加湿モジュールは、ポリスルホン中空糸膜(外径800μm、内径600μm)1400本の間に原糸(一般糸、ATY糸、DTY糸)1400本をそれぞれ配置して一つの中空糸膜バンドルとし、円筒状のハウジング(直径60mm、長さ350mm)の内部に配置させ、ハウジングの両端にポッティング部を形成した後、ハウジングの両端部にカバーを被せて製造された。
【0060】
[実験例:製造された中空糸膜加湿モジュールの性能測定]
【0061】
中空糸膜加湿モジュールの中空糸膜の内部及び外部にそれぞれ150sLPMの乾燥空気を流入させ、中空糸膜の外部は、摂氏70度、湿度90%に固定し、中空糸膜の内部は、摂氏50度、湿度10%に固定して、気体−気体加湿を行った。加湿性能については、中空糸膜の内部を流れる空気が加湿されて出てくる地点における温度及び湿度を測定し、露点(Dew Point)に換算して測定した。その測定結果は、下記の表1に示す。露点は、加湿性能を示す尺度であって、空気が加湿されて出てくる地点の露点が高いほど、加湿性能に優れるといえる。
【0062】
【表1】
【0063】
前記表1を参照すると、同じ中空糸膜に、原糸(スペーサー)の種類のみを変更して実験を行ったとき、中空糸膜の外部の湿った空気(Shell)の均一さの程度に応じて加湿性能の差が示されることがわかるのであり、加湿性能が高いATY原糸及びDTY原糸は、独特の原糸表面により、一般の原糸に比べて、中空糸膜の間に空間を良好に形成させることができる。すなわち、ATY原糸及びDTY原糸は、一般の原糸よりもスペーサーとしての性能に優れる。(空気が均一に拡散し、全ての中空糸膜が使用されてこそ加湿性能が高く示される。)
【0064】
表1において、ADT(Approach Dewpoint Temperature)は、加湿性能を示す方式の一つである。(シェルに流入した空気の露点と、加湿されて出てきた空気の露点との差)
【0065】
同じ中空糸膜においてスペーサー(原糸)の役割に応じて加湿性能が異なって示されることになり、スペーサーの役割をさらに良好に行う原糸であるほど、中空糸膜の外部の湿った空気が、均一に中空糸膜の外部を包むことによって、加湿性能が高く示される。ATY原糸及びDTY原糸が一般の原糸に比べて加湿性能が高いという意味は、スペーサーの役割をさらに良好に行うことができるという意味である。
【0066】
表1に示したように、ATY原糸及びDTY原糸は、一般の原糸に比べてスペーサーの役割をさらに効率的に行うことによって、加湿器に適用した際に加湿性能が向上する。また、原糸を適用した場合には、原糸を適用していない場合に比べて加湿性能が向上する。
【0067】
以上で本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、後述する特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の様々な変形及び改良形態もまた、本発明の権利範囲に属する。
【符号の説明】
【0068】
10:中空糸膜バンドル 11:中空糸膜
12、22:原糸 20:ドーピングバンドル
21:ドーピング糸
110、210:紡糸原液タンク 120、220:ノズル
130、230:凝固槽 140、240:ボビン
150、250:合糸ロール 160、260:洗浄槽
170、270:巻き取りロール 280:支持ケーブル供給機
291:ケーブル溶解タンク 292:追加洗浄タンク
C:支持ケーブル F:紡糸原液
H:紡糸孔 S:中空
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11