(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記PAP ID(h)は、位置サーバによって、前記対応する物理送信アンテナ要素に関する観測到着時間差(OTDOA)支援情報の一部として送信される、請求項1に記載の方法。
前記PAP ID(h)は、モバイル局で複製のPRSシーケンスを生成する能力を示す受信された情報に少なくとも部分的に基づいて、前記対応する物理送信アンテナ要素に関する前記観測到着時間差(OTDOA)支援情報の一部として送信される、請求項4に記載の方法。
通信インタフェースと、ここにおいて、前記通信インタフェースは、モバイル局(MS)に観測到着時間差(OTDOA)支援情報を送るためのものであり、OTDOA支援情報は、物理アンテナポート(PAP)識別子(ID)を備える、
前記通信インタフェースに結合されたプロセッサと
を備え、前記プロセッサは、
単一のセルにサービス提供する複数の物理送信アンテナ要素の各々に特異のPAP IDを割り当て、
前記複数の物理送信アンテナ要素のサブセットのためのPRSシーケンスを生成する、ここにおいて、各PRSシーケンスは、前記複数の物理送信アンテナ要素の前記サブセットにおける1つの物理送信アンテナ要素に対応し、関数f(PAPh)は、対応する物理送信アンテナ要素のためのPRSシーケンスを生成するために使用される長さ31ゴールドシーケンスのためのシードに追加され、前記関数f(PAPh)は、前記対応する物理送信アンテナ要素のPAP ID(h)に基づく、
ように構成される、装置。
前記プロセッサは、前記MSで複製のPRSシーケンスを生成する能力を示す受信された情報に少なくとも部分的に基づいて、前記対応する物理送信アンテナ要素に関する前記観測到着時間差(OTDOA)支援情報の一部として前記PAP ID(h)を含むようにさらに構成される、請求項10に記載の装置。
通信手段と、前記通信手段は、モバイル局(MS)に観測到着時間差(OTDOA)支援情報を送るように構成され、OTDOA支援情報は、物理アンテナポート(PAP)識別子(ID)を備える、
前記通信手段に結合された処理する手段と
を備え、前記処理する手段は、
単一のセルにサービス提供する複数の物理送信アンテナ要素の各々に特異のPAP IDを割り当てるための手段と、
前記複数の物理送信アンテナ要素のサブセットのためのPRSシーケンスを生成するための手段と、ここにおいて、各PRSシーケンスは、前記複数の物理送信アンテナ要素の前記サブセットにおける1つの物理送信アンテナ要素に対応し、関数f(PAPh)は、対応する物理送信アンテナ要素のためのPRSシーケンスを生成するために使用される長さ31ゴールドシーケンスのためのシードに追加され、前記関数f(PAPh)は、前記対応する物理送信アンテナ要素のPAP ID(h)に基づく、
をさらに備える、装置。
前記処理する手段は、前記MSで複製のPRSシーケンスを生成する能力を示す受信された情報に少なくとも部分的に基づいて、前記対応する物理送信アンテナ要素に関する前記観測到着時間差(OTDOA)支援情報の一部として前記PAP ID(h)をさらに含む、請求項16に記載の装置。
プロセッサによって実行されるときに、単一のセルにサービス提供する複数の物理送信アンテナ要素を備えるシステムのための測位基準信号(PRS)シーケンスを生成する方法におけるステップを実行する命令を備える非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記ステップは、
前記複数の物理送信アンテナ要素のサブセットに特異の物理アンテナポート(PAP)識別子(ID)を割り当てることと、
前記複数の物理送信アンテナ要素の前記サブセットのためのPRSシーケンスを生成することと、ここにおいて、各PRSシーケンスは、前記複数の物理送信アンテナ要素の前記サブセットにおける1つの物理送信アンテナ要素に対応し、関数f(PAPh)は、対応する物理送信アンテナ要素のためのPRSシーケンスを生成するために使用される長さ31ゴールドシーケンスのためのシードに追加され、前記関数f(PAPh)は、前記対応する物理送信アンテナ要素のPAP ID(h)に基づく、
を備える非一時的なコンピュータ可読媒体。
前記PAP ID(h)は、位置サーバによって、前記対応する物理送信アンテナ要素に関する観測到着時間差(OTDOA)支援情報の一部として送信される、請求項19に記載のコンピュータ可読媒体。
前記PAP ID(h)は、モバイル局で複製のPRSシーケンスを生成する能力を示す受信された情報に少なくとも部分的に基づいて、前記対応する物理送信アンテナ要素に関する前記観測到着時間差(OTDOA)支援情報の一部として送信される、請求項22に記載のコンピュータ可読媒体。
セルから複数の測位基準信号(PRS)シーケンスを受信すること、ここにおいて、前記受信された複数のPRSシーケンスにおける各PRSシーケンスは、対応する関数f(PAPh)に部分的に基づき、前記対応する関数f(PAPh)は、
対応するPRSシーケンスのための長さ31ゴールドシーケンスのためのシードに追加され、
前記セルにおける対応する物理送信アンテナ要素のPAP ID(h)に基づく、
を備える、モバイル局での方法。
前記モバイル局において、前記対応する物理送信アンテナ要素に関する前記PAP ID(h)を備える観測到着時間差(OTDOA)支援情報を受信することをさらに備える、
請求項25に記載の方法。
セルから複数の測位基準信号(PRS)シーケンスを受信するように構成されたトランシーバと、ここにおいて、前記受信された複数のPRSシーケンスにおける各PRSシーケンスは、対応する関数f(PAPh)に部分的に基づき、前記対応する関数f(PAPh)は、
対応するPRSシーケンスのための長さ31ゴールドシーケンスのためのシードに追加され、
前記セルにおける対応する物理送信アンテナ要素のPAP ID(h)に基づく、
前記トランシーバに結合されたプロセッサと、ここにおいて、前記プロセッサは、
前記トランシーバによって、前記複数のPRSシーケンスを複製する複製PRSシーケンスを生成する能力を示す能力情報の送信を開始するように構成される、
を備える、モバイル局。
セルから複数の測位基準信号(PRS)シーケンスを受信するための手段と、ここにおいて、前記受信された複数のPRSシーケンスにおける各PRSシーケンスは、対応する関数f(PAPh)に部分的に基づき、前記対応する関数f(PAPh)は、
対応するPRSシーケンスのための長さ31ゴールドシーケンスのためのシードに追加され、
前記セルにおける対応する物理送信アンテナ要素のPAP ID(h)に基づく、
処理手段と、ここにおいて、前記処理手段は、前記受信されたPRSシーケンスのうちの1つまたは複数を複製するPRSシーケンスを生成する能力を示す能力情報の送信を開始するためのものである、
を備える、装置。
前記能力情報に応答して、前記対応する物理送信アンテナ要素に関する前記PAP ID(h)を備える、観測到着時間差(OTDOA)支援情報を受信するための手段をさらに備える、
請求項31に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0024】
[0038]「モバイル局」(MS)、「ユーザ機器」(UE)、または「ターゲット」という用語は、本明細書において交換可能に使用され、セルラまたは他のワイヤレス通信デバイス、パーソナル通信システム(PCS)デバイス、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)、パーソナル情報マネージャ(PIM)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ラップトップ、あるいはワイヤレス通信および/またはナビゲーション信号を受信する能力を有する他の適したモバイルデバイスのようなデバイスを指すことができる。それらの用語はまた、衛星信号受信、支援データ受信、および/またはポジション関連処理が、デバイスで生じるかPNDで生じるかに関わらず、例えば、短距離ワイレス、赤外線、ワイヤライン接続、または他の接続によって、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)と通信するデバイスを含むようにも意図されている。
【0025】
[0039]加えて、MS、UE、「モバイル局」、または「ターゲット」という用語は、衛星信号受信、支援データ受信、および/またはポジション関連処理が、デバイスで生じるか、サーバで生じるか、ネットワークに関連付けられた別のデバイスで生じるかに関わらずに、および例えば、インターネット、WiFi(登録商標)、セルラワイヤレスネットワーク、DSLネットワーク、パケットケーブルネットワーク、または他のネットワークを介してワイヤレスおよびワイヤライン通信デバイス、コンピュータ、ラップトップ等を含んで、すべてのデバイスを含むように意図されている。上記のあらゆる動作可能な組み合わせもまた「モバイル局」と認められる。
【0026】
[0040]
図1Aは、いくつかの事例では位置サーバまたは別のネットワークエンティティの形式をとりうる、サーバ150とMS120との間でロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)またはLPP拡張子(LPPe)メッセージを使用して、位置支援データまたは位置情報の転送を含む位置サービスをUEに提供する能力を有するシステム100のアーキテクチャを図示している。位置情報の転送は、MS120とサーバ150との両方に適切なレートで生じることができる。LPPプロトコルは周知であり、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))として知られている組織による様々な公的に利用可能な技術仕様書において説明されている。LPPeは、オープンモバイルアライアンス(OMA)によって定義されてきており、各組み合わされたLPP/LPPeメッセージが、組み込まれたLPPeメッセージを備えるLPPメッセージでありうるようにLPPと組み合わせて使用されうる。
【0027】
[0041]多くの事例において、BSは、複数物理送信アンテナ要素140を使用することができる。例えば、都会環境では、大抵の場合、送信機とMS120との間にクリアな見通し線(LOS:line-of-sight)が存在しないことがあり、その結果信号が受信前に複数の経路に沿って反射されうる。これらの反射は、受信端末で互いを破壊的に妨げうる、位相シフト、時間遅延、減衰、および歪みを持ち込みうる。
【0028】
[0042]いくつかの実施形態では、システム100は、マルチパス干渉を低減するために、および他の理由のために、複数RRH送信要素または複数物理送信アンテナ要素140−1、140−2、140−3、および140−4(時により集合的に、物理送信アンテナ要素140と称される)を有するRRHシステムまたはDAS、および/またはアンテナダイバーシティスキームを使用することができる。例えば、システム100は、共通のソースに接続された、空間的に隔てられた物理送信アンテナ要素140−1、140−2、140−3、および140−4のネットワークである、DASでありうる。DASは、セルにおける、高電力で放射する単一の物理送信アンテナ要素を、同じセルをカバーする物理送信アンテナ要素140−1、140−2、140−3、および140−4のグループと置き換えることができる。DASは、単一の物理送信アンテナ要素と同じエリアをわたりながらも、低減された総電力および改善した信頼性を伴うカバレッジを許可しうる。例えば、単一の基地局および低電力物理送信アンテナ要素140−1、140−2、140−3、および140−4のグループは、ビル全体、街区、キャンパス、または別のエリアにワイヤレスカバレッジを提供するために使用されうる。
【0029】
[0043]別の例として、システム100は、BSから物理的に遠隔にありうる無線送信機のネットワークが、光ファイバケーブルまたは他の高速度リンクを使用してBSに接続される遠隔ラジオヘッド(RRH)システムの形式を取ることができる。例えば、複数物理送信アンテナ要素140またはRRH送信要素は、単一のセルに集合的にサービス提供することができ、RRHはBSのカバレッジをトンネル、地方のエリア等に拡張するために使用されうる。
【0030】
[0044]簡略化のために、ただ1つのMS120およびサーバ150が
図1Aに図示されている。概して、システム100は、追加のネットワーク130を用いる複数セル、LCSクライアント160、モバイル局120、サーバ150、物理送信アンテナ要素140、およびスペースビークル(SV)180を備えることができる。システム100は、本明細書で開示されている実施形態と一貫した方法で、単一の物理送信アンテナ要素、アンテナダイバーシティスキーム、DAS、および/またはRRHのうちの何らかの組み合わせを使用する、セルの混合(mix of cells)を備えることができる。
【0031】
[0045]MS120は、LTEサービス提供ネットワークを用いて使用する、3GPPによって定義されている制御プレーン位置ソリューション、およびOMAによって定義されているセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)位置ソリューションに限定はされないけれども含む、測位および位置サービスをサポートする1つまたは複数のネットワーク130を通じてサーバ150とワイヤレスに通信する能力を有しうる。例えば、位置サービス(LCS)は、(位置サーバの形式をとりうる)サーバ150にアクセスし、MS120の位置を求める要求を発するLCSクライアント160を利するように行われうる。サーバ150はその後、MS120に関する位置推定値を用いて、LCSクライアント160に応答することができる。LCSクライアント160はまた、例えば、サーバ150およびMS120によって使用される位置ソリューションがSUPLであるとき、SUPLエージェントとして知られうる。いくつかの実施形態では、MS120はまた、MS120内の何らかの測位対応機能に位置要求を発し、後に応えてMS120に関する位置推定値を受信することができるLCSクライアントまたはSUPLエージェント(
図1Aには図示せず)を含むこともできる。MS120内のLCSクライアントまたはSUPLエージェントは、MS120のユーザのために位置サービスを実行することができ、例えば、MS120の近接内でナビゲーション方向を提供する、または関心のあるポイントを識別することができる。
【0032】
[0046]本明細書で使用される場合、サーバ150は、SUPL位置プラットフォーム(SLP:SUPL Location Platform)、進化型サービス提供モバイル位置センタ(eSMLC:evolved Serving Mobile Location Center)、サービス提供モバイル位置センタ(SMLC)、ゲートウェイモバイル位置センタ(GMLC:Gateway Mobile Location Center)、ポジション決定エンティティ(PDE:Position Determining Entity)、スタンドアローンSMLC(SAS)、および/または同様のものでありうる。
【0033】
[0047]
図1Aで例示されているように、MS120は、ネットワーク130、およびネットワーク130に関連付けられうる物理送信アンテナ要素140を通じて、サーバ150と通信することができる。MS120は、物理送信アンテナ要素140から信号を受信し、測定することができ、それはポジション決定に使用されうる。いくつかの実施形態では、物理送信アンテナ要素140は、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)等でありうる、ワイヤレス通信ネットワークの一部を形成することができる。「ネットワーク」および「システム」という用語は、度々、交換可能に使用される。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)、WiMax等でありうる。
【0034】
[0048]CDMAネットワークは、例えば、cdma2000、広帯域−CDMA(W−CDMA(登録商標))等の、1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を実装しうる。cdma2000は、IS−95、IS−2000、およびIS−856規格を含む。TDMAネットワークは、移動通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))、デジタルアドバンスドモバイル電話システム(D−AMPS:Digital Advanced Mobile Phone System)、または何らかの他のRATを実装しうる。GSM、W−CDMA、およびLTEは、3GPPによるドキュメントで説明されている。cdma2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)」という名称のコンソーシアムによるドキュメントで説明されている。3GPPおよび3GPP2のドキュメントは、公的に利用可能である。WLANは、IEEE802.11xネットワークであり、WPANは、ブルートゥース(登録商標)ネットワーク、IEEE802.15x、または何らかの他のタイプのネットワークでありうる。その技術はまた、WWAN、WLAN、および/またはWPANのあらゆる組み合わせと連動して実行されうる。例えば、物理送信アンテナ要素140およびネットワーク130は、例えば、進化型UMTS地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)(LTE)ネットワーク、W−CDMA UTRANネットワーク、GSM/EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)、1xRTTネットワーク、エボリューションデータ最適化(EvDO)ネットワーク、WiMaxネットワーク、またはWLAN、のうちの一部を形成することができる。
【0035】
[0049]MS120はまた、衛星測位システム(SPS)の一部でありうる、SV180と集合的に称される、1つまたは複数の地球周回スペースビークル(SV)180−1または180−2から信号を受信することもできる。例えば、SV180は、US全世界測位システム(GPS)、ヨーロッパのガリレオシステム、ロシアのグロナスシステム、または中国のコンパスシステムのような、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)のコンステレーションにありうる。ある特定の態様にしたがって、本明細書で提示されている技法は、SPSのためのグローバルシステム(例えば、GNSS)に限定されない。例えば、本明細書において提供される技法は、例えば、日本上空における準天頂衛星システム(QZSS)、インド上空におけるインド地域航法衛星システム(IRNSS)のような様々な地域システム、および/または、1つまたは複数の全地球および/または地域ナビゲーション衛星システムに関連付けられうる、あるいはそうでなければ1つまたは複数の全地球および/または地域ナビゲーション衛星システムとともに使用するために有効にされうる様々な補強システム(例えば、静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS:Satellite Based Augmentation System))に適用されうる、またはそうでなければそれらのシステムにおいて使用するために有効にされうる。限定ではなく例として、SBASは、例えば、広域補強システム(WASS)、欧州静止衛星航法オーバレイサービス(EGNOS:European Geostatinary Navigation Overlay Service)、運輸多目的衛星用衛星航法補強システム(MSAS:Multi-functional Satellite Augmentation System)、GPS支援静止衛星補強航法またはGPSおよび静止衛星補強航法システム(GAGAN:GPS Aided Geo Augmented Navigation or GPS and Geo Augmented Navigation system)、および/または同様のもののようなインテグリティ情報、微分補正、等を提供する(1つまたは複数の)補強システムを含むことができる。したがって、本明細書で使用される場合、SPSは、1つまたは複数の全世界および/または地域ナビゲーション衛星システムならびに/あるいは補強システムのあらゆる組み合わせを含むことができ、SPS信号は、SPS信号、SPSのような信号、および/またはそのような1つまたは複数のSPSに関連付けられる他の信号を含むことができる。
【0036】
[0050]
図1Bは、MS120の位置を決定する能力を有するシステム175におけるいくつかのエンティティを例示している簡略化されたブロック図を図示している。
図1Bを参照すると、MS120は、測定値および/または位置推定値173を取得するために、(1つまたは複数の)基準ソースからの信号を測定することができる。(1つまたは複数の)基準ソース170は、ネットワーク130に関連付けられた物理送信アンテナ要素140および/またはSV180からの信号を表すことができる。したがって、MS120は、SV180に関する疑似範囲測定値、および/または物理送信アンテナ要素140からのOTDOA関連測定値を測定することによって、測定値172を取得することができる。いくつかの事例では、MS120はまた、MS120に関する推定される位置を導き出すための疑似範囲、および/またはOTDOA関連測定値でありうる、測定値172を使用することによって位置推定値173を取得することもできる。MS120は、位置推定値173または測定値172(例えば、1つまたは複数のGNSSからの衛星測定値、または1つまたは複数のネットワークからのRSTDのようなネットワーク測定値、等)のような位置関連情報を、サーバ150に提供することができる。
【0037】
[0051]いくつかの事例では、MS120によって獲得されるOTDOA関連測定値は、MS120に関するポジション推定値を導き出すためにサーバ150に送られうる。サーバ150は、MS120が、SV180および物理送信アンテナ要素140からの信号を捕捉および測定することを、および/またはこれらの測定値172から位置推定値173を導き出す、またはリファインすることを支援するために使用されうる位置支援データ178、および/またはMS120の近似位置のような位置関連情報をMS120に提供することができる。例えば、いくつかの事例ではセキュアユーザプレーン(SUPL)対応端末(SET)の形式を取ることができるMS120は、サーバ150と通信し、その後LCSクライアント160(
図1Bには図示せず)に通信されうる、MS120に関する位置推定値を取得するために、位置支援データ178を使用することができる。
【0038】
[0052]
図1Aを参照すると、いくつかの実施形態では、物理送信アンテナ要素140はまた、測位基準信号(PRS)を送信することができる。3GPPロングタームエボリューション(LTE)リリース9で定義されているPRSは、測位オケージョンにグループ化される専用の測位サブフレームにおいて、基地局によって送信される。例えば、LTEでは、1つ、2つ、4つ、または6つの連続した測位サブフレームを備える測位オケージョンが、160、320、640、または1280ミリ秒間隔で周期的に生じる。
【0039】
[0053]各測位オケージョン内で、PRSは、一定の電力を用いて送信される。PRSはまた、0電力で送信されうる(つまり、ミュートされうる)。定期的にスケジュールされたPRS送信を止めるミューティングは、セル間のPRSパターンが重複するときに役立ちうる。ミューティングは、MS120による信号捕捉を補助する。ミューティングは、特定のセルにおける所与の測位オケージョンの間のPRSの非送信(non-transmission)として見なされうる。ミューティングパターンは、ビットストリングを使用してMS120にシグナリングされうる。例えば、ミューティングパターンをシグナリングするビットストリームでは、ポジションjにおけるビットが「1」に設定される場合、MSは、PRSがj番目の測位オケージョンの間にミュートされると推断しうる。
【0040】
[0054]PRSのヒアアビリティ(hearability)をさらに向上させるために、測位サブフレームは、ユーザデータチャネルを用いずに送信される低干渉サブフレームでありうる。結果として、理想的に同期されたネットワークでは、PRSは、データ送信からでなく、同じPRSパターンインデックスを有する(つまり、同じ周波数シフトを有する)他のセルPRSから干渉を受け取りうる。周波数シフトは、物理セル識別子(PCI)の関数として定義され、結果として6の効率周波数再使用ファクタになる。
【0041】
[0055]セルによって送信されるPRSシーケンスは、以下の通り、3GPP規格および技術仕様書において指定されている。
【数1】
【0042】
ここにおいて、n
sは、無線フレーム内のスロット数(スロット=0.5ms;フレーム=10ms)であり、n
s=0...19である;lは、スロット内のOFDMシンボル数であり、通常のサイクリックプリフィックスに関してl=0...6であり;拡張されたサイクリックプリフィックスに関してl=0...5である。
【0043】
c(i)は、長さ31ゴールドシーケンスであり、
【数2】
【0045】
の倍数で表現される、最大ダウンリンク帯域幅構成であり;
【数4】
【0046】
は、サブキャリアの数として表現される、周波数ドメインにおけるリソースブロックサイズである。
【数5】
【0047】
=15kHz間隔(合計で180kHz)でのPRSのための12個のサブキャリアである。
【0048】
[0056]ゴールドシーケンスは、電気通信および衛星ナビゲーションで使用される2値のシーケンスであり、ゴールドコードシーケンスのセットが小さな有界相互相関(small bounded cross-correlations)を有するので、複数デバイスが同じ周波数範囲でブロードキャストするときに役立つ。
【0049】
[0057]
c(i)のための疑似ランダムシーケンス生成器は、各OFDMシンボルの開始時に
【数6】
【0050】
で初期化され、ここにおいて、
【数7】
【数8】
【0051】
基準信号シーケンスは、スロットn
sにおいて、アンテナポートp=6に関する基準信号として使用される複素QPSK変調:
【数9】
【0052】
シンボルにマッピングされる:
【数10】
【0053】
ここにおいて、通常のサイクリックプリフィックス:
【数11】
【0054】
拡張されたサイクリックプリフィックス:
【数12】
【0055】
[0058]測位基準信号のための帯域幅は、
【数13】
【0056】
であり、セル特有周波数シフトは、
【数14】
【0057】
によって与えられる。したがって、セルによって送信されるPRSは、セルのフレームおよびスロットタイミング(ns,l)、サイクリックプリフィックス長(N
CP)、およびPCI
【数15】
【0059】
[0059]例えば、連続した測位サブフレームの数、周期性、ミューティングパターン等の、PRS構成パラメータは、ネットワーク130によって決められ、OTDOA支援データの一部として、(例えば、サーバ150によって)MS120にシグナリングされうる。OTDOA支援データは、基準セル情報(PCI)、ならびに近隣セルのPCIおよびそれらのセルに関するPRS構成パラメータを含む近隣セルリストを含むことができる。OTDOA支援情報により、MSは様々なセルから受信された信号上でいつ測位オケージョンが生じるかを決定し、TOAを測定するために様々なセルから送信されたPRSシーケンスを決定することができるようになりうる。
【0060】
[0060]従来のシステムでは、各物理送信アンテナ要素が種々の干渉環境を経験し、これによりMS120に同じ信号のいくつかの観測を提供しうるので、アンテナダイバシティがマルチパス干渉を緩和するために度々使用される。例えば、1つの物理送信アンテナ要素がディープフェイドを経験している場合、別の物理送信アンテナ要素が端末で十分な信号を有している可能性がある。しかしながら従来のシステムでは、PRSが単一のアンテナポート−ポート6−から送信され、それにより、複数物理送信アンテナ要素からのダイバシティを利用することができない。この制限を克服するために、従来のシステムでは、基地局はPRSのための物理送信アンテナ要素の交換を用い、ここにおいて、物理送信アンテナ要素はPRSオケージョンの間で交換される。したがって、各PRSオケージョンは、単一の物理送信アンテナ要素から送信されることができるけれども、PRSオケージョンは、いくつかの物理送信アンテナ要素間で交互に起こる。上記の状況では、UEが、到着時間(TOA)値を決定するために、複数PRSオケージョン、および複数PRSオケージョンをわたったコヒーレント平均化/積分を使用する場合、コヒーレント平均化から取得されるTOA値は、種々のPRSオケージョンに対する種々の伝搬チャネルの使用のせいで不正確であるだろう。
【0061】
[0061]同様に、DASを使用する従来のシステムでは、同じセルに属し、かつ同じセル物理セル識別子(PCI)を共有する地理的に分散されたDAS物理送信アンテナ要素が同じPRS信号を送信するので、UEは、個々のDAS要素と受信されたPRS信号を相関することができない。結果として、DASケースにおける信号送信機の位置は曖昧であり、UEポジション計算は可能ではないことがある。
【0062】
[0062]ポジション計算はまた、遠隔ラジオヘッド(RRHs)によって作り出された送信ポイントがマクロセルと同じPCIを有し、結果として同一のPRS信号を送信するので、マクロセルカバレッジエリア内で低電力RRHsを使用する在来のシステムでも曖昧である。例えばこのことは、LTEアドバンスド協調マルチポイント(CoMP)送信を使用するいくつかのシナリオにおいて生じうる。これらのシナリオでは、UEは個々のRRH要素と受信されたPRS信号を相関することができず、それにより位置計算における曖昧性を作り出すだろう。
【0063】
[0063]したがって、いくつかの実施形態では、例えば、アンテナ交換が使用される状況において、OTDOA支援情報は、PRS送信のためのアンテナ交換がセルにおいて使用されるかどうかを示すアンテナ交換支援情報のような、PRS支援情報を含むことができる。いくつかの実施形態では、MS120に送られるPRS支援データはまた、追加のアンテナ交換支援情報を含むこともできる。例えば、サーバ150は、LPPまたはLPPeプロトコルの一部として提供されるOTDOA支援データにおいてアンテナ交換支援情報を含むことができる。
【0064】
[0064]一実施形態では、アンテナ交換支援情報は、PRS測位オケージョン間でのアンテナ交換がセルにおいて生じるかどうかを示すブーリアンパラメータを含むことができる。アンテナ交換がセルにおいて生じる場合は、セルに関するブーリアンパラメータが真に設定されうる、またはアンテナ交換がセルにおいて生じない場合は偽に設定されうる。セルに関して真に設定される場合、ブーリアンパラメータは、複数PRSオケージョンをわたったコヒーレント平均化がそのセルに関して使用されるべきではないとMS120に示すことができる。セルに関して偽に設定される場合、ブーリアンパラメータは、MS120が位置決定のためのTOA値を決定するために、複数PRSオケージョンを一貫して使用しうると示すことができる。
【0065】
[0065]別の実施形態では、MS120は、到着時間(TOA)を決定するために、単一のPRS測位オケージョンを使用することができる。アンテナ交換支援データが、アンテナ交換がPRSオケージョン間で使用されると示す場合、MS120は、例えばPRSオケージョン毎に1つのTOA値を決定することによって複数TOA値を決定することができる。アンテナ交換のケースでは、PRS測位オケージョンからの各TOAは、各PRSオケージョンが異なる干渉/チャネル環境を経験しうるので、僅かに異なりうる。ポジション計算の目的で、最短TOA値が望まれるLOS遅延により近くありうるためで、UEは、最後のTOA測定値として、TOA値のセット中の最短TOA値を選択しうる。
【0066】
[0066]アンテナ交換支援データが、アンテナ交換がPRSオケージョン間で使用されないと示す場合、MS120は、上記で説明されたように、TOA値のセットを決定しないことがある。PRSが、(例えば、物理送信アンテナ要素交換なしで)単一の物理送信アンテナ要素から送信される場合、各PRSオケージョンは、本質的に同じ無線チャネルを経験し、それにより、複数TOAを決定することは利点ではないことがある。したがって、いくつかの実施形態では、MS120は、複数TOA値の決定が役立ちうるかどうかを決めるためにアンテナ交換支援データを有利に使用することができ、それにより、アンテナ交換が使用されない状況で電力およびプロセッサリソースを節約することができる。
【0067】
[0067]別の実施形態では、アンテナ交換支援情報は、アンテナ交換パターン情報を提供することができる。アンテナ交換パターン情報は、例えば、アンテナ交換が各PRS測位オケージョンの間に実行されないけれども、物理送信アンテナ要素140−1、140−2、140−3、および/または140−4の間での交換が、rつのPRS測位オケージョン毎に生じ、ここにおいて、r≧1は何らかの整数である状況において役立ちうる。例えば、r=2では、物理送信アンテナ要素140−1、140−2、140−3、および/または140−4の間での交換は、2つのPRS測位オケージョン毎に生じうる。
【0068】
[0068]いくつかの実施形態では、アンテナ交換パターン情報は、ビットストリングの形式をとりうる。ビットストリングは、例えば、いつアンテナ交換が生じるか、および物理送信アンテナ要素がセルにおいて交換される前にいくつのPRS測位オケージョンが送信されるかを示すことができる。いくつかの実施形態では、アンテナ交換パターン情報は、行列を使用して提供されることができ、ここにおいて、その行列の各行は、アンテナ140−1、140−2、140−3、および140−4のうちの1つのような物理送信アンテナ要素を表し、各列はPRS測位オケージョンを表す。したがって、例えば、行列のx番目の行およびy番目の列上の位置(x,y)における「1」は、スケジューリングされたy番目のPRS測位オケージョンがx番目の物理送信アンテナ要素によって送信されると示すことができる一方で、位置(x,y)における「0」は、スケジューリングされたy番目の測位オケージョンPRSオケージョンがx番目の物理送信アンテナ要素によって送信されないと示すことができる。いくつかの実施形態では、交換情報は、システムフレーム番号0(SFN=0)を有する無線フレームに関連して定義されうる。
【0069】
[0069]例えば、2つの物理送信アンテナ要素を用いた事例では、PRS測位オケージョン毎のアンテナ交換は
【数16】
【0070】
によって示されうる。上記の例では、行列の各行は、物理送信アンテナ要素に対応することができ、行列の各列はPRSオケージョンを示すことができる。上記の例では、交換は、PRS測位オケージョン毎に生じる。
【0071】
[0070]2つのPRS測位オケージョン毎のアンテナ交換を示す行列は、形式
【数17】
【0072】
をとることができる。上記の行列は、物理送信アンテナ要素140−1が2番目の2つのPRS測位オケージョンの間にPRS測位情報を送信する一方で、物理送信アンテナ要素140−2が1番目の2つのPRS測位オケージョンの間にPRS測位情報を送信すると示すことができる。
図3Bを参照すると、DAS350では、物理送信アンテナ要素140−1、140−2、140−3、および140−4を用いて、2つのPRS測位オケージョン毎の交換を示す行列は、形式
【数18】
【0073】
をとることができる。上記の行列は、物理送信アンテナ要素140−2が1番目の2つのPRS測位オケージョンの間に送信し、その後、次の2つのPRS測位オケージョンの間に送信する物理送信アンテナ要素140−1が続き、順に2つの後続のPRS測位オケージョンの間に物理送信アンテナ要素140−3が続き、そして、次の2つのPRS測位オケージョンの間に物理送信アンテナ要素140−4が続く、と示す。アンテナ交換パターンを指定する行列の使用は例示であり、説明の目的のみのためのものであり、様々な他の表現が、当業者には明らかであるだろうと考えられる。
【0074】
[0071]3GPP規格および技術仕様書はまた、MS120へのダウンリンクのための論理アンテナポートを定義する。「アンテナポート」または「論理アンテナポート」は概して、同一のチャネル条件の下での信号送信に関する総称の用語として使用される。アンテナポートは、物理送信アンテナ要素140または物理アンテナポート(PAP)に動的にマッピングされる論理エンティティである。論理アンテナポートは、それらが転送する情報によって特徴付けられる論理チャネルとしてみなされうる一方で、物理送信アンテナ要素は、情報がどのように送信されるかによって特徴付けられるトランスポートチャネルとして見なされうる。したがって、物理送信アンテナ要素への論理アンテナポートの動的マッピングは、物理送信アンテナ要素に論理アンテナポートを割り当てることによって、トランスポートチャネルに論理チャネルをマッピングする。
【0075】
[0072]独立チャネルが想定されるダウンリンク方向における各LTEオペレーティング/送信モード(例えば、単一入力単一出力(SISO)対多入力多出力(MIMO))では、別個の論理アンテナポートが定義される。同一の論理アンテナポートを介して送信されるLTEシンボルは、同じチャネル条件の影響を受ける。BSの物理送信アンテナ要素への論理アンテナポートのマッピングは、BS実装に依存しうる。
【0076】
[0073]例えば、物理送信アンテナ要素140がアンテナ140−1、140−2、140−3、および140−4を有するDASを表すいくつかの実施形態では、PRS送信に使用される論理アンテナポート6は、物理アンテナポート(PAP)にマッピングされ、PRSシーケンスは、物理アンテナポート識別子(PAP ID)の関数として生成されうる。同様に、セルが複数のRRHによってサービス提供される状況では、RRH上の論理アンテナポート6は、PAPにマッピングされ、PRSシーケンスは、PAP IDの関数として生成されうる。例えば、一実装では、PCI
【数19】
【0077】
を有する特定のeノードB(BS)のための異なる物理送信アンテナ要素でPRSを区別するために、PRSシーケンスのための初期化シードは、PAPの関数でありうる。したがっていくつかの実施形態では、上記の初期化の式(2)におけるc
initは、
【数20】
【0078】
のようにPAPに関して変更されうる、ここにおいて、PAP
hは、
【数21】
【0079】
では、物理アンテナポートhに対応し、
【数22】
【0080】
は、物理アンテナポートの数である。上記の式(3)におけるc
initがPAP ID
PAP
hの関数であるので、いくつかの実施形態では、種々のPRSシーケンスが、各DAS物理送信アンテナ要素またはRRHから送信されうる。
【0081】
[0074]いくつかの実施形態では、サーバ150は、サーバ150によるOTDOA支援情報の一部として、PAP IDを送信することができる。さらに、PAP IDは、サーバ150と通信するMS120で複製PRSシーケンスを生成する能力を示す受信された情報に部分的に基づいて、OTDOA支援情報の一部として送信されうる。
【0082】
[0075]いくつかの実施形態では、式(3)は、アンテナ交換が、PAPにアンテナをマッピングすること、およびPRSオケージョンが物理送信アンテナ要素間で交互にミュートされる、各物理送信アンテナ要素のためのミューティングパターンを適用すること、に相当するものとして認められうるので、アンテナダイバーシティスキームを用いて使用されうる。いくつかの実施形態では、論理アンテナポート6は、交換される物理送信アンテナ要素の数に基づいて、複数PAPにマッピングされうる。例えば、2つの物理送信アンテナ要素のケースでは、論理アンテナポート6は2つのPAP、PAP
0およびPAP
1に割り当てられうる。上記の式(3)にしたがうと、PAP
0およびPAP
1は異なるPRSシーケンスを送信するだろう。さらに上記の例では、いくつかの実施形態において、アンテナ交換は、1つのPAPが他のPAPのPRS送信中ミュートされると示すために、OTDOA支援データで定義されるミューティングパターンを使用して示されうる。
【0083】
[0076]種々のPRSシーケンスが、(例えば、複数RRHを有するセルに関して)種々の位置で、物理送信アンテナ要素に各々が関連付けられた種々のPAPによって、(上記で説明されたように)送信されるいくつかの実施形態では、追加のOTDOA支援データは、各PRSシーケンスの捕捉および測定を支援するためにMS120に提供されうる。例として、各PRSシーケンスに関する概算の予測されるRSTD、および/または物理送信アンテナ要素140の各々の位置または相対的な位置が提供されうる。
【0084】
[0077]加えていくつかの実施形態では、レガシモバイル局が上記のPRS関連の変化によって影響されないことを確実にするために、PAPのためのモバイル局能力インジケーションがLPPまたはLPPeで定義されるOTDOA能力に加えられうる。一実施形態では、例えばレガシサポートを確実にするために、PAP ID PAP
0を有する物理送信アンテナ要素140−1のような、1つの物理送信アンテナ要素は、そのPRSシーケンスを変化させず、これは、式(3)において、h=0ではf(PAP
h)=0と設定することによって達成されうる。したがって前の例では、PRSシーケンスは、PAP
0に関しては変更されず、これによりレガシモバイル局にサポートを提供することができる。
【0085】
[0078]MS120からのモバイル局能力情報が、同じセル/PCIからのマルチPRSシーケンス(つまり、単一のPCIに対する複数PRSシーケンス)に対するサポートを示すいくつかの実施形態では、物理送信機位置がマルチPRSシーケンスにマッピングされうるため、サーバ150は、OTDOA支援データにそのようなセルを含むことができ、MS120は、DASまたはRRHシステムにおける送信機からのOTDOA測定に着手しうる。
【0086】
[0079]MS120からのモバイル局能力情報が、同じセル/PCIからのマルチPRSシーケンスに対するサポートの欠如を示す場合、サーバ150は、OTDOA支援データにそのようなセルを含まないことがある。これ以前に概説されたように、OTDOA測位は、DASまたはRRHを有するセルにおけるレガシモバイル局には実用的でないことがあるので、そのようなセルは、サーバ150によって提供されるOTDOA支援情報から既に除外されうる。したがって、OTDOA支援データからのマルチPRSセルの除外は、レガシモバイル局に対して最小のインパクトを及ぼしうる、または全くインパクトを及ぼさないことがある。
【0087】
[0080]いくつかの実施形態では、MS120は、OTDOA測定を行うために、PRS支援情報、アンテナ交換支援情報、アンテナ交換パターン情報、および/またはミューティング情報、のうちの1つまたは複数を備えるOTDOA支援データおよび/またはマルチPRSシーケンスと連動して、PCIを使用することができる。いくつかの実施形態では、MS120は、アンテナダイバシティ、DAS、またはRRHシステムを用いて、セル内の上記情報を使用してOTDOA測定を行うことができる。
【0088】
[0081]いくつかの実施形態では、OTDOA測定は、MS120の位置を決定するためにMS120および/またはサーバ150によって使用されうる。OTDOA測位では、セル、物理送信アンテナ要素140、またはOTDOA測定が行われるRRHを一義的に識別することによって、MS120またはサーバ150は、物理送信アンテナ要素140の実際の位置を使用することができ、それはその後、ポジション計算のために利用されうる。
【0089】
[0082]
図2は、接続、および適用可能である場合、全データ転送中、確立されたままであるMS120とサーバ150との間の位置セッションを使用して、サーバ150からMS120への支援データの転送、およびMS120からサーバ150への位置情報(例えば、RSTD測定値)の転送をサポートする基本のプロシージャのメッセージフローを例示している。例を目的として、メッセージフローはLPP/LPPe測位プロトコルメッセージとして説明されているけれども、他のタイプのメッセージ(例えばLPPメッセージ)も、望まれる場合、使用されうることは理解されるべきである。
【0090】
[0083]ステップ21で、MS120のアンテナ交換支援データ能力およびマルチPRSシーケンスを含むLPP/LPPe能力がサーバ150に知られていない場合、いくつかの実施形態では、サーバ150は、MS120にLPP/LPPe要求能力を送ることができる。MS120のLPP/LPPe能力を要求する、要求能力メッセージは、パラメータの中でも特に、PAPに対する能力インジケーションおよび/または同じセル/PCIからのマルチPRSシーケンスに対するサポートを含む、OTDOA能力を求める要求を含むことができる。
【0091】
[0084]MS120は、メッセージフローのステップ22において、サーバ150に送られるLPP/LPPe提供能力メッセージで応答することができる。説明されている実施形態のある特定の態様では、提供能力メッセージは、要求能力メッセージがステップ21で送られない場合にステップ22で要求されていないMS120によって提供されうる。別の実施形態では、ステップ22における提供能力メッセージは、ステップ24において後に送られる支援データを求める要求と関連して、代わりとしてMS120によって送られうる。提供能力メッセージは、パラメータの中でも特に、PAPに対する能力インジケーションおよび/または同じセル/PCIからのマルチPRSシーケンスに対するサポートを含む、MS OTDOA能力のインジケーションを含む。
【0092】
[0085]ステップ21および22に類似するけれども逆の方向へのメッセージ転送を伴うステップが、PAPに関する能力インジケーションおよび/または同じセル/PCIからのマルチPRSシーケンスに対するサポートを含む、OTDOA能力に対するサポートに関して、MS120にサーバ150のLPP/LPPe能力を転送するために、ステップ21および22の代わりに、またはステップ21、および22に加えて実行されうる。これらのステップは
図2には図示されておらず、使用される場合、逆のLPPeモードを利用し、ここにおいてMS120は、サーバ150からの能力を要求および受信することを可能にされうる。
【0093】
[0086]メッセージフローのステップ23では、サーバ150は、LPP/LPPe要求位置情報メッセージにおいてMS120から位置情報を要求する。位置情報を求める要求は、MS120によって実行されるべきRSTD測定を求める要求を含むことができる。
【0094】
[0087]いくつかの実施形態では、MS120は、ステップ23で受信される要求を満たすためにOTDOA支援データを要求することができ、ステップ24で、サーバ150に支援データを求めるLPP/LPPe要求を送ることができる。いくつかの実施形態では、MS120は、PRS支援情報、アンテナ交換支援情報、アンテナ交換パターン情報、および/またはミューティング情報、のうちの1つまたは複数を備えるOTDOA支援データおよび/またはPAP支援情報のような、要求される特定の支援データを指定することができる。いくつかの実施形態では、ステップ24は生じないことがあり、サーバ150は、要求されていないMS120に支援データを送ることを決めることがある。
【0095】
[0088]メッセージフローのステップ25では、サーバ150は、MS120に転送されるべき支援データを取得することができる。ステップ24が実行された場合、支援データは、サーバ150に利用可能でありうるMS120によって要求される支援情報のすべてを備えることができる。ステップ25で転送される支援データは、LPP/LPPeで定義されるOTDOA支援データを含むことができ、アンテナ交換およびPAP支援情報を含むこともできる。
【0096】
[0089]MS120はその後、ステップ25で受信されたOTDOA支援データに基づいて基準セルと複数近隣セルとの間のRSTDを測定することができる。いくつかの実施形態では、MS120は、上記で説明されているようにRSTDを決定するために、支援データに含まれるアンテナ交換情報を利用することができる。例えば、アンテナ交換が特定のセル上で使用される場合、MS120は、各セルに関するTOA値のセットを決定し、RSTD計算のためにこのセットから最後のTOAを選択することができる。
【0097】
[0090]ステップ25で受信される支援データがマルチPRSを示す場合、MS120は、式(3)のシードを使用して、それに応じて、TOA推定のための複製PRSシーケンスを決定することができる。いくつかの実施形態では、式(3)におけるf(PAP
h)は、例えば、PCI等の他のOTDOA支援データと共に、ステップ25で受信された支援データに含まれうる。
【0098】
[0091]一度MS120がステップ23で、例えばRSTD測定値のような、サーバ150によって要求されるようなすべての測定値を決定してしまったとすると、それはステップ26でサーバ150に、LPP/LPPe提供位置情報メッセージにおいてそれらの測定値を送ることができる。ステップ26におけるLPP/LPPe提供位置情報メッセージは、RSTDが提供されるf(PAP
h)およびPCIのような、測定されたセルの識別とともに、RSTD測定値を含むことができる。いくつかの実施形態では、サーバ150は、MS120の位置を計算するために、BSタイミング情報に加えて、MSが測定を実行してしまっているアンテナ位置の情報と共に受信された測定値を使用することができる。サーバ150はその後、例えば、LCSクライアント160(
図2には図示せず)にMS120の計算された位置を提供することができる。
【0099】
[0092]いくつかの実施形態では、MS120は、MS120の位置を計算し、場合によりサーバ150に推定された位置を報告するために、BSタイミング情報に加えて、MS120が測定を実行してしまっているアンテナ位置の情報と共に測定値を使用することができる。いくつかの実施形態では、サーバ150は、LCSクライアント160にMS位置情報を提供することができる。
【0100】
[0093]
図3aは、高電力で放射する従来の単一の物理送信アンテナ要素240を伴う在来の単一の物理送信アンテナ要素システム300を図示している。従来の単一の物理送信アンテナ要素240は、単一のセル/PCIのためのカバレッジを提供することができる。PRSおよびOTDOA測定を使用する従来の技法は、在来の単一の物理送信アンテナ要素システム300において位置決定のためにMS120によって利用されうる。
【0101】
[0094]
図3bは、複数物理送信アンテナ要素140−1、140−2、140−3、および140−4を有するDAS350を例示している。DAS350では、空間的に隔てられており、かつ共通のソースに接続されうる複数物理送信アンテナ要素140−1、140−2、140−3、および140−4は、従来の単一の物理送信アンテナ要素240を置き換え、同じセルのためのカバレッジを提供することができる。分散型アンテナシステム350では、送信される電力は、従来の単一物理送信アンテナ要素240と同じエリアをわたりながらも低減された総電力および改善した信頼性を伴うカバレッジを提供するために空間で隔てられうる物理送信アンテナ要素140の間で分散されうる。したがって、DAS350は、同じエリアをカバーするために、低電力物理送信アンテナ要素140−1、140−2、140−3、および140−4のグループに、在来の単一の物理送信アンテナ要素システム300を置き換えることによって実現されうる。
【0102】
[0095]通常、従来展開された単一セルDASでは、物理送信アンテナ要素140は、同じセル/PCIに位置付けられており、物理送信アンテナ要素140−1、140−2、140−3、および140−4は、すべて同じPRS信号を送信し、それにより、信号送信機の位置の精密な決定を妨害し、MSポジション計算を実用的でなくしうる。
【0103】
[0096]
図4は、単一のセルにサービス提供する複数のRRH送信機420−1、420−2...420−6を有するRRHシステム400を例示している。RRHシステム400では、個々のRRH送信機420−1〜420−6は、eノードB(BS)410に対して遠隔であり、光コネクタ430を使用してeノードB410に結合されうる。
【0104】
[0097]RRHが単一のセル/PCIにサービス提供する従来展開されたRRHシステムでは、各RRHは、同じPRS信号を送信しうる。例えば、これより前に説明されたように、そのような状況は、RRHがマクロセルカバレッジエリア内のカバレッジを提供するLTEアドバンスド協調マルチポイント(CoMP)送信において生まれうる。したがって上記の従来のシナリオでは、各RRHは同じPRS信号を送信し、それにより、信号送信機の位置の精密な決定を妨害し、MSポジション計算を実用的でなくしうる。
【0105】
[0098]いくつかの実施形態では、DAS350(
図3B)またはRRHシステム400(
図4)におけるMS120のロバストポジション決定を許可するために、PRS送信に使用される論理アンテナポート6は、物理アンテナポート(PAP)にマッピングされ、PRSシーケンスは、PAP IDの関数として生成されうる。同様に、セルが複数のRRHによってサービス提供される状況では、RRH上の論理アンテナポート6は、PAPにマッピングされ、PRSシーケンスは、PAP IDの関数として生成されうる。したがって、これより前に論じられたように、初期化シードc
initは、
【数23】
【0106】
と式(3)で提示されているように変更されうる。c
initがPAP ID PAP
hの関数であるので、いくつかの実施形態では、異なるPRSシーケンスが、物理送信アンテナ要素140−1、140−2、140−3、および140−4の各々、または各RRHから、共通のPCIを共有しているにもかかわらず送信されうる。
【0107】
[0099]異なるPRSシーケンスが、上記で述べられたように、各物理送信アンテナ要素から送信されうるけれども、例えば、LTEシステムにおけるPRSトーンは、PCIが上記で述べられたように6つの可能性のある周波数配列のうちの1つを決定するので、各物理送信アンテナ要素にとって同じでありうる。例えば、セル特有周波数シフトは、
【数24】
【0108】
によって与えられ、各物理送信アンテナ要素が同じPCI
【数25】
【0109】
を有するため、各物理送信アンテナ要素は、異なるPRSシーケンスを、しかしながら同じ周波数配列(v
shift)で、送信するだろう。したがって、PRSシーケンスがある物理送信アンテナ要素を他から区別するために使用されうるのに対して、いくつかの実施形態では、異なるミューティングパターンが、複数アンテナ要素からの周波数ドメインにおけるPRSオケージョンを重複させることを回避するために同じPCIに属する各アンテナ要素に利用されうる。したがって、ミューティングパターンは、異なる物理送信アンテナ要素から送信されるPRSシーケンスを区別することをさらに容易にするために使用されうる。
【0110】
[00100]
図5Aは、アンテナ交換システムにおけるPRS送信に使用される論理アンテナポート6 520 6の、PAP ID0を有する物理アンテナポートPAP
0 530−0、およびPAP ID1を有するPAP
1 530−1へのマッピング500を図示している。
図5Aは、論理アンテナポート520−1〜520−8、および物理アンテナポート530を備える論理アンテナポート520を図示している。
図5Aでは、論理アンテナポート6は、eノードB510と同じPCIを共有する。
図5Aは、論理アンテナポート6が、PAP0 520−0およびPAP1 530−1としてそれぞれ図示されている2つの物理アンテナポート0および1にマッピングされうるように、2つの物理送信アンテナ要素140−1および140−2が存在することを想定している。
図5Aでは、f(PAP
0)は単に、PAP ID0を有するPAP
0に関してはf(PAP
0)=0として、およびPAP ID1を有するPAP
1に関してはf(PAP
1)=1として定義されている。したがって、
図5Aでは、各物理アンテナポート530−0および530−1は、それらが共通のPCIを共有しているけれども、異なるPRSシーケンスを送信するだろう。上記で説明されたように、f(PAP
h)が例示であり、かつ説明の目的のみのためのものであることは留意されたい。概して、f(PAP
h)は、線形関数、二次関数、多項式、または入力値としてPAP IDを使用し、かつ定義された出力値f(PAP
h)を提供するあらゆる他の数学関数のような、PAP ID hの様々な数学関数に設定されうる。
【0111】
[00101]いくつかの実施形態では、PAP IDは、適切なLPP/LPPeプロトコルを使用してOTDOA支援データの一部として、MS120にサーバ150によって提供されうる。いくつかの実施形態では、OTDOA支援データは、MS120が各個々のアンテナポートのための複製PRS信号を決定することを可能にするために、PAP ID、または関数f(PAP
h)を含むことができる。
【0112】
[00102]いくつかの実施形態では、物理アンテナポート(PAP)に論理アンテナポート6をマッピングし、PAP IDの関数としてPRSシーケンスを生成することによって、異なる物理位置におけるTXアンテナ(またはRRH)は、共通のPCIを共有することにも関わらず、特異のPRS信号を送信することができることがある。
【0113】
[00103]
図5Bは、DASまたはRRHシステムにおけるPRS送信に使用される論理アンテナポート6 520 6の、PAP ID0を有する物理アンテナポートPAP
0 530−0〜PAP ID5を有するPAP
5 530−5へのマッピング550を図示している。
図5Bは、論理アンテナポート520−1〜520−8、および物理アンテナポート530−0〜530−5を備える論理アンテナポート520を図示している。
図5Bでは、論理アンテナポート6は、eノードB510と同じPCIを共有する。
図5Bは、異なる物理位置に、6つの物理送信アンテナ要素140−1、140−2...140−6が存在することを想定している。
図5Bで図示されているように、論理アンテナポート6は、PAP
0 530−0〜PAP
5 530−5としてそれぞれ図示されている6つの物理アンテナポート0〜5にマッピングされうる。
【0114】
[00104]
図6Aは、開示されている実施形態に一貫した方法でMS120のポジションを決定する典型的な方法600のためのフローチャートを図示している。いくつかの実施形態では、方法600の部分は、MS120によって、ならびに/または、MS120、サーバ150、および/もしくは別のネットワークエンティティの何らかの組み合わせによって実行されうる。方法は、例えば、MS120が位置決定を開始する、および/またはLCSクライアント160または別のネットワークエンティティがMS120に関する位置情報を要求する、ステップ610で始まりうる。いくつかの実施形態では、方法600の部分は、LPPまたはLLPeプロトコルを使用して実行されうる。
【0115】
[00105]次に、ステップ620で、能力情報を求める要求は、MS120によって受信されうる。例えば、MS120は、PAPのための能力インジケーションおよび/または同じセル/PCIからのマルチPRSシーケンスに対するサポートを含む、限定はされないがOTDOA能力のような、MS120の能力を要求しうる、要求能力メッセージを受信することができる。
【0116】
[00106]ステップ625では、MS120は、記憶された能力情報に部分的に基づいて、MS120が、PAP、同じセル/PCIからのマルチPRSシーケンス、および/またはアンテナ交換支援データに関連するOTDOA支援情報をサポート/受信する能力を有するどうかを決定することができる。例えば、アンテナ交換支援情報は、1つまたは複数のセルに対応するブーリアンパラメータを備えることができる、1つまたは複数のセルに関するPRS支援情報を含むことができる。各ブーリアンパラメータは、アンテナ交換が、対応するセルのためのPRS測位オケージョン間で生じるかどうかを決定することができる。いくつかの実施形態では、アンテナ交換支援情報はまた、アンテナ交換間隔に関連する情報もまた含むことできる。アンテナ交換支援間隔は、物理送信アンテナ要素が交換される前に、少なくとも1つのセルにおける物理送信アンテナ要素上で送信される連続的なPRS測位オケージョンの数の観点から指定されうる。
【0117】
[00107]MS120が、それが、PAP、同じセル/PCIからのマルチPRSシーケンス、および/またはアンテナ交換支援データに関連するOTDOA支援情報をサポートする能力を有することを決定する(ステップ630における「Y」)場合、ステップ630では、MS120は、LPPおよび/またはLPPeで定義されるOTDOA支援データを含むことができ、また同じセル/PCIからのマルチPRSシーケンスに関連する支援情報、アンテナ交換支援データ、および/またはPAP支援情報も含むことができる、MS120によって要求される支援情報のすべてを受信することができる。
【0118】
[00108]ステップ635では、MS120は、OTDOA支援データに基づいて基準セルと複数近隣セルとの間のRSTDを測定することができる。いくつかの実施形態では、MS120は、上記で説明されたようにRSTDを決定するために、支援データに含まれるアンテナ交換情報を利用することができる。一実施形態では、アンテナ交換が特定のセル上で使用される場合、MS120は、各セルに関するTOA値のセットを決定し、RSTD計算のためにこのセットから1つのTOAを選択することができる。例えば、アンテナ交換が少なくとも1つのセルによって使用される場合、MS120は、単一のPRS測位オケージョン中のMSにおけるPRS関連測定に基づいて決定されたTOA値のセットからPRSに関する到着時間値を選択することができる。いくつかの実施形態では、選択されたTOA値は、そのセットにおける他のTOA値よりもPRSのソースとMS120との間のより短い距離を示すことができる。
【0119】
[00109]MS120が、それがPAP、同じセル/PCIからのマルチPRSシーケンス、および/またはアンテナ交換支援データ等に関連するOTDOA支援情報をサポートする能力がないことを決定する(ステップ630では「N」)場合、ステップ650では、いくつかの実施形態において、MS120がレガシ支援情報を受信することができる。例えば、いくつかの実施形態では、MS120は、f(PAP)=0を設定することによって達成されうる、f(PAP
h)によって変更されないPRSシーケンスを維持する物理送信アンテナ要素に関連する情報を受信することができる。例えば、MS120は、f(PAP)=0である物理アンテナポートPAP
0に関連する情報を提供されうる。次にステップ655では、MS120は、ステップ650で受信されるレガシ支援情報に基づいてRSTDを測定することができる。
【0120】
[00110]いくつかの実施形態では、MS120のポジションはその後、測定されたRSTD情報を使用してステップ640で決定されうる。いくつかの実施形態では、MS120はそれ自身の位置を計算することができる。別の実施形態では、MS120のポジションは、測定されたRSTD情報に基づいて、サーバ150によって計算されうる。方法は、ステップ660で終了しうる。方法600は例示であり、様々な変更が、当業者には明らかであるように、ステップを組み合わせる、または除外することによってなされうる。例えば、どのレガシサポートも提供されないようないくつかの実施形態では、ステップ650および655は除外され、方法は、それが終了するステップ660に進むことができる。別の例として、方法は、位置支援に使用されるプロトコル、MS120の能力、および/またはサーバ150の能力に依存して変更されうる。
【0121】
[00111]
図6Bは、開示されている実施形態に一貫した方法でMS120のポジションを決定する別の典型的な方法675のためのフローチャートを図示している。いくつかの実施形態では、方法600の部分は、MS120によって実行されうる。方法は、例えば、MS120が位置決定を開始する、および/またはLCSクライアント160または別のネットワークエンティティがMS120に関する位置情報を要求する、ステップ610で始まりうる。いくつかの実施形態では、方法675の部分は、LPPまたはLLPeプロトコルを使用して実行されうる。
【0122】
[00112]次にステップ630では、MS120は、LPPおよび/またはLPPeで定義されるOTDOA支援データを含むことができ、また同じセル/PCIからのマルチPRSシーケンスに関連する支援情報、アンテナ交換支援データ、および/またはPAP支援情報も含むことができる、MS120によって要求される支援情報のすべてを受信することができる。例えば、MS120は、セルに関するアンテナ交換支援情報を含む測位基準信号(PRS)支援情報を備えることができるOTDOA支援情報を受信することができる。
【0123】
[00113]ステップ685では、MS120は、物理送信アンテナ要素交換が、受信されたアンテナ交換支援情報に少なくとも部分的に基づいて、セルによって使用されるかどうかを決定することができる。
【0124】
[00114]次にステップ690では、物理送信アンテナ要素交換がセルによって使用される場合、MS120は、単一のPRS測位オケージョン中のMSにおける測定に基づいて決定される到達時間(TOA)値のセットからPRSに関するTOA値を選択することができ、ここにおいて、PRSはMSによって受信され、選択されたTOA値は、TOA値のセットにおける他のTOA値よりも、PRSのソースとMSとの間のより短い距離を示す。いくつかの実施形態では、選択されたTOA値は、MS120の推定された位置を決定するために使用されうる。方法は、ステップ660で終了しうる。
【0125】
[00115]
図7Aは、開示されている実施形態に一貫した方法でMS120のポジションを決定する典型的な方法700のためのフローチャートを図示している。いくつかの実施形態では、方法700の部分は、サーバ150によって実行されうる。方法は、例えば、サーバ150またはMS120が位置決定を開始する、および/またはLCSクライアント160または別のネットワークエンティティがMS120に関する位置情報を要求する、ステップ710で始まりうる。いくつかの実施形態では、方法700の部分は、LPPまたはLLPeプロトコルを使用して実行されうる。
【0126】
[00116]次にステップ715では、サーバ150は、MS120から能力情報を受信することができる。いくつかの実施形態では、能力情報は、サーバ150によって送られた以前の要求能力メッセージに応答して、提供能力メッセージで受信されうる。いくつかの実施形態では、サーバ150によって受信される能力情報は、限定されないが、PAPに対するサポートのインジケーション、アンテナ交換支援情報、および/または同じセル/PCIからのマルチPRSシーケンスに対するサポートを含む、モバイル局のOTDOA能力に関連する情報を含むことができる。
【0127】
[00117]ステップ720では、サーバ150は、受信された能力情報に部分的に基づいて、MS120が、PAP、同じセル/PCIからのマルチPRSシーケンス、および/またはアンテナ交換支援データに関連するOTDOA支援情報をサポート/受信する能力を有するどうかを決定することができる。
【0128】
[00118]サーバ150が、MS120が、PAP、同じセル/PCIからのマルチPRSシーケンス、および/またはアンテナ交換支援データに関連するOTDOA支援情報をサポートする能力を有することを決定する(ステップ720における「Y」)場合、ステップ725では、サーバ150は、LPPおよび/またはLPPeで定義されるOTDOA支援データを含むことができ、また同じセル/PCIからのマルチPRSシーケンスに関連する支援情報、アンテナ交換支援データ、および/またはPAP支援情報も含むことができる、MS120によって要求される支援情報のすべてを送ることができる。いくつかの実施形態では、サーバ150は、OTDOA支援情報の一部として、PAP IDを送信することができる。さらに、PAP IDは、サーバ150(例えば、位置サーバ)と通信するMS120で複製PRSシーケンスを生成する能力を示す受信された情報に部分的に基づいて、OTDOA支援情報の一部として送信されうる。いくつかの実施形態では、位置支援情報は、MS120に提供支援データメッセージにおいて送信されうる。
【0129】
[00119]サーバ150が、MS120がPAP、同じセル/PCIからのマルチPRSシーケンス、および/またはアンテナ交換支援データに関連するOTDOA支援情報をサポートしないことを決定する(ステップ720では「N」)場合、ステップ740では、いくつかの実施形態において、サーバ150は、MS120にレガシ支援情報を送ることができる。例えば、いくつかの実施形態では、サーバ150は、f(PAP)=0を設定することによって達成されうる、f(PAP
h)によって変更されないPRSシーケンスを維持する物理送信アンテナ要素に関連する情報を送ることができる。例えば、サーバ150は、f(PAP)=0である物理アンテナポートPAP
0に関連する情報を送ることができる。
【0130】
[00120]次にステップ730では、サーバ150は、提供される支援情報に基づいてMS120によって測定されるRSTDを受信することができる。ステップ735では、MS120の位置は、測定されたRSTDに基づいて決定されうる。例えば、アンテナ交換が特定のセル上で使用される場合、サーバ150は、提供されるOTDOA支援情報に基づいて、測定されたTOAのセットからの1つのTOA値を受信することができる。
【0131】
[00121]いくつかの実施形態では、MS120のポジションはその後、測定されたRSTD情報を使用してステップ735で決定されうる。いくつかの実施形態では、MS120は、それ自身の位置を計算し、サーバ150にその位置を中継することができる。別の実施形態では、MS120のポジションは、測定されたRSTD情報に基づいて、サーバ150によって計算されうる。方法はその後、ステップ750で終了しうる。
【0132】
[00122]方法700は例示であり、様々な変更が当業者には明らかであるように、ステップを組み合わせる、または除外することによってなされうる。例えば、どのレガシサポートも提供されないようないくつかの実施形態では、ステップ740は除外され、方法は、それが終了するステップ750に進むことができる。別の例として、方法は、位置支援に使用されるプロトコル、MS120の能力、および/または位置支援サーバの能力に依存して変更されうる。
【0133】
[00123]
図7Bは、開示されている実施形態に一貫した方法で位置推定中に使用されうる典型的な方法755のためのフローチャートを図示している。いくつかの実施形態では、方法755の部分は、サーバ150によって実行されうる。方法は、例えば、サーバ150またはMS120が位置決定を開始する、および/またはLCSクライアント160または別のネットワークエンティティがMS120に関する位置情報を要求する、ステップ710で始まりうる。いくつかの実施形態では、方法755の部分は、LPPまたはLLPeプロトコルを使用して実行されうる。
【0134】
[00124]次にステップ725では、サーバ150は、LPPおよび/またはLPPeで定義されるOTDOA支援データを含むことができ、また同じセル/PCIからのマルチPRSシーケンスに関連する支援情報、アンテナ交換支援データ、および/またはPAP支援情報も含むことができる、MS120によって要求される支援情報のすべてを送ることができる。例えば、サーバ150は、MS120にOTDOA支援情報を送ることができ、ここにおいて、OTDOA支援情報は、サーバ150によってサービス提供されるセルのサブセットにおける少なくとも1つのセルに関するアンテナ交換支援情報を含む測位基準信号(PRS)支援情報を備えることができる。方法はその後、ステップ750で終了しうる。
【0135】
[00125]
図7Cは、複数の物理送信アンテナ要素を備えるシステムにおいて特異のPRSシーケンスを生成する典型的な方法760を図示している。いくつかの実施形態では、方法760の部分は、サーバ150によって実行されうる。方法は、例えば、サーバ150またはMS120が位置決定を開始する、および/またはLCSクライアント160または別のネットワークエンティティがMS120に関する位置情報を要求する、ステップ710で始まりうる。いくつかの実施形態では、方法760の部分は、LPPまたはLLPeプロトコルを使用して実行されうる。
【0136】
[00126]次に、ステップ765では、サーバ50は、複数の物理送信アンテナ要素のサブセットに特異のPAP IDを割り当てることができる。ステップ770では、サーバは、複数の物理送信アンテナ要素のサブセットのためのPRSシーケンスを生成することができ、ここにおいて、各PRSシーケンスは、複数の物理送信アンテナ要素のサブセットにおける1つの物理送信アンテナ要素に対応し、関数f(PAP
h)は、対応する物理送信アンテナ要素のためのPRSシーケンスを生成するために使用される長さ31ゴールドシーケンスのためのシードに追加され、関数f(PAP
h)は、対応する物理送信アンテナ要素のPAP ID(h)に基づく。方法は、ステップ775で終了しうる。
【0137】
[00127]
図8は、開示されている実施形態と一貫した方法で、アンテナダイバシティ、DAS、および/またはRRHを有するシステムにおいてPRS支援情報を使用してOTDOA測定をサポートすることを可能にされるMS120のある特定の典型的な特徴を例示している概略ブロック図を図示している。MS120は、例えば、1つまたは複数の接続手段306(例えば、バス、配線(lines)、ファイバ、リンク等)を用い非一時的なコンピュータ可読媒体320およびメモリ304に結合されうる、1つまたは複数の処理ユニット302、メモリ340、トランシーバ310(例えば、ワイヤレスネットワークインタフェース)、および(適用可能であれば)SPS受信機340を含むことができる。ある特定の例となる実装では、MS120のすべてまたは一部は、チップセット、および/または同様のものの形式をとることができる。SPS受信機340は、1つまたは複数のSPSリソースと関連付けられた信号を受信することを可能にされうる。トランシーバ310は、例えば、1つまたは複数のタイプのワイヤレス通信ネットワークをわたって1つまたは複数の信号を送信することを可能にされた送信機312、および1つまたは複数のタイプのワイヤレス通信ネットワークをわたって送信された1つまたは複数の信号を受信するための受信機314を含むことができる。
【0138】
[00128]処理ユニット302は、ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの組み合わせを使用して実装されうる。いくつかの実施形態では、処理ユニット302は、PRS支援情報を含む、受信されたOTDOA支援情報を処理することができる、MS PRS支援データモジュール316を含むことができる。例えば、MS PRS支援データモジュール316は、アンテナ交換パターン情報およびアンテナミューティング情報を含む、アンテナ交換支援情報を備えるPRS支援情報を処理することができる。いくつかの実施形態では、MS PRS支援データモジュール316は、OTDOA支援情報の一部として受信された関数f(PAP
h)、および/またはPAP IDを処理することもできる。処理ユニット302はまた、直接、または
図8で図示されている1つまたは複数の他の機能ブロックと連動して、のどちらかで、支援情報を含む様々な他の受信されたLPP/LPPeメッセージを処理する能力を有することもできる。いくつかの実施形態では、処理ユニット302は、MS120の動作に関するプロシージャまたはプロセスを計算するデータ信号の少なくとも一部を実行するように設定可能な1つまたは複数の回路を表すことができる。
【0139】
[00129]いくつかの実施形態では、MS120は、内部または外部にありうる1つまたは複数のMSアンテナ(図示せず)を含むことができる。MSアンテナは、トランシーバ310および/またはSPS受信機340によって処理される信号を送信および/または受信するために使用されうる。いくつかの実施形態では、MSアンテナは、トランシーバ310およびSPS受信機340に結合されうる。いくつかの実施形態では、MS120によって受信(送信)された信号の測定値は、MSアンテナとトランシーバ310の接続のポイントで実行されうる。例えば、受信(送信)されたRF信号測定値に関する基準の測定ポイントは、受信機314(送信機312)の入力(出力)端末、およびMSアンテナの出力(入力)端末でありうる。複数MSアンテナまたはアンテナアレイを有するMS120では、アンテナコネクタは、複数MSアンテナのアグリゲート出力(入力)を表す仮想のポイントとして見なされうる。いくつかの実施形態では、MS120は、信号強度およびTOA測定値を含む受信された信号を測定することができ、生の測定値が処理ユニット302によって処理されうる。
【0140】
[00130]本明細書で説明されている方法は、アプリケーションに依存して様々な手段によって実行されうる。例えば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらのあらゆる組み合わせで実行されうる。ハードウェア実装では、処理ユニット302は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明されている機能を実行するよう設計された他の電子ユニット、またはそれらの組み合わせ内で実装されうる。
【0141】
[00131]ファームウェアおよび/またはソフトウェア実装では、方法は、本明細書で説明されている機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、関数、等)を用いて実行されうる。命令を有形に具現化するいずれの機械可読媒体も、本明細書で説明されている方法を実行する際に使用されうる。例えば、ソフトウェアコードは、処理ユニット302に接続される非一時的なコンピュータ可読媒体320、またはメモリ304に記憶され、処理ユニット302によって実行されうる。メモリは、プロセッサユニット内で、またはプロセッサユニットの外部に実装されうる。本明細書で使用される場合、「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期、短期、揮発性、不揮発性、または他のメモリを指し、いずれの特定のタイプのメモリまたはメモリの数、あるいはメモリが記憶される媒体のタイプにも限定されるものではない。
【0142】
[00132]ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実装される場合、機能は、媒体320および/またはメモリ304のような、非一時的なコンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令、またはプログラムコード308として記憶されうる。例は、データ構造を用いて符号化されるコンピュータ可読媒体およびコンピュータプログラム308を用いて符号化されるコンピュータ可読媒体を含む。例えば、プログラムコード308を記憶した非一時的なコンピュータ可読媒体は、開示されている実施形態と一貫した方法で、アンテナダイバシティ、DAS、および/またはRRHを有するシステムにおいてPRS支援情報を使用してOTDOA測定をサポートするためのプログラムコード308を含むことができる。非一時的なコンピュータ可読媒体320は、物理コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体でありうる。限定ではなく例として、そのような非一時的なコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROM、または他の光学ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいは命令もしくはデータ構造の形式で所望のプログラムコード308を記憶するよう使用されることができ、コンピュータによってアクセスされることができる任意の他の媒体を備えることができる;ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書において使用される場合、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光学ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびブルーレイディスク(disc)を含み、ここにおいてディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生するけれども、ディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0143】
[00133]コンピュータ可読媒体320上の記憶装置に加えて、命令および/またはデータは、通信装置に含まれる送信媒体上で信号としても提供されうる。例えば、通信装置は、命令およびデータを示す信号を有するトランシーバ310を含むことができる。命令およびデータは、1つまたは複数のプロセッサに、特許請求の範囲で概説される機能を実行させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示されている機能を実行するための情報を示す信号を用いる送信媒体を含む。
【0144】
[00134]メモリ304は、あらゆるデータ記憶メカニズムを表すことができる。メモリ304は、例えば、一次メモリおよび/または二次メモリを含むことができる。一次メモリは、例えば、ランダムアクセスメモリ、読取専用メモリ、等を含むことができる。この例では処理ユニット302とは別個であるとして例示されているけれども、一次メモリのすべてまたは一部が、処理ユニット302内で提供されうる、あるいはそうでなければ処理ユニット302と同じ場所に位置付けられうる/処理ユニット302と結合されうる、ことは理解されるべきである。二次メモリは、例えば、一次メモリ、および/または、例えばディスクドライブ、光学ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブ、等のような1つまたは複数のデータ記憶デバイスもしくはシステムと同じまたは類似のタイプのメモリを含むことができる。
【0145】
[00135]ある特定の実装では、二次メモリは、非一時的なコンピュータ可読媒体320を動作的に受け入れ可能でありうる、またはそうでなければ非一時的なコンピュータ可読媒体320に結合するように設定可能でありうる。このようにある特定の例となる実装では、本明細書で提示されている方法および/または装置は、少なくとも1つの処理ユニット302によって実行される場合に、本明細書で説明されているような例となる動作のすべておよび一部を実行することを動作するように可能にされうる、コンピュータ実装可能命令308を記憶しうるコンピュータ可読媒体320の形式を、全体または一部としてとることができる。コンピュータ可読媒体320は、メモリ304の一部でありうる。
【0146】
[00136]次に、
図9に対して参照がなされ、これは、開示されている実施形態と一貫した方法で、アンテナダイバシティ、DAS、および/またはRRHを有するシステムにおいてPRS支援情報を使用してOTDOA測定をサポートすることを可能にされるサーバ150を例示している概略ブロック図である。いくつかの実施形態では、サーバ150は、例えば、1つまたは複数の接続手段356(例えば、バス、配線、ファイバ、リンク等)を用いて動作可能に結合されうる、1つまたは複数の処理ユニット352、メモリ354、記憶装置360、および(適用可能であれば)通信インタフェース390(例えば、ワイヤラインまたはワイヤレスネットワークインタフェース)を含むことができる。ある特定の例となる実装では、サーバ150のいくらかの部分は、チップセット、および/または同様のものの形式をとることができる。
【0147】
[00137]通信インタフェース390は、ワイヤード送信および/または受信をサポートする様々なワイヤードおよびワイヤレス接続手段を含むことができ、必要に応じて、1つまたは複数のタイプのワイヤレス通信ネットワークをわたって、1つまたは複数の信号の送信および受信を追加で、または代わりとしてサポートすることができる。通信インタフェース390はまた、様々な他のコンピュータおよび周辺機器との通信のためのインタフェースを含むこともできる。例えば一実施形態では、通信インタフェース390は、サーバ150によって実行された通信機能の1つまたは複数を実行する、ネットワークインタフェースカード、入出力カード、チップ、および/またはASICを備えることができる。いくつかの実施形態では、通信インタフェース390はまた、ネットワークで基地局によって使用される、PCI、設定されたPRS情報、および/またはタイミング情報のような、様々なネットワーク構成関連情報を取得するために、ネットワーク130とインタフェースで接続することもできる。例えば、通信インタフェース390は、ネットワーク130で基地局からPCI、設定されたPRS、タイミングおよび/または他の情報を取得するために、3GPP TS 36.455で定義されているLPP添付文書(LPPa)プロトコルまたはこのプロトコルの改良を使用することができる。処理ユニット352は、開示されている実施形態と一貫した方法で、OTDOA支援データ情報を生成するために受信された情報のいくらか、またはすべてを使用することができる。
【0148】
[00138]処理ユニット352は、ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの組み合わせを使用して実装されうる。いくつかの実施形態では、処理ユニット352は、モバイル局120への送信のためにPRS支援情報を含む、OTDOA支援情報を生成することができる、サーバPRS支援データモジュール366を含むことができる。例えば、サーバPRS支援データモジュール366は、アンテナ交換支援情報およびアンテナ交換パターン情報を備えるPRS支援情報を生成および/またはフォーマットすることができる。いくつかの実施形態では、サーバPRS支援データモジュール366はまた、モバイル局120への送信のために、OTDOA支援情報の一部として、PAP ID、または関数f(PAP
h)を生成することもできる。処理ユニット352はまた、直接、または
図9で図示されている1つまたは複数の他の機能ブロックと連動して、のどちらかで、様々な他のLPP/LPPe支援情報を処理する能力を有することもできる。いくつかの実施形態では、処理ユニット352は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)またはLPP拡張子(LPPe)メッセージとして、OTDOA支援情報を生成することができる。いくつかの実施形態では、処理ユニット352は、サーバ150の動作に関するプロシージャまたはプロセスを計算するデータ信号の少なくとも一部を実行するように設定可能な1つまたは複数の回路を表すことができる。
【0149】
[00139]フローチャートおよびメッセージフローにおいて本明細書で説明されている方法は、アプリケーションに依存して様々な手段によって実行されうる。例えば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらのあらゆる組み合わせで実行されうる。ハードウェア実装では、処理ユニット352は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明されている機能を実行するよう設計された他の電子ユニット、またはそれらの組み合わせ内で実装されうる。
【0150】
[00140]ファームウェアおよび/またはソフトウェア実装では、方法は、本明細書で説明されている機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、関数、等)を用いて実行されうる。命令を有形に具現化するいずれの機械可読媒体も、本明細書で説明されている方法を実行する際に使用されうる。例えば、ソフトウェアは、リムーバブル媒体を含む、非一時的なコンピュータ可読媒体358の使用をサポートすることができる、リムーバブル媒体ドライブ370に記憶されうる。プログラムコードは、非一時的なコンピュータ可読媒体358またはメモリ354上に存在し、処理ユニット352によって読み取りおよび実行されうる。メモリは、処理ユニット352内で、または処理ユニット352の外部に実装されうる。本明細書で使用される場合、「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期、短期、揮発性、不揮発性、または他のメモリを指し、いずれの特定のタイプのメモリまたはメモリの数、あるいはメモリが記憶される媒体のタイプにも限定されるものではない。
【0151】
[00141]ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実装される場合、機能は、非一時的なコンピュータ可読媒体358および/またはメモリ354上に1つまたは複数の命令、またはコードとして記憶されうる。例は、データ構造を用いて符号化されるコンピュータ可読媒体およびコンピュータプログラムを用いて符号化されるコンピュータ可読媒体を含む。例えば、プログラムコードを記憶した非一時的なコンピュータ可読媒体358は、開示されている実施形態と一貫した方法で、アンテナダイバシティ、DAS、および/またはRRHを有するシステムにおいてPRS支援情報を使用してOTDOA測定をサポートするためのプログラムコードを含むことができる。
【0152】
[00142]非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々な物理コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体でありうる。限定ではなく例として、そのような非一時的なコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、または他の光学ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいは命令もしくはデータ構造の形式で所望のプログラムコードを記憶するよう使用されることができ、コンピュータによってアクセスされることができる任意の他の媒体を備えることができる;ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書において使用される場合、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(disc)、光学ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク (disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびブルーレイディスク(disc)を含み、ここにおいてディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生するけれども、ディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。非一時的なコンピュータ可読媒体の他の実施形態は、フラッシュドライブ、USBドライブ、ソリッドステートドライブ、メモリカード等を含む。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0153】
[00143]コンピュータ可読媒体上の記憶装置に加えて、命令および/またはデータは、メモリ354、記憶装置360に命令/データを記憶することができ、実行のために処理ユニット352に命令/データを中継した、通信インタフェース390に送信媒体上で信号として提供されうる。例えば、通信インタフェース390は、命令およびデータを示すワイヤレスまたはネットワーク信号を受信することができる。命令およびデータは、1つまたは複数のプロセッサに、特許請求の範囲で概説される機能を実行させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示されている機能を実行するための情報を示す信号を用いる送信媒体を含む。
【0154】
[00144]メモリ354は、あらゆるデータ記憶メカニズムを表すことができる。メモリ354は、例えば、一次メモリおよび/または二次メモリを含むことができる。一次メモリは、例えば、ランダムアクセスメモリ、読み取り専用メモリ、非揮発性RAM等を含むことができる。この例では処理ユニット352とは別個であるとして例示されているけれども、一次メモリのすべてまたは一部が、処理ユニット352内で提供されうる、あるいはそうでなければ処理ユニット352と同じ場所に位置付けられうる/処理ユニット352と結合されうる、ことは理解されるべきである。二次メモリは、例えば、一次メモリ、および/または、例えばハードディスクドライブ、光学ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブ、等を含む1つまたは複数のデータ記憶デバイス360のような記憶装置360、と同じまたは類似のタイプのメモリを含むことができる。いくつかの実施形態では、記憶装置360は、システム100および/またはより広いセルラネットワークにおける様々なエンティティに関連する情報を保持することができる1つまたは複数のデータベースを備えることができる。いくつかの実施形態では、データベースにおける情報は、MS120の能力、サーバ150の能力を記憶すること、OTDOA支援データを生成すること、MS120の位置を計算すること、等を含む、様々な計算中に処理ユニット352によって読み取り、使用、および/または更新されうる。
【0155】
[00145]ある特定の実装では、二次メモリは、非一時的なコンピュータ可読媒体358を動作的に受け入れ可能でありうる、またはそうでなければ非一時的なコンピュータ可読媒体358に結合するように設定可能でありうる。このようにある特定の例となる実装では、本明細書で提示されている方法および/または装置は、少なくとも1つの処理ユニット352によって実行される場合に、本明細書で説明されているような例となる動作のすべておよび一部を実行することを動作するように可能にされうる、コンピュータ実装可能命令を記憶した非一時的なコンピュータ可読媒体358を含むことができるリムーバブル媒体ドライブ370の形式を、全体または一部としてとることができる。コンピュータ可読媒体358は、メモリ354の一部でありうる。
【0156】
[00146]本発明は、教示の目的ために指定の実施形態に関係して例示されているけれども、本発明は、それらに限定されない。本発明の範囲から逸脱することなく様々な適応および変更が行われうる。したがって、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲は、前述の説明に限定されるべきではない。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
サーバからの観測到着時間差(OTDOA)支援情報を提供する方法であって、
モバイル局(MS)に前記OTDOA支援情報を送ることと、ここにおいて、前記OTDOA支援情報は、前記サーバによってサービス提供されるセルのサブセットにおける少なくとも1つのセルに関するアンテナ交換支援情報を含む測位基準信号(PRS)支援情報を備える、
を備える方法。
[C2]
前記アンテナ交換支援情報は、1つまたは複数のブーリアンパラメータをさらに備え、前記1つまたは複数のブーリアンパラメータの各々は、
前記サーバによってサービス提供されるセルの前記サブセットにおける対応するセルに対応し、
物理送信アンテナ要素交換が、前記対応するセルのためのPRS測位オケージョン間で生じるかどうかを示す、
C1に記載の方法。
[C3]
前記アンテナ交換支援情報は、アンテナ交換間隔に関連する情報をさらに備え、前記アンテナ交換間隔は、前記物理送信アンテナ要素が交換される前に、前記少なくとも1つのセルにおける物理送信アンテナ要素上で送信される連続的なPRS測位オケージョンの数の観点から指定される、C1に記載の方法。
[C4]
前記アンテナ交換支援情報は、
アンテナ交換パターン情報、または
アンテナミューティングパターン情報、
のうちの少なくとも1つをさらに備える、C3に記載の方法。
[C5]
前記OTDOA支援情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)またはLPP拡張子(LPPe)メッセージを使用して前記MSに送られる、C1に記載の方法。
[C6]
前記サーバは、前記少なくとも1つのセルのための位置サーバである、C1に記載の方法。
[C7]
通信インタフェースと、ここにおいて、前記通信インタフェースは、モバイル局に観測到着時間差(OTDOA)支援情報を送るためのものである、
前記通信インタフェースに結合されたプロセッサと、ここにおいて、前記プロセッサは、サーバによってサービス提供されるセルのサブセットにおける少なくとも1つのセルに関する前記OTDOA支援情報を生成するように構成され、前記OTDOA支援情報は、前記少なくとも1つのセルに関するアンテナ交換支援情報を含む測位基準信号(PRS)支援情報を備える、
を備えるサーバ。
[C8]
前記アンテナ交換支援情報は、1つまたは複数のブーリアンパラメータをさらに備え、前記1つまたは複数のブーリアンパラメータの各々は、
前記サーバによってサービス提供されるセルの前記サブセットにおける対応するセルに対応し、
物理送信アンテナ要素交換が、前記対応するセルのためのPRS測位オケージョン間で生じるかどうかを示す、
C7に記載のサーバ。
[C9]
前記アンテナ交換支援情報は、アンテナ交換間隔に関連する情報をさらに備え、前記アンテナ交換間隔は、前記物理送信アンテナ要素が交換される前に、前記少なくとも1つのセルにおける物理送信アンテナ要素上で送信される連続的なPRS測位オケージョンの数の観点から指定される、C7に記載のサーバ。
[C10]
前記アンテナ交換支援情報は、
アンテナ交換パターン情報、または
アンテナミューティングパターン情報、
のうちの少なくとも1つをさらに備える、C9に記載のサーバ。
[C11]
前記プロセッサは、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)またはLPP拡張子(LPPe)メッセージとして、前記OTDOA支援情報をさらに生成する、C7に記載のサーバ。
[C12]
モバイル局に観測到着時間差(OTDOA)支援情報を送るための手段と、
OTDOA支援情報を送るための前記手段に結合された処理する手段と、ここにおいて、前記処理する手段は、サーバによってサービス提供されるセルのサブセットにおける少なくとも1つのセルに関する前記OTDOA支援情報を生成するためのものであり、前記OTDOA支援情報は、少なくとも1つのセルに関するアンテナ交換支援情報を含む測位基準信号(PRS)支援情報を備える、
を備えるサーバ。
[C13]
前記アンテナ交換支援情報は、1つまたは複数のブーリアンパラメータをさらに備え、前記1つまたは複数のブーリアンパラメータの各々は、
前記サーバによってサービス提供されるセルの前記サブセットにおける対応するセルに対応し、
物理送信アンテナ要素交換が、前記対応するセルのためのPRS測位オケージョン間で生じるかどうかを示す、
C12に記載のサーバ。
[C14]
前記アンテナ交換支援情報は、アンテナ交換間隔に関連する情報をさらに備え、前記アンテナ交換間隔は、前記物理送信アンテナ要素が交換される前に、前記少なくとも1つのセルにおける物理送信アンテナ要素上で送信される連続的なPRS測位オケージョンの数の観点から指定される、C12に記載のサーバ。
[C15]
前記アンテナ交換支援情報は、
アンテナ交換パターン情報、または
アンテナミューティングパターン情報、
のうちの少なくとも1つをさらに備える、C14に記載のサーバ。
[C16]
前記処理する手段は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)またはLPP拡張子(LPPe)メッセージとして、前記OTDOA支援情報をさらに生成するためのものである、C12に記載のサーバ。
[C17]
プロセッサによって実行されるときに、サーバからの観測到達時間差(OTDOA)支援情報を提供するための方法におけるステップを実行する命令を備える非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記ステップは、
モバイル局に前記OTDOA支援情報を送ることと、ここにおいて、前記OTDOA支援情報は、前記サーバによってサービス提供されるセルのサブセットにおける少なくとも1つのセルに関するアンテナ交換支援情報を含む測位基準信号(PRS)支援情報を備える、
を備える非一時的なコンピュータ可読媒体。
[C18]
前記アンテナ交換支援情報は、1つまたは複数のブーリアンパラメータをさらに備え、前記1つまたは複数のブーリアンパラメータの各々は、
前記サーバによってサービス提供されるセルの前記サブセットにおける対応するセルに対応し、
物理送信アンテナ要素交換が、前記対応するセルのためのPRS測位オケージョン間で生じるかどうかを示す、
C17に記載のコンピュータ可読媒体。
[C19]
前記アンテナ交換支援情報は、アンテナ交換間隔に関連する情報をさらに備え、前記アンテナ交換間隔は、前記物理送信アンテナ要素が交換される前に、前記少なくとも1つのセルにおける物理送信アンテナ要素上で送信される連続的なPRS測位オケージョンの数の観点から指定される、C17に記載のコンピュータ可読媒体。
[C20]
前記アンテナ交換支援情報は、
アンテナ交換パターン情報、または
アンテナミューティングパターン情報、
のうちの少なくとも1つをさらに備える、C19に記載のコンピュータ可読媒体。
[C21]
前記アンテナ交換支援情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)またはLPP拡張子(LPPe)メッセージを使用して提供される、C17に記載のコンピュータ可読媒体。
[C22]
モバイル局(MS)で観測到着時間差(OTDOA)支援情報を受信することと、ここにおいて、前記OTDOA支援情報は、少なくとも1つのセルに関するアンテナ交換支援情報を含む測位基準信号(PRS)支援情報を備える、
物理送信アンテナ要素交換は、前記受信されたアンテナ交換支援情報に少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも1つのセルによって使用されるかどうかを決定することと、
物理送信アンテナ要素交換が前記少なくとも1つのセルによって使用される場合、単一のPRS測位オケージョン中の前記MSにおける測定に基づいて決定される到達時間(TOA)値のセットからPRSに関するTOA値を選択することと、ここにおいて、前記PRSは前記MSによって受信され、前記選択されたTOA値は、TOA値の前記セットにおける他のTOA値よりも、前記PRSのソースと前記MSとの間のより短い距離を示す、
を備える方法。
[C23]
前記アンテナ交換支援情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)またはLPP拡張子(LPPe)メッセージを使用して提供される、C22に記載の方法。
[C24]
前記OTDOA支援情報は、前記少なくとも1つのセルのための位置サーバによって送信される、C22に記載の方法。
[C25]
前記選択されたTOA値および前記OTDOA支援情報に部分的に基づいて、前記MSの位置を決定すること、をさらに備える、C22に記載の方法。
[C26]
測位基準信号(PRS)および観測到達時間差(OTDOA)支援情報を受信する能力を有するトランシーバと、ここにおいて、前記OTDOA支援情報は、少なくとも1つのセルに関するアンテナ交換支援情報を含むPRS支援情報を備える、
前記トランシーバに結合されたプロセッサとを備え、前記プロセッサは、
物理送信アンテナ要素交換が、前記受信されたアンテナ交換支援情報に少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも1つのセルによって使用されるかどうかを決定し、
単一のPRS測位オケージョン中の測定に基づいて決定される到達時間(TOA)値のセットからPRSに関するTOA値を選択することと、ここにおいて、物理送信アンテナ要素交換が前記少なくとも1つのセルによって使用される場合、前記PRSはモバイル局(MS)によって受信され、前記選択されたTOA値は、TOA値の前記セットにおける他のTOA値よりも、前記PRSのソースと前記MSとの間のより短い距離を示す、
を備えるモバイル局(MS)。
[C27]
前記アンテナ交換支援情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)またはLPP拡張子(LPPe)メッセージを使用して提供される、C26に記載のモバイル局。
[C28]
前記プロセッサは、前記選択されたTOA値および前記OTDOA支援情報に部分的に基づいて、前記MSの位置を決定するようにさらに構成される、C26に記載のモバイル局。
[C29]
トランシーバ手段と、ここにおいて、前記トランシーバ手段は、測位基準信号(PRS)および観測到達時間差(OTDOA)支援情報を受信するためのものであり、ここにおいて、前記OTDOA支援情報は、少なくとも1つのセルに関するアンテナ交換支援情報を含むPRS支援情報を備える、
前記トランシーバ手段に結合された処理する手段とを備え、前記処理する手段は、
物理送信アンテナ要素交換が前記受信されたアンテナ交換支援情報に少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも1つのセルによって使用されるかどうかを決定するための手段と、
単一のPRS測位オケージョン中の測定に基づいて決定される到達時間(TOA)値のセットからPRSに関するTOA値を選択するための手段と、ここにおいて、物理送信アンテナ要素交換が前記少なくとも1つのセルによって使用される場合、前記PRSはモバイル局(MS)によって受信され、前記選択されたTOA値は、TOA値の前記セットにおける他のTOA値よりも、前記PRSのソースと前記MSとの間のより短い距離を示す、
を備えるモバイル局。
[C30]
前記アンテナ交換支援情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)またはLPP拡張子(LPPe)メッセージを使用して提供される、C29に記載のモバイル局。
[C31]
前記処理する手段は、前記選択されたTOA値および前記OTDOA支援情報に部分的に基づいて、前記MSの位置を決定するための手段をさらに備える、C29に記載のモバイル局。
[C32]
プロセッサによって実行されるときに方法におけるステップを実行する命令を備える、非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記ステップは、
モバイル局(MS)で観測到着時間差(OTDOA)支援情報を受信することと、ここにおいて、前記OTDOA支援情報は、少なくとも1つのセルに関するアンテナ交換支援情報を含む測位基準信号(PRS)支援情報を備える、
物理送信アンテナ要素交換は、前記受信されたアンテナ交換支援情報に少なくとも部分的に基づいて、前記少なくとも1つのセルによって使用されるかどうかを決定することと、
物理送信アンテナ要素交換が前記少なくとも1つのセルによって使用される場合、単一のPRS測位オケージョン中の前記MSにおける測定に基づいて決定される到達時間(TOA)値のセットからPRSに関するTOA値を選択することと、ここにおいて、前記PRSは前記MSによって受信され、前記選択されたTOA値は、TOA値の前記セットにおける他のTOA値よりも、前記PRSのソースと前記MSとの間のより短い距離を示す、
を備える非一時的なコンピュータ可読媒体。
[C33]
前記アンテナ交換支援情報は、ロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)またはLPP拡張子(LPPe)メッセージを使用して提供される、C32に記載のコンピュータ可読媒体。
[C34]
前記OTDOA支援情報は、前記少なくとも1つのセルのための位置サーバによって送信される、C32に記載のコンピュータ可読媒体。
[C35]
前記選択されたTOA値および前記OTDOA支援情報に部分的に基づいて、前記MSの位置を決定すること、をさらに備える、C32に記載のコンピュータ可読媒体。
[C36]
単一のセルにサービス提供する複数の物理送信アンテナ要素を備えるシステムのための測位基準信号(PRS)シーケンスを生成する方法であって、
前記複数の物理送信アンテナ要素のサブセットに特異の物理アンテナポート(PAP)識別子(ID)を割り当てることと、
前記複数の物理送信アンテナ要素の前記サブセットのためのPRSシーケンスを生成することと、ここにおいて、各PRSシーケンスは、前記複数の物理送信アンテナ要素の前記サブセットにおける1つの物理送信アンテナ要素に対応し、関数f(PAPh)は、対応する物理送信アンテナ要素のためのPRSシーケンスを生成するために使用される長さ31ゴールドシーケンスのためのシードに追加され、前記関数f(PAPh)は、前記対応する物理送信アンテナ要素のPAP ID(h)に基づく、
を備える方法。
[C37]
前記複数の物理送信アンテナ要素は、分散型アンテナシステム(DAS)を備える、C36に記載の方法。
[C38]
前記複数の物理送信アンテナ要素は、遠隔ラジオヘッド(RRH)を使用して実現される、C36に記載の方法。
[C39]
前記PAP ID(h)は、位置サーバによって、前記対応する物理送信アンテナ要素に関する観測到着時間差(OTDOA)支援情報の一部として送信される、C36に記載の方法。
[C40]
前記PAP ID(h)は、モバイル局で複製のPRSシーケンスを生成する能力を示す受信された情報に少なくとも部分的に基づいて、前記対応する物理送信アンテナ要素に関する前記観測到着時間差(OTDOA)支援情報の一部として送信される、C39に記載の方法。
[C41]
前記複数の物理送信アンテナ要素の前記サブセットにおける前記複数の物理送信アンテナ要素のうちの少なくとも1つに関してf(PAPh)=0である、C36に記載の方法。
[C42]
通信インタフェースと、ここにおいて、前記通信インタフェースは、モバイル局(MS)に観測到達時間差(OTDOA)支援情報を送るためのものであり、OTDOA支援情報は、物理アンテナポート(PAP)識別子(ID)を備える、
前通信インタフェースに結合されたプロセッサとを備え、前記プロセッサは、
単一のセルにサービス提供する複数の物理送信アンテナ要素の各々に特異のPAP IDを割り当て、
前記複数の物理送信アンテナ要素のサブセットのためのPRSシーケンスを生成する、ここにおいて、各PRSシーケンスは、前記複数の物理送信アンテナ要素の前記サブセットにおける1つの物理送信アンテナ要素に対応し、関数f(PAPh)は、対応する物理送信アンテナ要素のためのPRSシーケンスを生成するために使用される長さ31ゴールドシーケンスのためのシードに追加され、前記関数f(PAPh)は、前記対応する物理送信アンテナ要素のPAP ID(h)に基づく、
ように構成される、装置。
[C43]
前記複数の物理送信アンテナ要素は、分散型アンテナシステム(DAS)を備える、C42に記載の装置。
[C44]
前記複数の物理送信アンテナ要素は、遠隔ラジオヘッド(RRH)を使用して実現される、C42に記載の装置。
[C45]
前記装置は位置サーバである、C42に記載の装置。
[C46]
前記プロセッサは、前記MSで複製のPRSシーケンスを生成する能力を示す受信された情報に少なくとも部分的に基づいて、前記対応する物理送信アンテナ要素に関する前記観測到着時間差(OTDOA)支援情報の一部として前記PAP ID(h)を含むようにさらに構成される、C45に記載の装置。
[C47]
前記複数の物理送信アンテナ要素の前記サブセットにおける前記物理送信アンテナ要素のうちの少なくとも1つに関してf(PAPh)=0である、C42に記載の装置。
[C48]
通信手段と、前記通信手段は、モバイル局(MS)に観測到達時間差(OTDOA)支援情報を送るように構成され、OTDOA支援情報は、物理アンテナポート(PAP)識別子(ID)を備える、
前記通信手段に結合された処理する手段とを備え、前記処理する手段は、
単一のセルにサービス提供する複数の物理送信アンテナ要素の各々に特異のPAP IDを割り当てるための手段と、
前記複数の物理送信アンテナ要素のサブセットのためのPRSシーケンスを生成するための手段と、ここにおいて、各PRSシーケンスは、前記複数の物理送信アンテナ要素の前記サブセットにおける1つの物理送信アンテナ要素に対応し、関数f(PAPh)は、対応する物理送信アンテナ要素のためのPRSシーケンスを生成するために使用される長さ31ゴールドシーケンスのためのシードに追加され、前記関数f(PAPh)は、前記対応する物理送信アンテナ要素のPAP ID(h)に基づく、
をさらに備える、装置。
[C49]
前記複数の物理送信アンテナ要素は、分散型アンテナシステム(DAS)を備える、C48に記載の装置。
[C50]
前記複数の物理送信アンテナ要素は、遠隔ラジオヘッド(RRH)を使用して実現される、C48に記載の装置。
[C51]
前記装置は位置サーバである、C48に記載の装置。
[C52]
前記処理する手段は、前記MSで複製のPRSシーケンスを生成する能力を示す受信された情報に少なくとも部分的に基づいて、前記対応する物理送信アンテナ要素に関する前記観測到着時間差(OTDOA)支援情報の一部として前記PAP ID(h)をさらに含む、C51に記載の装置。
[C53]
前記複数の物理送信アンテナ要素の前記サブセットにおける前記物理送信アンテナ要素のうちの少なくとも1つに関してf(PAPh)=0である、C48に記載の装置。
[C54]
プロセッサによって実行されるときに、単一のセルにサービス提供する複数の物理送信アンテナ要素を備えるシステムのための測位基準信号(PRS)シーケンスを生成する方法におけるステップを実行する命令を備える非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記ステップは、
前記複数の物理送信アンテナ要素のサブセットに特異の物理アンテナポート(PAP)識別子(ID)を割り当てることと、
前記複数の物理送信アンテナ要素の前記サブセットのためのPRSシーケンスを生成することと、ここにおいて、各PRSシーケンスは、前記複数の物理送信アンテナ要素の前記サブセットにおける1つの物理送信アンテナ要素に対応し、関数f(PAPh)は、対応する物理送信アンテナ要素のためのPRSシーケンスを生成するために使用される長さ31ゴールドシーケンスのためのシードに追加され、前記関数f(PAPh)は、前記対応する物理送信アンテナ要素のPAP ID(h)に基づく、
を備える非一時的なコンピュータ可読媒体。
[C55]
前記複数の物理送信アンテナ要素は、分散型アンテナシステム(DAS)を備える、C54に記載のコンピュータ可読媒体。
[C56]
前記複数の物理送信アンテナ要素は、遠隔ラジオヘッド(RRH)を使用して実現される、C54に記載のコンピュータ可読媒体。
[C57]
前記PAP ID(h)は、位置サーバによって、前記対応する物理送信アンテナ要素に関する観測到着時間差(OTDOA)支援情報の一部として送信される、C54に記載のコンピュータ可読媒体。
[C58]
前記PAP ID(h)は、モバイル局で複製のPRSシーケンスを生成する能力を示す受信された情報に少なくとも部分的に基づいて、前記対応する物理送信アンテナ要素に関する前記観測到着時間差(OTDOA)支援情報の一部として送信される、C57に記載のコンピュータ可読媒体。
[C59]
前記複数の物理送信アンテナ要素の前記サブセットにおける前記物理送信アンテナ要素のうちの少なくとも1つに関してf(PAPh)=0である、C54に記載のコンピュータ可読媒体。