【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ガスの品質に関する特定の量を決定するための方法であって、同方法は、
− ガスまたはガス混合物が、超音波フロー測定デバイスを貫通して流れ、かつマイクロ熱センサー上を流れ、およびガスまたはガス混合物の温度(T)および圧力(p)が検出され、
− ガスまたはガス混合物の流速(v
x)または容積流量と音速(c
s)とが超音波フローセンサーによって決定され、
− ガスまたはガス混合物の密度が音速(c
s)から相関付けられ、
− 密度情報が、流速と共に、質量流量を計算するのに用いられ、
− 1つまたはいくつかの温度におけるガスまたはガス混合物の熱伝導率(λ)がマイクロ熱センサーによって決定され、
− 質量流量および熱伝導率の情報と共に、ガスまたはガス混合物の熱容量(c
p)または熱容量によって変化する量をフローファクター(φ)から決定するために、フローファクター(φ)がマイクロ熱センサーのフロー信号から計算され、
− および最後に、音速と、1つまたはいくつかの温度における熱伝導率と、熱容量または熱容量によって変化する量のいずれかとが、ガスの品質に関する特定の量、特に発熱量の相関付けに用いられる、
方法、を提供する。
【0008】
請求項7に記載の発明は、ガスの品質に関する特定の量およびエネルギー消費量のうちの少なくとも一方を決定するための測定装置であって、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成される評価ユニット10を含み、かつ音速および流速測定用の超音波フローセンサー4と、圧力測定用の圧力センサー8と、温度測定用の温度センサー9と、ガスまたはガス混合物の熱伝導率および熱容量または前記熱容量によって変化する量のいずれかの測定用のマイクロ熱センサー7とを含む測定装置、を提供する。
【0009】
この目的は、請求項1に記載の方法、および、請求項7に記載の測定装置によって実現される。
本発明は、ガスの品質に関する特定の量および/またはエネルギー消費量を決定するために、以下のように、超音波フローセンサーをマイクロ熱センサーと組み合わせる考え方に基づいている。
【0010】
超音波フローセンサーによる音速および容積流量の測定
容積流量を決定するため、超音波信号を、通常、ある角度で流れの方向に対して横方向に流れの媒体の中に送入し、超音波信号の走行時間の差異を、流れの方向およびその流れの方向に対向する方向の両方において測定する(
図1b)。続いて、2つの超音波信号の走行時間の差異を平均流速用の尺度とし、それから、ラインの既知の断面積を用いて容積流量を計算できる。
【0011】
【数1】
【0012】
但し、
v
xは平均流速を意味し、
c
sは音速を意味し、
Lは測定距離の長さを意味し、
t
12は流れの方向における走行時間を意味し、および
t
21は流れに対向する方向における走行時間を意味する。
【0013】
走行時間の総合計は、超音波フローメータにおいてはこれ以上用いることはほとんどない媒体の音速c
sに関する情報を含んでいる。
特許出願である特許文献1に記載のマイクロ熱センサーとの組合せにおいては、音速に関する情報のための臨界ノズルを省略することが可能である。その理由は、音速に関する情報は第1次の音速をも供給するからであり、それは、臨界圧力条件を必要としない、すなわち、所与の圧力で測定可能であるという利点を有する。その結果、低圧ガスネットワークにおいて、コンプレッサまたは真空ポンプのいずれも必要でない。
【0014】
質量流量の決定
密度は、音速から相関付けによって決定できる。密度は、ほとんどのガスについて、音速とよく相関する。密度の相関付けをさらに改善するため、1つまたはいくつかの温度において熱伝導率を付加的に測定することができ、相関付けに含めることができる。
【0015】
質量流量は、密度ρと流速v
xとの積ρ・v
xに比例する。
【0016】
【数2】
【0017】
但し、Aは流路の断面積を意味する。
マイクロ熱センサーによる熱伝導率の測定
集積型CMOS熱線アネモメータによって、マイクロ熱による熱伝導率の測定と質量流量の測定との両方が可能である。この技術に関しては、文献、D.マター(D.Matter)、B.クラマー(B.Kramer)、T.クライナー(T.Kleiner)、B.サバッティーニ(B.Sabbattini)、T.ズター(T.Suter)著、「新技術による家庭用マイクロエレクトロニクスガスメータ(Mikroelektonischer Haushaltsgaszaehler mit neuer Technologie[Microelectronic domestic gas meter with new technology])」、技術見本市(Technisches Messen)、第71巻、第3号(2004年)、p.137〜146が参照される。
【0018】
マイクロ熱測定を記述するためには、マイクロ熱システムを記述する1次元の熱伝導方程式が用いられる(カーソン フアン(Kerson Huang)著、「統計力学(Statistical Mechanics)」、第2版、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ(John Wiley&Sons)、ニューヨーク、1987年、ISBN 0−471−85913−3)。
【0019】
【数3】
【0020】
但し、
v
xはX方向における、すなわちガス流れに沿う平均流速
【0021】
【数4】
【0022】
(速度ベクトル)の成分を意味し、
Tは温度を意味し、
【0023】
【数5】
【0024】
は温度勾配を意味し、
c
pは一定圧力におけるガスの熱容量を意味し、
ρは密度を意味し、
λはガスの熱伝導率を意味し、
∇
2Tは温度Tに適用されるラプラス演算子を意味し、ここで、
【0025】
【数6】
【0026】
である。
ガス(ガス流れ)は、X方向にのみ流れるため、平均流速
【0027】
【数7】
【0028】
のY方向およびZ方向の成分v
yおよびv
zは0と想定される。ワット/m
3の単位を有するΘは、加熱要素のソースタームを表す。ソースタームは、マイクロ熱法においては、システムに熱エネルギーを供給する小型の集積型熱線アネモメータの加熱ワイヤから生じる。
【0029】
熱伝導率λは、ソースタームΘのために、方程式(3)の解に対して別個に作用することに注意しなければならない。逆に、マイクロ熱センサーが質量流量の適用なし(v
x=0および
【0030】
【数8】
【0031】
=0)で使用される場合に、熱伝導率を決定できる。その場合、温度分布に関する関連微分方程式は単純に、
【0032】
【数9】
【0033】
である。
さらに、温度分布は、ソースタームを変えることによって変化させることができる。これによって、異なる温度における熱伝導率の決定が可能になる。
【0034】
マイクロ熱センサーによる熱容量の決定
マイクロ熱システムにおける温度分布を記述する方程式(3)の解によって、その温度分布の測定により、フローファクターφを決定できる。
【0035】
【数10】
【0036】
但し、Aはマイクロ熱センサー上の流路の断面積を表し、
【0037】
【数11】
【0038】
は質量流量である。熱容量は、最終的に、既知の質量流量および既知の熱伝導率によって決定できる。
ガスの品質に関する特定の量の相関付け
音速c
sと、熱伝導率λと、熱容量c
pとに関する3つの独立の測定量が利用可能であり、それによって、発熱量などのガスの品質に関する特定の量Qを、相関関数f
corrによって相関付けることができる。
【0039】
Q=f
corr(センサー出力):=f
corr(S
out) (6)
「センサー出力」S
outは、出力量c
s、λおよびc
pの関数である。
S
out=f(c
s,λ,c
p) (7)
次の相関関数は、例えば、
図2aに示す0℃および1013.25hPa(1013.25mbar)における密度比Q=ρ/ρ
refの相関付けに対して得られる。
【0040】
【数12】
【0041】
但し、係数a
0=36、a
1=−65およびa
2=30であり、メタン(G20)が基準である。S
outは単に音速c
sである。
S
out=f(c
s,λ,c
p)=c
s (9a)
図2bは、0℃および1013.25hPa(1013.25mbar)における密度比Q=ρ/ρ
refの、2つの異なる温度において測定された音速および熱伝導率に基づいて改善された相関付けを示す。
【0042】
図3aにおけるガスの品質に関する特定の量の相関付けの場合には、発熱量の例に対する式(8b)が次のように読まれる。
【0043】
【数13】
【0044】
但し、係数a
0=8.1、a
1=−11およびa
2=4.7であり、この場合もメタン(G20)が基準である。S
outは、この場合すべての3つの出力量の関数である。
【0045】
【数14】
【0046】
密度に関する式(8a)と発熱量に関する式(8b)とを相互に組み合わせることによって、次式、すなわち、
【0047】
【数15】
【0048】
で定義されるバーナの出力に関する尺度としてのウォッベ指数Wを、c
s、c
pおよびλを用いて別のガスの品質として相関付け得ることは、
図2および
図3aの結果から容易に理解できる。
【0049】
さらに別の例として、ガスの品質としてのZ因子または実際のガス因子を、音速c
sと、熱伝導率λと、熱容量c
pとの3つの独立の量から相関付けることができる。この因子は、実際のガスの挙動の理想気体の法則からの逸脱を表す。すなわち、
p・V=Z・R
m・T (11)
である。
【0050】
実際のガスの挙動は、特に高圧において、すなわち、正確には大型のガス輸送ライン内に生じる(従って特に考慮しなければならない)圧力において、理想気体の挙動から強く逸脱する。この適用においては、独立の量の決定を、同じ高圧において行う必要はなく、例えば、それぞれの測定装置の構成を遥かに容易に実施できる大気圧において行うことも可能である点が、関心の対象となる。
図3bは、50hPa(50bar)におけるZ因子の次の基本的パラメータとの可能な相関関係を示す。
【0051】
【数16】
【0052】
但し、係数a
0=1.1、a
1=0.15、a
2=−0.29およびa
3=0.05であり、メタン(G20)が基準である。S
outは、この場合もすべての3つの出力量(大気圧における)の関数である。
【0053】
【数17】
【0054】
述べておくべきさらに別の例は動粘度η/ρ(粘度/密度)の相関付けである。この量は、流体力学において使用されるレイノルズ数Reにおいても見られ、慣性力対粘性力の比として理解できる。
【0055】
【数18】
【0056】
但し、ρは密度を意味し、vは流れの中の物体に対するガスの流速を意味し、dはその物体の特徴長さを意味する。従って、類似の物体の乱流挙動は、レイノルズ数が同じ場合、同一であることになる。このため、動粘度が既知であれば、例えば、配管システム内のガスに乱流が生じた場合、レイノルズ数を推定できる。これは、ガス配給ネットワークの場合には、そのようなネットワークの形態に関する重要な入力である。
図3cは、動粘度η/ρとセンサー出力S
outとの間の相関関係を示す。
【0057】
【数19】
【0058】
但し、係数a
0=0.15およびa
1=0.85であり、メタン(G20)が基準である。S
outは、この場合もすべての3つの出力量の関数である。
【0059】
【数20】
【0060】
一方ではS
outの選択、および他方ではf
corrの選択も決して予め決定されるのではなく、結果としての相関誤差ができる限り小さくなるように自由に選択されるという点に注意しなければならない。式(8a)〜(8d)において述べた多項式の関数は、通常好結果が得られる典型的な選択であるが、一方、式(9a)〜(9d)は、むしろ物理的な相互関係を記述する試みである。
【0061】
本発明による方法は前記の例に限定されないことを例証するために、この方法によって決定できるガスの品質に関する特定の量のさらに別の例を以下に述べる。
メタン価。これは、気体燃料のノッキングの傾向に関するガスエンジン駆動装置における重要な指標である。ガスエンジン駆動装置は、定置方式(例えば熱電併給プラント)または移動分野(例えばガスエンジン車両、船舶など)のいずれかにおいて使用できる。
【0062】
「空気対燃料比」、すなわち、プロセスに供給されるべき空気の量。「空気対燃料比」の知識は、燃焼プロセスの効率化と排気ガス挙動との両方を最適化するために、例えば、開放火炎または触媒方式の場合(例えば高温燃料電池における改質プロセス)の燃焼プロセスにおいて、化学量論的に(例えば燃焼プラントにおいて)または過剰空気として(例えば希薄燃焼エンジンにおいて)関連している。
【0063】
メタン含有量。この監視は、例えばプロセス工業において重要である。バイオガスプラントにおいては、メタン含有量は、通常、原バイオガスにおいて(例えば発酵槽の効率に関する尺度として)、および/または、天然ガスネットワークに供給されるべきガスにおいて(例えば品質制御用として)、および/または、空気中に放出される残留ガス(メタンは高い温室効果を有するため、主としてメタンをできるだけ含まない二酸化炭素)において監視される。
【0064】
典型的な一実施形態における方法のステップ
1.ガスの圧力pおよび温度Tを測定するステップ。
2.流速v
xに比例する容積流量と、ほとんどのガスについて標準密度ρ
normとよく相関する音速c
sとを超音波によって決定するステップ。
【0065】
3.標準密度ρ
normの相関付けをさらに改善するために、マイクロ熱センサーによって測定される(1つまたはいくつかの温度T
iにおける)熱伝導率λ
Tiを含めるステップ。
【0066】
4.運転条件の下での密度を次式によって計算するステップ。
【0067】
【数21】
【0068】
5.ρ・v
xに比例する質量流量
【0069】
【数22】
【0070】
と、マイクロ熱センサーによって測定される熱伝導率λおよびフローファクターφと共に、熱容量c
pとを決定するために、この情報(v
x、ρ)を使用するステップ。
6.ガスの品質に関する所要の特定の量を、特に発熱量CV、音速c
s、熱伝導率λおよび熱容量c
pから相関付けるステップ。
【0071】
7.エネルギー消費量Φ
Enは、必要であれば、それぞれ質量流量または容積流量と発熱量CVとの積(単位はJ/kgまたはJ/m
3)から決定できる。
本明細書においては、前記の標準密度ρ
normは、指定された温度T
normおよび指定された圧力p
normにおける密度として理解されるものとする。標準密度は、通常、0℃および1013.25hPa(1013.25mbar)において表現される。密度および音速の間の相関関係が既知である温度T
normおよび圧力p
normに対して、他の値を決定することも可能である。
【0072】
本発明による方法および測定装置
本発明によるガスの品質に関する特定の量を決定するための方法においては、
− ガスまたはガス混合物が、超音波フローセンサーを貫通して流れ、かつマイクロ熱センサー上を流れ、
− ガスまたはガス混合物の温度および圧力が検出され、
− ガスまたはガス混合物の流速または容積流量と音速とが超音波フローセンサーによって決定され、
− ガスまたはガス混合物の密度が音速から相関付けられ、
− 密度情報が、流速と共に、質量流量を計算するのに用いられ、
− 1つまたはいくつかの温度におけるガスまたはガス混合物の熱伝導率がマイクロ熱センサーによって決定され、
− 質量流量および熱伝導率の情報と共に、ガスまたはガス混合物の熱容量または熱容量によって変化する量をフローファクターから決定するために、そのフローファクターがマイクロ熱センサーのフロー信号から計算され、
− および最後に、音速と、1つまたはいくつかの温度における熱伝導率と、熱容量または熱容量によって変化する量のいずれかとが、ガスの品質に関する特定の量、特に発熱量の相関付けに用いられる。
【0073】
超音波フローセンサーによって決定される音速は、必要であれば、標準温度における音速に変換できる。
有利な一実施形態においては、1つまたはいくつかの温度においてマイクロ熱センサーによって決定される熱伝導率が、音速と共に、密度のより正確な相関付けに用いられる。
【0074】
音速から、または音速および熱伝導率から相関付けられる密度を、例えば、標準密度とすることができる。音速から、または音速および熱伝導率から相関付けられる密度または標準密度は、ガスまたはガス混合物の温度および圧力によって、運転条件における密度に有利に変換される。
【0075】
この方法の有利な一実施形態においては、音速と、1つまたはいくつかの温度における熱伝導率と、熱容量または熱容量によって変化する量のいずれかとが、発熱量、またはウォッベ指数(W)、またはZ因子、または動粘度の相関関付けに用いられる。
【0076】
この方法の別の有利な一実施形態においては、エネルギー消費量が、例えば、容積流量または質量流量と発熱量との積を時間に関して積分することによって、容積流量または質量流量と共に発熱量から計算される。
【0077】
上記の方法と、上記の実施形態および変形形態とは、ガスの品質に関する特定の量および/またはエネルギー消費量の連続的な決定と、さらにまた間欠的な決定との両方に適している。
【0078】
本発明によるガスの品質に関する特定の量および/またはエネルギー消費量を決定するための測定装置は、上記の実施形態および変形形態のいずれかによる方法を実施するように構成される評価ユニットと、音速および流速測定用の超音波フローセンサーと、圧力測定用の圧力センサーと、温度測定用の温度センサーと、ガスまたはガス混合物の熱伝導率および熱容量または前記熱容量によって変化する量のいずれかの測定用のマイクロ熱センサーとを備えている。
【0079】
測定装置の第1実施形態においては、超音波フローセンサーおよびマイクロ熱センサーがガスライン内に配置され、および同じ質量流量を供給され得る。
この測定装置の第2実施形態においては、超音波フローセンサーが主たるガスライン内に、かつマイクロ熱センサーが主たるガスラインに対するバイパスガスライン内に配置され、およびバイパスガスライン内に質量流量を発生させるために、主たるガスライン内に、圧力低下を生じさせる要素が設けられる。
【0080】
上記の第1および第2実施形態においては、超音波フローセンサーが、ガスラインまたは主たるガスラインに非侵入方式で配置されることが有利である。
測定装置の第3実施形態においては、超音波フローセンサーおよびマイクロ熱センサーが、主たるガスラインに対するバイパスガスライン内に配置され、およびバイパスガスライン内に質量流量を発生させるために、主たるガスライン内に、圧力低下を生じさせる要素が設けられる。
【0081】
第2および第3実施形態におけるバイパスガスライン内および主たるガスライン内の質量流量の分割比は、例えば既知のガスで校正することによって有利に知られる。
上記の実施形態および変形形態には関係なく、測定装置は、付加的に、ガスラインまたは主たるガスラインの一部分、および/または、バイパスガスラインであって、測定装置のセンサーの少なくとも1つがその中に配置されるバイパスガスライン、および/または、主たるガスライン内に圧力低下を生じさせる要素を含むことができる。
【0082】
評価ユニットは、残りの測定装置と共にモジュラーユニットを形成する。用途によっては、測定装置は、評価ユニットなしでもモジュラーユニットを形成できる。その場合は、評価ユニットは別個のまたはより高レベルの計算ユニットの中に形成できる。
【0083】
ガスの品質に関する特定の量および/またはエネルギー消費量を決定するための本発明による方法および測定装置は、付加的なコンプレッサまたは真空ポンプを必要とすることなく、低圧のガスネットワークにおいても用いることができる利点を提供する。特許文献1に記載の測定装置においては、このコンプレッサまたは真空ポンプが設けられる。
【0084】
マイクロ熱センサーによって決定できる1つまたはいくつかの温度におけるガスまたはガス混合物の熱伝導率を、音速と共に、密度のより正確な相関付けを得るために用いることができる点がさらに有利である。これによって、より正確な質量流量の値がもたらされる。
【0085】
音速、熱伝導率および熱容量の3つの独立の変数からの、ガスの品質に関する特定の量の相関付けによって、前記の特許文献2による方法の場合よりさらに高い正確度の発熱量およびエネルギー消費量の決定が可能になる。