特許第6517720号(P6517720)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6517720
(24)【登録日】2019年4月26日
(45)【発行日】2019年5月22日
(54)【発明の名称】半導体記憶装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/8242 20060101AFI20190513BHJP
   H01L 27/108 20060101ALI20190513BHJP
【FI】
   H01L27/108 671A
   H01L27/108 671Z
【請求項の数】7
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-52348(P2016-52348)
(22)【出願日】2016年3月16日
(65)【公開番号】特開2017-168622(P2017-168622A)
(43)【公開日】2017年9月21日
【審査請求日】2018年2月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】318010018
【氏名又は名称】東芝メモリ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】特許業務法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 千加
(72)【発明者】
【氏名】池田 圭司
(72)【発明者】
【氏名】上田 善寛
(72)【発明者】
【氏名】沼田 敏典
(72)【発明者】
【氏名】手塚 勉
【審査官】 上田 智志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−102133(JP,A)
【文献】 特開2012−256821(JP,A)
【文献】 特開平11−031794(JP,A)
【文献】 特開2001−068634(JP,A)
【文献】 特開2009−059735(JP,A)
【文献】 特開2015−109426(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/8242,27/108
G11C 11/401
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板と、前記半導体基板上のセンスアンプと、前記センスアンプよりも上に配置され、第1及び第2の電極を有するキャパシタ、及び、第1及び第2の端子を有する第1の電流経路並びに前記第1の電流経路のオン/オフを制御する第1の制御端子を有し、前記第1の端子が前記第1の電極に接続される第1のトランジスタ、を有するメモリセルを含むメモリセルアレイと、前記第2の端子に接続され、前記半導体基板の上面に沿って第1の方向に延び、前記メモリセルアレイの前記第1の方向の端部において前記センスアンプに接続される第1の導電線と、第3及び第4の端子を有する第2の電流経路並びに前記第2の電流経路のオン/オフを制御する第2の制御端子を有し、前記第3の端子が前記第1の導電線に接続される第2のトランジスタと、前記第4の端子に接続される第2の導電線と、を具備し、前記第1の電流経路は第1の半導体層を備え、前記第2の電流経路は第2の半導体層を備え、前記第1及び第2の半導体層は、酸化物半導体層であり、前記第2の導電線は、所定電位の電源に接続され、リード時に、前記第1の導電線は、前記所定電位に設定され、前記第2のトランジスタは、前記センスアンプよりも上に配置される、半導体記憶装置。
【請求項2】
前記第1及び第2のトランジスタは、チャネルが前記半導体基板の表面に交差する方向に形成される縦型トランジスタである、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項3】
半導体基板と、前記半導体基板上のセンスアンプと、前記センスアンプよりも上に配置され、第1及び第2の電極を有する第1のキャパシタ、及び、第1及び第2の端子を有する第1の電流経路並びに前記第1の電流経路のオン/オフを制御する第1の制御端子を有し、前記第1の端子が前記第1の電極に接続される第1のトランジスタ、を有する第1のメモリセル、及び、第3及び第4の電極を有する第2のキャパシタ、及び、第3及び第4の端子を有する第2の電流経路並びに前記第2の電流経路のオン/オフを制御する第2の制御端子を有し、前記第3の端子が前記第3の電極に接続される第2のトランジスタ、を有する第2のメモリセルを含むメモリセルアレイと、前記第2の端子及び前記第4の端子に接続され、前記半導体基板の上面に沿って第1の方向に延び、前記メモリセルアレイの前記第1の方向の端部において前記センスアンプに接続される第1の導電線と、第5及び第6の端子を有する第3の電流経路並びに前記第3の電流経路のオン/オフを制御する第3の制御端子を有し、前記第5の端子が前記第1の導電線に接続される第3のトランジスタと、第7及び第8の端子を有する第4の電流経路並びに前記第4の電流経路のオン/オフを制御する第4の制御端子を有し、前記第7の端子が前記第1の導電線に接続される第4のトランジスタと、前記第6の端子に接続される第2の導電線と、前記第8の端子に接続される第3の導電線と、を具備し、前記第1の電流経路は第1の半導体層を備え、前記第2の電流経路は第2の半導体層を備え、前記第3の電流経路は第3の半導体層を備え、前記第4の電流経路は第4の半導体層を備え、前記第1のメモリセルは、前記第1の導電線よりも下に配置され、前記第2のメモリセルは、前記第1の導電線よりも上に配置され、前記第3及び第4のトランジスタは、前記センスアンプよりも上に配置され、前記第3のトランジスタは、前記第1の導電線よりも下に配置され、前記第4のトランジスタは、前記第1の導電線よりも上に配置される、半導体記憶装置。
【請求項4】
前記第1、第2、第3及び第4の半導体層は、酸化物半導体層である、請求項3に記載の半導体記憶装置。
【請求項5】
前記第2及び第3の導電線は、所定電位の電源に接続され、リード時に、前記第1の導電線は、前記所定電位に設定される、請求項3又は4に記載の半導体記憶装置。
【請求項6】
前記第1、第2、第3及び第4のトランジスタは、チャネルが前記半導体基板の表面に交差する方向に形成される縦型トランジスタである、請求項3乃至5のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
【請求項7】
前記酸化物半導体層は、酸化インジウム、酸化ガリウム、及び、酸化亜鉛を含む、請求項1又は4に記載の半導体記憶装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、半導体記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
DRAM(ダイナミックランダムアクセスメモリ)は、システムのメインメモリや、バッファメモリなど、様々な用途に使用される。DRAMのメモリ容量を増やせば、システムの高性能化を実現できるが、同時にコストの増加を招く。そこで、近年、DRAMのメモリセルを三次元化し、DRAMの1ビット当たりのコストを低減する技術が検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−119048号公報
【特許文献2】特開2007−140310号公報
【特許文献3】米国特許第8884340号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施形態は、DRAMの三次元化を実現する技術を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、半導体記憶装置は、半導体基板と、前記半導体基板上のセンスアンプと、前記センスアンプよりも上に配置され、第1及び第2の電極を有するキャパシタ、及び、第1及び第2の端子を有する第1の電流経路並びに前記第1の電流経路のオン/オフを制御する第1の制御端子を有し、前記第1の端子が前記第1の電極に接続される第1のトランジスタ、を有するメモリセルを含むメモリセルアレイと、前記第2の端子に接続され、前記半導体基板の上面に沿って第1の方向に延び、前記メモリセルアレイの前記第1の方向の端部において前記センスアンプに接続される第1の導電線と、第3及び第4の端子を有する第2の電流経路並びに前記第2の電流経路のオン/オフを制御する第2の制御端子を有し、前記第3の端子が前記第1の導電線に接続される第2のトランジスタと、前記第4の端子に接続される第2の導電線と、を備える。前記第1の電流経路は第1の半導体層を備え、前記第2の電流経路は第2の半導体層を備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】DRAMのメモリセルアレイの第1の実施例を示す斜視図。
図2図1のデバイス構造の等価回路を示す回路図。
図3A】キャパシタ及び選択トランジスタの詳細を示す斜視図。
図3B】キャパシタ及び選択トランジスタの詳細を示す斜視図。
図4A図3AのIV−IV線に沿う断面図。
図4B図3BのIV−IV線に沿う断面図。
図5A】イコライズトランジスタの詳細を示す斜視図。
図5B】イコライズトランジスタの詳細を示す斜視図。
図6A図5AのVI−VI線に沿う断面図。
図6B図5BのVI−VI線に沿う断面図。
図7】第1の実施例の変形例を示す回路図。
図8】DRAMのメモリセルアレイの第2の実施例を示す斜視図。
図9図8のデバイス構造の等価回路を示す回路図。
図10】第2の実施例の変形例を示す回路図。
図11A】ビット線対のレイアウトの第1の例を示す回路図。
図11B】ビット線対のレイアウトの第1の例を示す回路図。
図12A】ビット線対のレイアウトの第2の例を示す回路図。
図12B】ビット線対のレイアウトの第2の例を示す回路図。
図13A】ビット線対のレイアウトの第3の例を示す回路図。
図13B】ビット線対のレイアウトの第3の例を示す回路図。
図14A】ビット線対のレイアウトの第4の例を示す回路図。
図14B】ビット線対のレイアウトの第4の例を示す回路図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照しながら実施例を説明する。
(実施例)
DRAMのメモリセルは、選択トランジスタ(FET:field effect transistor)とキャパシタとを備える。ここで、DRAMのメモリセルを三次元化するとは、選択トランジスタ及びキャパシタを共に半導体基板の表面よりも上に配置することを意味する。即ち、選択トランジスタのチャネル(電流経路)が半導体基板である場合、本実施例では、DRAMが三次元化されているとは言わない。
【0008】
本実施例は、選択トランジスタのチャネルが、半導体基板の表面よりも上にある半導体層である三次元化されたDRAMを対象とする。選択トランジスタのチャネルを半導体基板の表面よりも上に配置すると、例えば、複数のメモリセルアレイを半導体基板上に積み重ねることができるため、DRAMの1チップ当たりのメモリ容量を増大し、DRAMの1ビット当たりのコストを低減できる。
【0009】
(第1の実施例)
図1は、DRAMのメモリセルアレイの第1の実施例を示している。図2は、図1のデバイス構造の等価回路を示している。
【0010】
第1の実施例は、半導体基板11上に、2つのメモリセルアレイMA↓,MA↑を積み重ねたときの構造の例である。但し、半導体基板11上に積み重ねるメモリセルアレイの数は、2個(n=0,1,2,3,…)であればよい。即ち、2つのメモリセルアレイMA↓,MA↑のうちの1つを省略してもよい。また、2つのメモリセルアレイMA↓,MA↑を1つのペアとして、複数のペアを半導体基板11上に積み重ねてもよい。
【0011】
半導体基板11は、例えば、単結晶シリコン基板である。半導体基板11の表面領域内には、メモリセルアレイの周辺回路が配置される。周辺回路とは、リード/ライト時において、メモリセルアレイを駆動するためのCMOS回路のことである。周辺回路は、アドレスデコード回路、リード回路(センスアンプを含む)、ライト回路など、を含む。本実施例は、半導体基板11の表面領域内に、センスアンプSA0,SA1,SA2,SA3が配置される場合を示す。
【0012】
周辺回路としてのセンスアンプSA0,SA1,SA2,SA3は、半導体基板11をチャネル(電流経路)とするトランジスタ(PチャネルFET及びNチャネルFET)を含む。このトランジスタは、例えば、チャネルが半導体基板11の表面に平行な横型トランジスタである。但し、センスアンプSA0,SA1,SA2,SA3内のトランジスタの構造は、特に限定されない。
【0013】
2つのメモリセルアレイMA↓,MA↑は、半導体基板11の表面よりも上、即ち、センスアンプSA0,SA1,SA2,SA3などの周辺回路よりも上に配置される。
【0014】
メモリセルアレイMA↓は、複数のワード線WL0↓,WL1↓、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3,bBL0,bBL1,bBL2,bBL3、及び、複数のメモリセルMC00↓,MC01↓,MC02↓,MC03↓,MC10↓,MC11↓,MC12↓,MC13↓を含む。但し、ワード線の数、ビット線の数、及び、メモリセルの数は、一例であり、これに限定されるという主旨ではない。
【0015】
複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3,bBL0,bBL1,bBL2,bBL3は、半導体基板11の表面に平行な第1の方向に延びる。複数のワード線WL0↓,WL1↓は、半導体基板11の表面に平行で、かつ、第1の方向に交差する第2の方向に延びる。
【0016】
本実施例は、1ビット(相補データ)が2つのメモリセルMC0j↓,MC1j↓により記憶される2セル/1ビット型の例を示す。従って、2本のビット線BLj,bBLjが1つのペアとなって、1つのセンスアンプSAjに接続される。センスアンプSAjは、2つのメモリセルMC0j↓,MC1j↓からの相補データに基づいて、リードデータをセンスする。但し、jは、0、1、2、及び、3のうちの1つである。
【0017】
本実施例は、2セル/1ビット型の例に限定されるものではない。例えば、本実施例は、1ビットが1つのメモリセルMC0j↓により記憶される1セル/1ビット型に適用することも可能である。この場合、例えば、ワード線WL1↓、複数のビット線bBL0,bBL1,bBL2,bBL3、及び、複数のメモリセルMC10↓,MC11↓,MC12↓,MC13↓は、省略可能である。また、センスアンプSAjは、メモリセルMC0j↓に基づくリード電位とリファレンス電位とを比較することにより、リードデータをセンスする。
【0018】
メモリセルMC0j↓(jは、0、1、2、及び、3のうちの1つ)は、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3と、プレート電極12↓と、の間に接続される。プレート電極12↓は、固定電位(例えば、接地電位)に設定される。本実施例は、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3が、プレート電極12↓よりも上に配置される例を示す。但し、これに代えて、プレート電極12↓が、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3よりも上に配置されていてもよい。
【0019】
複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3がプレート電極12↓よりも上に配置される場合、後述するように、2つのメモリセルアレイMA↓,MA↑で、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3を共有可能である。これに対し、プレート電極12↓が複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3よりも上に配置される場合、2つのプレート電極12↓,12↑を1つにまとめることができる。
【0020】
メモリセルMCij↓(iは、0又は1、jは、0、1、2、及び、3のうちの1つ)は、キャパシタCij↓及び選択トランジスタTij↓を備える。例えば、図3A及び図4Aに示すように、キャパシタCij↓は、プレート電極12↓としてのピラー部Pと、ピラー部Pを覆う絶縁部13↓と、絶縁部13↓を覆うセル電極部14↓と、を備える。選択トランジスタTij↓は、チャネル(電流経路)としての半導体層(半導体ピラー)15↓と、ゲート絶縁層16↓と、ワード線WLi↓と、を備える。
【0021】
キャパシタCij↓は、いわゆるフィン型キャパシタである。キャパシタCij↓は、円柱形状を有するが、これに限定されることはない。プレート電極12↓及びセル電極部14↓は、例えば、アルミニウム、銅、タングステンなど、のメタル材料を備える。絶縁部13↓は、例えば、アルミニウム、銅、タングステンなど、のメタル材料の酸化物を備える。
【0022】
選択トランジスタTij↓は、例えば、半導体基板11よりも上に配置されるチャネルとしての半導体層15↓を備え、かつ、チャネルが半導体基板11の表面に交差する縦型トランジスタである。チャネルとしての半導体層15↓は、半導体基板11から独立していれば、どのような材料を備えていても構わない。例えば、半導体層15↓は、エピタキシャル単結晶シリコン層、ポリシリコン層、アモルファスシリコン層など、であってもよい。
【0023】
また、半導体層15↓は、酸化物半導体層であってもよい。
【0024】
近年、優れたオフリーク特性(オフ時のリーク電流が小さいという特性)を有するいわゆる酸化物半導体TFT(thin film transistor)が研究発表されている。酸化物半導体TFTは、酸化物半導体をチャネルとする点に特徴を有する。酸化物半導体は、例えば、酸化インジウム、酸化ガリウム、及び、酸化亜鉛を含む、いわゆるIGZO(InGaZnO)である。この酸化物半導体TFTを本実施例における選択トランジスタTij↓に適用することも可能である。
【0025】
酸化物半導体TFTは、例えば、200℃程度の低温プロセスで形成することが可能であるため、ウェハプロセスにおいて半導体基板11の表面領域内の周辺回路に熱ストレスを与えないという意味で、DRAMの三次元化に非常に有効な技術である。また、酸化物半導体TFTは、一般的なシリコンチャネルトランジスタに比べて、オフ時のリーク電流を大幅に削減できる。
【0026】
従って、半導体層15↓として酸化物半導体(例えば、IGZOなど)を用いれば、非常に長いデータ保持時間(リテンションタイム)を有するDRAMを実現できる。
【0027】
例えば、シリコンをチャネルとする選択トランジスタTij↓の場合、リテンションタイムは、64msec程度である。このため、短い周期でデータのリフレッシュ(再書き込み)を行わなければならない。これに対し、IGZOをチャネルとする選択トランジスタTij↓の場合、リテンションタイムは、10days程度である。このため、データのリフレッシュがシステムのパフォーマンスに影響を与えることがない。
【0028】
本実施例では、選択トランジスタTij↓のチャネルとしての半導体層15↓は、円柱形状を有するが、これに限定されることはない。ゲート絶縁層16↓は、例えば、酸化シリコンなどの絶縁体を備える。ワード線WLi↓は、例えば、アルミニウム、銅、タングステンなど、のメタル材料を備える。
【0029】
また、本実施例では、メモリセルアレイMA↓において、1本のビット線BLj(jは、0、1、2、及び、3のうちの1つ)に、1つのメモリセルMCij↓(i=0)が接続され、1本のビット線bBLj(jは、0、1、2、及び、3のうちの1つ)に、1つのメモリセルMCij↓(i=1)が接続される。これは、図面が複雑化するのを防ぐためであり、ビット線BLj及びビット線bBLjには、それぞれ、複数のメモリセルが接続されていてもよい。
【0030】
メモリセルアレイMA↓の第1の方向の端部には、イコライズトランジスタ(FET)EQij↓(iは、0又は1、jは、0、1、2、及び、3のうちの1つ)が配置される。イコライズトランジスタEQij↓(i=0)は、例えば、リードの準備段階として、ビット線BLjの電位を所定電位(例えば、Vdd/2、Vddは電源電位)Vpreにプリチャージする。同様に、イコライズトランジスタEQij↓(i=1)は、例えば、リード時の準備段階として、ビット線bBLjの電位を所定電位Vpreにプリチャージする。
【0031】
イコライズトランジスタEQij↓は、例えば、リードの準備段階として、2本のビット線BLj,bBLjを所定電位にイコライズすることから、イコライズトランジスタと呼ばれる。ここで、イコライズトランジスタEQij↓は、ビット線BLj,bBLjの充放電(イコライズ)を高速に行うため、ビット線BLj,bBLjの近傍に配置するのが望ましい。イコライズトランジスタEQij↓をビット線BLj,bBLjの近傍に配置することで、寄生容量を低減できるからである。
【0032】
しかし、DRAMのイコライズトランジスタEQij↓は、半導体基板11の表面領域内に配置されるのが一般的である。この場合、イコライズトランジスタEQij↓とビット線BLj,bBLjとの距離が長くなり、ビット線BLj,bBLjの充放電(イコライズ)を高速に行うことが難しくなる。
【0033】
そこで、本実施例では、イコライズトランジスタEQij↓は、メモリセルMCij↓と同様に、半導体基板11の表面よりも上に配置される。
【0034】
例えば、イコライズトランジスタEQij↓は、メモリセルMCij↓と同じ層(半導体基板11の表面からの距離が同じ領域)内に配置される。これにより、イコライズトランジスタEQij↓とビット線BLj,bBLjとの距離を短くし、ビット線BLj,bBLjの充放電(イコライズ)を高速に行うことができる。
【0035】
イコライズトランジスタEQij↓(i=0)は、所定電位Vpreを有するイコライズ電位線EQL↓と、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3と、の間に接続される。同様に、イコライズトランジスタEQij↓(i=1)は、所定電位Vpreを有するイコライズ電位線EQL↓と、複数のビット線bBL0,bBL1,bBL2,bBL3と、の間に接続される。イコライズ電位線EQL↓は、第2の方向に延びる。
【0036】
イコライズトランジスタEQij↓は、例えば、図5A及び図6Aに示すように、チャネル(電流経路)としての半導体層(半導体ピラー)15’↓と、ゲート絶縁層16’↓と、ゲートイコライズ線GEQ↓と、を備える。ゲートイコライズ線GEQ↓は、第2の方向に延びる。
【0037】
イコライズトランジスタEQij↓は、チャネルが半導体基板11の表面に交差する縦型トランジスタである。従って、イコライズトランジスタEQij↓のチャネル幅が半導体層15’↓の周方向となるため、イコライズトランジスタEQij↓の駆動力を大きくできる。イコライズトランジスタEQij↓の駆動力が大きいため、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3,bBL0,bBL1,bBL2,bBL3の充放電(イコライズ)をさらに高速化できる。
【0038】
チャネルとしての半導体層15’↓は、メモリセルMCij↓の半導体層15↓と同様に、半導体基板11から独立していれば、どのような材料を備えていても構わない。例えば、半導体層15’↓は、酸化物半導体層(例えば、IGZO)とすることができる。この場合、イコライズトランジスタEQij↓とメモリセルMCij↓とを同じ構造とするのが望ましい。
【0039】
本実施例では、イコライズトランジスタEQij↓のチャネルとしての半導体層15’↓は、円柱形状を有するが、これに限定されることはない。ゲート絶縁層16’↓は、例えば、酸化シリコンなどの絶縁体を備える。ゲートイコライズ線GEQ↓は、例えば、アルミニウム、銅、タングステンなど、のメタル材料を備える。
【0040】
メモリセルアレイMA↑は、メモリセルアレイMA↓上に配置される。即ち、2つのメモリセルアレイMA↓,MA↑は、第1及び第2の方向に交差する第3の方向に積み重ねられる。メモリセルアレイMA↑は、メモリセルアレイMA↓と同様の構造を有する。
【0041】
但し、メモリセルアレイMA↑は、メモリセルアレイMA↓に対して、上下が反転した構造(複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3,bBL0,bBL1,bBL2,bBL3に対して対称な構造)を有する。また、本実施例では、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3,bBL0,bBL1,bBL2,bBL3が、2つのメモリセルアレイMA↓,MA↑で共有化される。
【0042】
メモリセルアレイMA↑は、複数のワード線WL0↑,WL1↑、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3,bBL0,bBL1,bBL2,bBL3、及び、複数のメモリセルMC00↑,MC01↑,MC02↑,MC03↑,MC10↑,MC11↑,MC12↑,MC13↑を含む。但し、ワード線の数、ビット線の数、及び、メモリセルの数は、一例であり、これに限定されるという主旨ではない。
【0043】
複数のワード線WL0↑,WL1↑は、第2の方向に延びる。メモリセルアレイMA↑は、メモリセルアレイMA↓と同様に、2セル/1ビット型の例を示すが、1セル/1ビット型に変えることもできる。この場合、例えば、ワード線WL1↑、複数のビット線bBL0,bBL1,bBL2,bBL3、及び、複数のメモリセルMC10↑,MC11↑,MC12↑,MC13↑は、省略可能である。
【0044】
メモリセルMC0j↑(jは、0、1、2、及び、3のうちの1つ)は、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3と、プレート電極12↑と、の間に接続される。プレート電極12↑は、固定電位(例えば、接地電位)に設定される。プレート電極12↑は、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3よりも上に配置されるが、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3がプレート電極12↑よりも上に配置されていてもよい。
【0045】
メモリセルMCij↑(iは、0又は1、jは、0、1、2、及び、3のうちの1つ)は、キャパシタCij↑及び選択トランジスタTij↑を備える。例えば、図3B及び図4Bに示すように、キャパシタCij↑は、プレート電極12↑としてのピラー部Pと、ピラー部Pを覆う絶縁部13↑と、絶縁部13↑を覆うセル電極部14↑と、を備える。選択トランジスタTij↑は、チャネルとしての半導体層(半導体ピラー)15↑と、ゲート絶縁層16↑と、ワード線WLi↑と、を備える。
【0046】
キャパシタCij↑は、いわゆるフィン型キャパシタである。キャパシタCij↑は、円柱形状を有するが、これに限定されることはない。プレート電極12↑及びセル電極部14↑は、例えば、アルミニウム、銅、タングステンなど、のメタル材料を備える。絶縁部13↑は、例えば、アルミニウム、銅、タングステンなど、のメタル材料の酸化物を備える。
【0047】
選択トランジスタTij↑は、例えば、半導体基板11よりも上に配置されるチャネルとしての半導体層15↑を備え、かつ、チャネルが半導体基板11の表面に交差する縦型トランジスタである。チャネルとしての半導体層15↑は、半導体基板11から独立していれば、どのような材料を備えていても構わない。
【0048】
選択トランジスタTij↑のチャネルとしての半導体層15↑は、円柱形状を有するが、これに限定されることはない。ゲート絶縁層16↑は、例えば、酸化シリコンなどの絶縁体を備える。ワード線WLi↑は、例えば、アルミニウム、銅、タングステンなど、のメタル材料を備える。
【0049】
また、メモリセルアレイMA↑において、複数のメモリセルが1本のビット線BLj(jは、0、1、2、及び、3のうちの1つ)に接続されていてもよいし、複数のメモリセルが1本のビット線bBLj(jは、0、1、2、及び、3のうちの1つ)に接続されていてもよい。
【0050】
メモリセルアレイMA↑の第1の方向の端部には、イコライズトランジスタ(FET)EQij↑(iは、0又は1、jは、0、1、2、及び、3のうちの1つ)が配置される。イコライズトランジスタEQij↑(i=0)は、例えば、リードの準備段階として、ビット線BLjの電位を所定電位(例えば、Vdd/2、Vddは電源電位)Vpreにプリチャージする。同様に、イコライズトランジスタEQij↑(i=1)は、例えば、リード時の準備段階として、ビット線bBLjの電位を所定電位Vpreにプリチャージする。
【0051】
メモリセルアレイMA↑内のイコライズトランジスタEQij↑の構造及び機能は、メモリセルアレイMA↓内のイコライズトランジスタEQij↓の構造及び機能と同じである。即ち、イコライズトランジスタEQij↑(i=0)は、イコライズ電位線EQL↑と、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3と、の間に接続される。同様に、イコライズトランジスタEQij↑(i=1)は、イコライズ電位線EQL↑と、複数のビット線bBL0,bBL1,bBL2,bBL3と、の間に接続される。
【0052】
イコライズトランジスタEQij↑は、例えば、図5B及び図6Bに示すように、チャネルとしての半導体層(半導体ピラー)15’↑と、ゲート絶縁層16’↑と、ゲートイコライズ線GEQ↑と、を備える。イコライズトランジスタEQij↑は、チャネルが半導体基板11の表面に交差する縦型トランジスタである。
【0053】
チャネルとしての半導体層15’↑は、メモリセルMCij↑の半導体層15↑と同様に、半導体基板11から独立していれば、どのような材料を備えていても構わない。例えば、半導体層15’↑は、酸化物半導体層(例えば、IGZO)とすることができる。この場合、イコライズトランジスタEQij↑とメモリセルMCij↑とを同じ構造とするのが望ましい。
【0054】
本実施例では、イコライズトランジスタEQij↑のチャネルとしての半導体層15’↑は、円柱形状を有するが、これに限定されることはない。ゲート絶縁層16’↑は、例えば、酸化シリコンなどの絶縁体を備える。ゲートイコライズ線GEQ↑は、例えば、アルミニウム、銅、タングステンなど、のメタル材料を備える。
【0055】
本実施例では、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3,bBL0,bBL1,bBL2,bBL3の上下に、それぞれ、イコライズトランジスタEQij↓,EQij↑が接続されるが、そのうちの一方を省略してもよい。
【0056】
例えば、イコライズトランジスタEQij↓を省略し、メモリセルアレイMA↑側のみにイコライズトランジスタEQij↑を設けてもよいし、イコライズトランジスタEQij↑を省略し、メモリセルアレイMA↓側のみにイコライズトランジスタEQij↓を設けてもよい。これは、2つのメモリセルアレイMA↓,MA↑で、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3,bBL0,bBL1,bBL2,bBL3を共有しているから可能なことである。
【0057】
但し、本実施例のように、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3,bBL0,bBL1,bBL2,bBL3の上下に、それぞれ、イコライズトランジスタEQij↓,EQij↑を接続すれば、イコライズトランジスタEQij↓,EQij↑の駆動力が大きくなることで、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3,bBL0,bBL1,bBL2,bBL3の充放電(イコライズ)をさらに高速化できる。
【0058】
図7は、第1の実施例の変形例を示している。
本変形例は、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3のうちの1つを選択するセレクタ17−0、及び、複数のビット線bBL0,bBL1,bBL2,bBL3のうちの1つを選択するセレクタ17−1を追加する例である。
【0059】
セレクタ17−0,17−1は、半導体基板11の表面領域内に配置される。即ち、周辺回路としてのセレクタ17−0,17−1は、センスアンプSA0と同様に、半導体基板11をチャネルとするトランジスタ(FET)を備える。
【0060】
本変形例では、セレクタ17−0,17−1が追加されたことにより、例えば、2つのメモリセルアレイMA↓,MA↑に対して、最低1つのセンスアンプSA0を設ければよい。但し、本変形例では、センスアンプの数は、例えば、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3の数よりも少なければよい。
【0061】
以上、説明したように、第1の実施例によれば、メモリセルの選択トランジスタが半導体基板の表面よりも上に配置される三次元化されたDRAMにおいて、イコライズトランジスタをメモリセルの選択トランジスタと同じ層内に配置することで、ビット線のプリチャージ時間、即ち、ビット線の充放電(イコライズ)を短縮し、リード動作の高速化を図ることができる。これに伴い、DRAMの三次元化を実現することができる。
【0062】
(第2の実施例)
図8は、DRAMのメモリセルアレイの第2の実施例を示している。図9は、図8のデバイス構造の等価回路を示している。
【0063】
第2の実施例は、第1の実施例と比べると、イコライズトランジスタEQij(iは、0又は1、jは、0,1,2,3のうちの1つ)の位置に特徴を有する。その他の点については、第1の実施例と同じであるため、図1及び図2と同じ要素には同じ符号を付すことによりその詳細な説明を省略する。
【0064】
イコライズトランジスタEQij(i=0)は、イコライズ電位線EQLと、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3と、の間に接続される。同様に、イコライズトランジスタEQij(i=1)は、イコライズ電位線bEQLと、複数のビット線bBL0,bBL1,bBL2,bBL3と、の間に接続される。
【0065】
イコライズトランジスタEQijは、半導体基板11の表面領域内に配置される。例えば、イコライズトランジスタEQijは、半導体基板11をチャネルとする横型トランジスタ(FET)である。この場合、イコライズトランジスタEQijは、一般的なFETと同様に、半導体基板11上のゲート絶縁層と、ゲート絶縁層上のゲート電極(ゲートイコライズ線GEQ、bGEQ)と、を備える。ゲートイコライズ線GEQ,bGEQは、例えば、第2の方向に延びる。
【0066】
第2の実施例によれば、イコライズトランジスタEQijは、センスアンプSA0,SA1,SA2,SA3と同様に、半導体基板11の表面領域内に配置される。この場合でも、イコライズトランジスタEQijをメモリセルアレイMA↓,MA↑の第1の方向の端部に配置することで、イコライズトランジスタEQijとビット線BL0,BL1,BL2,BL3,bBL0,bBL1,bBL2,bBL3との距離を近付けることができる。即ち、ビット線BL0,BL1,BL2,BL3,bBL0,bBL1,bBL2,bBL3のプリチャージ時間を短縮し、リード動作の高速化を図ることができる。
【0067】
但し、寄生容量の低減と均一化のため、イコライズトランジスタEQijとビット線BL0,BL1,BL2,BL3,bBL0,bBL1,bBL2,bBL3とを接続する内部配線(interconnects)は、最短、かつ、同一の長さを有するのが望ましい。
【0068】
図10は、第2の実施例の変形例を示している。
本変形例は、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3のうちの1つを選択するセレクタ17−0、及び、複数のビット線bBL0,bBL1,bBL2,bBL3のうちの1つを選択するセレクタ17−1を追加する例である。
【0069】
セレクタ17−0,17−1は、半導体基板11の表面領域内に配置される。即ち、周辺回路としてのセレクタ17−0,17−1は、イコライズトランジスタEQij及びセンスアンプSA0と同様に、半導体基板11をチャネルとするトランジスタ(FET)を備える。
【0070】
本変形例では、セレクタ17−0,17−1が追加されたことにより、例えば、2つのメモリセルアレイMA↓,MA↑に対して、最低1つのセンスアンプSA0を設ければよい。但し、本変形例では、センスアンプの数は、例えば、複数のビット線BL0,BL1,BL2,BL3の数よりも少なければよい。
【0071】
以上、説明したように、第2の実施例においても、メモリセルの選択トランジスタが半導体基板の表面よりも上に配置される三次元化されたDRAMにおいて、イコライズトランジスタを、半導体基板の表面領域内で、かつ、メモリセルアレイの第1の方向(ビット線が延びる方向)の端部に配置することで、ビット線のプリチャージ時間を短縮し、リード動作の高速化を図ることができる。これに伴い、DRAMの三次元化を実現することができる。
【0072】
(第3の実施例)
第3の実施例は、2セル/1ビット型のセンシング方式において、ビット線対BLj,bBLjのレイアウトに関する。第3の実施例は、上述の第1及び第2の実施例に適用可能である。ビット線対BLj,bBLjのレイアウトは、DRAMの各世代において、適宜、最適なものを選択可能である。ここでは、ビット線対BLj,bBLjのレイアウトの候補の一例を示す。
【0073】
図11A及び図11Bは、ビット線対のレイアウトの第1の例である。
【0074】
図11Aは、第1の実施例の変形例(図7)に対応するレイアウトである。図11Bは、第2の実施例の変形例(図10)に対応するレイアウトである。
【0075】
複数のメモリセルアレイMA0,…MAk(kは、1又はそれよりも大きい自然数)は、第2の方向に配置される。各メモリセルアレイMAm(mは、0〜kのうちの1つ)は、例えば、半導体基板上に積み重ねられた2つのメモリセルMA↓,MA↑を有する。
【0076】
プレート電極12↓,12↑は、例えば、複数のメモリセルアレイMA0,…MAkで、共有可能である。但し、コンタクト部CPij(iは、0又は1、jは、0,1,2,3のうちの1つ)を確保するため、プレート電極12↓,12↑は、コンタクト部CPijの上下には存在しない。
【0077】
センスアンプSAm(mは、0〜kのうちの1つ)は、メモリセルアレイMAmの直下に配置される。セレクタ17−0,17−1は、センスアンプSAmの近傍に配置される。イコライズトランジスタEQij(iは、0又は1、jは、0,1,2,3のうちの1つ)は、メモリセルアレイMAmの第1の方向の端部に配置される。
【0078】
ビット線BL0,BL1,BL2,BL3,bBL0,bBL1,bBL2,bBL3は、第1の方向に延びる。ワード線WL00,…WL0x,WL10,…WL1x(xは、1又はそれよりも大きい自然数)は、第2の方向に延びる。ゲートイコライズ線GEQ及びイコライズ電位線EQLは、第2の方向に延びる。
【0079】
図12A及び図12Bは、ビット線対のレイアウトの第2の例である。
【0080】
第2の例は、第1の例において、ビット線BL0,bBL0をメモリセルアレイMAmの第1の端部(イコライズトランジスタEQ00,EQ01側)から第2の端部(イコライズトランジスタEQ10、EQ11側)まで延ばし、かつ、ビット線BL1,bBL1をメモリセルアレイMAmの第2の端部から第1の端部まで延ばした例である。
【0081】
図12Aは、図11Aに対応し、図12Bは、図11Bに対応する。但し、第2の例では、第1の例のビット線対BL2,bBL2,BL3、bBL3を省略している。
【0082】
それ以外の点は、第1の例と同じであるため、ここでの詳細な説明を省略する。
【0083】
図13A及び図13Bは、ビット線対のレイアウトの第3の例である。
【0084】
第3の例は、第2の例において、セレクタ17をメモリセルアレイMAmの第1の端部に1つにまとめて配置し、かつ、イコライズトランジスタEQ00,EQ01,EQ10,EQ11をメモリセルアレイMAmの第1の端部に配置した例である。
【0085】
図13Aは、図12Aに対応し、図13Bは、図12Bに対応する。
【0086】
それ以外の点は、第2の例と同じであるため、ここでの詳細な説明を省略する。
【0087】
図14A及び図14Bは、ビット線対のレイアウトの第4の例である。
【0088】
第4の例は、センスアンプSAm(mは、0〜kのうちの1つ)が、複数のメモリセルアレイMA00,…MA0k,MA10,…MA1k(kは、1又はそれよりも大きい自然数)間に配置される例である。
【0089】
複数のメモリセルアレイMA00,…MA0k,MA10,…MA1kは、第1及び第2の方向にアレイ状に配置される。各メモリセルアレイMA0m,MA1m(mは、0〜kのうちの1つ)は、例えば、半導体基板上に積み重ねられた2つのメモリセルMA↓,MA↑を有する。
【0090】
プレート電極12↓,12↑は、例えば、複数のメモリセルアレイMA00,…MA0kで、共有可能である。同様に、プレート電極12↓,12↑は、例えば、複数のメモリセルアレイMA10,…MA1kで、共有可能である。
【0091】
センスアンプSAmは、複数のメモリセルアレイMA00,…MA0k,MA10,…MA1k間に配置される。セレクタ17−0,17−1は、センスアンプSAmの近傍に配置される。イコライズトランジスタEQij(iは、0又は1、jは、0又は1)も、複数のメモリセルアレイMA00,…MA0k,MA10,…MA1k間に配置される。
【0092】
ビット線BL0,BL1,bBL0,bBL1は、第1の方向に延びる。ワード線WL00,…WL0x,WL10,…WL1x(xは、1又はそれよりも大きい自然数)は、第2の方向に延びる。ゲートイコライズ線GEQ及びイコライズ電位線EQLは、第2の方向に延びる。
【0093】
(むすび)
以上、各実施例によれば、DRAMの三次元化を実現することができる。
【0094】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0095】
11: 半導体基板、 12↓,12↑: プレート電極、 13↓,13↑: 絶縁部、 14↓,14↑: セル電極部、 15↓,15↑,15’↓,15’↑: 半導体層(チャネル)、 16↓,16↑,16’↓,16’↑: ゲート絶縁層、 17−0,17−1: セレクタ。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12A
図12B
図13A
図13B
図14A
図14B