(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る情報管理装置、情報管理方法及び情報管理プログラムの実施形態について、
図1〜
図17を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
【0018】
図1は、本発明に係る情報管理装置の実施形態としての情報管理装置1を含む情報管理システム100の概要を示す図である。
【0019】
図1に示すように、情報管理システム100は、情報管理装置1と、プリンタ2と、測定装置3と、情報記憶装置4と、を備えている。
【0020】
情報管理装置1は、例えばUSB(Universal Serial Busの略)ケーブル等を介してプリンタ2と有線接続されており、プリンタ2と通信可能である。また、情報管理装置1は、測定装置3及び情報記憶装置4と有線通信又は無線通信することができる。なお、
図1では、情報管理装置1が測定装置3及び情報記憶装置4と無線通信する例を示している。
【0021】
測定装置3は、血糖計90、血圧計91、体組成計92、体温計93、運動量等を測定する歩行強度計94(活動量計)、動脈血酸素飽和度を測定するパルスオキシメータ95など、生体情報又は生体の活動情報を測定可能な装置である。情報管理装置1は、これら多種多様な測定装置3により測定された測定情報を、測定装置3や情報記憶装置4から取得し、一元管理することが可能である。
【0022】
情報記憶装置4は、例えばICカード(Integrated Circuit cardの略)など、測定装置3の測定情報を取得及び記憶可能なものである。情報記憶装置4は、例えばそれ自体の持ち運びが困難な測定装置3から測定情報を取得し、その測定情報を記憶することにより、測定情報の持ち運びを実現可能にする。具体的に、情報記憶装置4は、測定装置3と有線通信又は無線通信(
図1では無線通信を例示)することにより、測定装置3の測定情報を受信及び記憶することができる。また、情報記憶装置4は、情報管理装置1と有線通信又は無線通信することにより、記憶した測定装置3の測定情報を情報管理装置1に送信することができる。
【0023】
なお、情報記憶装置4は、上述した測定装置3としての血糖計90、血圧計91、体組成計92、体温計93、歩行強度計94、及びパルスオキシメータ95の測定情報を受信及び記憶することができるが、
図1では、血糖計90及び歩行強度計94は、情報記憶装置4を介することなく情報管理装置1に測定情報を送信する例を示し、血圧計91、体組成計92、体温計93、及びパルスオキシメータ95は、情報記憶装置4に測定情報を送信し、情報記憶装置4から情報管理装置1に測定情報を送信する例を示している。
【0024】
このように、
図1に示す情報管理システム100では、測定装置3により測定された測定情報を、測定装置3から情報管理装置1に直接的又は情報記憶装置4を介して間接的に供給することができ、情報管理装置1は、測定装置3又は情報記憶装置4から取得した測定情報を一元管理することができる。
【0025】
なお、
図1に示す情報管理システム100におけるプリンタ2は、情報管理装置1と通信可能に接続されているが、測定装置3や情報記憶装置4と通信可能に接続されていてもよい。
【0026】
以下、情報管理システム100の各装置について詳細に説明する。
【0027】
[測定装置3]
図2は、情報管理システム100の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、測定装置3は、患者の生体情報又は活動情報を測定可能な測定部5と、この測定部5が測定した測定情報を記憶する記憶部6と、この記憶部6が記憶した測定情報を情報管理装置1又は情報記憶装置4に有線通信又は無線通信により送信可能な通信部7と、測定部5が測定した測定情報を表示する表示部8と、測定部5、記憶部6、通信部7及び表示部8に対して動作タイミングや動作の指示等を行う制御部9と、制御部9から各部への指示等を外部から入力可能な操作部150と、時計部151と、を備えている。
【0028】
記憶部6は、例えば最大500回分の測定情報を記憶することができ、制御部9は、測定部5により測定した測定情報を測定日時と共に記憶部6に記憶させる。また、記憶部6には、表示部8の画面デザインのプログラム、測定情報を表示部8に表示させるためのプログラムなど、測定装置3において使用されるアプリケーションを動作させるための各種プログラムが記憶されている。更に、記憶部6には、操作部150の操作を介して外部より入力された、測定情報に関する目標情報が記憶されている。
【0029】
患者は、測定装置3を用いて生体情報又は生体の活動情報を測定することができると共に、その測定情報を、表示部8を通じて確認することができる。つまり、制御部9は、操作部150の操作により、測定部5に対して生体情報又は生体の活動情報を測定させると共に、測定部5が測定した測定情報を表示部8に表示させる。また制御部9は、測定部5により測定された測定情報を、測定日時と共に記憶部6に記憶させる。更に制御部9は、記憶部6に測定日時と関連付けられて記憶された測定情報を、通信部7から情報管理装置1又は情報記憶装置4に送信させることができる。
【0030】
更に、通信部7は、情報管理装置1及び情報記憶装置4に対して測定情報を送信可能であることに加えて、情報管理装置1や情報記憶装置4から所定の情報を受信することができる。つまり、通信部7は、情報管理装置1及び情報記憶装置4それぞれとの間で、情報の送受信が可能である。
【0031】
表示部8は、制御部9による各種指示に基づき、様々な情報を表示することができる。例えば、測定部5により測定された測定情報や、操作部150の操作に基づく各種設定画面などを表示可能である。
【0032】
操作部150は、例えばボタンやタッチスクリーン等で構成され、ユーザーは、操作部150を操作することにより、制御部9から各部へ出される指示等を操作することができる。例えば、操作部150を操作することにより、測定情報に関する目標情報を設定することが可能である。具体的には、制御部9は、操作部150の操作により設定された目標情報を記憶部6に記憶させることができる。また制御部9は、測定部5により生体情報等が測定された際には、測定情報と目標情報とを比較し、測定情報が目標情報を達成しているか否かを判断すると共に、表示部8に判断結果を表示させることができる。
【0033】
なお、記憶部6、通信部7、表示部8、制御部9、操作部150及び時計部151は、CPU(Central Processing Unitの略)などのプロセッサー、メモリ、各種インターフェイス、液晶ディスプレイ、タッチスクリーン、ボタンなどを組み合わせることにより構成される。
【0034】
[情報記憶装置4]
情報記憶装置4は、例えば、全体が扁平板状に形成された携帯型のICカードであり、患者や医師等の医療従事者が容易に持ち運びすることができる。具体的に、情報記憶装置4は、測定装置3から測定情報を受信する受信部及び情報管理装置1に測定情報を送信する送信部を含む通信部10と、測定装置3から受信した測定情報を記憶する記憶部11と、記憶した測定情報等を表示可能な表示部12と、通信部10、記憶部11、及び表示部12に対して動作タイミングや動作の指示等を行う制御部13と、時計部14と、を備えている。
【0035】
また、情報記憶装置4は、情報管理装置1に対して測定情報を送信可能であることに加えて、測定装置3に対しても所定の情報を送信可能である。更に、情報記憶装置4は、測定装置3から測定情報を受信可能であることに加えて、情報管理装置1からも所定の情報を受信することが可能である。すなわち、情報記憶装置4の通信部10は、情報管理装置1及び測定装置3それぞれとの間で、情報の送受信が可能である。
【0036】
記憶部11は、情報管理装置1や測定装置3から受信した情報(例えば測定装置3から受信した測定情報)を記憶することができる。具体的に、制御部13は、通信部10が受信した情報を記憶部11に記憶させる。情報記憶装置4から情報管理装置1や測定装置3に情報を送信する際には、制御部13が、記憶部11に記憶されている情報を読み出し、通信部10に送信させる。
【0037】
表示部12は、情報管理装置1や測定装置3から受信した情報や、情報管理装置1や測定装置3との通信状況や情報の受信状況など、各種情報を表示可能である。例えば、通信部10が測定装置3から測定情報を受信した際には、制御部13は、測定情報を受信したことを表す表示を表示部12に表示させる。
【0038】
ここで、
図1及び
図2に示す情報記憶装置4は、測定装置3及び情報管理装置1と所謂、近距離通信が可能である。「近距離通信」の例としては、0〜10cm程度の距離で電磁誘導による情報の送受信が可能な非接触通信技術(例えば、ISO/IEC 14443の省電力IC通信技術、ISO/IEC 18092の通信技術、FeliCa(ソニー(株)の登録商標))、Bluetooth(Bluetooth SIGの登録商標)等が挙げられる。例えば、FeliCaの通信技術では、13.56MHzの電波で通信し、10cm程度までのごく近距離で非接触に100〜400kbpsの通信が行なわれる。Bluetoothでは、2.45GHz帯の電波を利用し、最高24Mbpsの速度で通信を行うことができる。
【0039】
図1及び
図2に示す情報記憶装置4の通信部10では、各種測定装置3から測定情報を個別に読取ることができるようにするため、0〜10cm程度までの近距離の非接触通信技術(ISO/IEC 14443の省電力IC通信技術,ISO/IEC 18092の通信技術、FeliCa)が用いられている。
【0040】
なお、情報記憶装置4は、上述した非接触通信技術に加えて、CPUなどのプロセッサー、メモリ、各種インターフェイス、液晶ディスプレイなどを組み合わせることにより構成されている。また、情報記憶装置4を、タッチスクリーンやボタン等の操作部を有する構成とすることも可能である。
【0041】
[情報管理装置1]
次に、測定装置3の測定情報を管理可能な情報管理装置1について説明する。情報管理装置1は、CPUを含む制御部15と、ROM(Read Only Memoryの略)16a、RAM(Random Access Memoryの略)16b及びハードディスクドライブ16c(
図2ではHDDと表記)を含む記憶部16と、LCD(Liquid Crystal Displayの略)等で構成される表示部17、マウス及びキーボード等で構成される操作部18、測定装置3及び情報記憶装置4と通信可能な取得部としての通信部19と、外部接続インターフェイス20と、時間をカウントする時計部21と、を備えており、これらがバスを介して接続されている。
【0042】
この情報管理装置1は、制御部15がROM16aに格納された基本プログラムを読み出してRAM16bに展開し、当該基本プログラムに従って全体を統括制御すると共に、ROM16a又はハードディスクドライブ16cに格納された情報管理プログラム等の各種アプリケーションプログラムをRAM16bに展開し、当該各種アプリケーションプログラムに従って各種処理を実行するようになされている。
【0043】
情報管理装置1は、外部接続インターフェイス20に接続されたUSBケーブルを介してプリンタ2(
図1参照)と接続されており、プリンタ2との間で有線通信が可能となっている。また、情報管理装置1の通信部19は、測定装置3及び情報記憶装置4と上述した非接触通信技術により無線通信が可能である。つまり、情報管理装置1は、測定装置3及び情報記憶装置4から測定情報が送信されると、通信部19が測定情報を受信することにより、測定情報を取得し、取得された測定情報は制御部15によりハードディスクドライブ16cに保存される。
【0044】
このとき情報管理装置1は、多数の測定装置3から測定情報を受信することが想定されているため、例えばハードディスクドライブ16cに設けられた患者名にそれぞれ対応付けられたフォルダに測定情報を記憶するようになされている。
【0045】
制御部15は、ユーザー(例えば医師)の操作部18に対する操作に応じて、情報管理プログラムが選択されると、情報管理プログラムをハードディスクドライブ16cから読み出してRAM16bに展開し、情報管理プログラムに従って測定情報の情報処理を実行する。
【0046】
制御部15は、ユーザーの操作部18に対する操作により情報管理プログラムが実行されると、スタート画面を表示部17に表示する。スタート画面には、利用者名及びパスワードを入力させる利用者名入力欄及びパスワード入力欄と、ログインを行わせるログインボタンと、ログインを中止させるキャンセルボタンと、が表示される。
【0047】
制御部15は、ユーザーの操作部18に対する操作により利用者名入力欄及びパスワード入力欄に利用者名及びパスワードが入力されてログインボタンが選択されると、予め登録された利用者名及びパスワードと一致するか否かを判断し、一致した場合、患者検索画面を表示部17に表示させる。
【0048】
この患者検索画面では、例えば、ハードディスクドライブ16cに予め登録された患者データベースから特定の患者を検索することができる。患者検索画面には、患者データベースから特定の患者を検索するため、ユーザーが操作部18を操作することにより患者の氏名、カナ、性別、患者ID等の識別情報を入力可能な入力欄と、制御部15に対して、この入力欄に入力された識別情報に一致する患者の検索を開始させる検索ボタンと、制御部15による検索結果を表示する検索結果表示領域と、患者データベースに新規の患者を登録させる患者登録モードを選択させる患者登録ボタンと、が表示されている。
【0049】
ユーザーの操作部18の操作により検索ボタンが選択されると、制御部15は、入力欄に入力された識別情報と一致する患者を患者データベースから検索する。そして、制御部15は、その検索結果としての患者リストを表示部17の検索結果表示領域に表示する。
【0050】
更に、患者検索画面には、患者リストの各患者に対応した測定情報を表示部17に表示させる測定情報表示ボタンと、患者リストの各患者に対応した登録情報を表示部17に表示させる登録情報表示ボタンと、が表示されている。
【0051】
制御部15は、ユーザーの操作部18の操作により、患者リストの特定の患者が選択された後、測定情報表示ボタンが選択されると、その特定の患者に対応するフォルダに記憶された測定装置3の測定情報をハードディスクドライブ16cから読み出し、必要に応じて測定情報を処理及び保存した後に、測定情報を表示部17に表示させる。この詳細については後述する。
【0052】
一方で、制御部15は、ユーザーの操作部18の操作により、患者リストの特定の患者が選択された後、登録情報表示ボタンが選択されると、その特定の患者に対応するフォルダに記憶された登録情報をハードディスクドライブ16cから読み出し、表示部17に表示させる。なお、この登録情報の表示は、上述した測定情報表示ボタンが選択され、表示部17に測定装置3の測定情報を表示させた後であっても実行することができ、
図3は、測定情報表示ボタンが選択され、測定情報が表示部17に表示された後に、操作部18の操作により制御部15が登録情報を表示部17に表示させた状態を示している。したがって、
図3では、登録情報表示画面35が、後述する測定情報表示画面71(
図9等参照)の前面に重ねられた新規ウィンドウとして表示された状態である。
【0053】
図3に示すように、登録情報表示画面35には、特定の患者の氏名及び患者IDが表示された患者情報表示領域30と、制御部15に登録情報の削除を実行させる登録情報削除ボタン31と、登録情報として登録された5つの項目のいずれかを選択可能なメニューバー32と、このメニューバー32の各項目に応じた登録情報を表示する登録情報表示領域33と、登録情報表示画面35から直前の画面(
図3では測定情報が表示部17に表示されている画面)に戻る終了ボタン34と、が設けられている。
【0054】
メニューバー32には、「基本情報」、「目標値設定」、「時間帯設定」、「表示設定」、及び「バイタル機器」の5項目があり、操作部18の操作によっていずれか1つを選択することができ、制御部15は、いずれか1つが選択されると、登録情報表示領域33に、各項目に対応した登録情報を表示させる。
【0055】
「基本情報」が選択されると、例えば、患者の氏名、カナ、患者ID、性別、生年月日、身長、体重、その他の特記事項などの予め登録された基本情報が表示部17の登録情報表示領域33に表示される。ここで表示される基本情報は操作部18を介して変更可能である。したがって、基本情報を変更し、操作部18の操作を通じて登録情報表示領域33の保存ボタンが選択されると、制御部15は、変更された基本情報を記憶部16のハードディスクドライブ16cに記憶させる。
【0056】
「目標値設定」が選択されると、例えば、
図3に示すような、血糖値の目標情報、活動量の目標情報、血圧の目標情報、及び体重の目標情報が登録情報表示領域33に表示される。医師等のユーザーは、操作部18の操作を通じて、患者に応じた目標情報をこの画面から設定することができる。なお、目標情報は、患者データベースに新規に患者を登録する際に新規に設定されるが、患者の年齢や病態の変化等に応じて設定すべき目標情報も変動するため、医師等のユーザーは、
図3に示す画面において、操作部18を操作することにより、患者の年齢や病態の変化等に応じた最適な目標情報を変更(再設定)することができる。また、目標情報が変更された後に、保存ボタン69が選択されると、制御部15は、変更された目標情報を、ハードディスクドライブ16c等の記憶部16に記憶させる。換言すれば、制御部15は、操作部18の操作に応じて、血糖値等の測定情報に関する目標情報の設定・変更を記憶部16に記憶させる。
【0057】
図3に示すように、血糖値の目標情報が表示された血糖目標値表示領域36には、1カ月の測定回数の目標値を設定可能な回数目標値欄37と、食前の血糖値の目標範囲を設定可能な食前血糖目標値欄38と、食後の血糖値の目標範囲を設定可能な食後血糖目標値欄39と、患者別の目標値であるか複数の患者に共通の目標値であるかを選択できる目標値種別選択欄40と、が設けられている。
【0058】
回数目標値欄37では、操作部18の操作を通じて、1カ月の測定回数の目標値を変更することができる。
図3に示す例では、1カ月の測定回数の目標値を40[回]としている。
【0059】
食前血糖目標値欄38では、操作部18の操作を通じて、食前の血糖値の目標範囲を変更することができる。
図3に示す例では、食前の血糖値の目標範囲を80[mg/dL]以上、かつ、130[mg/dL]未満(
図3では129[mg/dL]以下として表記)としている。
【0060】
食後血糖目標値欄39では、操作部18の操作を通じて、食後の血糖値の目標範囲を変更することができる。
図3に示す例では、食後の血糖値の目標範囲を80[mg/dL]以上、かつ、180[mg/dL]未満(
図3では179[mg/dL]以下として表記)としている。
【0061】
図3に示すように、活動量の目標情報が表示された活動量目標値表示領域41には、1日の歩数目標を設定可能な歩数目標値欄42と、中強度の活動強度レベルを設定可能な活動強度レベル選択欄43と、1日の中強度の活動時間の目標値を設定可能な活動時間目標値欄44と、中強度の活動強度レベルの参照表示欄45と、患者別の目標値であるか複数の患者に共通の目標値であるかを選択できる目標値種別選択欄46と、が設けられている。
【0062】
図3に示す例では、1日の歩数目標値が10000[歩]、中強度の活動強度レベルが3[METs]、及び1日の中強度の活動時間の目標値が20[分]に設定されている。
【0063】
図3に示すように、血圧の目標情報が表示された血圧目標値表示領域47には、最高血圧の目標値を設定可能な最高血圧目標値欄48と、最低血圧の目標値を設定可能な最低血圧目標値欄49と、患者別の目標値であるか複数の患者に共通の目標値であるかを選択できる目標値種別選択欄50と、が設けられている。
図3に示す例では、最高血圧の目標値が135[mmHg]未満に設定され、最低血圧の目標値が85[mmHg]未満に設定されている。
【0064】
図3に示すように、体重の目標情報が表示された体重目標値表示領域51には、体重の目標値を設定可能な体重目標値欄52と、患者別の目標値であるか複数の患者に共通の目標値であるかを選択できる目標値種別選択欄53と、が設けられている。
図3に示す例では、体重の目標値が65[kg]に設定されている。
【0065】
なお、
図3に示す例では、血糖計90、血圧計91、体組成計92、及び歩行強度計94の測定情報に関する目標情報を示しているが、これに限られるものではなく、体温計93やパルスオキシメータ95の目標情報を設定可能な構成としてもよい。
【0066】
「時間帯設定」が選択されると、例えば
図4に示すような、血糖値及び血圧の測定情報を振り分けるための時間帯区分テーブル54と、休日設定が可能な休日設定選択ボックス55と、患者別の目標値であるか複数の患者に共通の目標値であるかを選択できる目標値種別選択欄56と、変更情報をハードディスクドライブ16cに保存する保存ボタン57と、が登録情報表示領域33に表示される。
【0067】
血糖値及び血圧の測定情報は、ハードディスクドライブ16cに測定日時と関連付けられて記憶されている。制御部15は、ハードディスクドライブ16cから読み出した血糖値及び血圧の測定情報を、血糖値及び血圧の測定日時と、
図4に示す時間帯区分テーブル54とを比較することにより、時間帯区分テーブル54における時間帯区分のいずれかに区分する。
図4に示す画面では、操作部18の操作により、時間帯区分テーブル54の時間帯を変更することができる。
【0068】
ここで時間帯区分テーブル54では、血糖値に関して、時間帯区分が「朝食前」、「朝食後」、「昼食前」、「昼食後」、「夕食前」、「夕食後」、「就寝前」及び「深夜」の8つに区分されている。また、時間帯区分テーブル54では、血圧に関して、時間帯区分が「朝血圧」、「昼血圧」、及び「夜血圧」の3つに区分されている。
【0069】
休日設定選択ボックス55により休日の設定が可能であり、時間帯区分テーブル54もまた、平日用の時間帯区分と休日用の時間帯区分との設定がそれぞれ可能である。
図4に示す例では、土曜日を表す「土」と日曜日を表す「日」が休日として選択されている。
【0070】
図4に示す時間帯区分テーブル54では、設定入力時刻を、操作部18を通じて入力することにより、平日の時間帯区分「朝食前」が測定時刻「2:00〜7:00」に対応し、平日の時間帯区分「朝食後」が測定時刻「7:00〜10:00」に対応し、平日の時間帯区分「昼食前」が測定時刻「10:00〜12:00」に対応し、平日の時間帯区分「昼食後」が測定時刻「12:00〜15:00」に対応し、平日の時間帯区分「夕食前」が測定時刻「15:00〜18:00」に対応し、平日の時間帯区分「夕食後」が測定時刻「18:00〜21:00」に対応し、平日の時間帯区分「就寝前」が測定時刻「21:00〜24:00」に対応し、平日の時間帯区分「深夜」が測定時刻「24:00〜2:00」に対応するようにされている。
【0071】
また、平日の時間帯区分「朝血圧」が測定時刻「2:00〜12:00」に対応し、平日の時間帯区分「昼血圧」が測定時刻「12:00〜18:00」に対応し、平日の時間帯区分「夜血圧」が測定時刻「18:00〜2:00」に対応するようにされている。
【0072】
更に、
図4に示す時間帯区分テーブル54では、設定入力時刻を、操作部18を通じて入力することにより、休日の時間帯区分「朝食前」が測定時刻「5:00〜9:00」に対応し、休日の時間帯区分「朝食後」が測定時刻「9:00〜12:00」に対応し、休日の時間帯区分「昼食前」が測定時刻「12:00〜14:00」に対応し、休日の時間帯区分「昼食後」が測定時刻「14:00〜17:55」に対応し、休日の時間帯区分「夕食前」が測定時刻「17:55〜20:55」に対応し、休日の時間帯区分「夕食後」が測定時刻「20:55〜23:55」に対応し、休日の時間帯区分「就寝前」が測定時刻「23:55〜24:00」に対応し、休日の時間帯区分「深夜」が測定時刻「24:00〜5:00」に対応するようにされている。
【0073】
また更に、休日の時間帯区分「朝血圧」が測定時刻「5:00〜14:00」に対応し、休日の時間帯区分「昼血圧」が測定時刻「14:00〜20:55」に対応し、休日の時間帯区分「夜血圧」が測定時刻「20:55〜5:00」に対応するようにされている。
【0074】
従って制御部15は、ハードディスクドライブ16cから読み出した血糖値及び血圧の測定情報の測定日時が例えば月曜日の6:30であった場合に、その測定情報を時間帯区分「朝食前」及び「朝血圧」に区分し、また、測定情報の測定時刻が例えば土曜日の14:20であった場合には、その測定情報を時間帯区分「昼食後」及び「昼血圧」に区分するようになされている。
【0075】
このように制御部15は、患者名に対応するフォルダに記憶された血糖計90及び血圧計91の測定情報をハードディスクドライブ16cから読み出すと、読み出した血糖値及び血圧の全ての測定情報をいずれかの時間帯区分に区分する。
【0076】
図4に示す画面では、ユーザーによる操作部18の操作を介して、この休日設定や時間帯区分を適宜変更することができる。制御部15は、操作部18の操作を介して休日設定や時間帯区分が変更され、保存ボタン57が選択されると、変更後の休日設定や時間帯区分を、ハードディスクドライブ16cに記憶させる。
【0077】
「表示設定」が選択されると、例えば、表示部17に表示される測定情報の表示形式(表示項目、グラフの種類など)を選択させる表示形式選択欄が登録情報表示領域33に表示される。この表示形式選択欄では、例えば、上述した患者検索画面において特定の患者が選択され、測定情報表示ボタンが選択された際に、デフォルトで表示する測定情報やグラフの種類を変更することができる。
【0078】
「バイタル機器」が選択されると、制御部15は、例えば
図5に示すような、各患者が使用するバイタル機器(ここでは測定装置と同じ意味であり、以下、「測定装置」と呼ぶ。)の登録状況を示す測定装置一覧58と、その測定装置一覧58に表示されたいずれかの測定装置3についてのQC(Quality Control)点検の履歴を表示させることができるQC履歴表示ボタン59と、測定装置一覧58に表示された測定装置3の登録を削除することができる登録削除ボタン60と、新たな測定装置3を測定装置一覧58に登録する際等に行う動作を指示する動作指示表示領域61と、を登録情報表示領域33に表示させる。
【0079】
測定装置一覧58には、この患者の氏名等の識別情報と関連付けられてハードディスクドライブ16c等に記憶されている測定装置3の一覧が表示される。換言すれば、この患者が過去に使用した又は現在使用している測定装置3は、患者の識別情報と関連付けられてハードディスクドライブ16c等の記憶部16に記憶されており、制御部15は、これら測定装置3を測定装置一覧58に表示する。
【0080】
図5に示す例では、血糖計90、血圧計91、体組成計92、体温計93、歩行強度計94、パルスオキシメータ95等の測定装置の種類ごとに区分され、登録されている個別の測定装置3のシリアルナンバーが表示されている。
【0081】
操作部18の操作を通じて、測定装置一覧58のいずれかの測定装置3が選択され、更にQC履歴表示ボタン59が選択されると、制御部15は、その選択された測定装置3についての過去の品質管理記録の履歴を表示部17に表示する。
【0082】
また、操作部18の操作を通じて、測定装置一覧58のいずれかの測定装置3が選択され、更に登録削除ボタン60が選択されると、制御部15は、その選択された測定装置3についての登録を削除する変更を実行し、変更後の登録状況をハードディスクドライブ16cに記憶させる。
【0083】
なお、情報管理システム100にて、新たな測定装置3を測定装置一覧58に登録する場合、測定装置一覧58に登録されている測定装置3の患者への貸し出し又は患者からの返却を登録する場合、或いは測定装置3の設定変更を登録する場合には、情報管理装置1の通信部19としてのリーダ/ライタ装置と、測定装置3とを通信させ、情報管理装置1の記憶部16及び測定装置3の記憶部6にこれらを登録することができる。そのため、
図5に示す例では、測定装置3とリーダ/ライタ装置とを無線通信させるため、測定装置3をリーダ/ライタ装置上に載置する動作を指示する動作指示表示領域61が表示されている。
【0084】
これに関連して、情報管理装置1では、患者ごとに登録された測定装置3の管理のみならず、保有する全ての測定装置3の貸し出し状況、QC点検状況を管理することができる。ハードディスクドライブ16c等の記憶部16には、測定装置データベースが記憶されており、各測定装置3は、種別、機種名、シリアルナンバー、使用中の患者、患者ID、最新QC点検日等と関連付けて記憶されている。
【0085】
図6は、患者検索画面や後述する測定情報表示画面71(
図9等参照)において表示されている機器ボタン80が操作部18の操作により選択された場合に、制御部15が表示部17に表示する機器管理画面89を示すものである。この画面では、例えば病院全体で保有する全ての測定装置3を一括管理することができる。
【0086】
図6の示す機器管理画面89では、測定装置3の種別、測定装置3の機種名、測定装置3のシリアルナンバー、使用中の患者名、患者ID、最新QC点検の実施日及び貸出日により特定の測定装置3を検索することが可能な機器一覧63が表示されている。なお、この機器管理画面89においても、機器一覧63に表示されたいずれかの測定装置3についてのQC(Quality Control)点検の履歴を表示させることができるQC履歴表示ボタン59と、機器一覧63に表示された測定装置3の登録を削除することができる登録削除ボタン60と、新たな測定装置3を特定の患者の測定装置一覧58(
図5参照)に登録する際等に行う動作を指示する動作指示表示領域61と、が設けられている。したがって、医師等のユーザーは、病院が保有している測定装置3の全体の管理をこの機器管理画面89を通じて行うことができる。機器一覧63に表示させる測定装置3は、表示機器種別選択欄96を操作部18により操作することにより選択できる。
【0087】
なお、
図7は、
図5及び
図6において示す動作指示表示領域61の指示に従い、情報管理装置1の通信部19としてのリーダ/ライタ装置と、測定装置3とを通信させた場合に、制御部15が表示部17に表示させる画面を示す。
【0088】
情報管理装置1の通信部19は測定装置3の詳細情報を取得し、制御部15は、機器管理画面89の前面に新規ウィンドウとして個別機器詳細画面97を表示させると共に、この個別機器詳細画面97に取得した測定装置3の詳細情報を表示する。
図7に示す例では、測定装置3の機種名(機器名称)、測定装置3のシリアルナンバー、使用中の患者名、患者ID、貸出日、最新QC点検日、QC点検の履歴、及びQC点検時の測定情報が表示された詳細情報表示領域64と、測定装置3の設定を変更可能な機器設定ボタン65と、患者への貸し出し及び返却の登録が可能な貸出/解除ボタン66と、この個別機器詳細画面97のプリントアウトをプリンタに指示可能な印刷ボタン67と、この測定装置3を測定装置データベースから削除することが可能な登録削除ボタン68と、が表示されている。
【0089】
操作部18の操作により、例えば、機器設定ボタン65が選択されると、制御部15は
図8Aに示す動作指示画面98を表示部17に表示させる。具体的には、情報管理装置1の通信部19としてのリーダ/ライタ装置と測定装置3とを通信状態にするように指示する。
【0090】
測定装置3とリーダ/ライタ装置との通信が開始されたことを検知すると、制御部15は
図8Bに示す機器設定変更画面99を表示部17に表示する。
【0091】
機器設定変更画面99では、その測定装置3の種別等に応じた設定変更画面が表示され、
図8Bに示す例では、血糖計90の設定変更画面を示している。
【0092】
図8Bに示すように、この機器設定変更画面99では、例えば、測定装置3としての血糖計90のアラーム設定、音声・ブザー設定、表示部8に測定情報以外の情報(例えば、測定した血糖値に応じて変化する背景色などの二次的情報等)を表示可能にするサポートモードの設定、表示部8の明るさ設定など、を設定・変更することができる。
【0093】
操作部18の操作により、
図8Bに示す各種設定が変更され、更に設定送信ボタン70が選択されると、制御部15は、通信部19から各種設定の変更指示情報を測定装置3に送信する。これら各種設定は、測定装置3の測定情報に影響しないものであることから、制御部15はハードディスクドライブ16cに変更を記憶しない。一方で、通信部19から測定装置3に送信された変更指示情報は、測定装置3の通信部7により受信され、測定装置3の制御部9によって記憶部6に記憶される。
【0094】
このように情報管理装置1によれば、血糖計90、血圧計91、体組成計92、体温計93、歩行強度計94、パルスオキシメータ95などの各種測定装置3の測定情報を一元管理することができる。また、情報管理装置1によれば、病院が保有する全ての測定装置3のQC点検状況や貸出状況などについても管理することができる。更に、情報管理装置1によれば、操作部18の操作を介して測定情報に関する目標情報を患者ごとに設定・変更することができる。また更に、情報管理装置1によれば、測定装置3と通信状態とすることにより、測定装置3から測定情報を受信できるのみならず、測定装置3に予め設定された各種設定の変更を指示する変更指示情報を測定装置3に送信することができる。
【0095】
以下、通信部19で受信した測定装置3の測定情報に関して、情報管理装置1で実行される情報処理の詳細について説明する。
【0096】
上述した患者検索画面において、操作部18の操作により測定情報表示ボタンが選択されると、制御部15は、患者に対応するフォルダに記憶された測定装置3の測定情報をハードディスクドライブ16cから読み出す。以下、測定装置3としての血糖計90、血圧計91、及び歩行強度計94の測定情報の処理についてそれぞれ例示説明する。
【0097】
<血糖計90の測定情報の処理>
制御部15は、例えば患者名に対応するフォルダに記憶された血糖計90の測定情報をハードディスクドライブ16cから読み出すと、測定日時と関連付けられた血糖値の測定情報の全てを、上述した時間帯区分テーブル54上におけるいずれかの時間帯区分に区分する。そして制御部15は、血糖値の測定情報及び測定日時と、時間帯区分テーブル54における時間帯区分と、を関連付けた血糖データベースを生成し、当該血糖データベースを例えばハードディスクドライブ16cの患者名に対応するフォルダに記憶する。
【0098】
更に制御部15は、例えば患者名に対応するフォルダに記憶された血糖計90の測定情報をハードディスクドライブ16cから読み出すと、血糖計90の測定情報と、測定情報に関する上述した目標情報(
図3参照)とに基づき達成度を導出し、この達成度情報を上述した血糖データベースと共に例えばハードディスクドライブ16cの患者名に対応するフォルダに記憶する。
【0099】
その後、制御部15は、
図9に示すような測定情報表示画面71を表示する。
図9に示す測定情報表示画面71には、基本メニューバー72と、患者情報表示領域73と、測定情報表示画面71を閉じて終了させる終了ボタン74と、表示する情報を選択可能な表示情報選択メニューバー75と、表示情報選択メニューバー75から選択された項目に応じた表示情報を表示する測定情報表示領域76と、患者情報表示領域73の近傍に設けられ、上述した登録情報のうち「基本情報」を変更可能な画面に移行させる登録情報ボタン77と、上述した登録情報の「目標情報」を変更可能な画面(
図3参照)に移行させる目標値編集ボタン78と、が表示されている。
【0100】
基本メニューバー72には、患者検索画面に移行可能な患者ボタン79、測定装置3の一元管理を行う機器管理画面89(
図6参照)に移行可能な機器ボタン80、情報管理装置1外に情報を記憶するサーバーがある場合にはそのサーバーにアクセス可能なサーバーボタン81、測定装置3や情報記憶装置4との間で近距離通信を開始させることが可能なNFC(Near Field Communicationの略)開始ボタン82、情報管理プログラムを終了するログアウトボタン83、プリンタ2に対して印刷指示が可能な印刷ボタン84、などが選択可能に表示されている。操作部18の操作によりいずれかのボタンが選択されると、制御部15は、その操作に対応した画面を表示部17に表示させる。
【0101】
患者情報表示領域73には、患者の氏名、患者ID、年齢、身長、及び体重が表示されており、患者情報表示領域73の左側には、これらの患者情報を変更可能な画面に移行できる登録情報ボタン77が配置されている。
【0102】
表示情報選択メニューバー75には、トレンドボタン75A、24Hボタン75B、平均ボタン75C、データノートボタン75D、及びサマリーノートボタン75Eが設けられ、いずれか1つが選択されるようになされており、ここで示す情報管理装置1では、
図9に示すようにデフォルトでサマリーノートボタン75Eが選択されている。なお、登録情報の「表示設定」により、デフォルトで選択されるボタンを変更することが可能である。
【0103】
操作部18の操作を介して表示情報選択メニューバー75におけるいずれか1つが選択されると、制御部15は、その選択された項目に対応したグラフ及びそのグラフに関連した各種情報等を表示部17に表示させる。
【0104】
測定情報表示領域76には、サマリーノートボタン75Eが選択されているとき、所定期間(
図9では直近30日)における血糖計90の測定情報、血糖計90の測定情報についての目標情報、および測定情報と目標情報とに基づく達成度情報が、併せて表示されている。
【0105】
より具体的に、測定情報表示領域76には、表示された測定情報の測定期間を示す期間情報表示領域85と、表示させる測定情報の種別を選択可能な種別選択ボタン86と、この種別選択ボタン86により選択された測定情報(
図9では血糖ボタン86Aが選択されているため血糖計90の測定情報)を、測定期間を横軸にとってグラフ表示するグラフ表示領域87と、達成度情報を表示する達成度情報表示領域88と、が設けられている。
【0106】
グラフ表示領域87には、期間情報表示領域85に表示された期間を横軸、血糖値を縦軸とした散布図が表示されている。つまり、血糖値の測定情報は、血糖値の測定情報と関連付けられた測定日時に基づいて、グラフ上にプロットされている。より具体的に、制御部15は、ハードディスクドライブ16cから患者情報表示領域73に表示された患者氏名に対応する血糖データベースを読み出し、測定日時に基づいて所定期間(
図9では直近30日)における測定情報を血糖データベースから抽出し、測定日時別にプロットして散布図を生成し、グラフ表示領域87に表示する。
【0107】
更に、グラフ表示領域87には、血糖値の測定情報のみならず、測定情報の目標情報が併せて表示されている。具体的に、
図9に示す散布図には、食前の血糖値の目標範囲である80[mg/dL]以上、かつ、130[mg/dL]未満が、他の部分と背景を異なる色にすることにより強調されていると共に、血糖値を示す縦軸の目盛りに、「80」及び「130」が表示されている。また、
図9に示す散布図には、食後の血糖値の目標範囲の上限閾値を示す180[mg/dL]が破線により示されていると共に、縦軸の目盛りに「180」が表示されている。
【0108】
つまり、グラフ表示領域87には、血糖値の測定情報と、この測定情報の目標情報とが併せて表示されている。換言すれば、制御部15は、所定期間内での測定情報を示すグラフと共に、その測定情報の目標情報を表示部17に表示する。具体的に、測定情報の目標情報については、記憶部16のハードディスクドライブ16c等に記憶されており、制御部15は、操作部18の操作により測定情報を表示部17に表示させる際に、目標情報をハードディスクドライブ16c等から読み出し、取得した測定情報と目標情報とからグラフを生成し、測定情報と目標情報とを表示部17に表示する。
【0109】
更に、グラフ表示領域87にてプロットされた血糖値の測定情報は、食前の血糖値の測定情報を二重丸印で表示し、食後の血糖値の測定情報を白抜きの丸印で表示されている。また更に、二重丸印で表示された食前血糖値の測定情報のうち、目標範囲(80〜129mg/dL)に属さないものは、破線の二重丸印により表示されている。同様に、白抜きの丸印で表示された食後血糖値の測定情報のうち、目標範囲(80〜179mg/dL)に属さないものは、破線の白抜き丸印により表示されている。なお、食前や食後にかかわらず、測定情報が79[mg/dL]以下の場合には、例えば赤色丸印を表示する等して、低血糖を強調表示するようにしてもよい。また、食前の血糖値の測定情報と食後の血糖値の測定情報とを、白抜き丸印と塗り潰した丸印とで区別し、目標範囲に属さない測定値を、目標範囲に属する測定値に対して薄い色で表示するなどの、別の識別形式を用いることもできる。
【0110】
このように、制御部15は、食前の血糖値の測定情報と食後の血糖値の測定情報とが区分けされて生成された上述の血糖データベースと、例えばハードディスクドライブ16c等の記憶部16に記憶されている血糖値の測定情報に関する目標情報(
図3参照)と、に基づき、目標情報に合致する測定情報又は合致しない測定情報(例えば低血糖)を、グラフ表示領域87において強調表示するようにしている。なお、グラフ表示領域87において描かれている三角形の破線は、測定値が目盛りの最大値(
図9では600[mg/dL])を超えていることを示している。
【0111】
達成度情報を表示する達成度情報表示領域88には、目標項目を示す目標項目表示領域88Aと、各目標項目の達成度を示す達成度表示領域88Bと、各目標項目の達成度が算出される基礎となった目標値及び実績値を示す基礎情報表示領域88Cと、各目標項目の達成度に応じて、数、大きさ又は着色比率が変化する図形が表示される図形表示領域88Dと、が設けられている。
【0112】
目標項目表示領域88Aには、上述した測定情報の目標情報として設定されている項目が表示されている。
図9に示す例では、1カ月の血糖値の全測定回数、食前の血糖値、及び食後の血糖値が目標項目として表示されている。
【0113】
制御部15は、目標値に対する実績値の割合である達成度を算出し、達成度表示領域88Bにおいて達成度を表示する。
図9に示す例では、1カ月の血糖値の全測定回数の目標値が40[回]であったのに対して、実績値が42[回]であるため、達成度として「105%」が表示される。
【0114】
また、
図9に示す例では、食前の血糖値の目標範囲が80[mg/dL]以上、かつ、130[mg/dL]未満であったのに対して、食前の血糖値の全ての測定値(33回)のうち、目標範囲に入ったのが22[回]であるため、達成度としては「67%」が表示される。
【0115】
同様に、
図9に示す例では、食後の血糖値の目標範囲が80[mg/dL]以上、かつ、180[mg/dL]未満であったのに対して、食後の血糖値の全ての測定値(9回)のうち、目標範囲に入ったのが8[回]であるため、達成度としては「89%」が表示される。
【0116】
制御部15は、上述した達成度の算出の基礎となった基礎情報を、基礎情報表示領域88Cに表示する。
【0117】
制御部15は、上述した達成度に応じて、数、大きさ又は着色比率が変化する図形を図形表示領域88Dに表示する。また、図形表示領域88Dに表示される図形は、
図9に示すスマイルマークや桜の花のような、人に称賛されている印象を誘起する図案としている。つまり、
図9に示す例では、図形として、人に称賛されている印象を誘起する図案のみを使用し、その数を変化させる(0個〜5個)ことによって、達成度を表示している。
【0118】
まず、数や大きさ、着色比率の変化といった単純で無機的な変化によって達成度を表現することにより、達成度が低い患者が改善行動を継続する意欲を失うような悪い印象を受ける可能性を低減することができる。更に、
図9に示すスマイルマークのような、人に称賛されている印象を誘起する図案のみを用いた上で、数や大きさ等の変化といった無機的な変化により達成度を表現すれば、達成度の低い患者が悪い印象を受ける可能性をより低減できると共に、達成度の高い患者の改善行動に対する継続意識をより高める効果が期待できる。特に、
図9に示すスマイルマークは、人に称賛されている印象を誘起する図案として世界的に著名であることからも、人によって受ける印象が異なるという問題も軽減することができるため好ましい。
【0119】
ここで、制御部15は、測定情報が目標情報を満たす達成状態(達成度100%)にある図形を、算出された達成度にかかわらず図形表示領域88Dに参照表示している。
図9に示す例では、実際の達成度にかかわらず、スマイルマーク5つが最多であることを、破線のスマイルマークを表示することにより参照表示している。このように、達成度100%で表示される図形の状態を患者に認知させることにより、達成度100%に満たない患者が、今後の改善行動を更に努力する契機となり得る。なお、参照表示するスマイルマークの表示形式は、
図9に示す破線による表示に限られるものではなく、例えば、参照表示するスマイルマークを、達成度に応じて表示されるスマイルマークの色と比較して薄い色にすることにより表示してもよい。
【0120】
更に、制御部15は、算出した測定情報が達成状態(達成度100%)にある場合に、図形を変化させる。より具体的に、記憶部16のROM16a又はハードディスクドライブ16cには、測定情報が達成状態となった場合に、図形を動かすための動作プログラムや、追加の称賛メッセージを表示部17に表示させるプログラムなどの追加プログラムが格納されており、制御部15は、算出した達成度が達成状態にある場合(達成度が100%以上の場合)に、ROM16a又はハードディスクドライブ16cからこの追加プログラムをRAM16bに展開し、追加プログラムに従って表示部17に表示される図形を変化させる。なお、
図9に示す例では、達成度が100%以上の場合に、5つ目のスマイルマークが動くと共に、追加の称賛メッセージが5つ目のスマイルマークから吹き出し状に表示される(
図9参照)。なお、称賛メッセージとしては、例えば、「頑張ったね」、「おめでとう」、「その調子」などが挙げられる。
【0121】
また、例えば達成度が0%よりも高く、図形が表示される達成度の閾値(
図9に示す例ではスマイルマークが1つ表示されるための達成度の閾値である20%)未満の患者であっても、達成度が0%より高い場合には、スマイルマークを1つ表示するようにしてもよい。つまり、制御部15が算出した達成度が、0%よりも高く、かつ、図形が表示される閾値未満の場合、制御部15は、達成度の値にかかわらず、図形表示領域88Dに図形を表示するようにしてもよい。これにより、患者の意欲を減退させてしまうリスクを軽減でき、患者に改善行動の継続を促すことができる。
【0122】
このように、情報管理装置1によれば、グラフ表示領域87及び達成度表示領域88において、測定装置3としての血糖計90の測定情報としての、測定回数、食前の血糖値情報、食後の血糖値情報が表示されると共に、これらの目標情報が表示される。更に、達成度表示領域88には、達成度情報としての、達成度及び達成度に応じた図形が表示される。
【0123】
<歩行強度計94の測定情報の処理>
次に、歩行強度計94の測定情報の処理について説明する。制御部15は、例えば患者名に対応するフォルダに記憶された歩行強度計94の測定情報をハードディスクドライブ16cから読み出すと、
図10のような測定情報表示画面を表示する。
図10に示す測定情報表示画面は、操作部18の操作によって、
図9に示す種別選択ボタン86の活動ボタン86Bが選択された場合に制御部15が表示部17に表示させる画面である。つまり、
図10に示す画面は、
図9に示す測定情報表示画面71であり、測定情報表示領域76に表示される情報のみが異なっている。
【0124】
図10に示す測定情報表示領域76には、サマリーノートボタン75Eが選択されているとき、所定期間(
図10では直近30日)における歩行強度計94の測定情報、歩行強度計94の測定情報についての目標情報、および測定情報と目標情報とに基づく達成度情報が、併せて表示されている。
【0125】
より具体的に、
図10に示す測定情報表示領域76には、
図9と同様、表示された測定情報の測定期間を示す期間情報表示領域85と、表示させる測定情報の種別を選択可能な種別選択ボタン86と、この種別選択ボタン86により選択された測定情報(
図10では歩行強度計94の測定情報)を、測定期間を横軸にとってグラフ表示するグラフ表示領域87と、達成度情報を表示する達成度情報表示領域88と、が設けられている。
【0126】
グラフ表示領域87には、期間情報表示領域85に表示された期間を横軸、歩数及び中強度の活動時間を縦軸とした折れ線グラフ及び棒グラフが表示されている。つまり、歩数及び中強度の活動時間の測定情報は、歩数及び中強度の活動時間の測定情報と関連付けられた測定日時に基づいて、グラフ上に配置されている。
【0127】
更に、グラフ表示領域87には、歩数及び中強度の活動時間の測定情報のみならず、測定情報の目標情報が併せて表示されている。具体的に、
図10に示す折れ線グラフには、1日の目標歩数である10000[歩]が破線により表示されていると共に、歩数を示す縦軸に「10000」が表示されている。また、
図10に示す棒グラフには、1日の中強度の目標活動時間である20[分]が破線により表示されていると共に、縦軸に「20」が表示されている。
【0128】
つまり、グラフ表示領域87には、歩数及び中強度の活動時間の測定情報と、この測定情報の目標情報とが併せて表示されている。換言すれば、制御部15は、所定期間内での測定情報を示すグラフと共に、その測定情報の目標情報を表示部17に表示している。より具体的に、制御部15は、患者情報表示領域73に表示された患者氏名に対応する活動量の測定情報をハードディスクドライブ16cから読み出し、測定日時に基づいて所定期間(
図10では直近30日)における測定情報を抽出し、測定日時別に測定情報を示したグラフ(
図10に示す例では歩数の折れ線グラフ及び中強度の活動時間の棒グラフ)を生成し、生成したグラフをグラフ表示領域87に表示する。
【0129】
更に、グラフ表示領域87にて表示された歩数の測定情報は、目標歩数を達成した日付のみ、折れ線グラフ上に白抜き丸印が表示されている。なお、グラフ表示領域87において描かれている三角形の破線は、測定値が目盛りの最大値(
図10では20000[歩])を超えていることを示している。また、グラフ表示領域87にて表示された中強度の活動時間についての測定情報は、目標となる活動時間を達成した日付については、目標となる活動時間を達成していない日付と比較して、濃い色の棒グラフで強調表示されている。このように、制御部15は、歩数及び中強度の活動時間の測定情報と、例えばハードディスクドライブ16c等の記憶部16に記憶されている歩数及び中強度の活動時間の測定情報に関する目標情報(
図3参照)と、に基づき、目標情報に合致する測定情報を、グラフ表示領域87において強調表示するようにしている。
【0130】
また、
図10に示す達成度情報表示領域88においても、
図9に示す例と同様、目標項目表示領域88A、達成度表示領域88B、基礎情報表示領域88C、及び図形表示領域88D、が設けられている。
【0131】
図10に示す目標項目表示領域88Aには、上述した測定情報の目標情報(
図3参照)として設定されている項目が表示されている。
図10に示す例では、1日の歩数及び中強度の活動時間が目標項目として表示されている。
【0132】
制御部15は、目標値に対する実績値の割合である達成度を算出し、達成度表示領域88Bにおいて達成度を表示する。
図10に示す例では、1日の歩数目標値が10000[歩]であったのに対して、直近30日の測定値の平均値(実績値)が10123[歩]であるため、達成度として「101%」が表示される。
【0133】
また、
図10に示す例では、1日の中強度の活動時間の目標値が20[分]であったのに対して、直近30日の測定値の平均値(実績値)が18[分]であるため、達成度として「90%」が表示される。
【0134】
制御部15は、上述した達成度の算出の基礎となった基礎情報を、基礎情報表示領域88Cに表示する。また、図形表示領域88Dへの表示形式は、
図9に示す例と同様である。
【0135】
<血圧計91の測定情報の処理>
制御部15は、例えば患者名に対応するフォルダに記憶された血圧計91の測定情報をハードディスクドライブ16cから読み出すと、測定日時と関連付けられた血圧の測定情報の全てを、上述した時間帯区分テーブル54(
図4参照)上におけるいずれかの時間帯区分に区分する。そして制御部15は、測定情報としての血圧値及び測定日時と、時間帯区分テーブル54における時間帯区分と、を関連付けた血圧データベースを生成し、この血圧データベースを例えばハードディスクドライブ16cの患者名に対応するフォルダに記憶する。
【0136】
更に制御部15は、例えば患者名に対応するフォルダに記憶された血圧計91の測定情報をハードディスクドライブ16cから読み出すと、血圧計91の測定情報と、測定情報に関する上述した目標情報(
図3参照)とに基づき達成度を算出し、この達成度情報を上述した血圧データベースと共に例えばハードディスクドライブ16cの患者名に対応するフォルダに記憶する。
【0137】
その後、制御部15は、
図9や
図10に示すような測定情報表示画面71を表示する。
図9や
図10で示す例では、種別選択ボタン86として血糖ボタン86A及び活動ボタン86Bの2つのみが示されているが、血圧に対応した血圧ボタンを作成し、例えば最高血圧及び最低血圧の測定情報、これらの目標情報、並びに達成度情報を表示するようにしてもよい。ただし、上述した血糖値や活動量と表示する情報は同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0138】
また、ここでは、測定装置3として血糖計90、血圧計91及び歩行強度計94を例示説明したが、例えば、体組成計92やパルスオキシメータ95についても同様の情報処理を情報管理装置1により行うことができる。
【0139】
以上のとおり、情報管理装置1は、測定装置3の測定情報を取得する取得部としての通信部19と、測定情報及び測定情報に関する目標情報を表示部17に表示させる制御部15と、を備えており、この制御部15は、測定情報及び目標情報と共に、測定情報と目標情報とに基づく達成度情報を併せて表示することができる。つまり、患者は、医師がその患者に応じて決定した目標情報を、実際の測定情報と達成度情報とを併せて、その医師と共に確認することができるため、自己が改善に向かっているか否かを理解し易い。そのため、改善に向かう行為を継続して実行する意欲を患者に誘起できる。
【0140】
なお、医師等の医療従事者は、情報管理装置1により確認した上述の達成度情報等の結果に基づき目標情報の変更が必要と判断した場合には、上述した登録情報表示画面35(
図3参照)から、患者に最適な目標情報を再設定することができる。かかる場合に制御部15は、再設定された目標情報、及び再設定された目標情報から導出された達成度情報を記憶部16に記憶させると共に、
図9や
図10と同様の表示形式で表示部17に表示することができる。
【0141】
<情報管理装置1による情報管理方法について>
上述したとおり、情報管理装置1は、測定装置3の測定情報を取得した後、測定情報、この測定情報に関する目標情報、及び達成度情報を併せて表示部17に表示する。この一連の情報管理方法を以下に詳述する。
【0142】
図17は、情報管理装置1の情報管理方法を示すフローチャート図である。
図17に示すように、この情報管理方法は、生体情報又は生体の活動情報を測定する測定装置3の測定情報を取得するステップS1と、取得した測定情報と記憶部16に記憶されている測定情報の目標情報とに基づき、測定情報と目標情報とを含むグラフを生成するステップS2と、取得した測定情報と記憶部16に記憶されている測定情報に関する目標情報とに基づく達成度情報を導出するステップS3と、測定情報と目標情報とを含むグラフ、及び達成度情報を併せて表示部17に表示するステップS4と、を含むものである。
【0143】
測定装置3が血糖計90又は血圧計91である場合には、上述したステップS2の前に、測定情報を、測定情報の測定日時と情報管理装置1の記憶部16に記憶されている時間帯区分テーブル54とに基づき、時間帯区分テーブル54上の時間帯区分に関連付けたデータベースを生成し、記憶部16に記憶させるステップを実行する。また、記憶部16に記憶されている測定情報に関する目標情報や時間帯区分テーブル54の時間帯区分は変更可能であり、操作部18を通じて変更されると、その都度、記憶部16に記憶され、上述したステップS2及びS3においては、最新の目標情報や時間帯区分テーブル54の時間帯区分が利用される。
【0144】
また、上述したステップS4では、ステップS3において導出した達成度が達成状態(達成度100%)にある場合、導出した達成度が達成状態にない場合には表示されない追加情報を更に表示部17に表示するようにしてもよい。例えば、
図9や
図10に示す5つ目のスマイルマークの変化がこの追加情報に相当する。
【0145】
更に、上述したステップS4では、ステップS3において導出した達成度が、0%よりも大きく、かつ、図形が表示される達成度の閾値(
図9、
図10に示す例ではスマイルマークが1つ表示されるための達成度の閾値である20%)未満の場合、導出した達成度にかかわらず、最小単位の図形(
図9、
図10に示す例ではスマイルマーク1つ)を表示するようにしてもよい。
【0146】
<その他の表示画面について>
ここまでは、測定装置3の測定情報を表示する測定情報表示画面71における表示情報選択メニューバー75(
図9、
図10参照)のうち、サマリーノートボタン75Eが選択された場合について説明した。以下、表示情報選択メニューバー75のうちトレンドボタン75A、24Hボタン75B、平均ボタン75C、及びデータノートボタン75Dが選択された場合の表示画面について説明する。
【0147】
I.トレンド表示画面
図11は、表示情報選択メニューバー75のうちトレンドボタン75Aが選択された場合の測定情報表示画面71を示す。測定情報表示領域76には、所定期間(
図11では30日〜90日の間で任意に設定可能)における各種計測装置3の測定情報及び目標情報が表示されている。
【0148】
具体的に、測定情報表示領域76には、表示された測定情報の測定期間を示す期間情報表示領域120Aと、表示させる測定情報の種別を選択可能な種別選択ボタン120Bと、この種別選択ボタン120Bにより選択された測定情報(
図11では血糖計90、血圧計91及び歩行強度計94の測定情報)を、測定期間を横軸にとってグラフ表示するグラフ表示領域120Cと、新たに取得した測定情報とそれ以前に既に取得済みの測定情報とを識別可能にする最新データボタン120Dと、が設けられている。
【0149】
期間情報表示領域120Aには、グラフ表示領域120Cに表示するグラフの開始時期を、操作部18を介して設定可能な開始時期設定欄121と、グラフの終了時期を、操作部18を介して設定可能な終了時期設定欄122と、操作部18により開始時期設定欄121及び終了時期設定欄122に入力された日付に基づき、制御部15により算出された表示期間を表示する期間表示領域123と、が設けられている。
【0150】
種別選択ボタン120Bには、血糖ボタン124A、血圧ボタン124B、活動ボタン124C及び体重ボタン124Dが設けられており、操作部18を介して1つ以上のボタンを選択することができる。
図11では、操作部18の操作により、血糖ボタン124A、血圧ボタン124B及び活動ボタン124Cが選択され、制御部15が、グラフ表示領域120Cに、血糖値、活動量、及び血圧の測定情報についてのグラフを表示している。
【0151】
グラフ表示領域120Cには、期間情報表示領域120Aに表示された所定期間においての、血糖計90の測定情報のグラフが表示された血糖値グラフ領域125Aと、歩行強度計94の測定情報のグラフが表示された活動量グラフ領域125Bと、血圧の測定情報のグラフが表示された血圧グラフ領域125Cと、が設けられている。
【0152】
図11に示す血糖値グラフ領域125Aには、期間情報表示領域120Aに表示された所定期間を横軸、血糖値を縦軸とした散布図が表示されている。つまり、制御部15は、血糖値の測定情報と、血糖値の測定情報と関連付けられた測定日時とに基づいてグラフとしての散布図を生成し、血糖値グラフ領域125Aに表示する。
【0153】
図11に示す血糖値グラフ領域125Aについても、
図9に示す例と同様、食前及び食後の血糖値の測定情報と、測定情報に関する目標情報と、が併せて表示されている。換言すれば、制御部15は、所定期間内での測定情報を示すグラフと共に、その測定情報の目標情報を表示部17に表示する。測定情報及び目標情報の表示形式は、
図9に示す例と同様であるが、
図11の示す例では、目標範囲に属さない測定値についても、目標範囲に属する測定値と表示形式を変えることなく実線でグラフ上に表示されている。なお、目標範囲に属する測定値と属さない測定値とで表示形式を異ならせるようにすることもできる。
【0154】
図11に示す活動量グラフ領域125Bには、期間情報表示領域120Aに表示された所定期間を横軸、歩数を縦軸とした折れ線グラフと、同所定期間を横軸、中強度の活動時間を縦軸とした棒グラフと、が一体化されて表示されている。つまり、制御部15は、歩数及び中強度の活動時間の各測定情報と、歩数及び中強度の活動時間の測定情報と関連付けられた測定日時とに基づいてグラフを生成し、活動量グラフ領域125Bに表示する。
【0155】
図11に示す活動量グラフ領域125Bについても、
図10に示す例と同様、活動量としての歩数及び中強度の活動時間の測定情報と、測定情報に関する目標情報と、が併せて表示されている。換言すれば、制御部15は、所定期間内での測定情報を示すグラフと共に、その測定情報の目標情報を表示部17に表示する。測定情報及び目標情報の表示形式は、
図10に示す例と同様であるが、
図11の示す例では、目標範囲に属さない測定値についても、目標範囲に属する測定値と表示形式を変えることなく、つまりいずれかを強調表示することなく、グラフ上に表示している。なお、色を異ならせる等することにより、いずれかを強調表示するようにしてもよい。
【0156】
図11に示す血圧グラフ領域125Cには、期間情報表示領域120Aに表示された所定期間を横軸、血圧を縦軸としたグラフが表示されている。つまり、制御部15は、血圧の測定情報と、血圧の測定情報と関連付けられた測定日時とに基づいてグラフを生成し、血圧グラフ領域125Cに表示する。
【0157】
図11に示す血圧のグラフには、各測定日時における朝血圧の最高血圧及び最低血圧を示す棒状の朝血圧要素126Aと、各測定日時における夜血圧の最高血圧及び最低血圧を示す棒状の夜血圧要素126Bと、が表示されている。朝血圧要素126A及び夜血圧要素126Bは、上端が最高血圧値を示し、下端が最低血圧値を示す。なお、朝血圧要素126Aと夜血圧要素126Bとは、色を異ならせる等することにより容易に区別することができる。
【0158】
更に、血圧グラフ領域125Cには、血圧の測定情報のみならず、測定情報の目標情報が併せて表示されている。具体的に、
図11に示す血圧のグラフには、最高血圧の目標となる上限閾値を示す135[mmHg]が破線により示されていると共に、縦軸に「135」が表示されている。また更に、
図11に示す血圧のグラフには、最低血圧の目標となる上限閾値を示す85[mmHg]が破線により示されていると共に、縦軸に「85」が表示されている。つまり、
図11に示す例では、朝血圧要素126A及び夜血圧要素126Bの上端が135[mmHg]よりも小さく、かつ、下端が85[mmHg]よりも小さいことが目標値とされている。
【0159】
このように、
図11に示す血圧グラフ領域125Cについても、血糖値グラフ領域125Aや活動量グラフ領域125Bと同様、血圧の測定情報と、測定情報に関する目標情報と、が併せて表示されている。換言すれば、制御部15は、所定期間内での測定情報を示すグラフと共に、その測定情報の目標情報を表示部17に表示する。
【0160】
なお、
図11に示す例では、血糖値グラフ領域125Aの散布図上における1つの測定情報が、操作部18の操作を介して選択された状態を示している。例えば、表示部17に表示されるカーソルを操作部18としてのマウスを操作することにより移動させ、散布図上の測定情報に合わせる(第1操作)と、制御部15は、
図11に示すようなポップアップ127を表示する。更にその状態で、操作部18により別の操作(例えばクリック操作などの第2操作)を行うことにより、制御部15は、カーソルの移動等に伴って
図11に示すポップアップ127が表示部17から消えないように、ポップアップ127を表示部17上に維持し、表示させ続ける。なお、
図11に示す例では、活動量グラフ領域125B及び血圧グラフ領域125Cについても、同様の操作により、ポップアップ127を表示させた状態を示している。
【0161】
最新データボタン120Dは、画面上で確認できる測定情報が、今回新たに測定装置3から取得され、グラフ表示領域120Cに初めて表示された測定情報であるか否かを識別可能にするボタンである。具体的に、
図11に示す例では、血糖値グラフ領域125A及び血圧グラフ領域125Cにおける「11月17日〜12月16日」の範囲の背景が、他の部分とは異なる色で着色されている。つまり、
図11に示す例では、血糖値グラフ領域125A及び血圧グラフ領域125Cにおける「11月17日〜12月16日」の範囲に表示された測定情報は、過去に測定装置3から取得済みの測定情報であることを示す。換言すれば、
図11に示す例では、操作部18の操作により最新データボタン120Dが選択されると、制御部15は、グラフ表示領域120Cのうち、過去に取得済みの測定情報を示す部分を、今回新たに取得した測定情報を示す部分から識別可能に表示形式を変更する。更に言えば、制御部15は、グラフ表示領域120Cに初めて表示する測定情報であるか否かを、例えば、グラフ表示領域120Cが前回表示された際に記憶部16に記憶された履歴情報等に基づき判断し、今回初めて表示する測定情報と、前回以前に表示済みの測定情報と、を識別可能となるように表示形式を変更する。
【0162】
なお、
図11に示す例では、種別選択ボタン120Bとして、血糖ボタン124A、血圧ボタン124B、活動ボタン124C及び体重ボタン124Dがあり、これらの測定情報及び目標情報をグラフ等により確認できるが、この他に、体温計93やパルスオキシメータ95の測定情報及び目標情報を確認できるようにしてもよい。
【0163】
II.24H表示画面
図12は、表示情報選択メニューバー75のうち24Hボタン75Bが選択された場合の測定情報表示画面71を示す。測定情報表示領域76には、所定期間(
図12では1日間、7日間、30日間、90日間、180日間又は360日間を任意に設定可能)における時間帯別の測定情報が表示されている。つまり、制御部15は、所定期間における測定装置3の測定情報を、測定時刻に基づき、0:00〜24:00までの24時間内で時間帯別に表示部17に表示する。
【0164】
具体的に、測定情報表示領域76には、表示された測定情報の測定期間を示す期間情報表示領域128Aと、表示させる測定情報の種別を選択可能な種別選択ボタン128Bと、この種別選択ボタン128Bにより選択された測定情報を、0:00〜24:00までの24時間を横軸にとってグラフ表示するグラフ表示領域128Cと、単位時間当たりの平均値、標準偏差、測定回数等を表示する測定情報詳細表示領域128Dと、新たに取得した測定情報とそれ以前に既に取得済みの測定情報とを識別可能にする最新データボタン128Eと、が設けられている。
【0165】
期間情報表示領域128Aには、グラフ表示領域128Cに表示するグラフの開始時期を、操作部18を介して設定可能な開始時期設定欄129と、グラフの終了時期を、操作部18を介して設定可能な終了時期設定欄130と、操作部18により開始時期設定欄129及び終了時期設定欄130に入力された日付に基づき、制御部15により算出された表示期間を表示する期間表示領域131と、が設けられている。
【0166】
図12に示す種別選択ボタン128Bには、血糖ボタン132Aのみが設けられているが、血圧ボタンや活動ボタン等の別の測定装置3の時間帯別の測定情報を表示可能な構成とすることもできる。したがって、操作部18の操作により、種別選択ボタン128Bのいずれかのボタン(
図12に示す例では血糖ボタン132Aのみ)が選択されると、制御部15は、グラフ表示領域128C及び測定情報詳細表示領域128Dに、時間帯別の測定情報を表示する。以下、
図12に示す血糖値の時間帯別の測定情報の表示に関して、例示説明する。
【0167】
制御部15は、ハードディスクドライブ16cから読み出した血糖データベースから、測定日時に基づいて、開始時期設定欄129及び終了時期設定欄130に表示された開始日付から終了日付までの血糖値を抽出し、時間帯別にプロットして散布図を生成し、生成した散布図をグラフ表示領域128Cに表示する。
【0168】
また、制御部15は、ハードディスクドライブ16cから読み出した血糖データベースから、測定日時に基づいて、開始時期設定欄129及び終了時期設定欄130に表示された開始日付から終了日付までの血糖値を1時間ごとに抽出し、抽出した1時間ごとの食前血糖値の平均値、食前血糖値の標準偏差、食後血糖値の平均値、食後血糖値の標準偏差、測定回数、及び低血糖回数を算出し、測定情報詳細表示領域128Dに表示する。なお、
図12は、測定情報詳細表示領域128Dに表示される数値を省略して描いている。また、
図12の測定情報詳細表示領域128Dでは、標準偏差を「SD」(Standard Deviationの略)と表記している。
【0169】
最新データボタン128Eは、
図11に示す最新データボタン120Dと同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0170】
なお、
図12に示すグラフ表示領域128Cにおいても、
図9や
図11に示す例と同様、食前及び食後の血糖値の測定情報と、測定情報に関する目標情報と、が併せて表示されている。換言すれば、制御部15は、所定期間内での測定情報を時間帯別に示すグラフと共に、その測定情報の目標情報を表示部17に表示する。目標情報の表示形式については、
図9や
図11に示す例と同様である。
【0171】
III.平均表示画面
図13は、表示情報選択メニューバー75のうち平均ボタン75Cが選択された場合の測定情報表示画面71を示す。測定情報表示領域76には、所定期間における測定情報の平均値が表示される。
【0172】
測定情報表示領域76には、表示された測定情報の測定期間を示す期間情報表示領域133Aと、表示させる測定情報の種別を選択可能な種別選択ボタン133Bと、この種別選択ボタン133Bにより選択された測定情報の平均値を算出する単位期間を選択可能な単位期間選択ボタン133Cと、単位期間別の測定情報の平均値をグラフ表示するグラフ表示領域133Dと、単位期間当たりの平均値、標準偏差、測定回数等を表示する測定情報詳細表示領域133Eと、グラフ表示領域133Dに表示する測定情報の時間帯区分を選択可能な時間帯選択ボックス133Fと、新たに取得した測定情報とそれ以前に既に取得済みの測定情報とを識別可能にする最新データボタン133Gと、が設けられている。なお、時間帯選択ボックス133Fは、時間帯区分テーブル54(
図4参照)に基づいて測定情報が区分される血糖計90及び血圧計91の場合には表示されるが、時間帯区分テーブル54に基づかない測定装置3の測定情報の場合には表示されない。
【0173】
期間情報表示領域133Aには、グラフ表示領域133Dに表示するグラフの開始時期を、操作部18を介して設定可能な開始時期設定欄134と、グラフの終了時期を、操作部18を介して設定可能な終了時期設定欄135と、操作部18により開始時期設定欄134及び終了時期設定欄135に入力された日付に基づき、制御部15により算出された表示期間を表示する期間表示領域136と、が設けられている。
【0174】
図13に示す種別選択ボタン133Bには、血糖ボタン137Aと、血圧ボタン137Bとが設けられている。したがって、操作部18の操作により、種別選択ボタン133Bのいずれかのボタン(
図13に示す例では血糖ボタン137A)が選択されると、制御部15は、グラフ表示領域133D及び測定情報詳細表示領域133Eに、測定情報を表示する。以下、血糖ボタン137Aが選択された
図13に示す例を説明する。
【0175】
単位期間選択ボタン133Cには、月ボタン138A、週ボタン138B、曜日ボタン138C、および時間帯ボタン138Dが設けられており、操作部18の操作を介していずれか1つのボタンが選択可能である。なお、制御部15は、単位期間選択ボタン133Cで選択されたボタンに応じて、上述した期間情報表示領域133Aの期間表示領域136の表示を変更する。具体的に、単位期間選択ボタン133Cで月ボタン138Aが選択されると、期間表示領域136の表示形式を「月」単位とし、単位期間選択ボタン133Cで週ボタン138Bが選択されると、期間表示領域136の表示形式を「週」単位とする。
【0176】
時間帯選択ボックス133Fには、全時間帯を選択可能な全てボックス139Aと、深夜を選択可能な深夜ボックス139Bと、朝を選択可能な朝ボックス139Cと、昼を選択可能な昼ボックス139Dと、夕方を選択可能な夕ボックス139Eと、就寝前を選択可能な寝前ボックス139Fと、が設けられている。
【0177】
制御部15は、期間情報表示領域133Aに表示された期間で、かつ、時間帯選択ボックス133Fにチェックされた時間帯区分(
図13では全てボックス139Aが選択されている)の血糖値の測定情報を血糖データベースから、測定日時を基に、単位期間選択ボタン133Cで選択された単位期間ごとに抽出する。
【0178】
なお、血糖計90の測定情報の場合には、ハードディスクドライブ16cに記憶されている血糖データベースのうち時間帯区分テーブル54の「深夜」に区分された測定情報が、深夜ボックス139Bを選択することにより抽出可能となっている。また、血糖データベースのうち時間帯区分テーブル54の「朝食前」及び「朝食後」に区分された測定情報が、朝ボックス139Cを選択することにより抽出可能となっている。更に、血糖データベースのうち時間帯区分テーブル54の「昼食前」及び「昼食後」に区分された測定情報が、昼ボックス139Dを選択することにより抽出可能であり、「夕食前」及び「夕食後」に区分された測定情報が、夕ボックス139Eを選択することにより抽出可能である。また更に、血糖データベースのうち時間帯区分テーブル54の「就寝前」に区分された測定情報が、寝前ボックス139Fを選択することにより抽出可能である。
【0179】
制御部15は、期間情報表示領域133Aに表示された期間で、かつ時間帯選択ボックス133Fにチェックされた時間帯区分(
図13では全てボックス139Aが選択されている)の血糖値の測定情報を血糖データベースから、測定日時を基に、単位期間選択ボタン133Cで選択された単位期間(
図13では週ボタン138Bが選択されている)ごとに抽出し、単位期間ごとの測定情報の平均値を算出し、単位期間ごとの平均値を示したグラフを生成し、グラフ表示領域133Dに表示する。
【0180】
更に、制御部15は、単位期間ごとの平均値、標準偏差、最大値、最小値、測定回数、低血糖回数を算出し、測定情報詳細表示領域133Eに表示する。また、
図13に示す例では、血糖値の測定情報に加えて、単位期間ごとの歩行強度計94の歩数の測定情報と、体組成計92の体重の測定情報と、を測定情報詳細表示領域133Eに併せて表示している。なお、
図13に示す測定情報詳細表示領域133Eは、具体的な数値を省略して描いている。また、
図13の測定情報詳細表示領域133Eでは、標準偏差を「SD」(Standard Deviationの略)と表記している。
【0181】
なお、
図13に示すグラフ表示領域133Dでは、単位期間ごとの食前血糖値の平均値を表す点を結ぶことにより形成された食前血糖値の平均折れ線グラフ140Aと、単位期間ごとの食後血糖値の平均値を表す点を結ぶことにより形成された食後血糖値の平均折れ線グラフ140Bと、が表示されている。なお、各単位期間における平均値を表す点の上下に延在する線は、各単位期間における標準偏差を示している。
【0182】
最新データボタン133Gは、
図11に示す最新データボタン120Dと同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0183】
なお、
図13に示すグラフ表示領域133Dにおいても、
図9や
図11等に示す例と同様、食前及び食後の血糖値の測定情報である平均値等と、食前及び食後の血糖値の目標情報と、が併せて表示されている。換言すれば、制御部15は、単位期間ごとの測定情報の平均値を示すグラフと共に、その測定情報の目標情報を表示部17に表示する。目標情報の表示形式については、
図9や
図11等に示す例と同様である。
【0184】
また、
図14は、単位期間選択ボタン133Cの時間帯ボタン138Dが選択された状態を示している。月ボタン138A、週ボタン138B及び曜日ボタン138Cのいずれかが選択された場合には、
図13と同様、食前血糖値の単位期間ごとの平均値を示した折れ線グラフと、食後血糖値の単位期間ごとの平均値を示した折れ線グラフとの2つのグラフが表示されるが、時間帯ボタン138Dが選択された場合には、両方を1つのグラフに纏めて表示するようになっている。つまり制御部15は、単位期間選択ボタン133Cの選択結果に応じて表示するグラフ形式を変更する。なお、単位期間選択ボタン133Cの時間帯ボタン138Dが選択され、
図14の画面が表示された場合には、
図13に示す時間帯選択ボックス133Fの表示は不要となるため、表示部17に表示されなくなる。
【0185】
図14に示すグラフ表示領域133Dでは、単位期間として時間帯区分テーブル54上の区分が表示される。すなわち、制御部15は、期間情報表示領域133Aに表示された期間での、時間帯区分テーブル54上の区分ごとの平均値を示すグラフを表示領域133Dに表示する。
【0186】
なお、
図14に示す例においても、
図13等に示す例と同様、食前及び食後の血糖値の測定情報の平均値等と、食前及び食後の血糖値の目標情報と、が併せて表示されている。換言すれば、制御部15は、単位期間ごとの測定情報の平均値を示すグラフと共に、その測定情報の目標情報を表示部17に表示する。
【0187】
ここで、
図14に示す例では、食前の血糖値の目標範囲である80[mg/dL]以上、かつ、130[mg/dL]未満が、他の部分と背景を異なる色にすることにより強調されていると共に、食後の血糖値の目標範囲である80[mg/dL]以上、かつ、180[mg/dL]未満についても、食前の血糖値の目標範囲と同様、他の部分と背景を異なる色にすることにより強調されている。つまり、制御部15は、単位期間選択ボタン133Cの選択結果に応じて、測定情報に関する目標情報の表示形式を変更する。
【0188】
他の点は上述した
図13に示す例と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0189】
図15は、
図13に示す種別選択ボタン133Bの血圧ボタン137Bが選択された場合の表示画面を示すものである。以下、血圧ボタン137Bが選択された
図15に示す例を説明する。
【0190】
期間情報表示領域133Aは、
図13に示す例と同じである。
図15に示す単位期間選択ボタン133Cには、月ボタン138Aのみが設けられているが、
図13のように、週ボタン138B、曜日ボタン138C、および時間帯ボタン138Dを設けることも可能である。
図15では、操作部18の操作により月ボタン138Aが選択されている。
【0191】
制御部15は、期間情報表示領域133Aに表示された期間(
図15に示す例では1年間)において、血圧の測定日時を基に、単位期間としての1カ月ごとの血圧の測定情報を血圧データベースから抽出し、1カ月ごとの最高血圧及び最低血圧の測定情報の平均値、並びに1カ月ごとの最高血圧及び最低血圧の標準偏差を算出し、1カ月ごとの平均最高血圧、平均最低血圧、最高血圧の標準偏差、及び最低血圧の標準偏差を示したグラフを生成し、グラフ表示領域133Dに表示する。なお、制御部15は、時間帯区分テーブル54(
図4参照)に基づき、1カ月ごとの朝血圧の平均最高血圧、平均最低血圧、最高血圧の標準偏差、及び最低血圧の標準偏差と、1カ月ごとの夜血圧の平均最高血圧、平均最低血圧、最高血圧の標準偏差、及び最低血圧の標準偏差と、を算出し、これらを1つに纏めたグラフを生成し、グラフ表示領域133Dにグラフ表示する。
【0192】
図15に示すグラフ表示領域133Dには、朝血圧及び夜血圧のそれぞれに関して、1カ月ごとの平均最高血圧及び平均最低血圧が表示されている。なお、ここで言う朝血圧とは、時間帯区分テーブル54上の時間帯区分「朝血圧」を意味し、夜血圧とは、時間帯区分テーブル54上の時間帯区分「夜血圧」を意味している。したがって、制御部15は、期間情報表示領域133Aに表示された期間(
図15に示す例では1年間)において、血圧の測定日時を基に、単位期間としての1カ月ごとの血圧の測定情報を血圧データベースから抽出すると共に、測定情報に関連付けられた時間帯区分テーブル54上の時間帯区分に基づき「朝血圧」と「夜血圧」とを区分けする。
【0193】
ここで、朝血圧の平均最高血圧及び平均最低血圧を示す朝血圧要素141Aでは、上端が1カ月間の平均最高血圧を示し、下端が1カ月間の平均最低血圧を示している。また、夜血圧の平均最高血圧及び平均最低血圧を示す夜血圧要素141Bでは、上端が1カ月間の平均最高血圧を示し、下端が1カ月間の平均最低血圧を示している。
【0194】
更に、朝血圧要素141Aの上端を中心として上下に延在する上側棒要素142Aは、朝血圧の1カ月間の最高血圧の標準偏差を示しており、朝血圧要素141Aの下端を中心として上下に延在する下側棒要素142Bは、朝血圧の1カ月間の最低血圧の標準偏差を示している。
【0195】
また、夜血圧要素141Bの上端を中心として上下に延在する上側棒要素143Aは、夜血圧の1カ月間の最高血圧の標準偏差を示しており、夜血圧要素141Bの下端を中心として上下に延在する下側棒要素143Bは、夜血圧の1カ月間の最低血圧の標準偏差を示している。
【0196】
更に、グラフ表示領域133Dでは、1カ月間の平均最高血圧が、隣り合う別の月の平均最高血圧と線で結ばれている。同様に、グラフ表示領域133Dでは、1カ月間の平均最低血圧が、隣り合う別の月の平均最低血圧と線で結ばれている。これにより、1カ月間の平均最高血圧及び平均最低血圧の推移を容易に把握することができる。
【0197】
また更に、制御部15は、最高血圧の目標値(
図15では135[mmHg]未満)及び最低血圧の目標値(
図15では85[mmHg]未満)を、測定情報である血圧の平均値と併せて表示する。具体的に、グラフ表示領域133Dにおける血圧を示す縦軸には、上記閾値「135」及び「85」が表示されていると共に、測定情報の平均値がこれら閾値に対して高いか低いかを容易に判断できるように、これら閾値となる血圧が、グラフ中に破線により示されている。
【0198】
更に、制御部15は、1カ月ごとの平均最高血圧、平均最低血圧、最高血圧の標準偏差、最低血圧の標準偏差、及び測定回数を算出し、測定情報詳細表示領域133Eに表示する。また、
図15に示す例では、
図13に示す例と同様、血圧の測定情報に加えて、単位期間としての1カ月ごとの歩行強度計94の歩数の測定情報と、体組成計92の体重の測定情報と、を測定情報詳細表示領域133Eに併せて表示している。なお、
図15に示す測定情報詳細表示領域133Eは、具体的な数値を省略して描いている。また、
図15の測定情報詳細表示領域133Eにおける「SD」は標準偏差を意味している。
【0199】
IV.データノート表示画面
図16は、表示情報選択メニューバー75のうちデータノートボタン75Dが選択された場合の測定情報表示画面71を示す。測定情報表示領域76には、所定期間における測定情報の全情報が一覧で表示される。
【0200】
測定情報表示領域76には、表示された測定情報の測定期間を示す期間情報表示領域144Aと、表示させる測定情報の種別を選択可能な種別選択ボタン144Bと、期間情報表示領域144Aに表示された所定期間において、種別選択ボタン144Bにより選択された測定情報の一覧を表示する測定情報一覧表示領域144Cと、この測定情報一覧表示領域144Cにおいて目標値を満足しない測定情報のみを強調して表示させることができる目標範囲外強調ボタン144Dと、新たに取得した測定情報とそれ以前に既に取得済みの測定情報とを識別可能にする最新データボタン144Eと、が設けられている。
【0201】
測定情報一覧表示領域144Cでは、操作部18の操作により、測定情報を新規に挿入することや変更、削除することができる。つまり、操作部18の操作により測定情報一覧表示領域144Cの所定の項目が選択されると、制御部15は、まず、操作部18により測定情報の変更等を可能にするウィンドウ145を表示部17に表示する。そして、操作部18の操作により、ウィンドウ145において測定情報が変更等されると、制御部15は、その変更された情報をハードディスクドライブ16c等の記憶部16に記憶させる。
【0202】
なお、
図16では、説明の便宜上、2つの異なる画面を示している。具体的に、
図16の左側は、種別選択ボタン144Bにおける血糖ボタン146Aが選択され、期間情報表示領域144Aに表示された所定期間(
図16では28日間)における全ての血糖計90の測定情報が表示された画面を示す。また、
図16の右側は、種別選択ボタン144Bにおける活動ボタン146Bが選択され、期間情報表示領域144Aに表示された所定期間(
図16では28日間)における全ての歩行強度計94の測定情報が表示された画面を示す。
【0203】
また、制御部15は、操作部18の操作により目標範囲外強調ボタン144Dが選択されると、測定情報一覧表示領域144Cに表示されている測定情報のうち、目標情報に合致しない測定情報を検索し、その検索結果に基づき、背景色を変更する制御を行う。これにより、目標情報を満足しない測定情報を強調して表示することが可能となる。なお、最新データボタン144Eについては、
図11に示す最新データボタン120Dと同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0204】
なお、本発明に係る情報管理装置及び情報管理方法は、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲で記載された内容を逸脱しない範囲で、様々な構成により実現することが可能である。例えば、上述した情報管理装置1は、記憶部16を備え、この記憶部16に患者データベース、測定装置データベース、目標情報、情報管理プログラム等を記憶しているが、例えば、情報管理装置とは別のサーバー等の記憶装置にこれら情報を記憶しておき、情報管理装置の通信部を通じて記憶装置と通信することにより、これらの情報を取得及び使用するようにしてもよい。また、上述した情報管理装置1は、表示部17を備え、この表示部17に測定情報、目標情報及び達成度情報を表示するものであるが、例えば、情報管理装置の通信部を介して、情報管理装置とは別の表示装置に、表示させたい情報を送信し、表示装置において測定情報、目標情報及び達成度情報を表示させるようにしてもよい。
【0205】
更に、上述した情報管理装置1では、通信部19として、外部接続インターフェイス20に接続され、測定装置3や情報記憶装置4と近距離通信可能な通信装置としてのリーダ/ライタ装置を使用しているが、これに限られるものではなく、情報管理装置自体が測定装置3や情報記憶装置4と通信可能な通信部を有する構成としてもよい。
【0206】
また、上述した情報管理装置1として機能させるために、コンピュータを好適に用いることができ、そのようなコンピュータは、情報管理装置1の各機能を実現する処理内容を記述した情報管理プログラムを該コンピュータの記憶部16に格納しておき、該コンピュータの制御部15によってこの情報管理プログラムを読み出して実行させることで実現することができる。すなわち、この情報管理プログラムは、コンピュータを、生体情報又は生体の活動情報を測定する測定装置の測定情報を取得する取得手段、測定情報及び測定情報に関する目標情報に基づく達成度情報を導出する導出手段、及び測定情報、目標情報、及び達成度情報を併せて表示部に表示する表示手段、として機能させるものである。
【0207】
また、上述の取得手段、導出手段及び表示手段に加えて、このコンピュータを、測定装置の測定情報と目標情報とからグラフを生成するグラフ生成手段として機能させる情報管理プログラムとしてもよい。更に、このコンピュータを、取得した測定情報、目標情報、達成度情報等を記憶部に保存させる記憶手段として機能させる情報管理プログラムとしてもよい。また更に、このコンピュータを、取得した測定情報、目標情報、達成度情報等を外部の記憶装置に記憶させるため、記憶装置に記憶指示情報を送信する送信手段として機能させる情報管理プログラムとしてもよい。また、このコンピュータを、取得した測定情報、目標情報、達成度情報等を外部の表示装置に表示させるため、外部の表示装置に表示指示情報を送信する送信手段として機能させる情報管理プログラムとしてもよい。
【0208】
なお、これらの情報管理プログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体に記録可能である。また、この情報管理プログラムを、ネットワークを通じてコンピュータに提供するようにすることも可能である。