(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記フィルタアセンブリを通過する前記流体の状態を検知するように構成された少なくとも1つの流体状態センサをさらに備え、前記流体状態センサが前記RFID信号発生器/コントローラと通信する、請求項13又は14に記載のシステム。
質量流量を決定するように構成された流体密度センサおよび体積流量センサをさらに備え、前記流体密度センサおよび前記体積流量センサが、前記RFID信号発生器/コントローラと通信する、請求項8に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0023]本発明の一実施形態によれば、流体アセンブリであって、(a)第1のハウジングエンド、ハウジング本体、および第2のハウジングエンドを有するハウジングであって、多孔質フィルタエレメントを含む略円筒形のフィルタを収容し、少なくとも第1のハウジングエンドは取り外し可能なカバーおよび第1のハウジングエンド本体を備え、ハウジングは、フィルタを通る流体流路を提供するように構成され、それによって、流体が多孔質フィルタエレメントを通過する際に濾過される、ハウジングと、(i)第1のエンドキャップおよび第2のエンドキャップ、ならびに、第1のフィルタエンドおよび第2のフィルタエンドを備える多孔質フィルタエレメントを備えるフィルタであって、第1のエンドキャップは第1のフィルタエンドに対してシールされており、第2のエンドキャップは第2のフィルタエンドに対してシールされている、フィルタと、(ii)第1のエンドキャップまたは第2のエンドキャップ上またはその近傍に固定されたRFIDタグと、(iii)ハウジング本体内または上に配置された第1のアンテナと、(iv)取り外し可能なカバー内または取り外し可能なカバー上に配置された第2のアンテナであって、第1のアンテナおよび第2のアンテナは、略同軸に配置されて、ギャップによって分離されており、それによって、第1のアンテナおよび第2のアンテナは誘導的に結合され、無線信号がそれらの間を通過することが可能である、第2のアンテナと、(v)第1のハウジングエンド本体内または第1のハウジングエンド本体上に配置された第3のアンテナであって、第3のアンテナはRFIDタグから離間しており、第3のアンテナは、RFIDタグに無線で信号を送信し、RFIDタグから信号を無線で受信するように構成されている、第3のアンテナと、(vi)RFID信号発生器/コントローラと、(vii)第1のケーブルの第1の端部および第1のケーブルの第2の端部を有する第1のケーブルであって、第1のケーブルの第1の端部は第2のアンテナに結合されており、第1のケーブルの第2の端部は第3のアンテナに結合されている、第1のケーブルとを備え、フィルタアセンブリは、第1のアンテナ、第2のアンテナ、および第3のアンテナを介してRFID信号発生器/コントローラからRFIDタグへ信号が通過することを可能にし、第3のアンテナ、第2のアンテナ、および第1のアンテナを介して、RFIDタグからRFID信号発生器/コントローラへ信号が通過することを可能にするように構成されている、流体アセンブリが提供される。
【0010】
[0024]一実施形態では、フィルタアセンブリは、(viii)第2のケーブルの第1の端部および第2のケーブルの第2の端部を有する第2のケーブルをさらに備え、第2のケーブルの第1の端部はRFID信号発生器/コントローラに結合されており、第2のケーブルの第2の端部は、第1のアンテナに結合されている。
【0011】
[0025]別の実施形態では、流体処理を監視するシステムは、一実施形態のフィルタアセンブリと、インターネットアクセスを提供するルータゲートウェイであって、RFID信号発生器/コントローラと通信する、ルータゲートウェイと、インターネットにアクセスし、フィルタアセンブリに関する情報を受信することが可能な少なくとも1つのクラウドまたはウェブ対応デバイスとを備える。
【0012】
[0026]別の実施形態において、流体処理を監視するためのシステムは、(A)フィルタアセンブリであって、(a)第1のハウジングエンド、ハウジング本体、および第2のハウジングエンドを有するハウジングであって、多孔質フィルタエレメントを含む略円筒形のフィルタを収容し、少なくとも第1のハウジングエンドは取り外し可能なカバーおよび第1のハウジングエンド本体を備え、ハウジングは、フィルタを通る流体流路を提供するように構成され、それによって、流体が多孔質フィルタエレメントを通過する際に濾過される、ハウジングと、(i)第1のエンドキャップおよび第2のエンドキャップ、ならびに、第1のフィルタエンドおよび第2のフィルタエンドを備える多孔質フィルタエレメントを備えるフィルタであって、第1のエンドキャップは第1のフィルタエンドに対してシールされており、第2のエンドキャップは第2のフィルタエンドに対してシールされている、フィルタと、(ii)第1のエンドキャップまたは第2のエンドキャップ上またはその近傍に固定されたRFIDタグと、(iii)ハウジング本体内または上に配置された第1のアンテナと、(iv)取り外し可能なカバー内または取り外し可能なカバー上に配置された第2のアンテナであって、第1のアンテナおよび第2のアンテナは、略同軸に配置されて、ギャップによって分離されており、それによって、第1のアンテナおよび第2のアンテナは誘導的に結合され、無線信号がそれらの間を通過することが可能である、第2のアンテナと、(v)第1のハウジングエンド本体内または第1のハウジングエンド本体上に配置された第3のアンテナであって、第3のアンテナはRFIDタグから離間しており、第3のアンテナは、RFIDタグに無線で信号を送信し、RFIDタグから信号を無線で受信するように構成されている、第3のアンテナと、(vi)RFID信号発生器/コントローラと、(vii)第1のケーブルの第1の端部および第1のケーブルの第2の端部を有する第1のケーブルであって、第1のケーブルの第1の端部は第2のアンテナに結合されており、第1のケーブルの第2の端部は第3のアンテナに結合されている、第1のケーブルとを備え、フィルタアセンブリは、第1のアンテナ、第2のアンテナ、および第3のアンテナを介してRFID信号発生器/コントローラからRFIDタグへ信号が通過することを可能にし、第3のアンテナ、第2のアンテナ、および第1のアンテナを介して、RFIDタグからRFID信号発生器/コントローラへ信号が通過することを可能にするように構成されている、フィルタアセンブリと、(B)インターネットアクセスを可能にするルータゲートウェイであって、RFID信号発生器/コントローラと通信する、ルータゲートウェイと、(C)インターネットにアクセスし、フィルタアセンブリに関する情報を受信することが可能な少なくとも1つのクラウドまたはウェブ対応デバイスとを備える。
【0013】
[0027]いくつかの実施形態において、システムは、第1のフィルタアセンブリおよび第2のフィルタアセンブリを備え、各フィルタアセンブリは、(a)第1のハウジングエンド、ハウジング本体、および第2のハウジングエンドを有するハウジングであって、多孔質フィルタエレメントを含む略円筒形のフィルタを収容し、少なくとも第1のハウジングエンドは取り外し可能なカバーおよび第1のハウジングエンド本体を備え、ハウジングは、フィルタを通る流体流路を提供するように構成され、それによって、流体が多孔質フィルタエレメントを通過する際に濾過される、ハウジングと、(i)第1のエンドキャップおよび第2のエンドキャップ、ならびに、第1のフィルタエンドおよび第2のフィルタエンドを備える多孔質フィルタエレメントを備えるフィルタであって、第1のエンドキャップは第1のフィルタエンドに対してシールされており、第2のエンドキャップは第2のフィルタエンドに対してシールされている、フィルタと、(ii)第1のエンドキャップまたは第2のエンドキャップ上またはその近傍に固定されたRFIDタグと、(iii)ハウジング本体内または上に配置された第1のアンテナと、(iv)取り外し可能なカバー内または取り外し可能なカバー上に配置された第2のアンテナであって、第1のアンテナおよび第2のアンテナは、略同軸に配置されて、ギャップによって分離されており、それによって、第1のアンテナおよび第2のアンテナは誘導的に結合され、無線信号がそれらの間を通過することが可能である、第2のアンテナと、(v)第1のハウジングエンド本体内または第1のハウジングエンド本体上に配置された第3のアンテナであって、第3のアンテナはRFIDタグから離間しており、第3のアンテナは、RFIDタグに無線で信号を送信し、RFIDタグから信号を無線で受信するように構成されている、第3のアンテナと、(vi)RFID信号発生器/コントローラと、(vii)第1のケーブルの第1の端部および第1のケーブルの第2の端部を有する第1のケーブルであって、第1のケーブルの第1の端部は第2のアンテナに結合されており、第1のケーブルの第2の端部は第3のアンテナに結合されている、第1のケーブルとを備え、フィルタアセンブリは、第1のアンテナ、第2のアンテナ、および第3のアンテナを介してRFID信号発生器/コントローラからRFIDタグへ信号が通過することを可能にし、第3のアンテナ、第2のアンテナ、および第1のアンテナを介して、RFIDタグからRFID信号発生器/コントローラへ信号が通過することを可能にするように構成されている。
【0014】
[0028]所望であれば、システムの実施形態は、1つまたは複数のフィルタアセンブリの外部に配置することができる1つまたは複数のセンサノードをさらに備えることができ、センサノードは、例えば流体状態センサおよび/または(例えば、溶存水を監視するための)水センサのような1つまたは複数のセンサを備える。
【0015】
[0029]本発明の一実施形態によるRFIDタグおよびRFID信号発生器/コントローラを含む流体アセンブリ内の流体処理を監視するための方法は、(A)流体アセンブリを通過する流体に関する情報を受信するステップを含み、流体アセンブリは、(a)第1のハウジングエンド、ハウジング本体、および第2のハウジングエンドを有するハウジングであって、多孔質フィルタエレメントを含む略円筒形のフィルタを収容し、少なくとも第1のハウジングエンドは取り外し可能なカバーおよび第1のハウジングエンド本体を備え、ハウジングは、フィルタを通る流体流路を提供するように構成され、それによって、流体が多孔質フィルタエレメントを通過する際に濾過される、ハウジングと、(i)第1のエンドキャップおよび第2のエンドキャップ、ならびに、第1のフィルタエンドおよび第2のフィルタエンドを備える多孔質フィルタエレメントを備えるフィルタであって、第1のエンドキャップは第1のフィルタエンドに対してシールされており、第2のエンドキャップは第2のフィルタエンドに対してシールされている、フィルタと、(ii)第1のエンドキャップまたは第2のエンドキャップ上またはその近傍に固定されたRFIDタグと、(iii)ハウジング本体内または上に配置された第1のアンテナと、(iv)取り外し可能なカバー内または取り外し可能なカバー上に配置された第2のアンテナであって、第1のアンテナおよび第2のアンテナは、略同軸に配置されて、ギャップによって分離されており、それによって、第1のアンテナおよび第2のアンテナは誘導的に結合され、無線信号がそれらの間を通過することが可能である、第2のアンテナと、(v)第1のハウジングエンド本体内または第1のハウジングエンド本体上に配置された第3のアンテナであって、第3のアンテナはRFIDタグから離間しており、第3のアンテナは、RFIDタグに無線で信号を送信し、RFIDタグから信号を無線で受信するように構成されている、第3のアンテナと、(vi)RFID信号発生器/コントローラと、(vii)第1のケーブルの第1の端部および第1のケーブルの第2の端部を有する第1のケーブルであって、第1のケーブルの第1の端部は第2のアンテナに結合されており、第1のケーブルの第2の端部は第3のアンテナに結合されている、第1のケーブルとを備え、フィルタアセンブリは、第1のアンテナ、第2のアンテナ、および第3のアンテナを介してRFID信号発生器/コントローラからRFIDタグへ信号が通過することを可能にし、第3のアンテナ、第2のアンテナ、および第1のアンテナを介して、RFIDタグからRFID信号発生器/コントローラへ信号が通過することを可能にするように構成されている。
【0016】
[0030]本方法のいくつかの実施形態では、情報は、フィルタ差圧、流速、およびフィルタエレメント部品番号のうちの1つまたは複数を含み、方法の好ましい実施形態は、クラウドまたはウェブ対応デバイスを使用してインターネットにアクセスするステップと、情報を受信するステップとを含む。
【0017】
[0031]RFIDタグと、インターネットアクセスを可能にするルータゲートウェイと通信しているRFID信号発生器/コントローラとを含むフィルタアセンブリ内の流体処理を監視するための方法であって、方法は、クラウドまたはウェブ対応デバイスを使用してインターネットにアクセスするステップと、流体アセンブリを通過する流体に関する情報を受信するステップとを含み、流体アセンブリは、(a)第1のハウジングエンド、ハウジング本体、および第2のハウジングエンドを有するハウジングであって、多孔質フィルタエレメントを含む略円筒形のフィルタを収容し、少なくとも第1のハウジングエンドは取り外し可能なカバーおよび第1のハウジングエンド本体を備え、ハウジングは、フィルタを通る流体流路を提供するように構成され、それによって、流体が多孔質フィルタエレメントを通過する際に濾過される、ハウジングと、(i)第1のエンドキャップおよび第2のエンドキャップ、ならびに、第1のフィルタエンドおよび第2のフィルタエンドを備える多孔質フィルタエレメントを備えるフィルタであって、第1のエンドキャップは第1のフィルタエンドに対してシールされており、第2のエンドキャップは第2のフィルタエンドに対してシールされている、フィルタと、(ii)第1のエンドキャップまたは第2のエンドキャップ上またはその近傍に固定されたRFIDタグと、(iii)ハウジング本体内または上に配置された第1のアンテナと、(iv)取り外し可能なカバー内または取り外し可能なカバー上に配置された第2のアンテナであって、第1のアンテナおよび第2のアンテナは、略同軸に配置されて、ギャップによって分離されており、それによって、第1のアンテナおよび第2のアンテナは誘導的に結合され、無線信号がそれらの間を通過することが可能である、第2のアンテナと、(v)第1のハウジングエンド本体内または第1のハウジングエンド本体上に配置された第3のアンテナであって、第3のアンテナはRFIDタグから離間しており、第3のアンテナは、RFIDタグに無線で信号を送信し、RFIDタグから信号を無線で受信するように構成されている、第3のアンテナと、(vi)RFID信号発生器/コントローラと、(vii)第1のケーブルの第1の端部および第1のケーブルの第2の端部を有する第1のケーブルであって、第1のケーブルの第1の端部は第2のアンテナに結合されており、第1のケーブルの第2の端部は第3のアンテナに結合されている、第1のケーブルとを備え、フィルタアセンブリは、第1のアンテナ、第2のアンテナ、および第3のアンテナを介してRFID信号発生器/コントローラからRFIDタグへ信号が通過することを可能にし、第3のアンテナ、第2のアンテナ、および第1のアンテナを介して、RFIDタグからRFID信号発生器/コントローラへ信号が通過することを可能にするように構成されている、方法。
【0018】
[0032]本方法のいくつかの実施形態では、情報は、フィルタ差圧、流速、およびフィルタエレメント部品番号のうちのいずれか1つまたは複数を含む。
【0019】
[0033]さらに別の実施形態では、監視システムにおいて使用するためのフィルタは、第1のエンドキャップと、第2のエンドキャップと、第1のフィルタエンドおよび第2のフィルタエンドを備える中空円筒多孔質フィルタエレメントであって、第1のエンドキャップは第1のフィルタエンドに対してシールされており、第2のエンドキャップは第2のフィルタエンドに対してシールされている、中空円筒多孔質フィルタエレメントと、第1のエンドキャップまたは第2のエンドキャップ上またはその近傍に固定されたRFIDタグとを備える。
【0020】
[0034]本発明の実施形態は、流体処理システムにおいて、固定電子機器筐体と、RFIDタグリーダアンテナを収容する取り外し可能構成要素との間の空隙を介したRFID信号の無線伝送を可能にする。好適には、1つまたは複数のケーブルおよび/またはワイヤ(特に外部ケーブルおよび/またはワイヤ)を切断/再接続せずに、かつ/または、固定電子機器モジュールと取り外し可能構成要素との間の1つまたは複数の接続を「こつ」または注意深く調整する必要なしに、フィルタアセンブリの取り外し可能構成要素(例えば、フィルタハウジングカバーおよび/またはフィルタエレメント)を修理することができる。第1のアンテナおよび第2のアンテナの近接、ならびに第3のアンテナおよびRFIDタグの近接性を考慮して、信号を増強する必要はない。閉鎖ガスケットシール面を損なうことなく、信号を通過させることができる(例えば、RFIDタグを読み取ることができる)。金属フィルタハウジングを「介して」信号を読み取ろうとすることに伴う問題を回避することができる。フィルタエレメントの存在、エレメント部品番号、エレメント等級および/または使用時間を確認するために、フィルタ容器を排水してハウジングを開ける必要はない。さらに、配線、ならびに、障害の発生が多く費用の掛かるハウジング侵入および関連するハードウェアを排除することによって、製造が簡素化される。
【0021】
[0035]所望に応じて、フィルタエレメントの存在、フィルタエレメント部品番号、エレメント等級、フィルタ耐用時間(作動時間)、差圧、水侵入、および流体状態(例えば、汚染、希釈、酸化、添加剤枯渇、ならびに/または微粒子の存在、流体温度、流体粘度、流体密度、流体誘電体、および流速)のうちのいずれか1つまたは複数を監視および/または決定することができる。いくつかの実施形態では、フィルタエレメント性能設定点および/または動作限界が記憶され、監視には、1つまたは複数の記憶された性能設定点および/または動作限界を超過したか否かの判定が含まれる。
【0022】
[0036]本発明の実施形態の用途には、例えば、工場内流体処理(例えば、濾過)、モバイル機器、および遠隔設備が含まれる。所望に応じて、「故障」があるという指示がある場合、例えば、監視されているパラメータまたは条件が所望の範囲、値、および/または性能設定点の外にある場合、または例えば、間違ったフィルタエレメントが設置されている場合、「故障」が対処されるまで、フィルタアセンブリを自動的に機能停止することができる。
【0023】
[0037]好ましくは、情報はインターネットに無線で送信され、エンドユーザが情報に安全にアクセスすることを可能にし、かつ/または、情報をローカルのスマートフォンもしくはタブレットデバイスに無線で送信することができ、例えば、技術者またはサイトエンジニアが必要に応じて情報を確認し、措置を講じることを可能にする。エンドユーザに情報を提供することにより、より詳細な実験室分析が賢明または必要であることを早期に警告することができる。交換フィルタエレメントを自動的に注文するために、需要充足能力を提供することができる。
【0024】
[0038]RFIDタグには、限定するものではないが、所望に応じて、例えば、フィルタエレメント部品番号、フィルタ等級、製造バッチ番号、フィルタメディアの1つまたは複数の物理パラメータ、フィルタ耐用時間(作動時間)、差圧、水侵入、流体状態(例えば、汚染、希釈、酸化、添加剤枯渇、ならびに/または微粒子の存在、流体温度、流体粘度、流体密度、流体誘電体、および流速)、フィルタエレメントの性能設定点および/または動作限界のうちのいずれか1つまたは複数の任意の情報をプログラムおよび/または書き込むことができる。
【0025】
[0039]RFIDタグは、エンドキャップ上に取り付けることができ(中に含む)またはその近傍に(例えば、隣接して)取り付けることができる(例えば、直接取り付けされるか、または支持体を介して取り付けられるか、またはエンドキャップ内に埋め込まれる)。一般的には、RFIDタグは、エンドキャップの中心付近(例えば、閉じたエンドキャップの主面の中心、または開いたエンドキャップの開口の中心)に配置される。
【0026】
[0040]当該技術分野で公知のプロセスを使用して、RFIDタグは、支持体またはエンドキャップに射出成形によって固定されてもよく、または、エポキシポッティング、超音波溶接、接着剤などを介して支持体もしくはエンドキャップに接合されてもよい。
【0027】
[0041]RFID信号発生器/コントローラは、RFIDタグに情報(例えば、データ)を書き込むことを可能にする機能を含むことができる。RFID信号発生器/コントローラは、限定されるものではないが、流体特性センサおよび/または差圧センサなどの様々なセンサとインターフェースすることができ、インターネット、スマートフォン、およびタブレットデバイスのいずれか1つまたは複数のようなデータ受信機と電磁的に無線接続することが可能である。RFID信号発生器/コントローラは、無線インターフェースとしてBluetooth(登録商標)またはWi−Fiを使用することができる。データは、エンドユーザが、任意のウェブまたはクラウド対応デバイスを介して、認可されたサイト担当者に対して安全なシステムを通じてアクセスを設定することができるウェブ(例えば、ウェブアプリケーションプログラミングインターフェース(API))またはクラウドにブロードキャストすることができる。所望に応じて、RFID信号発生器/コントローラは、(例えば、予測アルゴリズムにアクセスすることによって)プログラムすることができ、例えば、様々なセンサによって報告されるデータの履歴傾向を報告することができる。
【0028】
[0042]いくつかの実施形態では、フィルタアセンブリは、信号デバイス、例えば、ハウジングエンドとハウジング本体との間に配置されたフィルタハウジングと関連付けて配置されている照明可能なライトのような、例えば可変視覚信号インジケータを含む。インジケータは、ユーザまたはオペレータに、例えば、通信またはインターネット接続の喪失などのフィルタデバイスに関する問題を警告する。いくつかの実施形態では、単一の2色または3色LEDビーコンが提供される。緑色LEDビーコンが常に点灯している場合は、フィルタに問題がなく、例えば、健全で途切れることのないネットワーク接続を示し、黄色および/または赤色のライトが点滅している場合は、例えば、接続性の問題などの問題が存在することを示す。LEDビーコンライトのようなインジケータは、360度の可視性を提供するために(例えば、外面がハウジングの外径に略対応するように形成された)略環状の形状を有することができる。
【0029】
[0043]ここで、本発明の各構成要素を以下でより詳細に説明する。同様の構成要素は同様の参照符号を有する。
【0030】
[0044]
図1Aは、本発明の一実施形態によるフィルタアセンブリ1000の外部斜視図であり、
図1Bはその断面図である。これらの図は、フィルタを受け入れるためのハウジング500を示しており、ハウジングは、取り外し可能なカバー510A、第1のハウジングエンド本体510Bを備える第1のハウジングエンド510と、ハウジング本体575と、第2のハウジングエンド550と、好ましくはハウジング本体に取り付けられたRFID信号発生器/コントローラ910(カバー911を有するRFID信号発生器/コントローラ)と、センサ1100とを有する。ハウジングは、フィルタを受け入れるための様々な形状、および少なくとも1つの入口および少なくとも1つの出口を提供するための様々な構成を有することができ(少なくとも1つの入口と少なくとも1つの出口との間に流体流路が画定され、フィルタがハウジング内に配置されるとき、フィルタは流体流路にわたって配置され、「裏返し」流体流路が
図1Bに矢印で示されている)、好ましくは1つまたは複数のセンサの取り付けを可能にする1つまたは複数のセンサポートを含む。図示した実施形態では、第2のハウジングエンド550は入口551および出口552を含み、センサ1100はセンサポート555を介して第2のハウジングエンドに取り付けられる。
【0031】
[0045]図示されたフィルタアセンブリはまた、第1のハウジングエンドキャップとハウジング本体との間に配置された、LEDビーコンライトのような環状リング701として示される信号デバイスまたはインジケータ700を含む。
【0032】
[0046]
図1Bは、
図1Aに示されるフィルタアセンブリの断面図であり、また、電子回路を備えるRFID信号発生器/コントローラモジュール915、第1のアンテナ901、第2のアンテナ902、第3のアンテナ(RFIDアンテナ)903、第3のアンテナホルダ933、RFIDタグ900、およびフィルタ8も示している。
【0033】
[0047]
図1Cは、取り外し可能なカバー510Aおよび第1のハウジングエンド本体510Bを備える第1のハウジングエンドの分解図であり、
図1Dは、第3のアンテナ903、ならびに、第3のアンテナを設置する前の第3のアンテナホルダ933、グランド934(孔930内に配置されることになる)、第1のハウジングエンド本体内の第3のアンテナホルダ、およびグランドをも示す、第1のハウジングエンド本体510Bの底面図である。
【0034】
[0048]
図1Eは、フィルタアセンブリ内の第2のアンテナ902、第3のアンテナ903、第3のアンテナホルダ933、グランド934ならびに第2のアンテナおよび第3のアンテナと連通する第1のケーブル950(第1のケーブル950は
図1Eにおいて、スプリングポストコネクタ950A’および950B’を介して接続されているサブケーブル950Aおよび950Bを含むものとして示されている)を示す分解図であり、
図1Fは、フィルタアセンブリ内の第2のアンテナ、第3のアンテナ、第3のアンテナホルダ、グランド、ならびに第2のアンテナおよび第3のアンテナと連通する第1のケーブルを示す部分断面図である。
【0035】
[0049]フィルタアセンブリは、例えば、
図1B〜
図1Fに示すように、保持クリップ、ワッシャ、Oリングのような追加の要素を含むことができる。
図1Bおよび
図1Fはまた、ハウジングの向きに応じて、例えばドレインプラグまたはベントプラグとして機能することができる、第1のハウジングエンド510に接続されたプラグを、各図の下部に示す。例えば、
図1Bに示すようにハウジングが配向されている場合、プラグはドレインポートを覆い、逆の向きではプラグはベントポートを覆う。
【0036】
[0050]
図2は、本発明の一実施形態による第1のアンテナ、第2のアンテナ、および第3のアンテナ(901、902、903)、RFIDタグ900、およびRFID信号発生器/コントローラ910の構成を示す概略断面図である。この図示の図では、RFIDタグは、多孔質フィルタエレメント10を有するフィルタ8の閉じたフィルタエンドキャップ40の近くに配置されている。この例示的な構成では、第2のアンテナは取り外し可能なカバー510A内に配置され、第1のアンテナはハウジング本体575上に配置され、第1のアンテナ901および第2のアンテナ902は、略同軸に配置され、ギャップ925(一般的には約0.5mmから約10mmの範囲内)によって分離され、それによって、第1のアンテナと第2のアンテナとが誘導的に結合され、無線信号がそれらの間を通過することが可能になり、第3のアンテナ903は、第1のハウジングエンド本体内に配置され、第3のアンテナ(RFIDアンテナ)903は、RFIDタグから(一般的には、約5mmから約15mmの範囲の空間を置いて)離間され(935)、RFIDタグに近接して配置され、第3のアンテナは、RFIDタグに無線で信号を送信し、無線タグから信号を受信するように構成される。
【0037】
[0051]したがって、参照として
図1Bおよび
図2を使用して、フィルタアセンブリ1000は、RFID信号発生器/コントローラ910を含み、フィルタアセンブリは、信号がRFID信号発生器/コントローラ910から第1のアンテナ901、第2のアンテナ902および第3のアンテナ903を介してRFIDタグ900へ通過することを可能にし、信号がRFIDタグから第3のアンテナ、第2のアンテナ、および第1のアンテナを介してRFID信号発生器/コントローラへ通過することを可能にするように構成されている。
【0038】
[0052]様々なRFID信号発生器/コントローラが、本発明の実施形態によって使用するのに適している。
【0039】
[0053]様々なRFIDタグ(微小電気機械システム(MEMS)タグを含む)が、本発明の実施形態によって使用するのに適している。好ましくはパッシブ(電源(バッテリなど)を有しない)であるが、セミパッシブ(電源を有するがリーダから電力を引き出す)、またはアクティブ(送信機および電源を有する)であってもよいRFIDタグは、様々な場所に配置することができる。RFIDタグは、(例えば、時間領域反射率または周波数シグネチャ技術を使用して)チップレスであってもよく、またはRFIDタグは、「リード/ライトマイクロチップ」、「読み取り専用マイクロチップ」または「ライトワンスリードメニーマイクロチップ」を含むことができるマイクロチップを備えることができる。RFIDタグは、エンドキャップに、その上に、またはその中に取り付けることができる(例えば、直接取り付けされるか、または、支持体を介して取り付けされるか、または、エンドキャップ成形プロセスの間もしくは後にエンドキャップ内に埋め込まれる)。一般的には、RFIDタグは、エンドキャップの中心付近(例えば、閉じたエンドキャップの主面の中心、または開いたエンドキャップの開口の中心)に配置される。
【0040】
[0054]
図3Aおよび
図3Bは、本発明の実施形態によって使用するための、多孔質フィルタエレメント10ならびに第1のエンドキャップ40(第1のエンドキャップは閉鎖エンドキャップである)および第2のエンドキャップ41(第2のエンドキャップは開放エンドキャップである)を含む例示的なフィルタ8の斜視図を示す。図示のフィルタは、プリーツの外面を取り囲む螺旋状の包装部材を有するプリーツ状の多孔質フィルタエレメントを含む。
【0041】
[0055]
図3Dは、
図3Aに示されるフィルタ10の端面図を示し、第1の(閉じた)エンドキャップ40の内部に直接取り付けられたRFIDタグ900を示す。
図3C、
図3D、および
図3Eは、キャップ上の例示的な直接的取り付けを示し、
図3Cは、RFIDタグを受け入れるためのエンドキャップの表面内の「ポケット」を示し、
図3Dは、適所に適合されているRFIDタグを示す。
図3Eは、
図3Dに示すような第1のエンドキャップを含む、第1の(閉じた)エンドキャップおよび第2の(開いた)エンドキャップを示す。
【0042】
[0056]所望に応じて、RFIDタグは、本発明の実施形態による使用のために支持体に取り付けることができ、支持体は、開いたまたは閉じたエンドキャップと関連付けることができる。
【0043】
[0057]
図4Cおよび
図4Fは、本発明の一実施形態による使用のために支持体975に取り付けられたRFIDタグ900を示す(
図4Bは、支持体およびタグの分解図を示す)。図示された支持体975は、外面、上部、底部、取り付け面976、および1つまたは複数の脚部977を含み、図示の支持体は略環状形状を有する。支持体の上部は取り付け面976を含み、RFIDタグ900が取り付け面上に配置される。1つまたは複数の脚部は、支持体の底部(図示されているものとしての)または外面から延伸することができる。脚部は、略軸方向外向きに延伸することができる。脚部はまた、フィルタおよび/またはエンドキャップの表面と係合するための1つまたは複数の足または突起を含むことができる。
【0044】
[0058]
図5Aおよび
図5Bは、開放エンドキャップを介して第2のエンドキャップに近い位置までフィルタに挿入された支持体およびRFIDタグを示し、RFIDタグは、フィルタの内部に面している第2の(閉じた)エンドキャップの表面に面する(いくつかの実施形態では接触する)。
【0045】
[0059]様々なアンテナが、本発明の実施形態によって使用するのに適している。一般的には、第1のアンテナおよび第2のアンテナは各々、環状(リング状)の、または略環状の形態を有し、リング状アンテナの内径は各々、フィルタの外径よりも少なくともわずかに大きい。
【0046】
[0060]いくつかの実施形態では、フィルタアセンブリは、1つまたは複数のケーブルを含む。例えば、
図2は、第1のケーブルの第1の端部951と第1のケーブルの第2の端部952とを有する第1のケーブル950を示し、第1のケーブルの第1の端部は第2のアンテナ902に結合され、第1のケーブルの第2の端部は第3のアンテナ903に結合されている(
図1Eに示す実施形態では、第1のケーブル950は、スプリングポストコネクタ950A’および950B’を介して接続されたサブケーブル950Aおよび950Bを備える)。
図2はまた、第2のケーブルの第1の端部961および第2のケーブルの第2の端部962を有する第2のケーブル960をも示しており、第2のケーブルの第1の端部はRFID信号発生器/コントローラ910に結合されており、第2のケーブルの第2の端部は、第1のアンテナ901に結合されている。
【0047】
[0061]好ましくは、フィルタアセンブリは、差圧センサ(例えば、入口と出口との間に配置される)および/または流体特性センサのような、RFID信号発生器/コントローラと通信する、流体状態センサなどの少なくとも1つのセンサを含み、様々なセンサが使用に適している。例えば、
図1Aおよび
図2を参照として使用すると、図示されたフィルタアセンブリは、差圧トランスデューサのようなセンサ1100を含む。代替的にまたは付加的に、例示的に一実施形態では、フィルタアセンブリは、流体密度センサおよび/または容積流量センサ(例えば、ハウジング内のポートおよび/または流体通路内に配置される)を含むことができ、流体密度センサと容積流量センサの両方を含む実施形態では、両方の信号を使用することによって質量流量の決定が可能になる。
【0048】
[0062]情報をフィルタアセンブリとの間で伝送することができ、複数のアセンブリをシステム内で動作させることができる。例えば、
図6A〜
図6Cは、エンドユーザが、任意のクラウドまたはウェブ対応デバイス3100を介して、認可されたサイト担当者に対して安全なシステムを通じてアクセスを設定することができる、例えば、クラウドベースのアプリケーションまたはウェブアプリケーションプログラミングインターフェース(API)に信号がブロードキャストされるように、インターネットアクセスを可能にされたローカルルータゲートウェイ3000を通じて、それぞれのRFID信号発生器/コントローラ910、910’から信号を送信することのような、第1のフィルタアセンブリ1000および第2のフィルタアセンブリ1000’(
図6Aおよび
図6B、
図6Cは1つのフィルタアセンブリ1000’のみを示す)を含む、本発明の例示的な実施形態による例示的なシステム2000を通じた信号の伝送を示す概略図である。
【0049】
[0063]所望であれば、システムは、1つまたは複数のフィルタアセンブリの外部に配置することができる少なくとも1つのセンサノードをさらに備えることができ、センサノードは、例えば流体状態センサおよび/または(例えば、溶存水を監視するための)水センサのような1つまたは複数のセンサを備え、好ましくは、1つまたは複数のセンサノードはゲートウェイルータを通じて通信する。
【0050】
[0064]取り外し可能なカバーおよび第1のハウジングエンド本体を含む第1のハウジングエンドは、様々な構成を有することができる。
図1B〜
図1Dおよび
図1Fに示す実施形態では、第1のハウジングエンド510は、取り外し可能なカバー510Aと、円筒形外面(好ましくはねじ山と、Oリングを受け入れるための1つまたは複数の溝とを含み、Oリングは、加圧流に対するシールを提供するのを助け(Oリング505A)、ハウジング本体575の円筒形内面のねじ山が汚れるのを防ぐ(Oリング505B))を備える取り外し可能な第1のハウジングエンド本体510Bとを備える。
図1Cは、ハウジングエンド本体510Bから分離可能なカバー510Aを示しているが、結合ユニットまたは単一の(例えば、一体の)構成要素として、結合可能であり、したがってハウジング575から取り外し可能であり得る(また、所望に応じてハウジング575に挿入可能である)。
【0051】
[0065]図示されたカバーは、第2のアンテナ902を受け入れるための環状チャネルを含み、
図1Dおよび
図1Fを参照として使用すると、第1のハウジングエンド本体510Bは、その中にグランド934を収容するための孔930と、第2のアンテナ902および第3のアンテナ903と通信するケーブル960を受け入れるための中央孔を備えるグランドと、第3のアンテナがハウジング本体575の内部に面するように、第3のアンテナを保持するホルダ933を受けるための凹部と、下端面525Aがハウジング本体の内部空間に面する第1のハウジングエンド本体下端部525とを備える。
【0052】
[0066]図示されたハウジング本体575は、第1のアンテナを受け入れるための取り付け面579A(リップ579上に示される)と、取り外し可能なハウジングエンド本体510Bのねじ山と係合可能なねじ山を備える内部円筒面と、フィルタアセンブリを取り囲み、フィルタアセンブリのための内部空間を提供する内壁585とを備える。
【0053】
[0067]図示の第2のハウジングエンド550は、流体流路を画定する入口551および出口552を含み、フィルタ8がハウジング内に配置されるとき、フィルタは流体流路にわたって配置される。好ましくは、第2のハウジングエンドは、流体状態センサなどの1つまたは複数のセンサ1100を受け入れるための1つまたは複数のセンサポート555をさらに備える。
【0054】
[0068]ハウジング500は、処理される流体と適合する任意の不浸透性熱可塑性材料を含む、任意の適切な剛性の不浸透性材料から製造することができる。例えば、ハウジングは、アクリル、ポリプロピレン、ポリスチレン、またはポリカーボネート樹脂などのポリマーから製造することができる。
【0055】
[0069]本発明の実施形態によって様々な流体を濾過することができる。好ましくは、流体は、任意の適切な粘度の液体である。いくつかの実施形態では、流体は、例えば、液圧流体、またはディーゼル燃料である。
【0056】
[0070]本発明の実施形態によれば、フィルタおよび/または多孔質フィルタエレメントは、平面状、プリーツ状および中空円筒形を含む様々な構成を有することができる。様々なフィルタおよび多孔質フィルタエレメントが、本発明の実施形態における使用に適している。フィルタを通る流体の流れは、外側から内側、または内側から外側にすることができる。
【0057】
[0071]図示された実施形態では中空の、略円筒形または管状の形態を有する多孔質フィルタエレメントは、任意の適切な細孔構造、例えば細孔サイズ(例えば、泡立ち点によって明らかになるようなサイズ、または、例えば、米国特許第4,340,479号明細書に記載されているようにK
Lによるサイズ、または、毛管凝縮フローポロメトリによって明らかになるようなサイズ)、細孔等級、細孔径(例えば、米国特許第4,925,572号明細書に記載されているような改変OSU F2テストを使用して特徴付けられた場合)、または、流体がエレメントに通されるときに対象の1つまたは複数の材料の通過を低減もしくは許容する除去等級を有することができる。使用される細孔構造は、処理される流体の組成、および処理される流体の所望の流出レベルに依存する。
【0058】
[0072]図示の実施形態では、多孔質フィルタエレメントは、複数の長手方向に延在するプリーツを含むプリーツ型フィルタエレメントを備える。プリーツは、略被さり合ったもしくは湾曲した形態であってもよく、または(例えば、ファンプリーツのように)半径方向外向きに延在してもよい。フィルタエレメントはまた、フィルタエレメントの外側の周りに延在する(例えば、上述のような)包装部材を含むことができる。例えば、米国特許出願公開第2015/0375143号明細書に開示されているように、様々な多孔質フィルタエレメントが本発明の実施形態での使用に適している。
【0059】
[0073]フィルタおよび/または多孔質フィルタエレメントは、異なる構造および/または機能、例えば、プレフィルトレーション、支持体、ドレイネージ、離間および緩衝のいずれか1つまたは複数のうちの少なくとも1つを有することができる追加の要素、層、または構成要素を含み得る。例示的に、フィルタは、メッシュおよび/またはスクリーンのような少なくとも1つの追加の要素を含むこともできる。
【0060】
[0074]本発明の実施形態によれば、多孔質エレメントは、少なくとも1つの多孔質フィルタメディア、例えば紙フィルタメディア、繊維状フィルタメディアおよび/または膜、例えばナノ多孔質膜、例えば、1nmから100nmまでの間の直径の細孔を有する膜、または、1μmから10μmまでの直径の細孔を有する微孔性膜または微孔性繊維質メディアを含む。多孔質エレメントは、限外濾過または逆浸透膜を含むことができる。
【0061】
[0075]多孔質フィルタエレメントは、任意の所望の臨界湿潤表面張力(例えば、米国特許第4,925,572号明細書に定義されるCWST)を有することができる。CWSTは、例えば、米国特許第5,152,905号明細書、米国特許第第5,443,743号明細書、米国特許第第5,472,621号明細書、および米国特許第第6,074,869号明細書にさらに開示されているように、当技術分野で知られているように選択することができる。一般的には、フィルタエレメントは、約58ダイン/cm(約58×1
0−5N/cm)、または約66ダイン/cm(約66×1
0−5N/cm)以上、または約75ダイン/cm(約75×1
0−5N/cm)を超えるCWSTを有する。
【0062】
[0076]多孔質フィルタエレメントの表面特性は、湿式または乾式酸化によって、表面上へのポリマーのコーティングまたは堆積によって、またはグラフト反応によって、(例えば、表面電荷、例えば、正電荷または負電荷を含むように、かつ/または表面の極性または親水性を変えるように、CWSTに影響を及ぼすために)修飾することができる。修飾には、例えば、照射、極性または荷電モノマー、荷電ポリマーでの表面コーティングおよび/または硬化、ならびに官能基を表面に付着させる化学修飾を行うことが含まれる。
【0063】
[0077]
図3Aおよび
図3Bは、本発明によって有用なフィルタ8の2つの例示的な実施形態を示す。フィルタ8は、略円筒形の形状と、フィルタエレメント10の端部をシールする2つのエンドキャップ40,41とを有する。上エンドキャップ40およびフィルタエレメント10の一部は、フィルタ8の内部を示すように部分的に切り取られている。螺旋状の包装部材50を、フィルタエレメント10の外周に沿って配置することができる。好ましい実施形態では、フィルタエレメント10は、複数の長手方向に湾曲したプリーツ12または半径方向のプリーツ(図示せず)を含むことができる。当業者であれば、包装部材50は、中空円筒状繊維塊のようなプリーツ加工されていないフィルタエレメントにも使用することができることも理解するであろう。
【0064】
[0078]
図3Aに示すように、フィルタエレメント10の内周に沿って円筒状コア20を同軸に配置することができる。コア20は、一般的には、フィルタが半径方向内向き(外側から内側)の流体流を受ける場合に使用される。代替的に、フィルタエレメント10が半径方向外向き(内側から外側)の流体流を受ける場合、
図3Bに示すように、円筒形のコアが必要でなくてもよい。
【0065】
[0079]
図3Aおよび
図3Bに示すように、各プリーツ12は、(1)フィルタエレメント10の外周のクラウンまたはクレスト12bに、および(2)フィルタエレメント10の内周の根元12cにある隣接するプリーツ12の脚部12aに対する、互いに接合されている2つの脚部12aを有する。各脚部12aは、同じプリーツ12内の他の脚部12aの内面12dに対向する内面12dを有する。各脚部12aはまた、隣接するプリーツ12の脚部12aの外面12eに対向する外面12eを有する。流体流がエレメント10を通って半径方向内向きに流れるようにフィルタエレメント10が使用されているとき、脚部12aの内面12dがフィルタエレメント10の下流側表面を形成し、一方、外面12eは、フィルタエレメント10の上流側表面を形成する。代替的に、フィルタエレメント10が半径方向外向きの流体流を受けるとき、内面12dおよび外面12eは、それぞれ、フィルタエレメント10の上流側表面および下流側表面を形成する。
【0066】
[0080]当業者であれば、フィルタエレメント10が、図面に示されている湾曲したプリーツもしくは被せ合わされたプリーツまたは従来の半径方向プリーツ(図示せず)を備えてもよいことを理解するであろう。一実施形態では、プリーツ脚部12aは、等しい長さの脚部を有してもよい。別の実施形態では、プリーツ脚部12aはわずかに異なる長さまたは不等長の脚部を有してもよい。多くのフィルタエレメント10、特に多層複合体から形成されたフィルタエレメント10の場合、各湾曲したプリーツの隣接する脚部12aがわずかに異なる長さを有するプリーツ状フィルタエレメント10を形成する方が簡単であり、より確実である。そのようなプリーツ12は、不均一な脚を有するプリーツとして参照される。
【0067】
[0081]
図3Aおよび
図3Bに示すように、各プリーツ12の脚部12aの対向する内面12dは、脚部12aおよびプリーツ12の実質的に全高にわたって、および、フィルタエレメント10の軸方向長さの相当部分にわたって延伸する連続領域にわたって、互いに接する。加えて、隣接するプリーツ12の脚部12aの対向する外面12eは、隣接するプリーツ12および脚部12aの実質的に全高にわたって、および、フィルタエレメントの軸方向長さの相当部分にわたって延伸する連続領域にわたって、互いに接する。プリーツ12および脚部12aの高さは、脚部12aの表面に沿った方向において測定され、フィルタエレメント10の内周から外周に向かって延在する。
【0068】
[0082]フィルタエレメント10は、フィルタメディア14と、フィルタメディア14の少なくとも一方の側、好ましくは上流側、より好ましくは上流側と下流側の両方に配置されたドレイネージメディアとを含む。半径方向プリーツがフィルタエレメント10に使用されるとき、流体がフィルタメディア14の表面の実質的にすべての部分にまたはそこから均等に流れることができるように、プリーツ脚部の上流側と下流側との間には通常十分な空間が存在する。本発明の好ましい実施形態では、湾曲したプリーツ12の対向する表面は、互いに圧接されている。その結果、プリーツ12の各脚部12aのドレイネージメッシュのストランドは、プリーツ12の隣接する脚部12aのドレイネージメッシュのストランドに押し付けられる。ドレイネージ手段は、フィルタメディア14の対向する表面が互いに接触することを防止し、湾曲したプリーツ12がフィルタエレメントに使用されたときに流体がフィルタメディア14の表面の実質的にすべての部分にまたはそこから均等に流れることを可能にする。したがって、フィルタメディア14の実質的に全表面積を濾過に有効に使用することができる。
【0069】
[0083]図示された実施形態では、フィルタエレメント10は、フィルタメディア14と、フィルタメディア14の上流側表面に配置された上流ドレイネージ層16の形態の上流ドレイネージと、フィルタメディア14の下流側表面に配置された下流ドレイネージ層18の形態の下流ドレイネージとから成る三層複合体を備える。ここで、上流側および下流側の表面は、半径方向内向きの流体流を受けるフィルタを指す。フィルタが半径方向外向きの流体流を受けるとき、上流側表面と下流側表面は逆転する。フィルタエレメント10を形成する層は、波形に先立ってまたは波形と同時に従来のフィルタ製造技法によって複合体に形成することができる。
【0070】
[0084]フィルタメディア14が、異なる濾過特性を有する2つ以上の層を含むことが可能であり、例えば、1つの層が、第2の層に対するプレフィルタとして作用する。
【0071】
[0085]別の実施形態では、フィルタエレメント10は、フィルタメディアとして機能する孔の精細な中心領域を有する単一の一様な多孔質シートと、ドレイネージ層として機能する孔の粗い上流および/または下流領域とを含むいくつかの一体領域を含むことができる。しかしながら、ドレイネージ層は、好ましくは、フィルタメディアとは別個の個別の層である。上流ドレイネージ層16および下流ドレイネージ層18は、同じ構造であってもよく、または異なる構造であってもよい。上流ドレイネージ層16および下流ドレイネージ層18は、適切な縁流れ特性、すなわち、その表面に平行な方向で層を通る流体流に対する適切な抵抗を有する任意の材料で作成することができる。ドレイネージ層のエッジ方向の流れ抵抗は、ドレイネージ層の圧力降下がフィルタメディアにわたる圧力降下より小さく、それによってフィルタメディアの表面に沿って流体の均一な分布を提供するのに十分低いことが好ましい。ドレイネージ層は、メッシュもしくはスクリーンまたは多孔性織布もしくは不織布の形態であり得る。
【0072】
[0086]メッシュは、フィルタメディアが繊維状沈着メディアである場合にドレイネージ層として特に適している。一方、フィルタメディアが膜である場合、布は通常メッシュよりも滑らかであり、フィルタ複合体の隣接する層の摩耗がより少ないので、織布または不織布がドレイネージ層としての使用により適している可能性がある。
【0073】
[0087]フィルタエレメント10を形成するフィルタ複合体は、フィルタメディア14ならびにドレイネージ層16および18に加えて他の層を含んでもよい。例えば、フィルタが設置された流体システムの圧力変動中にプリーツが伸縮するときに、ドレイネージ層との摩擦接触に起因してフィルタメディアの摩耗を防ぐために、フィルタメディアとドレイネージ層の一方または両方との間に緩衝層を配置することができる。緩衝層は、好ましくは、ドレイネージ層よりも滑らかで、フィルタメディア14よりも高い耐摩耗性を有する材料から成る。例えば、ドレイネージ層が押出ナイロンメッシュから作成される場合、好適な緩衝層の例はポリエステル不織布である。
【0074】
[0088]
図3Aおよび
図3Bに示すフィルタエレメント10は、様々な技法によって製造することができる。1つの技法では、フィルタ複合材をまず波形にして波形シートを形成し、適当な長さまたは適当な数のプリーツができるように切断し、次いで円筒形に成形する。次いで、波形シートの長手方向縁部が、従来の手段によって互いにシールされて、円筒形フィルタエレメント10を形成する。フィルタが半径方向内向きの流体流を受けると、フィルタエレメント10のプリーツは、フィルタエレメント10がケージ30に挿入されるときに被さり合う。フィルタエレメント10がケージ30に嵌め込まれた後、コア20がフィルタエレメント10の中空中心に挿入され、次いでエンドキャップ40がフィルタエレメント10の端部に取り付けられて完成したフィルタを形成する。
【0075】
[0089]好ましくは、本発明によるフィルタは、フィルタエレメント10の一方または両方の端部にエンドキャップ40,41を備える。エンドキャップ40,41は、ブラインドまたは開放エンドキャップのいずれかであってもよく、フィルタ条件およびエンドキャップが結合されるべきフィルタ構成要素の他の材料に適した材料から作成されてもよい。好ましくは、エンドキャップ40,41はフィルタエレメント10に取り付けられるが、コア20またはケージ30に取り付けることもできる。従来の技術を使用して、エポキシの使用、ポリキャッピング、またはスピン溶接などによって、エンドキャップをフィルタエレメント10に取り付けることができる。
【0076】
[0090]フィルタエレメント10が半径方向内向きの流体流を受けるとき、コア20は半径方向の力に抗してフィルタエレメント10の内周を支持し、またフィルタの軸方向強度および曲げに対する剛性を与えるのにも役立つので、通常、コア20の存在が望ましい。コア20は、従来の設計のものでよく、十分な強度を有し、濾過される流体と適合する任意の材料から作成されてもよい。開口部21が、コア20の壁を貫通して形成されて、コア20の外側と中心との間の流体の通過を可能にする。
【0077】
[0091]しかし、濾過中にフィルタエレメント10に作用する力に依存して、コア20を省略することが可能であり得る。例えば、フィルタエレメント10を通る流体流が主として内側から外側への場合、フィルタエレメント10の半径方向内向きの力はなくすことができ、または、コア20が不要となるほど少なくすることができ、フィルタの重量およびコストの低減を可能にする。
図3Aおよび
図3Bに示される湾曲したプリーツ構成は、均一なプリーツ支持を可能にし、集中した付加をフィルタエレメントにわたって均一に分散するように作用する。これにより、プリーツの動きが最小限に抑えられ、脈動流システムにおいてプリーツが粒子を保持する能力が向上する。
【0078】
[0092]本発明によるフィルタは、フィルタエレメント10を円筒形状に保持するための構成要素を含むことが好ましい。プリーツを保持するのに適した構成要素は、プリーツがプリーツ状態から真っ直ぐになるのを防止するのに十分な張力でフィルタエレメントの周りに巻かれたシート状の材料である。
図3Aおよび
図3Bにおいて、複数回の巻きでフィルタエレメント10の周りに螺旋状に巻かれた平行な側面を有する可撓性材料ストリップを含む螺旋状包装部材50が設けられている。包装部材50は、濾過される流体と適合する任意の材料から作成することができる。包装部材50がフィルタエレメント10の外周を完全に包囲する場合、包装部材50は多孔質であることが好ましい。フィルタエレメントは、好ましくはプリーツを備えるが、包装は、中空円筒状繊維塊のようなプリーツ加工されていないフィルタパックにも有用であり得る。
【0079】
[0093]包装部材50は、半径方向外向きの力に対して十分な支持を提供し、内側から外側への流れに起因する応力に抵抗するのに十分なほど十分に強い材料から作成される。包装部材50の張力は、予想される濾過条件によって選択することができる。
【0080】
[0094]包装部材50は、包装部材50の隣接する巻き回の間に重なりを有するかまたは重ならないように、フィルタエレメント10の周りに巻き付けることができる。例えば、包装部材50の隣接する巻き回は、実質的に重ならずに互いに当接することができ、または重なりを用いることによって、包装部材50の複数の層をフィルタエレメント10の周りに巻くことが可能である。しかし、包装部材50が閉塞されていない開口部を含む場合、フィルタエレメント10の汚れ容量は、包装されていないプリーツ状フィルタエレメントと比較して、または、包装部材で完全に覆われたプリーツ状フィルタエレメントと比較して、大幅に増大し得ることが分かっている。開口部は、包装部材50自体の材料に形成された穴であってもよいし、または、包装部材50の隣接する巻き回の間に残されたギャップ52であってもよい。
【0081】
[0095]
図3Aおよび
図3Bの実施形態では、包装部材50は、隣接する巻き回の間に螺旋状のギャップ52の形態の開口部を残すようにフィルタエレメント10の周りに巻かれている。包装部材50は、少なくとも外層54と内層56とを含む二つ以上の層の複合ストリップを含む。外層54は、例えば、プリーツ12のクラウン12bを含むフィルタエレメント10の外部に包装部材50が確実に取り付けられることを可能にする「キャリア」としての役割を果たす。外層54は、濾過される流体に適合し、ホットメルト接着剤のような接着剤に容易に接着する、例えばスパンボンド熱可塑性材料を含む様々な材料から形成することができる。外層54は、好ましくは多孔質であり、ホットメルト接着剤が層54内に浸透してより強い結合を形成することを可能にする。外層はまた穿孔されてもよい。多くの用途では、Reemay CorporationからReemayの商品名で入手可能な多孔質ポリマー性不織布材料が適している。Reemay材料の積層体も使用することができる。他の適切な材料の例は、油板紙およびマイラーフィルムである。
【0082】
[0096]包装複合体に強度を提供する内層56は、半径方向外向きの力に対する支持を提供し、フィルタエレメントにわたる内側から外側への流れおよび圧力低下から生じる応力に抵抗する。内層56は、例えばガラスまたは炭素繊維強化ポリフェニレンスルフィド(PPS)ストリップを含むガラスまたは炭素繊維強化熱可塑性ストリップであることが好ましい。ガラス繊維含量は好ましくは最大約70重量%であり得、炭素繊維含量は好ましくは最大約60重量%であり得る。ガラス繊維または炭素繊維で強化されたポリブチレンテレフタレート(PUT)または一軸性の布もしくはスチールリボンも、一部の流体には有用であり得る。同様に、ガラス繊維または炭素繊維で強化されたナイロンまたはポリプロピレンは、水などの穏やかな非侵襲性流体に有用である。
【0083】
[0097]約4インチ以下の外径を有するフィルタエレメント10の場合、内層56は、好ましくは、150psid(内側から外側)の圧力降下に耐えるために、少なくとも約300万psi(3MPSI)の弾性率を有するべきである。例えば、4インチから6インチまでの間の外径を有するエレメントを含む、より大きなフィルタエレメント10において、内層56は、好ましくは、100psidの圧力降下に耐えることができるべきである。最大150psidの圧力降下に耐えるために、内層56は、好ましくは、少なくとも約12MPSIの弾性率を有するべきである。所望の強度特性を達成するために、内層56は、強化されたストリップの複数の層を互いの上に積み重ねることによって形成することができる。
【0084】
[0098]製造を容易にするために外層54と内層56とを互いに接合することが好ましいが、注意深く製造することによって、ともに接合する必要はなくなる。外層54および内層56は、(1)2つの層の間に被着される両面接着テープ、(2)2つの層の間に塗布されるホットメルト接着剤(ポリアミドホットメルトまたはEVAホットメルト)、または(3)2つの層を超音波スポット溶接することによって互いに接合することができる。
【0085】
[0099]所望に応じて、包装部材50は、ホットメルト接着剤のビーズを内層の両縁部に施与することによって、フィルタエレメント10の外部に取り付けることができる。各縁部において、ホットメルト接着剤は、多孔質外層および内層の縁部に流れ込むことができ、内層からの任意の繊維の移動を防止する。
【0086】
[0100]包装部材50は、好ましくは、フィルタ部材10からの巻きが解けないように固定される。好ましい実施形態では、包装部材50は、包装部材50の2つの端部のみをエンドキャップ40,41に固定して、2つをともに直接取り付けることなく、フィルタエレメント10の周りに巻き付けられる。包装部材50をエンドキャップ40および/または41に取り付ける前に、包装部材50の端部を角度をつけて切断して、実質的に端部の全長をエンドキャップに接合することができる。
【0087】
[0101]フィルタ複合体(すなわち、フィルタメディアおよびドレイネージ層)がプリーツ状にされて円筒形に成形された後、プリーツ状フィルタ複合体の長手方向縁部が互いにシールされて円筒プリーツ状フィルタパックが形成される。ホットメルト接着剤ビーズ58が硬化する前で、かつエンドキャッピングの前に、包装部材50は、フィルタパックの長さの周りに螺旋状に巻き付けられてもよい。包装部材50に加えられる張力は、フィルタパックのプリーツ12を押しつぶしたり、または閉じたりすることなく、プリーツ12の移動またはプリーツ12間の包装部材50のリップルを防止するのに十分なものであるべきである。フィルタパックは、適切な長さ、例えば42〜44インチの長さで製造することができ、包装部材50は42〜44インチの長さ全体に施与される。その後、フィルタパックは、例えば、40インチ、20インチ、13インチ、8インチ、または4インチの所望の長さに切断することができる。
【0088】
[0102]外層54は、内層56よりも広いことが好ましいことが理解されよう。したがって、包装部材50の端部がエンドキャップ40,41に接合されるとき、外層54は、外層54よりも比較的剛性の内層56がエンドキャップ40およびフィルタパックから分離するのを防止するのに役立つ。外層54の材料はまた、内層56を作成するために使用される材料よりも、フィルタエレメントを製造する際に使用される接着剤およびポッティング材料に、より良好に接合することができる。内層56に使用される材料よりも相対的により可撓性であり、一般的にはより良好な取り扱い特性を有するより広い外層54は、製造プロセス中により良好な取扱いおよび性能をもたらし、内層56の相対的な強度特性を維持しながら、内層56およびエンドキャップ40、41およびフィルタパックの間の分離を最小限に抑える。
【0089】
[0103]より広い外層54はまた、包装の周縁内に接着剤の広がりを保ち、接着剤がラップ周辺部の外側に広がる場合に起こり得る望ましくない混乱を最小にする。ギャップ52が内層56の幅より大きくならないように、螺旋状の包装部材50の隣接する巻き回の間にギャップ52が形成されることが好ましい。いくつかの用途では、隣接する螺旋状包装部材50の間のギャップ52の幅Xは、内層56の幅Xと同じ距離である。一実施形態では、約0.4インチの内層幅で多くの用途に十分であることが分かっている。好ましい一実施形態では、外層54は内層56の約2倍の幅(2x)であるので、内層56の縁部から次の隣接する内層の縁部までの総距離は約2xである。
【0090】
[0104]組合せフィルタパックおよび包装部材50が所望の長さに切断された後、各フィルタパックは、フィルタエレメント10を形成するためにエンドキャップされる。エンドキャップ40,41は、例えば、エポキシまたはポリウレタン、またはホットメルト接着剤を含むポッティング化合物を使用して施与することができる。エンドキャップ40,41はポリマーであってもよい。代替的に、ポリマーエンドキャップの一部を溶融し、フィルタパックの端部/包装端部60をエンドキャップ40、41の溶融部分に挿入することによって、ポリマーエンドキャップを、フィルタパックの端部/包装端部60に適用することができる。いずれの場合でも、フィルタパックの端部/包装端部60は、好ましくは少なくとも50,000分の1インチ、より好ましくは約100,000分の1インチだけポッティング化合物または溶融プラスチックに挿入して、包装部材50が、エンドキャップ40,41においてフィルタパックに適切に結合されることを保証することができる。
【0091】
[0105]包装部材50を固定する別の方法は、包装部材50がフィルタエレメント10の周りに巻かれるときに、包装部材50に施与されるホットメルト接着剤などの結合剤によって、包装部材50をフィルタエレメント10に取り付けることである。結合剤は、包装部材50の縁部に平行にフィルタエレメント10の周りに螺旋状になる連続的または間欠的なビーズの形態で包装部材50に施与することができる。代替的に、包装部材50がポリマー材料から作成されている場合、包装部材50は、フィルタエレメント10の回転に伴ってフィルタエレメント10の長さ方向に進行するホットホイールによって、フィルタエレメント10に融着されてもよい。包装部材50は、フィルタエレメント10に直接取り付けることができ、または包装部材50の隣接する巻き回の間に重なりがある場合、隣接する巻きを互いに直接取り付けることができる。
【0092】
[0106]以下の例は、本発明をさらに説明するが、もちろん、その範囲を限定するものとしては決して解釈されるべきではない。
【0093】
[0107]例1
この例は、本発明の一実施形態によるフィルタアセンブリを説明する。
【0094】
[0108]
図1Fおよび
図2を一般的な参照として使用すると、RFIDタグ900が熱かしめプロセスを介してエンドキャップ40の内面に取り付けられており、第1のアンテナ、第2のアンテナおよび第3のアンテナ(901,902,903)は、13.56MHz(波長約22.1m)またはその付近で動作するように調整され、回路基板上に銅トレースとして実装される。各アンテナ回路基板上の整合部品が、インピーダンス(約50オーム)および共振周波数の微調整を可能にする。RFIDリーダ集積回路は、第1のアンテナ901と同軸ケーブルで接続されている。第1のアンテナおよび第2のアンテナは各々、公称3.8mmギャップ(925)にわたってRFIDリーダからキャップアセンブリに信号を転送する電磁結合コイルの半分として機能する。第1のアンテナ901は、ハウジング本体575内にあり、ハウジング本体に対して静止している。第2のアンテナ902は、取り外し可能な第1のハウジングエンド本体510Bに取り付けられた取り外し可能なカバー510Aの一部である。
【0095】
[0109]RFID信号は、圧力グランドアセンブリ934を介して第3のアンテナ903に送られ、フィルタハウジングの高圧側への通過を可能にされる。第3のアンテナ903は、流体チャンバ内に配置され、フィルタエンドキャップ40上に位置するRFIDタグ900に電磁的に結合される。第3のアンテナ903とRFIDタグ900との間の距離935は9.26mmである。
【0096】
[0110]例2
この例は、本発明の一実施形態による例示的なフィルタシステムの動作を説明しており、第1のフィルタアセンブリおよび第2のフィルタアセンブリを含み、第1のフィルタアセンブリは高圧線(一般的には約400バール以下の作動圧力)に配置され、(リサイクルされた流体の濾過のために利用される)第2のフィルタアセンブリは、低圧(戻り)線(一般的には約20バール以下の作動圧力)に配置される。いくつかの実施形態では、清浄な流体がリザーバに戻されることを確実にするために、液圧回路の低圧側部分に配置された第2のフィルタアセンブリの使用が望ましい場合がある。
【0097】
[0111]一般的には、エンドユーザは、様々な目標パラメータを含む、システムでの使用のためのエンドユーザプロセス(または「顧客プロセス」)を定義し、パラメータは、フィルタリングされる流体、例えば、液圧流体、潤滑流体等に応じて異なり得る。例えば、プロセスは、フィルタ耐用時間(作動時間)、差圧、水侵入、流体状態(例えば、汚染、希釈、酸化、添加剤枯渇、ならびに/または微粒子の存在、流体温度、流体粘度、流体密度、流体誘電体、および流速)を定義することができる。いくつかの実施形態では、フィルタエレメント性能設定点および/または動作限界が記憶され、監視には、1つまたは複数の記憶された性能設定点および/または動作限界を超過したか否かの判定が含まれる。
【0098】
[0112]一般的には、顧客プロセスは、供給ポンプによって生成される液圧エネルギーを、液圧シリンダ、液圧モータなどのアクチュエータおよびエフェクタを介して別の形態の仕事(力/圧力、回転または直線運動など)に変換すること、または、潤滑システムの場合は、ギヤボックスのような回転機械を通じて潤滑剤を循環させることによって、または冷却剤として顧客プロセスに変換することを含む。必要に応じて、顧客プロセスを複数回複製することができ、各々が独自のバルブ、アクチュエータ、機械などを用いる。
【0099】
[0113]
図6Aを一般的な参照として使用すると、システム2000は、上述のような第1のフィルタアセンブリおよび第2のフィルタアセンブリを含み、一方のアセンブリ1000は戻り線フィルタノード(低圧側/戻り線フィルタアセンブリ)として構成され、他方のアセンブリ1000’は高圧フィルタノードとして構成される。この例では、第1のフィルタアセンブリおよび第2のフィルタアセンブリは、例1に記載されたように構成され、第2のアセンブリ内のラベル付き構成要素は、それらのラベルの一部として「’」を含む(例えば1100’)。
【0100】
[0114]図示されたシステムはさらに、データを自動的に収集し、データ(例えば流体
の状態が良好かどうか)をWiFiゲートウェイ3000(あるネットワークと別のネットワークとの間、例えば2つの通信周波数の間のブリッジとして機能する)に無線で報告し、水センサ2551および流体特性センサ(例えば、流体密度センサ)2552とインターフェースすることができる電子機器ボックスセンサを含むセンサノード2500を含み、センサは好ましくはセンサマニホルド2550に取り付けられており、センサノードは、センサ2551,2552を含むセンサマニホルド2550から約3メートル以内で、システムの低圧側(供給ポンプの上流)に配置されている。
【0101】
[0115]この例では、センサノードは、6導線ケーブルを使用して半二重RS−485インターフェースを介して水センサに電気的に接続されており、4導線ケーブルを使用して、CANバスインターフェースを介して流体特性センサに電気的に接続されている。
【0102】
[0116]センサノードは、2導線ケーブルを使用して24V DC電源に接続されている。
【0103】
[0117]フィルタアセンブリ1000,1000’は各々、差圧測定値をWiFiに無線で報告する電子機器ボックスを含むRFID信号発生器/コントローラ910,910’を含む。RFID信号発生器/コントローラ910,910’は、差圧センサ1100,1100’の上方のフィルタハウジングの側に取り付けられ、RFID信号発生器/コントローラ910,910’は、6導線ケーブルを使用して、半二重RS−485インターフェースを介してそれぞれの差圧センサ1100、1100’に電気的に接続される。
【0104】
[0118]本発明の一実施形態によるシステムの動作の一般的概要は以下の通りである。
【0105】
[0119]流体が、高圧側のリザーバ2100からポンプ2200によってセンサノード2500を通じて圧送され、流体は第1のフィルタアセンブリ1000’を通過し、そこで流体が濾過される。RFID信号発生器/コントローラ910’は、ゲートウェイ3000を介して流体およびフィルタ状態をクラウドに無線で報告するとともに、その電子表示システム(LED)上に、設置されている取り外し可能フィルタを介して流体の濾過とともにその現在の状態を示し(赤色LEDはフィルタ変更が現在必要であることを示す。黄色LEDはフィルタの寿命が近づいており、すぐに変更するべきであることを示す。緑色LEDはフィルタが正常であることを示す)、センサノードはゲートウェイ3000を介して詳細な流体状態をクラウドに報告する。
【0106】
[0120]フィルタおよびノードによって受信されたデータは、ゲートウェイを介してクラウドベースのソフトウェアアプリケーションに送信され、アプリケーションのアルゴリズムがデータを処理し、異常なフィルタおよび/または流体
の状態が存在するか否かを判定する。監視されているフィルタおよび流体
の状態が切迫しているまたは許容できないレベル(例えば、仕様外)である場合、警報が生成され、緑色から黄色または赤色へのLED色の変化を含み得る通知が送信される。
【0107】
[0121]流体をリサイクルするために、流体は第2のフィルタアセンブリ1000を通過し、RFID信号発生器/コントローラ910は、ゲートウェイを介してクラウドに流体およびフィルタ状態を無線で報告するとともに、その電子表示システム(LED)上に、設置されている取り外し可能なフィルタを介して流体の濾過とともに、その現在の状態を表示する。
【0108】
[0122]流体は、第2のフィルタアセンブリ1000からリザーバ2100に戻り、サイクルを繰り返す。
【0109】
[0123]外部では、オペレータ、技術者、および/または顧客(例えば)が、インターネット対応デバイス3100(コンピュータ、タブレット、スマートフォンなど)を使用してクラウドに接続し、フィルタアセンブリおよびセンサノードによって生成されるレポートを見ることができる。オペレータ、技術者および/または顧客はまた、現在の性能について、フィルタアセンブリ上のインジケータを視覚的に検査することもできる。
【0110】
[0124]例3
この例は、フィルタアセンブリを含む、本発明の一実施形態による例示的なフィルタシステムの動作を説明する。このシステムには、リザーバ、ポンプ、センサノード、流量計、圧力ゲージ、およびWiFiゲートウェイも含まれる。
【0111】
[0125]この例では、フィルタアセンブリは例1に記載のように構成される。RFIDタグは、フィルタエレメント部品番号をプログラムされている。
【0112】
[0126]システムはさらに、データを自動的に収集し、データ(例えば流体
の状態が良好かどうか)をWiFiゲートウェイ(あるネットワークと別のネットワークとの間、例えば2つの通信周波数の間のブリッジとして機能する)に無線で報告し、流体特性センサとインターフェースすることができる電子機器ボックスセンサを含むセンサノードを含み、センサはセンサマニホルドに取り付けられており、センサノードは、供給ポンプの下流に配置されている。
【0113】
[0127]この例では、センサノードは、4導線ケーブルを使用して、CANバスインターフェースを介して流体特性センサに電気的に接続されている。センサノードは、2導線ケーブルを使用して24V DC電源に接続されている。
【0114】
[0128]フィルタアセンブリは、差圧測定値をWiFiに無線で報告する電子機器ボックスを含むRFID信号発生器/コントローラを含む。RFID信号発生器/コントローラは、差圧センサの上方のフィルタハウジングの側に取り付けられ、RFID信号発生器/コントローラは、6導線ケーブルを使用して、半二重RS−485インターフェースを介して差圧センサに電気的に接続される。
【0115】
[0129]大気圧またはそれに近い圧力で貯蔵されている液圧オイル(Mobil DTE24)が、ポンプによってリザーバから圧送され、流体はフィルタアセンブリおよびセンサノードを通過する。流速は、ポンプの速度を変えることによって制御され、流速は、フィルタアセンブリの下流に配置された流速計から読み取られる。フィルタアセンブリの上流および下流に取り付けられた圧力ゲージが、差圧の目視確認を可能にする。RFID信号発生器/コントローラは、ゲートウェイを介してクラウドに流体およびフィルタ状態を無線で報告し、センサノードはゲートウェイを介して詳細な流体状態をクラウドに報告する。
【0116】
[0130]試験は、約2GPMから約10GPMまで変化する流速、約20PSIGから約100PSIGの供給圧で実施される。
【0117】
[0131]フィルタエレメント上のRFIDタグから読み取られたデータは、試験を通して一貫しており、流体特性センサおよび差圧センサからのデータは正確に報告され、オイルの期待値と一致する。データは、エンドユーザによってラップトップまたはスマートデバイスからアクセス可能である。
【0118】
[0132]例4
図6Cに略示すように、この例は、フィルタアセンブリを含む、本発明の一実施形態による例示的なフィルタシステムの動作を説明する。
【0119】
[0133]この例では、フィルタアセンブリは例1に記載のように構成される。RFIDタグは、フィルタエレメント部品番号をプログラムされている。
【0120】
[0134]暗室で大気圧またはそれに近い圧力で貯蔵されている市販の液圧オイルが、ポンプによってリザーバから圧送され、20gpmの流速で約3000psig(207bar)に加圧された流体が、フィルタアセンブリおよびセンサノードを通過する。
【0121】
[0135]最大作動システム圧力は、バイパス調整器のような圧力調整デバイスによって設定される。フィルタハウジングアセンブリがポンプの下流で、高圧側に設置されている。フィルタハウジングアセンブリは、フィルタエレメント、フィルタバイパスバルブ、フィルタエレメント差圧トランスデューサ、フィルタエレメントRFIDリーダ、関連する電子機器、無線通信、および360度から視認可能な照明される視覚インジケータ/ビーコンを含む。
【0122】
[0136]電子機器は、汚染粒子または摩耗屑が取り込まれるために時間の経過とともに増加し、フィルタエレメント上のRFIDタグを介して正しいエレメント部品番号が設置されていることを検証する、フィルタエレメントの差圧を監視する。電子機器はまた、センサデータをゲートウェイに送信する無線通信を含み、ゲートウェイはセンサデータをクラウドに送信する。
【0123】
[0137]バイパスバルブは、フィルタの損傷を防止し、エレメントが汚染物質で詰まることで流れが閉塞することを防止するために、フィルタ膜にわたる最大差圧が制限されるように、フィルタハウジングに含まれる。バイパスバルブは、65psid(4.5バード)で開くように設定されている。適切なフィルタ寿命があり、フィルタエレメントの差圧がバイパスバルブ設定(約52psid)の約80%を下回る通常の動作状態では、視覚インジケータ/ビーコンに緑色LEDが点灯する。
【0124】
[0138]フィルタエレメントの実際の使用寿命が終わりに近づく点までフィルタに負荷がかかり、差圧がバイパスバルブ設定の約80%を超えると、視覚インジケータ/ビーコンには黄色LEDが点灯する。通常、メンテナンス監督者または技術者であるエンドユーザはまた、インターネット対応デバイス上で通知を受け取る。この時点で、エンドユーザは、近い将来、同じ部品番号の新しい部品にフィルタエレメントを交換すべきであることを理解するはずである。しかしながら、フィルタエレメントが点検整備されておらず、フィルタ差圧が、この場合は65psidであるバイパスバルブが開放点に近づいている点まで増加し続けている場合には、視覚インジケータ/ビーコンは赤色LEDを点灯し、警告通知がエンドユーザのデバイスに送信される。
【0125】
[0139]一般に約1バールである低圧戻り線の顧客プロセスの下流には、センサマニホルドおよび関連する電子機器および通信モジュールが設置される。センサノード通信モジュールは、フィルタハウジングと同じ方法で、データをゲートウェイに、最終的にはクラウドに無線で送信する。顧客プロセスから戻された液圧流体流は、流体特性センサ(および随意選択的に溶存水センサ)を通り過ぎるか、または通過する。センサは、
流体の臨界状態パラメータを連続的に監視し、これらのパラメータが液圧流体の限界に近づいているか、または限界を超えている場合、または、例えば、上流プロセスまたは漏れている熱交換器からの水の浸入などのプロセス不調が発生した場合、エンドユーザに警告する。流体状態の限界に近づいている場合または超過している場合、前述のフィルタ状態通知と同じ方法で、エンドユーザの選択したデバイスに通知が送信される。
【0126】
[0140]本明細書中に引用された刊行物、特許出願および特許を含むすべての参考文献は、各参考文献が個々にかつ具体的に、参照により組み入れられると示され、その全体が本明細書に記載されているのと同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
【0127】
[0141](特に添付の特許請求の範囲の文脈において)本発明を説明する文脈における用語「a」および「an」および「the」および「少なくとも1つの」および同様の指示対象の使用は、本明細書中に別段の指示がない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、単数および複数形の両方をカバーするように解釈される。「少なくとも1つ」という用語に続く1つまたは複数の項目のリスト(例えば、「AおよびBの少なくとも1つ」)の使用は、本明細書中に別段の指示がない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、リストされた項目から選択された1つの項目(AまたはB)、または、リストされた項目の2つ以上の任意の組合せ(AおよびB)を意味すると解釈されるべきである「備える」、「有する」、「含む」および「含有する」という用語は、別段の記載がない限り、制限のない用語(すなわち、「含むが、これに限定されない」を意味する)として解釈されるべきである。本明細書における値の範囲の記載は、本明細書中で別段の指示がない限り、範囲内の各別個の値を個々に参照する簡略方法として役立つことを意図しており、各個別の値は本明細書に個別に記載されているかのように、本明細書に組み込まれる。本明細書中に記載されるすべての方法は、本明細書中で他に指示されない限り、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、任意の適切な順序で実施され得る。本明細書で提供されるあらゆる例、または例示的な文言(例えば、「〜など」)の使用は、単に本発明をよりよく示すことを意図しており、別段の請求がない限り、本発明の範囲を限定するものではない。本明細書中のいかなる文言も、本発明の実践に不可欠な非請求の要素を示すものとして解釈されるべきではない。
【0128】
[0142]本発明を実施するために本発明者らに知られている最良の形態を含む、本発明の好ましい実施形態を本明細書に記載する。これらの好ましい実施形態の変形形態は、前述の説明を読むことにより当業者には明らかになるであろう。本発明者らは、当業者がこのような変形を必要に応じて使用することを期待しており、本発明者らは本発明が本明細書に具体的に記載されたものとは別の方法で実施されることを意図する。したがって、本発明は、適用法によって許容されるように、添付の特許請求の範囲に記載された主題のすべての改変および均等物を含む。さらに、本明細書中で他に指示されない限り、または文脈によって明らかに否定されない限り、それらのすべての可能な変形における上記の要素の任意の組合せが本発明に包含される。