(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を用いて本発明の文書管理システム(ファイル管理システムともいう)で、文書をチェックイン、チェックアウトする方法について説明をしていく。
図1は、本発明の文書管理システムの構成を概略的に示す図である。
【0013】
なお、本実施形態で用いるチェックアウトとは、ファイルにロックをかけてチェックアウトしたユーザがそのファイルをチェックインするまで他の人が編集できないようになることであり、チェックインとは、ファイルのロックを解除して、他のユーザがそのファイルを編集できるようにすることである。
【0014】
本発明の文書管理システムは、画像処理装置としての複合機100、認証サーバ104、文書管理サーバ103、ウェブアプリケーションサーバ102およびクライアント端末105がローカルエリアネットワーク(LAN)上で相互に通信可能な状態でスタンバイしている。複合機100には、カードリーダ101が接続されている。
【0015】
本発明の文書管理システムにおいて、複合機100は、文書管理サーバ103へ文書データをアップロードおよび、チェックアウト状態の電子データをチェックインするためのスキャン、文書管理サーバ103から取得した文書データのチェックアウトおよび印刷を実行する。
認証サーバ104は、本発明の文書管理システムにログインするための認証データベースを記憶し、複合機100にログインするユーザの認証を実行する。
【0016】
文書管理サーバ103は、例えば、米国Microsoft社のMOSS(Microsoft Office Share Point Server)(登録商標)に代表される組織内の情報を体系化し、集計の作業が1カ所のウェブベースのアプリケーションに集約され、組織のデータ分析を実現するエンタープライズもしくは部門ユースのサーバである。
【0017】
なお、認証サーバ104、文書管理サーバ103、ウェブアプリケーションサーバ102は、本図では独立した筐体で構成されているが、これらの機能を備える一つのサーバ(管理装置)として構成することも可能である。
【0018】
次に、
図2を用いて、
図1に示した認証サーバ104、文書管理サーバ103、ウェブアプリケーションサーバ102に適用可能なサーバ各々のハードウェア構成について説明する。なお、クライアント端末105も同様の構成とする。
図2は、
図1に示した管理サーバとしての認証サーバ104、文書管理サーバ103、ウェブアプリケーションサーバ102に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0019】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0020】
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0021】
また、205は入力コントローラで、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。なお、
図2では、CRT210と記載しているが、表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0022】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム,各種のアプリケーション,フォントデータ,ユーザファイル,編集ファイル,各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0023】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、
図1に示したLAN110)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0024】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0025】
本発明を実現するための
図5〜
図7の複合機100、認証サーバ104、文書管理サーバ103、ウェブアプリケーションサーバ102で実行されるフローチャートで後述する各ステップの処理は、コンピュータで読み取り実行可能なプログラムにより実行され、そのプログラムは外部メモリ211に記録されている。そして、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0026】
次に、
図3を用いて、
図1に示した複合機100のハードウェア構成について説明する。
図3は、
図1に示した複合機100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0027】
図3において、316はコントローラユニットで、画像入力デバイスとして機能するスキャナ314や、画像出力デバイスとして機能するプリンタ部312と接続する一方、LAN(例えば、
図1に示したLAN110)や公衆回線(WAN)(例えば、PSTNまたはISDN等)と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
【0028】
コントローラユニット316において、301はCPUで、システム全体を制御するプロセッサである。302はRAMで、CPU301が動作するためのシステムワークメモリであり、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリでもある。
【0029】
303はROMで、システムのブートプログラムや各種制御プログラムが格納されている。304はハードディスクドライブ(HDD)で、システムを制御するための各種プログラム,画像データ等を格納する。
【0030】
307は操作部インターフェイス(操作部I/F)で、操作部(キーボード)308とのインターフェイス部である。また、操作部I/F307は、操作部308から入力したキー情報(例えば、スタートボタンの押下)をCPU301に伝える役割をする。
【0031】
305はネットワークインターフェイス(NetworkI/F)で、ネットワーク(LAN)600に接続し、データの入出力を行う。306はモデム(MODEM)で、公衆回線に接続し、FAXの送受信等のデータの入出力を行う。
【0032】
318は外部インターフェイス(外部I/F)で、USB、IEEE1394,プリンタポート,RS−232C等の外部入力を受け付けるI/F部であり、本実施形態においては認証で必要となる携帯端末のICカード(記録媒体)の読み取り用のカードリーダ101が外部I/F部318に接続されている。そして、CPU301は、この外部I/F318を介してカードリーダ101による携帯端末のICカードからの情報読み取りを制御し、該携帯端末のICカードから読み取られた情報を取得可能である。以上のデバイスがシステムバス309上に配置される。
【0033】
320はイメージバスインターフェイス(IMAGEBUS I/F)であり、システムバス309と画像データを高速で転送する画像バス315とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス315は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像バス315上には以下のデバイスが配置される。
【0034】
310はラスタイメージプロセッサ(RIP)で、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。311はプリンタインターフェイス(プリンタI/F)で、プリンタ部312とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。また、313はスキャナインターフェイス(スキャナI/F)で、スキャナ314とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0035】
317は画像処理部で、入力画像データに対し補正、加工、編集を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。また、これに加えて、画像処理部317は、画像データの回転や、多値画像データに対してはJPEG、2値画像データはJBIG、MMR、MH等の圧縮伸張処理を行う。そして、この画像処理部317は、スキャナ部314を駆動して画像読み取りされた画像データを画像処理して、ファイル出力可能な形式(例えば、PDF形式ファイル)に変換し、CPU301と連携して、ネットワークI/F305を介して、外部装置に画像データのファイルを送信することができる。
【0036】
スキャナ部314は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサで走査することで、ラスタイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットし、装置使用者が操作部308から読み取り起動指示することにより、CPU301がスキャナ314に指示を与え、フィーダは原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
【0037】
プリンタ部312は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、CPU301からの指示によって開始する。なお、プリンタ部312には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセットがある。
【0038】
操作部308は、LCD表示部を有し、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報を操作部I/F307を介してCPU301に伝える。また、操作部308は、各種操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等を備える。
【0039】
尚、表示部はプリンタによって表示性能が異なり、タッチパネルを介して操作をできるプリンタ、単に液晶画面を備え文字列を表示(印刷状態や印刷している文書名の表示)させるだけのプリンタによって本発明は構成されている。
【0040】
ここで、操作部308のスタートキーは、原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキーの中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、その色によってスタートキーが使える状態にあるかどうかを示す。また、操作部308のストップキーは、稼働中の動作を止める働きをする。また、操作部308のIDキーは、使用者のユーザIDを入力する時に用いる。リセットキーは、操作部からの設定を初期化する時に用いる。
【0041】
カードリーダ101は、CPU301からの制御により、携帯端末内に備えられたICカードに記憶されている情報を読み取り、該読み取った情報を外部I/F318を介してCPU301へ通知する。
【0042】
以上のような構成によって、複合100は、スキャナ314から読み込んだ画像データをLAN110上に送信したり、LAN110から受信した印刷データをプリンタ部312により印刷出力することができる。
【0043】
また、スキャナ314から読み込んだ画像データをモデム306により、公衆回線上にFAX送信したり、公衆回線からFAX受信した画像データをプリンタ部312により出力することできる。
【0044】
次に、
図4を用いて、本発明の文書管理システムの各装置に関するソフトウェアを用いた機能構成について説明する。
図4は、本発明の文書管理システムに必要な各装置の機能構成を概略的に示す図である。また、基本的な機能構成について説明する。
なお、
図4においては、文書管理システムとしての、画像処理装置とファイルを管理する管理装置とを含むファイル管理システムとして説明する。
【0045】
ファイル選択部401は、編集する第1のファイルを選択する機能部
ユーザ選択部402は、前記第1のファイルを編集する複数のユーザを選択するユーザ機能部である。
指定部403は、前記選択されたユーザが編集する前記第1のファイルにおける位置を指定する機能部である。
チェックアウト指示部404は、選択されたユーザで前記第1のファイルを編集するべく、チェックアウト指示を受け付ける機能部である。
【0046】
送信制御部405は、前記第1のファイルのファイル識別情報と、前記複数のユーザと、前記第1のファイルにおける位置情報とを含むチェックアウト要求を送信する機能部である。
【0047】
受信制御部406は、前記第1のファイルのファイル識別情報と、前記複数のユーザと、前記第1のファイルにおける位置情報とを含むチェックアウト要求を受信する機能部である。
生成部407は、前記位置情報に従って、前記ファイル識別情報に対応する第1のファイルから複数の第2のファイルを生成する機能部である。
チェックアウト部408は、前記複数のユーザを用いて、前記生成された複数の第2のファイルをチェックアウトする機能部。
【0048】
チェックイン部409は、前記受信したファイルを用いて、前記第2のファイルをチェックインする機能部である。また、第1のファイルをチェックインする機能部である。
【0049】
次に、
図5〜
図7を用いて、本実施形態の詳細な処理について説明する。なお、
図5〜
図7の各ステップは、各装置のCPUによって処理が実行される。
【0050】
まず
図5の文書の編集依頼に関するフローチャートについて説明する。なお、本実施形態で用いる文書データとしてのファイルは、クライアント端末105によって文書管理サーバに保存されたファイルである。そのため、本実施形態では、編集するためのファイルが予め文書管理サーバに保存されているものとして説明する。
【0051】
ステップS1000では、複合機100は、ウェブアプリケーションサーバ102から文書管理サーバで管理しているファイルの一覧画面を取得し、例えば、
図8の画面を表示部に表示する。
図8の画面で編集するファイルを選択し(801)、編集依頼ボタン802の押下を受け付ける。編集依頼ボタン802の押下の受付に従って、選択されたファイルの識別情報(ファイル名やファイルIDなど)を含む編集依頼をウェブアプリケーションサーバ102へ送信する。なお、本実施形態では、認証サーバによりユーザ認証がされ、認証されたユーザに対応するファイルの一覧が表示されている。そのため、この認証されたユーザ情報を元に、文書管理サーバへアクセスするものとする。
すなわち、ステップS1000は、編集する第1のファイルを選択するファイル選択処理に相当する。
【0052】
ステップS1010では、ファイルの識別情報を含む編集依頼を複合機100から受信する。ウェブアプリケーションサーバ102は、ファイルの識別情報を含むダウンロード要求を文書管理サーバ103へ送信する。
【0053】
ステップS1020では、ウェブアプリケーションサーバ102からダウンロード要求を受信すると、文書管理サーバ103は、ファイルの識別情報に従って、保存されているファイルを取得し、ファイルをウェブアプリケーションサーバ102に送信する。
【0054】
ステップS1030では、ファイルを受信して、ファイルの各ページを画像化して、サムネイル画像を生成する。なお、文書管理サーバ103でサムネイル画像を管理している場合には、文書管理サーバ103からサムネイル画像を取得してもよい。
【0055】
ステップS1040では、サムネイル画像、ファイルを編集可能なユーザ(対象者)を含む編集依頼画面を作成し、複合機100へ送信する。なお、ファイルを編集可能なユーザは、文書管理サーバ103から取得した情報であっても、ウェブアプリケーションサーバ102で管理しているユーザの情報であってもよい。
ステップS1050では、ウェブアプリケーションサーバ102から、
図9の編集依頼画面を受信し、編集依頼画面を表示部に表示する。
【0056】
ステップS1060では、1ファイルを複数人で編集するために、ユーザの操作に応じて、ファイルを分割する位置であるページ901の指定を受け付ける。なお、分割するページの指定は、ページ番号の直接入力であってもよい。
すなわち、ステップS1060は、選択されたユーザが編集する前記第1のファイルにおける位置を指定する指定処理に相当する。
【0057】
ステップS1070では、分割する単位ごとに編集を依頼するユーザ902の入力を受け付ける。ユーザの入力の際には、不図示のユーザ識別情報を含むユーザ一覧を表示して選択して入力させる。なお、入力したユーザへのメッセージの入力することも可能である。この場合、ユーザにメッセージを対応付けて管理し、後述のステップS1080でユーザ情報に対応付けて送信する。
すなわち、ステップS1070は、第1のファイルを編集する複数のユーザを選択するユーザ選択処理に相当する。
【0058】
ステップS1080では、チェックアウトボタン903の押下に応じて(複合機100にログインしている依頼者となるユーザでチェックアウト指示)、ステップS1060、ステップS1070で入力した情報をチェックアウト情報としてウェブアプリケーションサーバ102に送信する。チェックアウト情報は、ファイルの識別情報、ファイルの分割位置、分割したファイルの依頼先となるユーザ情報(ユーザ名等のユーザ識別情報)である。メッセージがある場合にはメッセージも含むものとする。なお、認証されたユーザ情報はウェブアプリケーションサーバ102で管理するセッションと対応付けて管理している構成や、ユーザ情報を複合機100で管理し、チェックアウト情報にユーザ情報を含めて送信する構成が考えられる。
すなわち、ステップS1080は、選択されたユーザで第1のファイルを編集するべく、チェックアウト指示を受け付けるチェックアウト指示処理に相当する。また、第1のファイルのファイル識別情報と、複数のユーザと、第1のファイルにおける位置情報とを含むチェックアウト要求を送信する送信制御処理に相当する。
【0059】
ステップS1090では、チェックアウト情報を受信して、ファイルの識別情報とユーザ識別情報を用いて、文書管理サーバ103で管理されているファイルに対して、チェックアウトしたユーザからしか編集や更新をさせないようにするためのチェックアウト要求を行う。
すなわち、ステップS1090は、第1のファイルのファイル識別情報と、複数のユーザと、第1のファイルにおける位置情報とを含むチェックアウト要求を受信する受信制御処理に相当する。また、
【0060】
ステップS1100では、チェックアウト要求に従って、ファイルの識別情報に対応するファイルを特定し、前記ユーザ識別情報(依頼者となるユーザ)でチェックアウトを行う。ファイルのチェックアウトの技術については周知技術のため、詳細な説明を省略する。
なお、ステップS1100は、第1のファイルをチェックアウト指示したユーザでチェックアウトするチェックアウト処理に相当する。
また、チェックアウトが完了した場合には、チェックアウトの完了通知をウェブアプリケーションサーバ102に送信する。
【0061】
ステップS1110では、チェックアウトの完了通知を受け取り、ステップS1030で受信したファイルと、ファイルの分割位置に従って、複数のファイルを生成する。そして複数のファイル(子ファイルともいう)を文書管理サーバ103へアップロード送信を行う。このアップロードする際にユーザは、編集依頼したユーザとするが、ウェブアプリケーションサーバ102で管理する管理者ユーザであってもよい。すなわちファイルを登録するユーザは誰であってもよい。
また、ステップS1110は、位置情報に従って、ファイル識別情報に対応する第1のファイルから複数の第2のファイルを生成する生成処理に相当する。
【0062】
ステップS1120では、複数のファイルを受信して、文書管理サーバ103へ登録する。登録した結果、登録したファイルの識別情報をウェブアプリケーションサーバ102へ送信する。
【0063】
ステップS1130では、受信したファイルの識別情報とステップS1090で受信した依頼先のユーザ識別情報を用いて、チェックアウト要求を行う。ステップS1140では、チェックアウト要求のあったファイルについてチェックアウトを実行する。なお、登録したファイルと依頼先のユーザ識別情報は、ウェブアプリケーションサーバ102で対応付けて管理されているため、どのファイルをどのユーザでチェックアウトするか指定可能である。例えば、ウェブアプリケーションサーバ102で分割したファイルを生成した際に、ウェブアプリケーションサーバ102で複数のファイルを依頼先のユーザ識別情報と対応付けて管理しておき、1ファイルずつファイルを文書管理サーバにアップロードし、その結果得られたファイル識別情報を用いて、登録したファイルを対応付けられた依頼先のユーザ識別情報でチェックアウトする。その後次のファイル(分割したファイル)を取得して、アップロードとチェックアウトを繰り返すことで、複数のファイルを依頼先のユーザ識別情報でチェックアウトすることができる。
すなわち、ステップS1140は、複数のユーザを用いて、生成された複数の第2のファイルをチェックアウトするチェックアウト処理に相当する。
【0064】
これにより、依頼先のユーザがファイルを更新することが可能となる。また、更新するファイルは分割されたファイルであるため、元のファイル(親ファイル)が直接更新されないため、不要にファイルが更新されることなく適切なファイル管理が可能となる。
【0065】
ここで、
図13を用いて、複数のファイル(子ファイル)が生成され、文書管理サーバ103へ登録され、チェックアウトがされた際の、ファイルの管理情報について説明する。なお、ファイルの管理情報は文書管理サーバ103の外部メモリに記憶されているものとする。
【0066】
1300が予め登録されている元のファイルであり、1310、1320が後から登録された複数のファイル(子ファイル)のデータである。子ファイルは親ファイルのファイルIDを記憶しており、また、複合機100で指定されたユーザでチェックアウトされている(チェックアウトユーザを記憶)。
【0067】
チェックアウト依頼したユーザをチェックアウトオーダユーザとして登録されている。さらに、分割したページの情報を管理し、ファイルのバージョンを管理している。
【0068】
また、チェックアウトユーザ=ファイルのオーナーユーザである。なお、本実施形態では、子ファイルは、それぞれabe、yamadaがチェックアウトユーザとなり、このユーザがチェックインすることができるようになっているが、依頼者であるfukudaもチェックインすることが可能であることはいうまでもない。さらに、1つの子ファイルに1人のユーザを設定させているが、これに限定されることはない。例えば、1ファイルに複数のユーザを設定させる構成であってもよい。
【0069】
ステップS1150では、チェックアウトの完了通知を受付、チェックアウトした依頼先のユーザへメール等を用いて、依頼があった旨を通知するなおチェックアウトの完了通知には、登録したチェックアウトユーザ識別情報が含まれ、このユーザ識別情報に従って、メールアドレスを特定して、メールを送信する。
【0070】
なお、本実施形態では、複数のファイルをアップロードした後、再度ウェブアプリケーションサーバからチェックアウト要求をする構成としたが、ファイルのアップロードとともにチェックアウトすることが可能な場合には、ファイルのアップロードとチェックアウトを同時に行ってもよい。
【0071】
次に、
図6を用いて、編集依頼されたユーザによる編集対応処理について説明する。
図6は、編集依頼されたユーザによる編集対応処理に関するフローチャートである。
【0072】
ステップS2000では、ウェブアプリケーションサーバ102にログインし、ログインしたユーザに対応するファイルの一覧画面を要求する。
ステップS2010では、ログインしたユーザに対応するファイルの一覧を取得する。ログインユーザがオーナーユーザである、ファイルを特定し、ファイル一覧を生成するものとする。より詳細には、文書管理サーバ103にユーザ識別情報を送信して、ファイルの管理情報を取得して一覧を生成する。なお、文書管理サーバ103と同期し、ファイル管理情報をウェブアプリケーションサーバ102で保持し、ウェブアプリケーションサーバ102でファイルを特定するようにしてもよい。
【0073】
ステップS2020では、取得したファイル一覧のうち、チェックアウトオーダユーザの情報に従って、ログインユーザ自身でチェックアウトしたファイルか否かを判定する。なお、チェックアウトオーダユーザがNULLの場合には、ログインユーザ自身でチェックアウトしたファイルと判定される。チェックアウトオーダユーザがNULLでなく、ログインユーザ自身と異なるユーザである場合には、ログインユーザ自身でチェックアウトしていないファイルと判定される。
【0074】
ステップS2030では、ログインユーザ自身でチェックアウトしていないファイルが選ばれた場合には、チェックアウトの破棄ができないようにチェックアウト破棄ボタン1001を無効化する制御情報を埋め込んだファイル一覧画面を生成する。そして生成されたファイル一覧画面を複合機100へ送信する。
【0075】
ステップS2040では、ファイル一覧画面を受信して、ファイル一覧画面を複合機100の表示部に表示する。表示部に表示されたファイル一覧画面の例が、
図10である。なお、他のユーザにチェックアウトされたファイルは1002のように、他のファイルと識別可能に表示される。この識別表示についても、ステップS2030でファイル一覧画面を生成する際に、付与される。
【0076】
ステップS2050では、ユーザの操作に応じて指定されたファイルがチェックアウト可能か否かを判定する。チェックアウト破棄不可能なファイルと判断された場合には、ステップS2070で、チェックアウト破棄ボタン1001をグレーアウト制御する。また、編集依頼ボタン(チェックアウトするためのボタン)についても、あわせてグレーアウト制御する。また、チェックアウト破棄不可能なファイルが選択されていない場合には、ボタンの制御をしないで、ステップS2060へ処理を移す。
【0077】
ステップS2060では、ファイルを選択して、印刷ボタン1003が押下されたことを検知すると選択されたファイルのファイル識別情報を含む印刷要求をウェブアプリケーションサーバ102に送信する。
ステップS2080では、印刷要求を受信し、文書管理サーバ103へファイル識別情報に対応するファイルのダウンロード要求を送信する。
ステップS2090では、ダウンロード要求を受信し、ウェブアプリケーションサーバ102へファイル識別情報に対応するファイルを送信する。
【0078】
ステップS2100では、文書管理サーバ103からファイルを受信し、印刷要求のあった複合機100へプリンタドライバ等を用いて、印刷データを送信して印刷を実行する。なお印刷の際には、印刷要求の際に、通信プロトコルで取得できる複合機100のIPアドレスを出力先として、印刷を実行するものとする。なお、印刷方法については一例であり他の方法で印刷を実行する形態であってもよい。また、複合機100へ送信されるデータは、ファイルからページ記述言語に変換されて送信されることを想定しているが、PDFファイルのように、複合機100がファイルを受け取って印刷できる場合には、ウェブアプリケーションサーバ102でページ記述言語に変換せずに印刷を実行することも可能である。ここでは、複合機100に送信するデータを印刷データと記載して説明する。
【0079】
ステップS2110では、印刷データを受信して、プリンタ350より出力する。出力した紙を用いて、ユーザが内容確認、手書き等で修正を実施した後、ステップS2120の処理がなされる。
【0080】
ステップS2120では、
図10のファイル一覧画面を表示し、チェックインするファイルの指定を受け付ける。そして、チェックインボタン1004の押下を検知するすると、スキャン要求がウェブアプリケーションサーバ102へ送信される。なお、本実施形態では、ウェブシステムの仕組みを用いているため、
図10を複合機100が備えるブラウザを用いて表示している。そのため、ブラウザの画面上でボタンを押下した場合には、ボタンに対応する要求がウェブアプリケーションサーバ102へ送信される構成となっている。
すなわち、ステップS2120は、第2のファイルのチェックアウトしたユーザにより、チェックイン指示を受け付けるチェックイン指示処理に相当する。
【0081】
ステップS2130では、スキャン要求を受信すると、要求のあった複合機100に対して、スキャン指示(命令)を発行する。ステップS2140では、ウェブアプリケーションからスキャン命令を受信すると、複合機100に備えてあるスキャナを制御して、フィーダー等に積載されている原稿の読み取りを実行する。そして、読み取りの結果生成されるスキャンファイルをウェブアプリケーションサーバ102へ送信する。スキャンファイル送信の際には、FTPやSMBを用いて送信する。生成されたスキャンファイルにはファイル識別情報が付与されており、このファイル識別情報を用いて、後述のファイルのチェックインを実行する。
すなわち、ステップS2140は、第2のファイルをチェックインするべく、スキャンにより得られたファイルを送信する送信制御処理に相当する。
【0082】
ステップS2150では、スキャンファイルを受信して、スキャンファイルのファイル識別情報に従って、文書管理サーバ103のチェックアウトされているファイルに対するチェックイン要求を行う。チェックイン要求の際には、スキャンファイルも送信する。すなわち、スキャンによって得られたファイルを受信する受信制御処理に相当する。
【0083】
ステップS2160では、ウェブアプリケーションサーバ102からのチェックイン要求に従って、チェックインするファイルを特定する。特定されたファイルを受信したスキャンファイルで置き換える(更新する)。チェックインがされると、ファイル管理情報も更新される。なお、ファイルの置き換えた際に、チェックイン前のファイル(子ファイル)と、チェックインする際のスキャンファイルはそれぞれ文書管理サーバ103で記憶、管理されるものとする。
すなわち、ステップS2160は、受信したファイルを用いて、第2のファイルをチェックインするチェックイン処理に相当する。
なお、チェックインした場合のファイルの管理情報について、
図14を用いて説明する。
【0084】
図14の1400のファイルがチェックインされた場合の例を示す図である。1400は、チェックインされチェックアウトが解除されたため、チェックアウトユーザはNULLとなる。そして、チェックインによりファイルが更新されたため、バージョン情報が、1.0から1.1に変更される。また、最後にチェックインしたユーザ情報も記憶する(例えば、Yamada)
【0085】
ステップS2170では、チェックイン完了の通知を文書管理サーバ103から受け、通知には、チェックアウトオーダーユーザのユーザ識別情報が含まれており、このユーザ識別情報に対応するメールアドレスを用いて編集依頼をしたユーザに、編集依頼をしたユーザの編集が完了した旨(チェックインが完了した旨)のメールを送信する。通知にはチェックインしたユーザのユーザ識別情報を含み、誰がチェックインしたかを通知するようにしてもよい。
【0086】
次に、
図7を用いて、編集依頼者のチェックイン処理について説明する。
【0087】
ステップS3000では、複合機100は、ウェブアプリケーションサーバ102から文書管理サーバで管理しているファイルの一覧画面(ログインしたユーザ(編集依頼者)が操作可能なファイルの一覧)の取得要求をウェブアプリケーションサーバ102へ送信する。
【0088】
ステップS3010では、複合機100から取得要求を受信し、編集依頼者の操作、参照可能なファイルの一覧を取得する。ファイルの一覧はファイルの管理情報に従って取得する。
【0089】
ステップS3020では、ファイルの一覧のうち、親ファイルを特定する。
図14の管理情報を例にとると、PatentIDを有していないファイルである1410が親ファイルとして特定される。また、親ファイルのDocID(ファイル識別情報)をPatentIDとして有するファイルを子ファイルとして特定する
【0090】
ステップS3030では、特定した子ファイルがすべてチェックインされているか、すなわち編集が完了しているかを判定し、すべての子ファイルが編集完了している場合には、ステップS3040へ処理を移す。すべての子ファイルが編集完了していない場合には、ステップS3050へ処理を移す。
すなわち、ステップS3030は、複数の第2のファイルがすべてチェックインされたか否かを判定する判定処理に相当する。
【0091】
ステップS3040では、親ファイルが選択された場合に編集されたファイルで登録可能にするように、登録ボタン1101を有効化する制御情報を生成する。
【0092】
ステップS3050では、登録ボタン1101を有効化する制御情報を含むファイル一覧画面を生成する。また、すべての子ファイルが編集完了していない場合には、登録ボタン1101を有効化しないようにする制御情報を含む画面を生成する。また、子ファイルのうち、チェックインがされたファイルについては、完了を示すステータス1102を付与し、チェックインがされていないファイルについては、編集中を示すステータス1103を付与する。この完了か編集中かは、ファイルの管理情報のLastCheckInUserや、CheckOutUserの値を判定することで決定することができる。
【0093】
そして、ステップS3050では、ファイル一覧画面を複合機100へ送信する。ステップS3060では、ファイル一覧画面を受信し、複合機100の表示部に表示する。ファイル一覧画面の表示例は、
図11である。
【0094】
図11を用いて、画面の制御を説明する。すべての子ファイルがチェックイン済み(編集完了)である場合には、親ファイルを指定すると、登録ボタン1101が有効化され、ボタンが押下可能な状態となる。また、編集中の子ファイルが選択された場合には、編集依頼解除ボタン1104が押下可能な状態となり、編集依頼を解除する要求をウェブアプリケーションサーバ102へ送信することができる。また編集完了された子ファイルが選択された場合には、差し戻しボタン1105が押下可能な状態となり、再度編集させるためにチェックアウト要求がウェブアプリケーションに送信される。
すなわち、ステップS3060は、第1のファイルと第2のファイルを対応付けて表示し、当該第1のファイルと第2のファイルのチェックアウト・チェックイン状態を表示する表示処理に相当する。
【0095】
本実施形態では、複合機100で
図11の画面を表示して、処理を行うようにしたが、クライアント端末105に
図11の画面を表示して処理を行うようにしてもよい。
【0096】
ステップS3070では、チェックインがされた子ファイルが選択され、プレビュー指示(不図示)があった場合には、ウェブアプリケーションサーバ102に対して、対象の子ファイルのファイル識別情報を送信する。ウェブアプリケーションサーバ102は、文書管理サーバ103から編集前の子ファイルと、編集後の子ファイルを取得し、ファイルのサムネイルを作成し、複合機100へ送信する。複合機100では、編集前のファイルと編集後のファイルを比較可能に並べて表示する。なお、この対比表示は、OCR等を用いて、編集前のファイルと編集後のファイルで異なる箇所を特定し、差分がある箇所を対比表示するようにしてもよい。
【0097】
ステップS3090では、すべての子ファイルが編集完了されている場合であって、親ファイルが選択され、ユーザの操作に応じて登録ボタン1101が押下されたことを検知すると、親ファイルのファイル識別情報を含む登録要求をウェブアプリケーションサーバ102へ送信する。
【0098】
ステップS3100では、登録要求を受信し、文書管理サーバ103へ編集後の子ファイルのダウンロード要求を送信する。ステップS3110では、ダウンロード要求を受信すると、親ファイルのファイル識別情報に従って、編集後の子ファイルを取得し、ウェブアプリケーションサーバ102へ子ファイルを送信する。
【0099】
ステップS3120では、文書管理サーバ103から子ファイルを受信し、ファイルの分割した際の順で子ファイルを結合し、チェックインするファイルを生成する。なお、親ファイルの一部のページだけを子ファイルとして編集した場合には、親ファイルも子ファイルに合わせてダウンロードし、親ファイルで編集依頼したページの箇所のみを子ファイルを用いて更新する。
すなわち、ステップS3120は、チェックインされた複数の第2のファイルを結合した結合ファイルを生成する生成処理に相当する。
【0100】
ステップS3130では、ステップS3120で生成したファイルを含むチェックイン要求を文書管理サーバ103へ送信する。この時チェックインするファイルの識別情報もあわせて送られるものとする。ファイルの識別情報はファイル名に含む構成であってもよい。
【0101】
ステップS3140では、チェックイン要求を受信して、ファイル識別情報に対応する、チェックアウトされている親ファイルに対してチェックインがされる。このチェックインにより結合されたファイルに置き換えられる。またファイルの管理情報も更新される。例えば、
図15のように、子ファイルのファイル管理情報が削除され、親ファイルのファイル管理情報が保持される。また、ファイルのバージョンも1.0から1.1に更新される。
また、ステップS3140では、チェックインが完了すると、チェックインの完了通知をするとともに、チェックインがされたファイルを含むファイル一覧をウェブアプリケーションサーバ102へ送信する。ウェブアプリケーションサーバ102は、受信したファイル一覧に従って、チェックインが完了したファイルを含むファイル一覧の画面を複合機100へ送信する。複合機100で表示した画面の例が
図12である。なお、
図12の1201が編集された子ファイルを用いて、親ファイルがチェックインされた場合の一例である。
図12は、第1のファイルのチェックインがされた場合に、分割によって生成された第2のファイルを表示することなく、更新された第1のファイルを表示している。
すなわち、ステップS3140は、結合されたファイルを用いて、第1のファイルをチェックインするチェックイン処理に相当する。また、チェックイン処理は、複数の第2のファイルがすべてチェックインされたと判定される場合に、結合ファイルを生成し、結合ファイルを用いて第1のファイルをチェックインする処理である。
【0102】
以上、本実施形態について説明したが、本実施形態によれば、複数人による文書の更新を効率化することができる。
【0103】
特に1つのファイルを分けて、それぞれのファイルを、指定されたユーザでチェックアウトすることによって、他のユーザによるファイルの更新を容易にすることができる。
【0104】
また、分けられたファイルのチェックインにより更新されたファイルを用いて、親ファイルをチェックインすることができるので、編集依頼者の更新作業を効率化することができる。
【0105】
さらに、分けられたファイルに対して指定されたユーザでチェックアウトがされるため、編集依頼者がチェックアウトしたファイル(親となるファイル)を依頼先のユーザが直接更新することがなくなるため、不用意な操作によって、親となるファイルが置き換わることを防ぐことが可能となる。
【0106】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0107】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0108】
また、本発明におけるプログラムは、
図5〜
図7に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は
図5〜
図7の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは
図5〜
図7の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0109】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0110】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0111】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0112】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0113】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0114】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0115】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。