特許第6520311号(P6520311)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6520311情報処理装置、画像処理装置、制御方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6520311
(24)【登録日】2019年5月10日
(45)【発行日】2019年5月29日
(54)【発明の名称】情報処理装置、画像処理装置、制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20190520BHJP
【FI】
   G06F3/12 350
   G06F3/12 362
   G06F3/12 304
【請求項の数】9
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2015-72440(P2015-72440)
(22)【出願日】2015年3月31日
(65)【公開番号】特開2016-192125(P2016-192125A)
(43)【公開日】2016年11月10日
【審査請求日】2018年3月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】592135203
【氏名又は名称】キヤノンITソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100189751
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 友輔
(72)【発明者】
【氏名】福田 直之
【審査官】 征矢 崇
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−151977(JP,A)
【文献】 特開2014−078108(JP,A)
【文献】 特開2010−072887(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/011435(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/12
B41J29/00−29/70
B41J5/00−5/52;21/00−21/18
H04N1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ンテンツに基づいて印刷に用いるデータを生成する情報処理装置であって、
所定の向きに読み進められるように並べられた文字を含むコンテンツ、及び前記所定の向きと異なる向きに読み進められるように並べられた文字を含むコンテンツを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された何れか一方の向きに読み進められるように並べられた文字を含むコンテンツのページの並べ替えを行う編集手段と、
前記編集手段によりページの並べ替えを行ったコンテンツと読み進められるように並べられた文字の向きが異なるコンテンツとを結合する結合手段と、
前記結合手段により結合されたコンテンツの文字が読み進められるように並べられた向きに基づいて、前記結合されたコンテンツを用いて生成される印刷物を開く向きを設定する設定手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記設定手段は、前記結合手段により結合されたコンテンツの文字が読み進められるように並べられた向きとページ順とに基づいて、前記結合されたコンテンツを用いて生成される印刷物を開く向きを設定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記編集手段は、一方の向きに読み進められるように並べられた文字を含むコンテンツのページ数に基づいて、当該コンテンツのページの並べ替えを行うことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
複数のコンテンツのうち文字の読み進められるように並べられた向きが異なるコンテンツが存在するか否かを判定する判定手段を備え、
前記編集手段は、前記判定手段により文字の読み進められるように並べられた向きが異なるコンテンツが存在すると判定した場合は、何れの向きに読み進められるように並べられた文字からなるコンテンツのページの並べ替えを行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記編集手段は、一方の向きに読み進められるように並べられた文字からなるコンテンツのページ数と、前記一方の向きと異なる向きに読み進められるように並べられた文字からなるコンテンツのページ数と、を比較して、ページ数の少ないコンテンツのページの並べ替えを行うことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置
【請求項6】
複数のコンテンツから、前記一方の向きに読み進められるように並べられた文字からなるコンテンツと、前記一方の向きと異なる向きに読み進められるように並べられた文字からなるコンテンツと、を分類する分類手段と、
前記編集手段は、前記分類手段で分類された一方の分類に含まれるコンテンツのページの並べ替えを行うことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
所定の向きに読み進められるように並べられた文字からなるコンテンツ、及び前記所定の向きと異なる向きに読み進められるように並べられた文字を含むコンテンツを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された何れか一方の向きに読み進められるように並べられた文字からなるコンテンツのページの並べ替えを行う編集手段と、
前記編集手段によりページの並べ替えを行ったコンテンツと読み進められるように並べられた文字の向きが異なるコンテンツとを結合する結合手段と、
前記結合手段により結合されたコンテンツの文字が読み進められるように並べられた向きに基づいて、前記結合されたコンテンツを用いて生成される印刷物を開く向きを設定する設定手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項8】
ンテンツに基づいて印刷に用いるデータを生成する情報処理装置の制御方法であって、
前記情報処理装置は、
所定の向きに読み進められるように並べられた文字を含むコンテンツ、及び前記所定の向きと異なる向きに読み進められるように並べられた文字を含むコンテンツを記憶する記憶手段に記憶された何れか一方の向きに読み進められるように並べられた文字からなるコンテンツのページの並べ替えを行う編集ステップと、
前記編集ステップによりページの並べ替えを行ったコンテンツと読み進められるように並べられた文字の向きが異なるコンテンツとを結合する結合ステップと、
前記結合ステップにより結合されたコンテンツの文字が読み進められるように並べられた向きに基づいて、前記結合されたコンテンツを用いて生成される印刷物を開く向きを設定する設定ステップと、
を実行することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項9】
コンピュータを、
所定の向きに読み進められるように並べられた文字を含むコンテンツ、及び前記所定の向きと異なる向きに読み進められるように並べられた文字を含むコンテンツを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された何れか一方の向きに読み進められるように並べられた文字を含むコンテンツのページの並べ替えを行う編集手段と、
前記編集手段によりページの並べ替えを行ったコンテンツと読み進められるように並べられた文字の向きが異なるコンテンツとを結合する結合手段と、
前記結合手段により結合されたコンテンツの文字が読み進められるように並べられた向きに基づいて、前記結合されたコンテンツを用いて生成される印刷物を開く向きを設定する設定手段と、
して機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のコンテンツを結合する印刷方法に関して、特に、結合されたコンテンツの開き方、及び、コンテンツの記載形式を考慮した印刷方法に関する。
【背景技術】
【0002】
MFP(Multifunction Peripheral)の表示部などに表示される画面を用いて、オンデマンドで印刷したいといったニーズが増えてきている。
【0003】
例えば学習塾の環境においては、通常、学習用教材が各校舎に在庫されているといった状況があり、教材が大量に必要となるシーズンにおいては、校舎のスペースを圧迫するようになり、教材を在庫しないペーパーレスの状況が求められている。
【0004】
一方で、教材が電子データとして学習塾の社内システムに保管されており、PC(Personal Computer)で、該電子データをダウンロードして印刷するといった運用が部分的にされているが、ひとりにつき1台のPCを確保できなかったり(アルバイト講師にはPCを手配しないこともある)、PCの操作に不慣れで印刷体裁を間違えて(例えば製本印刷がしたいのに中とじホチキスを忘れてしまう等)、ミスプリントになってしまうケースなどがある。
【0005】
こういったケースを解決するために、MFPで表示される画面で簡単な操作で教材を印刷できるシステム(オンデマンド印刷システム)が検討されている。
【0006】
オンデマンド印刷システムに保管されている教材の電子データを検索して、印刷体裁(製本など)を指定して印刷指示をすると、操作したMFPで印刷が実行されるといったものである。
【0007】
このオンデマンド印刷システムによって、都度印刷すればよい教材については在庫する必要がなくなりペーパーレス化が実現でき、PCがない環境においてもMFPが存在すれば教材を印刷できる環境が提供でき、印刷体裁を指定する画面をMFP上に構成することにより、ミスプリントにつながるような印刷体裁を設定させないような機能を提供することができる。
【0008】
このようなオンデマンド印刷システムにおいて、MFPの画面上から複数の教材を指定してまとめて印刷することができる。例えば、数学の教材の1章と2章を選択して製本で印刷することで、1章と2章が結合された製本印刷が可能となる。
【0009】
しかしながら、製本印刷された印刷物は、同じ印刷物であっても、左開きや右開きなど、これらの印刷物を開く向きによっては、印刷物のカバーシートの印字内容が異なることを考慮して製本印刷しなければならない。
【0010】
そこで、このような課題を解決するために、カバーシートが利用されるような製本印刷を行う場合、右開きと左開きとによって、カバーシートに印字すべきページを考慮して、印刷順序の制御を行うといった発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2007−196633号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、印刷対象となるコンテンツは、上記例に示した数学の教材のような横書きの教材や、国語の教材のような縦書きの教材など、その記載形式が異なる場合が存在する。
【0013】
また、コンテンツを結合して1つの印刷物を製本印刷する場合においては、例えば、数学のような横書きの教材と国語のような縦書きの教材とを結合して製本印刷する際に課題が生じる。
【0014】
例えば、左からめくれば数学のページが1、2、3と続いていき、右からめくれば国語のページが1、2、3と続いていくような製本印刷が求められる場合、単にふたつの教材を結合して印刷すると、数学のページ送りと同じ順序で国語のページ送りがされてしまう(もしくは国語のページ送りと同じ順序で数学のページ送りがされてしまう)といったことになり、使い勝手がよくないといった課題がある。これらの課題に対して、ユーザが、マニュアル的にページ構成を作成することも考えられるが、ユーザの手間となることは否めない。
【0015】
そこで、本発明では、字が読み進められるように並べられた向きが異なるコンテンツが合わさった印刷物の生成にかかるユーザの手間を抑止することができる情報処理装置、画像処理装置、制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を解決するための第1の発明は、ンテンツに基づいて印刷に用いるデータを生成する情報処理装置であって、所定の向きに読み進められるように並べられた文字を含むコンテンツ、及び前記所定の向きと異なる向きに読み進められるように並べられた文字を含むコンテンツを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された何れか一方の向きに読み進められるように並べられた文字を含むコンテンツのページの並べ替えを行う編集手段と、前記編集手段によりページの並べ替えを行ったコンテンツと読み進められるように並べられた文字の向きが異なるコンテンツとを結合する結合手段と、前記結合手段により結合されたコンテンツの文字が読み進められるように並べられた向きに基づいて、前記結合されたコンテンツを用いて生成される印刷物を開く向きを設定する設定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0017】
上記課題を解決するための第2の発明は、ンテンツに基づいて印刷に用いるデータを生成する情報処理装置の制御方法であって、前記情報処理装置は、所定の向きに読み進められるように並べられた文字を含むコンテンツ、及び前記所定の向きと異なる向きに読み進められるように並べられた文字を含むコンテンツを記憶する記憶手段に記憶された何れか一方の向きに読み進められるように並べられた文字からなるコンテンツのページの並べ替えを行う編集ステップと、前記編集ステップによりページの並べ替えを行ったコンテンツと読み進められるように並べられた文字の向きが異なるコンテンツとを結合する結合ステップと、前記結合ステップにより結合されたコンテンツの文字が読み進められるように並べられた向きに基づいて、前記結合されたコンテンツを用いて生成される印刷物を開く向きを設定する設定ステップと、を実行することを特徴とする。
【0018】
上記課題を解決するための第3の発明は、コンピュータを、所定向き読み進められるように並べられた文字を含むコンテンツ及び前記所定向きと異なる向き読み進められるように並べられた文字を含むコンテンツを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された何れか一方の向きに読み進められるように並べられた文字を含むコンテンツのページの並べ替えを行う編集手段と、前記編集手段によりページの並べ替えを行ったコンテンツと読み進められるように並べられた文字の向きが異なるコンテンツとを結合する結合手段と、前記結合手段により結合されたコンテンツの文字が読み進められるように並べられた向きに基づいて、前記結合されたコンテンツを用いて生成される印刷物開く向き設定する設定手段と、して機能させるためのプログラムである
【発明の効果】
【0019】
本発明では、字が読み進められるように並べられた向きが異なるコンテンツが合わさった印刷物の生成にかかるユーザの手間を抑止することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施形態に係る印刷システムの概略構成を示す構成図である。
図2】本発明の実施形態に係る画像処理サーバ、クライアント端末のハードウェアの概略構成を示す構成図である。
図3】本発明の実施形態に係る画像処理サーバ、クライアント端末、及び複合機におけるモジュールの構成を示す構成図が示されている。
図4】本発明の実施形態において、コンテンツを登録する処理の流れを示すフローチャートである。
図5】本発明の実施形態において、複合機における印刷処理の流れを示すフローチャートである。
図6】本発明の実施形態において、クライアント端末から印刷指示を行う印刷処理の流れを示すフローチャートである。
図7】本発明の実施形態において、コンテンツの並べ替えに関する処理の流れを示すフローチャートである。
図8】本発明の実施形態に係るコンテンツ登録画面の構成を示す構成図である。
図9】本発明の実施形態に係るコンテンツ選択画面の構成を示す構成図である。
図10】本発明の実施形態に係る印刷設定選択画面の構成を示す構成図である。
図11】本発明の実施形態に係るコンテンツ管理テーブルの構成を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0022】
図1には、本発明の実施形態に係る印刷システム100の概略構成を示す構成図が示されている。
【0023】
101は画像処理サーバであり、本件における、コンテンツのページ並び替え処理機能、コンテンツ保管・管理機能、ユーザからのリクエストに応答する機能などを有している。
【0024】
102はクライアント端末であり、本件における、印刷対象コンテンツの選択機能、印刷体裁選択機能などを有している。
【0025】
103は複合機やプリンタなどのオフィスデバイスであり、102と同等の印刷対象コンテンツの選択機能、印刷体裁選択機能などを有することに加え、本件における、画像処理サーバ101からの印刷指示に基づきコンテンツを印刷する機能を提供する。
【0026】
104はLANであり、画像処理サーバ101、クライアント端末102、及び複合機103が全てネットワークで接続されている。LANの形態にとらわれず、技術的にはWANの形態でも構成が可能である。
【0027】
図2は、画像処理サーバ101及びクライアント端末102に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0028】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0029】
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0030】
また、205は入力コントローラで、キーボード等の入力デバイス209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、ディスプレイ210等の表示器への表示を制御する。なお、図2では、ディスプレイ210と記載しているが、表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイ等の他の表示器であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
【0031】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク(HD))や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0032】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワーク(例えば、図1に示したネットワーク104)を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0033】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0034】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0035】
次に、図3には、画像処理サーバ101、クライアント端末102、及び複合機103のモジュールの構成を示す構成図が示されている。
まず、画像処理サーバ101に備えられたモジュールに関して説明を行う。
【0036】
301は、クライアント端末102や複合機103など各種システムからのリクエストを処理する機能を担当し、302は、コンテンツを登録する機能を提供するアプリケーションである。
【0037】
303は、コンテンツを複合機103等の印刷装置に印刷指示を行う機能を提供し、304は、登録アプリケーション部302によって登録されたコンテンツを管理する機能を提供する。尚、コンテンツの管理には、コンテンツの実体とメタデータが含まれ、メタデータを記憶するテーブル(コンテンツ管理テーブル)の例を図11に示す(詳細後述)。
【0038】
305は、画像処理サーバ101に搭載する各種アプリケーションを使うためのユーザ認証の機能を提供し、306は、図11に示すコンテンツ管理テーブルのコンテンツID列に記載の値を採番するための機能を提供する。
【0039】
307は、複合機103と連携して処理を行う機能を提供し、このアダプタ部307を構成する308は、コンテンツのページ並び替え機能や、コンテンツの結合処理機能などのイメージング処理機能を提供する。
【0040】
アダプタ部307を構成する309は、印刷アプリケーション部303から印刷パラメータの指示を受け、実際に複合機103に対して印刷処理の指示を行う機能を提供する。
【0041】
310は、画像処理サーバ101に搭載する各種アプリケーションの設定、登録・削除、状態確認などの管理機能を提供し、311は、画像処理サーバ101に搭載する各種アプリケーションが記録するログを管理する機能を提供する。
次に、クライアント端末102に備えられたモジュールに関して説明を行う。
【0042】
321は、登録アプリケーション部302や印刷アプリケーション部303の機能を利用するためのWebブラウザの機能を提供し、322は、印刷対象のコンテンツをプレビューするための機能を提供する。
次に、複合機103に備えられたモジュールに関して説明を行う。
【0043】
331は、印刷アプリケーション部303の機能を利用するためのWebブラウザの機能を提供する。尚、登録アプリケーション部302の機能を利用することに応用することも可能である。
【0044】
332は、印刷対象のコンテンツをプレビューするための機能を提供し、333は、複合機連携部309より印刷指示された内容で印刷処理を制御する機能を提供する。
【0045】
続いて、図4に示すフローチャートを用いて、クライアント端末102の操作に従って、コンテンツを画像処理サーバ101へ登録するフローを説明する。
【0046】
ステップS401では、クライアント端末102は、システム利用者などからの画面(不図示)を介して登録アプリケーション部302へのアクセス指示を受付け、ログイン要求を画像処理サーバ101へ行う。
【0047】
ステップS402では、画像処理サーバ101は、認証管理部305を利用して認証処理を行い、登録アプリケーションの画面(コンテンツ登録画面800、詳細後述)をクライアント端末102へ応答する。
【0048】
ステップS403では、登録アプリケーション部302において、システム利用者などから登録するコンテンツの選択を、コンテンツ登録画面800を介して受付け、ステップS404では、登録アプリケーション部302において、システム利用者などから登録するコンテンツに設定するメタデータの選択を、コンテンツ登録画面800を介して受付ける。
【0049】
ステップS405では、録アプリケーション部302において、システム利用者などからコンテンツの登録の指示を、コンテンツ登録画面800を介して受付ける。ステップS403からステップS405の各処理に利用する画面を図8に示す。
【0050】
図8では、コンテンツの登録を行うための画面を示すコンテンツ登録画面800の構成が示されている。
【0051】
システム利用者などは、コンテンツ登録画面800の上部の参照ボタン801を押下することにより、画像処理サーバ101やクライアント端末102に記憶されたコンテンツを選択すると、選択したコンテンツに係る名称(ファイル名称等)がコンテンツ表示欄802に表示される。
【0052】
そのコンテンツのメタデータをコンテンツ登録画面800の下部より選択する。メタデータとして指定できるものが、コンテンツ状態803、印刷体裁804、及び検索情報805などを含む情報を指定できるものとなっている。
【0053】
コンテンツ状態803は、登録するコンテンツの状態を選択するものであり、用紙サイズ、用紙向き、文字の書き方向を指定するようになっている。これらはシステム利用者などに選択させるようになっているが、システムが登録コンテンツを解析し自動的にセットすることも可能である。
【0054】
デフォルト印刷体裁804は、システム利用者などが印刷体裁を選択する際にデフォルトで選択されているものを設定する。製本/ペラ、カラー/白黒、及び用紙サイズなどを選択させるようになっている。
【0055】
検索情報805は、登録コンテンツを検索する際に検索ヒットするためのキー情報を設定する。
【0056】
尚、コンテンツ登録画面800における、すべての項目の数、値の内容については、システムの設定により変更することが可能である。
【0057】
尚、ステップS406では、登録アプリケーション部302において、登録対象コンテンツのコンテンツ識別IDを、採番処理部306の機能を利用して、登録すべくコンテンツが一意となるように採番する。
【0058】
ステップS407では、印刷物を目視で確認して識別することを可能とするため、イメージング処理部308において、コンテンツ識別IDを登録コンテンツにテキスト付与する。
【0059】
ステップS408では、クライアント端末102においてプレビューを行うために、ダウンロードしたコンテンツを容易に再利用されないことを目的とし、登録コンテンツをコピーしてプレビュー用コンテンツを生成し、それに「二次流用禁止」などの地紋テキストを付与し、登録コンテンツと関連付けてコンテンツ管理部304において管理する。
【0060】
次に、図5に示すフローチャートを用いて、複合機103における操作に応じて画像処理サーバ101に登録されているコンテンツを複合機103で印刷するフローを説明する。
【0061】
ステップS501において、システム利用者などから画面(不図示)などを介して、印刷アプリケーション部303へのアクセス指示を受付け、ログイン要求を画像処理サーバ101に対して行う。
【0062】
ステップS502では、画像処理サーバ101は認証管理部305を利用して認証処理を行い、印刷アプリケーションの画面(コンテンツ選択画面900、詳細後述)を複合機103に対して応答する。
【0063】
ステップS503では、Webブラウザ部331において、システム利用者などからの印刷するコンテンツの検索指示を、コンテンツ選択画面900を介して受付け、ステップS504では、コンテンツ管理部304において検索を行い、検索して得られた結果を備えたコンテンツ選択画面900を複合機103に対して応答する。
【0064】
ステップS505では、Webブラウザ部331において、システム利用者などから検索結果の中から印刷したいコンテンツの選択を、コンテンツ選択画面900を介して受付け、必要に応じて、ステップS506では、Webブラウザ部331において、選択したコンテンツのプレビューを画像処理サーバ101に対して要求する。
【0065】
ステップS507では、コンテンツ管理部304において、選択されたコンテンツを返却する。複数コンテンツが選択された場合、イメージング処理部308において、それらのコンテンツを結合して返却する。この時に返却するコンテンツは、確認場所が複合機ゆえにコンテンツ流用の可能性がないため、プレビュー用コンテンツとする必要はない。
【0066】
ステップS508では、コンテンツプレビュー部332において、システム利用者などに対してプレビュー表示する。
【0067】
ステップS503、ステップS505、及びステップS506の各処理に利用する画面を図9に示す。
【0068】
図9には、印刷対象のコンテンツを検索、検索した結果を一覧表示、コンテンツを選択する画面を示すコンテンツ選択画面900の構成を示す。
【0069】
システム利用者などは、コンテンツ選択画面900の上部に位置する検索条件901を指定し、検索の実行を指示するため検索ボタン902を押下する。尚、システム利用者などの利便性向上のため、検索条件履歴ボタン903を押下することで、過去に検索した条件を呼び出すことも可能である。
【0070】
検索条件901は、コンテンツ登録画面800で登録した検索情報805を表示選択させる検索カテゴリ1、検索カテゴリ2、コンテンツ識別IDを入力するためのコンテンツID欄、コンテンツに係る名称(例えば、ファイル名称等)を入力するためのコンテンツ名称欄などから構成される。
【0071】
コンテンツ選択画面900の下部では、検索結果の一覧を表示し、コンテンツ選択欄904を選択することで、コンテンツを単数、あるいは複数、選択指定し、印刷設定ボタン905、あるいはプレビューボタン906を押下することで、印刷設定もしくはプレビューを指示する。
【0072】
ステップS509では、Webブラウザ部331において、印刷設定選択画面1000(図10参照、詳細後述)に遷移し、システム利用者などから希望する部数、印刷体裁の選択を、印刷設定選択画面1000を介して受付け、ステップS510では、Webブラウザ部331において、印刷設定選択画面1000を介して印刷指示を受付けると、印刷制御部333において、複合機103に対して印刷指示を行なう。
【0073】
この時に複合機は選択する必要がなく、ステップS511で操作している複合機自体が指定されるが、別の複合機をシステム利用者などが選択できるようにアプリケーションを開発することも可能である。
【0074】
また、この時に選択する印刷体裁のデフォルト値は、コンテンツ登録時のステップS404にて指定した値が表示される。
【0075】
ステップS509、ステップS510の各処理で利用する、印刷に必要な情報を選択するための印刷設定選択画面1000の構成を図10に示す。
【0076】
印刷設定選択画面1000の上部には、選択したコンテンツの情報がコンテンツ表示欄1001に対して一覧表示されている。
【0077】
印刷設定選択画面1000の下部は、印刷の設定にかかる情報を設定する領域になっており、クライアント端末102においては、印刷対象の複合機を複合機選択欄1002から選択する。一方、複合機103の処理では複合機を選択する必要はない。
【0078】
印刷部数を部数選択欄1003から選択し、各印刷体裁を印刷体裁欄1004から選択する。尚、印刷体裁のデフォルト値は、コンテンツ登録時にコンテンツ登録画面800に対して入力したものが表示される。これらのすべての情報を選択した段階で、印刷ボタン1005を押下することで印刷の実行を指示する。
【0079】
ステップS511では、印刷アプリケーション部303は、操作している複合機103を印刷対象複合機に指定し、ステップS512では、イメージング処理部308において、並べ替え印刷のサブルーチン(図7参照)を経て、印刷を実行する。
【0080】
次に、図6に示すフローチャートを用いて、クライアント端末102の操作に応じて、画像処理サーバ101に登録されているコンテンツを複合機103で印刷するフローを説明する。
【0081】
ステップS601では、システム利用者などから画面(不図示)などを介して印刷アプリケーション部303へのアクセス指示を受付け、ログイン要求を画像処理サーバ101に対して行う。
【0082】
ステップS602では、認証管理部305において認証処理を行い、印刷アプリケーションの画面(コンテンツ選択画面900)を応答する。
【0083】
ステップS603では、Webブラウザ部321において、システム利用者などからの印刷するコンテンツの検索指示を、コンテンツ選択画面900を介して受付け、ステップS604では、コンテンツ管理部304において検索を行い、検索して得られた結果を備えたコンテンツ選択画面900をクライアント端末102に対して応答する。
【0084】
ステップS605では、Webブラウザ部321において、システム利用者などは検索結果の中から印刷したいコンテンツの選択を、コンテンツ選択画面900を介して受付け、必要に応じて、ステップS606では、Webブラウザ部321において、選択したコンテンツのプレビューを画像処理サーバ101へ要求する。
【0085】
ステップS607では、イメージング処理部308において、選択されたコンテンツのPCでプレビューを行うためのPC用プレビューコンテンツを用意する。複数コンテンツが選択された場合はPCプレビュー用コンテンツを結合する。
【0086】
ステップS608では、イメージング処理部308において、PCプレビュー用コンテンツに、ステップS602で認証したユーザのIDをコンテンツの中身にテキスト付与する。これによって、誰がプレビューしたかを明確にすることができるのでコンテンツが不正流用されるのを抑止する効果がある。ステップS609では、コンテンツプレビュー部322において、システム利用者などに対してプレビューを表示する。
【0087】
ステップS603、ステップS605、及びステップS606の各処理に利用する画面は、前述した図9に示すコンテンツ選択画面900を利用する。
【0088】
そして、ステップS610では、Webブラウザ部321において、印刷設定選択画面1000に遷移し、システム利用者などから印刷設定選択画面1000の部数選択欄1003及び印刷体裁欄1004において、部数、印刷体裁の選択を受付け、ステップS611では、Webブラウザ部321において、システム利用者などから印刷設定選択画面1000のプリンタ選択欄1002において希望するプリンタの選択を受付ける。
【0089】
そして、ステップS612では、Webブラウザ部321において、システム利用者などから印刷設定選択画面1000の印刷ボタン1005の押下を受付けることで、複合機103に対して印刷指示を行う。
【0090】
この時に選択する複合機は、画像処理サーバ101に登録されている複合機から選択する。複合機選択の利便性を上げるため、認証ユーザが直近3件選択したものを優先的に表示することや、操作しているクライアント端末102のロケーションを判定して最も近い複合機から優先的に表示することも可能である。また、この時に選択する印刷体裁のデフォルト値は、コンテンツ登録時のステップS404にて指定した値が表示される。
【0091】
ステップS613では、イメージング処理部308において、並べ替え印刷のサブルーチン(図7参照)を経て、印刷を実行する。
【0092】
次に、図7に示すフローチャートを用いて、図5および図6における並べ替え印刷サブルーチンの処理を説明する。
【0093】
ステップS701では、印刷対象のコンテンツが複数かどうかを判定する。単数(複数のコンテンツでない)の場合は、ステップS711において、選択された複合機に印刷指示を行い、サブルーチンを終了する。
【0094】
複数コンテンツの場合は、ステップS702において、製本印刷が指定されているかを判定する。製本印刷が指定されている場合は、ステップS703に遷移する。製本印刷以外が指定されている場合は、ステップS718に遷移する。
【0095】
ステップS703では、選択された複数コンテンツの書き方向が混在しているかを判定する。横書き及び縦書きが混在している場合は、ステップS704に遷移し、混在していない場合、例えば、横書きのみで統一されている場合はステップS716に遷移する。
【0096】
ステップS704では、選択された複数コンテンツのうち、横書きのコンテンツのページ数を集計し、ステップS705では、縦書きのコンテンツのページ数を集計する。
【0097】
ステップS706では、ステップS704およびステップS705で集計したページ数を比較する。横書きのページ数の集計値が縦書きのページ数の集計値以上の場合は、ステップS707に遷移し、横書きのページ数の集計値が縦書きのページ数の集計値未満の場合は、ステップS712に遷移する。
【0098】
ステップS707では、縦書きコンテンツのページを、コンテンツごとに逆順に並べ替え処理を行い、ステップS708では、横書きコンテンツが先頭に来るように、横書き、縦書きの順に結合を行い、ステップS709では、印刷対象コンテンツの総ページが4の倍数になるように、横書きコンテンツと縦書きコンテンツとの間に空白ページを挿入する。
【0099】
4の倍数にすることにより、製本印刷の左右いずれの先頭ページにも横書き・縦書きそれぞれの1ページ目が印刷されることとなる。
【0100】
ステップS710では、先頭コンテンツが横書きとなっているので、製本印刷の開き方向に左開きを設定し、ステップS711では、選択された複合機103に印刷指示を行い、サブルーチンを終了する。
【0101】
ステップS712では、横書きコンテンツのページを、コンテンツごとに逆順に並べ替え処理を行い、ステップS713では、縦書きコンテンツが先頭に来るように、縦書き、横書きの順に結合を行い、ステップS714では、印刷対象コンテンツの総ページが4の倍数になるように、縦書きコンテンツと横書きコンテンツの間に空白ページを挿入する。
【0102】
ステップS715では、先頭コンテンツが縦書きとなっているので、製本印刷の開き方向に右開きを設定し、ステップS711では、選択された複合機に印刷指示を行い、サブルーチンを終了する。
【0103】
ステップS703において、選択コンテンツの書き方向が混在していない場合は、ステップS716において、選択コンテンツを結合し、ステップS717において、コンテンツの書き方向を判定する。横書きの場合は、ステップS710において、左開きの製本印刷設定を指定し、ステップS711において、選択された複合機に印刷指示を行い、サブルーチンを終了する。
【0104】
横書き以外の、例えば縦書きの場合は、ステップS715では、右開きの製本印刷設定を指定し、ステップS711において、選択された複合機に印刷指示を行い、サブルーチンを終了する。
【0105】
ステップS702において、製本印刷以外が指定されている場合は、ステップS718において、選択コンテンツのメタデータのデフォルト印刷体裁に「製本」を含むかどうかを判定する。
【0106】
「製本」を含まない場合は、ステップS721において、選択コンテンツの結合を行い、ステップS711において、選択された複合機に印刷指示を行い、サブルーチンを終了する。
【0107】
ひとつでも「製本」を含む場合は、ステップS719において、「デフォルト印刷体裁に製本が含まれているが製本印刷をしなくて良いのか?」を確認する旨のメッセージ(不図示)をシステム利用者に表示し、ステップS720において、システム利用者の了解が得られればS721に遷移し、了解が得られなければ、図5のステップS509および図6のステップS610に処理を戻し、印刷体裁の再選択を促す。この処理によって、並び替えが少なく印刷を行うことが可能となるので、印刷効率を向上させることが可能となる。
【0108】
図11には、コンテンツのメタデータを記憶するコンテンツ管理テーブルが示されている。
【0109】
コンテンツID1101は、各コンテンツを一意に識別するIDである。コンテンツ登録時に採番処理部306によって採番される。
【0110】
コンテンツ名称1102は、各コンテンツを識別する名称である。登録時に選択するコンテンツに元々付与されているコンテンツ名称がそのままセットされるが、変更することも可能である。
【0111】
用紙サイズ1103は、各コンテンツの用紙サイズである。印刷時に指定される用紙サイズと差異がある場合は、イメージング処理部308にて拡大縮小が実行される。
【0112】
用紙向き1104は、各コンテンツの用紙向きである。本件においては、縦向きの場合のみを説明している。
【0113】
書き方向1105は、各コンテンツの文字の書き方向である。製本印刷時の開き方向を判定するために利用する。
【0114】
ページ数1106は、各コンテンツのページ数である。ページ並べ替え対象のコンテンツを特定するためのページ集計に利用する。
【0115】
製本/ペラ1107、カラー/白黒1108は、各コンテンツのデフォルト印刷体裁である。
【0116】
検索カテゴリ1109、1110は、各コンテンツを検索ヒットさせるための検索キーである。
【0117】
[応用例]
本実施形態では、画像処理サーバ101、クライアント端末102、及び複合機103から構成される印刷システム100に関しての説明を行った。
【0118】
しかしながら、このようなシステム構成に留まらず、画像処理サーバ101における複合機連携部309を除く各モジュールを複合機103に搭載し、実現することも可能である。
【0119】
以上、本発明によれば、複数のコンテンツを合わせて印刷を行うにあたり、コンテンツにおける文字が書き進められた方向及び該印刷された印刷物の開き方を考慮して該印刷物を生成することで、該生成に要するユーザの手間を抑止することができる。
【0120】
また、本発明は、例えば、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。
【0121】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることができる。
【0122】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータで稼働しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0123】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0124】
また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0125】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステム、あるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0126】
100 印刷システム
101 画像処理サーバ
102 クライアント端末
103 複合機
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 システムバス
205 入力コントローラ
206 ビデオコントローラ
207 メモリコントローラ
208 通信I/Fコントローラ
209 入力デバイス
210 ディスプレイ
211 外部メモリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11