(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】電子機器システムの例を概略的に示すブロック図である。
【
図2】電子機器に適用された電子部品パッケージの例を概略的に示す図である。
【
図3】電子部品パッケージの一例を概略的に示す断面図である。
【
図4】
図3のI−I'線に沿った電子部品パッケージの概略的な切断平面図である。
【
図5a】
図3の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図5b】
図3の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図5c】
図3の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図5d】
図3の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図5e】
図3の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図6】
図3の電子部品パッケージのフレームの様々な断面を示す図である。
【
図7】電子部品パッケージの他の一例を概略的に示す断面図である。
【
図8】
図7のII−II'線に沿った電子部品パッケージの概略的な切断平面図である。
【
図9a】
図7の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図9b】
図7の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図9c】
図7の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図9d】
図7の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図10】電子部品パッケージの他の一例を概略的に示す断面図である。
【
図11】
図10のIII−III'線に沿った電子部品パッケージの概略的な切断平面図である。
【
図12a】
図10の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図12b】
図10の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図12c】
図10の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図12d】
図10の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図12e】
図10の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図13】電子部品パッケージの他の一例を概略的に示す断面図である。
【
図14】
図13のIV−IV'線に沿った電子部品パッケージの概略的な切断平面図である。
【
図15a】
図13の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図15b】
図13の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図15c】
図13の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図15d】
図13の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図15e】
図13の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図15f】
図13の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図16】
図13の電子部品パッケージの貫通配線の様々な断面を示す図である。
【
図17】電子部品パッケージの他の一例を概略的に示す断面図である。
【
図18】
図17のV−V'線に沿った電子部品パッケージの概略的な切断平面図である。
【
図19a】
図17の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図19b】
図17の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図19c】
図17の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図19d】
図17の電子部品パッケージの概略的な製造工程の一例を示す図である。
【
図20】電子部品パッケージの他の一例を概略的に示す断面図である。
【
図21】
図20のVI−VI'線に沿った電子部品パッケージの概略的な切断平面図である。
【
図22】電子部品パッケージの他の一例を概略的に示す断面図である。
【
図23】
図22のVII−VII'線に沿った電子部品パッケージの概略的な切断平面図である。
【
図24】電子部品パッケージの他の一例を概略的に示す断面図である。
【
図25】
図24のVIII−VIII'線に沿った電子部品パッケージの概略的な切断平面図である。
【
図26】電子部品パッケージの他の一例を概略的に示す断面図である。
【
図27】電子部品パッケージの他の一例を概略的に示す断面図である。
【
図28】パッケージオンパッケージの一例を概略的に示す断面図である。
【
図29】パッケージオンパッケージの他の一例を概略的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下では、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。しかし、本発明の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
電子機器
【0010】
図1は電子機器システムの例を概略的に示すブロック図である。図面を参照すると、電子機器1000はメインボード1010を収容する。メインボード1010には、チップ関連部品1020、ネットワーク関連部品1030、及びその他の部品1040などが物理的及び/または電気的に連結されている。これらは、後述する他の部品とも結合されて、様々な信号ライン1090を形成する。
【0011】
チップ関連部品1020には、揮発性メモリー(例えば、DRAM)、非揮発性メモリー(例えば、ROM)、フラッシュメモリーなどのメモリーチップ、セントラルプロセッサ(例えば、CPU)、グラフィックプロセッサ(例えば、GPU)、デジタル信号プロセッサ、暗号化プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラーなどのアプリケーションプロセッサチップ、アナログ−デジタルコンバーター、ASIC(Application−Specific IC)などのロジックチップなどが含まれるが、これに限定されるものではなく、これら以外にも、その他の形態のチップ関連部品が含まれ得ることは勿論である。また、これら部品1020が互いに組み合わされてもよい。
【0012】
ネットワーク関連部品1030には、Wi−Fi(IEEE 802.11ファミリなど)、WiMAX(IEEE 802.16ファミリなど)、IEEE 802.20、LTE(Long Term Evolution)、Ev−DO、HSPA+、HSDPA+、HSUPA+、EDGE、GSM(登録商標)、GPS、GPRS、CDMA、TDMA、DECT、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、3G、4G、5G、及びその後のものとして指定された任意の他の無線及び有線プロトコルが含まれるが、これに限定されるものではなく、これら以外にも、その他の多数の無線または有線標準やプロトコルのうち任意のものが含まれ得ることは勿論である。また、これらの部品1030が、上述のチップ関連部品1020とともに互いに組み合わされてもよい。
【0013】
その他の部品1040には、高周波インダクタ、フェライトインダクタ、パワーインダクタ、フェライトビーズ、LTCC(Low Temperature Co−Firing Ceramics)、EMI(Electro Magnetic Interference)フィルター、MLCC(Multi−Layer Ceramic Condenser)などが含まれるが、これに限定されるものではなく、これら以外にも、その他の様々な用途のために用いられる受動部品などが含まれ得ることは勿論である。また、これらの部品1040が、上述のチップ関連部品1020及び/またはネットワーク関連部品1030とともに互いに組み合わされてもよい。
【0014】
電子機器1000の種類に応じて、電子機器1000は、メインボード1010に物理的及び/または電気的に連結されているか連結されていない他の部品を含むことができる。この他の部品は、例えば、カメラ1050、アンテナ1060、ディスプレイ1070、バッテリー1080、オーディオコーデック(不図示)、ビデオコーデック(不図示)、電力増幅器(不図示)、羅針盤(不図示)、加速度計(不図示)、ジャイロスコープ(不図示)、スピーカー(不図示)、大容量記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)(不図示)、CD(compact disk)(不図示)、及びDVD(digital versatile disk)(不図示)などを含むが、これに限定されるものではなく、これら以外にも、電子機器1000の種類に応じて様々な用途のために用いられるその他の部品などが含まれ得ることは勿論である。
【0015】
電子機器1000は、スマートフォン(smart phone)、携帯情報端末(personal digital assistant)、デジタルビデオカメラ(digital video camera)、デジタルスチルカメラ(digital still camera)、ネットワークシステム(network system)、コンピューター(computer)、モニター(monitor)、タブレット(tablet)、ラップトップ(laptop)、ネットブック(netbook)、テレビジョン(television)、ビデオゲーム(video game)、スマートウォッチ(smart watch)などであることができる。但し、これに限定されるものではなく、これら以外にも、データを処理する任意の他の電子機器であり得ることは勿論である。
【0016】
図2は電子機器に適用された電子部品パッケージの例を概略的に示す図である。電子部品パッケージは、上述の種々の電子機器1000に様々な用途に適用される。例えば、スマートフォン1100の本体1101の内部にメインボード1110が収容されており、上記メインボード1110には種々の電子部品1120が物理的及び/または電気的に連結されている。また、カメラ1130のように、メインボード1110に物理的及び/または電気的に連結されているか連結されていない他の部品が本体1101内に収容されている。この際、上記電子部品1120の一部は上述のようなチップ関連部品であることができ、電子部品パッケージ100は、例えば、そのうちアプリケーションプロセッサーであることができるが、これに限定されるものではない。
【0017】
電子部品パッケージ
図3は電子部品パッケージの一例を概略的に示す断面図である。
図4は
図3のI−I'線に沿った電子部品パッケージの概略的な切断平面図である。図面を参照すると、一例による電子部品パッケージ100Aは、貫通孔110Xを有するフレーム110と、上記貫通孔110X内に配置された電子部品120と、上記フレーム110及び上記電子部品120の上部を少なくとも覆う絶縁部150と、上記フレーム110と上記絶縁部150との間に少なくとも一部が配置された接合部111と、上記フレーム110及び電子部品120の下部に配置された再配線部130、140と、を含む。
【0018】
フレーム110はパッケージ100Aを支持するための構成であって、これにより、剛性維持及び厚さ均一性の確保が可能である。フレーム110は、上面110A及び上記上面110Aと向かい合う下面110Bを有し、この際、上記貫通孔110Xが上記上面110Aと下面110Bとの間を貫通するように形成されることができる。貫通孔110X内には電子部品120が配置される。
【0019】
フレーム110は金属またはセラミック系物質を含み、これにより、フレーム110と電子部品120の熱膨張係数の差が最小化されるため、パッケージ100Aの反りが減少することができる。また、金属またはセラミック系物質は、通常のモールディング樹脂やプリプレグなどに比べて熱導電性に優れるため、放熱特性も改善することができる。尚、貫通孔110Xの形成工程をレーザードリル工程でなくエッチング工程により行うことができるため、異物による不良を根本的に除去することができる。金属またはセラミック系物質としては、剛性及び熱伝導度に優れた合金が用いられることができ、この際、合金としては、少なくとも鉄を含むものが用いられることができ、例えば、Fe−Ni系合金(Invar)が用いられることができるが、これに限定されるものではない。また、合金に代えて、ジルコニア系(ZrO
2)、アルミナ(Al
2O
3)系、シリコンカーバイド系(SiC)、シリコンナイトライド系(Si
3N
4)物質などのセラミック系物質を用いる場合にも、同一の効果を奏することができる。
【0020】
フレーム110の材料は、熱導電性が1W/mK以上、例えば、10W/mK〜15W/mK程度であることができる。通常のモールディング樹脂やプリプレグなどは、熱導電性が1W/mK未満であって熱放出において極めて劣るが、熱導電性に優れた金属またはセラミック系物質を含む場合、熱導電性が1W/mK以上と高いため、熱放出性が改善する。熱導電性は、当該技術分野において公知の熱伝導率測定装置を用いて測定可能である。
【0021】
フレーム110の材料は、熱膨張係数(CTE)が10ppm/℃以下、例えば、1ppm/℃〜8ppm/℃程度であることができる。電子部品、例えば、集積回路の熱膨張係数が2ppm/℃〜3ppm/℃程度であるが、通常のモールディング樹脂やプリプレグなどの熱膨張係数が12ppm/℃〜50ppm/℃と高くて、両者の差が大きいため、反りが発生しやすい。一方、金属またはセラミック系物質を含む場合には、熱膨張係数を10ppm/℃以下に低めることができ、その結果、電子部品との熱膨張係数差が最小化され、工程中における反りや最終パッケージ製品の反りが改善することができる。熱膨張係数(CTE)は、例えば、100℃〜400℃の温度区間でTMA(Thermomechanical Analyzer)などを用いて測定することができる。
【0022】
フレーム110の材料は、弾性係数が100GPa以上、例えば、130GPa〜160GPa程度であることができる。通常のモールディング樹脂やプリプレグなどは弾性係数が数十GPaであるため、剛性維持が困難である。一方、100GPa以上の弾性係数を有する場合、さらなる剛性の確保が可能であって、工程性が改善し、最終パッケージ製品の反りが改善する。弾性係数は、応力と変形の比を意味し、KS M 3001、KS M 527−3、ASTM D882などに明示された引張試験により測定することができる。
【0023】
フレーム110の断面における厚さは特に限定されず、電子部品120の断面における厚さに応じて設計することができる。例えば、電子部品120の種類に応じて、100μm〜500μm程度であることができる。
【0024】
接合部111は、フレーム110と絶縁部150との接合を容易にする構成である。接合部111は、少なくともフレーム110と絶縁部150との間に配置され、例えば、フレーム110の上面110A及び/または下面110Bに形成されることができる。尚、貫通孔110Xの内壁にも形成されることができる。接合部111は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、またはこれらの合金などからなる。したがって、貫通孔110Xの内壁などに形成された接合部111により、パッケージ100Aの放熱特性が向上することができる。接合部111は、フレーム110を形成するための金属またはセラミック系物質より大きい熱導電性を有することができる。
【0025】
接合部111は、再配線層130の導電性パターン132のうちグランド(GND)パターンの役割を担う再配線パターンと連結されることができる。電子部品120から放出された熱は、接合部111を経て導電性パターン132のうちグランド(GND)パターンに伝導され、パッケージ100Aの下部に分散されることができる。グランド(GND)パターンも電磁波遮断機能を担う。但し、必ずしもこれに限定されるものではなく、接合部111が再配線層130の再配線パターンと連結されていない場合にも、輻射、対流などによって熱が下部に分散されることができる。
【0026】
電子部品120は、種々の能動部品(例えば、ダイオード、真空管、トランジスターなど)または受動部品(例えば、インダクタ、コンデンサ、抵抗器など)であることができる。または、数百〜数百万個以上の素子が一つのチップ内に集積化されている集積回路(Integrated Circuit:IC)チップであることができる。必要に応じて、集積回路がフリップチップ形態でパッケージされた電子部品であってもよい。集積回路は、例えば、セントラルプロセッサ(例えば、CPU)、グラフィックプロセッサ(例えば、GPU)、デジタル信号プロセッサ、暗号化プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラーなどのアプリケーションプロセッサチップであることができるが、これに限定されるものではない。
【0027】
電子部品120は、再配線部130、140と電気的に連結される電極パッド120Pを含む。電極パッド120Pは、電子部品120を外部と電気的に連結させるための構成であって、その形成物質としては、導電性物質を特に制限なく用いることができる。導電性物質としても、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、またはこれらの合金などを用いることができるが、これに限定されるものではない。電極パッド120Pは再配線部130、140により再配線される。電極パッド120Pは、埋め込まれた形態であってもよく、または突出した形態であってもよい。
【0028】
電子部品120が集積回路である場合には、本体(符号不図示)、パッシベーション層(符号不図示)、及び電極パッド120Pを有することができる。本体は、例えば、活性ウェハーをベースとして形成されることができ、この場合、母材としては、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ガリウムヒ素(GaAs)などが用いられることができる。パッシベーション層は、本体を外部から保護する機能を担うものであって、例えば、酸化膜または窒化膜などからなってもよく、または酸化膜と窒化膜の二重層からなってもよい。電極パッド120Pの形成物質としては、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、またはこれらの合金などの導電性物質を用いることができる。電極パッド120Pが形成された面は、活性面(active layer)になる。
【0029】
電子部品120の断面における厚さは特に限定されず、電子部品120の種類によって変わり得る。例えば、電子部品が集積回路である場合には、100μm〜480μm程度であることができるが、これに限定されるものではない。電子部品120をフレーム110の貫通孔110X内に収容するために、フレーム110は貫通孔110Xによって貫通される何れかの層(any layer)を有することができる。何れかの層(any layer)と再配線部130、140との間の距離は、電子部品120の上面とこれと向かい合う電極パッド120Pが形成された下面との間の距離より小さくてよい。
【0030】
再配線部130、140は、電子部品120の電極パッド120Pを再配線するための構成である。再配線部130、140により、様々な機能を有する数十〜数百個の電極パッド120Pが再配線されることができ、後述する第1外部接続端子165を介して、その機能に応じて外部と物理的及び/または電気的に連結されることができる。
【0031】
再配線部130、140は、絶縁層131、141と、上記絶縁層131、141上に配置される導電性パターン132、142と、上記絶縁層131、141を貫通する導電性ビア133、143と、を含む再配線層130、140で構成される。一例による電子部品パッケージ100Aでは、再配線部130、140が複数の再配線層130、140で構成されているが、これに限定されるものではなく、図面に図示したものと異なって、単層の再配線層で構成されることもできる。また、設計事項に応じて、より多くの層を有する複数の再配線層で構成されることもできる。
【0032】
絶縁層131、141の物質としては絶縁物質が用いられることができ、この際、絶縁物質としては、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリイミドなどの熱可塑性樹脂、またはこれらにガラス繊維または無機フィラーなどの補強材が含浸された樹脂、例えば、プリプレグ(prepreg)、ABF(Ajinomoto Build−up Film)、FR−4、BT(Bismaleimide Triazine)樹脂などが用いられることができる。PID樹脂などの感光性絶縁物質を用いる場合、絶縁層131、141をより薄く形成することができ、ファインピッチを容易に実現することができる。絶縁層131、141の物質は、互いに同一であってもよく、必要に応じて、互いに異なってもよい。絶縁層131、141の厚さも特に限定されず、例えば、それぞれ導電性パターン132、142を除いた厚さが5μm〜20μm程度であり、導電性パターン132、142の厚さを考慮すると15μm〜70μm程度であることができる。
【0033】
導電性パターン132、142は、再配線パターン及び/またはパッドパターンの役割を担うことができ、形成物質としては、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、またはこれらの合金などの導電性物質を用いることができる。導電性パターン132、142は、該当層の設計デザインに応じて様々な機能を担うことができる。例えば、再配線パターンとして、グランド(Ground:GND)パターン、パワー(Power:PWR)パターン、信号(Signal:S)パターンなどの役割を担うことができる。ここで、信号(S)パターンは、グランド(GND)パターン、パワー(PWR)パターンなどを除いた各種信号、例えば、データ信号などを含む。また、パッドパターンとして、ビアパッド、外部接続端子パッドなどの役割を担うことができる。導電性パターン132、142の厚さも特に限定されず、例えば、それぞれ10μm〜50μm程度であることができる。
【0034】
導電性パターン142のうち露出した導電性パターン142には、必要に応じて表面処理層がさらに形成されることができる。上記表面処理層は、当該技術分野において公知のものであれば特に限定されず、例えば、電解金めっき、無電解金めっき、OSPまたは無電解スズめっき、無電解銀めっき、無電解ニッケルめっき/置換金めっき、DIGめっき、HASLなどにより形成されることができる。
【0035】
導電性ビア133、143は、互いに異なる層に形成された導電性パターン132、142、電極パッド120Pなどを電気的に連結させ、その結果、パッケージ100A内に電気的経路を形成する。導電性ビア133、143の形成物質としては、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、またはこれらの合金などの導電性物質を用いることができる。導電性ビア133、143も導電性物質で完全に充填されていてもよく、または導電性物質がビアの壁に沿って形成されたものであってもよい。また、その形状としては、下面に向かうほど直径が小さくなるテーパ状、下面に向かうほど直径が大きくなる逆テーパ状、円筒状などの当該技術分野において公知の全ての形状が適用されることができる。
【0036】
絶縁部150は、基本的には電子部品120を保護するための構成である。そのために、絶縁部150は電子部品120を覆う。覆う形態は特に制限されず、電子部品120の少なくとも上部を囲む形態であればよい。一例による電子部品パッケージ100Aでは、絶縁部150がフレーム110も覆う。ここで、覆うという概念は、対象構成要素を絶縁部150が直接覆う場合だけでなく、対象構成要素と絶縁部150との間に別の構成要素があって、対象構成要素に直接接触せず、間接的に覆う場合も含む概念である。すなわち、少なくとも対象構成要素の上部を保護する形態であればよい。例えば、図面に示すように、接合部111などがフレーム110の上面110A及び/または貫通孔110Xの内壁に形成されている場合にも、絶縁部150がフレーム110を覆うものと解釈する。一方、絶縁部150は、フレーム110の貫通孔110X内の残りの空間を満たすことができ、この場合、具体的な物質に応じて、接着剤の役割を担うとともに、電子部品120のバックリングを減少させる役割も担うことができる。
【0037】
絶縁部150は、複数の物質からなる複数の層で構成されることができる。例えば、貫通孔110X内の空間を第1絶縁部で満たした後、フレーム110及び電子部品120を第2絶縁部で覆うことができる。または、第1絶縁部を用いて貫通孔110X内の空間を満たすとともに、所定の厚さでフレーム110及び電子部品120を覆い、その後、第1絶縁部上に第2絶縁部を所定の厚さでさらに覆う形態で用いることもできる。その他にも様々な形態に応用されることができる。
【0038】
絶縁部150の具体的な物質としては、特に限定されず、例えば、絶縁物質が用いられることができる。この際、絶縁物質としては、同様にエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリイミドなどの熱可塑性樹脂、これらにガラス繊維または無機フィラーなどの補強材が含浸された樹脂、例えば、プリプレグ、ABF、FR−4、BT、PID樹脂などが用いられることができる。また、EMCなどの公知のモールディング物質を用いることができることは勿論である。
【0039】
絶縁部150は、フレーム110の物質より低い弾性係数を有することができる。例えば、絶縁部150の弾性係数は15GPa以下、例えば、50MPa〜15GPa程度であることができる。絶縁部150の弾性係数が相対的に小さいほど、電子部品120に対するバックリング効果及び応力分散効果により、パッケージ100Aの反りを減少させることができる。具体的に、絶縁部150が貫通孔110Xの空間を満たすことにより、電子部品120に対するバックリング効果を奏することができ、電子部品120をカプセル化することにより、電子部品120で発生する応力を分散及び緩和させることができる。但し、弾性係数が小さすぎる場合には、変形が激しくて絶縁部の基本的な役割を担うことができなくなる恐れがある。
【0040】
絶縁部150には、電磁波遮断のために、必要に応じて導電性粒子が含まれることができる。導電性粒子としては、電磁波遮断が可能なものであればいかなるものも用いることができ、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、半田(solder)などを用いて形成されることができるが、これは一例に過ぎず、特にこれに限定されるものではない。
【0041】
絶縁部150で満たされた貫通孔110X内の空間の間隔は特に限定されず、通常の技術者が最適化することができる。例えば、10μm〜150μm程度であることができるが、これに限定されるものではない。
【0042】
一例による電子部品パッケージ100Aは、再配線部130、140の下部に配置される外部層160をさらに含むことができる。外部層160は、再配線部130、140を外部の物理的、化学的損傷などから保護するための構成である。外部層160は、再配線部130、140の再配線層140の導電性パターン142の少なくとも一部を露出させる第1開口部161を有する。第1開口部161は、導電性パターン142の一部の上面を露出させるが、場合によっては、側面を露出させることもできる。
【0043】
外部層160の物質としては、特に限定されず、例えば、半田レジストを用いることができる。その他にも、再配線部130、140の絶縁層131、141と同一の物質、例えば、同一のPID樹脂を用いることもできる。外部層160は単層であることが一般的であるが、必要に応じて多層で構成されてもよい。
【0044】
一例による電子部品パッケージ100Aは、外部層160の再配線層140と連結された面と向かい合う反対面を介して外部に露出する第1外部接続端子165をさらに含むことができる。第1外部接続端子165は、電子部品パッケージ100Aを外部と物理的及び/または電気的に連結させるための構成である。例えば、電子部品パッケージ100Aは、第1外部接続端子165を介して電子機器のメインボードに実装される。第1外部接続端子165は第1開口部161に配置され、第1開口部161を介して露出した導電性パターン142と連結される。これにより、電子部品120とも電気的に連結される。
【0045】
第1外部接続端子165は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、半田(solder)などで形成されることができるが、これは一例に過ぎず、材質が特にこれに限定されるものではない。第1外部接続端子165は、ランド(land)、ボール(ball)、ピン(pin)などであることができる。第1外部接続端子165は多重層または単一層からなることができる。多重層からなる場合には、銅ピラー(pillar)及び半田を含むことができ、単一層からなる場合には、スズ−銀半田や銅を含むことができるが、これも一例に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0046】
第1外部接続端子165の一部はファン−アウト(fan−out)領域に配置される。ファン−アウト(fan−out)領域とは、電子部品が配置されている領域を外れた領域を意味する。すなわち、一例による電子部品パッケージ100Aはファン−アウト(fan−out)パッケージである。ファン−アウト(fan−out)パッケージは、ファン−イン(fan−in)パッケージに比べて信頼性に優れており、多数のI/O端子が実現可能であって、3D接続(3D interconnection)が容易である。また、BGA(Ball Grid Array)パッケージ、LGA(Land Grid Array)パッケージなどに比べて、別の基板がなくても電子機器に実装可能であるため、パッケージの厚さを薄く製造することができ、価格競争力に優れる。
【0047】
第1外部接続端子165の数、間隔、配置形態などは特に限定されず、通常の技術者であれば、設計事項に応じて十分に変形可能である。例えば、第1外部接続端子165の数は、電子部品120の電極パッド120Pの数に応じて数十〜数千個であることができ、これに限定されず、それ以上またはそれ以下の数を有してもよい。
【0048】
図5a〜
図5eは、一例による電子部品パッケージ100Aの概略的な製造工程の一例を示す図である。電子部品パッケージ100Aの製造例についての説明のうち、上述の説明と重複する内容は省略し、相違点を中心として説明する。
【0049】
図5aを参照すると、フレーム110を準備する。図面において、Aは、フレーム110の平面図であり、Bは、Aにおいて単位パッケージとして活用できる一部領域の断面を示す。フレーム110のサイズは、大量生産が容易であるように様々なサイズに製作及び活用可能である。すなわち、大型サイズのフレーム110を準備し、後述する過程により複数の電子部品パッケージ100Aを製造した後、ソーイング(Sawing)工程により個別のパッケージにシンギュレーションすることができる。フレーム110には、優れた整合性(Pick−and−Place:P&P)のための基準マーク(fiducial mark)があり、これにより、電子部品120の実装位置をより明確にすることができるため、製作の完成度を高めることができる。
【0050】
図5bを参照すると、フレーム110を貫通する貫通孔110Xを形成する。ここで、Aは、貫通孔110Xが形成されたフレーム110の平面図であり、Bは、Aにおいて単位パッケージとして活用できる一部領域の断面を示す。貫通孔110Xを形成する方法は特に限定されず、例えば、機械的ドリル及び/またはレーザードリル、研磨用粒子を用いるサンドブラスト法、プラズマを用いるドライエッチング法、エッチング液を用いる湿式エッチング法などにより行うことができる。エッチングにより形成する場合、異物による不良を根本的に除去することができる。貫通孔110Xのサイズや形状などは、実装される電子部品120のサイズや形状、数などに応じて設計する。
【0051】
図5cを参照すると、フレーム110の上面110A及び下面110B、貫通孔110Xの内壁に接合部111を形成する。ここで、Aは、接合部111が形成されたフレーム110の平面図であり、Bは、Aにおいて単位パッケージとして活用できる一部領域の断面を示す。接合部111は、公知の方法で形成することができ、例えば、電解銅めっきまたは無電解銅めっきなどで形成することができる。より具体的には、CVD(Chemical Vapor Deposition)、PVD(Physical Vapor Deposition)、スパッタリング(Sputtering)、サブトラクティブ(Subtractive)、アディティブ(Additive)、SAP(Semi−Additive Process)、MSAP(Modified Semi−Additive Process)などの方法により形成することができるが、これに限定されるものではない。
【0052】
図5dを参照すると、貫通孔110X内に電子部品120を配置する。電子部品120は、電極パッド120Pが下部に向かうようにフェイス−ダウン(face−down)の形態で配置されるが、これに限定されるものではなく、必要に応じては、フェイス−アップ(face−up)の形態に配置されることもできる。その後、絶縁部150を用いて電子部品120をカプセル化する。絶縁部150は、フレーム110及び電子部品120の上部を少なくとも覆い、貫通孔110X内の空間を満たす。絶縁部150は公知の方法で形成することができ、例えば、絶縁部150の前駆体をラミネートしてから硬化することで形成することができる。または、テープ(不図示)などを用いて貫通孔の下部を塞いだ状態で、電子部品120をカプセル化できるように絶縁部150の形成物質を塗布した後、硬化することで形成することもできる。硬化により、電子部品120が固定される。ラミネート方法としては、例えば、前駆体を高温で所定時間加圧した後、減圧し、室温に冷やすホットプレス工程を行った後、コールドプレス工程で冷やして作業ツールを分離する方法などを用いることができる。塗布方法としては、例えば、スキージでインクを塗布するスクリーン印刷法、インクを霧化して塗布する方式のスプレー印刷法などを用いることができる。
【0053】
図5eを参照すると、フレーム110及び電子部品120の下部に再配線部130、140を形成する。具体的に、フレーム110及び電子部品120の下部に絶縁層131を形成した後、導電性パターン132及び導電性ビア133を形成することで、再配線部130を形成する。次いで、上記絶縁層131の下部にさらに絶縁層141を形成した後、導電性パターン142及び導電性ビア143を形成することで、再配線部140を形成する。
【0054】
絶縁層131、141を形成する方法は、公知の方法が可能であり、例えば、絶縁層131、141の前駆体をラミネートした後に硬化する方法、絶縁層131、141の形成物質を塗布した後に硬化する方法などにより形成することができるが、これに限定されるものではない。ラミネート方法としては、例えば、前駆体を高温で一定時間加圧した後、減圧し、室温に冷やすホットプレス工程を行った後、コールドプレス工程で冷やして作業ツールを分離する方法などを用いることができる。塗布方法としては、例えば、スキージでインクを塗布するスクリーン印刷法、インクを霧化して塗布する方式のスプレー印刷法などを用いることができる。硬化の際には、後工程でフォトリソグラフィ法などを用いるために、完全に硬化されないように乾燥することができる。
【0055】
導電性パターン132、142及び導電性ビア133、143を形成する方法も、公知の方法を用いることができる。先ず、上述の機械的ドリル及び/またはレーザードリルを用いてビアホール(不図示)を形成することができ、絶縁層131がPID樹脂などを含む場合には、ビアホールをフォトリソグラフィ法で形成してもよい。導電性パターン132、142及び導電性ビア133、143は、ドライフィルムパターンを用いて、電解銅めっきまたは無電解銅めっきなどにより形成することができる。
【0056】
再配線部130、140を形成した後には、その下部に外部層160を形成する。外部層160も、外部層160の前駆体をラミネートしてから硬化させる方法、外部層160の形成物質を塗布してから硬化させる方法などにより形成することができる。その後、外部層160に、導電性パターン142の少なくとも一部が露出するように第1開口部161を形成する。第1開口部161は、機械的ドリル及び/またはレーザードリルを用いて形成してもよく、またはフォトリソグラフィ法で形成してもよい。
【0057】
外部層160に第1開口部161を形成した後、第1開口部161に配置される第1外部接続端子165を形成する。第1外部接続端子165の形成方法は特に限定されず、その構造や形態に応じて、当該技術分野において公知の方法により形成することができる。第1外部接続端子165は、リフロー(reflow)により固定されることができ、固定力を強化するために、第1外部接続端子165の一部は外部層160に埋め込まれ、残りの部分は外部に露出するようにすることで、信頼性を向上させることができる。場合によっては、第1開口部161のみを形成してもよく、第1外部接続端子165は、必要に応じてパッケージ100Aの購買顧客社で別の工程により形成することができる。
【0058】
図6は一例による電子部品パッケージ100Aにおいて、フレーム110の様々な断面形状を示す図である。フレーム110の断面形状は、貫通孔110Xの形成時に、CNCドリル、打ち抜き法などを用いる場合には、Aに示すように垂直形状をなし、片面レーザードリル、エッチングなどを用いる場合には、Bに示すように斜面形状をなし、両面レーザードリル、エッチングなどを用いる場合には、二重斜面形状をなすことができるが、これに限定されるものではない。
【0059】
図7は電子部品パッケージの他の一例を概略的に示す断面図である。
図8は、
図7のII−II'線に沿った電子部品パッケージの概略的な切断平面図である。図面を参照すると、他の一例による電子部品パッケージ100Bは、貫通孔110Xを有するフレーム110と、上記貫通孔110X内に配置された電子部品120と、上記フレーム110及び上記電子部品120の上部を少なくとも覆う絶縁部150と、上記フレーム110と上記絶縁部150との間に少なくとも一部が配置された接合部111と、上記フレーム110及び電子部品120の下部に配置された再配線部130、140と、を含み、上記接合部111が、上記フレーム110の上面110A及び下面110Bにのみ形成されている。すなわち、貫通孔110Xの内壁に接合部111が延びて配置されていない。他の一例による電子部品パッケージ100Bに含まれるそれぞれの構成についての説明は、上述の内容と重複するため省略する。
【0060】
図9a〜
図9dは、他の一例による電子部品パッケージ100Bの概略的な製造工程の一例を示す図である。電子部品パッケージ100Bの製造例についての説明のうち、上述の説明と重複する内容は省略し、相違点を中心として説明する。
【0061】
図9aを参照すると、上面110A及び下面110Bに接合部111が形成されたフレーム110を準備する。ここで、Aは、接合部111が形成されたフレーム110の平面図であり、Bは、Aにおいて単位パッケージとして活用できる一部領域の断面を示す。接合部111は、フレーム110の上面110A及び下面110Bの全面に形成することができる。同様に、フレーム110のサイズは、大量生産が容易であるように様々なサイズに製作及び活用可能である。
【0062】
図9bを参照すると、接合部111及びフレーム110を貫通する貫通孔110Xを形成する。ここで、Aは、貫通孔110Xが形成されたフレーム110の平面図であり、Bは、Aにおいて単位パッケージとして活用できる一部領域の断面を示す。同様に、貫通孔110Xは、例えば、機械的ドリル及び/またはレーザードリル、研磨用粒子を用いるサンドブラスト法、プラズマを用いるドライエッチング法、エッチング液を用いる湿式エッチング法などにより行うことができる。貫通孔110Xのサイズや形状などは、実装される電子部品120のサイズや形状、数などに応じて設計する。
【0063】
図9cを参照すると、貫通孔110X内に電子部品120を配置する。その後、絶縁部150を用いて電子部品120をカプセル化する。絶縁部150は、フレーム110及び電子部品120の上部を少なくとも覆い、貫通孔110X内の空間を満たす。絶縁部150も、例えば、絶縁部150の前駆体をラミネートしてから硬化することで形成することができる。または、テープ(不図示)などを用いて貫通孔の下部を塞いだ状態で、電子部品120をカプセル化できるように絶縁部150の形成物質を塗布した後、硬化することで形成することもできる。
【0064】
図9dを参照すると、フレーム110及び電子部品120の下部に再配線部130、140を形成する。具体的に、フレーム110及び電子部品120の下部に絶縁層131を形成した後、導電性パターン132及び導電性ビア133を形成することで、再配線部130を形成する。次いで、上記絶縁層131の下部にさらに絶縁層141を形成した後、導電性パターン142及び導電性ビア143を形成することで、再配線部140を形成する。再配線部130、140を形成した後には、その下部に外部層160を形成する。その後、外部層160に、導電性パターン142の少なくとも一部が露出するように第1開口部161を形成する。外部層160に第1開口部161を形成した後、第1開口部161に配置される第1外部接続端子165を形成する。場合によって、第1開口部161のみを形成してもよく、第1外部接続端子165は、必要に応じてパッケージ100Bの購買顧客社で別の工程により形成することができる。
【0065】
図10は電子部品パッケージの他の一例を概略的に示す断面図である。
図11は、
図10のIII−III'線に沿った電子部品パッケージの概略的な切断平面図である。図面を参照すると、他の一例による電子部品パッケージ100Cは、貫通孔110Xを有するフレーム110と、上記貫通孔110X内に配置された電子部品120と、上記フレーム110及び上記電子部品120の上部を少なくとも覆う絶縁部150と、上記フレーム110と上記絶縁部150との間に少なくとも一部が配置された接合部111A、111Bと、上記フレーム110及び電子部品120の下部に配置された再配線部130、140と、を含み、上記接合部111A、111Bが第1接合部111A及び第2接合部111Bを有し、上記第1接合部111Aは上記フレーム110の上面110A及び下面110Bに配置され、上記第2接合部111Bは上記第1接合部111A上に配置されて上記貫通孔110Xの内壁に延びている。他の一例による電子部品パッケージ100Cに含まれるそれぞれの構成についての説明は、上述の内容と重複するため省略する。
【0066】
図12a〜
図12eは、他の一例による電子部品パッケージ100Cの概略的な製造工程の一例を示す図である。電子部品パッケージ100Cの製造例についての説明のうち、上述の説明と重複する内容は省略し、相違点を中心として説明する。
【0067】
図12aを参照すると、上面110A及び下面110Bに第1接合部111Aが形成されたフレーム110を準備する。ここで、Aは、第1接合部111Aが形成されたフレーム110の平面図であり、Bは、Aにおいて単位パッケージとして活用できる一部領域の断面を示す。第1接合部111Aは、フレーム110の上面110A及び下面110Bの全面に形成することができる。同様に、フレーム110のサイズは、大量生産が容易であるように様々なサイズに製作及び活用が可能である。
【0068】
図12bを参照すると、第1接合部111A及びフレーム110を貫通する貫通孔110Xを形成する。ここで、Aは、貫通孔110Xが形成されたフレーム110の平面図であり、Bは、Aにおいて単位パッケージとして活用できる一部領域の断面を示す。同様に、貫通孔110Xは、例えば、機械的ドリル及び/またはレーザードリル、研磨用粒子を用いるサンドブラスト法、プラズマを用いるドライエッチング法、エッチング液を用いる湿式エッチング法などにより行うことができる。貫通孔110Xのサイズや形状などは、実装される電子部品120のサイズや形状、数などに応じて設計する。
【0069】
図12cを参照すると、第1接合部111A上及び貫通孔110Xの内壁に第2接合部111Bを形成する。その結果、フレーム110の上面110A及び下面110B上には二つの層の接合部111A、111Bが形成され、貫通孔110Xの内壁には、単層の接合部111Bが配置される。ここで、Aは、第2接合部111Bが形成されたフレーム110の平面図であり、Bは、Aにおいて単位パッケージとして活用できる一部領域の断面を示す。第2接合部111Bも、公知の方法で形成することができ、例えば、電解銅めっきまたは無電解銅めっきなどにより形成することができる。これにより、フレーム110の上面110Aまたは下面110Bに形成された第1及び第2接合部111A、111Bの厚さは、フレーム110の貫通孔110Xの内壁に形成された第2接合部111Bの厚さより小さくてよい。
【0070】
図12dを参照すると、貫通孔110X内に電子部品120を配置する。その後、絶縁部150を用いて電子部品120をカプセル化する。絶縁部150は、フレーム110及び電子部品120の上部を少なくとも覆い、貫通孔110X内の空間を満たす。絶縁部150も、例えば、絶縁部150の前駆体をラミネートしてから硬化することで形成することができる。または、テープ(不図示)などを用いて貫通孔の下部を塞いだ状態で、電子部品120をカプセル化できるように絶縁部150の形成物質を塗布した後、硬化することで形成することもできる。
【0071】
図12eを参照すると、フレーム110及び電子部品120の下部に再配線部130、140を形成する。具体的に、フレーム110及び電子部品120の下部に絶縁層131を形成した後、導電性パターン132及び導電性ビア133を形成することで、再配線部130を形成する。次いで、上記絶縁層131の下部にさらに絶縁層141を形成した後、導電性パターン142及び導電性ビア143を形成することで、再配線部140を形成する。再配線部130、140を形成した後には、その下部に外部層160を形成する。その後、外部層160に、導電性パターン142の少なくとも一部が露出するように第1開口部161を形成する。外部層160に第1開口部161を形成した後、第1開口部161に配置される第1外部接続端子165を形成する。場合によって、第1開口部161のみを形成してもよく、第1外部接続端子165は、必要に応じてパッケージ100Cの購買顧客社で別の工程により形成することができる。
【0072】
図13は電子部品パッケージの他の一例を概略的に示す断面図である。
図14は、
図13のIV−IV'線に沿った電子部品パッケージの概略的な切断平面図である。図面を参照すると、他の一例による電子部品パッケージ100Dは、貫通孔110Xを有するフレーム110と、上記貫通孔110X内に配置された電子部品120と、上記フレーム110及び上記電子部品120の上部を少なくとも覆う絶縁部150と、上記フレーム110と上記絶縁部150との間に少なくとも一部が配置された接合部111と、上記フレーム110を貫通する貫通配線113と、上記フレーム110及び電子部品120の下部に配置された再配線部130、140と、を含み、上記フレーム110及び/または接合部111と貫通配線113との間には絶縁物質が配置されている。
【0073】
フレーム110の上面110A及び下面110Bを貫通する貫通配線113は、互いに異なる層に配置された導電性パターンを電気的に連結させる役割をし、その形成物質としては、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、またはこれらの合金などの導電性物質を用いることができる。貫通配線113の数、間隔、配置形態などは特に限定されず、通常の技術者であれば、設計事項に応じて十分に変形可能である。貫通配線113とフレーム110及び/または接合部111との電気的絶縁のために、その間に絶縁物質が介在しており、絶縁物質は、図面に示すように絶縁部150と同一の物質であってもよく、またはこれと異なって、追加配置した異なる絶縁物質であってもよい。
【0074】
他の一例による電子部品パッケージ100Dは、上記絶縁部150上に配置される外側導電性パターン152をさらに含むことができる。絶縁部150上に配置される外側導電性パターン152は、再配線パターン及び/またはパッドパターンの役割を担うことができ、その形成物質としては、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、またはこれらの合金などの導電性物質を用いることができる。具体的な例は上述のとおりである。外側導電性パターン152は、該当層の設計デザインに応じて様々な機能を担うことができる。例えば、再配線パターンとして、グランド(GND)パターン、パワー(PWR)パターン、信号(S)パターンなどの役割を担うことができる。ここで、信号(S)パターンは、グランド(GND)パターン、パワー(PWR)パターンなどを除いた各種信号、例えば、データ信号などを含む。また、パッドパターンとして、ビアパッド、外部接続端子パッドなどの役割を担うことができる。絶縁部150上の全面に外側導電性パターン152を配置することができ、第2外部接続端子175も、これに応じて、後述するカバー層170の全面に配置することができ、様々な設計が可能である。外側導電性パターン152の厚さも特に限定されず、例えば、それぞれ10μm〜50μm程度であることができる。外側導電性パターン152のうち露出した外側導電性パターン152には、必要に応じて表面処理層がさらに形成されることができる。上記表面処理層は、例えば、電解金めっき、無電解金めっき、OSPまたは無電解スズめっき、無電解銀めっき、無電解ニッケルめっき/置換金めっき、DIGめっき、HASLなどにより形成されることができる。
【0075】
他の一例による電子部品パッケージ100Dは、絶縁部150の上部に配置されるカバー層170をさらに含むことができる。カバー層170は、絶縁部150や外側導電性パターン152などを外部の物理的、化学的損傷などから保護するための構成である。カバー層170は、絶縁部150上に配置された外側導電性パターン152の少なくとも一部を露出させる第2開口部171を有する。第2開口部171は、外側導電性パターン152の一部の上面を露出させるが、場合によっては、側面を露出させることもできる。カバー層170の物質としては特に限定されず、例えば、半田レジストを用いることができる。その他にも、様々なPID樹脂を用いることができる。カバー層170は、必要に応じて多層で構成されてもよい。
【0076】
他の一例による電子部品パッケージ100Dは、カバー層170の第2開口部171に配置される第2外部接続端子175をさらに含むことができる。第2外部接続端子175は、第2開口部171に配置され、第2開口部171を介して露出した外側導電性パターン152と連結される。第2外部接続端子175は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、半田(solder)などで形成されることができるが、これは一例に過ぎず、材質が特にこれに限定されるものではない。第2外部接続端子175は、ランド(land)、ボール(ball)、ピン(pin)などであることができる。第2外部接続端子175は、多重層または単一層からなることができる。多重層からなる場合には、銅ピラー(pillar)及び半田を含むことができ、単一層からなる場合には、スズ−銀半田や銅を含むことができるが、これも一例に過ぎず、これに限定されるものではない。他の一例による電子部品パッケージ100Dに含まれる他のそれぞれの構成についての説明は、上述の内容と重複するため省略する。
【0077】
図15a〜
図15fは、一例による電子部品パッケージ100Dの概略的な製造工程の一例を示す図である。電子部品パッケージ100Dの製造例についての説明のうち、上述の説明と重複する内容は省略し、相違点を中心として説明する。
【0078】
図15aを参照すると、フレーム110を準備する。ここで、Aは、フレーム110の平面図であり、Bは、Aにおいて単位パッケージとして活用できる一部領域の断面を示す。同様に、フレーム110のサイズは、大量生産が容易であるように、様々なサイズに製作及び活用が可能である。また、フレーム110には、優れた整合性(Pick−and−Place:P&P)のための基準マーク(fiducial mark)があることができる。
【0079】
図15bを参照すると、フレーム110を貫通する貫通孔110X及び貫通孔110Yを形成する。ここで、Aは、貫通孔110X及び貫通孔110Yが形成されたフレーム110の平面図であり、Bは、Aにおいて単位パッケージとして活用できる一部領域の断面を示す。貫通孔110X及び貫通孔110Yを形成する方法は、特に限定されず、例えば、機械的ドリル及び/またはレーザードリル、研磨用粒子を用いるサンドブラスト法、プラズマを用いるドライエッチング法、エッチング液を用いる湿式エッチング法などにより行うことができる。貫通孔110Xのサイズや形状などは、実装される電子部品120のサイズや形状、数などに応じて設計する。貫通孔110Yのサイズや形状などは、形成しようとする貫通配線113のサイズや形状、数などに応じて設計する。
【0080】
図15cを参照すると、フレーム110の上面110A及び下面110B、貫通孔110X及び貫通孔110Yの内壁に接合部111を形成する。ここで、Aは、接合部111が形成されたフレーム110の平面図であり、Bは、Aにおいて単位パッケージとして活用できる一部領域の断面を示す。同様に、接合部111は公知の方法で形成することができ、例えば、電解銅めっきまたは無電解銅めっきなどにより形成することができる。
【0081】
図15dを参照すると、貫通孔110X内に電子部品120を配置する。その後、絶縁部150を用いて電子部品120をカプセル化する。絶縁部150は、フレーム110及び電子部品120の上部を少なくとも覆い、貫通孔110X及び貫通孔110Y内の空間を満たす。絶縁部150は公知の方法により形成することができ、例えば、絶縁部150の前駆体をラミネートしてから硬化することで形成することができる。または、テープ(不図示)などを用いて貫通孔の下部を塞いだ状態で、電子部品120をカプセル化できるように絶縁部150の形成物質を塗布した後、硬化することで形成することもできる。
【0082】
図15eを参照すると、貫通孔110Y内に貫通配線113を形成する。具体的に、貫通孔110Y内にそれより小さい直径の貫通孔(不図示)を形成した後、導電性物質を満たすことで貫通配線113を形成する。貫通配線113は、公知の方法により形成することができ、例えば、電解銅めっきまたは無電解銅めっきなどにより形成することができる。より具体的には、CVD、PVD、スパッタリング、サブトラクティブ、アディティブ、SAP、MSAPなどの方法を用いて形成することができるが、これに限定されるものではない。
【0083】
図15fを参照すると、フレーム110及び電子部品120の下部に再配線部130、140を形成する。具体的に、フレーム110及び電子部品120の下部に絶縁層131を形成した後、導電性パターン132及び導電性ビア133を形成することで、再配線部130を形成する。次いで、上記絶縁層131の下部にさらに絶縁層141を形成した後、導電性パターン142及び導電性ビア143を形成することで、再配線部140を形成する。再配線部130、140を形成した後には、その下部に外部層160を形成する。その後、外部層160に、導電性パターン142の少なくとも一部が露出するように第1開口部161を形成する。外部層160に第1開口部161を形成した後、第1開口部161に配置される第1外部接続端子165を形成する。また、絶縁部150上に外側導電性パターン152を形成する。その後、絶縁部150の上部にカバー層170を形成する。その後、カバー層170に、導電性パターン142の少なくとも一部が露出するように第2開口部171を形成する。カバー層170の第2開口部171を形成した後、第2開口部171に配置される第2外部接続端子175を形成する。外側導電性パターン152、カバー層170、第2開口部171、第2外部接続端子175の形成方法は、導電性パターン132、142、外部層160、第1開口部161、第1外部接続端子165の形成方法とその説明が重複するため省略する。場合によって、カバー層170の第2開口部171に配置される第2外部接続端子175のみを形成することができ、外部層160には第1開口部161のみを形成し、第1開口部161に配置される第1外部接続端子165は、必要に応じてパッケージ100Dの購買顧客社で別の工程により形成することができる。
【0084】
一方、上述の例示と異なって、他の一例によるパッケージ100Bの製造方法を参照して、先ず、上面110A及び下面110Bに接合部111が形成されたフレーム110を準備した後、貫通孔110X及び貫通孔110Yを形成することも可能であり、この場合、製造されるパッケージは、貫通孔110X及び貫通孔110Yの内壁には接合部111が配置されていない形態を有することができる。
【0085】
また、上述の例示と異なって、他の一例によるパッケージ100Cの製造方法を参照して、上面110A及び下面110Bに第1接合部111Aが形成されたフレーム110を準備した後、貫通孔110X及び貫通孔110Yを形成し、さらに第2接合部111Bをめっきする場合、製造されるパッケージは、フレーム110の上面110A及び下面110Bには二つの層の接合部111A、111Bが形成され、貫通孔110X及び貫通孔110Yの内壁には単層の接合部111Bが形成されている形態を有することができる。
【0086】
図16は一例による電子部品パッケージ100Dにおいて、貫通配線113の様々な断面形状を示す図である。貫通配線113の断面形状は、貫通孔110Y内の小さい貫通孔(不図示)の形成時に、CNCドリル、打ち抜き法などを用いる場合には、Aに示すように垂直形状をなし、片面レーザードリル、エッチングなどを用いる場合には、Bに示すように斜面形状をなし、両面レーザードリル、エッチングなどを用いる場合には、二重斜面形状をなすことができるが、これに限定されるものではない。
【0087】
図17は電子部品パッケージの他の一例を概略的に示す断面図である。
図18は、
図17のV−V'線に沿った電子部品パッケージの概略的な切断平面図である。図面を参照すると、他の一例による電子部品パッケージ100Eは、貫通孔110Xを有するフレーム110と、上記貫通孔110X内に配置された電子部品120と、上記フレーム110及び上記電子部品120の上部を少なくとも覆う絶縁部150と、上記フレーム110と上記絶縁部150との間に少なくとも一部が配置された接合部111と、上記フレーム110及び電子部品120の下部に配置された再配線部130、140と、を含み、上記絶縁部150が、さらに上記フレーム110の外側側部を囲む。このようにフレーム110が絶縁部150により囲まれると、フレーム110が外部に露出しないため、酸化防止などの信頼性向上を図ることができる。他の一例による電子部品パッケージ100Eに含まれるそれぞれの構成についての説明は、上述の内容と重複するため省略する。
【0088】
図19a〜
図19dは、一例による電子部品パッケージ100Eの概略的な製造工程の一例を示す図である。電子部品パッケージ100Eの製造例についての説明のうち、上述の説明と重複する内容は省略し、相違点を中心として説明する。
【0089】
図19aを参照すると、上面110A及び下面110Bに接合部111が形成されたフレーム110を準備する。そして、フレーム110の下面110Bに配置された接合部111に、粘着性高分子層190を付着させる。接合部111は、フレーム110の上面110A及び下面110Bの全面に形成することができる。同様に、フレーム110のサイズは、大量生産が容易であるように、様々なサイズに製作及び活用が可能である。
【0090】
図19bを参照すると、接合部111及びフレーム110を貫通する貫通孔110X及びダミー孔110Zを形成する。ダミー孔110Zは、貫通孔110Xを有するフレーム110を囲むように形成する。貫通孔110X及びダミー孔110Zの形成方法は特に限定されず、例えば、機械的ドリル及び/またはレーザードリル、研磨用粒子を用いるサンドブラスト法、プラズマを用いるドライエッチング法、エッチング液を用いる湿式エッチング法などにより行うことができる。貫通孔110X及びダミー孔110Zのサイズや形状などは、実装される電子部品120のサイズや形状、数などに応じて設計する。
【0091】
図19cを参照すると、貫通孔110X内に電子部品120を配置する。その後、絶縁部150を用いて電子部品120をカプセル化する。粘着性高分子層190は剥離する。絶縁部150は、フレーム110及び電子部品120の上部を少なくとも覆い、貫通孔110X内の空間を満たす。さらに、フレーム110が外部に露出しないように、フレーム110の外側側部を囲む。絶縁部150も、例えば、絶縁部150の前駆体をラミネートしてから硬化することで形成することができる。または、電子部品120をカプセル化できるように絶縁部150の形成物質を塗布した後、硬化することで形成することもできる。
【0092】
図19dを参照すると、フレーム110及び電子部品120の下部に再配線部130、140を形成する。具体的に、フレーム110及び電子部品120の下部に絶縁層131を形成した後、導電性パターン132及び導電性ビア133を形成することで、再配線部130を形成する。次いで、上記絶縁層131の下部にさらに絶縁層141を形成した後、導電性パターン142及び導電性ビア143を形成することで、再配線部140を形成する。再配線部130、140を形成した後には、その下部に外部層160を形成する。その後、外部層160に、導電性パターン142の少なくとも一部が露出するように第1開口部161を形成する。外部層160に第1開口部161を形成した後、第1開口部161に配置される第1外部接続端子165を形成する。場合によって、第1開口部161のみを形成してもよく、第1外部接続端子165は、必要に応じてパッケージ100Eの購買顧客社で別の工程により形成することができる。
【0093】
一方、上述の例示と異なって、一例によるパッケージ100Aの製造方法を参照して、先ず、フレーム110に貫通孔110X及びダミー孔110Zを形成した後、接合部111をめっきし、絶縁部150を形成する場合、製造されるパッケージは、貫通孔110X及びダミー孔110Zの内壁に接合部111が延びて配置されている形態を有することができる。
【0094】
また、上述の例示と異なって、他の一例によるパッケージ100Cの製造方法を参照して、上面110A及び下面110Bに第1接合部111Aが形成されたフレーム110に貫通孔110X及びダミー孔110Zを形成した後、さらに第2接合部111Bをめっきする場合、製造されるパッケージは、フレーム110の上面110A及び下面110Bには二つの層の接合部111A、111Bが形成され、貫通孔110X及びダミー孔110Zの内壁には単層の接合部111Bが形成されている形態を有することができる。
【0095】
図20は電子部品パッケージの他の一例を概略的に示す断面図である。
図21は、
図20のVI−VI'線に沿った電子部品パッケージの概略的な切断平面図である。図面を参照すると、他の一例による電子部品パッケージ100Fは、貫通孔110Xを有するフレーム110と、上記貫通孔110X内に配置された電子部品120、122と、上記フレーム110及び上記電子部品120、122の上部を少なくとも覆う絶縁部150と、上記フレーム110と上記絶縁部150との間に少なくとも一部が配置された接合部111と、上記フレーム110及び電子部品120、122の下部に配置された再配線部130、140と、を含み、上記電子部品120、122が複数個である。
【0096】
複数の電子部品120、122は、互いに同一であってもよく、互いに異なってもよい。複数の電子部品120、122は、それぞれ再配線部130、140と電気的に連結される電極パッド120P、122Pを有する。電極パッド120P、122Pは、それぞれ再配線部130、140により再配線される。複数の電子部品120、122の数、間隔、配置形態などは特に限定されず、通常の技術者であれば、設計事項に応じて十分に変形可能である。例えば、複数の電子部品120、122の数は、図面に示すように2個であることができるが、これに限定されず、3個、4個などそれ以上がさらに配置され得ることは勿論である。他の一例による電子部品パッケージ100Fに含まれるそれぞれの構成についての説明は、上述の内容と重複するため省略する。また、他の一例による電子部品パッケージ100Fの製造方法は、複数の電子部品120、122を配置することを除き、上述の電子部品パッケージ100A〜100Eの製造方法と同様であるため、その説明を省略する。一方、図面に図示したものと異なり、他の一例による電子部品パッケージ100Fの場合も、上述の電子部品パッケージ100B〜100Eの特徴的な形態が適用された形態に変形され得ることは勿論である。
【0097】
図22は電子部品パッケージの他の一例を概略的に示す断面図である。
図23は、
図22のVII−VII'線に沿った電子部品パッケージの概略的な切断平面図である。図面を参照すると、他の一例による電子部品パッケージ100Gは、貫通孔110X1、110X2を有するフレーム110と、上記貫通孔110X1、110X2内に配置された電子部品120、122と、上記フレーム110及び上記電子部品120、122の上部を少なくとも覆う絶縁部150と、上記フレーム110と上記絶縁部150との間に少なくとも一部が配置された接合部111と、上記フレーム110及び電子部品120、122の下部に配置された再配線部130、140と、を含み、上記貫通孔110X1、110X2が複数個であり、それぞれの貫通孔110X1、110X2内にそれぞれの電子部品120、122が配置される。
【0098】
複数の貫通孔110X1、110X2の面積や形状などは、互いに同一であってもよく、互いに異なってもよい。また、それぞれの貫通孔110X1、110X2に配置される電子部品120、122も、互いに同一であってもよく、互いに異なってもよい。複数の貫通孔110X1、110X2及びこれらにそれぞれ配置される電子部品120、122の数、間隔、配置形態などは特に限定されず、通常の技術者であれば、設計事項に応じて十分に変形可能である。例えば、複数の貫通孔110X1、110X2の数は、図面に示すように2個であることができるが、これに限定されず、3個、4個などそれ以上であり得ることは勿論である。また、それぞれの貫通孔110X1、110X2内に配置される電子部品120、122は、図面に示すように1個であることができるが、これに限定されず、2個、3個などとそれ以上であり得ることは勿論である。他の一例による電子部品パッケージ100Gに含まれるそれぞれの構成についての説明は、上述の内容と重複するため省略する。また、他の一例による電子部品パッケージ100Gの製造方法は、複数の貫通孔110X1、110X2を形成した後、それぞれの貫通孔110X1、110X2にそれぞれの電子部品120、122を配置することを除き、上述の電子部品パッケージ100A〜100Eの製造方法と同様であるため、その説明を省略する。一方、図面に図示したものと異なって、他の一例による電子部品パッケージ100Gの場合も、上述の電子部品パッケージ100B〜100Fの特徴的な形態が適用された形態に変形され得ることは勿論である。
【0099】
図24は電子部品パッケージの他の一例を概略的に示す断面図である。
図25は、
図24のVIII−VIII'線に沿った電子部品パッケージの概略的な切断平面図である。図面を参照すると、他の一例による電子部品パッケージ100Hは、貫通孔110Xを有するフレーム110と、上記貫通孔110X内に配置された電子部品120、124と、上記フレーム110及び上記電子部品120、124の上部を少なくとも覆う絶縁部150と、上記フレーム110と上記絶縁部150との間に少なくとも一部が配置された接合部111と、上記フレーム110及び電子部品120、124の下部に配置された再配線部130、140と、を含み、上記電子部品120、124の少なくとも一つは集積回路120であり、他の少なくとも一つは受動部品124である。
【0100】
集積回路120は、数百〜数百万個以上の素子が一つのチップ内に集積化されたチップのことであり、例えば、セントラルプロセッサ(例えば、CPU)、グラフィックプロセッサ(例えば、GPU)、デジタル信号プロセッサ、暗号化プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラーなどのアプリケーションプロセッサチップであることができるが、これに限定されるものではない。受動部品124は、例えば、インダクタ、コンデンサ、抵抗器などであることができるが、これに限定されるものではない。集積回路120は、電極パッド120Pを介して再配線部130、140と電気的に連結される。受動部品124は、電極パッド(不図示)、例えば、外部電極を介して再配線部130、140と電気的に連結される。集積回路120及び受動部品124の数、間隔、配置形態などは特に限定されず、通常の技術者であれば、設計事項に応じて十分に変形可能である。例えば、集積回路120は貫通孔110Xの中央付近に配置され、受動部品124は貫通孔110Xの内壁付近に配置されることができるが、これに限定されるものではない。また、集積回路120は1個のみが配置され、受動部品124は複数個が配置されることができるが、これに限定されるものではなく、その逆であってもよく、両方とも1個のみが配置されてもよく、両方とも複数個が配置されてもよい。他の一例による電子部品パッケージ100Hに含まれるそれぞれの構成についての説明は、上述の内容と重複するため省略する。また、他の一例による電子部品パッケージ100Hの製造方法は、複数の電子部品120、124を配置することを除き、上述の電子部品パッケージ100A〜100Eの製造方法と同様であるため、その説明を省略する。一方、図面に図示したものと異なって、他の一例による電子部品パッケージ100Hの場合も、上述の電子部品パッケージ100B〜100Gの特徴的な形態が適用された形態に変形され得ることは勿論である。
【0101】
図26は電子部品パッケージの他の一例を概略的に示す断面図である。図面を参照すると、他の一例による電子部品パッケージ100Iは、貫通孔110Xを有するフレーム110と、上記貫通孔110X内に配置された電子部品120と、上記フレーム110及び上記電子部品120の上部を少なくとも覆う絶縁部150と、上記フレーム110と上記絶縁部150との間に少なくとも一部が配置された接合部111と、上記フレーム110及び電子部品120、122の下部に配置された再配線部130、140と、を含み、上記フレーム110は内部に配置される放熱層116を含み、上記放熱層116により、上記フレーム110を構成する金属またはセラミック系物質が複数の層115A、115Bに分けられる。
【0102】
放熱層116は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、またはこれらの合金などからなる。したがって、放熱層116を有する場合、放熱特性をさらに向上させることができる。放熱層116は、フレーム110の残りの部分を形成する金属またはセラミック系物質より大きい熱導電性を有することができる。他の一例による電子部品パッケージ100Iに含まれるそれぞれの構成についての説明は、上述の内容と重複するため省略する。また、他の一例による電子部品パッケージ100Iの製造方法は、フレーム110の内部に放熱層116を配置することを除き、上述の電子部品パッケージ100A〜100Eの製造方法と同様であるため、その説明を省略する。一方、図面に図示したものと異なって、他の一例による電子部品パッケージ100Iの場合も、上述の電子部品パッケージ100B〜100Hの特徴的な形態が適用された形態に変形され得ることは勿論である。
【0103】
図27は電子部品パッケージの他の一例を概略的に示す断面図である。図面を参照すると、他の一例による電子部品パッケージ100Jは、貫通孔110Xを有するフレーム110と、上記貫通孔110X内に配置された電子部品120と、上記フレーム110及び上記電子部品120の上部を少なくとも覆う絶縁部150と、上記フレーム110と上記絶縁部150との間に少なくとも一部が配置された接合部111と、上記フレーム110及び電子部品120の下部に配置された再配線部130、140と、を含み、上記フレーム110は内部に配置される複数の放熱層116A、116Bを含み、上記複数の放熱層116A、116Bにより、上記フレーム110を構成する金属またはセラミック系物質が複数の層115A、115B、115Cに分けられる。
【0104】
それぞれの放熱層116A、116Bは、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、またはこれらの合金などからなる。したがって、これら放熱層116A、116Bを有する場合、放熱特性をさらに向上させることができる。放熱層116A、116Bは、フレーム110の残りの部分を形成する金属またはセラミック系物質より大きい熱導電性を有することができる。放熱層116A、116Bが、図面に図示したものより多く配置され得ることは勿論である。他の一例による電子部品パッケージ100Jに含まれるそれぞれの構成についての説明は、上述の内容と重複するため省略する。また、他の一例による電子部品パッケージ100Jの製造方法は、フレーム110の内部に複数の放熱層116A、116Bを配置することを除き、上述の電子部品パッケージ100A〜100Eの製造方法と同様であるため、その説明を省略する。一方、図面に図示したものと異なって、他の一例による電子部品パッケージ100Jの場合も、上述の電子部品パッケージ100B〜100Hの特徴的な形態が適用された形態に変形され得ることは勿論である。
【0105】
パッケージオンパッケージ構造
図28はパッケージオンパッケージ構造の一例を概略的に示す断面図である。上述の様々な例示による電子部品パッケージ100A〜100Jが、パッケージオンパッケージ構造に様々な形態で適用されることができる。例えば、図面を参照すると、一例によるパッケージオンパッケージ構造は、上述の電子部品パッケージ100Dの上部に他の電子部品パッケージ200が配置された形態を有する。
【0106】
第1電子部品パッケージ100Dは、上述のように、貫通孔110Xを有するフレーム110と、上記貫通孔110X内に配置された電子部品120と、上記フレーム110及び上記電子部品120の上部を少なくとも覆う絶縁部150と、上記フレーム110と上記絶縁部150との間に少なくとも一部が配置された接合部111と、上記フレーム110を貫通する貫通配線113と、上記フレーム110及び電子部品120の下部に配置された再配線部130、140と、上記再配線部130、140の下部に配置された第1外部接続端子165と、上記絶縁部150の上部に配置された第2外部接続端子175と、を含む。各構成についての内容は上述の内容と同様であるため、その説明を省略する。
【0107】
第2電子部品パッケージ200は、上記第1電子部品パッケージ100Dの上部に配置され、上記第2外部接続端子175を介して上記第1電子部品パッケージ100Dと連結される。第2電子部品パッケージ200は、公知の電子部品パッケージであることができ、その構造や形態が特に制限されるものではない。一例として、第2電子部品パッケージ200は、揮発性メモリー(例えば、DRAM)、非揮発性メモリー(例えば、ROM)、フラッシュメモリーなどのメモリーチップがフリップチップの形態に実装されたメモリーチップパッケージであることができるが、これに限定されるものではない。
【0108】
図29はパッケージオンパッケージ構造の他の一例を概略的に示す断面図である。図面を参照すると、他の一例によるパッケージオンパッケージ構造は、上述の電子部品パッケージ100Dの上部及び下部に他の電子部品パッケージ200、300が配置された形態を有する。
【0109】
第1電子部品パッケージ100Dは、上述のように、貫通孔110Xを有するフレーム110と、上記貫通孔110X内に配置された電子部品120と、上記フレーム110及び上記電子部品120の上部を少なくとも覆う絶縁部150と、上記フレーム110と上記絶縁部150との間に少なくとも一部が配置された接合部111と、上記フレーム110を貫通する貫通配線113と、上記フレーム110及び電子部品120の下部に配置された再配線部130、140と、上記再配線部130、140の下部に配置された第1外部接続端子165と、上記絶縁部150の上部に配置された第2外部接続端子175と、を含む。各構成についての内容は上述の内容と同様であるため、その説明を省略する。
【0110】
第2電子部品パッケージ200は、上述のように、上記第1電子部品パッケージ100Dの上部に配置され、上記第2外部接続端子175を介して上記第1電子部品パッケージ100Dと連結される。第2電子部品パッケージ200は、公知の電子部品パッケージであることができ、その構造や形態が特に制限されるものではない。一例として、第2電子部品パッケージ200は、揮発性メモリー(例えば、DRAM)、非揮発性メモリー(例えば、ROM)、フラッシュメモリーなどのメモリーチップが実装されたメモリーチップパッケージであることができるが、これに限定されるものではない。または、第2電子部品パッケージ200は、上述の電子部品パッケージ100A〜100Jの何れか一つの形態を有するものであってもよい。
【0111】
第3電子部品パッケージ300は、上記第1電子部品パッケージ100Dの下部に配置され、上記第1外部接続端子165を介して上記第1電子部品パッケージ100Dと連結される。第3電子部品パッケージ300も公知の電子部品パッケージであることができ、その構造や形態が特に制限されるものではない。一例として、第3電子部品パッケージ300も、揮発性メモリー(例えば、DRAM)、非揮発性メモリー(例えば、ROM)、フラッシュメモリーなどのメモリーチップが実装されたメモリーチップパッケージであることができるが、これに限定されるものではない。または、第3電子部品パッケージ300は、上述の電子部品パッケージ100A〜100Jの何れか一つの形態を有するものであってもよい。
【0112】
図面で図示していないが、第1電子部品パッケージ100Dの表面上に様々な別の受動部品(不図示)、例えば、表面実装型(SMT)部品が配置されることができる。尚、様々な形態の電子部品パッケージ100A〜100Jまたは図面に図示していない他の様々な形態の電子部品パッケージが、上部パッケージとして受動部品とともに配置され得ることは勿論である。受動部品(不図示)も第2開口部171内に配置され、これを介して露出した各種導電性パターンと物理的及び/または電気的に連結されることができる。
【0113】
一方、本発明において、下部はパッケージの電子機器への実装方向を意味し、上部は下部の反対方向を意味し、側部は上部及び下部に略垂直な方向を意味する。ここで、上部、下部、または側部に位置するということは、対象構成要素が、基準となる構成要素と直接接触する場合だけでなく、該当方向に位置するが、直接接触していない場合、すなわち間接的に接触する場合も含む。
【0114】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から外れない範囲内で様々な修正及び変形が可能であるということは、当技術分野の通常の知識を有する者には明らかである。
ここで、本実施形態に係る発明の例を項目として記載する。
[項目1]
金属系物質またはセラミック系物質を含み、貫通孔を有するフレームと、
前記貫通孔内に配置された電子部品と、
前記フレーム及び前記電子部品の上部を少なくとも覆う絶縁部と、
前記フレームと前記絶縁部との間に少なくとも一部が配置された接合部と、
前記フレーム及び前記電子部品の下部に配置された再配線部と、
を含み、
前記接合部は、前記電子部品及び前記再配線部とは、電気的に絶縁されていて、
前記フレームはFe−Ni系合金を含む、
電子部品パッケージ。
[項目2]
前記金属系物質またはセラミック系物質は、熱導電性が1W/mK以上であり、熱膨張係数が10ppm/℃以下であり、弾性係数が100GPa以上である、
項目1に記載の電子部品パッケージ。
[項目3]
前記セラミック系物質は、ジルコニア系(ZrO2)、アルミナ(Al2O3)系、シリコンカーバイド系(SiC)、及びシリコンナイトライド系(Si3N4)物質からなる群から選択される少なくとも一つである、
項目1または2に記載の電子部品パッケージ。
[項目4]
前記フレームは、前記電子部品が配置され、前記貫通孔によって貫通される何れかの層(any layer)を含み、
前記フレームの何れかの層(any layer)は、熱導電性が1W/mK以上であり、熱膨張係数が10ppm/℃以下であり、弾性係数が100GPa以上である、
項目1から3のいずれか一項に記載の電子部品パッケージ。
[項目5]
前記接合部は、前記フレームの少なくとも一面に配置されている、
項目1から4のいずれか一項に記載の電子部品パッケージ。
[項目6]
前記接合部は、前記貫通孔の内壁に延びて配置されている、
項目1から4のいずれか1項に記載の電子部品パッケージ。
[項目7]
前記接合部は、第1接合部及び第2接合部を含み、
前記第1接合部は、前記フレームの向かい合う両面に配置されており、
前記第2接合部は、前記第1接合部上に配置されて前記貫通孔の内壁に延びている、
項目1から6のいずれか一項に記載の電子部品パッケージ。
[項目8]
第1接合部は前記貫通孔の内壁に配置されない、
項目7に記載の電子部品パッケージ。
[項目9]
前記接合部は導電性物質を含む、
項目1から8のいずれか一項に記載の電子部品パッケージ。
[項目10]
前記接合部は前記フレームに含まれる金属系物質またはセラミック系物質より大きい熱導電性を有する、
項目9に記載の電子部品パッケージ。
[項目11]
前記フレームを貫通する貫通配線をさらに含み、
前記フレームと前記貫通配線との間、または前記接合部と前記貫通配線との間には絶縁物質が配置されている、
項目1から10のいずれか一項に記載の電子部品パッケージ。
[項目12]
前記絶縁部が前記フレームの外側側部を囲んでおり、
前記フレームは外部に露出しない、
項目1から11のいずれか一項に記載の電子部品パッケージ。
[項目13]
前記フレームは、その内部に配置される一つ以上の放熱層を含み、
前記放熱層により、前記金属系物質またはセラミック系物質が複数の層に分けられる、
項目1から12のいずれか一項に記載の電子部品パッケージ。
[項目14]
前記一つ以上の放熱層は前記フレームの残りの部分より大きい熱導電性を有する、
項目3に記載の電子部品パッケージ。
[項目15]
前記再配線部の下部に配置され、第1開口部を有する外部層と、
前記第1開口部に配置された第1外部接続端子と、
をさらに含み、
前記第1外部接続端子は、少なくとも一つがファン−アウト領域に配置されている、
項目1から14のいずれか一項に記載の電子部品パッケージ。
[項目16]
前記絶縁部の上部に配置され、第2開口部を有するカバー層と、
前記第2開口部に配置された第2外部接続端子と、
をさらに含み、
前記第2外部接続端子は前記電子部品と電気的に連結されている、
項目1から15のいずれか一項に記載の電子部品パッケージ。
[項目17]
金属系物質またはセラミック系物質を含み、貫通孔を有するフレームと、
前記貫通孔内に配置された電子部品と、
前記フレーム及び前記電子部品の上部を少なくとも覆う絶縁部と、
前記フレームと前記絶縁部との間に少なくとも一部が配置された接合部と、
前記フレームを貫通する貫通配線と、
前記フレーム及び前記電子部品の下部に配置された再配線部と、
前記再配線部の下部に配置された第1外部接続端子と、
前記絶縁部の上部に配置された第2外部接続端子と、
を含み、
前記接合部は、前記電子部品及び前記再配線部とは、電気的に絶縁されていて、
前記フレームはFe−Ni系合金を含む、
第1電子部品パッケージと、
前記第1電子部品パッケージの上部に配置され、
前記第2外部接続端子を介して前記第1電子部品パッケージと連結される第2電子部品パッケージと、
を含む、
パッケージオンパッケージ構造。
[項目18]
前記第1電子部品パッケージの下部に配置され、前記第1外部接続端子を介して前記第1電子部品パッケージと連結される第3電子部品パッケージをさらに含む、
項目17に記載のパッケージオンパッケージ構造。
[項目19]
前記フレームは、前記電子部品が配置され、前記貫通孔によって貫通される何れかの層(any layer)を含み、
前記フレームの何れかの層(any layer)は、熱導電性が1W/mK以上であり、熱膨張係数が10ppm/℃以下であり、弾性係数が100GPa以上である、
項目17または18に記載のパッケージオンパッケージ構造。
[項目20]
貫通孔を有するフレームと、
前記フレームの少なくとも一面に配置された接合部と、
前記フレームの貫通孔に配置された電子部品と、
前記フレーム及び前記電子部品が配置され、前記電子部品と電気的に連結された再配線部と、
前記フレーム、前記電子部品、及び前記再配線部によって閉じ込められた前記貫通孔の空間を少なくとも満たす絶縁部と、
を含み、
前記フレームは、熱導電性が1W/mK以上であり、熱膨張係数が10ppm/℃以下であり、弾性係数が100GPa以上であり、
前記接合部は、前記電子部品及び前記再配線部とは、電気的に絶縁されていて、
前記フレームはFe−Ni系合金を含む、
電子部品パッケージ。
[項目21]
前記フレームを形成するための物質は金属系物質またはセラミック系物質である、
項目20に記載の電子部品パッケージ。
[項目22]
前記接合部は、前記フレームの少なくとも一面から前記貫通孔の内壁まで延びて配置されている、
項目20または21に記載の電子部品パッケージ。
[項目23]
前記貫通孔の内壁に配置された前記接合部の厚さは、前記フレームの少なくとも一面に配置された前記接合部の厚さより薄い、
項目22に記載の電子部品パッケージ。
[項目24]
前記接合部は導電性物質である、
項目20から23のいずれか1項に記載の電子部品パッケージ。
[項目25]
項目1から16、20から24のいずれか1項に記載の電子部品パッケージを含む、
パッケージオンパッケージ構造。