(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
多くの無線基地局が設置されている状況では、トラフィックが高い無線基地局とトラフィックが低い無線基地局とが存在していることが想定される。トラフィックが高い無線基地局では、輻輳が発生するおそれがあり、輻輳が発生すると、通信が途切れがちになったり、通信データが途中で失われたり、一時的に通信不能になったりする場合がある。輻輳が発生することを回避するために、トラフィックが高い無線基地局の周辺に新たに無線基地局を設置することが想定されるが、コスト、設置するエリアがない等の制約がある。一方で、データ通信サービスは、月ごとに利用可能なデータ通信利用量が定められており、ユーザはデータの利用量を気にして使う必要がある。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、端末装置をトラフィックが低い無線基地局への移動を促し、ユーザのデータ利用を促進することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明の一態様は、複数の基地局と、端末と、管理サーバと、計測サーバとを備える通信システムにおいて、前記計測サーバは、前記管理サーバが送信した計測制御情報を受信する受信部と、前記計測制御情報に基づいて、前記端末の通信量を計測する計測部とを備え、前記管理サーバは、一の前記基地局のトラフィックの負荷を表す基地局トラフィック情報に基づいて、当該基地局を介して通信を行う前記端末の通信量の計測を抑制するか否かを判定する判定条件を表す判定条件情報を生成する生成部と、前記基地局から通知された制御対象情報に含まれる端末識別情報と基地局識別情報との組合せに対して前記計測部の制御状態を記憶する第1の記憶部と、前記基地局から通知された制御対象情報に含まれる端末識別情報と基地局識別情報との組合せに関し、前記計測部の当該端末識別情報に対応する通信量の計測を抑制するか又は当該計測の抑制を解除するかを前記第1の記憶部の前記制御状態の記憶に基づいて判定する第1の判定部と、前記第1の判定部による判定結果に応じて当該計測を抑制するか又は当該計測の抑制を解除するかを表す前記計測制御情報を前記計測サーバに通知するとともに、前記計測部の制御状態に基づく通信制約情報を前記端末へ通知する第1の通知部と、を備え、前記基地局は、前記端末の位置登録に対して自基地局についての前記判定条件情報で表される前記判定条件を満たすか否かを判定する第2の判定部と、前記判定条件の判定結果を記憶する第2の記憶部と、最新の前記位置登録を前記管理サーバに通知するか否かを前記第2の記憶部の前回の前記判定結果に基づいて判定する第3の判定部と、前記第3の判定部による判断結果に応じて前記最新の位置登録の端末識別情報と自基地局識別情報とを含む前記制御対象情報を前記管理サーバに通知する第2の通知部と、を備える、通信システムである。
(2)本発明の一態様は、上記(1)に記載の通信システムにおいて、前記制御対象情報は、位置登録要求である、通信システムである。
(3)本発明の一態様は、上記(1)又は上記(2)に記載の通信システムにおいて、前記第1の判定部は、前記端末識別情報に対応する端末のデータ通信量を無制限にするか否かを判定する、通信システムである。
(
4)本発明の一態様は、一の基地局のトラフィックの負荷を表す基地局トラフィック情報に基づいて、当該基地局を介して通信を行う端末の通信量の計測を抑制するか否かを判定する判定条件を表す判定条件情報を生成する生成部と、前記基地局から通知された制御対象情報に含まれる端末識別情報と基地局識別情報との組合せに対して端末の通信量の計測の制御状態を記憶する記憶部と、前記基地局から通知された制御対象情報に含まれる端末識別情報と基地局識別情報との組合せに関し、当該端末識別情報に対応する通信量の計測を抑制するか又は当該計測の抑制を解除するかを前記記憶部の前記制御状態の記録に基づいて判定する判定部と、前記判定部による判定結果に応じて当該計測を抑制するか又は当該計測の抑制を解除するかを表す計測制御情報を計測サーバに通知するとともに、前記端末の通信量の計測の制御状態に基づく通信制約情報を前記端末へ通知する通知部と、を備える管理サーバである。
(
5)本発明の一態様は、複数の基地局と、端末と、管理サーバと、計測サーバとを備える通信システムによって実行される管理方法において、管理サーバが、一の前記基地局のトラフィックの負荷を表す基地局トラフィック情報に基づいて、当該基地局を介して通信を行う前記端末の通信量の計測を抑制するか否かを判定する判定条件を表す判定条件情報を生成するステップと、前記基地局が、前記端末の位置登録に対して自基地局についての前記判定条件情報で表される前記判定条件を満たすか否かを判定するステップと、前記基地局が、前記判定条件の判定結果を記憶するステップと、前記基地局が、最新の前記位置登録を前記管理サーバに通知するか否かを、前記判定結果を記憶するステップによって記憶した前回の前記判定結果に基づいて判定するステップと、前記基地局が、前記判定結果に基づいて判定するステップによる判断結果に応じて前記最新の位置登録の端末識別情報と自基地局識別情報とを含む制御対象情報を前記管理サーバに通知するステップと、前記管理サーバが、前記基地局から通知された制御対象情報に含まれる端末識別情報と基地局識別情報との組合せに対して、前記計測サーバの端末の通信量の計測の制御状態を記憶するステップと、前記管理サーバが、前記基地局から通知された制御対象情報に含まれる端末識別情報と基地局識別情報との組合せに関し、前記計測サーバの端末の通信量の計測の制御状態における当該端末識別情報に対応する通信量の計測を抑制するか又は当該計測の抑制を解除するかを前記制御状態の記録に基づいて判定するステップと、前記管理サーバが、該判定するステップによる判定結果に応じて当該計測を抑制するか又は当該計測の抑制を解除するかを表す計測制御情報を前記計測サーバに通知するとともに、前記計測の制御状態に基づく通信制約情報を前記端末へ通知するステップと、前記計測サーバが、前記管理サーバが送信した計測制御情報を受信するステップと、前記計測サーバが、前記計測制御情報に基づいて、前記端末の通信量を計測するステップとを有する、管理方法である。
(
6)本発明の一態様は、管理サーバのコンピュータに、一の基地局のトラフィックの負荷を表す基地局トラフィック情報に基づいて、当該基地局を介して通信を行う端末の通信量の計測を抑制するか否かを判定する判定条件を表す判定条件情報を生成するステップと、前記基地局から通知された制御対象情報に含まれる端末識別情報と基地局識別情報との組合せに対して前記計測の制御状態を記憶するステップと、前記基地局から通知された制御対象情報に含まれる端末識別情報と基地局識別情報との組合せに関し、前記計測の制御状態の当該端末識別情報に対応する通信量の計測を抑制するか又は当該計測の抑制を解除するかを前記記憶するステップで記憶した前記制御状態の記録に基づいて判定するステップと、前記判定するステップによる判定結果に応じて当該計測を抑制するか又は当該計測の抑制を解除するかを表す計測制御情報を計測サーバに通知するステップと、前記計測の制御状態に基づく通信制約情報を前記端末へ通知するステップとを実行させるプログラムである。
(
7)本発明の一態様は、複数の基地局と、端末と、管理サーバと、計測サーバとを備える通信システムにおいて、前記計測サーバは、前記管理サーバが送信した計測制御情報を受信する受信部と、前記計測制御情報に含まれる前記端末の通信を中継する前記基地局の基地局識別情報に基づいて、前記端末の通信量を計測する計測部とを備え、前記管理サーバは、一の前記基地局のトラフィックの負荷を表す基地局トラフィック情報に基づいて、当該基地局を介して通信を行う前記端末の通信量の計測を抑制するか否かを判定する判定条件を表す判定条件情報を生成する生成部と、前記判定条件情報で表される前記判定条件を満たすか否かを前記基地局トラフィック情報に基づいて判定する第1の判定部と、前記第1の判定部による判定結果に応じて計測制御対象の基地局識別情報を含む前記計測制御情報を前記計測サーバに通知する第1の通知部と、前記基地局から通知された制御対象情報に含まれる端末識別情報と基地局識別情報との組合せに対して前記計測部の制御状態を記憶する第1の記憶部と、前記計測部の制御状態に基づく通信制約情報を前記端末へ通知する第2の通知部と、を備え、前記基地局は、前記端末の位置登録に対して自基地局についての前記判定条件情報で表される前記判定条件を満たすか否かを判定する第2の判定部と、前記判定条件の判定結果を記憶する第2の記憶部と、最新の前記位置登録を前記管理サーバに通知するか否かを前記第2の記憶部の前回の前記判定結果の記録に基づいて判定する第3の判定部と、前記第3の判定部による判断結果に応じて前記最新の位置登録の端末識別情報と自基地局識別情報とを含む前記制御対象情報を前記管理サーバに通知する第3の通知部と、を備える、通信システムである。
(
8)本発明の一態様は、上記(
7)に記載の通信システムにおいて、前記制御対象情報は、位置登録要求である、通信システムである。
(
9)本発明の一態様は、上記(
7)又は上記(
8)のいずれか一項に記載の通信システムにおいて、前記第1の判定部は、前記端末識別情報に対応する端末のデータ通信量を無制限にするか否かを判定する、通信システムである。
(
10)本発明の一態様は、一の基地局のトラフィックの負荷を表す基地局トラフィック情報に基づいて、当該基地局を介して通信を行う端末の通信量の計測を抑制するか否かを判定する判定条件を表す判定条件情報を生成する生成部と、前記判定条件情報で表される前記判定条件を満たすか否かを前記基地局トラフィック情報に基づいて判定する判定部と、前記判定部による判定結果に応じて計測制御対象の基地局識別情報を含む計測制御情報を計測サーバに通知する第1の通知部と、前記基地局から通知された制御対象情報に含まれる端末識別情報と基地局識別情報との組合せに対して端末の通信量の計測の制御状態を記憶する記憶部と、前記端末の通信量の計測の制御状態に基づく通信制約情報を前記端末へ通知する第2の通知部とを備える、管理サーバである。
(
11)本発明の一態様は、複数の基地局と、端末と、管理サーバと、計測サーバとを備える通信システムによって実行される管理方法において、前記基地局が、前記端末の位置登録に対して自基地局を介して通信を行う前記端末の通信量の計測を抑制するか否かを判定する判定条件を満たすか否かを判定するステップと、前記基地局が、前記判定条件の判定結果を記憶するステップと、前記基地局が、最新の前記位置登録を前記管理サーバに通知するか否かを、前記判定結果を記憶するステップの前回の前記判定結果の記録に基づいて判定するステップと、前記基地局が、前記前回の前記判定結果の記録に基づいて判定するステップによる判断結果に応じて前記最新の位置登録の端末識別情報と自基地局識別情報とを含む制御対象情報を前記管理サーバに通知するステップと、前記管理サーバが、一の前記基地局のトラフィックの負荷を表す基地局トラフィック情報に基づいて、当該基地局を介して通信を行う前記端末の通信量の計測を抑制するか否かを判定する判定条件を表す判定条件情報を生成するステップと、前記管理サーバが、前記判定条件情報で表される前記判定条件を満たすか否かを前記基地局のトラフィック情報に基づいて判定するステップと、前記管理サーバが、前記判定するステップによる判定結果に応じて計測制御対象の基地局識別情報を含む計測制御情報を前記計測サーバに通知するステップと、前記管理サーバが、前記基地局から通知された制御対象情報に含まれる端末識別情報と基地局識別情報との組合せに対して前記計測の制御状態を記憶するステップと、前記管理サーバが、前記計測の制御状態に基づく通信制約情報を前記端末へ通知するステップと、前記計測サーバが、前記管理サーバが送信した計測制御情報を受信するステップと、前記計測サーバが、前記端末の通信を中継する前記基地局の基地局識別情報と前記計測制御情報とに基づいて、前記端末の通信量を計測するステップと、を有する管理方法である。
(
12)本発明の一態様は、管理サーバのコンピュータに、一の基地局のトラフィックの負荷を表す基地局のトラフィック情報に基づいて、当該基地局を介して通信を行う端末の通信量の計測を抑制するか否かを判定する判定条件を表す判定条件情報を生成するステップと、前記判定条件情報で表される前記判定条件を満たすか否かを前記基地局のトラフィック情報に基づいて判定するステップと、前記管理サーバが、前記判定するステップによる判定結果に応じて計測制御対象の基地局識別情報を含む計測制御情報を計測サーバに通知するステップと、前記管理サーバが、前記基地局から通知された制御対象情報に含まれる端末識別情報と基地局識別情報との組合せに対して前記計測の制御状態を記憶するステップと、前記管理サーバが、前記計測の制御状態に基づく通信制約情報を前記端末へ通知するステップとを実行させる、プログラムである。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、端末装置をトラフィックが低い無線基地局への移動を促し、ユーザのデータ利用を促進することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<第1の実施形態>
<無線通信システム>
図1は、本実施形態に係る無線通信システムを示す。無線通信システムは、端末装置100aと端末装置100bと端末装置100cと端末装置100dと端末装置100eと基地局200aと基地局200bとサービス管理サーバ300とデータ量計測サーバ400とを備えている。基地局200a、基地局200b、サービス管理サーバ300、及びデータ量計測サーバ400は、セルラー通信網等のネットワーク50と接続される。ネットワーク50の一例はLTEにしたがって構築された通信網である。ただし、ネットワーク50は、LTEにしたがって構築された通信網に限られず、LTEにしたがって構築された通信網以外の3G等の通信網を適用できる。
以下、端末装置100aと端末装置100bと端末装置100cと端末装置100eとを区別しない場合には端末装置100と記載する。また、基地局200aと基地局200bとを区別しない場合には基地局200と記載する。
【0009】
基地局200は、無線基地局であるとともに、無線アクセス制御機能を有した通信制御装置である。基地局200は、端末装置100から位置登録要求があった際の受付制御機能等を有している。また、基地局200は、LTEエリアを形成しており、端末装置100がLTEエリア内に在圏する場合に、基地局200及び端末装置100間でLTE方式に従った無線通信を行うことができる。端末装置100は、基地局200を介して該基地局200の上位の装置であるMME等と通信を行う。基地局200は、当該基地局200のトラフィック(負荷)量を測定し、該トラフィック量の測定結果と基地局ID等の基地局200の識別情報とを含むトラフィック情報をサービス管理サーバ300へ送信する。
端末装置100は、音声や文字によって他の装置との間で相互に通信が可能な通信装置であり、端末装置100の一例は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等である。端末装置100は、基地局200と接続することによって、ネットワーク50を経由して、他の装置との間で相互に通信が可能である。端末装置100は、基地局200がカバーするエリアに位置した場合、該基地局200へ位置登録要求を送信する。位置登録要求には、端末装置ID等の端末装置100の識別情報と、基地局IDとが含まれる。基地局200は、端末装置100からの位置登録要求を受信すると、サービス管理サーバ300へ、該位置登録要求を送信する。サービス管理サーバ300は、該位置登録要求を受信すると、位置登録に係る各種処理を実行する。
サービス管理サーバ300は、当該サービス管理サーバ300が管理する一又は複数の基地局200の基地局IDの各々と、該基地局200から受信したトラフィック情報に含まれるトラフィック量とを関連付けて記憶する。サービス管理サーバ300は、基地局200が送信するトラフィック情報に含まれるトラフィック量に基づいて、該基地局200がカバーするエリアに在圏する端末装置100へサービスを提供するか否かを判定するための情報(以下、「判定情報」という)を生成する。端末装置100へ提供するサービスの一例は、端末装置100が送信するデータのデータ量を無制限にすることである。この場合、端末装置100のユーザには、所定の利用可能なデータ通信量から消費されなかったり、利用したデータ量に対して課金されなかったりする。サービス管理サーバ300は、基地局200へ、判定情報を送信する。
基地局200は、サービス管理サーバ300が送信した判定情報を受信すると、該判定情報を設定する。基地局200は、端末装置100が送信した位置登録要求を受信すると、該位置登録要求に含まれる基地局IDと判定情報とに基づいて、該基地局200がカバーするエリアに在圏する端末装置100へサービスを提供するか否かを判定する。基地局200は、端末装置100へサービスを提供すると判定した場合、該位置登録要求をサービス管理サーバ300へ送信する。
サービス管理サーバ300は、基地局200が送信した位置登録要求を受信すると、該位置登録要求に含まれる基地局IDと判定情報とに基づいて、該基地局200がカバーするエリアに在圏する端末装置100へサービスを提供するか否かを判定する。サービス管理サーバ300は、端末装置100へサービスを提供すると判定した場合、該端末装置100の端末装置IDに対応するユーザIDとサービス提供対象であることを示す情報とをデータ量計測サーバ400へ送信するとともに、端末装置100へサービス提供対象であることを示す情報を通知する。
端末装置100は、サービス管理サーバ300からサービス提供対象であることを示す情報が通知されると、サービスが提供されることを表示する。端末装置100から送信されるデータは、基地局200を経由して、データ量計測サーバ400に受信され、その後送信先へ送信される。データ量計測サーバ400は、端末装置100が送信したデータを受信すると、該データを利用データ量として計測しない。
【0010】
図2は、本実施形態に係る無線通信システムの概略図である。
図2は、
図1に示した無線通信システムにおいて、端末装置100aと端末装置100bと端末装置100cと端末装置100dと端末装置100eと基地局200aと基地局200bとを示す。基地局200aはエリア250aをカバーし、基地局200bはエリア250bをカバーする。エリア250aには、端末装置100aと端末装置100bと端末装置100cと端末装置100eが在圏し、エリア250bには、端末装置100eが在圏する。
図2に示される例では、基地局200bと比較して、基地局200aの方が、在圏している端末装置が多いため、トラフィック量が高いと想定される。このような状況が継続した場合には、基地局200aに輻輳が発生するおそれがあるため、基地局200aがカバーするエリアに在圏する端末装置を、基地局200bがカバーするエリアに在圏するように促すのが好ましい。そこで、本実施形態に係る無線通信システムでは、基地局200bがカバーするエリアに在圏した端末装置に所定のサービスを提供することによって、基地局200aがカバーするエリアから、基地局200bがカバーするエリアへの移動を促す。実施形態に係る無線通信システムは、前述したように、端末装置100が送信するデータのデータ量を無制限にするサービスを端末装置100へ提供する。これによって、端末装置100のユーザは、課金を気にせずにデータ通信ができるため、基地局200bがカバーするエリアに移動しようとするインセンティブが働く。例えば、イベント会場に基地局200bを設置した場合に、ユーザに対して、そのイベント会場に入ることを促すことができる。
【0011】
<基地局の構成>
図3は、基地局200のハードウェア構成の一例を示す。基地局200は、CPU202とメモリ204と不揮発性メモリ206と通信I/F208と内部バス210とを備えている。CPU202は、例えば不揮発性メモリ206に記憶されるプログラム2062を実行し、メモリ204をワークメモリとして使用して、基地局200の各部を制御する。メモリ204は、半導体素子を利用した揮発性のメモリ等のRAMによって構成される。メモリ204は、CPU202のワークメモリとして使用される。不揮発性メモリ206は、例えばハードディスクやROM等によって構成され、CPU202によって実行されるプログラムが記憶される。通信I/F208は、端末装置100、サービス管理サーバ300、データ量計測サーバ400等の外部機器と通信して、各種データの送受信を行うためのインターフェースである。内部バス210は、CPU202、メモリ204、不揮発性メモリ206、通信I/F208を互いに接続する。内部バス210に接続される各部は、内部バス210を介して互いにデータのやりとりを行うことができるようにされている。
<サービス管理サーバ、及びデータ量計測サーバの構成>
サービス管理サーバ300及びデータ量計測サーバ400のハードウェア構成は、
図3を適用できる。ただし、サービス管理サーバ300の不揮発性メモリ206にはサービス管理サーバ300のCPU202によって実行されるプログラム2062が記憶される。また、データ量計測サーバ400の不揮発性メモリ206にはデータ量計測サーバ400のCPU202によって実行されるプログラム2062が記憶される。
【0012】
<本実施形態に係る無線通信システムの機能構成>
図4は、無線通信システムを構成する基地局200、サービス管理サーバ300、及びデータ量計測サーバ400の機能ブロック図である。
<基地局の機能構成>
基地局200(200a、200b)は、通信部252(252a、252b)、通信制御部256(256a、256b)、判定部258(258a、258b)、無線通信部260(260a、260b)、記憶部262(262a、262b)、及び上記各構成要素を
図4に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン264(264a、264b)を有している。
図3及び
図4を用いて、基地局200の各機能構成について詳細に説明する。通信部252は、CPU202及び通信I/F208によって実現される。通信部252は、ネットワーク50を介して、サービス管理サーバ300、データ量計測サーバ400等の他の装置との間で各種データの送受信を行う。通信制御部256は、CPU202によって実現される。通信制御部256は、無線通信部260と端末装置100との間でLTEによる接続処理や、通信制御を行う。具体的には、通信制御部256は、無線通信部260が端末装置100から位置登録要求を受信すると、該位置登録要求を判定部258へ出力する。また、通信制御部256は、通信部252とサービス管理サーバ300及びデータ量計測サーバ400との間で接続処理や、通信制御を行う。具体的には、通信制御部256は、基地局200の識別情報を付帯したトラフィック情報を作成し、通信部252からサービス管理サーバ300へ送信する制御を行う。通信制御部256は、在圏する端末装置100の数、滞留データ量、無線リソースの利用率等に基づいて、該基地局200のトラフィック量を計測し、トラフィック量の測定結果と基地局200の基地局IDとを含むトラフィック情報を作成し、通信部252からサービス管理サーバ300へ送信する。通信制御部256は、通信部252がサービス管理サーバ300から判定情報を受信すると、該判定条件を判定部258へ出力する。通信制御部256は、判定部258によってユーザIDとサービス提供対象であることを示す情報とが入力されると、該端末装置100の端末装置IDと自基地局200の基地局IDとを、通信部252からサービス管理サーバ300へ送信する。判定部258は、CPU202によって実現される。判定部258は、通信制御部256から判定情報を取得すると、該判定情報を設定する。判定部258は、通信制御部256から位置登録要求が出力されると、該位置登録要求に含まれる基地局IDと判定情報とに基づいて、該位置登録要求に含まれる基地局IDが、判定情報に含まれる基地局IDに含まれるか否かを判定する。判定部258は、位置登録要求に含まれる基地局IDが判定情報に含まれる基地局IDに含まれる場合、位置登録を行った端末装置100へサービスを提供すると判定する。判定部258は、位置登録を行った端末装置100へサービスを提供すると判定した場合、該端末装置100の端末装置IDと自基地局200の基地局IDとを通信制御部256へ出力する。一方、判定部258は、位置登録要求に含まれる基地局IDが、判定情報に含まれる基地局IDに含まれない場合、位置登録を行った端末装置100へサービスを提供しないと判定する。
無線通信部260は、CPU202及び通信I/F208によって実現される。無線通信部260は、無線通信によって、端末装置100等の他の装置との間で各種データの送受信を行う。記憶部262は、不揮発性メモリ206によって実現される。記憶部262は、基地局200の基地局IDを記憶する。
【0013】
<サービス管理サーバの機能構成>
サービス管理サーバ300は、通信部352、通信制御部356、生成部358、判定部360、記憶部362、及び上記各構成要素を
図4に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン364を有している。記憶部362には、トラフィック量テーブル3362が記憶される。
図3及び
図4を用いて、サービス管理サーバ300の各機能構成について詳細に説明する。通信部352は、CPU202、及び通信I/F208によって実現される。通信部352は、ネットワーク50を介して、基地局200、データ量計測サーバ400等の他の装置との間で各種データの送受信を行う。具体的には、通信部352は、基地局200が送信するトラフィック情報を受信し、通信制御部356へ出力する。また、通信部352は、基地局200が送信する端末装置100からの位置登録要求を受信し、通信制御部356へ出力する。また、通信部352は、基地局200へ、判定情報を送信する。また、通信部352は、基地局200から端末装置100の端末装置IDと基地局200の基地局IDとを受信し、通信制御部356へ出力する。また、通信部352は、データ量計測サーバ400へユーザIDとサービス提供対象であることを示す情報とを送信する。また、通信部352は、端末装置100へサービス提供対象であることを示す情報をプッシュ送信する。通信制御部356は、CPU202及び通信I/F208によって実現される。通信制御部356は、通信部352と基地局200の通信部252との間での接続処理や、通信制御を行う。具体的には、通信制御部356は、通信部352がトラフィック情報を出力すると、該トラフィック情報を生成部358へ出力する。また、通信制御部356は、通信部352が位置登録要求を出力すると、該位置登録要求を判定部360へ出力する。また、通信制御部356は、生成部358が判定情報を出力すると、該判定情報を通信部352へ出力する。また、通信制御部356は、通信部352とデータ量計測サーバ400の通信部452との間での接続処理や、通信制御を行う。具体的には、通信制御部356は、判定部360がユーザIDとサービス提供対象であることを示す情報を出力すると、該判定情報を通信部352からデータ量計測サーバ400へ送信する。生成部358は、CPU202によって実現される。生成部358は、通信制御部356からトラフィック情報が出力されると、該トラフィック情報に含まれる基地局IDとトラフィック量とを関連付けて、トラフィック量テーブル3362に記憶する。また、生成部358は、トラフィック量テーブル3362を参照し、判定情報を生成する。具体的には、生成部358は、サービスを提供する端末装置100が在圏する基地局IDを設定する。例えば、生成部358は、当該サービス管理サーバ300が管理する一又は複数の基地局200から受信したトラフィック情報に含まれるトラフィック量のうち、トラフィック量が低い基地局から10%、50%等の所定の割合に属する基地局IDを判定情報としてもよいし、トラヒック量が所定の閾値以下に属する基地局IDを判定情報としてもよい。生成部358は、通信制御部356及び判定部360へ、判定情報を出力する。
【0014】
判定部360は、CPU202によって実現される。判定部360は、通信制御部356から位置登録要求が出力されると、該位置登録要求に含まれる基地局IDが、生成部358から出力された基地局IDに含まれるか否かを判定する。判定部360は、位置登録要求に含まれる基地局IDが生成部358から出力された基地局IDに含まれる場合、位置登録要求に含まれる基地局IDに対応する基地局へ位置登録を行った端末装置100へサービスを提供すると判定する。判定部360は、位置登録を行った端末装置100へサービスを提供すると判定した場合、該端末装置100の端末装置IDに対応するユーザIDを取得し、取得したユーザIDとサービス提供対象であることを示す情報とを通信制御部356へ出力する。ここで、サービス管理サーバ300は端末装置IDとユーザIDとを関連付けたテーブルを記憶し、判定部360は該テーブルから端末IDに対応するユーザIDを取得してもよい。一方、判定部360は、位置登録要求に含まれる基地局IDが生成部358から出力された基地局IDに含まれない場合、位置登録を行った端末装置100へサービスを提供しないと判定する。通信制御部356は、生成部358から判定情報が出力されると、該判定情報を通信部352へ出力する。通信制御部356は、判定部360からユーザIDとサービス提供対象であることを示す情報とが出力されると、該ユーザIDとサービス提供対象であることを示す情報とを通信部352からデータ量計測サーバ400へ送信する。さらに、通信制御部356は、判定部360からユーザIDとサービス提供対象であることを示す情報とが出力されると、サービス提供対象であることを示す情報を、通信部352から端末装置100へPUSH送信する。記憶部362は、不揮発性メモリ206によって実現される。記憶部362は、サービス管理サーバ300のサービス管理サーバID等のサービス管理サーバ300の識別情報とトラフィック量テーブル3362とを記憶する。
図5は、トラフィック量テーブルの一例を示す。トラフィック量テーブルには、基地局IDとトラフィック量とが関連付けて記憶される。
図4に戻り説明を続ける。
<データ量計測サーバの機能構成>
データ量計測サーバ400は、通信部452、通信制御部456、計測部458、課金部460、記憶部462、及び上記各構成要素を
図4に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン464を有している。記憶部462は、サービス提供対象ユーザID4462と、課金テーブル4464とを記憶する。
図3及び
図4を用いて、データ量計測サーバ400の各機能構成について詳細に説明する。通信部452は、CPU202、及び通信I/F208によって実現される。通信部452は、ネットワーク50を介して、基地局200、サービス管理サーバ300等の他の装置との間で各種データの送受信を行う。具体的には、通信部452は、サービス管理サーバ300からユーザIDとサービス提供対象であることを示す情報とを受信し、該ユーザIDとサービス提供対象であることを示す情報とを通信制御部456へ出力する。また、通信部452は、端末装置100が送信したデータを、基地局200を経由して受信し、該データを通信制御部456へ出力する。通信制御部456は、CPU202、及び通信I/F208によって実現される。通信制御部456は、通信部452と、サービス管理サーバ300の通信部352との間での接続処理や、通信制御を行う。通信制御部456は、通信部452からユーザIDとサービス提供対象であることを示す情報とを取得すると、該ユーザIDを、記憶部462のサービス提供対象ユーザID4462に記憶する。また、通信制御部456は、通信部452から出力されるデータに含まれる端末装置IDに対応するユーザIDを取得し、取得したユーザIDを計測部458へ出力する。ここで、データ量計測サーバ400は端末装置IDとユーザIDとを関連付けたテーブルを記憶し、通信制御部456は該テーブルから端末IDに対応するユーザIDを取得してもよい。計測部458は、CPU202によって実現される。計測部458は、通信制御部456から出力されたユーザIDが記憶部462のサービス提供対象ユーザID4462に含まれるか否かを判定する。計測部458は、通信制御部456から出力されたユーザIDが記憶部462に記憶されているサービス提供対象ユーザID4462に含まれる場合、該ユーザIDに対応する端末装置100はサービス提供対象であると判定する。この場合、計測部458は、該端末装置100から送信されたデータを利用データ量の対象データとして計測しないようにしてもよいし、データ量自体を計測しなくてもよい。一方、計測部458は、通信制御部456から出力されたユーザIDが記憶部462に記憶されているサービス提供対象ユーザID4462に含まれない場合、該ユーザIDに対応する端末装置100はサービス提供対象でないと判定する。この場合、計測部458は、該端末装置100から送信されたデータを利用データ量の対象データとして計測する。計測部458は、端末装置100の通信が終了した場合、ユーザIDとデータの計測値と該データが課金対象であるか否かを示す情報とを課金部460へ出力する。
【0015】
課金部460は、CPU202によって実現される。課金部460は、計測部458が入力したユーザIDとデータの計測値と該データが課金対象であるか否かを示す情報とに基づいて、課金処理を行う。具体的には、課金部460は、課金対象であるか否かを示す情報を参照し、課金対象であるデータについて、該データを送信した端末装置100のユーザIDに課金する料金を求め、課金テーブル4464へ記憶する。課金部460は、課金の代わりに、課金対象であった場合に、対象のユーザが利用可能なデータ通信量からデータの計測値を消費させ、非課金対象の場合は消費させない処理でもよい。記憶部462は、不揮発性メモリ206によって実現される。記憶部462は、サービス提供対象ユーザID4462と課金テーブル4464とを記憶する。
図6は、サービス提供対象ユーザの一例を示す。サービス提供対象ユーザID4462には、サービスを提供する対象のユーザIDが記憶される。ここで、サービスを提供する対象のユーザIDは、サービス管理サーバ300からサービス提供対象であることを示す情報とともに通知される。
図7は、課金テーブルの一例を示す。課金テーブル4464には、ユーザIDと料金とが関連付けて記憶される。ここで、ユーザIDと料金とは、課金部460から出力される。
【0016】
<本実施形態に係る無線通信システムの動作>
図8は、無線通信システムの動作(その1)の一例であり、基地局200のカバーするエリアに在圏した端末装置100が送信するデータ量を無制限にする処理を示す。
ステップS802では、基地局200の通信制御部256は、トラフィック情報を生成する。基地局200の通信部252は、通信制御部256が生成したトラフィック情報をサービス管理サーバ300へ送信する。
ステップS804では、サービス管理サーバ300の通信部352は、基地局200が送信したトラフィック情報を受信すると、該トラフィック情報を通信制御部356へ出力する。通信制御部356は、通信部352から出力されたトラフィック情報を生成部358へ出力する。生成部358は、通信制御部356からトラフィック情報を取得すると、トラフィック情報に基づいて判定情報を生成する。生成部358は、通信制御部356、及び判定部360へ、判定情報を出力する。
ステップS806では、サービス管理サーバ300の通信制御部356は、通信部352から基地局200へ、判定情報を送信する。基地局200の通信部252は、サービス管理サーバ300から判定情報を受信すると、通信制御部256へ、該判定情報を出力する。通信制御部256は、判定部258へ、判定情報を出力する。
ステップS808では、端末装置100は、基地局200のカバーするエリアに位置すると、位置登録要求を送信する。端末装置100は、MME(Mobility Management Entity)へ位置登録要求を送信する。基地局200の無線通信部260は、端末装置100から送信された位置登録要求を受信すると、該位置登録要求を通信制御部256へ出力する。
ステップS810では、基地局200の通信制御部256は、位置登録要求を判定部258へ出力する。判定部258は、通信制御部256から位置登録要求が出力されると、該位置登録要求に含まれる基地局IDと判定情報とに基づいて、該位置登録要求に含まれる基地局IDが判定情報に含まれる基地局IDに含まれるか否かを判定する。位置登録要求に含まれる基地局IDが、判定情報に含まれる基地局IDに含まれる場合について説明を続ける。判定部258は、基地局IDを通信制御部256へ出力する。
ステップS812では、基地局200の通信制御部256は、判定部258から基地局IDを取得すると、記憶部262から端末IDを取得し、基地局IDと端末IDとを通信部252へ出力する。通信部252は、基地局IDと端末IDとを、サービス管理サーバ300へ送信する。
【0017】
ステップS814では、サービス管理サーバ300の通信部352は、基地局200が送信した基地局IDと端末IDとを受信すると、該基地局IDを、判定部360へ出力する。判定部360は、生成部358から出力された判定情報に、該基地局IDが含まれるか否かを判定する。判定部360が、生成部358から出力された判定情報に該基地局IDが含まれると判定した場合について説明を続ける。判定部360は、端末装置100がサービス提供対象に該当すると判定する。
ステップS816では、サービス管理サーバ300の判定部360は、端末装置100の端末装置IDに対応するユーザIDとサービス提供対象であることを示す情報とを通信部352からデータ量計測サーバ400へ送信する。
ステップS818では、サービス管理サーバ300の判定部360は、通信部352から端末装置100へ、サービス提供対象であることを示す情報をプッシュ送信する。
ステップS820では、端末装置100は、サービス管理サーバ300からプッシュ送信されたサービス提供対象であることを示す情報を取得すると、該サービス提供対象であることを示す情報を表示する。
ステップS822では、端末装置100は、データを送信する。
ステップS824では、基地局200の無線通信部260は、端末装置100が送信したデータを受信すると、該データを通信制御部256へ出力する。通信制御部256は、無線通信部260が出力したデータを取得すると、通信部252からデータ量計測サーバ400へ送信する。
ステップS826では、データ量計測サーバ400の通信部452は、基地局200が送信したデータを受信すると、該データを通信制御部456へ出力する。通信制御部456は、通信部452からデータを取得すると、該データを計測部458へ出力する。計測部458は、通信制御部456からデータを取得すると、該データに含まれる端末装置IDに対応するユーザIDが記憶部462に記憶されるサービス提供対象ユーザID4462に含まれるか否かを判定する。計測部458が、端末装置IDに対応するユーザIDがサービス提供対象ユーザID4462に含まれると判定した場合について説明を続ける。計測部458は、通信制御部456から取得したデータを、利用データ量の対象データとして計測しない。
【0018】
図9は、無線通信システムの動作(その2)の一例であり、端末装置100が、サービス提供対象から、サービス提供対象ではなくなった場合の動作を示す。
ステップS902では、サービス管理サーバ300の判定部360は、端末装置100がサービス提供対象に該当しないと判定する。サービス管理サーバ300の判定部360は、生成部358から出力された判定情報に、端末装置100が送信した位置登録要求に含まれる基地局IDが含まれないと判定する。
ステップS904では、サービス管理サーバ300の判定部360は、端末装置100の端末装置IDに対応するユーザIDとサービス提供対象でないことを示す情報とを通信部352からデータ量計測サーバ400へ送信する。
ステップS906では、サービス管理サーバ300の判定部360は、通信部352から端末装置100へ、サービス提供対象でないことを示す情報をプッシュ送信する。
ステップS908では、端末装置100は、サービス管理サーバ300からプッシュ送信されたサービス提供対象でないことを示す情報を取得すると、該サービス提供対象であることを示す情報を表示する。ステップS910−S912は、
図8に示したステップS822−S824を適用できる。
ステップS914では、データ量計測サーバ400の通信部452は、基地局200が送信したデータを受信すると、該データを通信制御部456へ出力する。通信制御部246は、通信部452からデータを取得すると、該データを計測部458へ出力する。計測部458は、通信制御部246からデータを取得すると、該データに含まれる端末装置IDに対応するユーザIDが記憶部462に記憶されるサービス提供対象ユーザID4462に含まれるか否かを判定する。計測部458が、端末装置IDに対応するユーザIDがサービス提供対象ユーザID4462に含まれないと判定した場合について説明を続ける。計測部458は、通信制御部456から取得したデータを、利用データ量の対象データとして計測しない。
【0019】
前述した実施形態では、サービス管理サーバ300が管理する一又は複数の基地局200から受信したトラフィック情報に含まれるトラフィック量のうち、トラフィック量が低い基地局から所定の割合に属する基地局IDを判定情報とする場合について説明したが、この例に限られない。例えば、サービス管理サーバ300が管理する一又は複数の基地局200から在圏する端末装置の数を示す情報を受信し、受信した在圏する端末装置の数を示す情報のうち、端末装置の数が少ない基地局から所定の割合に属する基地局IDを判定情報とするようにしてもよい。前述した実施形態では、端末装置IDに対応するユーザIDがサービス提供対象ユーザID4462に含まれる場合にサービスを提供すると判定し、含まれないようになった場合にサービスを提供しないと判定しない場合について説明したが、この例に限られない。例えば、サービスの提供を開始してから所定の時間の間サービスを提供するようにしてもよい。前述した実施形態において、判定部360は、記憶部362に、端末装置IDと基地局IDとの組合せに対してサービスを提供するか否かを示す計測制御情報を関連付けたテーブルを記憶するようにしてもよい。そして、判定部360は、該テーブルを参照して、端末装置100へサービスを提供するか否かを判定するようにしてもよい。また、判定部258は、記憶部262に、端末装置IDと基地局IDとの組合せに対してサービスを提供するか否かを示す計測制御情報を関連付けたテーブルを記憶するようにしてもよい。そして、判定部258は、該テーブルを参照して、端末装置100へサービスを提供するか否かを判定するようにしてもよい。
【0020】
本実施形態に係る無線通信システムによれば、基地局200は、該基地局200のトラフィック量をサービス管理サーバ300へ通知する。サービス管理サーバ300は、基地局200から取得したトラフィック量に基づいて、該基地局200がカバーするエリアに在圏する端末装置100へサービスを提供するか否かを判定するための判定情報を求める。そして、サービス管理サーバ300は、基地局200へ、判定情報を送信する。基地局200は、端末装置100が送信した位置登録要求に含まれる情報に基づいて、該端末装置100へサービスを提供するか否かを判定する。サービスを提供すると判定した場合、基地局200は、サービス管理サーバ300へ、端末装置100の端末IDと当該基地局200の基地局IDとを送信する。サービス管理サーバ300は、データ量計測サーバ400へ、端末装置100の端末装置IDに対応するユーザIDとサービス提供対象であることを示す情報とを通知する。データ量計測サーバ400は、端末装置100が送信したデータに含まれる情報に基づいて、該端末装置100のユーザに対してサービスを提供するか否かを判定する。つまり、在圏する端末装置へサービスを提供する対象の基地局200がカバーするエリアへ端末装置100が在圏した場合、該端末装置100へサービスが提供される。このため、端末装置100のユーザに対して、該基地局200の通信エリアへ入ることを促すことができる。
【0021】
<第2の実施形態>
<無線通信システム>
本実施形態に係る無線通信システムは、
図1−
図3を適用できる。ただし、サービス管理サーバ300の代わりにサービス管理サーバ500を備え、データ量計測サーバ400の代わりにデータ量計測サーバ600を備える。サービス管理サーバ500、及びデータ量計測サーバ600のハードウェア構成は、
図3を適用できる。第1の実施形態に係るサービス管理サーバ300は、基地局200から端末装置IDと基地局IDとが送信される度に、該端末装置IDとサービス提供対象であることを示す情報とを、データ量計測サーバ400へ送信していた。これに対し、第2の実施形態に係るサービス管理サーバ500は、基地局200からトラフィック情報を取得すると、該トラフィック情報に含まれるトラフィック量に基づいて、該基地局200がカバーするエリアに在圏する端末装置100へサービスを提供するか否かを判定する。そして、サービス管理サーバ500は、サービスを提供すると判定した基地局200の基地局IDをデータ量計測サーバ600へ通知する。データ量計測サーバ600は、基地局200が送信したデータについて、該データを送信した基地局がサービスを提供すると判定した基地局200に該当する場合に、該データについては利用データ量の対象データとして計測しない。
【0022】
<本実施形態に係る無線通信システムの機能構成>
図10は、本実施形態の無線通信システムを構成する基地局200、サービス管理サーバ500、及びデータ量計測サーバ600の機能ブロック図である。
<サービス管理サーバの機能構成>
サービス管理サーバ500は、通信部552、通信制御部556、取得部558、判定部560、記憶部562、及び上記各構成要素を
図10に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン564を有している。記憶部562には、トラフィック量テーブル5562が記憶される。
図3及び
図10を用いて、サービス管理サーバ500の各機能構成について詳細に説明する。サービス管理サーバ500の通信部552、通信制御部556、取得部558、判定部560、及び記憶部562は、サービス管理サーバ300の通信部352、通信制御部356、生成部358、判定部360、及び記憶部362を適用できる。ただし、取得部558は、取得部558は、トラフィック量テーブル5562を参照し、トラフィック量が低い基地局から10%、50%等の所定の割合に属する基地局IDをサービス提供対象の基地局IDとして取得する。取得部558は、取得した基地局IDを、通信部552からデータ量計測サーバ600へ送信する。
判定部560は、位置登録要求に含まれる基地局IDがサービス提供対象の基地局IDに含まれる場合位置登録を行った端末装置100へサービスを提供すると判定し、含まれない場合位置登録を行った端末装置100へサービスを提供しないと判定する。判定部560は、サービスを提供すると判定した場合、サービス提供対象であることを示す情報を通信制御部556へ出力する。通信制御部556は、判定部560からサービス提供対象であることを示す情報が出力されると、該サービス提供対象であることを示す情報を通信部552から端末装置100へPUSH送信する。
<データ量計測サーバの機能構成>
データ量計測サーバ600は、通信部652、通信制御部656、計測部658、課金部660、記憶部662、及び上記各構成要素を
図10に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン664を有している。記憶部662には、サービス提供対象基地局ID6662と課金テーブル6664とが記憶される。
図3及び
図10を用いて、データ量計測サーバ600の各機能構成について詳細に説明する。データ量計測サーバ600の通信部652、通信制御部656、計測部658、及び課金部660は、データ量計測サーバ400の通信部452、通信制御部456、計測部458、及び課金部460を適用できる。ただし、通信部652は、サービス管理サーバ500から受信したサービス提供対象の基地局IDを通信制御部656へ出力する。通信制御部656は、通信部652から基地局IDを取得すると、該基地局IDを、記憶部662のサービス提供対象基地局ID6662に記憶する。また、通信制御部656は、通信部652から出力されるデータに含まれる端末装置IDに対応するユーザIDと基地局IDとを取得し、取得したユーザIDと基地局IDとを計測部658へ出力する。計測部658は、通信制御部656から出力された基地局IDが記憶部662のサービス提供対象基地局ID6662に含まれるか否かを判定する。計測部658は、通信制御部656から出力された基地局IDが記憶部662に記憶されているサービス提供対象基地局ID6662に含まれる場合該基地局IDに対応する基地局200へ位置登録要求を送信した端末装置100はサービス提供対象であると判定し、含まれない場合該基地局IDに対応する基地局200へ位置登録要求を送信した端末装置100はサービス提供対象でないと判定する。記憶部662は、不揮発性メモリ206によって実現される。記憶部662は、サービス提供対象基地局ID6662と課金テーブル6664とを記憶する。
図10は、サービス提供対象基地局IDの一例を示す。サービス提供対象基地局ID6662には、サービスを提供する対象の基地局IDが記憶される。ここで、サービスを提供する対象の基地局IDは、サービス管理サーバ300から通知される。
課金テーブルの一例は、
図7を適用できる。
【0023】
<本実施形態に係る無線通信システムの動作>
図12は、本実施形態に係る無線通信システムの動作の一例であり、基地局200のカバーするエリアに在圏した端末装置100が送信するデータのデータ量を無制限にする処理を示す。
ステップS1202は、
図8に示したステップS802を適用できる。ステップS1204では、取得部558は、トラフィック量テーブル5562を参照し、トラフィック量が低い基地局から所定の割合に属する基地局IDをサービス提供対象の基地局IDとして取得する。
ステップS1206では、サービス管理サーバ500の通信部552は、取得部558が取得した基地局IDを、データ量計測サーバ600へ送信する。データ量計測サーバ600の通信部652は、サービス管理サーバ500が送信した基地局IDを受信すると、通信制御部656へ出力する。通信制御部656は、通信部652から基地局IDを取得すると、該基地局IDを、記憶部662のサービス提供対象基地局IDに記憶する。
ステップS1208では、サービス管理サーバ300の通信制御部356は、通信部352から基地局200へ、サービス提供対象の基地局IDを含む判定情報を送信する。基地局200の通信部252は、サービス管理サーバ300から判定情報を受信すると、通信制御部256へ、該判定情報を出力する。通信制御部256は、判定部258へ、判定情報を出力する。ステップS1210−S1214は
図8に示したステップS808−S812を適用できる。
【0024】
ステップS1216では、サービス管理サーバ500の判定部560は、通信制御部556から出力される位置登録要求に含まれる基地局IDが、サービス提供対象の基地局IDに含まれるか否かを判定する。サービス管理サーバ500の判定部560は、該基地局IDがサービス提供対象の基地局IDに含まれる場合位置登録を行った端末装置100へサービスを提供すると判定し、含まれない場合位置登録を行った端末装置100へサービスを提供しないと判定する。判定部560が、該基地局IDが、サービス提供対象の基地局IDに含まれると判定した場合について説明を続ける。
ステップS1218では、判定部560は、サービスを提供すると判定した場合、サービス提供対象であることを示す情報を通信制御部556へ出力する。通信制御部556は、判定部560からサービス提供対象であることを示す情報が出力されると、該サービス提供対象であることを示す情報を通信部552から端末装置100へPUSH送信する。ステップS1220−S1224は、
図8に示したステップS820−S824を適用できる。
ステップS1226では、データ量計測サーバ600の通信部652は、基地局200が送信したデータを受信し、通信制御部656へ出力する。通信制御部656は、通信部652から取得したデータに含まれる端末装置IDに対応するユーザIDと基地局IDとを取得し、取得したユーザIDと基地局IDとを計測部658へ出力する。計測部658は、該基地局IDが記憶部662に記憶されているサービス提供対象基地局ID6662に含まれる場合、該基地局IDに対応する基地局200へ位置登録要求を送信した端末装置100はサービス提供対象であると判定する。この場合、計測部658は、該端末装置100から送信されたデータを利用データ量として計測しない。
【0025】
図13は、本実施形態に係る無線通信システムの動作(その2)の一例であり、端末装置100が、サービス提供対象からサービス提供対象ではなくなった場合の動作を示す。ステップS1302は
図9に示したステップS902を適用でき、ステップS1304−S1312は
図9に示したステップS906−S914を適用できる。
前述した実施形態では、判定部560は、記憶部562に、端末装置IDと基地局IDとの組合せに対してサービスを提供するか否かを示す計測制御情報を関連付けたテーブルを記憶するようにしてもよい。そして、判定部560は、該テーブルを参照して、端末装置100へサービスを提供するか否かを判定するようにしてもよい。また、判定部258は、記憶部262に、端末装置IDと基地局IDとの組合せに対してサービスを提供するか否かを示す計測制御情報を関連付けたテーブルを記憶するようにしてもよい。そして、判定部258は、該テーブルを参照して、端末装置100へサービスを提供するか否かを判定するようにしてもよい。
【0026】
本実施形態によれば、サービス管理サーバ500は、サービスを提供すると判定した基地局200の基地局IDをデータ量計測サーバ600へ通知し、データ量計測サーバ600は、基地局200が送信したデータについて、該データを送信した基地局200がサービスを提供すると判定した基地局200に該当する場合に、該データについては課金の対象外として計測する。これによって、第1の実施形態と比較して、サービス管理サーバ500は、基地局IDが判定情報に含まれると判定される度にデータ量計測サーバ600へ、ユーザIDとサービス提供対象であることを示す情報を送信する必要がないため、サービス管理サーバ500とデータ量計測サーバ600との間で送受信されるデータ量を減少させることができる。前述した実施形態では、無線通信システムが5台の端末装置を備える場合について説明したが、この例に限られない。例えば、無線通信システムが1台−4台の端末装置を備えてもよく、6台以上の端末装置を備えてもよい。前述した実施形態では、無線通信システムが2台の基地局を備える場合について説明したが、この例に限られない。例えば、無線通信システムが3台以上の基地局を備えてもよい。前述した実施形態では、サービス管理サーバ500が管理する一又は複数の基地局200から受信したトラフィック情報に含まれるトラフィック量のうち、トラフィック量が低い基地局から所定の割合に属する基地局IDを取得する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、サービス管理サーバ500が管理する一又は複数の基地局200から在圏する端末装置の数を示す情報を受信し、在圏する端末装置の数を示す情報のうち、端末装置の数が少ない基地局から所定の割合に属する基地局IDを取得するようにしてもよい。
【0027】
前述した実施形態では、端末装置100へ提供するサービスの一例として、端末装置100が送信するデータのデータ量を無制限にすることについて説明したが、この例に限られない。例えば、端末装置100へ所定のデータ量を付与してもよい。前述した実施形態では、端末装置100が送信した位置登録要求に含まれる基地局IDに基づいて、該端末装置100へサービスを提供するか否かを判定する場合について説明したがこの例に限られない。例えば、端末装置100が送信する上りリンクの信号に含まれる情報に基づいて、該端末装置100へサービスを提供するか否かを判定するようにしてもよい。前述した実施形態では、データを送信した基地局がサービスを提供すると判定した基地局200に該当する場合に、該データについては利用データ量として計測しない場合について説明したが、この例に限られない。例えば、利用データ量として計測しないとしてから所定の時間の間課金の対象外利用データ量として計測しないとしてもよいし、課金を中止してもよい。前述した実施形態では、サービス管理サーバから端末装置100にサービス提供対象であることを示す情報を通知する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、サービス管理サーバは、トラフィック情報に基づき、無制限に利用できる時間情報を合わせて通知するようにしてもよい。例えば、サービス管理サーバは、トラフィックの少ない時間帯を通知するようにしてもよい。
また、例えば、サービス管理サーバは、トラヒック情報に基づき、無制限に利用できるデータ量や利用データ量の削減率を通知してもよい。例えば、サービス管理サーバは、トラヒックの少ない時間における、無料のデータ通信量を決めてもよい。この場合、トラヒックの少ない時間ほど、利用したデータ量の削減率を大きくしてもよい。また、例えば、サービス管理サーバは、トラヒック情報に基づき、災害時に無制限に利用できることを通知してもよい。また、例えば、サービス管理サーバは、無制限に利用できる周辺のエリア情報を通知してもよい。また、例えば、サービス管理サーバは、無制限に利用できる時間が終了する前に無制限に利用できる時間が終了することを通知してもよい。
【0028】
また、前述した実施形態において、端末装置100のユーザが、サービスの提供を受ける場合に、オプション加入料を徴収してもよい。これによって、通信事業者の一契約あたりの売上を表すエーアールピーユー(Average Revenue Per User: ARPU)を増加させることができる。また、前述した実施形態において、端末装置100の在圏を促す基地局は、前述したイベント会場に加えて、田舎、通勤及び通学経路等のWiFiを使用して通信できないと想定される場所に設置されてもよい。これによって、イベント会場にいるイベント参加者は、無制限にデータ通信ができる。また、端末装置のユーザは、田舎に帰省した場合に無制限にデータ通信ができる。また、端末装置のユーザは、通勤又は通学の際に、無制限にデータ通信ができる。また、前述した実施形態において、基地局に、所定の時期及び所定の時間のいずれか一方又は両方の間、端末装置100の在圏を促してもよい。具体的には、帰省時期の期間、イベント開催時間等の間、端末装置100の在圏を促してもよく、深夜及び早朝のいずれか一方又は両方の間、端末装置100の在圏を促してもよい。
また、前述した実施形態において、基地局のトラフィック量が少ない場合でも、ユーザの利用頻度の多い時間は無制限の利用を制限してもよい。また、前述した実施形態において、基地局種別に応じて、無制限の利用を制限してもよい。逆に、小型基地局等は影響範囲が狭く、影響が少ないと想定されるので、無制限に利用させてもよい。また、サービス管理サーバ300によって実行される処理とデータ量計測サーバ400によって実行される処理とが一台のサーバによって実行されてもよく、サービス管理サーバ500によって実行される処理とデータ量計測サーバ600によって実行される処理とが一台のサーバによって実行されてもよい。第1の実施形態−第2の実施形態を組み合わせてもよい。
【0029】
以上、本発明の実施形態及びその変形を説明したが、これらの実施形態及びその変形は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態及びその変形は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組合せを行うことができる。これら実施形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同時に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【0030】
なお、前述の端末装置、基地局、データ量計測サーバ、及びサービス管理サーバは内部にコンピュータを有している。そして、前述した各装置の各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0031】
前述した実施形態において、端末装置は端末の一例であり、サービス管理サーバは管理サーバの一例であり、データ量計測サーバは計測サーバの一例であり、記憶部362は第1の記憶部の一例であり、判定部360は第1の判定部の一例であり、通信部は第1の通信部の一例である。また、判定部258は第2の判定部及び第3の判定部の一例であり、通信部252は第2の通知部の一例であり、サービス提供対象であることを示す情報は通信制約情報の一例であり、ユーザID、サービス提供対象であることを示す情報は計測制御情報の一例である。