特許第6522147号(P6522147)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6522147外側シェル及び内側本体を有するたばこ関係物品用パッケージと、ブランク及び製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6522147
(24)【登録日】2019年5月10日
(45)【発行日】2019年5月29日
(54)【発明の名称】外側シェル及び内側本体を有するたばこ関係物品用パッケージと、ブランク及び製造方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/10 20060101AFI20190520BHJP
   B65D 5/38 20060101ALI20190520BHJP
【FI】
   B65D85/10
   B65D5/38 E
【請求項の数】8
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-546968(P2017-546968)
(86)(22)【出願日】2016年3月24日
(65)【公表番号】特表2018-509350(P2018-509350A)
(43)【公表日】2018年4月5日
(86)【国際出願番号】EP2016056490
(87)【国際公開番号】WO2016151069
(87)【国際公開日】20160929
【審査請求日】2017年11月8日
(31)【優先権主張番号】15160922.9
(32)【優先日】2015年3月25日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】516067265
【氏名又は名称】レームツマ・シガレッテンファブリケン・ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ナージャ・エム・シュトレーレ
【審査官】 長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特表2012−517385(JP,A)
【文献】 特表2005−523848(JP,A)
【文献】 特開平03−212386(JP,A)
【文献】 特表2013−531589(JP,A)
【文献】 実開昭58−067725(JP,U)
【文献】 実公昭30−006493(JP,Y1)
【文献】 実開平06−069120(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 85/10
B65D 5/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ばこ用のパッケージであって、内側本体と外側シェルとを備え、前記内側本体は、前記たばこを収容するように構成され、前記内側本体及び前記外側シェルは、前記内側本体が、前記たばこの長手方向において前記外側シェル内で移動可能であるように構成され、かつ、前記内側本体及び前記外側シェルは、前記内側本体の底壁が前記外側シェルの底部開口の外または略外に移動することを止めるための第1の停止機構と、前記内側本体の底壁が前記外側シェルの上端部の外に移動することを防止するための第2の停止機構と、を備え
前記外側シェルは、前記外側シェルの後壁または前壁と、前記外側シェルの側壁と、から垂直に延在する底部タブを備え、
前記外側シェルの前記底部タブは、第1の縁部、第2の縁部、及び第3の縁部を有し、前記第3の縁部は、前記外側シェルの前記底部開口を向いており、前記底部タブの第3の縁部は、少なくとも部分的に面取りされ、丸められ、または、湾曲しており、
前記底部タブの前記第3の縁部は、前記外側シェルの後壁と側壁との間、または、前壁と側壁との間の角度が90°を超えて開くことができるように構成されている、パッケージ。
【請求項2】
前記外側シェルの前記底部タブは、前記外側シェルの前記底部開口の半分未満を覆うことを特徴とする請求項に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記外側シェルの前記底部タブは、前記外側シェルの前記前壁または前記後壁に結合され、かつ、前記外側シェルの前記側壁に、特に延長タブによって結合されていることを特徴とする請求項またはに記載のパッケージ。
【請求項4】
前記底部タブは、実質的に平坦であり、紙のような材料または厚紙材料で作られていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記第2の停止機構は、切り欠き及び舌部を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のパッケージ。
【請求項6】
前記切り欠きは、前記内側本体の前記後壁に配置され、前記舌部は、前記内側本体の上面が前記外側シェルの頂部開口を越えて延在する際に前記舌部が前記切り欠きと所定の位置で係合するように前記外側シェルの前記後壁に結合されていることを特徴とする請求項に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記外側シェルは、前記外側シェルの前記後壁の底部縁に結合され、かつ、前記底部縁から延在する舌部を備え、前記舌部は、中間部分、上部、並びに、前記上部及び/または前記中間部分内の切り欠きを備え、かつ、前記内側本体は、前記内側本体の後壁の切り欠きと、前記内側本体の前記後壁の前記切り欠き内に延在する内側タブと、を備えることを特徴とする請求項1に記載のパッケージ。
【請求項8】
前記第1の停止機構は、非接着中間部に隣接する2つの接着端部を含む粘着テープをさらに含み、前記粘着テープは、第1の接着端部分が前記外側シェルの前壁に取り付けられ第2の接着端部分が前記外側シェルの後壁に取り付けられ、非接着中間部分が外側シェルの底部開口に架かるように前記外側シェル上に配置されることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のパッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外側シェルと内側本体とを含むたばこ関連物品、特に、たばこ用パッケージ、並びに、パッケージのブランク及びパッケージの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
たばこ関連物品、特に外側シェル及び内側本体を有するたばこ用のパッケージは、当該技術分野において周知である。パッケージ内のたばこにアクセス可能にするために、内側本体はパッケージの上端に向かって外側シェルの外に移動される。これらのパッケージは、ハルアンドスライドパッケージ(hull-and-slide packages)とも呼ばれます。たばこのチップ(フィルタ)が上端部に現れたら、消費者は、たばこのうちの1つをパッケージから取り出し、内側本体を外側シェルに戻したりスライドさせたりしてパッケージを再び閉じ得る。既存のパッケージの主な欠点の1つは、内側本体を外側シェルから完全に移動させることができるという問題にある。その後、内側本体をシェル内に戻すことは困難になる可能性がある。さらに、内側本体が外側シェルの外で底端部に向かって押されると、消費者は内側本体を意図せずに底部端部から開き得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、従来技術の欠点を克服する外側シェル及び内側本体を有するパッケージを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一態様では、たばこ関連物品、特にたばこ用のパッケージが提供される。パッケージは、内側本体及び外側シェルを備え得る。
【0005】
内側本体は、少なくとも後壁及び底壁を備え得る。内側本体は、後壁の上端部にヒンジ式に結合され得る蓋をさらに備え得る。さらに、内側本体は、後壁の対向する側部に結合された2つの側壁を備え得る。さらに、内側本体は、内側本体の前面を部分的に、または、略覆う前壁を備え得る。前壁は任意選択であり、底壁及び/または2つの側壁に結合され得る。
【0006】
外側シェルは、少なくとも後壁及び前壁ならびに2つの側壁を備え得る。シェルは、底部面及び頂部面に向かって開いていても、または略開いていてもよい。これは、外側シェルが、内側本体が外側シェル及び底部開口から押し出される、または、摺動されることになっている頂部開口部を有する得ることを意味する。
【0007】
内側本体はさらに、たばこ関連物品、特に、たばこ、葉巻などを収容するように構成され得る。内側本体及び外側シェルは、さらに、内側本体がたばこ関連物品の長手方向、特に、たばこの長手方向において外側シェル内で移動できるように構成され得る。たばこ関連物品の長手方向は、有利には最長延在方向であり得る。一態様によれば、内側本体及び外側シェルは、内側本体の底壁が外(または実質的に外、なぜなら、内側本体の底壁は、材料が変形可能であること、または公差などに起因して底部開口を多少越えて延在し得る)が、外側シェルの底部開口に形成される。)に移動するのを止めるための第1の停止機構を備え得る。さらに、内側本体の下側底壁が外側シェルの上端部の外に移動するのを防止するための第2の停止機構があり得る。第2の停止機構は、好ましくは、たばこ関連物品、特にたばこを取り出すことを可能にする停止点で、外側本体の頂部開口に向かう内側本体の摺動または移動を停止するように構成され得る。この第2の停止点は、有利には、外側シェルの頂部開口から所定の距離を有する。したがって、第2の停止機構及び第2の停止点の位置により、内側本体は、部分的に外側シェルの内側に留まる。
【0008】
次に、内側本体の前壁は、内側本体が外側シェルから外側シェルの頂部開口に向かって、または、第2の停止機構の位置に引っ張られる際、前方壁の一部が見える程度まで内側本体の前面を覆い得る。これにより、内側本体の前壁に広告または警告を配置することが可能である。
【0009】
本発明の別の態様によれば、外側シェルは、外側シェルの後壁または前壁から垂直に延在する底部タブを備え得る。これに加えて、または、これに代えて、底部タブは、外側シェルの側壁から垂直に延在し得る。底部タブは、有利には、後壁または前壁の下縁部(後壁及び前壁のうちの一方のみ)に、かつ、一方の側壁の下縁部に結合される。
【0010】
底部タブは、有利には平坦であり、外側シェルの壁と同じ材料で作られている。それは、外側シェルの他の壁と共に、すなわち単一のブランクから製造され得る。したがって、底部タブ及び/または外側シェルは、全て、紙、紙様材料及び/または厚紙から形成され得る。
【0011】
底部タブは、互いに垂直な少なくとも2つの縁部または側部(第1の縁部及び第2の縁部)を有し得る。第1の縁部は、むしろ、底部タブが一体構造(1つの部分)で外側シェルの第1の壁の下縁に結合される折り曲げ線またはヒンジ線であり得る。この第1の壁は、外側シェルの側壁または前壁または後壁であり得る。有利な実施形態では、第1の壁は前壁である。他方の縁部、すなわち、底部タブの第2の縁部は、(例えば、切断によって形成される)縁部であり得る。次いで、底部タブは、(第1の縁部に対して垂直である)第2の縁部に沿って外側シェルの第2の壁に結合され得る。この第2の壁は、有利には、第1の壁に対して垂直である。例えば、第1の壁が外側シェルの前壁である場合、底部タブの第2の縁は外側シェルの側壁に結合される。この結合は、第2の壁(例えば、側壁)から延在する別のタブ(延長タブ)によって実行され得る。しかし、第1の壁が側壁であり、第2の壁がパッケージの後壁または前壁であることも考えられる。結果として、底部タブまたは底部タブがある平面は、第1の壁の平面、及び、外側シェルの第2の壁の平面に垂直な平面である。
【0012】
本明細書の文脈において、平面または壁またはタブに関して「垂直」という用語は、折り畳まれていない、かつ、組み立てられたパッケージに関することにさらに留意すべきである。
【0013】
本発明のさらに別の態様では、外側シェルの底部タブは、外側シェルの底部開口の半分未満を覆う。これは、底部タブのサイズが底部開口よりも小さく、実際には有利な実施形態では、底部タブが底部開口よりもかなり小さいことを意味する。
【0014】
先に説明したように、底部タブは、互いに垂直な第1の縁部及び第2の縁部を有する。一般的に可能ではあるが、底部タブは、有利には、完全に長方形ではない。矩形形状の底部タブとは、必然的に、底部タブが4つの頂点及び4つの縁部を有することを意味するが、本明細書における底部タブは、3つの頂点及び2つの垂直な縁部(第1の縁部及び第2の縁部)第1の頂点は、底部タブの第1の縁部と第2の縁部との間のものであり得る。第2の頂点は、第1の頂点に対して第1の縁部の反対側の端部に配置され得る。第3の頂点は、第1の頂点に対して第2の縁部の反対側の端部に位置し得る。次いで、底部タブは、第3の頂点から第2の頂点まで延在する第3の縁部を有し得る。第3の縁部は、第2の頂点と第3の頂点との間の直接的な対角線であり得る。しかしながら、有利には、第3の縁部は、少なくとも部分的に曲線、円形部、または楕円部などを含む、湾曲される、または、丸くされ得る。第3の縁部は、有利には、第2の頂点と第3の頂点との間の直接的な対角線よりも長い。さらに、タブの第3の縁部は、第2の頂点と第3の頂点との間の直接的な対角線より大きい第1の頂点からの距離を有し得る。
【0015】
言い換えると、外側シェルの側部開口の中央に向かう底部タブの延長は、底部タブの第1の縁部(例えば、前壁または後壁)の長さの2乗と、底部タブの第2の縁部(例えば、外側シェルの側壁に沿った)の長さの2乗と、の和の平方根よりも常に小さくなり得る。
【0016】
上記の態様によれば、底部タブは、外側壁の後壁と側壁または前壁と側壁との間の角度が90°を超えて開くことができるように構成され得る。底部タブは、第3の縁部に沿って短くすることができ、その結果、底部タブの第3の縁部は、過度の曲げている間にも外側シェルの前壁または後壁と接触しない。これは、事前に組み立てられた外側シェルが折り畳まれていない際の製造中において重要であり得る。事前に組み立てられたとは、側壁及び前壁及び後壁が全て互いに接続されており、例えば互いに接着されており、かつ、底部タブも外側シェルの第1及び第2の壁に結合されていることを意味する。この第1の組立工程の後、外側シェルが再び一緒に折り畳まれ得る。次のステップでは、内側本体を外側シェルに挿入するために、事前に組み畳まれた外側シェルを広げる必要がある。この広げるプロセスは、外側シェルを折り畳まれた状態に戻し得る固有の復元力のために、外側シェルの過度の曲げまたは過度の伸張を必要とする。底部タブの第3の縁部を短くすることにより、外側シェルに悪影響を与えることなく、この過度の曲げが可能になる。
【0017】
底部タブは、一般的に、内側本体の底壁が外側シェルの底部開口の外に移動することを防止する。前述の態様による底部タブは、製造中に少量の材料の追加しか必要とせず、パッケージの組み立て中に基本的に同じ製造工程を適用され得る。
【0018】
代替的に、または、上述の底部タブに追加して、第1の停止機構は、非接着中間部分に隣接する2つの接着端部分を備える粘着テープを備え得、第1の接着端部分が外側シェルの前壁に取り付けられ、第2の接着端部が外側シェルの後壁に取り付けられ、かつ、非接着中間部分が外側シェルの底部開口に架かるように、外側シェル上に配置される。
【0019】
粘着テープの中間部分は、内側本体の底壁が外側シェルの底部開口の外に、または、略外に移動するのが防止されるように、外側シェルの底部開口の少なくとも一部を覆う。粘着テープの中間部分は、外側シェルの底部開口を部分的または略完全に覆い得る。
【0020】
粘着テープの第1及び第2の接着部分は、外側シェルの前壁及び後壁にそれぞれ接着されるように接着剤を備え、非接着中間部分は、粘着テープが内側本体の底壁に貼り付かないように接着剤を有さない。接着剤は、永久接着剤または再貼り付け可能な接着剤であり得る。
【0021】
粘着テープは、好ましくは、外側シェルの前壁及び後壁の底部の縁部を横切ってテープを適切に曲げることができるように、可撓性材料から製造される。可撓性材料は、ポリマー、紙及び/またはボール紙を備える、または、これらから成り得る。
【0022】
粘着テープは透明であり得る。粘着テープが透明である場合、前記粘着テープの適用は、本発明のパッケージの設計及び外観に影響を与えない。接着剤テープの一部によって覆われていても、デザイン要素ならびにテキスト、画像またはグラフィック要素は、依然として可視のままである。
【0023】
パッケージは、内側本体が外側シェルの頂部開口の外に移動するのを防止する第2の停止機構をさらに備えて得る。第2の停止機構は、切り欠きまたは開口部及び舌部を備え得る。
【0024】
一態様では、切り欠きまたは開口部は、内側本体の後壁に設けられ得る。舌部は、外側シェルの後壁から結合されて延在し得る。舌部は、内側本体の底部面が外側シェルの頂部開口に達する前の位置で切り欠きと係合するように構成される。切り欠きまたは開口部は、半円の形状を有し得る。切り欠きまたは開口は、舌部の最大延在長に対応する最大延在長を少なくとも有し得る。
【0025】
本発明の一実施形態では、外側シェルは、通常、外側シェルの後壁の縁部に連結され、かつ、そこから延在する舌部を備え得る。この実施形態では、舌部が後壁に結合されるところの後壁の縁部は、有利には底縁部となり得る。舌部は、中間部、上部、及び、上部及び/または中間部内の切り欠きを備え、内側本体は、内側本体の後壁に切り欠きと、切り欠き内に延在する内部タブと、を備え得る。したがって、外側シェルは、外側シェルの後壁の底縁部に結合された舌部を備え、舌部は、栓抜きの形状を有し得る。舌部は、中間部及び上部と、中間部及び上部内、または、中間部と上部分との間に配置される切り欠きまたは窓を備え得る。中間部は、外側シェルの後壁の底縁部と上部との間に配置され得る。
【0026】
切り欠きは、有利にかつ実質的に上部内に配置され得る。
【0027】
舌部、特に中間部は、外側シェルの後壁と一体的に(1つのブランクから一体に)作られ得る。
【0028】
舌部は、円形、楕円形、または、湾曲した外縁を有し得る。
【0029】
舌部は、2つの折り曲げ線をさらに備え得る。第1の折り曲げ線は、外側シェルの中間部と後壁との間に配置され得る。この第1の折り曲げ線は、外側シェルの後壁の底縁部に沿って延在し得る。第2の折り曲げ線は、中間部と舌部の上部との間に配置され得る。特に、第2の折り曲げ線は、少なくとも部分的に切り欠きの切縁に沿って延在し得る。折り曲げ線は、舌部を2回折り曲げるように構成されている。中間部が外側シェルの後壁の内面に乗るように、外側シェルの内側に向かう第1の方向に一度。第2の折り畳みは、舌部の上部を用いて第1の折り畳みと反対方向に実行される。しかしながら、第2の折り畳みは、外側シェルの後壁の内面から上部が離れるようにわずかに持ち上げるためのごくわずかな折り畳みに過ぎない。
【0030】
次いで、内側本体は、後壁に少なくとも第1の縁部または切断線および第2の縁部または切断線を含む切り抜きまたは備え得る。2つの縁部または切断線は、互いに平行であり得る。切り欠きまたは窓は、リングセグメントの形状または略その形状を有し得る。結果として、内側タブが切り抜きまたは窓内に突出し、パッケージの底部面から頂部面に向かって指す。この内側タブは、内側本体がパッケージの上面に向かって外側シェルから滑り出ることを防止する第2の停止機構を設けるために、外側シェルの舌部における切り欠きと係合するように構成され得る。外側シェルの舌部の上部の外側縁部または中間部の外側縁部は、内側本体が動かされた際に内側本体の後壁の切り欠きの1つにさらに係合することができる外側シェルの底部開口に向かって移動し、これにより、内側本体が外側シェルの底部開口から滑り出ることを防止する第1の停止機構を設ける。
【0031】
本発明は、また、本発明におけるパッケージを製造するためのブランクを提供する。さらに、本発明は、パッケージの製造方法も提供する。
【0032】
本発明のさらなる態様及び特徴が、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施形態の以下の説明から生じるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明の一実施形態におけるパッケージの開いた状態の簡略斜視図である。
図2】本発明の一実施形態におけるパッケージの底部面の簡略斜視図である。
図3】たばこ関連物品なしの開いた状態の本発明の一実施形態におけるパッケージの簡略斜視図である。
図4】本発明の一実施形態における、内側本体のために使用される、広げられた状態のブランクの簡略上面図である。
図5】本発明の一実施形態における外側シェルに使用される、広げられたブランクの簡略上面図である。
図6】製造工程を示す外側シェルの一連の簡略底面図のである。
図7図7は、底部タブ上の単純化した平面図である。
図8】本発明の別の実施形態における、内側本体の広げられたブランクの簡略平面図である。
図9】本発明の別の実施形態における外側シェル用の広げられたブランクの簡略上面図であり。
図10図8及び図9に示す実施形態の第2の停止機構の詳細を示す図である。
図11図8図9及び図10に示す実施形態の第1停止機構の詳細を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1は、本発明の一実施形態におけるパッケージ100の簡略斜視図である。パッケージ100は、内側本体1及び外側シェル2を備える。内側本体1は、少なくとも第1の側壁3と、後壁4、第2の側壁20(この図では見えない)と、ヒンジ式に結合された蓋5、及び、底壁104(この図では見えない)を備える。ヒンジ式に結合された蓋5は、頂壁7及び前壁6を備える。頂壁7はヒンジ8によって後壁4にヒンジ式に結合されている。
【0035】
外側シェル2は、少なくとも第1の側壁14、後壁12、第2の側壁10、及び、前壁11を備える。また、パッケージの頂部面及び底部面は矢印で示されている。内側本体は、パッケージ100を開閉するために、外側シェル2内で長手方向Xに移動または摺動され得る。内側本体1は、たばこ関連物品、この実施形態ではたばこ101を含み、たばこ101は内側本体内で長手方向Xに沿って、すなわち、外側シェル2に対する内側本体1の摺動方向と同じ方向に延在する。
【0036】
図2は、図1にも示したパッケージ100の底部面側の簡略斜視図である。この図から分かるように、外側シェル2は、主として本質的に、前壁11、第1の側壁14、後壁12、及び、第2の側壁10を有する内側本体1を備える。外側シェル2は、主に開放されているので、内側本体1の底壁13が見える。外側シェル2の底部開口104は、底部タブ15によって部分的にのみ覆われている。底部タブ15は、前壁11及び第2の側壁10に結合されており、第2の側壁10及び前壁11の平面に垂直に延在する。底部は、折り曲げ線17及び湾曲縁部16をさらに備える。湾曲縁部16は、外側シェル2の底部開口104内に延在する。底部タブ15は、内側本体1が底部開口104及び内側本体の底部面に向かった外側シェル2の外に摺動することを防ぐ役割を果たす。したがって、底部タブ15は、外側シェル2の底部開口104に向かう内側本体1の動きに対して第1の停止機構を構成する。
【0037】
図3は、図1及び図2に示す本発明の実施形態におけるパッケージ100の別の斜視図を示す。この図では、たばこ関連物品、すなわちたばこ101及び追加的なインナーライナー9は見えない。これにより、パッケージの頂部面に向かう動きに関する第2の停止機構が可視になる。したがって、外側シェル2の後壁12の頂部縁にヒンジ式に結合された舌部18がある。舌部18は、内側本体1の切り欠き19と係合する。この第2の停止機構は、内側本体1が外側シェル2から完全に引き出されるのを防止する。
【0038】
内側本体の前壁6は、内側本体1が、頂部開口に向かって、または、第2の停止機構の位置に外側シェルから少なくとも部分的に引き出された際に前壁6の一部が見える程度まで内側本体1の前面を覆うのに十分な長さであり得る。すると、内側本体1の前壁6の外面に宣伝または警告を配置することが可能である。
【0039】
図4及び図5は、上述の図に示される実施形態の折り畳まれていないブランクの簡略上面図を示す。
【0040】
図4は、内側本体1のために使用される、折り畳まれていないブランクの簡略上面図を示す。前に説明したように、内側本体1は、後壁4と2つの側壁3及び20とを備える。さらに、頂壁7及び前壁6を含むヒンジ式に結合された蓋5がある。内側本体の底部面は、底壁22と、内側本体1の前面を少なくとも部分的に覆うように働くさらなるタブ23と、によって閉じられている。この図の破線は折り曲げ線に関連し、実線は切断線である。後壁は、半円形の形状を有する切り抜き19を備える。この半円の直径D1は45mmであり得る。これは、半円の半径が22.5mmであることを意味する。切り欠き19は、その最大延在長、すなわち、直径D1が内側本体1の移動方向Xに垂直であるように配置されている。壁3、20、22、23、6、7は、最終的な組み立てられた構成では折り曲げ線F1〜F7に沿って内側に折り畳まれる。底壁22と後壁4との間に位置する折り曲げ線F3と切り欠き19との間の距離は15mmであり得る。切り欠き19は、D1を指す直径の長さの直線と、円形の半径1と、を有する。直径D1の直線と折り曲げ線F3との間の距離はB1である。図5は、図1図4における実施形態の外側シェル2に使用される、折り畳まれていないブランクの簡略平面図を示す。上述のように、外側シェル2は、第1の側壁10、前壁11、第2の側壁14、及び、後壁12を備える。ここでも、破線は、折り曲げ線F1、F2、F3、F4、F5、F6、F7を示す。しかしながら、健康に関する警告のために確保された領域A1、A2、A3、A4が存在する。これらの領域A1、A2、A3、A4の周囲の実線は切断線を表していない。底部タブ15は、折り曲げ線F4によって前壁11に結合され、前壁11の面に垂直に延在するように内側に折り畳まれる。次いで、底部タブ15は、第1の側壁10から延在する別のタブ25に結合または接着され得る。折り曲げ線F1によって内側本体1の後壁12に結合された舌部18がさらに存在する。舌部18は、折り曲げ線F1によって、内側本体1の後壁12の頂部縁105に結合される。折り曲げ線F1に沿って、舌部18は、最大延在長D4を有する。この延在長D4は、図3に示す切り欠き19の最大直径D1と略同一であり得る。折り曲げ線F1の反対側の端部に向かって、舌部18は、延在長D4よりも小さい延在長D5を有する。延在長D5は35mmであり得る。延在長D4は45mmであり得る。
【0041】
図6A図6Fは、本発明の態様におけるパッケージ100の製造工程の一連の簡略底面図である。外側シェル2は、図5に示すブランクから構築されている。図6A及び図6Bに示す最初の2つのステップでは、第1の延長タブ24は、後壁12に結合(例えば接着)される。結果として、2つの側壁10、14、前壁11、及び、後壁12を有するシェルが得られる。外側シェル2は、依然として頂部端及び底部端に向かって開放している。さらに、第2の延長タブ25は、底部タブ15に結合(例えば接着)される。次のステップは、図6Cに示される。側壁10、14、前壁11、及び、後壁12、並びに、第2の延長タブ25及び底部タブ15が、すべて一緒に結合(例えば接着)されると、外側シェル2は、前壁11及び後壁12が互いに当接するように再び折り畳まれ得る。延長タブ25と底部タブ15とは既に連結されているので、底部タブ15が底部タブ15の中心を通る中央折り曲げ線17に沿って折り畳むことができる必要がある(図5参照)。これは、外側シェル2が、前壁11及び後壁12の内面が接触さえし得る、非常に平坦な構成をとることを可能にするのに役立つ。別の製造場所で実行され得る、図6Dに示すさらなる製造工程では、外側シェル2が再び広げられ、これは、側壁14、10と後壁12と前壁11との間の角°が、基本的に90°の角度になることを意味する。外側シェル2のために使用される材料内、特に前壁、後壁、及び、側壁11、12、10、14の間の縁部における復元力のために、外側シェル2は、前の折り畳まれた状態の方に戻る傾向がある。このため、図6Eに示すように、側壁10、14及び前壁11及び後壁12を図2に示す90°以上に曲げることによって外側シェルを広げなければならない。しかしながら、この過剰折り曲げは、底部タブ15が短くされている場合、例えば、湾曲した、丸められた、または、縁部16に沿った任意の他の形状にされている場合(図5に示す)のみ可能である。
【0042】
底部タブ15は、一般的に平坦であり、外側シェル2の壁10、14、11、12と同じ材料で作られており、外側シェル2の他の壁10、14、11、12と一緒に、すなわち、単一のブランクから製造することができる。したがって、底部タブ15及び/または外側シェル2は、全て、紙、紙様材料及び/または厚紙で形成され得る。
【0043】
図7は、底部タブ15の上面図を示す。底部タブ15は、互いに垂直な少なくとも2つの縁部または側部(第1の縁部E1及び第2の縁部E2)を有し得る。第1の縁部E1は、むしろ折り曲げ線またはヒンジ線であり得、これによって底部タブ15が一体構造(一体物)で外側シェル2の第1の壁の底縁部に結合される。この第1の壁は、外側シェルの側壁、前壁11、または、後壁12であり得る。この実施形態では、第1の壁は前壁11である。他の縁部、すなわち、底部タブ15の第2の縁部E2は、例えば、切断によって作られる縁部であり得る。次いで、底部タブ15が、(第1の端部E1に垂直である)第2の端部E2に沿って外側シェルの第2の壁に結合され得る。この第2の壁は、有利には第1の壁に対して垂直である。例えば、第1の壁が外側シェル2の前壁11である場合、底部タブ15の第2の端部E2は、外側シェルの側壁10、14に結合される。この結合は、第2の壁(例えば、側壁10)から延在する別のタブ25(図5に示す第2の延長タブ25)によって行われ得る。しかしながら、第1の壁が側壁14であり、第2の壁が外側シェル2の後壁12または前壁11であることも考えられる。その結果、底部タブ15、または、底部タブ15が位置する面は、第1の壁の面及び外側シェルの第2の壁の面に垂直な面である。
【0044】
本明細書の文脈において、面、壁、または、タブに関して「垂直」という用語は、折り畳まれていないパッケージ及び組み立てられたパッケージに関することにさらに留意すべきである。
【0045】
外側シェルの底部タブ15は、有利には、外側シェル2の底部開口の半分未満を覆う。これは、底部タブ15によって覆われる領域のサイズが、底部開口よりも小さく、実際には、有利な実施形態では、底部タブ15は、底部開口よりもかなり小さい。
【0046】
先に説明したように、底部タブ15は、互いに垂直な第1の縁部E1及び第2の縁部E2を有する。一般的には可能であるが、底部タブ15は有利には完全に長方形ではない。矩形形状の底部タブであれば、底部タブが必ず4つの頂点V1、V2、V3、V4と4つの側部E1、E2、E3’、E4’を有することを暗示するが、本明細書における底部タブ15は、3つの頂点V1、V2、V3、2つの垂直な縁部(第1の縁部E1及び第2の縁部E2)、及び、第3の縁部E3のみを備え得る。第1の頂点V1は、底部タブ15の第1の縁部E1と第2の縁部E2との間のものあり得る。第2の頂点V2は、第1の頂点V1に対して第1の縁部E1の反対側の端部に位置し得る。第3の頂点V3は、第1の頂点V1に対して第2の縁部E2の反対側の端部に位置し得る。すると、底部タブ15は、第3の頂点V3から第2の頂点V2まで延在する第3の側部または縁部E3(符号16とも称される)を有し得る。第3の縁部E3は、第2の頂点V2と第3の頂点V3との間の直接的な対角線の直線であり得る。しかし有利には、第3の縁部E3は、少なくとも部分的に曲線、円形部分、または、楕円部分などを含む湾曲または円形であり得る。第3の縁部E3は、有利には、第2の頂点V2と第3の頂点V3との間の直接的な対角線よりも長い。さらに、底部タブ15の第3の縁部E3は、第2の頂点V2と第3の頂点V3との間の直接的な対角連結線よりも大きい、第1の頂点V1からの距離を常に有し得る。
【0047】
言い換えると、外側タブ2の底部開口104の中心Cに向かう底部タブ15の延長線は、底部タブの第1の縁部E1の長さの2乗(例えば、前壁11または後壁12に沿った)と、底部タブ15の第2の端部E2の長さの2乗(例えば、外側シェルの側壁10、14に沿った)と、和の平方根より常に小さい。
【0048】
中央折り曲げ線17は、有利には、第1の頂点V1から第3の縁部E3まで延在する。特に、中央折り曲げ線17は、第1の頂点V1と、第3の縁部E3の中心、略中心、または、中間領域と、の間に延在する。
【0049】
図8は、本発明の別の実施形態における内側本体の折り畳まれていないブランクの上面図を示す。底部面(底部)と頂部面(頂部)が示される。この実施形態では、内側本体1の後壁4は、半円ではなく半円セグメントまたは半リングとして形成された切り欠き19を備える。したがって、切り欠き19内に延在する内側タブ106がある。この内側タブ106は、折り曲げ線F8に沿って内側にわずかに折り畳まれ得る。言い換えると、切り欠き19は、外輪形、湾曲した縁部、または、切断線30と、内輪形、湾曲した縁部、または、切断線31と、を有する。切断線30及び31が平行である場合、切り抜き19は、リングセグメントまたは同様のウィンドウの形状を有し得る。この図においても、折り曲げ線は破線で示され、切断線は実線で示される。他の折り曲げ線F1〜F7、並びに、壁3、4、20、7、6、22、23は、上述の同じ特性を有する。
【0050】
図9は、図8に示す内側本体1とともに外側シェル2に使用される、折り畳まれていないブランクの簡略上面図を示す。底部面(底部)及び頂部面(頂部)が示されている。壁24、10、11、14及び12、並びに、折り曲げ線F1、F2、F3、F5、F6は、図5に関して説明したのと同じ特性及び機能を有する。しかしながら、舌部18は、ここでは、「栓抜き」と略称される形状で構成されている。舌部18は、ここで、中間部26、上部27、及び、中央切り欠き28を含む。さらに、中間部26と上部27との間に折り曲げ線F9がある。中間部26は、外側シェル2の後壁12の底縁部に折り曲げ線F1によって結合されている。上部27は、中間部26に折り曲げ線F9によって結合されている。外側シェル2を組み立てるために、舌部18は、折り曲げ線F1に沿って内側に折り曲げられる一方で、舌部18の上部27は、折り曲げ線F1に沿って折り曲げる方向と反対方向に折り曲げ線F9に沿ってわずかに折り曲げられる。これは、舌部18が、中間部26、上部27、及び、切り抜きまたは窓28を備えることを意味する。舌部18全体の外縁部は、湾曲、円形、または、楕円形であり得るが、多角形の形状をも有し得る。外縁部の一部は、符号32、33、及び34を有する。2つの縁部32及び34は、中間部26の外側及び対向する縁部であり、舌部の単一の外縁部とも見なされ得る。外縁部33は舌部18の頂部面を画定する。
【0051】
図8に示す切り欠き19と図9に示す舌部18とは、次に、パッケージ100の底部面に向かう移動のための第1の停止機構と、パッケージ100の頂部面に向かう移動のための第2の停止機構と、を確立するために、次のように協働することができる。内側本体が頂部面に向かって外側シェル2の外に移動される場合、図8に示す内側タブ106は、切り欠き228と係合し、内側本体1が外側シェル2から完全に移動または摺動されることを防止する。次に、内側本体1が反対方向、すなわちパッケージの底部面に向かって移動されると、外側リング30(図8に示されている)が、舌部18の外縁部33または縁部32、34の上部と係合する。2つの停止機構の詳細については、図10及び図11を参照してさらに説明する。
【0052】
図10は、第2の停止機構を示すパッケージ100の斜視図を示す。内側本体1がパッケージの頂部開口(頂部)に向かって部分的に外に移動されると、内側本体1の内側タブ106は、外側シェル2の後壁12に内面にと折り曲げられる舌部18の切り欠き28内に摺動する。舌部は、栓抜きの形状を有する。内側本体1の内側タブ106が、舌部18の切り欠き28と係合するため、内側本体1の外側シェル2に対する動きは、制限され、内側本体1全体が外側シェル2を完全に離れ得る前の点で止められる。切り欠き28は、上部27内に配置される。また、舌部18は、後壁12の底縁部(F1に沿って)の間に位置する折り曲げ線F1に沿って折り曲げられていることが分かる。上部27は、内側タブ106と切り抜き28との間の係合を簡単にするために、パッケージの内部空間に向かって折り曲げ線F9に沿ってわずかに曲げられる、または、折り曲げられるのみである。
【0053】
図11は、本実施形態の第1の停止機構を示すパッケージ100の簡略斜視図である。内側本体1が外側シェル2の底部開口(底)に向かって移動されると、内側本体1の切り欠き19の外縁部または切断線30は、外側シェルの舌部18の外縁部33及び/または外縁部32、34と係合する。パッケージの頂部端に向くように折り曲げられる上部27は、切り欠き19を通過して延在できない、または、少なくとも完全に延在しないことが分かる。これにより、内側本体1が外側シェル2の底部面から滑り出ることが防止される。したがって、舌部18の形状及び最大直径は、内側本体1の後壁4の切り欠き19の最大直径と少なくとも等しいかまたはそれより大きい。
【0054】
図12は、本実施形態の第1の停止機構としての粘着テープ40を備えるパッケージ100の簡略斜視図である。パッケージ100は、粘着テープ40を備え、粘着テープ40は、非粘着性中間部分に隣接する2つの粘着性端部分を含む。粘着テープ40は、第1の接着端部分が外側シェルの前壁に取り付けられ、第2の接着端部分が外側シェルの後壁12に取り付けられ、非接着中間部分は外側シェルの底部開口に架かる。
【0055】
粘着テープ40の中間部分は、外側シェルの底部開口の少なくとも一部を覆い、これにより、内側本体の底壁が外側シェルの底部開口の外または略外に移動されることを防止する。粘着テープ40の中間部分は、外側シェルの底部開口を部分的または略完全に覆い得る。
【0056】
粘着テープ40の第1及び第2の接着部分は、外側シェルの前壁及び後壁にそれぞれ接着されるように接着剤を備え、非接着中間部分は、内側本体の底壁への粘着テープ40の粘着を避けるために接着剤を欠いている。接着剤は、永続的な固定を可能にする永久接着剤であり得る。
【0057】
内側本体が、外側シェルの底部開口(底)に向かって移動される場合、内側本体の底壁は粘着テープ40の中間部分に隣接する。これにより、内側本体が外側シェルの底部面の外に滑り出ること防止する。
【0058】
本発明を特定の実施形態を参照して上に説明したが、これらの実施形態に限定されるものではなく当業者には、本発明の特許請求の範囲内にある更なる代替案が生じるであろう。
【符号の説明】
【0059】
1 内側本体
2 外側シェル
3 側壁
4 後壁
5 蓋
6 前壁
7 頂壁
8 ヒンジ
9 インナーライナー
15 底部タブ
18 舌部
19 切り欠き
24 第1の延長タブ
25 第2の延長タブ
28 切り欠き、窓
33 符号
33 外縁部
40 粘着テープ
100 パッケージ
104 底部開口
106 内側タブ
111 壁
図1
図2
図3
図4
図5
図6(A)】
図6(B)】
図6(C)】
図6(D)】
図6(E)】
図6(F)】
図7
図8
図9
図10
図11
図12