【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一態様では、たばこ関連物品、特にたばこ用のパッケージが提供される。パッケージは、内側本体及び外側シェルを備え得る。
【0005】
内側本体は、少なくとも後壁及び底壁を備え得る。内側本体は、後壁の上端部にヒンジ式に結合され得る蓋をさらに備え得る。さらに、内側本体は、後壁の対向する側部に結合された2つの側壁を備え得る。さらに、内側本体は、内側本体の前面を部分的に、または、略覆う前壁を備え得る。前壁は任意選択であり、底壁及び/または2つの側壁に結合され得る。
【0006】
外側シェルは、少なくとも後壁及び前壁ならびに2つの側壁を備え得る。シェルは、底部面及び頂部面に向かって開いていても、または略開いていてもよい。これは、外側シェルが、内側本体が外側シェル及び底部開口から押し出される、または、摺動されることになっている頂部開口部を有する得ることを意味する。
【0007】
内側本体はさらに、たばこ関連物品、特に、たばこ、葉巻などを収容するように構成され得る。内側本体及び外側シェルは、さらに、内側本体がたばこ関連物品の長手方向、特に、たばこの長手方向において外側シェル内で移動できるように構成され得る。たばこ関連物品の長手方向は、有利には最長延在方向であり得る。一態様によれば、内側本体及び外側シェルは、内側本体の底壁が外(または実質的に外、なぜなら、内側本体の底壁は、材料が変形可能であること、または公差などに起因して底部開口を多少越えて延在し得る)が、外側シェルの底部開口に形成される。)に移動するのを止めるための第1の停止機構を備え得る。さらに、内側本体の下側底壁が外側シェルの上端部の外に移動するのを防止するための第2の停止機構があり得る。第2の停止機構は、好ましくは、たばこ関連物品、特にたばこを取り出すことを可能にする停止点で、外側本体の頂部開口に向かう内側本体の摺動または移動を停止するように構成され得る。この第2の停止点は、有利には、外側シェルの頂部開口から所定の距離を有する。したがって、第2の停止機構及び第2の停止点の位置により、内側本体は、部分的に外側シェルの内側に留まる。
【0008】
次に、内側本体の前壁は、内側本体が外側シェルから外側シェルの頂部開口に向かって、または、第2の停止機構の位置に引っ張られる際、前方壁の一部が見える程度まで内側本体の前面を覆い得る。これにより、内側本体の前壁に広告または警告を配置することが可能である。
【0009】
本発明の別の態様によれば、外側シェルは、外側シェルの後壁または前壁から垂直に延在する底部タブを備え得る。これに加えて、または、これに代えて、底部タブは、外側シェルの側壁から垂直に延在し得る。底部タブは、有利には、後壁または前壁の下縁部(後壁及び前壁のうちの一方のみ)に、かつ、一方の側壁の下縁部に結合される。
【0010】
底部タブは、有利には平坦であり、外側シェルの壁と同じ材料で作られている。それは、外側シェルの他の壁と共に、すなわち単一のブランクから製造され得る。したがって、底部タブ及び/または外側シェルは、全て、紙、紙様材料及び/または厚紙から形成され得る。
【0011】
底部タブは、互いに垂直な少なくとも2つの縁部または側部(第1の縁部及び第2の縁部)を有し得る。第1の縁部は、むしろ、底部タブが一体構造(1つの部分)で外側シェルの第1の壁の下縁に結合される折り曲げ線またはヒンジ線であり得る。この第1の壁は、外側シェルの側壁または前壁または後壁であり得る。有利な実施形態では、第1の壁は前壁である。他方の縁部、すなわち、底部タブの第2の縁部は、(例えば、切断によって形成される)縁部であり得る。次いで、底部タブは、(第1の縁部に対して垂直である)第2の縁部に沿って外側シェルの第2の壁に結合され得る。この第2の壁は、有利には、第1の壁に対して垂直である。例えば、第1の壁が外側シェルの前壁である場合、底部タブの第2の縁は外側シェルの側壁に結合される。この結合は、第2の壁(例えば、側壁)から延在する別のタブ(延長タブ)によって実行され得る。しかし、第1の壁が側壁であり、第2の壁がパッケージの後壁または前壁であることも考えられる。結果として、底部タブまたは底部タブがある平面は、第1の壁の平面、及び、外側シェルの第2の壁の平面に垂直な平面である。
【0012】
本明細書の文脈において、平面または壁またはタブに関して「垂直」という用語は、折り畳まれていない、かつ、組み立てられたパッケージに関することにさらに留意すべきである。
【0013】
本発明のさらに別の態様では、外側シェルの底部タブは、外側シェルの底部開口の半分未満を覆う。これは、底部タブのサイズが底部開口よりも小さく、実際には有利な実施形態では、底部タブが底部開口よりもかなり小さいことを意味する。
【0014】
先に説明したように、底部タブは、互いに垂直な第1の縁部及び第2の縁部を有する。一般的に可能ではあるが、底部タブは、有利には、完全に長方形ではない。矩形形状の底部タブとは、必然的に、底部タブが4つの頂点及び4つの縁部を有することを意味するが、本明細書における底部タブは、3つの頂点及び2つの垂直な縁部(第1の縁部及び第2の縁部)第1の頂点は、底部タブの第1の縁部と第2の縁部との間のものであり得る。第2の頂点は、第1の頂点に対して第1の縁部の反対側の端部に配置され得る。第3の頂点は、第1の頂点に対して第2の縁部の反対側の端部に位置し得る。次いで、底部タブは、第3の頂点から第2の頂点まで延在する第3の縁部を有し得る。第3の縁部は、第2の頂点と第3の頂点との間の直接的な対角線であり得る。しかしながら、有利には、第3の縁部は、少なくとも部分的に曲線、円形部、または楕円部などを含む、湾曲される、または、丸くされ得る。第3の縁部は、有利には、第2の頂点と第3の頂点との間の直接的な対角線よりも長い。さらに、タブの第3の縁部は、第2の頂点と第3の頂点との間の直接的な対角線より大きい第1の頂点からの距離を有し得る。
【0015】
言い換えると、外側シェルの側部開口の中央に向かう底部タブの延長は、底部タブの第1の縁部(例えば、前壁または後壁)の長さの2乗と、底部タブの第2の縁部(例えば、外側シェルの側壁に沿った)の長さの2乗と、の和の平方根よりも常に小さくなり得る。
【0016】
上記の態様によれば、底部タブは、外側壁の後壁と側壁または前壁と側壁との間の角度が90°を超えて開くことができるように構成され得る。底部タブは、第3の縁部に沿って短くすることができ、その結果、底部タブの第3の縁部は、過度の曲げている間にも外側シェルの前壁または後壁と接触しない。これは、事前に組み立てられた外側シェルが折り畳まれていない際の製造中において重要であり得る。事前に組み立てられたとは、側壁及び前壁及び後壁が全て互いに接続されており、例えば互いに接着されており、かつ、底部タブも外側シェルの第1及び第2の壁に結合されていることを意味する。この第1の組立工程の後、外側シェルが再び一緒に折り畳まれ得る。次のステップでは、内側本体を外側シェルに挿入するために、事前に組み畳まれた外側シェルを広げる必要がある。この広げるプロセスは、外側シェルを折り畳まれた状態に戻し得る固有の復元力のために、外側シェルの過度の曲げまたは過度の伸張を必要とする。底部タブの第3の縁部を短くすることにより、外側シェルに悪影響を与えることなく、この過度の曲げが可能になる。
【0017】
底部タブは、一般的に、内側本体の底壁が外側シェルの底部開口の外に移動することを防止する。前述の態様による底部タブは、製造中に少量の材料の追加しか必要とせず、パッケージの組み立て中に基本的に同じ製造工程を適用され得る。
【0018】
代替的に、または、上述の底部タブに追加して、第1の停止機構は、非接着中間部分に隣接する2つの接着端部分を備える粘着テープを備え得、第1の接着端部分が外側シェルの前壁に取り付けられ、第2の接着端部が外側シェルの後壁に取り付けられ、かつ、非接着中間部分が外側シェルの底部開口に架かるように、外側シェル上に配置される。
【0019】
粘着テープの中間部分は、内側本体の底壁が外側シェルの底部開口の外に、または、略外に移動するのが防止されるように、外側シェルの底部開口の少なくとも一部を覆う。粘着テープの中間部分は、外側シェルの底部開口を部分的または略完全に覆い得る。
【0020】
粘着テープの第1及び第2の接着部分は、外側シェルの前壁及び後壁にそれぞれ接着されるように接着剤を備え、非接着中間部分は、粘着テープが内側本体の底壁に貼り付かないように接着剤を有さない。接着剤は、永久接着剤または再貼り付け可能な接着剤であり得る。
【0021】
粘着テープは、好ましくは、外側シェルの前壁及び後壁の底部の縁部を横切ってテープを適切に曲げることができるように、可撓性材料から製造される。可撓性材料は、ポリマー、紙及び/またはボール紙を備える、または、これらから成り得る。
【0022】
粘着テープは透明であり得る。粘着テープが透明である場合、前記粘着テープの適用は、本発明のパッケージの設計及び外観に影響を与えない。接着剤テープの一部によって覆われていても、デザイン要素ならびにテキスト、画像またはグラフィック要素は、依然として可視のままである。
【0023】
パッケージは、内側本体が外側シェルの頂部開口の外に移動するのを防止する第2の停止機構をさらに備えて得る。第2の停止機構は、切り欠きまたは開口部及び舌部を備え得る。
【0024】
一態様では、切り欠きまたは開口部は、内側本体の後壁に設けられ得る。舌部は、外側シェルの後壁から結合されて延在し得る。舌部は、内側本体の底部面が外側シェルの頂部開口に達する前の位置で切り欠きと係合するように構成される。切り欠きまたは開口部は、半円の形状を有し得る。切り欠きまたは開口は、舌部の最大延在長に対応する最大延在長を少なくとも有し得る。
【0025】
本発明の一実施形態では、外側シェルは、通常、外側シェルの後壁の縁部に連結され、かつ、そこから延在する舌部を備え得る。この実施形態では、舌部が後壁に結合されるところの後壁の縁部は、有利には底縁部となり得る。舌部は、中間部、上部、及び、上部及び/または中間部内の切り欠きを備え、内側本体は、内側本体の後壁に切り欠きと、切り欠き内に延在する内部タブと、を備え得る。したがって、外側シェルは、外側シェルの後壁の底縁部に結合された舌部を備え、舌部は、栓抜きの形状を有し得る。舌部は、中間部及び上部と、中間部及び上部内、または、中間部と上部分との間に配置される切り欠きまたは窓を備え得る。中間部は、外側シェルの後壁の底縁部と上部との間に配置され得る。
【0026】
切り欠きは、有利にかつ実質的に上部内に配置され得る。
【0027】
舌部、特に中間部は、外側シェルの後壁と一体的に(1つのブランクから一体に)作られ得る。
【0028】
舌部は、円形、楕円形、または、湾曲した外縁を有し得る。
【0029】
舌部は、2つの折り曲げ線をさらに備え得る。第1の折り曲げ線は、外側シェルの中間部と後壁との間に配置され得る。この第1の折り曲げ線は、外側シェルの後壁の底縁部に沿って延在し得る。第2の折り曲げ線は、中間部と舌部の上部との間に配置され得る。特に、第2の折り曲げ線は、少なくとも部分的に切り欠きの切縁に沿って延在し得る。折り曲げ線は、舌部を2回折り曲げるように構成されている。中間部が外側シェルの後壁の内面に乗るように、外側シェルの内側に向かう第1の方向に一度。第2の折り畳みは、舌部の上部を用いて第1の折り畳みと反対方向に実行される。しかしながら、第2の折り畳みは、外側シェルの後壁の内面から上部が離れるようにわずかに持ち上げるためのごくわずかな折り畳みに過ぎない。
【0030】
次いで、内側本体は、後壁に少なくとも第1の縁部または切断線および第2の縁部または切断線を含む切り抜きまたは備え得る。2つの縁部または切断線は、互いに平行であり得る。切り欠きまたは窓は、リングセグメントの形状または略その形状を有し得る。結果として、内側タブが切り抜きまたは窓内に突出し、パッケージの底部面から頂部面に向かって指す。この内側タブは、内側本体がパッケージの上面に向かって外側シェルから滑り出ることを防止する第2の停止機構を設けるために、外側シェルの舌部における切り欠きと係合するように構成され得る。外側シェルの舌部の上部の外側縁部または中間部の外側縁部は、内側本体が動かされた際に内側本体の後壁の切り欠きの1つにさらに係合することができる外側シェルの底部開口に向かって移動し、これにより、内側本体が外側シェルの底部開口から滑り出ることを防止する第1の停止機構を設ける。
【0031】
本発明は、また、本発明におけるパッケージを製造するためのブランクを提供する。さらに、本発明は、パッケージの製造方法も提供する。
【0032】
本発明のさらなる態様及び特徴が、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施形態の以下の説明から生じるであろう。