(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1ドレンラインは第2ドレンラインに連結され、前記第2ドレンラインは、前記原水タンクに連結される原水タンクラインと、前記再生タンクに連結される再生タンクラインに分岐される、請求項4に記載の水処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0026】
上記のような本発明の特徴が容易に理解されるように、以下では、本発明の実施形態に係る水処理装置についてより詳細に説明する。
【0027】
以下に、図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳細に説明する。しかしながら、本発明は、この実施の形態や、本発明の技術的思想を理解する当業者が、本発明の範囲内の他の実施の形態、また、他の構成要素を追加、変更、削除するなどして容易に想到することができる他の退歩的な発明に限定されることはなく、これらも本発明の範囲に含まれる。類似した機能及び作用をする同様の部分に対しては、本発明の技術的思想の開示のなかの図面全体にわたって同様の符号を用いる。
【0028】
以下、
図1から
図6を参照して本発明の一実施形態による水処理装置について説明する。
【0029】
図1は本発明の一実施形態による水処理装置を示す図であり、
図2は本発明の一実施形態による水処理装置に含まれるイオン交換フィルターの概略的な断面を示す図であり、
図3から
図6は本発明の一実施形態による水処理装置の使用状態を示す図である。
【0030】
本発明の一実施形態による水処理装置100は、供給部200と、濾過部300と、排出部400と、を含むことができる。
【0031】
供給部200は、原水を供給することができる。そのために、供給部200は、
図1に示されたように原水タンク210を含むことができる。原水タンク210には原水を貯蔵することができる。
【0032】
例えば、ユーザは、空の原水タンク210を水道の蛇口などの原水供給源(図示はしていない)に持って行き、原水タンク210に原水供給源の原水を貯蔵することができる。そして、ユーザは、原水タンク210を水処理装置100に装着して、原水が貯蔵された原水タンク210を水処理装置100に含まれる原水ラインLRWに連結することができる。
【0033】
しかし、供給部200は特に限定されず、上述の原水供給源であってもよく、原水を供給できるものであれば公知の何れであってもよい。
【0034】
原水タンク210は原水ラインLRWを介して濾過部300に連結されることができる。例えば、原水タンク210は、原水ラインLRWを介して、濾過部300に含まれる後述の前処理フィルター320に連結され、濾過部300と連結されることができる。
【0035】
そして、
図1に示されたように、原水ラインLRWは、加圧ポンプPと減圧弁VRとを含むことができる。加圧ポンプPの作動と減圧弁VRにより、原水タンク210に貯蔵された原水を濾過部300の前処理フィルター320に所定圧力で供給することができる。
【0036】
原水タンク210は、濾過部300に含まれる後述のイオン交換フィルター310で生成された殺菌水により殺菌することができる。
【0037】
供給部200は、上述の原水タンク210の他に、再生タンク220を含むことができる。再生タンク220には、
図4に示されたように、濾過部300に含まれるイオン交換フィルター310の再生時に、イオン交換フィルター310を通過した再生水を集めることができる。
【0038】
また、再生タンク220に所定量の再生水が集められると、ユーザは、再生タンク220を水処理装置100から分離して、再生タンク220に集められた再生水を捨てることができる。
【0039】
濾過部300は、供給部200から供給された原水を濾過することができる。そのために、濾過部300は、イオン交換フィルター310を含むことができる。
【0040】
イオン交換フィルター310は、定電圧が印加された際には、電気化学的なイオン交換により原水を濾過することができる。また、イオン交換フィルター310は、逆電圧が印加された際には、再生されて殺菌水を生成することができる。
【0041】
したがって、
図3に示されたように、原水を濾過して浄水とするためには、定電圧をイオン交換フィルター310に印加して、電気化学的なイオン交換によりイオン形態の異物をイオン交換フィルター310に捕集する。そして、
図4に示されたように、イオン交換フィルター310を再生するためには、すなわち、イオン交換フィルター310に捕集されたイオン形態の異物をイオン交換フィルター310から除去するためには、逆電圧をイオン交換フィルター310に印加する。また、
図5に示されたように原水タンク210を殺菌したり、
図6に示されたように後述の冷温水部500を含む水処理装置100の全体を殺菌するためには、逆電圧をイオン交換フィルター310に印加する。
【0042】
これにより、殺菌部を別に設けなくても、イオン交換フィルター310で生成された殺菌水を用いて水処理装置100を殺菌することができる。したがって、水処理装置のサイズと生産コストが減少し、水処理装置を容易に生産することができる。
【0043】
図2に示されたように、イオン交換フィルター310は、陽電極311と、陰電極312と、バイポーライオン交換膜313と、を含むことができる。
【0044】
図2に示されたように、陽電極311は、例えば、棒状に形成することきる。そして、陰電極312は、棒状の陽電極311が内部に挿入される円筒状に形成することができる。
【0045】
しかしながら、陽電極311と陰電極312の形状と配置形態は、特に限定されることはなく、どのような形状と配置形態とすることもできる。
【0046】
陽電極311に電源(図示はしていない)の陽極が連結され、陰電極312に電源の陰極が連結されると、イオン交換フィルター310に定電圧が印加される。また、陽電極311に電源の陰極が連結され、陰電極312に電源の陽極が連結されると、イオン交換フィルター310に逆電圧が印加される。
【0047】
バイポーライオン交換膜313は、陽電極311と陰電極312との間に備えられることができる。例えば、バイポーライオン交換膜313は、
図2に示されたように、螺旋状に巻回されて、陽電極311と陰電極312との間に備えられることができる。これにより、イオン交換フィルター310に流入された水、例えば、前処理フィルター320で濾過された原水は、螺旋状に巻回されたバイポーライオン交換膜313の間の空間を通過することができる。
【0048】
しかしながら、バイポーライオン交換膜313を陽電極311と陰電極312との間に備える方法は特に限定されることはなく、どのような周知の方法であってもよい。
【0049】
バイポーライオン交換膜313の一面はカチオンが交換されるカチオン交換側であり、他面はアニオンが交換されるアニオン交換側である。これにより、イオン交換フィルター310に定電圧が印加されると、バイポーライオン交換膜313の間の空間を流動する水に含まれたイオン形態の異物がバイポーライオン交換膜313に捕集される。
【0050】
すなわち、水に含まれたカチオン形態の異物は、電圧差によってバイポーライオン交換膜313のカチオン交換側に移動する。そして、カチオン形態の異物は、バイポーライオン交換膜313のカチオン交換側に電磁気力によって付いていた水素イオン(H+)と交換され、バイポーライオン交換膜313のカチオン交換側に捕集される。
【0051】
また、水に含まれたアニオン形態の異物は、電圧差によってバイポーライオン交換膜313のアニオン交換側に移動する。そして、アニオン形態の異物は、バイポーライオン交換膜313のアニオン交換側に電磁気力によって付いていた水酸化イオン(OH−)と交換され、バイポーライオン交換膜313のアニオン交換側に捕集される。
【0052】
そして、バイポーライオン交換膜313から分離された水素イオンと水酸化イオンが結合して水となる。これにより、イオン交換フィルター310で水が濾過されることができる。
【0053】
一方、イオン交換フィルター310に逆電圧が印加されると、電圧差によってバイポーライオン交換膜313のカチオン交換側とアニオン交換側にそれぞれ捕集されたカチオン形態の異物とアニオン形態の異物がバイポーライオン交換膜313から分離されることができる。このように、バイポーライオン交換膜313から分離されたカチオン形態の異物とアニオン形態の異物は、バイポーライオン交換膜313の間を流動する水に含まれ、
図4に示されたようにイオン交換フィルター310から排出されることができる。そして、イオン形態の異物が含まれた再生水は、
図4に示されたように上述の再生タンク220に集められることができる。
【0054】
このようにイオン交換フィルター310に逆電圧が印加されると、バイポーライオン交換膜313のアニオン交換側に捕集された塩素イオン(Cl−)もバイポーライオン交換膜313から分離されることができる。そして、バイポーライオン交換膜313から分離された塩素イオン(Cl−)は、陽電極311に電子を供給することで酸化され、塩素気体(Cl2)となって水に溶けることになる。したがって、イオン交換フィルター310に逆電圧を印加することで、殺菌水を生成することができる。
【0055】
濾過部300は、上述のイオン交換フィルター310の他にも、
図1に示されたように、前処理フィルター320と、後処理フィルター330と、をさらに含むことができる。前処理フィルター320は、イオン交換フィルター310の前段に位置し、イオン交換フィルター310によって原水が濾過される前に原水に含まれた比較的大きい異物を濾過することができる。また、後処理フィルター330は、イオン交換フィルター310の後段に位置し、イオン交換フィルター310によって濾過された原水を濾過させることができる。例えば、後処理フィルター330では臭気粒子などを濾過することができる。
【0056】
しかしながら、濾過部300にイオン交換フィルター310の他に含まれるフィルターの種類や数または配置される位置は特に限定されることはなく、イオン交換フィルター310とともに原水を濾過できるものであれば、どのような種類や数または配置される位置のフィルターを用いることができる。
【0057】
濾過部300は流路切換弁VCを含むことができる。流路切換弁VCは、第1浄水ラインLF1を介して原水タンク210に連結されることができる。
図1に示されたように、第1浄水ラインLF1が、原水ラインLRWに連結された前処理フィルター320に連結されることで、流路切換弁VCは、第1浄水ラインLF1を介して原水タンク210に連結されることができる。しかしながら、第1浄水ラインLF1は、原水ラインLRWを介して原水タンク210に連結されてもよく、また、原水タンク210に直接連結されてもよい。
【0058】
図1に示されたように、第1浄水ラインLF1には、原水供給弁VRWを備えることができる。
図3から
図6に示されたように、原水供給弁VRWが開くと、原水タンク210に貯蔵された原水は、前処理フィルター320を経てイオン交換フィルター310に流入することができる。
【0059】
流路切換弁VCには、第2浄水ラインLF2と第3浄水ラインLF3を連結することができる。そして、流路切換弁VCは、流路を第2浄水ラインLF2または第3浄水ラインLF3に切り換えることができる。
【0060】
第2浄水ラインLF2は、流路切換弁VCとイオン交換フィルター310の一側、例えば、上部に連結されることができる。また、第3浄水ラインLF3は、流路切換弁VCとイオン交換フィルター310の他側、例えば、下部に連結されることができる。
【0061】
これにより、流路切換弁VCによって流路を第2浄水ラインLF2に切り換えると、
図3及び
図6に示されたように、前処理フィルター320によって濾過された原水は、第2浄水ラインLF2とイオン交換フィルター310の一側を介してイオン交換フィルター310に流入し、その後、イオン交換フィルター310の他側と第3浄水ラインLF3を介してイオン交換フィルター310から排出される。
【0062】
また、流路切換弁VCによって流路を第3浄水ラインLF3に切り換えると、
図4及び
図5に示されたように、前処理フィルター320によって濾過された原水は、第3浄水ラインLF3とイオン交換フィルター310の他側を介してイオン交換フィルター310に流入し、その後、イオン交換フィルター310の一側と第2浄水ラインLF2を介してイオン交換フィルター310から排出される。
【0063】
第3浄水ラインLF3には高流量センサーSF1が備えられており、流動する水の流量を測定することができる。
【0064】
図1に示されたように、第1ドレンラインLD1は、第2浄水ラインLF2から分岐させることができる。第1ドレンラインLD1は、第2ドレンラインLD2と連結させることができる。
【0065】
第2ドレンラインLD2は、原水タンク210に連結される原水タンクラインLRTと、再生タンク220に連結される再生タンクラインLRGとに分岐させることができる。そして、原水タンクラインLRTにはフラッシング弁VFを備え、再生タンクラインLRGにはドレン弁VDを備えることができる。
【0066】
第4浄水ラインLF4は、第3浄水ラインLF3から分岐させることができる。第4浄水ラインLF4は、排出部400と連結することができる。第4浄水ラインLF4は、上述の後処理フィルター330と、後処理フィルター330に連結される第5浄水ラインLF5を介して、排出部400、例えば、排出部400に含まれる後述の排出開閉弁420に連結される浄水排出ラインLPDと連結することができる。しかしながら、第4浄水ラインLF4は、浄水排出ラインLPDを介して第5浄水ラインLF5に連結されてもよく、また、浄水排出ラインLPDに直接連結されてもよい。
【0067】
このような構成において、
図3に示された状態では、原水供給弁VRWが開かれ、流路切換弁VCが流路を第2浄水ラインLF2に切り換え、定電圧がイオン交換フィルター310に印加され、フラッシング弁VFとドレン弁VDとが閉じられ、排出開閉弁420が開かれ、排出切換弁410が後述する排出開閉弁420に連結されて、流路を外側に切り換える。
【0068】
これにより、原水タンク210に貯蔵された原水は、加圧ポンプPによって原水ラインLRWを流動し、前処理フィルター320に流入されて濾過される。前処理フィルター320で濾過された原水は、第1浄水ラインLF1と、流路切換弁VCと、第2浄水ラインLF2とを流動し、イオン交換フィルター310に流入して濾過される。また、イオン交換フィルター310で濾過された原水は、第3浄水ラインLF3と第4浄水ラインLF4を流動し、後処理フィルター330に流入して濾過される。そして、後処理フィルター330で濾過された原水、すなわち、浄水は、第5浄水ラインLF5と浄水排出ラインLPDを流動し、排出開閉弁420と排出切換弁410とを介して外部に排出されて、ユーザに供給される。
【0069】
図4に示された状態では、原水供給弁VRWが開かれ、流路切換弁VCが流路を第3浄水ラインLF3に切り換え、逆電圧がイオン交換フィルター310に印加され、フラッシング弁VFが閉じられ、ドレン弁VDが開かれ、排出開閉弁420が閉じられる。
【0070】
これにより、原水タンク210に貯蔵された原水は、加圧ポンプPによって原水ラインLRWを流動し、前処理フィルター320に流入されて濾過される。前処理フィルター320で濾過された原水は、第1浄水ラインLF1と、流路切換弁VCと、第3浄水ラインLF3とを流動し、イオン交換フィルター310に流入してイオン交換フィルター310を再生させる。イオン交換フィルター310を再生した再生水は、第2浄水ラインLF2と、第1ドレンラインLD1と、第2ドレンラインLD2と、再生タンクラインLRGとを流動して、再生タンク220に集められる。
【0071】
このようなイオン交換フィルター310の再生は、原水タンク210に貯蔵された殆どの原水が濾過されて所定量の原水のみが残った状態で行うことができる。したがって、イオン交換フィルター310の再生後に原水タンク210は空にすることができる。
【0072】
図5に示された状態では、原水供給弁VRWが開かれ、流路切換弁VCが流路を第3浄水ラインLF3に切り換え、逆電圧がイオン交換フィルター310に印加され、フラッシング弁VFが開かれ、ドレン弁VDが閉じられ、排出開閉弁420が閉じられる。
【0073】
これにより、原水タンク210に貯蔵された原水は、加圧ポンプPによって原水ラインLRWを流動し、前処理フィルター320に流入されて濾過される。前処理フィルター320で濾過された原水は、第1浄水ラインLF1と、流路切換弁VCと、第3浄水ラインLF3とを流動して、殺菌水を生成するイオン交換フィルター310に流入される。イオン交換フィルター310で生成された殺菌水は、第2浄水ラインLF2と、第1ドレンラインLD1と、第2ドレンラインLD2と、原水タンクラインLRTとを流動して原水タンク210に流入され、原水タンク210を殺菌することになる。
【0074】
原水タンク210に流入された殺菌水は、前処理フィルター320とイオン交換フィルター310を循環し続けて、原水タンク210を殺菌する。
【0075】
このような原水タンク210の殺菌は、原水タンク210に原水が充満している状態で、
図3に示されたように原水を濾過して浄水を生成する前に行うことができる。しかしながら、浄水を生成する間にも、原水タンク210を殺菌することができる。
【0076】
一方、第1ドレンラインLD1にはドレン開閉弁VDCが備えられ、第1ドレンラインLD1を開閉することができる。
【0077】
排出部400は、濾過部300で濾過された原水、すなわち、浄水を外部に排出して、ユーザに供給することができる。そのために、排出部400は、排出切換弁410と、排出開閉弁420と、を含むことができる。排出切換弁410は排出開閉弁420と連結されることができる。そして、排出開閉弁420は、浄水排出ラインLPDを介して、第5浄水ラインLF5に連結されることができる。
【0078】
したがって、
図3に示されたように、排出切換弁410が流路を外部に切り換え、排出開閉弁420が開かれると、前処理フィルター320と、イオン交換フィルター310と、後処理フィルター330とによって濾過された原水、すなわち、浄水は、第5浄水ラインLF5を流動し、排出開閉弁420と排出切換弁410を介して外部に排出されて、ユーザに供給される。
【0079】
一方、本発明の一実施形態による水処理装置100は、冷温水部500をさらに含むことができる。冷温水部500は、濾過部300と排出部400に連結されることができる。そして、冷温水部500は、濾過部300で濾過された原水、すなわち、浄水を冷却または加熱することができる。
【0080】
そのために、冷温水部500は、冷水タンク510と、瞬間温水器520と、を含むことができる。冷水タンク510は、冷媒が流動する蒸発器や熱電モジュールを有する冷却ユニット511を含み、流入された水を冷却させることができる。また、瞬間温水器520は、ヒーター521を含むことができ、これにより、流入された水を瞬間的に加熱することができる。
【0081】
第5浄水ラインLF5には冷温水ラインLCHを連結することができる。そして、冷温水ラインLCHは、冷水タンク510に連結される冷水ラインLCと、瞬間温水器520に連結される温水ラインLHとに分岐させることができる。これにより、冷温水部500を濾過部300に連結することができる。
【0082】
そして、冷水タンク510は、冷水排出ラインLCDを介して排出開閉弁420に連結され、瞬間温水器520は、温水排出ラインLHDを介して排出切換弁410に連結されることができる。
【0083】
これにより、前処理フィルター320と、イオン交換フィルター310と、後処理フィルター330とによって濾過された原水、すなわち、浄水は、
図3に示されたように、冷温水ラインLCHと、冷水ラインLCと、温水ラインLHとを流動して、冷水タンク510と瞬間温水器520にそれぞれ流入されることができる。
【0084】
そして、排出開閉弁420が開かれ排出切換弁410が流路を外部に切り換えると、冷水タンク510で冷却した浄水、すなわち、冷水と、瞬間温水器520で加熱された浄水、すなわち、温水は、排出開閉弁420と排出切換弁410を介して外部に排出されて、ユーザに供給されることができる。
【0085】
冷水タンク510は、タンクドレン弁VDTを含むタンクドレンラインLDTと連結することができる。これにより、タンクドレン弁VDTが開かれると、冷水タンク510に貯蔵された冷水が外部に排水されることができる。
【0086】
また、冷水タンク510と排出切換弁410は、タンクベント弁VVTを含むタンクベントラインLVTに連結することができる。これにより、浄水が冷水タンク510に流入したときに、タンクベント弁VVTが開かれて排出切換弁410が流路を外部に切り換えると、冷水タンク510内の空気がタンクベント弁VVTを流動して、外部に排出される。
【0087】
温水ラインLHは、低流量センサーSF2と、温度センサーSTと、流量調節弁VFCとを含むことができる。これにより、瞬間温水器520に流入される浄水の流量と温度を測定して、瞬間温水器520に流入される浄水の流量を調節することができる。
【0088】
また、温水排出ラインLHDは、温度センサーSTを含むことができる。これにより、温水排出ラインLHDを流動する温水の温度を測定することができる。
【0089】
冷温水部500は、イオン交換フィルター310で生成された殺菌水により殺菌することができる。また、冷温水部500を殺菌した殺菌水は、原水タンク210に供給して循環させることができる。
【0090】
そのために、第2ドレンラインLD2に連結される第3ドレンラインLD3は、排出切換弁410に連結することができる。
【0091】
そして、原水供給弁VRWが開かれ、流路切換弁VCによって流路が第2浄水ラインLF2に切り換えられ、逆電圧がイオン交換フィルター310に印加されるようにする。また、フラッシング弁VFが開かれ、ドレン弁VDが閉じられ、排出開閉弁420が開かれ、排出切換弁410によって流路が第3ドレンラインLD3に切り換えられるようにする。
【0092】
これにより、
図6に示されたように、原水タンク210に貯蔵された原水は、加圧ポンプPによって原水ラインLRWを流動し、前処理フィルター320に流入されて濾過される。前処理フィルター320で濾過された原水は、第1浄水ラインLF1と、流路切換弁VCと、第2浄水ラインLF2とを流動して、殺菌水を生成するイオン交換フィルター310に流入される。イオン交換フィルター310で生成された殺菌水は、第3浄水ラインLF3と第4浄水ラインLF4を流動して、後処理フィルター330を殺菌する。
【0093】
後処理フィルター330を殺菌した殺菌水は、第5浄水ラインLF5と浄水排出ラインLPDを流動して、排出開閉弁420と排出切換弁410を通過する。また、後処理フィルター330を殺菌した殺菌水は、冷温水ラインLCHと、冷水ラインLCと、温水ラインLHとを流動して、冷水タンク510と瞬間温水器520を殺菌する。冷水タンク510と瞬間温水器520を殺菌した殺菌水は、冷水排出ラインLCDを流動して排出開閉弁420と排出切換弁410を通過するか、または、温水排出ラインLHDを流動して排出切換弁410を通過する。
【0094】
排出切換弁410を通過した殺菌水は、第3ドレンラインLD3と、第2ドレンラインLD2と、原水タンクラインLRTとを流動して、原水タンク210に供給される。そして、原水タンク210に供給された殺菌水は、前処理フィルター320と、イオン交換フィルター310と、後処理フィルター330と、冷水タンク510と、瞬間温水器520とを循環しながら殺菌することができる。これにより、水処理装置100の全体が、イオン交換フィルター310で生成された殺菌水により殺菌されることができる。
【0095】
一方、第3ドレンラインLD3には逆止弁CVが備えられており、第3ドレンラインLD3を流動する水の逆流を防止することができる。
【0096】
以下では、
図7から
図14を参照して、本発明の一実施形態による水処理装置の供給部の一実施形態について説明する。
【0097】
図7は、本発明の一実施形態による水処理装置に含まれる供給部の一実施形態を示す斜視図であり、
図8は、本発明の一実施形態による水処理装置の供給部の一実施形態に含まれる再生タンクを原水タンクから分離させて示した斜視図である。
【0098】
また、
図9は、本発明の一実施形態による水処理装置の供給部の一実施形態の原水タンクを示す分解斜視図であり、
図10は、本発明の一実施形態による水処理装置の供給部の一実施形態の再生タンクを示す分解斜視図である。
【0099】
そして、
図11及び
図12は、
図8のA‐A´線に沿った拡大断面図であって、本発明の一実施形態による水処理装置の供給部の一実施形態の流路連結部に、水処理装置のタンク連結部の原水タンク連結部が連結されていない状態と、連結された状態を示したものである。
【0100】
また、
図13及び
図14は、
図8のB‐B´線に沿った拡大断面図であって、本発明の一実施形態による水処理装置の供給部の一実施形態の再生水流路連結部に、水処理装置のタンク連結部の再生タンク連結部が連結されていない状態と、連結された状態を示したものである。
【0101】
本発明の一実施形態による水処理装置100の供給部200の一実施形態は、
図7に示されたように、タンク形態を有することができる。
【0102】
供給部200は、原水タンク210と、流路連結部230とを含むことができる。
【0103】
例えば、
図15に示されたように、本発明の一実施形態による水処理装置100に供給される原水は、原水タンク210に貯蔵されることができる。また、原水タンク210は移動可能である。
【0104】
これにより、原水タンク210を水道の蛇口などの原水供給源(図示はしていない)に移動させた後、原水供給源の原水を原水タンク210に供給して貯蔵することができる。そして、原水が貯蔵された原水タンク210を水処理装置100に移動させた後、原水タンク210を水処理装置100に装着して原水を水処理することができる。
【0105】
図8及び
図9に示されたように、原水タンク210は、原水タンク本体211と原水タンク蓋212とを含むことができる。
【0106】
原水タンク本体211は貯蔵空間を形成することができる。原水タンク本体211の貯蔵空間は原水を貯蔵することができる。また、原水タンク本体211の下部に車輪2111を備えることができる。これにより、原水タンク210を容易に移動させることができる。したがって、本発明の一実施形態による水処理装置100の、実施の一形態における供給部200を容易に原水供給源または水処理装置100に移動させることができる。
【0107】
原水タンク本体211は、昇降移動することができる水位検知用部材213を含むことができる。水位検知用部材213はリング形状を有することができる。例えば、水位検知用部材213は、
図9に示されたように円形のリング形状を有することができる。そして、水位検知用部材213は、原水タンク本体211に備えられた昇降ガイド2112に中央部が挿入され、昇降ガイド2112に沿って昇降されることができる。
【0108】
水位検知用部材213は水に浮かぶ素材により形成することができる。これにより、水位検知用部材213は、原水タンク本体211に貯蔵された原水の水位に応じて昇降ガイド2112に対して昇降されることができる。例えば、水位検知用部材213は、発泡スチロールにより構成することができる。しかし、水位検知用部材213を成す素材は特に限定されることはなく、水より比重が小さくて水に浮かぶことができる素材であれば、どのような素材も用いることができる。
【0109】
図9に示されたように、水位検知用部材213は、磁石2131を含むことができる。また、供給部200の一実施形態が装着される水処理装置100には、磁力を検知する磁力検知センサー(図示はしていない)を備えることができる。これにより、原水タンク210が水処理装置100に装着されると、水処理装置100に備えられた磁力検知センサーが水位検知用部材213の磁石2131の磁力を検知することで、原水タンク210に貯蔵された原水の水位を検知することができる。
【0110】
原水タンク本体211には、例えば両側面のそれぞれに、装着ガイド突起2113を形成することができる。このような装着ガイド突起2113は、原水タンク210を水処理装置100に装着するときに、水処理装置100に形成された装着ガイド溝123に係止させるよう挿入することができる。これにより、原水タンク210を水処理装置100に装着すると、原水タンク210が水処理装置100から容易に外れないようにすることができる。
【0111】
原水タンク本体211は、把手部214を備えることができる。把手部214は、移動可能な把手2142を含むことができる。これにより、ユーザは、原水タンク210に対する把手2142の高さを調整して、原水タンク210を容易に移動させることができる。
【0112】
把手部214は、原水タンク本体211に備えられる把手支持部材2141を含むことができる。そして、移動用把手2142は、把手支持部材2141に移動可能に備えられることができる。これにより、ユーザは、原水タンク210の移動に適するように移動用把手2142の高さを調節することができ、より容易に原水タンク210を移動させることができる。
【0113】
後述の再生タンク220を原水タンク210が備えている場合に、把手部214には、再生タンク220を原水タンク210から容易に外れないように固定する再生タンク固定部215を備えることができる。
【0114】
再生タンク固定部215は、固定部ケース2151と、固定旋回部材2152と、ボタン部材2153とを含むことができる。
【0115】
固定部ケース2151は、例えば、
図9に示されたように、一側が開放された直角平行六面体とすることができる。しかしながら、固定部ケース2151の形状は特に限定されることはなく、どのような形状であっても可能である。
【0116】
固定部ケース2151は、把手支持部材2141に備えられることができる。例えば、固定部ケース2151は、開放された一側が把手支持部材2141に向くように、把手支持部材2141に備えられることができる。そして、固定部ケース2151の開放された側の反対側には、通過孔2151aを形成することができる。
【0117】
固定旋回部材2152は、固定部ケース2151に旋回可能に備えられることができる。固定旋回部材2152の一側は、固定部ケース2151の通過孔2151aを通過して突出されることができる。このような状態で、原水タンク210上に再生タンク220が備えられると、再生タンク220に形成された後述の固定用溝2211に固定旋回部材2152の一側が嵌合される。これにより、再生タンク220が原水タンク210上に備えられた際に、再生タンク220が原水タンク210から容易に外れないように固定されることができる。
【0118】
ボタン部材2153は、固定部ケース2151と把手支持部材2141との間に移動可能に備えられることができる。また、ボタン部材2153は、把手支持部材2141に形成されたボタン部材挿入孔2141aに移動可能に挿入されることができる。
【0119】
これにより、ユーザがボタン部材2153を押すと、ボタン部材2153が固定旋回部材2152の他側を押し、固定旋回部材2152を旋回させて、固定旋回部材2152の一側が通過孔2151aを通過していない状態となるようにすることができる。そして、このような状態では、再生タンク220を原水タンク210から容易に外すことができる。
【0120】
原水タンク本体211には、嵌合突起2114を形成することができる。嵌合突起2114には、後述の原水タンク蓋212に備えられたフック部材2123を嵌合することができる。
【0121】
原水タンク蓋212は、原水タンク本体211の開放した上部を覆うことができる。原水タンク蓋212は、フック部材2123を含むことができる。そして、フック部材2123には、嵌合孔2123aを形成することができる。フック部材2123の嵌合孔2123aに原水タンク本体211の嵌合突起2114を嵌合することで、原水タンク蓋212を原水タンク本体211に連結することができる。
【0122】
原水タンク本体211と原水タンク蓋212との間には、密封部材216を備ることができる。このような密封部材216により、原水タンク本体211と原水タンク蓋212を含む原水タンク210の内部が密閉されることができる。
【0123】
原水タンク蓋212は、流路連結部230に含まれる後述の原水流路連結部231の第1供給部2121を含むことができる。第1供給部2121の上部は開放しており、下部には、
図11に示されたように原水流動孔2121aを形成することができる。
【0124】
また、原水タンク蓋212は、流路連結部230に含まれる後述の殺菌水流路連結部232の第2供給部2122を含むことができる。第2供給部2122の上部は開放されており、第2供給部2122の下部には、
図11に示されたように殺菌水流動孔2122aを形成することができる。
【0125】
原水タンク蓋212は、第1原水供給部2124を含むことができる。第1原水供給部2124は、栓2125により覆われることができる。これにより、栓2125を第1原水供給部2124から取り除いて、第1原水供給部2124を開放した状態では、第1原水供給部2124を介して原水を原水タンク210に供給することができる。
【0126】
原水タンク蓋212は、第2原水供給部2126を含むことができる。そして、第2原水供給部2126は、供給密封部材2127を含むことができ、供給密封部材2127は、ホース通過孔2127aを含むことができる。また、供給密封部材2127上にはトング部材(a tongs member)2128を備えることができる。トング部材2128にはホース(図示はしていない)を連結することができる。そして、トング部材2128に連結されたホースは、供給密封部材2127のホース通過孔2127aを通って原水タンク210の内部に位置することができる。
【0127】
このような状態で、ホースをトング部材2128で水道の蛇口などの原水供給源に連結することにより、ホースを介して原水供給源の原水を原水タンク210に容易に供給することができる。
【0128】
原水タンク210は、流路連結部230を備えることができる。原水を貯蔵した原水タンク210が移動して水処理装置100に装着されると、
図12に示されたように、流路連結部230は、水処理装置100に含まれるタンク連結部140に含まれた原水タンク連結部141に連結されることができる。
【0129】
原水タンク連結部141は、例えば、
図18に示されたように、タンク連結部140に含まれる旋回可能な連結部支持部材143を備えることができ、弾性部材(図示はしていない)によって弾性支持されることができる。また、原水タンク連結部141は、側面視において「、。」字形状を有することができる。このような原水タンク連結部141は、水処理装置100に含まれた濾過部300に連結することができる。
【0130】
これにより、原水タンク210が水処理装置100に装着されていない状態で、原水タンク連結部141は、
図19に示されたように、弾性部材の弾性力によって旋回されて待機位置に位置することができる。
【0131】
また、原水タンク210が水処理装置100に装着されると、原水タンク連結部141は、
図20に示されたように、原水タンク210の移動によって連結位置に旋回されて流路連結部230に連結されることができる。
【0132】
これにより、原水が貯蔵された原水タンク210を水処理装置100に装着した後、別に原水タンク210を水処理装置100、例えば、水処理装置100に含まれる濾過部300に連結しなくても、原水タンク210を水処理装置100に装着すれば、原水タンク210を水処理装置100に連結することができる。
【0133】
流路連結部230は、上述の原水タンク蓋212に備えられることができる。しかしながら、流路連結部230が備えられる位置は特に限定されることはなく、原水タンク本体211など、原水タンク210のどのような位置に備えることもできる。
【0134】
流路連結部230は、原水流路連結部231を含むことができる。
図12に示されたように、原水流路連結部231は、原水タンク連結部141に備えられた原水連結部141aと連結して、上述の原水ラインLRWなどを介して水処理装置100、例えば、水処理装置100の濾過部300に連結されることができる。
【0135】
これにより、
図12に示されたように、原水タンク210の原水を、流路連結部230と、原水連結部141aと、原水タンク連結部141とを介して水処理装置100、例えば、水処理装置100の濾過部300に供給することができる。
【0136】
原水流路連結部231は、逆止弁2311と、原水密封部材2312とを含むことができる。
【0137】
逆止弁2311は、上述の原水タンク蓋212の第1供給部2121に備えられることができる。逆止弁2311により、原水タンク210の原水が水処理装置100に流動することは可能であるが、水処理装置100から原水タンク210に原水が流動することはできない。
【0138】
逆止弁2311は、弁ケース2311aと、逆止開閉部材2311bと、逆止弾性部材2311cと、支持部材2311dとを含むことができる。
【0139】
弁ケース2311aの一側及び他側は、開放することができる。そして、逆止開閉部材2311bは、弁ケース2311aの開放された他側、例えば、開放された下部を開閉することができる。また、逆止弾性部材2311cは、逆止開閉部材2311bを弾性支持することができる。そして、支持部材2311dは、弁ケース2311aの開放された一側、例えば、開放された上部に備えられることができ、逆止弾性部材2311cを支持することができる。支持部材2311dには、原水が通過できるように、原水通過孔2311eを形成することができる。
【0140】
原水密封部材2312は、
図11に示されたように、逆止弁2311上の第1供給部2121の部分に備えられることができる。そして、
図12に示されたように、原水密封部材2312には原水連結部141aが密封されるように連結されることができる。原水密封部材2312は、原水通過孔2312aを含むことができる。これにより、逆止弁2311を通過した原水は、原水密封部材2312の原水通過孔2312aを介して原水連結部141aに流動することができる。
【0141】
流路連結部230は、殺菌水流路連結部232をさらに含むことができる。殺菌水流路連結部232は、
図12に示されたように、原水タンク連結部141に備えられた殺菌水連結部141bに連結されることができる。殺菌水連結部141bは、上述の原水タンクラインLRTなどを介して水処理装置100、例えば、水処理装置100の濾過部300に連結されることができる。
【0142】
これにより、水処理装置100、例えば、水処理装置100の濾過部300で生成された殺菌水は、原水タンク連結部141と、殺菌水連結部141bと、殺菌水流路連結部232とを介して原水タンク210に供給されることができる。そして、原水タンク210が殺菌水により殺菌されることができる。
【0143】
殺菌水流路連結部232は、逆止弁2321と、殺菌水密封部材2322とを含むことができる。
【0144】
逆止弁2321は、上述の原水タンク蓋212の第2供給部2122に備えられることができる。逆止弁2321により、水処理装置100で生成された殺菌水は、原水タンク210に流動することは可能であるが、原水または殺菌水は、原水タンク210から水処理装置100に流動することができない。
【0145】
逆止弁2321は、弁ケース2321aと、逆止開閉部材2321bと、逆止弾性部材2321cと、支持部材2321dとを含むことができる。弁ケース2321aの一側及び他側は、開放されることができる。そして、逆止開閉部材2321bは、弁ケース2321aの開放された一側、例えば、開放された上側を開閉することができる。また、逆止弾性部材2321cは逆止開閉部材2321bを弾性支持することができる。そして、支持部材2321dは、弁ケース2321aの開放された他側、例えば、開放された下部に備えられることができ、逆止弾性部材2321cを支持することができる。支持部材2321dには、殺菌水が通過できるように、殺菌水通過孔2321eを形成することができる。
【0146】
殺菌水密封部材2322は、
図11に示されたように、逆止弁2321上の第2供給部2122の部分に備えられることができる。そして、
図12に示されたように、殺菌水密封部材2322は、殺菌水連結部141bを密封するように、殺菌水連結部141bに連結されることができる。殺菌水密封部材2322は、殺菌水通過孔2322aを含むことができる。これにより、水処理装置100で生成された殺菌水は、殺菌水連結部141bと、殺菌水密封部材2322の殺菌水通過孔2322aと、逆止弁2321とを通過して原水タンク210に供給されることができる。
【0147】
本発明の一実施形態による水処理装置100の供給部200の一実施形態は、再生タンク220と、再生水流路連結部240とを、さらに含むことができる。
【0148】
図7に示されたように、再生タンク220は、原水タンク210とともに移動するように原水タンク210上に備えられることができる。再生タンク220には、水処理装置100で発生した、例えば、水処理装置100の濾過部300で発生した再生水を貯蔵することができる。
【0149】
これにより、原水タンク210に貯蔵された原水が全部消費された場合、ユーザは、原水タンク210とともに再生タンク220を水処理装置100から取り外し、原水タンク210と再生タンク220をともに、例えば、原水供給源に移動させることができる。
【0150】
そして、原水は、原水供給源から供給されて原水タンク210に貯蔵され、再生タンク220に貯蔵された再生水は、捨てることができる。また、ユーザは、原水を満たした原水タンク210と空の再生タンク220をともに水処理装置100に移動させ、水処理装置100に装着することができる。
【0151】
図7、
図8及び
図10に示されたように、再生タンク220は、再生タンク本体221と、再生タンク蓋222とを含むことができる。
【0152】
再生タンク本体221には貯蔵空間が形成されることができる。再生タンク本体221の貯蔵空間には再生水を貯蔵することができる。再生タンク本体221には固定用溝2211が形成されることができる。上述のように、再生タンク220が原水タンク210上に備えられるときに、再生タンク固定部215の固定旋回部材2152の一側を固定用溝2211に嵌合して、再生タンク220を原水タンク210上に固定することができる。
【0153】
再生タンク本体221にも、水位検知用部材223を昇降可能に備えることができる。水位検知用部材223は、リング形状を有することができる。例えば、水位検知用部材223は、
図10に示されたように円形のリング形状を有することができる。そして、水位検知用部材223は、再生タンク本体221に備えられた昇降ガイド2212に中央部が挿入され、昇降ガイド2212に沿って昇降されることができる。
【0154】
水位検知用部材223は、水に浮かぶ素材により形成することができる。これにより、水位検知用部材223は、再生タンク本体221に貯蔵された再生水の水位に応じて、昇降ガイド2212に対して昇降されることができる。例えば、水位検知用部材223は、発泡スチロールにより構成することができる。しかしながら、水位検知用部材223を成す素材は特に限定されることはなく、水より比重が小さくて水に浮かぶことができる素材であれば、どのような素材も用いることができる。
【0155】
図10に示されたように、水位検知用部材223の内部には磁石2231を備えることができる。また、水処理装置100には、磁力を検知する磁力検知センサー(図示はしていない)を備えることができる。これにより、再生タンク220が原水タンク210とともに水処理装置100に装着されると、水処理装置100に備えられた磁力検知センサーが水位検知用部材223の磁石2231の磁力を検知することで、再生タンク220に貯蔵された再生水の水位を検知することができる。
【0156】
再生タンク本体221は嵌合突起2213を含むことができる。嵌合突起2213には、後述の再生タンク蓋222に備えられたフック部材2222を嵌合することができる。
【0157】
再生タンク蓋222は、再生タンク本体221の開放した上部を覆うことができる。再生タンク蓋222は、排水部2221を含むことができる。再生タンク220に貯蔵された再生水は、排水部2221を介して外部に排出することができる。
【0158】
再生タンク蓋222は、フック部材2222を含むことができる。そして、フック部材2222は、嵌合孔2222aを含むことができる。フック部材2222の嵌合孔2222aに再生タンク本体221の嵌合突起2213を嵌合することで、再生タンク蓋222を再生タンク本体221に連結することができる。
【0159】
再生タンク本体221と再生タンク蓋222との間には、密封部材224を備えることができる。このような密封部材224により、再生タンク本体221と再生タンク蓋222を含む再生タンク220の内部が密閉されることができる。
【0160】
再生タンク蓋222には、第1旋回支持部材2223と第2旋回支持部材2224を備えることができる。第1旋回支持部材2223には、再生水流路連結部240に含まれる後述の流路連結部材241を旋回可能に備えられることができる。また、第2旋回支持部材2224には運搬用把手225が旋回可能に備えられることができる。これにより、ユーザは、運搬用把手225を把持して再生タンク220を容易に運ぶことができる。
【0161】
再生水流路連結部240は、再生タンク220に備えることができる。再生タンク220が原水タンク210とともに移動されて水処理装置100に装着されると、再生水流路連結部240は、水処理装置100に含まれるタンク連結部140に含まれた再生タンク連結部142に連結されることができる。
【0162】
再生タンク連結部142は、例えば、
図21に示されたように、タンク連結部140に含まれる連結部支持部材143に旋回可能に備えられることができ、弾性部材(図示はしていない)により弾性支持されることができる。また、再生タンク連結部142は、側面視において「、。」字形状を有することができる。このような再生タンク連結部142は、上述の再生タンクラインLRGなどを介して水処理装置100に含まれる濾過部300に連結されることができる。
「、。」字状であることができる。
【0163】
これにより、原水タンク210とともに再生タンク220が水処理装置100に装着されていない状態で、再生タンク連結部142は、
図21に示されたように、弾性部材の弾性力によって旋回されて待機位置に位置することができる。
【0164】
また、原水タンク210とともに再生タンク220が水処理装置100に装着されると、再生タンク連結部142は、
図22に示されたように、再生タンク220の移動によって旋回されて連結位置に位置し、再生水流路連結部240に連結されることができる。
【0165】
これにより、空の再生タンク220を原水タンク210とともに水処理装置100に装着した後、別に再生タンク220を水処理装置100、例えば、水処理装置100に含まれる濾過部300に連結しなくても、原水タンク210とともに再生タンク220が水処理装置100に装着すれば、再生タンク220を水処理装置100に連結することができる。
【0166】
再生水流路連結部240は上述の再生タンク蓋222に備えられることができる。しかしながら、再生水流路連結部240を備える位置は特に限定されることはなく、再生タンク本体221に備えられるなど、再生タンク220のどのような位置にも備えられることができる。
【0167】
再生水流路連結部240は、流路連結部材241と、ロッド部材242と、開閉弾性部材243と、再生水開閉部材244とを含むことができる。
【0168】
流路連結部材241は、再生タンク蓋222に旋回可能に備えられることができる。上述のように、流路連結部材241は、再生タンク蓋222に備えられた第1旋回支持部材2223に旋回可能に備えられることができる。
【0169】
そして、流路連結部材241は、再生タンク蓋222の排水部2221を覆うことができる。流路連結部材241には排水密封部材2412が備えられ、流路連結部材241と排水部2221との間を密封することができる。したがって、再生タンク220に貯蔵された再生水を捨てるためには、流路連結部材241を旋回させて排水部2221を開放することができる。
【0170】
流路連結部材241は、上部が開放された挿入部2411を含むことができる。流路連結部材241の挿入部2411は、
図14に示されたように再生タンク連結部142が挿入されて連結されることができる。
【0171】
流路連結部材241の挿入部2411の下部には、
図13に示されたように流入孔2411aを形成することができる。
【0172】
ロッド部材242は、流路連結部材241の挿入部2411に移動可能に備えられることができる。
【0173】
また、開閉弾性部材243は、流路連結部材241の挿入部2411に備えられ、ロッド部材242を弾性支持することができる。
【0174】
再生水開閉部材244は、ロッド部材242に連結することができる。そして、再生水開閉部材244は、流路連結部材241の挿入部2411に形成された上述の流入孔2411aを開閉することができる。
【0175】
これにより、
図14に示されたように、タンク連結部140の再生タンク連結部142を流路連結部材241の挿入部2411に挿入すると、ロッド部材242が下降し、再生水開閉部材244が挿入部2411の流入孔2411aを開放することができる。これにより、水処理装置100で発生した再生水は、再生タンク連結部142と挿入部2411の流入孔2411aを介して再生タンク220に流入して貯蔵されることができる。
【0176】
また、タンク連結部140の再生タンク連結部142を流路連結部材241の挿入部2411から取り外すと、ロッド部材242が上昇し、再生水開閉部材244が挿入部2411の流入孔2411aを閉塞することができる。
【0177】
以下では、
図15から
図22を参照して、上述の供給部200の一実施形態を含む本発明の一実施形態による水処理装置100の構成について説明する。
【0178】
図15は、
図7から
図14に示された供給部の一実施形態を含む本発明の一実施形態による水処理装置の斜視図である。
【0179】
また、
図16は、
図15の本発明の一実施形態による水処理装置の内部が見えるように示した斜視図であって、供給部の一実施形態が装着されていない状態を示す。
【0180】
そして、
図17は、
図15の本発明の一実施形態による水処理装置の内部が見えるように示した斜視図であって、供給部の一実施形態が装着された状態を示す。
【0181】
また、
図18は、
図15の本発明の一実施形態による水処理装置のタンク連結部を拡大した斜視図である。
【0182】
そして、
図19及び
図20は、
図15の本発明の一実施形態による水処理装置の原水タンク連結部が供給部の一実施形態の流路連結部に連結されることを示す拡大斜視図である。
【0183】
また、
図21及び
図22は、
図15の本発明の一実施形態による水処理装置の再生タンク連結部が供給部の一実施形態の再生水流路連結部に連結されることを示す拡大斜視図である。
【0184】
本発明の一実施形態による水処理装置100は、装置本体120と、上述の供給部200と、濾過部300と、タンク連結部140と、を含むことができる。その他の水処理装置100の構成については、上述の説明で代替し、説明の便宜のために省略する。
【0185】
装置本体120は、
図16及び
図17に示されたように、濾過部300とタンク連結部140を備えることができる。その他に、装置本体120には、冷却サイクルに含まれる圧縮器CPや凝縮器CD、あるいは冷水タンク510などを備えることもできる。
【0186】
装置本体120は、供給部200を装着する空間を含むことができる。装置本体120は、例えば、
図15に示されたように直角平行六面体を有することができる。しかしながら、装置本体120の形状は特に限定されることはない。濾過部300とタンク連結部140などが備えられる装着空間を形成することができる形状であれば、どのような形状であっても可能である。
【0187】
装置本体120にはカバー121をヒンジ連結することができる。これにより、供給部200の一実施形態を装置本体120に装着させた後、カバー121を閉じることができる。また、カバー121を開いて装置本体120に装着された供給部200の一実施形態を装置本体120から取り出した後、カバー121を閉じることができる。
【0188】
装置本体120の内部両側面にはそれぞれ、
図16に示されたようにガイド部122を備えることができる。ガイド部122は、装置本体120の内側に向かってその間を細くすることができる。これにより、供給部200を装置本体120の装着空間に容易に装着することができる。
【0189】
図16に示されたように、装置本体120のガイド部122は、装着ガイド溝123を含むことができる。装着ガイド溝123は、上述の供給部200の一実施形態の原水タンク210に形成された装着ガイド突起2113を係止するように挿入されることができる。これにより、供給部200を水処理装置100に装着すると、供給部200が水処理装置100から容易に外れないようにすることができる。
【0190】
装置本体120の底部には傾斜面124を形成することができる。これにより、供給部200を容易に装置本体120の装着空間に挿入することができる。
【0191】
供給部200は、
図16及び
図17に示されたように、装置本体120に着脱可能に備えられることができる。上述のように、装置本体120のカバー121を開いて供給部200を装置本体120に着脱することができる。
【0192】
供給部200については上述のとおりであるため、以下ではこれについての説明は省略する。
【0193】
また、濾過部300についても上述のとおりであるため、以下ではこれについての説明は省略する。
【0194】
タンク連結部140は、濾過部300に連結することができる。そして、供給部200を装置本体120に装着すると、タンク連結部140を供給部200に連結することができる。
【0195】
これにより、供給部200が装置本体120に装着された後、別に供給部200と濾過部300を連結しなくても、供給部200を装置本体120に装着するだけで、供給部200を濾過部300に連結することができる。
【0196】
そのために、タンク連結部140は、連結部支持部材143と原水タンク連結部141を含むことができる。
【0197】
連結部支持部材143は、装置本体120に備えられることができる。例えば、連結部支持部材143は、装置本体120に備えられる支持板SPに固定されるように備えられることができる。
【0198】
原水タンク連結部141は、連結部支持部材143に旋回可能に備えられることができ、弾性部材(図示はしていない)によって弾性支持されることができる。そして、原水タンク連結部141は、供給部200に含まれる上述の流路連結部230に連結されることができる。そのために、原水タンク連結部141は、連結部支持部材143の、供給部200の流路連結部230の高さと対応する部分に備えられることができる。また、原水タンク連結部141は、側面視において「、。」字形状を有することができる。
【0199】
供給部200が装置本体120に装着されていない状態で、原水タンク連結部141は、
図19に示されたように、弾性部材の弾性力によって旋回されて待機位置に位置することができる。
【0200】
また、
図19及び
図20に示されたように、供給部200を装置本体120に装着し、原水タンク210は原水タンク連結部141を旋回させ連結位置に位置することができる。これにより、原水タンク連結部141は、原水タンク210の原水タンク蓋212に備えられる流路連結部230と連結されることができる。
【0201】
例えば、原水タンク連結部141の原水連結部141aは原水流路連結部231に連結され、原水タンク連結部141の殺菌水連結部141bは殺菌水流路連結部232に連結されることができる。そして、供給部200を装置本体120から取り出すと、原水タンク連結部141は弾性部材の弾性力によって旋回され待機位置に位置することができる。
【0202】
原水タンク連結部141の原水連結部141aと殺菌水連結部141bには、それぞれ、原水と殺菌水が流動する流路(図示はしていない)を形成することができる。そして、原水連結部141aの流路は、上述の原水ラインLRWなどを介して濾過部300、例えば、濾過部300の前処理フィルター320に連結することができる。また、殺菌水連結部141bの流路は、上述の原水タンクラインLRTなどを介して濾過部300、例えば、濾過部300のイオン交換フィルター310に連結することができる。これにより、原水タンク210の原水は濾過部300に供給され、イオン交換フィルター310で生成された殺菌水は原水タンク210に供給されることができる。
【0203】
タンク連結部140は、再生タンク連結部142をさらに含むことができる。再生タンク連結部142も、連結部支持部材143に旋回可能に備えられ、弾性部材(図示はしていない)によって弾性支持されることができる。そして、再生タンク連結部142は、供給部200に含まれる上述の再生水流路連結部240に連結することができる。そのために、再生タンク連結部142は、連結部支持部材143の、供給部200の再生水流路連結部240の高さと対応する部分に備えられることができる。また、再生タンク連結部142は側面視において「、。」字形状を有することができる。
【0204】
供給部200が装置本体120に装着されていない状態で、再生タンク連結部142は、
図21に示されたように、弾性部材の弾性力によって旋回されて待機位置に位置することができる。
【0205】
また、
図21及び
図22に示されたように、供給部200を装置本体120に装着することができ、再生タンク220が再生タンク連結部142を旋回させて連結位置に位置することができる。これにより、再生タンク連結部142は、再生タンク220の再生タンク蓋222に備えられる再生水流路連結部240に連結されることができる。
【0206】
そして、供給部200を装置本体120から取り出すと、再生タンク連結部142は、弾性部材の弾性力によって旋回され待機位置に位置することができる。
【0207】
再生タンク連結部142には、再生水が流動する流路(図示はしていない)を形成することができる。そして、再生タンク連結部142は、上述の再生タンクラインLRGなどを介して濾過部300、例えば、濾過部300のイオン交換フィルター310に連結されることができる。これにより、濾過部300、例えば、濾過部300のイオン交換フィルター310で発生した再生水を再生タンク220に供給することができる。
【0208】
以上のように、本発明による水処理装置を用いると、定電圧が印加された際には電気化学的なイオン交換により原水を濾過し、逆電圧が印加された際には再生されて殺菌水を生成するイオン交換フィルターを用いて水処理することができる。また、殺菌部を別に設けなくても、イオン交換フィルターで生成された殺菌水により水処理装置を殺菌することができ、水処理装置のサイズと生産コストを減少させて水処理装置を容易に生産することができる。
【0209】
上記のように説明された水処理装置は、上記で説明された実施形態の構成が限定されて適用されるのではなく、上記実施形態が多様に変形され得るように、各実施形態の全部または一部が選択的に組み合わされて構成されることもできる。
【0210】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明してきたが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から外れない範囲内で多様な修正及び変形が可能であるということは、当技術分野の通常の知識を有するものには明らかである。