(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6522497
(24)【登録日】2019年5月10日
(45)【発行日】2019年5月29日
(54)【発明の名称】キャリアアグリゲーションのための低雑音増幅器
(51)【国際特許分類】
H03F 3/193 20060101AFI20190520BHJP
H03F 1/48 20060101ALI20190520BHJP
H03F 3/72 20060101ALN20190520BHJP
【FI】
H03F3/193
H03F1/48
!H03F3/72
【請求項の数】15
【全頁数】35
(21)【出願番号】特願2015-514232(P2015-514232)
(86)(22)【出願日】2013年5月24日
(65)【公表番号】特表2015-517782(P2015-517782A)
(43)【公表日】2015年6月22日
(86)【国際出願番号】US2013042726
(87)【国際公開番号】WO2013177555
(87)【国際公開日】20131128
【審査請求日】2016年4月25日
(31)【優先権主張番号】61/652,064
(32)【優先日】2012年5月25日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/590,423
(32)【優先日】2012年8月21日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100194814
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 元宏
(72)【発明者】
【氏名】タシック、アレキサンダー・ミオドラッグ
(72)【発明者】
【氏名】デビルワラ、アノッシュ・ボミ
【審査官】
及川 尚人
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2012/0056681(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0217945(US,A1)
【文献】
国際公開第2012/021879(WO,A2)
【文献】
国際公開第2010/082235(WO,A1)
【文献】
特開2006−325163(JP,A)
【文献】
特開2004−023677(JP,A)
【文献】
特表2006−510247(JP,A)
【文献】
特表2012−500597(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0195316(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2007/0111661(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03F 1/00−3/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
独立してイネーブルまたはディセーブルにされるように構成された第1の増幅段と、ここで、前記第1の増幅段は、前記第1の増幅段がイネーブルであるときに、入力無線周波数(RF)信号を受信して増幅し、第1の出力RF信号を第1の負荷回路に提供するようにさらに構成され、前記入力RF信号は、異なる周波数におけるマルチプルなキャリア上でワイヤレスデバイスに送られる伝送を備えるキャリアアグリゲーションを採用し、前記第1の出力RF信号は、前記マルチプルなキャリアのうちのキャリアの第1のセットについての第1の混合周波数を有する、
独立してイネーブルまたはディセーブルにされるように構成された第2の増幅段と、ここで、前記第2の増幅段は、前記第2の増幅段がイネーブルであるときに、前記入力RF信号を受信して増幅し、第2の出力RF信号を第2の負荷回路に提供するようにさらに構成され、前記第2の出力RF信号は、前記マルチプルなキャリアのうちのキャリアの第2のセットについての第2の混合周波数を有する、
を備える、装置。
【請求項2】
前記第1の増幅段が、第1のカスコードトランジスタに結合された第1のゲイントランジスタを備え、前記第2の増幅段が、第2のカスコードトランジスタに結合された第2のゲイントランジスタを備え、前記入力RF信号が、前記第1および第2のゲイントランジスタの両方に提供される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1の増幅段が、前記第1のゲイントランジスタに結合された第1のインダクタをさらに備え、前記第2の増幅段が、前記第2のゲイントランジスタに結合された第2のインダクタをさらに備え、および/または、
前記第1および第2のゲイントランジスタが、回路グラウンドに結合されたソースを有する、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第1および第2の増幅段が、第1のモードでは、前記第1および第2の出力RF信号を提供し、第2のモードでは、前記第1の出力RF信号を提供するが前記第2の出力RF信号を提供せず、前記第1のモードでは、前記第1および第2のカスコードトランジスタがイネーブルであり、前記第2のモードでは、前記第1および第2のカスコードトランジスタのうちの一方のみがイネーブルであり、
前記第1および第2のゲイントランジスタが、前記第1のモードおよび前記第2のモードの両方において前記入力RF信号を印加され、前記第2のモードでは、前記第1および第2のゲイントランジスタのうちの一方が飽和領域において動作し、前記第1および第2のゲイントランジスタのうちの他方が線形領域において動作する、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記第1および第2の増幅段のうちの少なくとも1つの出力と入力との間に結合されたフィードバック回路をさらに備え、前記フィードバック回路が、レジスタ、もしくはキャパシタ、またはレジスタとキャパシタの両方を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記第1の増幅段に結合され、前記入力RF信号を受信するように構成された、第1の減衰回路と、
前記第2の増幅段に結合され、前記入力RF信号を受信するように構成された、第2の減衰回路とをさらに備える、あるいは、
前記第1および第2の増幅段に結合され、前記入力RF信号を受信するように構成された減衰回路をさらに備える、
請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記第1および第2の増幅段に結合され、受信機入力信号を受信して前記入力RF信号を提供するように構成された入力整合回路をさらに備え、
前記入力整合回路が、同調可能であり、少なくとも1つの調整可能な回路コンポーネントを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
第3の増幅段であって、前記第3の増幅段がイネーブルであるときに、第2の入力RF信号を受信して増幅し、前記第1の出力RF信号を前記第1の負荷回路に提供するように構成された前記第3の増幅段と、
第4の増幅段であって、前記第4の増幅段がイネーブルであるときに、前記第2の入力RF信号を受信して増幅し、前記第2の出力RF信号を前記第2の負荷回路に提供するように構成された前記第4の増幅段と
をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記第1の増幅段は、前記第1の増幅段がイネーブルであるときに、前記入力RF信号または第2の入力RF信号を受信して増幅し、前記第1の出力RF信号を前記第1の負荷回路に提供するように構成され、
前記第2の増幅段は、前記第2の増幅段がイネーブルであるときに、前記入力RF信号または前記第2の入力RF信号を受信して増幅し、前記第2の出力RF信号を前記第2の負荷回路に提供するように構成される、
請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記第1の増幅段が、第3のカスコードトランジスタに結合された第3のゲイントランジスタをさらに備え、前記第2の増幅段が、第4のカスコードトランジスタに結合された第4のゲイントランジスタをさらに備え、第2の入力RF信号が、前記第3および第4のゲイントランジスタの両方に提供される、請求項2に記載の装置。
【請求項11】
第3の増幅段であって、前記第3の増幅段がイネーブルであるときに、第3の入力RF信号または第4の入力RF信号を受信して増幅し、前記第1の出力RF信号を前記第1の負荷回路に提供するように構成された前記第3の増幅段と、
第4の増幅段であって、前記第4の増幅段がイネーブルであるときに、前記第3の入力RF信号または前記第4の入力RF信号を受信して増幅し、前記第2の出力RF信号を前記第2の負荷回路に提供するように構成された前記第4の増幅段と
をさらに備える、請求項9に記載の装置。
【請求項12】
第1の増幅段がイネーブルであるときに、第1の出力無線周波数(RF)信号を得るために、前記第1の増幅段で第1の入力RF信号を増幅することと、ここで、前記第1の増幅段は、独立してイネーブルまたはディセーブルにされるように構成され、前記第1の入力RF信号は、異なる周波数におけるマルチプルなキャリア上でワイヤレスデバイスに送られる伝送を備えるキャリアアグリゲーションを採用し、前記第1の出力RF信号は、前記マルチプルなキャリアのうちのキャリアの第1のセットについての第1の混合周波数を有する、
第2の増幅段がイネーブルであるときに、第2の出力RF信号を得るために、前記第2の増幅段で前記第1の入力RF信号または第2の入力RF信号を増幅することと、ここで、前記第2の増幅段は、独立してイネーブルまたはディセーブルにされるように構成され、前記第2の出力RF信号は、前記マルチプルなキャリアのうちのキャリアの第2のセットについての第2の混合周波数を有する、
を備える、方法。
【請求項13】
前記第1および第2の出力RF信号を得るために、第1のモードにおいて、前記第1および第2の増幅段をイネーブルにすることと、
前記第2の出力RF信号は得ずに前記第1の出力RF信号を得るために、第2のモードにおいて、前記第1の増幅段をイネーブルにし、前記第2の増幅段をディセーブルにすることと
をさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
増幅するための第1の手段であって、増幅するための前記第1の手段がイネーブルであるときに、第1の入力無線周波数(RF)信号を増幅し、第1の出力RF信号を提供するように構成された、増幅するための前記第1の手段と、ここで、増幅するための前記第1の手段は、独立してイネーブルまたはディセーブルにされるように構成され、前記第1の入力RF信号は、異なる周波数におけるマルチプルなキャリア上でワイヤレスデバイスに送られる伝送を備えるキャリアアグリゲーションを採用し、前記第1の出力RF信号は、前記マルチプルなキャリアのうちのキャリアの第1のセットについての第1の混合周波数を有する、
増幅するための第2の手段であって、増幅するための前記第2の手段がイネーブルであるときに、前記第1の入力RF信号または第2の入力RF信号を増幅し、第2の出力RF信号を提供するように構成された、増幅するための前記第2の手段と、ここで、増幅するための前記第2の手段は、独立してイネーブルまたはディセーブルにされるように構成され、前記第2の出力RF信号は、前記マルチプルなキャリアのうちのキャリアの第2のセットについての第2の混合周波数を有する、
を備える、装置。
【請求項15】
前記第1および第2の出力RF信号を得るために、第1のモードにおいて、増幅するための前記第1および第2の手段をイネーブルにするための手段と、
前記第2の出力RF信号は得ずに前記第1の出力RF信号を得るために、第2のモードにおいて、増幅するための前記第1の手段をイネーブルにし、増幅するための前記第2の手段をディセーブルにするための手段と
をさらに備える、請求項14に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
[0001] 本特許出願は、本願の譲受人に譲渡され、参照によってここに明確に組み込まれる、2012年5月25日出願の「LOW NOISE AMPLIFIERS FOR CARRIER AGGREGATION」と題する、米国仮特許出願番号第61/652,064号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
[0002] 本開示は、概して、エレクトロニクスに関し、より具体的には、低雑音増幅器(LNA)に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] ワイヤレス通信システムにおけるワイヤレスデバイス(例えば、セルラーフォンまたはスマートフォン)は、双方向通信のためにデータを送信および受信することができる。ワイヤレスデバイスは、データ送信のための送信機と、データ受信のための受信機とを含みうる。データ送信の場合、送信機は、データで無線周波数(RF)キャリア信号を変調して、変調RF信号を取得し、その変調RF信号を増幅して、適切な出力電力レベルを有する増幅RF信号を取得し、その増幅RF信号をアンテナを介して基地局に送信しうる。データ受信の場合、受信機は、受信RF信号をアンテナを介して取得し、受信RF信号を増幅および処理して、基地局によって送られたデータを復元しうる。
【0004】
[0004] ワイヤレスデバイスは、マルチプルなキャリア上の同時動作である、キャリアアグリゲーションをサポートしうる。キャリアは、通信に使用される周波数の範囲を指し、ある特定の特性に関連付けられうる。例えば、キャリアは、そのキャリア上の動作を説明するシステム情報に関連付けられうる。キャリアは、また、コンポーネントキャリア(CC)、周波数チャネル、セル、等とも呼ばれる。ワイヤレスデバイスによってキャリアアグリゲーションを効率的にサポートすることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】[0005] ワイヤレスシステムと通信するワイヤレスデバイスを示す図である。
【
図2A】[0006] キャリアアグリゲーション(CA)の一例を示す図である。
【
図2B】キャリアアグリゲーション(CA)の一例を示す図である。
【
図2C】キャリアアグリゲーション(CA)の一例を示す図である。
【
図2D】キャリアアグリゲーション(CA)の一例を示す図である。
【
図3】[0007]
図1のワイヤレスデバイスのブロック図である。
【
図4A】[0008] 帯域内CAをサポートする受信機を示す図である。
【
図4B】帯域内CAをサポートする受信機を示す図である。
【
図5A】[0009] 帯域内CAおよび帯域間CAをサポートする受信機を示す図である。
【
図5B】帯域内CAおよび帯域間CAをサポートする受信機を示す図である。
【
図6A】[0010] インダクティブデジェネレーション(inductive degeneration)およびカスコードシャットオフ(cascode shutoff)を有するLNAを示す図である。
【
図6B】インダクティブデジェネレーションおよびカスコードシャットオフを有するLNAを示す図である。
【
図6C】インダクティブデジェネレーションおよびカスコードシャットオフを有するLNAを示す図である。
【
図7】[0011] インダクティブデジェネレーション、カスコードシャットオフ、および抵抗性フィードバックを有するLNAを示す図である。
【
図8A】[0012] 各増幅段のための別々の入力減衰回路を有するLNAを示す図である。
【
図8B】[0013] 2つの増幅段のための共有の入力減衰回路を有するLNAを示す図である。
【
図9】[0014] 同調可能な入力整合回路を有するLNAを示す図である。
【
図10】[0015] 多入力多出力(MIMO)LNAの例示的な一設計を示す図である。
【
図11A】多入力多出力(MIMO)LNAの例示的な一設計を示す図である。
【
図11B】多入力多出力(MIMO)LNAの例示的な一設計を示す図である。
【
図11C】多入力多出力(MIMO)LNAの例示的な一設計を示す図である。
【
図12A】[0016] 同調可能な入力整合回路の例示的な一設計を示す図である。
【
図12B】同調可能な入力整合回路の例示的な一設計を示す図である。
【
図12C】同調可能な入力整合回路の例示的な一設計を示す図である。
【
図12D】同調可能な入力整合回路の例示的な一設計を示す図である。
【
図12E】同調可能な入力整合回路の例示的な一設計を示す図である。
【
図12F】同調可能な入力整合回路の例示的な一設計を示す図である。
【
図13】[0017] ワイヤレスシステムにおいて信号を受信するためのプロセスを示す図である。
【0006】
[0018] 以下に記載される詳細な説明は、本開示の例示的な設計の説明として意図されており、本開示が実現されうる唯一の設計を表すことを意図したものではない。本明細書では、「例示的(exemplary)」という用語は、「例、実例、または説明としての役割をする」という意味で使用される。「例示的」なものとしてここに説明されるいずれの設計も、必ずしも他の設計に対して好ましいまたは有利なものとして解釈されるべきではない。詳細な説明は、本開示の例示的な設計の完全な理解を提供することを目的とした特定の詳細を含む。ここに説明される例示的な設計が、これらの特定の詳細なしに実現されうることは、当業者にとって明らかであろう。いくつかの事例では、周知の構造およびデバイスが、ここに提示される例示的な設計の新規性を曖昧にすることを避けるために、ブロック図の形態で示される。
【0007】
[0019] キャリアアグリゲーションをサポートするLNAが、ここに開示される。これらのLNAは、より良好なパフォーマンスを有し、ワイヤレス通信デバイスのような様々なタイプの電子デバイスに使用されうる。
【0008】
[0020]
図1は、ワイヤレス通信システム120と通信するワイヤレスデバイス110を示す。ワイヤレスシステム120は、ロングタームエボリューション(LTA)システム、符号分割多元接続(CDMA)システム、グローバルシステム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(GSM(登録商標))システム、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)システム、または他の何らかのワイヤレスシステムでありうる。CDMAシステムは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、cdma2000、またはCDMAの他の何らかのバージョンをインプリメントしうる。簡単のために、
図1は、2つの基地局130および132と、1つのシステムコントローラ140とを含む、ワイヤレスシステム120を示す。一般に、ワイヤレスシステムは、任意の数の基地局と、任意のセットのネットワークエンティティとを含みうる。
【0009】
[0021] ワイヤレスデバイス110は、また、ユーザ機器(UE)、移動局、端末、アクセス端末、加入者ユニット、局、等とも呼ばれる。ワイヤレスデバイス110は、セルラーフォン、スマートフォン、タブレット、ワイヤレスモデム、携帯情報端末(PDA)、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、スマートブック、ネットブック、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、Bluetooth(登録商標)デバイス、等でありうる。ワイヤレスデバイス110は、ワイヤレスシステム120と通信することが可能でありうる。ワイヤレスデバイス110は、また、放送局(例えば、放送局134)からの信号、1つまたは複数のグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)内の衛星(例えば、衛星150)からの信号、等を受信することが可能でありうる。ワイヤレスデバイス110は、LTE、cdma2000、WCDMA、GSM、802.11、等のようなワイヤレス通信のための1つまたは複数の無線技術をサポートしうる。
【0010】
[0022] ワイヤレスデバイス110は、マルチプルなキャリア上の動作である、キャリアアグリゲーションをサポートしうる。キャリアアグリゲーションは、マルチキャリア動作とも呼ばれる。ワイヤレスデバイス110は、698〜960メガヘルツ(MHz)の低帯域、1475〜2170MHzの中帯域、および/または2300〜2690MHzと3400〜3800MHzの高帯域において、動作することが可能である。低帯域、中帯域、および高帯域は、各帯域グループがいくつかの周波数帯域(または単純に「帯域」)を含む、3つのグループの帯域(または、帯域グループ)を指す。各帯域は、最大200MHzまでカバーし、1つまたは複数のキャリアを含みうる。各キャリアは、LTEでは最大20MHzまでカバーしうる。LTEリリース11は、35帯域をサポートし、それらは、LTE/UMTS帯域と称され、3GPP TS 36.101にリストで挙げられている。ワイヤレスデバイス110は、LTEリリース11では1つまたは2つの帯域中の最大5つのキャリアで構成されうる。
【0011】
[0023] 一般に、キャリアアグリゲーション(CA)は、帯域内CA(intra-band CA)と帯域間CA(inter-band CA)の2つの種類に分類されうる。帯域内CAは、同じ帯域内のマルチプルなキャリア上の動作を指す。帯域間CAは、異なる帯域にあるマルチプルなキャリア上の動作を指す。
【0012】
[0024]
図2Aは、連続した帯域内CAの一例を示す。
図2Aに示される例では、ワイヤレスデバイス110は、低帯域内の帯域である、同じ帯域の中の4つの連続したキャリアで構成される。ワイヤレスデバイス110は、同じ帯域内のマルチプルな連続キャリア上の伝送を受信しうる。
【0013】
[0025]
図2Bは、不連続な帯域内CAの一例を示す。
図2Bに示される例では、ワイヤレスデバイス110は、低帯域内の帯域である、同じ帯域の中の4つの不連続なキャリアで構成される。キャリアは、5MHz、10MHz、または他の何らかの量だけ隔てられうる。ワイヤレスデバイス110は、同じ帯域内のマルチプルな不連続キャリア上の伝送を受信しうる。
【0014】
[0026]
図2Cは、同じ帯域グループにおける帯域間CAの一例を示す。
図2Cに示される例では、ワイヤレスデバイス110は、低帯域である同じ帯域グループにある2つの帯域の中の4つのキャリアで構成される。ワイヤレスデバイス110は、同じ帯域グループ(例えば、
図2Cの低帯域)にある異なる帯域の中のマルチプルなキャリア上の伝送を受信しうる。
【0015】
[0027]
図2Dは、異なる帯域グループにおける帯域間CAの一例を示す。
図2Dに示される例では、ワイヤレスデバイス110は、低帯域にある1つの帯域の中の2つのキャリアと、中帯域にある別の帯域の中の2つの追加のキャリアとを含む、異なる帯域グループにある2つの帯域の中の4つのキャリアで構成される。ワイヤレスデバイス110は、異なる帯域グループ(例えば、
図2Dの低帯域および中帯域)にある異なる帯域の中のマルチプルなキャリア上の伝送を受信しうる。
【0016】
[0028]
図2A〜2Dは、キャリアアグリゲーションの4つの例を示す。キャリアアグリゲーションは、また、帯域と帯域グループの他の組み合わせについてもサポートされうる。例えば、キャリアアグリゲーションは、低帯域と高帯域、中帯域と高帯域、高帯域と高帯域、等についてサポートされうる。
【0017】
[0029]
図3は、
図1のワイヤレスデバイス110の例示的な設計のブロック図を示す。この例示的な設計では、ワイヤレスデバイス110は、一次アンテナ310に結合されたトランシーバ320と、二次アンテナ312に結合された受信機322と、データプロセッサ/コントローラ380とを含む。トランシーバ320は、マルチプルな(K個)の受信機330aa〜330akと、マルチプルな(K個)の送信機360a〜360kを含み、マルチプルな帯域、キャリアアグリゲーション、マルチプルな無線技術、等をサポートする。受信機322は、マルチプルな(M個)の受信機330ba〜330bmを含み、マルチプルな帯域、キャリアアグリゲーション、マルチプルな無線技術、受信ダイバーシティ、MIMO伝送、等をサポートする。
【0018】
[0030]
図3に示される例示的な設計では、各受信機330は、入力回路332、LNA340、および受信回路342を含む。データ受信では、アンテナ310は、基地局および/または他の送信機局から信号を受信し、受信RF信号を提供して、それが、スイッチ/デュプレクサ324を通じてルーティングされ、選択された受信機に提供される。以下の説明は、受信機330aaが、選択された受信機であると仮定する。受信機330aa内では、受信RF信号が入力回路332aaを通り、入力回路332aaが入力RF信号をLNA340aaに提供する。入力回路332aaは、整合回路、受信フィルタ、等を含みうる。LNA340aaは、入力RF信号を増幅し、出力RF信号を提供する。受信回路342aaは、出力RF信号を、増幅し、フィルタリングし、RFからベースバンドにダウンコンバートして、アナログ入力信号をデータプロセッサ380に提供する。受信回路332aaは、ミキサ、フィルタ、増幅器、整合回路、発振器、局部発振器(LO)生成器、フェーズロックループ(PLL)、等を含みうる。トランシーバ320の残りの各受信機330と、受信機322の各受信機330は、トランシーバ320の受信機330aaと同様の方法で動作しうる。
【0019】
[0031]
図3に示される例示的な設計では、各送信機360が、送信回路362、電力増幅器(PA)364、および出力回路366を含む。データ送信では、データプロセッサ380が、送信されるべきデータを処理し(例えば、符号化および変調し)、アナログ出力信号を、選択された送信機に提供する。以下の説明は、送信機360aが、選択された送信機であると仮定する。送信機360a内では、送信回路362aが、アナログ出力信号を、増幅し、フィルタリングし、ベースバンドからRFにアップコンバートして、変調RF信号を提供する。送信回路362aは、ミキサ、増幅器、フィルタ、整合回路、発振器、LO生成器、PLL、等を含みうる。PA364aは、変調RF信号を受信して増幅し、適正な出力電力レベルを有する増幅RF信号を提供する。増幅RF信号は、出力回路366aを通り、スイッチ/デュプレクサ324を通じてルーティングされ、アンテナ310を介して送信される。出力回路366aは、整合回路、送信フィルタ、方向性結合器、等を含みうる。
【0020】
[0032]
図3は、受信機330および送信機360の例示的な設計を示す。受信機および送信機は、フィルタ、整合回路、等のような、
図3に示されていない他の回路もまた含みうる。トランシーバ320および受信機322の全てまたは一部分が、1つまたは複数のアナログ集積回路(IC)、RF IC(RFIC)、混合信号IC、等にインプリメントされうる。例えば、LNA340、受信回路342、および送信回路362は、RFIC等でありうる、1つのモジュール上にインプリメントされうる。スイッチ/デュプレクサ324、スイッチ/フィルタ326、入力回路332、出力回路366、およびPA364は、ハイブリッドモジュール等でありうる、別のモジュール上にインプリメントされうる。受信機330および送信機360内の回路は、また、他の方法でもインプリメントされうる。
【0021】
[0033] データプロセッサ/コントローラ380は、ワイヤレスデバイス110のための様々な機能を実行しうる。例えば、データプロセッサ380は、受信機330を介して受信されているデータと、送信機360を介して送信されているデータのための処理を実行しうる。コントローラ380は、スイッチ/デュプレクサ324、スイッチ/フィルタ326、入力回路332、LNA340、受信回路342、送信回路362、PA364、出力回路366、またはこれらの組み合わせの動作を制御しうる。メモリ382は、データプロセッサ/コントローラ380のためのプログラムコードおよびデータを記憶しうる。データプロセッサ/コントローラ380は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)および/または他のIC上にインプリメントされうる。
【0022】
[0034] ワイヤレスデバイス110は、キャリアアグリゲーションのための異なる周波数におけるマルチプルなキャリア上でマルチプルな伝送を1つまたは複数のセル/基地局から受信しうる。帯域内CAでは、マルチプルな伝送が、同じ帯域中のマルチプルなキャリア上で送られる。帯域間CAでは、マルチプルな伝送が、異なる帯域にあるマルチプルなキャリア上で送られる。
【0023】
[0035]
図4Aは、CAなし(no CA)および帯域内CAをサポートするCA LNA440を含む受信機400の例示的な設計のブロック図を示す。CA LNA440は、
図3のワイヤレスデバイス110内の1つまたは複数のLNA340に使用されうる。
【0024】
[0036] 受信機400において、アンテナ410が同じ帯域中のマルチプルなキャリア上の伝送を受信し、受信されたRF信号を提供する。受信されたRF信号は、スイッチ/デュプレクサ424を通じてルーティングされ、受信機入力信号RXinとして、入力整合回路432に提供される。整合回路432は、1つまたは複数の関心帯域(bands of interest)について、CA LNA440と、スイッチ/デュプレクサ424またはアンテナ410のいずれかとの間の電力および/またはインピーダンス整合を実行する。
図3の入力回路332のうちの1つの一部でありうる、整合回路432は、入力RF信号RFinを、CA LNA440に提供する。
【0025】
[0037] CA LNA440は、整合回路432から入力RF信号を受信し、入力RF信号を増幅し、最大M個までの出力RF信号、すなわちRFout1〜RFoutMを、最大M個までのLNA出力を介して提供し、ここで、M>1である。M個の負荷回路490a〜490mは、M個のLNA出力に結合される。各負荷回路490は、1つまたは複数のインダクタ、キャパシタ、トランジスタ、ミキサ、等を含みうる。各負荷回路490は、
図3の受信回路342のうちの1つの一部でありうる。各出力RF信号は、1つまたは複数の関心キャリア上の伝送がRFからベースバンドへとダウンコンバートされるように、1つの負荷回路490内の1つまたは複数のミキサに提供され、(1つまたは複数の)関連づけられたミキサによってダウンコンバートされうる。
【0026】
[0038]
図4AのCA LNA440のようなCA LNAは、任意の所与の瞬間において、非CA(non-CA)モードまたはCAモードで動作しうる。非CAモードでは、CA LNAは、1入力1出力(1×1)構成で動作し、1つのセットのキャリア上の1つまたは複数の伝送を備える1つの入力RF信号を受信し、1つの出力RF信号を1つの負荷回路に提供する。CAモードでは、CA LNAは、1×M構成で動作し、Mセットのキャリア上のマルチプルな伝送を備える1つの入力RF信号を受信し、M個の出力RF信号をM個の負荷回路に提供し、ここで、キャリアの各セットについて1つの出力RF信号があり、M>1である。キャリアの各セットは、1つの帯域中に1つまたは複数のキャリアを含みうる。
【0027】
[0039]
図4Bは、CAなし(no CA)、および同じ帯域中の2セットのキャリア上の帯域内CAをサポートする、CA LNA440xの例示的な設計の略図を示す。CA LNA440xは、
図4AのCA LNA440の1つの例示的な設計である。
図4Bに示される例示的な設計では、CA LNA440xは、入力整合回路432から入力RF信号を受信し、最大2セットのキャリアについて、最大2つまでの出力RF信号、RFout1およびRFout2を提供する。第1の出力RF信号は、負荷回路490xに提供され、第2の出力RF信号は、負荷回路490yに提供される。
【0028】
[0040]
図4Bに示される例示的な設計では、負荷回路490xは、2つのベースバンドフィルタ494aおよび494bにそれぞれ結合された2つのミキサ492aおよび492bを含む。ミキサ492aおよび492bは、キャリアの第1のセットについて直交ダウンコンバータ(quadrature downconverter)をインプリメントする。ミキサ492aは、キャリアの第1のセットについて第1の混合周波数において、CA LNA440xからの第1の出力RF信号と、同相LO信号ILO1とを受信する。ミキサ492aは、ILO1信号で第1の出力RF信号をダウンコンバートし、同相(I)のダウンコンバートされた信号を提供する。ミキサ492bは、キャリアの第1のセットについて第1の混合周波数において、CA LNA440xからの第1の出力RF信号と、直交LO信号QLO1とを受信する。ミキサ492bは、QLO1信号で第1の出力RF信号をダウンコンバートし、直交(Q)のダウンコンバートされた信号を提供する。フィルタ494aおよび494bは、それぞれ、ミキサ492aおよび492bから、Iダウンコンバート信号およびQダウンコンバート信号を受信してフィルタリングし、キャリアの第1のセットについてIおよびQのベースバンド信号Vout1を提供する。
【0029】
[0041] 負荷回路490y内のミキサ492cおよび492dならびにフィルタ494cおよび494dは、CA LNA440xからの第2の出力RF信号を同様に処理し、キャリアの第2のセットについてIベースバンド信号およびQベースバンド信号を提供する。ミキサ492cおよび492dは、それぞれ、キャリアの第2のセットについて第2の混合周波数において、第2のRF信号とILO信号およびQLO信号とを受信する。ミキサ492cおよび492dは、それぞれ、ILO信号およびQLO信号で第2の出力RF信号をダウンコンバートし、Iダウンコンバート信号およびQダウンコンバート信号を提供する。フィルタ494cおよび494dは、それぞれ、ミキサ492cおよび492dから、Iダウンコンバート信号およびQダウンコンバート信号を受信してフィルタリングし、キャリアの第2のセットについてIおよびQのベースバンド信号Vout2を提供する。
【0030】
[0042]
図4Bは、負荷回路490xおよび490yの例示的な設計を示す。負荷回路は、また、異なる回路および/または追加の回路を含みうる。例えば、負荷回路は、ミキサの前に、またはミキサとフィルタとの間に、またはフィルタの後に、結合された増幅器を含みうる。
【0031】
[0043]
図5Aは、CAなし、帯域内CA、および帯域間CAをサポートするMIMO LNA540を含む受信機500の例示的な設計のブロック図を示す。MIMO LNA540は、
図3のワイヤレスデバイス110内の1つまたは複数のLNA340に使用されうる。
【0032】
[0044] 受信機500では、アンテナ510が、同じ帯域または異なる帯域における1つまたは複数のキャリア上の伝送を受信し、受信されたRF信号をスイッチ/デュプレクサ524に提供する。スイッチ/デュプレクサ524は、最大N個までの受信機入力信号RXin1〜RXinNを、最大N個までの入力整合回路532a〜532nにそれぞれ提供し、ここでN>1である。整合回路532a〜532nは、
図3の1つまたは複数の入力回路332の一部でありうる。各整合回路532は、1つまたは複数の関心帯域について、MIMO LNA540と、スイッチ/デュプレクサ524またはアンテナ510のいずれかとの間の電力および/またはインピーダンス整合を実行する。N個の整合回路532a〜532nは、異なる帯域のために設計され、最大N個までの入力RF信号、RFin1〜RFinNを提供しうる。
【0033】
[0045] MIMO LNA540は、最大N個までの入力RF信号を受信し、(i)CAなし、または帯域内CAについて、1つの入力RF信号を増幅し、または(ii)帯域間CAについて、マルチプルな入力RF信号を増幅する。MIMO LNA540は、最大M個までの出力RF信号RFout1〜RFoutMを、最大M個までのLNA出力を介して提供する。M個の負荷回路590a〜590mは、M個のLNA出力に結合される。各負荷回路590は、1つまたは複数のインダクタ、キャパシタ、トランジスタ、ミキサ、等を含みうる。各出力RF信号は、1つまたは複数の関心キャリア上の1つまたは複数の伝送がRFからベースバンドへとダウンコンバートされるように、1つの負荷回路590内の1つまたは複数のミキサに提供され、(1つまたは複数の)関連づけられたミキサによってダウンコンバートされうる。
【0034】
[0046]
図5AのMIMO LNA540のようなMIMO LNAは、任意の所与の瞬間において、非CAモード、帯域内CAモード、または帯域間CAモードで動作しうる。非CAモードでは、MIMO LNAは、1×1構成で動作し、1セットのキャリア上の1つまたは複数の伝送を備える1つの入力RF信号を受信し、1つの出力RF信号を1つの負荷回路に提供する。帯域内CAモードでは、MIMO LNAは、1×M構成で動作し、同じ帯域の中のMセットのキャリア上のマルチプルな伝送を備える1つの入力RF信号を受信し、M個の出力RF信号をM個の負荷回路に提供し、ここで、キャリアの各セットについて1つの出力RF信号であり、M>1である。帯域間CAモードでは、MIMO LNAは、N×M構成で動作し、最大N個までの異なる帯域にあるMセットのキャリア上のマルチプルな伝送を備えるN個の入力RF信号を受信し、M個の出力RF信号をM個の負荷回路に提供し、ここでM>1およびN>1である。N個の入力RF信号は、最大N個までの異なる帯域に対応しうる。
【0035】
[0047]
図5AのMIMO LNA540のような、MIMO LNAは、異なる周波数におけるマルチプルなキャリア上の伝送を受信するために使用されうる。MIMO LNAは、異なるキャリア、または異なるセットの関心キャリアについてマルチプルな出力RF信号を提供する、マルチプルな出力を含みうる。MIMO LNAは、マルチプルな送信アンテナからマルチプルな受信アンテナに送られるMIMO伝送を受信するために使用されるLNAとは異なる。MIMO伝送のためのLNAは、通常、(i)1つの受信アンテナから1つの入力RF信号を受信する1つの入力、および(ii)1つの出力RF信号を提供する1つの出力を有する。したがって、MIMO LNAのマルチプルな出力が、周波数次元(frequency dimension)をカバーするのに対して、MIMO伝送に使用されるLNAの出力は、空間次元(spatial dimension)をカバーする。
【0036】
[0048]
図5Bは、CAなし、帯域内CA、および異なる帯域にある2セットのキャリア上の帯域間CAをサポートするMIMO LNA540xの例示的な設計の略図を示す。キャリアの各セットは、1つの帯域の中の1つまたは複数のキャリアを含みうる。MIMO LNA540xは、
図5AのMIMO LNA540の例示的な一設計である。整合回路532aおよび532bは、(i)1つのアンテナからの同じ受信機入力信号、あるいは(ii)1つまたは複数のアンテナからの異なる受信機入力信号を受信しうる。したがって、RXin2信号は、
図5BのRXin1信号に等しいこともあり、または等しくないこともある。各整合回路532は、1つまたは複数の関心帯域のための電力および/またはインピーダンス整合を実行する。
【0037】
[0049]
図5Bに示される例示的な設計では、MIMO LNA540xは、2セットのキャリアのための2つの増幅段550aおよび550bを含む。増幅段550aは、整合回路532aからの第1の入力RF信号を受信して増幅し、キャリアの第1のセットについて第1の出力RF信号RFout1を提供する。増幅段550bは、整合回路532bからの第2の入力RF信号を受信して増幅し、キャリアの第2のセットについて第2の出力RF信号RFout2を提供する。簡単のために
図5Bには示されていないが、MIMO LNA540xは、出力RF信号を、各増幅段550から負荷回路590xおよび590yのうちの任意の1つにルーティングするための回路を含みうる。
【0038】
[0050]
図5Bに示される例示的な設計では、負荷回路590xは、2つのベースバンドフィルタ594aおよび594bにそれぞれ結合された2つのミキサ592aおよび592bを含む。ミキサ592aは、キャリアの第1のセットについて第1の混合周波数において、増幅段550aからの第1の出力RF信号と、同相LO信号であるILO1とを受信する。ミキサ592aは、ILO1信号で第1の出力RF信号をダウンコンバートし、Iダウンコンバート信号を提供する。ミキサ592bは、キャリアの第1のセットについて第1の混合周波数において、増幅段550bからの第1の出力RF信号と、直交LO信号であるQLO1とを受信する。ミキサ592bは、QLO1信号で第1の出力RF信号をダウンコンバートし、Qダウンコンバート信号を提供する。フィルタ594aおよび594bは、それぞれ、ミキサ592aおよび592bからのIダウンコンバート信号およびQダウンコンバート信号を受信してフィルタリングし、キャリアの第1のセットについてIおよびQベースバンド信号Vout1を提供する。
【0039】
[0051] 負荷回路590y内のミキサ592cおよび592dならびにフィルタ594cおよび594dは、増幅段550bからの第2の出力RF信号を同様に処理し、キャリアの第2のセットについてIおよびQベースバンド信号Vout2を提供する。
【0040】
[0052]
図4AのCA LNA440は、様々な方法でインプリメントされうる。CA LNA440のいくつかの例示的な設計が以下に説明される。CA LNA440は、また、様々な種類のトランジスタを用いてインプリメントされうる。Nチャネル金属酸化膜半導体(NMOS)トランジスタを使用するCA LNA440のいくつかの例示的な設計が以下に説明される。
【0041】
[0053]
図6Aは、インダクティブデジェネレーションおよびカスコードシャットオフを有するCA LNA640aの例示的な設計の略図を示す。CA LNA640aは、
図4AのCA LNA440の1つの例示的な設計である。CA LNA640aは、共通の入力整合回路632と、2つの負荷回路690aおよび690bとに結合された、2つの増幅段650aおよび650bを含む。整合回路632は、受信機入力信号RXinを受信し、CA LNA640aのための入力整合を実行し、入力RF信号RFinを提供する。整合回路632は、
図4Aの整合回路432に対応しうる。負荷回路690aおよび690bは、
図4Aの負荷回路490aおよび490mに対応しうる。CA LNA640aは、入力RF信号を受信し、それは、各セットが1つまたは複数のキャリアを含む、2セットのキャリア上の伝送を含みうる。
【0042】
[0054]
図6Aに示される例示的な設計では、増幅段650aは、ソースデジェネレーションインダクタ652a、ゲイントランジスタ654a、およびカスコードトランジスタ656aを含む。ゲイントランジスタ654aおよびカスコードトランジスタ656aは、(
図6Aに示されるような)NMOSトランジスタ、または他の種類のトランジスタを用いてインプリメントされうる。ゲイントランジスタ654aは、そのゲートが整合回路632に結合され、そのソースがインダクタ652aの一端に結合されている。インダクタ652aの他端は、回路のグラウンドに結合される。カスコードトランジスタ656aは、そのソースがゲイントランジスタ654aのドレインに結合され、そのドレインが負荷回路690aに結合されている。スイッチ658aは、その入力ポートがカスコードトランジスタ656aのゲートに結合され、その第1の出力ポートがバイアス電圧Vcascに結合され、その第2の出力ポートが回路グラウンドに結合されている。増幅段650bは、ソースデジェネレーションインダクタ652bと、ゲイントランジスタ654bと、カスコードトランジスタ656bと、スイッチ658bとを含み、それらは、増幅段650aのインダクタ652a、ゲイントランジスタ654a、カスコードトランジスタ656a、およびスイッチ658aと同様の方法で結合される。
【0043】
[0055] 簡単のために、
図6Aは、2セットのキャリアのための2つの増幅段650aおよび650bを含むCA LNA640aを示す。増幅段650aおよび650bは、それぞれ、スイッチ658aおよび658bを介して、独立してイネーブルまたはディセーブルにされうる。CA LNA640aは、2つより多くのセットのキャリアのための2つより多くの増幅段650を含みうる。
【0044】
[0056] 入力RF信号は、同じ帯域の中のマルチプルなセットのキャリア上の伝送を含み、キャリアアグリゲートRF信号と称されうる。キャリアアグリゲートRF信号は、伝送が送られるマルチプルなセットのキャリアの中心周波数に対応する異なる周波数において、LO信号を使用してダウンコンバートされうる。キャリアアグリゲートRF信号は、マルチプルなセットのキャリアのための、LO信号間の良好なLO−LO分離を達成するために、LNA入力において分割されうる。CA LNA640aは、2つの増幅段650aおよび650bを含み、キャリアアグリゲートRF信号を増幅して、2つの負荷回路690aおよび690bにある2つの別々のダウンコンバータに2つの出力RF信号を提供する。
【0045】
[0057] CA LNA640aは、任意の所与の瞬間において、非CAモードまたはCAモードで動作しうる。非CAモードでは、CA LNA640aは、1セットのキャリア上の伝送を受信し、1つの出力RF信号を1つの負荷回路に提供する。CAモードでは、CA LNA640aは、2セットのキャリア上の伝送を受信し、2つの出力RF信号を2つの負荷回路に提供し、ここで、キャリアの各セットについて1つの出力RF信号がある。
【0046】
[0058]
図6Bは、CAモードにおけるCA LNA640aの動作を示す。CAモードでは、増幅段650aおよび650bの両方が、スイッチ658aを介してカスコードトランジスタ656aのゲートをVcasc電圧に接続し、スイッチ658bを介してカスコードトランジスタ656bのゲートをVcasc電圧に結合することによってイネーブルにされる。増幅段650aは、入力RF信号を増幅し、第1の出力RF信号を負荷回路690aに提供する。増幅段650bは、入力RF信号を増幅し、第2の出力RF信号を負荷回路690bに提供する。
【0047】
[0059]
図6Cは、非CAモードにおけるCA LNA640aの動作を示す。非CAモードでは、一方の増幅段のみがイネーブルであり、他方の増幅段はディセーブルである。
図6Cに示される例では、増幅段650aが、スイッチ658aを介してカスコードトランジスタ656aのゲートをVcasc電圧に接続することによってイネーブルにされ、増幅段650bは、スイッチ658bを介してカスコードトランジスタ656bのゲートを回路グラウンドに短絡することによってディセーブルにされる。増幅段650aは、入力RF信号を増幅し、出力RF信号を負荷回路690aに提供する。
【0048】
[0060] 非CAモードの別の構成では、増幅段650bがイネーブルであり、増幅段650aがディセーブルである(
図6Cには図示せず)。この構成では、増幅段650bが、入力RF信号を増幅し、出力RF信号を負荷回路690bに提供する。
【0049】
[0061]
図6Aに示される例示的な設計では、2つの増幅段の間の相互作用を低減し、雑音指数(NF)の低下(degradation)を低減することを助けるために、別々のソースデジェネレーションインダクタ652aおよび652bが、増幅段650aおよび650bに使用される。ソースデジェネレーションインダクタ652aおよび652bは、また、増幅段650aおよび650bの線形性を改善し、CA LNA640aの入力インピーダンス整合に役立ちうる。インダクタ652aおよび652bは、同じ値または異なる値を有しうる。インダクタ652aおよび652bの値は、CAモードおよび非CAモードにおける電圧ゲインと線形性との間のトレードオフに基づいて、(例えば、独立して)選択されうる。
【0050】
[0062]
図6Aに示されるように、可変キャパシタ668aがゲイントランジスタ654aのゲートとソースにまたがって存在しうる。キャパシタ668aは、ゲイントランジスタ654aの寄生を含みうる。キャパシタ668aは、また、スイッチャブルキャパシタのバンクを含み得、それは、ゲイントランジスタ654aのゲインとソースとの間に結合され、CA LNA640aの入力インピーダンスを微調整するために使用されうる。各スイッチャブルキャパシタは、スイッチと直列に結合されたキャパシタを用いてインプリメントされうる。同様に、可変キャパシタ668bが、ゲイントランジスタ654bのゲートとソースにまたがって存在しうる。キャパシタ668bは、スイッチャブルキャパシタのバンクを含み得、それは、ゲイントランジスタ654bのゲインとソースとの間に結合され、入力インピーダンスを微調整するために使用されうる。
【0051】
[0063] 入力整合回路632は、増幅段650aおよび650bの両方に共通であり、CAモードと非CAモードの両方において使用される。
図6Bに示されるように、CAモードでは、増幅段650aおよび650bの両方がイネーブルであり、ゲイントランジスタ654aおよび654bは、飽和領域において動作する。非CAモードでは、一方の増幅段(例えば、増幅段650a)がイネーブルであり、他方の増幅段(例えば、増幅段650b)がディセーブルである。しかしながら、ディセーブルな増幅段の中のゲイントランジスタ(例えば、増幅段650bの中のゲイントランジスタ654b)は、ゲイントランジスタ654aおよび654bの両方に印加される入力RF信号によってオンにされる。ディセーブルな増幅段のカスコードトランジスタ(例えば、カスコードトランジスタ656b)がオフにされるので、ディセーブルな増幅段の中のゲイントランジスタは線形領域において動作する。したがって、ゲイントランジスタは、増幅段がイネーブルであるときは飽和領域において動作し、増幅段がディセーブルであるときは線形領域において動作しうる。ディセーブルな増幅段のゲイントランジスタを線形領域において動作させることは、ディセーブルな増幅段の電流損失(current penalty)なしに、CAモードと非CAモードとの間のCA LNA640aの入力インピーダンスの変化を低減することに役立ちうる。特に、イネーブルな増幅段およびディセーブルな増幅段の中の所与のゲイントランジスタ(例えば、ゲイントランジスタ654b)の入力キャパシタンスC
INは、以下のように表すことができ、
【数1】
【数2】
【0052】
ここで、Wはゲイントランジスタ654bの幅であり、Lはゲイントランジスタ654bの長さであり、C
OXは、ゲイントランジスタ654bのゲート酸化物キャパシタンスである。
【0053】
[0064] 式(1)および(2)に示されるように、増幅段がイネーブルであるかディセーブルであるかに応じて、ゲイントランジスタの入力インピーダンスには有限の変化がありうる。しかしながら、ゲイントランジスタの入力インピーダンスに変化があっても、CA LNA640aの入力インピーダンスは許容限度内で維持されうる。
【0054】
[0065] CA LNA640aは、キャリアアグリゲートRF信号を2つのゲイントランジスタ654aおよび654bに印加させることによって、「ゲート」レベルにおいてキャリアアグリゲートRF信号を分割する。キャリアアグリゲートRF信号は、また、キャリアアグリゲートRF信号を2つのカスコードトランジスタを駆動する単一のゲイントランジスタに印加させることによって「カスコード」レベルにおいて分割されうる。(
図6Aに示されるように)キャリアアグリゲートRF信号をゲートレベルにおいて分割することは、キャリアアグリゲートRF信号をカスコードレベルにおいて分割するよりも、良好なパフォーマンス(例えば、より良好なゲイン、雑音指数、線形性、および分離)を提供しうる。例えば、キャリアアグリゲートRF信号をゲートレベルにおいて分割することが、約35dBという良好なLO−LO分離を提供しうるのに対して、キャリアアグリゲートRF信号をカスコードレベルにおいて分割することは、約15dBというLO−LO分離しか提供しない。
【0055】
[0066]
図7は、インダクティブデジェネレーション、カスコードシャットオフ、および抵抗性フィードバックを有する、CA LNA640bの例示的な設計の略図である。CA LNA640bは、
図4AのCA LNA440の別の例示的な設計である。CA LNA640bは、
図6AのCA LNA640aと同様に、共通の入力整合回路632と2つの負荷回路690aおよび690bとに結合された2つの増幅段650aおよび650bを含む。CA LNA640bは、カスコードトランジスタ656aおよび656bのドレインと、ゲイントランジスタ654aおよび654bのゲートとの間、すなわち、増幅段650aおよび650bの入力と出力との間、に結合されたフィードバック回路660をさらに含む。
【0056】
[0067]
図7に示される例示的な設計では、フィードバック回路660は、スイッチ662aおよび662b、レジスタ664、およびキャパシタ666を含む。レジスタ664およびキャパシタ666は、キャパシタ666の下部端子がゲイントランジスタ654aおよび654bのゲートに結合されて、直列に結合される。スイッチ662aは、カスコードトランジスタ656aのドレインと、レジスタ664の上部端子との間に結合される。スイッチ662bは、カスコードトランジスタ656bのドレインと、レジスタ664の上部端子との間に結合される。スイッチ662aおよび662bは、それぞれ、フィードバック回路660をその関連づけられたカスコードトランジスタ656に接続するためにクローズであり得、関連づけられたカスコードトランジスタ656からフィードバック回路660を切り離すためにオープンでありうる。RFout1からフィードバック回路660までのフィードバック経路は、スイッチ662aをクローズすることによって形成されうる。RFout2からフィードバック回路660までのフィードバック経路は、スイッチ662bをクローズすることによって形成されうる。フィードバック回路660は、また、トランジスタのような1つまたは複数の能動回路を含みうる。例示的な設計において、フィードバック回路660は、低帯域では入力電力整合を提供するために使用/イネーブルにされうる。中帯域および高帯域では、フィードバック回路660はディセーブルにされ、ソースデジェネレーションインダクタ652aおよび652bが、入力電力整合のために整合回路632と共に使用されうる。フィードバック回路660は、他の方法でもまた使用されうる。
【0057】
[0068] 入力整合回路632は、増幅段650aおよび650bの両方に共通であり、CAモードと非CAモードの両方において使用される。CAモードでは、CA LNA640bのための入力整合が、増幅段650aおよび652bの周辺のフィードバック回路660ならびにソースデジェネレーションインダクタ652aおよび652bによって達成されうる。非CAモードでは、CA LNA640bのための入力整合が、フィードバック回路660と、ソースデジェネレーションインダクタ652aおよび652bによって達成されうる。フィードバック回路660は、CAモードと非CAモードの両方において、LNA640b全体のための入力整合に役立ちうる。CA LNA640bのための入力整合は、(i)RFout1についてはフィードバック回路660とソースデジェネレーションインダクタ652aによって、(ii)RFout2についてはフィードバック回路660とソースデジェネレートインダクタ652bによって、達成されうる。
【0058】
[0069] 増幅段650aは、(i)フィードバック回路660が選択されたときには、ソースデジェネレーションインダクタ652aとフィードバック回路660の両方によって線形化され、または(ii)フィードバック回路660が選択されないときには、ソースデジェネレーションインダクタ652aのみによって線形化されうる。フィードバック回路660は、CAモードと非CAモードの両方において、増幅段650aの線形性を改善しうる。これは、所望の線形性を得るために、より小型のインダクタ652aが増幅段650aのために使用されることを可能にしうる。同様に、増幅段650bは、(i)フィードバック回路660が選択されたときには、ソースデジェネレーションインダクタ652bとフィードバック回路660の両方によって線形化され、または(ii)フィードバック回路660が選択されないときには、ソースデジェネレーションインダクタ652bのみによって線形化されうる。フィードバック回路660がイネーブルである状態で増幅段650bについて所望の線形性を得るために、より小型のインダクタがインダクタ652aおよび/または652bのために使用されうる。
【0059】
[0070]
図8Aは、各増幅段のための別々の入力減衰回路を有するCA LNA840aの例示的な設計の略図を示す。CA LNA840aは、
図4AのCA LNA440のさらに別の例示的な設計である。CA LNA840aは、2つの入力減衰回路860aおよび860bと、2つの負荷回路890aおよび890bとに結合された、2つの増幅段850aおよび850bを含む。
【0060】
[0071] 入力RF信号は、ノードXである、CA LNA840aの入力に提供される。増幅段850aは、スイッチとして動作するNMOSトランジスタ842a、減衰回路860a、およびAC結合キャパシタ844aを介して、ノードXに結合されうる。NMOSトランジスタ842aは、そのソースがノードXに結合され、そのゲートが第1の制御信号Enb1を受信し、そのドレインが減衰回路860aの入力に結合されている。減衰回路860aは、(i)減衰回路860aの入力と出力との間に結合されたレジスタ862a、および(ii)減衰回路860aの出力と回路グラウンドとの間に結合された可変レジスタ864aを含む。AC結合キャパシタ844aは、減衰回路860aの出力と、増幅段850aの入力との間に結合される。増幅段850bは、NMOSトランジスタ842b、減衰回路860b、およびAC結合キャパシタ844bを介してノードXに結合され、それらは、NMOSトランジスタ842a、減衰回路860a、およびAC結合キャパシタ844aと同様の方法で結合される。
【0061】
[0072] 増幅段850aは、ゲイントランジスタ854aと、カスコードトランジスタ856aとを含む。ゲイントランジスタ854aは、そのゲートがAC結合キャパシタ844aに結合され、そのソースが回路グラウンド(
図8Aに示されるように)またはソースデジェネレーションインダクタ(
図8Aには図示せず)に結合されている。カスコードトランジスタ856aは、そのゲートが第1のバイアス電圧Vcasc1を受信し、そのソースがゲイントランジスタ854aのドレインに結合され、そのドレインが負荷回路890aに結合されている。増幅段850bは、ゲイントランジスタ854bおよびカスコードトランジスタ856bを含み、それらは、ゲイントランジスタ854aおよびカスコードトランジスタ856bと同様の方法で結合される。増幅段850aおよび850bは、NMOSトランジスタ842aおよび842bを介してそれぞれ独立して選択され、Vcasc1およびVcasc2電圧を介してそれぞれ独立してイネーブルまたはディセーブルにされうる。
【0062】
[0073]
図8Aは、LNA入力(ノードX)から各増幅段850までの信号経路が、NMOSトランジスタ842、減衰回路860、およびAC結合キャパシタ844を含む、例示的な設計を示す。信号経路は、また、より少ない回路、異なる回路、および/または追加の回路を含みうる。さらに、増幅段850aについての信号経路は、増幅段850bについての信号経路を整合させることもあり、または整合させないこともある。例えば、NMOSトランジスタ842aが省略され、一方、NMOSトランジスタ842bが保持されうる。2つの信号経路の減衰回路860aおよび860bは、同一であり得、または同じ回路設計であるが異なる値を有し得、または、異なる回路トポロジを有する異なる回路設計を有しうる。
【0063】
[0074] NMOSトランジスタ842aは、NMOSトランジスタ842aがEnb1信号によってイネーブルにされるときには、入力RF信号を増幅段850aに通すことができるスイッチとして動作する。同様に、NMOSトランジスタ842bは、NMOSトランジスタ842bがEnb2信号によってイネーブルにされるときには、CAモードにおいて、入力RF信号を増幅段850bに通すことができるスイッチとして動作する。1つの設計では、NMOSトランジスタ842aは、CAモードおよび非CAモードの両方においてイネーブルにされ、NMOSトランジスタ842bはCAモードでのみイネーブルにされうる。別々のNMOSトランジスタ842aおよび842bと、別々の減衰回路860aおよび860bは、入力RF信号が、ゲイントランジスタ854aおよび854bに達する(hit)前に、1つの直列スイッチのみに遭遇することを可能にするために使用されうる。
【0064】
[0075] CAモードでは、NMOSトランジスタ842aおよび842bの両方がオンにされ、入力RF信号は、減衰回路860aおよび860bと、増幅段850aおよび850bの両方に提供される。各増幅段850は、入力RF信号を増幅し、それぞれの出力RF信号をその負荷回路890に提供する。非CAモードでは、1つの増幅段850aまたは850bが選択されうる。選択された増幅段850のNMOSトランジスタ842がオンにされ、入力RF信号は、減衰回路860および選択された増幅段850に提供される。選択されていない増幅段850のNMOSトランジスタ842はオフにされ、減衰回路860および選択されていない増幅段850は、ノードXから切り離され、それにより、選択された増幅段850についての信号経路上の負荷を低減する。選択された増幅段850は、入力RF信号を増幅し、関連づけられた負荷回路890に出力RF信号を提供する。
【0065】
[0076] CA LNA840aは、有利には、入力RF信号が、振幅が大きく周波数が所望の信号に近い、望ましくない信号であるジャマーを含むシナリオにおいて、使用されうる。入力減衰回路860aおよび860bは、(例えば、
図8Aに示されるように)プログラム可能であるか、または固定であってよく(
図8Aには図示せず)、入力RF信号の中のジャマーを減衰させ、CA LNA840aに良好な入力インピーダンス整合を提供する、という2重の目的を果たしうる。減衰回路860aおよび860bは、CAモードおよび非CAモードの両方において良好な入力インピーダンス整合を得るために、CAモードおよび非CAモードについて異なって設計されてもよく、および/または異なる設定/値を有してもよい。
【0066】
[0077] 簡単のために、
図8Aは、2セットのキャリアのための2つの増幅段850aおよび850bを含むCA LNA840aを示す。CA LNA840aは、2セットよりも多くのキャリアのために2つより多くの増幅段を含みうる。
【0067】
[0078]
図8Bは、増幅段850aおよび850bの両方のための共有の入力減衰回路を有するCA LNA840bの例示的な設計の略図を示す。CA LNA840bは、
図4AのCA LNA440のさらに別の例示的な設計である。CA LNA840bは、共有の入力減衰回路860aと、2つの負荷回路890aおよび890bとに結合された2つの増幅段850aおよび850bを含む。増幅段850aと増幅段850bとの間で入力減衰回路860aを共有することは、回路面積を縮小させることができ、また、他の利点も提供し得る。
【0068】
[0079] CA LNA840bは、入力減衰回路860bおよびAC結合キャパシタ844bを除いて、
図8AのCA LNA840aの回路コンポーネントのすべてを含む。CA LNA840b内の回路コンポーネントのすべては、NMOSトランジスタ842bを除いて、
図8AのCA LNA840aについて上述されたように結合される。NMOSトランジスタ842bは、そのソースが増幅段850aの入力に結合され、そのゲートがEnb2制御信号を受信し、そのドレインが増幅段850bの入力に結合されている。増幅段850aおよび850bは、それぞれNMOSトランジスタ842aおよび842bを介して独立して選択され、それぞれVcasc1およびVcasc2電圧を介して独立してイネーブルまたはディセーブルにされうる。
【0069】
[0080]
図8Bに示される例示的な設計では、増幅段850aおよび850bは、NMOSトランジスタ842aを用いてインプリメントされる共通の入力スイッチ、および共通の入力減衰回路860aを共有する。入力減衰回路860aは、(例えば、
図8Bに示されるように)プログラム可能であるか、または固定であってよく(
図8Bには図示せず)、入力RF信号の中の入来ジャマー(incoming jammers)を減衰させ、CA LNA840bに良好な入力インピーダンス整合を提供する、という2重の目的を果たしうる。減衰回路860aは、CAモードおよび非CAモードの両方において良好な入力インピーダンス整合を得るために、CAモードおよび非CAモードについて異なる設定を有しうる。
【0070】
[0081] CAモードでは、NMOSトランジスタ842aおよび842bの両方がオンにされ、入力RF信号は、減衰回路860aを介して、増幅段850aおよび850bの両方に提供される。入力RF信号は、ゲイントランジスタ854aに達する前に、単一の直列スイッチを通過する。入力RF信号は、ゲイントランジスタ854bに達する前に2つの直列スイッチを通過し、それは、増幅段850bのパフォーマンスの小さな低下をもたらしうる。非CAモードでは、NMOSトランジスタ842aがオンにされ、入力RF信号は、減衰回路860aおよび増幅段850aに提供される。NMOSトランジスタ842bはオフにされ、増幅段850bはノードYから切断され、それにより増幅段850aに関する信号経路上の容量性負荷(capacitive loading)を低減する。入力RF信号は、非CAモードでは、ゲイントランジスタ854aに達する前に、NMOSトランジスタ842aを用いてインプリメントされる単一の直列スイッチを通過する。
【0071】
[0082]
図9は、同調可能な整合回路を有するCA LNA940の例示的な設計の略図を示す。CA LNA940は、
図4AのCA LNA440の別の例示的な設計である。CA LNA940は、共有の同調可能な整合回路932と、2つの負荷回路990aおよび990bとに結合された、2つの増幅段950aおよび950bを含む。増幅段950aは、ソースデジェネレーションインダクタ952a、ゲイントランジスタ954a、およびカスコードトランジスタ956aを含み、それらは、
図6Aのインダクタ652a、ゲイントランジスタ654a、およびカスコードトランジスタ656aと同様の方法で結合される。増幅段950bは、ソースデジェネレーションインダクタ952b、ゲイントランジスタ954b、およびカスコードトランジスタ956bを含み、それらもまた、
図6Aのインダクタ652a、ゲイントランジスタ654a、およびカスコードトランジスタ656aと同様の方法で結合される。カスコードトランジスタ956aは、そのゲートが第1の制御電圧Vcasc1を受信している。カスコードトランジスタ956bは、そのゲートが第2の制御電圧Vcasc2を受信している。各増幅段950は、そのVcasc制御電圧に基づいて、独立してイネーブルまたはディセーブルにされうる。増幅段950aおよび950bは、それぞれ、Vcasc1およびVcasc2電圧を介して独立してイネーブルまたはディセーブルにされうる。
【0072】
[0083] 整合回路932は、入力RF信号を受信し、CA LNA940のための入力整合を実行する。AC結合キャパシタ944aは、一端が整合回路932の出力に結合され、他端がゲイントランジスタ954aのゲートに結合されている。AC結合キャパシタ944bは、一端が整合回路932の出力に結合され、他端がゲイントランジスタ954bのゲートに結合されている。
【0073】
[0084] CA LNA940は、CAモードおよび非CAモードをサポートする。CAモードでは、増幅段950aおよび950bの両方が、それぞれカスコードトランジスタ956aおよび956bに印加されるVcasc1およびVcasc2電圧を用いてイネーブルにされる。非CAモードでは、2つの増幅段950aおよび950bのうちの1つのみが、入力RF信号がルーティングされるべき特定の負荷回路に応じて、イネーブルにされる。整合回路932は、CAモードおよび非CAモードの両方において良好な雑音/電力整合を得るためにどの増幅段(1つまたは複数)がイネーブルにされるか、および/またはイネーブルな増幅段の数、に基づいて調整されうる。
【0074】
[0085]
図5AのMIMO LNA540は、様々な回路アーキテクチャでインプリメントされうる。MIMO LNA540のいくつかの例示的な設計が以下に説明される。MIMO LNA540は、また、様々なタイプのトランジスタを用いてインプリメントされうる。NMOSトランジスタを使用するMIMO LNA540のいくつかの例示的な設計が以下に説明される。
【0075】
[0086]
図10は、カスコードシャットオフアーキテクチャに基づく2×2のMIMO LNA1040の例示的な設計の略図を示す。MIMO LNA1040は、
図5AのMIMO LNA540の1つの例示的な設計であり、(i)2つの入力RF信号RFin1およびRFin2を受信する2つのLNA入力と、(ii)2つの出力RF信号RFout1およびRFout2を提供する2つのLNA出力とを含む。
【0076】
[0087] MIMO LNA1040は、2つの負荷回路1090aおよび1090bに結合された4つの増幅段1050a〜1050dを含む。各増幅段1050aは、ソースデジェネレーションインダクタ1052、ゲイントランジスタ1054、およびカスコードトランジスタ1056を含み、それらは、
図6Aのインダクタ652a、ゲイントランジスタ654a、およびカスコードトランジスタ656aと同様の方法で結合される。増幅段1050aおよび1050b内のゲイントランジスタ1054aおよび1054bのゲートは、第1の入力RF信号を受信する。増幅段1050cおよび1050d内のゲイントランジスタ1054cおよび1054dのゲートは、第2の入力RF信号を受信する。増幅段1050aおよび1050c内のカスコードトランジスタ1056aおよび1056cのドレインは、負荷回路1090aに結合され、第1の出力RF信号を提供する。増幅段1050bおよび1050d内のカスコードトランジスタ1056bおよび1056dのドレインは、負荷回路1090bに結合され、第2の出力RF信号を提供する。
【0077】
[0088] 増幅段1050aおよび1050bは、例えば、
図6AのCA LNA640aについて上述されたように、1つまたは複数の帯域の第1のセットに良好なパフォーマンスを提供するように設計されうる。同様に、増幅段1050cおよび1050dは、1つまたは複数の帯域の第2のセットに良好なパフォーマンスを提供するように設計されうる。
【0078】
[0089] MIMO LNA1040は、帯域内CAについて1×2構成で動作しうる。1×2構成では、入力RF信号RFin1またはRFin2が、2つの増幅段1050の中の2つのゲイントランジスタ1054に1つのLNA入力を介して提供されうる。入力RF信号は、2つのゲイントランジスタによって増幅され、2つのゲイントランジスタに結合された2つのカスコードトランジスタによってバッファされ、負荷回路1090aおよび1090bに提供される。MIMO LNA1040は、2つのLNA入力のいずれかに提供される入力RF信号を用いて、帯域内CAをサポートすることができる。
【0079】
[0090] MIMO LNA1040は、帯域間CAについて2×2構成で動作しうる。2×2構成では、第1の入力RF信号は、1つの増幅段1050の中の第1の選択されたゲイントランジスタ1054によって増幅され、第1の選択されたゲイントランジスタ1054に結合されたカスコードトランジスタ1056によってバッファされ、負荷回路1090aに提供されうる。第2の入力RF信号は、別の増幅段1050の中の第2の選択されたゲイントランジスタ1054によって増幅され、第2の選択されたゲイントランジスタ1054に結合されたカスコードトランジスタ1056によってバッファされ、負荷回路1090bに提供されうる。
【0080】
[0091]
図11Aは、カスコードシャットオフアーキテクチャに基づく、2×2のMIMO LNA1140aの例示的な設計の略図を示す。MIMO LNA1140aは、
図5AのMIMO LNA540の別の例示的な設計であり、(i)2つの入力RF信号RFin1およびRFin2を受信する2つのLNA入力、および(ii)2つの出力RF信号RFout1およびRFout2を提供する2つのLNA出力を含む。
【0081】
[0092] MIMO LNA1140aは、2つの負荷回路1190aおよび1190bにそれぞれ結合された2つの増幅段1150aおよび1150bを含む。増幅段1150aは、ソースデジェネレーションインダクタ1152a、ゲイントランジスタ1154a、およびカスコードトランジスタ1156aを含み、それらは、
図6Aのインダクタ652a、ゲイントランジスタ654a、およびカスコードトランジスタ656aと同様の方法で結合される。ゲイントランジスタ1154aのゲートは、第1の入力RF信号を受信する。カスコードトランジスタ1156aは、そのゲートがVcasc1a電圧を受信し、そのドレインが負荷回路1190aに結合されている。増幅段1150aは、さらに、ゲイントランジスタ1164aと、カスコードトランジスタ1166aを含む。ゲイントランジスタ1164aは、そのソースがインダクタ1152aに結合され、そのゲートが第2の入力RF信号を受信する。カスコードトランジスタ1166aは、そのゲートがVcasc2a電圧を受信し、そのドレインが負荷回路1190aに結合されている。
【0082】
[0093] 増幅段1150bは、ソースデジェネレーションインダクタ1152bと、2つのゲイントランジスタ1154bおよび1164bと、2つのカスコードトランジスタ1156bおよび1166bを含み、それらは、増幅段1150aのインダクタ1152a、ゲイントランジスタ1154aおよび1164a、ならびにカスコードトランジスタ1156aおよび1166aと同様の方法で結合される。ゲイントランジスタ1154bおよび1164bのゲートは、それぞれ、第1および第2の入力RF信号を受信する。カスコードトランジスタ1156bおよび1166bは、それらのゲートがVcasc1bおよびVcasc2b電圧をそれぞれ受信し、それらのドレインが負荷回路1190bに結合されている。
【0083】
[0094] MIMO LNA1140aは、帯域内CAについて1×2構成で動作しうる。1×2構成では、入力RF信号RFin1またはRFin2が、2つの増幅段1150aおよび1150bの中の2つのゲイントランジスタ1154aおよび1154b(または、ゲイントランジスタ1164aおよび1164b)に、1つのLNA入力を介して提供されうる。入力RF信号は、2つのゲイントランジスタによって増幅され、2つのゲイントランジスタに結合された2つのカスコードトランジスタによってバッファされ、負荷回路1190aおよび1190bに提供される。MIMO LNA1140aは、2つのLNA入力のいずれかに印加される入力RF信号を用いて、帯域内CAをサポートすることができる。
【0084】
[0095] MIMO LNA1140aは、帯域間CAについて2×2構成で動作しうる。2×2構成では、第1の入力RF信号(例えば、RFin1)は、増幅段1150aまたは1150bによって受信され、ゲイントランジスタ1154aまたは1154bによって増幅され、カスコードトランジスタ1156aまたは1156bによってバッファされ、負荷回路1190aまたは1190bに提供されうる。第2の入力RF信号(例えば、RFin2)は、増幅段1150aまたは1150bによって受信され、ゲイントランジスタ1164aまたは1164bによって増幅され、カスコードトランジスタ1166aまたは1166bによってバッファされ、負荷回路1190aまたは1190bに提供されうる。各増幅段1150は、2つの入力RF信号のうちの1つのみを受信し、その出力RF信号をその増幅段1150に結合された負荷回路1190に提供する。
【0085】
[0096]
図11Bは、カスコードシャットオフアーキテクチャに基づく、4×2のMIMO LNA1140bの例示的な設計の略図を示す。MIMO LNA1140bは、
図5AのMIMO LNA540のさらに別の例示的な設計であり、(i)4つの入力RF信号RFin1〜RFin4を受信する4つのLNA入力、および(ii)2つの出力RF信号RFout1およびRFout2を提供する2つのLNA出力を含む。MIMO LNA1140bは、2つの負荷回路1190aおよび1190bに結合された4つの増幅段1150a〜1150dを含む。増幅段1150aおよび1150bは、
図11Aについて上述されたように結合される、ソースデジェネレーションインダクタと、ゲイントランジスタと、カスコードトランジスタとを含む。
【0086】
[0097] 増幅段1150cは、ソースデジェネレーションインダクタ1152c、2つのゲイントランジスタ1154cおよび1164c、ならびに2つのカスコードトランジスタ1156cおよび1166cを含み、それらは、増幅段1150aのインダクタ1152a、ゲイントランジスタ1154aおよび1164a、ならびにカスコードトランジスタ1156aおよび1166aと同様の方法で結合される。ゲイントランジスタ1154cおよび1164cのゲートは、それぞれ第3および第4の入力RF信号を受信する。カスコードトランジスタ1156cおよび1166cは、それらのゲートがそれぞれVcasc3aおよびVcasc4a電圧を受信し、それらのドレインが負荷回路1190aに結合されている。
【0087】
[0098] 増幅段1150dは、ソースデジェネレーションインダクタ1152d、2つのゲイントランジスタ1154dおよび1164d、ならびに2つのカスコードトランジスタ1156dおよび1166dを含み、それらは、増幅段1150aのインダクタ1152a、ゲイントランジスタ1154aおよび1164a、ならびにカスコードトランジスタ1156aおよび1166aと同様の方法で結合される。ゲイントランジスタ1154dおよび1164dのゲートは、それぞれ第3および第4の入力RF信号を受信する。カスコードトランジスタ1156dおよび1166dは、それらのゲートがそれぞれVcasc3bおよびVcas4b電圧を受信し、それらのドレインが負荷回路1190bに結合されている。
【0088】
[0099] MIMO LNA1140bは、帯域内CAについて1×2構成で動作しうる。1×2構成では、入力RF信号(RFin1、RFin2、RFin3、またはRFin4)が、2つの増幅段1150の中の2つのゲイントランジスタに1つのLNA入力を介して提供されうる。入力RF信号は、2つのゲイントランジスタによって増幅され、2つのゲイントランジスタに結合された2つのカスコードトランジスタによってバッファされ、負荷回路1190aおよび1190bに提供される。MIMO LNA1140bは、4つのLNA入力のいずれか1つに印加される入力RF信号を用いて、帯域内CAをサポートすることができる。
【0089】
[00100] MIMO LNA1140bは、帯域間CAについて2入力2出力(2×2)構成で動作しうる。2×2構成では、第1の入力RF信号(例えば、RFin1またはRFin2)は、増幅段1150aまたは1150bによって受信され、1つの増幅段1150aまたは1150bの中の第1の選択されたゲイントランジスタによって増幅され、第1の選択されたゲイントランジスタに結合されたカスコードトランジスタによってバッファされ、負荷回路1190aまたは1190bに提供されうる。第2の入力RF信号(例えば、RFin3またはRFin4)は、増幅段1150cまたは1150dによって受信され、増幅段1150cまたは1150dの中の第2の選択されたゲイントランジスタによって増幅され、第2の選択されたゲイントランジスタに結合されたカスコードトランジスタによってバッファされ、負荷回路1190aまたは1190bに提供されうる。2つの増幅段1150のみが、2つの入力RF信号を増幅するためにイネーブルにされる。イネーブルにされた各増幅段1150は、2つの入力RF信号のうちの1つのみを受信し、その出力RF信号をその増幅段1150に結合された負荷回路1190に提供する。
【0090】
[00101]
図11Cは、
図11Bにおける4×2のMIMO LNA1140bの別の略図を示す。
図11CのMIMO LNA1140bは、
図11Bに示される、デジェネレーションインダクタ、ゲイントランジスタ、およびカスコードトランジスタのすべてを含み、それらは
図11Cでは異なって配置される。
図11Cは、MIMO LNA1140bが、任意のLNA入力(例えば、RFin1、RFin2、RFin3、またはRFin4)に提供される単一の入力RF信号を受信でき、帯域内CAについて2つの負荷回路1190aおよび1190bに2つの出力RF信号を提供できることを示す。
図11Cは、また、MIMO LNA1140bが、2つのLNA入力(例えば、RFin1とRFin3、またはRFin1とRFin4、またはRFin2とRFin3、またはRFin2とRFin4)に提供される2つの入力RF信号を受信でき、帯域間CAについて2つの負荷回路1190aおよび1190bに2つの出力RF信号を提供できることを示す。各々のゲイントランジスタ(総数8個のソースデジェネレーションインダクタ)に別々のソースデジェネレーションインダクタが使用される場合、2つの入力RF信号は任意の2つのLNA入力に印加されうる。
【0091】
[00102]
図10および
図11Aは、2×2のMIMO LNAの2つの例示的な設計を示す。
図11Bは、4×2のMIMO LNAの例示的な設計を示す。MIMO LNAは、また、他の方法でもインプリメントされうる。例えば、MIMO LNAは、例えば
図7に示されるように、各フィードバック回路が1つまたは複数の増幅段の入力と出力との間に結合されている、1つまたは複数のフィードバック回路を含みうる。
【0092】
[00103] 一般に、任意の数の入力および任意の数の出力を有するMIMO LNAは、カスコードシャットオフアーキテクチャに基づいてインプリメントされうる。より多くの帯域に関するより多くのLNA入力が、より多くの増幅段、および/または各増幅段の中のより多くのゲイントランジスタおよびカスコードトランジスタを用いてサポートされうる。キャリアのより多くのセットに関する、より多くのLNA出力が、また、より多くの増幅段、および/または各増幅段の中のより多くのゲイントランジスタおよびカスコードトランジスタを用いてサポートされうる。
【0093】
[00104] 整合回路および同調可能な整合回路は、様々な方法でインプリメントされうる。同調可能な整合回路のいくつかの例示的な設計が以下に説明される。
【0094】
[00105]
図12Aは、Lトポロジに基づく同調可能な整合回路1210の例示的な設計を示す。Lトポロジは、シャント回路コンポーネントに結合された直列回路コンポーネントを含む。直列回路コンポーネントは、2つのノードの間に接続された回路コンポーネントである。シャント回路コンポーネントは、ノードと回路グラウンドとの間に接続された回路コンポーネントである。回路コンポーネントは、インダクタ、キャパシタ、レジスタ等でありうる。整合回路1210は、(i)整合回路1210の入力と出力との間に結合された直列インダクタ1212、および(ii)整合回路1210の出力と回路グラウンドとの間に結合された同調可能なシャントキャパシタ1214を含む。
【0095】
[00106]
図12Bは、Lトポロジに基づく同調可能な整合回路1220の例示的な設計を示す。整合回路1220は、(i)整合回路1220の入力と出力との間に結合された同調可能な直列キャパシタ1222、および(ii)整合回路1220の出力と回路グラウンドとの間に結合されたシャントインダクタ1224を含む。
【0096】
[00107]
図12Cは、Rトポロジに基づく同調可能な整合回路1230の例示的な設計を示す。Rトポロジは、直列回路コンポーネントに結合されたシャント回路コンポーネントを含む。整合回路1230は、(i)整合回路1230の入力と回路グラウンドとの間に結合された同調可能なシャントキャパシタ1232、および(ii)整合回路1230の入力と出力との間に結合された直列インダクタ1234を含む。
【0097】
[00108]
図12Dは、Piトポロジに基づく同調可能な整合回路1240の例示的な設計を示す。Piトポロジは、直列回路コンポーネントに結合されたシャント回路コンポーネントを含み、その直列回路コンポーネントは、別のシャント回路コンポーネントに結合される。整合回路1240は、(i)整合回路1240の入力と回路グラウンドとの間に結合されたシャントキャパシタ1242、(ii)整合回路1240の入力と出力との間に結合された直列インダクタ1244、および(iii)整合回路1240の出力と回路グラウンドとの間に結合された同調可能なシャントキャパシタ1246を含む。
【0098】
[00109]
図12Eは、2つのRセクションを有する同調可能な整合回路1250の例示的な設計を示す。整合回路1250は、(i)整合回路1250の入力と電力供給Vddとの間に結合されたシャントインダクタ1252、(ii)整合回路1250の入力とノードEとの間に結合された直列キャパシタ1254、(iii)ノードEと回路グラウンドとの間に結合された同調可能なシャントキャパシタ1256、および(iv)ノードEと整合回路1250の出力との間に結合された直列インダクタ1258を含む。
【0099】
[00110]
図12Fは、Piトポロジに基づく同調可能な整合回路1260の例示的な設計を示す。整合回路1260は、(i)整合回路1260の入力とVdd供給との間に結合されたシャントインダクタ1262、(ii)整合回路1260の入力と出力との間に結合された直列キャパシタ1264、(iii)整合回路1260の出力と回路グラウンドとの間に結合された同調可能なシャントキャパシタ1266、および(iv)整合回路1260の出力と回路グラウンドとの間に結合されたシャントインダクタ1268を含む。
【0100】
[00111] 固定の整合回路は、また、
図12A〜12Fに示された例示的な設計のいずれかに基づいてインプリメントされうる。この場合、調整可能な各回路コンポーネント(例えば、調整可能な各キャパシタ)は、固定の回路コンポーネント(例えば、固定キャパシタ)に置き換えられうる。
【0101】
[00112] 例示的な設計では、装置(例えば、ワイヤレスデバイス、IC、回路モジュール、等)は、(例えば、CA LNAまたはMIMO LNAのための)第1および第2の増幅段を含みうる。第1の増幅段(例えば、
図6Aの増幅段650a)は、第1の増幅段がイネーブルであるときには、入力RF信号を受信して増幅し、第1の負荷回路(例えば、負荷回路690a)に第1の出力RF信号を提供しうる。入力RF信号は、異なる周波数においてマルチプルなキャリア上でワイヤレスデバイスに送られる伝送を備えうる。第2の増幅段(例えば、
図6Aの増幅段650b)は、第2の増幅段がイネーブルであるときには、入力RF信号を受信して増幅し、第2の負荷回路(例えば、負荷回路690b)に第2の出力RF信号を提供しうる。各負荷回路は、(例えば、
図4Bまたは
図5Bに示されるように)少なくとも1つのミキサ、および/または他の回路を備えうる。第1の出力RF信号は、少なくとも1つのキャリアの第1のセット上の伝送のために処理(例えば、ダウンコンバート)されうる。第2の出力RF信号は、少なくとも1つのキャリアの第2のセット上の伝送のために処理されうる。
【0102】
[00113] 例示的な設計では、第1の増幅段は、第1のカスコードトランジスタ(例えば、
図6Aのカスコードトランジスタ656a)に結合された第1のゲイントランジスタ(例えば、ゲイントランジスタ654a)を備えうる。第2の増幅段は、第2のカスコードトランジスタ(例えば、カスコードトランジスタ656b)に結合された第2のゲイントランジスタ(例えば、ゲイントランジスタ654b)を備えうる。入力RF信号は、第1および第2のゲイントランジスタの両方に提供されうる。例示的な設計では、第1の増幅段は、さらに、第1のゲイントランジスタに結合された第1のインダクタ(例えば、インダクタ652a)を備えうる。第2の増幅段は、さらに、第2のゲイントランジスタに結合された第2のインダクタ(例えば、インダクタ652b)を備えうる。別の例示的な設計では、第1および第2のゲイントランジスタのソースは、(例えば、
図8Aおよび
図8Bに示されるように)回路グラウンドに結合される。
【0103】
[00114] 例示的な設計では、第1および第2の増幅段は、(i)第1/CAモードにおいて第1および第2の出力RF信号を提供し、(ii)第2/非CAモードにおいて第1の出力RF信号を提供するが第2の出力RF信号は提供しない。第1および第2のカスコードトランジスタは、第1/CAモードでは両方イネーブルにされうる。第2/非CAモードでは、第1および第2のカスコードトランジスタのうちの一方のみがイネーブルにされうる。第1および第2のゲイントランジスタは、第1/CAモードと第2/非CAモードの両方において入力RF信号を印加されうる。第2/非CAモードでは、第1および第2のゲイントランジスタのうちの一方が、飽和領域において動作し、第1および第2のゲイントランジスタのうちの他方が、線形領域において動作しうる。各増幅段は、1つまたは複数の適切な電圧を、増幅段の1つまたは複数のカスコードトランジスタに提供することによって、イネーブルまたはディセーブルにされうる。
【0104】
[00115] 例示的な設計では、フィードバック回路(例えば、
図7のフィードバック回路660)は、第1および第2の増幅段のうちの少なくとも1つの出力と入力との間に結合されうる。フィードバック回路は、レジスタ、もしくはキャパシタ、またはトランジスタのような能動回路、または他の何らかの回路、またはこれらの任意の組み合わせを備えうる。
【0105】
[00116] 例示的な設計では、例えば、
図8Aに示されるように、別々の減衰回路が増幅段のために使用されうる。第1の減衰回路(例えば、
図8Aの減衰回路860a)は、第1の増幅段に結合され、入力RF信号を受信して、第1の減衰された入力RF信号を第1の増幅段に提供しうる。第2の減衰回路(例えば、
図8Aの減衰回路860b)は、第2の増幅段に結合され、入力RF信号を受信して、第2の減衰された入力RF信号を第1の増幅段に提供しうる。
【0106】
[00117] 別の例示的な設計では、例えば、
図8Bに示されるように、共有/共通の減衰回路がすべての増幅段のために使用されうる。共有の減衰回路(例えば、
図8Bの減衰回路860a)は、第1および第2の増幅段に結合され、入力RF信号を受信して、減衰された入力RF信号を両方の増幅段に提供しうる。
【0107】
[00118] 例示的な設計では、入力整合回路は、増幅段のために使用されうる。入力整合回路(例えば、
図6Aの入力整合回路632)は、第1および第2の増幅段に結合され、受信機入力信号を受信して入力RF信号を提供しうる。入力整合回路は、(例えば、
図6Aに示されるように)固定でありえ、1つまたは複数の固定の回路コンポーネントを備えうる。代替的に、入力整合回路は、(例えば、
図9に示されるように)同調可能でありえ、少なくとも1つの調整可能な回路コンポーネントを備えうる。
【0108】
[00119] 例示的な設計では、装置は、さらに、第3および第4の増幅段(例えば、MIMO LNAについての
図10の増幅段1050cおよび1050d)を備えうる。第3の増幅段(例えば、増幅段1050c)は、第3の増幅段がイネーブルであるときに、第2の入力RF信号を受信して増幅し、第1の出力RF信号を第1の負荷回路に提供しうる。第4の増幅段(例えば、増幅段1050d)は、第4の増幅段がイネーブルであるときに、第2の入力RF信号を受信して増幅し、第2の出力RF信号を第2の負荷回路に提供しうる。
【0109】
[00120] 別の例示的な設計では、第1の増幅段(例えば、
図11Aの増幅段1150a)は、第1の増幅段がイネーブルであるときに、入力RF信号または第2の入力RF信号を受信して増幅し、第1の出力RF信号を第1の負荷回路に提供しうる。第2の増幅段(例えば、増幅段1150b)は、第2の増幅段がイネーブルであるときに、入力RF信号または第2の入力RF信号を受信して増幅し、第2の出力RF信号を第2の負荷回路に提供しうる。第1の増幅段は、さらに、第3のカスコードトランジスタ(例えば、カスコードトランジスタ1166a)に結合された第3のゲイントランジスタ(例えば、ゲイントランジスタ1164a)を備えうる。第2の増幅段は、さらに、第4のカスコードトランジスタ(例えば、カスコードトランジスタ1166b)に結合された第4のゲイントランジスタ(例えば、ゲイントランジスタ1164b)を備えうる。第2の入力RF信号は、第3および第4のゲイントランジスタの両方に提供されうる。
【0110】
[00121] 別の例示的な設計では、装置は、さらに、第3および第4の増幅段(例えば、MIMO LNAについての
図11Bの増幅段1150cおよび1150d)を含みうる。第3の増幅段(例えば、増幅段1150c)は、第3の増幅段がイネーブルであるときに、第3の入力RF信号または第4の入力RF信号を受信して増幅し、第1の出力RF信号を第1の負荷回路に提供しうる。第4の増幅段(例えば、増幅段1150d)は、第4の増幅段がイネーブルであるときに、第3の入力RF信号または第4の入力RF信号を受信して増幅し、第2の出力RF信号を第2の負荷回路に提供しうる。
【0111】
[00122]
図13は、ワイヤレスシステムにおいて信号を受信するためのプロセス1300の例示的な設計を示す。プロセス1300は、(以下で説明されるように)ワイヤレスデバイスによって、または他の何らかのエンティティによって、実行されうる。ワイヤレスデバイスは、第1/CAモードにおいて第1および第2の増幅段をイネーブルにしうる(ブロック1312)。ワイヤレスデバイスは、第2/非CAモードにおいて、第1の増幅段をイネーブルにし、第2の増幅段をディセーブルにしうる(ブロック1314)。ワイヤレスデバイスは、第1の増幅段がイネーブルであるときに、第1の増幅段で第1の入力RF信号を増幅して、第1の出力RF信号を得る(ブロック1316)。ワイヤレスデバイスは、第2の増幅段がイネーブルであるときに、第2の増幅段で第1の入力RF信号または第2の入力RF信号を増幅して、第2の出力RF信号を得る(ブロック1318)。第1および第2の入力RF信号は、異なる周波数においてマルチプルなキャリア上でワイヤレスデバイスに送られる伝送を備えうる。第1および第2の入力RF信号は、異なる帯域のためのものでありうる。
【0112】
[00123] ここに説明されるLNAは、IC、アナログIC、RFIC、混合信号IC、ASIC、プリント回路基板(PCB)、電子デバイス、等にインプリメントされうる。LNAは、また、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)、NチャネルMOS(NMOS)、PチャネルMOS(PMOS)、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、バイポーラCMOS(BiCMOS)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ガリウム砒素(GaAs)、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)、高電子移動度トランジスタ(HEMT)、シリコンオンインシュレータ(SOI)、等のような、様々なICの処理技術を用いて製造されうる。
【0113】
[00124] ここに説明されるLNAをインプリメントする装置は、スタンドアロン型デバイス、またはより大型のデバイスの一部でありうる。デバイスは、(i)スタンドアロン型IC、(ii)データおよび/または命令を記憶するためのメモリICを含みうる1つまたは複数のICのセット、(iii)RF受信機(RFR)またはRF送信機/受信機(RTR)のようなRFIC、(iv)移動局モデム(MSM)のようなASIC、(v)他のデバイス内に組み込まれうるモジュール、(vi)受信機、セルラ電話、ワイヤレスデバイス、ハンドセット、またはモバイルユニット、(vii)その他、でありうる。
【0114】
[00125] 1つまたは複数の例示的な設計では、説明された複数の機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせにインプリメントされうる。ソフトウェアにインプリメントされる場合、これらの機能は、コンピュータ読取可能媒体上で、1つまたは複数の命令またはコードとして送信または記憶されうる。コンピュータ読取可能媒体は、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含むコンピュータ記憶媒体および通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされうる任意の利用可能な媒体でありうる。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ読取可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、または他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置あるいは他の磁気記憶デバイス、または、命令あるいはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを搬送あるいは記憶するために使用されることができ、コンピュータによってアクセスされることができる、任意の他の媒体を備えることができる。また、任意の接続は、コンピュータ読取可能媒体と適切に称される。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、または、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者ライン(DSL)、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用している他の遠隔ソース、から送信される場合には、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ここに使用される、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルーレイ(登録商標)ディスクを含み、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生するが、ディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせは、また、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0115】
[00126] 本開示の先の説明は、当業者が本開示を製造または使用することを可能にするために提供される。本開示に対する様々な修正は、当業者にとって容易に明らかであり、ここに定義された一般的な原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の変形物に適用されうる。したがって、本開示は、ここに説明される例および設計に限定されるように意図されず、ここに開示された原理および新規の特徴と矛盾しない最大範囲であると認められるべきである。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
第1の増幅段であって、前記第1の増幅段がイネーブルであるときに、入力無線周波数(RF)信号を受信して増幅し、第1の出力RF信号を第1の負荷回路に提供するように構成された前記第1の増幅段と、ここにおいて、前記入力RF信号は、異なる周波数におけるマルチプルなキャリア上でワイヤレスデバイスに送られる伝送を備える、
第2の増幅段であって、前記第2の増幅段がイネーブルであるときに、前記入力RF信号を受信して増幅し、第2の出力RF信号を第2の負荷回路に提供するように構成された前記第2の増幅段と
を備える、装置。
[C2]
前記第1の増幅段が、第1のカスコードトランジスタに結合された第1のゲイントランジスタを備え、前記第2の増幅段が、第2のカスコードトランジスタに結合された第2のゲイントランジスタを備え、前記入力RF信号が、前記第1および第2のゲイントランジスタの両方に提供される、上記C1に記載の装置。
[C3]
前記第1の増幅段が、前記第1のゲイントランジスタに結合された第1のインダクタをさらに備え、前記第2の増幅段が、前記第2のゲイントランジスタに結合された第2のインダクタをさらに備える、上記C2に記載の装置。
[C4]
前記第1および第2のゲイントランジスタが、回路グラウンドに結合されたソースを有する、上記C2に記載の装置。
[C5]
前記第1および第2の増幅段が、第1のモードでは、前記第1および第2の出力RF信号を提供し、第2のモードでは、前記第1の出力RF信号を提供するが前記第2の出力RF信号を提供せず、前記第1のモードでは、前記第1および第2のカスコードトランジスタがイネーブルであり、前記第2のモードでは、前記第1および第2のカスコードトランジスタのうちの一方のみがイネーブルである、上記C2に記載の装置。
[C6]
前記第1および第2のゲイントランジスタが、前記第1のモードおよび前記第2のモードの両方において前記入力RF信号を印加され、前記第2のモードでは、前記第1および第2のゲイントランジスタのうちの一方が飽和領域において動作し、前記第1および第2のゲイントランジスタのうちの他方が線形領域において動作する、上記C5に記載の装置。
[C7]
前記第1および第2の増幅段のうちの少なくとも1つの出力と入力との間に結合されたフィードバック回路
をさらに備える、上記C1に記載の装置。
[C8]
前記フィードバック回路が、レジスタ、もしくはキャパシタ、またはレジスタとキャパシタの両方を備える、上記C7に記載の装置。
[C9]
前記第1の増幅段に結合され、前記入力RF信号を受信するように構成された、第1の減衰回路と、
前記第2の増幅段に結合され、前記入力RF信号を受信するように構成された、第2の減衰回路と
をさらに備える、上記C1に記載の装置。
[C10]
前記第1および第2の増幅段に結合され、前記入力RF信号を受信するように構成された減衰回路
をさらに備える、上記C1に記載の装置。
[C11]
前記第1および第2の増幅段に結合され、受信機入力信号を受信して前記入力RF信号を提供するように構成された入力整合回路
をさらに備える、上記C1に記載の装置。
[C12]
前記入力整合回路が同調可能であり、少なくとも1つの調整可能な回路コンポーネントを備える、上記C11に記載の装置。
[C13]
第3の増幅段であって、前記第3の増幅段がイネーブルであるときに、第2の入力RF信号を受信して増幅し、前記第1の出力RF信号を前記第1の負荷回路に提供するように構成された前記第3の増幅段と、
第4の増幅段であって、前記第4の増幅段がイネーブルであるときに、前記第2の入力RF信号を受信して増幅し、前記第2の出力RF信号を前記第2の負荷回路に提供するように構成された前記第4の増幅段と
をさらに備える、上記C1に記載の装置。
[C14]
前記第1の増幅段は、前記第1の増幅段がイネーブルであるときに、前記入力RF信号または第2の入力RF信号を受信して増幅し、前記第1の出力RF信号を前記第1の負荷回路に提供するように構成され、
前記第2の増幅段は、前記第2の増幅段がイネーブルであるときに、前記入力RF信号または前記第2の入力RF信号を受信して増幅し、前記第2の出力RF信号を前記第2の負荷回路に提供するように構成される、
上記C1に記載の装置。
[C15]
前記第1の増幅段が、第3のカスコードトランジスタに結合された第3のゲイントランジスタをさらに備え、前記第2の増幅段が、第4のカスコードトランジスタに結合された第4のゲイントランジスタをさらに備え、第2の入力RF信号が、前記第3および第4のゲイントランジスタの両方に提供される、上記C2に記載の装置。
[C16]
第3の増幅段であって、前記第3の増幅段がイネーブルであるときに、第3の入力RF信号または第4の入力RF信号を受信して増幅し、前記第1の出力RF信号を前記第1の負荷回路に提供するように構成された前記第3の増幅段と、
第4の増幅段であって、前記第4の増幅段がイネーブルであるときに、前記第3の入力RF信号または前記第4の入力RF信号を受信して増幅し、前記第2の出力RF信号を前記第2の負荷回路に提供するように構成された前記第4の増幅段と
をさらに備える、上記C14に記載の装置。
[C17]
第1の増幅段がイネーブルであるときに、第1の出力無線周波数(RF)信号を得るために、前記第1の増幅段で第1の入力RF信号を増幅することと、ここにおいて、前記第1の入力RF信号は、異なる周波数におけるマルチプルなキャリア上でワイヤレスデバイスに送られる伝送を備える、
第2の増幅段がイネーブルであるときに、第2の出力RF信号を得るために、前記第2の増幅段で前記第1の入力RF信号または第2の入力RF信号を増幅することと
を備える、方法。
[C18]
前記第1および第2の出力RF信号を得るために、第1のモードにおいて、前記第1および第2の増幅段をイネーブルにすることと、
前記第2の出力RF信号は得ずに前記第1の出力RF信号を得るために、第2のモードにおいて、前記第1の増幅段をイネーブルにし、前記第2の増幅段をディセーブルにすることと
をさらに備える、上記C17に記載の方法。
[C19]
増幅するための第1の手段であって、増幅するための前記第1の手段がイネーブルであるときに、第1の入力無線周波数(RF)信号を増幅し、第1の出力RF信号を提供するように構成された、増幅するための前記第1の手段と、ここにおいて、前記第1の入力RF信号は、異なる周波数におけるマルチプルなキャリア上でワイヤレスデバイスに送られる伝送を備える、
増幅するための第2の手段であって、増幅するための前記第2の手段がイネーブルであるときに、前記第1の入力RF信号または第2の入力RF信号を増幅し、第2の出力RF信号を提供するように構成された、増幅するための前記第2の手段と
を備える、装置。
[C20]
前記第1および第2の出力RF信号を得るために、第1のモードにおいて、増幅するための前記第1および第2の手段をイネーブルにするための手段と、
前記第2の出力RF信号は得ずに前記第1の出力RF信号を得るために、第2のモードにおいて、増幅するための前記第1の手段をイネーブルにし、増幅するための前記第2の手段をディセーブルにするための手段と
をさらに備える、上記C19に記載の装置。