(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1連結部材に、前記導光板の前記出射面とは反対側の面と、前記光源の前記床面側の面とを面一にして、前記導光板と前記光源とを連結する、請求項1に記載の面状照明装置。
前記第1連結部材及び前記固定部材は、共に両面テープであり、前記第1連結部材は前記導光板及び前記光源を前記フレームに固定させる、請求項3に記載の面状照明装置。
前記第1連結部材は、基材、当該基材上に設けられ前記導光板に粘着する第1粘着層、及び、当該基材上に設けられ前記光源に粘着する第2粘着層を含む、請求項1〜8のいずれか1つに記載の面状照明装置。
前記導光板及び前記光源に対して前記第1連結部材とは反対側に配置され、前記導光板と前記光源とを連結させる第2連結部材を更に備える、請求項1〜10のいずれか1つに記載の面状照明装置。
前記導光板の前記出射面の少なくとも一部と、前記光源の前記第2連結部材側の面の少なくとも一部とを覆うように配置され、前記出射面から出射された光を拡散する拡散シートを更に備え、
前記第2連結部材は、厚み方向において、前記拡散シートと前記導光板及び前記光源との間に配置される、請求項11に記載の面状照明装置。
前記出射面の少なくとも一部と、前記光源の前記第2連結部材側の面の少なくとも一部とを覆うように配置され、前記出射面から出射された光を拡散する拡散シートを更に備え、
前記第2連結部材は、厚み方向において、前記拡散シートと前記導光板及び前記光源との間に配置される、請求項13に記載の面状照明装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態に係る面状照明装置について図面を参照して説明する。なお、図面における各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
【0010】
(実施形態)
図1は、実施形態に係る面状照明装置の外観の一例を示す正面図である。
図1の例に示すように、実施形態に係る面状照明装置10は、遮光シート30で覆われていない出射領域(有効エリアとも称される)90から光を出射する。すなわち、遮光シート30により、有効エリア90が規定される。本実施形態に係る面状照明装置10は、液晶表示装置のバックライトとして用いられる。かかる液晶表示装置は、例えば、スマートフォンにおいて用いられる。
【0011】
なお、
図1において、右側の遮光シート30よりも左側の遮光シート30の方が、幅が広い。これは、右側の遮光シート30は、後述するLED14やFPC(Flexible Printed Circuits)12等が含まれない比較的狭い領域を覆い、左側の遮光シート30は、後述するLED14やFPC12等を含む比較的広い領域を覆うためである。左側の遮光シート30の幅は、例えば、1.5mmである。また、
図1において、後述する遮光シート31の図示は省略されている。
【0012】
図2は、
図1のA−A線における断面図である。
図2に示すように、面状照明装置10は、FPC12、固定部材13、LED14、第1連結部材15、導光板16、第2連結部材17、拡散シート18、プリズムシート19、フレーム20、反射シート21、遮光シート30及び遮光シート31を有する。
【0013】
フレーム20は、FPC12、固定部材13、LED14、第1連結部材15、導光板16、第2連結部材17、拡散シート18及びプリズムシート19を収納する。フレーム20は、剛性が大きい、例えば、ステンレス製の板金フレームである。フレーム20は、側壁部20aと、底部20bとを有する。
【0014】
底部20bは、導光板16の後述する主面16bに沿って広がる部分である。底部20bは、床面20dを有する。床面20dは、平面20d_1及び後述する凹部20cが有する凹状の面20d_2を有する。平面20d_1には、導光板16やLED14が載置される。側壁部20aは、導光板16の後述する入光側面16cの長辺に沿って底部20bから光が出射する方向(床面20dの平面20d_1の法線方向)に一体に立ち上がる部分である。側壁部20aは、側面20eを有する。また、底部20bは、凹部20cを有する。凹部20cは、床面20dの側面20e側の部分から側面20eに沿って光が出射する方向とは逆の方向に凹むように形成された、FPC12の下端部を逃がす部材である。凹部20cの幅は、より大きな第1連結部材15が床面20dの平面20d_1に配置されるように、狭く形成されている。凹部20cは、凹状の面20d_2を有する。なお、本実施形態において、凹部20cは、必須の構成要素ではない。そのため、例えば、底部20bは、凹部20cを有さずに、平坦であってもよい。
【0015】
導光板16は、透明材料(例えば、ポリカーボネート樹脂)を用いて上面視矩形状に形成されている。導光板16は、その外表面に、2つの主面16a、16bと、LED14を配置する側の側面である入光側面(入光面)16cとを有する。入光側面16cには、LED14が発した光が入射される。2つの主面16a、16bのうち1つの主面16aは、入光側面16cから入射された光(LED14が発した光)が出射される出射面である。そのため、以下の説明では、「主面16a」を「出射面16a」と表記する場合がある。なお、出射面は、光が発光する面でもあるため、発光面とも称される。導光板16の出射面16aとは反対側の面である主面(2つの主面のうち主面16a以外の主面)16b側の部分には、例えば、複数のドットからなる光路変更パターンが形成されている。光路変更パターンを形成することにより、導光板16内を進む光の進行方向が変更されて、出射面16aから光が出射される。すなわち、実施形態に係る面状照明装置10は、いわゆるエッジライト型の照明装置である。
【0016】
反射シート21は、出射面16aとは反対側の主面16bから漏れた光を反射して、再度導光板16に戻す。反射シート21は、両面テープ22により床面20d(具体的には床面20dの平面20d_1)上に固定された状態で、導光板16の主面16bと床面20dとの間に配置される。
【0017】
両面テープ22は、例えば、白色の両面テープであり、一方の面が反射シート21の一部に貼り付けられ、他方の面が床面20d(具体的には床面20dの平面20d_1)に貼り付けられる。これにより、両面テープ22が、反射シート21を床面20d上に固定する。
【0018】
LED14は、点状の光源(点状光源)である。LED14は、例えば、青色LEDと黄色蛍光体とからなる疑似白色LEDである。LED14は、全体として略直方体状に形成され、FPC12に実装される面と反対側の面に発光面14aを有するいわゆるトップビュー型のLEDである。本実施形態では、LED14が複数設けられ、複数のLED14は、その発光面14aを、導光板16の入光側面16cに対向させた状態で、入光側面16cの長辺方向に沿って、所定の間隔を空けて(又は密着させて)配置される。そして、複数のLED14は、入光側面16cに向けて光を発する。このように、複数のLED14は、入光側面16cに入射される光を発する。
【0019】
FPC12は、2つの主面12a、12bを有し、LED14側の一方の主面12aに、LED14の発光面14aとは反対側の面が実装される基板である。FPC12を介して、図示しない電源からの電力がLED14に供給され、LED14が点灯する。
【0020】
固定部材13は、フレーム20が有する側面20eに対してFPC12を固定させる。固定部材13は、例えば、両面テープであり、一方の面がFPC12の主面12aとは反対側の主面12bに貼り付けられ、他方の面が側面20eに貼り付けられることにより、側面20eに対してFPC12が固定される。
【0021】
第1連結部材15は、導光板16及びLED14と床面20d(具体的には床面20dの平面20d_1)との間に配置され、導光板16とLED14とを光学的または構造的に連結させる。具体例を挙げて説明すると、第1連結部材15は、導光板16の光軸とLED14の光軸とが一致された状態で、導光板16の入光側面16cとLED14の発光面14aとを連結させる。第1連結部材15は、LED14が並ぶ方向を長軸方向とする短冊状の片面テープであり、粘着層(粘着剤)15a及び基材15bを含む。なお、第1連結部材15は、粘着層15a及び基材15bから形成される片面テープに限られず、例えば、基材15b、及び、基材15bのLED14側の主面に貼り付けられた両面テープから形成される片面テープであってもよい。
【0022】
基材15bは、例えば、PETであり、粘着層15aは、例えば、シリコンやアクリルである。粘着層15aは、導光板16の主面16bのLED14寄りの少なくとも一部に粘着するとともに、LED14の床面20d側の面の導光板16寄りの少なくとも一部に粘着する。これにより、第1連結部材15に、導光板16の主面16bの少なくとも一部と、LED14の床面20d側の面の少なくとも一部とが取り付けられることとなる。この結果、第1連結部材15は、導光板16の入光側面16cとLED14の発光面14aとを連結させる。
【0023】
本実施形態に係る第1連結部材15は、片面テープであるため、床面20dに対して導光板16及びLED14が固定されない。このため、面状照明装置10に外部から何らかの力が加わった場合であっても、導光板16及びLED14は、外部からの力を逃がすことができる。このため、本実施形態に係る面状照明装置10によれば、導光板16及びLED14の破損の発生を抑制することができる。
【0024】
第1連結部材15は、光を吸収する部材、又は、光を反射する部材を有する。例えば、第1連結部材15が、光を反射する部材を有する場合には、LED14の発光面14aから発された光を反射して、再度導光板16に戻すため、輝度を向上させることができる。
【0025】
なお、たとえば、LED14の厚さよりも導光板16の厚さの方が厚いなど、LED14の厚さと導光板16の厚さが異なる場合であっても、第1連結部材15を用いることで、LED14の床面20d側の面と導光板16の主面16bとを面一にして、LED14と導光板16とを連結することができる。したがって、実施形態によれば、第1連結部材15を用いることで、LED14と導光板16との光の結合効率を安定させることができる。
【0026】
第2連結部材17は、導光板16及びLED14に対して第1連結部材15とは反対側に配置され、導光板16とLED14とを光学的または構造的に連結させる。具体例を挙げて説明すると、導光板16の入光側面16cとLED14の発光面14aとを連結させる。第2連結部材17は、後述する拡散シート18と導光板16及びLED14との間に配置される。第2連結部材17は、両面テープであり、一方の面が、導光板16の出射面16aのLED14寄りの少なくとも一部に貼り付けられるとともに、LED14の床面20dとは反対側の面の導光板16寄りの少なくとも一部に貼り付けられる。これにより、第2連結部材17に、導光板16の主面16aの少なくとも一部と、LED14の床面20dとは反対側の面の少なくとも一部とが取り付けられることとなる。この結果、第2連結部材17は、導光板16の入光側面16cとLED14の発光面14aとを連結させる。
【0027】
また、第2連結部材17の他方の面が、拡散シート18の側壁部20a側の少なくとも一部に貼り付けられる。これにより、第2連結部材17は、拡散シート18を導光板16及びLED14に固定させる。したがって、第2連結部材17は、拡散シート18が導光板16から浮いてしまうことを抑制することができるので、有効エリア90から出射される光の輝度や輝度分布等の輝度特性の劣化を抑制することができる。
【0028】
拡散シート18は、導光板16の出射面16a側に配置され、出射面16aから出射される光を拡散する。具体例を挙げて説明すると、拡散シート18は、出射面16a及びLED14の床面20dとは反対側の面の少なくとも一部を覆うように配置され、出射面16aから出射された光を拡散する。拡散シート18は、上述したように、第2連結部材17により導光板16及びLED14に固定される。
【0029】
プリズムシート19は、拡散シート18に対して導光板16とは反対側に配置され、拡散シート18により拡散された光の配光制御を行って、配光制御が行われた光を出射する。
【0030】
遮光シート30は、プリズムシート19の側壁部20a側の一部を覆うように配置され、導光板16の出射面16aのうち一部の領域から出射される光を遮ることにより、面状照明装置10から光が出射される有効エリア90を規定する。
【0031】
例えば、遮光シート30は、光を遮ることが可能な片面テープであり、一端側の部分がフレーム20の側壁部20aの外側の面に貼り付けられる。また、遮光シート30の他端側の部分のプリズムシート19側の面は、プリズムシート19の側壁部20a側の一部に貼り付けられる。
【0032】
遮光シート31は、光を遮ることが可能な両面テープである。遮光シート31の2つの面のうち、一方の面は、遮光シート30の他端側の部分に貼り付けられ、他方の面は、面状照明装置10をバックライトとして用いる液晶表示装置に貼り付けられる。
【0033】
次に、
図3を参照して、面状照明装置10の組み立て方法について説明する。
図3は、実施形態に係る面状照明装置10の組み立て方法の一例について説明するための図である。
【0034】
図3の例に示すように、工程1では、まず、FPC12の主面12aにLED14を実装する。次に、LED14の床面20d側の面の少なくとも一部に第1連結部材15を取り付ける。そして、FPC12の主面12bを、固定部材13を用いてフレーム20の側面20eに固定させる。例えば、第1連結部材15を床面20dの平面20d_1に載置し、第1連結部材15が床面20dの平面20d_1上を滑るようにFPC12及びLED14を側面20eに向けて移動させて、FPC12の主面12bを固定部材13を用いて側面20eに固定させる。本実施形態によれば、このように、第1連結部材15を床面20dの平面20d_1に載置し、第1連結部材15が床面20dの平面20d_1上を滑るようにFPC12及びLED14を側面20eに向けて移動させるという簡易な方法で、主面12bを、固定部材13を用いて側面20eに固定させることができる。
【0035】
なお、工程1において、FPC12の主面12bを固定部材13を用いて側面20eに固定させた後に、片面テープである第1連結部材15の基材15b側の面を接着剤により床面20dに対して固定させてもよい。これにより、面状照明装置10に外部から何らかの力が加わった場合であっても、LED14及び導光板16がフレーム20に固定されているので、LED14及び導光板16が移動することが抑制される。この結果、LED14及び導光板16が他の部材と接触したり、LED14の光軸に対して導光板16の光軸がずれたり、LED14と導光板16との間隔が広がったりすることが抑制される。したがって、実施形態によれば、LED14及び導光板16の破損、及び、光学特性の変化を抑制することができる。
【0036】
工程2では、床面20d(具体的には床面20dの平面20d_1)を厚さ方向の位置合わせ基準として導光板16の光軸(例えば、導光板16の厚さ方向の中心)とLED14の光軸(例えば、LED14の厚さ方向の中心)との位置合わせを行い、2つの光軸が一致する状態で、導光板16の主面16bの少なくとも一部を第1連結部材15に取り付ける。これにより、導光板16の光軸とLED40との光軸が一致し、導光板16の入光側面16cとLED14の発光面14aとが連結した状態でLED14に対して導光板16が固定される。したがって、本実施形態に係る面状照明装置10によれば、導光板16とLED14との光軸の位置合わせ精度が向上される。よって、本実施形態に係る面状照明装置10によれば、輝度や輝度分布等の輝度特性を高いレベルで安定化させることができる。また、本実施形態に係る面状照明装置10によれば、導光板16とLED14とを連結させる第1連結部材15の厚さが薄いため、薄型化の要求に応えることができる。以上のことから、本実施形態に係る面状照明装置10によれば、薄型化の要求に応えつつ、優れた輝度特性を有することができる。
【0037】
また、LED14の厚さと導光板16の厚さが異なる場合(特に、LED14の厚さが導光板16の厚さよりも小さい場合)には、工程2において、LED14の床面20d側の面と導光板16の主面16bとを面一にした上で、導光板16の光軸とLED14の光軸との位置合わせを行ってもよい。LED14の厚さと導光板16の厚さが一致する場合も同様である。
【0038】
また、工程2では、導光板16を第1連結部材15に取り付ける際に、両面テープ22を用いて、反射シート21を床面20d(具体的には床面20dの平面20d_1)上に固定してもよい。
【0039】
なお、工程1及び工程2において、LED14を実装したFPC12が、固定部材13により側面20eに固定された後に、LED14と導光板16とが第1連結部材15により連結される場合について説明したが、本実施形態は、これに限られない。例えば、FPC12に実装されたLED14と、導光板16とを第1連結部材15を用いて連結した後に、固定部材13を用いて、FPC12の主面12bを側面20eに固定させてもよい。
【0040】
工程3では、両面テープである第2連結部材17の一方の面を、導光板16の出射面16aのLED14寄りの少なくとも一部に貼り付けるとともに、LED14の床面20dとは反対側の面の導光板16寄りの少なくとも一部に貼り付ける。この結果、第2連結部材17は、導光板16の入光側面16cとLED14の発光面14aとを連結させることができる。
【0041】
工程4では、第2連結部材17の他方の面を、拡散シート18の側壁部20a側の少なくとも一部に貼り付ける。
【0042】
工程5では、プリズムシート19を、拡散シート18に対して導光板16とは反対側に配置する。そして、工程5では、片面テープである遮光シート30の一端側の部分をフレーム20の側壁部20aの外側の面に貼り付ける。また、工程5では、遮光シート30の他端側の部分のプリズムシート19側の面を、プリズムシート19の側壁部20a側の一部に貼り付ける。そして、工程5では、両面テープである遮光シート31の2つの面のうち、一方の面を、遮光シート30の他端側の部分に貼り付ける。
【0043】
以上、本実施形態に係る面状照明装置10について説明した。上述したように、本実施形態に係る面状照明装置10によれば、薄型化の要求に応えつつ、優れた輝度特性を有することができる。
【0044】
(実施形態の第1の変形例、第2の変形例)
上述した実施形態では、第1連結部材15が、光を吸収する部材、又は、光を反射する部材を有する場合について説明した。しかしながら、第1連結部材15は、光を透過する部材であってもよい。そこで、第1連結部材15が光を透過する部材である場合の2つの実施形態を、実施形態の第1の変形例及び第2の変形例として説明する。第1の変形例及び第2の変形例の説明において、上述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、説明を省略する場合がある。
【0045】
図4は、実施形態の第1の変形例に係る面状照明装置10aを説明するための図であり、
図5は、実施形態の第2の変形例に係る面状照明装置10bを説明するための図である。第1連結部材15が、光を透過する部材である場合には、
図4に示すように、上述した反射シート21を、第1連結部材15と床面20d(具体的には床面20dの平面20d_1)との間まで延びるように配置して、反射シート21が第1連結部材15を透過した光を反射して、再度導光板16に戻すようにしてもよい。これにより、第1の変形例に係る面状照明装置10aによれば、輝度を向上させることができる。
【0046】
また、反射シート21を第1連結部材15と床面20dとの間まで延びるように配置するのではなく、
図5に示すように、反射シート21とは別の反射シート25を、第1連結部材15と床面20d(具体的には床面20dの平面20d_1)との間に配置してもよい。かかる構成により、第2の変形例に係る面状照明装置10bにおいても、輝度を向上させることができる。
【0047】
(実施形態の第3の変形例)
次に、実施形態の第3の変形例について説明する。第3の変形例の説明において、上述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、説明を省略する場合がある。
【0048】
図6は、実施形態の第3の変形例に係る面状照明装置を説明するための図である。
図6に示すように、第1連結部材15は、LED14の前方すなわち光出射方向を除いた領域にのみ設けられている。したがって、各LED14の前方において、導光板16の主面16b(
図2参照)と床面20d(具体的には床面20dの平面20d_1(
図2参照))との間には空気層が存在するだけであるため、LED14の前方に出射されて入光側面16cに入射し、主面16bに到達した光は、大きな透過率でもって、第1連結部材15(粘着層15a)へ進入することなく、導光板16と空気との境界における通常の反射によって導光板16の内部へ導かれる。したがって、第3の変形例に係る面状照明装置によれば、輝度を向上させることができる。
【0049】
なお、第3の変形例において、第1連結部材15が、LED14の光出射方向を除いた領域にのみ設けられている例について説明したが、粘着層15aが、LED14の光出射方向を除いた領域にのみ設けられ、基材15bが、第1の実施形態と同様の形状、すなわち、短冊状であってもよい。
【0050】
(実施形態の第4の変形例)
上述した実施形態では、粘着層15aが1つである場合について説明したが、粘着層15aは、導光板16に貼り付けられる粘着層と、LED14に貼り付けられる粘着層とに分かれていてもよい。そこで、このような実施形態を、実施形態の第4の変形例として説明する。第4の変形例の説明において、上述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、説明を省略する場合がある。
【0051】
図7は、実施形態の第4の変形例に係る面状照明装置を説明するための図である。
図7に示すように、第4の変形例に係る面状照明装置では、第1連結部材15は、基材15b、基材15b上に設けられ導光板16に粘着する第1粘着層15a_1、及び、基材15b上に設けられLED14に粘着する第2粘着層15a_2を含む。かかる構成により、第1粘着層15a_1及び第2粘着層15a_2の厚さを独立して調整することができるため、
図7に示すように、導光板16の厚さとLED14の厚さとが異なる場合であっても、導光板16とLED14との厚さ方向の中心(光軸)を一致させることができる。
【0052】
(実施形態の第5の変形例)
上述した実施形態では、第1連結部材15が床面20dの平面20d_1上に配置される例について説明したが、第1連結部材15は、床面20dに形成された凹部20c(具体的には凹部20cの凹状の面20d_2上)に配置されてもよい。そこで、このような実施形態を、実施形態の第5の変形例に係る面状照明装置として説明する。第5の変形例の説明において、上述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、説明を省略する場合がある。
【0053】
図8は、実施形態の第5の変形例に係る面状照明装置を説明するための図である。
図8に示す第5の変形例に係る面状照明装置10cは、第1連結部材15が凹部20c(具体的には凹部20cの凹状の面20d_2上)に配置されている点と、1つの遮光シート30に代えて2つの遮光シート30b、30cを備える点が、
図2に示す実施形態に係る面状照明装置10と異なる。なお、
図8に示す面状照明装置10cは、粘着層15aが、LED14の光出射方向を除いた領域にのみ設けられ、基材15bが、上述した実施形態と同様の形状、すなわち、短冊状である。
【0054】
図8に示すように、第1連結部材15が凹部20c(具体的には凹部20cの凹状の面20d_2上)に配置されているため、凹部20cの幅が比較的広い場合には、より大きな第1連結部材15を凹部20c配置することができる。
【0055】
また、遮光シート30bは、光を遮ることが可能な片面テープであり、一端側の部分がフレーム20の側壁部20aの外側の面に貼り付けられる。
【0056】
遮光シート30cは、光を遮ることが可能な両面テープであり、一端側の部分のプリズムシート19側の面が、遮光シート30bの他端側の部分に貼り付けられる。また、遮光シート30cの他端側の部分のプリズムシート19側の面が、プリズムシート19の側壁部20a側の一部に貼り付けられる。また、遮光シート30cのプリズムシート19とは反対側の面は、面状照明装置10をバックライトとして用いる液晶表示装置に貼り付けられる。かかる構成により、プリズムシート19の光出射方向側に存在する遮光シートの枚数が1枚となるため、プリズムシート19の光出射方向側に存在する遮光シートの枚数が2枚以上の場合と比較して、薄型化を図ることができる。
【0057】
(実施形態の第6の変形例)
上述した実施形態では、第1連結部材15が片面テープである場合について説明した。しかしながら、第1連結部材15は、両面テープであってもよい。そこで、このような実施形態を、実施形態の第6の変形例に係る面状照明装置として説明する。第6の変形例の説明において、上述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、説明を省略する場合がある。
【0058】
図9は、実施形態の第6の変形例に係る面状照明装置を説明するための図である。
図9の例に示すように、第6の変形例に係る面状照明装置10dは、第1連結部材15に代えて、第1連結部材32を備える。
【0059】
第1連結部材32は、導光板16とLED14とを光学的または構造的に連結させる。また、第1連結部材32は、導光板16及びLED14をフレーム20に固定させる。第1連結部材32は、両面テープであり、粘着層32a,32b及び基材32cを含む。粘着層32a,32bは、例えば、シリコンやアクリルである。基材32cは、例えば、PETである。
【0060】
粘着層32aは、基材32cのLED14側の主面に配置されている。粘着層32aは、導光板16の主面16bのLED14寄りの少なくとも一部に粘着するとともに、LED14の床面20d側の面の導光板16寄りの少なくとも一部に粘着する。これにより、第1連結部材32に、導光板16の主面16bの少なくとも一部と、LED14の床面20d側の面の少なくとも一部とが取り付けられることとなる。この結果、第1連結部材32は、導光板16の入光側面16cとLED14の発光面14aとを連結させる。
【0061】
粘着層32bは、基材32cの床面20d側の主面に配置されている。粘着層32bは、床面20dに粘着する。これにより、第1連結部材32は、導光板16及びLED14を、床面20d、延いてはフレーム20に固定させる。
【0062】
第6の変形例では、面状照明装置10dに外部から何らかの力が加わった場合であっても、LED14及び導光板16がフレーム20に固定されているので、LED14及び導光板16が移動することが抑制される。この結果、LED14及び導光板16が他の部材と接触したり、LED14の光軸に対して導光板16の光軸がずれたり、LED14と導光板16との間隔が広がったりすることが抑制される。したがって、第6の変形例に係る面状照明装置10dによれば、LED14及び導光板16の破損、及び、光学特性の変化を抑制することができる。
【0063】
以上、実施形態及び第1〜第6の変形例について説明した。なお、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。