特許第6523629号(P6523629)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6523629非水電解質二次電池、および非水電解質二次電池の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6523629
(24)【登録日】2019年5月10日
(45)【発行日】2019年6月5日
(54)【発明の名称】非水電解質二次電池、および非水電解質二次電池の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01M 10/0525 20100101AFI20190527BHJP
   H01M 2/02 20060101ALI20190527BHJP
   H01M 4/485 20100101ALI20190527BHJP
   H01M 10/0568 20100101ALI20190527BHJP
【FI】
   H01M10/0525
   H01M2/02 J
   H01M4/485
   H01M10/0568
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-160523(P2014-160523)
(22)【出願日】2014年8月6日
(65)【公開番号】特開2016-38992(P2016-38992A)
(43)【公開日】2016年3月22日
【審査請求日】2017年7月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000237721
【氏名又は名称】FDK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 隆二
(72)【発明者】
【氏名】淵本 雄平
(72)【発明者】
【氏名】吉村 精司
(72)【発明者】
【氏名】西口 信博
【審査官】 藤原 敬士
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−164527(JP,A)
【文献】 特表2008−519402(JP,A)
【文献】 特開2011−134690(JP,A)
【文献】 特開2011−113796(JP,A)
【文献】 特開2011−113795(JP,A)
【文献】 特表2012−507456(JP,A)
【文献】 特開2002−211925(JP,A)
【文献】 特開2007−294179(JP,A)
【文献】 特開2011−111361(JP,A)
【文献】 特開2013−211203(JP,A)
【文献】 特開2002−008658(JP,A)
【文献】 特開2013−058313(JP,A)
【文献】 特開2013−045759(JP,A)
【文献】 特開2001−213623(JP,A)
【文献】 特開平09−055203(JP,A)
【文献】 特開2006−185812(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 10/05 − 10/0587
H01M 2/00 − 2/08
H01M 4/00 − 4/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステンレス製の電池缶と、Liイオンの吸蔵と放出が可能な正極活物質を含む正極と、チタン酸リチウムを負極活物質として含む負極と、組成中にフッ素を含むリチウム塩を溶質として含む電解液とを備えた非水電解質二次電池であって、
前記チタン酸リチウムに含まれる塩素が108ppm以上500ppm以下であり、
公称容量の100%以上120%以下に初期充電されてなる、
ことを特徴とする非水電解質二次電池。
【請求項2】
請求項1において、前記電池缶はピッティングインデックスが22以上41以下のステンレスからなることを特徴とする非水電解質二次電池。
【請求項3】
請求項1又は2において、前記正極活物質が4V級であることを特徴とする非水電解質二次電池。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の非水電解質二次電池の製造方法であって、前記負極に含まれる前記チタン酸リチウムを純水で洗浄する工程を含むことを特徴とする非水電解質二次電池の製造方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は非水電解質二次電池に関し、具体的にはチタン酸リチウムを負極活物質とした非水電解質二次電池に関する。
【背景技術】
【0002】
Liイオンを電荷担体とする非水電解質二次電池としてチタン酸リチウム(LiTi12:以下、LTOとも言う)を負極活物質としたものがある。非水電解質二次電池としては炭素を負極に用いたものが広く普及しているが、LTOはLiイオンの挿入と離脱に対して結晶格子の膨張が少ないため、サイクル寿命や安全性に優れた非水電解質二次電池を実現させるための負極活物質として注目されている。そしてLTOを負極活物質として使用した負極、4V級の正極活物質(例えば、コバルト酸リチウム:LiCoO)を含む正極、および溶質にLiPF を含む電界液を備えたコイン形の非水電解質二次電池が実用化されている。
【0003】
なおLTOの製造方法としては、以下の特許文献1や2に記載されているように、湿式と乾式があるが、いずれの方式でも複数の原料を用いた固相拡散反応によってLTOを生成する。そのためLTOの製造に当たっては、原料自体の純度を高めてLTO内の不純物を可能な限り低減させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2012/147854号
【特許文献2】特開2000−302547号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
LTOに不純物として含まれる物質のうち、塩素は、電解液中で電離し、塩素イオンとなる。塩素イオンは電池缶を腐食させ、結果として非水電解質二次電池の内部抵抗を上昇させる。そのため従来の非水電解質二次電池では、LTOの原料に含まれる塩素の量を厳しく規定している。例えば、特許文献2に記載の発明ではLTOの原料の一つである酸化チタンの塩素含有量を200ppm以下、望ましくは100ppm以下と規定している。このようにLTOを負極活物質とした非水電解質二次電池ではその負極活物質の原料を高い純度にまで精製する必要があり、非水電解質二次電池における総合的な製造コストに対し、LTOの製造コストの割合が高くなる。そしてLTOの製造コストは最終的に非水電解質二次電池の価格に転嫁され、非水電解質二次電池を安価に提供することが難しくなる。
【0006】
LTO中の塩素濃度を厳密に制御する代わりに、電池缶にピッティングインデックス(以下、PIとも言う)が大きく耐腐食性に優れた素材を用いることも考えられるが、PIが大きな素材は高価であるため、結局、非水電解質二次電池を安価に提供することが難しくなる。そこで本発明は、従来よりも高い濃度の塩素を含むLTOを用いつつ電池缶の腐食に起因する保存時の内部抵抗の上昇を抑止できる非水電解質二次電池をより安価に提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明は、ステンレス製の電池缶と、Liイオンの吸蔵と放出が可能な正極活物質を含む正極と、チタン酸リチウムを負極活物質として含む負極と、組成中にフッ素を含むリチウム塩を溶質として含む電解液とを備えた非水電解質二次電池であって、
前記チタン酸リチウムに含まれる塩素が108ppm以上500ppm以下であり、
公称容量の100%以上120%以下に初期充電されてなる、
ことを特徴とする非水電解質二次電池としている。
【0008】
前記電池缶が22以上41以下のピッティングインデックスを有するステンレスからなる非水電解質二次電池とすることもできる。前記正極活物質が4V級である非水電解質二次電池とすることもできる。そして前記負極に含まれる前記チタン酸リチウムを純水で洗浄する工程を含む非水電解質二次電池の製造方法も本発明の範囲としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明の非水電解質二次電池によれば、負極活物質に高純度のチタン酸リチウムを用いることなく、電池缶内の塩素に起因する電池缶の腐食とそれにともなう内部抵抗の上昇を低減させることができる。それによってチタン酸リチウムの製造コストを低減させ、非水電解質二次電池をより安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施例に係る非水電解質二次電池の構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
===本発明に想到する過程===
本発明者は、LTOを負極活物質として含む非水電解質二次電池(以下、電池とも言う)では、LTOに不純物として含まれる塩素の濃度が高いと、製造後の電池がユーザーの手に渡るまでの保存期間中に電池缶の内部で腐食が進行し、その結果内部抵抗が増加するという問題があることを知見した。しかし上述したように純度の高いLTOは製造コストが高い。そこで純度が低いLTOから塩素を除去する方法について検討したところ、塩素濃度が高い粉末状のLTOを純水で洗浄することで塩素を除去できることを知見した。さらにLTOの電池内の塩素に起因して内部抵抗が上昇するという現象について検討したところ、塩素に起因する電池缶内部の腐食はLTOの塩素濃度だけではなく、組み立て後の電池に対する充電量にも関係していることを知見した。そして本発明者は、以上の知見に基づいて鋭意研究を重ね、本発明に想到した。
【0012】
===実施例===
本発明の実施例に係る電池の特性を評価するために、電池缶の材質やチタン酸リチウムの塩素濃度が異なる各種非水電解質二次電池(以下、電池とも言う)をサンプルとして作製した。図1にサンプルとして作製した電池1の内部構造と各部位のサイズを示した。図示した電池は上下に扁平なコイン形のリチウム二次電池であり、この図1では厚さt方向を上下(縦)方向とした縦断面を示している。また上下の各方向を図中に示したように規定している。そして当該電池1は621型と呼ばれるもので、外径寸法が直径φ=6mm、厚さt=2.1mmとなっている。
【0013】
電池1はLiを含む遷移金属酸化物を正極活物質とした正極2と、LTOを負極活物質とした負極3とをセパレーター4を介して対向させた電極体10に電解液を含浸させた上で当該電極体10を電池缶(以下、正極缶5とも言う)に収納するとともに、正極缶5の開口を絶縁性の樹脂からなる封口ガスケット(以下、ガスケット6とも言う)を介して負極端子板8で封口したものである。以下に当該電池1の構成や構造についてより具体的に説明する。
【0014】
正極2はコバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、スピネル型マンガン酸リチウム、リチウム含有コバルト・ニッケル・マンガン複合酸化物などのリチウム含有遷移金属複合酸化物を正極活物質として含んでいる。ここではコバルト酸リチウム(LiCoO:以下、LCOとも言う)を正極活物質としている。具体的には、LCO、導電剤となる人造黒鉛、およびフッ素樹脂からなる結着剤をそれぞれ90:7:3の質量比で混合し、その混合物を乾燥させた上で破砕することで得た正極合剤を、直径4.1mmの成型冶具に入れ600Kg・fの圧力で加圧成型することで直径φ=4.1mm、厚さt=0.9mmの円盤状に成形したものを正極2としている。
負極3については、まずサンプルに応じて塩素濃度が異なる各種LTOを得るために、材料メーカより入手した塩素濃度1300ppmの粉末状のLTO(以下、原料LTOとも言う)と、その原料LTOを純水で洗浄して測定限界以下の塩素濃度(≒0ppm)にまで除去したLTO(以下、無塩素LTOとも言う)とを用意した。そして原料LTOと無塩素LTOとの混合比を変えることでLTOの塩素濃度を調整した。次いで、塩素濃度が調整されたLTO、導電剤となる気相法炭素繊維(VGCF)、同様に導電剤となる人造黒鉛、およびフッ素樹脂結着剤をそれぞれ89:5:3:3の質量比で混合し、その混合物を乾燥させた上で破砕することで負極合剤を得た。正極2と同様にして、負極合剤を直径4.1mmの成型冶具に入れ600Kg・fの圧力で加圧成型することで直径φ=4.1mm、厚さt=0.7mmの円盤状の負極3を得た。
【0015】
電解液20は、溶媒として、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)などの環状カーボネート系溶媒やジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジメチルカーボネート(DMC)などの鎖状カーボネート系溶媒に、LIPF、LiBF、LiTFSI、LiBETIなどのフッ素を含むリチウム塩を溶質として溶解させたものである。なおLiTFSIおよびLiBETIを化学式で表記すると、それぞれLiN(CFSOおよびLiN(CSOとなる。そしてここでは、PC、ECおよびDMCを、例えば4:3:3の質量比で混合した3成分系の溶媒に対して、溶質としてLiPFを1mol/Lの濃度となるように溶解させたものを電解液とした。
【0016】
次に図1を参照しつつ電池1の組立手順について説明する。まず正極缶5として、周知のPIが異なるSUS316(PI=22)とSUS329J4L(PI=41)の種類を用意する。そして正極2、ポリフェニレンサルファイドからなる不織布を円形に裁断してなるセパレーター4、およびサンプルに応じてLTOの塩素濃度が異なる負極3を積層したのち、これらを圧着して上記電極体10を形成するとともに、電極体10の構成部材(2〜4)に電解液を含浸させた上でその電極体10をサンプルに応じた種類の正極缶5に収納する。このとき、正極2の下面21と正極缶5の内側底面51とを炭素系導電材を用いた導電性ペースト7を介して電気的に接続させる。
【0017】
次いでPFAからなるリング状のガスケット6を正極缶5内に圧入する。このリング状のガスケット6には下方を底とした溝61が同心円状に形成されており、この溝61に下方が開口する皿状に形成された負極端子板8の周縁部分81を挿入する。そして正極缶5の外周を内方にかしめて負極端子板8をガスケット6を介して正極缶5の内側に嵌着する。以上で電池1が完成する。なお負極3と負極端子板8は、正極2と正極缶5と同様に導電性ペースト9を介して電気的に接続させている。
【0018】
===サンプル===
上述したように負極3に含まれるLTOの塩素濃度や正極缶5の材質が異なる各種サンプルに対し、公称容量に対する充電量を変えて室温で50日間放置する保存試験を行い、充電直後の内部抵抗に対する保存試験後の内部抵抗の変化を調べた。なおサンプルの公称容量については、市販されている621型のリチウム二次電池と同様に、0.025mAhの標準充放電電流で終止電圧2.0Vとなるまでの容量で規定している。そして各サンプルについて公称容量の10%、40%、70%、および120%となるように充電した個体を用意するとともに、全個体について充電直後の内部抵抗と室温下で50日間保存した後の内部抵抗を測定し、内部抵抗の増加値を調べた。
【0019】
以下の表1と表2に保存試験結果を示した。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
表1は正極缶5の材質としてSUS316を用いたサンプルについての試験結果であり、表2はSUS329J4Lを用いたサンプルについての試験結果である。表1、2に示したように、塩素濃度が1300ppmであるサンプル(D1〜D5、H1〜H5)では内部抵抗の絶対的な変化量が大きく実用上問題があると言える。LTOの塩素濃度が509ppm以下のサンプル(A1〜A5、B1〜B5、C1〜C5、E1〜E5、F1〜F5、G1〜G5)では充電量を40%以上とすれば内部抵抗の増加を8Ω未満にすることができ、実用に耐えうると判断できる。充電量を70%以上120%以下とすれば、LTOの塩素濃度が509ppm以下の全てのサンプル(A1〜A5、B1〜B5、C1〜C5、E1〜E5、F1〜F5、G1〜G5)で内部抵抗の上昇を6Ω未満に抑えることができた。確かに塩素濃度が1300ppmでも、サンプルD5では充電量を120%とすることで、サンプルH4、H5では充電量を100%以上とすることで内部抵抗の増加を8Ω未満にすることができた。正極缶5にSUS329J4Lを用いて充電容量を120%としたサンプルH5では内部抵抗の増加を6Ω未満にすることができた。しかし充電量の範囲が満充電の容量以上に規定されてしまうため製造条件が限定されてしまう。充電時間も長くなり生産性も低下する。LTOの塩素濃度が509ppm以下であれば、想定される電池の用途や保存期間などを勘案して、言い換えれば製造コストと性能とを勘案して充電量を選択することができる。
【0022】
なお充電量の上限については、充電量が大きいほど内部抵抗の上昇を抑えられる傾向があるが、ここでは公称容量が過充電を考慮した数値であり、例えば定電圧充電では公称容量の120%程度までは充電されてしまうという事実を鑑みて120%とした。また塩素濃度の上限値については、電池1の生産現場においてLTOの塩素濃度の上限を厳密に509ppmに維持することは却って品質管理に掛かるコストを上昇させることになるから、本発明の実施例では500ppm以下と規定することとした。
【0023】
以上説明したように、本発明の実施例に係る電池1では、塩素濃度が高い低品質のLTOと22≦PI≦41とPIが比較的低いステンレスを正極缶5に用いても、保存時の充電量を公称容量の40%以上120%以下に規定することで実用に耐える品質を確保することができる。充電量を70%以上120%以下にすれば極めて優れた保存特性が得られる。そしてLTOの原料を高度に精製することなく、またPIが低い安価なステンレスからなる正極缶5を用いてより安価に提供することが可能となる。
【0024】
ところでLTO中の塩素濃度が500ppmでも適切な充電状態で保存することで正極缶2の内部腐食を防止して内部抵抗の増加を抑止できるというメカニズムについては、例えば、電池1を充電することで電解質であるLPFが電離することで遊離したF(フッ素)が正極缶5の内面に耐腐食性の皮膜を生成したと考えることができる。そしてその腐食反応を抑制できる充電量が40%以上120%以下であった。耐腐食効果については、4V級の正極活物質(LCOなど)を用いると、LiPF中のFが確実に遊離するため、とくに効果的であると思われる。
【0025】
===その他の実施例など===
本発明の実施例に係る電池としてコイン形リチウム二次電池を挙げたが、正極缶内にLTOを負極活物質とした負極を備えた電池であれば、円筒形など他の形状の電池であってもよい。
【0026】
上記実施例に係る電池では、組み立て後に公称容量の40%以上120%以下で充電された状態で流通経路に乗り、ユーザーが最初に使用する段階までこの充電状態で保存されるといる利用形態を想定している。すなわち出荷前の品質検査などで充放電が行われたとしても、電池が出荷されて最初にユーザーの使用に供される時点での初期充電量が上記の数値範囲に維持されていることとしている。もちろん本実施例の電池の特性を考慮し、ユーザーが意図的に、あるいは専用の電子機器に組み込まれて常に電池を40%以上120%以下の充電量で使用されるようにすれば好ましい。
【0027】
上記実施例の電池では、原料LTOと無塩素LTOの混合比を変えることでLTOの塩素濃度を調整していたが、原料LTOが所望の塩素濃度になるまで純水で洗浄するようにしてもよい。もちろん原料LTOの段階で塩素濃度が500ppm以下であってもよい。いずれにしても本発明の実施例は、従来よりも極めて多量の塩素が含まれたLTOを負極活物質に用いても充電量を調整することで正極缶内部の腐食を効果的に防止して内部抵抗の増加を低減させることができるものである。
【符号の説明】
【0028】
1 非水電解質二次電池、2 正極、3 負極、4 セパレーター、
5 電池缶(正極缶)、6 封口ガスケット、8 負極端子板
図1