【文献】
遺伝子検査ビジネス,[online],経済産業省製造産業局生物化学産業課,2013年 7月 1日,[平成30年12月11日検索],インターネット<URL:https://web/archive.org/web/20130701040003/http://www.tr-networks.org/PDF/2013ezaki.pdf>
【文献】
斎藤美華,遺伝子検査でわかる日本人の怒りっぽさ,[online],2017年 2月27日,[平成30年12月11日検索],インターネット<URL:https://hitonowa.net/blog-mika/2017/02/27/遺伝子検査でわかる日本人の怒りっぽさ/>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記保険に関するサービスに加入している前記ユーザによって利用されるユーザ端末から、前記保険に関するサービスに加入している前記ユーザの運転行動を示す運転履歴情報を受信する受信部と、
前記受信部によって受信された運転履歴情報に基づいて、前記保険に関するサービスに加入している前記ユーザが前記適用条件を順守しているか否かを判定する判定部と、をさらに備える
ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一つに記載の提供装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る提供装置、提供方法及び提供プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る提供装置、提供方法及び提供プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.サービス提供処理〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係るサービス提供システム1の構成について説明する。
図1に示すように、サービス提供システム1には、端末装置10
1〜10
2と、提供装置100とが含まれる。
図1中では図示していないが、サービス提供システム1は、3つ以上の端末装置10
1〜10
nを含んでもよい。本明細書では、端末装置10
1〜10
nを区別する必要がない場合は、端末装置10
1〜10
nを「端末装置10」と総称する。
【0011】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。
図1の例では、端末装置10
1及び端末装置10
2は、それぞれユーザU1によって利用される情報処理装置、ユーザU2によって利用される情報処理装置である。
図1の例において、端末装置10は、スマートフォンとして示されている。ただし、端末装置10は、デスクトップ型PC(Personal Computer)、ノート型PC、タブレット型PC、PDA(Personal Digital Assistant)を含む、任意のタイプの情報処理装置であってもよい。
【0012】
提供装置100は、各種情報を端末装置10に提供するサーバ装置である。提供装置100は、記憶部120を含む。
図1中では図示していないが、提供装置100は、ネットワーク網(例えば、インターネット網)を介して、有線又は無線により端末装置10と通信を行う。
【0013】
遺伝子情報記憶部121は、ユーザの遺伝子情報を記憶する。
図1の例では、遺伝子情報記憶部121は、ユーザU1の遺伝子情報GI1とユーザU2の遺伝子情報GI2とを記憶する。
【0014】
ユーザの遺伝子情報は、空間認識能力に関連する遺伝子についての情報を含む。
図1の例では、ユーザU1の遺伝子情報GI1は、ユーザU1が「空間認識能力に関連する遺伝子SA1」を持つことを示す遺伝子情報を含む。また、ユーザU2の遺伝子情報GI2は、ユーザU2が「空間認識能力に関連する遺伝子SA2」を持つことを示す遺伝子情報を含む。「空間認識能力に関連する遺伝子」という用語は、空間認識能力に有意に関連する遺伝子(例えば、SNP(Single Nucleotide Polymorphism))を指す。
【0015】
ユーザの遺伝子情報の取得方法については、例えば、提供装置100が、ユーザの遺伝子が含まれるサンプル(例えば、唾液)からユーザの遺伝子を検査する検査機関(図示せず)より、ユーザの遺伝子情報を取得する。そして、提供装置100は、取得されたユーザの遺伝子情報を、遺伝子情報記憶部121に格納する。このようにして、遺伝子情報記憶部121は、ユーザの遺伝子情報を記憶することができる。
【0016】
次に、
図1を用いて、実施形態に係るサービス提供処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係るサービス提供処理の一例を示す図である。
図1の例では、サービス提供システム1によってサービス提供処理が行われる。
【0017】
はじめに、提供装置100は、ユーザの遺伝子情報に基づいて、ユーザの運転行動に関連する体質の特徴を示す体質特徴を特定する。例えば、提供装置100は、ユーザの遺伝子情報に基づいて、ユーザの空間認識能力を特定する。
【0018】
図1の例では、提供装置100は、ユーザU1の遺伝子情報GI1に基づいて、ユーザU1の空間認識能力を特定する。また、提供装置100は、ユーザU2の遺伝子情報GI2に基づいて、ユーザU2の空間認識能力を特定する。
図1の例において、提供装置100は、ユーザU1が「空間認識能力の高いユーザ」であることを特定する。また、提供装置100は、ユーザU2が「空間認識能力の低いユーザ」であることを特定する。例示のユーザU1及びユーザU2は、説明のために、それぞれ「空間認識能力(例えば、心的回転能力)の高いユーザ」、「空間認識能力の低いユーザ」として示されている。
【0019】
1つの例では、提供装置100は、ユーザの遺伝子情報に基づいて、空間認識能力を測る空間認識能力テストによって測定される空間認識能力のスコアを算出することができる。そして、提供装置100は、算出された空間認識能力のスコアが所定の範囲よりも大きい場合に、ユーザを「空間認識能力の高いユーザ」と特定することができる。また、提供装置100は、算出された空間認識能力のスコアが所定の範囲よりも小さい場合に、ユーザを「空間認識能力の低いユーザ」と特定することができる。また、提供装置100は、算出された空間認識能力のスコアが所定の範囲内である場合に、ユーザを「平均的な空間認識能力を持つユーザ」と特定することができる。
【0020】
続いて、提供装置100は、特定された体質特徴に基づいて、ユーザの運転行動により生じる損害を補償する保険における保険料を決定する。例えば、提供装置100は、ユーザの空間認識能力に基づいて、ユーザの保険料を決定する。
【0021】
1つの例では、提供装置100は、「空間認識能力の高いユーザ」の保険料を、「平均的な空間認識能力を持つユーザ」の保険料よりも低く設定することができる。また、提供装置100は、「空間認識能力の低いユーザ」の保険料を、「平均的な空間認識能力を持つユーザ」の保険料よりも高く設定することができる。
【0022】
続いて、提供装置100は、ユーザによって利用される端末装置10から、ユーザの運転行動により生じる損害を補償する保険に関するサービスの提供を要求するサービス要求を受信する。
図1の例では、提供装置100は、端末装置10
1及び端末装置10
2から、保険に関するサービスの提供を要求するサービス要求を受信する。
【0023】
続いて、提供装置100は、特定された体質特徴に基づいて、ユーザの運転行動により生じる損害を補償する保険に関するサービスを、ユーザによって利用される端末装置10に対して提供する。一例において、提供装置100は、受信されたサービス要求に応答して、決定された保険料に基づいて、ユーザの運転行動により生じる損害を補償する保険に関するサービスを、ユーザによって利用される端末装置10に対して提供する。より具体的には、一例において、提供装置100は、特定された体質特徴に応じた保険プランを提案するサービスを、ユーザによって利用される端末装置10に対して、保険に関するサービスとして提供する。
【0024】
図1の例では、提供装置100は、端末装置10
1から受信されたサービス要求に応答して、ユーザU1の空間認識能力に応じた保険プランを提案する保険に関するサービスを、端末装置10
1に対して提供する(ステップS11)。1つの例では、提供装置100は、「平均的な空間認識能力を持つユーザ」の保険料よりも保険料が低い保険プランを提案する保険に関するサービスを、端末装置10
1に対して提供することができる。また、提供装置100は、端末装置10
2から受信されたサービス要求に応答して、ユーザU2の空間認識能力に応じた保険プランを提案する保険に関するサービスを、端末装置10
2に対して提供する(ステップS12)。1つの例では、提供装置100は、「平均的な空間認識能力を持つユーザ」の保険料よりも保険料が高い保険プランを提案する保険に関するサービスを、端末装置10
2に対して提供することができる。
【0025】
上記のように、実施形態に係る提供装置100は、ユーザの遺伝子情報に基づいて、ユーザの運転行動に関連する体質の特徴を示す体質特徴を特定する。そして、提供装置100は、特定された体質特徴に基づいて、ユーザの運転行動により生じた損害を補償する保険に関するサービスを提供する。このため、実施形態に係る提供装置100は、ユーザの遺伝子と関連したリスクを適切に管理するための情報を提供することができる。より具体的には、提供装置100は、ライフスタイルの変化に伴って変化しない体質特徴をリスクの指標として、個々のユーザのリスクを測定することができる。この結果、提供装置100は、個々のユーザに対して、合理的かつ妥当な保険料を提示することができる。以下、このようなサービス提供処理を実現する提供装置100について詳細に説明する。
【0026】
〔2.提供装置の構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る提供装置100の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る提供装置100の構成例を示す図である。
図2に示すように、提供装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、提供装置100は、提供装置100を利用する管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0027】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部110は、ネットワーク網と有線又は無線により接続され、ネットワーク網を介して、端末装置10との間で情報の送受信を行う。
【0028】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図2に示すように、記憶部120は、遺伝子情報記憶部121と、体質特徴情報記憶部122と、保険プラン情報記憶部123と、運転履歴情報記憶部124とを有する。
【0029】
(遺伝子情報記憶部121)
遺伝子情報記憶部121は、ユーザの遺伝子情報を記憶する。例えば、遺伝子情報記憶部121は、ユーザの遺伝子が含まれるサンプル(例えば、唾液)からユーザの遺伝子を検査する検査機関より取得したユーザの遺伝子情報を記憶する。ここで、
図3に、実施形態に係る遺伝子情報記憶部121の一例を示す。
図3の例では、遺伝子情報記憶部121には、「遺伝子情報」が「ユーザID」ごとに記憶される。例示として、「遺伝子情報」には、項目「空間認識能力に関連する遺伝子SA1」、「空間認識能力に関連する遺伝子SA2」、「睡眠深度に関連する遺伝子SD1」及び「睡眠深度に関連する遺伝子SD2」が含まれる。
【0030】
「ユーザID」は、端末装置10のユーザを識別するための識別子を示す。提供装置100と端末装置10との間でHTTP(Hypertext Transfer Protocol)クッキー等が送受信される場合には、HTTPクッキーにユーザIDが設定されてもよい。
【0031】
「遺伝子情報」は、ユーザが運転行動に関連する体質の特徴を示す体質特徴に有意に関連する遺伝子を持つか否かを示す情報である。例えば、遺伝子情報は、「空間認識能力に関連する遺伝子SA1」、「睡眠深度に関連する遺伝子SD1」などの体質特徴に有意に関連する遺伝子に分類される。いくつかの実施形態では、体質特徴に有意に関連する遺伝子は、体質特徴に有意に関連する(例えば、0.05以下のP値を有する)SNP、又はHaplotype(Haploid Genotype)に該当する。
【0032】
図3の例では、ユーザが「空間認識能力に関連する遺伝子SA1」を持つ場合に、「空間認識能力に関連する遺伝子SA1」には「1」が記憶される。また、ユーザが「空間認識能力に関連する遺伝子SA1」を持たない場合に、「空間認識能力に関連する遺伝子SA1」には「0」が記憶される。すなわち、
図3は、ユーザID「U1」で識別されるユーザが、「空間認識能力に関連する遺伝子SA1」と「睡眠深度に関連する遺伝子SD1」とを持つことを示している。
【0033】
(体質特徴情報記憶部122)
体質特徴情報記憶部122は、ユーザの運転行動に関連する体質の特徴を示す体質特徴に関する体質特徴情報を記憶する。例えば、体質特徴情報記憶部122は、特定部131によって特定されたユーザの体質特徴に関する体質特徴情報を記憶する。ここで、
図4に、実施形態に係る体質特徴情報記憶部122の一例を示す。
図4の例では、体質特徴情報記憶部122には、「体質特徴情報」が「ユーザID」ごとに記憶される。例示として、「体質特徴情報」には、項目「空間認識能力」及び「睡眠深度」が含まれる。
【0034】
「空間認識能力」は、ユーザの空間認識能力を示す。
図4の例では、「空間認識能力」は、特定部131によって、ユーザの遺伝子情報に基づいて算出された、空間認識能力を測る空間認識能力テストによって測定される空間認識能力のスコアの大小を表す。例えば、ユーザの空間認識能力のスコアが所定の範囲よりも大きい場合に、「空間認識能力」には、「3」が記憶される。また、ユーザの空間認識能力のスコアが所定の範囲よりも小さい場合に、「空間認識能力」には、「1」が記憶される。また、ユーザの空間認識能力のスコアが所定の範囲内である場合に、「空間認識能力」には、「2」が記憶される。
【0035】
1つの例では、空間認識能力のスコアの大小は、ユーザの空間認識能力の優劣を示すことができる。例えば、スコア「3」は、ユーザが「空間認識能力の高いユーザ」であることを示すことができる。また、スコア「1」は、ユーザが「空間認識能力の低いユーザ」であることを示すことができる。また、スコア「2」は、ユーザが「平均的な空間認識能力を持つユーザ」であることを示すことができる。
【0036】
「睡眠深度」は、ユーザの睡眠深度を示す。
図4の例では、「睡眠深度」は、特定部131によって、ユーザの遺伝子情報に基づいて算出された、睡眠深度のスコアの大小を表す。例えば、ユーザの睡眠深度のスコアが所定の範囲よりも大きい場合に、「睡眠深度」には、「3」が記憶される。また、ユーザの睡眠深度のスコアが所定の範囲よりも小さい場合に、「睡眠深度」には、「1」が記憶される。また、ユーザの睡眠深度のスコアが所定の範囲内である場合に、「睡眠深度」には、「2」が記憶される。
【0037】
1つの例では、睡眠深度のスコアの大小は、ユーザの睡眠深度の深浅を示すことができる。例えば、スコア「3」は、ユーザの睡眠深度が「深い」ことを示すことができる。また、スコア「1」は、ユーザの睡眠深度が「浅い」ことを示すことができる。また、スコア「2」は、ユーザの睡眠深度が「中程度」であることを示すことができる。
【0038】
図4は、ユーザID「U1」で識別されるユーザが、空間認識能力のスコア「3」と睡眠深度のスコア「3」とを持つことを示している。すなわち、
図4は、ユーザID「U1」で識別されるユーザが「空間認識能力の高いユーザ」であること及びユーザID「U1」で識別されるユーザの睡眠深度が「深い」ことを示している。
【0039】
(保険プラン情報記憶部123)
保険プラン情報記憶部123は、ユーザの運転行動に関連する体質の特徴を示す体質特徴に応じた保険プランに関する保険プラン情報を記憶する。ここで、
図5に、実施形態に係る保険プラン情報記憶部123の一例を示す。
図5の例では、保険プラン情報記憶部123には、「保険プラン情報」が「保険プランID」ごとに記憶される。例示として、「保険プラン情報」には、項目「保険料」及び「加入条件」が含まれる。
【0040】
「保険プランID」は、保険プランを識別するための識別子を示す。「保険料」は、保険プランの保険料を示す。「加入条件」は、保険プランの加入条件を示す。加入条件は、「空間認識能力」、「睡眠深度」などの体質特徴に分類される。すなわち、
図5は、保険プランID「P1」で識別される保険プランの保険料が「50000円」であることを示している。また、
図5は、保険プランID「P1」で識別される保険プランの加入条件が、ユーザが空間認識能力のスコア「3」を持つこと及びユーザが睡眠深度のスコア「2」を持つことであることを示している。言い換えると、
図5は、保険プランID「P1」で識別される保険プランの加入条件が、ユーザが「空間認識能力の高いユーザ」であること及びユーザの睡眠深度が「中程度」であることを示している。
【0041】
(運転履歴情報記憶部124)
運転履歴情報記憶部124は、ユーザの運転行動により生じる損害を補償する保険に関する保険サービスに加入しているユーザの運転行動を示す運転履歴情報を記憶する。説明のために、車両に搭載されたユーザ端末内のカーナビゲーションを行うアプリケーションが、ユーザの運転履歴情報を提供装置100に対して送信する、と想定されている。例えば、運転履歴情報記憶部124は、受信部133によって、保険に関するサービスに加入しているユーザによって利用されるユーザ端末から受信された、保険に関する保険サービスに加入しているユーザの運転行動を示す運転履歴情報を記憶する。ここで、
図6に、実施形態に係る運転履歴情報記憶部124の一例を示す。
図6の例では、運転履歴情報記憶部124には、「運転履歴情報」が「ユーザID」ごとに記憶される。例示として、「運転履歴情報」には、項目「走行経路」及び「走行時間帯」が含まれる。
【0042】
「走行経路」は、保険に関するサービスに加入しているユーザによって利用されるユーザ端末から受信された走行経路を示す。「走行時間帯」は、保険に関するサービスに加入しているユーザによって利用されるユーザ端末から受信された走行時間帯を示す。すなわち、
図6は、ユーザID「U1」で識別されるユーザによって利用されるユーザ端末を搭載した車両が、走行経路「国道120号」を、走行時間帯「00:00〜03:00」に走行したことを示している。
【0043】
(制御部130)
制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、提供装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
【0044】
制御部130は、
図2に示すように、特定部131と、決定部132と、受信部133と、提供部134と、判定部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現又は実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0045】
(特定部131)
特定部131は、遺伝子情報記憶部121に記憶されているユーザの遺伝子情報に基づいて、ユーザの運転行動に関連する体質の特徴を示す体質特徴を特定する。そして、特定部131は、特定された体質特徴を、体質特徴情報記憶部122に格納する。
【0046】
説明のための一例として、
図3に示される例において、特定部131が、遺伝子情報記憶部121に記憶されているユーザの遺伝子情報に基づいて、ユーザの運転行動に関連する体質の特徴を示す体質特徴を特定する例を考える。
【0047】
はじめに、特定部131は、遺伝子情報記憶部121を参照し、ユーザID「U1」で識別されるユーザが、「空間認識能力に関連する遺伝子SA1」及び「睡眠深度に関連する遺伝子SD1」を持つことを特定する。
【0048】
続いて、特定部131は、空間認識能力に対する、特定された「空間認識能力に関連する遺伝子SA1」の寄与に基づいて、ユーザID「U1」で識別されるユーザの空間認識能力を特定する。説明の便宜上、「空間認識能力に関連する遺伝子SA1」は、「空間認識能力の高さ」に寄与するものとして説明される。この場合、特定部131は、ユーザID「U1」で識別されるユーザが「空間認識能力の高いユーザ」であることを特定する。
【0049】
1つの例では、特定部131は、特定された「空間認識能力に関連する遺伝子SA1」の寄与に基づいて、空間認識能力を測る空間認識能力テストによって測定される空間認識能力のスコアを算出することができる。そして、特定部131は、算出された空間認識能力のスコアが所定の範囲よりも大きい場合に、ユーザID「U1」で識別されるユーザを「空間認識能力の高いユーザ」と特定することができる。
【0050】
続いて、特定部131は、睡眠深度に対する、特定された「睡眠深度に関連する遺伝子SD1」の寄与に基づいて、ユーザID「U1」で識別されるユーザの睡眠深度を特定する。説明の便宜上、「睡眠深度に関連する遺伝子SD1」は、「睡眠深度の深さ」に寄与するものとして説明される。この場合、特定部131は、ユーザID「U1」で識別されるユーザの睡眠深度が「深い」ことを特定する。
【0051】
1つの例では、特定部131は、特定された「睡眠深度に関連する遺伝子SD1」の寄与に基づいて、ユーザの睡眠深度の深浅を示す睡眠深度のスコアを算出することができる。そして、特定部131は、算出された睡眠深度のスコアが所定の範囲よりも大きい場合に、ユーザID「U1」で識別されるユーザの睡眠深度が「深い」ことを特定することができる。
【0052】
その後、特定部131は、ユーザID「U1」で識別されるユーザの空間認識能力のスコアを、ユーザID「U1」と体質特徴情報「空間認識能力」とに対応付けて、体質特徴情報記憶部122に格納する。また、特定部131は、ユーザID「U1」で識別されるユーザの睡眠深度のスコアを、ユーザID「U1」と体質特徴情報「睡眠深度」とに対応付けて、体質特徴情報記憶部122に格納する。
【0053】
(決定部132)
決定部132は、特定部131によって特定された体質特徴に基づいて、ユーザの運転行動により生じる損害を補償する保険における保険料を決定する。1つの例では、決定部132は、「空間認識能力の高いユーザ」の保険料を、「平均的な空間認識能力を持つユーザ」の保険料よりも低く設定することができる。また、決定部132は、「空間認識能力の低いユーザ」の保険料を、「平均的な空間認識能力を持つユーザ」の保険料よりも高く設定することができる。
【0054】
1つの例では、決定部132は、空間認識能力のスコアに応じて設定された保険料を、保険プランIDに対応付けて、保険プラン情報記憶部123に格納することができる。また、決定部132は、空間認識能力のスコアを、保険プランIDと加入条件とに対応付けて、保険プラン情報記憶部123に格納することができる。
【0055】
(受信部133)
受信部133は、端末装置10から、ユーザの運転行動により生じる損害を補償する保険に関するサービスの提供を要求するサービス要求を受信する。また、受信部133は、端末装置10から、ユーザの運転行動により生じる損害を補償する保険に関する保険サービスに加入しているユーザの運転行動を示す運転履歴情報を受信する。
【0056】
(提供部134)
提供部134は、特定された体質特徴に基づいて、ユーザの運転行動により生じる損害を補償する保険に関するサービスを、端末装置10に対して提供する。一例において、提供部134は、受信部133によって受信されたサービス要求に応答して、決定部132によって決定された保険料に基づいて、ユーザの運転行動により生じる損害を補償する保険に関するサービスを、端末装置10に対して提供する。より具体的には、一例において、提供部134は、特定された体質特徴に応じた保険プランを提案する保険に関するサービスを、ユーザによって利用される端末装置10に対して提供する。いくつかの実施形態では、提供部134は、特定された体質特徴に応じた保険プランがあることを示すプッシュ通知を、端末装置10に対して提供することができる。また、いくつかの実施形態では、提供部134は、特定された体質特徴に応じた保険プランに関する情報を含む電子メールを、端末装置10に対して送信することができる。
【0057】
1つの例では、提供部134は、「平均的な空間認識能力を持つユーザ」の保険料よりも保険料が低い保険プランを提案する保険に関するサービスを、空間認識能力の高いユーザによって利用される端末装置10に対して提供する。また、提供部134は、「平均的な空間認識能力を持つユーザ」の保険料よりも保険料が高い保険プランを提案する保険に関するサービスを、空間認識能力の低いユーザによって利用される端末装置10に対して提供する。
【0058】
(判定部135)
判定部135は、受信部133によって受信された運転履歴情報に基づいて、特定部131によって特定された体質特徴に応じた運転基準が適用条件として規定された保険に関するサービスに加入しているユーザが、適用条件を順守しているか否かを判定する。
【0059】
〔3.サービス提供処理のフロー〕
次に、実施形態に係る提供装置100によるサービス提供処理の手順について説明する。
図7は、実施形態に係る提供装置100によるサービス提供処理手順を示すフローチャートである。
【0060】
図7に示すように、提供装置100の特定部131は、ユーザの遺伝子情報に基づいて、ユーザの運転行動に関連する体質の特徴を示す体質特徴を特定する(ステップS101)。続いて、決定部132は、特定部131によって特定された体質特徴に基づいて、ユーザの運転行動により生じる損害を補償する保険における保険料を決定する(ステップS102)。
【0061】
続いて、受信部133は、ユーザによって利用される端末装置10から、ユーザの運転行動により生じる損害を補償する保険に関するサービスの提供を要求するサービス要求を受信する(ステップS103)。続いて、提供部134は、受信部133によって受信されたサービス要求に応答して、決定部132によって決定された保険料に基づいて、ユーザの運転行動により生じる損害を補償する保険に関するサービスを、ユーザによって利用される端末装置10に対して提供する(ステップS104)。
【0062】
〔4.変形例〕
上述してきた実施形態に係る提供装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下に、上記の提供装置100の他の実施形態について説明する。
【0063】
〔4−1.体質特徴に応じた運転基準が適用条件として規定された保険プラン〕
上述した提供装置100の提供部134は、「平均的な空間認識能力を持つユーザ」の保険料よりも保険料が高い保険プランを提案する保険に関するサービスを、空間認識能力の低いユーザによって利用される端末装置10に対して提供した。しかし、この例に限られず、提供部134は、特定部131によって特定された体質特徴に応じた運転基準が適用条件として規定された保険に関するサービスを提供してもよい。以下の説明では、
図8及び
図9を用いて、体質特徴に応じた運転基準が適用条件として規定された保険プランについて説明する。
【0064】
図8及び
図9は、変形例に係るサービス提供処理の一例を示す図である。はじめに、特定部131は、遺伝子情報記憶部121を参照し、ユーザU1が「空間認識能力に関連する遺伝子SA1」及び「睡眠深度に関連する遺伝子SD1」を持つことを特定する。ただし、ユーザU1は、ユーザID「U1」で識別されるユーザである。また、特定部131は、遺伝子情報記憶部121を参照し、ユーザU2が「空間認識能力に関連する遺伝子SA2」を持つことを特定する。ただし、ユーザU2は、ユーザID「U2」で識別されるユーザである。また、特定部131は、遺伝子情報記憶部121を参照し、ユーザU3が「睡眠深度に関連する遺伝子SD2」を持つことを特定する。ただし、ユーザU3は、ユーザID「U3」で識別されるユーザである。
【0065】
続いて、特定部131は、空間認識能力に対する「空間認識能力に関連する遺伝子SA1」の寄与に基づいて、ユーザU1が「空間認識能力の高いユーザ」であることを特定する。また、特定部131は、空間認識能力に対する「空間認識能力に関連する遺伝子SA2」の寄与に基づいて、ユーザU2が「空間認識能力の低いユーザ」であることを特定する。また、特定部131は、睡眠深度に対する「睡眠深度に関連する遺伝子SD2」の寄与に基づいて、ユーザU3の睡眠深度が「浅い」ことを特定する。
【0066】
続いて、提供部134は、特定部131によって特定されたユーザの空間認識能力に基づいて、ユーザの走行経路を制限する条件を含む運転基準が適用条件AC1として規定された保険に関するサービスを提供する。
図8の例では、提供部134は、走行経路TR2を制限する条件が適用条件として規定された保険に関するサービスを、端末装置10
2に対して提供する。ただし、端末装置10
2は、ユーザU2によって利用される端末装置10である。例示の走行経路TR1は、説明のために、安全な走行経路として示されている。また、例示の走行経路TR2は、説明のために、急カーブが連続する区間(例えば、国道120号)を含む危険な走行経路として示されている。
【0067】
また、提供部134は、特定部131によって特定されたユーザの睡眠深度に基づいて、ユーザの走行時間帯を制限する条件を含む運転基準が適用条件AC2として規定された保険に関するサービスを提供する。
図9の例では、提供部134は、走行時間帯TT2を制限する条件が適用条件として規定された保険に関するサービスを、端末装置10
3に対して提供する。ただし、端末装置10
3は、ユーザU3によって利用される端末装置10である。例示の走行時間帯TT1は、説明のために、白昼として示されている。また、例示の走行時間帯TT2は、説明のために、深夜として示されている。
【0068】
続いて、受信部133は、端末装置10
2から、ユーザU2の運転行動により生じる損害を補償する保険に関する保険サービスに加入しているユーザU2の運転行動を示す運転履歴情報を受信する。また、受信部133は、端末装置10
3から、ユーザU3の運転行動により生じる損害を補償する保険に関する保険サービスに加入しているユーザU3の運転行動を示す運転履歴情報を受信する。
【0069】
続いて、判定部135は、受信部133によって受信されたユーザU2の運転履歴情報に基づいて、ユーザU2が適用条件AC1を順守しているか否かを判定する。
図8の例では、判定部135は、端末装置10
2を搭載した車両が、走行経路TR2を走行したか否かを判定する。また、判定部135は、受信部133によって受信されたユーザのU3の運転履歴情報に基づいて、ユーザU3が適用条件AC2を順守しているか否かを判定する。
図9の例では、判定部135は、端末装置10
3を搭載した車両が、走行時間帯TT2に走行したか否かを判定する。
【0070】
その後、決定部132は、判定部135によってユーザU2が適用条件AC1を順守していると判定された場合には、ユーザU2の運転行動により生じる損害を補償する保険に関する保険サービスに加入しているユーザU2にインセンティブを提供することを決定する。また、決定部132は、判定部135によってユーザU3が適用条件AC2を順守していると判定された場合には、ユーザU3の運転行動により生じる損害を補償する保険に関する保険サービスに加入しているユーザU3にインセンティブを提供することを決定する。
【0071】
いくつかの実施形態では、決定部132は、判定部135によってユーザU2が適用条件AC1を順守していると判定された場合には、ユーザU2の保険料を、「適用条件AC1を順守していないユーザ」の保険料よりも低く設定することができる。また、決定部134は、判定部135によってユーザU3が適用条件AC2を順守していると判定された場合には、ユーザU3の保険料を、「適用条件AC2を順守していないユーザ」の保険料よりも低く設定することができる。
【0072】
〔4−2.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0073】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0074】
例えば、
図2に示した記憶部120の一部又は全部は、提供装置100によって保持されるのではなく、ストレージサーバ等に保持されてもよい。この場合、提供装置100は、ストレージサーバにアクセスすることで、遺伝子情報や運転履歴情報等の各種情報を取得する。
【0075】
〔4−3.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る提供装置100は、例えば
図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図10は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0076】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一時的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD、フラッシュメモリ等により実現される。
【0077】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0078】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0079】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0080】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0081】
例えば、コンピュータ1000が提供装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。
【0082】
〔5.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る提供装置100は、特定部131と、提供部134とを有する。特定部131は、ユーザの遺伝子情報に基づいて、ユーザの運転行動に関連する体質の特徴を示す体質特徴を特定する。提供部134は、特定部131によって特定された体質特徴に基づいて、ユーザの運転行動により生じた損害を補償する保険に関するサービスを提供する。このため、提供装置100は、ユーザの遺伝子と関連したリスクを適切に管理するための情報を提供することができる。具体的には、提供装置100は、遺伝子に関連する運転リスクを補償し得る自動車保険に関する情報を提供することができる。
【0083】
また、実施形態に係る提供装置100において、提供部134は、特定部131によって特定された体質特徴に応じた保険プランを提案する保険に関するサービスを提供する。このため、提供装置100は、遺伝子に関連する運転リスクに応じて適切な自動車保険プランを提示することができる。
【0084】
また、実施形態に係る提供装置100は、特定部131によって特定された体質特徴に基づいて、保険における保険料を決定する決定部132を有する。このため、提供装置100は、遺伝子に関連する運転リスクを測定することによって、合理的かつ妥当な自動車保険の保険料を提示することができる。
【0085】
また、実施形態に係る提供装置100において、提供部134は、特定部131によって特定された体質特徴に応じた運転基準が適用条件として規定された保険に関するサービスを提供する。このため、提供装置100は、遺伝子に関連する運転リスクを低減するためのアドバイスを提供することができる。
【0086】
また、実施形態に係る提供装置100において、特定部131は、ユーザの空間認識能力を含む体質特徴を特定する。また、実施形態に係る提供装置100において、提供部134は、空間認識能力に基づいて、ユーザの走行経路を制限する条件を含む運転基準が適用条件として規定された保険に関するサービスを提供する。このため、提供装置100は、衝突事故や接触事故の発生リスクを低減することができる。
【0087】
また、実施形態に係る提供装置100において、特定部131は、ユーザの睡眠深度を含む体質特徴を特定する。また、実施形態に係る提供装置100において、提供部134は、睡眠深度に基づいて、ユーザの走行時間帯を制限する条件を含む運転基準が適用条件として規定された保険に関するサービスを提供する。このため、提供装置100は、居眠り運転の発生リスクを低減することができる。
【0088】
また、実施形態に係る提供装置100は、保険に関するサービスに加入しているユーザによって利用されるユーザ端末から、保険に関するサービスに加入しているユーザの運転行動を示す運転履歴情報を受信する受信部133を有する。また、実施形態に係る提供装置100は、受信部133によって受信された運転履歴情報に基づいて、保険に関するサービスに加入しているユーザが適用条件を順守しているか否かを判定する判定部135を有する。このため、提供装置100は、遺伝子に関連する運転リスクをリアルタイムに分析することができる。
【0089】
また、実施形態に係る提供装置100において、決定部132は、判定部135によって保険に関するサービスに加入しているユーザが適用条件を順守していると判定された場合には、保険に関するサービスに加入しているユーザにインセンティブを提供することを決定する。このため、提供装置100は、遺伝子に関連する運転リスクを低減することができる。
【0090】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0091】
また、上述した提供装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0092】
また、特許請求の範囲に記載した「手段」は、「部(section、module、unit)」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得手段は、取得部や取得回路に読み替えることができる。