特許第6524876号(P6524876)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6524876電子メール端末、プログラム、および、電子メールの作成・送信支援方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6524876
(24)【登録日】2019年5月17日
(45)【発行日】2019年6月5日
(54)【発明の名称】電子メール端末、プログラム、および、電子メールの作成・送信支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20190527BHJP
【FI】
   G06F13/00 605D
【請求項の数】8
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-195899(P2015-195899)
(22)【出願日】2015年10月1日
(65)【公開番号】特開2017-68745(P2017-68745A)
(43)【公開日】2017年4月6日
【審査請求日】2018年3月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000134707
【氏名又は名称】株式会社ナカヨ
(74)【代理人】
【識別番号】100104570
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 光弘
(72)【発明者】
【氏名】永野 秀和
【審査官】 安藤 一道
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−237966(JP,A)
【文献】 特開2012−113577(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作者の指示に従い電子メールを作成して送信する電子メール端末であって、
ユーザ毎にスケジュールデータをメールアドレスに対応付けて管理するスケジューラから、作成中の電子メールの宛先アドレスに対応付けられている送信相手のスケジュールデータを取得するスケジュール取得手段と、
前記スケジュール取得手段により取得された前記送信相手のスケジュールを前記作成中の電子メールとともに表示するスケジュール表示手段と
前記スケジュール取得手段により取得された前記送信相手のスケジュールに現在実施中のスケジュールがないならば、前記送信相手のプレゼンスを「在席中」と判断し、現在実施中のスケジュールがあるならば、前記送信相手のプレゼンスを「在席以外」と判断するプレゼンス判断手段と、
前記スケジュール表示手段により表示されている前記作成中の電子メールおよび前記送信相手のスケジュールとともに、前記プレゼンス判断手段により判断された前記送信相手のプレゼンスが「在席中」であるならば、前記送信相手が電子メールを確認できる状態にある旨を知らせるメッセージを表示し、前記送信相手のプレゼンスが「在席以外」であるならば、前記送信相手が現在実施中のスケジュールの終了後でないと電子メールを確認できない状態にある旨を知らせるメッセージを表示するメッセージ表示手段と、を備える
ことを特徴とする電子メール端末。
【請求項2】
請求項1に記載の電子メール端末であって、
前記作成中の電子メールから所定のキーワードを検索するキーワード検索手段をさらに備え、
前記スケジュール取得手段は、
前記キーワード検索手段により前記作成中の電子メールから所定のキーワードが検出された場合に、前記送信相手のスケジュールデータを取得する
ことを特徴とする電子メール端末。
【請求項3】
操作者の指示に従い電子メールを作成して送信する電子メール端末であって、
ユーザ毎にスケジュールデータをメールアドレスに対応付けて管理するスケジューラから、作成中の電子メールの宛先アドレスに対応付けられている送信相手のスケジュールデータを取得するスケジュール取得手段と、
前記スケジュール取得手段により取得された前記送信相手のスケジュールを前記作成中の電子メールとともに表示するスケジュール表示手段と、
前記作成中の電子メールから文言中に期日を含む回答期限に関する所定のキーワードを検索するキーワード検索手段と、を備え、
前記スケジュール取得手段は、
前記キーワード検索手段により前記作成中の電子メールから前記所定のキーワードが検出された場合に、前記送信相手の現在日時から当該検出された所定のキーワードに含まれている期日までのスケジュールデータを前記スケジューラから取得する
ことを特徴とする電子メール端末。
【請求項4】
請求項に記載の電子メール端末であって、
前記スケジュール取得手段により取得された前記送信相手のスケジュールに現在実施中のスケジュールがないならば、前記送信相手のプレゼンスを「在席中」と判断し、現在実施中のスケジュールがあるならば、前記送信相手のプレゼンスを「在席以外」と判断するプレゼンス判断手段と、
前記スケジュール表示手段により表示されている前記作成中の電子メールおよび前記送信相手のスケジュールとともに、前記プレゼンス判断手段により判断された前記送信相手のプレゼンスが「在席中」であるならば、前記送信相手が電子メール確認できる状態にある旨を知らせるメッセージを表示し、前記送信相手のプレゼンスが「在席以外」であるならば、前記送信相手が現在実施中のスケジュールの終了後でないと電子メールを確認できない状態にある旨を知らせるメッセージを表示するメッセージ表示手段と、をさらに備える
ことを特徴とする電子メール端末。
【請求項5】
コンピュータで読み取り可能なプログラムであって、
前記プログラムは、前記コンピュータを、
ユーザ毎にスケジュールデータをメールアドレスに対応付けて管理するスケジューラから、作成中の電子メールの宛先アドレスに対応付けられている送信相手のスケジュールデータを取得するスケジュール取得手段と、
前記スケジュール取得手段により取得された前記送信相手のスケジュールを前記作成中の電子メールとともに表示するスケジュール表示手段と、
前記スケジュール取得手段により取得された前記送信相手のスケジュールに現在実施中のスケジュールがないならば、前記送信相手のプレゼンスを「在席中」と判断し、現在実施中のスケジュールがあるならば、前記送信相手のプレゼンスを「在席以外」と判断するプレゼンス判断手段と、
前記スケジュール表示手段により表示されている前記作成中の電子メールおよび前記送信相手のスケジュールとともに、前記プレゼンス判断手段により判断された前記送信相手のプレゼンスが「在席中」であるならば、前記送信相手が電子メールを確認できる状態にある旨を知らせるメッセージを表示し、前記送信相手のプレゼンスが「在席以外」であるならば、前記送信相手が現在実施中のスケジュールの終了後でないと電子メールを確認できない状態にある旨を知らせるメッセージを表示するメッセージ表示手段と、
を備えた電子メール端末として機能させる
ことを特徴とするプログラム。
【請求項6】
コンピュータで読み取り可能なプログラムであって、
前記プログラムは、前記コンピュータを、
ユーザ毎にスケジュールデータをメールアドレスに対応付けて管理するスケジューラから、作成中の電子メールの宛先アドレスに対応付けられている送信相手のスケジュールデータを取得するスケジュール取得手段と、
前記スケジュール取得手段により取得された前記送信相手のスケジュールを前記作成中の電子メールとともに表示するスケジュール表示手段と、
前記作成中の電子メールから文言中に期日を含む回答期限に関する所定のキーワードを検索するキーワード検索手段と、
を備えた電子メール端末として機能させ、
前記スケジュール取得手段は、
前記キーワード検索手段により前記作成中の電子メールから前記所定のキーワードが検出された場合に、前記送信相手の現在日時から当該検出された所定のキーワードに含まれている期日までのスケジュールデータを前記スケジューラから取得する
ことを特徴とするプログラム。
【請求項7】
電子メール端末がスケジューラと連携して電子メールの作成および送信を支援する電子メールの作成・送信支援方法であって、
前記スケジューラは、
ユーザ毎にスケジュールデータをメールアドレスに対応付けて管理し、
前記電子メール端末より受信したメールアドレスに対応付けて管理しているスケジュールデータを前記電子メール端末に送信し、
前記電子メール端末は、
前記スケジューラに作成中の電子メールの宛先アドレスを送信して、前記スケジューラから当該電子メールの送信相手のスケジュールデータを取得し、
前記送信相手のスケジュールを前記作成中の電子メールとともに表示するとともに、
前記送信相手のスケジュールに現在実施中のスケジュールがないならば、前記送信相手のプレゼンスを「在席中」と判断し、現在実施中のスケジュールがあるならば、前記送信相手のプレゼンスを「在席以外」と判断し、
前記送信相手のプレゼンスが「在席中」であるならば、前記送信相手が電子メールを確認できる状態にある旨を知らせるメッセージを表示し、前記送信相手のプレゼンスが「在席以外」であるならば、前記送信相手が現在実施中のスケジュールの終了後でないと電子メールを確認できない状態にある旨を知らせるメッセージを表示する
ことを特徴とする電子メールの作成・送信支援方法。
【請求項8】
電子メール端末がスケジューラと連携して電子メールの作成および送信を支援する電子メールの作成・送信支援方法であって、
前記スケジューラは、
ユーザ毎にスケジュールデータをメールアドレスに対応付けて管理し、
前記電子メール端末より受信したメールアドレスに対応付けて管理しているスケジュールデータであって、現在日時から前記メールアドレスとともに前記電子メール端末より受信した期日までのスケジュールデータを前記電子メール端末に送信し、
前記電子メール端末は、
作成中の電子メールから文言中に期日を含む回答期限に関する所定のキーワードを検索し、当該所定のキーワードを検出した場合に、当該所定のキーワードに含まれている期日を当該電子メールの宛先アドレスとともに、前記スケジューラに送信して、前記スケジューラから当該電子メールの送信相手の現在日時から当該期日までのスケジュールデータを取得し、
前記送信相手の現在日時から当該期日までのスケジュールを前記作成中の電子メールとともに表示する
ことを特徴とする電子メールの作成・送信支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子メールの作成および送信を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電子メールに対する回答を効率的に促す技術が開示されている。この技術において、ユーザ端末は、回答を要する電子メールの送信後、電子メールの送信相手毎に電子メールに対する回答の早さを表す尺度がメールアドレスに対応付けられて格納された格納部から、送信した電子メールのメールアドレスに対応付けられている尺度を特定する。そして、特定した尺度に応じて、送信した電子メールに対する回答の催促メールの送信タイミングを決定し、決定した送信タイミングになったならば、この催促メールを送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−113577号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、電子メールの送信相手に、電子メールに対する回答の催促メールを送信するものであるため、電子メールの送信相手に不快な思いをさせる可能性がある。一方、電子メールの送信者は、送信した電子メールを送信相手が直ちに確認してくれているか否かを把握できないため、不安に感じることがある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、電子メールの送信相手の事情を考慮した電子メールの作成および送信を支援することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明では、ユーザ毎にスケジュールデータをメールアドレスに対応付けて管理するスケジューラから、作成中の電子メールの宛先アドレスに対応付けられている送信相手のスケジュールデータを入手して、このスケジュールデータを作成中の電子メールとともに表示する。ここで、作成中の電子メールから期日等を表す所定のキーワードを検索し、所定のキーワードを検出できた場合に、送信相手のスケジュールデータを入手して作成中の電子メールとともに表示するようにしてもよい。また、入手したスケジュールデータから送信相手のプレゼンスを特定し、このプレゼンスに基づいて送信相手が電子メールを直ちに確認できる状態にあるか否かのメッセージを表示するようにしてもよい。
【0007】
例えば、本発明の第一の態様は、
操作者の指示に従い電子メールを作成して送信する電子メール端末であって、
ユーザ毎にスケジュールデータをメールアドレスに対応付けて管理するスケジューラから、作成中の電子メールの宛先アドレスに対応付けられている送信相手のスケジュールデータを取得するスケジュール取得手段と、
前記スケジュール取得手段により取得された前記送信相手のスケジュールを前記作成中の電子メールとともに表示するスケジュール表示手段と
前記スケジュール取得手段により取得された前記送信相手のスケジュールに現在実施中のスケジュールがないならば、前記送信相手のプレゼンスを「在席中」と判断し、現在実施中のスケジュールがあるならば、前記送信相手のプレゼンスを「在席以外」と判断するプレゼンス判断手段と、
前記スケジュール表示手段により表示されている前記作成中の電子メールおよび前記送信相手のスケジュールとともに、前記プレゼンス判断手段により判断された前記送信相手のプレゼンスが「在席中」であるならば、前記送信相手が電子メールを確認できる状態にある旨を知らせるメッセージを表示し、前記送信相手のプレゼンスが「在席以外」であるならば、前記送信相手が現在実施中のスケジュールの終了後でないと電子メールを確認できない状態にある旨を知らせるメッセージを表示するメッセージ表示手段と、を備える。
【0008】
また、本発明の第二の態様は、
操作者の指示に従い電子メールを作成して送信する電子メール端末であって、
ユーザ毎にスケジュールデータをメールアドレスに対応付けて管理するスケジューラから、作成中の電子メールの宛先アドレスに対応付けられている送信相手のスケジュールデータを取得するスケジュール取得手段と、
前記スケジュール取得手段により取得された前記送信相手のスケジュールを前記作成中の電子メールとともに表示するスケジュール表示手段と、
前記作成中の電子メールから文言中に期日を含む回答期限に関する所定のキーワードを検索するキーワード検索手段と、を備え、
前記スケジュール取得手段は、
前記キーワード検索手段により前記作成中の電子メールから前記所定のキーワードが検出された場合に、前記送信相手の現在日時から当該検出された所定のキーワードに含まれている期日までのスケジュールデータを前記スケジューラから取得する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、電子メールの送信に先立って、電子メールの送信相手のスケジュールを確認することができるので、送信相手が電子メールに記述した回答期限内に対応可能であるか否か、および送信相手が電子メールを直ちに確認できる状態にあるか否かを判断することができる。したがって、電子メールの送信相手の事情を考慮した電子メールの作成および送信を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の一実施の形態に係る電子メールシステムの概略構成図である。
図2図2は、本発明の一実施の形態に係る電子メールシステムの動作を説明するためのシーケンス図である。
図3図3は、スケジューラ搭載電子メールサーバ2の概略機能構成図である。
図4図4は、スケジュール記憶部23の登録内容例を模式的に表した図である。
図5図5は、スケジューラ搭載電子メールサーバ2のスケジューラとしての処理を説明するためのフローである。
図6図6は、電子メール端末1の概略機能構成図である。
図7図7は、メッセージ記憶部15の登録内容例を模式的に表した図である。
図8図8は、電子メール端末1の動作を説明するためのフローである。
図9図9は、電子メール端末1の表示画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の一実施の形態について説明する。
【0013】
図1は、本実施の形態に係る電子メールシステムの概略構成図である。
【0014】
図示するように、本実施の形態に係る電子メールシステムは、複数台の電子メール端末1−1〜1−n(以下、単に電子メール端末1とも称する)と、スケジューラ搭載電子メールサーバ2と、電子メール端末1およびスケジューラ搭載電子メールサーバ2間を相互接続するWAN、LAN等のネットワーク3と、を備えて構成される。
【0015】
スケジューラ搭載電子メールサーバ2は、各電子メール端末1のユーザのスケジュールデータを管理するスケジューラ機能を備えた電子メールサーバである。電子メール端末1は、作成中の電子メールの送信相手のスケジュールデータをスケジューラ搭載電子メールサーバ2から取得して、作成中の電子メールとともに表示する。
【0016】
図2は、本実施の形態に係る電子メールシステムの動作を説明するためのシーケンス図である。ここでは、電子メール端末1−1のユーザが電子メール端末1−2のユーザに電子メールを送信する場合の一例を示している。
【0017】
まず、電子メール端末1−2は、ユーザからスケジュール登録指示を受け付けると(S101)、電子メール端末1−2の電子メールアドレスおよびユーザより入力されたスケジュールデータを伴うスケジュール登録要求をスケジューラ搭載電子メールサーバ2に送信する(S102)。
【0018】
これを受けて、スケジューラ搭載電子メールサーバ2は、スケジュール登録要求に付加されているスケジュールデータを、スケジュール登録要求に付加されている電子メール端末1−2の電子メールアドレスに対応付けて登録する(S103)。
【0019】
つぎに、電子メール端末1−1は、ユーザからメール作成指示を受け付けると(S104)、メール作成画面を表示して(S105)、ユーザから電子メールの作成・編集操作を受け付ける(S106)。そして、電子メール端末1−1は、回答期限に関する所定のキーワードあるいは回答を要求する所定のキーワードを作成・編集中の電子メールから検出すると、送信相手である電子メール端末1−2の電子メールアドレスが宛先アドレスとして入力済みであることを確認する(S107)。それから、宛先アドレスを伴うスケジュール取得要求をスケジューラ搭載電子メールサーバ2に送信する(S108)。
【0020】
これを受けて、スケジューラ搭載電子メールサーバ2は、スケジュール取得要求に付加されている宛先アドレスに対応付けられて登録されている電子メール端末1−2のユーザのスケジュールデータを検索する(S109)。それから、スケジューラ搭載電子メールサーバ2は、電子メール端末1−2のユーザのスケジュールデータを電子メール端末1−1に送信する(S110)。
【0021】
つぎに、電子メール端末1−1は、スケジューラ搭載電子メールサーバ2から電子メール端末1−2のユーザのスケジュールデータを受信すると、このスケジュールデータをメール作成画面とともに表示する(S111)。電子メール端末1−1のユーザは、メール作成画面とともに表示された電子メール端末1−2のユーザのスケジュールデータを参照して、作成・編集中の電子メールに記述した回答期限が妥当であるか否か、つまり、この回答期限内に送信相手が対応可能であるか否かを判断し、必要に応じて電子メールを編集する。
【0022】
また、電子メール端末1−1は、電子メール端末1−2のユーザのスケジュールデータから電子メール端末1−2のユーザの現在の状態を表すプレゼンスを判断する。そして、このプレゼンスに基づいて、電子メール端末1−2のユーザが新たに着信した電子メールを直ちに確認できる状態にあるか否かを判断し、その結果を示すメッセージを表示する(S112)。
【0023】
つぎに、電子メール端末1−1は、ユーザからメール送信指示を受け付けると(S113)、メール作成画面を介して作成・編集された電子メール端末1−2の電子メールアドレスを宛先アドレスとする電子メールをスケジューラ搭載電子メールサーバ2に送信する(S114)。
【0024】
つぎに、電子メール端末1−2は、スケジューラ搭載電子メールサーバ2から、電子メール端末1−1を送信元とする電子メールを受信すると、電子メールを受信したことを知らせる電子メール受信通知を表示する(S115)。そして、電子メール端末1−2は、ユーザから電子メールの表示指示を受け付けると(S116)、この電子メール端末1−1を送信元とする電子メールを表示する(S117)。
【0025】
つぎに、本実施の形態に係る電子メールシステムを構成するスケジューラ搭載電子メールサーバ2および電子メール端末1の詳細を説明する。
【0026】
まず、スケジューラ搭載電子メールサーバ2について説明する。
【0027】
図3は、スケジューラ搭載電子メールサーバ2の概略機能構成図である。
【0028】
図示するように、スケジューラ搭載電子メールサーバ2は、ネットワークインターフェース部20と、電子メールサーバ処理部21と、スケジューラ処理部22と、を備えている。
【0029】
ネットワークインターフェース部20は、ネットワーク3を介して電子メール端末1と通信を行うためのインターフェースである。
【0030】
電子メールサーバ処理部21は、電子メールサーバの機能を実現するために必要な処理を実施する。具体的には、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)に従い電子メールを他の電子メールサーバに転送するとともに、POP3(Post Office Protocol 3)に従いユーザ宛ての電子メールを受信する。
【0031】
スケジューラ処理部22は、スケジューラの機能を実現するために必要な処理を実施するものであり、スケジュール記憶部23と、スケジュール登録要求処理部24と、スケジュール取得要求処理部25と、を有する。
【0032】
スケジュール記憶部23には、各電子メール端末1のユーザのスケジュールデータが記憶される。図4は、スケジュール記憶部23の登録内容例を模式的に表した図である。図示するように、スケジュール記憶部23には、電子メール端末1のユーザ毎に、ユーザのスケジュールデータのレコード232を格納するテーブル230がユーザの電子メールアドレス231に対応付けられて記憶されている。レコード232は、スケジュールを識別するためのIDを登録するフィールド233と、スケジュールの実施日を登録するフィールド234と、スケジュールの開始時刻を登録するフィールド235と、スケジュールの終了時刻を登録するフィールド236と、スケジュールの用件名を登録するフィールド237と、を有する。
【0033】
スケジュール登録要求処理部24は、ネットワークインターフェース部20を介して電子メール端末1より受信したスケジュール登録要求に従いスケジュール記憶部23にスケジュールデータを登録する。
【0034】
スケジュール取得要求処理部25は、ネットワークインターフェース部20を介して電子メール端末1より受信したスケジュール取得要求に従いスケジュール記憶部23からスケジュールデータを読み出して、スケジュール取得要求の送信元の電子メール端末1に送信する。
【0035】
図5は、スケジューラ搭載電子メールサーバ2のスケジューラとしての処理を説明するためのフローである。なお、スケジューラ搭載電子メールサーバ2の電子メールサーバとしての処理は、既存の電子メールサーバと同様であるので、その詳細な説明を省略している。
【0036】
スケジュール登録要求処理部24は、ネットワークインターフェース部20を介して電子メール端末1よりスケジュール登録要求を受信すると(S200でYES)、このスケジュール登録要求に付加されている電子メールアドレスに対応付けられてスケジュール記憶部23に記憶されているテーブル230を検索する(S201)。そして、この検索したテーブル230に、スケジュール登録要求に付加されているスケジュールデータのレコード232を登録する(S202)。
【0037】
また、スケジュール取得要求処理部25は、ネットワークインターフェース部20を介して電子メール端末1よりスケジュール取得要求を受信すると(S203でYES)、このスケジュール登録要求に付加されている電子メールアドレスに対応付けられてスケジュール記憶部23に記憶されているテーブル230を検索する(S204)。そして、このテーブル230から、現在日時からスケジュール登録要求に付加されている日時(ただし、日付のみの場合にはその日付、または曜日のみの場合には対応する日付)までの期間と少なくとも部分的に実施期間が重複するスケジュールデータのレコード232を読み出す(S205)。ここで、スケジュール登録要求に日時に関する情報が付加されていない場合は、現在日時以降のスケジュールデータのレコード232をすべて読み出す。それから、スケジュール取得要求処理部25は、ネットワークインターフェース部20を介してスケジュール取得要求の送信元の電子メール端末1に、この読み出したレコード232を送信する(S206)。なお、スケジュール取得要求に複数の宛先アドレスが付加されている場合、それぞれの宛先アドレスに対応付けられたテーブル230からレコード232を読み出し、それらのレコード232を送信する。
【0038】
つぎに、電子メール端末1について説明する。
【0039】
図6は、電子メール端末1の概略機能構成図である。
【0040】
図示するように、電子メール端末1は、ネットワークインターフェース部10と、マンマシンインターフェース部11と、電子メールクライアント処理部12と、キーワード検索部13と、スケジュール取得要求部14と、メッセージ記憶部15と、プレゼンス判断部16と、スケジュール表示部17と、スケジュール受付部18と、スケジュール登録要求部19と、を備えている。
【0041】
ネットワークインターフェース部10は、ネットワーク3を介してスケジューラ搭載電子メールサーバ2と通信を行うためのインターフェースである。
【0042】
マンマシンインターフェース部11は、ユーザに情報を表示したり、ユーザから各種操作を受け付けたりするためのインターフェースであり、図示していないが、LCD、LED等の表示装置と、マウス、キーボード、タッチセンサ等の入力装置と、を備えている。
【0043】
電子メールクライアント処理部12は、電子メールクライアントの機能を実現するために必要な処理を実施する。具体的には、SMTPに従い電子メールをスケジューラ搭載電子メールサーバ2に送信するとともに、POP3に従いスケジューラ搭載電子メールサーバ2から電子メールを受信する。また、マンマシンインターフェース部11にメール作成画面を表示して、ユーザから電子メールの作成および編集操作を受け付ける。
【0044】
キーワード検索部13は、電子メールクライアント処理部12が作成・編集中の電子メールから、回答期限に関する所定のキーワードおよび回答を要求する所定のキーワードを検索する。
【0045】
スケジュール取得要求部14は、キーワード検索部13によりキーワードが検出された場合に、ネットワークインターフェース部10を介してスケジューラ搭載電子メールサーバ2にスケジュール取得要求を送信し、電子メールクライアント処理部12が作成・編集中の電子メールの宛先アドレスにより特定される送信相手のスケジュールデータのレコード232を取得する。
【0046】
メッセージ記憶部15には、電子メールの送信相手のプレゼンスに応じて、この送信相手が電子メールを直ちに確認できるか否かについてのメッセージが格納されている。図7は、メッセージ記憶部15の登録内容例を模式的に表した図である。図示するように、メッセージ記憶部15には、メッセージ毎にレコード150が記憶されている。レコード150は、プレゼンス(「在席」、「在席以外」)を登録するフィールド151と、プレゼンスの終了時刻を登録するフィールド152と、メッセージを登録するフィールド153と、を有する。
【0047】
プレゼンス判断部16は、スケジュール取得要求部14が取得した電子メールの送信相手のスケジュールデータから、この送信相手の現在の状態を表すプレゼンスを判断する。そして、このプレゼンスに応じたメッセージをメッセージ記憶部15から検索し、スケジュール表示部17に渡す。
【0048】
スケジュール表示部17は、スケジュール取得要求部14が取得したスケジュールデータおよびプレゼンス判断部16により検索されたメッセージを、電子メールクライアント処理部12が表示中のメール作成画面とともに、マンマシンインターフェース部11に表示する。
【0049】
スケジュール受付部18は、マンマシンインターフェース部11を介してユーザからスケジュールデータの入力を伴うスケジュール登録指示を受け付ける。
【0050】
スケジュール登録要求部19は、スケジュール受付部18により受け付けたスケジュール登録指示に従い、ネットワークインターフェース部10を介してスケジューラ搭載電子メールサーバ2にスケジュール登録要求を送信する。
【0051】
図8は、電子メール端末1の動作を説明するためのフローである。
【0052】
まず、スケジュール受付部18は、マンマシンインターフェース部11を介してユーザから、スケジュールの実施日、開始時刻、終了時刻および用件名を含むスケジュールデータの入力を伴うスケジュール登録指示を受け付けると(S300でYES)、このスケジュールデータをスケジュール登録要求部19に渡す。これを受けて、スケジュール登録要求部19は、スケジュール受付部18より受け取ったスケジュールデータ、および自電子メール端末1の電子メールアドレスを伴うスケジュール登録要求を生成し、ネットワークインターフェース部10を介してスケジューラ搭載電子メールサーバ2に、このスケジュール登録要求を送信する(S301)。
【0053】
また、電子メールクライアント処理部12は、マンマシンインターフェース部11を介してユーザからメール作成指示を受け付けると(S302でYES)、マンマシンインターフェース部11にメール作成画面を表示する(S303)。そして、このメール作成画面を介してユーザから電子メールの作成および編集操作を受け付ける(S304)。また、キーワード検索部13は、電子メールクライアント処理部12がメール作成画面を介してユーザから受け付けた操作内容に従い作成・編集中の電子メールに対して、「明日までに」、「○月○日までに」といった回答期限に関する所定のキーワード、および「連絡ください」、「返信ください」、「ご回答願います」といった回答を要求する所定のキーワードの検索を開始する(S305)。
【0054】
キーワード検索部13により作成・編集中の電子メールから所定のキーワードが検出されることなく(S305でNO)、メール作成画面を介してユーザからメール送信指示を受け付けると(S306でYES)、電子メールクライアント処理部12は、この電子メールに宛先アドレスが設定されていることを確認し、ネットワークインターフェース部10を介してスケジューラ搭載電子メールサーバ2に、この電子メールを送信する(S307)。
【0055】
一方、メール作成画面を介してユーザからメール送信指示を受け付けることなく(S306でNO)、作成・編集中の電子メールから所定のキーワードを検出すると(S305でYES)、キーワード検索部13は、検出したキーワードをスケジュール取得要求部14に通知する。
【0056】
これを受けて、スケジュール取得要求部14は、電子メールクライアント処理部12がメール作成画面を介して受け付けたユーザの操作内容に従い作成・編集中の電子メールに、宛先アドレスが設定されているか否かを判断する(S308)。そして、宛先アドレスが設定されていないならば(S308でNO)、宛先アドレスが設定されるまで待つ。そして、一つ以上の宛先アドレスが設定されたならば(S308でYES)、スケジュール取得要求部14は、すべての宛先アドレスが付加されたスケジュール取得要求を生成する。この際、キーワード検索部13により回答期限に関するキーワードが検出されているならば、このキーワードにより特定される回答期限の日時をスケジュール取得要求に付加する。それから、スケジュール取得要求部14は、ネットワークインターフェース部10を介してスケジューラ搭載電子メールサーバ2にスケジュール取得要求を送信する(S309)。
【0057】
つぎに、スケジュール取得要求部14は、スケジューラ搭載電子メールサーバ2からスケジュールデータを受信して、スケジュール表示部17およびプレゼンス判断部16に渡す。これを受けて、スケジュール表示部17は、すべてのスケジュールデータを、電子メールクライアント処理部12が表示中のメール作成画面とともに、マンマシンインターフェース部11に表示する(S310)。
【0058】
また、プレゼンス判断部16は、スケジュール取得要求部14からスケジュールデータを受け取ると、すべてのスケジュールデータから現在実施中のスケジュールを特定する。そして、特定したスケジュールに基づいて、メール作成画面を介して作成・編集中である電子メールのすべての送信相手の現在の状態を表すプレゼンスを判断する(S311)。
【0059】
具体的には、現在実施中のスケジュールがないならば、プレゼンス「在席」と判断し、プレゼンスの終了時刻「未定」とする。一方、現在実施中のスケジュールがあるならば、プレゼンス「在席」と判断し、このスケジュールデータに含まれている終了時刻をプレゼンスの終了時刻とする。
【0060】
つぎに、プレゼンス判断部16は、以上のようにした判断したプレゼンスおよびその終了時刻を用いて、メッセージ記憶部15からメッセージを検索し、このメッセージをスケジュール表示部17に渡す。これを受けて、スケジュール表示部17は、メッセージを、メール作成画面およびスケジュールデータとともに、マンマシンインターフェース部11に表示する(S312)。
【0061】
図9は、電子メール端末1の表示画面例を示す図である。この例において、電子メール端末1は、マンマシンインターフェース部11の表示画面110に表示中のメール作成画面111を介してユーザから受け付けた操作内容に従い、作成・編集中の電子メールから、回答期限に関するキーワード「明日期限」1110を検出して、キーワード「明日期限」1110およびこの電子メールに設定された宛先アドレス「nakayo_taro@nyc.co.jp」1111を伴うスケジュール取得要求をスケジューラ搭載電子メールサーバ2に送信し、これにより、スケジューラ搭載電子メールサーバ2から送信相手「nakayo_taro@nyc.co.jp」の今日(2015/09/28)および明日(2015/09/29)分のスケジュールデータ112を取得して表示画面110に表示している。また、現在実施中(現在時刻13:30)のスケジュールが終了時刻「15:00」の用件名「会議」であるため、送信相手「nakayo_taro@nyc.co.jp」のプレゼンスを「在席以外」と判断して、現在実施中のスケジュールの終了後でないと電子メールを確認できない旨のメッセージ113を表示画面110に表示している。
【0062】
これにより、ユーザは、メール作成画面111とともに表示された電子メールの送信相手「nakayo_taro@nyc.co.jp」のスケジュールデータ112を参照して、作成・編集中の電子メールに記述した回答期限が妥当であるか否か、つまり、この回答期限内に送信相手「nakayo_taro@nyc.co.jp」が対応可能であるか否かを判断して、必要に応じて回答期限等を修正することができる。また、メール作成画面111とともに表示されたメッセージ113に基づいて、電子メールの送信相手「nakayo_taro@nyc.co.jp」が新たに着信した電子メールを直ちに確認できる状態にあるか否かを知ることができる。
【0063】
さて、電子メールクライアント処理部12は、メール作成画面111を介してユーザからメール送信指示を受け付けると(S313でYES)、ネットワークインターフェース部10を介してスケジューラ搭載電子メールサーバ2に、この電子メールを送信する(S314)。
【0064】
一方、キーワード検索部13がメール作成画面111に表示中の電子メールに記述されているキーワードが変更されたことを検出すると(S315でYES)、あるいは、スケジュール取得要求部14がメール作成画面111に表示中の電子メールの宛先アドレスが変更されたことを検出すると(S316でYES)、S309に戻ってスケジューラ搭載電子メールサーバ2から再度スケジュールデータを取得して、表示画面110にスケジュールデータおよびメッセージを表示する(S310〜S312)。なお、図示しないが、ステップS315において、表示中の電子メールに記述されているキーワードの変更がキーワードの削除であった場合は、ステップS305へ戻る。同様に、ステップS316において、メール作成画面111に表示中の電子メールの宛先アドレスの変更が宛先アドレスの削除であった場合は、ステップS308へ戻る。
【0065】
以上、本発明の一実施の形態を説明した。
【0066】
本実施の形態において、電子メール端末1は、電子メールの送信に先立って、電子メールの送信相手のスケジュールを確認することができるので、送信相手が電子メールに記述した回答期限内に対応可能であるか否か、および送信相手が電子メールを直ちに確認できる状態にあるか否かを判断することができる。したがって、電子メールの送信相手の事情を考慮した電子メールの作成および送信を支援することができる。
【0067】
また、本実施の形態において、電子メール端末1は、作成・編集中の電子メールから回答期限に関する所定のキーワードあるいは回答を要求する所定のキーワードを検出することにより、スケジューラ搭載電子メールサーバ2から電子メールの送信相手のスケジュールデータを自動的に取得するので、送信相手のスケジュールデータを入手するための作業負担を軽減することができる。
【0068】
さらに、本実施の形態において、電子メール端末1は、作成・編集中の電子メールから検出されたキーワードが回答期限に関するキーワードである場合、スケジューラ搭載電子メールサーバ2から回答期限までのスケジュールデータを取得するので、参照される可能性の低い不要なスケジュールデータによる通信トラヒックの発生およびメモリ消費量の圧迫等を防止することができる。また、電子メール端末1が、スケジュールデータの取得に先立ち、電子メール端末1の送信相手のスケジュールデータの取得要否をユーザに確認するようにしてもよい。
【0069】
また、本実施の形態において、電子メール端末1は、スケジューラ搭載電子メールサーバ2から取得されたスケジュールデータに基づいて電子メールの送信相手のプレゼンスを判断し、このプレゼンスに応じて送信相手が電子メールを直ちに確認できる状態にあるか否かのメッセージを表示するので、ユーザの不安を低減できる。
【0070】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0071】
例えば、上記の実施の形態において、電子メール端末1は、作成・編集中の電子メールから所定のキーワードを検出することにより、スケジューラ搭載電子メールサーバ2から電子メールの送信相手のスケジュールデータを取得するようにしている。しかし、本発明はこれに限定されない。例えば、作成・編集中の電子メールについてユーザからメール送信指示を受け付けた場合に、電子メールの送信に先立って、スケジューラ搭載電子メールサーバ2から電子メールの送信相手のスケジュールデータを取得して表示するようにしてよい。そして、ユーザからメール送信指示を再度受け付けた場合に、この電子メールを送信するようにしてもよい。
【0072】
また、上記の実施の形態において、電子メール端末1は、メール作成画面111(図9参照)の宛先アドレス1111により特定される電子メールの送信相手のスケジュールデータをスケジューラ搭載電子メールサーバ2から取得しているが、メール作成画面111のCC(Carbon Copy)アドレス1112が設定されている場合には、CCアドレス1112により特定される電子メールの送信相手のスケジュールデータをスケジューラ搭載電子メールサーバ2から取得してもよい。
【0073】
また、上記の実施の形態において、図3に示すスケジューラ搭載電子メールサーバ2の機能構成は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSP(Digital Signal Processor)などの計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。または、CPU、メモリ、HDD、DVD−ROM等の補助記憶装置、および無線LANアダプタ等の無線通信機を備えたPC(Personal Computer)等の汎用コンピュータにおいて、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することで実現されるものでもよい。
【0074】
同様に、図6に示す電子メール端末1の機能構成も、ASIC、FPGAなどの集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSPなどの計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。または、CPU、メモリ、HDD、DVD−ROM等の補助記憶装置、および無線LANアダプタ等の無線通信機を備えたPC、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートホン等の汎用コンピュータにおいて、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することで実現されるものでもよい。
【0075】
また、上記の実施の形態では、スケジューラ機能を備えた電子メールサーバであるスケジューラ搭載電子メールサーバ2を用いているが、スケジューラおよび電子メールサーバはそれぞれ別個の装置としてもよい。
【符号の説明】
【0076】
1、1−1〜1−n:電子メール端末、 2:スケジューラ搭載電子メールサーバ、 3:ネットワーク、 10:ネットワークインターフェース部、 11:マンマシンインターフェース部、 12:電子メールクライアント処理部、 13:キーワード検索部、 14:スケジュール取得要求部、 15:メッセージ記憶部、 16:プレゼンス判断部、 17:スケジュール表示部、 18:スケジュール受付部、 19:スケジュール登録要求部、 20:ネットワークインターフェース部、 21:電子メールサーバ処理部、 22:スケジューラ処理部、 23:スケジュール記憶部、 24:スケジュール登録要求処理部、 25:スケジュール取得要求処理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9