特許第6525939号(P6525939)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6525939
(24)【登録日】2019年5月17日
(45)【発行日】2019年6月5日
(54)【発明の名称】データ収集システム
(51)【国際特許分類】
   A63B 71/06 20060101AFI20190527BHJP
   A63B 53/00 20150101ALI20190527BHJP
   G09B 29/10 20060101ALN20190527BHJP
【FI】
   A63B71/06 F
   A63B71/06 U
   A63B53/00 H
   !G09B29/10 A
【請求項の数】20
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-210250(P2016-210250)
(22)【出願日】2016年10月27日
(62)【分割の表示】特願2013-522212(P2013-522212)の分割
【原出願日】2011年7月29日
(65)【公開番号】特開2017-23804(P2017-23804A)
(43)【公開日】2017年2月2日
【審査請求日】2016年11月25日
(31)【優先権主張番号】13/031,862
(32)【優先日】2011年2月22日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】S2010/0486
(32)【優先日】2010年8月5日
(33)【優先権主張国】IE
(73)【特許権者】
【識別番号】513029057
【氏名又は名称】アクティヴ マインド テクノロジー アールアンドディー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】モラン パドレイク
(72)【発明者】
【氏名】マクガイア ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ハント ビル
【審査官】 大澤 元成
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−338336(JP,A)
【文献】 特開2007−307149(JP,A)
【文献】 特開2004−329704(JP,A)
【文献】 特開2004−173792(JP,A)
【文献】 特開平06−015022(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0111602(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 71/06
A63B 53/00
A63B 69/36
G09B 29/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフの試合中にプレーヤーの身体周りに着用されるように配設されている装置を備える、ゴルフデータ収集のためのシステムにおいて、
前記装置が、
前記試合中のプレーヤーの様々な所在地を自動的に求める測位システムであって、前記プレーヤーの様々な所在地は第1の所在地と第2の所在地とを含み、各所在地にはプレーヤーがその所在地にいる時期も含まれる、測位システムと、
クラブ上のクラブタグが前記装置に近接して保持されている場合に、そのクラブタグを自動的に読み出すパッシブタグリーダと、
前記プレーヤーの前記様々な所在地と前記クラブタグが読み出された時期とを相関付けて該クラブタグが読み出された時期と相関付けられた前記第1の所在地と前記第2の所在地との間を補間することによって前記試合中にボールの打球時所在地を求めるプロセッサと、を含んでいる、システム。
【請求項2】
前記装置は、前記クラブタグから、ゴルフクラブに固有であって当該ゴルフクラブと関連付けられている識別子を読み出すように配設されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記識別子は、前記クラブタグが関連付けられている前記クラブの種別の標識を含んでいる、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記装置は、プレーヤーの腰に着用されるように配設されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記装置は、専用の携帯型装置、セルフォン、携帯型デジタルアシスタント(PDA)、又は携帯型コンピューティングデバイス、の1つを備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記クラブタグを含むクラブタグのセットであって、各クラブタグが、ゴルファーのクラブのセット内の各々のゴルフクラブへ固定されるように配設されているクラブタグのセットを更に備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
各クラブタグは、各ゴルフクラブのグリップへ適用されるように配設されている、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
各クラブタグは、パッシブ電子デバイスを備えている、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
各クラブタグは、ゴルフクラブの頂部へ装着されるように配設されているハウジング内に封入されている電子デバイスを備えている、請求項6に記載のシステム。
【請求項10】
前記装置は、当該装置の電源が入っている間に取得されたデータを遠隔の不揮発性ストレージへ転送するように配設されている通信サブシステムを更に含んでいる、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
ゴルフの試合のデータは、プレーヤーがプレーした他の同様な試合からのデータと集計されるように配設されている、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記システムは、プレーヤーについて記憶されているデータにアクセスし、特定の試合に関する又は複数の試合からの傾向に関する関連情報を、見直し又は分析のために抽出するように配設されている分析ソフトウェアを更に備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記抽出される情報には、ホール当たり打数、それぞれのショットの距離、打球毎の使用クラブの種別、又は、特定のゴルフ試合全体のスコア、が含まれる、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記装置は、ユーザー入力に応答して練習モードで動作でき、前記プロセッサは、複数の続いて起こるタグ読み出しについて前記プレーヤーのその後の所在地を複数のショットの終了地点として記録して、前記複数のショットの各々の軌道を求めるように配設され、前記打球時所在地は、前記複数のショットの各々の開始地点として使用される、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記プロセッサは、前記ボールの打球時所在地をゴルフコースのコースマップ情報と組み合わせることによって前記ゴルフコースのホールについてのプレーヤーのスコアを求める、請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
前記クラブタグは、前記装置の2cm以内に保持されている場合に読み出される、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
データ収集のための方法において、
ゴルフの試合中にプレーヤーの身体周りに着用されるように配設されている装置を提供する段階と、
前記装置を使用して、前記試合中のプレーヤーの様々な所在地を自動的に求める段階であって、前記プレーヤーの様々な所在地は第1の所在地と第2の所在地とを含み、各所在地にはプレーヤーがその所在地にいる時期も含まれる、段階と、
前記装置のパッシブタグリーダを使用して、クラブ上のタグが前記装置に近接して保持されている場合に、そのクラブタグを自動的に読み出す段階と、
プロセッサを使用して、前記プレーヤーの前記様々な所在地と前記クラブタグが読み出された時期とを相関付けて該クラブタグが読み出された時期と相関付けられた前記第1の所在地と前記第2の所在地との間を補間することによって前記試合中にボールの打球時所在地を求める段階と
を含んでいる、方法。
【請求項18】
前記装置によって、前記クラブタグから、ゴルフクラブに固有であって当該ゴルフクラブと関連付けられている識別子を読み出す段階を更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
記ボールの打球時所在地をゴルフコースのコースマップ情報と組み合わせることによって前記ゴルフコースのホールについてのプレーヤーのスコアを求める段階を更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記クラブタグは、前記装置の2cm以内に保持されている場合に読み出される、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、試合又は試合のための練習に関するデータを収集及び管理するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プレーヤーのパフォーマンスを向上させるという観点からすれば、プレーヤーの試合についてしかるべきデータを記録し試合の完了後にそれを見直し/分析することができるということには多大な価値があろう。例えばゴルフの場合、記録されるデータには、打球毎の使用された特定のゴルフクラブ、打球毎のプレーヤーの位置、打球時毎の関係のある環境、例えば、温度、湿度、雨天の場合の雨の強さ、風速及び風向、及び時刻、が含まれよう。記録されそうな他のデータとしては、プレーヤーの体調、例えば心拍数や発汗レベル、また更には打球毎の使用されたスイングの詳細事項、に関するものがあろう。記録データの管理は、プレーヤーに彼らの試合のパフォーマンスにおける実益ある指導を提供することができる。
【0003】
この分野は、開発が非常に進んでおり、その様な情報を集めることに対する多くの異なった手法が提案されている。
【0004】
WO2009/009147、レーダー・コーポレーション社(Radar Corporation)は、パッシブRFIDタグ付きゴルフボール及びクラブと共に使用され精密自動ゴルフデータ収集を可能にする一体型GPSデバイス・アンド・RFID送受信器を開示している。ゴルフコースを廻るボールの軌道を追跡する場合にボールへのタグ付けに頼るというのはよくあることだが、これには、規格外ボールを使用する必要があること、そしてボールは当然ながら紛失してしまうこともあり得るし、規格外ボールだと競技では許可されない可能性もあり、規格のゴルフボールよりも高価であるか又は異なった振る舞い方をするかもしれない、という欠点がある。
【0005】
US6,582,328、クタ(Kuta)は、ゴルフの試合中にゴルフ試合データを収集するためのGSP使用可能個人加入者ユニットと、ゴルフの試合後に個人加入者ユニットからゴルフ試合データを受信しゴルフ試合データの報告を生成するためのコンピュータと、を備えるシステムを開示している。但し、クタは、ユーザーがクラブデータを加入者ユニットのユーザーインターフェースを介して手入力することに頼っている。
【0006】
US4,142,236、マルツ(Martz)は、GPS機能性の無いこと以外は同様のシステムを開示している。
【0007】
US7,118,498、メドース(Meadows)は、プレーの最中にゴルファーが、ボールの所在地を自動的に印すこと及び/又はゴルフコースの目標及び/又は対象物までの距離を求めることを可能にし、ゴルフ関連データを分析し戦略を生成できるようにした、GPS使用可能PDAを開示している。
【0008】
US6,030,109、ロブセンツ(Lobsenz)は、ゴルフショットと関連付けて、ゴルフクラブがゴルフボールを打つ地点に近接して音響センサが配置されるゴルフ採点システムを開示している。センサと周期的に通信状態に置かれるように受信器デバイスが提供されている。こうして、プレーヤーがショットを放ったとき、ひいてはゴルフボールをゴルフクラブと接触させたとき、センサはショットを検知し、当該ショットに関係のある情報を受信器へ中継する。受信器は、情報を受信すると、情報を処理し、それを、ラウンドをプレーしている(単数又は複数の)ゴルファーが見られるように表示する。情報は、更に、中枢場所へ、又はゴルフの点数、ペース、及び現在ホール情報の集中リアルタイム表示のための他の特定の場所へ、伝送されることもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】WO2009/009147
【特許文献2】US6,582,328
【特許文献3】US4,142,236
【特許文献4】US7,118,498
【特許文献5】US6,030,109
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、試合又は試合のための練習中に比較的非介入的なやり方でデータを集めるための改善されたシステム及び方法を提供すること、及び試合完了後の何れかの時期に、プレーヤーのパフォーマンスを向上させるという意図を持って、記憶されているデータを見直し又は分析できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の態様によれば、ゴルフの試合中にゴルファーの身体周りに着用されるように配設されている装置を備える、ゴルフデータ収集のためのシステムが提供されており、装置は、前記試合中のゴルファーの様々な所在地を求めるための測位システムと、ゴルフボールの打たれる時期周辺に装置に極めて近接して保持されているクラブを読み出すためのタグリーダと、ゴルファーの所在地とタグが読み出された時期を相関付けて、前記ゴルフの試合全般を通してのゴルフボールの軌道を求められるようにするプロセッサと、を含んでいる。
【0012】
前記装置は、前記タグから、前記ゴルフクラブに固有であって当該ゴルフクラブと関連付けられている識別子を読み出すように配設されているのが望ましい。幾つかの実施形態では、識別子は、前記タグが関連付けられているクラブの種別の標識を含んでいる。
【0013】
前記タグリーダは、当該タグリーダの大凡2cm以内に配置されているタグを読み出すように配設されているのが望ましい。
【0014】
装置は、ゴルファーの腰に着用されるように配設されているのが望ましい。
【0015】
装置は、専用の携帯型装置、セルフォン、携帯型デジタルアシスタント(PDA)、又は携帯型コンピューティングデバイス、の1つを備えているのが望ましい。
【0016】
本発明は、ゴルフの試合からのデータを容易に記録することができ、このデータをゲーム完了時に見直し/分析できるようにしている。
【0017】
装置は、ボールを打つことが起こった時期近くに、ゴルフプレーヤーの位置が識別され、更にボールを打つのに選択された特定のクラブが識別されることを可能にする。装置は、装置の電源が入っている間に起こる多数の打球事象と関連付けられているデータを記憶することができる。
【0018】
システムは、前記装置と、タグのセットであって、1つ1つがゴルファーのクラブのセット内の各々のゴルフクラブへ固定されるように配設されているタグのセットと、を備えているのが望ましい。それぞれのタグは、各ゴルフクラブのグリップへ適用されるように配設されているのが更に望ましい。それぞれのタグは、パッシブ電子デバイスを備えているのが望ましい。それぞれのタグは、ゴルフクラブの頂部へ装着されるように配設されているハウジング内に封入されている電子デバイスを備えているのが最も望ましい。
【0019】
装置は、電源が入っている間に取得されたデータを遠隔の不揮発性ストレージへ転送するように配設されている通信サブシステムを含んでいるのが望ましい。ゴルフの1試合分のデータは、所与のプレーヤーがプレーした他のゴルフ試合からのデータと集計されるように配設されているのが望ましい。
【0020】
システムは、ゴルファーについて記憶されているデータにアクセスし、特定のゴルフ試合に関する又は複数のゴルフ試合からの傾向に関する関連情報を、見直し/分析のために抽出するように、配設されている分析ソフトウェアを更に備えているのが望ましい。抽出される情報には、ホール当たり打数、それぞれのショットの距離、打球毎の使用クラブの種別、特定のゴルフ試合全体のスコアが含まれているのが望ましい。
【0021】
本発明の第2の態様では、試合の練習をしているプレーヤーの身体周りに着用されるように配設されている装置を備える、データ収集のためのシステムが提供されており、装置は、前記練習中のプレーヤーの所在地を求めるための測位システムと、プレーヤーが第1所在地から打った複数のボールのそれぞれの回収される時期周辺に装置に極めて近接して保持されているタグを読み出すためのタグリーダと、プレーヤーの所在地とタグが読み出された時期を相関付けて、前記第1所在地からの前記ボールの軌道を求められるようにするプロセッサと、を含んでいる。
【0022】
前記装置は、ユーザー対話に応えて前記対話の時期周辺での装置の所在地を前記第1所在地として求めるのが望ましい。
【0023】
本発明の第3の態様では、試合中のプレーヤーの身体周りに着用されるように配設されている装置を備える、データ収集のためのシステムが提供されており、装置は、前記試合中のプレーヤーの様々な所在地を求めるための測位システムと、ボールの打たれる時期周辺に装置に極めて近接して保持されているクラブを読み出すためのタグリーダと、プレーヤーの所在地とタグが読み出された時期を相関付けて、前記試合全般を通してのボールの軌道を求められるようにするプロセッサと、を含んでいる。
【0024】
これより添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明してゆく。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の或る実施形態によるゴルフの試合に関するデータを収集及び管理するためのシステムの略図である。
図2】ゴルフの試合中に捕捉されるGPSデータの「パン屑の跡」の一部分を示している。
図3図1のシステムの携帯型装置構成要素の様々な図を備えている。
図4図1のシステムのタグハウジング構成要素の様々な図を備えている。
【発明を実施するための形態】
【0026】
これより図1を参照するが、図1には、本発明の或る実施形態による携帯型装置1を含むゴルフデータ収集システムが示されている。装置は、プレーヤーのベルトへ取り付けられるのに適したハウジングに組み入れられている。これにより、タグを容易に読み出せるようになり、このことについては順を追って説明してゆく。
【0027】
図3(a)から図3(c)は、装置1にとって適したハウジングの様々な図を提供している。ハウジングは、主面12と裏面とを有する略矩形であり、裏面からはベルトクリップ14が延びている。ハウジングの側面にはボタン16が設けられており、これがユーザー用の単純で堅牢なインターフェースを提供している。この事例では、ハウジングの下面に、USBポートの形態をしているコンピュータインターフェース8がソケット付きで設けられている。ボタン16とは反対側の側面に、1つ又はそれ以上の追加のボタンが同様に提供されていてもよいであろう。ハウジングの上面には一対のデテント18、18'が形成されており、これらは発光ダイオード(LED)の様な可視標識を収容するなり、ブザーの様な可聴標識を収容するなりしていてもよく、この場合もやはり単純で堅牢なユーザーインターフェースを提供する。
【0028】
内装としては、装置1は捕捉されたGPS信号から装置の所在地を求めるためのGPS受信器6と、パッシブRFIDタグリーダ7と、装置の動作を制御するプロセッサ10と、電源9例えば再充電式バッテリと、コンピュータインターフェース8を支援する電子機器と、を備えている。電源9は、少なくとも6時間に亘って、即ち少なくともゴルフの1試合の継続時間に亘って、装置の電子機器にパワー供給するのに適していることが望ましく、適したバッテリには携帯電話用に使用されているものが含まれる。コンピュータインターフェース8がUSBポートを備えている場合、USBポートが、電源を再充電できるようにもするし、またコンピュータ3からプロセッサへの動作上の命令の転送や、装置1によって記録されたデータのコンピュータへの例えばウェブサイト4上のデータベースに記憶させるための転送も可能にする。コンピュータインターフェースの他の形態には、赤外線、誘導結合、及びRFワイヤレスが含まれ、これらの場合は更に装置用のハウジングを気密シール性のものにすることができる。何れの場合も、装置1から伝送される情報は、装置ひいては特定のプレーヤーに固有のアクセスコードを含むことができ、よって当該プレーヤーについての他の情報と容易に集計できる。
【0029】
この実施形態の変型では、装置1にはブルートゥース(登録商標)送受信器チップ(図示せず)も含まれており、その結果、例えば、ゴルフボールを打つことに関連付けられる他の有用なデータ、プレー環境(温度、風速、及び風向)やプレーヤーの体調(心拍数、発汗)に関する情報、を記録するため追加のセンサを装置へ結合できるようにもなるし、ことによってはコンピュータインターフェース8を提供できるようにもなる。
【0030】
他の変型では、装置は、ゴルフの試合前、試合中、又は試合後に装置1によって情報が書き込まれるか又はゴルフの試合前、試合中、又は試合後に装置1の使用に供されている別のコンピュータによって情報が書き込まれることになる取り外し可能なストレージカードを収容するためのメモリカードポートを含むことができる。
【0031】
当該実施形態では、装置のためのユーザーインターフェースは、最小限の制御入力及び表示出力、例えば、ボタン16の様なオン/オフ・スイッチ/ボタン、「試合終了」スイッチ/ボタン、及びLEDを備えている。LEDは、装置の状態、例えば、装置がオンに切り換えられたこと、GPSが適正に追跡していること、データの記録が行われていること、バッテリが正常であること、を指し示すのに使用することができる。
【0032】
装置は、クラブのセットと共に、例えばクラブ2と共に動作するものであり、クラブのそれぞれは、クラブが装置1に極めて近接(好適には約2cm以内)に持って来られたとき装置1によって読み出すことのできる固有の識別コードを有するパッシブタグを携行している。パッシブタグの1つの例は、EMマイクロエレクトロニック−マリンSA社(EM)によって製造されているEM4102トランスポンダを備えており、これは図4のハウジング5内に封入することのできる2mm2未満の寸法を有するチップを備えている。リーダ7によって問い合わせが行われると、タグは特定のクラブと関連付けられている64ビットコードを返す。
【0033】
パッシブタグは、100KHzから150KHzの間、好適には125KHzで動作するものであり、つまりタグIDの信頼できる読み出しのためにはタグとリーダ7の間の離隔は約2cm以内であるということを意味する。この距離は、プレーヤーが装置の取り付けられているプレーヤー着用のベルトの上からどんな防水性衣服を着用していようと、装置にその様な衣服を通してクラブのIDを読み出させるには十分である。また一方、この距離は小さいので、所与のゴルファーに関連付けられている装置1が、過って、当該ゴルファーの他のクラブ又はゴルフの試合に参加している他のゴルファー達のゴルフクラブを読み出すのを防ぐ。
【0034】
1つの実施形態では、タグは、ゴルフクラブのグリップの頂部へ装着されているプラスチックハウジング5内に封入されている。このことは、タグが例えばゴルフクラブの金属シャフトの作用を受けることもなければ、ゴルフクラブバッグから引き出されるときや恐らくは他のクラブのシャフト又は身体の胴体に擦れたりしたときに損傷を被ることもなく、またゴルファーがクラブを握るのにも影響を与えない、ということを意味する。他方で、タグハウジング5は、クラブの頂部に位置しているため、プレーヤーの腰に着用されている装置1へ容易に結合され、ゴルファーが打撃直前(又は打撃後)にボールをアドレスする時点でクラブを読み出すように容易に結合されるので、ゴルフの試合のプレーに殆ど干渉しない。
【0035】
そういうものとして、ハウジング5及び装置1は、プレーヤーがまさにショットを放とうとしているときにタグを簡単に読み出せるようにしており、従って、所与のショットの開始と一般には先のショットの終わりの両方の時点でのボールの所在地が指し示されることになる。
【0036】
1つの実施形態、図4(a)及び図4(b)では、タグハウジング5は下向きに垂れる円錐状のスパイク42を有する略円筒状のキャップ40を備えており、キャップ40とスパイク42の間には細いくびれ44が形成されている。スパイクは、典型的にはゴルフクラブの柄のグリップに形成されていて通常はティ又はボールマーカーを収容するのに使用される孔の中へ差し込まれる。図示の実施形態の変型では、タグハウジングは、グリップの頂部の凸形状との密接な嵌り合いを確保するように凹状の下面を有することもできるであろうし、グリップの中へねじ込むことによって固着されることになるねじ式(ことによってはセルフタッピング式)スパイクを有することもできるであろう。
【0037】
こうして、1つの形態では、本発明は、装置1と、クラブのセット内のそれぞれのクラブに1つずつ14個程度のハウジングのセットと、更に装置との通信を有効にするようにコンピュータ3上で動くコンピュータソフトウェアと、を備えている。タグIDにクラブ識別も含ませようとする場合には、それぞれのハウジング5に、キャップ40の周囲を取り囲むように印刷された表示を持たせておくのが望ましい。こうすれば、クラブのセットをタグのセットにマッピングするタスクがより簡単になるであろう。
【0038】
装置1は、2つの主動作モードを有している。装置が、初めて、タグの付けられていないクラブのセットと共に使用される場合の第1のモードでは、クラブは固有に識別される。装置は、コンピュータ3へ、コンピュータインターフェース8を介して接続され、コンピュータ上で動いているソフトウェアが、例えばパター、5番アイアン、ドライバー、というクラブの種類をコンピュータ上へローディングさせる。タグハウジングがそれぞれのクラブグリップの中へ挿入される。ソフトウェアによって生成された命令によって促されて、タグの付けられたクラブが、次に、順に装置に極めて近接に持って来られると、それぞれのタグの固有識別コードがクラブ毎に読み出され、参照用に記憶される。タグコードの読み出しが成功したとの確証が例えば装置からの可聴音として受信されると、プレーヤーは、タグが読み出されたばかりのクラブの種類を、適宜に、入力、選択、又は確証するよう促される。この様にして、それぞれのタグ中の固有コードは今やタグが取り付けられているクラブに対し相互参照されているので、後刻、タグを読み出すことによって、特定のクラブを固有に識別することができる。
【0039】
何れの場合も、クラブの種類をタグIDへ関係付けているデータは、ユーザーの個人用コンピュータ上、中央のコンピュータ上、装置に分離式又はプロセッサ10内蔵式の何れかで組み入れられている不揮発性メモリ内、又は装置内に保持されている取り外し可能なストレージ内、の何れかに記憶させることができる、ということが理解されるであろう。
【0040】
使用中のクラブのセットが装置によってタグ付けされたら、装置はこれらのコードを認識することができ、ゴルフの試合から集められたデータセット(選択されたクラブ、緯度/経度、高度、時刻、など)が、コンピュータ3上か又は中央ウェブサイト4上かの何れかのデータベースへ、使用中の装置と関連付けられている特定のアクセスコードを使用してアップロードされることになる。
【0041】
第2の動作モードでは、プレーヤーがゴルフの試合を開始し、且つ彼らが1番目の指定されたティ(特定のホールのための打席)に接近する前に、装置1はスイッチをオンにされる。装置6のGPS受信器6が、装置(ひいてはプレーヤー)のその緯度と経度の座標で報告される信頼できる所在地を得るのに必要とされる数のGPSシステム衛星の追跡を開始する。最大で5分もあれば、GPS受信器による正しい追跡が確立され、そしてタイムスタンプの押された信頼できる緯度経度座標及び高度が利用可能であるとの、装置からの確証信号が得られるであろう。
【0042】
GPS追跡が確立されたら、ショットの放たれる直前か又は直後の何れかに、但し好適にはプレーヤーがボールをアドレスする際に、プレーヤーが第1の打球(ショット)に使用されている選択されたクラブ及びそのタグハウジングを装置1に極めて近接させてゆくと、それにより、装置のタグリーダ7がタグの問い合わせを行いその固有IDコードを読み出せるようになる。可聴音がクラブ識別成功を確証させる。
【0043】
装置は、次いで、選択されたクラブの識別番号を、GPS受信器からの緯度、経度、タグ時期情報(tc)と共に記憶する。他に高度、温度、湿度、などを含め利用できる情報があれば、それらも記憶される。GPS受信器による正しい追跡が存続する限り、GPS受信器がその出力を更新してゆくと、装置はデータセット(緯度/経度/時刻など)を周期的に、例えば秒刻みで、記憶し続ける。
【0044】
プレーヤーがゴルフの試合を進めてゆくと、プレーヤーの希望に依って異なったクラブが選択されることもあろう。それぞれの異なったクラブが選択され、正しい識別が確立された際、装置は選択されたクラブの識別コードをGPSデータセット(緯度/経度/時刻など)と相関付ける。
【0045】
装置内のGPSデータセットが更新されてゆくと、装置/ゴルファーの位置の発生順ログが記録されることになる。クラブ識別子のタグ付け時期をこのログと相関付けることにより、後処理アルゴリズム(好適には試合完了後に実行される)が、プレーヤーの位置を、タグ付け時期(tc)直前の(単数又は複数の)位置及びタグ付け時期直後の(単数又は複数の)位置から、GPS記録内の点間位置を補間する段階を経て求めることができる。これにより、今度は、1つのショットの始まりであり且つティオフ時は例外として先のショットの終わりでもある、ボールの静止位置が指し示される。
【0046】
プレーヤーがプレー区域を動きまわると、装置の所在地が記録されるので、プレーヤーの動きについて図2の「パン屑の跡」が確立される。見て分かる様に、任意の所与の瞬間所在地測定について、受信器6は、所与の精密度例えば3m2でゴルファーの所在地を提供する。このことは、ゴルファーが1つの位置に立っているときでさえ、例えばタグ時期tc又はその周辺でボールをアドレスしているときでさえ、彼らの位置は精細解像度で見れば或る程度は不規則に変化していることが認められるということを意味する。しかしながら、各々のタグ時期を含め測定された一連なりの所在地を適切に補間することで、瞬間測定単独による場合よりも高度な解像度でボール静止所在地を求めることができる。従って、本発明を実装することは、必ずしも必須というわけではないにせよ、クラブのタグ付けという1つの所与時期よりも多くの時期についてゴルファーの所在地の記録を記憶するには有用であることがうかがえる。
【0047】
データセットを記録する段階は、プレーヤーが該当するスイッチ/ボタンを押すことによって「試合終了」を装置へ合図するまで継続する。この時点で、第1の選択クラブが識別された時期から記録されたデータは全て装置に記憶されている。
【0048】
ゴルフの試合が完了した後、試合の継続時間に亘って記録されたデータは、装置をコンピュータ3へ接続し適切なアップロードソフトウェアを使用することによって、ウェブサイト4上のデータベースへ、装置/プレーヤーと関連付けられているコードを使用してアップロードされることになる。
【0049】
加えて、試合が完了しデータがデータベースへアップロードされた後、「パン屑の跡」対時期を分析すると、装置/プレーヤーが試合全般を通して一部の期間不動であったことが示されることであろうが、これらの期間はゴルフボールを打つまでの下準備を連想させ、ボールを打った直後のことも間々ある。
【0050】
従って、これらの方法の幾つか又は全てを使用すれば、打球が何時起こったかをはっきりさせることができる。タグ付け時期(tc)はボールの打たれた場所及び時期と密接に対応すると分かっているので、GPSデータ(「パン屑の跡」)は、打球が起こったときの装置/プレーヤーひいてはゴルフボールの位置を示すことができる。
【0051】
以上の実施形態の変型では、上述のセンサに加えて又は上述のセンサに代えて、装置は、音響センサ、振動センサ、加速度計、又はジャイロスコープ(図示せず)を含んでいてもよいし、又はブルートゥースを介してそれらと結合されていてもよい。これにより、記録して後でウェブサイト上のデータベースへアップロードしたりショット毎のボール所在地をより綿密に求めたりするためGPSデータセットと組み合わされる追加のデータ(音、振動、加速度、又は方向)を提供することができる。
【0052】
装置1に含まれている加速度計からの追加の相関信号は、ゴルフボールの打たれたことと関連付けられる署名を与えることができよう。
【0053】
打球のより精度の高いタイムスタンプ押しは、ボールが打たれた瞬間のゴルフクラブとボールとの衝突から生じたクラブの柄の振動を検知することによって達成できよう。
【0054】
新データ及び/又はそれまでにアップロードされているデータの後処理は、プレーヤーのパフォーマンスに対する有用な戦略を識別/見直しできるようにし、またパフォーマンスの傾向を満足のいくもの又はプレーヤーでないものに対比して確立させることができる。
【0055】
以上の実施形態では、装置は、ゴルフの試合全般を通してプレーヤーの所在地を追跡する座標の完全なセットを記憶するものとして説明されており、このことは、例えば、練習プログラムが後でゴルファーに彼らが試合中に費やしたエネルギーの量を指し示すという面では有用であろう。とはいえ、ショットが放たれる直前及び直後に集められたGPS(及びことによれば他の)データを使用するだけでも、ボールのそれが打たれたときの所在地を求めるには十分であることがうかがえよう。その場合、所在地が求められたら、ソース情報が削除されるか又はことによれば装置内で次のショットのデータで上書きされるようにしてもよく、そうすれば装置1についての総メモリ要件を軽減できる。
【0056】
実施形態は専用の携帯型装置1に関して説明されているが、本発明は、適切なRFIDリーダへ結合されているか又はそれを組み入れている汎用GPS使用可能携帯電話、PDA、又はコンピューティングデバイスと一体に実装することもできることがうかがえよう。
【0057】
実際に、一部の携帯電話、例えばNokia6310は今や何らかの形態のRFIDタグを読み出させるNFC(ニア・フィールド・コミュニケーション)を含んでいる。これらのタグは、典型的には、上述のタグより更に高価であり、よって必ずしも望ましいというわけではない。
【0058】
上述のパッシブタグは何らかの電子回路機構を関与させており、説明されている様なタグリーダに極めて近接したときに容易に読み出され、よってゴルフ試合の進行に殆ど干渉することのないように配設されているが、他の形態のパッシブタグを使用することもできよう。例えば、バーコードリーダを含んでいる適切にプログラムされた携帯型装置を使用すれば、適当なバーコードを一般にはクラブの頂部付近に設置させたゴルフクラブを、本発明の一部の特定の実装で使用することができよう。代わりに、適した画像処理ソフトウェアを装備したカメラ使用可能装置を採用して、クラブタグを視覚的に識別することもできるであろうし、その様な技術は今や一部のスマートフォンでは利用可能である。
【0059】
普通のプレーでは、或るホールが完了すると、プレーヤーはボールを(ホールから)持ち上げ、ボールを次のティ地点へ運ぶので、当該ショットの開始地点は、先のショットの終了地点と一致しないことが理解されるであろう。同様に、ボールが紛失又はドロップされた場合、次のショットの開始地点は、先のショットの終了地点とはならない。従って、試合中のボールの軌道においては非継続セグメントを記録するのが望ましいこともあろう。その様な遷移を取り扱ったり求めたりするための方法は、本発明の範囲内で数多くある。明示的な方法では、プレーヤーは、例えば、(マウスのダブルクリックの場合の様に)クラブを素早く連続して2重にタグ付けするなり、ことによれば装置1のスイッチ/ボタンをダブルクリックするなりして、ホールの終了を指し示すことが必要であり、そうすればクラブが次にタグ付けされたとき、これが次のホールの開始時であると見なされることであろう。ホールが打ち切られたことを指し示すのに、類似のインターフェースが使用されてもよいであろう。暗示的な方法では、或るプレーヤーについての追跡された所在地をコースマップ情報と組み合わせることができ、そうすれば、例えばプレーヤーがグリーン上でパターをタグ付けし続いてティグラウンド上でクラブをタグ付けしたとき、彼らは直近にタグ付けされたショットで直近のホールを終え次のホールを開始したものと見なされる。ファウルショットについては本発明の範囲から逸脱することなく類似の手法を取ることができるであろう。
【0060】
装置1には、上述のモードに加え、追加のモードが提供されていてもよい。例えば、装置インターフェースとの適切な対話を通して選択された1つの練習モードでは、プレーヤーは最初に練習場所で、例えば打ちっぱなし練習場の打席で、クラブからタグを読み出す。次いで、プレーヤーがクラブでボールを幾つも打った後に、プレーヤーは、それぞれのボールの回収時、装置1をそれぞれのボールの所在地で作動させる。この作動は、装置のスイッチ/ボタンをクリックするというやり方か、又はことによりクラブを使用してボールがすくい上げられるそれぞれの位置で当該クラブからタグを読み出すというやり方か、どちらかによるであろう。何れの場合も、装置は、次に、それぞれの作動地点で装置(ひいては暗示的にボール)の所在地を求める。次いで、それぞれのボールの最初に打たれた地点と作動(着地)地点の間の差を分析することによって、所与のクラブを用いた場合のプレーヤーのパフォーマンスを、例えば距離や一貫性及び正確性について見直すことができる。この練習モードは、プレーヤーが最初の地点を指し示し、その地点から一連の打撃/ショットが繰り出され、次にそれらの打撃/ショットからボールの静止している場所を位置指定することが係わる、異なったスポーツ競技に採用できることがうかがえよう。その様なスポーツ競技には、限定するわけではないが、野球、クリケット、サッカー/ハーリングでのフリー打、ラグビーでのペナルティ打、など、が含まれる。
【0061】
以上に説明されている実施形態の他の変型では、装置が、試合中又はクラブタグ付け後にゴルファーへ、例えば、所与の種別のクラブが選択された旨を確証する可聴メッセージ、ホールが完了したと見なされた旨を確証する可聴メッセージ、又は新しいホールが始まる旨を確証する可聴メッセージを提供するのが有用であろう。これらのメッセージは、所与のゴルファーについて、例えば、競技を外れている場合又は競技の規則に適合している場合、ゴルファーに所与のクラブを使用する場合の助言を提供したり、また更には、例えばラフからドライバーといった様に所与の場所では所与のクラブを使用することを控えさせたりするように、カスタマイズすることもできよう。その様な可聴メッセージは、携帯電話のハンズフリー動作に普通に採用されているブルートゥース・イヤピースを使用してプレーヤーへ中継されることであろう。
【符号の説明】
【0062】
1 携帯型装置
2 クラブ
3 コンピュータ
4 ウェブサイト
5 タグハウジング
6 GPS受信器
7 パッシブRFIDタグリーダ
8 コンピュータインターフェース
9 電源
10 プロセッサ
12 主面
14 ベルトクリップ
16 ボタン
18、18' デテント
40 キャップ
42 スパイク
44 くびれ
図1
図2
図3
図4