【文献】
南 広一,分散デザイン作業支援のための空間管理手法,ヒューマンインタフェース学会誌 Vol.4 No.3,日本,ヒューマンインタフェース学会,2002年 8月 9日,Vol.4 No.3, 2002,P.159-165,ISSN 1344-7262
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
画像中に表示されたそれぞれ少なくとも一つの目標オブジェクトを含む複数のオブジェクト組を取得することと、ここで、任意の複数のオブジェクト組中の目標オブジェクトに同一のリソースを配置することができ、
前記複数のオブジェクト組に異なる標記値を設定することと、ここで、各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトは同一の標記値を有し、
各前記オブジェクト組の標記値に基づいて、各前記オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトのピクセルにそれぞれピクセル補正を行うことと、を含み、
異なる標記値を有する前記目標オブジェクトのピクセルが異なる表示属性を有するように補正されることを特徴とするオブジェクトを区別する方法。
各前記オブジェクト組の標記値に基づいて、前記各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトのピクセルにそれぞれピクセル補正を行うことが、異なる標記値を有する前記目標オブジェクトのピクセルを異なる色に補正することを含み、ここで、異なる標記値を有する前記目標オブジェクトのピクセルを異なる色に補正することが、
前記目標オブジェクトのピクセルに対応する前記標準標記値を取得することと、
前記目標オブジェクトのピクセルに対応する前記標準標記値に基づいて、前記目標オブジェクト中の各ピクセル色を構成する複数の原色の表示強度を調整して、前記目標オブジェクト中の各ピクセルの色を補正することと、を含み、
同一の標記値を有する前記目標オブジェクトのピクセルが対応する色に補正されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
各前記オブジェクト組の標記値に基づいて、前記各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトのピクセルにそれぞれピクセル補正を行った後、前記目標オブジェクトのピクセルにトーンマッピング処理を行うことを更に含み、ここで、前記目標オブジェクトのピクセルにトーンマッピング処理を行うことが、
前記目標オブジェクトのピクセルに正規化処理を行って、前記目標オブジェクトのコントラスト及び/又は輝度を調整することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
画像中に表示されたそれぞれ少なくとも一つの目標オブジェクトを含む複数のオブジェクト組を取得する第1の取得手段と、ここで、任意の複数のオブジェクト組中の目標オブジェクトに同一のリソースを配置することができ、
前記複数のオブジェクト組に異なる標記値を設定する設定手段と、ここで、各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトは同一の標記値を有し、
各前記オブジェクト組の標記値に基づいて、各前記オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトのピクセルにそれぞれピクセル補正を行う補正手段と、を含み、
異なる標記値を有する目標オブジェクトのピクセルが異なる表示属性を有するように補正されることを特徴とするオブジェクトを区別する装置。
前記目標オブジェクトを第1のレンダリング目標テクスチャまでレンダリングする第1のレンダリング手段と、ここで、前記第1のレンダリング目標テクスチャは複数のチャンネルを有し、
前記目標オブジェクトのピクセルの標記値に正規化処理を行って、標準標記値を得る第1の正規化手段と、
前記正規化処理して得た前記標準標記値を第2のレンダリング目標テクスチャに入力する入力手段と、をさらに含み、ここで、前記第2のレンダリング目標テクスチャは複数のチャンネルを有し、且つ標記値の異なる前記目標オブジェクトはチャンネル値の異なる前記第2のレンダリング目標テクスチャの複数のチャンネルに入力されることを特徴とする請求項11に記載の装置。
前記目標オブジェクトのピクセルに、モーションブラー処理、被写界深度処理、ハイライト処理の中のいずれかの一つ又は複数を含むレンダリング処理を行う第2のレンダリング手段をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の装置。
目標ピクセルの周囲の所定の範囲内のピクセルを加重平均して新しいピクセルを得て、前記目標ピクセルを新しいピクセルに調整することを含む前記モーションブラー処理に用いられる第1の処理手段と、ここで、目標ピクセルは前記目標オブジェクトの運動方向でのピクセルであって、
前記目標オブジェクトのピクセルにフルスクリーンブラー処理を行って、前記フルスクリーンブラー処理の結果を得て、前記フルスクリーンブラー処理の結果と前記目標オブジェクトのピクセルとを混合することを含む前記被写界深度処理に用いられる第2の処理手段と、
前記目標オブジェクトのハイライト部分をステッカーに出力し、前記ハイライト部分のピクセルにブラー処理を行って、前記ブラー処理の結果をAlphaによって混合して前記目標オブジェクトのピクセルに出力することを含む前記ハイライト処理に用いられる第3の処理手段と、をさらに含むことを特徴とする請求項17に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
当業者が本発明の技術案を一層簡単に理解するように、以下、本発明の実施例中の図面を結合して、本発明の実施例の技術案を明確且つ完全に説明するが、ここで説明する実施例は本発明の一部の実施例であって、全ての実施例ではないことは言うまでもない。本発明の実施例に基づいて、当業者が創造性のある行為を必要とせずに得られる他の実施例はすべて本発明の保護範囲に含まれる。
【0012】
尚、本発明の明細書及び特許請求の範囲と図面に用いられた「第1」、「第2」等の用語は類似する対象を区別するためのもので、特定の順又は前後順を限定するものではない。ここで説明する本発明の実施例を図面に示す又は説明した順との異なる順でも実現できるように、このように使用される数値は適切な状況において交換可能である。そして、「含む」、「有する」及びそれらの変形用語は、非排他的に含むことをカバーするもので、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は明確に例示したステップ又はユニットに限定されず、明確に例示していない又はこれらのプロセス、方法、製品又は機器固有の他のステップ又はユニットを含むことを表す。
【0013】
以下、本願の実施例に出現する専門用語を解釈する。
【0014】
後処理:後処理とは、コンピューターグラフィックスパイプライン中の一環で、3Dシーンをレンダリングして出力した画像に処理を行うプロセスで、後処理とも呼ばれる。
【0015】
パイプライン:用語パイプラインは一つのプロセスを記述するもので、二つ又は複数の特別な段階又はステップに係わる可能性がある。
【0016】
レンダリング目標テクスチャ:三次元のコンピューター図形分野において、レンダリング目標テクスチャとは、図形処理ユニット(GPU)が、3Dシーンを中間記憶バッファ領域へレンダリングすることを許可する技術である。
【0017】
カラーキャスト:カラーキャストとは、1種又は複種類の色の弱さ又は強さによって表示される色彩が実の色彩と偏差があることを指す。液晶ディスプレイ又はカメラ、印刷機等の機器を使用する時、カラーキャストがよく見られる。
【0018】
チャンネル:デジタル画像に異なるタイプの情報を記憶するグレースケール画像である。一つの画像は最大で数十個のチャンネルを有することができ、常用のRGBとLab画像は三つのチャンネルがあると黙認し、CMYK画像は四つのチャンネルがあると黙認する。
【0019】
Alphaチャンネル:Alphaチャンネルは8ビットのグレースケールチャンネルで、該チャンネルは256階調で画像中の透明度情報を記録して、透明、非透明、半透明領域を定義し、ここで、黒は透明を、白は非透明を、灰は半透明を示す。
【0020】
ハイライト:ビデオゲーム、アニメーションの実演、ハイダイナミックライトレンダリングに用いられるコンピューターの図形効果で、実のカメラによる物体の撮像を模造する。該効果によると、輝度の高い物体の周囲に縞又は羽状の光を発生させて画像の細部がぼやけてしまう。
実施例1
本発明の実施例によると、推薦データを取得する方法の実施例を提供し、尚、図面中のフローチャートに示すステップを1セットのコンピューターが命令を実行するコンピューターシステムで実行することができ、また、フローチャートに論理順を示しているが、場合によっては、それと異なる順で図示又は説明したステップを実行することもできる。
【0021】
本願の実施例1で提供する方法実施例を移動端末、コンピュータ端末又は類似する演算装置で実行することができる。コンピュータ端末で実行される場合を例とし、
図1は本願の実施例に係わるオブジェクトを区別するコンピュータ端末のハードウェア構造を示すブロック図である。
図1に示すように、コンピュータ端末10は、一つ又は複数の(図に一つのみを示す)プロセッサ102(プロセッサ102は、マイクロプロセッサMCU又はプログラム可能な論理コンポーネントFPGA等の処理装置を含むことができるが、これに限定されることはない)と、データを記憶するメモリ104と、通信機能用の伝送装置106と、を含む。
図1に示す構造は例示的なもので、上記電子装置の構造を限定するものではないことを当業者は理解できる。例えば、コンピュータ端末10は、
図1に示すものより多い又は少ない部品を含むことができ、又は
図1に示す配置と異なる配置であることもできる。
【0022】
メモリ104は、アプリケーションソフトウェアのソフトウェアプログラム及び手段を記憶することができ、例えば本発明の実施例中のオブジェクトを区別する方法に対応するプログラム命令/手段を記憶し、プロセッサ102はメモリ104に記憶されたソフトウェアプログラム及び手段を実行することで、各種の機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、すなわち、上述したオブジェクトを区別する方法を実現する。メモリ104は高速ランダムアクセスメモリを含むことができ、さらに例えば一つ又は複数の磁気記憶装置、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ又は他の不揮発性固体メモリを含むこともできる。一部の実例において、メモリ104はさらにプロセッサ102に対して遠隔に設置されたメモリを含むことができ、これらの遠隔メモリはネットワークを介してコンピュータ端末10に接続されることができる。上記ネットワークの実例はインターネット、イントラネット、ローカル・エリア・ネットワーク、移動通信ネットワーク及びその組み合せを含むが、これらの限定されることはない。
【0023】
伝送装置106は、ネットワークを介してデータを受信又は送信する。上述したネットワークの具体的な実例は、コンピュータ端末10の通信事業者が提供する無線ネットワークを含むことができる。一実例において、伝送装置106は一つのネットワークアダプタ(Network Interface Controller、NIC)を含み、基地局を介して他のネットワーク機器に接続されてインターネットと通信を行う。一実例において、伝送装置106は無線周波数(Radio Frequency、RF)手段であることができ、無線方式でインターネットと通信を行う。
【0024】
本発明の実施例によると、オブジェクトを区別する方法を提供し、
図2に示すように、該方法はステップS202〜ステップS206を含む。
【0025】
ステップS202において、画像中に表示された複数のオブジェクト組を取得し、ここで、各オブジェクト組は少なくとも一つの目標オブジェクトを含み、任意の複数のオブジェクト組中の目標オブジェクトに同一のリソースを配置することができる。
【0026】
選択可能な実施例において、射撃類ゲームを例にすると、よく見られる射撃ゲームにおいて、ユーザはチームを選択して、自分のチームメイトと敵を確定しなければならなく、例えば、カウンターストライクゲームにおいて、ユーザはテロリスト又はカウンターストライクを選択してゲームを行うことができる。クロスファイアゲームにおいて、ユーザは隠れ者又は防衛者を選択してゲームを行うことができる。同一のゲームにおいて、同一の身分を選択したユーザは同一のオブジェクト組に属するオブジェクトで、ここで、一つのオブジェクト組は少なくとも一つのオブジェクトを含む。
【0027】
尚、本願の上記実施例は異なるオブジェクト組中のオブジェクトに同一のリソースを配置することを許可する。
【0028】
選択可能な実施例において、クロスファイア中の隠れ者と防衛者を例にすると、既存技術において、隠れ者と防衛者は同じセットの服装を使用できず、これは既存技術において、ユーザがクロスファイアを使用する場合、隠れ者と防衛者の異なる服装によって、ゲーム中の他のオブジェクトが自分のチームメイトであるか自分の敵であるかを判断からであって、本願においては、ゲーム中の異なるチームは同じセットの服装を使用することができ、且つユーザのチームメイトと敵との識別に影響を与えることがない。
【0029】
ステップS204において、複数のオブジェクト組に異なる標記値を設定し、ここで、各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトは同一の標記値を有する。
【0030】
選択可能な実施例において、依然として目標オブジェクトがクロスファイア中の隠れ者又は防衛者である場合を例にすると、隠れ者と防衛者のオブジェクトを取得する場合、ゲーム中のキャラクターがチームの性質に応じて標記をつける。一実例において、三つのオブジェクト組を含み、三つのオブジェクト組はそれぞれ友人方、敵方、ユーザ自分であって、例えば、上記例において、友人方を1と標記し、敵方のキャラクターを2と標記し、同時に、ユーザ自分を0に標記することができる。
【0031】
ステップS206において、各オブジェクト組の標記値に基づいて、各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトのピクセルにそれぞれピクセル補正を行い、ここで、異なる標記値を有する目標オブジェクトのピクセルは異なる表示属性を有するように補正される。
【0032】
尚、上記任意のオブジェクト組は少なくとも一つの目標オブジェクトを含み、且つ異なるオブジェクト組は異なる標記値を有するが、同一のオブジェクト組中のオブジェクトは同一の標記値を有する。上記方法を適用すると、複数の目標オブジェクトの配置リソースが同じである場合、複数の目標オブジェクトを区別できる技術目的を実現できる。
【0033】
尚、上記実施例で提供する方法で区別するオブジェクト組は二つのオブジェクト組であることができれば、複数のオブジェクト組であることもできるが、オブジェクト組の数はこれに限定されず、任意の数のオブジェクト組を上記ステップで提供する方法で区別することができる。
【0034】
尚、目標オブジェクトのピクセルにピクセル補正を行うプロセスは、画像処理中の後処理段階のスーパー後処理で行われ、後処理でピクセルを補正して、レンダリング効率を大幅に向上させ、
図3(a)は既存技術に係わるスーパー後処理の処理時間ヒストグラムで、
図3(b)は本願の実施例に係わるスーパー後処理の処理時間ヒストグラムである。本願は、スーパー後処理段階に、目標オブジェクトのピクセルにピクセル補正を行うステップを追加し、
図3(a)と
図3(b)に示すように、本願において目標オブジェクトのピクセルにピクセル補正を行った後のレンダリング時間は既存技術中のレンダリング時間に比べすこし高められているが、明確ではなく、Erg311(当該フレームの画像が311個のオブジェクトを含むことを示す)を例にすると、レンダリング時間は148.0usで、既存技術において、Erg312(当該フレームの画像が312個のオブジェクトを含むことを示す)のレンダリング時間は155.0usで、既存技術のレンダリング時間に比べ、4.7%しか増加されてないので、本願で提供する方案によると、オブジェクトを区別する以外、元のレンダリング効率を保持できる。
【0035】
図4(a)は既存技術に係わる後処理段階の処理を示すフローチャートで、
図4(b)は本願の実施例に係わる選択可能なオブジェクトを区別できる後処理段階の処理を示すフローチャートである。
図4(a)と
図4(b)を結合すると、本願はスーパー後処理段階にピクセル補正ステップを追加していることが分かる。
【0036】
本発明の実施例の上記ステップにおいて、画像中に表示された複数のオブジェクト組を取得し、ここで、各オブジェクト組は少なくとも一つの目標オブジェクトを含み、任意の複数のオブジェクト組中の目標オブジェクトに同一のリソースを配置することができ、また、複数のオブジェクト組に異なる標記値を設定し、ここで、各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトは同一の標記値を有し、各オブジェクト組の標記値に基づいて、各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトのピクセルにそれぞれピクセル補正を行うことで、複数の異なるオブジェクト組が同一のリソースを使用する場合も依然としてオブジェクトを区別できる技術目的を実現し、リソースの再利用率を向上させる技術効果を実現し、さらに既存技術において画像中の異なる目標オブジェクトを区別するため異なる目標オブジェクトに異なるリソースを配置しなければならないことでリソースの再利用率が低い問題を解決できる。
【0037】
本願で提供する選択可能な実施例において、ステップS204において、複数のオブジェクト組に異なる標記値を設定することは、ステップS2041〜ステップS2045を含む。
【0038】
ステップS2041において、複数のオブジェクト組と複数の異なる標記値とのマッピング関係を確立する。
【0039】
尚、各オブジェクト組に対応する標記値は任意の数値範囲に限定されず、複数のオブジェクト組の標記値が異なる目的を保証できればよい。
【0040】
選択可能な実施例において、依然として目標オブジェクトがクロスファイア中の隠れ者又は防衛者であることを例にすると、一例において、ユーザ自分、ユーザのチームメイト、ユーザの敵との三つのオブジェクト組があるので、上記三つのオブジェクト組に対応して、オブジェクト組と標記値とのマッピング関係を確立し、該マッピング関係は異なるオブジェクト組を区別することのみに用いられるので、具体的な標記値は限定せず、異なるオブジェクト組に対応する標記値が異なるように保証すればよい。例えば、ユーザ自分、ユーザのチームメイト、ユーザの敵に対応する標記値がそれぞれ0、1、2であることができる。
【0041】
複数のオブジェクト組と標記値とのマッピング関係を確立した後、オブジェクト組中の各オブジェクトがすべて区別できるように、オブジェクト組に含まれた各オブジェクトを標記しなければならない。
【0042】
ステップS2043において、マッピング関係に基づいて、複数のオブジェクト組中の各オブジェクトに対応する標記値を設定し、ここで、各オブジェクトの標記値は各オブジェクトが属されるオブジェクト組に対応する標記値に設定される。
【0043】
ステップS2045において、各オブジェクトの標記値で、各オブジェクトに含まれた複数のピクセルを標記する。
【0044】
選択可能な実施例において、依然として目標オブジェクトがクロスファイア中の隠れ者又は防衛者である場合を例にすると、各オブジェクト組に含まれた各目標オブジェクトがすべて標記値を有する場合、目標オブジェクトに標記値を設定する目的が異なるオブジェクト組の目標オブジェクトを区別することにあって、且つ本願における区別方法は目標オブジェクトのピクセルにピクセル補正を行うことであるので、目標オブジェクトにピクセル補正を行う時に異なるオブジェクトを区別できるように、各目標オブジェクトに含まれる各ピクセルはすべて目標オブジェクトと同一な標記値を有しなければならない。
【0045】
本願で提供する選択可能な実施例において、ステップS204において、複数のオブジェクト組に異なる標記値を設定した後、方法はステップS2047〜ステップS2051を更に含む。
【0046】
ステップS2047において、目標オブジェクトを第1のレンダリング目標テクスチャまでレンダリングし、ここで、レンダリング目標テクスチャは複数のチャンネルを有する。
【0047】
選択可能な実施例において、依然として目標オブジェクトがクロスファイア中の隠れ者又は防衛者である場合を例にすると、目標オブジェクトであるキャラクター本体を第1のレンダリング目標テクスチャRT
0中のマルチチャンネルまでレンダリングする。
【0048】
尚、上記第1のレンダリング目標テクスチャはRBGの三つのチャンネルを含むことができ、CMYKの四つのチャンネルを含むこともできるが、これに限定されることはない。
【0049】
ステップS2049において、目標オブジェクトのピクセルの標記値に正規化処理を行って、標準標記値を得る。
【0050】
尚、標記値を正規化処理した後、得られた標記値が元の標記値と異なっているが、正規化処理した後、各標準標記値間で依然として区別を保持するので、オブジェクトを区別できる効果を実現できる。
【0051】
選択可能な実施例において、依然として目標オブジェクトがクロスファイア中の隠れ者又は防衛者である場合を例にすると、ユーザ自分、ユーザのチームメイト、ユーザの敵に対応する標記値がそれぞれ0、1、2である場合、正規化処理を行った後の標準標記値はそれぞれ0、0.5、1であることができる。
【0052】
ステップS2051において、正規化処理して得た標準標記値を第2のレンダリング目標テクスチャに入力し、ここで、第2のレンダリング目標テクスチャは複数のチャンネルを有し、且つ異なる標準標記値はチャンネル値が異なる第2のレンダリング目標テクスチャの複数のチャンネルに入力される。
【0053】
上記ステップにおいて、目標オブジェクトに対応する標準標記値を第2のレンダリング目標テクスチャRT
1のAlphaに入力し、ここで、第2のレンダリング目標テクスチャは複数のチャンネルを有し、一つの目標オブジェクトの標準標記値は一つのチャンネルのみを占める。
【0054】
尚、異なる標準標記値が入力されたチャンネルのチャンネル値は異なっていて、チャンネル値が大きいほど、表示される色は白色に近く、チャンネルが小さいほど、表示される色は灰色に近いので、第2のレンダリング目標テクスチャによって目標オブジェクトの属性を得ることができ、すなわち、目標オブジェクトがどのオブジェクト組に属するオブジェクトであるかを得ることができる。
【0055】
さらに、尚、第2のレンダリング目標テクスチャに含まれるチャンネルは目標オブジェクトの標準特徴値のみを有するので、第2のレンダリング目標テクスチャから出力されるのは一定の階調を有する目標オブジェクトの輪郭で、目標オブジェクト自体は含まない。
【0056】
本願で提供する選択可能な実施例において、ステップS206において、各オブジェクト組の標記値に基づいて、各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトのピクセルにそれぞれピクセル補正を行うことは、異なる標記値を有する目標オブジェクトのピクセルを異なる色に補正することを含み、ここで、異なる標記値を有する目標オブジェクトのピクセルを異なる色に補正することは、ステップS2061〜ステップS2063を含む。
【0057】
ステップS2061において、目標オブジェクトのピクセルに対応する標準標記値を取得する。
【0058】
ステップS2063において、目標オブジェクトのピクセルに対応する標準標記値に基づいて、目標オブジェクトにおいて各ピクセル色を構成する複数の原色の表示強度を調整して、目標オブジェクト中の各ピクセルの色を補正し、ここで、同一の標記値を有する目標オブジェクトのピクセルは対応する色に補正される。
【0059】
選択可能な実施例において、目標オブジェクトに含まれたピクセルの色がRGBの三つのチャンネルの色からなるので、RGBの三つのチャンネルの色の強度が変更される場合、目標オブジェクトのピクセルの表示色が変更されて、目標の表示色が変更され、例えば、目標オブジェクト中の一つのピクセルのRGB値が(58,110,165)であると、この時、当該ピクセルの表示色は青色であるが、当該ピクセルのRGBが(248,24,237)に補正されると、該ピクセルの表示色はバラ色に変更される。
【0060】
尚、同一の標記値を有する目標オブジェクトの色は異なっていて、同時に、一つの目標オブジェクト中の複数のピクセルの色も異なっているので、目標オブジェクトのピクセルにピクセル補正を行う時、目標オブジェクトのピクセルを同一のRGB値に補正するのではなく、同一の標準標記値を有するピクセルのRGB値を統一に調整し、且つ当該調整の強度は同じである。同一の標準標記値を有するピクセルが同一の調整強度で補正されるように、調整定数を導入する必要がある。
【0061】
本願で提供する選択可能な実施例において、ステップS206はステップS2063を含み、ステップS2063において、目標オブジェクトのピクセルに対応する標準標記値に基づいて、目標オブジェクト中の各ピクセル色を構成する複数の原色の表示強度を調整し、具体的に、
ステップS20631において、下式に従って目標オブジェクト中の各ピクセルの補正ピクセル色を計算し、
Color
dest = Color
scr * Color
trans、
ここで、Color
destは目標オブジェクトのピクセルの補正ピクセル色を表し、Color
scrは目標オブジェクトのピクセルの元のピクセル色を表し、Color
transは補正定数であって、ここで、補正定数は目標オブジェクト中の各ピクセル色を構成する複数の原色の表示強度の調整に用いられる。
【0062】
上記補正定数は補正色彩の補正幅を表し、尚、同一の標準標記値を有するピクセルは調整中に同一の補正定数を有し、異なる標記値を有するピクセルの補正定数は異なっていて、補正定数が異なることによって、異なるオブジェクト組のオブジェクトが異なる表示効果を現すことになる。
【0063】
さらに、尚、上記補正定数は単次元行列で、且つ行列中の各元素はすべて(0,1]間の値をとる。
【0064】
選択可能な実施例において、依然として上記目標オブジェクトに含まれたピクセルの色がRGBの三つのチャンネルの色からなる場合を例とすると、一つのピクセルの標準標記値を0.5とし、且つRGB値は(58,110,165)で、Color
trans = (1,0.6,0.6)である場合、該ピクセルのRGBチャンネルにおいて、Rチャンネルは元の値を保持し、GチャンネルとBチャンネルはそれぞれ標準標記値である0.5であって、Rチャンネルが赤色チャンネルを表すので、上記処理を行った後、該ピクセルの表示色は赤色に近い。
【0065】
上記方法はRGBの三つのチャンネルの状況での使用に限定されず、CMYKの四つのチャンネル又は他のマルチチャンネルの状況にも適用できる。
【0066】
尚、上記実施例で提供する方法によると、ピクセルにピクセル補正を行う時、各ピクセルの標準標記値を基準として、同一の標記値を有するピクセルに同一の補正定数を用いて補正を行い、且つ同一の標準標記値を有するピクセルによってオブジェクト組を構成するので、上記方案によると、異なるオブジェクト組のオブジェクトが異なるカラーキャストを現し、ユーザが異なるオブジェクト組を簡単に識別できる。
【0067】
さらに、尚、カラーキャストを必要としないオブジェクト組があると、当該オブジェクト組中のオブジェクトのピクセルを特別標記値として標記し、ピクセル補正を行う時、特別標記値があると無視して補正しないか、又はカラーキャストを必要としないオブジェクトのピクセルに(1、1、1)の補正定数を使用して補正することができる。例えば、上記クロスファイアのゲームにおいて、ユーザのチームメイトと敵に対応するピクセル補正を行った後、ユーザ自分はピクセル補正処理を行う必要がないので、上記方式でユーザ自分のピクセルに補正を行うことを防止することができる。
【0068】
本願で提供する選択可能な実施例において、ステップ206において、各オブジェクト組の標記値に基づいて、各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトのピクセルにそれぞれピクセル補正を行うことは、ステップS2261を含む。
【0069】
ステップS2261において、各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトの縁部のピクセルに発光処理を行い、ここで、異なる標記値を有する目標オブジェクトの縁部のピクセルは異なる発光色を有するように補正される。
【0070】
選択可能な実施例において、目標オブジェクトが二つである場合、その中の一つを選択して縁部の発光処理を行い、複数の異なる目標オブジェクトについては、異なる発光色によって区別することで、異なるオブジェクト組中の目標オブジェクトを区別することができる。
【0071】
本願で提供する選択可能な実施例において、ステップS206において、各オブジェクト組の標記値に基づいて、各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトのピクセルにそれぞれピクセル補正を行った後、上記方法は、目標オブジェクトのピクセルにトーンマッピング処理を行うことを更に含み、ここで、目標オブジェクトのピクセルにトーンマッピング処理を行うことはステップS208を含む。
【0072】
ステップS208において、目標オブジェクトのピクセルに正規化処理を行って、目標オブジェクトのコントラスト及び/又は輝度を調整する。
【0073】
ピクセル補正を行った後、画像全体が暗くなる表示効果があって、表示効果を一層向上させるため、ピクセル補正を行った後、さらに、画像にトーンマッピング処理を行って、画像を最適化して、最終的に出力するレンダリング目標テクスチャを得なければならない。
【0074】
選択可能な実施例において、画像にトーンマッピングを行う方法は、画像中の各ピクセルに正規化処理を行って、すなわち、色範囲が(0, ∞]であるピクセルを色範囲が[0, 1]である範囲にマッピングすることである。トーンマッピングを経て、画像のコントラストと輝度等の属性は一層最適化される。
【0075】
本願で提供する選択可能な実施例において、ステップ206において、各オブジェクト組の標記値に基づいて、各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトのピクセルにそれぞれピクセル補正を行う前、上記方法はさらにステップS2010を含む。
【0076】
ステップS2010において、目標オブジェクトのピクセルにレンダリング処理を行い、ここで、レンダリング処理はモーションブラー処理、被写界深度処理、ハイライト処理の中のいずれかの一つ又は複数を含む。
【0077】
本願で提供する選択可能な実施例において、ステップS2011において、目標オブジェクトのピクセルにレンダリング処理を行うことは以下を含む。
【0078】
ステップS2011のモーションブラー処理は、目標ピクセルの周囲の所定の範囲内のピクセルを加重平均して新しいピクセルを得て、目標ピクセルを新しいピクセルに調整することを含み、ここで、目標ピクセルは目標オブジェクトの運動方向でのピクセルである。
【0079】
モーションブラーは主に、シーン内の物体の高速移動又はカメラの移動によって発生するぼかし効果を模倣して、レンダリングされた画像を人間の目又はカメラが補足した画面に接近させる。具体的な方法は、目標オブジェクトの運動方向での複数のピクセルを取得し、目標ピクセル周囲のピクセルを加重平均して新しいピクセル値を得て、該新しいピクセル値を目標ピクセルのピクセルとすることである。
【0080】
尚、目標ピクセル周囲のピクセルが既に新しいピクセル値に変更された場合、該ピクセルの新しいピクセル値を計算する時、依然として周囲ピクセルの元のピクセル値で計算する。
【0081】
ステップS2023の被写界深度処理は、目標オブジェクトのピクセルにフルスクリーンブラー処理を行って、フルスクリーンブラー処理の結果を得て、フルスクリーンブラー処理の結果と目標オブジェクトのピクセルとを混合することを含む。
【0082】
上記ステップにおいて、フルスクリーンブラー処理とステップS2011中のブラー処理は同じであって、ただフルスクリーンブラー処理は表示領域全体の全てのピクセルに対してブラー処理を行う点で異なっている。
【0083】
ステップS2025のハイライト処理は、目標オブジェクトのハイライト部分をステッカーに出力し、ハイライト部分のピクセルにブラー処理を行って、ブラー処理の結果をAlphaによって混合して目標オブジェクトのピクセルに出力することを含む。
【0084】
尚、上述した各方法実施例について、簡単に説明するため、いずれも一連の動作の組み合せとして説明したが、本発明が上述した動作順に限定されないことは当業者は理解でき、これは本発明が一部のステップを他の順で実行するか又は同時に実行することも可能であるからである。そして、明細書に説明した実施例はいずれも好適な実施例で、係わる動作や手段が本発明に不可欠なものではない可能性もあることは当業者が理解できる。
【0085】
以上の実施形態の説明によって、当業者は上記実施例に係わる方法をソフトウェアに必要な汎用のハードウェアプラットフォームを結合した方式で実現できる一方、ハードウェアによって実現でき、多数の場合前方が最も好適な実施形態であることを理解できる。従って、本発明の技術案の実質又は既存技術に貢献のある部分をソフトウェア製品の形態で実現することができ、該コンピューターソフトウェア製品を記憶媒体(例えば、ROM/RAM、ディスク、CD)に記憶し、端末機器(携帯電話、コンピューター、サーバ又はネットワーク機器等であることができる)に本発明の各実施例で説明した方法を実行させる幾つかの命令を含むことができる。
実施例2
本発明の実施例によると、上記オブジェクトを区別する方法を実施する装置を提供し、
図5は本願の実施例に係わるオブジェクトを区別する装置の構造を示す図で、
図5に示すように、該装置は第1の取得手段50と、設定手段52と、補正手段54と、を含む。
【0086】
ここで、第1の取得手段50は画像中に表示された複数のオブジェクト組を取得し、ここで、各オブジェクト組は少なくとも一つの目標オブジェクトを含み、任意の複数のオブジェクト組中の目標オブジェクトに同一のリソースを配置することができる。設定手段52は前記複数のオブジェクト組に異なる標記値を設定し、ここで、各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトは同一の標記値を有する。補正手段54は各前記オブジェクト組の標記値に基づいて、前記各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトのピクセルにそれぞれピクセル補正を行う。ここで、異なる標記値を有する前記目標オブジェクトのピクセルは異なる表示属性を有するように補正される。
【0087】
尚、上記任意のオブジェクト組は少なくとも一つの目標オブジェクトを含み、且つ異なるオブジェクト組は異なる標記値を有するが、同一のオブジェクト組中のオブジェクトは同一の標記値を有する。上記方法を適用すると、複数の目標オブジェクトの配置リソースが同じである場合、複数の目標オブジェクトを区別する技術目的を実現できる。
【0088】
さらに、尚、上記実施例で提供する方法で区別するオブジェクト組は二つのオブジェクト組であることができるが、オブジェクト組の数はこれに限定されず、任意の数のオブジェクト組を上記ステップで提供する方法で区別することができる。
【0089】
尚、目標オブジェクトのピクセルにピクセル補正を行うプロセスは、画像処理中の後処理段階のスーパー後処理で行われ、後処理でピクセルを補正して、レンダリング効率を大幅に向上させる。本願はスーパー後処理段階に目標オブジェクトのピクセルにピクセル補正を行うステップを追加し、
図3(a)と
図3(b)に示すように、本願において目標オブジェクトのピクセルにピクセル補正を行った後のレンダリング時間は既存技術中のレンダリング時間に比べすこし高められているが、明確ではなく、Erg311(当該フレームの画像が311個のオブジェクトを含むことを示す)を例にすると、レンダリング時間は148.0usで、既存技術において、Erg312(当該フレームの画像が312個のオブジェクトを含むことを示す)のレンダリング時間は155.0usで、既存技術のレンダリング時間に比べ、4.7%しか増加されてないので、本願で提供する方案によると、オブジェクトを区別する以外、元のレンダリング効率を保持できる。
【0090】
図4(a)と
図4(b)を結合すると、本願はスーパー後処理段階にピクセル補正ステップを追加していることが分かる。
【0091】
本発明の実施例の上記ステップにおいて、画像中に表示された複数のオブジェクト組を取得し、ここで、各オブジェクト組は少なくとも一つの目標オブジェクトを含み、任意の複数のオブジェクト組中の目標オブジェクトに同一のリソースを配置することができる。複数のオブジェクト組に異なる標記値を設定し、ここで、各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトは同一の標記値を有し、各オブジェクト組の標記値に基づいて、各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトのピクセルにそれぞれピクセル補正を行うことで、複数の異なるオブジェクト組が同一のリソースを使用する場合も依然としてオブジェクトを区別できる技術目的を実現し、リソースの再利用率を向上させる技術効果を実現し、さらに既存技術において画像中の異なる目標オブジェクトを区別するため異なる目標オブジェクトに異なるリソースを配置しなければならないことでリソースの再利用率が低い問題を解決できる。
【0092】
尚、上記第1の取得手段50と、設定手段52と、補正手段54は装置の一部としてコンピュータ端末で実行されることができ、コンピュータ端末中のプロセッサによって上記手段による機能を実行し、コンピュータ端末は、スマットフォン(例えば、Android携帯電話、iOS携帯電話等)、タブレットPC、ポケットPC及び移動インターネット機器(Mobile Internet Devices、MID)、PAD等の端末機器であることができる。
【0093】
本願の上記実施例で提供する選択可能な方案において、
図6に示すように、上記設定手段52は、確立手段60と、設定サブ手段62と、標記手段64と、を含む。
【0094】
確立手段60は前記複数のオブジェクト組と複数の異なる標記値とのマッピング関係を確立する。設定サブ手段62は前記マッピング関係に基づいて、前記複数のオブジェクト組中の各オブジェクトに対応する標記値を設定し、ここで、前記各オブジェクトの標記値は前記各オブジェクトが属されるオブジェクト組に対応する標記値に設定される。標記手段64は前記各オブジェクトの標記値で前記各オブジェクトに含まれた複数のピクセルを標記する。
【0095】
尚、上記確立手段60と、設定サブ手段62と、標記手段64は装置の一部としてコンピュータ端末で実行されることができ、コンピュータ端末中のプロセッサによって上記手段による機能を実行し、コンピュータ端末は、スマットフォン(例えば、Android携帯電話、iOS携帯電話等)、タブレットPC、ポケットPC及び移動インターネット機器(Mobile Internet Devices、MID)、PAD等の端末機器であることができる。
【0096】
本願の上記実施例で提供する選択可能な方案において、
図7に示すように、上記装置は、第1のレンダリング手段70と、第1の正規化手段72と、入力手段74と、を更に含む。
【0097】
第1のレンダリング手段70は前記目標オブジェクトを第1のレンダリング目標テクスチャまでレンダリングし、ここで、前記第1のレンダリング目標テクスチャは複数のチャンネルを有する。第1の正規化手段72は前記目標オブジェクトのピクセルの標記値に正規化処理を行って、標準標記値を得る。入力手段74は前記正規化処理して得た前記標準標記値を第2のレンダリング目標テクスチャに入力し、ここで、前記第2のレンダリング目標テクスチャは複数のチャンネルを有し、且つ標記値の異なる前記目標オブジェクトはチャンネル値の異なる前記第2のレンダリング目標テクスチャの複数のチャンネルに入力される。
【0098】
選択可能な実施例において、依然として目標オブジェクトがクロスファイア中の隠れ者又は防衛者である場合を例にすると、目標オブジェクトであるキャラクター本体を第1のレンダリング目標テクスチャRT
0中のマルチチャンネルにレンダリングする。
【0099】
尚、上記第1のレンダリング目標テクスチャは、RBGの三つのチャンネルを含むことができ、CMYKの四つのチャンネルを含むこともできるが、これに限定されることはない。
【0100】
尚、上記第1のレンダリング手段70と、第1の正規化手段72と、入力手段74は装置の一部としてコンピュータ端末で実行されることができ、コンピュータ端末中のプロセッサによって上記手段による機能を実行し、コンピュータ端末はスマットフォン(例えば、Android携帯電話、iOS携帯電話等)、タブレットPC、ポケットPC及び移動インターネット機器(Mobile Internet Devices、MID)、PAD等の端末機器であることができる。
【0101】
本願の上記実施例で提供する選択可能な方案において、
図8に示すように、上記補正手段54は補正サブ手段を含み、異なる標記値を有する前記目標オブジェクトのピクセルを異なる色に補正し、ここで、前記補正サブ手段は第2の取得手段80と調整手段82とを含み、第2の取得手段80は前記目標オブジェクトのピクセルに対応する前記標準標記値を取得し、調整手段82は前記目標オブジェクトのピクセルに対応する前記標準標記値に基づいて、前記目標オブジェクト中の各ピクセル色を構成する複数の原色の表示強度を調整して、前記目標オブジェクト中の各ピクセルの色を補正する。ここで、同一の標記値を有する前記目標オブジェクトのピクセルは対応する色に補正される。
【0102】
選択可能な実施例において、目標オブジェクトに含まれたピクセルの色がRGBの三つのチャンネルの色から構成されるので、RGBの三つのチャンネルの色の強度が変更される場合、目標オブジェクトのピクセルの表示色が変更されて、目標の表示色が変更され、例えば、目標オブジェクト中の一つのピクセルのRGB値が(58,110,165)であると、この時、当該ピクセルの表示色は青色であるが、当該ピクセルのRGBが(248,24,237)に補正されると、該ピクセルの表示色はバラ色に変更される。
【0103】
尚、同一の標記値を有する目標オブジェクトの色は異なっていて、同時に、一つの目標オブジェクト中の複数のピクセルの色も異なっているので、目標オブジェクトのピクセルにピクセル補正を行う時、目標オブジェクトのピクセルを同一のRGB値に補正するのではなく、同一の標準標記値を有するピクセルのRGB値を統一に調整し、且つ当該調整の強度は同じである。同一の標準標記値を有するピクセルが同一の調整強度で補正されるように、調整定数を導入する必要がある。
【0104】
尚、上記第2の取得手段80と調整手段82は装置の一部としてコンピュータ端末で実行されることができ、コンピュータ端末中のプロセッサによって上記手段による機能を実行し、コンピュータ端末はスマットフォン(例えば、Android携帯電話、iOS携帯電話等)、タブレットPC、ポケットPC及び移動インターネット機器(Mobile Internet Devices、MID)、PAD等の端末機器であることができる。
【0105】
本願の上記実施例で提供する選択可能な方案において、
図9に示すように、上記調整手段82は計算手段90を含む。
【0106】
計算手段90は下式に従って前記目標オブジェクト中の各ピクセルの補正ピクセル色を計算し、
Color
dest = Color
scr * Color
trans、
ここで、前記Color
destは前記目標オブジェクトのピクセルの補正ピクセル色を表し、前記Color
scrは前記目標オブジェクトのピクセルの元のピクセル色を表し、前記Color
transは補正定数を表し、ここで、前記補正定数は前記目標オブジェクト中の各ピクセル色を構成する複数の原色の表示強度の調整に用いられる。
【0107】
上記補正定数は補正色彩の補正幅を表し、尚、同一の標準標記値を有するピクセルは調整中に同一の補正定数を有し、異なる標記値を有するピクセルの補正定数は異なっていて、補正定数が異なることによって、異なるオブジェクト組のオブジェクトが異なる表示効果を現すことになる。
【0108】
さらに、尚、上記補正定数は単次元行列で、且つ行列中の各元素はすべて(0,1]間の値をとる。
【0109】
選択可能な実施例において、依然として上記目標オブジェクトに含まれたピクセルの色がRGBの三つのチャンネルの色からなる場合に例にすると、一つのピクセルの標準標記値を0.5とし、且つRGB値が(58,110,165)で、Color
trans = (1,0.6,0.6)である場合、該ピクセルのRGBチャンネルにおいて、Rチャンネルは元の値を保持し、GチャンネルとBチャンネルはそれぞれ標準標記値である0.5であって、Rチャンネルが赤色チャンネルを表すので、上記処理を行った後、該ピクセルの表示色は赤色に近い。
【0110】
上記方法はRGBの三つのチャンネルの状況での使用に限定されず、CMYKの四つのチャンネル又は他のマルチチャンネルの状況にも適用できる。
【0111】
尚、上記実施例で提供する方法によると、ピクセルにピクセル補正を行う時、各ピクセルの標準標記値を基準として、同一の標記値を有するピクセルに同一の補正定数を用いて補正を行い、且つ同一の標準標記値を有するピクセルによってオブジェクト組を構成するので、上記方案によると、異なるオブジェクト組のオブジェクトが異なるカラーキャストを現し、ユーザが異なるオブジェクト組を簡単に識別できる。
【0112】
さらに、尚、カラーキャストを必要としないオブジェクト組があると、当該オブジェクト組中のオブジェクトのピクセルを特別標記値として標記し、ピクセル補正を行う時、特別標記値があると無視して補正しないか、又はカラーキャストを必要としないオブジェクトのピクセルに(1、1、1)の補正定数を使用して補正することができる。例えば、上記クロスファイアのゲームにおいて、ユーザのチームメイトと敵に対応するピクセル補正を行った後、ユーザ自分はピクセル補正処理を行う必要がないので、上記方式でユーザ自分のピクセルに補正を行うことを防止することができる。
【0113】
尚、上記計算手段90は装置の一部としてコンピュータ端末で実行されることができ、コンピュータ端末中のプロセッサによって上記手段による機能を実行し、コンピュータ端末はスマットフォン(例えば、Android携帯電話、iOS携帯電話等)、タブレットPC、ポケットPC及び移動インターネット機器(Mobile Internet Devices、MID)、PAD等の端末機器であることができる。
【0114】
本願の上記実施例で提供する選択可能な方案において、
図10に示すように、上記補正手段54は第1の処理手段100を含む。
【0115】
第1の処理手段100は前記各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトの縁部のピクセルに発光処理を行い、ここで、異なる標記値を有する前記目標オブジェクトの縁部のピクセルは異なる発光色を有するように補正される。
【0116】
本願の上記実施例で提供する選択可能な方案において、
図11に示すように、上記装置は、前記目標オブジェクトのピクセルにトーンマッピング処理を行うマッピング手段を更に含み、ここで、前記マッピング手段は第2の正規化手段110を含む。
【0117】
第2の正規化手段110は、前記目標オブジェクトのピクセルに正規化処理を行って、前記目標オブジェクトのコントラスト及び/又は輝度を調整する。
【0118】
ピクセル補正を行った後、画像全体が暗くなる表示効果があって、表示効果を一層向上させるため、ピクセル補正を行った後、さらに、画像にトーンマッピング処理を行って、画像を最適化して、最終的に出力するレンダリング目標テクスチャを得なければならない。
【0119】
尚、上記第1の処理手段100は装置の一部としてコンピュータ端末で実行されることができ、コンピュータ端末中のプロセッサによって上記手段による機能を実行し、コンピュータ端末はスマットフォン(例えば、Android携帯電話、iOS携帯電話等)、タブレットPC、ポケットPC及び移動インターネット機器(Mobile Internet Devices、MID)、PAD等の端末機器であることができる。
【0120】
本願の上記実施例で提供する選択可能な方案において、
図12に示すように、上記装置は第2のレンダリング手段120を更に含む。
【0121】
第2のレンダリング手段120は、前記目標オブジェクトのピクセルにレンダリング処理を行い、ここで、前記レンダリング処理はモーションブラー処理、被写界深度処理、ハイライト処理の中のいずれかの一つ又は複数を含む。
【0122】
尚、上記第2のレンダリング手段120は装置の一部としてコンピュータ端末で実行されることができ、コンピュータ端末中のプロセッサによって上記手段による機能を実行し、コンピュータ端末はスマットフォン(例えば、Android携帯電話、iOS携帯電話等)、タブレットPC、ポケットPC及び移動インターネット機器(Mobile Internet Devices、MID)、PAD等の端末機器であることができる。
【0123】
本願の上記実施例で提供する選択可能な方案において、
図13に示すように、上記装置は、第1の処理手段130と、第2の処理手段132と、第3の処理手段134と、を更に含む。
【0124】
第1の処理手段130は、目標ピクセルの周囲の所定の範囲内のピクセルを加重平均して新しいピクセルを得て、前記目標ピクセルを新しいピクセルに調整することを含む前記モーションブラー処理に用いられ、ここで、目標ピクセルは前記目標オブジェクトの運動方向でのピクセルである。
【0125】
第2の処理手段132は、前記目標オブジェクトのピクセルにフルスクリーンブラー処理を行って、前記フルスクリーンブラー処理の結果を得て、前記フルスクリーンブラー処理の結果と前記目標オブジェクトのピクセルとを混合することを含む前記被写界深度処理に用いられる。
【0126】
第3の処理手段134は、前記目標オブジェクトのハイライト部分をステッカーに出力し、前記ハイライト部分のピクセルにブラー処理を行って、前記ブラー処理の結果をAlphaによって混合して前記目標オブジェクトのピクセルに出力することを含む前記ハイライト処理に用いられる。
【0127】
尚、上記第1の処理手段130と、第2の処理手段132と、第3の処理手段134は装置の一部としてコンピュータ端末で実行されることができ、コンピュータ端末中のプロセッサによって上記手段による機能を実行し、コンピュータ端末はスマットフォン(例えば、Android携帯電話、iOS携帯電話等)、タブレットPC、ポケットPC及び移動インターネット機器(Mobile Internet Devices、MID)、PAD等の端末機器であることができる。
【0128】
本願の実施例で提供する各機能手段は移動端末、コンピュータ端末又は類似する演算装置で実行されることができ、記憶媒体の一部として記憶することもできる。
【0129】
これにより、本発明の実施例は、コンピュータ端末群中のいずれかのコンピュータ端末機器であるコンピュータ端末を提供することができる。また、本実施例において、上記コンピュータ端末を移動端末等の端末機器で入れ替えすることもできる。
【0130】
また、本実施例において、上記コンピュータ端末は、コンピューターネットワークの複数のネットワーク機器中の少なくとも一つのネットワーク機器に位置することができる。
【0131】
本実施例において、上記コンピュータ端末は、オブジェクトを区別する方法における以下のステップのプログラムコードを実行することができる:画像中に表示された複数のオブジェクト組を取得し、ここで、各オブジェクト組に少なくとも一つの目標オブジェクトが含まれ、任意の複数のオブジェクト組中の目標オブジェクトに同一のリソースを配置することができ、また、複数のオブジェクト組に異なる標記値を設定し、ここで、各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトは同一の標記値を有し、また、各オブジェクト組の標記値に基づいて、各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトのピクセルにそれぞれピクセル補正を行う。ここで、異なる標記値を有する目標オブジェクトのピクセルは異なる表示属性を有するように補正される。
【0132】
また、該コンピュータ端末は、一つ又は複数のプロセッサと、メモリと、伝送装置と、を含むことができる。
【0133】
ここで、メモリは、ソフトウェアプログラム及び手段を記憶することができ、例えば本発明の実施例中のウェブページの本文の抽出方法及び装置に対応するプログラム命令/手段を記憶することをできる。プロセッサは、メモリに記憶されたソフトウェアプログラム及び手段を実行することで、各種の機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、すなわち、上述したウェブページの本文の抽出方法を実現する。メモリは高速ランダムアクセスメモリを含むことができ、さらに例えば一つ又は複数の磁気記憶装置、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ又は他の不揮発性固体メモリを含むこともできる。一部の実例において、メモリはさらにプロセッサに対して遠隔に設置されたメモリを含むことができ、これらの遠隔メモリはネットワークを介して端末に接続されることができる。上記ネットワークの実例はインターネット、イントラネット、ローカル・エリア・ネットワーク、移動通信ネットワーク及びその組み合せを含むが、これらの限定されることはない。
【0134】
上記の伝送装置は、ネットワークを介してデータを受信又は送信する。上述したネットワークの具体的な実例は、有線ネットワーク及び無線ネットワークを含むことができる。一実例において、伝送装置は一つのネットワークアダプタ(Network Interface Controller、NIC)を含み、ネットワークケーブルを介して他のネットワーク機器とルーターに接続されて、インターネット又はローカル・エリア・ネットワークと通信を行うことができる。一実例において、伝送装置は無線周波数(Radio Frequency、RF)手段であることができ、無線方式でインターネットと通信を行う。
【0135】
ここで、具体的に、メモリに所定の動作条件や所定の許可ユーザの情報及びアプリケーションプログラムが含まれることができる。
【0136】
プロセッサは、伝送装置を介してメモリに記憶された情報及びアプリケーションプログラムをスケジューリングして、上記方法実施例中の各選択可能又は好適な実施例の方法ステップのプログラムコードを実行することができる。
【0137】
当業者であれば、コンピュータ端末がスマットフォン(例えば、Android携帯電話、iOS携帯電話等)、タブレットPC、ポケットPC及び移動インターネット機器(Mobile Internet Devices、MID)、PAD等の端末機器であることができることを理解できる。
【0138】
上記実施例の各種の方法におけるステップの全部又は一部をプログラムによって端末機器の関連するハードウェアに実行させて完成することができ、該プログラムはコンピューター読み取り可能な記憶媒体に記憶され、記憶媒体は、フラッシュドライブ、読み取り専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、ディスク又はCD等を含むことができることを当業者は理解できる。
実施例3
本発明の実施例によると、上述したオブジェクトを区別する方法を実行するサーバ又は端末を提供し、
図14に示すように、該サーバ又は端末は、通信インターフェース1402と、メモリ1404と、プロセッサ1406と、を含む。
【0139】
通信インターフェース1402は、画像中に表示された複数のオブジェクト組を取得するように構成される。
【0140】
メモリ1404は、通信インターフェース1402に接続されて、取得した画像中に表示された複数のオブジェクト組を記憶するように構成される。
【0141】
プロセッサ1406は、通信インターフェース1402及びメモリ1404に接続されて、画像中に表示された複数のオブジェクト組を取得し、ここで、各オブジェクト組は少なくとも一つの目標オブジェクトを含み、任意の複数のオブジェクト組中の目標オブジェクトに同一のリソースを配置することができ、また、複数のオブジェクト組に異なる標記値を設定し、ここで、各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトは同一の標記値を有し、また、各オブジェクト組の標記値に基づいて、各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトのピクセルにそれぞれピクセル補正を行うように構成され、ここで、異なる標記値を有する目標オブジェクトのピクセルは異なる表示属性を有するように補正される。
【0142】
また、本実施例中の具体的な例としては上記実施例1と実施例2で説明した例を参照することができ、本実施例では詳細な説明を省略する。
実施例4
本発明の実施例によるとさらに記憶媒体を提供する。また、本実施例において、上記記憶媒体は、上記方法実施例と装置実施例で提供したオブジェクトを区別する方法が実行するプログラムコードを記憶することができる。
【0143】
また、本実施例において、上記記憶媒体はコンピューターネットワーク中のコンピュータ端末群のいずれかのコンピュータ端末に位置することができ、又は移動端末群中のいずれかの移動端末に位置することもできる。
【0144】
また、本実施例において、記憶媒体は、以下のステップを実行するプログラムコードを記憶するように構成される:
S1、画像中に表示された複数のオブジェクト組を取得し、ここで、各オブジェクト組は少なくとも一つの目標オブジェクトを含み、任意の複数のオブジェクト組中の目標オブジェクトに同一のリソースを配置することができる。
【0145】
S2、複数のオブジェクト組に異なる標記値を設定し、ここで、各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトは同一の標記値を有する。
【0146】
S3、各オブジェクト組の標記値に基づいて、各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトのピクセルにそれぞれピクセル補正を行う。ここで、異なる標記値を有する目標オブジェクトのピクセルは異なる表示属性を有するように補正される。
【0147】
また、記憶媒体はさらに、以下のステップを実行するプログラムコードを記憶するように構成されることができる:複数のオブジェクト組と複数の異なる標記値とのマッピング関係を確立し、マッピング関係によって、複数のオブジェクト組中の各オブジェクトに対応する標記値を設定し、ここで、各オブジェクトの標記値は各オブジェクトが属されるオブジェクト組に対応する標記値に設定され、各オブジェクトの標記値で各オブジェクトに含まれた複数のピクセルを標記する。
【0148】
また、記憶媒体はさらに、以下のステップを実行するプログラムコードを記憶するように構成されることができる:目標オブジェクトを第1のレンダリング目標テクスチャまでレンダリングし、ここで、レンダリング目標テクスチャは複数のチャンネルを有し、また、目標オブジェクトのピクセルの標記値に正規化処理を行って、標準標記値を得る。
【0149】
正規化処理して得た標準標記値を第2のレンダリング目標テクスチャに入力し、ここで、第2のレンダリング目標テクスチャは複数のチャンネルを有し、且つ異なる標準標記値はチャンネル値の異なる第2のレンダリング目標テクスチャの複数のチャンネルに入力される。
【0150】
また、記憶媒体はさらに、以下のステップを実行するプログラムコードを記憶するように構成されることができる:目標オブジェクトのピクセルに対応する標準標記値を取得し、目標オブジェクトのピクセルに対応する標準標記値に基づいて、目標オブジェクト中の各ピクセル色を構成する複数の原色の表示強度を調整して、目標オブジェクト中の各ピクセルの色を補正し、ここで、同一の標記値を有する目標オブジェクトのピクセルは対応する色に補正される。
【0151】
また、記憶媒体はさらに、以下のステップを実行するプログラムコードを記憶するように構成されることができる:下式に従って目標オブジェクト中の各ピクセルの補正ピクセル色を計算し、
Color
dest = Color
scr * Color
trans、
ここで、Color
destは目標オブジェクトのピクセルの補正ピクセル色を表し、Color
scrは目標オブジェクトのピクセルの元のピクセル色を表し、Color
transは補正定数を表し、ここで、補正定数は目標オブジェクト中の各ピクセル色を構成する複数の原色の表示強度の調整に用いられる。
【0152】
また、記憶媒体はさらに、以下のステップを実行するプログラムコードを記憶するように構成されることができる:各オブジェクト組に含まれた目標オブジェクトの縁部のピクセルに発光処理を行い、ここで、異なる標記値を有する目標オブジェクトの縁部のピクセルは異なる発光色を有するように補正される。
【0153】
また、記憶媒体はさらに、以下のステップを実行するプログラムコードを記憶するように構成されることができる:目標オブジェクトのピクセルに正規化処理を行って、目標オブジェクトのコントラスト及び/又は輝度を調整する。
【0154】
また、記憶媒体はさらに、以下のステップを実行するプログラムコードを記憶するように構成されることができる:目標オブジェクトのピクセルにレンダリング処理を行い、ここで、レンダリング処理はモーションブラー処理、被写界深度処理、ハイライト処理の中のいずれかの一つ又は複数を含むことができる。
【0155】
また、記憶媒体はさらに、以下のステップを実行するプログラムコードを記憶するように構成されることができる:モーションブラー処理は、目標ピクセルの周囲の所定の範囲内のピクセルを加重平均して新しいピクセルを得て、目標ピクセルを新しいピクセルに調整することを含み、ここで、目標ピクセルは目標オブジェクトの運動方向でのピクセルである。被写界深度処理は、目標オブジェクトのピクセルにフルスクリーンブラー処理を行って、フルスクリーンブラー処理の結果を得て、フルスクリーンブラー処理の結果と目標オブジェクトのピクセルとを混合することを含む。ハイライト処理は、目標オブジェクトのハイライト部分をステッカーに出力し、ハイライト部分のピクセルにブラー処理を行って、ブラー処理の結果をAlphaによって混合して目標オブジェクトのピクセルに出力することを含む。
【0156】
また、本実施例において、上記記憶媒体はUSB、読み取り専用メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、モバイルハードディスク、ディスク又はCD等のプログラムコードを記憶できる各種の媒体を含むことができるが、これに限定されることはない。
【0157】
以上、図面を参照して例示する方式で本発明に係わるオブジェクトを区別する方法及び装置を説明した。しかし、上記本発明で開示するオブジェクトを区別する方法及び装置について、本発明の内容を離脱しない状況で各種の改善を行うことができることは当業者が理解できる。よって、本発明の保護範囲は特許請求の範囲に記載の内容によって確定されるべきである。
【0158】
また、本実施例中の具体的な例としては上記実施例1と実施例2で説明した例を参照することができ、本実施例では詳細な説明を省略する。
【0159】
上述した本発明の実施例の番号は説明の便利を図るためのもので、実施例の優劣を示すものではない。
【0160】
上記実施例中の集積されたユニットをソフトウェア機能ユニットの形態で実現して独立製品として販売したり使用する場合、上記コンピューターが読み取り可能な記憶媒体に記憶することができる。従って、本発明の技術案の実質又は既存技術に対する貢献のある部分又は該技術案の全部又は一部をソフトウェア製品の形態で実現することができ、このようなコンピューターソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、一つ又は複数のコンピューター機器(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク機器等であることができる)に本発明の各実施例で説明した方法の全部又は一部のステップを実行させる命令を含むことができる。
【0161】
本発明の上記実施例において、各実施例の説明は重要視するものがあって、ある実施例で詳しく説明していない部分については他の実施例の関連部分の説明を参照することができる。
【0162】
本願で提供する幾つかの実施例において、開示されたクライアントは、他の形態で実現されることもできる。ここで、以上説明した装置実施例は例示的なもので、例えば上述したユニットの区画はロジック的な機能の区画であって、実際に実現する場合、他の区画方式であることもでき、例えば複数のユニット又は部品を結合したり又は他のシステムに集積したり、又は一部の特徴を無視したり、又は実行しないこともできる。そして、表示又は検討した相互結合又は直接結合又は通信接続は、インターフェース、ユニット又は手段を介した間接的な結合又は通信接続であることができ、電気的又は他の形態であることができる。
【0163】
上述した分離部品として説明したユニットは物理的に分離したものであることができれば物理的に分離していないものであることもでき、ユニットとして表す部品は物理ユニットであることができれば物理ユニットではないこともでき、つまり、一つの箇所に位置することができれば、複数のユニットに分布されることもできる。実際の需要に応じて、その中の一部又は全部のユニットを選択して本実施例の技術案を実現する目的を実現することができる。
【0164】
そして、本発明の各実施例中の各機能ユニットを一つの処理ユニットに集積することができ、各ユニットが物理的に独立したものであることもでき、二つ又はその以上のユニットを一つのユニットに集積することもできる。上記集積されたユニットをハードウェアの形態で実現でき、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現することもできる。
【0165】
以上は、本発明の好適な実施形態に過ぎず、当業者は本発明の精神を離脱せずに若干の改善や修正を行うことができ、このような改善や修正は本発明の保護範囲に含まれる。