【文献】
InterDigital Communications,Beam-based design framework for New Radio,3GPP TSG-RAN WG1#85 R1-164874,URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_985/Docs/R1-164874.zip,2016年 5月23日
【文献】
Nokia, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,Support for Beam Based Common Control Plane,3GPP TSG-RAN WG1#85 R1-165364,URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_1470/Docs/R1-165364.zip,2016年 5月23日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
UEビームスイーピングは、送信及び/又は受信のため全ての可能な方向をカバーするために、前記UEがある時間間隔ではビームのサブセットを生成し、他の時間間隔では生成されたビームを変更することである、請求項1記載の方法。
前記UEビームスイーピング数は、前記UEが送信及び/又は受信のため全ての可能な方向に1回ビームをスイーピングするのに必要な時間間隔数である、請求項1記載の方法。
UEビームスイーピングは、送信及び/又は受信のため全ての可能な方向をカバーするために、前記UEがある時間間隔ではビームのサブセットを生成し、他の時間間隔では生成されたビームを変更することである、請求項6記載の方法。
前記UEビームスイーピング数は、前記UEが送信及び/又は受信のため全ての可能な方向に1回ビームをスイーピングするのに必要な時間間隔数である、請求項6記載の方法。
UEビームスイーピングは、送信及び/又は受信のため全ての可能な方向をカバーするために、前記UEがある時間間隔ではビームのサブセットを生成し、他の時間間隔では生成されたビームを変更することである、請求項11記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0017】
5G技術は、以下の3つの利用シナリオのファミリをサポートし、具体的には、ITU−R IMT−2020の(i)eMBB(enhanced Mobile Broadband)、(ii)mMTC(massive Machine Type Communications)及び(iii)URLLC(Ultra−Reliable and Low Latency Communications)によって提供される至急の市場ニーズとより長期の要求との双方を充足することを目的とする。新たな無線アクセス技術に関する3GPPの5Gスタディの課題は、低周波数から少なくとも100GHzまでの範囲の何れかのスペクトル帯において動作可能な新たな無線システムのための技術コンポーネントを特定及び開発することである。しかしながら、高い搬送周波数(例えば、100GHzまで)をサポートすることを試みる無線システムは、無線伝搬のエリアにおける多数の困難に遭遇する。例えば、増加する搬送周波数によって、パスロスがまた増加するであろう。
【0018】
R2−162366(3GPP TSG−RAN WG2 Meeting#93bis)によると、より低い周波数帯域(例えば、現在のロングタームエボリューション(LTE)帯域<6GHz)では、必要とされるセルカバレッジは、ダウンリンク共通チャネルを送信するためのワイドセクタビームを形成することによって提供される。しかしながら、より高い周波数(>>6GHz)でのワイドセクタビームを利用することは、セルカバレッジが同じアンテナ利得のために低減されるという点で問題がある。従って、より高い周波数帯域で必要とされるセルカバレッジを提供するため、より高いアンテナ利得が、増加したパスロスを補償するため必要とされる。ワイドセクタビームにわたってアンテナ利得を増加させるため、アンテナ素子の数が数十から数百に及ぶより大きなアンテナアレイが、高利得ビームを形成するのに利用される。結果として、高利得ビームは、典型的なワイドセクタビームよりも狭く形成され、このため、複数の高利得ビームが、必要とされるセルエリアをカバーするためにダウンリンク共通チャネルを送信するのに必要とされる。アクセスポイントが形成できる同時高利得ビームの数は、使用される送受信アーキテクチャのコスト及び複雑さによって制限される。実際には、より高い周波数に対して、同時高利得ビームの数は、セルエリアをカバーするのに必要とされるビームの総数よりもはるかに少ない。言い換えれば、アクセスポイントは、何れか所与の時間にビームのサブセットを使用することによって、セルエリアの一部のみをカバーすることができる。
【0019】
R2−163716(3GPP TSG−RAN WG2 Meeting#94)によると、ビームフォーミングは、指向性信号の送受信のためにアンテナアレイで使用される信号処理技術である。ビームフォーミングでは、ビームは、特定の角度の信号が強め合う干渉を受け、他のものが弱め合う干渉を受けるように、アンテナのフェーズドアンテナアレイにおける要素を組み合わせることによって形成される。異なるビームが、複数のアンテナアレイを用いることによって同時に形成される。R2−162709(3GPP TSG RAN WG2 Meeting#93bis)によると、
図1に示されるように、5Gセル100は、集中化又は分散化可能である複数の送信/受信ポイント(TRP)120,124及び128に通信可能に結合された進化型ノードB(eNB)110を含む。各TRP120,124又は128は、複数のビームを形成することができる。UEデバイスのサービングビームは、例えば、送信及び/又は受信のため、UEデバイスと通信するのに利用されるネットワークのTRPによって、ネットワークによって生成されるビームである。TRP120,124又は128によって形成されるビームの数及び時間/周波数領域における同時ビームの数は、TRP120,124又は128によって利用されるアンテナアレイ素子の数と無線周波数RFとに依存する。
【0020】
新しい無線アクセス技術(NR)の潜在的なモビリティタイプは、イントラTRPモビリティ、インターTRPモビリティ及びインターNR eNBモビリティを含む。R2−162762(TSG RAN WG2 Meeting#93bis)によると、純粋にビームフォーミングに依存し、より高い周波数で動作するシステムの信頼性は、困難がある。このようなシステムのカバレッジは、時間と空間の両方の変動に対してより敏感であるという理由がある。結果として、そのリンク(LTEよりも狭い)の信号対干渉雑音比(SINR)は、LTEの場合よりもはるかに急速に低下する可能性がある。
【0021】
5Gシステムでは、アクセスノードにおける数百の要素を有するアンテナアレイを使用することによって、ノード当たりのサービングビームのための数十又は数百の候補を有するかなり規則的なグリッドオブビームカバレッジパターンが生成可能である。しかしながら、このようなアレイからの個々のサービングビームのカバレッジエリアは、数十メートルのオーダの幅まで小さくなる。結果として、現在使用中のサービングビームのエリア外のチャネル品質の劣化は、ワイドエリアカバレッジの場合(例えば、LTEによって提供されるような)よりも急速に起こる。
【0022】
R3−160947(3GPP TR 38.801 V0.1.0(2016−04))によると、
図2及び3に示されるシナリオは、3GPPがNRでサポートすることを所望する一例となる無線ネットワークアーキテクチャを示す。
図2は、3つの例示的なネットワークアーキテクチャ210,230及び250を示す。ネットワークアーキテクチャ210において、コアネットワーク212は、2つのNR基地局214及び216に通信可能に結合されて示される。
【0023】
ネットワークアーキテクチャ230において、コアネットワーク232はサイトA234及びサイトB236に通信可能に結合され、これらのサイトはNR及びLTE機能の両方をサポートする。ネットワークアーキテクチャ250では、コアネットワーク252は、アーキテクチャ252の中央ユニットとして機能し、集中型無線アクセスネットワーク(RAN)処理を実行する中央ベースバンドユニット254に通信可能に結合される。中央ベースバンドユニット254は、次に、高性能トランスポートリンクを介してNR基地局256,258及び260の下位レイヤに通信可能に結合される。
【0024】
図3は、3GPPがNRでサポートすることを所望する更に2つの例示的な無線ネットワークアーキテクチャ310及び340を示す。アーキテクチャ310では、コアネットワーク312は、NR基地局の上位レイヤを含む中央ユニット314に通信可能に結合される。次に、中央ユニット314は、低性能トランスポートリンクを介しNR基地局316,318及び320の下位レイヤに通信可能に結合されている。アーキテクチャ340では、各コアネットワークオペレータ342,344及び346は、NR基地局348及び350の両方に通信可能に結合される。
【0025】
R2−164306(3GPP TSG−RAN WG2 #94)によると、3GPPは、マクロセル、ヘテロジーニアスセル及びスモールセルにおけるスタンドアローンNRのセルレイアウトの配置を研究することを所望する。2016年5月23〜26日の会合の3GPP TSG−RAN WG2 #94の議事録によると、1つのNR eNBが1つ以上のTRPに対応する。典型的には、ネットワーク制御モビリティに2つのレベルを伴う。一方のレベルでは、モビリティ制御は、セルレベルにおけるRRCによって駆動される。他方のレベルでは、RRCによる(例えば、MAC/PHYレイヤにおいて)ゼロ又は最小限の関与しかない。R2−162210(3GPP TSG−RAN WG2 Metting#93bis)によると、3GPPは、NRにおける2レベルのモビリティ処理の原則を維持することを所望する。一方のレベルはセルレベルモビリティを含み、他方のレベルはビームレベルモビリティ管理を含む。セルレベルモビリティに関して、セル選択又は再選択は、UE(又はモバイルデバイス)がIDLE状態にあるときに行われ、ハンドオーバは、UE又はモバイルデバイスが接続(CONN)状態にあるときに行われる。モビリティ制御は、CONN状態においてRRCによって駆動される。ビームレベル管理に関して、レイヤ1(L1又は物理レイヤ)は、UE(又はモバイルデバイス)によって使用されるTRPの適切な選択を処理し、また最適なビーム方向も処理する。
【0026】
5Gシステムは、従来のハンドオーバベースのUEモビリティに依拠することに加えて、UEのモビリティを処理するために“ビームベースモビリティ”に大きく依拠することが期待される。MIMO、フロントホーリング、C−RAN及びNFVなどの技術は、単一の5Gノードによって制御されるカバレッジエリアが拡大することを可能にし、ビームレベル管理の可能性のあるアプリケーションを増やし、セルレベルのモビリティの必要性を低減します。1つの5Gノードのカバレッジエリア内の全てのモビリティは、ビームレベル管理に基づき処理可能である。このシナリオでは、ハンドオーバは、1つの5Gノードのカバレッジエリアから別の5GノードのカバレッジエリアまでのUEモビリティの場合にのみ行われる。
【0027】
図4,5,6及び7は、5G NRにおけるセル設計のいくつかの具体例を示す。
図4は、単一TRPセルによる一例となる配置を示す。配置400は、単一のTRPを有する多数のセルを含み、例えば、セル410はTRP412を含み、セル420はTRP422を含む。いくつかのセルは一緒にクラスタ化され、他のセルは孤立される。
図5は、複数のTRPセルによる一例となる配置を示す。配置500は、複数のTRP512,514及び516を有するセル510を含む。配置500はまた、TRO522,524を有するセル520を含む。
図6は、5Gノード630及び複数のTRP612,614及び616を含む1つの5Gセル610を有する一例となる配置600を示す。
図7は、LTEセル710と5G NRセル750との間の比較を示す。LTEセル710は、複数のセル714,716に通信可能に結合されるeNB712を含む。セル714はTRP720を含むよう示され、セル716はTRP722を含むよう示される。NRセル750は、単一セル756に通信可能に結合される集中ユニット752を含む。単一セル756は、複数の分散ユニット(DU)762,764を含む。無線リサーチ管理(RRM)測定に基づくハンドオーバを実行するのとは別に、3GPPは、5G UEがビーム品質の変動及び/又はUEイントラセルモビリティの場合であっても5G接続を維持するため、サービングビームを適合可能であるべきであることを所望する。しかしながら、これを行うために、5G Node−B及びUEは、サービングビームを適切に追跡及び変更することができなければならない(以降、ビームトラッキングとして参照されると)。
【0028】
いくつかの用語及び仮定は、以下において特定され、以降において使用されてもよい。本開示において使用される基地局(BS)という用語は、1つ以上のセルに関連する1つ以上のTRPを制御するのに使用されるNRにおけるネットワーク中央ユニットを指す。BSとTRとの間の通信は、フロントホール接続を介し実行可能である。BSはまた、中央ユニット(CU)、eNB又はNodeBとして参照可能である。ここで使用されるTRPは、ネットワークカバレッジを提供し、UEと直接通信する送受信ポイントである。TRPはまた、分散ユニット(DU)として参照可能である。ここで使用されるセルは、1つ以上の関連するTRPから構成され、すなわち、セルのカバレッジは、セルに関連する全ての個々のTRPのカバレッジのスーパーセットである。1つのセルは1つのBSによって制御される。セルはまた、TRPグループ(TRPG)として参照可能である。ビームスイーピングは、送信及び/又は受信のための全ての可能な方向をカバーするのに使用される。ビームスイーピングのため、多数のビームが必要とされる。これら全てのビームを同時に生成することは不可能であるので、ビームスイーピングは、ある時間間隔でこれらのビームのサブセットを生成し、他の時間間隔で異なるビームのサブセットを生成することを意味する。言い換えれば、ビームスイーピングとは、可能な全ての方向がいくつかの時間間隔の後にカバーされるように、時間領域においてビームを変更することを意味する。ビームスイーピング数は、送信及び/又は受信のために一度に可能な全ての方向にビームをスイーピングするのに必要な時間間隔の必要数を指す。ビームスイーピングに関連する制御/命令シグナリングは、“ビームスイーピング数”を含む。ビームスイーピング数は、所望の領域をカバーするために様々な異なるビームのサブセットを生成される必要がある所定の時間期間中の回数を示す。
【0029】
ネットワーク側では、ビームフォーミングを使用するNRはスタンドアローンとすることが可能であり、これは、UEが直接NR上に在圏又は接続できることを意味する。また、ビームフォーミングを用いるNRとビームフォーミングを使用しないNRとが、例えば、異なるセルにおいて共存できる。TRPは、可能であって有用である場合、データ及び制御シグナリングの送受信の両方にビームフォーミングを適用することができる。TRPによって同時に生成されるビームの数は、TRPの能力に依存する。例えば、同じセルにおける異なるTRPによって同時に生成されるビームの最大数は同じであってもよく、異なるセルにおけるものは異なってもよい。ビームスイーピングが、例えば、全ての方向に提供される制御シグナリングに対して必要である。様々な実施例では、同じセルにおけるTRPのダウンリンクタイミングが同期される。ネットワーク側のRRCレイヤは、BSに配置される。TRPは、UEビームフォーミングを有するUEとUEビームフォーミングを有さないUEの両方をサポートすべきであり、これは、TRPが異なる能力のUEをサポートし、異なるUEリリースに基づくUE設計をサポートすべきであることを意味する。
【0030】
UE側では、可能であって有用である場合、UEは、受信及び/又は送信にビームフォーミングを実行してもよい。UEによって同時に生成されるビームの数は、例えば、UEに対して複数のビームを生成することが可能であるか否かに応じて、UEの能力に依存する。UEによって生成されるビームは、典型的には、eNBによって生成されるビームよりも広い。送信及び/又は受信のためのビームスイーピングは、一般に、ユーザデータにとっては必要ではないが、例えば、測定を実行するため、他のシグナリングのために必要であり得る。全てのUEが、例えば、UE能力のため、又はUEビームフォーミングがNRの最初のいくつかのリソースによってはサポートされなかったため、UEビームフォーミングをサポートしているとは限らないことが理解されるべきである。あるUEは、同一のセルの1つ以上のTRPからの複数のビームによってサービス提供可能である。同一又は異なるDLデータが、ダイバーシチ又はスループットゲインのため異なるサービングビームを介し同じ無線リソースで送信可能である。接続状態(又はアクティブ状態と呼ばれる)と非接続状態(又は非アクティブ状態又はアイドル状態と呼ばれる)の少なくとも2つのUE(RRC)状態がある。
【0031】
本開示の一態様によると、UEデバイスの電源がオンになった後、UEは在圏すべきセルを見つける必要がある。セルに在圏した後、UEデバイスは、登録及び/又はデータ送信の目的のため、自らとネットワークとの間の接続の確立を開始することができる。別の実施例では、ネットワークは、ページングを介してUEデバイスに、ネットワークとの接続確立を開始するように要求する。本実施例では、ネットワークは、例えば、ネットワークがDLデータをUEデバイスに送信することを所望するため、接続を確立するようにUEデバイスに要求してもよい。
【0032】
図10,14は、UEデバイスがネットワークへの初期アクセスを行う/試みる一例となる方法を示す。
図10を参照して、フロー
図1000のステップ1002において、UEデバイスは、それが在圏可能なセルを検索する。このステップは、例えば、UEデバイスの電源がオンになったときに起こり得る。在圏すべきセルを見つけるために、UEデバイスは可能なキャリア周波数をスキャンすることができる。セルは、例えば、同期シグナリングなど、UEデバイスがセルを識別するためのシグナリングを提供する。セルは、ビームスイーピングによってシグナリングを提供することができる。同じセルの異なるTRPは、同じ時間間隔の間に同じタイプのシグナリングを提供することができる。ステップ1004において、UEデバイスは、セルによってブロードキャストされたシステム情報の取得を実行する。具体的には、UEデバイスは、例えば、セル選択に関連する必要なパラメータをブロードキャストされたシステム情報から取得する。ブロードキャストされたシステム情報は、ビームスイーピングによってセルによって提供することができる。システム情報は、セルのBSによってTRPに提供することができる。TRPは、次にシステム情報をUEデバイスにブロードキャストすることができる。
【0033】
ステップ1006において、UEデバイスは、セル測定及び選択を実行する。具体的には、UEは、在圏可能なセルを見つけた後、セルの無線状態を測定し、測定された結果に基づき当該セルに在圏するか判断する。セルは、ビームスイーピングによって、測定のためのシグナリング、例えば、リファレンスシグナリングを提供する。同じセルの異なるTRPは、同じ時間間隔の間に同時にシグナリングを提供することができる。ステップ1008において、ネットワークはUEデバイスをページングする。これは任意的なステップであり、ネットワークがUE固有のシグナリング/データをUEに送信することを所望し、UEが非接続状態であるとき、ページングが開始されてもよい。UEがページングを受信すると、UEは、ネットワークとの接続確立を開始して接続状態に入り、ネットワークからUE固有のシグナリング/データをさらに受信することができる。セルはビームスイーピングによってページングを実行する。ページングは、BSから命令を受信すると、TRPによって実行することができる。
【0034】
ステップ1010において、UEデバイスとネットワークとの間の接続がかくりつされる。具体的には、UEは、接続確立手順を開始BSとの接続を確立する。一実施例では、確立手順中、UEデバイスは、UEデバイスの存在を認識するようネットワークに通知するため、ランダムアクセス手順を実行する。ランダムアクセス手順は、データ伝送を開始するため、UEデバイスによって利用される。UEは、イニシャルハンドシェイク(又はプリアンブル)からアップリンクタイミング情報を取得する。次に、ネットワークは、UL送信のためのリソースをUEデバイスに提供する。接続が確立された後、UEデバイスは接続状態に入る。
【0035】
図14は、
図10と同様の方法を示し、ネットワーク側におけるTRPとBSとの間の関係を示す。フロー
図1400のステップ1402において、UEデバイスは、TRPとやりとりし、それが在圏可能なセルをサーチする。当該ステップは、例えば、UEデバイスが電源オンしたときに行うことができる。在圏すべきセルを見つけるため、UEデバイスは可能なキャリア周波数をスキャンできる。セルは、例えば、同期シグナリングなど、UEデバイスがセルを識別するためのシグナリングを提供する。セルは、ビームスイーピングによってシグナリングを提供できる。同じセルの異なるTRPは、同じ時間間隔中に同じタイプのシグナリングを提供できる。ステップ1404において、UEデバイスは、セルによってブロードキャストされるシステム情報の取得を実行する。具体的には、UEデバイスは、ブロードキャストされたシステム情報から、例えば、セル選択に関する必要なパラメータを取得する。ブロードキャストされたシステム情報は、ビームスイーピングによってセルにより提供できる。システム情報は、セルのBSによってTRPに提供できる。次に、TRPは、システム情報をUEデバイスにブロードキャストできる。
【0036】
ステップ1406において、UEデバイスは、TRPとのインタラクションによってセル測定を実行し、その後、セル選択を実行する。具体的には、UEが在圏可能なセルを検出した後、UEは、セルの無線状態を測定し、測定された結果に基づきセルに在圏するか判断する。セルは、例えば、ビームスイーピングによる測定用のリファレンス信号などのシグナリングを提供する。同じセルの異なるTRPは、同じ時間間隔中にシグナリングを同時に提供できる。ステップ1408において、ネットワークはUEデバイスをページングする。これは任意的なステップであり、ネットワークがUE固有のシグナリング/データをUEに送信することを所望し、UEが非接続状態であるとき、ページングが開始されてもよい。UEがページングを受信すると、UEは、接続状態に入るため、ネットワークとの接続確立を開始し、ネットワークからUE固有のシグナリング/データを更に受信できる。セルは、ビームスイーピングによってページングを実行する。ページングは、BSから命令を受信すると、TRPによって実行可能である。
【0037】
ステップ1410において、UEデバイスとネットワークとの間の接続が確立される。具体的には、UEは、接続確立手順を介しBSとの接続を確立する。一実施例では、確立手順の間に、UEデバイスはランダムアクセス手順を実行して、UEデバイスの存在を認識するようネットワークに通知する。ランダムアクセス手順は、UEデバイスによってデータ伝送を開始するために利用される。UEは、初期的なハンドシェイク(又はプリアンブル)からアップリンクタイミング情報を取得する。次に、ネットワークは、UEデバイスにUL送信のためのリソースを提供する。接続が確立された後、UEデバイスは接続状態に入る。
【0038】
本開示の態様によると、UEは、セルに在圏した後、UEは、非接続状態(又はアイドルモード)にあるとき、セルの異なるビーム又は異なるTRPの間を移動することができる。あるいは、UEは、セルのカバレッジを離れ、異なるセルのカバレッジに移動することができる。非接続状態のUEのモビリティは、UEビーム変更、サービングビーム変更又はセル再選択を生じさせうる。UEビームフォーミングが利用される場合、UEビーム変更は、例えば、UEデバイスの回転のために起こり得る。これは、UEが非接続状態にあるときに起こり得る。このシナリオでは、UEは、UEビーム変化のため何れかの信号の欠落/無視を回避するため、ビームスイーピングを実行し続ける必要があり得る。
【0039】
サービングビーム変更に関して、サービングビーム変更又はサービングTRP変更は、同じセルのサービングビーム又はTRPの間で発生しうる。UEは、在圏したセルに関して、シグナリングがUEによって受信可能なTRPによってサービス提供される。サービングTRPのサービングビームは、UEのモビリティのために変化し得る。サービングTRPはまた、UEが在圏するセル内を移動するときに変更可能である。このシナリオでは、UEは、ネットワークからの何れかのシグナリングの欠落を回避するため、非接続状態のUEに必要なシグナリングを提供しているサービングTRPの異なるビームの全ての可能な時間間隔中に必要なシグナリングを監視し続ける必要がありうる。
【0040】
セル再選択に関して、UEは、典型的には、UEが在圏しているサービングセル上で連続的又は半連続的に測定を実行するか、あるいは、その隣接セルについて測定を連続的又は半連続的に実行し、サービングセルを再選択するかどうか評価する。当該評価は、セルの様々な属性、特性、強度及び品質の評価を含みうる。UEは、隣接セルのシステム情報を取得し、隣接セルがより最適であるとUEが判断した場合、新たなサービングセルとしてその隣接セルを再選択することができる。このタスクを実行するために、UEデバイスは、ネットワークからのセルの評価のためのパラメータを必要とする。
【0041】
R2−162251(3GPP TSG−RAN WG2 Meeting#92bis)によると、ビームフォーミングがeNBとUEとの双方の側に対して実行可能である。
図8は、高周波(HF)NRシステムにおけるビームフォーミングによる利得補償の概念を示す。一例となるセル800では、ビームフォーミングはeNB810及びUE820の双方によって実行される。1つの実例では、3GPPは、eNB810におけるビームフォーミングアンテナ利得が約15〜30dBiであり、UE820における予想されるビームフォーミングアンテナ利得は約3〜20dBiである。
【0042】
SINRの観点から、
図9は、ビームフォーミングのため干渉が弱められるセル900を示す。シャープなビームフォーミングは、例えば、ダウンリンク動作の間、隣接する干渉源eNB A930及びeNB B940からサービングeNB910における干渉電力を低減する。隣接するeNB930,940に接続されるUEからの干渉電力はまた、ビームフォーミングのため低減される。TXビームフォーミングの場合、有効な干渉は、現在のビームもまたRXの方向に向けられている他のTXによってのみ引き起こされることが理解及び認識されるべきである。有効干渉とは、干渉電力が有効なおノイズ電力よりも高いことを意味する。RXビームフォーミングの場合、有効な干渉は、そのビームがUE950の現在のRXビーム方向と同じ方向に向けられている他のTXによってのみ引き起こされる。
【0043】
UEが接続状態に入るとき、UEビームフォーミング及び/又はUEビームスイーピングは、例えば、ランダムアクセス手順、無線リソース割当て/確保、スケジューリング、測定などの処理など、各種態様と、特にUEデバイスとネットワークとの間で行われるインタラクションとに対して影響を有しうる。例えば、BRSなどのDLリファレンス信号がビームトラッキングのために利用される。具体的には、UEデバイスは、異なるタイミング/時間間隔において異なるビーム上でネットワークによって送信されるDLリファレンス信号を監視することを介して、適切なDLビーム及び/又はULビームを決定/選択してもよい。ネットワーク及びUEデバイスは、DLリファレンス信号を生成及び監視するため、リソース及び電力を拡大する必要があり、従って、UEデバイスとネットワークとは同期し、リファレンス信号の監視及び生成に関して効率的となり、リソース及び電力の不要な拡大を避けることが有用である。
【0044】
図11(a)及び11(b)は、BRS信号の送信の2つの例を示す。
図11(a)を参照して、ネットワークがトラッキング期間1102中にBRS信号の4つのバースト(1104,1106,1108,1110)を生成するシナリオ1110が示される。このシナリオ1110では、BRS信号は、本例ではたまたま2であるUEビームのビームスイーピング数に依存しない。2のUEのビームスイーピング数はネットワークに知られていないことを意味する。このような一例となるシナリオ1110では、ネットワークは、典型的には、UEデバイスのビームスイーピング数に関して想定される値又はデフォルト値に対して動作する。シナリオ1110では、ネットワークは、UEのビームスイーピング数が4であることを想定していた。この想定に対する動作は、不要なシグナリングオーバヘッド及びリソース非効率性を生じさせる。
図11(a)に示されるように、BRS信号1108,1110のバーストは、2のビームスイーピング数を有するUEデバイスがBRS信号1108,1110の第3及び第4のバーストを無視するか、又はそれらを2回検出することによって過大監視するため、不要に生成される。ネットワークがビームスイーピング数を過大推定し、BRS送信を過剰生成する側のエラーを好む理由は、BRS信号がUEデバイスによって見逃されないことを確実にするためである。
【0045】
図11(b)は、UEデバイスのビームスイーピング数がネットワークに知られているシナリオを示す。シナリオ1150では、ネットワークは、トラッキング期間1152中にBRS信号1154,1156の2つのバーストを生成する。シナリオ1150は、BRS信号のバーストが、本例では2であるUEのビームスイーピング数とちょうど同じ回数生成されるため、リソース及び電力の効率的な割当てを提供する。
【0046】
2などの実際のUEビームスイーピング数がネットワークに知られている場合、BRSなどのUE固有シグナリングを提供する効率性が向上できる。従って、UEがUEビームフォーミングに関連する情報をネットワークに提供することが有用である。従って、ネットワークは次に、UEに対して適切なDLリファレンス信号リソースを割り当てることができる。UEは、これらのリソースを用いて、適切なDLビーム及び/又はULビームを特定できる。同様に、それはまた、ネットワークがUEに適切なULリファレンス信号リソースを割り当てる場合に有用である。これを実行することによって、ネットワークは、UEによって送信されたULリファレンス信号を監視することを介して、適切なDLビーム及び/又はULビームを決定できる。また、それは、ネットワークが、例えば、接続が確立されているとき、可能な限り早期にUEビームフォーミング関連情報を取得可能である場合に有用である。
【0047】
UEビームフォーミング関連情報は、UEがUEビームフォーミングを利用する傾向がある、利用している又は利用可能であるか否か、UEビームスイーピングがUEによって必要とされているか否か、UEが同時に生成可能な最大ビーム数、UEビームスイーピング数、異なる(全ての)方向をカバーするのに必要とされるUEビームの総数/(サブ)セットなどを含むことができる。一例となる実現形態では、上記の情報は、UEの能力に関する情報を提供するシグナリングによってネットワークに通知できる。他の一例となる実現形態では、上記情報の全て又は一部は、UEによる接続状態に入るための手順中に明示的又は非明示的に通知可能である。例えば、当該手順は、ランダムアクセス手順又は接続確立手順とすることができる。情報の全て又は一部は、ランダムアクセス手順のUEデータ及び/又は制御情報(例えば、LTEにおけるMsg3と同様)を搬送する第1のUL送信又はランダムアクセス手順のプリアンブル(例えば、LTEにおけるMsg1と同様)によって明示的又は非明示的に通知できる。UEによって選択されたプリアンブルシーケンス又はプリアンブルを送信するためUEによって利用されるリソースは、UEビームフォーミング関連情報を通知するのに利用可能である。
【0048】
セルにおいてUEビームフォーミングを実行するための能力及び必要性を有するUEデバイスに関して、UEは、UEビームフォーミングを利用して、例えば、プリアンブルなどのランダムアクセス手順における信号を送信できる。UEがセルにおいてUEビームフォーミングを実行する場合、UEは、同期信号、リファレンス信号、発見信号、システム情報及びページング信号を含む信号の1つ以上を受信するためUEビームフォーミングを利用可能である。UEビームフォーミングを利用するUEは、上記信号を受信するため、ビームスイーピングを必要としうる。UEビームフォーミング又はビームスイーピングを利用するUEは、UEビームフォーミング又はビームスイーピングを利用しないUEにより監視されるより長い時間間隔で上記信号を監視する必要があり得る。
【0049】
同期信号は、セルサーチを実現するため、ダウンリンクを介し送信される。同期信号は、プライマリ同期信号及びセカンダリ同期信号を含みうる。リファレンス信号は、例えば、使用又は推定のため、ダウンリンク電力のリファレンスポイントを送るため、ダウンリンクを介し送信される。リファレンス信号は、セル固有リファレンス信号、MBSFNリファレンス信号、UE固有リファレンス信号、測位リファレンス信号、CSIリファレンス信号及び/又は発見信号を含みうる。
【0050】
UEは、セル固有リファレンス信号、プライマリ及びセカンダリ同期信号並びに設定可能なCSIリファレンス信号から構成される発見信号の存在を仮定できる。ネットワークは、中央ユニット(CU)、分散ユニット(DU)、送受信ポイント(TRP)、基地局(BS)及び5Gノードを含むコンポーネントの1つ以上を含みうる。
【0051】
図12は、UEデバイスからネットワークにUEビームフォーミングに関連する情報を提供する一例となる方法を示す。フロー
図1200のステップ1202において、UEデバイスは、例えば、UEビームスイーピング数を含む情報など、ネットワークノードにUEビームフォーミングに関する情報を提供する。一実施例では、当該情報は、UEデバイスとネットワークとの間の接続確立手順中に提供される。他の実施例では、当該情報はランダムアクセス手順中に提供される。
【0052】
UEデバイスは、ビームスイーピング数に基づきビームスイーピングを実行する。例えば、ビームスイーピング数が2である場合、UEデバイスは、2つのビームセットを生成する。これら2つのビームセットは、2つの別々の時間間隔において連続して生成される。2つのビームセットの連続する生成は、UEデバイスが送信を受信又は送信することを予想する全ての可能な方向をカバーするスイーピングに類似する。他の例では、ビームスイーピング数が4である場合、UEデバイスは、4つの連続する時間間隔において4つのビームセットを生成する。一実施例では、次の時間間隔は、前の時間間隔の終了によってすぐに起こる。他の実施例では、2つのビームスイーピングの時間間隔の間に時間ギャップがある。ビームスイーピング数は、特定のUEデバイスが生成可能なUEビームの数によって決定される。UEデバイスは、ビームスイーピングを連続的又は半連続的に繰り返してもよい。
【0053】
図13は、UEデバイスからネットワークにUEビームフォーミングに関する情報を提供する他の一例となる方法を示す。フロー
図1300のステップ1302において、ネットワークノードは、UEデバイスからUEデバイスのビームスイーピング数を含むUEビームフォーミングに関する情報を受信する。ステップ1304において、ネットワークノードは、UEデバイスにコンフィギュレーション情報又はリソース割当て情報を提供し、ここで、コンフィギュレーション又はリソースはUEビームフォーミングに関する情報に少なくとも基づき決定される。
【0054】
一実施例では、UEビームフォーミング及び/又はコンフィギュレーション情報に関する情報は、UEデバイスとネットワークとの間の接続確立手順中に交換される。他の実施例では、UEビームフォーミングに関する情報は、ランダムアクセス手順中に提供される。一実施例では、ネットワークは、測定を実行するため、UEデバイスにコンフィギュレーション情報及び/又はリソースを提供する。一実施例では、コンフィギュレーション情報及び/又はリソース割当て情報は、例えば、BRSなどのリファレンス信号に関連する。
【0055】
図12及び13において上述された方法は、UEデバイスが効率的なUEビームフォーミングを実行することを可能にする。双方の方法のための1つの実現例では、ネットワークにUEによって提供される情報は、UEがUEビームフォーミングを利用する傾向があるか否かを含む。他の例では、当該情報は、UEがUEビームフォーミングを利用する傾向があることを示す。他の例では、当該情報は、UEがビームフォーミングを現在利用しているか否かを示す。他の例では、当該情報は、UEがUEビームフォーミングを利用可能であるか否かを含む。他の例では、当該情報は、UEがUEビームフォーミングを利用可能であることを示す。
【0056】
双方の方法の1つの実現例では、ネットワークにUEデバイスによって提供されるビームフォーミング情報は、UEビームスイーピングが必要とされているか否かを含む。他の例では、当該情報は、UEビームスイーピングがUEデバイスによって必要とされていることを示す。他の例では、当該情報は、UEが同時に生成可能なビームの最大数を含む。他の例では、当該情報は、UEデバイスの送受信の(全ての)異なる方向をカバーするのに必要とされるUEビームの総数を含む。
【0057】
1つの実現例では、ビームフォーミング情報は、UEの能力に関する情報を含むシグナリングを介しネットワークにUEデバイスによって提供される。一例では、当該情報は接続を確立する手順中に提供される。一例では、当該情報は、接続要求メッセージに提供される。他の例では、当該情報は接続セットアップ完了メッセージに提供される。他の例では、当該情報は、ランダムアクセス手順中にプリアンブルによって提供される。一例では、当該情報は、UEデバイスによって選択されるプリアンブルシーケンスによって通知される。一例では、当該情報は、プリアンブルを送信するためUEによって利用される(時間/周波数)リソースによって通知される。一例では、当該情報は、例えば、LTEにおけるMsg3などのメッセージなど、ランダムアクセス手順の第1のUL送信において提供される。一例では、当該情報は明示的に提供される。一例では、当該情報は、例えば、他の情報から導出されるなど、非明示的に提供される。
【0058】
1つの実現例では、UEは接続モードで動作する。一例では、ネットワークノードは中央ユニット(CU)である。他の例では、ネットワークノードは分散ユニット(DU)である。他の例では、ネットワークノードはTRPである。他の例では、ネットワークノードは基地局である。他の実施例では、ネットワークノードは5Gノードである。他の例では、リソースは、ULにおいて信号を送信するのに利用される。他の例では、リソースは、DLにおいて信号を送信するのに利用される。一実施例では、ネットワークは、ネットワークへのランダムアクセスを実行するためUEデバイスにコンフィギュレーション情報又はリソースを提供する。他の実施例では、ネットワークは、発見信号に関するコンフィギュレーション情報又はリソースを提供する。
【0059】
1つの実現例では、UEデバイスは、UEビームフォーミングを利用可能である。一実施例では、UEは、UEビームフォーミングを実行するため、UEビームスイーピングの利用を必要とする。一例では、UEは、UEビームフォーミングを利用して、例えば、プリアンブルなどランダムアクセス手順において信号を送信する。一例では、UEは、UEビームフォーミングを利用して、UEのサービングセルからの信号を監視(又は受信)する。一例では、サービングセルからの信号は同期信号を含む。他の例では、信号はリファレンス信号を含む。他の例では、信号はシステム情報を含む、他の例では、信号はページング(情報)を含む、一例では、同期信号は、セルサーチを実現するためダウンリンクにおいて送信される。一例では、同期信号は、プライマリ同期信号又はセカンダリ同期信号の1つ以上を含む、一例では、リファレンス信号は、ダウンリンク電力のためのリファレンスポイントを送るため、ダウンリンクにおいて送信される。一例では、リファレンス信号は、セル固有リファレンス信号、MBSFNリファレンス信号、UE固有リファレンス信号、測位リファレンス信号、CSIリファレンス信号、発見信号又はビーム固有リファレンス信号の1つ以上を含む。
【0060】
一例では、UEビームスイーピングは、UEが、送信及び/又は受信のため全ての可能な方向をカバーするためにある時間間隔においてビームのサブセットを生成し、他の時間間隔において生成されたビームを変更することを意味する。他の例では、UEビームスイーピング数は、送信及び/又は受信のため全ての可能な方向でUEが1回ビームをスイーピングするために必要な時間間隔数である。
【0061】
一例となる実現形態では、UEデバイスは、制御回路、制御回路に設置されたプロセッサ及び制御回路に設置され、プロセッサに結合されたメモリを有する。プロセッサは、メモリに格納されたプログラムコードを実行して、
図10,12,13において説明された方法を含む上述された方法を実行するよう構成される。
【0062】
ここに記載された本開示の様々な実施例は、以下に説明される例示的な無線通信システム及びデバイスに適用又は実現可能である。さらに、本開示の様々な実施例は、主に3GPPアーキテクチャリファレンスモデルに関して説明される。しかしながら、開示された情報によって、当業者は、ここでさらに説明するように、3GPP2ネットワークアーキテクチャ及び他のネットワークアーキテクチャにおける本開示の態様を利用及び実現するため容易に適応化可能であることが理解される。
【0063】
以下に説明される例示的な無線通信システム及びデバイスは、ブロードキャストサービスをサポートする無線通信システムを利用する。無線通信システムは、音声、データなどの様々なタイプの通信を提供するために広く展開されている。これらのシステムは、符号分割多重接続(CDMA)、時分割多重接続(TDMA)、直交周波数分割多重接続(OFDMA)、3GPP LTE(ロングタームエボリューション)無線アクセス、3GPP LTE−A(ロングタームエボリューション−アドバンスト)無線アクセス、3GPP2 UMB(Ultra Mobile Broadband)、WiMax、5Gのための3GPP NR(New Radio)、又は他の変調技術に基づくものであってもよい。
【0064】
図15は、ここに説明される様々な実施例が実現可能である例示的な非限定的な多重接続無線通信システム1500を表すブロック図である。アクセスネットワーク1502(AN)は複数のアンテナグループを含み、1つのグループはアンテナ1504,1506を含み、別のグループはアンテナ1508,1510を含み、更なるグループはアンテナ1512,1514を含む。
図15では、アンテナグループごとに2つのアンテナしか示されていないが、より多く又はより少ないアンテナが各アンテナグループに対して利用されてもよい。アクセス端末(AT)1516は、アンテナ1512,1514と通信し、アンテナ1512,1514は、フォワードリンク1518を介しアクセス端末1516に情報を送信し、リバースリンク1520を介しアクセス端末1516から情報を受信する。アクセス端末(AT)1522は、アンテナ1506,1508と通信し、アンテナ1506,1508は、フォワードリンク1524を介しアクセス端末(AT)1522に情報を送信し、リバースリンク1526を介しアクセス端末(AT)1522から情報を受信する。周波数分割複信(FDD)システムでは、通信リンク1518,1520,1524,1526は、通信のため異なる周波数を利用しうる。例えば、フォワードリンク1518は、リバースリンク1520によって使用されるものと異なる周波数を使用しうる。
【0065】
各アンテナグループ及び/又はそれらが通信するように設計されるエリアは、しばしばアクセスネットワークのセクタと呼ばれる。非限定的な態様では、アンテナグループのそれぞれは、アクセスネットワーク1502によってカバーされるエリアのセクタにおけるアクセス端末と通信するよう設計可能である。
【0066】
フォワードリンク1518,1524を介した通信では、アクセスネットワーク1502の送信アンテナは、異なるアクセス端末1516,1522に対するフォワードリンクの信号対雑音比を改善するためにビームフォーミングを利用してもよい。また、それのカバレッジを通じてランダムに散在したアクセス端末に送信するためにビームフォーミングを使用するアクセスネットワークは、通常、単一のアンテナを介してその全てのアクセス端末に送信するアクセスネットワークよりも隣接セルのアクセス端末への干渉をより少なくする。
【0067】
アクセスネットワーク(AN)は、端末と通信するため使用される固定局又は基地局であってもよく、アクセスポイント、ノードB、基地局、拡張基地局、eNodeB又はいくつかの他の専門用語として参照されてもよい。アクセス端末(AT)はまた、ユーザ装置(UE)、UEデバイス、通信デバイス、無線通信デバイス、モバイルデバイス、モバイル通信デバイス、端末、アクセス端末又は他の何らかの用語で呼ばれてもよい。
【0068】
図16は、送信システム1602(ここではアクセスネットワークとも参照される)及び受信システム1604(ここではアクセス端末(AT)又はユーザ装置(UE)とも参照される)の例示的な実施例を示す例示的な非限定的なMIMOシステム1600の簡単化されたブロック図である。
【0069】
非限定的な態様では、各データストリームは、それぞれの送信アンテナを介し送信することができる。例示的なTXデータプロセッサ1606は、符号化データを提供するためにデータストリームに対して選択された特定の符号化方式に基づき、各データストリームのトラフィックデータをフォーマット化、符号化及びインターリーブすることができる。
【0070】
各データストリームの符号化データは、OFDM技術を利用してパイロットデータと多重化することができる。パイロットデータは、典型的には、既知の方法で処理され、チャネル応答を推定するために受信システム1604で使用される既知のデータパターンである。その後、多重化されたパイロット及び各データストリームの符号化データは、変調シンボルを提供するためデータストリームについて選択された特定の変調方式(例えば、バイナリ位相シフトキーイング(BPSK)、直交位相シフトキーイング(QPSK)、M進又はより高次のPSK(M−PSK)、又はM進直交振幅変調(M−QAM)など)に基づき変調(例えば、シンボルマッピング)される。各データストリームのデータレート、符号化及び変調は、プロセッサ1608によって実行される命令によって決定されてもよい。
【0071】
全てのデータストリームのための変調シンボルは、変調シンボル(例えば、OFDMに対する)を更に処理しうるTX MIMOプロセッサ1610に提供される。TX MIMOプロセッサ1610は、その後、複数の(NT)変調シンボルストリームをNT送信機(TMTR)1612a〜1612tに提供する。特定の実施例では、TX MIMOプロセッサ1610は、データストリームのシンボル及び当該シンボルが送信されているアンテナにビームフォーミングウェイトを適用する。
【0072】
各送信機1612は、それぞれのシンボルストリームを受信及び処理し、1つ以上のアナログ信号を提供し、さらにアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタリング及びアップコンバートなど)し、MIMOチャネルを介した送信に適した変調信号を提供する。次に、送信機1612a〜1612tからのNT変調信号はそれぞれ、NTアンテナ1614a〜1614tから送信される。
【0073】
受信システム1604において、送信された変調信号は、複数の(NR)アンテナ1616a〜1616rによって受信され、各アンテナ1616からの受信信号は、それぞれの受信機(RCVR)1618a〜1618rに提供される。各受信機1618は、それぞれの受信信号を調整(例えば、フィルタ、増幅及びダウンコンバートなど)し、調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにサンプルを処理して対応する“受信”シンボルストリームを提供する。
【0074】
次に、RXデータプロセッサ1620は、特定の受信処理技術に基づきNR受信機1618からのNR受信シンボルストリームを受信及び処理し、NT“検出”シンボルストリームを提供する。次に、RXデータプロセッサ1620は、検出された各シンボルストリームを復調、デインターリーブ及び復号化し、データストリームのトラフィックデータを復元する。RXデータプロセッサ1620による処理は、送信システム1602におけるTX MIMOプロセッサ1610及びTXデータプロセッサ1606によって実行される処理と相補的である。
【0075】
プロセッサ1622は、例えば、ここでさらに説明されるように、どのプリコーディングマトリスクを使用するかを周期的に決定する。プロセッサ1622は、マトリクスインデックス部分及びランク値部分を含むリバースリンクメッセージを形成する。
【0076】
リバースリンクメッセージは、通信リンク及び/又は受信データストリームに関する様々なタイプの情報を含んでもよい。その後、リバースリンクメッセージは、TXデータプロセッサ1624によって処理され、データソース1626からの多数のデータストリームのトラフィックデータを受信し、変調器1628によって変調され、送信機1618a〜1618rによって調整され、送信システム1602に送り返される。
【0077】
送信システム1602において、受信システム1604からの変調信号は、アンテナ1614によって受信され、受信機1612によって調整され、復調器1630によって復調され、RXデータプロセッサ1632によって処理され、受信システム1604により送信されたリバースリンクメッセージを抽出する。次に、プロセッサ1608は、ビームフォーミングウェイトを決定するため何れのプリコーディングマトリクスを使用するか決定し、抽出されたメッセージを処理する。
【0078】
メモリ1634は、例えば、
図10〜13に関してここで更に説明されるように、プロセッサ1608を介し1630又は1632からのいくつかのバッファリングされた/計算データを一時的に格納し、データソース1636からバッファリングされたいくつかのデータを格納し、又は、いくつかの特定のプログラムコードを一時的に記憶するのに利用されてもよい。同様に、メモリ1638は、例えば、
図10〜13に関してここで更に説明されるように、プロセッサ1622を介しRXデータプロセッサ1620からのいくつかのバッファリングされた/計算データを一時的に格納し、データソース1626からバッファリングされたいくつかのデータを格納し、又は、いくつかの特定のプログラムコードを一時的に記憶するのに利用されてもよい。
【0079】
上述の例示的な実施例を考慮して、開示された主題に従って実現可能なデバイス及びシステムは、
図10〜13の図を参照してより良く理解されるであろう。説明の簡単化のため、例示的なデバイス及びシステムはブロックの集合として図示及び説明されているが、いくつかのブロックはここに図示及び説明されたものと関連する他のブロック又は機能と異なる順序、配置で行われてもよく、及び/又は組み合わせ及び/又は分散されてもよいとき、請求された主題は、ブロックの順序、配置及び/又は数によって限定されないことが理解及び認識されるべきである。さらに、以下に説明される例示的なデバイス及びシステムを実現するため、図示されたブロックの全てが必要とされるわけではない。さらに、本明細書を通じて以下に開示される例示的なデバイス及びシステム及び/又は機能は、例えば、ここでさらに説明されるように、そのような方法をコンピュータに輸送及び転送することを実現するための製造物に格納することができることを理解されるべきである。ここで使用されるコンピュータ可読媒体、製造物などの用語は、有形のコンピュータ可読記憶媒体などの何れかのコンピュータ可読デバイス又は媒体からアクセス可能なコンピュータプログラム製品を包含するように意図されている。
【0080】
ここに説明される様々な技術は、ハードウェア又はソフトウェア、あるいは、適切な場合には両方の組み合わせと共に実現されてもよいことが理解できる。ここで使用される“デバイス”、“コンポーネント”、“システム”などの用語は、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア又は実行中のソフトウェアのいずれかのコンピュータ関連エンティティを指すことが意図される。例えば、“デバイス”、“コンポーネント”、“サブコンポーネント”、“システム”及びこれらの部分などは、限定することなく、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能、実行スレッド、プログラム及び/又はコンピュータであってもよい。例として、コンピュータ上で実行されるアプリケーションとコンピュータの両方がコンポーネントとなり得る。1つ以上のコンポーネントは、プロセス及び/又は実行スレッド内にあってもよく、コンポーネントは、1つのコンピュータ上にローカライズされ、及び/又は2つ以上のコンピュータ間に分散されてもよい。
【0081】
例示的なシステム、方法、シナリオ及び/又はデバイスの簡単な概要が示されているが、開示された主題はそれに限定されないことがさらに理解されよう。従って、ここに説明される実施例の範囲から逸脱することなく、様々な変更、改変、追加及び/又は削除が可能であることが、さらに理解できる。従って、同様の非限定的な実現形態が利用可能であるか、あるいは、逸脱することなく対応する実施例の同一又は等価な機能を実行するため、説明された実施例に対して変更及び追加が可能である。
【0082】
図17は、開示される主題の様々な態様を実行するのに適した例示的な非限定的なデバイス又はシステム1700を示す。デバイス又はシステム1700は、更にここに説明されるように、スタンドアローンデバイス若しくはその一部、特別にプログラムされた計算デバイス若しくはその一部(例えば、プロセッサに結合されたここに説明される技術を実行するための命令を保持するメモリ)及び/又はいくつかのデバイスに分散された1つ以上の連携する構成要素を含む複合デバイス又はシステムとすることができる。一例として、例示的な非限定的なデバイス又はシステム1700は、上述されたように、又は
図18〜20などに関して更に後述される
図1〜16に示されるデバイス及び/又はシステムの何れかの具体例若しくはこれらの一部とすることができる。
【0083】
例えば、
図17は、UEデバイス1516又は1522とすることができる例示的なデバイス1700を示す。別の非限定的な例において、
図17は、アクセスネットワーク1502、eNB110又はTRP120,124又は128とすることが可能な例示的なデバイス1700を示す。デバイス1700は、
図10〜13及び関連する説明に示されるように、ビームフォーミング、ビームスイーピング、セル選択、セル測定、セル評価及びUEデバイスとネットワークとの間の接続を実行するよう構成可能である。デバイス又はシステム1700は、有形のコンピュータ可読記憶媒体上にコンピュータ実行可能命令を保持するメモリ1702を含むことができ、これらの命令は、プロセッサ1704によって実行可能である。一例として、UE1700は、ネットワークとの接続を開始し、UEのビームスイーピング数を含むビームフォーミング情報をネットワークに提供し、ネットワークから受信されたリファレンス信号を受信及び解析することができる。UE1700は、ビームフォーミング、ビームスイーピング、セル測定及び評価並びにセル選択を実行できる。システム1700がネットワークを表す具体例では、ネットワーク1700は、UEデバイスのビームフォーミング情報(例えば、UEデバイスのビームスイーピング数)を含むUEデバイスからの通信を受信し、UEビームフォーミングの利用の効率性においてUEデバイスを支援するため、UEデバイスにコンフィギュレーション情報及びリソース割当てを提供できる。
【0084】
図18は、本開示の各種態様を援用するのに適したUEデバイス(例えば、AT1516、AT1522、受信システム1604又はこれらの一部を含み、及び/又は
図12〜18に関してここで更に説明されるようなビーム管理を実行するよう構成されたUEデバイスなど)、基地局(例えば、アクセスネットワーク1502、送信システム1502及び/又はその一部など、ビームハンドリング用に構成された基地局など)などの非限定的な通信デバイス2200の簡単化された機能ブロック図を示す。
図16に示されるように、無線通信システムにおける例示的な通信デバイス1600は、例えば、
図15におけるUE(又はAT)1516,1522を実現するのに利用可能であり、更なる具体例として、
図15に関して上述された無線通信システムは、LTEシステム、NRシステムなどとすることができる。例示的な通信デバイス1800は、入力デバイス1802、出力デバイス1804、制御回路1806、中央処理ユニット(CPU)1808、メモリ1810、プログラムコード1812及び送受信機1814を有することが可能である。例示的な制御回路1806は、CPU1808を介しメモリ1810におけるプログラムコード1812を実行することができ、それによって、通信デバイス1800の動作を制御する。例示的な通信デバイス1800は、キーボード又はキーパッドなどの入力デバイス1802を介してユーザによって入力された信号を受信可能であり、モニタ又はスピーカなどの出力デバイス1804を介し画像及び音声を出力可能である。例示的な送受信機1814は、例えば、
図15に関して上述されたように、無線信号を送受信し、受信した信号を制御回路1806に送り、制御回路1806によって生成された信号を無線出力するのに利用可能である。
【0085】
従って、ここに説明されるさらなる非限定的な実施例は、一例となる制御回路1806、制御回路(例えば、制御回路1806)に設置されたプロセッサ(例えば、CPU1808)、制御回路(例えば、制御回路1806)に設定され、プロセッサ(例えば、CPU1808)に結合されたメモリ(例えば、メモリ1810)の1つ以上を含むことが可能なUEデバイス(例えば、ビームハンドリング用に構成され、AT1516,1522、受信システム1604又はこれらの一部を含み、及び/又は
図10〜20に関してここに更に説明されたUEデバイス)を有することが可能であり、ここで、プロセッサ(例えば、CPU1808)は、ここに説明されるように、方法ステップを実行し、及び/又は機能を提供するため、メモリ(例えば、メモリ1810)に記憶されたプログラムコード(例えば、プログラムコード1812)を実行するよう構成される。非限定的な例として、一例となるプログラムコード(例えば、プログラムコード1812)は、
図1〜20及び/又はこれらの何れかの組み合わせに関してここに説明されるような機能を実現するよう構成されるコンピュータ実行可能な命令に加えて、
図17に関して上述されたようなコンピュータ実行可能な命令、その一部及び/又は相補的若しくは補完的な命令を含むことが可能である。
【0086】
図19は、本開示の各種態様を含むのに適した
図18に示された例示的なプログラムコード1812の簡略化されたブロック
図2300を示す。本実施例では、例示的なプログラムコード1912は、アプリケーションレイヤ1902、レイヤ3部分1904及びレイヤ2部分1906を含むことができ、レイヤ1部分1908に結合することができる。レイヤ3部分1904は、一般に無線リソース制御を行う。レイヤ2部分1906は、一般にリンク制御を実行する。レイヤ1部分1908は、一般に、物理的接続を実行する。LTE、LTE−A又はNRシステムについて、レイヤ2部分1906は、無線リンク制御(RLC)レイヤ及び媒体アクセス制御(MAC)レイヤを含みうる。レイヤ3部分1904は、無線リソース制御(RRC)レイヤを含みうる。さらに、さらに上述したように、例示的なプログラムコード(例えば、プログラムコード1812)は、
図1〜20及び/又はこれらの何れかの組み合わせに関してここで説明されたような機能を実現するよう構成されるコンピュータ実行可能な命令に加えて、
図17に関して上述されたようなコンピュータ実行可能な命令、その一部及び/又は相補的若しくは補完的な命令を含むことができる。
【0087】
図20は、ここに説明された実施例による開示された主題の様々な非限定的な態様を実現可能な例示的なモバイルデバイス2000(例えば、モバイルハンドセット、UE、ATなど)の概略図を示す。ここではモバイルハンドセット2000が図示されているが、他のデバイスは、例えば、多数の他のモバイルデバイスのいずれかであり、モバイルハンドセット2000は、ここに説明された主題の実施例のコンテクストを提供するため単に図示されていることが利されるであろう。以下の説明は、様々な実施例が実現可能な適切な環境2000の一例の簡単で一般的な説明を提供することを意図している。この説明は、有形なコンピュータ可読記憶媒体に具体化されるコンピュータ実行可能な命令の汎用的なコンテクストを含むが、当業者は、当該主題がまた他のプログラムモジュールと共に、及び/又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして実現可能であることを認識するであろう。
【0088】
一般に、アプリケーション(例えば、プログラムモジュール)は、特定のタスクを実行するか、あるいは、特定の抽象データタイプを実現するルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造などを含むことが可能である。さらに、当業者は、ここに説明される方法が、それぞれが1つ以上の関連するデバイスと動作接続可能であるパーソナルコンピュータ、携帯計算デバイス、マイクロプロセッサベース若しくはプログラマブル家電機器などと共に、シングルプロセッサ若しくはマルチプロセッサシステム、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータを含む他のシステム構成により実現可能であることを理解するであろう。
【0089】
計算デバイスは、典型的には、各種コンピュータ可読媒体を含むことが可能である。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセス可能であり、揮発性媒体と不揮発性媒体との双方、着脱可能媒体と着脱不可な媒体との双方を含む何れか利用可能な媒体を有することが可能である。限定することなく例示的に、コンピュータ可読媒体は、有形なコンピュータ可読ストレージ及び/又は通信媒体を含むことが可能である。有形なコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータなど、情報の格納のための何れかの方法又は技術により実現される揮発性及び/又は不揮発性媒体、着脱可能及び/又は着脱不可媒体を含むことが可能である。有形なコンピュータ可読ストレージは、限定することなく、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、CD ROM、デジタルビデオディスク(DVD)若しくは他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気ストレージデバイス、又は所望の情報を記憶するのに利用可能であって、コンピュータによりアクセス可能な他の何れかの媒体を含むことが可能である。
【0090】
有形なコンピュータ可読ストレージと対照される通信媒体は、典型的には、搬送波又は他のトランスポート機構などの変調されたデータ信号においてコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータを具体化し、何れかの情報搬送媒体を含む。“変調データ信号”という用語は、例えば、ここで更に説明されるように、信号における情報を符号化するための方法で変更された又はそれの特性セットの1つ以上を含む信号を意味する。限定することなく例示的には、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接的な有線接続などの有線媒体と、音響、RF、赤外線及び他の無線媒体などの無線媒体とを含む。上記の何れかの組み合わせはまた、コンピュータ可読記憶媒体と区別できるように、コンピュータ可読通信媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0091】
ハンドセット2000は、全てのオンボード処理及び機能を制御及び処理するプロセッサ2002を有することが可能である。メモリ2004は、データ及び1つ以上のアプリケーション2006(例えば、ブラウザ、アプリなどの通信アプリケーション)の格納のためプロセッサ2002とのインタフェースをとる。他のアプリケーションは、通信の処理及び/又は経済的通信プロトコルをサポート可能である。アプリケーション2006は、メモリ2004及び/又はファームウェア2008に記憶され、メモリ2004及び/又はファームウェア2008の一方又は双方からプロセッサ2002によって実行可能である。ファームウェア2008はまた、ハンドセット2000を初期化する際に実行されるスタートアップコードを記憶可能である。通信コンポーネント2010は、セルラネットワーク、VoIPネットワークなどの外部システムとの有線/無線通信を実現するため、プロセッサ2002とインタフェースをとる。ここで、通信コンポーネント2010はまた、対応する信号通信などに適したセルラ送受信機2011(例えば、GSM(登録商標)送受信機、CDMA送受信機、LTE送受信機)及び/又はアンライセンス送受信機2013(例えば、Wireless Fidelity(WiFi
TM)、WiMax(登録商標)(Worldwide Interoperability for Microwave Access)を含むことが可能である。ハンドセット2000は、携帯電話、モバイル通信機能を備えたパーソナルデジタルアシスタント(PDA)及びメッセージングセントリックデバイスなどのデバイスとすることができる。通信コンポーネント2010はまた、地上無線ネットワーク(例えば、放送)、デジタル衛星無線ネットワーク及びインターネットベース無線サービスネットワークなどからの通信受信を実現する。
【0092】
ハンドセット2000は、テキスト、画像、ビデオ、電話機能(例えば、発信先ID機能)、セットアップ機能及びユーザ入力を表示するディスプレイ2012を有する。例えば、ディスプレイ2012はまた、マルチメディアコンテンツ(例えば、音楽メタデータ、メッセージ、壁紙、グラフィクス)の提示を収容可能な“スクリーン”として参照可能である。ディスプレイ2002はまた、ビデオを表示し、ビデオ引用の生成、編集及び共有を実現可能である。シリアルI/Oインタフェース2014は、ハードウェア接続及び他のシリアル入力デバイス(例えば、キーボード、キーパッド及びマウス)を介し有線及び/又は無線シリアル通信(例えば、USB(Universal Serial Bus)及び/又はIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1494)を実現するため、プロセッサ2002との通信において提供される。これは、例えば、ハンドセット2000の更新及びトラブルシューティングをサポートする。オーディオ機能がオーディオI/Oコンポーネント2016に備えられ、例えば、ユーザがユーザフィードバック信号を開始するために適切なキー又はキーの組み合わせを押下したという通知に関するオーディオ信号の出力のためのスピーカを含みうる。オーディオI/Oコンポーネント2016はまた、データ及び/又は電話音声データを記録し、電話の会話の音声信号を入力するため、マイクロフォンを介し音声信号の入力を実現する。
【0093】
ハンドセット2000は、SIM(Subscriber Identity Module)カード又はユニバーサルSIM2020のフォームファクタのSIC(Subscriber Identity Component)を収容し、プロセッサ2002とSIMカード2020とのインタフェースをとるためのスロットインタフェース2018を有することが可能である。しかしながら、SIMカード2020はハンドセット2000に製造され、データ及びソフトウェアをダウンロードすることによって更新可能であることが理解されるべきである。
【0094】
ハンドセット2000は、インターネットサービスプロバイダ(ISP)又はブロードバンドケーブルプロバイダを介しインターネット、企業イントラネット、ホームネットワーク、パーソナルエリアネットワーク、セルラネットワークなどのIPネットワークからのIRトラフィックを収容するため、通信コンポーネント2010を介しインターネットプロトコル(IP)データトラフィックを処理可能である。従って、VoIPトラフィックは、ハンドセット2000によって利用可能であり、IPベースマルチメディアコンテンツは、符号化又は復号化フォーマットの何れかにより受信可能である。
【0095】
ビデオ処理コンポーネント2022(例えば、カメラ及び/又は関連するハードウェア、ソフトウェアなど)は、符号化されたマルチメディアコンテンツを復号化するために備えることが可能である。ビデオ処理コンポーネント2022は、ビデオの生成及び/又は共有を実現するのに役立ちうる。ハンドセット2000はまた、バッテリ及び/又は交流電流(AC)電力サブシステムの形態で電源2024を有し、当該電源2024は、電力入出力(I/O)コンポーネント2026によって外部電力システム又は充電機器(図示せず)とのインタフェースをとることが可能である。
【0096】
ハンドセット2000はまた、受信したビデオコンテンツを処理し、ビデオコンテンツを記録及び送信するためのビデオコンポーネント2430を有することが可能である。例えば、ビデオコンポーネント2030は、ビデオの生成、編集及び共有を実現可能である。位置トラッキングコンポーネント2032は、ハンドセット2000の地理的な測位を実現する。ユーザ入力コンポーネント2034は、上述されたように、ユーザがデータを入力し、及び/又は選択することを実現する。ユーザ入力コンポーネント2034はまた、資金の移転のための受取予定者を選択し、移転されるべき金額を入力し、口座制限及び/又は限定を指示すると共に、コンテクストによって必要とされるメッセージ及び他のユーザ入力タスクを構成することを実現可能である。ユーザ入力コンポーネント2034は、例えば、キーパッド、キーボード、マウス、スタイラスペン及び/又はタッチスクリーンなどの従来の入力デバイス技術を含むことができる。
【0097】
再びアプリケーション2006を参照して、ヒステリシスコンポーネント2036は、アクセスポイントと関連付けする時点を決定するのに利用されるヒステリシスデータの解析及び処理を実現する。WiFi
TM送受信機1813がアクセスポイントのビーコンを検出した際、ヒステリシスコンポーネント2036のトリガを実現するソフトウェアトリガコンポーネント2038が、備えることができる。SIP(Session Initiation Protocol)クライアント2040は、ハンドセット2000がSIPプロトコルをサポートし、SIPレジスタサーバに加入者を登録することを可能にする。アプリケーション2006はまた、他の可能性のうち、上述されたようなユーザインタフェースコンポーネント機能を実現可能な通信アプリケーション又はクライアント2446を含むことができる。
【0098】
開示の各種態様が上述された。ここでの教示は広範な形態で具体化され、ここに開示される何れか特定の構成、機能又はその双方は単に代表的なものであることが明らかであるべきである。ここでの教示に基づき、当業者は、ここに開示された態様が他の何れかの態様から独立して実現されてもよく、これらの態様の2つ以上が様々な方法で組み合わせ可能であることを理解すべきである。例えば、ここに与えられた何れかの数の態様を利用して、装置が実現されてもよいし、あるいは、方法が実施されてもよい。さらに、ここに与えられた態様の1つ以上の加えて、又は以外の他の構成、機能又は構成及び機能を利用して、このような装置が実現されてもよいし、あるいは、このような方法が実施されてもよい。上記のコンセプトのいくつかの具体例として、いくつかの態様では、同時チャネルがパルス繰り返し周波数に基づき確立されてもよい。いくつかの態様では、同時チャネルがパルスポジション又はオフセットに基づき確立されてもよい。いくつかの態様では、同時チャネルが時間ホッピングシーケンスに基づき確立されてもよい。いくつかの態様では、同時チャネルがパルス繰り返し周波数、パルスポジション又はオフセット及び時間ホッピングシーケンスに基づき確立されてもよい。
【0099】
当業者は、情報及び信号が様々な異なる技術の何れかを用いて表現されても良いことを理解するであろう。例えば、上記説明を通じて参照されうるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは粒子、光場若しくは粒子又はこれらの何れかの組み合わせによって表されてもよい。
【0100】
当業者は更に、ここに開示された態様と共に説明される各種の例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路及びアルゴリズムステップが、電子的ハードウェア(例えば、ソース符号化又は他の技術を用いて設計されうるデジタル実現形態、アナログ実現形態又は2つの組み合わせ)、命令を含むプログラム若しくは設計コードの各種形態(便宜上、“ソフトウェア”又は“ソフトウェアモジュール”としてここで参照されうる)、又は双方の組み合わせとして実現されてもよい。ハードウェアとソフトウェアとのこの互換性を明確に示すため、各種の例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路及びステップが、それらの機能に関して一般的に上述された。このような機能がハードウェア又はソフトウェアとして実現されるか否かは、システム全体に課される特定のアプリケーション及び設計制約に依存する。当業者は、特定の各アプリケーションのための様々な方法で説明された機能を実現してもよいが、このような実現の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものとして解釈されるべきでない。
【0101】
さらに、ここに開示される態様と共に説明される様々な例示的な論理ブロック、モジュール及び回路は、集積回路(“IC”)、アクセス端末又はアクセスポイント内で実現されるか、あるいはこれらによって実行されてもよい。ICは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、FPGA(Field Programmable Gate Array)若しくは他のプログラマブル論理デバイス、離散ゲート若しくはトランジスタロジック、離散ハードウェアコンポーネント、電気コンポーネント、光コンポーネント、機械コンポーネント又はここに説明された機能を実行するよう設計されたこれらの何れかの組み合わせを含むものであってもよく、IC内、IC外又は双方に配置されたコード又は命令を実行しうる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、あるいは、プロセッサは、何れか従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ又は状態マシーンであってもよい。プロセッサはまた、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせなどの計算デバイスの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと共に1つ以上のマイクロプロセッサ又は他の何れかこのような構成として実現されてもよい。
【0102】
何れか開示されたプロセスにおける何れか特定の順序又は階層のステップはサンプルアプローチの具体例であることが理解される。設計嗜好に基づき、プロセスにおける特定の順序又は階層のステップは、本開示の範囲内に留まりながら再構成されうることが理解される。添付した方法の請求項は、サンプル順序における各種ステップの要素を提示し、提示された特定の順序又は階層に限定されることを意味していない。
【0103】
ここに開示された態様に関連して説明された方法又はアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアにおいて、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールにおいて、又は2つの組み合わせにおいて具体化されてもよい。ソフトウェアモジュール(例えば、実行可能命令及び関連データを含む)及び他のデータは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、着脱可能ディスク、CD−ROM又は当該分野において既知の他の何れかの形態のコンピュータ可読記憶媒体などのデータメモリに配置されてもよい。サンプル記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報(例えば、コード又はプログラムコード)を読み書きできるように、コンピュータ/プロセッサ(便宜上、“プロセッサ”としてここでは参照されうる)などのマシーンに結合されてもよい。サンプル記憶媒体は、プロセッサに統合されてもよい。プロセッサ及び記憶媒体はASICに配置されてもよい。ASICはユーザ装置に配置されてもよい。あるいは、プロセッサ及び記憶媒体は、ユーザ装置における離散コンポーネントに配置されてもよい。さらに、いくつかの態様では、何れか適切なコンピュータプログラム製品は、開示の態様の1つ以上に関連するコードを含むコンピュータ可読媒体を含んでもよい。いくつかの態様では、コンピュータプログラム製品はパッケージング物質を含んでもよい。
【0104】
本開示の各種実施例が様々な非限定的な態様に関して説明されたが、本開示の実施例が更なる修正が可能であることが理解されるであろう。本出願は、一般に本開示の原理に従って、本開示からの逸脱を含む本開示の何れかの変形、使用又は適応化を、本開示が属する技術内の既知及びカスタマイズされた実施内に属するものとしてカバーすることが意図される。
【0105】
当業者は、ここに与えられた方式でデバイス及び/又はプロセスを説明し、その後、技術的実施を用いて説明されたデバイス及び/又はプロセスをシステムに統合することが技術範囲内で一般的であることを認識するであろう。すなわち、ここに説明されるデバイス及び/又はプロセスの少なくとも一部は、妥当な量の実験を介しシステムに統合可能である。当業者は、典型的なシステムが、システムユニットハウジング、ビデオディスプレイデバイス、揮発性及び不揮発性メモリなどのメモリ、マイクロプロセッサ及びデジタル信号プロセッサなどのプロセッサ、オペレーティングシステム、ドライバ、グラフィカルユーザインタフェース及びアプリケーションプログラムなどの計算エンティティ、タッチ又はスクリーンなどの1つ以上のインタラクションデバイス、及び/又はフィードバックループ及び制御デバイスを含む制御システム(例えば、位置及び/又は速度を検知するフィードバック、移動及び/又は調整パラメータのための制御デバイス)の1つ以上を含むことが可能であることを認識するであろう。典型的なシステムは、データ計算/通信及び/又はネットワーク計算/通信システムにおいて典型的には見つけられるものなど、何れか適切な商業的に利用可能なコンポーネントを用いて実現可能である。
【0106】
開示された主題の各種実施例は、他のコンポーネントに含まれるか、あるいは接続される異なるコンポーネントを示すことがある。このような図示されたアーキテクチャは単なる一例であり、実際には、同一及び/又は等価な機能を実現する多数の他のアーキテクチャが実現可能であることが理解されるべきである。概念的な意味で、同一及び/又は等価な機能を実現するためのコンポーネントの何れかの配置は、所望される機能が実現されるように、効果的に“関連付け”される。ここでは、特定の機能を実現するためここに組み合わされる何れか2つのコンポーネントは、アーキテクチャ又は中間的なコンポーネントに関係なく、所望の機能が実現されるように、互いに“関連付け”されているとみなすことができる。同様に、関連付けされた何れか2つのコンポーネントはまた、所望の機能を実現するため、互いに“動作接続”、“動作結合”、“通信接続”及び/又は“通信結合”されるとしてみなすことができ、関連付け可能な何れか2つのコンポーネントは、所望の機能を実現するため、互いに“動作結合可能”又は“通信結合可能”であるとしてみなすことができる。動作結合可能又は通信結合可能の特定の具体例は、限定することなく、物理的に接合可能及び/又は物理的に相互作用するコンポーネント、無線相互作用可能及び/又は無線相互作用するコンポーネント、及び/又は論理相互作用及び/又は論理相互作用可能コンポーネントを含むことができる。
【0107】
ここに用いられる実質的に何れか複数及び/又は単数の用語に関して、当業者は、コンテクスト及び/又はアプリケーションにとって適切であり得るとして、複数から単数及び/又は単数から複数に変換可能である。各種の単数/複数の置換は、限定することなく、簡単化のためここで明示的に提供されてもよい。
【0108】
一般に、ここで用いられ、特に添付した請求項(例えば、添付した請求項のボディ)における用語は、一般に“オープン”な用語(例えば、“含む”という用語は“限定することなく含む”として解釈されるべきであり、“有する”という用語は“少なくとも有する”として解釈されるべきであり、“含む”という用語は“限定されないが、含む”として解釈されるべきである)として意図されることが、当業者により理解されるであろう。さらに、導入された請求項の記載の特定の数が意図される場合、そのような意図は請求項において明示的に切りされ、そのような記載がない場合、そのような意図はないことが、当業者によって理解されるであろう。例えば、理解の支援として、以下の添付された請求項は、請求項の記載を導入するため、導入フレーズ“少なくとも1つ”及び“1つ以上”の利用を含みうる。しかしながら、そのようなフレーズの使用は、不定冠詞“a”又は“an”による請求項の記載の導入が、同一の請求項が“a”又は“an”(例えば、“a”及び/又は“an”は“少なくとも1つ”又は“1つ以上”を意味すると解釈されるべきである)などの不定冠詞と“1つ以上”又は“少なくとも1つ”の導入フレーズを含むときでさえ、そのような導入された請求項の記載を含む何れか特定の請求項をそのような1つの記載しか含まない実施例に限定することを意味すると解釈されるべきでなく、同じことが請求項の記載を導入するのに用いられる定冠詞の使用について成り立つ。さらに、導入された請求項の記載の特定の数が明示的に記載されたとしても、当業者は、そのような記載が記載された数(例えば、他の修飾語なしの“2つの記載”のそのままの記載は、少なくとも2つの記載又は2つ以上の記載を意味する)を少なくとも意味すると解釈されるべきであることを認識するであろう。さらに、“A、B及びCの少なくとも1つ”に類似した用語が用いられるこれらの例では、一般に、当業者が当該用語(例えば、“A、B及びCの少なくとも1つを有するシステムは、限定することなく、A単独、B単独、C単独、A及びB一緒、A及びC一緒、B及びC一緒及び/又はA、B及びC一緒を有するシステムを含む”)を理解する点で、そのような用語は意図される。“A、B又はCの少なくとも1つ”に類似した用語が用いられるこれらの例では、一般に、当業者が当該用語(例えば、“A、B又はCの少なくとも1つを有するシステムは、限定することなく、A単独、B単独、C単独、A及びB一緒、A及びC一緒、B及びC一緒及び/又はA、B及びC一緒を有するシステムを含む”)を理解する点で、そのような用語は意図される。さらに、2つ以上の代替的な用語を提示する実質的に何れかの接続し及び/又はフレーズは、説明、請求項又は図面にかかわらず、用語の1つ、用語の何れか又は双方の用語を含む可能性を想定していると解釈されるべきであることは、当業者に理解されるであろう。例えば、“A又はB”というフレーズは、“A”、“B”又は“A及びB”の可能性を含むと理解されるであろう。
【0109】
さらに、開示の特徴又は態様がマーカッシュ形式で記述される場合、当業者は、開示がマーカッシュグループの何れか個々のメンバ又はメンバのグループに関して説明されていることを認識するであろう。
【0110】
当業者によって理解されるように、記載された説明を提供することに関するなどの何れか及び全ての目的のため、ここに開示された全ての範囲はまた何れか及び全ての可能なサブ範囲及びこれらサブ範囲の組み合わせを含む。何れか列記された範囲は、同一の範囲が少なくとも等しい1/2、1/3、1/4、1/5、1/10などに分割されることを十分に説明及び可能にすると容易に認識できる。非限定的な例として、ここに説明された各範囲は、下位1/3、真ん中の1/3及び上位1/3などに容易に分割できる。当業者により理解されるように、“まで”、“少なくとも”などの全ての用語は、記載された数を含み、上述されたようなサブ範囲に以降に分割できる範囲を参照する。最後に、当業者に理解されるように、範囲は個々の各メンバを含む。従って、例えば、1〜3個のセルを有するグループは、1、2又は3個のセルを有するグループを参照する。同様に、1〜5個のセルを有するグループは、1,2,3,4又は5個のセルを有するグループを参照するなどである。
【0111】
上記から、開示された主題の各種実施例が説明のためにここに説明され、本開示の範囲及び精神から逸脱することなく各種修正がなされてもよいことが留意される。従って、ここに説明される各種実施例は、添付した請求項によって示される真の範囲及び精神によって限定的であると意図されない。
【0112】
さらに、“例”及び“非限定的”という用語は、例、インスタンス又は図示として役立つことを意味するためここに用いられる。疑いを避けるため、ここに開示された主題は、そのような例によって限定されない。さらに、“例”、“図示”及び/又は“非限定的”としてここに説明された何れかの態様又は設計は、他の態様又は設計に対して好ましい又は効果的であるとして解釈される必要はなく、また、当業者に既知の等価な一例となる構成及び技術を排除することを意味しない。さらに、“含む”、“有する”、“内蔵する”及び他の同様の単語が詳細な説明又は請求項において用いられる程度まで、疑いを避けるため、そのような用語は、上述したように、何れかの追加的又は他の要素を排除することなく、オープン遷移語としての“有する”という用語と同様に内包的であることが意図される。
【0113】
上述されたように、ここに説明される各種技術は、ハードウェア、ソフトウェア又は適切である場合には双方の組み合わせに関して実現可能である。ここで用いられる“コンポーネント”、“システム”などの用語は、同様に、コンピュータ関連エンティティ、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア又は実行中のソフトウェアを参照することが意図される。例えば、コンポーネントは、限定されることなく、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能、実行スレッド、プログラム及び/又はコンピュータとすることができる。例えば、コンピュータ上で実行されるアプリケーションとコンピュータとの双方がコンポーネントとすることができる。さらに、1つ以上のコンポーネントは、プロセス及び/又は実行スレッド内に配置可能であり、コンポーネントは1つのコンピュータにローカライズされ、及び/又は2つ以上のコンピュータの間に分散できる。
【0114】
ここに説明されるシステムは、複数のコンポーネントの間のインタラクションに関して説明できる。そのようなシステム及びコンポーネントは、これらのコンポーネント若しくは指定されたサブコンポーネント、指定されたコンポーネント又はサブコンポーネントの一部若しくはこれらの一部、及び/又は追加的なコンポーネント、上記の各種置換及び組み合わせを含みうることが理解できる。サブコンポーネントはまた、ペアレントコンポーネント(階層的)内に含まれるのでなく、他のコンポーネントに通信結合されるコンポーネントとして実現可能である。さらに、1つ以上のコンポーネントは集約的な機能を提供する単一のコンポーネントに組み合わせ可能であるか、あるいは、複数の別々のサブコンポーネントに分割可能であり、マネージメントレイヤなどの何れか1つ以上の中間コンポーネントレイヤが、上述されたような統合された機能を提供するためにサブコンポーネントに通信結合するため備えることができることが留意されるべきである。ここに説明される何れかのコンポーネントはまた、ここに具体的には説明されていないが、当業者に一般に知られる1つ以上の他のコンポーネントとやりとりできる。
【0115】
上述されたように、ここに説明される一例となるシステムに関して、説明される主題に従って実現可能な方法は、各種図面のフローチャートを参照してより良好に理解できる。説明の簡単化のため、方法はブロックの系列として図示及び説明できるが、請求される主題は、一部のブロックが図示及び説明されたものと異なる順序で及び/又は他のブロックと同時に実行可能であるとき、ブロックの順序によって限定されないことが理解及び認識されるべきである。非逐次的又は分岐したフローがフローチャートを介し示される場合、同一又は類似の結果を実現するブロックの様々な他の分岐、フローパス及び順序が実現可能であることが理解できる。さらに、必ずしも全ての図示されたブロックが、以降に説明される方法を実現するのに必要とされない可能性がある。
【0116】
開示された主題は開示された実施例及び各種図面に関して説明されたが、他の同様の実施例が利用されてもよいし、あるいは、逸脱することなく開示された主題の同一の機能を実行するための修正及び追加が説明された実施例に対して行いうることが理解されるべきである。さらに、複数の処理チップ又は複数のデバイスは、ここに説明された1つ以上の機能の実行を共有可能であり、同様に、複数のデバイスにわたる格納が実行可能である。他の例では、プロセスパラメータ(例えば、コンフィギュレーション、コンポーネント数、コンポーネントの集約、プロセスステップタイミング及び順序、プロセスステップの追加及び/又は削除、前処理及び/又は後処理ステップの追加)の変形が、ここに図示及び説明されるような提供された構成、デバイス及び方法を更に最適化するために行うことができる。何れかのイベントにおいて、ここに説明される関連する方法と共に、システム、構成及び/又はデバイスは、開示された主題の各種態様に多くのアプリケーションを有する。従って、主題は、何れか単一の実施例に限定されるべきでなく、添付した請求項に従って幅、精神及び範囲において解釈されるべきである。