特許第6527596号(P6527596)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6527596
(24)【登録日】2019年5月17日
(45)【発行日】2019年6月5日
(54)【発明の名称】タッチウィンドウ
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/041 20060101AFI20190527BHJP
   G06F 3/044 20060101ALI20190527BHJP
【FI】
   G06F3/041 490
   G06F3/044 122
   G06F3/044 127
【請求項の数】19
【全頁数】38
(21)【出願番号】特願2017-555565(P2017-555565)
(86)(22)【出願日】2016年4月8日
(65)【公表番号】特表2018-513501(P2018-513501A)
(43)【公表日】2018年5月24日
(86)【国際出願番号】KR2016003740
(87)【国際公開番号】WO2016171421
(87)【国際公開日】20161027
【審査請求日】2017年10月23日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0057916
(32)【優先日】2015年4月24日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0091165
(32)【優先日】2015年6月26日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0101911
(32)【優先日】2015年7月17日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】チョ、スン オー
(72)【発明者】
【氏名】クォン、ソン イル
(72)【発明者】
【氏名】リー、ドン キオン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ウーン シ
(72)【発明者】
【氏名】キム、チャ ラム
(72)【発明者】
【氏名】ソン、ドン ムグ
(72)【発明者】
【氏名】リー、スク ヨン
【審査官】 桜井 茂行
(56)【参考文献】
【文献】 韓国公開特許第10−2015−0014240(KR,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0292714(US,A1)
【文献】 特開2014−016944(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0177876(US,A1)
【文献】 特開2014−150118(JP,A)
【文献】 特開2012−079238(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3193159(JP,U)
【文献】 特表2014−519663(JP,A)
【文献】 特表2014−525095(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/041
G06F 3/044
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カバー基板;
前記カバー基板上に配置される基板;
前記基板上に配置される感知電極;および
前記感知電極上に配置される反射防止層を含み、
前記感知電極は、前記基板の一面上に配置される第1感知電極と、前記基板の一面と反対となる他面に配置される第2感知電極とを含み、
前記感知電極はメッシュ形状に互いに交差する複数個のサブ電極によってメッシュ線および前記メッシュ線の間のメッシュ開口部を含み、
前記メッシュ線の線幅は0.1umないし10umであり、
前記感知電極は傾斜面を含み、
前記反射防止層は前記感知電極の一面に配置される第1サブ反射防止層、前記一面と反対となる他面に配置される第3サブ反射防止層、前記一面と前記他面を連結する両側面に全体的に接触して配置される第2サブ反射防止層を含み、
前記第1感知電極の第1サブ反射防止層は、前記基板の一面と直接接触し、
前記第2感知電極の第1サブ反射防止層は、前記基板の他面と直接接触する、タッチウィンドウ。
【請求項2】
記第1感知電極と前記第2感知電極は互いに異なる方向に延長して配置される、請求項1に記載のタッチウィンドウ。
【請求項3】
前記第1サブ反射防止層は前記感知電極および前記基板の間に配置され、
前記第1サブ反射防止層、前記第2サブ反射防止層および前記第3サブ反射防止層は互いに連結され、
前記第1サブ反射防止層、前記第2サブ反射防止層および前記第3サブ反射防止層は前記感知電極の全面に配置され、
前記第2サブ反射防止層の傾斜角は前記感知電極層の傾斜面と対応することを含む、請求項1に記載のタッチウィンドウ。
【請求項4】
前記第3サブ反射防止層の幅は前記第1サブ反射防止層の幅より大きい、請求項1に記載のタッチウィンドウ。
【請求項5】
前記感知電極は前記第1サブ反射防止層と接触する一面での幅が前記第3サブ反射防止層と接触する前記一面と反対となる他面での幅より大きいことを含む、請求項3に記載のタッチウィンドウ。
【請求項6】
前記感知電極は前記基板方向に延長するほど幅が狭くなる、請求項1に記載のタッチウィンドウ。
【請求項7】
前記反射防止層の明度指数(L*)は40以下であり、
前記反射防止層の色度指数(b*)は負の値を有する、請求項1に記載のタッチウィンドウ。
【請求項8】
前記感知電極の厚さと前記反射防止層の厚さの比は25:1以下である、請求項1に記載のタッチウィンドウ。
【請求項9】
カバー基板;
前記カバー基板上に配置される基板;
前記基板上に配置される陰のパターン部を含む基材;
前記陰のパターン部内に配置される感知電極;および
前記感知電極を覆う反射防止層を含み、
前記感知電極は、前記基板の一面上に配置される第1感知電極と、前記基板の一面と反対となる他面に配置される第2感知電極とを含み、
前記陰刻のパターン部は互いに交差するメッシュ形状であり、
前記感知電極はメッシュ形状で互いに交差する複数個のサブ電極によりメッシュ線および前記メッシュ線の間のメッシュ開口部を含み、
前記メッシュ線の線幅は0.1umないし10umであり、
前記パターン部の高さは前記パターン部内に配置される前記感知電極および前記反射防止層の高さより大きく、
前記反射防止層は、前記感知電極の下面に配置される第1サブ反射防止層、前記感知電極の両側面に全体的に接触して配置される第2サブ反射防止層、および前記感知電極の上面に配置される第3サブ反射防止層を含み、
前記第2サブ反射防止層は傾斜面を含み、
前記第1感知電極の第1サブ反射防止層は、前記基板上の基材のパターン部と直接接触し、
前記第2感知電極の第1サブ反射防止層は、前記基板下部の基材のパターン部と直接接触する、タッチウィンドウ。
【請求項10】
前記パターン部の側面は傾斜面を含み、
前記第2サブ反射防止層は前記パターン部の側面と対応する傾斜角を有する、請求項9に記載のタッチウィンドウ。
【請求項11】
前記第2サブ反射防止層は前記第1サブ反射防止層と鈍角を成しながら連結され、
前記第2サブ反射防止層は前記第3サブ反射防止層と鋭角を成しながら連結される、請求項9に記載のタッチウィンドウ。
【請求項12】
上記感知電極および上記反射防止層はそれぞれメッキ層である、請求項9に記載のタッチウィンドウ。
【請求項13】
前記第3サブ反射防止層の幅は前記第1サブ反射防止層の幅より大きい、請求項9に記載のタッチウィンドウ。
【請求項14】
前記第1サブ反射防止層ないし前記第3サブ反射防止層は黒化層であることを含む、請求項9に記載のタッチウィンドウ。
【請求項15】
基板;
前記基板上に配置される基材;
前記基板上に配置されるメッシュ形状の感知電極;
前記感知電極の一面上に配置される第1サブ反射防止層;および
前記感知電極の他面上に配置される第3サブ反射防止層を含み、
前記感知電極の側面、前記第1サブ反射防止層の側面および前記第3サブ反射防止層の側面は前記基板の一面に対して鋭角の傾斜角度で傾斜し、
前記第1サブ反射防止層の側面は前記基板の一面に対して第1傾斜角度で傾斜し、
前記感知電極の側面は前記基板の一面に対して第2傾斜角度で傾斜し、
前記第3サブ反射防止層の側面は前記基板の一面に対して第3傾斜角度で傾斜し、
前記第1傾斜角度ないし第3傾斜角度は互いに異なる大きさを有するタッチウィンドウ。
【請求項16】
前記第1サブ反射防止層および前記第3サブ反射防止層は金属酸化物、金属窒化物または金属酸化窒化物のうち少なくとも一つを含む、請求項15に記載のタッチウィンドウ。
【請求項17】
前記第1傾斜角度は7°ないし20°であり、
前記第2傾斜角度は20°ないし70°であり、
前記第3傾斜角度は20°ないし70°である、請求項15に記載のタッチウィンドウ。
【請求項18】
前記感知電極、前記第1サブ反射防止層および前記第3サブ反射防止層の幅は互いに異なる、請求項15に記載のタッチウィンドウ。
【請求項19】
前記感知電極、前記第1サブ反射防止層および前記第3サブ反射防止層のうち少なくともいずれか一つの幅は前記基板方向に延長するほど広くなる、請求項15に記載のタッチウィンドウ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、タッチウィンドウに関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、多様な電子製品でディスプレー装置に表示された画像に指または、スタイラス(stylus)等の入力装置を接触する方式で入力をするタッチウィンドウが適用されている。
【0003】
タッチウィンドウは、基板上に感知電極およびこのような感知電極に連結される配線電極を配置し、感知電極が配置される領域をタッチした時、静電容量などが変化することを感知して位置を検出することができる。
【0004】
このようなタッチウィンドウの透明電極で最も広く使われるインジウム酸化物(indium tin oxide、ITO)は価格が高く、基板の曲げや反りによって物理的に簡単に打撃を受けて電極としての特性が悪化し、これによってフレキシブル(flexible)素子に適していないという問題点がある。また、大型の大きさのタッチパネルに適用する場合、高い抵抗による問題が発生する。
【0005】
このような問題点を解決するために、電極物質をメッシュ(mesh)形状に形成してITOに代替しようとする研究が行われている。
【0006】
また、前記感知電極は金属などの伝導性物質を含むことができる。このような金属は、特有の輝く特性により外部から入射する光が外部で視認されることによって、タッチウィンドウの視認性が低下する問題点がある。
【0007】
また、電極の腐食によりタッチ感度が低下し得る問題点がある。
【0008】
また、上部基板に第1電極を形成し、下部基板に第2電極を形成し、前記上部基板と前記下部基板を光学用透明接着剤(OCA)または、光学用透明レジン(OCR)を通じて互い接着する場合には、タッチウィンドウの全体的な厚さが厚くなり、工程費用が増加する問題があった。
【0009】
したがって、前記のような問題点を解決できる新しい構造のタッチウィンドウが要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
実施例は、向上した信頼性および視認性を有するタッチウィンドウを提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
実施例によるタッチウィンドウは、基板;前記基板上に配置される感知電極;および前記感知電極上に配置される反射防止層を含み、前記反射防止層は前記感知電極の一面に配置される第1サブ反射防止層、前記一面と反対になる他面に配置される第3サブ反射防止層、前記一面と前記他面とを連結する両側面に配置される第2サブ反射防止層を含む。
【0012】
また、実施例によるタッチウィンドウは、基板;前記基板上に配置されるパターン部を含む基材;前記パターン部内に配置される感知電極;および前記感知電極を覆う反射防止層を含み、前記反射防止層は、前記感知電極の下面に配置される第1サブ反射防止層、前記感知電極の両側面に配置される第2サブ反射防止層、および前記感知電極の上面に配置される第3サブ反射防止層を含み、前記第2サブ反射防止層は傾斜面を含む。
【0013】
また、実施例によるタッチウィンドウは、基板;前記基板上の感知電極;前記感知電極の一面上に配置される第1サブ反射防止層;および前記感知電極の他面上に配置される第3サブ反射防止層を含み、前記感知電極、前記第1サブ反射防止層、前記第3サブ反射防止層のうち少なくともいずれか一つの側面は前記基板の一面に対して鋭角の傾斜角度で傾斜する。
【発明の効果】
【0014】
実施例によるタッチウィンドウは、感知電極が反射防止層で囲んで配置されることによって、感知電極の上面、下面および両側面の腐食による信頼性の低下を防止することができる。
【0015】
また、感知電極の上面、下面および両側面の輝きによる視認性の低下を防止することができる。
【0016】
また、感知電極が基板上に直接接触しないため、感知電極が基板から剥離することを防止することができる。これによって、タッチウィンドウの信頼性を向上させることができる。
【0017】
また、実施例によるタッチウィンドウは、感知電極をパターン部内に均一な厚さで配置することができ、それぞれのパターン部内に配置される感知電極の特性を均一にすることができ、タッチウィンドウの信頼性を向上させることができる。
【0018】
一方、実施例によるタッチウィンドウは、基板の一面および他面上に感知電極が配置され得る。すなわち、別途の基板上にそれぞれ電極を配置する場合に比べ、接着層および一つの基板を省略することができるため、タッチウィンドウの全体的な厚さを減少させることができる。
【0019】
一方、実施例によるタッチウィンドウは、前記感知電極、前記第1サブ反射防止層および前記第3サブ反射防止層のうち少なくともいずれか一つの側面は、前記基板の一面に対して鋭角の傾斜角度で傾斜するため、前記感知電極より小さい傾斜角度を有する反射防止層を使用者が見る方向に配置することによって、感知電極から反射する反射光を最小化し、タッチウィンドウの視認性を向上させることができる。
【0020】
また、前記感知電極、前記第1サブ反射防止層および前記第3サブ反射防止層のうち少なくともいずれか一つの幅は前記基板方向に延長するほど広くなり、前記感知電極、前記第1サブ反射防止層および前記第3サブ反射防止層は前記基板の一面に配置され、前記一面と反対となる他面を使用者が見る方向に配置することによって、感知電極から反射する反射光を最小化し、タッチウィンドウの視認性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】第1実施例によるタッチウィンドウの斜視図を示した図である。
図2図2は、図1のA−A’領域に沿って切断した断面を示した図である。
図3図3は、図1のA−A’領域に沿って切断した断面を示した図である。
図4図4は、図1のA−A’領域に沿って切断した断面を示した図である。
図5図5は、図1のA−A’領域に沿って切断した断面を示した図である。
図6図6は、図1のA−A’領域に沿って切断した断面を示した図である。
図7】第2実施例によるタッチウィンドウの斜視図を示した図である。
図8】第2実施例によるタッチウィンドウの断面を示した図である。
図9】第2実施例によるタッチウィンドウの断面を示した他の図である。
図10】第3実施例によるタッチウィンドウの平面図を示した図である。
図11図10のA−A’領域に沿って切断した断面を示した図である。
図12図10のA−A’領域に沿って切断した断面を示した他の図である。
図13図10のA−A’領域に沿って切断した断面を示した他の図である。
図14図14は、第3実施例によるタッチウィンドウの製造工程を示した図である。
図15図15は、第3実施例によるタッチウィンドウの製造工程を示した図である。
図16】第3実施例によるタッチウィンドウの斜視図を示した図である。
図17図17は、第1実施例、第2実施例および第3実施例によるタッチウィンドウの多様なタイプを説明するための図である。
図18図18は、第1実施例、第2実施例および第3実施例によるタッチウィンドウの多様なタイプを説明するための図である。
図19図19は、第1実施例、第2実施例および第3実施例によるタッチウィンドウの多様なタイプを説明するための図である。
図20図20は、第1実施例、第2実施例および第3実施例によるタッチウィンドウと表示パネルが結合されるタッチデバイスを説明するための図である。
図21図21は、第1実施例、第2実施例および第3実施例によるタッチウィンドウと表示パネルが結合されるタッチデバイスを説明するための図である。
図22図22は、第1実施例、第2実施例および第3実施例によるタッチウィンドウと表示パネルが結合されるタッチデバイスを説明するための図である。
図23図23は、第1実施例、第2実施例および第3実施例によるタッチウィンドウが適用されるタッチデバイス装置の一例を図示した図である。
図24図24は、第1実施例、第2実施例および第3実施例によるタッチウィンドウが適用されるタッチデバイス装置の一例を図示した図である。
図25図25は、第1実施例、第2実施例および第3実施例によるタッチウィンドウが適用されるタッチデバイス装置の一例を図示した図である。
図26図26は、第1実施例、第2実施例および第3実施例によるタッチウィンドウが適用されるタッチデバイス装置の一例を図示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
実施例の説明において、各層(膜)、領域、パターンまたは構造物が、基板、各層(膜)、領域、パッドまたはパターンの“上/うえ(on)”に、または“下/した(under)”に形成されるという基材は、直接(directly)または、他の層を介在して形成されるものを全部含む。各階の上/うえまたは、下/したについての基準は図面を基準として説明する。
【0023】
また、ある部分が他の部分と"連結"されているとしたとき、これは直接的に連結"されている場合だけでなく、その中間に他の部材を間に置いて"間接的に連結"されている場合も含む。また、ある部分がある構成要素を"含む"とする時、これは特に反対になる基材がない限り他の構成要素を除くことでなく他の構成要素をさらに具備できるということを意味する。
【0024】
図面において、各層(膜)、領域、パターンまたは、構造物の厚さや大きさは説明の明確性および便宜のために変形されることがあるため、実際の大きさを全体的に反映するものではない。
【0025】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明すると次の通りである。
【0026】
図1ないし図6は、第1実施例によるタッチウィンドウを図示した図である。
【0027】
図1を参照すると、第1実施例によるタッチウィンドウは、カバー基板(100)、基板(110)、感知電極(200)および配線電極(300)を含むことができる。
【0028】
前記カバー基板(100)は、リジッド(rigid)であったりまたは、フレキシブル(Flexible)であり得る。
【0029】
例えば、前記カバー基板(100)は、ガラスまたはプラスチックを含むことができる。
【0030】
詳しくは、前記カバー基板(100)は、ソーダライムガラス(Soda lime glaSS)または、アルミノシリケートガラスなどの化学強化または半強化ガラスを含んだり、ポリイミド(Polyimide、PI)、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate、PET)、プロピレングリコール(propylene glycol、PPG)ポリカーボネート(PC)等の強化あるいは延性プラスチックを含んだりサファイアを含むことができる。
【0031】
また、前記カバー基板(100)は、光等方性フィルムを含むことができる。一例として、前記カバー基板(100)は、COC(Cyclic Olefin Copolymer)、COP(Cyclic Olefin Polymer)、光等方ポリカーボネート(polycarbonate、PC)または光等方ポリメタクリル酸メチル(PMMA)等を含むことができる。
【0032】
サファイアは、誘電率など電気特性が非常に優れていてタッチ反応速度を画期的に上げることができるだけでなく、ホバーリング(Hovering)等空間タッチを簡単に実現できて表面強度が高いためカバー基板としても適用可能な物質である。ここで、ホバーリングとはディスプレーから若干離れた距離でも座標を認識する技術を意味する。
【0033】
また、前記カバー基板(100)は部分的に曲面を有しかつ曲がり得る。すなわち、カバー基板(100)は部分的には平面を有し、部分的には曲面を有しかつ曲がり得る。詳しくは、前記カバー基板(100)の端部が曲面を有しかつ曲がったりランダム(Random)な曲率を含んだ表面を有して反ったり曲がったりすることができる。
【0034】
また、前記カバー基板(100)は、柔軟な特性を有するフレキシブル(Flexible)基板であり得る。
【0035】
また、前記カバー基板(100)はカーブド(curved)またはベンディド(bended)基板であり得る。すなわち、前記カバー基板(100)を含むタッチウィンドウもフレキシブル、カーブドまたはベンディド特性を有するように形成され得る。これによって、実施例によるタッチウィンドウは携帯が容易であり、多様なデザインに変更が可能であり得る。
【0036】
前記カバー基板(100)上には感知電極(200)、配線電極(300)および印刷回路基板などが配置され得る。すなわち、前記カバー基板(101)は支持基板であり得る。
【0037】
前記カバー基板(100)には有効領域および非有効領域が定義され得る。
【0038】
前記有効領域においてはディスプレーが表示され得、前記有効領域の周囲に配置される前記非有効領域においてはディスプレーが表示されないことがある。
【0039】
また、前記有効領域および前記非有効領域のうち少なくとも一つの領域においては入力装置(例えば、指、スタイラスなど)の位置を感知することができる。このようなタッチウィンドウに指、スタイラスなどの入力装置が接触すると、入力装置が接触した部分で静電容量の差が発生し、このような差が発生した部分を接触位置として検出することができる。
【0040】
前記基板(110)は、前記カバー基板(100)上に配置され得る。前記カバー基板(100)と前記基板(110)は接着層などによって接着され得る。前記基板(110)は前記感知電極(200)および前記配線電極(300)を支持することができる。すなわち、前記基板(110)は前記感知電極(200)および前記配線電極(300)を支持する支持基板であり得る。
【0041】
すなわち、前記感知電極(200)、前記配線電極(300)および前記印刷回路基板は基板(110)により支持され、前記基板(110)と前記カバー基板(100)は接着層を通じて貼合せ(接着)ることができる。
【0042】
前記基板(110)は、前述した前記カバー基板(100)と同一または、類似の物質を含むことができる。また、前記基板(110)は前記カバー基板(100)のように曲がることができ、フレキシブル基板を含むことができる。また、前記基板(110)はカーブド(curved)またはベンディド(bended)基板であり得る。
【0043】
前記感知電極(200)は、前記基板(110)上に配置され得る。詳しくは、前記感知電極(200)は前記基板(110)の有効領域および前記非有効領域のうち少なくとも一つの領域に配置され得る。例えば、前記感知電極(200)は前記基板の有効領域上に配置され得る。
【0044】
前記感知電極(200)は、第1感知電極(210)および第2感知電極(220)を含むことができる。
【0045】
前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)は前記基板(110)の一面および他面のうち少なくとも一つの面上に配置され得る。詳しくは、前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)は前記基板(110)の一面および他面上にそれぞれ配置され得る。すなわち、前記第1感知電極(210)は基板の一面上に配置されて、前記第2感知電極(220)は前記一面と反対となる基板の他面上に配置され得る。
【0046】
前記第1感知電極(210)と前記第2感知電極(220)は互い異なる方向に延長され得る。例えば、前記第1感知電極(210)は一方向に延長され、前記第2感知電極(220)は前記一方向と異なる方向に延長され得る。
【0047】
前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)のうち少なくとも一つの感知電極は光の透過を妨害せずに電気が流れるように透明伝導性物質を含むことができる。
【0048】
一例として、前記感知電極(200)は、インジウムスズ酸化物(indium tin oxide)、インジウム亜鉛酸化物(indium zinc oxide)、銅酸化物(copper oxide)、スズ酸化物(tin oxide)、亜鉛酸化物(zinc oxide)、チタニウム酸化物(titanium oxide)等の金属酸化物を含むことができる。
【0049】
または、前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)のうち少なくとも一つの感知電極はナノワイヤー、感光性ナノワイヤーフィルム、炭素ナノチューブ(CNT)、グラフェン(graphene)、伝導性ポリマーまたは、これらの混合物を含むことができる。
【0050】
ナノワイヤーまたは、炭素ナノチューブ(CNT)のようなナノ合成体を使用する場合、黒色で構成することもでき、ナノパウダーの含有量制御を通じて電気伝導度を確保しながら色と反射率の制御が可能な長所がある。
【0051】
または、前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)のうち少なくとも一つの感知電極は多様な金属を含むことができる。例えば、前記感知電極(200)はクロム(Cr)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、金(Au)、チタニウム(Ti)およびこれらの合金のうち少なくとも一つの金属を含むことができる。
【0052】
一例として、前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)は金属を含むことができる。
【0053】
また、前記感知電極(200)はメッシュ形状に形成され得る。詳しくは、感知電極(200)は複数個のサブ電極を含むことができ、前記サブ電極はメッシュ形状に互いに交差しながら配置され得る。
【0054】
例えば、前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)のうち少なくとも一つの感知電極はメッシュ形状に形成され得る。詳しくは、前記基板(100)の一面の上に配置される前記第1感知電極(210)および/または、前記基板(100)の他面の上に配置される前記第2感知電極(220)はメッシュ形状に形成され得る。
【0055】
例えば、前記第1感知電極(210)はメッシュ形状に配置され、前記第2感知電極(220)はバー(bar)形状に配置され得る。しかし、実施例はこれに制限されず、前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)いずれもメッシュ形状に形成されたり、または、前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)いずれもバー(bar)形状に形成され得ることはもちろんである。
【0056】
詳しくは、前記感知電極はメッシュ形状に互いに交差する複数個のサブ電極によってメッシュ線(LA)および前記メッシュ線(LA)の間のメッシュ開口部(OA)を含むことができる。
【0057】
前記メッシュ線は(LA)の線幅は約0.1umないし約10umであり得る。前記メッシュ線は(LA)の線幅が約0.1um未満であるメッシュ線部は製造工程上不可能であったり、メッシュ線の短絡が発生する可能性があり、約10umを超過する場合、電極パターンが外部で視認されて視認性が低下することがある。望ましくは、前記メッシュ線は(LA)の線幅は約0.5umないし約7umであり得る。さらに望ましくは、前記メッシュ線の線幅は約1umないし約3.5umであり得る。
【0058】
また、前記メッシュ開口部(OA)は多様な形状に形成され得る。例えば、前記メッシュ開口部(OA)は四角形、ダイヤモンド型、五角形、六角形の多角形形状または、円形形状など多様な形状を有することができる。また、前記メッシュ開口部は規則的な(regular)形状または、ランダム(random)な形状に形成され得る。
【0059】
前記感知電極がメッシュ形状を有することによって、有効領域の一例として、ディスプレー領域上で前記感知電極のパターンが見えないようにすることができる。すなわち、前記感知電極が金属で形成されても、パターンが見えないようにすることができる。また、前記感知電極が大型の大きさのタッチウィンドウに適用されてもタッチウィンドウの抵抗を低くすることができる。
【0060】
前記配線電極(300)は前記基板(110)上に配置され得る。詳しくは、前記配線電極(300)は前記基板(110)上で前記感知電極(200)と連結されて配置され得る。
【0061】
前記配線電極(300)は前記基板(110)の有効領域および非有効領域のうち少なくとも一つの領域上に配置され得る。例えば、前記配線電極(300)は前記基板(100)の非有効領域上に配置され得る。
【0062】
前記配線電極(300)は第1配線電極(310)および第2配線電極(320)を含むことができる。例えば、前記配線電極(300)は前記第1感知電極(210)と連結される第1配線電極(310)および前記第2感知電極(220)と連結される第2配線電極(320)を含むことができる。
【0063】
前記第1配線電極(310)および前記第2配線電極(320)の一端は前記感知電極(200)と連結され、他端は印刷回路基板と連結され得る。
【0064】
前記配線電極(300)は伝導性物質を含むことができる。一例として、前記配線電極(300)は前述した前記感知電極(200)と同一または、類似の物質を含むことができる。
【0065】
また、前記配線電極(300)は前述した前記感知電極(200)のようにメッシュ形状に形成され得る。
【0066】
図2ないし図6は、第1実施例によるタッチウィンドウの感知電極の一断面を図示した図である。図2ないし図6は感知電極について図示したが、以下の説明は配線電極を含めることはもちろんである。
【0067】
図2ないし図6を参照すると、前記基板(110)の一面および他面のうち少なくとも一つの面上には感知電極(200)が配置され得る。前記感知電極(200)は第1感知電極(210)および第2感知電極(220)を含むことができる。
【0068】
図2を参照すると、基板(110)の一面および他面の上に感知電極がそれぞれ配置され得る。
【0069】
前記感知電極上には反射防止層(400)が配置され得る。
【0070】
前記反射防止層(400)は前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)の全面上に配置され得る。例えば、前記反射防止層(400)は前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)の少なくとも二面上に配置され得る。例えば、前記反射防止層(400)は前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)の四面上に配置され得る。詳しくは、前記反射防止層(400)は前記感知電極の上面、下面および前記上面および下面を連結する側面上に配置され得る。すなわち、前記反射防止層(400)は前記感知電極(200)の全面を囲みながら配置され得る。
【0071】
図2を参照すると、前記反射防止層(400)は第1サブ反射防止層(410)、第2サブ反射防止層(420)および第3サブ反射防止層(430)を含むことができる。
【0072】
前記第1サブ反射防止層(410)は前記感知電極(200)および前記基板(100)と接触して配置され得る。例えば、前記第1サブ反射防止層(410)は前記感知電極(200)の一面および前記基板(100)の一面と接触して配置され得る。詳しくは、前記第1サブ反射防止層(410)は前記感知電極(200)と前記基板(100)との間に配置され得る。
【0073】
前記第2サブ反射防止層(420)は前記感知電極(200)と接触して配置され得る。例えば、前記第2サブ反射防止層(420)は感知電極(200)の側面と接触して配置され得る。
【0074】
前記第3サブ反射防止層(430)は前記感知電極(200)と接触して配置され得る。例えば、前記第3サブ反射防止層(430)は前記感知電極(200)の前記一面と反対になる他面と接触して配置され得る。
【0075】
これによって、前記第1サブ反射防止層(410)、前記第2サブ反射防止層(420)および前記第3サブ反射防止層(430)は互いに連結され、前記感知電極(200)上に配置され得る。詳しくは、前記第2サブ反射防止層(420)は前記感知電極(200)の一面上に配置される前記第1サブ反射防止層(410)および前記一面と向き合う他面上に配置される前記第3サブ反射防止層(430)を連結することができる。
【0076】
すなわち、前記感知電極(200)の一面、他面、および側面すなわち、全面上にはそれぞれ前記第1サブ反射防止層(410)、前記第2サブ反射防止層(420)および前記第3サブ反射防止層(430)が配置され得る。
【0077】
また、前記第1サブ反射防止層(410)、前記第2サブ反射防止層(420)および前記第3サブ反射防止層(430)は互いに連結されて配置され得る。例えば、前記第1サブ反射防止層(410)、前記第2サブ反射防止層(420)および前記第3サブ反射防止層(430)は一体に形成され得る。
【0078】
これによって、前記第1サブ反射防止層(410)、前記第2サブ反射防止層(420)および前記第3サブ反射防止層(430)は前記感知電極(200)の全面を囲みながら配置され得る。
【0079】
第1実施例によるタッチウィンドウは前記感知電極(200)の全面に反射防止層(400)が配置されるため、前記感知電極(200)が外部から酸化または、腐食することを防止することができる。すなわち、前記反射防止層が前記感知電極上に配置されて保護層の役割をして、外部の不純物などから前記感知電極を保護することができる。これによって、第1実施例によるタッチウィンドウの信頼性を向上させることができる。
【0080】
また、前記感知電極(200)は異種物質である前記基板(110)上に直接接触せずに前記反射防止層(400)上に配置されるため、感知電極(200)が前記基板(110)から剥離することを防止することができる。すなわち、前記反射防止層(400)は前記基板(110)と前記感知電極(200)との間でバッファー層の役割をするため、前記感知電極(200)と前記基板(110)との密着力を向上させることができる。これによって、第1実施例によるタッチウィンドウの信頼性を向上させることができる。
【0081】
例えば、前記基板(110)の一面および他面上に配置される前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)は一体に形成され得る。
【0082】
例えば、前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)はめっき層であり得る。例えば、前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)は無電解めっきを通じて前記基板(110)上に一体に配置され得る。ここで、無電解めっきとは外部から水溶液に電気エネルギーを与えずに行うめっきをいう。詳しくは、前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)は湿式工程を通じて同時に形成され得る。これによって、第1実施例によるタッチウィンドウは工程効率を向上させることができる。
【0083】
また、前記感知電極(200)は無電解めっきを通じて薄い厚さに配置され得る。これによって、第1実施例によるタッチウィンドウの全体的な厚さを減少させることができる。
【0084】
前記感知電極(200)の厚さ(T1)は約200nmないし約900nmであり得る。例えば、前記感知電極(200)の厚さ(T1)は約200nmないし約700nmであり得る。例えば、前記感知電極(200)の厚さ(T1)は約200nmないし約500nmであり得る。
【0085】
例えば、前記感知電極(200)の厚さ(T1)が約200nm未満で形成される場合には電極の抵抗が大きくなって信頼性が低下することがある。また、前記感知電極(200)の厚さ(T1)が約900nmを超過して形成される場合にはタッチウィンドウの全体的な厚さが増加することがあり、工程効率が低下することがある。
【0086】
また、前記感知電極(200)は無電解めっきを通じて均一な厚さで前記基板(110)上に配置され得る。例えば、前記第1感知電極(210)の厚さ(T1)は前記第2感知電極(220)の厚さ(T2)と対応し得る。これによって、第1実施例によるタッチウィンドウの信頼性を向上させることができる。
【0087】
前記反射防止層(400)の厚さは前記感知電極(200)の厚さと互いに異なることがある。例えば、前記感知電極(200)の厚さは前記反射防止層(400)の厚さより大きいことがある。
【0088】
例えば、前記感知電極(200)の厚さに対する前記反射防止層(400)の厚さは約25:1以下であり得る。例えば、前記感知電極(200)の厚さと前記反射防止層(400)の厚さは約18:1ないし約25:1であり得る。例えば、前記感知電極(200)の厚さと前記反射防止層(400)の厚さは約18:1ないし約20:1であり得る。前記感知電極(200)の厚さに対する前記反射防止層(400)の厚さが約25:1を超過する場合には感知電極が視認され得、感知電極と基板との間の密着力が低下することがある。
【0089】
また、前記反射防止層(400)は均一な厚さで前記感知電極(200)上に配置され得る。例えば、前記第1サブ反射防止層(410)の厚さ(D1)、前記第2サブ反射防止層(420)の厚さ(D2、D3)および前記第3サブ反射防止層(430)の厚さ(D4)は互いに対応し得る。これによって、第1実施例によるタッチウィンドウの信頼性を向上させることができる。
【0090】
前記反射防止層(400)の厚さ(D)は10nmないし50nmであり得る。例えば、前記反射防止層(400)の厚さ(D)は10nmないし30nmであり得る。例えば、前記反射防止層(400)の厚さ(D)は10nmないし20nmであり得る。
【0091】
前記反射防止層(400)の厚さ(D)が約10nm未満に形成される場合には前記感知電極(200)が視認され得る。
【0092】
また、前記反射防止層(400)の厚さ(D)が約50nmを超過して形成される場合にはタッチウィンドウの全体的な厚さが増加し得、工程効率が低下することがある。
【0093】
この時、前記反射防止層(400)の厚さ(D)は前記第1サブ反射防止層(410)の厚さ(D1)、前記第2サブ反射防止層(420)の厚さ(D2、D3)および前記第3サブ反射防止層(430)の厚さ(D4)の平均厚さを意味することがある。
【0094】
前記感知電極(200)は前記反射防止層(400)と互いに対応する物質を含むことができる。例えば、前記感知電極(200)は前記反射防止層(400)と対応する金属を含むことができる。例えば、前記反射防止層(400)は金属酸化物を含むことができる。詳しくは、前記感知電極(200)は金属を含み、前記反射防止層(400)は前記金属を含む酸化物すなわち、金属酸化物を含むことができる。さらに詳しくは、前記感知電極(200)は第1金属を含み、前記反射防止層(400)は前記第1金属を含む酸化物すなわち、第1金属酸化物を含むことができる。
【0095】
しかし、実施例はこれに制限されず、前記感知電極(200)は前記反射防止層(400)と互いに異なる物質を含むことができる。前記反射防止層(400)は合金を含むことができる。例えば、前記反射防止層(400)はCuSe、Cu−PDのうち少なくとも一つの化合物を含むことができる。例えば、前記感知電極(200)は前記反射防止層(400)と別に形成され得る。
【0096】
前記反射防止層(400)は一定の色を有することができる。
【0097】
前記反射防止層(400)の明度指数(L)は約40以下であり得る。例えば、前記反射防止層(400)の明度指数(L)は約0ないし約40であり得る。例えば、前記反射防止層(400)の明度指数(L)は約10ないし約40であり得る。前記反射防止層(400)の明度指数(L)が約40以下である時、前記感知電極(200)が外部で視認されることを防止することができる。前記明度指数(L)は明度を示す数値であって、100に近づくほど白色を示し、0に近づくほど黒色を示す指数を意味する。
【0098】
前記反射防止層(400)の色度指数(b)は負の値を有することができる。例えば、前記反射防止層(400)の色度指数(b)は−10以下であり得る。例えば、前記反射防止層(400)の色度指数(b)は−15以下であり得る。前記反射防止部(400)の色度指数(b*)が負の値を有する時、前記感知電極(200)が外部で視認されることを防止することができる。前記色度指数(b)は色座標単位の一つであって、前記色度指数が負の値を有する場合、青色(blue)の色を有することができ、正の値を有する場合、黄色(yellow)の値を有することができる。また、色度指数の大きさにより青色または、黄色の色が濃くなり得る。
【0099】
例えば、前記反射防止層(400)は黒色系列の色を有することができる。詳しくは、前記反射防止層(400)は黒色(black)、灰色(gray)およびこれらの混合色のうち少なくとも一つの色を含むことができる。
【0100】
例えば、前記反射防止層(400)は黒化物質で形成され得る。黒化物質は黒色の金属酸化物であり得る。例えば、CuO、CrO、FeO、Niのうち選択されるいずれか一つを適用できるが、これに限定されることではなく、前記感知電極(200)の反射性を抑制することができる黒色系統の物質を適用することができる。
【0101】
すなわち、前記反射防止層(400)は感知電極(200)の反射を防止することができる。詳しくは、感知電極(200)の上面、下面および側面が輝くことによって視認されることを防止することができる。
【0102】
例えば、前記反射防止層(400)は感知電極のように、湿式工程を通じて形成され得る。これによって、工程効率が向上され得る。
【0103】
図2においては前記感知電極(200)が四角形の形状に配置されることを図示したが、実施例はこれに制限されず、前記感知電極(200)が傾斜を有したり曲面形状であるものを含むことができる。
【0104】
図3を参照すると、前記感知電極(200)は傾斜面を含むことができる。例えば、前記感知電極(200)と前記基板(100)が接触する一面で前記一面と反対となる他面に延長するほど前記感知電極(200)の幅が狭くなるように傾斜面を含むことができる。詳しくは、前記傾斜面は直線または、直線に近い形状であり得る。
【0105】
また、前記反射防止層(400)は前記感知電極(200)の全面上に配置され得る。すなわち、前記第1サブ反射防止層(410)、前記第2サブ反射防止層(420)および前記第3サブ反射防止層(430)は傾斜面を含む感知電極(200)の全面上に配置され得る。これによって、前記第2サブ反射防止層(420)は前記基板(110)と鋭角の角度に傾斜して前記第1サブ反射防止層(410)および前記第3サブ防止層(430)を連結することができる。
【0106】
図4を参照すると、前記感知電極(200)は曲面を含むことができる。例えば、前記感知電極(200)は前記感知電極(200)と前記基板(110)が接触する一面および前記一面と反対となる他面を含み、前記他面は曲面を含むことができる。
【0107】
また、前記反射防止層(400)は前記感知電極(200)の全面上に配置され得る。すなわち、前記第1サブ反射防止層(410)は前記基板(110)と前記感知電極(200)の一面との間に配置され得、前記第3サブ反射防止層(430)は曲面を有しながら前記感知電極(200)の他面上に配置され得る。前記第1サブ反射防止層(410)は前記第3サブ反射防止層(430)と連結され得る。
【0108】
図2ないし図4では基板上に感知電極(210)が配置されることを図示したが、実施例はこれに制限されず、前記感知電極(210)はパターン部の内部に配置され得る。
【0109】
図5および図6を参照すると、前記基板(100)上には基材(150)がさらに配置され得る。例えば、前記基板(100)の一面または他面上に基材(150)が配置され得、前記基材(150)上には複数個の陰刻パターン部(P)が形成され得る。前記パターン部(P)は全体的にメッシュ形状に形成され得る。
【0110】
前記基材(150)は光硬化性樹脂(UV樹脂)または、熱硬化性樹脂などを含むことができるが、実施例はこれに制限されない。また、前記基材(150)の陰刻パターンは前記陰刻パターンと相補的な形状を有する陽刻パターンのモールドをインプリンティングすることによって形成され得る。
【0111】
図5を参照すると、前記基材(150)の陰刻パターン部(P)内に感知電極(200)および前記感知電極(200)の全面を囲みながら配置される反射防止層(400)が配置され得る。
【0112】
実施例による感知電極は基板(100)上に光硬化性樹脂(UV樹脂)または、熱硬化性樹脂を含む基材(150)を形成した後、前記基材上にメッシュ形状の陰刻パターンを形成した後、前記陰刻パターン内に伝導性物質を充填して形成され得る。この時、前記基材(150)の陰刻パターンは陽刻パターンを有するモールドをインプリンティングすることによって形成され得る。
【0113】
図6を参照すると、前記基板(100)上には互いに異なる大きさを有するパターンが形成された基材(150)が配置され得る。
【0114】
前記基材(150)は第1パターン(150a)および第2パターン(150b)を含むことができる。詳しくは、前記基材(150)は互いに異なる幅を有する第1パターン(150a)および第2パターン(150b)を含むことができる。また、前記第1パターン(150a)および前記第2パターン(150a)は陽刻パターンであり得る。また、前記第1パターン(150a)は数ナノメートル(nm)の幅を有することができ、前記第2パターン(150b)は数マイクロメーター(um)の幅を有することができる。すなわち、前記第2パターン(150b)の幅が前記第1パターン(150a)の幅よりさらに大きいことがある。
【0115】
前記第1パターン(150a)および前記第2パターン(150b)は陽刻パターンと相補的な形状を有する陰刻パターンを含むモールドをインプリンティングすることによって形成され得る。
【0116】
前記感知電極(200)および前記反射防止層(400)は前記第2パターン(150b)上に配置され得る。
【0117】
以下、図7ないし図9を参照し、第2実施例によるタッチウィンドウについて説明する。前述した第1実施例と重複する説明は省略され得る。同一の構成に対しては同一の図面符号を付与する。
【0118】
図7を参照すると、第2実施例によるタッチウィンドウは、前記基板(110)の一面および他面すなわち、前記基板(110)の両面上にそれぞれ前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)が配置され得る。これによって、一つの基板(110)上に前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)がすべて配置され得るため、タッチウィンドウの全体的な厚さを減少させることができる。
【0119】
すなわち、実施例によるタッチウィンドウは別途の基板上にそれぞれ感知電極(210)を配置する場合に比べ、接着層および一つの基板を省略することができるためタッチウィンドウの全体的な厚さを減少させることができる。
【0120】
前記基板(110)の両面すなわち、前記基板(110)の一面上に配置される前記第1感知電極(210)および/または、前記基板(110)の他面上に配置される前記第2感知電極(220)はメッシュ形状に形成され得る。
【0121】
前記メッシュ線(LA)の線幅は約0.1umないし約10umであり得る。望ましくは、前記メッシュ線は(LA)の線幅は約0.5umないし約7umであり得る。さらに望ましくは、前記メッシュ線の線幅は約1umないし約3.5umであり得る。
【0122】
また、前記メッシュ線(LA)の厚さは約100nmないし約500nmであり得る。前記メッシュ線(LA)の厚さが約100nm未満である場合、電極抵抗が高まって電気的特性が低下することがあり、約500nmを超過する場合、タッチウィンドウの全体的な厚さが厚くなり、工程効率が低下することがある。望ましくは、前記メッシュ線(LA)の厚さは約150nmないし約200nmであり得る。さらに望ましくは、前記メッシュ線(LA)の厚さは約180nmないし約200nmであり得る。
【0123】
図面には図示されなかったが、前記基板の非有効領域上にはテコ層が配置され得る。前記テコ層は前記基板の非有効領域上に配置され、前記配線電極および前記配線電極を外部回路に連結する印刷回路基板などを外部で視認されないように所定の色を有する物質を塗布して形成することができる。
【0124】
前記テコ層は所望の外観に適合した色を有することができるが、一例として黒色または、白色顔料などを含んで黒色または、白色を示すことができる。または、多様なカラーフィルムなどを使用して赤色、青色などの多様なカラー色を示すことができる。
【0125】
前記テコ層をフィルムで配置する場合、曲面または、フレキシブルな基板にテコ層を配置するとき容易に配置することができる。
【0126】
そしてこのテコ層には多様な方法で所望のロゴなどを形成することができる。このようなテコ層は蒸着、印刷、湿式コーティングなどによって形成され得る。
【0127】
前記テコ層は少なくとも1層以上で配置され得る。例えば、前記テコ層は一つの層に配置されたりまたは、幅が互いに異なる少なくとも二層で配置され得る。
【0128】
前記テコ層は前記基板の一面および他面のうち少なくとも一つの面上に配置され得る。
【0129】
図8を参照すると、第2実施例によるタッチウィンドウは基板(110)上の基材(150)および前記基材(150)上の前記感知電極(200)を含むことができる。
【0130】
前記基材(150)はプラスチックを含むことができる。例えば、前記基材(150)は樹脂(resin)を含むことができる。一例として、前記基材(150)はUV樹脂などの光硬化性樹脂または、熱硬化性樹脂などを含むことができる。
【0131】
前記基材(150)はパターン部(P)を含むことができる。
【0132】
例えば、前記基材(150)の一面および他面上には陰刻のパターン部(P)が形成され得る。前記パターン部(P)はメッシュ形状に形成され得る。詳しくは、前記パターン部(P)は互いに交差するメッシュ形状に形成され得る。
【0133】
前記感知電極(200)は前記基材(150)上に配置され得る。例えば、前記感知電極(200)は前記パターン部(P)内に配置され得る。これによって、前記感知電極(200)は前記基材(150)上でメッシュ形状に配置され得る。
【0134】
例えば、前記基板(110)の一面上に第1基材(151)が配置され、前記第1基材(151)のパターン部(P)内に前記第1感知電極(210)が配置され、前記基板(110)の他面上に第2基材(152)が配置され、前記第2基材(152)のパターン部(P)内に前記第2感知電極(220)が配置され得る。
【0135】
前記感知電極は前述した伝導性物質を含むことができる。例えば、前記感知電極は前記伝導性物質を含む伝導性ペーストを前記パターン部に充填して形成され得る。
【0136】
前記伝導性ペーストは伝導性粉末、溶媒およびバインダーなどを混合して形成され得る。
【0137】
前記伝導性粉末は前述した金属を含むことができる。すなわち、前記伝導性粉末はクロム(Cr)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、金(Au)、チタニウム(Ti)およびこれらの合金のうち少なくとも一つの金属を含む金属粉末であり得る。
【0138】
前記バインダーは前記金属粉末と基板との間に接着力を付与する役割をすることができる。一例として、前記バインダーは、エポキシ系(epoxy)、エステル系(ester)、アクリル系(acryl)およびビニール類(vinyl)から成る群の少なくとも一つを含み得るが、これに限定される訳ではない。
【0139】
また、前記溶媒は前記バインダーを溶解できる有機溶媒を含むことができる。一例として、前記溶媒はアルコール類(alcohols)、グリコール類(glycols)、ポリオール類(polyols)、エーテル類(ethers)、グリコールエーテル類(glycol ethers)、グリコールエーテルエステル類(glycol ether esters)およびエステル類から成る群から少なくとも一つを含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0140】
このような伝導性ペーストを前記基材(150)上に塗布した後、ローリング(rolling)部材を利用し、前記基材のパターン部内に前記伝導性ペーストを充填することができる。
【0141】
これによって、前記伝導性ペーストは前記パターン部(P)内に充填され、全体的にメッシュ形状を有する感知電極(200)が形成され得る。
【0142】
または、前記感知電極(200)は電気めっきまたは、無電解めっき方法によって前記パターン部内に蒸着することができる。前記感知電極(200)を電気めっきまたは、無電解めっき方法で直接蒸着する場合、ペーストに比べて電気的特性が優れた金属を直接前記基材(150)上に蒸着することができる。これによって、前記感知電極(200)は薄い厚さで蒸着することができ、電極の厚さを減少させることができる。
【0143】
また、電気めっきまたは、無電解めっき方法によって蒸着することによって、ペーストを塗布することに比べてパターン部内により均一な厚さで電極を蒸着することができる。これによって、実施例によるタッチウィンドウの信頼性を向上させることができる。
【0144】
前記反射防止層(400)は前記感知電極(200)上に配置され得る。例えば、前記反射防止層(400)は前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)上にそれぞれ配置され得る。
【0145】
前記反射防止層(400)は前記感知電極(200)と接触して配置され得る。例えば、前記反射防止層(400)は前記感知電極(200)と直接接触して配置され得る。
【0146】
前記反射防止層(400)は前記感知電極(200)の全面上に配置され得る。例えば、前記感知電極(200)が上面、下面、左側面および右側面を含む場合、前記反射防止層(400)は前記感知電極(200)の上面、下面、左側面および右側面の全体の面上に配置され得る。
【0147】
すなわち、前記感知電極(200)は前記反射防止層(400)で囲みながら配置され得る。これによって、前記感知電極(200)および前記感知電極を囲みながら配置される前記反射防止層(400)は前記パターン部(P)内に配置され得る。
【0148】
前記反射防止層(400)は前記感知電極(200)の下面上に配置される第1サブ反射防止層(410)、前記感知電極(200)の両側面上に配置される第2サブ反射防止層(420)および前記感知電極(200)の上面上に配置される第3サブ反射防止層(430)を含むことができる。
【0149】
前記第1サブ反射防止層(410)、前記第2サブ反射防止層(420)および前記第3サブ反射防止層(430)は一体に形成され得る。
【0150】
また、前記第1サブ反射防止層(410)、前記第2サブ反射防止層(420)および前記第3サブ反射防止層(430)は同時に形成され得る。
【0151】
または、前記第1サブ反射防止層(410)および前記第2サブ反射防止層(420)が同時に形成され、前記第1サブ反射防止層(410)および前記第2サブ反射防止層(420)上に感知電極(200)が形成された後、前記第3サブ反射防止層(430)が形成され得る。
【0152】
例えば、前記基板(110)上に配置される前記基材(150)は表面処理を通じて粗?度が増加することができる。前記基材(150)は金属を含む有機溶媒で処理することができる。例えば、前記基材(150)はPdまたはAgを含む有機溶媒で処理することができる。次に、有機溶媒に含まれた金属を還元させることによって、前記第1サブ反射防止層(410)および前記第2サブ反射防止層(420)を形成することができる。この時、前記第1サブ反射防止層(410)および前記第2サブ反射防止層(420)は黒化層であり得る。前記基材(150)は表面の粗?度が増加することによって、PdまたはAgのような金属の付着性が増加することができ、黒化層が優れて形成され得る。次に、前記感知電極(200)が形成され得、前記感知電極(200)上に配置される前記第3サブ反射防止層(430)は前記感知電極(200)の表面を酸化させたり、前記第1サブ反射防止層(410)および前記第2サブ反射防止層(420)の形成方法と同一の方法で処理して形成することができる。
【0153】
また、前記第1サブ反射防止層(410)、前記第2サブ反射防止層(420)および前記第3サブ反射防止層(430)は同一または、類似の物質を含むことができる。すなわち、前記第1サブ反射防止層(410)、前記第2サブ反射防止層(420)および前記第3サブ反射防止層(430)は互いに対応する物質を含むことができる。
【0154】
また、前記第1サブ反射防止層(410)、前記第2サブ反射防止層(420)および前記第3サブ反射防止層(430)は互いに同一または、類似の厚さに配置され得る。
【0155】
前記反射防止層(400)は電気めっきまたは、無電解めっき方法によって前記感知電極(200)上に配置することができる。前記反射防止層(400)を電気めっきまたは、無電解めっき方法で蒸着する場合、前記パターン部内に反射防止層の厚さを均一に蒸着させることができる。すなわち、前記反射防止層(400)はめっき層であり得る。詳しくは、前記第1サブ反射防止層(410)、前記第2サブ反射防止層(420)および前記第3サブ反射防止層(430)はめっき層であり得る。
【0156】
前記第1サブ反射防止層(410)は前記基材(150)と前記感知電極(200)との間に形成され、前記感知電極(200)と前記基材(120)との密着力を向上させることができる。これによって、前記感知電極(200)の脱膜または、分離を防止し、タッチウィンドウの信頼性を向上させることができる。
【0157】
また、前記反射防止層(400)は前記感知電極(200)上に配置され、前記感知電極(200)の保護層の役割をすることができる。例えば、前記反射防止層(400)は前記感知電極(200)の上面、下面または、両側面が外部に露出されて酸化または、腐食することを防止することができ、タッチウィンドウの信頼性を向上させることができる。
【0158】
前記反射防止層(400)は前記パターン部(P)内に配置されるため、前記第3サブ反射防止層(430)の幅は前記第1サブ反射防止層(410)の幅と互いに対応し得る。ただし、実施例がこれに制限される訳ではなく、前記パターン部(P)は多様な陰刻パターンで形成され得ることはもちろんである。
【0159】
前記反射防止層(400)は金属を含むことができる。詳しくは、前記反射防止層(400)はCuSe、Pd、AgまたはNbなどの金属を含むことができる。
【0160】
例えば、前記反射防止層(400)は金属酸化物を含むことができる。詳しくは、前記反射防止層(400)はCuO、CrO、FeOまたはNi等の金属酸化物を含むことができる。しかし、実施例はこれに限定されず、感知電極の反射性を抑制できる多様な金属または、金属酸化物を含み得ることはもちろんである。
【0161】
すなわち、前記反射防止層(400)は前記感知電極(200)上に配置され、前記感知電極(200)の視認性を向上させることができる。例えば、前記第1サブ反射防止層(410)は前記感知電極(200)の下面上に配置され、前記第2サブ反射防止層(420)は前記感知電極(200)の両側面上に配置され、前記第3サブ反射防止層(430)は前記感知電極(200)の上面上に配置されることによって、前記感知電極(200)の上面、下面または、両側面の輝きによる視認性低下を防止することができる。
【0162】
前記反射防止層(400)は色を有することができる。例えば、前記反射防止層(400)は黒色系列の色を含むことができる。詳しくは、前記反射防止層(400)は黒色(black)、灰色(gray)およびこれらの混合色のうち少なくとも一つの色を含むことができる。
【0163】
前記反射防止層(400)および感知電極(200)は同時に形成されたり、別途の工程で形成され得る。
【0164】
前記感知電極(200)の厚さは前記反射防止層の厚さと互いに異なり得る。例えば、前記感知電極(200)の厚さは前記反射防止層の厚さよりさらに大きい厚さで配置され得る。例えば、前記感知電極(200)の厚さより前記反射防止層の厚さがさらに大きい場合には、実施例によるタッチウィンドウの電気的な特性が低下することがある。
【0165】
一方、前記第2サブ反射防止層(420)は前記基材(150)のパターン部(P)の側面と対応する傾斜角を有することができる。すなわち、前記第2サブ反射防止層(420)は前記感知電極(200)の下面に配置される前記第1サブ反射防止層(410)と連結される内角が90度であり得、前記感知電極の上面に配置される前記第3サブ反射防止層(430)と連結される内角が90度であり得る。これによって、向き合う前記第2サブ反射防止層(420)は前記感知電極(200)を間に置いて互いに平行するように配置され得る。
【0166】
前記パターン部(P)の高さ(H1)は前記パターン部(P)内に配置される前記感知電極(200)および前記反射防止層(400)の高さ(H2)と対応し得る。
【0167】
図9を参照すると、前記基材(150)のパターン部(P)の側面は傾斜面を含むことができる。これによって、前記感知電極(200)の下面と上面の幅は互いに異なり得る。
【0168】
例えば、前記感知電極(200)は前記基材(150)と接触する下面から前記下面と反対になる表面に延長するほど幅が広くなり得る。詳しくは、前記感知電極の前記基材と接触する下面の幅(W1)は前記下面と反対になる上面の幅(W2)より小さいことがある。さらに詳しくは、前記感知電極(200)は前記基板方向に延長するほど、すなわち基板との距離が近くなるほど幅が狭くなり得る。
【0169】
すなわち、前記反射防止層(400)は前記パターン部(P)内に配置されるため、前記第3サブ反射防止層(430)の幅は前記第1サブ反射防止層(410)と互いに異なり得る。例えば、前記第3サブ反射防止層(430)の幅は前記第1サブ反射防止層(410)より大きいことがある。これによって、前記感知電極(200)の充填効率を向上させることができ、タッチウィンドウの信頼性を向上させることができる。
【0170】
一方、前記第2サブ反射防止層(420)は前記基材(150)のパターン部(P)の側面が有する傾斜角と対応する傾斜角を有することができる。すなわち、前記第2サブ反射防止層(420)は前記感知電極(200)の下面に配置される前記第1サブ反射防止層(410)と連結される内角が90度超過の鈍角であり得、前記感知電極の上面に配置される前記第3サブ反射防止層(430)と連結される内角が90度未満の鋭角であり得る。これによって、向き合う前記第2サブ反射防止層(420)は前記感知電極(200)の上面から下面に行くほど互いに離隔した距離が近くなり得る。
【0171】
前記感知電極(200)の厚さ(T1)は前記反射防止層の厚さと互いに異なり得る。例えば、前記感知電極(200)の厚さ(T1)は前記反射防止層の厚さよりさらに大きい厚さで配置され得る。詳しくは、前記感知電極(200)の厚さ(T1)は前記第1サブ反射防止層(410)の厚さ(D1)よりさらに大きい厚さで配置され得る。詳しくは、前記感知電極(200)の厚さ(T1)は前記第3サブ反射防止層(430)の厚さ(D4)よりさらに大きい厚さで配置され得る。
【0172】
これによって、前記感知電極(200)の電気的特性を確保すると同時に、前記感知電極(200)が視認されることを防止することができる。
【0173】
前記パターン部(P)の高さ(H1)は前記パターン部(P)内に配置される前記感知電極(200)および前記反射防止層(400)の高さ(H2)より大きいことがある。これによって、前記感知電極(200)の脱膜を防止することができ、前記第3サブ反射防止層(430)の損傷を防止することができ、前記反射防止層(400)による前記感知電極(200)の保護効果を向上させることができる。
【0174】
実施例によるタッチウィンドウは基板の一面および他面上に感知電極が配置されるため、タッチウィンドウの厚さが薄くなり得る。また、前記感知電極は反射防止層で囲みながら配置されるため、信頼性および視認性が向上され得る。また、実施例によるタッチウィンドウは基板の一面および他面上に感知電極および前記感知電極を囲む反射防止層が同時に形成されるために工程効率性が向上され得る。
【0175】
以下、図10ないし図16を参照し、第3実施例によるタッチウィンドウについて説明する。前述した第1実施例と重複する説明は省略され得る。同一の構成に対しては同じ図面符号を付与する。
【0176】
図10を参照すると、第3実施例によるタッチウィンドウは、基板(110)上には感知電極(200)、配線電極(300)および印刷回路基板(250)等が配置され得る。すなわち、前記基板(110)は支持基板であり得る。
【0177】
前記配線電極(300)は前記感知電極(200)と連結され、前記非有効領域(UA)方向に延長され、前記非有効領域(UA)上で印刷回路基板(250)と連結され得る。
【0178】
図11ないし図13は第3実施例によるタッチウィンドウの断面図を図示した図面である。
【0179】
図11を参照すると、前記感知電極(200)上には反射防止層(400)が配置され得る。詳しくは、前記反射防止層(400)は前記感知電極(200)の一面および他面のうち少なくとも一つの面上に配置され得る。さらに詳しくは、前記反射防止層(400)は前記感知電極(200)の一面および他面上に配置され得る。
【0180】
図11を参照すると、前記反射防止層(400)は、前記感知電極(200)の一面上に配置される第1反射防止層(410)および前記一面と反対となる他面上に配置される第3反射防止層(430)を含むことができる。
【0181】
前記第1反射防止層(410)は前記感知電極(200)の一面と直接または、間接的に接触しながら配置され得る。また、前記第3反射防止層(430)は前記感知電極(200)の他面と直接または、間接的に接触しながら配置され得る。
【0182】
これによって、前記基板(110)上には前記第1反射防止層(410)、前記感知電極(200)および前記第3反射防止層(430)が順次に配置され得る。
【0183】
一方、前記感知電極(200)は前記反射防止層(400)と互いに対応する物質を含むことができる。例えば、前記感知電極(200)は金属を含み、前記反射防止層(400)は前記金属を含む酸化物すなわち、金属酸化物を含むことができる。しかし、実施例はこれに制限されず、前記感知電極(200)は前記反射防止層(400)と互いに異なる物質を含むことができる。
【0184】
前記反射防止層(400)は黒化物質層であり得る。例えば、前記反射防止層(400)は黒色の金属酸化物を含むことができる。例えば、前記反射防止層(400)はCuO、CrO、FeO、CuONおよびNiのうち少なくともいずれか一つの金属酸化物を含むことができるが、これに限定されず、前記感知電極(200)の反射性を抑制することができる黒色系統の物質なら制限されずに適用され得る。
【0185】
前記反射防止層(400)と前記感知電極(200)は同時に形成されたり、または、別途の工程で形成され得る。
【0186】
前記第1反射防止層(410)は前記感知電極(200)の一面上に配置されて、金属で形成された前記感知電極(200)の酸化を防止して信頼性を向上させることができ、金属の全反射特性による反射を防止して、視認性を向上させることができる。
【0187】
また、前記感知電極(200)が異種物質である前記基板(110)上に直接接触せず、前記第1反射防止層(410)上に配置されるので、前記感知電極(200)の接着力を向上させることができるため、前記感知電極(200)が前記基板(110)から剥離されることを防止することができる。
【0188】
すなわち、前記第1反射防止層(410)は前記基板(110)と前記感知電極(200)との間でバッファー層の役割をするため、前記感知電極(200)と前記基板(110)との密着力を向上させることができる。これによって、実施例によるタッチウィンドウの信頼性を向上させることができる。
【0189】
また、前記第3反射防止層(430)は前記感知電極(200)の他面上に配置され、金属で形成された前記感知電極(200)の酸化を防止し、金属の全反射特性による反射を防止することができる。
【0190】
前記感知電極(200)および/または、前記反射防止層(400)は前記基板に対して傾斜を有する傾斜面を含むことができる。
【0191】
詳しくは、図11および図12を参照すると、前記第1反射防止層(410)は前記基板(110)に対して傾斜を有する傾斜面を含むことができる。例えば、前記第1反射防止層(410)は前記基板と接触する一面、前記一面と反対になる他面および前記一面と前記他面とを連結する側面を含み、前記第1反射防止層(410)の側面は前記基板に対して傾斜を有する傾斜面であり得る。
【0192】
また、前記感知電極(200)は前記基板(110)に対して傾斜を有する傾斜面を含むことができる。例えば、前記感知電極(200)は前記第1反射防止層と接触する一面、前記一面と反対となる他面および前記一面と前記他面とを連結する側面を含み、前記感知電極(200)の側面は前記基板に対して傾斜を有する傾斜面であり得る。
【0193】
また、前記第3反射防止層(430)は前記基板(110)に対して傾斜を有する傾斜面を含むことができる。例えば、前記第3反射防止層(430)は前記感知電極と接触する一面、前記一面と反対となる他面および前記一面と前記他面とを連結する側面を含み、前記第3反射防止層(200)の側面は前記基板に対して傾斜を有する傾斜面であり得る。
【0194】
前記第1反射防止層(410)の側面は前記基板(110)に対して第1傾斜角度(θ1)で傾斜することができる。ここで、前記第1傾斜角度(θ1)は前記第1反射防止層(410)の内角を意味することができる。詳しくは、前記第1傾斜角度(θ1)は前記第1反射防止層(410)の側面(P1)と前記第1反射防止層(410)が配置された前記基板(110)の一面が成す角であり、前記第1反射防止層(410)の内角であり得る。
【0195】
また、前記感知電極(200)の側面は前記基板(110)に対して第2傾斜角度(θ2)で傾斜することができる。ここで、前記第2傾斜角度(θ2)は前記感知電極(200)の内角を意味することができる。詳しくは、前記第2傾斜角度(θ2)は前記感知電極(200)の側面(P2)と前記感知電極(200)が配置された前記基板(110)との一面が成す角であり、前記感知電極(200)の内角であり得る。
【0196】
また、前記第3反射防止層(430)の側面は前記基板(110)に対して第3傾斜角度(θ3)で傾斜することができる。ここで、前記第3傾斜角度(θ3)は前記第3反射防止層(430)の内角を意味することができる。詳しくは、前記第3傾斜角度(θ3)は前記第3反射防止層(430)の側面(P3)と前記第3反射防止層(430)が配置された前記基板(110)との一面が成す角であり、前記第3反射防止層(430)の内角であり得る。
【0197】
前記第1傾斜角度(θ1)、前記第2傾斜角度(θ2)および前記第3傾斜角度(θ3)は鋭角の角度を有することができる。詳しくは、前記第1傾斜角度(θ1)、前記第2傾斜角度(θ2)および前記第3傾斜角度(θ3)は互いに異なる鋭角の角度を有することができる。
【0198】
前記第1傾斜角度(θ1)は前記第2傾斜角度(θ2)と異なる角度を有することができる。詳しくは、前記第1傾斜角度(θ1)は前記第2傾斜角度(θ2)より小さい傾斜角度を有することができる。すなわち、前記第1反射防止層(410)の傾斜面は前記感知電極(200)の傾斜面より小さい傾斜角度で傾斜することができる。これによって、前記第1反射防止層(410)は前記基板(110)との接触面が広くなり得るため、前記感知電極(200)が前記基板(110)から脱膜または分離することを防止することができる。
【0199】
また、前記第1傾斜角度(θ1)は前記第3傾斜角度(θ3)と異なる角度を有することができる。詳しくは、前記第1傾斜角度(θ1)は前記第3傾斜角度(θ3)より小さい傾斜角度を有することができる。すなわち、前記第1反射防止層(410)の傾斜面は前記第3反射防止層(430)の傾斜面より小さい傾斜角度に傾斜することができる。傾斜角度が小さい第1反射防止層(410)は傾斜角度が大きい第3反射防止層(430)より使用者が見る方向から近く配置され得る。これによって、前記第1反射防止層(410)は前記感知電極(200)が視認されることを防止することができる。また、光透過性を向上させることができる。
【0200】
すなわち、前記第1傾斜角度(θ1)は前記第2傾斜角度(θ2)および前記第3傾斜角度(θ3)のうち少なくとも一つの傾斜角度より小さい傾斜角度を有することができる。すなわち、前記第1反射防止層(410)の傾斜面は前記感知電極(200)および前記第3反射防止層(430)のうち少なくとも一つの傾斜面より小さい傾斜角度で傾斜することができる。
【0201】
また、前記第2傾斜角度(θ2)は前記第3傾斜角度(θ3)と異なる角度を有することができる。詳しくは、前記第2傾斜角度(θ2)は前記第3傾斜角度(θ3)より小さい傾斜角度を有することができる。すなわち、前記感知電極(200)の傾斜面は前記第3反射防止層(430)の傾斜面より小さい傾斜角度で傾斜することができる。
【0202】
すなわち、前記第1傾斜角度(θ1)は前記第2傾斜角度(θ2)および前記第3傾斜角度(θ3)のうち少なくとも一つの傾斜角度より小さい傾斜角度を有し、前記第2傾斜角度(θ2)は前記第3傾斜角度(θ3)より小さい傾斜角度を有することができる。これによって、前記第1反射防止層(410)の傾斜面は前記感知電極(200)および前記第3反射防止層(430)のうち少なくとも一つの傾斜面より小さい傾斜角度で傾斜し、前記感知電極(200)の傾斜面は前記第3反射防止層(430)の傾斜面より小さい傾斜角度で傾斜することができる。
【0203】
前記第1傾斜角度(θ1)は約7°ないし約20°であり得る。詳しくは、前記第1傾斜角度(θ1)は約10°ないし約20°であり得る。さらに詳しくは、前記第1傾斜角度(θ1)は約10°ないし約16°であり得る。
【0204】
前記第1傾斜角度(θ1)が約7°未満である場合には、前記第1反射防止層(410)の側面(P1)すなわち、前記第1反射防止層(410)が露出する面積が増加され、これによって、入射された光が広がるため、ヘイズ(Haze)が増加したりまたは、透過率が減少し、これによって、タッチウィンドウの鮮明度が低下したり明るさが減少することがある。
【0205】
また、前記第1反射防止層(410)の露出面が増加して前記第1反射防止層(410)が外部で視認されて、タッチウィンドウの視認性が低下することがある。
【0206】
また、前記第1傾斜角度(θ1)が約20°を超過する場合には、前記感知電極(200)の側面(P2)で反射率が増加することによって、タッチウィンドウの視認性が低下することがある。
【0207】
前記第2傾斜角度(θ2)は約20°ないし約70°であり得る。詳しくは、前記第2傾斜角度(θ2)は約20°ないし約50°であり得る。さらに詳しくは、前記第2傾斜角度(θ2)は約30°ないし約50°であり得る。
【0208】
前記第2傾斜角度(θ2)が約20°未満である場合には、前記感知電極(200)が露出する面積が増加して前記感知電極(200)の側面(P2)で金属の輝きによるタッチウィンドウの視認性が低下することがある。
【0209】
また、前記感知電極(200)の側面(P2)の面積が増加すると、前記感知電極(200)の厚さが減少する部分が増加するため、前記感知電極(200)の抵抗が増加することによって、タッチウィンドウの電気的特性が低下することがある。
【0210】
前記第3傾斜角度(θ3)は約20°ないし70°であり得る。詳しくは、前記第3傾斜角度(θ3)は約35°ないし70°であり得る。さらに詳しくは、前記第3傾斜角度(θ3)は約35°ないし65°であり得る。
【0211】
前記第3傾斜角度(θ3)が20°未満である場合には、前記感知電極(200)を外部の不純物から保護する効果が減少するため、タッチウィンドウの信頼性が低下することがある。また、前記第3反射防止層(430)の側面(P3)の面積が増加し、これによって、前記感知電極(200)の輝きとを減少させることができる領域が減少するため、タッチウィンドウの視認性が低下することがある。
【0212】
すなわち、前記第2傾斜角度(θ2)および前記第3傾斜角度(θ3)は約20°ないし70°であり得、前記の約20°ないし70°の範囲内で、前記第2傾斜角度(θ2)は前記第3傾斜角度(θ3)より小さい傾斜角度を有することができる。
【0213】
ただし、実施例がこれに限定される訳ではなく、前記感知電極(200)および前記反射防止層(400)に使用される金属の種類、エッチング液の種類、エッチング時の温度に応じて前記第1傾斜角(θ1)、前記第2傾斜角(θ2)および前記第3傾斜角(θ3)の範囲が変わり得ることはもちろんである。
【0214】
前記感知電極(200)、前記第1反射防止層(410)および前記第3反射防止層(430)のうち少なくともいずれか一つの幅は前記基板(110)方向に延長するほど広くなることができる。
【0215】
前記第1反射防止層(410)は前記基板と接触する一面、前記一面と反対となる他面を含み、前記一面の幅と前記一面と反対となる他面の幅は互いに異なり得る。例えば、前記第1反射防止層(410)は前記基板と接触する一面の幅が前記一面と反対となる他面の幅より広いことがある。詳しくは、前記第1反射防止層(410)は前記一面と前記他面とを連結する側面を含み、前記第1反射防止層(410)の側面は前記基板に対し鋭角で傾斜しながら延長するため、前記第1反射防止層(410)は前記一面で前記他面の方向に延長するほど幅が狭くなることがある。
【0216】
前記感知電極(200)は前記第1反射防止層(410)と接触する一面、前記一面と反対になる他面を含み、前記一面の幅と前記一面と反対となる他面の幅は互いに異なり得る。例えば、前記感知電極(200)は前記第1反射防止層(410)と接触する一面の幅が前記一面と反対となる他面の幅より広いことがある。詳しくは、前記感知電極(200)は前記一面と前記他面を連結する側面を含み、前記感知電極(200)の側面は前記基板に対し鋭角で傾斜しながら延長されるため、前記感知電極(200)は前記一面で前記他面の方向で延長するほど幅が狭くなることがある。
【0217】
前記第3反射防止層(430)は前記感知電極(200)と接触する一面、前記一面と反対となる他面を含み、前記一面の幅と前記一面と反対となる他面の幅は互いに異なり得る。例えば、前記第3反射防止層(430)は前記感知電極(200)と接触する一面の幅が前記一面と反対となる他面の幅より広いことがある。詳しくは、前記第3反射防止層(430)は前記一面と前記他面を連結する側面を含み、前記第3反射防止層(430)の側面は前記基板に対し鋭角で傾斜しながら延長されるため、前記第3反射防止層(430)は前記一面で前記他面の方向に延長するほど幅が狭くなることがある。
【0218】
前記感知電極(200)、前記第1反射防止層(410)および前記第3反射防止層(430)のうち少なくともいずれか一つの幅は互いに異なり得る。
【0219】
前記感知電極(200)、前記第1反射防止層(410)および前記第3反射防止層(430)はそれぞれ長幅と短幅を有することができる。
【0220】
前記感知電極(200)、前記第1反射防止層(410)および前記第3反射防止層(430)は前記基板(110)と近い一端で長幅を有することができ、前記基板(110)と遠く置かれた、前記一端と反対となる他端で短幅を有することができる。
【0221】
前記第1反射防止層(410)の長幅(W3)は前記感知電極(200)の長幅、すなわち前記感知電極の下面の幅(W1)と互いに異なる幅を有することができる。詳しくは、前記第1反射防止層(410)の長幅(W3)は前記感知電極(200)の長幅(W1)より広い幅を有することができる。
【0222】
また、前記第1反射防止層(410)の長幅(W3)は前記第3反射防止層(430)の長幅(W4)と互いに異なる幅を有することができる。詳しくは、前記第1反射防止層(410)の長幅(W3)は前記第3反射防止層(430)の長幅(W4)より広い幅を有することができる。
【0223】
すなわち、前記第1反射防止層(410)の長幅(W3)は前記感知電極(200)の長幅(W1)および前記第3反射防止層(430)の長幅(W4)のうち少なくとも一つの幅より広い幅を有することができる。
【0224】
また、前記感知電極(200)の長幅(W1)は前記第3反射防止層(430)の長幅(W4)と異なる幅を有することができる。詳しくは、前記感知電極(200)の幅(W1)は前記第3反射防止層(430)の長幅(W4)より広い幅を有することができる。
【0225】
すなわち、前記第1反射防止層(410)の長幅(W3)は前記感知電極(200)の長幅(W1)より広い幅を有することができ、前記感知電極(200)の長幅(W1)は前記第3反射防止層(430)の長幅(W4)より広い幅を有することができる。前記感知電極(200)より幅が広い第1反射防止層(410)を使用者が見る方向に配置することによって、前記感知電極(200)から反射する反射光を最小化し、タッチウィンドウの視認性を向上させることができる。
【0226】
前記感知電極(200)の厚さは前記第1反射防止層(410)および前記第3反射防止層(430)のうち少なくとも一つの反射防止層の厚さと互いに異なる厚さを有することができる。
【0227】
前記感知電極(200)の厚さ(T1)は前記第1反射防止層(410)の厚さ(D1)より厚いことがある。前記感知電極(200)の厚さ(T1)は前記第3反射防止層(430)の厚さ(D4)より厚いことがある。
【0228】
前記感知電極(200)の厚さ(T1)は約110nmないし約400nmであり得る。例えば、前記感知電極(200)の厚さ(T1)は約110nmないし約400nmであり得る。例えば、前記感知電極(200)の厚さ(T1)は約150nmないし約250nmであり得る。
【0229】
例えば、前記感知電極(200)の厚さ(T1)が約110nm未満で形成される場合には電極の抵抗が大きくなってタッチウィンドウの電気的な特性が低下することによって、タッチウィンドウの信頼性が低下することがある。また、前記感知電極(200)の厚さが約400nmを超過して形成される場合にはタッチウィンドウの全体的な厚さが増加し得、工程効率が低下することがある。
【0230】
前記第1反射防止層(410)の厚さ(D1)は約50nmないし約200nmであり得る。例えば、前記第1反射防止層(410)の厚さ(D1)は約50nmないし約150nmであり得る。例えば、前記第1反射防止層(410)の厚さ(D1)は約70nmないし約130nmであり得る。
【0231】
*276前記第1反射防止層(410)の厚さ(D1)が約50nm未満で形成される場合には前記感知電極(200)が視認され得る。また、前記第1反射防止層(410)の厚さ(D1)が約200nmを超過して形成される場合にはタッチウィンドウの全体的な厚さが増加し得、工程効率が低下することがある。
【0232】
前記第3反射防止層(430)の厚さ(D4)は約50nmないし約200nmであり得る。例えば、前記第3反射防止層(430)の厚さ(D4)は約50nmないし約150nmであり得る。例えば、前記第3反射防止層(430)の厚さ(D4)は約70nmないし約130nmであり得る。
【0233】
前記第3反射防止層(430)の厚さ(D4)が約50nm未満で形成される場合には前記感知電極(200)が視認され得る。また、前記第3反射防止層(430)の厚さ(D4)が約200nmを超過して形成される場合には、タッチウィンドウの全体的な厚さが増加し得、工程効率が低下することがある。
【0234】
図11を参照すると、前記第1反射防止層(410)、前記感知電極(200)および前記第3反射防止層(430)のうち少なくともどれか一つは段差を有しながら前記基板(110)上に配置され得る。
【0235】
前記第1反射防止層(410)の側面(P1)は前記感知電極(200)の側面(P2)と離隔して配置され得る。例えば、前記感知電極(200)の側面(P2)は前記第1反射防止層(410)の表面と接触することができる。
【0236】
前記感知電極(200)の側面(P2)は前記第3反射防止層(430)の側面(P3)と離隔して配置され得る。例えば、前記感知電極(200)の側面(P2)は前記第3反射防止層(430)の下面と接触することができる。
【0237】
前記第3反射防止層(430)の長幅(W4)は前記感知電極(200)の短幅(W2)、すなわち前記感知電極(200)の上面の幅と互いに異なり得る。前記第3反射防止層(430)の長幅(W4)は前記感知電極(200)の短幅(W2)より広い幅を有することができる。前記感知電極(200)の物質は前記第3反射防止層(430)の物質よりエッチングが多く起き得るため、前記第3反射防止層(430)の長幅(W4)は前記感知電極(200)の短幅(W2)より広い幅を有することができる。
【0238】
前記第1反射防止層(410)の短幅は前記感知電極(200)の長幅(W1)より広い幅を有することができる。前記感知電極(200)の物質は前記第1反射防止層(410)の物質よりエッチングが多く起き得るため、前記第1反射防止層(410)の短幅は前記感知電極(200)の長幅(W1)より広い幅を有することができる。
【0239】
図12を参照すると、前記第1反射防止層(410)の側面(P1)は前記感知電極(200)の側面(P2)と接触することができる。前記感知電極(200)の側面(P2)は前記第3反射防止層(430)の側面(P3)と接触することができる。
【0240】
前記第3反射防止層(430)の長幅(W4)は前記感知電極(200)の短幅(W2)と対応し得る。前記感知電極(200)の長幅(W1)は前記第1反射防止層(410)の短幅と対応し得る。
【0241】
図13を参照すると、前記基板(110)上には互いに異なる大きさを有するパターンが形成された基材(150)が配置され得る。前記基材(150)は光硬化性樹脂(UV樹脂)または、熱硬化性樹脂を含むことができる。
【0242】
前記基材(150)は第1パターン(150a)および第2パターン(150b)を含むことができる。詳しくは、前記基材(150)は互いに異なる幅を有する第1パターン(150a)および第2パターン(150b)を含むことができる。また、前記第1パターン(150a)および前記第2パターン(150a)は陽刻パターンであり得る。また、前記第1パターン(150a)は数ナノメートル(nm)の幅を有することができ、前記第2パターン(150b)は数マイクロメーター(um)の幅を有することができる。すなわち、前記第2パターン(150b)の幅が前記第1パターン(150a)の幅よりさらに大きいことがある。
【0243】
前記感知電極(200)および前記反射防止層(400)は前記第2パターン(150b)上に配置され得る。
【0244】
図14ないし図15は第3実施例によるタッチウィンドウの製造工程を図示した図面である。
【0245】
図14を参照すると、前記基板(110)上に前記感知電極(200)および前記反射防止層(400)は同時に形成されたり、別途の工程で形成され得る。ただし、実施例の製造工程がこれに制限される訳ではなく、製造工程の特性により順序が異なり得ることはもちろんである。
【0246】
実施例による前記感知電極(200)は前記基板(110)の全面上に金属層(M)を配置し、前記金属層(M)をメッシュ形状にエッチングすることによって、メッシュ形状の電極を形成することができる。例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのような基板(110)の全面上に銅(Cu)のような金属を全面に蒸着した後、前記銅層をエッチングして陽刻のメッシュ形状の銅金属メッシュ電極を形成することができる。
【0247】
例えば、前記反射防止層(400)は前記基板(110)の全面上に銅(Cu)のような金属を蒸着した後、アルゴンの雰囲気下で酸素および/または、窒素ガスを共に使用してスパッタリング工程で蒸着することによって、CuO、CuN、CuON、CuONのような酸化物、窒化物、酸化窒化物のうち少なくともいずれか一つの化合物を形成することができる。ただし、実施例がスパッタリング工程に限定される訳ではなく、無電解めっきを利用した蒸着など多様な方法で電極パターンを形成できることはもちろんである。
【0248】
すなわち、前記基板(110)上に前記第1反射防止層(410)、前記感知電極(200)および前記第3反射防止層(430)を順に形成することができる。
【0249】
以後に、一つのエッチング液で前記第1反射防止層(410)、前記感知電極(200)および前記第3反射防止層(430)を同時に蝕刻させることができる。
【0250】
実施例によるタッチウィンドウは一つのエッチング液を使用して単一工程でパターンを形成できることにより、工程効率が向上され得る。
【0251】
前記第1反射防止層(410)、前記感知電極(200)および前記第3反射防止層(430)はエッチング時、エッチング液と接合面積の差があるため、エッチング速度が互いに異なり得る。
【0252】
すなわち、前記第3反射防止層(430)はエッチング液に最も直接的に接触しながら露出するため、前記第3反射防止層(430)が最も多く除去され得る。
【0253】
一方、前記感知電極(200)は前記第3反射防止層(430)よりエッチング液との接触面積が小さいため、前記第3反射防止層(430)よりはエッチングが少なく起きることがある。
【0254】
また、前記第3反射防止層(410)は前記感知電極(200)よりエッチング液との接触面積が小さいため、前記感知電極(200)よりはエッチングが少なく起きることがある。
【0255】
すなわち、前記感知電極(200)および前記反射防止層(400)は前記基板(110)から遠く置かれているほどエッチングが多く起きることがある。
【0256】
したがって、前記第1反射層(410)、前記感知電極(200)および前記第3反射層(430)の前記傾斜角(θ1、θ2、θ3)は互いに異なり得る。また、前記第1反射層(410)、前記感知電極(200)および前記第2反射層(430)の前記長幅(W1、W3、W4)は互いに異なり得る。
【0257】
図15を参照すると、前記第1パターン(150a)および前記第2パターン(150b)は陽刻パターンと相補的な形状を有する陰刻パターンを含むモールド(700)をインプリンティングすることで形成され得る。
【0258】
前記基材(150)上にCr、Ni、Cu、Al、Ag、Moおよびこれらの合金のうち少なくとも一つの金属層をスパッタリング工程などによって蒸着することができる。例えば、図13のようなスパッタリング条件で反射防止層が形成され得る。
【0259】
続いて、前記第1パターン(150a)および前記第2パターン(150b)上に形成された金属層(M)をエッチングして前記第1パターン(150a)上に形成される金属層(M1)だけを除去し、前記第2パターン(150b)上に形成された金属層(M2)だけを残すことによって、メッシュ形状の金属電極を形成することができる。
【0260】
この時、金属層(M)をエッチング時に前記第1パターン(150a)と前記第2パターン(150b)の接合面積差によりエッチング速度の差が発生することがある。すなわち、前記第2パターン(150b)と金属層(M)との接合面積が前記第1パターン(150a)と金属層との接合面積より大きいため、前記第2パターン(150b)上に形成される電極物質のエッチングが少なく起き、同一のエッチング速度により、前記第2パターン(150b)上に形成された金属層は残り、前記第1パターン(150a)上に形成された金属層はエッチングされて除去されることによって前記基板上には前記第2パターン(150b)の陽刻または、陰刻メッシュ形状の金属電極が形成され得る。
【0261】
すなわち、前記感知電極(200)および前記反射防止層(400)は前記第2パターン(150b)上に配置され得る。一方、前述した図13の説明と同一類似の部分に対しては説明を省略する。ただし、実施例の製造工程がこれに制限される訳ではなく、製造工程の特性により順序が異なり得ることはもちろんである。
【0262】
図16を参照すると、前記基板(110)上にカバー基板(100)がさらに配置され得る。
【0263】
一方、図面には図示しなかったが、前記感知電極(200)および/または、前記配線電極(300)の少なくとも一面上には反射防止層が配置され得る。詳しくは、前記感知電極(200)および/または、前記配線電極(300)の一面上には前記第1反射防止層が配置され得、前記一面と反対となる他面上には前記第2反射防止層が配置され得る。
【0264】
前記第1反射防止層および前記第2反射防止層のうち少なくとも一つの反射防止層は前記感知電極(200)および/または、前記配線電極(300)より長幅が広いことがある。前記感知電極(200)および/または、前記配線電極(300)より長幅が広い反射防止層を使用者が見る方向に配置することによって、前記感知電極(200)および/または、前記配線電極(300)から反射する反射光を最小化し、タッチウィンドウの視認性を向上させることができる。
【0265】
図17ないし図19は第1実施例、第2実施例および第3実施例によるタッチウィンドウの多様なタイプを説明するための図面である。
【0266】
図17を参照すると、実施例によるタッチウィンドウはカバー基板(100)を含むことができる。また、前記カバー基板(100)上には第1感知電極(210)および第2感知電極(220)が配置され得る。
【0267】
例えば、前記カバー基板(100)の一面には前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)が配置され得る。詳しくは、前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)は前記カバー基板(100)の同一の面上に配置され得る。
【0268】
前記カバー基板(100)の同一の一面上には互いに異なる方向に延長する第1感知電極(210)、第2感知電極(220)、前記第1感知電極(210)と連結される第1配線電極(310)および前記第2感知電極(220)と連結される第2配線電極(320)がそれぞれ配置され、前記第1感知電極および前記第2感知電極は前記カバー基板(100)の同一の面上で互いに離隔したりまたは、絶縁層によって絶縁されて配置され得る。すなわち、前記第1感知電極(210)は一方向に延長され、前記第2感知電極(220)は前記一方向と異なる方向に延長され得る。
【0269】
図18を参照すると、実施例によるタッチウィンドウはカバー基板(100)および前記カバー基板(100)上の基板(110)を含むことができる。
【0270】
また、前記基板(110)上には第1感知電極(210)および第2感知電極(220)が配置され得る。
【0271】
例えば、前記基板(110)の一面には前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)が配置され得る。詳しくは、前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)は前記基板(110)の同一の面上に配置され得る。
【0272】
前記基板(110)の同一の面上には互いに異なる方向に延長する第1感知電極(210)、第2感知電極(220)、前記第1感知電極(210)と連結される第1配線電極(310)および前記第2感知電極(220)と連結される第2配線電極(320)がそれぞれ配置され、前記第1感知電極(210)および前記第2感知電極(220)は前記基板(110)の同一の面上で互いに離隔したりまたは、互いに絶縁されて配置され得る。すなわち、前記第1感知電極(210)は一方向に延長され、前記第2感知電極(220)は前記一方向と異なる方向に延長することができる。
【0273】
図19を参照すると、実施例によるタッチウィンドウはカバー基板(100)、前記カバー基板(100)上の第1基板(110)、前記第1基板(110)上の第2基板(120)を含むことができる。
【0274】
前記カバー基板(100)、前記第1基板(110)および前記第2基板(120)は接着層を通じて接着され得る。
【0275】
また、前記第1基板(110)上には第1感知電極(210)が配置され、前記第2基板(120)上には第2感知電極(220)が配置され得る。
【0276】
詳しくは、前記第1基板(110)の一面上には一方向に延長する第1感知電極(210)および前記第1感知電極(210)と連結される第1配線電極(310)が配置され、前記第2基板(120)の一面上には前記第1感知電極(210)と異なる方向に延長する第2感知電極(220)および前記第2感知電極(220)と連結される第2配線電極(320)が配置され得る。
【0277】
以下、図20ないし図22を参照し、前述したタッチウィンドウと表示パネルが結合されたタッチデバイスを説明する。
【0278】
図20を参照すると、実施例によるタッチデバイスは表示パネル(500)上に配置されるタッチウィンドウを含むことができる。
【0279】
詳しくは、図20を参照すると、前記タッチデバイスは前記カバー基板(100)および基板(110)を含むタッチウィンドウと前記表示パネル(500)が結合されて形成され得る。前記基板(110)と前記表示パネル(500)は接着層(600)を通じて互いに接着され得る。例えば、前記基板(110)と前記表示パネル(500)は光学用透明接着剤(OCA)または、光学用透明レジン(OCR)を含む接着層(600)を通じて互いに貼合せられる。
【0280】
前記表示パネル(500)は第1’基板(510)および第2’基板(520)を含むことができる。
【0281】
前記表示パネル(500)が液晶表示パネルである場合、前記表示パネル(500)は薄膜トランジスター(Thin Film Transistor、TFT)と画素電極を含む第1’基板(510)とカラーフィルター層を含む第2’基板(520)が液晶層を間に置いて合着した構造で形成され得る。
【0282】
また、前記表示パネル(500)は薄膜トランジスター、カラーフィルターおよびブラックマトリックスが第1’基板(510)に形成され、第2‘基板(520)が液晶層を間に置いて前記第1’基板(510)と合着されるCOT(color filter on transistor)構造の液晶表示パネルでもある。すなわち、前記第1’基板(510)上に薄膜トランジスターを形成し、前記薄膜トランジスター上に保護膜を形成し、前記保護膜上にカラーフィルター層を形成することができる。また、前記第1’基板(510)には前記薄膜トランジスターと接触する画素電極を形成する。この時、開口率を向上させてマスク工程を単純化するためにブラックマトリックスを省略し、共通電極がブラックマトリックスの役割を兼ねるように形成することもできる。
【0283】
また、前記表示パネル(500)が液晶表示パネルである場合、前記表示装置は前記表示パネル(500)背面で光を提供するバックライトユニットをさらに含むことができる。
【0284】
前記表示パネル(500)が有機電界発光表示パネルである場合、前記表示パネル(500)は別途の光源が必要でない自発光素子を含む。前記表示パネル(500)は第1'基板(510)上に薄膜トランジスターが形成され、前記薄膜トランジスターと接触する有機発光素子が形成される。前記有機発光素子は陽極、陰極および前記陽極と陰極との間に形成された有機発光層を含むことができる。また、前記有機発光素子上にインカプセレーションのための封止基板または、バリアー基板の役割をする第2’基板(520)をさらに含むことができる。
【0285】
図21を参照すると、実施例によるタッチデバイスは表示パネル(500)と一体で形成されたタッチウィンドウを含むことができる。すなわち、少なくとも一つの感知電極を支持する基板が省略され得る。
【0286】
詳しくは、前記表示パネル(500)の少なくとも一面に少なくとも一つの感知電極が配置され得る。すなわち、前記第1’基板(510)または、前記第2’基板(520)の少なくとも一面に少なくとも一つの感知電極が形成され得る。
【0287】
この時、上部に配置された基板の上面に少なくとも一つの感知電極が形成され得る。
【0288】
図21を参照すると、前記カバー基板(100)の一面に第1感知電極(210)が配置され得る。また、前記第1感知電極(210)と連結される第1配線が配置され得る。また、前記表示パネル(500)の一面に第2感知電極(220)が配置され得る。また、前記第2感知電極(220)と連結される第2配線が配置され得る。
【0289】
前記カバー基板(100)と前記表示パネル(500)との間には接着層(600)が配置され、前記カバー基板と前記表示パネル(500)は互いに貼合せられる。
【0290】
また、前記カバー基板(100)下部に偏光版をさらに含むことができる。前記偏光板は線偏光板または、外光反射防止偏光板であり得る。例えば、前記表示パネル(500)が液晶表示パネルである場合、前記偏光板は線偏光板であり得る。また、前記表示パネル(500)が有機電界発光表示パネルである場合、前記偏光板は外光反射防止偏光板であり得る。
【0291】
また、前記偏光板の一面に少なくとも一つの感知電極を配置することができる。
【0292】
実施例によるタッチデバイスは感知電極を支持する少なくとも一つの基板を省略することができる。これによって、厚さが薄くて軽いタッチデバイスを形成することができる。
【0293】
続いて、図22を参照し、他の実施例によるタッチデバイスについて説明する。前述した実施例と重複する説明は省略され得る。同一の構成に対しては同一の図面符号を付与する。
【0294】
図22を参照すると、実施例によるタッチデバイスは表示パネル(500)と一体で形成されたタッチウィンドウを含むことができる。すなわち、少なくとも一つの感知電極を支持する基板が省略され得る。
【0295】
例えば、有効領域に配置されてタッチを感知するセンサーの役割をする感知電極と前記感知電極で電気的信号を印加する配線が前記表示パネルの内側に形成され得る。詳しくは、少なくとも一つの感知電極または、少なくとも一つの配線が前記表示パネルの内側に形成され得る。
【0296】
前記表示パネルは第1’基板(510)および第2’基板(520)を含む。この時、前記第1’基板(510)および第2’基板(520)の間に第1感知電極(210)および第2感知電極(220)のうち少なくとも一つの感知電極が配置される。すなわち、前記第1’基板(510)または、前記第2’基板(520)の少なくとも一面に少なくとも一つの感知電極が配置され得る。
【0297】
図22を参照すると、前記カバー基板(100)の一面に第1感知電極(210)が配置され得る。また、前記第1感知電極(210)と連結される第1配線が配置され得る。また、前記第1’基板(510)および第2’基板(520)の間に第2感知電極(220)および第2配線が形成され得る。すなわち、表示パネルの内側に第2感知電極(220)および第2配線が配置され、表示パネルの外側に第1感知電極(210)および第1配線が配置され得る。
【0298】
前記第2感知電極(220)および第2配線は前記第1’基板(510)の上面または、前記第2’基板(520)の背面に配置され得る。
【0299】
また、前記カバー基板(100)下部に偏光板をさらに含むことができる。
【0300】
また、前記偏光板の一面に少なくとも一つの感知電極を配置することができる。
【0301】
前記表示パネルが液晶表示パネルである場合、前記第2感知電極が第1’基板(510)上面に形成される場合、前記感知電極は薄膜トランジスター(Thin Film Transistor、TFT)または、画素電極と共に形成され得る。また、前記第2感知電極が第2’基板(520)背面に形成される場合、前記感知電極上にカラーフィルター層が形成されたり、前記カラーフィルター層上に感知電極が形成され得る。前記表示パネルが有機電界発光表示パネルである場合、前記第2感知電極が第1’基板(510)の上面に形成される場合、前記第2感知電極は薄膜トランジスターまたは、有機発光素子と共に形成され得る。
【0302】
実施例によるタッチデバイスは感知電極を支持する少なくとも一つの基板を省略することができる。これにより、厚さが薄くて軽いタッチデバイスを形成することができる。また、表示パネルに形成される素子と共に感知電極および配線を形成して工程を単純化し、費用を節減することができる。
【0303】
以下、図23ないし図26を参照し、前述した実施例によるタッチウィンドウが適用されるディスプレー装置の一例を説明する。
【0304】
図23を参考にすると、タッチデバイス装置の一例として、移動式端末が図示されている。前記移動式端末は有効領域(AA)および非有効領域(UA)を含むことができる。前記有効領域(AA)は指などのタッチによってタッチ信号を感知し、前記非有効領域には命令アイコンパターン部およびロゴなどが形成され得る。
【0305】
図24を参照すると、タッチウィンドウは曲がるフレキシブル(flexible)タッチウィンドウを含むことができる。したがって、これを含むタッチデバイス装置はフレキシブルタッチデバイス装置であり得る。したがって、使用者が手で反らせたり曲げることができる。このようなフレキシブルタッチウィンドウはウェラブルタッチなどに適用され得る。
【0306】
図25を参照すると、このようなタッチウィンドウは移動式端末などのタッチデバイス装置だけでなく自動車ナビゲーションにも適用され得る。
【0307】
また、図26を参照すると、このようなタッチウィンドウは車両内にも適用され得る。すなわち、前記タッチウィンドウは車両内でタッチウィンドウが適用され得る多様な部分に適用され得る。したがって、PND(Personal Navigation Display)だけでなく、計器盤(dashboard)等に適用されてCID(Center Information Display)も実現することができる。しかし、実施例がこれに限定される訳ではなく、このようなタッチデバイス装置は多様な電子製品に使用されることはもちろんである。
【0308】
前述した実施例に説明された特徴、構造、効果などは本発明の少なくとも一つの実施例に含まれ、必ずしも一つの実施例にだけ限定される訳ではない。さらに、各実施例において例示された特徴、構造、効果などは実施例が属する分野の通常の知識を有する者によって他の実施例についても組合せまたは、変形して実施可能である。したがって、このような組合せと変形に関係した内容は本発明の範囲に含まれることと解釈されるべきである。
【0309】
また、以上で実施例を中心に説明したが、これは単なる例示に過ぎず、本発明を限定する訳ではなく、本発明が属する分野の通常の知識を有した者であれば本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲で、以上で例示されていない様々な変形と応用が可能であることが理解できるだろう。例えば、実施例に具体的に示された各構成要素は変形して実施することができるものである。そして、このような変形と応用に係る差異点は、添付された請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
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