(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記硬化剤が、フェナルカミン、マンニッヒ塩基、フェナルカミド、アミン末端アミド樹脂、アミノイミダゾリン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1または2に記載の前記組成物。
【技術分野】
【0001】
エポキシ末端化合物は、様々な目的に有用である。例えば、エポキシ末端化合物は、それら自身または1つ以上の共反応体のいずれかとの化学反応を受けて、高分子量を有し、かつ/または架橋されたポリマーを形成し得る。そのようなポリマーは、多くの場合、例えば接着剤としてなどの多様な目的のうちの1つ以上に有用である。
【0002】
米国第2008/0081883号は、2,5−フランジカルボン酸とポリエポキシドとの反応生成物であるポリエステルポリオールを記載する。ポリアミンとうまく反応して、例えば積層接着剤などの有用な接着剤組成物を形成するエポキシ末端化合物を提供することが所望される。約25℃〜約70℃の温度範囲にわたって望ましく低い粘度を有するエポキシ末端化合物を提供することも所望される。
【0003】
以下は、本発明の陳述である。
【0004】
本発明の第1の態様は、
A)以下の構造を有するエポキシ末端ポリエステルであって、
【0005】
【化1】
【0006】
式中、R
1−が
【0007】
【化2】
【0008】
であり、
G−が
【0009】
【化3】
【0010】
であり、
jが0〜5であり、−R
2−が二価有機基であり、−R
21−が二価アルキル基であり、−R
22−が二価アルキル基である、エポキシ末端ポリエステルと、
B)1つ以上のエポキシ硬化剤であって、その各分子が、各々エポキシ基と反応することができる2個以上の活性水素原子を含む、1つ以上のエポキシ硬化剤と、を含む二部組成物である。
【0011】
以下は、本発明を実施するための形態である。
【0012】
本明細書で使用される場合、以下の用語は、別段文脈が明白に示さない限り、指示された定義を有する。
【0013】
エポキシ末端化合物は、1つ以上の以下の構造Iを含む化合物である。
【0014】
【化4】
【0015】
ジエポキシドは、正確に2つの構造Iの基を有する化合物である。グリシジルエーテル末端化合物は、1つ以上の以下の構造IIを含む化合物である。
【0016】
【化5】
【0017】
エステル結合は、以下の構造IIIである。
【0018】
【化6】
【0019】
ポリエステルは、2つ以上のエステル結合を有する化合物である。ポリオールは、2つ以上の−OH基を有する化合物である。ジオールは、正確に2つの−OH基を有する化合物である。ポリアミンは、2つ以上のアミン基を有する化合物であり、これらのアミン基は、一級もしくは二級、またはこれらの混合物であり得る。ジアミンは、正確に2つのアミン基を有する化合物であり、ジアミンは、2つの一級アミン基、2つの二級アミン基、または1つの一級アミン基及び1つの二級アミン基を有し得る。ジカルボン酸は、正確に2つの−COOH基を有する化合物である。
【0020】
脂肪族基は、炭素原子及び水素原子のみを含み、芳香環を含まない化学基である。脂環式基は、1つ以上の環式構造を含む脂肪族基である。アルキル基は、二重結合を有さない脂肪族基である。アルキル基には、例えば、一価及び二価アルキル基、例えば、メチレン基、メチル基、エチレン基、エチル基等、及びより大きいアルキレン基及びアルキル基が挙げられる。シクロアルキル基は、1つ以上の環式構造を含むアルキル基である。芳香族基は、芳香環を有する任意の基である。
【0021】
脂肪族アミンは、各アミン基の窒素原子が脂肪族基の一部である炭素原子に結合しているアミンである。芳香族アミンは、各アミン基の窒素原子が芳香族環の一部である炭素原子に結合しているアミンである。
【0022】
本明細書で比率がX:1以上であると言われるとき、その比率はY:1であることが意味され、YはX以上である。例えば、比率が3:1以上であると言われるとき、その比率は3:1または5:1または100:1であってもよいが、2:1であってはならない。同様に、本明細書で比率がW:1以下であると言われるとき、その比率はZ:1であることが意味され、ZはW以下である。例えば、比率が15:1以下であると言われるとき、その比率は15:1または10:1または0.1:1であってもよいが、20:1であってはならない。
【0023】
本発明の組成物は、以下の構造IVを有するエポキシ末端ポリエステルである。
【0024】
【化7】
【0025】
構造IVにおいて、これらの2つの−R
1基は同一でも異なってもよい。各R
1基は、以下の構造Vを有する。
【0026】
【化8】
【0027】
−R
2−基は、50個よりも少ない炭素原子を有する二価有機基である。G−基は、本明細書上記に定義される構造IIを有する。数jは、0〜5である。−R
21−基は、二価アルキル基である。−R
22−基は、二価アルキル基である。
【0028】
構造IVを有する1つ以上の化合物に加えて、本発明の組成物は、以下の構造IVAを有する1つ以上の化合物も含み得、
【0029】
【化9】
【0030】
式中、−B
1−は、構造
【0031】
【化10】
【0032】
を有し、
−B
2−は、構造
【0033】
【化11】
【0034】
を有し、
−Q−は、構造
【0035】
【化12】
【0036】
有し、
jは、0〜5であり、nは、1〜6である。−R
21−基は、二価アルキル基である。−R
22−基は、二価アルキル基である。
【0037】
好ましくは、−R
2−は、以下の構造VIを有する基である。
【0038】
【化13】
【0039】
数pは、0〜20である。好ましくは、pは0〜10であり、より好ましくは0〜5である。各−R
3−、各−R
4−、及び各−R
5−は、他から独立して、二価有機基である。単一の−R
2−基中で、pが2以上である場合、これらの様々な−R
3−基は互いに同一であっても互いに異なっていてもよい。単一の−R
2−基中で、pが2以上である場合、これらの様々な−R
4−基は互いに同一であっても互いに異なっていてもよい。
【0040】
好ましくは、−R
3−は、1つ以上の二価脂肪族基、1つ以上の二価芳香族炭化水素基、またはこれらの混合物から選択される。脂肪族基の中で、アルキル基が好ましく、直鎖または分岐鎖アルキル基がより好ましく、直鎖アルキル基がより好ましい。脂肪族基の中で、1個以上の炭素原子を有するものが好ましく、2個以上の炭素原子を有するものがより好ましく、3個以上の炭素原子を有するものがより好ましい。脂肪族基の中で、12個以下の炭素原子を有するものが好ましく、8個以下の炭素原子を有するものがより好ましく、6個以下の炭素原子を有するものがより好ましい。脂肪族基の中で、−CH
2CH
2CH
2CH
2−が好ましい。芳香族基の中で、異性体の混合物を含む以下の構造を有するものが好ましく、
【0041】
【化14】
【0042】
以下のものがより好ましい。
【0043】
【化15】
【0044】
−R
5−に好適かつ好ましい基は、−R
3−に好適かつ好ましい基と同一である。−R
5−基は−R
3−基のうちのすべてと異なっていてもよく、または−R
5−は−R
3−基のうちの1つまたはすべてと同一であってもよい。
【0045】
好ましくは、−R
4−は、脂肪族基または脂肪族エーテル基のいずれかである。脂肪族エーテル基は、以下の構造VIIを有し、
【0046】
【化16】
【0047】
式中、−R
8−、−R
9−(存在する場合)、及び−R
10−は脂肪族基であり、rは0〜10である。−R
8−基、−R
9−基(存在する場合)、及び−R
10−基は、同一であっても互いに異なっていてもよい。−R
4−が脂肪族エーテル基である場合、以下の選好が−R
8−、−R
9−(存在する場合)、−R
10−、及びrに適用される。好ましくは、−R
8−、−R
9−(存在する場合)、及び−R
10−は同一である。好ましくは、−R
8−及び−R
9−(存在する場合)及び−R
10−は、直鎖または分岐鎖アルキル基である。好ましくは、−R
8−、−R
9−(存在する場合)、及び−R
10−は各々、4個以下の炭素原子、より好ましくは3個以下の炭素原子、より好ましくは正確に2個の炭素原子を有する。好ましくは、rは0〜10、より好ましくは0〜5、より好ましくは0〜2、より好ましくは0である。−R
4−が脂肪族基である場合、−R
4−は好ましくはアルキル基であり、より好ましくは直鎖アルキル基である。−R
4−が脂肪族基である場合、−R
4−は1個以上の炭素原子を有する。−R
4−が脂肪族基である場合、−R
4−は好ましくは6個以下の炭素原子、より好ましくは4個以下の炭素原子、より好ましくは3個以下の炭素原子、より好ましくは正確に2個の炭素原子を有する。
【0048】
いくつかの実施形態(本明細書では「混合ポリエステル」実施形態と呼ばれる)において、pは1より大きく、−R
3−基のうちのいくつかは他の−R
3−基と同一ではない。いくつかの混合ポリエステル実施形態において、−R
2−は、以下の構造VIIIを有する。
【0049】
【化17】
【0050】
−R
3−基、−R
4−基、及び−R
5−基は、本明細書上記に定義される通りであり、qは1以上である。好ましくは、qは0〜9、より好ましくは1〜4である。−R
6−に好適かつ好ましい基は、−R
4−に好適かつ好ましい基と同一である。−R
7−に好適かつ好ましい基は、−R
3−に好適かつ好ましい基と同一である。いくつかの混合ポリエステル実施形態(本明細書では「MP1」実施形態と呼ばれる)において、−R
5−は−R
3−と同一であり、−R
6−は−R
4−と同一であり、−R
7−は−R
3−とは異なる。いくつかのMP1実施形態において、すべての−R
4−基は互いに同一であり、他のMP1実施形態において、いくつかの−R
4−基は他の−R
4−基とは異なる。いくつかの混合ポリエステル実施形態(本明細書では「MP2」実施形態と呼ばれる)において、−R
5−は−R
7−と同一であり、−R
6−は−R
4−と同一であり、−R
7−は−R
3−とは異なる。いくつかのMP2実施形態において、すべての−R
4−基は互いに同一であり、他のMP2実施形態において、いくつかの−R
4−基は他の−R
4−基とは異なる。
【0051】
好ましい実施形態は、以下から選択される。
(a)pが0である実施形態、
(b)pが1以上であり、すべての−R
3−基が互いに同一であり、すべての−R
4−基が互いに同一であり、−R
5−が−R
3−と同一である実施形態、
(c)MP1実施形態、及び
(d)MP2実施形態。
【0052】
構造Vにおいて、jは、好ましくは1以上である。構造Vにおいて、jは、好ましくは5以下であり、より好ましくは4以下であり、より好ましくは3以下であり、より好ましくは2以下である。構造Vにおいて、jは、最も好ましくは1である。
【0053】
構造Vにおいて、−R
21−は、二価アルキル基である。好ましくは、−R
21−は、2個以上の炭素原子、より好ましくは3個以上の炭素原子を有する。好ましくは、−R
21−は、6個以下の炭素原子、より好ましくは5個以下の炭素原子、より好ましくは4個以下の炭素原子を有する。最も好ましくは、−R
21−は、3個の炭素原子を有する。−R
21−が3個の炭素原子を有する実施形態の中で、好ましくは、−R
21−は、以下の構造XX、XXI、及びXXIIから選択される。
【0054】
【化18】
【0055】
いくつかの実施形態において、ポリエステル混合物が存在し、そこで、1つのポリエステルが、XX、XXI、またはXXIIのうちの1つである−R
21−を有し、−R
21−が、XX、XXI、またはXXIIのうちの異なる1つである別のポリエステルが存在する。
【0056】
構造Vにおいて、jが1以上である場合、−R
22−に好適かつ好ましい構造は、−R
21−に好適かつ好ましい構造と同一である。−R
22−基は、−R
21−と同一でも−R
21−と異なってもよい。jが2以上である場合、各−R
22−は、他のあらゆる−R
22−と同一でもよく、またはいくつかの−R
22−基は、他の−R
22−基と異なってもよい。好ましくは、あらゆる−R
22−は、他のあらゆる−R
22−と同一数の炭素原子を有する。好ましくは、−R
21−は、あらゆる−R
22−基と同一数の炭素原子を有する。好ましくは、あらゆる−R
22−は、3個の炭素原子を有する。好ましくは、少なくとも1つの−R
22−は、構造XXIまたはXXIIを有する。
【0057】
本発明のエポキシド末端ポリエステルは、好ましくは、275以上、より好ましくは350以上、より好ましくは400以上のエポキシド当量(EEW)を有する。本発明のエポキシド末端ポリエステルは、好ましくは、3500以下、より好ましくは2500以下、より好ましくは2000以下のエポキシド当量(EEW)を有する。本発明のエポキシ末端ポリエステルの数平均分子量は、好ましくは500以上、より好ましくは1000以上である。本発明のエポキシ末端ポリエステルの数平均分子量は、好ましくは8000以下、より好ましくは6000以下、より好ましくは3500以下である。
【0058】
本発明の組成物中に存在する低分子量(≦1000ダルトン)種のレベルの特徴付けが有用である。低分子量種のレベルは、組成物の総重量に基づいて1000ダルトン以下の分子量を有する種の重量パーセンテージとして定義される。低分子量種のレベルは、好ましくは55%以下、より好ましくは30%以下、より好ましくは25%以下である。
【0059】
本発明の組成物は、任意の方法によって作製され得る。好ましい方法は、少なくとも1つのジエポキシドと少なくとも1つのジカルボン酸とを反応させることを含む。ジエポキシドは、以下の構造IXを有する。
【0060】
【化19】
【0061】
G−は、構造Vに定義される通りである。Qは、構造IVAに定義される通りである。ジカルボン酸は、構造Xを有する。
【0062】
【化20】
【0063】
−R
2−基は、構造IVにおいて見られるものと定義される。反応が構造IVを有する化合物を生成するように、十分な量の構造IXを有する化合物が使用される。
【0064】
構造Xの好ましい化合物は、110以上、より好ましくは120以上、より好ましくは125以上の酸価(以下に記載するように測定される)を有する。構造Xの好ましい化合物は、260以下、より好ましくは200以下、より好ましくは175以下の酸価を有する。構造Xの好ましい化合物は、430以上、より好ましくは560以上、より好ましくは640以上の分子量を有する。構造Xの好ましい化合物は、1020以下、より好ましくは940以下、より好ましくは900以下の分子量を有する。構造Xの好適な化合物の好適な混合物の混合物も好適である。も好適である。
【0065】
少なくとも1つのジエポキシドと少なくとも1つのジカルボン酸との反応において、エポキシド基:カルボン酸基の化学量論的比率は、好ましくは3.1:1以上、より好ましくは2.9:1以上、より好ましくは2.7:1以上である。エポキシド基:カルボン酸基の化学量論的比率は、好ましくは2:1以下、より好ましくは1.6:1以下、より好ましくは1.3:1以下である。
【0066】
ジエポキシドとジカルボン酸との反応は、触媒の存在下で任意に実行され得る。好ましい触媒は、可溶性クロム触媒を有するトリアリールリン化合物、テトラ置換ホスホニウム塩、四級アンモニウム塩、炭酸塩、水酸化物塩、及びカルボン酸塩である。テトラ置換ホスホニウム塩、炭酸塩、及びカルボン酸塩が最も好ましい。
【0067】
トリアリールリン化合物がクロム化合物との組み合わせで使用されるとき、好ましいトリアリールリン化合物は、トリアリールホスフィンである。好ましいトリアリールホスフィンは、トリフェニルホスフィン、トリトリルホスフィン、トリキシリルホスフィン、及びトリナフチルホスフィンである。トリアリールリン化合物がクロム化合物との組み合わせで使用されるとき、好ましいクロム化合物は、三酢酸クロム及び三塩化クロムである。テトラ置換ホスホニウム塩の中で、アルキルトリフェニルホスホニウム塩、テトラアリールホスホニウム塩、ベンジルトリアルキルホスホニウム塩、及びテトラアルキルホスホニウム塩が好ましく、アルキルトリフェニルホスホニウム塩及びベンジルトリアルキルホスホニウム塩がより好ましい。アルキルトリフェニルホスホニウム塩の中で、酢酸エチルトリフェニルホスホニウム/酢酸複合体、及びヨウ化エチルトリフェニルホスホニウムが好ましく、ヨウ化エチルトリフェニルホスホニウムがより好ましい。テトラアルキルホスホニウム塩の中で、酢酸テトラブチルホスホニウム/酢酸複合体が好ましい。ベンジルトリアルキルホスホニウム塩の中で、塩化ベンジルトリメチルホスホニウムが好ましい。テトラアリールホスホニウム塩の中で、臭化テトラフェニルホスホニウムが好ましい。
【0068】
四級アンモニウム塩の中で、塩化ベンジルトリメチルアンモニウム、塩化テトラメチルアンモニウム、及び塩化ジフェニルジメチルアンモニウムが好ましい。カルボン酸塩の中で、モノカルボン酸のナトリウム塩またはカリウム塩が好ましく、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、酒石酸ナトリウム、酒石酸カリウム、及び酒石酸ナトリウムカリウムがより好ましい。無機塩基の中で、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、及び水酸化カリウムが好ましい。
【0069】
エポキシ末端ポリエステルの調製に好ましい触媒は、ヨウ化エチルトリフェニルホスホニウム、塩化ベンジルトリメチルアンモニウム、炭酸ナトリウム、及び酢酸ナトリウムである。
【0070】
ジオールとジカルボン酸との反応によるカルボン酸末端ポリエステル樹脂の調製において、スズまたはチタン酸塩の化合物が使用されるとき、そのレベルは、好ましくは0.0001〜0.05重量%の範囲内である。
【0071】
−R
2−基が1以上のpを有する構造VIを有するとき、構造Xを有する化合物は、好ましくは1つ以上のジカルボン酸と1つ以上のジオールとの1つ以上の反応によって作製される。
【0072】
本明細書上記に定義される実施形態(a)は、好ましくはジエポキシドと、構造HOOC−R
11−COOHを有するジカルボン酸との反応によって作製される。好適かつ好ましい−R
11−基は、好適かつ好ましい−R
3−基と同一である。
【0073】
本明細書上記に定義される実施形態(b)は、好ましくはジエポキシドと、ポリエステルであるジカルボン酸(本明細書では「PEb1」と呼ばれる)との反応によって作製される。PEb1は、好ましくは単一のジカルボン酸(「DAb1」)と単一のジオール(「DOb1」)とを反応させることによって作製される。DAb1は、構造HOOC−R
12−COOHを有する。好適かつ好ましい−R
12−基は、好適かつ好ましい−R
3−基と同一である。DOb1は、構造HOR
13−OHを有し、式中、−R
13−は、構造VIIを有する。好適かつ好ましい−R
13−基は、構造VIIについて記載したものと同一である。DOb1との反応がジカルボン酸であるポリエステルを生成するように、十分な量のDAb1が使用される。
【0074】
本明細書上記に定義される実施形態(c)は、好ましくはジエポキシドと、ポリエステルであるジカルボン酸(本明細書では「PEc1」と呼ばれる)との反応によって作製される。PEc1は、好ましくは単一のジカルボン酸(「DAc1」)と中間体ポリエステル(「PEc2」)とを反応させることによって作製される。DAc1は、構造HOOC−R
13−COOHを有する。好適かつ好ましい−R
13−基は、好適かつ好ましい−R
3−基と同一である。PEc2は、好ましくはジカルボン酸(「DAc2」)と1つ以上のジオール(「DOc1」)との反応によって作製される。DAc2は、構造HOOC−R
14−COOHを有する。好適かつ好ましい−R
14−基は、好適かつ好ましい−R
3−基と同一である。好ましくは、DAc2はDAc1とは異なる。DOc1は、構造HOR
15−OHを有し、式中、−R
15−は、構造VIIを有する。相対量のDOc1及びDAc2は、1つの末端−OH基及び1つの末端−COOH基を有する有意な量の生成物PEc2が形成されるように使用される。
【0075】
本明細書上記に定義される実施形態(d)は、好ましくはジエポキシドと、ポリエステルであるジカルボン酸(本明細書では「PEd1」と呼ばれる)との反応によって作製される。PEd1は、好ましくは単一のジカルボン酸(「DAd1」)と中間体ポリエステル(「PEd2」)とを反応させることによって作製される。DAd1は、構造HOOC−R
16−COOHを有する。好適かつ好ましい−R
16−基は、好適かつ好ましい−R
3−基と同一である。PEd2は、好ましくはジカルボン酸(「DAd2」)と1つ以上のジオール(「DOd1」)との反応によって作製される。DAd2は、構造HOOC−R
17−COOHを有する。好適かつ好ましい−R
17−基は、好適かつ好ましい−R
3−基と同一である。好ましくは、DAd2はDAd1とは異なる。DOd1は、構造HOR
18−OHを有し、式中、−R
18−は、構造VIIを有する。相対量のDOd1及びDAd2は、2つの末端−OH基を有する有意な量の生成物PEd2が形成されるように使用される。
【0076】
カルボン酸基とヒドロキシル基との間の反応は、好ましくは1つ以上の触媒の存在下で実行される。好ましい触媒は、スズ化合物及びチタン酸塩の化合物である。スズ化合物の中で、ジブチルスズ、テトラブチルスズ、四塩化スズ、ジオクチルスズ、モノブチルスズ、及び第一スズが好ましく、ヒドロキシブチルスズオキシド、モノブチルスズトリス(2−エチルヘキサノエート)、及び第一スズ2−エチルヘキサノエートがより好ましい。チタン酸塩化合物の中で、チタン酸テトラアルキルが好ましく、チタン酸テトラ(イソ−プロピル)及びチタン酸テトラ(n−ブチル)がより好ましい。
【0077】
カルボン酸基とヒドロキシル基との反応について、触媒が存在する場合、好ましい量は、カルボン酸基を有する化合物とヒドロキシル基を有する化合物との重量の合計に基づいて0.0001重量%〜0.05重量%である。
【0078】
本発明の組成物は、1つ以上のエポキシ硬化剤を含有する。エポキシ硬化剤は、各分子が2個以上の活性水素原子を含有する化合物である。活性水素原子は、以下の通りエポキシ末端化合物と反応することができる水素原子であり、
【0079】
【化21】
【0080】
式中、R
23−及びR
24−は独立して、任意の化学基である。活性水素は、上の化学反応の左側のR
23−に結合した水素原子である。好ましくは、R
23−は、構造R
25−Z−を有し、式中、R
25−は、化学基であり、−Z−は、二価化学基である。好ましくは、−Z−は、
【0081】
【化22】
【0082】
であり、
式中、R
26−は、化学基である。好ましくは、−Z−は、XVIである。好ましくは、R
26−は、R
26−中の炭素原子がXVIに示される窒素原子に結合した水素原子または化学基のいずれかである。R
26−が水素ではない場合、好ましいR
26−基は、アルキル基である。R
26−が水素原子である場合、水素原子が活性水素原子であると見なされる。好ましい活性水素原子は、一級アミノ基または二級アミノ基の一部である。
【0083】
好ましいエポキシ硬化剤は、フェナルカミン、マンニッヒ塩基、フェナルカミド、アミン末端アミド樹脂、アミノイミダゾール、及びこれらの混合物から選択される。マンニッヒ塩基、アミン官能性アミド樹脂、及びこれらの混合物がより好ましい。
【0084】
好ましいマンニッヒ塩基は、マンニッヒ塩基前駆体の反応生成物である。好ましくは、マンニッヒ塩基前駆体は、1つ以上のフェノール化合物及び1つ以上のジアミンを含む。マンニッヒ塩基前駆体として、好ましいフェノール化合物は、構造IXを有し、
【0085】
【化23】
【0086】
式中、R
19−は、脂肪族基である。好ましくは、R
19−はアルキル基であり、より好ましくは分岐鎖アルキル基である。好ましくは、R
19−は、7個以下の炭素原子、より好ましくは6個以下の炭素原子、より好ましくは5個以下の炭素原子を有する。好ましくは、R
19−は、2個以上の炭素原子、より好ましくは3個以上の炭素原子を有する。
【0087】
マンニッヒ塩基前駆体として、好ましいジアミンは、構造XIIまたは構造XIIIまたはこれらの混合物から選択され、
【0088】
【化24】
【0089】
式中、−R
20−及び−R
21−及び−R
22−は独立して、二価有機基である。好ましくは、−R
20−は脂肪族であり、より好ましくはアルキルであり、より好ましくは分岐鎖アルキルである。好ましくは、−R
20−は、15個以下の炭素原子、より好ましくは12個以下の炭素原子、より好ましくは10個以下の炭素原子を有する。好ましくは、−R
20−は、6個以上の炭素原子、より好ましくは8個以上の炭素原子を有する。好ましくは、−R
21−及び−R
22−は同一である。好ましくは、−R
21−はアルキルである。好ましくは、−R
21−は、4個以下の炭素原子、より好ましくは1個の炭素原子を有する。
【0090】
好ましいアミン末端アミド樹脂は、1つ以上のジカルボン酸及び1つ以上のジアミンを含む前駆体の反応生成物である。アミン末端アミド樹脂の形成のために、好ましいジカルボン酸は、不飽和脂肪酸の2つの分子の反応生成物である二量体酸である。不飽和脂肪酸は、構造R
25−COOHを有し、式中、R
25−は、8個以上の炭素原子、1つ以上の炭素−炭素二重結合を有する脂肪族基である。好ましくは、R
25−は、12個以上の炭素原子を有する。アミン末端アミド樹脂の形成のために、好ましいジアミンは、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミン、ピペラジン、アミノエチルピペラジン、イソホロンジアミン、キシリレンジアミン、及びこれらの混合物であり、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミン、及びこれらの混合物がより好ましい。
【0091】
好ましいエポキシ硬化剤は、30以上、より好ましくは50以上の活性水素当量を有する。好ましいエポキシ硬化剤は、150以下、より好ましくは100以下の活性水素当量を有する。
【0092】
好ましいエポキシ硬化剤は、25℃で液体である。好ましくは、エポキシ硬化剤は、25℃で300mPa・s(300cps)以上の粘度を有する。好ましくは、エポキシ硬化剤は、25℃で55,000mPa・s(55,000cps)以下の粘度、より好ましくは25℃で20,000mPa・s(20,000cps)未満の粘度を有する。粘度は、方法ASTM D2196−10(ASTM、West Conshohocken,PA,USA)に従ってブルックフィールド粘度計を用いて測定される。
【0093】
好ましくは、エポキシ硬化剤は、750以上の数平均分子量を有する。好ましくは、本発明の組成物中に存在し、かつ500未満の分子量を有するエポキシ硬化剤の量は、本発明の組成物中に存在するすべてのエポキシ硬化剤の総重量に基づいて25重量%以下である。
【0094】
エポキシ末端ポリエステル:エポキシ硬化剤の重量比は、本明細書において100:Xと特徴付けられる。好ましくは、Xは、2以上、より好ましくは4以上、より好ましくは6以上である。好ましくは、Xは、100以下、より好ましくは75以下、より好ましくは50以下である。
【0095】
イソシアネート化合物は、任意の化合物であり、その分子は−NCO基を含有する。好ましくは、本発明の組成物は、イソシアネート化合物を含有しないか、またはイソシアネート化合物を含有するかのいずれかであり、任意のイソシアネート化合物が存在する場合、すべてのイソシアネート化合物の総量は、本発明の組成物の重量に基づいて0.05重量%以下である。
【0096】
本発明の組成物は、多様な目的に使用され得る。好ましくは、本発明の組成物は、第1の基板を第2の基板に付着させるために使用される接着剤組成物として使用される。好ましくは、1つ以上のエポキシ末端ポリエステルは、1つ以上のエポキシ硬化剤と、任意に溶媒と混合され、その混合物が第1の基板に適用されて、第1の基板上に層を形成し、溶媒(存在する場合)が蒸発するか、または蒸発させられ、第2の基板が混合物の層と接触させられ、その混合物が硬化するか、または硬化させられる。
【0097】
好ましくは、エポキシ末端ポリエステルがエポキシ硬化剤と混合された場合、結果として生じる混合物は、25℃で25,000mPa・s(25,000cps)以下の粘度を有する液体である。個々の成分(エポキシ末端ポリエステル及びエポキシ硬化剤)は、個別に加熱され、その後、静的ミキサーで混合され、コーティングヘッド/ステーションに適用され、コーティングプロセス中に設定された適用温度で維持される。無溶媒エポキシ接着剤は、40℃〜60℃の適用温度で適用され得るが、最高75℃の範囲の温度で有用であり得る。高温適用温度の使用により、適用粘度の低減が可能になり、高温適用温度での使用可能な適用粘度は、40℃及び50℃の温度での使用に要約されるが、これらの動作パラメータによって制限されない。好ましくは、結果として生じる混合物は、40℃で10,000mPa・s(10000cps)以下、より好ましくは40℃で6,000mPa・s(6,000cps)以下の粘度を有する液体である。好ましくは、結果として生じる混合物は、50℃で8,000mPa・s(8,000cps)以下、より好ましくは50℃で5,000mPa・s(5,000cps)以下の粘度を有する液体である。
【0098】
組成物は、本明細書において、粘度が増加した場合に硬化すると見なされる。好ましくは、エポキシ末端ポリエステルが25℃でエポキシ硬化剤と混合された場合、結果として生じる混合物の粘度は、25℃で500分以下以内、より好ましくは200分以下以内に5倍以上増加する。好ましくは、エポキシ末端ポリエステルがエポキシ硬化剤と40℃で混合された場合、結果として生じる混合物の粘度は、40℃で200分以下以内、より好ましくは100分以下以内に20倍以上増加する。
【0099】
好ましい基板は、ポリマーフィルム、金属化ポリマーフィルム、金属箔、ポリマー裏打ち金属箔、セラミックコーティングポリマーフィルム、及びこれらの組み合わせである。
【0100】
以下は、本発明の実施例である。
【0101】
以下で使用される略称は、以下の通りである。
【0102】
AV:酸価であり、ASTM D3644−06(米国材料試験協会、米国ペンシルベニア州コンショホッケン)の方法によって測定されたものである。
【0103】
OHN:ヒドロキシル数であり、ASTM E1899−08の方法によって測定されたものである。
【0104】
アミン価:Test Methods for Total,Primary,Secondary,and Tertiary Amine Values of Fatty Amines by Alternative Indicator Methodの方法ASTM D2074−07によって測定されたものである。
【0105】
Visc.:粘度であり、スピンドル番号27を有するサーモスタット小試料アダプターを有するBrookfield RV DV−II+粘度計を用いて、25〜70℃の範囲にわたって5℃の増分で温度を変化させ、試料を温度で20〜30分間安定させた後に粘度を記録することによって測定されたものである。粘度をミリパスカル・秒(mP・s)で報告し、これはセンチポアズと等しい。
【0106】
PO−DE1:以下を含む生成物の混合物を含有するジプロピレンオキシドとエピクロロヒドリンとの反応生成物である。
【0107】
【化25】
【0108】
PO−DE2:以下を含む生成物の混合物を含有するジプロピレンオキシドとエピクロロヒドリンとの反応生成物である。
【0109】
【化26】
【0110】
Dow ChemcialのDER736は、流れ特性を有する。EEWが182.9である(SEC分析:M
n500、M
w600、M
z800、多分散度1.2、重量分率≦500ダルトン44.6%、重量分率≦1000ダルトン92.0%)。
【0111】
Fascat(商標)9100:Arkema,Inc.の商業等級のヒドロキシブチルスズオキシドである。
【0112】
Unidyme(商標)22:Arizona Chemicalの二量体化脂肪酸であり、AVが192.9である。
【0113】
Cardolite(商標)NC−541LV:Cardolite Corporation.のフェナルカミン硬化剤であり、アミン価が340であり、活性水素当量が125である。
【0114】
Polypox(商標)HO15:The Dow Chemical Companyのマンニッヒ塩基硬化剤であり、アミン価が375であり、活性水素当量が75である。
【0115】
Polypox(商標)P370:The Dow Chemical Companyのエポキシ樹脂用ポリアミノイミダゾリン硬化剤であり、アミン価が485であり、活性水素当量が95である。
【0116】
Epikure(商標)3140:Momentiveの二量体化脂肪酸とポリアミンとの反応生成物であるポリアミド硬化剤であり、アミン価が375であり、活性水素当量が95である。
【0117】
Coex PP(75SLP):非加熱密封可能な厚さ19マイクロメートル(0.75ミル)のExxon Mobil Bicor SLP配向ポリプロピレンである。
【0118】
Coex PP(70SPW):厚さ18マイクロメートル(0.70ミル)のExxon Mobil Bicor SPW共押出ポリプロピレンである。
【0119】
PET:厚さ23マイクロメートル(92ゲージ)の厚さのポリエステルフィルムである、DuPontのポリエステル、ポリ(エチレングリコール−テレフタラート)である。
【0120】
PE(GF−19):厚さ25.4マイクロメートル(1.0ミル)のBerry Plastics Corp.の高滑低密度ポリエチレンフィルムである。
【0121】
ナイロン:厚さ15マイクロメートルのHoneywell Capran Emblem1500、二軸配向ナイロン6フィルムである。
【0122】
PET−Met:厚さ25.4マイクロメートルのFILMTech Inc.の金属化ポリエステルフィルムである。
【0123】
OPP−Met:加熱密封可能な厚さ18マイクロメートルのAET Filmsの金属化配向ポリプロピレンフィルム、MTフィルムである。
【0124】
裏打ち箔:Adcote550/共反応体Fを3.26g/m
2(2.00ポンド/リーム)で有する0.00035ミルのAl箔に積層された12マイクロメートル(48ゲージ)のポリエステル(PET)フィルムである。
【0125】
PET(92LBT):厚さ23ミクロン(92ゲージ)のDuPontのポリエステル、ポリ(エチレングリコール−テレフタラート)である。
【0126】
M
n:数平均分子量である。
M
w:重量平均分子量である。
EEW:エポキシ基1モル当たりの質量であるエポキシ当量である。
【0127】
活性水素当量:活性水素1モル当たりの質量であり、活性水素はアミン基の窒素原子に結合した水素原子である。
【0128】
[表]
【0129】
品目1〜4を周囲温度(25〜30℃)で容器に装填した。樹脂を窒素下で撹拌しながら100℃になるまで加熱した。樹脂を225℃になるまで加熱し、225℃で保持し、約50%の理論水を除去したときに。AV及びプロセス中粘度を監視した。AVが<約80になるまで225℃で維持した。樹脂を<125℃になるまで冷却した。品目5を添加し、125〜135℃で0.50時間維持した。温度を225℃に上昇させ、225℃で維持した。AV及び粘度を監視し、AVが<約200になるまで225℃で維持した。樹脂を約150℃になるまで冷却し、濾過し、パッケージ化した。最終樹脂は、以下の特性を有した。酸価(AV)199、M
n650、M
w1250、M
z2050、重量分率≦500ダルトン22.3%、重量分率≦1000ダルトン49.5%、24.5℃で515,000mPa・sの粘度。
【0130】
[表]
【0131】
品目1〜3を周囲温度(25〜30℃)で容器に装填した。樹脂を窒素下で撹拌しながら100℃になるまで加熱した。樹脂を225℃になるまで加熱し、225℃で保持し、約50%の理論水を除去したときに。AV及びプロセス中粘度を監視した。AVが<約75になるまで225℃で維持した。樹脂を<125℃になるまで冷却した。品目4を添加し、125〜135℃で0.50時間維持した。温度を225℃に上昇させ、225℃で維持し、必要に応じて400mmで真空を適用して、AVを最終目標特性になるまで低減させた。AV及び粘度を監視し、AVが<約155になるまで225℃で維持した。樹脂を約150℃になるまで冷却し、濾過し、パッケージ化した。最終樹脂は、以下の特性を有した。酸価(AV)149.73、M
n950、M
w1750、M
z2550、重量分率≦500ダルトン10.6%、重量分率≦1000ダルトン32.1%、25℃で29500mPa・sの粘度。
【0132】
[表]
【0133】
品目1〜4を周囲温度(25〜30℃)で容器に装填した。樹脂を窒素下で撹拌しながら100℃になるまで加熱した。樹脂を225℃になるまで加熱し、225℃で保持し、約50%の理論水を除去したときに。AV及びプロセス中粘度を監視した。AVが<約75になるまで225℃で維持した。樹脂を<125℃になるまで冷却した。品目5を添加し、125〜135℃で0.50時間維持した。温度を225℃に上昇させ、225℃で維持し、必要に応じて436mmで真空を適用して、AVを最終目標特性になるまで低減させた。AV及び粘度を監視し、AVが<約155になるまで225℃で維持した。樹脂を約150℃になるまで冷却し、濾過し、パッケージ化した。最終樹脂は、以下の特性を有した。酸価(AV)157、M
n750、M
w1500、M
z2350、重量分率≦500ダルトン18.1%、重量分率≦1000ダルトン41.3%、25℃で22,175mPa・sの粘度。
【0134】
[表]
【0135】
品目1〜4を周囲温度(25〜30℃)で容器に装填した。樹脂を窒素下で撹拌しながら100℃になるまで加熱した。樹脂を225℃になるまで加熱し、225℃で保持し、約50%の理論水を除去したときに。AV及びプロセス中粘度を監視した。AVが<約80になるまで225℃で維持した。樹脂を<125℃になるまで冷却した。品目5を添加し、125〜135℃で0.50時間維持した。温度を225℃に上昇させ、225℃で維持した。AV及び粘度を監視し、AVが<約165になるまで225℃で維持した。樹脂を約150℃になるまで冷却し、濾過し、パッケージ化した。最終樹脂は、以下の特性を有した。酸価(AV)169、M
n950、M
w2000、M
z3250、重量分率≦500ダルトン12.5%、重量分率≦1000ダルトン31.0%、25℃で221,750mPa・sの粘度。
【0136】
[表]
【0137】
品目1〜3を周囲温度(25〜30℃)で容器に装填した。樹脂を窒素下で撹拌しながら100℃になるまで加熱した。樹脂を225℃になるまで加熱し、225℃で保持し、約50%の理論水を除去したときに。AV及びプロセス中粘度を監視した。AVが<約75になるまで225℃で維持した。樹脂を<125℃になるまで冷却した。品目4を添加し、125〜135℃で0.50時間維持した。温度を225℃に上昇させ、225℃で維持し、必要に応じて394mmで真空を適用して、AVを最終目標特性になるまで低減させた。AV及び粘度を監視し、AVが<約135になるまで225℃で維持した。樹脂を約150℃になるまで冷却し、濾過し、パッケージ化した。最終樹脂は、以下の特性を有した。酸価(AV)158、M
n1150、M
w2350、M
z3750、重量分率≦500ダルトン8.5%、重量分率≦1000ダルトン23.6%、25℃で175,000mPa・sの粘度。
【0138】
[表]
【0139】
品目1〜4を周囲温度(25〜30℃)で容器に装填した。樹脂を窒素下で撹拌しながら100℃になるまで加熱した。樹脂を225℃になるまで加熱し、225℃で保持し、約50%の理論水を除去したときに。AV及びプロセス中粘度を監視した。AVが<約80になるまで225℃で維持した。樹脂を<125℃になるまで冷却した。品目5を添加し、125〜135℃で0.50時間維持した。温度を225℃に上昇させ、225℃で維持し、必要に応じて327mmで真空を適用して、AVを最終目標特性になるまで低減させた。AV及び粘度を監視し、AVが<約105になるまで225℃で維持した。樹脂を約150℃になるまで冷却し、濾過し、パッケージ化した。最終樹脂は、以下の特性を有した。酸価(AV)98、M
n1200、M
w2450、M
z3900、重量分率≦500ダルトン7.6%、重量分率≦1000ダルトン22.2%、25℃で271,500mPa・sの粘度。
【0140】
[表]
【0141】
品目1〜4を周囲温度(25〜30℃)で容器に装填した。樹脂を窒素下で撹拌しながら100℃になるまで加熱した。樹脂を225℃になるまで加熱し、225℃で保持し、約50%の理論水を除去したときに。AV及びプロセス中粘度を監視した。AVが<約80になるまで225℃で維持した。樹脂を<125℃になるまで冷却した。品目5を添加し、125〜135℃で0.50時間維持した。温度を225℃に上昇させ、225℃で維持し、必要に応じて435mmで真空を適用して、AVを最終目標特性になるまで低減させた。AV及び粘度を監視し、AVが<約160になるまで225℃で維持した。樹脂を約150℃になるまで冷却し、濾過し、パッケージ化した。最終樹脂は、以下の特性を有した。酸価(AV)153、M
n650、M
w1550、M
z2650、重量分率≦500ダルトン19.2%、重量分率≦1000ダルトン42.8%、25℃で173,750mPa・sの粘度。
【0142】
実施例8〜26:エポキシド末端ポリエステル樹脂の調製
【0143】
実施例8〜26の調製は同様であった。ジエポキシド、1つ以上の二酸、及び触媒を反応器に装填した。135〜140℃になるまで緩徐に加熱した。135〜140℃で約0.50時間維持し、その後、150〜155℃になるまで加熱し、150〜155℃で約1.5〜2時間維持し、その後、AV及び粘度を監視した。150〜155℃で維持し、AVが<1.0になるまでAV及び粘度を監視した。樹脂を移し、パッケージ化する。
【0144】
【表1】
【0145】
【表2】
【0146】
【表3】
【0147】
[表]
【0148】
品目1及び2を反応器に装填し、200℃になるまで緩徐に加熱した。200℃で2時間維持し、水発生を監視し、最終樹脂を移し、パッケージ化する。最終樹脂は、以下の特性を有した。アミン価217.15、25℃で51100mPa・sの粘度。
【0149】
[表]
【0150】
品目1及び2を反応器に装填し、50℃になるまで緩徐に加熱し、50℃で4時間維持する。樹脂を移し、パッケージ化する。最終樹脂は、以下の特性を有した。アミン価185.58、25℃で10488mPa・sの粘度。
【0151】
[表]
【0152】
品目1及び2を反応器に装填し、50℃になるまで緩徐に加熱し、50℃で4時間維持する。樹脂を移し、パッケージ化する。最終樹脂は、以下の特性を有した。アミン価377.45、25℃で4825mPa・sの粘度。
【0153】
[表]
【0154】
品目1及び2を反応器に装填し、200℃になるまで緩徐に加熱した。200℃で2時間維持し、水発生を監視し、最終樹脂を移し、パッケージ化する。最終樹脂は、以下の特性を有した。アミン価238.9、25℃で49000mPa・sの粘度。
【0155】
[表]
【0156】
品目1及び2を反応器に装填し、200℃になるまで緩徐に加熱した。200℃で2時間維持し、水発生を監視し、最終樹脂を移し、パッケージ化する。最終樹脂は、以下の特性を有した。アミン価169.64、25℃で54625mPa・sの粘度。
【0157】
一連の積層構築物を使用するアミン系樹脂で、ポリエステル−ポリオール及びポリオールの接着特性を評価した。これらの二部接着剤系を、溶液手動流延法及び積層器により評価した。
【0158】
試験結果を記載するために、以下の略称を使用する。as:接着剤分裂、ftr:フィルム断裂、fstr:フィルム伸展、fsl:フィルムスリバー、at:接着剤転移、sec:二級、zip:ジッパー的付着、pmt:部分金属転移。幅15mmの積層体条片の接着付着強度を、10.0cm/分の速度の50ニュートンロードセルを有するThwing−Albert Tensile Tester(モデルQC−3A)で決定した。
【0159】
実施例32〜61を、以下のように実行した。50重量%濃度の酢酸エチル中、以下に示される混合比でエポキシ末端ポリエステルを硬化剤と混合した。第1の基板上に溶液をコーティングし、1.6276g/m
2(1.0ポンド/リーム)の乾燥コーティング重量を得た。乾燥コーティングに第2の基板を適用し、結果として生じる積層体を室温(約25℃)で硬化させた。付着強度を硬化時間の関数として試験し、以下に報告する。「混合比」は、100:Xとして表されるエポキシ樹脂:硬化剤の重量比である。「積層体構造」とラベル付けされる列において、第1の基板を列記し、その後、第2の基板を列記する。
【0160】
一例として、以下の表において、実施例番号32は、硬化剤POLYPOX H015と100:13.8のエポキシ樹脂:硬化剤の重量比で混合された、実施例8において作製されたエポキシ樹脂の混合物であった。7日目の基板CoexPP(75SLP)/CoexPP(70SPW)上での付着強度は、幅15mmの場合3.19ニュートンであり、失敗様式は接着剤分裂であった。
【0161】
【表4】
【0162】
【表5】
【0163】
【表6】
【0164】
【表7】
【0165】
【表8】
【0166】
【表9】
【0167】
【表10】
【0168】
【表11】
【0169】
【表12】
【0170】
【表13】