特許第6528052号(P6528052)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6528052
(24)【登録日】2019年5月24日
(45)【発行日】2019年6月12日
(54)【発明の名称】認証システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/34 20130101AFI20190531BHJP
   E05B 49/00 20060101ALI20190531BHJP
   G06F 3/02 20060101ALI20190531BHJP
   G06F 3/023 20060101ALI20190531BHJP
   G06K 19/06 20060101ALI20190531BHJP
   H01H 13/02 20060101ALI20190531BHJP
   H01H 9/18 20060101ALI20190531BHJP
【FI】
   G06F21/34
   E05B49/00 B
   E05B49/00 J
   G06F3/02
   G06F3/023
   G06K19/06 140
   H01H13/02 A
   H01H9/18 B
【請求項の数】4
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-158409(P2015-158409)
(22)【出願日】2015年8月10日
(65)【公開番号】特開2017-37481(P2017-37481A)
(43)【公開日】2017年2月16日
【審査請求日】2018年4月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000219738
【氏名又は名称】東海光学株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100078721
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹
(74)【代理人】
【識別番号】100124420
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 清隆
(72)【発明者】
【氏名】川瀬 祥靖
(72)【発明者】
【氏名】宮口 章
【審査官】 上島 拓也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−077159(JP,A)
【文献】 特開2015−011202(JP,A)
【文献】 特開2007−086873(JP,A)
【文献】 特開2013−238661(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/34
E05B 49/00
G06F 3/02
G06F 3/023
G06K 19/06
H01H 9/18
H01H 13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のキーによる暗証コードの入力を、制御手段により受け付けて認証が行われる認証システムであって、
各前記キーは、第1特定色の光を透過せず他の特定色の光を透過する第1パターン層と、第2特定色の光を透過せず他の特定色の光を透過する第2パターン層と、前記第1特定色又は前記第2特定色で切り替えて発光可能な発光手段を備えており、前記発光手段が第1特定色で発光すると、前記第1パターン層と前記第2パターン層によって、前記キー毎に一意な第1の記号が表示され、前記発光手段が第2特定色で発光すると、前記第1パターン層と前記第2パターン層によって、前記キー毎に一意な第2の記号が表示されるものであり、
前記暗証コードは、前記第1の記号と前記第2の記号の群から構成されており、
前記制御手段は、前記発光手段に前記第1特定色又は前記第2特定色で発光させ、各前記キーにおいて前記第1の記号又は前記第2の記号を表示させると共に、前記キーへの入力を、当該キーが表示している前記第1の記号又は前記第2の記号の入力として取り扱い、
前記キーは、前記発光手段の消灯時において外光による前記第1パターン層及び前記第2パターン層の少なくとも一方のパターンの視認性が低減される隠蔽層を備えており、
前記隠蔽層は、構造色ミラーを有している
ことを特徴とする認証システム。
【請求項2】
前記第1の記号が、前記第1特定色の数字であり、
前記第2の記号が、前記第2特定色の数字である
ことを特徴とする請求項1に記載の認証システム。
【請求項3】
各前記キーは、更に、第n特定色(n=3又は3,4又は3,4,5又は・・)の光を透過せず他の特定色の光を透過する第nパターン層を備えており、
各前記キーの前記発光手段は、前記第1特定色若しくは前記第2特定色又は前記第n特定色の何れかに切り替えて発光可能であり、
各前記キーは、前記発光手段が第n特定色で発光すると、前記第1パターン層若しくは前記第2パターン層又は第nパターン層によって、前記キー毎に一意な第nの記号が表示されるものであり、
前記暗証コードは、前記第1の記号及び前記第2の記号並びに前記第nの記号の群から構成されており、
前記制御手段は、前記発光手段に前記第1特定色若しくは前記第2特定色又は前記第n特定色で発光させ、各前記キーにおいて前記第1の記号若しくは前記第2の記号又は前記第nの記号を表示させると共に、前記キーへの入力を、当該キーが表示している前記第1の記号若しくは前記第2の記号又は前記第nの記号の入力として取り扱う
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の認証システム。
【請求項4】
前記第nの記号が、前記第n特定色の数字である
ことを特徴とする請求項3に記載の認証システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、暗証番号等の入力により解錠等のための認証を行う認証システムに関する。
【背景技術】
【0002】
暗証番号等の入力に用いられるテンキー装置として、下記特許文献1に記載のものが知られている。このテンキー装置では、7セグメントのデジタル表示により数字が表示される各キーにおいて、入力操作の都度、割り当てられる数字が変更される。又、10種類の識別可能な色が各数字に対応づけられており、数字の色や背景色が対応する色で表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−287871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のテンキー装置では、入力操作の都度、割り当てられる数字が変更されるため、入力時の手の動きや特定のキーの劣化により暗証番号が推測されてしまう事態が防止される。又、各数字に対応づけられた10種類の識別可能な色によって各数字が表示されるため、色を指標とすることで割り当てられた数字が探し易い。しかし、各キーにおいて7セグメントのデジタル表示及び10色表示が可能である必要があり、コストがかかる。又、結局認証はテンキーによる暗証番号の入力によっており、更にセキュリティーレベル向上の余地があるものとなっている。
【0005】
そこで、請求項1に記載の発明は、低コストであり、更にセキュリティーレベルが向上しており、発光手段の消灯時における外観が良好であり、発光手段の各発光色と構造色ミラーの反射色が異なるようにした場合に表示が鮮明となり、近距離通信手段が設けられるような場合にその動作を阻害しない認証システムを提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数のキーによる暗証コードの入力を、制御手段により受け付けて認証が行われる認証システムであって、各前記キーは、第1特定色の光を透過せず他の特定色の光を透過する第1パターン層と、第2特定色の光を透過せず他の特定色の光を透過する第2パターン層と、前記第1特定色又は前記第2特定色で切り替えて発光可能な発光手段を備えており、前記発光手段が第1特定色で発光すると、前記第1パターン層と前記第2パターン層によって、前記キー毎に一意な第1の記号が表示され、前記発光手段が第2特定色で発光すると、前記第1パターン層と前記第2パターン層によって、前記キー毎に一意な第2の記号が表示されるものであり、前記暗証コードは、前記第1の記号と前記第2の記号の群から構成されており、前記制御手段は、前記発光手段に前記第1特定色又は前記第2特定色で発光させ、各前記キーにおいて前記第1の記号又は前記第2の記号を表示させると共に、前記キーへの入力を、当該キーが表示している前記第1の記号又は前記第2の記号の入力として取り扱い、前記キーは、前記発光手段の消灯時において外光による前記第1パターン層及び前記第2パターン層の少なくとも一方のパターンの視認性が低減される隠蔽層を備えており、前記隠蔽層は、構造色ミラーを有していることを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、上記発明において、前記第1の記号が、前記第1特定色の数字であり、前記第2の記号が、前記第2特定色の数字であることを特徴とするものである。
【0008】
請求項3に記載の発明は、上記発明において、各前記キーは、更に、第n特定色(n=3又は3,4又は3,4,5又は・・)の光を透過せず他の特定色の光を透過する第nパターン層を備えており、各前記キーの前記発光手段は、前記第1特定色若しくは前記第2特定色又は前記第n特定色の何れかに切り替えて発光可能であり、各前記キーは、前記発光手段が第n特定色で発光すると、前記第1パターン層若しくは前記第2パターン層又は第nパターン層によって、前記キー毎に一意な第nの記号が表示されるものであり、前記暗証コードは、前記第1の記号及び前記第2の記号並びに前記第nの記号の群から構成されており、前記制御手段は、前記発光手段に前記第1特定色若しくは前記第2特定色又は前記第n特定色で発光させ、各前記キーにおいて前記第1の記号若しくは前記第2の記号又は前記第nの記号を表示させると共に、前記キーへの入力を、当該キーが表示している前記第1の記号若しくは前記第2の記号又は前記第nの記号の入力として取り扱うことを特徴とするものである。
【0009】
請求項4に記載の発明は、上記発明において、前記第nの記号が、前記第n特定色の数字であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、低コストであり、更にセキュリティーレベルが向上しており、発光手段の消灯時における外観が良好であり、発光手段の各発光色と構造色ミラーの反射色が異なるようにした場合に表示が鮮明となり、近距離通信手段が設けられるような場合にその動作を阻害しない認証システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る認証システムのブロック図である。
図2図1の認証システムに係る認証装置の前面図である。
図3図2の認証装置に係るコードキーの斜視図である。
図4図3のコードキーに係る光学積層体の一部水平断面模式図である。
図5図3のコードキーの前面図である。
図6図2のキー手段における赤数字と青数字の配置が示される前面模式図である。
図7図1の認証システムに係る動作例が示されるフローチャートである。
図8】(a)〜(d)は赤数字と青数字の配置の遷移が示される図6同様図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る実施の形態の例が、適宜図面を用いて説明される。尚、本発明の形態は、以下の例に限定されない。
【0013】
≪構成等≫
図1は、本発明に係る認証システム1のブロック図である。認証システム1は、施設の電気錠Eを、証明の受理(認証)により施解錠するものであり、施設の使用者(会社の従業員等)に配布される1枚又は複数枚の個人カード2と、認証装置4を有する。各個人カード2は、アンテナと、記憶部を有しており、当該記憶部には、個人カード2毎にユニークな、個人ID(個人識別符号)6や暗証コード8が記憶されている。認証システム1において、暗証コード8は、「0」〜「9」の赤数字若しくは「0」〜「9」の青数字が4桁並べられて構成される。尚、認証システム1は、施解錠に代えて、あるいは施解錠と共に、警備システムにおける警備状態の変更や、現金自動預払機(ATM)における所定の操作の受付、ないしはこれらの組合せ等に用いられて良い。又、暗証コード8の桁数や色数は、適宜増減されて良く、色の種類も適宜変更されて良い。
【0014】
図2は、認証装置4の前面図である。認証装置4は、各種手段を収める直方体状の機枠10と、近距離通信手段12と、キー手段(キーボード,テンキー)14と、受付暗証コード表示手段16と、各種の情報を記憶する記憶手段18と、各種手段を制御する制御手段20を有している。
【0015】
近距離通信手段12は、制御手段20の制御のもと、個人カード2と近距離通信を行う。各個人カード2は、アンテナにおいて近距離通信手段12から電磁波を受けると、個人ID6及び暗証コード8を電磁波の形式でアンテナから近距離通信手段12に送信する。近距離通信手段12は、個人ID6及び暗証コード8を受信すると、これらを記憶手段18に記憶する。尚、近距離通信手段12は、有線通信を行うものであっても良い。又、近距離通信手段12に代えて、あるいはこれと共に、携帯電話回線網を介した遠距離通信手段が採用されても良く、要するに通信手段によって個人ID6や暗証コード8が通信されれば良い。更に、個人ID6や暗証コード8の少なくとも一方が省略されたり、共通の暗証コード8を用いること等により個人カード2や近距離通信手段12が省略されたりして良い。
【0016】
キー手段14は、10個のコードキー30と、訂正キー31と、確認キー32を備えている。これらのキーは、認証装置4の前面において露出しており、後方へ押すことが可能となっている。尚、各種キーの配置や個数、種類等は、適宜変更されて良い。
【0017】
図3は、コードキー30の斜視図である。各コードキー30は、円柱状の基台33と、基台33の後部から後方に突出した複数の端子34と、基台33の前部に被せられた直方体状のキートップ36を備えている。各コードキー30は、端子34を介して制御手段20と接続されている。端子34は、制御用のものや電源供給用のものがある。キートップ36は、後方に押されることで、基台33に対して後方に移動し、図示しない接点がオンとなって、押し込みによる入力が受け付けられる。
【0018】
キートップ36は、前部が開放された箱状のキートップ枠40と、キートップ枠40の前部開口内に配置された発光手段42と、発光手段42の前側に配置された積層構造の光学積層体44と、光学積層体44等を覆う透明なキートップカバー46を備えている。尚、キートップカバー46は、半透明とする等、透光性の度合が変更されて良いし、キートップ枠40と一体化されたり省略されたりしても良い。
【0019】
図4は、発光手段42からの光や光学積層体44の模式的な断面図である。発光手段42は、光源50と、光源50の周囲に配置されたラッパ状の反射板52を有している。光源50は、青色LED50Bと赤色LED50Rを有しており、青色光BLと赤色光RLで切り替えて発光可能である。図4では、青色光BLは実線で示され、赤色光RLは一点鎖線で示される。青色光BLや赤色光RLの一部は、反射板52によって前方へ反射され、光学積層体46の全体に青色光BLや赤色光RLが供給される。尚、光源50として、青色光BLと赤色光RLで切替発光可能なLEDが用いられても良いし、混色により発光可能なLEDが用いられても良いし、有機エレクトロルミネッセンス等が用いられても良い。又、光源50として、青や赤以外の色が用いられて良いし、3色以上が用いられて良いし、色の組合せが様々に変更されて良い。更に、発光手段42は、光ファイバーや導光板等が組み合わせられたり、反射板52が省略されて光源50のみとされ、光学積層体46を直接照射するものとされたりして良い。
【0020】
光学積層体44は、キートップ36前面のほぼ全体に亘っている。光学積層体44は、後側(発光手段42に近い側)から順に、第1パターン層P1と、第2パターン層P2と、隠蔽層Hを有する。第1パターン層P1や第2パターン層P2の形成は、図示しない透明シートに対する印刷により、更に詳しくはシルク印刷により行われ、第1パターン層P1と第2パターン層P2は密着している。尚、第1パターン層P1と第2パターン層P2の前後を入れ替えたり、第1パターン層P1と第2パターン層P2が個別の透明シートに形成されて互いに離隔されるようにしたり、透明シートの透光性の度合が様々に変更されたり、光学積層体44の他の部分を保護する保護層といった他の層が適宜加えられたりする等、層の配置や構成が適宜変更されて良い。又、各層の肉厚も適宜変更されて良い。更に、発光色数に応じ、パターン層の数が増やされて良い。
【0021】
第1パターン層P1は、第1特定色としての青色を呈する青色光BLを透過せず、第2特定色としての赤色を呈する赤色光RLを透過する層である。第1パターン層P1は、赤色を呈する透光性のある材料、即ち赤色光RL(赤色に対応する波長を有する光)を透過し他の色(他の波長を有する光)は透過しない光選択透過材(バンドストップフィルタ)により形成される。換言すれば、第1パターン層P1は、青色光BLを透過せず赤色光RLを透過する光選択透過材(赤色光選択透過材)により形成される。尚、光を透過しないことや光を遮ることには、完全に光を遮ることに加え、僅かに(他の色の光と比較して透過率の低い状態で)光を通すことも含めて良い。
【0022】
赤色光選択透過材による第1パターン層P1の形成は、青色光BL等を吸収し、赤色光RLを吸収しないインクによる着色によって行うことができる。尚、青色光BLを反射し、赤色光RLを反射せず透過する光選択反射材が、光選択透過材として用いられることによって、第1パターン層P1が形成されても良い。当該光選択反射材は、例えば光学多層膜として形成することができ、その光学多層膜の形成は、例えば真空蒸着法により行うことができる。又、第1パターン層P1(赤色光選択透過材)における、波長に対する透過率の分布は、赤色に対応する特定の波長において極大値をとりその両側で急峻に下降するものとしたり、あるいは同様な極大値の片側あるいは両側で緩やかに下降するものとしたり、赤色の領域内の特定範囲において極大値と同様の値を維持し、その両側で下降するものとしたり、緑色に対応する波長以外の波長の光を全て透過するものとしたりする等、様々に変更可能である。
【0023】
第2パターン層P2は、赤色光RLを透過せず青色光BLを透過する層である。第2パターン層P2は、青色を呈する透光性のある材料、即ち青色光BLを透過し他の色は透過しない光選択透過材により形成される。換言すれば、第2パターン層P2は、赤色光RLを透過せず青色光BLを透過する光選択透過材(青色光選択透過材)により形成される。緑色光選択透過材による第2パターン層P2の形成手法や変更例は、第1パターン層P1の場合と同様である。
【0024】
第1パターン層P1や第2パターン層P2のパターンは、図5に示されるように、各コードキー30の切替表示における各種記号に応じて形成される。各コードキー30では、第1の記号として、赤色の数字である赤数字が表示され、第2の記号として、青色の数字である青数字が切替表示される。光学積層体44は、これら記号の表示面となっている。尚、記号として、文字や符号等といった数字以外のものが用いられても良い。
【0025】
赤数字(図5では「0」)の発光部分と青数字(同「4」)の発光部分が重なる赤青重複部分Nには、第1パターン層P1は配置されず、第2パターン層P2も配置されない。第1パターン層P1や第2パターン層P2が配置されなければ、青色光BL及び赤色光RLの何れも、その前側(発光手段42から見ると遠方側)までそのまま通過することができる。又、赤数字の赤色発光部分と青数字の非発光部分(地の部分,ここでは黒色)が重なる赤黒重複部分Rには、第1パターン層P1が配置され、第2パターン層P2は配置されない。更に、赤数字の非発光部分と青数字の青色発光部分が重なる青黒重複部分Bには、第1パターン層P1は配置されず、第2パターン層P2が配置される。加えて、赤数字の地の部分と青数字の地の部分が重なる黒色重複部分Kには、第1パターン層P1及び第2パターン層P2の双方が配置される。従って、第1パターン層P1は、青数字において青色でない部分(青色発光部分以外の部分)に配置され、第2パターン層P2は、赤数字において赤色でない部分(赤色発光部分以外の部分)に配置される。
【0026】
尚、ここでは、第1パターン層P1は、赤数字に応じて配置され、他の部分には配置されないものと把握されているが、別の把握がなされることも可能である。即ち、第1パターン層P1は、赤数字の形状にかかわらず表示面全体に亘るものと捉えられ、第1パターン層P1中に、青色光BLを透過せず赤色光RLを透過するパターン部分と、青色光BL及び赤色光RLを透過する非パターン部分を有するものと捉えられても良い。そして、第1パターン層P1のパターン部分が赤色樹脂膜で形成され、非パターン部分が透明樹脂膜で形成されて良い。この点は、第2パターン層P2についても同様である。又、表示内容や意匠の形状等に応じ、黒色重複部分K・青黒重複部分B・赤黒重複部分R・赤青重複部分Nの何れかが省略されても良い。更に、黒色重複部分Kに対応するパターンにおいて、可視領域全体を透過しない不透過層が設けられても良い。不透過層は、好適には、第2パターン層P2より前側に配置される。又、不透過層は、好適には、黒色インクにより、又印刷により形成される。不透過膜を設けた場合、黒色重複部分Kに対応するパターンにおいて第2パターン層P2と第1パターン層P1の少なくとも一方が省略されて良い。不透過層を配置することにより、非発光部分は黒く濃くすることができ、コントラストが一層良好となる。あるいは、不透過層として、第1パターン層P1や第2パターン層P2より光源側に配置されたものが用いられても良い。この場合、好適には、不透過層は白色にされる。不透過層が白色にされると、不透過層の外側に光を透過させず一旦内側に光を反射させることができ、その反射された光を再帰反射により表示光として再利用することが可能となって、表示がより明るくなり、不透過により記号に係る非発光部分を濃くすることと相まってコントラストがより一層良好になる。加えて、第1パターン層P1や第2パターン層P2のパターンは、数字部分を発光させず地の部分を発光させるものとする等、適宜変更されて良い。
【0027】
10個のコードキー30における赤数字と青数字の種類の割り当て(配置)は、ここでは図6に模式的に示される通りである。即ち、左上のコードキー30から右へ順に赤5/青3,赤3/青8,赤9/青2であり、すぐ下の行の左から順に赤2/青6,赤7/青9,赤6/青5であり、同様に赤1/青7,赤4/青1,赤8/青0であり、最も下のコードキー30では赤0/青4である。以下、10個のコードキー30については、特に別途記載されない限りこの順番で説明し、順に第1のコードキー30ないし第10のコードキー30とすることがある。図5では、第10のコードキー30が示されている。かように、赤数字においても青数字においても、0〜9の数字が一通り存在しており、又赤数字と青数字で0〜9の配置が異なっている。尚、赤数字と青数字の配置は、赤数字と青数字の値を同一としたコードキー30が含まれるようにする等、様々に変更され得る。
【0028】
又、隠蔽層Hは、光源50の消灯(発光手段42の非発光)時に、第1パターンP1や第2パターンP2の外光による視認性を低減するものであって、第1パターンP1や第2パターンP2より前側に配置されており、構造色ミラーを含んでいる。構造色ミラーは、金属膜を有するミラーと異なり、薄膜の微小な立体構造によって特定の色の光を反射するものであり、例えば、高屈折率層と低屈折率層を交互に積層した交互積層膜や、回折格子である。構造色ミラーを有する隠蔽層Hにより、入り込んだ外光の内の特定色の光が比較的に強く反射され、その光によって第1パターンP1や第2パターンP2が隠蔽される。尚、隠蔽層Hは、スモーク板といった構造色ミラー以外のもので形成されても良いし、省略されても良い。又、隠蔽層Hは、第1パターンP1と第2パターンP2の間に配置される等、その配置が変更されても良いし、第1パターンP1若しくは第2パターンP2の何れか一方のパターンの視認性を低減するものとされても良い。
【0029】
他方、キー手段14の訂正キー31や確認キー32では、コードキー30と同様にキートップの押し込みにより入力を受け付けるものの、コードキー30と異なり記号の切替表示はなされず、訂正キー31では「訂正」の文字が常時表示され、確認キーでは「確認」の文字が常時表示される。尚、訂正キー31や確認キー32の少なくとも一方において、コードキー30と同様に、記号の切替表示がなされるようにしても良く、この場合において、表示されている記号に応じて入力受付時の処理が変わるようにして良い。例えば、制御手段20は、所定回数(3回等)連続して証明の入力に対し不受理と判定すると、訂正キー31の表示を「訂正」から「無効」に切り替えて、所定の時間に亘り入力を受け付けないようにしても良い。又、キー手段14の1以上のキーは、タッチセンサを備えており接触により入力を受け付けるシートキーとされても良い。例えば、キー手段14は、1個のシートキーが12のエリアに分割されたうえで、それぞれ切替表示可能なコードキー30に係る10個のエリアと、訂正キー31のエリアと、確認キー32のエリアが設けられるものとされても良い。
【0030】
受付暗証コード表示手段16は、暗証コード8に応じ、7セグメント表示部60を4個有する。各7セグメント表示部60は、各セグメントにおいて赤色若しくは青色で発光可能であり、赤数字若しくは青数字を表示可能である。受付暗証コード表示手段16は、制御手段20による制御のもと、キー手段14において入力された赤数字若しくは青数字を7セグメント表示部60において順に表示する。尚、受付暗証コード表示手段16は、7セグメント表示部60に代えて、あるいはこれと共に、液晶表示部等の他の表示部が用いられても良いし、省略されても良いし、入力済みの又は入力中の桁数を表示する表示部(4個のランプ等)が用いられても良い。
【0031】
記憶手段18は、個人カード2からの個人ID6や暗証コード8に加え、有効個人IDテーブル70や、有効暗証コードテーブル72、基本表示配列74、受付暗証コード76を記憶可能である。有効個人IDテーブル70は、有効に扱われるべき個人ID6と同一のあるいは一対一で対応する情報である有効個人ID80を1個あるいは複数有している。有効暗証コードテーブル72は、有効に扱われるべき暗証コード8と同一のあるいは一対一で対応する情報である有効暗証コード82を1個あるいは複数有している。基本表示配列74は、10個のコードキー30に係る各入力段階における赤数字や青数字の配置ないしその遷移が示されるものであり、1種類若しくは複数種類記憶されている。受付暗証コード76は、キー手段14において順次入力を受け付けられた赤数字若しくは青数字、即ち証明の受理を得るために順次入力された証明暗証コードが、認証処理のために保存されるものである。
【0032】
≪動作等≫
このような認証システム1は、図7等に示されるように、主に次のように動作する。以下、処理のステップが適宜Sと記載される。電気錠Eを施錠あるいは解錠しようとする証明者は、個人カード2を認証装置4の近距離通信手段12に近づける。制御手段20は、個人カード2から、近距離通信手段12を介して個人ID6と暗証コード8を受信し、記憶手段18に記憶する(S1)。ここでは、暗証コード8は青1・赤2・赤3・青4とされており、正規の証明者は4桁の数字に加えて各桁の色をも記憶している。尚、他の暗証コード8が用いられて良いし、全て同じ色の単純なもの等、所定の暗証コード8の使用が禁止されても良い。
【0033】
制御手段20は、有効個人IDテーブル70を参照し、記憶した個人ID6と一致する有効個人ID80が存在するか否かを確認する(S2)。存在しなければ(No)、個人ID6が無効であるものとして、制御手段20は処理を終了する。他方、存在すれば(Yes)、制御手段20は処理を続行する。制御手段20は、暗証コード8についても、個人ID6と同様に有効性を確認する(S3)。尚、制御手段20は、各種コードが無効である場合に、受付暗証コード表示手段16等においてエラーメッセージを表示したり、図示しないブザー等によりエラー発音を行っても良い。
【0034】
次いで、制御手段20は、基本表示配列74を参照し、暗証コード8に応じた10個のコードキー30の表示の遷移を把握する(S4)。基本表示配列74ないし当該遷移は、上書き等により必ず暗証コード8に該当する表示がなされるように構成され、又赤数字あるいは青数字のいずれかに偏らないように構成されている。尚、暗証コード8該当表示の上書きを前提として、完全な乱数により当該遷移が形成されても良いし、同一色の偏りが生じないことを確保したうえでの乱数により当該遷移が形成されても良い。
【0035】
続いて、制御手段20は、図8に示されるように、把握した表示遷移に基づいて、1桁目から4桁目まで順次コードキー30におけるコード要素(赤数字又は青数字)の表示や入力受付を行う(S5〜S8)。図7では示されないが、各桁における処理において、制御手段20は、訂正キー31が押される都度、1つ前の桁数の処理の最初に戻るようにし、1桁目で訂正キー31が押されると1桁目の処理を最初から行うようにして、誤入力時の訂正が行えるようにする。尚、制御手段20は、各種のキーの押し込み時に、ブザーを鳴らしたり、押されたキーの点灯を所定時間に亘り残存させたり、押されたキーを所定時間に亘り点滅させたりして、入力の受付が報知されるようにしても良い。
【0036】
まず、制御手段20は、図8(a)に示されるように、1桁目に係るコードキー30の表示を行う(S5:M←1)。ここでは、制御手段20は、10個のコードキー30に対し、赤・青・赤・青・赤・青・赤・青・青・青の点灯指令を出す。10個のコードキー30では、各光学積層体44(それぞれの第1パターン層P1や第2パターン層P2の形成)により、赤5・青8・赤9・青6・赤7・青5・赤1・青1・青0・青4が表示される。制御手段20は、暗証コード8に基づき、第8のコードキー30に対して青色の点灯を指令し、青1を表示させる。そして、コードキー30に対する入力を待機し(S6:M←1でNo)、入力があると(Yes)、制御手段20は、入力のあったコードキー30が表示していたコード要素を、受付暗証コード76の1桁目として記憶する(S7:M←1)。例えば、証明者によって第8のコードキー30が押されると、制御手段20は、青1を受付暗証コード76における1桁目のコード要素として記憶する。又は、証明者によって第7のコードキー30が押されると、制御手段20は、赤1を受付暗証コード76における1桁目のコード要素として記憶する。又、制御手段20は、受付暗証コード76の1桁目のコード要素を、受付暗証コード表示手段16において表示する(S8:M←1)。
【0037】
次に、制御手段20は、図8(b)に示されるように、2桁目に係るコードキー30の表示を行う(S5:M←2)。ここでは、制御手段20は、10個のコードキー30に対し、赤・青・赤・赤・赤・青・赤・青・赤・赤の点灯指令を出す。10個のコードキー30では、コード要素として、赤5・青8・赤9・赤2・赤7・青5・赤1・青1・赤8・赤0が表示される。制御手段20は、暗証コード8に基づき、第4のコードキー30に対して赤色の点灯を指令し、赤2を表示させる。そして、制御手段20は、2桁目においても、1桁目と同様に、コードキー30に対する入力を受け付け(S6:M←2)、入力に対応したコード要素を、受付暗証コード76における2桁目のコード要素として記憶し(S7:M←2)、受付暗証コード表示手段16において表示する(S8:M←2)。尚、制御手段20は、10個のコードキー30のうち、1桁目から変色するものに対してのみに点灯変更指令を出し、他のものに対しては1桁目の点灯指令が継続されるようにしても良く、3桁目や4桁目についても同様である。
【0038】
続いて、制御手段20は、図8(c)に示されるように、3桁目に係るコードキー30の表示を行う(S5:M←3)。ここでは、制御手段20は、10個のコードキー30に対し、赤・赤・赤・赤・赤・青・赤・青・赤・赤の点灯指令を出す。10個のコードキー30では、コード要素として、赤5・赤3・赤9・赤2・赤7・青5・赤1・青1・赤8・赤0が表示される。制御手段20は、暗証コード8に基づき、第2のコードキー30に対して赤色の点灯を指令し、赤3を表示させる。そして、制御手段20は、3桁目においても、コードキー30に対する入力を受け付け(S6:M←3)、入力に対応したコード要素を、受付暗証コード76における3桁目のコード要素として記憶し(S7:M←3)、受付暗証コード表示手段16において表示する(S8:M←3)。
【0039】
更に、制御手段20は、図8(d)に示されるように、4桁目に係るコードキー30の表示を行う(S5:M←4)。ここでは、制御手段20は、10個のコードキー30に対し、赤・青・青・赤・青・青・赤・青・青・青の点灯指令を出す。10個のコードキー30では、コード要素として、赤5・青8・青2・赤2・青9・青5・赤1・青1・青0・青4が表示される。制御手段20は、暗証コード8に基づき、第10のコードキー30に対して青色の点灯を指令し、青4を表示させる。そして、制御手段20は、4桁目においても、コードキー30に対する入力を受け付け(S6:M←4)、入力に対応したコード要素を、受付暗証コード76における4桁目のコード要素として記憶し(S7:M←4)、受付暗証コード表示手段16において表示する(S8:M←4)。
【0040】
制御手段20は、4桁の受付暗証コード76の入力を受け付けた後、確認キー32が押されると(S9でYes)、受付暗証コード76が暗証コード8と一致しているか否か照合する(S10)。尚、制御手段20は、4桁の受付暗証コード76の入力をもって、確認キー32の押し込みを待つことなく照合処理を行っても良い。あるいは、制御手段20は、確認キー32の押し込み前において、受付暗証コード76と暗証コード8の一致を把握した場合に、二色(赤青)で点灯可能であり通常赤色で点灯している確認キー32を青色に切替える等、切替表示可能な確認キー32の表示を切り替えても良い。又、制御手段20は、受付暗証コード76の各桁の入力受付毎に、暗証コード8の対応する桁との部分的照合を行っても良く、かような部分的照合において一致が把握された場合に、受付暗証コード表示手段16及び切替表示可能な確認キー32の少なくとも一方の表示を(所定時間に亘り)切り替えても良い。又更に、制御手段20は、照合以後、受付暗証コード表示手段16における表示を消しても良い。更に、制御手段20は、受付暗証コード76や暗証コード8について、赤数字と青数字に代えてキーの種類(位置)で構成し(「青1赤2赤3青4」に代えて「第8コードキー第4コードキー第2コードキー第10コードキー」)、これらを照合しても良い。
【0041】
制御手段20は、受付暗証コード76が暗証コード8と一致していれば(Yes)、照合一致により受付暗証コード76による証明が受理されて証明者に対する認証が得られたものとして、電気錠Eに対して解錠指令若しくは施錠指令又は施解錠状態変更指令を送信する(S11)。認証された証明者は、認証システム1の設定や操作に応じて、又受信した電気錠Eの状態に応じて、電気錠Eを所望の状態にすることができる。即ち、「青1赤2赤3青4」の暗証コード8の場合において、コードキー30が1桁目から順に青1・赤2・赤3・青4と押され、受付暗証コード76が「青1赤2赤3青4」となったとき、照合一致により認証がなされて電気錠Eに所望の操作がなされる。
【0042】
他方、受付暗証コード76が暗証コード8と一致していない場合(S10でNo)、照合不一致により受付暗証コード76による証明が受理不能で証明者に対する認証が得られないものとして、制御手段20は処理を終了する。尚、この処理の終了においても、各種コードが無効である場合と同様、制御手段20は同一のあるいは異なるエラーメッセージを表示しても良いし、同一のあるいは異なるエラー報音を行っても良い。又、制御手段20は、照合不一致が1回以上の任意の所定回数に達した場合に、以後の操作を受け付けないようにしても良いし、電気錠Eや警備装置や管理者の携帯端末等に警報信号を送信しても良いし、これら双方を行っても良い。更に、制御手段20は、4桁の受付暗証コード76の入力が完了する前に確認キー32の入力を把握した場合、照合不一致時と同様に処理しても良いし、確認キー32の入力を無視しても良い。
【0043】
≪効果等≫
以上のような本発明の認証システム1では、複数のコードキー30による受付暗証コード76の入力を、制御手段20により受け付けて認証が行われ、各コードキー30は、青色光BLを透過せず赤色光RLを透過する第1パターン層P1と、赤色光RLを透過せず青色光BLを透過する第2パターン層P2と、青色光BL又は赤色光RLで切り替えて発光可能な発光手段42を備えており、発光手段42が青色光BLを発すると、第1パターン層P1と第2パターン層P2によって、コードキー30毎に一意な青数字が表示され、発光手段42が赤色光RLを発すると、第1パターン層P1と第2パターン層P2によって、コードキー30毎に一意な赤数字が表示されるものであり、受付暗証コード76は、青数字と赤数字の群から構成されており、制御手段30は、発光手段42に青色光BL又は赤色光RLを発光させ、コードキー30において青数字又は赤数字を表示させると共に、コードキー30への入力を、当該コードキー30が表示している赤数字又は青数字の入力として取り扱う。
【0044】
従って、受付暗証コード76が暗証コード8と照合されることで受付暗証コード76の受理や不受理が判別される。又、受付暗証コード76や暗証コード8が、単なる数字ではなく、赤数字と青数字の組合せとなり、その分セキュリティーレベルが上がる。例えば、同じ数字「1」であっても「赤1」と「青1」が存在し、2個のコードキー30において同時に表示され得るので、暗証コード8を知らない不正者にとって、受付暗証コード76の入力による認証を得ることは困難である。更に、各コードキー30における記号の表示(赤数字と青数字の切替)は、発光手段42の切替によって行うことができ、認証システム1は、従来の7セグメント表示器がキー毎に配置されるタイプに比べ、構成や制御がよりシンプルになり、耐久性が上昇し、低コストとなる。加えて、受付暗証コード76の順次の入力において、10個のコードキー30における赤数字と青数字の配置が変化し得、その分セキュリティーレベルが上がるし、推測による受付暗証コード76の入力が行い難い外観となり、不正者による当該入力の実行が抑制される。又、各コードキー30におけるコード要素(赤数字や青数字)の表示は、光学積層体44(第1パターン層P1や第2パターン層P2)を交換するだけで、容易に変更することができる。
【0045】
又、コードキー30の表示やコードキー30による入力において、青数字及び赤数字が用いられるため、セキュリティーレベルを保持しながら、コードキー30による操作等が従来の数字による認証装置と同程度に行い易い認証システム1とすることができる。
【0046】
更に、コードキー30は、発光手段42の消灯時において外光による第1パターン層P1及び第2パターン層P2のパターンの視認性が低減される隠蔽層Hを備えており、隠蔽層Hは、構造色ミラーを有している。よって、発光手段42の消灯時におけるコードキー30ひいては認証装置4の外観が良好になる。又、発光手段42の各発光色と構造色ミラーの反射色が異なるようにすれば、隠蔽層Hは発光手段42の発光を十分に透過することとなり、隠蔽層Hが設けられたとしても青数字や赤数字の表示が鮮明となる。更に、構造色ミラーは、金属膜が用いられたミラーに比べ、非導電性を呈して通信用の電磁波の減衰が極めて少なくなり、近距離通信手段12が設けられるような場合にその動作を阻害しない。
【0047】
≪変更例等≫
尚、以上の認証システム1は、適宜次のように変更され得る。即ち、暗証コード8が数字のみとされ、制御手段20は、コードキー30への入力を、色(赤あるいは青)にかかわらず数字のみが有効であるものとし、数字のみ有効に取り扱われる受付暗証コード76が数字のみの暗証コード8と一致すると認証するようにされて良い。この場合、色の区別をする形態と比べ、セキュリティーレベルはやや劣るものの、操作性に優れるし、数少ない暗証コード8が用いられるときにおいても、押すべきコードキー30が分散されて、コードキー30の劣化や操作時の指の動きにより暗証コード8が推測される事態が防止される。又、制御手段20は、暗証コード8や受付暗証コード76における色の区別の有無を、設定スイッチの操作等により切り替えても良い。
【0048】
又、認証システム1において、赤青に加え黄(第3特定色)が用いられるようにすることも可能である。即ち、各前記キーは、更に、黄色光を透過せず青色光BL及び赤色光RLを透過する第3パターン層を備えており、コードキー30の発光手段42は、青色若しくは赤色又は黄色の何れかに切り替えて発光可能であり、コードキー30は、発光手段42が黄色で発光すると、第1パターン層P1若しくは第2パターン層P2又は第3パターン層によって、コードキー30毎に一意な黄数字が表示されるものであり、暗証コード8は、青数字及び赤数字並びに黄数字の群から構成されており、制御手段20は、発光手段42に青色若しくは赤色又は黄色で発光させ、各コードキー30において青数字若しくは赤数字又は黄数字を表示させると共に、コードキー30への入力を、当該コードキー30が表示している青数字若しくは赤数字又は黄数字の入力として取り扱う。この場合、暗証コード8や受付暗証コード76において三種の数字が用いられることとなり、更にセキュリティーレベルを上げたり、操作性を向上したりすることができる。尚、第1パターン層P1は、青色発光部分以外の部分に配置され、第2パターン層P2は、赤色発光部分以外の部分に配置され、第3パターン層は、黄色発光部分以外の部分に配置される。
【0049】
そして、同様にして更に第1ないし第3特定色の何れとも(波長や波長域の)異なる第j特定色(j=[4],[4,5],[4,5,6]・・、[]はここでは集合を示す)が発光可能とされ、且つ第jパターン層によって多色の数字が表示され、その表示された色の数字での入力が受け付けられることで、より一層セキュリティーレベルを上げたり、操作性を向上したりすることができる。
【符号の説明】
【0050】
1・・認証システム、8・・暗証コード(照合用の暗証コード)、20・・制御手段、30・・コードキー(キー)、42・・発光手段、76・・受付暗証コード(証明用の暗証コード)、BL・・青色光(第1特定色の光)、P1・・第1パターン層、P2・・第2パターン層、RL・・赤色光(第2特定色の光)。
図1
図2
図3
図4
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図7
図8