【実施例】
【0028】
<重合体組成物の製造>
撹拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入管を備えたフラスコにN−酢酸ブチルを90部仕込み還流温度まで昇温し、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)10部、ブチルアクリレート(BA)26.5部、ジメチルアミノエチルメタクリレート(DM)8部、メタクリル酸(MAA)0.5部、メチルメタクリレート(MMA)35部、スチレン(Sty)20部、V-40(和光純薬工業株式会社製、1,1−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)2部からなる混合液を2時間かけて滴下し、2時間反応させた。
さらに、n−酢酸ブチルを10部、ABNE (株式会社日本ファインケム製、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル))を0.5部滴下し、3時間反応させ、固形分50.0%の重合体を含む重合体組成物A−1(50重量%溶液)を得た。
重合体組成物A−2〜A−9(50重量%溶液)については表1に示すモノマー配合で、同様に合成を行って作製した。
【0029】
【表1】
【0030】
・ HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート
・ DM:ジメチルアミノエチルメタクリレート
・ MAA:メタクリル酸
・ MMA:メチルメタクリレート
・ BA:ブチルアクリレート
・ Sty:スチレン
重量平均分子量(Mw)は、以下のゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)システム測定条件で行った。
使用機器 :HLC8220GPC(東ソー株式会社製)
使用カラム:TSKgel SuperHZM−M、TSKgel GMHXL−H、TSKgel G2500HXL、TSKgel G5000HXL(東ソー株式会社製)カラム温度:40℃
標準物質 :TSKgel 標準ポリスチレンA1000、A2500、A5000、F1、F2、F4、F10(東ソー株式会社製)
検出器 :RI
溶離液 :テトラヒドロフラン
流速 :1ml/min
【0031】
<実施例1>
塗料組成物の作製
重合体組成物A−1(50重量%溶液)を100部、着色顔料として酸化チタン(石原産業株式会社製タイペークPF-699)を30部添加して混合液を作製した。作製した混合液を、チタニアビーズとともにポリエチレン製容器に封入し、ペイントシェーカー(浅田鉄工株式会社製)を用いて2時間分散させて主剤溶液を調製した。
得られた主剤溶液に、イソシアネート化合物(ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体:BASFジャパン株式会社製バソナート(登録商標)HI100)8部、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(Glymo)8部、テトラメトキシシランの部分加水分解オリゴマーであるメチルシリケートオリゴマー(三菱化学株式会社製MKCシリケートMS−51)4部、シリコン系表面調整剤(BYK-Chemie社製 BYK−342)0.3部、ジブチル錫ラウレート(TN−12)0.001部を添加して塗料組成物を作製した。
【0032】
試験板の作製
作製した塗料組成物に適宜シンナーを添加して希釈し、基材として市販の冷延鋼板(日本テストパネル社製、SPCC-SD:幅75mm×長さ150mm×厚み0.8mm)に、乾燥膜厚が約50μmとなるようにエアスプレーで塗装し、次いで常温で7日間乾燥して、各々塗装された試験板を作製した。このようにして得られた各試験板を使い、各種物性試験を行った。
【0033】
<実施例2〜5及び比較例1〜7>
表2に示した配合で、実施例1と同様に塗料組成物を作製し、また上記のようにして試験板を作製した。
【0034】
<評価方法>
(切削油試験(表2))
切削油として以下のメーカーとグレードの5種類を使用した。
ハングスターファー社 ハングスターファーS−500
ブラザー・スイスルーブ社 ブラソカット4000ストロング
カストロール社 シンタイロ9954
ユシロ化学工業株式会社 ユシローケン シンセティック#663
ユシロ化学工業株式会社 ユシローケン EC50T3
まず、試験板に、カッターナイフの切り刃を30度に保持して、素地に達するよう2mm間隔の平行線を11本引き、それらの平行線に直交する2mm間隔の平行線を11本引いて、塗膜に100個の碁盤目を形成した。上記の各切削油を5%水溶液に調製し、前記の碁盤目を形成した試験板を各水溶液に60℃で2ヶ月浸漬した。2ヶ月経過後に試験板を各水溶液から取り出し、試験板の外観異常の有無及び塗膜の剥離の有無について、目視で観察を行い、以下の評価基準で評価した。
5…外観異常、塗膜の剥離ともに無し
4…浸漬1ヶ月以上2ヶ月未満の間にブリスター発生等の外観異常または剥離が見られる
3…浸漬2週間以上1ヶ月未満の間にブリスター発生等の外観異常または剥離が見られる
2…浸漬1週間以上2週間未満の間にブリスター発生等の外観異常または剥離が見られる
1…浸漬1週間未満の間にブリスター発生等の外観異常または剥離が見られる
【0035】
(耐酸性(表2及び3共通))
各種試験板を5%硫酸水溶液に10日間浸漬させ、浸漬後の各種試験板の塗膜の状態について目視で観察を行い、また、塗膜の密着性について評価を行った。
【0036】
(耐アルカリ性(表2及び3共通))
各種試験板を5%水酸化ナトリウム水溶液に10日間浸漬させた後の各種試験板の塗膜の状態について目視で観察を行い、また、塗膜の密着性について評価を行った。
【0037】
(耐温水性(表2及び3共通))
各種試験板を40℃の温水に10日間浸漬させた後の各種試験板の塗膜の状態について目視で観察を行い、また、塗膜の密着性について評価を行った。
【0038】
(耐酸性、耐アルカリ性、耐温水性試験後の塗膜の密着性の具体的評価方法)
各種試験後の試験板に、カッターナイフの切り刃を30度に保持して、素地に達するよう2mm間隔の平行線を11本引き、それらの平行線に直交する2mm間隔の平行線を11本引いて、塗膜に100個の碁盤目を形成した。この碁盤目の上に接着テープ(ニチバン(株)製の工業用セロハンテープ)を気泡が残らないように指先で均一に圧着させた後、接着テープの端を持ち、塗面に対して60度の角度で引っ張って、塗面からテープを剥がし、100個の碁盤目の剥がれの有無を確認した。
【0039】
(耐酸性、耐アルカリ性、耐温水性試験後の塗膜密着性評価の表示方法)
目視観察及び密着性評価の結果を合わせて、以下のような5段階で判定を行った。
5…目視観察による外観異常は無く、また、密着性試験でも剥離は無い
4…ブリスター発生等の外観異常が若干見受けられるが、密着性試験では剥離は無い
3…ブリスター発生等の外観異常が有り、かつ、密着性試験では50/100未満の剥離がある。
2…ブリスター発生等の外観異常が有り、かつ、密着性試験でも50/100以上の剥離がある
1…浸漬溶液中で塗膜が自然剥離してしまっている
【0040】
(塩水噴霧試験(耐塩水性)(表2及び3共通))
各試験板について、試験板の素地に到達するように、幅1mmのカットを、試験板端部から約10mm内側に対角上に交差するように施し、JIS K 5600-7-1 に準拠した試験方法で240時間塩水噴霧を行った。塩水噴霧試験後、3時間常温にて放置した後に、カットラインに沿いつつ、かつ、カットラインがセンターになるように24mm幅の接着テープ(ニチバン社製の工業用セロハンテープ)を気泡が残らないように指先で均一に圧着させた後、接着テープの端を持ち、塗面に対して60度の角度で引っ張って、塗面からテープを剥がし、カットラインをセンターにした片側最大剥離幅を計測した。なお、このとき、剥離する最大幅は24mm幅の接着テープの半分である12mmとなる。剥離する数値が小さいほど耐食性に優れることになる。
なお表2中の「12<」は、テープに引っ張られて、テープの接着面以上に塗膜が大きく剥離したことを意味する。
【0041】
(可撓性試験)
23℃の室温下で、デュポン式耐衝撃試験機を使用し、各試験板の塗膜面に対し、落錘重量500g、撃芯の尖端直径1/2インチ、落下高度10〜50cmの条件で衝撃試験を行い、塗膜の割れが見られない最大の高さを測定した。
【0042】
【表2】
【0043】
上記表2に示す結果によれば、本発明の通りの例である実施例1〜5によれば、耐酸性、耐アルカリ性、耐温水性、塩水噴霧試験、可撓性に優れ、加えて、切削油に対する耐切削油性には優れていた。
これに対して本発明の通りに実施されていない比較例2及び3によれば、元々耐温水性が不良であり、塩水噴霧試験によって塗膜が大きく剥離することになり、比較例1においては5種の切削油のうち、過半の3種の切削油に対して良好な結果が得られず、比較例4及び5によれば、少なくとも一部の切削油に対して十分耐切削油性を有しなかった。さらに、比較例6によれば、基本的な性質である耐酸性に劣る結果となり、比較例7に至っては塗料化した後にすぐに固化するため、塗料として使用することができなかった。
【0044】
<実施例5〜22>
表3に示した配合で、実施例1と同様に塗料組成物を作製し、また上記のようにして試験板を作製した。
【0045】
<評価方法>
切削油試験以外の、耐酸性、耐アルカリ性、耐温水性及び塩水噴霧試験の試験方法は表2に記載の実施例と同じ方法を採用した。切削油試験については、以下のように実施した。
【0046】
(切削油試験(表3))
切削油としては、前記表2で使用した5種のうち以下の2種を選択して使用した。
ブラザー・スイスルーブ社 ブラソカット4000ストロング(エマルションタイプ)ユシロ化学工業株式会社 ユシローケン シンセティック#663(ソリュブルタイプ)
まず、試験板に、カッターナイフの切り刃を30度に保持して、素地に達するよう2mm間隔の平行線を11本引き、それらの平行線に直交する2mm間隔の平行線を11本引いて、塗膜に100個の碁盤目を形成した。上記の各切削油を5%水溶液に調製し、前記の碁盤目を形成した試験板を各水溶液に60℃で20日間浸漬した。20日経過後に試験板を各水溶液から取り出し、試験板の外観異常の有無及び塗膜の剥離の有無について、目視で観察を行い、以下の評価基準で評価した。
○…外観異常、塗膜の剥離ともに無し
△…ブリスター発生等の外観異常があるが、剥離は見られない
×…塗膜の剥離が見られる
【0047】
【表3】
【0048】
(富士シリシア株式会社製)
・ サイロマスク52 … カルシウムイオン交換型シリカ
・ サイロマスク55 … カルシウムイオン交換型シリカ
サイロマスク52と比べて粒径が粗い
・ サイロマスク52M … マグネシウムイオン交換型シリカ
(テイカ株式会社製)
・ K-WHITE 108 … 亜鉛処理トリポリリン酸二水素アルミニウム型防錆顔料
Zn処理量が多い
・ K-WHITE G105 … マグネシウム処理トリポリリン酸二水素アルミニウム型
防錆顔料
・ EXPERT NP-530 … リン酸亜鉛型防錆顔料
・ EXPERT NP-1530 … 亜リン酸亜鉛型防錆顔料
・ EXPERT NP-1600 … 亜リン酸亜鉛型防錆顔料
・ EXPERT NP-1007 … 亜リン酸カルシウム型防錆顔料
・ EXPERT NP-1020c … 亜リン酸カルシウム型防錆顔料
粒径がNP-1007と比べて細かい
・ EXPERT NP-1162 … 亜リン酸アルミニウム型防錆顔料
(キクチカラー株式会社製)
・ LFボウセイ PM-300c … リンモリブデン酸アルミニウム型防錆顔料
・ LFボウセイ PM-303W … リンモリブデン酸アルミニウム型防錆顔料
(PM-300c、PM-303Wは構成成分比率が違う)
・ LFボウセイ CP-Z … リン酸カルシウム亜鉛型防錆顔料
・ LFボウセイ ZP-600 … 亜リン酸亜鉛型防錆顔料
・ LFボウセイ P-WF … 塩基性リン酸亜鉛型防錆顔料
・ Pigmentan 465M … アミノリン酸塩マグネシウム型防錆顔料
(Pigmentan社製)
【0049】
上記表3に記載の実施例によれば、微細な防錆顔料を添加しても、塗膜表面の60°光沢は高く、切削油に対しても剥離することがない良好な接着性を有する。
【0050】
<防錆顔料分散体の製造>
重合体組成物A−4(50重量%溶液)を60部、カルシウムイオン交換シリカ(富士シリシア化学株式会社製サイロマスク52)30部、N−酢酸ブチル10部からなる混合液を、チタニアビーズとともにポリエチレン製容器に封入し、ペイントシェーカーを用いて2時間分散させて、防錆顔料分散体B−1を作製した。
分散体B−2、B−3については表4に示す配合で、B−1と同様に作製した。
分散体作製後の、分散体中の防錆顔料の粒径は以下のようにして測定を行った。
装置としては、Malvern製ゼータサイザー ナノ ZSを使用し、各分散体をN-酢酸ブチルにて希釈し、25℃にて動的光散乱法にて測定した。得られたデータを光強度分布よりキュムラント解析(ISO13321)し、得られたZ平均粒子径の値を平均粒子径とした。
【0051】
【表4】
【0052】
<実施例23>
防錆顔料分散体を利用した塗料組成物の作製
重合体組成物A−4(50重量%溶液)を60部、防錆顔料分散体B−1を67部、酸化チタン(石原産業株式会社製タイペークPF-699)30部を混合した。作製した混合液を、チタニアビーズとともにポリエチレン製容器に封入し、ペイントシェーカー(浅田鉄工株式会社製)を用いて2時間分散させて主剤溶液を調製した。
得られた主剤溶液に、イソシアネート化合物(ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体:BASFジャパン株式会社製バソナート(登録商標)HI 100)8部、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(エボニックデグサジャパン株式会社製Dynasylan(登録商標)GLYMO)6部、テトラメトキシシランの部分加水分解オリゴマーであるメチルシリケートオリゴマー(三菱化学株式会社製MKCシリケートMS-51)4部、シリコン系表面調整剤(BYK-Chemie社製 BYK-342)0.3部、ジブチル錫ラウレート(堺化学工業株式会社製TN-12)0.001部を添加して塗料組成物を作製した。
試験板の作製
試験板については、実施例1と同様にして作製した。
【0053】
<実施例24、25>
表5に示した配合で、実施例23と同様に塗料組成物を作製し、また、試験板を作製した。
【0054】
<評価方法>
実施例23〜25について、切削油試験、耐酸性、耐アルカリ性、耐温水性、塩水噴霧試験及び可撓性の各種評価については、前記の表2の実施例・比較例で実施した方法と同じようにして、評価を行った。その結果を、先の実施例6、実施例15の結果とともに表5に示す。
【0055】
【表5】
【0056】
表5に記載の各実施例のように、各種の性質は良好であった。実施例6にて使用した防錆顔料の平均粒子径が2.7μmであり、実施例15で使用した防錆顔料の粒子径は1μmである。これに対して、さらに平均粒子径が微細な防錆顔料を使用した特に実施例23〜25によれば塗膜表面の60°鏡面光沢の値が向上し、さらに平滑な表面が得られた。
【0057】
<実施例26〜33>
表6に示した配合で、実施例23と同様に、実施例26〜33の塗料組成物を作製し、試験板を作製した。
図1に、実施例27〜29の試験板(塗板)と、その塗膜表面の顕微鏡写真を示す。
表6中の「BYK-342」「KP-110」「KP-310B」「XP-21-3043」はシリコン系表面調整剤であり、「R-972」は疎水性フュームドシリカである。その詳細を以下に示す。また、表6中の括弧書きの数値は不揮発成分量を示すものである。
・BYK−342:BYK-Chemie社製、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン溶液(不揮発分52.5%)、下記ポリジメチルシロキサン基本構造中の「n」は10程度
・KP−110:信越化学工業株式会社製、ポリジメチルシロキサン(不揮発分100%)、下記ポリジメチルシロキサン基本構造中の「n」は40程度
・KP−310B:信越化学工業株式会社製、ポリジメチルシロキサン溶液(不揮発分10%)、下記ポリジメチルシロキサン基本構造中の「n」は900程度
・X−21−3043:信越化学工業株式会社製、ポリジメチルシロキサン(不揮発分100%)、下記ポリジメチルシロキサン基本構造中の「n」は2700程度
・R−972:日本アエロジル株式会社製、ジメチルジクロロシランによる表面処理を施した疎水性ヒュームドシリカ、平均粒子径16nm
【0058】
上記シリコン系表面調整剤のポリジメチルシロキサンの基本構造は以下のとおりである。なお、BYK−342は、以下の構造のメチル基の一部がポリエーテル変性したものとなっている。
【化1】
【0059】
<評価方法>
それぞれ作製した実施例26〜33の各試験板の意匠性(ハンマートーン調)について、以下の3つの方法により評価を行った。
(塗膜外観)
各試験板の塗膜表面について目視観察を行い、以下の評価基準によって評価した。
○:凹凸感が認められる。
×:凹凸感がほとんど認められない、あるいは全く無い。
(凹部の数)
各試験板の塗膜表面を、デジタルマイクロスコープ(株式会社キーエンス社製、VHX−1000)を用い、倍率100倍の条件で観察を行った。塗膜面1cm
2あたりに存在する凹部の数をカウントした。観察する場所を変えて、同様の操作を5回行った。5回の測定により得られた凹部の数の平均値を算出した。
(凹部の面積)
各試験板の塗膜表面を、デジタルマイクロスコープ(株式会社キーエンス社製、VHX−1000)を用い、測定倍率100倍の条件で観察を行って、観察される凹部を無作為に10個選出した。選定した凹部について、マイクロスコープに付属されている面積測定機能を用いて、その底部の面積をそれぞれ測定した。得られた面積値の10個の平均値を算出した。
表6中の「測定不能」は、凹部は観察されるものの底が浅いため、底部の面積を測定できなかったことを意味する。
【0060】
【表6】
【0061】
上記表6に示すとおり、本発明のa〜d成分を含有する塗料組成物に、分子量がある程度大きいシリコン系表面調整剤「KP-310B」または「XP-21-3043」と疎水性フュームドシリカを組み合わせて添加した実施例26〜30は、凹凸感のある塗膜表面により模様が発現し模様塗料とし得ることが確認された。さらに実施例31〜33に示すように、分子量の異なる2種類のシリコン系表面調整剤を併用することにより、塗膜表面に発現する模様、詳しくは凹部の深さや凹部の数をコントロールすることができ、目的に応じた模様を発現させ得ることも明らかとなった。