(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記導電性フィルムは、前記液晶パネルから突出している部分の前記フロントフレームと反対側の面に、前記液晶パネルから突出している部分の導電性粘着層を覆う非粘着層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
前記非粘着層が、前記導電性フィルムの外形からはみ出しており、前記フロントフレームの外周壁の内面に沿って折り曲げられ、前記バックライトの側面と前記フロントフレームの内側面との間に収容されていることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述のように、液晶パネルの接地を行い、帯電を防止する技術が、特許文献1(特開2007−093716号公報)や特許文献2(特開2011−164529号公報)に開示されている。
特許文献1に開示された発明では、導電性偏光板の上に導電性テープを貼ってフィンガーの接触できる面積を増やしているが、導電性テープが表示面側に伸びて表示面の外周部の少なくとも一部を覆ってしまい、この部分が実質的な額縁部となってしまうため、狭額縁化には適さない。
【0005】
また、特許文献2では、
図10に示されるように、導電ゴムCGを液晶パネルLCPのITO膜から額縁方向に伸ばし、この導電ゴムCGを上下の導電シートCT2,CT1と共にフロントフレームUFRとモールドフレームMFRの間に挟み込み、安定的に導電シートCT1に導通させる方式を提示している。
特許文献2に開示された発明によれば狭額縁化は可能だが、導電ゴムCGと液晶パネルLCPのITO膜との接続の状態については特に言及がない。
また、特許文献2に開示された発明にあっては、導電ゴムCGは上フレームUFRとモールドフレームMFRから導電シートCT1,CT2を介して挟まれることにより押圧状態で固定されている。振動や衝撃によって液晶パネルLCPに動きが生じた場合、仮に、導電ゴムCGが伸縮して液晶パネルLCPの動きを吸収するのであれば、導電ゴムCGに伸縮や屈曲に伴う材質の劣化が想定される。また、導電ゴムCGに伸縮や屈曲が生じにくいとするのであれば、導電ゴムCGが液晶パネルLCPから剥がれ易いということもあって(特許文献2の段落0038における第2行〜第4行参照)、挟み込みによる押圧力を得られない導電ゴムCGの他端部と液晶パネルLCPとの接触部(貼着部)に剥がれを生じる恐れがある。従って、いずれにしても、安定的なITO膜の接地に限界があると言える。
このように、液晶表示装置の狭額縁化に伴い、偏光板からITO膜が露出された部分も狭くなってきており、この狭くなったITO膜の露出部では、フィンガー等の接触部材が精度よくITO膜に接触してITO膜を接地することは困難になってきている。
【0006】
本発明の目的は、狭額縁化を実現すると同時に、表示パネルのITO膜等の透明導電膜を安定してフロントフレームに接地することにより表示品位が良好な液晶表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明では、狭い透明導電膜の露出部に導電性粘着剤と導電体で構成された導電フィルムを貼り付け、導電性フィルムが液晶パネルにほぼ平行で表示画面の外側方向に広がるように形成されている。
また、フロントフレームに取り付けられている導電体がこの導電性フィルムに接触し、液晶パネルの表示面側の透明導電膜が導電性フィルムと導電体を介して、導電性のフロントフレームと同電位になる。更に、液晶表示装置を搭載した電子機器等のグラウンドがフロントフレームに接触することにより、液晶パネルの表示面側の透明導電膜が接地される。
好ましくは、液晶パネルから表示面に平行な方向に突出した導電性フィルムの部分は、非粘着となるように粘着剤を除去した構成とするか、粘着剤の上を非粘着層(薄いPET等のフィルム)で覆った構成とする。
導電性フィルムは、液晶パネル以外の部材に貼り付かないようにする。このため、振動等で液晶パネルが動いても導電性フィルムは液晶パネルに追従して動くことが可能となって、透明導電膜と導電性フィルムの貼り付け部分に負荷が掛かりにくくなり、液晶パネルからの導電性フィルムの剥がれが防止される。
また、液晶パネルから表示面に平行な方向に突出した導電性フィルムの部分をフロントフレーム側の導電体に当接させる構成であるため、導電体が接触可能となる導電性フィルムの領域を大きく取ることができ、フロントフレームに対する導電体の取り付け位置に誤差があった場合でも、導電性フィルムと導電体との電気的な接続が安定的に保証される。
同様に、液晶パネルから表示面に平行な方向に突出した導電性フィルムの部分をフロントフレーム側の導電体に当接させる構成であって、液晶パネルの表示面上に導電体との接触部を設置する必要がなくなることから、液晶パネルの額縁部分(表示面を隠す部分)の狭小化が容易に実現される。
【発明の効果】
【0008】
本発明の液晶表示装置は、液晶パネルの透明導電膜に貼着された導電性フィルムを液晶パネルから表示面に平行な方向に突出させ、この突出部分を非粘着性とすることによって液晶パネル以外の部材に貼り付かないようにすると共に、導電性フィルムの突出部分をフロントフレーム側の導電体に接触させて液晶パネルの透明導電膜とフロントフレームとを電気的に接続させるようにしているので、衝撃や振動等で液晶パネルが動いた場合であっても、導電性フィルムが液晶パネルの動きに追従して表示面に平行な方向に動くことができる。
従って、導電性フィルムに生じる不用意な伸縮や屈曲が軽減されて導電性フィルムの劣化が予防され、同時に、液晶パネルの透明導電膜と導電性フィルムとの貼着部に過剰な力が作用して液晶パネルの透明導電膜から導電性フィルムが剥離するといった不都合も解消される。
このようにして、導電性フィルムの劣化が予防され、導電性フィルムの剥離も防止される結果、導電性フィルムと導電体とを介し、液晶パネルの透明導電膜を安定的にフロントフレームに電気接続することができるようになる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明を適用した実施形態の幾つかについて図面を参照して具体的に説明する。
【0011】
〔第1の実施形態の構成〕
図1は本発明を適用した一実施形態の液晶表示装置100の斜視図、また、
図2はその分解図である。
図3は同液晶表示装置100の部分断面図であって、導電性フィルムが貼り付けられている箇所の周辺を液晶表示装置100の表示面に対して垂直に切断したときの断面、つまり、
図1におけるA−A断面を表している。また、
図4は本実施形態の液晶表示装置100における導電性フィルム3の構成図である。
【0012】
図1および
図2に示すように、本実施形態の液晶表示装置100は、液晶パネル2と、液晶パネル2の背面方向から光を照射して液晶パネル2の画像を映し出すバックライト1と、液晶パネル2とバックライト1を保持するフロントフレーム5を備える。
【0013】
液晶パネル2は、表側のCFガラス基板21(対向基板)と裏側のTFT基板22(TFTガラス基板)の間に液晶材が封入されており、
図3に示されるように、CFガラス基板21における液晶材側とは反対側の面すなわち表面側に、薄い導電体のITO膜25が透明導電膜として形成されている。
そして、CFガラス基板21およびTFTガラス基板22の各々における液晶材と反対側の面には、夫々の偏光板24,23が貼り付けられている。
【0014】
また、CFガラス基板21のITO膜25上において偏光板24が貼られていない部分には、
図3に示されるように、少なくとも導電層と導電性粘着材で構成された導電性フィルム3が、液晶パネル2からモールドシャーシ11の外周部に向けてはみ出すようにして貼り付けられており、導電性フィルム3の導電層が、フロントフレーム5の裏面側に設けられた導電体であるフィンガー4を介して、フロントフレーム5に電気的に接続されている。
TFTガラス基板22はモールドシャーシ11に固定されたスペーサ12の上に保持されている。
【0015】
CFガラス基板21において偏光板24が貼り付けられている面、つまり、CFガラス基板21の表面側には、透明導電膜として機能するITO膜25が形成されており、偏光板24が貼り付けられていない部分では、
図3に示されるとおり、ITO膜25が表面に露出している。
ITO膜25には導電性フィルム3が導電性粘着層31を介して貼り付けられており、導電性フィルム3は、ITO膜25の面に沿ってITO膜25の面と平行な方向で外側に向けて延伸して、モールドシャーシ11まで飛び出した形状となっている。
よって、導電性フィルム3の裏面はモールドシャーシ11の表面と厚み方向で接することになる。導電性フィルム3は金属箔や金属布等で構成された導電性のあるフィルム又はシートである。
図3および
図4に示されるように、導電性フィルム3においてモールドシャーシ11と接する面は非粘着層32となっており、導電性フィルム3とモールドシャーシ11は互いに接着されない。
【0016】
導電として機能するフィンガー4はフロントフレーム5に貼り付けられており、フィンガー4の先端部41は導電性フィルム3と接触し、ITO膜25が導電性フィルム3とフィンガー4を介してフロントフレーム5に接続されて、ITO膜25と導電性フィルム3とフロントフレーム5が同電位となる。
【0017】
本実施形態では、フィンガー4によって導電性フィルム3とフロントフレーム5を電気的に接触させる場合について説明したが、フィンガー4の代わりに導電性ゴムや導電性のガスケットを導電体として使っても良い。
また、
図3および
図4で示す導電性フィルム3の例では、非粘着層32は、導電性フィルム3の裏面全体に導電性の粘着剤を積層させて構成された導電性粘着層31の上にPET等のフィルムを積層して構成している。
【0018】
〔第1の実施形態の動作〕
図3において、ITO膜25に貼り付けられた導電性フィルム3とフロントフレーム5に貼り付けられたフィンガー4が接触することにより、ITO膜25とフロントフレーム5が同電位となる。
フロントフレーム5は液晶表示装置100を搭載する電子機器等のグラウンドに電気的に接触しているので、ITO膜25が接地される。
【0019】
また、ITO膜25から延伸した部分の導電性フィルム3のうち、フィンガー4とは反対側の導電性フィルム3の面、つまりモールドシャーシ11と接する導電性フィルム3の裏面は非粘着層32となっている。従って、液晶表示装置100に加わる振動や衝撃によって液晶パネル2が動いた場合でも、導電性フィルム3は、モールドシャーシ11とフィンガー4との間に軽く挟まれてフィンガー4との接触状態を保持したまま、モールドシャーシ11やフィンガー4の表面を滑るように移動して、液晶パネル2の動きに追従して動くことが可能である。
よって、液晶パネル2の動きに伴って生じる導電フィルム3への負荷が軽減され、ITO膜25からの導電性フィルム3の剥がれが防止される。
また、液晶パネル2の動きによって導電フィルム3が過剰に伸縮したり屈曲したりすることがないので、導電フィルム3の劣化それ自体も防止される。
【0020】
〔第1の実施形態の効果〕
従来、フィンガー4はCFガラス基板21上で偏光板24から露出した部分のITO膜25に接触させていたが、この露出部は、液晶パネル2の位置ずれ,CFガラス基板21に対する偏光板24の貼り付け位置の公差,フロントフレーム5に対するフィンガー4の取り付け位置の公差,モールドシャーシ11に対するフロントフレーム5の位置ずれ等を考慮して各部の寸法を決める必要があり、液晶パネル2の狭額縁化の妨げになっていた
。
これに対し、本実施形態の液晶表示装置100では、導電性フィルム3をITO膜25に貼り付け、液晶パネル2とフロントフレーム5の間のスペースに突出させるようにしているので、フィンガー4の接触領域を拡大することができる。このため、液晶パネル2の額縁を狭くしても、ITO膜25を確実に接地することが可能となり、狭額縁化した液晶表示装置が実現できる。
【0021】
更に、この実施形態の液晶表示装置100では、導電性フィルム3においてITO膜25から延伸した部分の導電層と反対側の面を非粘着層とすることによって、液晶表示装置100に加わる振動や衝撃によりパネル2が動けば、導電性フィルム3が液晶パネル2に追従して動けるようになる。このため、ITO膜25に貼り付けている導電性フィルム3の粘着部へ掛かる引っ張り力が軽減し、導電性フィルム3とITO膜25の貼り付け強度が確保でき、確実なグラウンド接地が可能な液晶表示装置が実現できる。
また、導電性フィルム3においてITO膜25から延伸した部分をフィンガー4に接触させているので、フィンガー4の接触圧力を液晶パネル2に加えることなく、確実なグラウンド接地が可能となる。
従来、フィンガーが液晶パネルのITO膜に接触する場合、フィンガーのバネ圧力が液晶パネルに伝わり、表示の不具合の原因にもなっていた。例えば、フィンガーの接触圧力が50gf以上から表示品位の低下がみられ、フィンガーの接触圧と安定的なグラウンド接続は相反する関係にあったが、この実施形態の液晶表示装置100では、マージンを持ったフィンガー4の接触圧により、確実な接触つまりグラウンド接続が可能となる。(この実施形態ではフィンガー4の接触圧が液晶パネル2に伝達されないので、マージンを持った接触圧、つまり、高めの接触圧でフィンガー4を導電性フィルム3に押圧することができ、その結果としてグラウンド接続が確実なものとなる。)
【0022】
〔第2の実施形態の構成〕
図5は本発明を適用した他の一実施形態の液晶表示装置の導電性フィルム3の構成図である。
第1の実施形態における導電性フィルム3にあっては導電性フィルム3の裏面に積層した導電性粘着層31の上に更に非粘着層32を配置していたのに対し(
図4参照)、この第2の実施形態では、
図5に示す通り、導電性フィルム3の裏面のうちITO膜25に貼り付けられる部分にだけ導電性粘着層31を設け、それ以外の裏面部分は、導電性粘着層のない非粘着性の部分、つまり、導電性フィルム3の生地それ自体で構成している。
【0023】
〔第2の実施形態の効果〕
これにより、第1の実施形態と比較して効果は同じだが、非粘着層32を構成するPET等のフィルム部材が不要になり、コスト低減につながる。
また、モールドシャーシ11が導電性材料で構成された場合にあっては、PETフィルム等からなる非粘着層を形成していない導電性フィルム3の裏面とモールドシャーシ11とが直に接触するため、ITO膜25に帯電した電荷は、第1の実施形態で示した導電性フィルム3とフロントフレーム5からなる経路に加え、更に、導電性フィルム3とモールドシャーシ11で形成される経路を介してグラウンドに接続されることになる。
【0024】
〔第3の実施形態の構成〕
図6は本発明を適用した更に別の一実施形態の液晶表示装置の導電性フィルム3の構成図、
図7は同実施形態の液晶表示装置101からフロントフレーム5を外した状態で液晶表示装置101を示した斜視図である。また、
図8は同実施形態の液晶表示装置101と取り付け前のフロントフレーム5の部分断面図であって、
図1におけるA−A断面に相当する部分を表している。
【0025】
図6で示す導電性フィルム3の非粘着層32は、導電性フィルム3の裏面全面に導電性の粘着剤を積層して形成した導電性粘着層31の上にPET等のフィルムを積層したもので、非粘着層32を構成するPET等のフィルムは、導電性フィルム3の外形よりも外側にはみ出させて構成している。
【0026】
〔第3の実施形態の効果〕
このように、非粘着層32を構成するPET等のフィルムを導電性フィルム3からはみ出させることにより、全体として導電性フィルム3の外形が大きくなり、この結果、
図7に示すように、液晶パネル2のITO膜25に導電性フィルム3を貼り付ける際に作業者が導電性フィルム3を指で持ち易くなり、ITO膜25に対する導電性フィルム3の貼り付け作業がやり易くなる。
一般に、液晶表示装置の組み立て作業では、液晶パネルの偏光板等を傷つけないようにする必要上、ピンセット等は使用せず、指で作業を行うことになるが、非粘着層32を構成するPET等のフィルムを導電性フィルム3の外形よりも外側にはみ出させる構成とすることで、導電性フィルム3の取り回しが容易となり、ピンセット等を使用しなくても導電性フィルム3の貼り付け作業を容易に実施できる。
【0027】
また、
図8に示すように、フロントフレーム5がバックライト1に取り付けられるまでは、導電性フィルム3が平たいシート状になってバックライト1から外側にはみ出す形になっているが、
図9に示すようにしてフロントフレーム5をバックライト1に嵌合させることにより、バックライト1からはみ出していた非粘着層32のフィルムはフロントフレーム5の側面に沿って略直角に折り曲げられ、液晶表示装置101の側面のモールドシャーシ11とフロントフレーム5の間およびバックライト1とフロントフレーム5の間に形成される間隙に収容される。
なお、モールドシャーシ11の外周とフロントフレーム5の内周の間に形成される間隙の幅は非粘着層32の厚みに比べて広いので、段落0020に記載したような液晶パネル2に対する導電性フィルム3の追従動作は、この実施形態においても許容される。
【0028】
更に、非粘着層32が十分な可撓性を有するフィルムの場合は、非粘着層32を折り曲げた際に過剰な弾性復帰力が発生したり、その力が曲げモーメントや内部応力として導電性フィルム3および導電性粘着層31に伝達されることもないので、非粘着層32の折り曲げに関連した負荷が、CFガラス基板21に導電性フィルム3を貼着する導電性粘着層31に作用するといった弊害は生じない。よって、導電性フィルム3の非粘着層32の屈曲に伴う曲げモーメントや内部応力によって導電性粘着層31が剥がれるといった心配もない。
そして、フロントフレーム5を取り外した場合は、非粘着層32は復元力で元の平たいシート状に戻る。
また、非粘着層32の折り曲げ部分に対向するフロントフレーム5の側面に
図9に示されるような覗き穴51を設け、非粘着層32として透明でなく色付きのものを採用することにより、フロントフレーム5を嵌合した液晶表示装置101の状態でも、導電性フィルム3が正規の位置に実装されているか否かを確認することができる。
【0029】
更に、非粘着層32が導電性を有しており、フロントフレーム5の側面に対向する部分が絶縁層で覆われ、覗き穴51に対向する部分のみ導電層が剥き出しになっている場合、ITO膜25がフィンガー4を介してフロントフレーム5に接地しているか否かをテスター等で確認することができる。この導通確認作業は、フロントフレーム5にテスターのプローブの一方を接触させた状態で、フロントフレーム5の覗き穴51から他方のプローブの先端を突入させて非粘着層32に接触させることにより実現される。
【0030】
以上に開示した実施形態の一部または全部は、以下の付記に示す記載によって適切に表現され得るが、発明を実施するための形態や発明の技術思想は、これらのものに制限されるものではない。
【0031】
〔付記1〕
表示面側に透明導電膜(25)を有する液晶パネル(2)と、
前記透明導電膜(25)へ貼り付けられた導電性フィルム(3)と、
前記液晶パネル(2)の表示面に対応して開口部を有し、前記液晶パネル(2)の外周部に覆い被さるように設けられた導電性のフロントフレーム(5)と、
前記フロントフレーム(5)に取り付けられ、前記導電性フィルム(3)と接触する導電体(4)と、
前記液晶パネル(2)の背面に設けられたバックライト(1)とを有する液晶表示装置(100)において、
前記導電性フィルム(3)は、
前記液晶パネル(2)から前記表示面に平行な方向に突出しており、
前記透明導電膜(25)に貼り付けられる部分に導電性粘着層(31)が設けられ、前記液晶パネル(2)から突出している部分は少なくとも非粘着性であり、
前記透明導電膜が(25)、
前記導電性フィルム(3)と前記導電体(4)とを介して前記フロントフレーム(5)に電気的に接続されていることを特徴とする液晶表示装置(
図3,
図4,
図5参照)。
【0032】
〔付記2〕
前記導電体(4)が、前記導電性フィルム(3)の前記液晶パネル(2)から突出している部分で前記導電性フィルム(3)と接触することを特徴とする付記1記載の液晶表示装置(
図3参照)。
【0033】
〔付記3〕
前記導電性フィルム(3)は、前記液晶パネル(2)から突出している部分の前記フロントフレーム(5)と反対側の面に、前記液晶パネル(2)から突出している部分の導電性粘着層(31)を覆う非粘着層(32)が設けられていることを特徴とする付記1または付記2記載の液晶表示装置(
図4参照)。
【0034】
〔付記4〕
前記非粘着層(32)が、前記導電性フィルム(3)の外形からはみ出しており、前記フロントフレーム(5)の外周壁の内面に沿って折り曲げられ、前記バックライト(1)の側面と前記フロントフレーム(5)の内側面との間に収容されていることを特徴とする付記3記載の液晶表示装置(
図6,
図7,
図8,
図9参照)。
【0035】
〔付記5〕
前記フロントフレーム(5)の外周壁の少なくとも1箇所には、前記導電性フィルム(3)の非粘着層(32)が、前記バックライト(1)の側面と前記フロントフレーム(5)の内側面との間の正規位置に実装されているか否かを目視確認するための覗き穴(51)が穿設されていることを特徴とする付記4記載の液晶表示装置(
図9参照)。