特許第6528400号(P6528400)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6528400情報処理装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6528400
(24)【登録日】2019年5月24日
(45)【発行日】2019年6月12日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20130101AFI20190531BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20190531BHJP
【FI】
   G06F3/0481
   G06F13/00 550A
【請求項の数】7
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-264045(P2014-264045)
(22)【出願日】2014年12月26日
(65)【公開番号】特開2016-126371(P2016-126371A)
(43)【公開日】2016年7月11日
【審査請求日】2017年12月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】592135203
【氏名又は名称】キヤノンITソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100189751
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 友輔
(72)【発明者】
【氏名】宅見 康弘
(72)【発明者】
【氏名】竹村 公臣
(72)【発明者】
【氏名】松岡 誠二
【審査官】 菅原 浩二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−039887(JP,A)
【文献】 特開2001−014132(JP,A)
【文献】 特開2014−219712(JP,A)
【文献】 特開2000−259308(JP,A)
【文献】 特開平08−069365(JP,A)
【文献】 特許第5569638(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048−3/0489
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにより入力可能な入力フィールドであって、情報の入力が必須ではない通常項目を含む入力フィールドを表示部に表示可能な情報処理装置であって、
前記通常項目が前記表示部の表示領域に表示されたことがあるか否かを判定する判定手段と、
前記表示部の表示領域外に存在し、且つ未入力状態の前記通常項目が、前記判定手段により前記表示部の表示領域に表示されたことがあると判定されたか否かに応じて、該通常項目の存在を異なる態様で通知する通知手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記通知手段は、前記判定手段により前記表示部の表示領域に表示されたことがないと判定された通常項目が前記表示部の表示領域外に存在することを、前記表示部の表示領域内に第一の表示態様で表示し、前記判定手段により前記表示部の表示領域に表示されたことがあると判定された通常項目が前記表示部の表示領域外に存在することを、前記表示部の表示領域内に第二の表示態様で表示することにより通知することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記入力フィールドに対して入力された情報を送信する送信実行手段を更に有し、
前記通知手段は、前記送信実行手段により前記情報が送信される場合に、前記判定手段により前記表示部の表示領域に表示されたことがないと判定された前記通常項目の存在を識別可能に通知することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記入力フィールドは、情報の入力が必須である必須項目を更に含み、
前記通知手段は、前記表示部の表示領域外に存在し、且つ未入力状態の前記必須項目の存在を前記通常項目の存在示す通知とは異なる態様により通知することを特徴とする請求項1乃至3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
ユーザにより入力可能な入力フィールドであって、情報の入力が必須ではない通常項目を含む入力フィールドを表示部に表示可能な情報処理システムであって、
前記通常項目が前記表示部の表示領域に表示されたことがあるか否かを判定する判定手段と、
前記表示部の表示領域外に存在し、且つ未入力状態の前記通常項目が、前記判定手段により前記表示部の表示領域内に表示されたことがあると判定されたか否かに応じて、該通常項目の存在を異なる態様で通知する通知手段と、
を有することを特徴とする情報処理システム。
【請求項6】
ユーザにより入力可能な入力フィールドであって、情報の入力が必須ではない通常項目を含む入力フィールドを表示部に表示可能な情報処理装置の制御方法であって、
前記通常項目が前記表示部の表示領域に表示されたことがあるか否かを判定する判定工程と、
前記表示部の表示領域外に存在し、且つ未入力状態の前記通常項目が、前記判定工程により前記表示部の表示領域内に表示されたことがあると判定されたか否かに応じて、該通常項目の存在を異なる態様で通知する通知工程と、
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項7】
コンピュータを、請求項1乃至の何れか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォンなどの情報処理装置において、Webアプリケーションが実行されるようになっている。
【0003】
Webアプリケーションでは、ユーザが、画面に表示される入力フィールドに、文字などを入力して、実行することで、サーバや情報処理装置自身に対して入力した内容を書き込むようになっている。
【0004】
入力フィールドには、入力することが必須となっている必須入力項目と、そうではない通常入力項目が存在する。例えば、必須入力項目が未入力の場合、エラーや警告画面によって未入力である旨が表示され、先に進めないように制御される仕組みが既に提供されている。
【0005】
また、特許文献1には、この必須入力項目への表示を強調表示することでユーザがもれなく入力を行える仕組みを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−249675号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1では、入力が必須となっている必須入力項目に対しては、強調表示してくれるので、必須入力項目を見落とすことはないようになっている。しかしながら、必須入力項目ではない通常の通常入力項目など、入力が必須となっていないものの、ユーザにとっては入力をしたかった内容が未入力の場合であっても、未入力のまま実行されてしまうケースがある。
【0008】
例えばWeb画面に表示される入力項目が非常に多い場合には、一度も表示されない入力フィールドが存在する可能性があり、存在に気付かないまま、実行ボタンを押してしまうことがある。
【0009】
それでも必須入力項目であれば、背景技術に説明したような仕組みにより、未入力であっても先に進めないように制御されるが、通常入力項目であれば、一度も表示されないまま未入力であっても、先に進めてしまう(実行処理ができてしまう)問題点がある。
【0010】
そこで、本発明では、上記問題点に鑑み、一度も表示されていない入力フィールが存在する場合に、当該入力フィールドの存在をユーザに知らしめることができる情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
ユーザにより入力可能な入力フィールドであって、情報の入力が必須ではない通常項目を含む入力フィールドを表示部に表示可能な情報処理装置であって、前記通常項目が前記表示部の表示領域に表示されたことがあるか否かを判定する判定手段と、前記表示部の表示領域外に存在し、且つ未入力状態の前記通常項目が、前記判定手段により前記表示部の表示領域内に表示されたことがあると判定されたか否かに応じて、該通常項目の存在を異なる態様で通知する通知手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、一度も表示されていない入力フィールが存在する場合に、当該入力フィールドの存在をユーザに知らしめることができる情報処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態に係わる情報処理システムのシステム構成図の一例を示す図である。
図2】本発明の情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すハードウェア構成図である。
図3】本発明の情報処理装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
図4】本発明の情報処理装置における全体処理の一例を示すフローチャートである。
図5】本発明の情報処理装置における第1の通知画面の一例を示す図である。
図6】本発明の情報処理装置における第2の通知画面の一例を示す図である。
図7】本発明の情報処理装置における第3の通知画面の一例を示す図である。
図8】本発明の情報処理装置における通知に関する設定行う設定画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係わる情報処理システムのシステム構成図の一例を示す図である。
【0016】
本発明の情報処理システムは、例えば、クライアント端末としての機能を有する情報処理装置100(以下、クライアント端末)とクライアント端末へアプリケーション機能を提供するアプリケーションサーバ110とが、ネットワーク120を介して接続されている。
【0017】
クライアント端末は、ラップトップPCやタブレット端末およびスマートフォンなどを適用可能である。クライアント端末の画面に表示されるアプリケーション上で項目入力が行われる。
【0018】
アプリケーションでは、図5図7で示すようにユーザが入力した項目が画面に表示されるようになっている。
【0019】
アプリケーションは、クライアント端末にインストールされていてもよいし、アプリケーションサーバ110にインストールされていてもよい。クライアント端末にアプリケーションがインストールされている場合は、アプリケーションサーバ110は不要とすることも可能である。
【0020】
アプリケーションサーバ110は、接続されたクライアント端末からの要求を受けて所定のアプリケーションをクライアント端末にアプリケーションを供給するものであり、項目の選択についてもアプリケーションの一部として提供することが可能となっている。また、クライアント端末で入力フィールドに入力された内容を受信可能になっている。
【0021】
図2は、本発明の情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すハードウェア構成図である。
【0022】
図に示すように、情報処理装置100(アプリケーションサーバ110へも適用可能)では、システムバス200を介してCPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、記憶装置204、入力コントローラ205、音声入力コントローラ206、ビデオコントローラ207、メモリコントローラ208、よび通信I/Fコントローラ209が接続される。
【0023】
CPU201は、システムバス200に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0024】
ROM202あるいは記憶装置204は、CPU201が実行する制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)や、本情報処理方法を実現するためのコンピュータ読み取り実行可能なプログラムおよび必要な各種データ(データテーブルを含む)を保持している。
【0025】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは記憶装置204からRAM203にロードし、ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現する。
【0026】
入力コントローラ205は、キーボード/タッチパネル210などの入力装置からの入力を制御する。入力装置はこれに限ったものでなく、マウスやマルチタッチスクリーンなどの、複数の指でタッチされた位置を検出することが可能なタッチパネルであってもよい。
【0027】
ユーザがタッチパネルに表示されたアイコンやカーソルやボタンに合わせて押下(指等でタッチ)することにより、各種の指示を行うことができる。
【0028】
この入力装置を用いて各種通信装置で利用可能な通信宛先に対する宛先を入力するようになっている。
【0029】
音声入力コントローラ206は、マイク211からの入力を制御する。マイク211から入力された音声を音声認識することが可能となっている。
【0030】
ビデオコントローラ207は、ディスプレイ212などの外部出力装置への表示を制御する。ディスプレイは本体と一体になったノート型パソコンのディスプレイも含まれるものとする。なお、外部出力装置はディスプレイに限ったものははく、例えばプロジェクタであってもよい。また、前述のタッチ操作により受け付け可能な装置については、キーボード/タッチパネル210からの入力を受け付けることも可能となる。
【0031】
なおビデオコントローラ207は、表示制御を行うためのビデオメモリ(VRAM)を制御することが可能で、ビデオメモリ領域としてRAM203の一部を利用することもできるし、別途専用のビデオメモリを設けることも可能である。
【0032】
メモリコントローラ208は、外部メモリ213へのアクセスを制御する。外部メモリとしては、ブートプログラム、各種アプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、および各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク)、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等を利用可能である。
【0033】
通信I/Fコントローラ209、ネットワーク214を介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信やISDNなどの電話回線、および携帯電話の3G回線を用いた通信が可能である。
【0034】
なお、記憶装置204は情報を永続的に記憶するための媒体であって、その形態をハードディスク等の記憶装置に限定するものではない。例えば、SSD(Solid State Drive)などの媒体であってもよい。
【0035】
また本実施形態における通信端末で行われる各種処理時の一時的なメモリエリアとしても利用可能である。
【0036】
図3は、本発明の情報処理装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0037】
情報処理装置100は、入力部301、表示部302、領域外フィールド判定部303、入力フィールド状態判定部304およびフィールド状態通知部305を備える。
【0038】
情報処理装置100の入力部301は、ユーザからの入力を受付ける機能で、タッチパネル210などを介して受け付ける。表示部302は、CPU201からの表示命令を受けてディスプレイ212などに表示する。
【0039】
領域外フィールド判定部303は、表示部302に表示されていない入力フィールドの存在を判定する。表示部302に表示されておりユーザから見ることが可能な状態の入力フィールドを領域内フィールドと呼び、表示部302には表示されていないが、アプリケーションでは表示可能となっている入力フィールを領域外フィールド呼ぶこととする。
【0040】
入力フィールド状態判定部304では、入力フィールドの状態を判定する。入力フィールドの状態とは、入力フィールドの種類(必須入力項目か、必須ではない通常の入力項目か)や入力フィールドに文字が入力済みか否か、および入力フィールドが表示領域に一度は表示されたか否か、などの状態を指す。
【0041】
フィールド状態通知部305は、領域外フィールド判定部303および入力フィールド状態判定部304によって判定した入力フィールドの状態を、ユーザに通知すべく表示画面への表示制御を行う。
【0042】
なお、領域外フィールド判定部303、入力フィールド状態判定部304、およびフィールド状態通知部305に関しては、情報処理装置100が有するようにしてもよいし、アプリケーションサーバ110が有するようにしてもよい。結果として、情報処理装置100とアプリケーションサーバ110がネットワークを介して通信可能に接続された情報処理システムとしてどちらの装置が備えてもよい構成である。
【0043】
図4は、本発明の情報処理装置における全体処理の一例を示すフローチャートである。
【0044】
情報処理装置100にて、入力フィールドを有するアプリケーションが起動している間、処理が行われ、アプリケーションが終了すると、本処理も終了される。
【0045】
ステップS401で、表示領域外に未入力の入力フィールドがあるかどうかの判定を行う。これにより、表示領域内に表示されている入力フィールドか、表示領域内に表示されている入力フィールドかの特定を行うことができる。なお、ステップS401では、未入力であるかどうかの判定も行っているが、未入力であるかの判定は必ずしも行う必要がなく、任意に設定できる処理である。以下、図5図7に示す通知画面を利用しながら、フローチャートの説明を行う。
【0046】
図5は、本発明の情報処理装置における第1の通知画面の一例を示す図である。
【0047】
情報処理装置501の表示画面について説明する。表示領域509とは、情報処理装置501の表示部に表示されている領域のことであり、領域外510は、アプリケーションによって表示可能な状態となっているが、表示内容は、スクロールなどによって表示領域となっていない領域のことを指す。
【0048】
表示領域509に表示されている入力フィールド502、503は、必須入力項目であり、入力フィールドの左側に矩形が付いているものが必須入力項目の目印となっている。なお、矩形表示とするのは一例であり「※」と表示したり、色を変えて表示したりしても良い。
【0049】
入力フィールド504は、入力が必須でない通常の入力フィールドであり、本発明では、必須入力項目(必須項目)に対して、通常入力項目(通常項目)と呼ぶ。なお、入力フィールドは、文字列などが入力可能な領域となっており、ユーザによりフリーに入力されるものであってもよいし、プルダウンリストなどから選択して入力されるものであってもよい。
【0050】
実行ボタン507が押下されることにより、入力された内容が、ユーザにより送信実行(送信)されることでアプリケーションサーバに入力内容が送信されたり、または情報処理装置のデータベースなどに書き込まれたりする。
【0051】
フィールド状態通知部508は、表示領域509に表示されていない入力フィールド、すなわち領域外510に存在する入力フィールドの状態を通知可能となっている。
【0052】
表示領域外510には、未入力、かつ一度も表示領域に表示されていない(未表示)入力フィールド505および入力済みの入力フィールド506が存在する。フローチャートの説明に戻る。
【0053】
ステップS401で、表示領域外に未入力の入力フィールドがある場合、即ち、入力フィールド505のような未入力の入力フィールドが存在する場合には、ステップS402に進み、表示領域外に未入力の入力フィールドが存在しない場合(例えば、入力済みの入力フィールド506だけの場合や、入力フィールドが表示領域外に存在しない場合)は、処理を終了する。
【0054】
ステップS402では、表示領域外の入力フィールドが通常入力フィールドか(必須入力項目でない)どうかの判定を行う。例えば、図5の場合、入力フィールド505および506は必須入力項目でない通常入力項目なので、ステップS403に進む。一方、必須入力項目だった場合はステップS406に進む。
【0055】
ステップS403では、当該入力フィールドが、一度も表示されていないかどうかの判定を行う。図5の例では、入力フィールド505が表示領域に一度も表示されていないので、ステップS404に進み、フィールド状態通知部508に、一度も表示されていない入力フィールドが表示領域外に存在することを通知し、ステップS407でアプリケーションが終了していなければ処理を継続する。なお、アプリケーションが終了した場合は、本フローチャートの処理の途中であっても処理は終了される。
【0056】
ステップS403で、一度も表示されていないか否かの判定で、表示済みと判定された場合、ステップS405に進み、表示済みの通常入力フィールドの存在を通知する。表示例を図6に示す。
【0057】
図6は、本発明の情報処理装置における第2の通知画面の一例を示す図である。
【0058】
情報処理装置601の表示領域外には、表示済みの入力フィールド602が存在しており、未入力の表示済みの入力フィールドが領域外に存在する表示がフィールド状態通知部603にて通知される。本実施形態では、真ん中の「○」が強調表示されるようになっている。
【0059】
ステップS406では、ステップS402入力フィールドが必須項目であると判定された場合の表示である、必須入力項目の存在を通知する表示を行う。表示例を図7に示す。
【0060】
図7は、本発明の情報処理装置における第3の通知画面の一例を示す図である。
【0061】
情報処理装置701の表示領域外には、必須入力項目である入力フィールド703および704が存在するので、未入力の必須入力項目の存在を示す通知がフィールド状態通知705にて行われる。本実施系では、右側の「○」が強調表示されるようになっている。
【0062】
なお、表示済みで未入力な入力フィールド702が存在するような場合、図6に示すように、真ん中の「○」も同時に強調表示するようにしてもよい。フィールド状態通知部の表示状態の設定画面について図8を利用して説明する。
【0063】
図8は、本発明の情報処理装置における通知に関する設定行う設定画面の一例を示す図である。
【0064】
図5図7に示すフィールド状態通知部への表示設定を行う画面である。領域外フィールド通知設定画面801は、「領域外の入力フィールドが必須入力項目で未入力の場合(図7に対応)」802、「領域外の入力フィールドが未入力で一度も表示されていない場合(図5に対応)」803、および「領域外の入力フィールドが未入力の倍(一度は表示済み)(図6に対応)」804のそれぞれの状態について、表示色設定806を行う。なお、実施形態では、図5に対応する表示として「青(左)」、図6に対応する表示として「黄(中)」、図7に対応する表示として「赤(右)」として設定している。
【0065】
色の表示や表示の位置はこれに限ったものはなくてもよく、表示領域外の入力フィールドの状態が識別可能に表示できればよいものである。
【0066】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0067】
また、本発明におけるプログラムは、フローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体はフローチャート処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0068】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0069】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0070】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0071】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0072】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0073】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0074】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0075】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0076】
100 情報処理装置
110 アプリケーションサーバ
120 ネットワーク
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 記憶装置
205 入力コントローラ
206 音声入力コントローラ
207 ビデオコントローラ
208 メモリコントローラ
209 通信I/Fコントローラ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8