(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記操作体は、前記第1位置から前記第2位置まで操作される方向と、前記第2位置から前記第3位置まで操作される方向と、前記第3位置を越えて操作される方向が一致するように設けられた請求項1に記載の電気掃除機。
前記操作体は、前記第2位置から前記第3位置までに操作される際に要する力が前記第1位置から前記第2位置まで操作される際に要する力よりも大きくなるように設けられた請求項2に記載の電気掃除機。
【発明を実施するための形態】
【0009】
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化又は省略化される。
【0010】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の斜視図である。
図1においては、矢印の方向が電気掃除機の手前側である。
【0011】
図1に示すように、電気掃除機は、充電台1と本体2とを備える。充電台1は、台座3と支柱4とを備える。凹部5は、支柱4の上面の手前側に形成される。充電端子6は、凹部5に設けられる。本体2は、充電台1に対して着脱自在に設けられる。本体2は、電動送風機7と電池ユニット8と筐体9と集塵容器10と延長管11と吸込口体12とを備える。
【0012】
電動送風機7は、図示しないモータとファンとを備える。電池ユニット8は、
図1においては図示しない複数の電池8aを備える。電池ユニット8は、電動送風機7よりも重い。
【0013】
筐体9は、収容部13と把持部14と操作部15と管部16と凸部17と第1筐体カバー18と第2筐体カバー19とを備える。収容部13は、円筒状に形成される。収容部13は、電動送風機7と電池ユニット8とを収容する。把持部14は、収容部13の手前側に形成される。把持部14は、収容部13の中心軸と同方向に直線状に形成される。操作部15は、把持部14の手前側に設けられる。管部16は、筒状に形成される。管部16は、把持部14の下方において把持部14と一直線上に配置される。凸部17は、管部16の奥側に形成される。第1筐体カバー18は、把持部14の手前側と操作部15の手前側とを覆う。第2筐体カバー19は、管部16の手前側を覆う。
【0014】
集塵容器10は、円筒状に形成される。集塵容器10の外径は、筐体9の収容部13の外径に合わせて形成される。集塵容器10は、筐体9の収容部13の下方に配置される。集塵容器10は、筐体9の凸部17の上方に配置される。集塵容器10は、筐体9の収容部13に対して着脱自在に設けられる。集塵容器10の中心軸は、電動送風機7と筐体9の収容部13との中心軸とほぼ一致する。集塵容器10は、電池ユニット8よりも軽い。延長管11は、筒状に形成される。延長管11は、把持部14と管部16と一直線上に配置される。延長管11の上端部は、管部16の下端部に連結される。延長管11の手前側は、延長管カバー11aに覆われる。吸込口体12は、直方体状に形成される。吸込口体12は、図示しない回転ブラシとブラシモータとを備える。吸込口体12は、幅方向の中央部において延長管11の下端部に連結される。
【0015】
電動送風機7と筐体9の収容部13と集塵容器10との中心軸は、筐体9の把持部14と管部16と延長管11との中心軸に対して平行にずれる。
【0016】
次に、
図2と
図3とを用いて、充電台1と本体2との取り付けを説明する。
図2はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の斜視図である。
図3はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の要部の縦断面図である。
【0017】
図2において、充電台1は、図示しない電源ケーブルを介して外部電源に接続される。充電台1は、外部電源からの電力を利用して空気清浄機として動作する。本体2は、直立した状態で充電台1に取り付けられる。この際、集塵容器10は、支柱4の上方に配置される。吸込口体12は、台座3の手前側に載せられる。本体2は、充電台1に取り付けられることにより充電台1と電気的に接続される。その結果、電池ユニット8の電池8a(
図2においては図示せず)は、外部電源からの電力により充電される。
【0018】
図3に示すように、本体2が充電台1に取り付けられている際、本体2の凸部17は、充電台1の凹部5に挿入される。その結果、本体2は、充電台1に対して適切な位置に配置される。
【0019】
次に、
図4を用いて、本体2の使用方法を説明する。
図4はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の本体の側面図である。
【0020】
利用者は、把持部14を持って掃除する。この際、吸込口体12は、利用者の手前側において床面と対向する。
【0021】
利用者が操作部15を操作すると、電動送風機7のモータは、電池からの電力を用いて回転する。電動送風機7のファンは、モータの回転に追従して回転する。当該ファンの回転により、電動送風機7は、吸気および排気を開始する。当該吸気および排気により、吸引風が本体2の各風路において発生する。
【0022】
利用者が操作部15を操作すると、ブラシモータは、電池からの電力を用いて回転する。回転ブラシは、ブラシモータの回転に追従して回転する。
【0023】
当該吸引風により、床面の塵埃は、空気とともに吸込口体12に吸い込まれる。この際、回転ブラシは、床面の塵をかき込む。その後、含塵空気は、吸込口体12の内部と延長管11の内部と管部16の内部とを通過して集塵容器10に送られる。集塵容器10は、サイクロン分離機能を発揮する。その結果、集塵容器10の内部において、当該含塵空気は旋回する。塵埃は、遠心力により当該含塵空気から分離する。分離された塵埃は、集塵容器10に一時的に溜められる。
【0024】
この際、清浄空気は、集塵容器10から排出される。当該清浄空気は、電動送風機7に吸い込まれる。電動送風機7は、当該清浄空気を本体2の外部に排出する。
【0025】
次に、
図5を用いて、集塵容器10を説明する。
図5はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の本体の要部の縦断面図である。
【0026】
図5に示すように、集塵容器10は、流入管20と旋回室21と0次集塵室22と1次集塵室23と0次開口24と1次開口25と排出管26とフィルタ27とを備える。
【0027】
流入管20の一端部は、筐体9の管部16の上端部に連結される。旋回室21は、円筒部21aと円錐部21bとを備える。円筒部21aの上部は、流入管20の他端部に連結される。円錐部21bの上部は、円筒部21aの下部に連結される。0次集塵室22は、旋回室21を囲む。1次集塵室23は、円錐部21bの下方に設けられる。1次集塵室23は、0次集塵室22の内側に設けられる。0次開口24は、円筒部21aの側壁に形成される。1次開口25は、円錐部21bの下端部に形成される。排出管26は、旋回室21の内部に設けられる。フィルタ27は、排出管26の上部に設けられる。
【0028】
集塵容器10において、含塵空気は、流入管20の一端部から流入する。当該含塵空気は、流入管20の内部空間を流入管20の軸方向に直進する。当該含塵空気は、円筒部21aの内部に流入する。当該含塵空気は、円筒部21aの内周面に沿って予め設定された方向に旋回する旋回気流となる。当該旋回気流は、強制渦領域と自由渦領域とを形成する。強制渦領域は、当該旋回気流の軸線近傍に形成される。自由渦領域は、強制渦領域の外側に形成される。当該旋回気流は、経路構造と重力とにより下向きに流れる。
【0029】
当該旋回気流において、繊維塵埃、毛髪等の比較的嵩の大きな塵埃αは、遠心力により円筒部21aの内周面に押し付けられながら下方に進む。当該塵埃αは、0次開口24の高さに達した際に当該旋回気流から分離される。当該塵埃αは、0次開口24を通過する。当該塵埃αは、0次集塵室22に送られる。
【0030】
当該旋回気流において、砂塵埃、細かな繊維塵埃等の比較的嵩の小さな塵埃βは、0次開口24から0次集塵室22に進入しない。当該塵埃βは、遠心力により円錐部21bの内周面に押し付けられながら下方に進む。当該塵埃βは、1次開口25を通過する。当該塵埃βは、1次集塵室23に落下することにより捕捉される。
【0031】
旋回気流は、旋回室21の最下部に達する。当該旋回気流は、進行方向を上向きに変えて上昇気流となる。当該上昇気流は、旋回室21の中心軸に沿って上昇する。当該上昇気流は、塵埃αおよび塵埃βを含まない清浄空気となる。当該清浄空気は、排出管26とフィルタ27とを通過して電動送風機7に吸い込まれる。電動送風機7は、当該清浄空気を本体2の外部に排出する。
【0032】
次に、
図6を用いて、含塵空気の流入方法を説明する。
図6はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の本体の要部の横断面図である。
【0033】
図6に示すように、管部16は、円筒部21aの接線の方向から円筒部21aに向かう。管部16は、流入管20につながる。流入管20は、円筒部21aの接線の方向から円筒部21aにつながる。その結果、矢印で示すように、含塵空気は、円筒部21aの内周面に沿うように円筒部21aの内周面の接線の方向から滑らかに流入する。
【0034】
次に、
図7から
図9を用いて、筐体9の収容部13を説明する。
図7から
図9はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の本体の要部の分解斜視図である。
図7から
図9においては、矢印の方向が電気掃除機の下側である。
【0035】
図7に示すように、電動送風機7と電池ユニット8とは、収容部13の中心軸に沿って一直線上に配置される。電池ユニット8は、電動送風機7の排気側に配置される。電池ユニット8は、電動送風機7よりも把持部14の側に配置される。
【0036】
収容部13は、第1本体ケース13aと第2本体ケース13bとを備える。第1本体ケース13aと第2本体ケース13bとの断面は、ほぼ半円状となる。第1本体ケース13aは、電動送風機7と電池ユニット8との一側に配置される。第2本体ケース13bは、電動送風機7と電池ユニット8との他側に配置される。
【0037】
凹部28aは、電動送風機7と電池ユニット8とが並んだ方向において第1本体ケース13aの外周の中央部に形成される。凹部28bは、電動送風機7と電池ユニット8とが並んだ方向において第1本体ケース13aの外周の上側に形成される。凹部28cは、電動送風機7と電池ユニット8とが並んだ方向において第2本体ケース13bの外周の中央部に形成される。凹部28dは、電動送風機7と電池ユニット8とが並んだ方向において第2本体ケース13bの外周の上側に形成される。
【0038】
吸気口29は、第2本体ケース13bの下部に形成される。排気口30は、第2本体ケース13bの凹部28cに形成される。排気口30は、第1本体ケース13aの凹部28aに形成されない。
【0039】
図8に示すように、第1本体ケース13aと第2本体ケース13bとは、複数の締結体31によって締結される。例えば、複数の締結体31は、ネジからなる。例えば、締結体31は、収容部13の両側において第1本体ケース13aの凹部28aと第2本体ケース13bの凹部28cとを締結する。図示しないが、締結体31は、収容部13の両側において第1本体ケース13aの凹部28bと第2本体ケース13bの凹部28dとを締結する。この際、第1本体ケース13aの凹部28bと第2本体ケース13bの凹部28dとは、トップカバー32に覆われる。その結果、締結体31は、本体2の外部から遮蔽される。
【0040】
図9において、消音材33は、目の細かい材料で形成される。消音材33は、第1本体ケース13aの凹部28aと第2本体ケース13bの凹部28cとをほぼ全面的に外側から覆う。排気口カバー34は、複数の開口部34eを備える。各開口部34eの開口面積は、消音材33の目の面積よりも小さい。排気口カバー34は、消音材33をほぼ全面的に外側から覆う。その結果、締結体31は、本体2の外部から遮蔽される。
【0041】
次に、
図10と
図11とを用いて、排気口カバー34の取り付けを説明する。
図10はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の本体の要部の正面図である。
図11は
図10のA−A線における断面図である。
【0042】
図10に示すように、消音材33と排気口カバー34とが収容部13に適切に取り付けられると、排気口カバー34の外径は、収容部13の外径とほぼ一致する。
【0043】
図11に示すように、第1本体ケース13aは、凹部35を備える。凹部35は、第1本体ケース13aの内部において把持部14の側に形成される。排気口カバー34の一端部は、凹部35の一側に収まる。排気口カバー34の他端部は、凹部35の他側に収まる。その結果、排気口カバー34は、収容部13に確実に保持される。
【0044】
次に、
図12から
図14を用いて、排気口カバー34を説明する。
図12はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の排気口カバーの斜視図である。
図13はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の排気口カバーの側面図である。
図14は
図13のB−B線における断面図である。
【0045】
図12に示すように、排気口カバー34は、遮蔽部34aと一対の変形部34bと一対の突起部34cと複数の壁部34dとを備える。
【0046】
遮蔽部34aは、C字状に形成される。遮蔽部34aの両端部は、互いに対向する。各変形部34bは、遮蔽部34aの両端部の各々に連結される。各変形部34bは、遮蔽部34aの外面よりも遮蔽部34aの中心軸の側へ凹む。各突起部34cは、各変形部34bの先端部に連結される。各突起部34cは、各変形部34bから遮蔽部34aの外側に向けて突き出す。各壁部34dは、各変形部34bの両側に並んだ状態で遮蔽部34aの各端部に連結される。各壁部34dは、遮蔽部34aから遮蔽部34aの外側に向けて突き出す。
【0047】
排気口カバー34が収容部13に適切に取り付けられる際、各突起部34cは、第1本体ケース13aの凹部35の側方に形成された開口に挿入される。この際、各変形部34bは、変形する。その後、各突起部34cが第1本体ケース13aの凹部35に収まると、各変形部34bは、変形から解放される。この際、各壁部34dは、第1本体ケース13aの開口を外側から遮蔽する。
【0048】
図12から
図14に示すように、遮蔽部34aの外観は、均一である。例えば、遮蔽部34aは、複数の開口部34eを備える。複数の開口部34eは、遮蔽部34aの全体に均一に形成される。複数の開口部34eは、排気口カバー34の中心軸の方向と排気口カバー34の外周に沿った方向に規則正しく配置される。
【0049】
次に、
図15と
図16とを用いて、電池ユニット8を説明する。
図15はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の電池ユニットの分解斜視図である。
図16はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の電池ユニットの斜視断面図である。
【0050】
図15に示すように、電池ユニット8は、複数の電池8aと電池制御基板8bと本体制御基板8cと保持体8dと仕切体8eと第1電池ケース8fと第2電池ケース8gとを備える。
【0051】
各電池8aは、蓄電池からなる。例えば、各電池8aは、リチウムイオン電池からなる。電池制御基板8bは、電池8aの出力電圧等を制御する素子を搭載する。本体制御基板8cは、電動送風機7の動作を制御する素子を搭載する。保持部は、樹脂で形成される。保持体8dは、複数の保持部を備える。保持部の数は、電池8aの数と同じである。仕切体8eは、樹脂で形成される。仕切体8eは、凸部36を備える。第1電池ケース8fは、樹脂で形成される。第2電池ケース8gは、樹脂で形成される。第2電池ケース8gは、一対の壁部37を備える。
【0052】
本体制御基板8cは、第1コネクタ38aと第2コネクタ38bと第3コネクタ38cと第4コネクタ38dと第5コネクタ38eとを備える。第1コネクタ38aと第2コネクタ38bとは、本体制御基板8cの表面の一側に設けられる。第3コネクタ38cと第4コネクタ38dと第5コネクタ38eとは、本体制御基板8cの裏面の一側に設けられる。
【0053】
第1コネクタ38aは、本体制御基板8cと操作部15とを電気的に接続する際に用いられる。第2コネクタ38bは、本体制御基板8cと充電端子6とを電気的に接続する際に用いられる。第2コネクタ38bは、本体制御基板8cとブラシモータとを電気的に接続する際に用いられる。第3コネクタ38cと第4コネクタ38dとは、本体制御基板8cと電動送風機7のモータとを電気的に接続する際に用いられる。第5コネクタ38eは、電動送風機7に取り付けられたサーミスタと電気的に接続する際に用いられる。
【0054】
図16に示すように、保持体8dは、電池8aと電池制御基板8bとの間に設けられる。保持体8dの各保持部は、各電池8aを保持する。仕切体8eは、電池制御基板8bと本体制御基板8cとの間に配置される。第1電池ケース8fは、電池8aと制御基板と本体制御基板8cとが並んだ方向の一側に配置される。第2電池ケース8gは、電池8aと制御基板と本体制御基板8cとが並んだ方向の他側に配置される。第1電池ケース8fと第2電池ケース8gとは、電池8aと電池制御基板8bと本体制御基板8cと保持体8dと仕切体8eとを覆う。
【0055】
電池ユニット8において、仕切体8eの凸部36は、第2電池ケース8gの一対の壁の間に嵌め合わされる。その結果、第3コネクタ38cと第4コネクタ38dと第5コネクタ38eとの側の空間と複数の電池8aの側の空間とは、仕切体8eの凸部36と第2電池ケース8gの一対の壁とにより区切られる。
【0056】
次に、
図17を用いて、本体2の配線を説明する。
図17はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の本体の要部の縦断面図である。
図17においては、矢印方向が手前側である。
【0057】
図17に示すように、電池ユニット8が収容部13に適切に収容されると、電池8aは、電池制御基板8bと本体制御基板8cとよりも把持部14から離れる。
【0058】
操作部リード線39は、本体制御基板8cにおける電動送風機7の側とは反対側と操作部15とを電気的に接続する。具体的には、操作部リード線39は、トップカバー32の内側と把持部14の手前側とに沿って配線される。操作部リード線39は、トップカバー32と第1筐体カバー18とに覆われる。操作部リード線39の一側は、操作部15に接続される。操作部リード線39の他側は、第1コネクタ38aに接続される。
【0059】
充電端子リード線40は、本体制御基板8cにおける電動送風機7の側とは反対側とブラシモータとを電気的に接続する。具体的には、充電端子リード線40は、トップカバー32の内側と把持部14の手前側と操作部15の手前側と管部16の手前側と延長管11の手前側とに沿って配線される。充電端子リード線40は、トップカバー32と第1筐体カバー18に覆われる。充電端子リード線40の一側は、操作部15に接続される。充電端子リード線40の他側は、第2コネクタ38bに接続される。
【0060】
ブラシモータリード線41は、本体制御基板8cにおける電動送風機7の側とは反対側とブラシモータとを電気的に接続する。具体的には、ブラシモータリード線41は、トップカバー32の内側と把持部14の手前側と操作部15の手前側と管部16の手前側と延長管11の手前側とに沿って配線される。ブラシモータリード線41は、トップカバー32と第1筐体カバー18と第2筐体カバー19とに覆われる。図示しないが、ブラシモータリード線41は、延長管カバー11aにも覆われる。ブラシモータリード線41の一側は、操作部15に接続される。ブラシモータリード線41の他側は、第2コネクタ38bに接続される。
【0061】
第1電動送風機リード線42と第2電動送風機リード線43とは、本体制御基板8cにおける電動送風機7の側と電動送風機7のモータとを電気的に接続する。具体的には、第1電動送風機リード線42の一側は、電動送風機7のモータの入力端子に接続される。第1電動送風機リード線42の他側は、第3コネクタ38cに接続される。第2電動送風機リード線43の一側は、電動送風機7のモータの入力端子に接続される。第2電動送風機リード線43の他側は、第4コネクタ38dに接続される。
【0062】
サーミスタリード線44は、本体制御基板8cにおける電動送風機7の側と電動送風機7に設けられたサーミスタとを電気的に接続する。具体的には、サーミスタリード線44の一側は、サーミスタに接続される。サーミスタリード線44の他側は、第5コネクタ38eに接続される。
【0063】
次に、
図18から
図20を用いて筐体9から集塵容器10を取り外す方法を説明する。
図18から
図20はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の本体の要部の縦断面図である。
【0064】
図18に示すように、筐体9は、凸部45を備える。凸部45は、凸部17の上方に設けられる。集塵容器10は、集塵カップ10aと操作体10bを備える。集塵カップ10aは、集塵容器10の下部に設けられる。集塵カップ10aは、円筒状に形成される。集塵カップ10aは、底部を備える。集塵カップ10aは、凹部46を備える。凹部46は、集塵カップ10aの底部の手前側に形成される。集塵カップ10aは、0次集塵室22を形成する。操作体10bは、集塵容器10の奥側に設けられる。操作体10bは、レバー47とラッチ48と第1弾性体49と第2弾性体50とを備える。
【0065】
集塵容器10が筐体9に適切に取り付けられると、筐体9の凸部45は、集塵カップ10aの凹部46に嵌る。操作体10bは、第1位置に配置される。この際、レバー47の上部は、筐体9の凹部13cに挿入される。ラッチ48は、レバー47の下方に配置される。ラッチ48の下部は、集塵カップ10aの一部と噛み合う。第1弾性体49は、上向きの荷重をレバー47の上部に与える。第2弾性体50は、集塵容器10の外側へ向いた水平方向の荷重をラッチ48の上部に与える。その結果、集塵容器10は、筐体9との連結を維持する。集塵カップ10aは、集塵容器10の他の部分との連結を維持する。
【0066】
図19に示すように、レバー47が第1弾性体49からの荷重よりも大きな荷重で下げられると、操作体10bは、第2位置に配置される。この際、レバー47の上部は、筐体9の凹部13cから外れる。その結果、集塵容器10は、筐体9との連結から解放される。この際、集塵カップ10aは、集塵容器10の他の部分との連結を維持する。
【0067】
図20に示すように、操作体10bが第2位置に配置された状態において集塵容器10の上部を奥側に倒すと、集塵容器10は、筐体9から取り外される。この際、集塵カップ10aは、集塵容器10の他の部分との連結を維持する。
【0068】
次に、
図21を用いて集塵容器10から集塵カップ10aを取り外す方法を説明する。
図21はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の本体の要部の縦断面図である。
【0069】
図21に示すように、レバー47が第1弾性からの荷重および第2弾性体50からの荷重に対応した荷重を合計した荷重よりも大きな荷重でさらに下げられると、操作体10bは、第3位置に配置される。この際の操作方向は、操作体10bが第1位置から第2位置まで操作される方向と一致する。この際、ラッチ48の下部は、集塵容器10の外側に開く。その結果、ラッチ48の下部は、集塵カップ10aの一部との噛み合いから解放される。この状態で、集塵カップ10aが下げられると、集塵カップ10aは、集塵容器10から取り外される。この状態で、集塵カップ10aを上下反転させると、塵埃αおよび塵埃βが廃棄される。
【0070】
次に、
図22から
図24を用いて、レバー47とラッチ48との動作を説明する。
図22から
図24はこの発明の実施の形態1における電気掃除機のレバーとラッチとの側面図である。
【0071】
図22から
図24に示すように、レバー47は、ガイド部47aを備える。ガイド部47aは、レバー47の下部に形成される。ガイド部47aは、垂直部と傾斜部とを備える。ラッチ48は、回転軸48aと接触部48bと備える。回転軸48aは、円柱状に形成される。回転軸48aは、ラッチ48の上下方向における中央部の両側に形成される。接触部48bは、円柱状に形成される。接触部48bは、ラッチ48の上部の両側に形成される。
【0072】
図22に示すように、操作体10bが第1位置に配置されると、ラッチ48の接触部48bは、レバー47の垂直部の下部に接触する。
図23に示すように、操作体10bが第2位置まで下げられると、ラッチ48の操作部15は、レバー47の垂直部の上部に接触する。
図24に示すように、操作体10bが第3位置まで下げられると、ラッチ48の操作部15は、レバー47の傾斜部に移動する。この際、ラッチ48は、回転軸48aを中心にして回転する。
【0073】
次に、
図25を用いて、レバー47の詳細を説明する。
図25はこの発明の実施の形態1における電気掃除機のレバーの斜視図である。
【0074】
図25に示すように、レバー47は、凹部47bを備える。凹部47bは、レバー47の上下方向における中央部に形成される。レバー47は、突起部47cを備える。突起部47cは、凹部47bの下方に形成される。突起部47cは、レバー47の他の部分から外側に突き出す。
【0075】
次に、
図26を用いて、ラッチ48の詳細を説明する。
図26はこの発明の実施の形態1における電気掃除機のラッチの斜視図である。
【0076】
図26に示すように、ラッチ48は、突起部48cを備える。突起部48cは、ラッチ48の上部の内側に形成される。突起部48cの外径は、第2弾性体50の内径に合わせて形成される。
【0077】
以上で説明した実施の形態1によれば、筐体9と集塵容器10との連結の解除および集塵容器10と集塵カップ10aとの連結の解除は、操作体10bを操作することにより行われる。このため、塵埃を容易に廃棄することができる。
【0078】
また、操作体10bは、第1位置から第2位置まで操作される方向と第2位置から第3位置まで操作される方向が一致するように設けられる。このため、筐体9と集塵容器10との連結の解除および集塵容器10と集塵カップ10aとの連結の解除を簡単な操作で行うことができる。
【0079】
また、操作体10bは、第2位置から第3位置までに操作される際に要する力が第1位置から第2位置まで操作される際に要する力よりも大きくなるように設けられる。このため、筐体9と集塵容器10との連結の解除および集塵容器10と集塵カップ10aとの連結の解除とが連続的に行われることを防止できる。その結果、集塵カップ10aが誤って脱落することを防止できる。
【0080】
なお、操作体10bが第1位置に配置されている場合、筐体9の凸部45は、集塵カップ10aの凹部46に嵌っている。このため、仮に筐体9と集塵容器10との連結の解除および集塵容器10と集塵カップ10aとの連結の解除とが連続的に行われるとしても、集塵カップ10aは脱落しない。
【0081】
また、操作体10bは、レバー47、ラッチ48等で構成される。このため、筐体9と集塵容器10との連結の解除および集塵容器10と集塵カップ10aとの連結の解除を簡単な構成で行うことができる。
【0082】
また、レバー47とラッチ48とは、連動して動作する。このため、レバー47とラッチ48とは、寸法精度と摺動性とを求められる。この場合、レバー47とラッチ48との少なくとも一方を高摺動性ABSまたはPOM樹脂で形成すればよい。レバー47は、溝の間を上下へ大きく移動する。このため、レバー47は、寸法精度を厳しく求められる。この場合、レバー47をABSまたは高摺動性ABSで形成すればよい。ラッチ48は、レバー47と接触しながら回転する。このため、ラッチ48は、摺動性を厳しく求められる。この場合、レバー47よりも摩擦抵抗の小さい材料でラッチ48を形成すればよい。例えば、ラッチ48を摩擦係数の小さいPOM樹脂で形成すればよい。
【0083】
実施の形態2
次に、
図27〜
図33を参照して実施の形態2を説明する。実施の形態2は、実施の形態1の構成に押し外し部材60を加えることで、より集塵容器10から集塵カップ10aを外しやすくするものである。
図27〜
図33は、ラッチ48の動きと押し外し部材60の動きを説明する為に、実施の形態1の
図17〜
図21の断面位置と異なる断面で描かれている。尚、実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
【0084】
図27を参照すると、押し外し部材60は上下方向に伸びる形状である基体部61と、基体部61の下端に形成される押圧部62と、基体部61に対して直交する方向に突出する板形状の押圧受け部62を有する。基体部61は二股形状を成している。
つまり、基体部61には内側において、前後方向に通じた隙間dが形成されている。
【0085】
図28を参照すると、押し外し部材60は、押圧部62を下方に向けた状態で、操作体10bの内部に設けられる。押し外し部材60は、操作体10bの内部を上下に移動可能に構成されている。つまり、押し外し部材60は、操作体10bの一部を構成する。
また、レバー47の凹部47bを形成する下側の壁面である仕切壁47dと、押し外し部材60の押圧受け部62は、上下となる位置関係にある。
【0086】
また、集塵容器10に集塵カップ10aが取り付けられた状態において、集塵カップ10aの開口縁10cの上方に押し外し部材60の押圧部62が位置する。
尚、図中には表れていないが、押し外し部材60の隙間dの位置に、第2弾性体50が位置している。つまり、押し外し部材60を二股に形成して、隙間dに第2弾性体50を位置させることで、押し外し部材60は第2弾性体50を避けて、操作体10bの内部を上下に移動可能に構成されている。尚、
図28の状態は、レバー47に対して操作がされていない状態であり、操作体10bが第1位置の状態である。
【0087】
次に、
図29から
図33を用いて、筐体9から集塵容器10を取り外した後、集塵容器10から集塵カップ10aを外す動作を説明する。
図29に示すように、レバー47が第1弾性体49からの荷重よりも大きな荷重で下げられると、操作体10bは第2位置となる。この際、レバー47の上部は、筐体9の凹部13cから外れる。その結果、集塵容器10は、筐体9と連結している場合、この連結状態から解放される。
この状態では、仕切り壁47dと押圧受け部62は、隙間を空けて上下に向かい合っている状態(接触していない状態)である。また、集塵カップ10aは、集塵容器10の他の部分との連結を維持している。
【0088】
次に、
図30を用いて集塵容器10から集塵カップ10aを取り外す方法を説明する。
図30に示すように、レバー47が第1弾性からの荷重および第2弾性体50からの荷重に対応した荷重を合計した荷重よりも大きな荷重でさらに下げられると、操作体10bは、第3位置となる。つまり、操作体10bが第2位置の状態から、更にレバー47を下げることで、第3位置となる。
この際の操作方向は、操作体10bが第1位置から第2位置まで操作される方向と一致する。この際、ラッチ48の下部は、集塵容器10の外側に開く。その結果、ラッチ48の下部は、集塵カップ10aの一部との噛み合いから解放される。
【0089】
この状態では、仕切り壁47dと押圧受け部62は、接触している状態、又は、若干の隙間を空けて上下に向かい合っている状態である。また、集塵カップ10aは、開口縁10cが集塵容器10に嵌り込んでいる状態を維持している。つまり、ラッチ48による集塵容器10と集塵カップ10aの係合状態は解除されているが、集塵カップ10aが集塵容器10に嵌り込んでいる状態である。
【0090】
次に、
図31〜
図33を参照すると、操作体10bが第3位置となった後に、更に、レバー47を下げて、この第3の位置を越えて操作することで、押圧受け部62の仕切り壁47dに下方向に押され、押し外し部材60が下方に動く。
この時、押圧部63は下方向に動くと共に、集塵カップ10aの開口縁10cを下方向に押す。これにより、集塵カップ10aは集塵容器10の嵌り位置から外れるか、又は、嵌り込んではいるが若干下方向にずれた状態となる。
つまり、集塵容器10から集塵カップ10aから、外れた状態、又は、外すことが可能な状態であることを使用者が知ることができる。
【0091】
ここで、集塵カップ10aは、集塵容器10に設けられた円環形状のパッキン10dの外側に圧入状態となることで、集塵容器10に取り付けられた状態を保持する。押圧部63が開口縁10cを押し出す量は、この圧入状態を維持する程度とするとよい。
つまり、押圧部63が集塵カップ10aを最大量押し出した状態であっても、集塵カップ10aは集塵容器10に対して、押された分だけ下方向に移動するが、集塵カップ10aに接続した状態となる。
これにより、押圧部63に開口縁10cが押された状態であっても、集塵容器10から集塵カップ10aは完全に外れず、嵌り込んではいるが若干下方向にずれた状態となる。
つまり、集塵カップ10aが、不意に集塵容器10から脱落することを防止できる。
【0092】
このように、押圧部63が集塵カップ10aを最大量押し出した状態であっても、集塵カップ10aは集塵容器10に対して、押された分だけ下方向に移動するが、集塵カップ10aに接続した状態とするには、押圧部63が開口縁10cを押し出す量(押し出すストローク)を、集塵容器10と集塵カップ10aとの間のパッキン10dの厚さ以下とするとよい。つまり、押圧部63が開口縁10cを押し出す量を、パッキン10dが集塵容器10と接触する量以下とするとよい。
【0093】
また、
図34で示すパッキン10dの色を、パッキン10dが設けられている集塵容器10、又は、集塵カップ10aの色と異ならせるとよい。
これにより、集塵カップ10aが押し外し部材60に押されることで、集塵容器10の正しい装着位置からずれた状態となると、集塵容器10と集塵カップ10aの隙間に、パッキンが見える状態となる。このとき、パッキン10dの色が設けられた周囲の部材と異なる色であるので、使用者が、集塵カップ10aが集塵容器から10外れている状態であることを確認しやすくなる。