(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置が、前記サーバ装置から提示された質問に対して前記サービス被提供者が対話形式で回答することに基づいて前記希望サービス基礎情報を生成し、前記サーバ装置に送信する、請求項1〜4のいずれかに記載のコンピュータシステム。
サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するサーバ装置であって、前記サーバ装置は、ネットワークを介して、複数のユーザ装置と通信することが可能なように構成されており、前記サーバ装置には、データベース部が接続されており、
前記サーバ装置は、プロセッサ部を備え、
前記プロセッサ部は、
1人以上のサービス提供者によって使用される1つ以上のユーザ装置から、前記1人以上のサービス提供者が提供可能なサービスの1つ以上の提案を受信することであって、前記1人以上のサービス提供者によって使用される1つ以上のユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの1つ以上である、ことと、
サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記サービス被提供者が提供されることを希望するサービスを特定するための基礎となる希望サービス基礎情報を受信することであって、前記希望サービス基礎情報は、前記1つ以上の提案が満たすべき1つ以上の条件を含み、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの1つである、ことと、
前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から前記希望サービス基礎情報を受信したことに応答して、所定の抽出ロジック適用条件に従って複数の抽出ロジックの中から選択される少なくとも2つの抽出ロジックを実行することにより、前記1つ以上の提案の中から、前記希望サービス基礎情報に含まれる前記1つ以上の条件のうちの少なくとも1つの条件を満たす少なくとも2つの提案を抽出することであって、前記複数の抽出ロジックのそれぞれは、前記1つ以上の提案の中から提案をどのように抽出するかを少なくとも規定したものであり、前記所定の抽出ロジック適用条件は、前記複数の抽出ロジックのうちのどれを選択するかを少なくとも規定したものである、ことと、
前記抽出された少なくとも2つの提案が前記サービス被提供者が選択可能な態様で前記サービス被提供者に提示されるように、前記抽出された少なくとも2つの提案を前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置に送信することと、
前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記抽出された少なくとも2つの提案の中から前記サービス被提供者によって選択された1つの提案を示す情報を受信することと、
前記サービス被提供者によって選択された1つの提案を行ったサービス提供者を示す情報と前記サービス被提供者を示す情報とを関連付けて前記データベース部に格納することによって、前記サービス被提供者によって選択された1つの提案を行ったサービス提供者と前記サービス被提供者との組み合わせを特定することと
を少なくとも実行するように構成されている、サーバ装置。
前記希望サービス基礎情報は、前記サーバ装置から提示された質問に対して前記サービス被提供者が対話形式で回答することに基づいて前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置によって生成され、前記サーバ装置に送信される、請求項7〜10のいずれかに記載のサーバ装置。
サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するサーバ装置において実行される方法であって、前記サーバ装置は、ネットワークを介して、複数のユーザ装置と通信することが可能なように構成されており、前記サーバ装置には、データベース部が接続されており、
前記サーバ装置は、プロセッサ部を備え、
前記方法は、
前記プロセッサ部が、1人以上のサービス提供者によって使用される1つ以上のユーザ装置から、前記1人以上のサービス提供者が提供可能なサービスの1つ以上の提案を受信することであって、前記1人以上のサービス提供者によって使用される1つ以上のユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの1つ以上である、ことと、
前記プロセッサ部が、サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記サービス被提供者が提供されることを希望するサービスを特定するための基礎となる希望サービス基礎情報を受信することであって、前記希望サービス基礎情報は、前記1つ以上の提案が満たすべき1つ以上の条件を含み、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの1つである、ことと、
前記プロセッサ部が、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から前記希望サービス基礎情報を受信したことに応答して、所定の抽出ロジック適用条件に従って複数の抽出ロジックの中から選択される少なくとも2つの抽出ロジックを実行することにより、前記1つ以上の提案の中から、前記希望サービス基礎情報に含まれる前記1つ以上の条件のうちの少なくとも1つの条件を満たす少なくとも2つの提案を抽出することであって、前記複数の抽出ロジックのそれぞれは、前記1つ以上の提案の中から提案をどのように抽出するかを少なくとも規定したものであり、前記所定の抽出ロジック適用条件は、前記複数の抽出ロジックのうちのどれを選択するかを少なくとも規定したものである、ことと、
前記プロセッサ部が、前記抽出された少なくとも2つの提案が前記サービス被提供者が選択可能な態様で前記サービス被提供者に提示されるように、前記抽出された少なくとも2つの提案を前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置に送信することと、
前記プロセッサ部が、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記抽出された少なくとも2つの提案の中から前記サービス被提供者によって選択された1つの提案を示す情報を受信することと、
前記プロセッサ部が、前記サービス被提供者によって選択された1つの提案を行ったサービス提供者を示す情報と前記サービス被提供者を示す情報とを関連付けて前記データベース部に格納することによって、前記サービス被提供者によって選択された1つの提案を行ったサービス提供者と前記サービス被提供者との組み合わせを特定することと
を含む、方法。
サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するサーバ装置において実行されるプログラムであって、前記サーバ装置は、ネットワークを介して、複数のユーザ装置と通信することが可能なように構成されており、前記サーバ装置には、データベース部が接続されており、
前記サーバ装置は、プロセッサ部を備え、
前記プログラムは、前記プロセッサ部によって実行されると、
1人以上のサービス提供者によって使用される1つ以上のユーザ装置から、前記1人以上のサービス提供者が提供可能なサービスの1つ以上の提案を受信することであって、前記1人以上のサービス提供者によって使用される1つ以上のユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの1つ以上である、ことと、
サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記サービス被提供者が提供されることを希望するサービスを特定するための基礎となる希望サービス基礎情報を受信することであって、前記希望サービス基礎情報は、前記1つ以上の提案が満たすべき1つ以上の条件を含み、前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置は、前記複数のユーザ装置のうちの1つである、ことと、
前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から前記希望サービス基礎情報を受信したことに応答して、所定の抽出ロジック適用条件に従って複数の抽出ロジックの中から選択される少なくとも2つの抽出ロジックを実行することにより、前記1つ以上の提案の中から、前記希望サービス基礎情報に含まれる前記1つ以上の条件のうちの少なくとも1つの条件を満たす少なくとも2つの提案を抽出することであって、前記複数の抽出ロジックのそれぞれは、前記1つ以上の提案の中から提案をどのように抽出するかを少なくとも規定したものであり、前記所定の抽出ロジック適用条件は、前記複数の抽出ロジックのうちのどれを選択するかを少なくとも規定したものである、ことと、
前記抽出された少なくとも2つの提案が前記サービス被提供者が選択可能な態様で前記サービス被提供者に提示されるように、前記抽出された少なくとも2つの提案を前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置に送信することと、
前記サービス被提供者によって使用されるユーザ装置から、前記抽出された少なくとも2つの提案の中から前記サービス被提供者によって選択された1つの提案を示す情報を受信することと、
前記サービス被提供者によって選択された1つの提案を行ったサービス提供者を示す情報と前記サービス被提供者を示す情報とを関連付けて前記データベース部に格納することによって、前記サービス被提供者によって選択された1つの提案を行ったサービス提供者と前記サービス被提供者との組み合わせを特定することと
を少なくとも実行することを前記プロセッサ部に行わせる、プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0024】
1.サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するための新しいビジネスモデル
出願人は、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するための新しいビジネスモデルを提案する。このビジネスモデルは、サービス提供者がサービス被提供者にサービスプランを提案する際のサービス提供者の心理的障壁を低くすることを企図したものである。この新しいビジネスモデルによれば、サービス提供者が、サービスプランを作成してそのサービスプランをコンピュータシステムに予め登録しておき、コンピュータシステムが、コンピュータシステムに予め登録されたサービスプランの中からサービス被提供者のニーズに合うサービスプランを自動的に特定し、特定されたサービスプランをサービス被提供者に提示することにより、サービス提供者がサービス被提供者にサービスプランを提案する際のサービス提供者の心理的障壁を低減することが可能である。その理由は、サービス提供者の提案が採用されるかどうかわからない状況(あるいは、サービス提供者の提案がサービス被提供者を満足させることができるかどうかわからない状況)で知らない人に対してサービス提供者からファーストコンタクトする必要がないからである。また、この新しいビジネスモデルによれば、サービス被提供者からのニーズに応答してコンピュータシステムがサービスプランを自動提案することにより、サービス被提供者がサービスプランを受け取るまでの時間を短縮することが可能である。
【0025】
ここで、本明細書において「サービス提供者」とは、サービスを提供する人をいい、「サービス被提供者」とはサービスを提供してもらう人をいうものとする。すなわち、サービスは、サービス提供者によってサービス被提供者に提供される。1つの実施形態では、サービス提供者とサービス被提供者とは、サービスの実際の提供の前に会うことがなく、サービスの実際の提供の際にはじめて会う。ただし、サービス提供者とサービス被提供者とが実際に会うことは必ずしも必須ではない。例えば、1つの実施形態では、サービス提供者とサービス被提供者とが実際に(物理的に)会わなくてもよい。
【0026】
また、本明細書における「サービス」は、任意のサービスであり得るが、代表的には、サービス提供者がサービス被提供者に実際に(物理的に)会った際にサービス提供者によって提供されるものであり得る。従って、本願明細書にいう「サービス」は、ウェブサイトが関与しないものであり得る。
【0027】
「サービス」の一例は、ガイド(例えば、日本人ガイド)によるゲスト(例えば、訪日外国人)の旅行ガイドサービスである。
【0028】
サービス被提供者は、ウェブサイトに事前にアカウント登録をしておく必要がある。アカウント登録時に、サービス被提供者は、自分の住所、氏名、年齢、性別、電話番号、eメールアドレス、顔写真、電子マネーのアカウントなどの個人情報をウェブサイトに提供する。あるいは、サービス被提供者のアカウント登録を簡略化するために、いくつかの個人情報を省略できるようにしてもよい。これにより、ウェブサイトの管理者は、サービス被提供者の個人情報を把握することが可能である。
【0029】
図1は、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するための新しいビジネスモデルのフローを示す。なお、
図1に示される例では、ウェブサイトの運営企業は、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するためのウェブサイトを提供しているものとする。以下、
図1に示される各ステップを説明する。
【0030】
ステップS1001:サービス提供者Aは、サービス提供者Aが提供可能なサービスの提案Aをウェブサイトに提供する。これにより、提案Aは、ウェブサイトを提供するサーバ装置(
図1に図示されていない、
図2を参照)に登録され(より具体的には、提案Aは、ウェブサイトを提供するサーバ装置に接続されたデータベース部に格納され)、サービス被提供者に自動的に提示される候補の1つとなる。なお、サービス提供者Aは、提案Aの公開・非公開を設定することが可能である。提案Aが公開設定されている場合、提案Aは、サービス被提供者に自動的に提示される候補の1つとなり、提案Aが非公開設定されている場合、提案Aは、サービス被提供者に自動的に提示される候補から外される。
【0031】
ステップS1002:サービス提供者Bは、サービス提供者Aと同様に、サービス提供者Bが提供可能なサービスの提案Bをウェブサイトに提供する。これにより、提案Bは、ウェブサイトを提供するサーバ装置に登録され(より具体的には、ウェブサイトを提供するサーバ装置に接続されたデータベース部に格納され)、サービス被提供者に自動的に提示される候補の1つとなる。なお、サービス提供者Bは、提案Bの公開・非公開を設定することが可能である。提案Bが公開設定されている場合、提案Bは、サービス被提供者に自動的に提示される候補の1つとなり、提案Bが非公開設定されている場合、提案Bは、サービス被提供者に自動的に提示される候補から外される。
【0032】
ステップS1003:サービス提供者Cは、サービス提供者A、Bと同様に、サービス提供者Cが提供可能なサービスの提案Cをウェブサイトに提供する。これにより、提案Cは、ウェブサイトを提供するサーバ装置に登録され(より具体的には、サーバ装置に接続されたデータベース部に格納され)、サービス被提供者に自動的に提示される候補の1つとなる。なお、サービス提供者Cは、提案Cの公開・非公開を設定することが可能である。提案Cが公開設定されている場合、提案Cは、サービス被提供者に自動的に提示される候補の1つとなり、提案Cが非公開設定されている場合、提案Cは、サービス被提供者に自動的に提示される候補から外される。
【0033】
ステップS1004:サービス被提供者は、サービス被提供者が提供されることを希望するサービスを特定するための基礎となる情報(以下、「希望サービス基礎情報」という)をウェブサイトに提供する。希望サービス基礎情報は、ウェブサイトを提供するサーバ装置がサービス提供者からのサービスの提案を自動的にサービス被提供者に提供するために用いられ、また、サービス被提供者のニーズ(すなわち、サービス被提供者が求める理想のサービス)をサービス提供者が把握するために用いられる。希望サービス基礎情報は、例えば、サービス被提供者の個人情報(例えば、国籍、性別、年齢、職業)、サービス被提供者が提供されることを希望するサービスに関連する情報(例えば、日程、人数、予算、エリア、エリア訪問回数、希望するアクションのカテゴリーを示す希望カテゴリー)、サービス被提供者のこだわりを特定するための情報(例えば、#グルメにこだわる、#人込みを避けたい、#わいわい騒ぎたい、#お酒は外せない!、#一点豪華主義、#つまみ食いタイプ、#なるべく節約する、#アニメの聖地巡礼家、#お菓子マニア、#写真にこだわる、#まったりゆったり旅、#綿密に計画を立てる旅、#歩くの大好き!、#隠しきれないドライバー魂、#スリルが好き、#安全な旅が好き、#現地の人と交流するのが好き!、#縛られたくない、現地の人がよく行くところに行きたい、歴史的なものを見たい、伝統的な体験をしたい、自然でリラックスしたい、現地伝統料理を食べたい、人気な食べ物を食べたい、友達とするような遊びを体験したい、自然の中で遊びたい、フォトジェニックなものを求めている、季節を感じたい、景色・夜景がきれいなところに行きたい、動物と触れ合いたい、斬新で奇抜、現地の人と交流したい、温泉に行きたい、アートを見たい、お祭りに行きたい、定番な場所に行きたい、なりきりたい(忍者・侍等)、アミューズメントパークに行きたい、オタクカルチャーに浸かりたい、ショーを見たい、体を動かしたい、有名な場所に行きたい)、サービス被提供者の食に関する情報(例えば、好きな食べ物、嫌いな食べ物、アレルギー)を含むが、これに限定されない。希望サービス基礎情報に含まれる希望カテゴリーは、例えば、Tourist Hotspot、Dress-up、Otaku、Technology、Art、Scenic Areas、Traditions、Nature、Outdoor、HistoricalSights、Entertainment、Festivals、Hot Springs、Event、Cityなどであるが、これらに限定されない。希望サービス基礎情報がウェブサイトに提供されると、希望サービス基礎情報は、ウェブサイトにアカウント登録されている全部または一部のサービス提供者に対して公開される(すなわち、ウェブサイトにアカウント登録されている全部または一部のサービス提供者が希望サービス基礎情報を閲覧可能な状態となる)。
【0034】
ステップS1005:ウェブサイトを提供するサーバ装置は、サービス被提供者によって希望サービス基礎情報がウェブサイトに提供されたことに応答して、希望サービス基礎情報に基づいて、前記サーバ装置に予め登録された1つ以上の提案の中からサービス被提供者に提示されるべき少なくとも1つの提案を自動的に特定し、特定された少なくとも1つの提案をサービス被提供者に提示する。なお、希望サービス基礎情報に基づいて、前記サーバ装置に予め登録された1つ以上の提案の中からサービス被提供者に提示されるべき少なくとも1つの提案を自動的に特定するロジックとしては任意のロジックを採用することが可能である。
図1に示される例では、サーバ装置に予め登録された複数の提案の中から提案A、提案B、提案Cが自動的に特定され、特定された提案A、提案B、提案Cがサービス被提供者に提示される。提案A、提案B、提案Cは、一度にサービス被提供者に提示されるようにしてもよいし、複数回に分けてサービス被提供者に提示されるようにしてもよい。例えば、提案Aおよび提案Bがまずサービス被提供者に提示され、その後、必要に応じて提案Cがサービス被提供者に提示されるようにしてもよい。
【0035】
このように、サービス被提供者が希望サービス基礎情報をウェブサイトに提供したことに応答して少なくとも1つの提案がサービス被提供者に提示されることにより、サービス提供者は、希望サービス基礎情報が提供されたことに応答してサービス被提供者に合わせたサービスをサービス被提供者に提案する必要が無く、サービス提供者が提供した提案に対するサービス被提供者からのレスポンスがないという状態を避けることが可能である。また、サービス被提供者は、希望サービス基礎情報を提供すると即座に提案を受け取ることが可能であり、それ故、サービス被提供者は、希望サービス基礎情報の提供→サービスの提案の受け取り→受けたいサービスの提案の選択まで途切れることなく連続して体験することが可能である。
【0036】
ステップS1006:サービス被提供者は、ウェブサイトを提供するサーバ装置によって提案された複数の提案の中から少なくとも1つの提案を選択する。
図1に示される例では、サービス被提供者は、提案A、B、Cの中から提案Aを選択したと仮定する。これは、サービス被提供者が、サービス提供者Aによって提案された提案Aを採用して、サービス提供者Aによって提供されるサービスを受けることを決定したことを意味する。このようにして、サービス被提供者とサービス提供者Aとの組み合わせが成立する。この組み合わせが成立した時点で、サービス提供者Aがサービス被提供者に提供するサービスの詳細は決定していなくてもよい。
【0037】
なお、ステップS1006においてサービス被提供者に提案される提案の数を少ない数(例えば、3〜5)に限定するようにしてもよい。この場合、サービス被提供者は、多くの提案の中から1つの提案を選択しなくて済むため、いわゆる「選択疲れ」をしなくて済む。ここで、「選択疲れ」とは、人間は選択肢があまりに多すぎるその選択肢から1つを選択するのに疲れるという現象をいう。このことは、ジャムの法則として広く知られている。
【0038】
また、サービス被提供者が少なくとも1つの提案を選択したとき、その選択された提案を行ったサービス提供者Aに、サービス提供者Aの提案Aがサービス被提供者によって選択された旨が通知され、サービス被提供者にサービスを提案したがサービス被提供者によってその提案が選択されなかったサービス提供者Bに、サービス提供者Bの提案Bがサービス被提供者によって選択されなかった旨が通知され、サービス被提供者にサービスを提案したがサービス被提供者によってその提案が選択されなかったサービス提供者Cに、サービス提供者Cの提案Cがサービス被提供者によって選択されなかった旨が通知されるようにしてもよい。
【0039】
ステップS1007:サービス提供者Aおよびサービス被提供者は、相互にメッセージを交換することが可能となり、これにより、サービス提供前に事前相談を行うことが可能である。これは、サービス提供者Aが実際にサービス被提供者にサービスを提供する前に、そのサービスの内容の詳細を詰めるためである。この事前相談において、サービス提供者Aは、サービス被提供者との信頼関係を築き上げることが可能である。事前相談の態様は問わない。例えば、サービス提供者Aおよびサービス被提供者は、ウェブサイトを介して(例えば、ウェブサイトが提供する掲示板の機能を利用して)事前相談を行ってもよいし、ウェブサイトを介することなく(例えば、電話やFAXやメール等で)事前相談を行ってもよい。なお、この事前相談は、他のサービス提供者が介入することなくサービス提供者A単独とサービス被提供者とで行われてもよい。これにより、サービスが結果的に複数のサービス提供者によってサービス被提供者に提供される場合であっても、サービス被提供者は、サービス提供者Aと交渉すればよく、スムーズに事前相談を進めることが可能である。あるいは、この事前相談は、サービス提供者Aと他のサービス提供者とサービス被提供者とで行われてもよい。この事前相談の時点で他のサービス提供者が介入することにより、実際にサービス提供する前から他のサービス提供者もまたサービス被提供者との信頼関係を築くことが可能であり、サービス提供当日のサービス体験の価値を高めることに繋がり、ひいては、他のサービス提供者自身のモチベーション向上にも繋がる。
【0040】
また、サービス提供者Aは、事前相談の時に、サービス被提供者とのメッセージ交換の結果に基づいて、自身が提示したプランを修正することによって最終的なプランとすることも可能である。プランの修正には、イベントの追加・変更・具体化や工程の追加・変更・具体化、サービス提供料金の変更などが含まれるが、これらに限定されない。例えば、サービス提供者Aが概略的なプランを最初に提示し、サービス被提供者がこの概略的なプランを選択した場合において、サービス提供者Aは、最終的なプランを決定するためにサービス被提供者の意見を採り入れることによって、サービス被提供者が希望するプランと最終的なプランとの不一致を減少させることが可能である。このように、最終的なプランを決定するにあたり、サービス被提供者の意見を採り入れることによって、最終的なプランをサービス被提供者にとって魅力的なものにすることが可能である。また、サービス提供者Aとサービス被提供者とがメッセージを交換する場を設けることによって、サービスが実際に提供される前に、サービス提供者Aとサービス被提供者とのコミュニケーションが促進される。これにより、サービスが実際に提供される際には、サービス提供者Aとサービス被提供者とが互いに親近感を有するようにすることが可能である。このようにして生み出される親近感によって、サービス提供者Aは、友だちをもてなすようにサービスをサービス被提供者に提供することが可能である。
【0041】
ステップS1008:サービス被提供者は、ウェブサイトの運営企業(すなわち、ウェブサイトを提供するサーバ装置を管理・運営する企業)に料金を支払う。この料金は、サービス提供者とサービス被提供者との間でサービスの最終的なプランに関する合意の成立により発生する。この料金の支払いの態様は任意である。例えば、この料金の支払いは、電子マネーを用いて行われてもよいし、ウェブサイトの運営企業の銀行口座への振り込みによって行われてもよい。
【0042】
ステップS1009:ウェブサイトの運営企業(すなわち、ウェブサイトを提供するサーバ装置を管理・運営する企業)は、サービス提供者Aに料金を支払う。この料金の支払いの態様は任意である。例えば、この料金の支払いは、電子マネーを用いて行われてもよいし、サービス提供者Aの銀行口座への振り込みによって行われてもよい。サービス被提供者によって支払われた料金からサービス提供者に支払われた料金を差し引いた金額がウェブサイトの運営企業の収入になる。ウェブサイトの運営企業は、サービス提供者およびサービス被提供者の片方から手数料を徴収してもよいし、サービス提供者およびサービス被提供者の両方から手数料を徴収してもよい。
【0043】
ステップS1010:サービス提供者Aは、サービスの最終的なプランを実行することにより、サービス被提供者に対してサービスを提供する。
【0044】
なお、サービス提供者Aは、少なくとも1人の追加のサービス提供者と共にサービス被提供者に対してサービスを提供するようにしてもよい。この場合、サービス被提供者が少なくとも1人の追加のサービス提供者を選択する(または指定する)ことは必ずしも必要とされない。例えば、サービス提供者Aが少なくとも1人の追加のサービス提供者を選択する(または指定する)ようにしてもよい。
【0045】
このように、1人のサービス提供者が1人のサービス被提供者にサービスを提供してもよいし、2人以上のサービス提供者が1人のサービス被提供者にサービスを提供してもよい。あるいは、1人のサービス提供者が2人以上のサービス被提供者にサービスを提供してもよいし、2人以上のサービス提供者が2人以上のサービス被提供者にサービスを提供してもよい。例えば、2人のサービス提供者の代表者と4人のサービス被提供者の代表者とが1対1で事前相談をして、その事前相談によってサービスプランがまとまった後に、2人のサービス提供者が4人のサービス被提供者にサービスを提供してもよい。
【0046】
このように、新しいビジネスモデルによれば、サービス提供者は、自身が提供することが可能なサービスプランおよび自身が提供したいサービスプランをサーバ装置に予め登録しておき(より具体的には、サーバ装置に接続されたデータベース部に予め格納しておき)、サーバ装置が、サーバ装置に予め登録されたサービスプランの中からサービス被提供者のニーズに合うサービスプランを自動的に選択し、選択されたサービスプランをサービス被提供者に提示する。これにより、サービス提供者がサービス被提供者にサービスプランを提案する際のサービス提供者の心理的障壁を低減することが可能である。また、この新しいビジネスモデルによれば、サービス被提供者がサービスプランを受け取るまでの時間を短縮することが可能である。また、サービス被提供者に提案される提案の数を少数(例えば、3〜5)に限定するようにしてもよい。これにより、サービス被提供者が「選択疲れ」をしなくて済む。
【0047】
なお、
図1に示される例では、5人のサービス提供者A、B、C、D、Eのうちの3人のサービス提供者A、B、Cがサービス被提供者にサービスを提案する例を説明したが、ウェブサイトにアカウント登録したサービス提供者の数が5人に限定されるわけではなく、サービス被提供者にサービスを提案するサービス提供者の数が3人に限定されるわけでもない。ウェブサイトにアカウント登録したサービス提供者の数は、1以上の任意の整数であり得る。サービス被提供者にサービスを提案するサービス提供者の数は、1以上の任意の整数であり得る。
【0048】
また、
図1に示される例では、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定の支援がウェブサイトを介してなされる例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定の支援は、スマートフォンなどのユーザ装置にインストールされたアプリケーションを介してなされてもよい。この場合、上述した「ウェブサイト」を「ユーザ装置にインストールされたアプリケーション」に読み替えるようにすればよい。例えば、サービス提供者およびサービス被提供者のそれぞれは、ユーザ装置にインストールされたアプリケーションにアカウント登録するようにすればよい。
【0049】
以下の説明では、「サービス」の一例として「旅行ガイドサービス」を例にとり、ガイド(サービス提供者)が、旅行ガイドサービスを外国人ゲスト(サービス被提供者)に提供する場合を説明する。ただし、本発明はこれに限定されない。本発明は、ガイド(サービス提供者)が、ガイドサービスを日本人ゲスト(サービス被提供者)に提供する場合にも適用することが可能である。さらに、本発明は、サービス提供者がサービス被提供者に任意のサービスを提供する場合に広く適用することが可能である。
【0050】
2.新しいビジネスモデルを実現するためのコンピュータシステムの構成
図2は、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせの特定を支援するための新しいビジネスモデルを実現するためのコンピュータシステム2000の構成の一例を示す。
【0051】
図2に示される例では、コンピュータシステム2000は、サーバ装置2010と、インターネット2020を介して通信することが可能なように構成されている少なくとも1つのユーザ装置2030
1〜2030
Nと、データベース部2040とを備えている。ここで、Nは、1以上の任意の整数であり、a、b、c、dは、整数1〜Nのうちの1つの整数である。
【0052】
サーバ装置2010は、ガイドとゲスト(例えば、ガイドされたい訪日外国人)との組み合わせの特定を支援するためのウェブサイトを提供する。サーバ装置2010は、このウェブサイトの管理者(例えば、このウェブサイトを運営する運営企業または運営者)が運営・管理する情報処理装置である。サーバ装置2010は、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータであって、サーバとしての一般的なハードウェア構成を有している。
図2に示される例では、サーバ装置2010は、インターフェース部2011と、1つ以上のCPU(Central Processing Unit)を含むプロセッサ部2012と、メモリ部2013とを有している。サーバ装置2010のハードウェア構成はその機能を実現できる限りにおいて特に限定されず、単一のマシンで構成されていてもよく、複数台のマシンを組み合わせて構成されたものであってもよい。
【0053】
インターフェース部2011は、少なくとも1つのユーザ装置2030
1〜2030
Nとの間の通信を制御する。
【0054】
メモリ部2013には、処理を実行するために必要とされるプログラムやそのプログラムを実行するために必要とされるデータ等が格納されている。メモリ部2013には、例えば、
図4および
図6に示される処理を実行するためのプログラムが格納されている。ここで、プログラムをどのようにしてメモリ部2013に格納するかは問わない。例えば、プログラムは、メモリ部2013にプリインストールされていてもよい。あるいは、プログラムは、インターネット2020などのネットワークを経由してダウンロードされることによってメモリ部2013にインストールされるようにしてもよいし、光ディスクやUSBなどの記憶媒体を介してメモリ部2013にインストールされるようにしてもよい。
【0055】
プロセッサ部2012は、サーバ装置2010全体の動作を制御する。プロセッサ部2012は、メモリ部2013に格納されているプログラムを読み出し、そのプログラムを実行する。これにより、サーバ装置2010を所望のステップを実行する装置として機能させることが可能である。
【0056】
サーバ装置2010には、データベース部2040が接続されている。データベース部2040は、ガイドデータベース部2041と、ゲストデータベース部2042と、プランデータベース部2043と、抽出ロジックデータベース部2044と、組み合わせデータベース部2045とを含む。
【0057】
少なくとも1つのユーザ装置2030
1〜2030
Nのそれぞれは、インターネット2020を介してサーバ装置2010と通信することが可能なように構成されている。例えば、少なくとも1つのユーザ装置2030
1〜2030
Nのそれぞれは、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、スマートグラス、スマートウォッチ端末等の携帯無線端末であってもよいし、デスクトップPC、ラップトップPC、ノートPC等のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0058】
なお、
図2に示される実施形態では、少なくとも1つのユーザ装置2030
1〜2030
Nがインターネット2020を介してサーバ装置2010と通信可能であると説明したが、本発明はこれに限定されない。インターネット2020の代わりに任意のタイプのネットワークを用いることも可能である。
【0059】
また、
図2に示される実施形態では、データベース部2040は、サーバ装置2010の外部に設けられているが、その態様は問わない。例えば、データベース部2040は、サーバ装置2010の単一の外付けハードディスク装置として構成されてもよいし、ネットワークを介して接続されるクラウド上のストレージとして構成されてもよい。あるいは、データベース部2040は、サーバ装置2010の内部に設けられることも可能である。データベース部2040の構成は、特定のハードウェア構成には限定されない。例えば、データベース部2040は、単一のハードウェア部品で構成されてもよいし、複数のハードウェア部品で構成されてもよい。さらに、データベース部2040に含まれる各データベース部の構成もまた特定のハードウェア構成には限定されない。例えば、データベース部2040に含まれる各データベース部もまた、単一のハードウェア部品で構成されてもよいし、複数のハードウェア部品で構成されてもよい。
【0060】
図3Aは、ガイドデータベース部2041に格納されている情報の構成の一例を示す。
【0061】
ガイドデータベース部2041には、ガイドに関する情報が格納されている。ガイドに関する情報は、ガイドを識別するための情報(例えば、ガイドID)によって識別されることが可能である。ガイドデータベース部2041には、例えば、ガイドの氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、Eメールアドレス、ツアー履歴を示す情報、サービス提供可能エリア情報がさらに格納されている。
【0062】
ツアー履歴を示す情報は、過去にそのガイド(あるいは、そのガイドを一部に含むガイドグループ)がゲストに提供したサービス(ツアー)の履歴情報である。そのガイド以外の他のガイドは、ゲストにツアーを提案する際、このツアー履歴を示す情報を用いて提案することが可能である。これにより、そのガイド以外の他のガイドは、より簡単にゲストに対してツアーを提案することが可能である。
【0063】
なお、そのガイド以外の他のガイドが、このツアー履歴を示す情報を利用してツアーの提案を行い、実際にそのツアーの依頼があった場合には、ウェブサイトの運営企業は、そのガイドに対して売上の一部(例えば、約15%)を継続的に支払ってもよい。これにより、ウェブサイトの運営企業は、魅力的なインセンティブをそのガイドに与えることができる。
【0064】
また、ゲストが過去のツアーに関する情報(例えば、過去のツアーにおいて体験したイベントについての感想、過去のツアーをガイドしたガイドについての感想)をウェブサイトの運営企業に提供したことに応答して、ウェブサイトの運営企業は、そのゲストに対して売上の一部を支払うようにしてもよい。これにより、ウェブサイトの運営企業は、魅力的なインセンティブをゲストにも与えることができる。
【0065】
図3Bは、ゲストデータベース部2042に格納されている情報の構成の一例を示す。
【0066】
ゲストデータベース部2042には、ゲストに関する情報が格納されている。ゲストに関する情報は、ゲストを識別するための情報(例えば、ゲストID)によって識別されることが可能である。ゲストデータベース部2042には、例えば、ゲストの氏名、性別、国籍、生年月日、住所、電話番号、Eメールアドレス、希望サービス基礎情報などがさらに格納されている。
【0067】
図3Cは、プランデータベース部2043に格納されている情報の構成の一例を示す。
【0068】
プランデータベース部2043には、ガイドが作成したプランに関する情報が格納されている。ガイドが作成したプランに関する情報は、例えば、プランを識別するための情報(例えば、プランID)によって識別されることが可能である。プランデータベース部2043には、例えば、タイトル、旅程(例えば、ステップ形式で表された旅程)、ツアー時間、ツアー料金、プランが実施されるエリア、プランカテゴリー、おすすめ期間、メジャープラン設定の有無、優先表示設定の有無などがさらに格納されている。なお、プランカテゴリーは、例えば、観光名所、伝統衣装、コスプレ、オタク、テクノロジー、アート、ミュージアム、絶景、伝統文化、自然、体験、歴史名所、エンターテインメント、祭り、イベント、温泉、四季、都会、穴場、ライフスタイル、食文化、人と交流などであるが、これらに限定されない。
【0069】
図3Dは、抽出ロジック適用データベース部2044に格納されている情報の構成の一例を示す。
【0070】
抽出ロジック適用データベース部2044には、抽出ロジックに関する情報が格納されている。抽出ロジックに関する情報は、複数の抽出ロジックを含む。複数の抽出ロジックのそれぞれには、提案(例えば、旅プラン)の抽出手法が関連付けられている。
【0071】
図3Dに示される例では、複数の抽出ロジックの一例として、「季節」という抽出条件に関する第1の抽出ロジックと、「位置情報」という抽出条件に関する第2の抽出ロジックと、「エリア訪問回数」という抽出条件に関する第3の抽出ロジックと、「密接度」という抽出条件に関する第4の抽出ロジックを示しているが、複数の抽出ロジックは、上述した第1〜第4の抽出ロジックに限定されない。複数の抽出ロジックのそれぞれは、任意の抽出ロジックであり得る。
【0072】
また、
図3Dに示される例では、4つの抽出ロジックが説明されたが、本発明はこれに限定されない。抽出ロジックの数は、1以上の任意の数であり得る。
【0073】
図3Eは、組み合わせデータベース部2045に格納されている情報の構成の一例を示す。
【0074】
組み合わせデータベース部2045には、ゲストとガイドとの組み合わせに関する情報が格納されている。ゲストとガイドとの組み合わせに関する情報は、組み合わせを識別するための情報(例えば、組み合わせID)によって識別されることが可能である。組み合わせデータベース部2045には、ゲストを識別するための情報(例えば、1以上のゲストID)とガイドを識別するための情報(例えば、1以上のガイドID)とが相互に関連付けられた状態で格納されている。このように、組み合わせデータベース部2045は、どのゲスト(1人以上のゲスト)とどのガイド(1人以上のガイド)との組み合わせが特定されたのかを示す履歴情報を保持することが可能であるように構成されている。組み合わせデータベース部2045には、例えば、ツアーの日時、ツアーの場所、ツアーの内容がさらに格納されている。
【0075】
3.コンピュータシステムの処理
図4は、コンピュータシステム2000において実行される処理のフローの一例を示す。以下、
図4に示される各ステップを説明する。
【0076】
ステップS4001a:ガイドAのユーザ装置2030
aは、インターネット2020を介して、ツアーの提案Aをサーバ装置2010に送信する。これにより、このツアーの提案Aは、サーバ装置2010に接続されたプランデータベース部2043内に格納され、サーバ装置2010に予め登録される。このツアーの提案Aは、例えば、ツアーのタイトル、旅程(例えば、イメージ画像を用いたステップ形式の旅程)、ツアー時間、ツアー料金、ツアーエリア、ツアーのおすすめ期間、プランカテゴリー、ガイドAに関する情報を含むが、これらに限定されない。
【0077】
ステップS4001b:ガイドBのユーザ装置2030
bは、インターネット2020を介して、ツアーの提案Bをサーバ装置2010に送信する。これにより、このツアーの提案Bは、サーバ装置2010に接続されたプランデータベース部2043内に格納され、サーバ装置2010に予め登録される。このツアーの提案Bは、例えば、ツアーのタイトル、旅程(例えば、イメージ画像を用いたステップ形式の旅程)、ツアー時間、ツアー料金、ツアーエリア、ツアーのおすすめ期間、プランカテゴリー、ガイドBに関する情報を含むが、これらに限定されない。
【0078】
ステップS4001c:ガイドCのユーザ装置2030
cは、インターネット2020を介して、ツアーの提案Cをサーバ装置2010に送信する。これにより、このツアーの提案Cは、サーバ装置2010に接続されたプランデータベース部2043内に格納され、サーバ装置2010に予め登録される。このツアーの提案Cは、例えば、ツアーのタイトル、旅程(例えば、イメージ画像を用いたステップ形式の旅程)、ツアー時間、ツアー料金、ツアーエリア、ツアーのおすすめ期間、プランカテゴリー、ガイドCに関する情報を含むが、これらに限定されない。
【0079】
ステップS4002:サーバ装置2010は、インターネット2020を介して、ガイドAのユーザ装置2030
aからツアーの提案Aを受信し、ガイドBのユーザ装置2030
bからツアーの提案Bを受信し、ガイドCのユーザ装置2030
cからツアーの提案Cを受信する。
【0080】
ステップS4003:ゲストのユーザ装置2030
dは、インターネット2020を介して、ゲストが提供されることを希望するツアーを特定するための基礎になる情報(以下、「希望ツアー基礎情報」という)をサーバ装置2010に送信する。ゲストの希望ツアー基礎情報は、例えば、ゲストの個人情報(例えば、国籍、性別、年齢、職業)、ゲストが希望するツアーに関連する情報(例えば、日程、人数、予算、ゲストが訪れたいエリア、エリア訪問回数、ゲストが希望するアクションのカテゴリーを示す希望カテゴリー、ゲストがやりたいこと、ゲストが好きな食事、ゲストが好きな文化)を含むが、これらに限定されない。なお、
図4を参照して説明される実施形態では、ゲストの希望ツアー基礎情報には、ゲストが希望するツアーの日程を示すツアー日程情報が含まれているものとする。
【0081】
ステップS4004:サーバ装置2010は、インターネット2020を介して、ゲストのユーザ装置2030
dからゲストの希望ツアー基礎情報を受信する。
【0082】
ステップS4005:サーバ装置2010は、ゲストの希望ツアー基礎情報に基づいて、ゲストに提示されるべき少なくとも1つの提案を特定する。例えば、ゲストに提示されるべき提案の数が所定の数に制限されてもよい。あるいは、ゲストに提示されるべき提案の数が所定の数以下となるように制限されてもよい。ゲストに提示されるべき少なくとも1つの提案を特定する処理の詳細は、
図6を参照して後述される。
【0083】
なお、
図4を参照して説明されるステップS4006以降のステップにおいては、ステップS4005においてゲストに提示されるべき少なくとも1つの提案としてツアーの提案A、ツアーの提案B、ツアーの提案Cがそれぞれ特定されたものとする。
【0084】
ステップS4006:サーバ装置2010は、特定された3つのツアーの提案A、B、Cをゲストに提示する。例えば、サーバ装置2010は、特定された3つのツアーの提案A、B、Cのうちのいくつか(例えば、ツアーの提案A、B)をゲストに提示し、特定された3つのツアーの提案A、B、Cのうちの残り(例えば、ツアーの提案C)を追加の提案として所定の数(すなわち、本実施形態では、3つ)に達するまでゲストにさらに提示する。
【0085】
ステップS4007:ゲストのユーザ装置2030
dは、インターネット2020を介して、ゲストがどの提案を選択したかを示す情報をサーバ装置2010に送信する。
図4に示される例では、ゲストのユーザ装置2030
dは、インターネット2020を介して、ツアーの提案Aを選択したことを示す情報をサーバ装置2010に送信する。
【0086】
ステップS4008:サーバ装置2010は、インターネット2020を介して、ゲストのユーザ装置2030
dから、ツアーの提案Aを選択したことを示す情報を受信する。
【0087】
ステップS4009:サーバ装置2010は、インターネット2020を介して、選択されたツアーの提案Aを提案したガイドAにゲストの希望ツアー基礎情報をガイドAのユーザ装置2030
aに提供する。
【0088】
ステップS4010:ガイドAのユーザ装置2030
aは、インターネット2020を介して、ゲストの希望ツアー基礎情報を受信する。
【0089】
ステップS4011:ガイドAのユーザ装置2030
aは、ガイドAがツアーを実施することが可能な日または期間を選択可能なようにガイドAに提示する。例えば、ガイドAのユーザ装置2030
aは、ガイドAがツアーを実施することが可能な日または期間を選択可能なように、ゲストの希望ツアー基礎情報に含まれるツアー日程情報をカレンダー形式でガイドAに提示する。
【0090】
ステップS4012:ガイドAのユーザ装置2030
aは、ガイドAがツアーを実施することが可能な日または期間がガイドAによって選択されると、インターネット2020を介して、選択された日または期間を示す情報をサーバ装置2010に送信する。
【0091】
ステップS4013:サーバ装置2010は、インターネット2020を介して、選択された日または期間を示す情報を受信する。
【0092】
ステップS4014:サーバ装置2010は、(選択された日または期間を示す情報を受信したことにより、ガイドAがゲストにツアーサービスを提供する日または期間が確定したとみなし、)ツアーの提案Aを提案したガイドAとゲストとの組み合わせを特定する。言い換えると、サーバ装置2010は、ツアーの提案Aを提案したガイドAをゲストのガイド者として特定する。このような組み合わせの特定は、例えば、ガイドAを示す情報(例えば、ガイドAのガイドID)とゲストを示す情報(例えば、ゲストID)とを関連付ける情報をデータベース部2040(特に、組み合わせデータベース部2045)に格納することによって達成される。
【0093】
ステップS4015:サーバ装置2010は、ゲストとガイドAとが相互にメッセージを交換することを可能にする。例えば、サーバ装置2010は、ゲストおよびガイドAの専用のトークルームを作成し、そのトークルーム内においてゲストとガイドAとが相互にメッセージ交換可能にする。
【0094】
なお、ガイドA〜ガイドCから提供された提案A〜提案Cのいずれもがゲストの要望を満たすものではない場合、ゲストは、提案A〜提案Cを全て却下することが可能であってもよい。これにより、ゲストは、ゲストの要望を満たさない提案がいつまでもゲストのユーザ装置2030
dに表示されているという状況を避けることが可能であり、ステップS4003をやり直すことなく提案A〜提案C以外の提案を受け付けることが可能である。
【0095】
4.ユーザ装置に表示される画面
図5Aは、ユーザ装置に表示される画面5000Aを示す。画面5000Aは、ガイドおよびゲストがユーザ装置(例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォンなど)を使用してウェブサイトにアクセスした際に表示されるトップ画面の一例である。画面5000Aは、ガイドまたはゲストが個人のアカウントページにアクセスするためのログイン領域5001と、ガイドから提供される旅行ガイドサービスを初めて利用する初心者ゲストが旅プランを募集するための旅プラン募集領域5002と、旅行ガイドサービスを提供してくれるガイドを見つけるまでのフローを説明するフロー領域5003と、トレンドの旅プランや人気の旅プランの特集を閲覧するための旅プラン特集領域5004とを含む。
【0096】
ガイドは、旅行ガイドサービスの提供を支援するコンピュータシステムを利用するためのアカウントを持っている場合、ログイン領域5001を選択(例えば、クリック、タップ)することにより、個人のアカウント情報の入力画面に遷移する。ガイドは、個人のアカウント情報の入力画面において個人のアカウント情報を入力することにより、例えば、後述される
図5Bの画面を閲覧することが可能である。
【0097】
ゲストは、旅行ガイドサービスの提供を支援するコンピュータシステムを利用するためのアカウントを持っている場合(すなわち、ガイドから提供される旅行ガイドサービスを既に利用したことがある場合)、ログイン領域5001を選択(例えば、クリック、タップ)することにより、個人のアカウント情報の入力画面に遷移する。ゲストは、個人のアカウント情報の入力画面において個人のアカウント情報を入力することにより、例えば、後述される
図5Dの画面を閲覧することが可能である。
【0098】
ゲストは、ガイドから提供される旅行ガイドサービスを初めて利用する場合、旅プランを試しに募集するための旅プラン募集領域5002を選択(例えば、クリック、タップ)する。これにより、ゲストは、ガイドからの旅行ガイドサービスの提案を受けるように案内されることが可能である。ゲストは、旅プラン募集領域5002を選択することにより、例えば、後述される
図5Cの画面を閲覧することが可能である。
【0099】
旅プラン特集領域5004には、過去にガイドがゲストに提供した旅行ガイドサービスの情報が掲載される。
図5Aに示される例では、旅プラン特集領域5004は、特集されている旅プランの数が多くなるにつれて大きく表示されるアイコンが付された地図領域を含む。ゲストおよびガイドは、そのアイコンを選択すると、そのアイコンが付されたエリアに関連する旅プランのみが表示されるようにフィルタリングされた画面を閲覧することが可能である。また、
図5Aに示される例では、旅プラン特集領域5004は、注目すべき旅プラン(例えば、評価が高い旅プラン、イチ押しの旅プラン、トレンドの旅プラン、人気の旅プラン)が掲載される領域などをさらに含む。ゲストおよびガイドは、これらの領域を選択すると、様々な旅プランの詳細(例えば、旅の日時、参加者、計画、経費など)を閲覧することが可能である。
【0100】
なお、
図5Aに示される画面5000Aは、その全体がユーザ装置に表示されていなくてもよい。例えば、ユーザ装置には画面5000Aの一部が表示されており、スクロール操作を行うことによって画面5000Aの他の一部が表示されるようにしてもよい。
【0101】
図5Bは、ユーザ装置に表示される画面5000Bを示す。画面5000Bは、ガイドが旅プランを作成するための画面の一例である。画面5000Bは、例えば、
図5Aに示されるログイン領域5001を選択することによって(すなわち、ゲストのアカウント情報を用いてログインすることによって)閲覧することが可能になる画面である。
【0102】
図5Bに示される例では、画面5000Bは、旅プランのタイトルを入力するためのタイトル入力領域5010と、旅プランの旅程を(例えば、ステップ形式で)入力するための旅程入力領域5020と、ツアーの所要時間(目安)を設定するためのツアー時間入力領域5030と、ツアー料金を入力するためのツアー料金入力領域5040と、旅プランを実施するエリアを入力するための実施エリア入力領域5050と、旅プランの実施をおすすめする期間を入力するためのおすすめ期間入力領域5060と、旅プランのカテゴリーを入力するためのカテゴリー入力領域5070とを含む。
【0103】
旅程入力領域5020には、テキストおよび/または画像が入力され得る。
図5Bに示される例では、ツアー時間入力領域5030および実施エリア入力領域5050は、プルダウン形式で選択可能なように構成されており、ツアー時間として「6時間」が選択されており、旅プラン実施エリアとして「Mt. Fuji Around Tokyo」が選択されている。また、
図5Bに示される例では、ツアー料金は、「16500円」に設定されており、旅プランのおすすめ期間は、2017年12月1日〜2018年4月30日に設定されている。また、カテゴリー入力領域5070を選択することにより、プランカテゴリーを設定することが可能であり、
図5Bに示される例では、プランカテゴリーとして「温泉」、「ライフスタイル」、「食文化」が選択されている。プランカテゴリーの一例は、
図3Cを参照して上述したとおりである。さらに、画面5000Bにおいて、ガイドがゲストに伝えたいこと(例えば、この旅プランでの一押しの場所、この旅プランの見どころ、どのような旅になるのかなど)をテキストを用いてさらに入力することが可能であってもよい。
【0104】
図5Cは、ユーザ装置に表示される画面5000Cを示す。画面5000Cは、ゲストが希望ツアー基礎情報を入力するための画面の一例である。画面5000Cは、例えば、
図5Aに示される旅プラン募集領域5002が選択されることによって画面5000Aから遷移した画面である。
図5Cに示される例では、画面5000Cは、ゲストの入力情報が表示される複数の入力領域5080と、対話形式でゲストの入力情報に対して自動的に応答するように表示される複数の質問領域5090とを含む。
【0105】
ゲストは、質問領域5090に表示される質問に選択肢形式で回答することにより、手軽に希望ツアー基礎情報の入力を進めていくことが可能である。このようにゲストが質問に回答し続けると、最後に、アカウント情報の登録のためにアカウント情報を入力するための入力部が入力領域5080に表示される、または、画面5000Cがアカウント情報の登録画面に遷移する。ゲストがアカウント情報の登録を行うことによって、希望ツアー基礎情報の入力が完了する。ゲストが希望ツアー基礎情報の入力を完了すると、旅プラン(ツアープラン)がサーバ装置2010によって自動的にゲストに提案される。
【0106】
なお、画面5000Cにおいて入力することが可能な希望ツアー基礎情報は、例えば、ゲストの出身国、日本に来るのは何回目か、人数、日本のどのエリアのガイドの旅プランが欲しいか(例えば、東京、京都、富士山&東京近郊、仙台、関西、九州)、過去にそのエリアに行った回数、希望カテゴリー(例えば、Tourist Hotspot、Dress-up、Otaku、Technology、Art、Scenic Areas、Traditions、Nature、Outdoor、HistoricalSights、Entertainment、Festivals、Hot Springs、Event、City)、そのエリアにやって来る日付(期間)、ゲストが望む旅のタイプ(例えば、安いなら安い方が良い、予算内で最大限楽しみたい、良い体験なら高くてもOK)、1人当たりの予算などであるが、これらに限定さない。
【0107】
図5Dは、ユーザ装置に表示される画面5000Dを示す。画面5000Dは、サーバ装置2010によって自動的に提案される旅プランを確認するための画面である。画面5000Dは、
図5Cに示される画面5000Cにおいて希望ツアー基礎情報の入力が完了すると閲覧可能な画面である。
【0108】
図5Dに示される例では、画面5000Dは、サーバ装置2010によって自動的に提案された旅プランAの概要を示す旅プラン概要領域5090aと、旅プランBの概要を示す旅プラン概要領域5090bとを含む。
図5Dに示される例では、2017年12月27日〜2017年12月30日の期間情報と「Mt. Fuji Around Tokyo」のエリア情報とを含む希望ツアー基礎情報に対して自動的に提案された旅プランAおよび旅プランBが示されている。旅プラン概要領域5090aおよび旅プラン概要領域5090bは選択可能なように構成されており、旅プラン概要領域5090aを選択すると旅プランAの詳細を示す画面が表示され、旅プラン概要領域5090bを選択すると旅プランBの詳細を示す画面が表示され得る。
【0109】
図5Eは、ユーザ装置に表示される画面5000Eを示す。画面5000Eは、旅プランの詳細を確認するための画面である。画面5000Eは、例えば、
図5Dに示される旅プラン概要領域5090aが選択されることによって画面5000Dから遷移した画面である。
図5Eに示される例では、画面5000Eは、旅プランのタイトルを示すタイトル領域5010’、旅プランの旅程を示す旅程領域5020’、旅プランの料金を示す料金領域5030’、旅プランの所要時間を示す所要時間領域5040’と、ガイドに関する情報を示すガイド情報領域5100と、ガイドに関するより詳細な情報を閲覧するためのガイド詳細領域5110とを含む。
【0110】
タイトル領域5010’、旅程領域5020’、料金領域5030’、所要時間領域5040’において示される情報は、それぞれ、
図5Bに示されるタイトル入力領域5010、旅程入力領域5020、ツアー時間入力領域5030、ツアー料金入力領域5040のそれぞれにおいて入力された情報に対応する。
【0111】
ガイド情報領域5100には、例えば、ゲストに向けたコメントが表示され得る。これにより、ゲストは、ガイドについての人となりを知ることができる。ゲストは、ガイドについてより詳細に知りたい場合にはガイド詳細領域5110を選択することにより、ガイドのアカウント登録情報の一部または全部を閲覧することが可能である。ガイドがゲストに伝えたいこと(例えば、この旅プランでの一押しの場所、この旅プランの見どころ、どのような旅になるのかなど)、および、過去にゲストとしてこの旅プランを体験した元ゲストによるレビューおよび評価が、画面5000Eにさらに表示されてもよい。
【0112】
例えば、画面5000Eの閲覧時間が所定の時間を経過すると、この旅プランが気に入ったかどうか、この旅プランを作成したガイドにスケジュールを確認するかどうかをゲストに尋ねるためのポップアップ画面が表示され得る。あるいは、この旅プランが気に入ったかどうか、この旅プランを作成したガイドにスケジュールを確認するかどうかを選択することが可能な領域が画面5000Eの一部に表示されているようにしてもよい。
【0113】
例えば、この旅プランを作成したガイドにスケジュールを確認する旨の選択をゲストがユーザ装置を用いて行うと、ゲストは、スケジュールの確認要求をガイドに提供することが可能である。
【0114】
図5Fは、ユーザ装置に表示される画面5000Fを示す。画面5000Fは、ゲストからのスケジュールの確認要求を確認するための画面である。画面5000Fは、例えば、ガイドのユーザ装置がスケジュールの確認要求を受信したことに応答して表示されるポップアップ画面から遷移した画面である。画面5000Fは、スケジュールの確認を希望するゲストの概要を示すゲスト概要領域5120a、ゲスト概要領域5120b、ゲスト概要領域5120cを含む。ゲスト概要領域5120a、ゲスト概要領域5120b、ゲスト概要領域5120cは、それぞれ、選択可能なように構成されている。例えば、ゲスト概要領域5120aを選択すると、画面5000Fは、ゲスト「Mr. Smith」の希望ツアー基礎情報が表示された画面(図示せず)に遷移し、それにより、ガイドは、ゲスト「Mr. Smith」の希望ツアー基礎情報を閲覧することが可能である。
【0115】
例えば、希望ツアー基礎情報が表示された画面の閲覧時間が所定の時間を経過すると、ガイドは、ガイドできるかどうかの確認を要求され、ガイドできる旨の入力を行うと、ガイド可能な日程(日または期間)の選択を要求される。あるいは、希望ツアー基礎情報が表示された画面が、ガイドがガイド可能な日程(日または期間)の選択が可能な領域を含んでいてもよい。
【0116】
5.サーバ装置の処理
図6は、
図4に示されるステップS4005の処理のフローの一例を示す。この処理は、例えば、サーバ装置2010に含まれるプロセッサ部2012によって実行される。
【0117】
図6に示される例では、プロセッサ部2012は、予め登録された複数の提案の中から所定の数の提案を抽出する処理を実行することによって、ゲストに提示されるべき少なくとも1つの提案を特定する。所定の数の提案のうちN番目の提案を抽出するために複数の抽出ロジックのどれをどの順番で適用するかが予め決められている。例えば、1番目の提案を抽出するために、
図3Dに示される第1の抽出ロジック、第2の抽出ロジック、第3の抽出ロジックがこの順番で適用することが予め決められていてもよい。以下、
図6に示される各ステップを説明する。ここで、Nの大きさは、所定の数より小さいものとする。
【0118】
ステップS6001:Nの値が1に設定される。
【0119】
ステップS6002:所定の数の提案のうちN番目の提案を抽出するために使用される抽出ロジック適用条件が選択される。どの抽出ロジック適用条件が選択されるかは、予め決められていてもよいし、ランダムに決められてもよい。
【0120】
ステップS6003:ステップS6002において選択された抽出ロジック適用条件を適用することにより、予め登録された複数の提案の中から、N番目の提案が抽出される。
【0121】
ステップS6004:抽出された提案の数が所定の数に達したか否かが判定される。判定結果が「Yes」の場合には、処理は終了する。判定結果が「No」の場合には、ステップS6005において、Nの値が1つだけインクリメントされる。その後、処理はステップS6002に戻る。
【0122】
例えば、ゲストに提示されるべき提案の数が5個である場合(すなわち、所定の数=5である場合)、1番目の提案を抽出するために使用される第1の抽出ロジック適用条件が選択され、選択された第1の抽出ロジック適用条件を適用することにより、予め登録された複数の提案から1番目の提案が抽出される。同様に、2番目の提案を抽出するために使用される第2の抽出ロジック適用条件が選択され、選択された第2の抽出ロジック適用条件を適用することにより、予め登録された複数の提案から2番目の提案が抽出される。3番目の提案〜5番目の提案についても同様である。
【0123】
第1〜第5の抽出ロジック適用条件の例は、以下に示すとおりである。
【0124】
・第1の抽出ロジック適用条件=「第1の抽出ロジック『季節』に従って抽出された旅プランが1個以上ある場合にはそれらの旅プランの中から1個の旅プランをランダムに抽出する。第1の抽出ロジック『季節』に従って抽出された旅プランが0個である場合には第2の抽出ロジック→第3の抽出ロジック→第4の抽出ロジックの順に抽出ロジックを適用することによって、1個の旅プランを抽出する。」
・第2の抽出ロジック適用条件=「第2の抽出ロジック『位置情報』に従って抽出された旅プランが1個以上ある場合にはそれらの旅プランの中から1個の旅プランをランダムに抽出する。第2の抽出ロジック『位置情報』に従って抽出された旅プランが0個である場合には第1の抽出ロジック→第3の抽出ロジック→第4の抽出ロジックの順に抽出ロジックを適用することによって、1個の旅プランを抽出する。」
・第3の抽出ロジック適用条件=「第3の抽出ロジック『エリア訪問回数』に従って抽出された旅プランが1個以上ある場合にはそれらの旅プランの中から1個の旅プランをランダムに抽出する。第3の抽出ロジック『エリア訪問回数』に従って抽出されたプランが0個である場合には第1の抽出ロジック→第2の抽出ロジック→第4の抽出ロジックの順に抽出ロジックを適用することによって、1個の旅プランを抽出する。」
・第4の抽出ロジック適用条件=「第4の抽出ロジック『密接度』に従って1個の旅プランをランダムに抽出する。」
・第5の抽出ロジック適用条件=「第4の抽出ロジック『密接度』に従って1個の旅プランをランダムに抽出する。」
【0125】
以下、旅プランを抽出する処理を説明する。この処理は、例えば、サーバ装置2010に含まれるプロセッサ部2012によって実行される。
【0126】
旅プランを抽出する処理の一例として、以下、第1の抽出ロジック「季節」に従って旅プランを抽出する処理を説明する。希望ツアー基礎情報に含まれる「日程」からゲストがツアーを希望する「季節」が決定される。例えば、希望ツアー基礎情報に含まれる「日程」が2017年12月27日〜2017年12月30日である場合、ゲストがツアーを希望する「季節」が「冬」と決定される。一方、ガイドが旅プランを作成する際に、ガイドは、旅プランの「季節」を設定することが可能である。例えば、ガイドは、旅プランのおすすめ期間を2017年12月1日〜2018年4月30日と設定することにより、その旅プランの「季節」を「冬」または「春」とすることが可能である。「季節」という抽出条件に関する第1の抽出ロジックが実行されると、希望ツアー基礎情報に含まれる「季節」(すなわち、ゲストがツアーを希望する「季節」)とガイドが提案する旅プランの「季節」とが一致する旅プランが抽出され、抽出された旅プランの中から、希望ツアー基礎情報に含まれる「予算」を満たす旅プランが抽出される。このように、「季節」という抽出条件に関する第1の抽出ロジックにより、「季節」でフィルタリングした旅プラン抽出を実現することが可能である。なお、希望ツアー基礎情報の「予算」が、ガイドが設定した旅プランの「ツアー料金」±αの範囲内である場合に、その旅プランを「希望ツアー基礎情報に含まれる「予算」を満たす旅プラン」としてもよい。ここで、αは、例えば、1万円、2万円、3万円であるが、これに限定されない。また、第1の抽出ロジックによって旅プランが抽出されないこともあり得る。例えば、「季節」および「予算」の両方の条件を満たす旅プランが存在しない場合には、第1の抽出ロジックによって旅プランが抽出されない。
【0127】
旅プランを抽出する処理の他の一例として、以下、第2の抽出ロジック「位置情報」に従って旅プランを抽出する処理を説明する。希望ツアー基礎情報には、「エリア」(すなわち、ゲストが案内を希望するエリア)が含まれ得る。一方、ガイドが旅プランを作成する際に、ガイドは、旅プランの「エリア」(すなわち、ガイドが案内を実施するエリア)を設定することが可能である。「位置情報」という抽出条件に関する第2の抽出ロジックが実行されると、希望ツアー基礎情報に含まれる「エリア」(すなわち、ゲストが案内を希望する「エリア」)とガイドが案内を実施する「エリア」とを比較して、ゲストが案内を希望する「エリア」とガイドが案内を実施する「エリア」とが近い場合(例えば、ガイドが案内を実施する「エリア」がゲストが案内を希望する「エリア」から所定の範囲内(
図3Dに示される例では、半径50kmの範囲内)にある場合)には、そのガイドが提案する旅プランが抽出され、抽出された旅プランの中から、希望ツアー基礎情報に含まれる「予算」を満たす旅プランが抽出される。このように、「位置情報」という抽出条件に関する第2の抽出ロジックにより、「位置情報」でフィルタリングした旅プラン抽出を実現することが可能である。なお、希望ツアー基礎情報の「予算」が、ガイドが設定した旅プランの「ツアー料金」±αの範囲内である場合に、その旅プランを「希望ツアー基礎情報に含まれる「予算」を満たす旅プラン」としてもよい。ここで、αは、例えば、1万円、2万円、3万円であるが、これに限定されない。また、第2の抽出ロジックによって旅プランが抽出されないこともあり得る。例えば、「位置情報」および「予算」の両方の条件を満たす旅プランが存在しない場合には、第2の抽出ロジックによって旅プランが抽出されない。また、希望ツアー基礎情報に含まれる「エリア」が複数の相互に遠距離のエリア(例えば、「東京」と「京都」との両方)を含む場合には第2の抽出ロジックが実行されないように設定されることが可能である。
【0128】
旅プランを抽出する処理の他の一例として、以下、第3の抽出ロジック「エリア訪問回数」に従って旅プランを抽出する処理を説明する。希望ツアー基礎情報には、「エリア訪問回数」が含まれ得る。例えば、希望ツアー基礎情報に含まれる「エリア訪問回数」は、過去にそのエリアに訪問した回数、または、そのエリアへの今回の訪問が何回目の訪問であるかであるが、これらに限定されない。具体的には、「エリア訪問回数」は、例えば、「0回」、「1回」、「2回以上」、または、「はじめて」、「1回目」、「2回目」、「3回目以降」であるが、これらに限定されない。一方、プランデータベース部2043に格納されている旅プランの一部は、「メジャープラン設定有」の旅プランを含み得る。「メジャープラン設定有」の旅プランは、「エリア訪問回数」が「はじめて」または「1回目」または「0回」である場合に優先的にまたは積極的に抽出される旅プランであり、「メジャープラン設定無」の旅プランは、「エリア訪問回数」が「1回」、「2回以上」、または、「2回目」、「3回目以降」などである場合に優先的にまたは積極的に抽出される旅プランである。なお、「メジャープラン設定有」および「メジャープラン設定無」は、例えば、ガイドとゲストとの組み合わせの特定を支援するためのウェブサイトの管理者(例えば、このウェブサイトを運営する運営企業または運営者)によって設定され得る。「エリア訪問回数」という抽出条件に関する第3の抽出ロジックが実行されると、希望ツアー基礎情報に含まれる「エリア訪問回数」が「はじめて」であるか否かが判定され、「はじめて」である場合には、「メジャープラン設定有」の旅プランが抽出され、「はじめて」ではない場合には、「メジャープラン設定無」の旅プランが抽出され、抽出された旅プランの中から、希望ツアー基礎情報に含まれる「予算」を満たす旅プランが抽出される。このように、「エリア訪問回数」という抽出条件に関する第3の抽出ロジックにより、「エリア訪問回数」でフィルタリングした旅プラン抽出を実現することが可能である。なお、希望ツアー基礎情報の「予算」が、ガイドが設定した旅プランの「ツアー料金」±αの範囲内である場合に、その旅プランを「希望ツアー基礎情報に含まれる「予算」を満たす旅プラン」としてもよい。ここで、αは、例えば、1万円、2万円、3万円であるが、これに限定されない。また、第3の抽出ロジックによって旅プランが抽出されないこともあり得る。例えば、「エリア訪問回数」および「予算」の両方の条件を満たす旅プランが存在しない場合には、第3の抽出ロジックによって旅プランが抽出されない。
【0129】
旅プランを抽出する処理の他の一例として、以下、第4の抽出ロジック「密接度」に従って旅プランを抽出する処理を説明する。希望ツアー基礎情報には、「希望カテゴリー」が含まれ得る。「希望カテゴリー」の一例は、
図1を参照して説明されたとおりである。また、ガイドが作成した旅プランには、「プランカテゴリー」が含まれ得る。「プランカテゴリー」の一例は、
図3Cを参照して説明されたとおりである。「密接度」という抽出条件に関する第4の抽出ロジックが実行されると、希望ツアー基礎情報に含まれる「希望カテゴリー」と旅プランに含まれる「プランカテゴリー」とに基づいて、「希望カテゴリー」と「プランカテゴリー」との間の密接度(例えば、ゲストによって提供された希望ツアー基礎情報に含まれる「希望カテゴリー」の構成要素に該当する「プランカテゴリー」の構成要素の数)が閾値以上である旅プランが抽出され、抽出された旅プランの中から、希望ツアー基礎情報に含まれる「予算」を満たす旅プランが抽出される。このように、「密接度」という抽出条件に関する第4の抽出ロジックにより、「密接度」でフィルタリングした旅プラン抽出を実現することが可能である。なお、希望ツアー基礎情報の「予算」が、ガイドが設定した旅プランの「ツアー料金」±αの範囲内である場合に、その旅プランを「希望ツアー基礎情報に含まれる「予算」を満たす旅プラン」としてもよい。ここで、αは、例えば、1万円、2万円、3万円であるが、これに限定されない。また、「密接度」および「予算」の両方の条件を満たす旅プランが少なくともいくつか存在するように複数の旅プランがプランデータベース部2043内に格納され得る。
【0130】
なお、各旅プランは、優先表示が設定可能であってもよい。これにより、各抽出ロジックを実行したことによって抽出された旅プランのうちのいくつかがゲストに優先的に提示されるようにしてもよい。例えば、第1の抽出ロジックによって旅プランがX個抽出され、そのX個の旅プランの中から、「優先表示設定有」の旅プランをA個、「優先表示設定無」の旅プランをB個抽出するようにしてもよい(ただし、A+B≦XかつB<A)。なお、「優先表示設定有」および「優先表示設定無」は、例えば、ガイドとゲストとの組み合わせの特定を支援するためのウェブサイトの管理者(例えば、このウェブサイトを運営する運営企業または運営者)によって設定され得る。
【0131】
なお、
図6に示される例では、
図3Dに示される抽出ロジック適用データベース部2044に格納されている複数の抽出ロジックを利用して、予め登録された複数の提案の中から所定の数の提案を抽出する処理の一例を説明したが、予め登録された複数の提案の中から所定の数の提案を抽出する処理はこれに限定されない。
【0132】
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。
【解決手段】本発明の方法は、サービス提供者が、サービス提供者が提供可能なサービスの1以上の提案をコンピュータシステムに提供することと、サービス被提供者が、希望サービス基礎情報をコンピュータシステムに提供することと、コンピュータシステムが、希望サービス基礎情報に基づいて、サービス提供者によって提供された1以上の提案の中から、サービス被提供者に提示されるべき少なくとも1つの提案を特定することと、コンピュータシステムが、特定された少なくとも1つの提案をサービス被提供者に提示することと、サービス被提供者が、コンピュータシステムを介して、コンピュータシステムによって提示された少なくとも1つの提案の中から1つの提案を選択することと、コンピュータシステムが、サービス提供者とサービス被提供者との組み合わせを特定することとを含む。