(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
[0024]添付の図面に関して以下に記載する発明を実施するための形態は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明する概念が実施され得る構成のみを表すものではない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。ただし、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの例では、そのような概念を不明瞭にしないように、よく知られている構造および構成要素がブロック図の形式で示される。
【0015】
[0025]次に、様々な装置および方法に関して電気通信システムのいくつかの態様が提示される。これらの装置および方法について、以下の発明を実施するための形態において説明し、(「要素」と総称される)様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示す。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0016】
[0026]例として、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」を用いて実装され得る。プロセッサの例としては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明する様々な機能を実行するように構成された他の好適なハードウェアがある。処理システム中の1つまたは複数のプロセッサはソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味すると広く解釈されたい。
【0017】
[0027]したがって、1つまたは複数の例示的な態様では、説明する機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、およびフロッピー(登録商標)ディスク(disk)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0018】
[0028]本態様は、一般に、PBCH周波数仮定を用いた周波数誤差検出に関する。UEにおける周波数トラッキングループ(FTL)は、限られたプルインレンジを有する。いくつかの事例では、プルインレンジは、たとえば、トラッキングレンジまたはロックインレンジと呼ばれることもある。UEは、周波数変化がFTLのプルインレンジを超えた場合、周波数変化を検出およびトラッキングすることができないことがある。これが起こったとき、いくつかの周波数仮定を用いてPBCHを復号することは、大きい周波数変化の後に周波数トラッキングを急速に復元する信頼できるソリューションを与え得る。この手法は、UEが初期収集プロシージャ全体を繰り返すことを必要とする、アウトオブサービス(OOS)または無線リンク失敗(RLF)をUEが宣言することに関連するオーバーヘッドを回避し得る。
【0019】
[0029]したがって、本方法および装置は、UE周波数トラッキング機能の周波数推定レンジを拡張するために、1つまたは複数のPBCH周波数仮定を使用することを伴い得る。周波数変化がFTLのプルインレンジを超えたことを示すいくつかの状態および/または特性下では、PBCH復号は、複数の周波数仮定を用いてトリガされ得る。概して、合格した巡回冗長検査(CRC)を有する周波数仮定が、周波数トラッキングループをリセットするために使用され得る。
【0020】
[0030]
図1は、様々な装置を採用するワイヤレスネットワークアーキテクチャ100を示す図である。ネットワークアーキテクチャ100は、発展型パケットシステム(EPS:Evolved Packet System)101を含み得る。EPS101を実装するシステムの一例は、ロングタームエボリューション(LTE)システムである。LTEは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって公表されたユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)モバイル規格の拡張のセットである。EPS101は、1つまたは複数の周波数仮定を用いたPBCH復号を使用することによって大きい周波数誤差が起こったとき、周波数トラッキング復元を実行するように構成されたPBCHベース周波数誤差検出構成要素720(
図7)を含み得る、1つまたは複数のUE102を含み得る。ネットワークアーキテクチャ100は、1つまたは複数のユーザ機器(UE)102と、発展型UMTS地上波無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)104と、発展型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)110と、ホーム加入者サーバ(HSS:Home Subscriber Server)120と、事業者のIPサービス122とを含み得る。EPS101は、パケット交換コア(PSコア)128、回線交換コア(CSコア)134など、他のアクセスネットワークと相互接続することができる。示されているように、EPS101はパケット交換サービスを与えるが、当業者が容易に諒解するように、本開示全体にわたって提示される様々な概念は、CSコア134に関連するネットワークなど、回線交換サービスを与えるネットワークに拡張され得る。
【0021】
[0031]ネットワークアーキテクチャ100は、パケット交換ネットワーク103をさらに含み得る。ネットワーク103は、CDMA2000規格ファミリーのいずれかを使用して実装され得る。エボリューションデータオプティマイズド(EV−DO:Evolution-Data Optimized)またはウルトラモバイルブロードバンド(UMB:Ultra Mobile Broadband)。EV−DOおよびUMBは、CDMA2000規格ファミリーの一部として第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)によって公表されたエアインターフェース規格であり、移動局にブロードバンドインターネットアクセスを提供するためにCDMAを採用する。一態様では、パケット交換ネットワーク103は、基地局108と、基地局コントローラ124と、サービングGPRSサポートノード(SGSN)126と、PSコア128と、組み合わせられたGPRSサービスノード(CGSN)130とを含み得る。
【0022】
[0032]E−UTRANは発展型ノードB(eNB)106を含み得、パケットおよび回線交換ネットワークなど、他のネットワークへの接続が、モビリティ管理エンティティ(MME)112を通して実現され得る。さらに、MME112とSGSN126との間の接続を通して、論理接続がeNB106とRNC124との間で確立され得る。eNB106は、UE102に対してユーザプレーンプロトコル終端と制御プレーンプロトコル終端とを与える。eNB106は、X2インターフェース(すなわち、バックホール)を介して他のeNB106に接続され得る。eNB106は、当業者によって、基地局、基地トランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS:basic service set)、拡張サービスセット(ESS:extended service set)、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。eNB106は、UE102にEPC110へのアクセスポイントを与える。
【0023】
[0033]UE102の例としては、セルラーフォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星無線、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、または任意の他の同様の機能デバイスがある。UE102は、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。その上、UE102は、1つまたは複数の周波数仮定を用いたPBCH復号を使用することによって大きい周波数誤差が起こったとき、周波数トラッキング復元を実行するように構成されたPBCHベース周波数誤差検出構成要素720(
図7)を含み得る。
【0024】
[0034]eNB106はS1インターフェースによってEPC110に接続される。EPC110は、MME112と、他のMME114と、サービングゲートウェイ116と、パケットデータネットワーク(PDN:Packet Data Network)ゲートウェイ118とを含む。MME112は、UE102とEPC110との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、MME112はベアラおよび接続管理を行う。すべてのユーザIPパケットはサービングゲートウェイ116を通して転送され、サービングゲートウェイ116自体はPDNゲートウェイ118に接続される。PDNゲートウェイ118はUEのIPアドレス割振りならびに他の機能を与える。PDNゲートウェイ118は事業者のIPサービス122に接続される。事業者のIPサービス122は、インターネットと、イントラネットと、IPマルチメディアサブシステム(IMS:IP Multimedia Subsystem)と、PSストリーミングサービス(PSS:PS Streaming Service)とを含み得る。
【0025】
[0035]事業者が、LTEベースネットワークを最初に展開するとき、システム100は、LTEネットワーク101を用いたホットスポットを含み(たとえば、3GPPカバレージ)、より広いカバレージが、2x/DOネットワーク103を通して与えられ得る(たとえば、3GPP2カバレージ)。マルチモードUE102は、利用可能なネットワークを周期的に走査し、より良いネットワークが利用可能であるかどうかを決定し、より良いネットワークが利用可能である場合にそのネットワークに切り替えるために、BSRプロシージャを使用する。現在、BSRは、LTE+2x/DOマルチモードUE102においてプロビジョニングされたマルチモードシステム選択ファイル(MMSSファイル)に記憶された優先度ルールの使用によって達成され得る。ファイル内で、システムは、モバイル国コード(MCC)を使用してグループ化され得る。したがって、UE102は、LTEカバレージのないエリア中でさえBSRプロシージャを実行し得る。
【0026】
[0036]
図2は、本明細書で説明するように、1つまたは複数のUE206が各々、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720(
図7)を含み得る、LTEネットワークアーキテクチャにおけるアクセスネットワーク200の一例を示す図である。この例では、アクセスネットワーク200は、いくつかのセルラー領域(セル)202および203に分割される。一態様では、セル202は、LTEおよびGSM(登録商標)カバレージを与えるように構成され得、セル203は、GSMカバレージのみのために構成され得る。ただし、他の構成も可能であり得る。1つまたは複数のより低い電力クラスのeNB208は、セル202のうちの1つまたは複数と重複するセルラー領域210を有し得る。より低い電力クラスのeNB208は、フェムトセル(たとえば、ホームeNB(HeNB:home eNB))、ピコセル、マイクロセル、またはリモートラジオヘッド(RRH:remote radio head)であり得る。マクロeNB204は各々、それぞれのセル202に割り当てられ、セル202中のすべてのUE206にEPC110へのアクセスポイントを与えるように構成される。アクセスネットワーク200のこの例では集中型コントローラはないが、代替構成では集中型コントローラが使用され得る。eNB204は、無線ベアラ制御、承認制御、モビリティ制御、スケジューリング、セキュリティ、およびサービングゲートウェイ116への接続性を含む、すべての無線関係機能を担当する。
【0027】
[0037]アクセスネットワーク200によって採用される変調および多元接続方式は、展開されている特定の電気通信規格に応じて異なり得る。LTE適用例では、周波数分割複信(FDD)と時分割複信(TDD)の両方をサポートするために、OFDMがDL上で使用され、SC−FDMAがUL上で使用される。当業者なら以下の詳細な説明から容易に諒解するように、本明細書で提示される様々な概念は、LTE適用例に好適である。ただし、これらの概念は、他の変調および多元接続技法を採用する他の電気通信規格に容易に拡張され得る。例として、これらの概念は、エボリューションデータオプティマイズド(EV−DO)またはウルトラモバイルブロードバンド(UMB)に拡張され得る。EV−DOおよびUMBは、CDMA2000規格ファミリーの一部として第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって公表されたエアインターフェース規格であり、移動局にブロードバンドインターネットアクセスを提供するためにCDMAを採用する。
【0028】
[0038]これらの概念はまた、広帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))とTD−SCDMAなどのCDMAの他の変形態とを採用するユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、TDMAを採用するモバイル通信用グローバルシステム(GSM:Global System for Mobile Communications)、ならびに、OFDMAを採用する、発展型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、およびFlash−OFDMに拡張され得る。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは3GPP団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは3GPP2団体からの文書に記載されている。採用される実際のワイヤレス通信規格および多元接続技術は、特定の適用例およびシステムに課される全体的な設計制約に依存することになる。
【0029】
[0039]eNB204は、MIMO技術をサポートする複数のアンテナを有し得る。MIMO技術の使用により、eNB204は、空間多重化、ビームフォーミング、および送信ダイバーシティをサポートするために空間領域を活用することが可能になる。空間多重化は、データの異なるストリームを同じ周波数上で同時に送信するために使用され得る。データスチームは、データレートを増加させるために単一のUE206に送信されるか、または全体的なシステム容量を増加させるために複数のUE206に送信され得る。これは、各データストリームを空間的にプリコーディングし(すなわち、振幅および位相のスケーリングを適用し)、次いでDL上で複数の送信アンテナを通して空間的にプリコーディングされた各ストリームを送信することによって達成される。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、異なる空間シグネチャとともに(1つまたは複数の)UE206に到着し、これにより、(1つまたは複数の)UE206の各々は、そのUE206に宛てられた1つまたは複数のデータストリームを復元することが可能になる。UL上で、各UE206は、空間的にプリコーディングされたデータストリームを送信し、これにより、eNB204は、各空間的にプリコーディングされたデータストリームのソースを識別することが可能になる。
【0030】
[0040]空間多重化は、概して、チャネル状態が良好であるときに使用される。チャネル状態があまり良好でないときは、送信エネルギーを1つまたは複数の方向に集中させるためにビームフォーミングが使用され得る。これは、複数のアンテナを通して送信するためのデータを空間的にプリコーディングすることによって達成され得る。セルのエッジにおいて良好なカバレージを達成するために、送信ダイバーシティと組み合わせてシングルストリームビームフォーミング送信が使用され得る。
【0031】
[0041]以下の詳細な説明では、アクセスネットワークの様々な態様について、DL上でOFDMをサポートするMIMOシステムに関して説明する。OFDMは、OFDMシンボル内のいくつかのサブキャリアを介してデータを変調するスペクトラム拡散技法である。サブキャリアは正確な周波数で離間される。離間は、受信機がサブキャリアからデータを復元することを可能にする「直交性」を与える。時間領域では、OFDMシンボル間干渉をなくすために、ガードインターバル(たとえば、サイクリックプレフィックス)が各OFDMシンボルに追加され得る。ULは、高いピーク対平均電力比(PAPR)を補償するために、SC−FDMAをDFT拡散OFDM信号の形態で使用し得る。
【0032】
[0042]
図3は、本明細書で説明するように、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720(
図7)を含み得るUE702(
図7)など、UEによって受信され得る、LTEにおけるDLフレーム構造の一例を示す
図300である。フレーム(10ms)は、等しいサイズの10個のサブフレームに分割され得る。各サブフレームは、2つの連続するタイムスロットを含み得る。2つのタイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットはリソースブロックを含む。リソースグリッドは複数のリソース要素に分割される。LTEでは、リソースブロックは、周波数領域中に12個の連続するサブキャリアを含んでおり、各OFDMシンボル中のノーマルサイクリックプレフィックスについて、時間領域中に7個の連続するOFDMシンボル、または84個のリソース要素を含んでいる。拡張サイクリックプレフィックスについて、リソースブロックは、時間領域中に6個の連続するOFDMシンボルを含んでおり、72個のリソース要素を有する。R302、304として示されるリソース要素のいくつかは、DL基準信号(DL−RS)を含む。DL−RSは、(共通RSと呼ばれることもある)セル固有RS(CRS:Cell-specific RS)302と、UE固有RS(UE−RS:UE-specific RS)304とを含む。UE−RS304は、対応する物理DL共有チャネル(PDSCH:physical DL shared channel)がマッピングされるリソースブロック上のみで送信される。各リソース要素によって搬送されるビット数は変調方式に依存する。したがって、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720を含む
図7のそのようなUE702、UEが受信するリソースブロックが多いほど、また変調方式が高いほど、UEのデータレートは高くなる。
【0033】
[0043]
図4は、本明細書で説明するように、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720(
図7)を含み得るUE702(
図7)など、UEによって送信され得る、LTEにおけるULフレーム構造の一例を示す
図400である。ULのための利用可能なリソースブロックは、データセクションと制御セクションとに区分され得る。制御セクションは、システム帯域幅の2つのエッジにおいて形成され得、構成可能なサイズを有し得る。制御セクション中のリソースブロックは、制御情報の送信のためにUEに割り当てられ得る。データセクションは、制御セクション中に含まれないすべてのリソースブロックを含み得る。ULフレーム構造は、単一のUEがデータセクション中の連続サブキャリアのすべてを割り当てられることを可能にし得る、連続サブキャリアを含むデータセクションを生じる。
【0034】
[0044]PBCHベース周波数誤差検出構成要素720を含むUE702(
図7)など、UEは、eNBに制御情報を送信するために、制御セクション中のリソースブロック410a、410bを割り当てられ得る。UEは、eNBにデータを送信するために、データセクション中のリソースブロック420a、420bをも割り当てられ得る。UEは、制御セクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL制御チャネル(PUCCH:physical UL control channel)中で制御情報を送信し得る。UEは、データセクション中の割り当てられたリソースブロック上の物理UL共有チャネル(PUSCH:physical UL shared channel)中でデータのみまたはデータと制御情報の両方を送信し得る。UL送信は、サブフレームの両方のスロットにわたり得、周波数上でホッピングし得る。
【0035】
[0045]初期システムアクセスを実行し、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:physical random access channel)430中でUL同期を達成するために、リソースブロックのセットが使用され得る。PRACH430は、ランダムシーケンスを搬送し、いかなるULデータ/シグナリングも搬送することができない。各ランダムアクセスプリアンブルは、6つの連続するリソースブロックに対応する帯域幅を占有する。開始周波数はネットワークによって指定される。すなわち、ランダムアクセスプリアンブルの送信は、ある時間リソースおよび周波数リソースに制限される。周波数ホッピングはPRACHにはない。PRACH試みは単一のサブフレーム(1ms)中でまたは少数の連続サブフレームのシーケンス中で搬送され、UEはフレーム(10ms)ごとに単一のPRACH試みのみを行うことができる。
【0036】
[0046]
図5は、LTEにおけるユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルアーキテクチャの一例を示す
図500である。無線プロトコルアーキテクチャは、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720を含み得るそのようなUE702(
図7)、UE、およびeNBによって使用され得、無線アーキテクチャは、レイヤ1、レイヤ2、およびレイヤ3という3つのレイヤを含む。レイヤ1(L1レイヤ)は最下位レイヤであり、様々な物理レイヤ信号処理機能を実装する。L1レイヤを本明細書では物理レイヤ506と呼ぶ。レイヤ2(L2レイヤ)508は、物理レイヤ506の上にあり、物理レイヤ506を介したUEとeNBとの間のリンクを担当する。
【0037】
[0047]ユーザプレーンでは、L2レイヤ508は、ネットワーク側のeNBにおいて終端される、メディアアクセス制御(MAC:media access control)サブレイヤ510と、無線リンク制御(RLC:radio link control)サブレイヤ512と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:packet data convergence protocol)514サブレイヤとを含む。図示されていないが、UEは、ネットワーク側のPDNゲートウェイ118において終端されるネットワークレイヤ(たとえば、IPレイヤ)と、接続の他端(たとえば、ファーエンドUE、サーバなど)において終端されるアプリケーションレイヤとを含めてL2レイヤ508の上にいくつかの上位レイヤを有し得る。
【0038】
[0048]PDCPサブレイヤ514は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間で多重化を行う。PDCPサブレイヤ514はまた、無線送信オーバーヘッドを低減するための上位レイヤデータパケットのヘッダ圧縮と、データパケットを暗号化することによるセキュリティと、UEに対するeNB間のハンドオーバサポートとを与える。RLCサブレイヤ512は、上位レイヤデータパケットのセグメンテーションおよびリアセンブリと、紛失データパケットの再送信と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)による、順が狂った受信を補正するためのデータパケットの並べ替えとを行う。MACサブレイヤ510は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を行う。MACサブレイヤ510はまた、UEの間で1つのセル中の様々な無線リソース(たとえば、リソースブロック)を割り振ることを担当する。MACサブレイヤ510はHARQ動作をも担当する。
【0039】
[0049]制御プレーンでは、UEおよびeNBのための無線プロトコルアーキテクチャは、制御プレーンのためのヘッダ圧縮機能がないことを除いて、物理レイヤ506およびL2レイヤ508について実質的に同じである。制御プレーンはまた、レイヤ3(L3レイヤ)中に無線リソース制御(RRC:radio resource control)サブレイヤ516を含む。RRCサブレイヤ516は、無線リソース(すなわち、無線ベアラ)を取得することと、eNBとUEとの間のRRCシグナリングを使用して下位レイヤを構成することとを担当する。
【0040】
[0050]
図6は、アクセスネットワーク中でUE650と通信しているeNB610のブロック図である。UE650は、
図7のPBCHベース周波数誤差検出構成要素720を含むUE702と同じまたは同様であり得る。DLでは、コアネットワークからの上位レイヤパケットが、コントローラ/プロセッサ675に与えられる。コントローラ/プロセッサ675は、L2レイヤの機能を実装する。DLでは、コントローラ/プロセッサ675は、様々な優先度メトリックに基づいてヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメンテーションおよび並べ替えと、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化と、UE650への無線リソース割振りとを行う。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作と、紛失パケットの再送信と、UE650へのシグナリングとを担当する。
【0041】
[0051]送信(TX)プロセッサ616は、L1レイヤ(すなわち、物理レイヤ)のための様々な信号処理機能を実装する。信号処理機能は、UE650における前方誤り訂正(FEC:forward error correction)と、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK:binary phase-shift keying)、4位相シフトキーイング(QPSK:quadrature phase-shift keying)、M位相シフトキーイング(M−PSK:M-phase-shift keying)、多値直交振幅変調(M−QAM:M-quadrature amplitude modulation))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングとを可能にするために、コーディングとインターリービングとを含む。コーディングされ、変調されたシンボルは、次いで並列ストリームに分割される。各ストリームは、次いで、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域中で基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して互いに合成される。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器674からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE650によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、別個の送信機618TXを介して異なるアンテナ620に与えられる。各送信機618TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調する。
【0042】
[0052]UE650において、各受信機654RXは、それのそれぞれのアンテナ652を通して信号を受信する。各受信機654RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、受信(RX)プロセッサ656に情報を与える。RXプロセッサ656は、L1レイヤの様々な信号処理機能を実装する。RXプロセッサ656は、UE650に宛てられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実行する。複数の空間ストリームがUE650に宛てられた場合、それらはRXプロセッサ656によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。
【0043】
[0053]RXプロセッサ656は、次いで高速フーリエ変換(FFT)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別々のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと基準信号とは、eNB610によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器658によって計算されるチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上でeNB610によって最初に送信されたデータと制御信号とを復元するために復号され、デインターリーブされる。データおよび制御信号は、次いで、コントローラ/プロセッサ659に与えられる。
【0044】
[0054]コントローラ/プロセッサ659はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサは、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ660に関連付けられ得る。メモリ660はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ659は、コアネットワークからの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、復号(deciphering)と、ヘッダ復元(decompression)と、制御信号処理とを行う。上位レイヤパケットは、次いで、L2レイヤの上のすべてのプロトコルレイヤを表すデータシンク662に与えられる。また、様々な制御信号がL3処理のためにデータシンク662に与えられ得る。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作をサポートするために肯定応答(ACK)および/または否定応答(NACK)プロトコルを使用する誤り検出を担当する。
【0045】
[0055]ULでは、データソース667が、コントローラ/プロセッサ659に上位レイヤパケットを与えるために使用される。データソース667はL2レイヤの上のすべてのプロトコルレイヤを表す。eNB610によるDL送信に関して説明した機能と同様に、コントローラ/プロセッサ659は、ヘッダ圧縮と、暗号化と、パケットのセグメンテーションおよび並べ替えと、eNB610による無線リソース割振りに基づく論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化とを行うことによって、ユーザプレーンおよび制御プレーンのためのL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ659はまた、HARQ動作、紛失パケットの再送信、およびeNB610へのシグナリングを担当する。
【0046】
[0056]eNB610によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器658によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を可能にすることとを行うために、TXプロセッサ668によって使用され得る。TXプロセッサ668によって生成される空間ストリームは、別個の送信機654TXを介して異なるアンテナ652に与えられる。各送信機654TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調する。
【0047】
[0057]UL送信は、UE650における受信機機能に関して説明した様式と同様の様式でeNB610において処理される。各受信機618RXは、それのそれぞれのアンテナ620を通して信号を受信する。各受信機618RXは、RFキャリア上で変調された情報を復元し、RXプロセッサ670に情報を与える。RXプロセッサ670はL1レイヤを実装し得る。
【0048】
[0058]コントローラ/プロセッサ675はL2レイヤを実装する。コントローラ/プロセッサ675は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ676に関連付けられ得る。メモリ676はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。ULでは、コントローラ/プロセッサ675は、UE650からの上位レイヤパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、復号と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを行う。コントローラ/プロセッサ675からの上位レイヤパケットはコアネットワークに与えられ得る。コントローラ/プロセッサ675はまた、HARQ動作をサポートするためにACKおよび/またはNACKプロトコルを使用する誤り検出を担当する。
【0049】
[0059]UEにおける周波数トラッキングに関して上述したように、UEが、ワイヤレス通信において使用される周波数をトラッキングしているときに起こり得る問題は、UEの周波数トラッキングループまたはFTLが、限られたプルインレンジを有することである。プルインレンジは、正確にトラッキングされ得る周波数のレンジを指すことがある。したがって、いくつかのシナリオまたは状態では、UEは、周波数変化がFTLのプルインを超えたとき、周波数の変化を検出およびトラッキングすることができないことがある。第1の例示的なシナリオでは、UEは、(たとえば、高モビリティ状況により)ドップラー周波数遷移が起こったとき、スリープ状態またはモードにあり得、ここで、ドップラー周波数は、予想されるキャリア周波数からの周波数の偏差を指すことがある。そのような場合、ピークドップラー周波数は、FTLプルインレンジの1/2よりも大きいことがあり、UEは、ドップラー周波数の符号が、UEスリープ状態中に反転した場合、FTLのプルインレンジを超える周波数誤差まで起動し得る。この状態は、アタッチ失敗またはページ復号失敗につながる周波数推定の誤差を生じ得る。
【0050】
[0060]第2の例示的なシナリオでは、接続モードにあるときのUEハンドオーバの場合、サービングセルとターゲットセルとの間のドップラー周波数差がFTLのプルインレンジを超えたとき、FTLは、新しいセルへのUEハンドオーバの後に、エイリアス化され得る。エイリアス化することは、大きい周波数誤差のためにFTLが周波数をトラッキングすることができないことにより、矛盾するかまたはさもなければ不正確な周波数値または示度が生じることを指すことがある。たとえば、大きい周波数誤差は、トラッキングされる周波数が、プルインレンジの一端からプルインレンジの反対端に跳躍(jump)すること、すなわち、一般に予想される、より漸進的な周波数変化に一致しない変化を生じ得る。
【0051】
[0061]第3の例示的なシナリオでは、アイドルモードにおけるUE再選択の場合、サービングセルとターゲットセルとの間のドップラー周波数差がFTLのプルインレンジを超えたとき、FTLは、UEが新しいセルに対して再選択した後に、エイリアス化され得る。
【0052】
[0062]第4の例示的なシナリオでは、UEは、リピータシナリオにあり得、EノードBとの通信のために使用される2つの異なるアンテナから同じダウンリンク信号を受信し得る。2つのリピータ間のドップラー周波数差がFTLのプルインレンジを超えたとき、FTLは、UEが2つのリピータ間の中間点を越えた後、すなわち、入来リピータからの信号が、UEがそれから離れているリピータよりも強くなった後、エイリアス化され得る。
【0053】
[0063]これらおよび同様のシナリオに対処するために、PBCHを復号するための様々な周波数仮定を試してみることが、UEの周波数推定レンジを効果的に拡張するために使用され得る。上述のように、急速なドップラー周波数変化によるFTLエイリアスを回避するために対処される必要があり得る例示的なシナリオは、それらに限定される必要はないが、(1)UEがオフラインアイドルモードDRXスリープから起動すること、(2)UEがオンラインアイドルモードDRXスリープから起動するかまたはUEが接続モードにあること、(3)セルハンドオーバ、および(4)セル再選択を含み得る。PBCHベース手法を使用することは、大きいまたは広い周波数レンジ検出を生じ得、ここで、性能は、概して、それのための仮定がCRCに合格した周波数を使用することによって保証される。しかしながら、PBCHベース手法は、PBCH復号を実行する必要のために、電力および遅延オーバーヘッドを伴い得る。
【0054】
[0064]このオーバーヘッドを低減または制限するための1つの方法は、いくつかの状態下でPBCHベース検出をトリガすることであり得る。たとえば、PBCHベース検出は、瞬時周波数誤差の推定値がしきい値を超えたか、またはダウンリンクタイミングがドリフトし続ける場合にトリガされ得る。瞬時周波数またはIFは、時間に関する信号の位相の導関数または偏導関数を指すことがある。また、少なくとも1つの仮定がCRCにすでに合格した場合、新しいまたは追加の周波数仮定がスケジュールされる必要はない。以下、すなわち、(1)FTLによって測定された瞬時周波数誤差の急激な大きい跳躍、(2)UEが2つのスタッガード(staggered)基準シンボル(たとえばシンボル0および4)からの未加工チャネル推定値を組み合わせたときのデスタッガード(destaggered)チャネル推定値における大きいイメージピーク、(3)同期シーケンスによって検出された大きい周波数誤差、および(4)基準信号間の相関または時間的に離れている同期信号から検出された大きい急激な位相跳躍(たとえば、相関は実正数でない)は、周波数変化がFTLのプルインレンジを超え、周波数トラッキングがもはや正確でないとき、PBCHベース誤差/周波数検出をトリガするために使用され得る状態または特性のタイプの例である。
【0055】
[0065]これらおよび同様の状態または特性の各々は、それ自体によって、それぞれのしきい値を超えることによって、PBCHベース誤差/周波数検出をトリガし得る。しかしながら、いくつかの事例では、PBCHベース動作をトリガするために、複数の特性が使用され得る。そのような場合、複数の特性のうちの1つのためのそれぞれのしきい値は、その同じ特性が単独でPBCHベース動作をトリガするであろうときのその特性のためのそれぞれのしきい値とは異なり得る。
【0056】
[0066]
図7を参照すると、一態様では、ワイヤレス通信システム700は、少なくとも1つのネットワークエンティティ704および/またはネットワークエンティティ706の通信カバレージ中の少なくとも1つのUE702を含む。UE702は、ネットワークエンティティ704および/またはネットワークエンティティ706を介してネットワーク708と通信し得る。他の態様では、UE702を含む複数のUEが、ネットワークエンティティ704および/またはネットワークエンティティ706を含む1つまたは複数のネットワークエンティティをもつ通信カバレージ中にあり得る。一態様では、ネットワークエンティティ704は、LTEカバレージとGSMカバレージの両方を与えるように構成され得る。たとえば、UE702は、アップリンクおよびダウンリンクのうちの一方または両方上で、それぞれ、1つまたは複数の通信チャネル711および/または712上でまたはそれを使用して、ネットワークエンティティ704および/またはネットワークエンティティ706と通信し得る。そのような態様では、通信チャネル711および/または712は、1つまたは複数の技術タイプ(たとえば、LTE)に基づいて通信を利用または可能にし得る。
【0057】
[0067]UE702は、ネットワークエンティティにおいて含まれるかまたは展開される、1つまたは複数のセルと通信し得ることを理解されたい。他の態様では、ネットワークエンティティ704は代替的にセルと呼ばれることがあり、UE702は、そのセルとRRC接続状態を維持する。その上、ネットワークエンティティ706は、代替的に基地局と呼ばれることがある。さらに、UE702は、1つまたは複数の通信チャネル711上でネットワークエンティティ704におよび/またはそれからワイヤレス通信を送信および/または受信し得る。
【0058】
[0068]いくつかの態様では、UE702は、当業者によって(ならびに本明細書において互換的に)、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、ワイヤレス送信/受信ユニット、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。
【0059】
[0069]さらに、ネットワークエンティティ704および/またはネットワークエンティティ706は、マクロセル、スモールセル、ピコセル、フェムトセル、アクセスポイント、リレー、基地局、ノードB、モバイルノードB、(たとえば、UE702とピアツーピアまたはアドホックモードで通信する)UE、またはUE702においてワイヤレスネットワークアクセスを与えるためにUE702と通信することができる実質的に任意のタイプの構成要素であり得る。
【0060】
[0070]本態様によれば、UE702は、PBCH周波数仮定を用いて大きい周波数誤差検出を実行するように構成された様々な構成要素および/または副構成要素を含み得る、FTL710とPBCHベース周波数誤差検出構成要素720とを含み得る。PBCHベース周波数誤差検出構成要素720の様々な構成要素および/または副構成要素のうちのオンまたは複数は、ソフトウェア、ハードウェア、および/またはファームウェアで実装され得る。詳細には、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720は、周波数変化がFTL710のプルインレンジを超えたのでFTL710が周波数変化をトラッキングすることができないとき、周波数トラッキングを復元するためにFTL710を調整、更新、および/または初期化するように構成され得る。
【0061】
[0071]一態様では、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720は、しきい値732と特性タイプ734とを有する検出器730を含み得る。PBCHベース周波数誤差検出構成要素720は、周波数仮定のセット742と、エネルギーメトリック744と、トラッキング復元周波数746とを有する周波数識別器740をも含み得る。PBCHベース周波数誤差検出構成要素720は、FTLアップデータ750と、動作状態760と、PBCH772を有するPBCHデコーダ770とをさらに含み得る。
【0062】
[0072]検出器730は、FTL710のプルインレンジを超える周波数の変化を検出するように構成され得る。周波数識別器740は、周波数の変化が検出されたことに応答して、トラッキング復元周波数746を識別するように構成され得、ここにおいて、トラッキング復元周波数746は、周波数仮定のセット742から識別され、ここにおいて、トラッキング復元周波数746は、UE702によって受信されたPBCH772の復号に基づいて識別される。PBCH772は、PBCHデコーダ770によって復号され得る。FTLアップデータ750は、トラッキング復元周波数746を用いてFTL710を更新するように構成され得る。
【0063】
[0073]別の態様では、検出器730によって周波数の変化を検出することは、ワイヤレスチャネルの1つまたは複数の特性に基づいて、周波数の変化がそれぞれのしきい値732を超えたことを検出することを含み得る。さらに、周波数の変化を検出することは、FTL710のプルインレンジを超える周波数の変化を示す2つ以上の特性を検出することを含み得る。2つ以上の特性を検出することは、2つ以上の特性の各々が、それぞれのしきい値732を超えたことを検出することを含み得る。考慮され得る特性は、特性タイプ734に記憶されるかまたはさもなければその中で識別され得、FTL710によって測定された瞬時周波数誤差の変化、UE702が2つのスタッガード基準シンボルからのチャネル推定値を組み合わせたときのデスタッガードチャネル推定値のイメージピーク、同期シーケンスによって検出された周波数誤差、または基準信号間の相関もしくは時間的に離れた同期信号に起因する位相の変化、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。一態様では、たとえば、2つのスタッガード基準シンボルは、リソース要素(RE)の異なるセット上で基準信号を搬送し得る。LTE信号の周波数分解能を十分に活用するために、スタッガード基準シンボルの上の基準信号REの組み合わせられたセット上で、チャネル推定が実行される必要がある。このプロシージャは、デスタッガードチャネル推定値を生成する。周波数誤差の存在下で、デスタッガードチャネル推定値は、実チャネルピークからの距離の半分のエネルギースパイクであるイメージを含み得る。周波数誤差に応じて、イメージは、実チャネルピークよりも強いことがあるか、またはチャネルピークからのすべてのエネルギーを吸収することがある。マルチパスチャネルの場合、実チャネルおよびイメージは、エネルギースパイクのクラスタとして現れることがある。上述のように、2つ以上の特性がPBCHベース動作をトリガすると考えられるとき、それぞれのしきい値732が使用され得る。唯一のトリガである特性のためのそれぞれのしきい値732は、同じ特性が、PBCHベース動作をトリガする特性のグループの一部であるときのその特性のためのそれぞれのしきい値732とは異なり得る。
【0064】
[0074]別の態様では、周波数仮定のセット742中の周波数仮定の数(N)と、周波数仮定のセット742中の周波数仮定間の間隔とは、UE702の動作状態760に基づき得る。
【0065】
[0075]また別の態様では、周波数識別器740は、UE702の動作状態760に基づいて、周波数仮定のセット742を識別することと、PBCH復号がそれについて成功した周波数仮定のセット742から、1つまたは複数の周波数仮定を識別することと、1つまたは複数の周波数仮定から周波数仮定を選択することと、ここにおいて、選択された周波数仮定は、トラッキング復元周波数746として使用される、を行うようにさらに構成され得る。PBCH復号は、復号されたPBCHがPBCHデコーダ770における巡回冗長検査に合格したときに成功であり得る。
【0066】
[0076]別の態様では、UE702によってサポートされる動作状態760は、オフラインアイドルモード間欠受信(DRX)、オンラインアイドルモードDRXまたは接続モード、セルハンドオーバ、あるいはセル再選択のうちの1つまたは複数であり得る。
【0067】
[0077]周波数識別器740は、1つまたは複数の周波数仮定の各々のためのエネルギーメトリック744を決定することと、1つまたは複数の周波数仮定のうちの周波数仮定として、最大エネルギーメトリック744をもつ1つを選択することとによって、周波数仮定を選択するように構成され得る。いくつかの事例では、周波数仮定を選択することは、1つまたは複数の周波数仮定の各々のためのエネルギーメトリック744を決定することと、1つまたは複数の周波数仮定のうちの2つまたはそれ以上の周波数仮定が、実質的に同様であるエネルギーメトリックを有するとき、周波数仮定として、2つまたはそれ以上の周波数仮定のうちの最も小さい絶対周波数をもつ1つの周波数仮定を選択することとを含み得る。
【0068】
[0078]また別の態様では、周波数識別器740は、動作状態760のための周波数仮定のセット742を識別することと、周波数仮定のセット742からの周波数仮定のいずれも、成功したPBCH復号をもたらさないと決定することと、トラッキング復元周波数746として、ゼロ(0)ヘルツを割り当てることとによって、トラッキング復元周波数746を識別するようにさらに構成され得る。
【0069】
[0079]また別の態様では、周波数の変化が検出されたとき、UE702がオフラインアイドルモード間欠受信(DRX)スリープ(たとえば、動作状態760)中である場合、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720は、FTL710をそれの現在の状態においてフリーズさせることと、オフラインアイドルモードDRXスリープからUE702を起動し、その後UE702をスリープに戻すことと、オンラインアイドルモードDRXにおいてUE702を起動することと、オンラインアイドルモードDRXにおいて、トラッキング復元周波数746の識別と、トラッキング復元周波数746を用いたFTL710の更新とを実行することとを行うように構成され得る。
【0070】
[0080]別の態様では、UE702は、周波数の変化が検出器730によって検出されたとき、オンラインアイドルモードDRXスリープ(たとえば、動作状態760)中であり得る。また別の態様では、UE702は、周波数の変化が検出器730によって検出されたとき、セルハンドオーバ動作(たとえば、動作状態760)中であり得る。
【0071】
[0081]別の態様では、周波数の変化が検出されたとき、UE702がセル再選択動作(たとえば、動作状態760)中である場合、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720および/または周波数識別器740は、検出された特性として、ネイバーセルのPBCH復号における失敗を識別することと、ネイバーセルの失敗したPBCH復号において使用された周波数仮定を除いた周波数仮定のセット742を識別することと、ネイバーセルのPBCH復号がそれについて成功したセットから、1つまたは複数の周波数仮定を識別することと、1つまたは複数の周波数仮定から周波数仮定を選択することと、ここにおいて、周波数仮定は、トラッキング復元周波数746として使用され、ここにおいて、トラッキング復元周波数746を用いてFTL710を更新することは、UE702がネイバーセルに対して再選択した後に、トラッキング復元周波数746を用いてFTL710を初期化することを含む、を行うように構成され得る。
【0072】
[0082]上記で説明した様々なシナリオは、
図7中のPBCHベース周波数誤差検出構成要素720に鑑みてより詳細に説明され得る。たとえば、UE702がオフラインアイドルモードDRX動作状態760中であるシナリオの場合、(1つまたは複数の)トリガ特性(たとえば、瞬時周波数誤差)がそれぞれのしきい値732よりも小さい場合、UE702は、続いて、通常オフラインDRX処理を終了する。一方、(1つまたは複数の)トリガ特性の絶対値がそれぞれのしきい値よりも大きい場合、PBCHベースの大きい周波数検出がトリガされる。そのような場合、FTL710は、特性がトリガされると、更新することを停止する。FTL710は、PBCH復号がPBCHデコーダ770によって終了され、FTL710がFTLアップデータ750によって更新されるまで、フリーズされ続ける。PBCHサンプルからの周波数誤差は、FTL710が、トラッキング復元周波数746を用いて更新される瞬間におけるFTL710の状態に整合および一致している必要がある。したがって、FTL710は、PBCHベース周波数検出および補正が完了した後、再アクティブ化される必要がある。オフラインからオンラインへの切替えがサポートされない場合、オフライン起動は終了され、UE702はスリープに戻される。次いで、UE702は、大きい周波数誤差が検出器730によって検出された場合、オンラインモードにおいて強制的に早期起動される。オフラインからオンラインへの切替えがサポートされる場合、UE702は、オフラインモードからオンラインモードに直接切り替えられる。この時点で、PBCHベース誤差検出は、N個の異なる周波数仮定(たとえば、周波数仮定のセット742)を用いてスケジュールされる。次いで、トラッキング復元周波数746として使用されるべき周波数仮定が、エネルギーメトリック744に基づいて選択される(たとえば、最大エネルギーメトリック744が選択されるか、または複数の仮定が同様のエネルギーメトリックを有するとき、最も小さい絶対周波数をもつ1つが選択される)。どの周波数仮定もCRCに合格しなかった場合、0Hzがトラッキング復元周波数746として使用される。トラッキング復元周波数746が識別されると、FTL710は、トラッキング復元周波数746に基づいてアクティブ化され得る。
【0073】
[0083]別の例では、UE702がオンラインアイドルモードDRXまたは接続モード動作状態760中であるシナリオの場合、ならびにセルハンドオーバ動作状態760の場合、(1つまたは複数の)トリガ特性(たとえば、瞬時周波数誤差)がそれぞれのしきい値732よりも小さい場合、UE702は、通常処理を終了し続ける。一方、(1つまたは複数の)トリガ特性の絶対値がそれぞれのしきい値よりも大きい場合、PBCHベースの大きい周波数検出がトリガされる。この時点で、PBCHベース誤差検出は、N個の異なる周波数仮定(たとえば、周波数仮定のセット742)を用いてスケジュールされる。次いで、トラッキング復元周波数746として使用されるべき周波数仮定が、エネルギーメトリック744に基づいて選択される(たとえば、最大エネルギーメトリック744が選択されるか、または複数の仮定が同様のエネルギーメトリックを有するとき、最も小さい絶対周波数をもつ1つが選択される)。どの周波数仮定もCRCに合格しなかった場合、0Hzがトラッキング復元周波数746として使用される。トラッキング復元周波数746が識別されると、FTL710は、トラッキング復元周波数746に基づいてアクティブ化され得る。
【0074】
[0084]また別の例では、UE702がセル再選択動作状態760中であるシナリオの場合、FTL710は、ターゲットセルのマスタ情報ブロック(MIB)を得るためにネイバーセルPBCHが復号される前に、利用可能でないことがある。したがって、FTL710のプルインレンジが周波数の変化によって超えられたという指示を識別するための方法がないことがあり、したがって、PBCHベース周波数検出はトリガされないことがある。そのような場合、ネイバーセルPBCH復号が、ターゲットセルとサービングセルとの間の大きいドップラー周波数差により失敗する可能性がある。たとえば、サービングセル周波数とネイバーセル周波数とが同期されないことがあり、セル再選択中のPBCH失敗が、現在のサービングセルとターゲットセルとの間に大きい周波数差があるというインジケータとして、代わりに使用され得る。このトリガ特性が検出されると、PBCHベース周波数仮定ソリューションが実行され得る。しかしながら、この場合、周波数仮定のグループがネイバーセルのPBCH復号のためにすでに使用され、それらの周波数仮定がPBCH復号失敗を生じたので、周波数トラッキング復元のためのPBCHベース周波数仮定ソリューションは、UE702のレンジを拡張する異なる周波数仮定に依拠し得る。この時点で、PBCHベース誤差検出は、N個の異なる周波数仮定(たとえば、周波数仮定のセット742)を用いてスケジュールされる。次いで、トラッキング復元周波数746として使用されるべき周波数仮定が、エネルギーメトリック744に基づいて選択される(たとえば、最大エネルギーメトリック744が選択されるか、または複数の仮定が同様のエネルギーメトリックを有するとき、最も小さい絶対周波数をもつ1つが選択される)。どの周波数仮定もCRCに合格しなかった場合、0Hzがトラッキング復元周波数746として使用される。トラッキング復元周波数746が識別されると、FTL710は、トラッキング復元周波数746に基づいてアクティブ化され得る。
【0075】
[0085]
図8〜
図9を参照すると、説明を簡単にするために、方法が一連の行為として図示され説明されている。ただし、いくつかの行為は、1つまたは複数の態様によれば、本明細書で図示され説明される順序とは異なる順序で、および/または他の行為と同時に行われ得るので、本方法(およびそれに関係するさらなる方法)は行為の順序によって限定されないことを理解し、諒解されたい。たとえば、本方法は、状態図など、一連の相互に関係する状態またはイベントとして代替的に表現され得ることを諒解されたい。その上、本明細書で説明する1つまたは複数の特徴による方法を実装するために、図示のすべての行為が必要とされるとは限らない。
【0076】
[0086]
図8を参照すると、動作態様では、UE702(
図7)などのUEは、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720によって、周波数トラッキングのための方法800の一態様(たとえば、周波数トラッキング復元)を実行し得る。PBCHベース周波数誤差検出構成要素720(
図7)の様々な構成要素および/または副構成要素のうちのいずれか1つまたは複数が、方法800を形成する各例示的なステップに関して本明細書で説明する態様を実施するために実行され得ることを理解されたい。
【0077】
[0087]一態様では、ステップ810において、方法800は、ワイヤレスチャネルの1つまたは複数の特性に基づいて、UEにおけるFTLのプルインレンジを超える周波数の変化を検出することを含み得る。たとえば、本明細書で説明するように、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720および/または検出器730(
図7)は、ワイヤレスチャネルの1つまたは複数の特性(たとえば、特性タイプ734のうちの1つまたは複数)に基づいて、UE702におけるFTL710のプルインレンジを超える周波数の変化を検出し得る。一態様では、1つまたは複数の特性タイプ734は、FTL710によって測定された瞬時周波数誤差変化と、UE702が2つのスタッガード基準シンボルからのチャネル推定値を組み合わせたときのデスタッガードチャネル推定値のイメージピーク(たとえば、大きいイメージピーク)と、同期シーケンスによって検出された周波数誤差と、基準信号間の相関または時間的に離れた同期信号に起因する位相変化とを含み得る。たとえば、一態様では、時間トラッキングループ(TTL)は、瞬時周波数誤差がしきい値を超えたか、またはダウンリンクタイミングがドリフトし続ける場合、PBCHベース検出がトリガされ得るように、チャネル推定値によって、含まれているチャネルエネルギーをトラッキングし得る。一態様では、タイミングドリフトを検出することは、チャネル推定値の大きいイメージピークを急速にキャプチャすることが可能であるタイミング推定器(たとえば、ワンショットTTL)の瞬時タイミング跳躍を検査することによって、実行され得る。このタイミング跳躍がしきい値(たとえば、しきい値732)よりも大きい場合、PBCH772ベース周波数推定をトリガする。言い換えれば、大きい周波数誤差は、タイミング推定器によってキャプチャされ、タイミング跳躍を生じる、大きいイメージピークに対応する。別の態様では、タイミングドリフトを検出することは、チャネル推定値に依拠しない別のタイミング推定器のタイミング推定値と、チャネル推定値を使用するタイミング推定器によってトラッキングされたタイミングとを比較することによって、実行され得る。その差がしきい値(たとえば、しきい値732)よりも大きい場合、PBCH772ベース周波数推定をトリガする。たとえば、2つのタイミング推定器があり、一方は周波数誤差に敏感であり(デスタッガードチャネル推定に基づく広帯域TTL)、他方は敏感でない(デスタッガードチャネル推定に基づかない狭帯域シンクロナイザ/探索器)。したがって、2つのタイミング推定器間のΔがしきい値よりも大きい場合、大きい周波数誤差が存在し、したがって、PBCH772が大きい周波数誤差のためにトリガされる。
【0078】
[0088]さらに、たとえば、UE702は、周波数の変化が検出されたとき、オフラインアイドルモードDRXスリープ、オンラインアイドルモードDRXスリープ、またはセルハンドオーバ動作において動作していることがある。たとえば、瞬時周波数誤差絶対値がしきい値を超えたとき、UE702がオフラインアイドルモードDRXスリープ中である事例では、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720は、FTL710をそれの現在の状態においてフリーズさせるようにさらに構成され得る。FTL710は、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720が、PBCH772を復号することを終了し、FTL710が更新されるまで、フリーズされ続ける。その上、PBCHサンプル中の周波数誤差は、FTL710がPBCH周波数推定値によって更新される瞬間におけるFTL710状態に整合および一致している必要がある。さらに、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720は、オフラインアイドルモードDRXスリープからUE702を起動し、その後UE702をスリープに戻し、オンラインアイドルモードDRXにおいてUE702を起動し、オンラインアイドルモードDRXにおいて、トラッキング復元周波数746の識別と、トラッキング復元周波数746を用いてFTL710を更新することとを実行し得る。
【0079】
[0089]その上、たとえば、周波数の変化が検出されたときにUE702がセル再選択動作中である場合、UE702および/またはPBCHベース周波数誤差検出構成要素720は、周波数の検出された変化として、ネイバーセル(たとえば、ネットワークエンティティ704および/または706)のPBCH772復号における失敗を識別するように構成され得る。さらに、UE702および/またはPBCHベース周波数誤差検出構成要素720は、ネイバーセルの失敗したPBCH772復号において使用された周波数仮定を除いた周波数仮定のセット742を識別するか、またはネイバーセルのPBCH772復号がそれについて成功したセットから、1つまたは複数の周波数仮定742を識別し得る。その結果、UE702および/またはPBCHベース周波数誤差検出構成要素720は、1つまたは複数の周波数仮定から周波数仮定を選択し得、ここにおいて、周波数仮定は、トラッキング復元周波数746として使用される。
【0080】
[0090]さらに、ステップ820において、方法800は、周波数の変化が検出されたことに応答して、トラッキング復元周波数を識別することを含み得、ここにおいて、トラッキング復元周波数は、周波数仮定のセットから識別され、ここにおいて、トラッキング復元周波数は、UEによって受信されたPBCHの復号に基づいて識別される。たとえば、本明細書で説明するように、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720および/または周波数識別器740(
図7)は、周波数の変化が検出されたことに応答して、トラッキング復元周波数746を識別し得、ここにおいて、トラッキング復元周波数746は、周波数仮定のセット742から識別され、ここにおいて、トラッキング復元周波数746は、UE702によって受信されたPBCH772の復号に基づいて識別される。一事例では、たとえば、トラッキング復元周波数を識別することは、UE702の(1つまたは複数の動作状態760のうちの)動作状態のための周波数仮定のセット742を識別することと、セットからの周波数仮定742のいずれも、成功したPBCH772復号をもたらさないと決定することと、トラッキング復元周波数746として、ゼロ(0)ヘルツを割り当てることとを含み得る。
【0081】
[0091]ステップ830において、方法800は、トラッキング復元周波数を用いてFTLを更新することを含み得る。たとえば、本明細書で説明するように、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720および/またはFTLアップデータ750(
図7)は、トラッキング復元周波数746を用いてFTL710(
図7)を更新し得る。いくつかの事例では、たとえば、トラッキング復元周波数746を用いてFTL710を更新することは、UE702がネイバーセル(たとえば、ネットワークエンティティ704および/または706)に対して再選択した後に、トラッキング復元周波数746を用いてFTL710を初期化することを含む。
【0082】
[0092]
図9を参照すると、追加および/または代替動作態様では、UE702(
図7)などのUEは、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720によって、方法900周波数トラッキングの一態様(たとえば、周波数トラッキング復元)を実行し得る。PBCHベース周波数誤差検出構成要素720(
図7)の様々な構成要素および/または副構成要素のうちのいずれか1つまたは複数が、方法900を形成する各例示的なステップに関して本明細書で説明する態様を実施するために実行され得ることを理解されたい。
【0083】
[0093]一態様では、ステップ910において、方法900は、UEの動作状態に基づいて、周波数仮定のセットを識別することを含み得る。たとえば、本明細書で説明するように、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720および/または周波数識別器740(
図7)は、UE702の動作状態760に基づいて、周波数仮定のセット742を識別し得る。UE702の動作状態760は、オフラインアイドルモードDRX、オンラインアイドルモードDRXまたは接続モード、セルハンドオーバ、あるいはセル再選択のうちの1つであり得る。
【0084】
[0094]別の態様では、ステップ920において、方法900は、PBCH復号がそれについて成功したセットから、1つまたは複数の周波数仮定を識別することを含み得る。たとえば、本明細書で説明するように、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720および/または周波数識別器740(
図7)は、(たとえば、PBCHデコーダ770による)PBCH復号がそれについて成功した周波数仮定のセット742から、1つまたは複数の周波数仮定を識別し得る。周波数仮定のセット742からの1つまたは複数の周波数仮定は、周波数仮定のセット742のサブセットと呼ばれることがあり、ここで、周波数仮定のセット742は、N個の異なる周波数仮定を含む。一態様では、たとえば、PBCH復号は、復号されたPBCH772が巡回冗長検査に合格したときに成功である。
【0085】
[0095]さらに、ステップ930において、方法900は、1つまたは複数の周波数仮定から周波数仮定を選択することを含み得、ここにおいて、周波数仮定は、トラッキング復元周波数として使用される。たとえば、本明細書で説明するように、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720および/または周波数識別器740(
図7)は、1つまたは複数の周波数仮定(周波数仮定のセット742のサブセット)から周波数仮定を選択し得、ここにおいて、周波数仮定は、トラッキング復元周波数746として使用される。一態様では、周波数仮定742を選択することは、1つまたは複数の周波数仮定742の各々のためのエネルギーメトリックを決定することと、1つまたは複数の周波数仮定742のうちの周波数仮定として、1つまたは複数の周波数仮定742の各々のための決定されたエネルギーメトリックの最大エネルギーメトリックをもつ1つを選択することとを含む。別の態様では、周波数仮定を選択することは、1つまたは複数の周波数仮定742の各々のためのエネルギーメトリックを決定することと、1つまたは複数の周波数仮定742のうちの2つまたはそれ以上の周波数仮定が、実質的に同様であるエネルギーメトリックを有するとき、周波数仮定として、2つまたはそれ以上の周波数仮定のうちの最も小さい絶対周波数をもつ1つの周波数仮定を選択することとを含む。
【0086】
[0096]
図10を参照すると、データフロー1000は、本開示の一態様による、例示的な装置1018中の異なるモジュール/手段/構成要素間の例示的なフローを示している。本装置は、
図7のPBCHベース周波数誤差検出構成要素720を含むUE702など、UEであり得る。装置1018は、ネットワークエンティティ1050からの様々な信号(たとえば、それぞれのキャリア周波数をもつキャリア)とチャネル(たとえば、PBCH)とを含むワイヤレス情報1002を受信するための受信モジュール1004を含む。他の態様では、ネットワークエンティティ1050は代替的にセルと呼ばれることがあり、UEは、そのセルとRRC接続状態を維持する。その上、ネットワークエンティティ1050は、代替的に基地局と呼ばれることがある。さらに、装置1018は、周波数1022をトラッキングするためのFTLモジュール1006を含み得る。FTLモジュール1006は、たとえば、位相ロックループ(PLL)および/または周波数ロックループ(FLL)動作に基づき得る。
【0087】
[0097]さらに、装置1018は、周波数1024変化が、情報1028を介して受信されたFTLモジュール1006のプルインレンジを超えたことを検出するための検出モジュール1008を含み得る。装置1018は、PBCH復号演算に基づいて、トラッキング復元のために使用されるべき周波数1026および1030を識別するための周波数識別モジュール1010、ならびに周波数識別モジュール1010によって識別されたトラッキング復元周波数1034を用いてFTLモジュール1006を更新するためのFTL更新モジュール1012をさらに含み得る。その上、送信モジュール1014は、ネットワークエンティティ1050を含む1つまたは複数のネットワークエンティティに1つまたは複数の通信1016を送り/送信し得る。
【0088】
[0098]本装置は、
図8および
図9の上述の流れ図中のプロセスのステップの各々を実行する追加のモジュールを含み得る。したがって、
図8および
図9の上述の流れ図中の各ステップまたはブロックは1つのモジュールによって実行され得、本装置は、それらのモジュールのうちの1つまたは複数を含み得る。モジュールは、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
【0089】
[0099]
図11は、処理システム1114を採用する装置1101のためのハードウェア実装形態の一例を示す
図1100である。処理システム1114は、バス1124によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス1124は、処理システム1114の特定の適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス1124は、プロセッサ1104、構成要素1126、1128、1132、1136、1140、1144、およびコンピュータ可読媒体1106によって表される、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはハードウェア構成要素を含む様々な回路を互いにリンクする。バス1124はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路など、様々な他の回路をリンクし得るが、これらの回路は当技術分野においてよく知られており、したがって、これ以上説明しない。
【0090】
[00100]処理システム1114はトランシーバ1110に結合され得る。トランシーバ1110は1つまたは複数のアンテナ1120に結合される。トランシーバ1110は、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を与える。処理システム1114は、コンピュータ可読媒体1106に結合されたプロセッサ1104を含む。プロセッサ1104は、コンピュータ可読媒体1106に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、プロセッサ1104によって実行されたとき、処理システム1114に、特定の装置のための上記で説明した様々な機能を実施させる。コンピュータ可読媒体1106はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ1104によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。
【0091】
[00101]処理システムは、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720(
図7)の機能を実行するように構成され得る、構成要素1126、1128、1132、1136、1140、および1144のうちの少なくとも1つをさらに含む。構成要素は、コンピュータ可読媒体1106中に常駐する/記憶された、プロセッサ1104中で動作するソフトウェア構成要素であるか、プロセッサ1104に結合された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。さらに、送信構成要素1144は、トランシーバ1110とともに動作し得るか、またはトランシーバ1110の一部であり得る。処理システム1114は、UE650(
図6)の構成要素であり得、メモリ660、および/またはTXプロセッサ668と、RXプロセッサ656と、コントローラ/プロセッサ659とのうちの少なくとも1つを含み得る。他の態様では、処理システム1114は、PBCHベース周波数誤差検出構成要素720を含むUE702(
図7)の構成要素であり得る。
【0092】
[00102]開示したプロセスにおけるステップの特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計選好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序または階層は再構成され得ることを理解されたい。さらに、いくつかのステップは組み合わせられるかまたは省略され得る。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
【0093】
[00103]以上の説明は、本明細書で説明した様々な態様を当業者が実施できるようにするために与えられた。これらの態様への様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般的原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書で示された態様に限定されるものではなく、クレーム文言に矛盾しない全範囲を与えられるべきであり、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。別段に明記されていない限り、「いくつか(some)」という用語は1つまたは複数を指す。当業者に知られている、または後で知られることになる、本開示全体にわたって説明した様々な態様の要素のすべての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されるものとする。さらに、本明細書で開示したいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に具陳されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。いかなるクレーム要素も、その要素が「ための手段」という句を使用して明確に具陳されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ユーザ機器(UE)における周波数トラッキングのための方法であって、
ワイヤレスチャネルの1つまたは複数の特性に基づいて、前記UEの周波数トラッキングループ(FTL)のプルインレンジを超える周波数の変化を検出することと、
周波数の前記変化が検出されたことに応答して、トラッキング復元周波数を識別することと、ここにおいて、前記トラッキング復元周波数が、周波数仮定のセットから識別され、前記UEによって受信された物理ブロードキャストチャネル(PBCH)の復号に基づく、
前記トラッキング復元周波数を用いて前記FTLを更新することと
を備える、方法。
[C2]
周波数の前記変化を検出することは、周波数の前記変化が、それぞれのしきい値を超えたことを検出することを含む、C1に記載の方法。
[C3]
周波数の変化を検出することは、周波数の前記変化が、前記UEの前記FTLの前記プルインレンジを超えたことを示す2つ以上の特性を検出することを含む、C1に記載の方法。
[C4]
2つ以上の特性を検出することは、前記2つ以上の特性の各々が、それぞれのしきい値を超えたことを検出することを含む、C3に記載の方法。
[C5]
前記1つまたは複数の特性が、
前記FTLによって測定された瞬時周波数誤差変化、
前記UEが2つのスタッガード基準シンボルからのチャネル推定値を組み合わせたときのデスタッガードチャネル推定値のイメージピーク、
同期シーケンスによって検出された周波数誤差、または
基準信号間の相関もしくは時間的に離れた同期信号に起因する位相変化、あるいはそれらの任意の組合せを含む、C1に記載の方法。
[C6]
前記セットにおける周波数仮定の数、および前記セットにおける周波数仮定間の間隔が、前記UEの動作状態に基づく、C1に記載の方法。
[C7]
トラッキング復元周波数を識別することは、
前記UEの動作状態に基づいて、周波数仮定の前記セットを識別することと、
PBCH復号がそれについて成功した前記セットから、1つまたは複数の周波数仮定を識別することと、
前記1つまたは複数の周波数仮定から周波数仮定を選択することと、ここにおいて、選択された前記周波数仮定が、前記トラッキング復元周波数として使用される、を含む、C1に記載の方法。
[C8]
前記UEの前記動作状態が、
オフラインアイドルモード間欠受信(DRX)、
オンラインアイドルモードDRXまたは接続モード、
セルハンドオーバ、あるいは
セル再選択のうちの1つである、C7に記載の方法。
[C9]
周波数仮定を選択することが、
前記1つまたは複数の周波数仮定の各々のためのエネルギーメトリックを決定することと、
前記1つまたは複数の周波数仮定のうちの前記周波数仮定として、前記1つまたは複数の周波数仮定の各々のための前記決定されたエネルギーメトリックの最大エネルギーメトリックをもつ1つを選択することとを含む、C7に記載の方法。
[C10]
周波数仮定を選択することが、
前記1つまたは複数の周波数仮定の各々のためのエネルギーメトリックを決定することと、
前記1つまたは複数の周波数仮定のうちの2つまたはそれ以上の周波数仮定が、実質的に同様であるエネルギーメトリックを有するとき、前記周波数仮定として、前記2つまたはそれ以上の周波数仮定のうちの最も小さい絶対周波数をもつ1つの周波数仮定を選択することとを含む、C7に記載の方法。
[C11]
PBCH復号は、復号された前記PBCHが巡回冗長検査に合格したときに成功である、C7に記載の方法。
[C12]
トラッキング復元周波数を識別することが、
前記UEの動作状態のための周波数仮定の前記セットを識別することと、
前記セットからの前記周波数仮定のいずれも、成功したPBCH復号をもたらさないと決定することと、
前記トラッキング復元周波数として、ゼロ(0)ヘルツを割り当てることとを含む、C1に記載の方法。
[C13]
前記UEは、周波数の前記変化が検出されたとき、オフラインアイドルモード間欠受信(DRX)スリープ中であり、前記方法は、
前記FTLをそれの現在の状態においてフリーズさせることと、
オフラインアイドルモードDRXスリープから前記UEを起動し、その後前記UEをスリープに戻すことと、
オンラインアイドルモードDRXにおいて前記UEを起動することと、
オンラインアイドルモードDRXにおいて、前記トラッキング復元周波数の前記識別と、前記トラッキング復元周波数を用いて前記FTLを更新することとを実行することとをさらに備える、C1に記載の方法。
[C14]
前記UEは、周波数の前記変化が検出されたとき、オンラインアイドルモード間欠受信(DRX)スリープ中である、C1に記載の方法。
[C15]
前記UEは、周波数の前記変化が検出されたとき、セルハンドオーバ動作中である、C1に記載の方法。
[C16]
前記UEは、周波数の前記変化が検出されたとき、セル再選択動作中であり、前記方法は、
周波数の前記検出された変化として、ネイバーセルのPBCH復号における失敗を識別することと、
前記ネイバーセルの前記失敗したPBCH復号において使用された前記周波数仮定を除いた周波数仮定のセットを識別することと、
前記ネイバーセルのPBCH復号がそれについて成功した前記セットから、1つまたは複数の周波数仮定を識別することと、
前記1つまたは複数の周波数仮定から周波数仮定を選択することと、ここにおいて、前記周波数仮定が、前記トラッキング復元周波数として使用され、ここにおいて、前記トラッキング復元周波数を用いて前記FTLを更新することは、前記UEが前記ネイバーセルに対して再選択した後に、前記トラッキング復元周波数を用いて前記FTLを初期化することを含む、をさらに備える、C1に記載の方法。
[C17]
ユーザ機器(UE)における周波数トラッキングのための装置であって、
前記UEの周波数トラッキングループ(FTL)のプルインレンジを超える周波数の変化を検出するように構成された検出器と、
周波数の前記変化が検出されたことに応答して、トラッキング復元周波数を識別するように構成された周波数識別器と、ここにおいて、前記トラッキング復元周波数が、周波数仮定のセットから識別され、前記UEによって受信された物理ブロードキャストチャネル(PBCH)の復号に基づく、
前記トラッキング復元周波数を用いて前記FTLを更新するように構成されたFTLアップデータと
を備える、装置。
[C18]
前記検出器は、周波数の前記変化が、それぞれのしきい値を超えたことを検出するようにさらに構成された、C17に記載の装置。
[C19]
前記検出器は、
周波数の前記変化が、前記UEの前記FTLの前記プルインレンジを超えたことを示す2つ以上の特性を検出することと、
前記2つ以上の特性の各々が、それぞれのしきい値を超えたことを検出することと
を行うようにさらに構成された、C17に記載の装置。
[C20]
前記1つまたは複数の特性が、
前記FTLによって測定された瞬時周波数誤差変化、
前記UEが2つのスタッガード基準シンボルからのチャネル推定値を組み合わせたときのデスタッガードチャネル推定値のイメージピーク、
同期シーケンスによって検出された周波数誤差、または
基準信号間の相関もしくは時間的に離れた同期信号に起因する位相変化、あるいはそれらの任意の組合せを含む、C17に記載の装置。
[C21]
前記セットにおける周波数仮定の数、および前記セットにおける周波数仮定間の間隔が、前記UEの動作状態に基づく、C17に記載の装置。
[C22]
前記周波数識別器は、
前記UEの動作状態に基づいて、周波数仮定の前記セットを識別することと、
PBCH復号がそれについて成功した前記セットから、1つまたは複数の周波数仮定を識別することと、
前記1つまたは複数の周波数仮定から周波数仮定を選択することと、ここにおいて、選択された前記周波数仮定が、前記トラッキング復元周波数として使用される、を行うようにさらに構成された、C17に記載の装置。
[C23]
前記UEの前記動作状態が、
オフラインアイドルモード間欠受信(DRX)、
オンラインアイドルモードDRXまたは接続モード、
セルハンドオーバ、あるいは
セル再選択のうちの1つである、C22に記載の装置。
[C24]
前記周波数識別器が、
前記1つまたは複数の周波数仮定の各々のためのエネルギーメトリックを決定することと、
前記1つまたは複数の周波数仮定のうちの前記周波数仮定として、前記1つまたは複数の周波数仮定の各々のための前記決定されたエネルギーメトリックの最大エネルギーメトリックをもつ1つを選択することとを行うようにさらに構成された、C22に記載の装置。
[C25]
前記周波数識別器は、
前記1つまたは複数の周波数仮定の各々のためのエネルギーメトリックを決定することと、
前記1つまたは複数の周波数仮定のうちの2つまたはそれ以上の周波数仮定が、実質的に同様であるエネルギーメトリックを有するとき、前記周波数仮定として、前記2つまたはそれ以上の周波数仮定のうちの最も小さい絶対周波数をもつ1つの周波数仮定を選択することとを行うようにさらに構成された、C22に記載の装置。
[C26]
前記周波数識別器が、
前記UEの動作状態のための周波数仮定の前記セットを識別することと、
前記セットからの前記周波数仮定のいずれも、成功したPBCH復号をもたらさないと決定することと、
前記トラッキング復元周波数として、ゼロ(0)ヘルツを割り当てることとを行うようにさらに構成された、C17に記載の装置。
[C27]
前記UEは、周波数の前記変化が検出されたとき、オフラインアイドルモード間欠受信(DRX)スリープ中であり、ここにおいて、PBCHベース周波数誤差検出構成要素は、
前記FTLをそれの現在の状態においてフリーズさせることと、
オフラインアイドルモードDRXスリープから前記UEを起動し、その後前記UEをスリープに戻すことと、
オンラインアイドルモードDRXにおいて前記UEを起動することと、
オンラインアイドルモードDRXにおいて、前記トラッキング復元周波数の前記識別と、前記トラッキング復元周波数を用いて前記FTLを更新することとを実行することとを行うように構成された、C17に記載の装置。
[C28]
前記UEは、周波数の前記変化が検出されたとき、セル再選択動作中であり、ここにおいて、PBCHベース周波数誤差検出構成要素は、
周波数の前記検出された変化として、ネイバーセルのPBCH復号における失敗を識別することと、
前記ネイバーセルの前記失敗したPBCH復号において使用された前記周波数仮定を除いた周波数仮定のセットを識別することと、
前記ネイバーセルのPBCH復号がそれについて成功した前記セットから、1つまたは複数の周波数仮定を識別することと、
前記1つまたは複数の周波数仮定から周波数仮定を選択することと、ここにおいて、前記周波数仮定が、前記トラッキング復元周波数として使用され、ここにおいて、前記トラッキング復元周波数を用いて前記FTLを更新することは、前記UEが前記ネイバーセルに対して再選択した後に、前記トラッキング復元周波数を用いて前記FTLを初期化することを含む、を行うように構成された、C17に記載の装置。
[C29]
ユーザ機器(UE)における周波数トラッキングのための装置であって、
前記UEの周波数トラッキングループ(FTL)のプルインレンジを超える周波数の変化を検出するための手段と、
周波数の前記変化が検出されたことに応答して、トラッキング復元周波数を識別するための手段と、ここにおいて、前記トラッキング復元周波数が、周波数仮定のセットから識別され、前記UEによって受信された物理ブロードキャストチャネル(PBCH)の復号に基づく、
前記トラッキング復元周波数を用いて前記FTLを更新するための手段と
を備える、装置。
[C30]
ユーザ機器(UE)における周波数トラッキングのためのコンピュータ実行可能コードを記憶するコンピュータ可読媒体であって、
前記UEの周波数トラッキングループ(FTL)のプルインレンジを超える周波数の変化を検出するためのコードと、
周波数の前記変化が検出されたことに応答して、トラッキング復元周波数を識別するためのコードと、ここにおいて、前記トラッキング復元周波数が、周波数仮定のセットから識別され、前記UEによって受信された物理ブロードキャストチャネル(PBCH)の復号に基づく、
前記トラッキング復元周波数を用いて前記FTLを更新するためのコードと
を備える、コンピュータ可読媒体。