(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、走行車両1と、走行車両1の後部に装着された対地作業機2と、対地作業機2に装着された移植機3とを有する移植作業機4を示している。
本実施形態では、走行車両1としてトラクタを例示している。また、対地作業機2としてロータリ耕耘機を例示している。なお、走行車両1は、トラクタ以外の走行する車両であればよい。また、対地作業機2は、ロータリ耕耘機に限定されることはなく、圃場に対して作業をする機械であればよい。例えば、対地作業機2としては、圃場に畝を立てる畝立て機、畝にマルチフィルムを敷設するマルチフィルム敷設機であってもよい。また、ロータリ耕耘機1は、サイドドライブ式のロータリ耕耘機を例示しているが、センタードライブ式のロータリ耕耘機であってもよい。
【0015】
図1は、移植作業機4の側面図を示す。実施形態において、トラクタ1の運転席5に着座した運転者の前側(
図1の左側)を前方、運転者の後側(
図1の右側)を後方、運転者の左側(
図1の手前側)を左方、運転者の右側(
図1の奥側)を右方として説明する。また、トラクタ1の前後方向K1(
図1参照)に直交する方向である水平方向K2(
図2参照)を幅方向として説明する。
【0016】
図2の矢印X1方向を幅方向外方、
図2の矢印X2方向を幅方向内方として説明する。幅方向外方とは、トラクタ1の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向である。言い換えれば、幅方向外方とは、幅方向K2であってトラクタ1から離れる方向のことである。幅方向内方とは、幅方向外方とは反対の方向である。言い換えれば、幅方向内方とは、幅方向K2であってトラクタ1に近づく方向である。
【0017】
トラクタ(走行車両)1は、車体6と、車体6の前部に装着された前輪(図示省略)と、車体6の後部に装着された後輪7とを有する。車体6はエンジン、クラッチを内有したクラッチハウジング、変速装置を内有したミッションケース、差動装置を内有したデフケース等を直結して構成されている。運転席5は、車体6の後部に設けられている。運転席5の前方には、ステアリングホイール8が設けられている。車体6の後部には、動力取出し用のPTO軸22が装備されている。
【0018】
図1に示すように、ロータリ耕耘機2は、トラクタ1の後部に三点リンク機構9及び連結枠10を介して昇降可能に装着されている。三点リンク機構9は、車体6の後部に装着されている。連結枠10は、三点リンク機構9の後部に設けられている。連結枠10にロータリ耕耘機2が取り付けられている。
図1、
図2に示すように、ロータリ耕耘機2は、ロータリ機枠(作業機枠)11を有する。ロータリ機枠11は、ギヤケース12と、左のサポートアーム13Lと、右のサポートアーム13Rと、伝動ケース14と、サイドフレーム15とを有する。ギヤケース12は、ロータリ耕耘機2の幅方向K2の略中央部に位置している。サポートアーム13Lは、ギヤケース12の左部から左方に突出している。サポートアーム13Rは、ギヤケース12の右部から右方に突出している。伝動ケース14の上部は、サポートアーム13Lの左端部に取り付けられている。サイドフレーム15の上部は、サポートアーム13Rの右端部に上部が取り付けられている。伝動ケース14の下部とサイドフレーム15の下部との間には、回転軸16が設けられている。回転軸16の外周には、ブラケットを介して多数の耕耘爪17が固定されている。これら回転軸16及び耕耘爪17で耕耘部18を形成している。
【0019】
耕耘部18の上方は、上部カバー(図示省略)で覆われている。耕耘部18の後方は、後部カバー19で覆われている。後部カバー19は、上端が上部カバーに枢支されていて上下揺動自在である。後部カバー19は、弾圧装置20で下方に付勢されている。弾圧装置20は、バネの力で後部カバー19を下方に付勢する装置である。
ギヤケース12には、取入軸21が設けられている。この取入軸21には、PTO軸22の動力がジョイントを介して伝達される。取入軸21に伝達された動力は、ギヤケース12内のギヤ機構及びサポートアーム13L内のシャフトを介して、伝動ケース14内のチェーン伝動手段に伝達される。チェーン伝動手段に伝達された動力によって回転軸16が駆動される。回転軸16は、
図1において矢印A1方向に回転される。回転軸16がA1方向に回転すると、耕耘爪17が土壌を耕起して後方の後部カバー19へと放擲する。耕耘部18で耕耘された土は、後部カバー19で均されて畝の上面が形成される。畝の側面は、後述する畝立て器23L,23Rで形成される。
【0020】
ロータリ機枠11は、左の支持ステー24Lと、右の支持ステー24Rと、マスト25を有する。支持ステー24Lは、サポートアーム13Lに固定されている。支持ステー24Rは、サポートアーム13Rに固定されている。マスト25はギヤケース12に固定されている。
ロータリ耕耘機2は、さらに、支持枠26と、左のゲージ輪27Lと、右のゲージ輪27Rと、第2高さ変更装置28とを有する。
【0021】
支持枠26は、ゲージ輪27L,27Rを支持する枠材である。ゲージ輪27L,27Rは、ロータリ耕耘機2(対地作業機)の高さを設定する部材である。言い換えれば、ゲージ輪27L,27Rは、ロータリ耕耘機2の耕耘深さを設定する部材である。第2高さ変更装置28は、支持枠26を上下に揺動操作してゲージ輪27L,27Rの設定を変更する装置である。
【0022】
図2、
図3に示すように、支持枠26は、前枠29と、後枠30とを有する。
前枠29は、左の揺動アーム31Lと、右の揺動アーム31Rと、連結杆32とを有する。揺動アーム31L、揺動アーム31R及び連結杆32は、パイプ材によって形成されている。揺動アーム31Lは、前端が支持ステー24Lに枢支されている。揺動アーム31Lは、サポートアーム13Lから後方に突出している。揺動アーム31Rは、前端が支持ステー24Rに枢支されている。揺動アーム31Rは、サポートアーム13Rから後方に突出している。連結杆32は、揺動アーム31Lと揺動アーム31Rの中途部同士を連結している。前枠29(支持枠26)は、揺動アーム31L及び揺動アーム31Rの前端の枢支部分を中心として上下に揺動自在である。
【0023】
後枠30は、左の接続杆33Lと、右の接続杆33Rと、横枠材34と、左の縦枠材35Lと、右の縦枠材35Rと、左の車輪枠36Lと、右の車輪枠36Rとを有する。
接続杆33Lは、揺動アーム31Lに後端から挿入されて揺動アーム31Lに固定されている。接続杆33Rは、揺動アーム31Rに後端から挿入されて揺動アーム31Rに固定されている。
【0024】
横枠材34は、前枠29の後方に位置し、幅方向K2に沿って配置されている。また、横枠材34は、接続杆33L及び接続杆33Rの後端に連結されている。縦枠材35Lは、横枠材34の左部に上部が固定されていて、横枠材34の左部から下方に突出している。縦枠材35Rは、横枠材34の右部に上部が固定されていて、横枠材34の右部から下方に突出している。
【0025】
車輪枠36Lは、前部材37Lと、後部材38Rとを有する。前部材37Lは、縦枠材35Lの下部に前端が固定されていて、縦枠材35Lの下部から後方に突出している。後部材38Lは、前部材37Lの後部上面に前部が固定されていて、前部材37Lから後方に突出している。車輪枠36Rは、前部材37Rと、後部材38Rとを有する。前部材37Rは、縦枠材35Rの下部に前端が固定されていて、縦枠材35Rの下部から後方に突出している。後部材38Rは、前部材37Rの後部上面に前部が固定されていて、前部材37Rから後方に突出している。
【0026】
後部材38Lの前部には、車輪ステー39Lの上部が固定されている。後部材38Rの前部にも、車輪ステー39Rの上部が固定されている。車輪ステー39Lの下部にゲージ輪27Lが回転自在に取り付けられている。車輪ステー39Rの下部に右のゲージ輪27Rが回転自在に取り付けられている。
ゲージ輪27Lの前方には、畝立て器(リッジャー)23Lが配置されている。ゲージ輪27Rの前方にも、畝立て器(リッジャー)23Rが配置されている。畝立て器23Lは縦枠材35Lの下部に取り付けられている。畝立て器23Rは縦枠材35Rの下部に取り付けられている。畝立て器23Lは、畝の左側面を形成する。畝立て器23Rは、畝の右側面を形成する。
【0027】
後部材38Lの後部には、幅方向K2外方に突出する突出部材40Lが設けられている。後部材38Rの後部にも、幅方向K2外方に突出する突出部材40Rが設けられている。突出部材40Lの外端(幅方向K2外方側の端部)には、支柱41Lが上方突出状に設けられている。突出部材40Rの外端にも、支柱41Rが上方突出状に設けられている。支柱41Lと支柱41Rとの上端には、それぞれ作業者用の(作業者が座るための)椅子42L,42Rが設けられている。したがって、椅子42Lは車輪枠36Lに支持され、椅子42Rは車輪枠36Rに支持されている。また、椅子42Lは、ゲージ輪27Lの上方に位置し、椅子42Rは、ゲージ輪27Rの上方に位置している。
【0028】
図3に示すように、第2高さ変更装置28は、第2カバー筒43と、第2ネジ杆44と、第2可動杆45と、第2操作ハンドル46とを有する。第2カバー筒43の上部はマスト25に枢支されている。第2ネジ杆44は、第2カバー筒43内に内装され、第2操作ハンドル46で軸心回りに回転操作可能とされている。第2可動杆45は、第2カバー筒43の下端から第2カバー筒43内に挿入され、第2ネジ杆44に上端部が螺合している。第2可動杆45の下端部は、連結杆32に固定されたブラケット板47に枢支されている。
【0029】
第2操作ハンドル46を操作して第2ネジ杆44を回転させると、第2可動杆45がネジ杆に対して螺進或いは螺退する。第2可動杆45が螺進すると、第2可動杆45が第2カバー筒43から突出していく。第2可動杆45が螺退すると、第2可動杆45が第2カバー筒43内に入っていく。これによって、第2高さ変更装置28が伸縮して支持枠26が上下に揺動し、ゲージ輪27L,27Rの高さを変更することができる。ゲージ輪27L,27Rの高さを変更することにより、耕耘部18の高さが変更されて、耕耘深さを変更することができる。
【0030】
図1、
図2に示すように、移植機3は、複数の取付フレーム48L,48Rと、ツールバー49と、第1高さ変更装置(連結部材)50と、複数の移植ユニット51A,51Bとを有する。複数の取付フレーム48L,48Rは、第1取付フレーム48Lと、第1取付フレーム48Lとは異なるフレームである第2取付フレーム48Rとを含む。複数の移植ユニット51A,51Bは、第1移植ユニット51Aと、第2移植ユニット51Bとを含む。ツールバー49は、第1取付フレーム48Lと第2取付フレーム48Rとに亘って取り付けられている。第1移植ユニット51A及び第2移植ユニット51Bは、ツールバー49に取り付けられている。ツールバー49は、第1高さ変更装置50によって横枠材34に連結されている。
【0031】
第1取付フレーム48Lは、移植機3の左部に配置され、ロータリ耕耘機2の左部から後方に延びる。第1取付フレーム48Lは、第1部材52と第2部材53とを有する。第1部材52の前端は、伝動ケース14の上部に着脱自在に取り付け可能で、取付状態では横軸心(幅方向K2の軸心)回りに回転自在に枢支されている。第1部材52は、伝動ケース14の上部から後方に延びている。詳しくは、第1部材52は、横枠材34の上方を通って横枠材34の後方に延びている。第2部材53は、横枠材34の後方に縦向きに配置されている。第2部材53の上部は、第1部材52の後端に固定されている。第2部材53は、第1部材52の後端から下方に延びる。
【0032】
第2取付フレーム48Rは、移植機3の右部に配置され、ロータリ耕耘機2の右部から後方に延びる。第2取付フレーム48Rは、第3部材54と第4部材55とを有する。第3部材54の前端は、サイドフレーム15の上部に着脱自在に取り付け可能で、取付状態では横軸心回りに回転自在に枢支されている。第3部材54は、サイドフレーム15の上部から後方に延びている。詳しくは、第3部材54は、横枠材34の上方を通って横枠材34の後方に延びている。第4部材55は、横枠材34の後方に縦向きに配置されている。第4部材55の上部は、第3部材54の後端に上部が固定されている。第4部材55は、第3部材54の後端から下方に延びる。
【0033】
ツールバー49は、角パイプから構成され、第1取付フレーム48Lと第2取付フレーム48Rの後部間に取り付けられている。詳しくは、ツールバー49は、第2部材53の下端から第4部材55の下端にわたって設けられている。ツールバー49の一端は、第2部材53の下端に着脱自在に取り付けられている。ツールバー49の他端は、第4部材55の下端に着脱自在に取り付けられている。
【0034】
第1高さ変更装置50は、ツールバー49の高さを変更する装置(部材)である。言い換えれば、第1高さ変更装置50は、複数の移植ユニット51A,51Bの高さを変更して、後述する植付装置の植付深さを変更する装置(部材)である。
図3〜
図5に示すように、第1高さ変更装置50は、支持ブラケット56と、伸縮杆57と、第1操作ハンドル58とを有する。
【0035】
支持ブラケット56は、固定部材59と、ブラケット本体60と、複数の取付ステー61L,61Rとを有する。固定部材59は、上壁59aと、下壁59bと、後壁59cとを有する。上壁59aは、横枠材34の上面に接当する。下壁59bは、横枠材34の下面に接当する。後壁59cは、横枠材34の後面に接当する。固定部材59は、横枠材34の幅方向K2中央部に、後方から嵌め込まれる。また、固定部材59は、上壁59a、下壁59b及び横枠材34を貫通する取付ピン62によって横枠材34に着脱自在に固定される。
【0036】
ブラケット本体60は、固定部材59に下端部が固定されている。ブラケット本体60の上端の左部には、取付ステー61Lの前部がボルト固定されている。ブラケット本体60の上端の右部には、取付ステー61Rの前部がボルト固定されている。
伸縮杆57は、第1カバー筒63と、第1ネジ杆64と、第1可動杆65とを有する。第1カバー筒63は、取付ステー61Lと取付ステー61Rとの間に上部が配置されている。また、第1カバー筒63の上部は、取付ステー61Lと取付ステー61Rに横軸心回りに回転自在に枢支されている。第1ネジ杆64は、第1カバー筒63内に内装され、第1操作ハンドル58で軸心回りに回転操作可能とされている。第1可動杆65は、第1カバー筒63の下端から第1カバー筒63内に挿入され、第1ネジ杆64に螺合している。第1可動杆65の下端は、取付片66Lと取付片66Rとの間に挿入されている。第1可動杆65の下端は、第1可動杆65及び取付片66L,66Rを貫通する支持ピン67によって取付片66L,66Rに枢支されている。取付片66Rは、第1移植ユニット51Aに設けられている。取付片66Lは、第2移植ユニット51Bに設けられている。なお、取付片66L,66Rが取り付けられる部位については、後述する。
【0037】
第1操作ハンドル58を操作して第1ネジ杆64を回転させると、第1可動杆65がネジ杆に対して螺進或いは螺退する。第1可動杆65が螺進すると、第1可動杆65が第1カバー筒63から突出していく。第1可動杆65が螺退すると、第1可動杆65が第1カバー筒63内に入っていく。したがって、第1操作ハンドル58を回転操作することで、伸縮杆57が伸縮して、第1取付フレーム48L及び第2取付フレーム48Rが上下に揺動してツールバー49が上下動する。ツールバー49が、上下動すると、第1移植ユニット51A及び第2移植ユニット51Bが上下動する。第1移植ユニット51A及び第2移植ユニット51Bが上下動することにより、第1移植ユニット51A及び第2移植ユニット51Bに設けられた植付装置68A,68Bの高さが変更され、苗の植付深さが変更される。
【0038】
先ず、移植ユニット51A,51Bの概略構成を説明する。
図2、
図9に示すように、第1移植ユニット51Aは、移植機3の右部に配置されている。この第1移植ユニット51Aは、移植フレーム(第1移植フレームともいう)69Aと、第1伝動軸70Aと、電動モータ(原動機)71と、植付装置(第1植付装置ともいう)68Aと、苗供給装置(第1苗供給装置ともいう)72Aと、整地ローラ(接地ローラ)73Aと、複数の覆土輪74Aとを有する。第1移植フレーム69Aは、ツールバー49の右部に着脱自在に取り付けられている。第1植付装置68A、第1苗供給装置72A、整地ローラ73A及び複数の覆土輪74Aは第1移植フレーム69Aに設けられている。
【0039】
第2移植ユニット51Bは、第1移植ユニット51Aに対して幅方向K2で並設して設けられる移植ユニットであって、移植機3の左部に配置されている。この第2移植ユニット51Bは、移植フレーム(第2移植フレームともいう)69Bと、第2伝動軸70Bと、植付装置(第2植付装置ともいう)68Bと、苗供給装置(第2苗供給装置ともいう)72Aと、整地ローラ(接地ローラ)73Bと、複数の覆土輪74Bとを有する。第2移植フレーム69Bは、ツールバー49の左部に着脱自在に取り付けられている。第2植付装置68B、第2苗供給装置72A、整地ローラ73B及び複数の覆土輪74Bは第2移植フレーム69Bに設けられている。
【0040】
第1取付フレーム48L、第2取付フレーム48R、ツールバー49、第1移植フレーム69A及び第2移植フレーム69Bで移植機枠75が構成されている。移植機枠75は、ロータリ耕耘機2(対地作業機)に対して上下動自在に取り付けられている。
次に、移植フレーム69A,69Bについて説明する。先に、第1移植ユニット51Aの移植フレームである第1移植フレーム69Aについて説明する。
【0041】
図6〜
図8に示すように、第1移植フレーム69Aは、フレーム取付部(取付部)76と、メインフレーム77と、植付フレーム78とを有する。フレーム取付部76は、ツールバー49に取り付けられる部位であり、第1ステー79と、複数の(本実施形態では3つの)第2ステー80とを有する。第1ステー79はツールバー49の後面に接当する。第2ステー80はツールバー49の前面に接当する。第1ステー79と第2ステー80は、取付ボルト81によって締結される。フレーム取付部76は、第1ステー79と第2ステー80とでツールバー49を挟持することで、ツールバー49に取り付けられる。
【0042】
メインフレーム77は、第1苗供給装置72A、整地ローラ73A及び複数の覆土輪74Aが取り付けられるフレームである。メインフレーム77は、第1フレーム材〜第10フレーム材82〜91を有する。第1フレーム材〜第10フレーム材82〜91は、角パイプ材によって形成されている。
第1フレーム材82は、フレーム取付部76(第1ステー79)左部から後方に突出する。第2フレーム材83は、フレーム取付部76(第1ステー79)右部から後方に突出する。第1フレーム材82と第2フレーム材83とは幅方向K2に間隔をおいて設けられている。第1フレーム材82の前後中途部には、支持部材171Lが下方突出状に設けられている。第2フレーム材の前後中途部には、支持部材171Rが下方突出状に設けられている。
【0043】
第3フレーム材84は、第1フレーム材82の後端から第2フレーム材83の後端にわたって設けられていて、第1フレーム材82と第2フレーム材83の後部同士を連結している。
第4フレーム材85は、第1フレーム材82の前後の中途部(中央部)から上方に突出している。第5フレーム材86は、第2フレーム材83の前後の中途部(中央部)から上方に突出している。第6フレーム材87は、第4フレーム材85の上端から第5フレーム材86の上端にわたって設けられていて、第4フレーム材85と第5フレーム材86の上部同士を連結している。
【0044】
第7フレーム材88は、第6フレーム材87の幅方向K2の中途部(中央部)から後方に突出している。第8フレーム材89は、第3フレーム材84の幅方向K2中途部(中央部)と第7フレーム材88とを連結している。第9フレーム材90は、第8フレーム材89の上下の中途部から後方に突出している。第10フレーム材91は、第7フレーム材88と第9フレーム材90との後部同士を連結している。
【0045】
植付フレーム78は、第1植付装置68Aが取り付けられるフレームである。植付フレーム78は、第1縦部材92と、第2縦部材93と、第1取付プレート94と、第2取付プレート95と、第1連結プレート96と、第2連結プレート97と、第3連結プレート98とを有する。
第1縦部材92は、第1ステー79の幅方向K2中央部から左寄りに配置されていて、第1ステー79から上方に突出している。第1縦部材92の上部には、支持プレート99が前方突出状に設けられている。第2縦部材93は、第1ステー79の幅方向K2中央部から右寄りに配置されていて、第1ステー79から上方に突出している。
【0046】
第1取付プレート94は、第1縦部材92の上下の中途部と第2縦部材93の上下の中途部との間に設けられている。第2取付プレート95は、第1縦部材92の下部と第2縦部材93の下部との間に設けられている。
第1連結プレート96は、第1縦部材92の上端部と第6フレーム材87とを連結している。第2連結プレート97は、第2縦部材93の上端部と第6フレーム材87とを連結している。第3連結プレート98は、第1縦部材92と第2縦部材93との上端同士を連結し、且つ第1連結プレート96と第2連結プレート97とを連結している。
【0047】
次に、第2移植ユニット51Bの移植フレームである第2移植フレーム69Bについて説明する。
第2移植フレーム69Bも、第1移植フレーム69Aと同様に、フレーム取付部(取付部)76と、メインフレーム77と、植付フレーム78とを有する。これらフレーム取付部76と、メインフレーム77と、植付フレーム78の構成は、前述した構成と同様であるので、説明を省略する。
【0048】
第2移植フレーム69Bのメインフレーム77には、第2苗供給装置72B、整地ローラ73B及び複数の覆土輪74Aが取り付けられる。
第2移植フレーム69Bの植付フレーム78には、第2植付装置68Bが取り付けられる。
図5に示すように、第1移植ユニット51A(第1移植フレーム69A)における第1ステー79(79A)の幅方向K2内方側に、取付片66Rが取り付けられている。また、第2移植ユニット51B(第2移植フレーム69B)における第1ステー79(79B)の幅方向K2内方側に、取付片66Lが取り付けられている。
【0049】
次に、第1移植ユニット51A及び第2移植ユニット51Bの動力伝達系統について説明する。
図9に示すように、第1伝動軸70Aは、第1移植ユニット51Aにおける第1連結プレート96(96A)と第2連結プレート97(97A)とにわたって設けられている。第1伝動軸70Aの一端側(
図9右側)は、第1連結プレート96Aに第1軸受け101を介して支持されている。また、第1伝動軸70Aの一端側は、第1連結プレート96Aから幅方向内方に突出している。第1伝動軸70Aの他端側(
図9左側)は、第2連結プレート97Aに第2軸受け102を介して支持されている。
【0050】
第2伝動軸70Bは、第2移植ユニット51Bにおける第1連結プレート96(96B)と第2連結プレート97(97B)とにわたって設けられている。第2伝動軸70Bの一端側(
図9右側)は、第1連結プレート96Bに第3軸受け103を介して支持されている。また、第2伝動軸70Bの一端側は、第1連結プレート96Bから幅方向外方に突出している。第2伝動軸70Bの他端側(
図9左側)は、第2連結プレート97Bに第4軸受け104を介して支持されている。また、第2伝動軸70Bの他端側は、第2連結プレート97Bから幅方向内方に突出している。
【0051】
したがって、第1伝動軸70Aの一端側(右側)と第2伝動軸70Bの他端側(左側)とは、向き合っていて、連結パイプ(連結部材)105によって着脱自在に連結されている。
電動モータ71は、第1移植ユニット51Aにおける第1ステー79Aの幅方向K2内方側に取り付けられた取付板106に取り付けられている。電動モータ71には、出力軸107が設けられている。第1移植ユニット51Aにおける支持プレート99(99A)には、第1ケース108が取り付けられている。第1ケース108には、第1入力軸109と、第1駆動軸110とが設けられている。第1入力軸109と第1駆動軸110とは第1ケース108内のギヤ機構によって連動連結されている。第2移植ユニット51Bにける支持プレート99(99B)には、第2ケース111が取り付けられている。第2ケース111には、第2入力軸112と、第2駆動軸113とが設けられている。第2入力軸112と第2駆動軸113とは第2ケース111内のギヤ機構によって連動連結されている。
【0052】
出力軸107には、第1スプロケット114が設けられている。第1入力軸109には、第2スプロケット115と第3スプロケット116とが設けられている。第1駆動軸110には、第4スプロケット117が設けられている。第1伝動軸70Aには、第5スプロケット118と第6スプロケット119と第7スプロケット120とが設けられている。第2伝動軸70Bには、第8スプロケット121と第9スプロケット122と第10スプロケット123とが設けられている。第2入力軸112には、第11スプロケット124が設けられている。第2駆動軸113には、第12スプロケット125が設けられている。
【0053】
電動モータ71の回転動力は、第1スプロケット114から第1チェーン126を介して第2スプロケット115に伝達されて、第1入力軸109が回転する。第1入力軸109の動力は、第1駆動軸110に伝達されて第4スプロケット117が回転する。また、第1入力軸109の動力は、第3スプロケット116から第2チェーン127を介して第5スプロケット118に伝達されて、第1伝動軸70Aが回転する。
【0054】
第1伝動軸70Aの動力は、第6スプロケット119から第3チェーン128を介して第13スプロケット129に伝達される。また、第1伝動軸70Aの動力は、第7スプロケット120から第4チェーン130を介して第14スプロケット131に伝達される。さらに、第1伝動軸70Aの動力は、連結パイプ105を介して第2伝動軸70Bに伝達される。
【0055】
第2伝動軸70Bの動力は、第8スプロケット121から第5チェーン132を介して第15スプロケット133に伝達される。また、第2伝動軸70Bの動力は、第9スプロケット122から第6チェーン134を介して第16スプロケット135に伝達される。さらに、第2伝動軸70Bの動力は、第10スプロケット123から第7チェーン136を介して第11スプロケット124に伝達されて、第2入力軸112が回転する。第2入力軸112の動力は、第2駆動軸113に伝達されて第12スプロケット125が回転する。
【0056】
次に、植付装置68A,68Bについて説明する。先に、第1移植ユニット51Aの植付装置である第1植付装置68Aについて説明する。
図10に示すように、第1植付装置68Aは、複数台(本実施形態では、2台)の植付機構68AL,68ARを有する。植付機構68AL,68ARは、幅方向K2で並べて配置されている。植付機構68ALは、左側に位置する植付機構である。植付機構68ARは、右側に位置する植付機構である。左の植付機構68ALと右の植付機構68ARとは前後方向K1で同じ位置に配置されている。
【0057】
図6、
図10に示すように、植付機構68ALは、植付具137と、支持体138と、昇降装置139とを有する。植付機構68ARは、植付機構68ALと同様に、植付具137と、支持体138と、昇降装置139とを有する。
植付具137は、畝(圃場)に苗を植え付ける部材である。植付具137は先端が下方に向いたくちばし状を呈し、前構成体140と後構成体141を有している。植付具137は、前構成体140と後構成体141とが前後方向K1で離反及び近接することにより開閉自在とされている。また、植付具137は、閉じた状態で、上方から苗が供給可能で且つ内部に苗が収容可能とされている。また、植付具137は、開いた状態で苗を下方に落下して放出可能とされている。
【0058】
支持体138は、植付フレーム78の第1取付プレート94及び第2取付プレート95に前部がボルト固定されている。支持体138は、植付フレーム78に対して、幅方向K2に取付け位置が変更可能とされている。支持体138の取付け位置を変更することにより、植え付けられた苗の条間(植え付けられた苗の幅方向K2の間隔)を変更することができる。
【0059】
第1移植ユニット51Aにおいては、左の植付機構68ALの支持体138に、第13スプロケット129が支軸142によって支持されている。また、右の植付機構68ARの支持体138に、第14スプロケット131が支軸142によって支持されている。
昇降装置139は、植付具137を支持して該植付具137を昇降させる装置である。昇降装置139は、支持体138に取り付けられている。昇降装置139は、第1ケース143と、第2ケース144と、取付部材145とを有する。第1ケース143は、支持体138に支軸142を介して回転自在に支持されている。第2ケース144は、第1ケース143の遊端側に回転自在に支持されている。取付部材145は、第2ケース144に支持されている。取付部材145に植付具137が支持されている。また、取付部材145には、植付具137の上方に位置する苗ガイド146が設けられている。苗ガイド146は、下方に向けて先窄まりの筒状に形成されていて、上方から植付具137に供給される苗を植付具137に案内する。なお、取付部材145は、スプリングによって上方に付勢されている。
【0060】
支軸142によって第1ケース143が回転すると、第1ケース143の回転に連動して第2ケース144が第1ケース143とは逆方向に回転するように、第1ケース143及び第2ケース144内に動力伝達機構が設けられている。また、第1ケース143及び第2ケース144が回転されることにより取付部材145が上下に平行移動して、植付具137が上下運動する。
【0061】
植付具137には、上昇した位置(上死点位置)で苗が落下供給される。このとき植付具137は閉じた状態であって、該植付具137の内部に苗が保持される。その後、植付具137は、苗を保持したまま下降して該植付具137の下部が畝(圃場)に突入する。植付具137は、畝に突入すると開いて畝に植穴を形成すると共に該植穴に苗を放出する(苗を植え付ける)。
【0062】
また、本実施形態にあっては、左と右の植付具137が同時に昇降するのではなく、一方の植付具137が上昇するときに、他方の植付具137が下降するように植付具137が昇降される。これによって、一つの移植ユニットによって、畝に苗を千鳥状に2条植えする(幅方向K2で隣接する苗の一方を他方に対して前後一方に位置ずれして植え付ける)ようにしている。また、植付具137が停止する際には、左と右の植付具137が上下移動範囲の中間位置で停止する。
【0063】
次に、第2移植ユニット51Bの植付装置である第2植付装置68Bについて説明する。
図10に示すように、第2植付装置68Bも、第1植付装置68Aと同様に、複数台(本実施形態では、2台)植付機構68BL,68BRを有する。植付機構68BL,68BRは、幅方向K2で並べて配置されている。植付機構68BLは、左側の植付機構であり、植付機構68BRは、右側の植付機構である。左の植付機構68BLと右の植付機構68BRとは前後方向K1で同じ位置に配置されている。
【0064】
植付機構68BLは、植付機構68ALと同様に、植付具137と、支持体138と、昇降装置139とを有する。植付機構68BRは、植付機構68ARと同様に、植付具137と、支持体138と、昇降装置139とを有する。
これら植付具137と、支持体138と、昇降装置139とは、前述した構成と同様であるので、説明を省略する。
【0065】
第2移植ユニット51Bにおいては、左の植付機構68BLの支持体138に第15スプロケット133が支軸142によって支持されている。また、右の植付機構68BRの支持体138に第16スプロケット135が支軸142によって支持されている。
次に、苗供給装置72A,72Bについて説明する。先に、第1移植ユニット51Aの苗供給装置である第1苗供給装置72Aについて説明する。
【0066】
第1苗供給装置72Aは、第1植付装置68Aの上方に配置されている。第1苗供給装置72Aによって下方に位置する植付具137(第1植付装置68A)に苗を落下させて供給する。第1苗供給装置72Aは、第6フレーム材87及び第7フレーム材88に、フレームを介して支持されている。
図11に示すように、第1苗供給装置72Aは、苗が投入される多数の供給カップ147,148を有する。多数の供給カップ147,148は、多数の第1供給カップ147と、多数の第2供給カップ148とを含む。第1供給カップ147と第2供給カップ148とは、平面視で前後方向K1に長い長円形を呈するようにループ状に並べて配置されている。また、第1供給カップ147と第2供給カップ148とは、長円形の配置経路に沿って交互に配置されている。
【0067】
第1供給カップ147と第2供給カップ148は、移送機構149によって長円形の配置経路に沿って間欠的に矢印Y方向に移送される。移送機構149は、第1回転体150と、第2回転体151と、索体152とを有する。第1回転体150及び第2回転体151はスプロケットによって構成されている。索体152は、無端状のチェーンによって構成されている。第1回転体150及び第2回転体151は、第1苗供給装置72Aを支持するフレームに縦軸心(上下方向の軸心)回りに回転自在に支持されている。第1回転体150は、移送機構149の前部に位置し、第2回転体151は、第1回転体150の後方に配置されている。索体152は、第1回転体150と第2回転体151とにわたって掛け渡されている。第1供給カップ147及び第2供給カップ148は、索体152の外周側に索体152に沿って配置されている。
【0068】
第1回転体150の下方には、駆動スプロケット153が設けられている。駆動スプロケット153は、第1回転体150と第3駆動軸154を介して一体回転自在に連結されている。駆動スプロケット153には、第8チェーン155を介して動力が伝達され、第1回転体150が回転する。
第1移植ユニット51Aにおいては、第4スプロケット117から第8チェーン155を介して駆動スプロケット153に動力が伝達される。第2移植ユニット51Bにおいては、第12スプロケット125から第8チェーン155を介して駆動スプロケット153に動力が伝達される。
【0069】
図12に示すように、第1供給カップ147は、収容部156と、取付部157と、蓋158とを有する。第2供給カップ148も、同様に、収容部160と、取付部161と、蓋162とを有する。収容部156,160は、投入された苗を収容する部位であり、上下開口状の筒体によって構成されている。取付部157,161は、索体152に取り付けられる部位である。蓋158,162は、収容部156,160の底部を塞ぐ部材である。蓋158,162は、収容部156,160の下部にヒンジ159によって枢支されていて、収容部156,160の下端開口を開閉自在としている。蓋158,162が閉じていることにより、収容部156,160内に苗が保持可能であり、蓋158,162が開くことにより、収容部156,160から下方に苗が排出可能である。
【0070】
図13に示すように、第1供給カップ147の蓋158は、第1係合部163を有する。第2供給カップ148の蓋162は、第2係合部164を有する。第1係合部163は、供給カップ147,148の配置経路(索体152)の内周側に突出している。第2係合部164は、供給カップ147,148の配置経路(索体152)の外周側に突出している。
【0071】
第1供給カップ147は、第1回転体150及び第2回転体151の左側(第1回転体150及び第2回転体151の幅方向一方側)で蓋158が開く。符号X1で示す位置が、第1供給カップ147の蓋158が開く第1開放位置(第1回転体150及び第2回転体151の幅方向一方側の開放位置)である。第2供給カップ148は、第1回転体150及び第2回転体151の右側(第1回転体150及び第2回転体151の幅方向他方側)で蓋158が開く。符号X2で示す位置が、第2供給カップ148の蓋158が開く第2開放位置(第1回転体150及び第2回転体151の幅方向他方側の開放位置)である。第1開放位置X1と第2開放位置X2とは、前後方向K1において同じ位置に設定されている。
【0072】
第1開放位置X1の下方に植付装置68Aの左の植付具137(第1植付具137Aという)が位置している。第2開放位置X2の下方に植付装置68Aの右の植付具137(第2植付具137Bという)が位置している。
第1苗供給装置72Aは、供給カップ147,148の開放位置を、第1回転体150及び第2回転体151の幅方向一方側と他方側とに設定可能な(第1開放位置X1、第2開放位置X2を設定可能な)設定部材166を有する。設定部材166は、複数の規制杆167,168,169,170を含んでいる。説明の便宜上、規制杆167のことを第1規制杆167、規制杆168のことを第2規制杆168、規制杆169のことを第3規制杆169、規制杆170のことを第4規制杆170という。
【0073】
第1規制杆167は、第1開放位置X1及び第2開放位置X2の前方側において、第1供給カップ147及び第2供給カップ148の蓋158,162の下面に接当する。したがって、第1規制杆167は、第1開放位置X1及び第2開放位置X2の前方側において、第1供給カップ147及び第2供給カップ148の蓋158,162の開きを規制する。第2規制杆168は、第1開放位置X1及び第2開放位置X2の後方側において、第1供給カップ147及び第2供給カップ148の蓋158,162の下面に接当する。したがって、第2規制杆168は、第1開放位置X1及び第2開放位置X2の後方側において、第1供給カップ147及び第2供給カップ148の蓋158,162の開きを規制する。
【0074】
第3規制杆169は、第1開放位置X1の左側に位置する。第3規制杆169は、第1開放位置X1にある蓋162の第2係合部164の下面に接当する。これによって、第1開放位置X1における第2供給カップ148の蓋162の開きを規制する。第4規制杆170は、第2開放位置X2の左側に位置する。第4規制杆170は、第2開放位置X2にある蓋158の第1係合部163の下面に接当する。これによって、第2開放位置X2における第1供給カップ147の蓋158の開きを規制する。
【0075】
第1規制杆167の左側後端部、第2規制杆168の左側前端部及び第3規制杆169とで、第1開放位置X1を設定する第1設定部196が構成されている。第1規制杆167の右側後端部、第2規制杆168の右側前端部及び第4規制杆170とで、第2開放位置X2を設定する第2設定部197が構成されている。
第1開放位置X1では、第1供給カップ147の蓋158は、第1規制杆167及び第2規制杆168から外れており且つ第1係合部163は、第3規制杆169に支持されない。これによって、第1供給カップ147の蓋158が開く。このとき、第1植付具137Aが上死点位置に移動しており、第1供給カップ147から排出された苗が第1植付具137Aに供給される。また、第1開放位置X1に第1供給カップ147が位置するときには、第2開放位置X2にも、第1供給カップ147が位置する。この第2開放位置X2にある第1供給カップ147の第1係合部163は、第4規制杆170で規制されていて第1供給カップ147の蓋158は開かない。このとき、第2植付具137Bは下方移動して畝に苗を植え付けている。
【0076】
また、第2供給カップ148が第1開放位置X1に位置するときには、第2開放位置X2にも、第2供給カップ148が位置する。第1開放位置X1に位置する第2供給カップ148の第2係合部164は第3規制杆169に規制されて第2供給カップ148の蓋162は開かない。第2開放位置X2に位置する第2供給カップ148の第2係合部164は第4規制杆170に支持されないので第2供給カップ148の蓋162が開く。そして、第1開放位置X1の下方の第1植付具137Aは、下方移動して畝に苗を植え付けている。また、第2植付具137Bは、第2開放位置X2の下方で上死点位置に移動していて、第2供給カップ148から苗が供給される。
【0077】
次に、第2移植ユニット51Bの苗供給装置である第2苗供給装置72Bについて説明する。
第2苗供給装置72Bは、第2植付装置68Bの上方に配置されている。第2苗供給装置72Bによって下方に位置する植付具137(第2植付装置68B)に苗を落下させて供給する。第2苗供給装置72Aは、第6フレーム材87及び第7フレーム材88に、フレームを介して支持されている。
【0078】
第2苗供給装置72Bの構成は、第1苗供給装置72Aの構成と同様であるので、説明を省略する。
椅子42Rは、第1苗供給装置72A(の索体152)の幅方向K2外方(幅方向一方側)に設けられている。椅子42Lは、第2苗供給装置72B(の索体152)の幅方向K2外方(幅方向他方側)に設けられている。椅子42Lに着座した作業者によって苗供給装置72Aに苗が供給される。椅子42Rに着座した作業者によって苗供給装置72Bに苗が供給される。
【0079】
次に、整地ローラ73A,73Bについて説明する。先に、第1移植ユニット51Aの整地ローラ73Aについて説明する。
図2に示すように、整地ローラ73Aは、畝立て器23Lと畝立て器23Rとの間であって、植付装置68Aの前方に配置されている。また、整地ローラ73Aは、ロータリ耕耘機2の後部カバー19によって形成される畝の上面を回転する。整地ローラ73Aによって苗の植付前に畝の上面が整地される。
【0080】
図14、
図15に示すように、整地ローラ73Aは、左のローラアーム172Lと右のローラアーム172Rとを介して移植フレーム69Aに支持されている。ローラアーム172Lは、第1フレーム材82に設けた支持部材171Lに後部が横軸心回りに回転自在に枢支されている。ローラアーム172Rは、第2フレーム材83に設けた支持部材171Rに後部が横軸心回りに回転自在に枢支されている。ローラアーム172Lとローラアーム172Rとは、相互に連結されている。整地ローラ73Aは、ローラアーム172Lとローラアーム172Rの前部間に配置されてローラアーム172L,172Rに回転自在に支持されている。
【0081】
また、第1フレーム材82とローラアーム172Lとにわたってローラアーム172Lの下限を規制する下限規制部材173が設けられている。なお、第2フレーム材83とローラアーム172Rとの間にも、同様の下限規制部材が設けられている。
次に、第2移植ユニット51Bの整地ローラ73Bについて説明する。
図2に示すように、整地ローラ73Bは、畝立て器23Lと畝立て器23Rとの間であって、植付装置68Bの前方に配置されている。また、整地ローラ73Bは、ロータリ耕耘機2の後部カバー19によって形成される畝の上面を回転する。整地ローラ73Bによって苗の植付前に畝の上面が整地される。
【0082】
整地ローラ73Bの支持構造は、第1移植ユニット51Aと同様の構成であるので、説明を省略する。
図14に示すように、移植機3は、検出器174と、制御装置175と、株間設定器176とを有する。検出器174は、整地ローラ73A,73Bの回転速度を検出するセンサであって、一方の整地ローラ73A,73Bの側部に設けられている。検出器174の検出値は制御装置175に入力される。制御装置175は、電動モータ71に接続されている。株間設定器176は、植え付けられる苗の株間(前後方向K1の苗の間隔)を設定する機器であって、例えば、株間を設定するダイヤルである。株間設定器176で設定した設定値は制御装置175に入力される。制御装置175は、電動モータ71をオン又はオフする制御をすることで、株間設定器176で設定した株間にする。
【0083】
トラクタ1の車速は、メーカ、変速、エンジンの回転によって変わり、これによって、移植機3の移送速度が変わる。そこで、設定した株間にするには、検出器174の検出値に基づいて行う。すなわち、検出器174によって移植機3の移動速度(車速)を検出し、この移動速度に基づいて、電動モータ71をオフする時間(苗供給装置72A,72B及び植付装置68A,68Bを停止する時間)を調整する。これによって、設定した株間に正確に植え付けることができる。
【0084】
次に、覆土輪74A,74Bについて説明する。先に、第1移植ユニット51Aの覆土輪74Aについて説明する。
図2に示すように、覆土輪74Aは、第1移植ユニット51Aにおいて、左の植付機構68ALの後方に2つ設けられると共に、右の植付機構68ARの後方に2つ設けられている。覆土輪74Aは、畝の上面を回転し、植え付けた苗の根本部分に土寄せして覆土すると共に、苗の根本部分を鎮圧する。
【0085】
図14及び
図15に示すように、覆土輪74Aは、覆土フレーム177を介して移植フレーム69Aに支持されている。覆土フレーム177は、左の覆土アーム178Lと、右の覆土アーム178Rと、連結バー179と、4つの支持杆180とを有する。
覆土アーム178Lは、支持部材171Lに前部が横軸心回りに回転自在に枢支されている。覆土アーム178Rは、支持部材171Rに前部が横軸心回りに回転自在に枢支されている。連結バー179は、覆土フレーム177Lと覆土フレーム177Rとの後部同士を連結している。
【0086】
支持杆180は、覆土輪74Aに対応して設けられている。各支持杆180は、L字形に形成され、上端が連結バー179に固定されている。支持杆180の前端に覆土輪74Aが回転自在に支持されている。支持杆180は、連結バー179に対する取付け位置が幅方向K2に変更可能とされている。これによって、植付具137の条間調整に対応している。
【0087】
覆土フレーム177は、付勢機構181によって下方に付勢されている。付勢機構181は、付勢ロッド182と、付勢バネ183とを有する。付勢ロッド182は、上端が第9フレーム材90を貫通すると共に、抜止め部材184によって下方に抜止めされている。付勢ロッド182の下端は、連結バー179の幅方向K2中央部に枢支されている。付勢ロッド182の中間部には、バネ受け185が設けられている。付勢ロッド182のバネ受け185と第9フレーム材90との間にコイルスプリングからなる付勢バネ183が設けられている。
【0088】
次に、第2移植ユニット51Bの覆土輪74Bについて説明する。
図2に示すように、覆土輪74Bは、第2移植ユニット51Bにおいて、左の植付機構68BLの後方に2つ設けられると共に、右の植付機構68BLの後方に2つ設けられている。覆土輪74Bは、畝の上面を回転し、植え付けた苗の根本部分に土寄せして覆土すると共に、苗の根本部分を鎮圧する。
【0089】
図14及び
図15に示すように、覆土輪74Bは、覆土フレーム177を介して移植フレーム69Bに支持されている。覆土輪74Bの支持構造は、第1移植ユニット51Aと同様の構成であるので、説明を省略する。
図16〜
図19は、変形例を示している。先ず、第1移植ユニット51Aについて説明する。
【0090】
図18、
図19に示すように、この変形例では、第1苗供給装置72Aの第1開放位置X1(幅方向一方側の開放位置)と第2開放位置X2(幅方向他方側の開放位置)とが前後方向K1において異なる位置に設定されている。本実施形態では、第2開放位置X2が第1開放位置X1に対して後方に位置ずれしている。また、
図16、
図17に示すように、第2開放位置X2が第1開放位置X1に対して後方に位置ずれしているのに対応して、植付装置68Aのうちの右の植付機構68ARが、左の植付機構68ALに対して後方に位置ずれしている。
【0091】
また、この変形例では、第1伝動軸70Aの後方に第3伝動軸191Aが設けられている。第1伝動軸70Aには、第17スプロケット192Aが設けられている。第3伝動軸191Aには、第20スプロケット193Aと、第7スプロケット120が設けられている。第17スプロケット192Aから第20スプロケット193Aに第9チェーン194Aを介して動力が伝達されて第3伝動軸191Aが回転する。
【0092】
また、この変形例では、第1開放位置X1で第1供給カップ147の蓋158が開き、第2開放位置X2で第2供給カップ148の蓋164が開く。また、左の植付機構68ALと右の植付機構68ARとは同時に昇降する。これによって、千鳥植えを実現している。
また、この変形例では、植付具137が停止する位置は上死点位置である。株間制御を行うために、植付具137を停止させなければならないが、植付具137を上下移動範囲の中間位置で停止させると、問題を生じる場合がある。例えば、トマトやとうがらし等の茎のかたい野菜類の苗を植え付ける場合に、植付具137が上下移動範囲の中間位置で停止すると、植え付けた苗の茎に植付具137が当たり、苗が倒れるおそれがある。この変形例では、第1植付具137Aと第2植付具137Bとを前後にずらし、第1植付具137Aと第2植付具137Bとを同時に昇降させることで千鳥植えを実現しているので、植付具137を上死点位置で停止させることができる。これによって、苗の倒れを防止することができる。
【0093】
次に、第2移植ユニット51Bについて説明する。
図18、
図19に示すように、第2苗供給装置72Bについても、第1苗供給装置72Aと同様に、第1開放位置X1(幅方向一方側の開放位置)と第2開放位置X2(幅方向他方側の開放位置)とが前後方向K1において異なる位置に設定されている。第2移植ユニット51Bにおいても、第1移植ユニット51Aと同様に、第2開放位置X2が第1開放位置X1に対して後方に位置ずれしている。また、
図16、
図17に示すように、第2開放位置X2が第1開放位置X1に対して後方に位置ずれしているのに対応して、植付装置68Bのうちの右の植付機構68BRが、左の植付機構68BLに対して後方に位置ずれしている。
【0094】
また、第2伝動軸70Bの後方に第4伝動軸191Bが設けられている。第2伝動軸70Bには、第18スプロケット192Bが設けられている。第4伝動軸191Bには、第20スプロケット193Bと、第9スプロケット122が設けられている。第18スプロケット192Bから第20スプロケット193Bに第10チェーン194Bを介して動力が伝達されて第4伝動軸191Bが回転する。
【0095】
また、第2移植ユニット51Bにおいても、第1開放位置X1で第1供給カップ147の蓋158が開き、第2開放位置X2で第2供給カップ148の蓋164が開く。また、左の植付機構68BLと右の植付機構68BRとは同時に昇降する。これによって、千鳥植えを実現している。
その他は、第1移植ユニット51Aと同様である。
【0096】
図20は、他の変形例を示している。この他の変形例では、植付装置68A,68B及び苗供給装置72A,72Bを駆動する動力を、ロータリ耕耘機2(対地作業機)を駆動する動力からとっている。ギヤケース12内には、取入軸21に伝達された動力をサポートアーム13L内のシャフト186に伝達するギヤ機構187が設けられている。サポートアーム13Lの動力は、伝動ケース14内のチェーン伝動手段
188に伝達され、チェーン伝動手段
188に伝達された動力は回転軸16に伝達される。シャフト186は、伝動ケース14から突出しており、このシャフト186の突出部分に、伝動スプロケット189が固定されている。また、伝動スプロケット189と、第2スプロケット115とにわたって伝動チェーン190が巻掛けられている。この伝動スプロケット189、伝動チェーン190及び第2スプロケット115によって、ロータリ耕耘機2を駆動する動力を、植付装置68A,68B及び苗供給装置72A,72Bに伝達する伝動装置195が構成されている。
【0097】
植付装置68A,68B及び苗供給装置72A,72Bを駆動する動力をロータリ耕耘機2から取ることにより、動力の有効利用が図れる。
以上の本実施形態では、トラクタ1の後部に装着されたロータリ耕耘機2に移植機3を取り付けることにより、一台の移植作業機4で耕耘しながら移植作業を行うことができる。
【0098】
また、ゲージ輪27L,27Rと支持枠26とを有するロータリ耕耘機2を有し、ロータリ耕耘機2から後方に延びる第1取付フレーム48L及び第2取付フレーム48Rを有し、第1取付フレーム48Lと第2取付フレーム48Rの後部間にツールバー49を取り付け、支持枠26とツールバー49とを連結部材(第1高さ変更装置)50によって連結し、ツールバー49に取り付けられた移植フレーム69A,69Bに植付装置68A,68Bを支持している。これにより、ロータリ耕耘機2の後方側に移植フレーム69A,69B及び植付装置68A,68Bを位置させることが可能で、移植フレーム69A,69B及び植付装置68A,68Bの荷重を、ゲージ輪27L,27Rによって支持することができる。そのため、ロータリ耕耘機2の後方で当該ロータリ耕耘機2に大きな荷重をかけることなく植付作業が行え、移植フレーム69A,69B及び植付装置68A,68Bの荷重がロータリ耕耘機2の耕耘作業に影響が及ぼすのを防止できる。
【0099】
また、圃場に対する高さが変更自在なロータリ耕耘機2に上下動自在に取り付けられた移植機枠75を有し、この移植機枠75に植付装置68A,68Bを設けると共に、ロータリ耕耘機2に対する移植機枠75の高さを変更する第1高さ変更装置50を設けている。より具体的には、ロータリ耕耘機2は、ロータリ機枠11と、ロータリ耕耘機2の高さを設定するゲージ輪27L,27Rと、ロータリ機枠11に上下揺動自在に設けられていて、ゲージ輪27L,27Rを支持する支持枠26と、支持枠26を上下揺動させてゲージ輪27L,27Rの高さを変更する第2高さ変更装置28とを有し、支持枠26は、移植機枠75と第1高さ変更装置50によって連結されている。これにより、ロータリ耕耘機2に対して、苗の植付深さを変更することができ、ロータリ耕耘機2の高さを変更しても、苗の植付深さを変更することができる。
【0100】
また、移植機枠75は、ロータリ機枠11に上下揺動自在に枢支された取付フレーム48L,48Rと、取付フレーム48L,48Rに設けられたツールバー49と、ツールバー49に着脱自在に取り付けられていて、植付装置68A,68Bが取り付けられる移植フレーム69A,69Bとを有し、第1高さ変更装置50は、支持枠26に取り付けられた支持ブラケット56と、この支持ブラケッ56トとツールバー49との間に設けられた伸縮可能な伸縮杆57とを有するので、移植機枠75の高さを変更する構造を簡単な構成で実現することができる。
【0101】
また、第1高さ変更装置50の伸縮杆57が移植フレーム69A,69Bの取付部76に設けられた取付片66L,66Rに取り付けられるので、取付片66L,66Rがツールバー49に対する移植フレーム69A,69Bの取り付けの邪魔物となることがない。
また、植付装置68A、苗供給装置72A、整地ローラ73A、覆土輪74A、第1伝動軸70A、電動モータ71等を移植フレーム69Aに組み付けて第1移植ユニット51Aとし、且つ、植付装置68B、苗供給装置72B、整地ローラ73B、覆土輪74B、第2伝動軸70B等を第2移植フレーム69Bに組み付けて第2移植ユニット51Bとし、これら第1移植ユニット51Aと第2移植ユニット51Bとをツールバー49に取り付けるようにしたので、植付装置68A,68B、苗供給装置72A,72B、整地ローラ73A,73B、覆土輪74A,74B等の取り付け、取り外しが容易で、組付けの作業性がよい。また、第1移植ユニット51A及び第2移植ユニット51Bをツールバー49に取り付けることで、移植作業機4の機種や仕様等に対応して、当該移植作業機4の植付条数を簡単に変更することができる。
【0102】
また、第1取付フレーム48Lを、横枠材34の上方を通って後方に延びる第1部材52と、第1部材52から下方に延びる第2部材53とから構成し、第2取付フレーム48Rを、横枠材34の上方を通って後方に延びる第3部材54と、第1部材から下方に延びる第4部材55とから構成し、ツールバー49を、第2部材53と第4部材55の下端部間に設けている。これにより、支持枠26が第1取付フレーム48L、第2取付フレーム48Rの組付けの邪魔にならずに、第1取付フレーム48L、第2取付フレーム48R及びツールバー49をロータリ耕耘機2に良好に組み付けることができる。
【0103】
また、整地ローラ73A,73Bの回転速度を検出する検出器174を有し、この検出器174の検出値に基づいて電動モータ71を制御装置175で制御して、株間を、株間設定器176で設定された株間にしているので、移植機3の移動速度が変わっても正確な株間で植付作業を行うことができる。
また、ゲージ輪27L,27Rの上方に椅子42L,42Rを配置し、この椅子42L,42Rを車輪枠36L,36Rに支持している。そのため、車輪枠36L,36Rを用いて椅子42L,42Rを強固に支持することができ、作業者をしっかりと支持することができる。また、椅子42L,42Rを移植フレーム69A,69Bの側方に配置することができる。
【0104】
また、ゲージ輪27L,27Rの前方に畝立て器23L,23Rを設けることにより、ゲージ輪27L,27Rの回転を土で妨げられるのを防止できる。
また、第1植付装置68Aに動力を伝達するための第1伝動軸70Aと第2植付装置68Bに動力を伝達するための第2伝動軸70Bとを連結パイプ105によって連結することにより、電動モータ71からの動力を第1伝動軸70Aから第2伝動軸70Bに伝達し、第1伝動軸70Aから第1植付装置68Aに伝達し、第2伝動軸70Bから第2植付装置68Bに伝達することができ、動力伝達系を簡素化することができる(第1移植ユニット51Aと第2移植ユニット51Bとの動力を共用することができる)。
【0105】
また、電動モータ71から動力が伝達されて、第1植付装置68Aに苗を供給する第1苗供給装置72Aを有し、第2伝動軸70Bから動力が伝達されて、第2植付装置68Bに苗を供給する第2苗供給装置72Bを有するので、電動モータ71から第1苗供給装置72Aに動力を伝達し、第2伝動軸70Bから第2苗供給装置72Bに動力を伝達することができ、動力伝達系を簡素化することができる。
【0106】
また、設定部材166は、供給カップ147,148の蓋158,162の開放位置を幅方向一方側と他方側とに設定可能であり、一方側の開放位置(第1開放位置X1)の下方に第1植付具137Aを設け、他方側の開放位置(第2開放位置X2)の下方に第2植付具137Bを設けているので、走行車両1の幅方向K2にコンパクトな4条植え対応の移植作業機4を提供することができる。
【0107】
以上、本発明について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。