特許第6530325号(P6530325)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6530325
(24)【登録日】2019年5月24日
(45)【発行日】2019年6月12日
(54)【発明の名称】シフト装置
(51)【国際特許分類】
   B60K 20/02 20060101AFI20190531BHJP
   G05G 1/08 20060101ALI20190531BHJP
   G05G 5/03 20080401ALI20190531BHJP
   G05G 5/06 20060101ALI20190531BHJP
【FI】
   B60K20/02 A
   G05G1/08 B
   G05G5/03 B
   G05G5/06 B
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-19297(P2016-19297)
(22)【出願日】2016年2月3日
(65)【公開番号】特開2017-136961(P2017-136961A)
(43)【公開日】2017年8月10日
【審査請求日】2018年8月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】山本 誠
(72)【発明者】
【氏名】片桐 寿治
(72)【発明者】
【氏名】小縣 修次
【審査官】 高橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−107671(JP,A)
【文献】 実開平4−29136(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2015/060048(US,A1)
【文献】 特開平9−161616(JP,A)
【文献】 特開2014−35064(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0037424(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 20/02
G05G 1/08
G05G 5/03
G05G 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の変速機のシフトレンジを選択するために回転操作されるとともに、選択されるシフトレンジに応じた各操作位置に保持する節度部を有するノブと、
前記節度部にばねの付勢力によって当接する節度ピンと、
前記ノブを回転させる駆動源と、
前記駆動源を制御する制御部と、を備え、
前記節度部は、山部と谷部とが連続した節度面を有し、前記節度ピンが前記谷部に嵌ることにより前記ノブを前記シフトレンジの操作位置に保持し、前記節度ピンが前記山部を越えることにより前記ノブの回転操作時に節度を与え、
前記制御部は、特定条件の成立時には前記ノブを所定のシフトレンジに対応する操作位置へ回転させるために前記駆動源を制御し、前記節度ピンが前記節度面の前記山部の頂付近から谷部の底までを移動する間、前記ノブの回転速度を、前記節度ピンが前記節度面の他の部分を移動するときよりも減少させる
シフト装置。
【請求項2】
前記山部の頂付近は、前記山部の頂の手前である
請求項1に記載のシフト装置。
【請求項3】
前記ノブの回転方向において前記ノブの一部分に係合し、前記ノブに係合したときのみ前記ノブと一体に回転するカム部材を備え、
前記駆動源は、前記カム部材を介して前記ノブを回転させる
請求項1又は2に記載のシフト装置。
【請求項4】
前記カム部材に設けられ、前記カム部材の回転位置を検出する検出部を備え、
前記制御部は、前記節度ピンの位置を前記検出部からの出力に基づいて取得する
請求項3に記載のシフト装置。
【請求項5】
前記特定条件は、車両の走行用駆動源が停止されることを含む
請求項1〜4のいずれか一項に記載のシフト装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転操作により変速機のシフトレンジを切り替えるシフト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
シフト装置では、ノブを回転操作することにより変速機のシフトレンジを切り替えるバイワイヤ式のシフト装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のシフト装置は、選択されるシフトレンジに応じた操作位置にノブを保持する節度機構を備えている。車両は、シフト装置のノブの操作位置に応じて変速機のシフトレンジを制御する制御装置を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015−107671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のようなバイワイヤ式のシフト装置では、運転者がシフト装置のノブの操作位置をパーキングレンジに対応する操作位置(パーキング位置)に切り替えずにエンジンを停止させてしまうことがある。このような場合には、制御装置がシフト装置のノブの操作位置に関わらず変速機のシフトレンジをパーキングレンジに切り替える自動復帰制御を行う。すると、シフト装置のノブの操作位置と変速機のシフトレンジとが異なることになるので、制御装置がノブをパーキング位置に変更させるために、シフト装置のノブの操作位置に関わらず変速機のシフトレンジをパーキングレンジに切り替える自動復帰制御を行う。このようにノブをパーキング位置に復帰させると、エンジンが停止した状態でノブが回転することで発生した駆動音によって運転者に違和感を与えるおそれがある。
【0005】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノブを所定の操作位置に復帰させるときに運転者に与える違和感を抑制することのできるシフト装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について説明する。
上記課題を解決するシフト装置は、車両の変速機のシフトレンジを選択するために回転操作されるとともに、選択されるシフトレンジに応じた各操作位置に保持する節度部を有するノブと、前記節度部にばねの付勢力によって当接する節度ピンと、前記ノブを回転させる駆動源と、前記駆動源を制御する制御部と、を備え、前記節度部は、山部と谷部とが連続した節度面を有し、前記節度ピンが前記谷部に嵌ることにより前記ノブを前記シフトレンジの操作位置に保持し、前記節度ピンが前記山部を越えることにより前記ノブの回転操作時に節度を与え、前記制御部は、特定条件の成立時には前記ノブを所定のシフトレンジに対応する操作位置へ回転させるために前記駆動源を制御し、前記節度ピンが前記節度面の前記山部の頂付近から谷部の底までを移動する間、前記ノブの回転速度を前記節度ピンが前記節度面の他の部分を移動するときよりも減少させることをその要旨としている。
【0007】
上記構成によれば、特定条件の成立時にはノブを所定のシフトレンジに対応する操作位置へ回転させるために駆動源を制御する。このとき、節度ピンが節度面の山部の頂付近から谷部の底までを移動する間、ノブの回転速度を、節度ピンが節度面の他の部分を移動するときよりも減少させる。このため、節度ピンが節度面の谷部に向かうときの速度が抑制され、節度ピンが節度面の谷部の底付近に衝突することによって発生する衝突音が抑制され、ノブを例えばパーキング位置に復帰させるときに運転者に与える違和感を抑制することができる。
【0008】
上記シフト装置について、前記山部の頂付近は、前記山部の頂の手前であることが好ましい。
上記構成によれば、節度ピンが節度面の山部の頂の手前から谷部の底までを移動する間、ノブの回転速度を節度面の他の部分を移動するときよりも減少させる。このため、節度ピンが節度面の谷部に向かうときに加え、節度ピンが山部の頂を越えるときの速度が抑制され、節度ピンが節度面の山部の頂で跳ねて衝突することによって発生する衝突音も抑制され、ノブを例えばパーキング位置に復帰させるときに運転者に与える違和感を更に抑制することができる。
【0009】
上記シフト装置について、前記ノブの回転方向において前記ノブの一部分に係合し、前記ノブに係合したときのみ前記ノブと一体に回転するカム部材を備え、前記駆動源は、前記カム部材を介して前記ノブを回転させることが好ましい。
【0010】
上記構成によれば、カム部材がノブに係合したときのみ、カム部材を介して駆動源によってノブが回転される。このため、駆動源によるノブの回転が必要なときのみカム部材をノブに係合させることでノブを回転させることができる。
【0011】
上記シフト装置について、前記カム部材に設けられ、前記カム部材の回転位置を検出する検出部を備え、前記制御部は、前記節度ピンの位置を前記検出部からの出力に基づいて取得することが好ましい。
【0012】
上記構成によれば、カム部材に設けられる検出部の出力に基づいて節度ピンの位置を取得する。このため、駆動源がカム部材を介してノブを回転させているときのカム部材及びノブ、ひいては節度ピンの位置を制御部が取得することができる。
【0013】
上記シフト装置について、前記特定条件は、車両の走行用駆動源が停止されることを含むことが好ましい。
上記構成によれば、車両の走行用駆動源が停止されたとき、駆動源がノブを回転させることで、所定のシフトレンジ、例えばパーキングレンジに対応する操作位置に自動的に切り替えることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ノブを所定の操作位置に復帰させるときに運転者に与える違和感を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】シフト装置の一実施形態において、シフト装置が設置された車両の室内を示す斜視図。
図2】同実施形態のシフト装置の構成を示す分解斜視図。
図3】同実施形態のシフト装置の構成を示す斜視上面図。
図4】同実施形態のシフト装置の構成を示す斜視下面図。
図5】同実施形態のシフト装置のダイヤルノブ及びロータカムの位置関係を示す正面図。
図6】同実施形態のシフト装置のダイヤルノブ、ロータカム、及び節度ピンの位置関係を示す下面図。
図7】同実施形態のシフト装置の電気的構成を示すブロック図。
図8】同実施形態のシフト装置の節度面に対する節度ピンの位置における駆動電圧の制御を示す図。
図9】同実施形態のシフト装置のダイヤルノブ、ロータカム、及び節度ピンの位置関係を示す下面図。
図10】同実施形態のシフト装置のダイヤルノブ、ロータカム、及び節度ピンの位置関係を示す下面図。
図11】同実施形態のシフト装置のダイヤルノブ、ロータカム、及び節度ピンの位置関係を示す下面図。
図12】同実施形態のシフト装置のダイヤルノブ、ロータカム、及び節度ピンの位置関係を示す下面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図1図12を参照して、シフト装置の一実施形態について説明する。
<機械的な構成>
図1に示すように、シフト装置11は、車両のセンターコンソール12に設けられる。シフト装置11は、ケース13及びケース13に対して回転可能に設けられた円柱状のダイヤルノブ14を有している。ケース13は、センターコンソール12の内部に設けられている。ダイヤルノブ14は、センターコンソール12の外部に露出している。ダイヤルノブ14が回転操作されることにより図示しない変速機のシフトレンジが切り替えられる。
【0017】
図2に示すように、ケース13は、箱体状であるケース本体13a及びケース本体13aの上部を被覆するカバー13bを有する。カバー13bには、ダイヤルノブ14が貫通する孔15が設けられている。ダイヤルノブ14は、円筒状のノブボディ50a及びノブボディ50aの上部周面に装着される円筒状のノブカバー50bを有している。
【0018】
ケース本体13aの上部には、環状溝21が形成されている。この環状溝21には、円環状のカム部材であるロータカム40と、ロータカム40の上にノブボディ50aの一部が回転可能に収納される。環状溝21が形成されることにより内周壁22及び外周壁23が形成される。外周壁23の上部のシフト装置の前側(紙面奥側)には、ダイヤルノブ14の回転範囲(約120°)に亘って切欠24が設けられている。外周壁23の切欠24の部分をガイド部23aとする。ガイド部23aは、ノブボディ50aを誘導するガイドとして機能する。また、外周壁23の切欠24の設けられた部分の下部には、ダイヤルノブ14の回転範囲(約120°)に亘って貫通孔25が設けられている。また、ガイド部23aの外側には、環状溝21に沿って円弧状の弧状溝26が形成されている。弧状溝26には、図示しない位置検出用の磁石が設置される。外周壁23の切欠24の左側には、取付用のガイド孔27が設けられている。
【0019】
ロータカム40は、環状溝21内においてケース本体13aに対して摺動回転可能である。ロータカム40は、外周に連続した歯が形成された歯車である。ロータカム40の外周の一部には、ノブボディ50aに係合する箱体状の係合部41が設けられている。係合部41内には、ロータカム40の回転位置を検出するためのカムポジションセンサ102が設けられている。カムポジションセンサ102は検出部に相当する。ロータカム40は、取付用のガイド孔27を通過するように環状溝21に設置することで、環状溝21に対する位置決めが行われる。ロータカム40の上部には、2個のガイド部43が設けられている。ガイド部43は、ノブボディ50aの内壁に沿って設けられている。ガイド部43は、ロータカム40の回転を誘導するとともに、ノブボディ50aの内側に設けられた突部に当接することでロータカム40の回転範囲を規制している。
【0020】
ノブボディ50aの軸線方向における下部には、環状の大径部51が設けられている。大径部51には、切欠53が設けられている。切欠53は、ケース本体13aの弧状溝26とガイド孔27とを含む範囲に亘って形成されている。大径部51の外部には、ガイド部23aを把持する把持部54が設けられている。把持部54は、ガイド部23aを摺動可能に把持することでノブボディ50aの回転を誘導する。また、ノブボディ50aには、把持部54の反対側にロック用孔55が設けられている。ロック用孔55は、ロック部材96が挿入されることでノブボディ50aの回転が規制される。ノブボディ50aの下面には、ダイヤルノブ14の操作位置を検出するためのシフトポジションセンサが設けられている。
【0021】
ノブボディ50aの軸線方向における上部には、大径部51に連続した環状の小径部52が設けられている。小径部52の下部内壁には、ダイヤルノブ14に節度を与える円板状の節度部56が設けられている。節度部56の下面には、節度面60が形成されている(図4参照)。
【0022】
ノブカバー50bは、ノブボディ50aの小径部52の周面を覆うかたちで固定されている。ノブカバー50bはカバー13bの孔15に下方から挿入されて外部に露出した状態に維持される。
【0023】
ケース本体13aの上部には、2個の節度ピン30がばね31を介して設けられている。節度ピン30は、ばね31の付勢力によってノブボディ50aの節度面60に当接した状態で設けられる(図4参照)。なお、節度部56と節度ピン30と等が節度機構として機能する。
【0024】
ケース本体13aの上部には、ホルダ71が固定される。ホルダ71は、ノブボディ50aの内部に挿入されるかたちで設けられる。ホルダ71の上部には、円板状のカバーパネル72が取り付けられる。カバーパネル72は、ノブボディ50aあるいはノブカバー50bの開口部を内側から塞ぐ。また、カバーパネル72は、ノブボディ50a及びノブカバー50bに対して相対的に回転可能である。カバーパネル72には、複数の貫通孔73が設けられている。貫通孔73は、変速機のシフトレンジと同数(ここでは4つ)だけ設けられる。各貫通孔73は、カバーパネル72の中心からはずれた部位に、かつ外周に沿って一列に並んでいる。また、カバーパネル72の上面(表面)には、シフトレンジの種別を示す複数のマーク74が設けられている。ここではマーク74として、パーキングレンジを示す「P」、リバースレンジを示す「R」、ニュートラルレンジを示す「N」、及びドライブレンジを示す「D」が各貫通孔73に対応して外周に沿って一列に並んでいる。各マーク74は、透光性を有する材料により形成されている。
【0025】
また、ホルダ71の内部には、マーク照明用のライトガイド75及びレンジ報知用の複数のライトガイド76がそれぞれ保持される。ライトガイド75は、直方体状である。ライトガイド75の幅は、カバーパネル72における各マーク74の形成範囲と同程度に設定されている。ライトガイド75は、カバーパネル72における各マーク74の形成範囲の直下に位置する。ライトガイド75は、自身の直下に設けられる図示しない光源からの光を各マーク74の背面から照射する。すなわち、各マーク74は、背面から照明される。また、各ライトガイド76は、矩形薄板状である。各ライトガイド76の先端部は、カバーパネル72の下方から各貫通孔73に嵌められて外部に露出する。各ライトガイド76は、それらの直下に設けられる各光源(図示略)からの光をホルダ71の上部へ導きつつ当該光を外部へ放出する。その時々で選択されるシフトレンジに対応するライトガイド76の光源のみが点灯される。
【0026】
図3及び図4に示すように、ケース13には、駆動機構80が設けられる。駆動機構80は、ダイヤルノブ14を回転させる機構であって、例えばダイヤルノブ14がドライブ位置に回転された状態で車両の走行用駆動源が停止された際に作動する。駆動機構80は、駆動源である第1モータ81、ウォーム82、ウォームホイール83、連結軸84、及び歯車85を備えている。第1モータ81は、ケース本体13aの内部に設けられている。第1モータ81の駆動軸81aは、シフト装置の前後方向に延出している。駆動軸81aには、ウォーム82が同軸上に取り付けられている。ウォーム82には、駆動軸81aに直交し、シフト装置の上下方向に延出するウォームホイール83が噛合されている。ウォーム82とウォームホイール83とによってウォームギヤが構成されている。ウォームホイール83には、連結軸84が固定されている。ケース本体13aの上部には、ロータカム40を回転させる歯車85を収容するギヤ収容部28が設けられている。連結軸84は、ケース本体13aの内部からケース本体13aのギヤ収容部28に貫通している。連結軸84のウォームホイール83の接続されていない端部には、歯車85が固定されている。歯車85は、ロータカム40に噛合する。よって、第1モータ81の回転は、ウォーム82、ウォームホイール83、連結軸84、及び歯車85を介してロータカム40に伝達される。図3及び図4は、ダイヤルノブ14がパーキング位置に回転した状態を示している。
【0027】
図3及び図4に示すように、ケース13には、ダイヤルノブ14の回転操作を規制するシフトロック機構90が設けられている。シフトロック機構90は、ダイヤルノブ14がパーキングレンジ「P」に対応する操作位置であるパーキング位置に位置した状態で車両の駆動源が停止された際に作動する。シフトロック機構90は、第2モータ91、ウォーム92、ウォームホイール93、連結軸94、カム部材95、及びロック部材96を備えている。第2モータ91は、ケース本体13aの内部に設けられている。第2モータ91の駆動軸91aは、シフト装置の前後方向に延出している。駆動軸91aには、ウォーム92が同軸上に取り付けられている。ウォーム92には、駆動軸91aに直交し、シフト装置の上下方向に延出するウォームホイール93が噛合されている。ウォーム92とウォームホイール93とによってウォームギヤが構成されている。ウォームホイール93には、連結軸94が固定されている。ケース本体13aの上部には、ロック部材96とロック部材96に駆動力を伝達するカム部材95とを収容するロック収容部29が設けられている。連結軸94は、ケース本体13aの内部からケース本体13aのロック収容部29に貫通している。連結軸94のウォームホイール93の接続されていない端部には、カム部材95が固定されている。よって、第2モータ91の回転は、ウォーム92、ウォームホイール93、及び連結軸94を介してカム部材95に伝達される。カム部材95は、ロック部材96に当接し、カム部材95が回転することによってロック部材96を直線移動させる。ロック部材96は、ノブボディ50aのロック用孔55に突入する直方体状のロック部96aと、カム部材95に当接する板状の当接部96bとを有している。ロック部材96は、ロック部材96とロック収容部29との間に設けられたばね97によって常にノブボディ50a側に付勢されている。つまり、ロック部材96は、カム部材95の長径部分が当接することでアンロック位置に移動し、カム部材95の小径部分が当接するときにはばね97に付勢されることでロック位置に移動する。図3及び図4は、シフトロック機構90がダイヤルノブ14の回転を規制している状態を示している。
【0028】
図5に示すように、ロータカム40は、ダイヤルノブ14がパーキング位置に位置して、車両の電源が停止状態であるときには、ロータカム40の係合部41がノブボディ50aの切欠53の左端側の近傍に位置している。ロータカム40の係合部41がノブボディ50aの切欠53の左端側の近傍に位置しているため、ダイヤルノブ14をパーキング位置からドライブ位置等へ、言い換えれば時計回りに回転操作不可能である。
【0029】
図6に示すように、ノブボディ50aの節度部56の節度面60には、山部62と谷部61とが連続している。節度面60には、2個の節度ピン30に対してそれぞれ山部62と谷部61とが設けられている。節度面60には、1個の節度ピン30に対して節度部56の回転方向に沿って4つの谷部61(61p,61r,61n,61d)が設けられている。これらの谷部61p,61r,61n,61dの各間と両端には、山部62(62a,62b,62c,62d,62e)が設けられている。谷部61と山部62とは、ノブボディ50aの回転方向において滑らかに連続している。各谷部61p,61r,61n,61dは、変速機の各シフトレンジ「P」、「R」、「N」、「D」を切り替える際に操作されるダイヤルノブ14の操作位置に対応する。
【0030】
節度ピン30は、ばね31の弾性力により節度面60に押し付けられる方向へ常時付勢される。ノブボディ50aの回転に伴い節度ピン30の先端は、節度面60に対して弾性的に接触した状態で摺動するとともに、各谷部61p,61r,61n,61dに順次係合される。これにより、ダイヤルノブ14を介して適度な節度感などの操作感触が得られる。
【0031】
なお、節度ピン30が各谷部61p,61r,61n,61dに係合されるときのノブボディ50aの操作位置は、各シフトレンジ「P」、「R」、「N」、「D」に対応する。ダイヤルノブ14の操作を通じてノブボディ50aが各シフトレンジ「P」、「R」、「N」、「D」に対応する各操作位置に回転することにより変速機のシフトレンジが切り替えられる。
【0032】
ロータカム40は、通常時にはノブボディ50aの回転を規制しない状態に位置する(図9参照)。また、ロータカム40は、ダイヤルノブ14をパーキング位置に回転させるときのみ、第1モータ81の駆動力によって係合部41がノブボディ50aの切欠53の左端に係合されて、ダイヤルノブ14とともに回転される(図11及び図12参照)。
【0033】
<電気的な構成>
次に、図7を参照して、シフト装置11の電気的な構成を説明する。
図7に示すように、シフト装置11は、シフトポジションセンサ101、カムポジションセンサ102及び制御部103を有している。制御部103には、シフトポジションセンサ101及びカムポジションセンサ102がそれぞれ接続されている。また、制御部103には、第1モータ81、第2モータ91、及び光源104がそれぞれ接続されている。さらに、制御部103には、車両に設けられるエンジンスイッチ105、フットブレーキスイッチ106、及び変速機107もそれぞれ接続されている。
【0034】
シフトポジションセンサ101は、ノブボディ50aの操作位置に応じた電気信号を生成する。カムポジションセンサ102は、ロータカム40の回転位置に応じた電気信号を生成する。光源104は、ライトガイド75及び複数のライトガイド76に対して個別に光を供給する。光源104は、各ライトガイド75,76に対応する複数個の発光ダイオードを含んでいてもよい。エンジンスイッチ105は、車両の走行用駆動源である図示しないエンジンを停止あるいは始動させる際の操作を検出する。フットブレーキスイッチ106は、図示しないブレーキペダルが踏み込まれていることを検出する。
【0035】
制御部103は、シフトポジションセンサ101により生成される電気信号に基づきダイヤルノブ14の操作位置、正確にはノブボディ50aの操作位置「P」、「R」、「N」、「D」を検出する。そして、制御部103は、ノブボディ50aの操作位置に応じて変速機107のシフトレンジを切り替える旨の指令信号を生成する。また、制御部103は、ノブボディ50aの操作位置、並びにエンジンスイッチ105、フットブレーキスイッチ106のオンオフ状態に応じて第1モータ81及び第2モータ91の駆動を制御する。
【0036】
なお、制御部103は、変速機107のシフトレンジをパーキングレンジに切り替えるべきとして予め設定された特定の事象が検出されるとき、ダイヤルノブ14の操作位置にかかわらず、変速機107のシフトレンジを自動的にパーキングレンジに切り替えるための指令信号を生成する。特定の事象としては、たとえば車両の走行用駆動源としてエンジンが停止されたこと、あるいはメカニカルキーがキーシリンダから引き抜かれたこと、あるいはドアが開けられたことなどが考えられる。これら特定の事象は、エンジンスイッチ105を含む各種のセンサにより検出される。
【0037】
また、制御部103は、各種のセンサを通じて特定の事象が検出されるとき、その時々のダイヤルノブ14の状態に応じた制御を実行する。すなわち、特定の事象を検出するセンサにより生成される電気信号は、当該ダイヤルノブ14の状態に応じた制御の実行契機となるトリガ信号として機能する。トリガ信号としては、たとえばエンジンスイッチ105がオフされた旨を示す電気信号、あるいはメカニカルキーがキーシリンダから引き抜かれた旨を示す電気信号、あるいはドアが開けられた旨を示す電気信号などである。
【0038】
たとえば、制御部103は、特定の事象が検出されること、及びダイヤルノブ14がパーキングレンジ「P」以外の他のシフトレンジ「R」、「N」、「D」に対応する操作位置に維持されていることを含む特定条件が成立するとき、ダイヤルノブ14の自動復帰動作を実行する。すなわち、ダイヤルノブ14を自動的にパーキングレンジ「P」に対応する操作位置であるパーキング位置に切り替える。
【0039】
<自動復帰動作>
次に、図8図12を併せて参照して、制御部103による自動復帰動作の実行処理を説明する。
【0040】
制御部103は、特定条件の成立時にはダイヤルノブ14をパーキングレンジ「P」に対応する操作位置へ回転させるために第1モータ81を制御する。このとき、制御部103は、節度ピン30が節度面60の山部62の頂64(64a,64b,64c,64d,64e)付近から谷部61の底63(63p,63r,63n,63d)までをそれぞれ移動する間、ダイヤルノブ14の回転速度を節度面60の他の部分を移動するときよりも減少させる。ロータカム40の係合部41がダイヤルノブ14の切欠53の左端に係合するまでは第1モータ81の駆動によってロータカム40のみが回転する。そして、ロータカム40がノブボディ50aに係合すると、第1モータ81の駆動によって回転するロータカム40がノブボディ50aを押すことでロータカム40とノブボディ50aとが一緒に回転する。なお、パーキングレンジ「P」が自動復帰させる所定のシフトレンジに相当する。
【0041】
具体的には、図8に示すように、制御部103は、第1モータ81を駆動させる駆動電圧を一定ではなく、節度ピン30が節度面60の山部62の頂64付近から谷部61の底63までを移動する間、通常時の第1電圧V1よりも小さい第2電圧V2によって駆動させる。第2電圧V2は、例えば第1電圧V1の50%よりも小さいことが望ましい。制御部103は、節度ピン30が節度面60の山部62の頂64の手前まで第1電圧V1で第1モータ81を駆動させる。そして、制御部103は、山部62の頂64の手前から谷部61の底63までを第2電圧V2で移動する間、通常時の第1電圧V1よりも小さい第2電圧V2によって第1モータ81を駆動させる。
【0042】
このように節度ピン30に対するノブボディ50aの回転速度を制御することで、節度ピン30が節度面60の谷部61に向かうときの速度が抑制され、節度ピン30が節度面60の谷部61の底63付近に衝突することによって発生する衝突音が抑制される。また、節度ピン30が山部62の頂64を越えるときの速度が抑制され、節度ピン30が節度面60の山部62の頂64で跳ねて衝突することによって発生する衝突音も抑制される。よって、ダイヤルノブ14を例えばパーキング位置に復帰させるときに運転者に与える違和感を抑制することができる。
【0043】
まず、図9に示すように、シフト装置11は、車両のエンジンが始動されて、フットブレーキが踏み込まれると、ダイヤルノブ14がパーキングレンジ「P」に対応する操作位置に位置した状態で操作可能となる。節度ピン30は、節度面60のパーキングレンジ「P」に対応する谷部61pに嵌っている。このとき、ロータカム40は、ノブボディ50aの回転操作を規制しない位置に移動する。また、シフトロック機構90のロック部材96は、アンロック位置に位置している。ロータカム40の係合部41がノブボディ50aの切欠53の周方向のほぼ中央に位置しているので、ダイヤルノブ14は回転操作が可能である。この状態において、運転者がダイヤルノブ14を回転操作させれば、節度ピン30と節度部56の節度面60とによって節度感を与えながら、シフトレンジを変更することができる。
【0044】
続いて、図10に示すように、シフト装置11は、運転者によって車両を走行させるためにダイヤルノブ14がドライブレンジ「D」に対応する操作位置に回転操作される。このとき、ノブボディ50aは、節度ピン30が節度面60を摺動しながら、パーキングレンジ「P」に対応する操作位置からドライブレンジ「D」に対応する操作位置に回転操作される。節度ピン30は、節度面60のドライブレンジ「D」に対応する谷部61dに嵌っている。ロータカム40は、ノブボディ50aの回転操作を規制しない位置から移動しない。
【0045】
続いて、図11に示すように、シフト装置11は、運転者がダイヤルノブ14をドライブレンジ「D」に対応する操作位置からパーキングレンジ「P」に対応する操作位置に回転操作せずに、例えばエンジンを停止させたときには、ロータカム40を係合部41がノブボディ50aの切欠53の左端に当接する位置に回転させる。すなわち、制御部103は、第1モータ81を駆動させることによりロータカム40を反時計回りに回転させる。
【0046】
続いて、図12に示すように、シフト装置11は、ダイヤルノブ14をパーキングレンジ「P」に対応する操作位置に回転させるべく、ロータカム40を反時計回りに回転させることで、ノブボディ50aをドライブレンジ「D」に対応する操作位置からパーキングレンジ「P」に対応する操作位置に回転させる。このとき、ノブボディ50aは、ロータカム40に押圧されることによって、節度ピン30が節度面60を摺動しながら、ドライブレンジ「D」に対応する操作位置からパーキングレンジ「P」に対応する操作位置に回転される。また、制御部103は、ロータカム40を回転させるにあたって、上記で説明したように、節度ピン30が節度面60の山部62の頂64付近から谷部61の底63までを移動する間、ダイヤルノブ14の回転速度を節度面60の他の部分を移動するときよりも減少させる。このように節度ピン30に対するノブボディ50aの回転速度を制御することで、節度ピン30と節度面60との衝突によって発生する衝突音を抑制することができる。よって、ダイヤルノブ14をパーキング位置「P」に復帰させるときに運転者に与える違和感を抑制することができる。
【0047】
その後、図6に示すように、制御部103は、ロータカム40を少し時計回りに回転させて、係合部41がノブボディ50aの切欠53の左端に当接している状態を解除する。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
【0048】
(1)特定条件の成立時にはダイヤルノブ14を所定のシフトレンジに対応する操作位置へ回転させるために第1モータ81を制御する。このとき、節度ピン30が節度面60の山部62の頂64付近から谷部61の底63までを移動する間、ダイヤルノブ14の回転速度を節度面60の他の部分を移動するときよりも減少させる。このため、節度ピン30が節度面60の谷部61に向かうときの速度が抑制され、節度ピン30が節度面60の谷部61の底63付近に衝突することによって発生する衝突音が抑制され、ダイヤルノブ14を例えばパーキング位置に復帰させるときに運転者に与える違和感を抑制することができる。
【0049】
(2)節度ピン30が節度面60の山部62の頂64の手前から谷部61の底63までを移動する間、ダイヤルノブ14の回転速度を節度面60の他の部分を移動するときよりも減少させる。このため、節度ピン30が節度面60の谷部61に向かうときに加え、節度ピン30が山部62の頂64を越えるときの速度が抑制され、節度ピン30が節度面60の山部62の頂64で跳ねて衝突することによって発生する衝突音も抑制され、ダイヤルノブ14を例えばパーキング位置に復帰させるときに運転者に与える違和感を更に抑制することができる。
【0050】
(3)ロータカム40がダイヤルノブ14に係合したときのみ、ロータカム40を介して第1モータ81によってダイヤルノブ14が回転される。このため、第1モータ81によるダイヤルノブ14の回転が必要なときのみロータカム40をダイヤルノブ14に係合させることでダイヤルノブ14を回転させることができる。
【0051】
(4)ロータカム40に設けられるカムポジションセンサ102の出力に基づいて節度ピン30の位置を取得する。このため、第1モータ81がロータカム40を介してダイヤルノブ14を回転させているときのロータカム40及びダイヤルノブ14、ひいては節度ピン30の位置を制御部103が取得することができる。
【0052】
(5)車両の走行用駆動源であるエンジンが停止されたとき、第1モータ81がダイヤルノブ14を回転させることで、シフトレンジを自動的に所定のシフトレンジであるパーキングレンジ「P」に切り替えることができる。
【0053】
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態において、特定条件である特定の事象は上記に限らず、運転席のシートベルトが解除されたことと運転席のドアが開けられたこととの組み合わせ等の他の事象であってもよい。
【0054】
・上記実施形態において、シフトロック機構90によってダイヤルノブ14の操作位置がドライブレンジ「D」に対応する位置であるときにダイヤルノブ14の回転を規制してもよい。そして、例えばフットブレーキが踏まれたときのみ、ダイヤルノブ14のドライブレンジ「D」に対応する操作位置からの回転を許容する。
【0055】
・上記構成において、ダイヤルノブ14の操作位置においてダイヤルノブ14の回転を規制する必要がなければ、シフトロック機構90を省略してもよい。
・上記実施形態では、ロータカム40の係合部41がノブボディ50aの切欠53に係合することで、ロータカム40がノブボディ50aを押して一緒に回転するようにした。しかしながら、ロータカム40とノブボディ50aとの係合は係合部41と切欠53に限らず、他の構成によってロータカム40とノブボディ50aとを係合させてもよい。
【0056】
・上記実施形態では、ロータカム40をダイヤルノブ14に係合させることでダイヤルノブ14を回転させたが、ロータカム40のように係合させてダイヤルノブ14を回転させるのではなく、第1モータ81からの駆動力を、ギヤ等を介してダイヤルノブ14を直接回転させてもよい。
【0057】
・上記実施形態では、ダイヤルノブ14をドライブレンジ「D」に対応する操作位置からパーキングレンジ「P」に対応する操作位置へ自動復帰させる際に、節度面60の山部62の頂64の手前から駆動電圧Vを第2電圧V2に設定した。しかしながら、図8に太破線で示したように、ダイヤルノブ14をドライブレンジ「D」に対応する操作位置からパーキングレンジ「P」に対応する操作位置へ自動復帰させる際に、節度面60の山部62の頂64から駆動電圧Vを第2電圧V2に設定してもよい。このようにすれば、少なくとも節度ピン30が節度面60の谷部61に向かうときの速度が抑制され、節度ピン30が節度面60の谷部61の底63付近に衝突することによって発生する衝突音が抑制される。
【0058】
・上記実施形態では、ダイヤルノブ14をドライブレンジ「D」に対応する操作位置からパーキングレンジ「P」に対応する操作位置へ自動復帰させる際に、駆動電圧Vを第1電圧V1と第2電圧V2との一定の電圧に設定した。しかしながら、一定の電圧でなくてもよい。
【0059】
・上記実施形態では、パーキングレンジ「P」が自動復帰させる所定のシフトレンジとしたが、他のシフトレンジを自動復帰させる所定のシフトレンジとしてもよい。例えば、洗車させる際にニュートラルレンジ「N」に設定させる必要があるときには、運転者が洗車に対応する所定の操作を行うことでニュートラルレンジ「N」に自動復帰させる。
【0060】
・上記実施形態では、円柱状のダイヤルノブ14を採用したが、ダイヤルノブ14の形状(ノブカバー50bの外郭形状)は適宜変更してもよい。例えば、四角柱あるいは五角柱などの多角柱状、または楕円柱状のノブカバー50bを採用してもよい。
【0061】
・上記実施形態では、節度ピン30と節度部56との組み合わせを2組設けたが、節度ピン30と節度部56との組み合わせを1組のみ設けてもよいし、節度ピン30と節度部56との組み合わせを3組以上設けてもよい。
【0062】
・上記実施形態では、ダイヤルノブ14に対して4つの操作位置「P」、「R」、「N」、「D」を設定した。しかしながら、操作位置は、変速機107に設定されるシフトレンジに応じて適宜変更可能である。なお、各谷部61と山部62との個数及び配置間隔なども同様に変更可能である。
【符号の説明】
【0063】
11…シフト装置、12…センターコンソール、13…ケース、13a…ケース本体、13b…カバー、14…ダイヤルノブ、15…孔、21…環状溝、22…内周壁、23…外周壁、23a…ガイド部、24…切欠、25…貫通孔、26…弧状溝、27…ガイド孔、28…ギヤ収容部、29…ロック収容部、30…節度ピン、31…ばね、40…カム部材としてのロータカム、41…係合部、43…ガイド部、50a…ノブボディ、50b…ノブカバー、51…大径部、52…小径部、53…切欠、54…把持部、55…ロック用孔、56…節度部、60…節度面、61,61d,61n,61p,61r…谷部、62,62a,62b,62c,62d,62e…山部、63…底、64…頂、71…ホルダ、72…カバーパネル、73…貫通孔、74…マーク、75…ライトガイド、76…ライトガイド、80…駆動機構、81…駆動源としての第1モータ、81a…駆動軸、82…ウォーム、83…ウォームホイール、84…連結軸、85…歯車、90…シフトロック機構、91…第2モータ、91a…駆動軸、92…ウォーム、93…ウォームホイール、94…連結軸、95…カム部材、95a…小径部、95b…大径部、95c…平面部、96…ロック部材、96a…ロック部、96b…当接部、97…ばね、101…シフトポジションセンサ、102…カムポジションセンサ、103…制御部、104…光源、105…エンジンスイッチ、106…フットブレーキスイッチ、107…変速機、V…駆動電圧、V1…第1電圧、V2…第2電圧。
図1
図2
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図10
図11
図12