特許第6530928号(P6530928)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6530928
(24)【登録日】2019年5月24日
(45)【発行日】2019年6月12日
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 43/239 20180101AFI20190531BHJP
   F21S 43/249 20180101ALI20190531BHJP
   F21V 8/00 20060101ALI20190531BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20190531BHJP
   F21W 103/20 20180101ALN20190531BHJP
   F21W 103/55 20180101ALN20190531BHJP
【FI】
   F21S43/239
   F21S43/249
   F21V8/00 310
   F21Y115:10
   F21W103:20
   F21W103:55
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-33573(P2015-33573)
(22)【出願日】2015年2月24日
(65)【公開番号】特開2016-157553(P2016-157553A)
(43)【公開日】2016年9月1日
【審査請求日】2018年1月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002303
【氏名又は名称】スタンレー電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】大坂 光一
(72)【発明者】
【氏名】中島 大介
(72)【発明者】
【氏名】曽根 尚也
(72)【発明者】
【氏名】今関 規文
(72)【発明者】
【氏名】川端 茉莉
【審査官】 河村 勝也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−190761(JP,A)
【文献】 特開平11−232921(JP,A)
【文献】 特開2014−120409(JP,A)
【文献】 特開2004−198591(JP,A)
【文献】 米国特許第05668913(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 43/00
F21V 8/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、当該光源からの光を導光させつつ発光する導光レンズとを備える照明装置であって、
前記導光レンズは、所定方向に沿うとともに一方の主面に複数の反射カットを有する板状の発光部と、当該発光部のうち前記所定方向の端部に設けられた導光部とを有し、
前記導光部は、
前記発光部の厚さ方向に当該発光部よりも突出しつつ、当該発光部の前記端部に沿って延在するように設けられ、
当該導光部の延在方向の一端面のうち、前記発光部よりも突出した部分に、前記光源が対向配置され、
前記所定方向の端面のうち、前記発光部の前記所定方向に位置する部分に、前記延在方向に沿って並設された複数の反射カットを有し、
前記導光レンズは、前記所定方向に沿うとともに一方の主面に複数の反射カットを有する板状の他の発光部を有し、
前記他の発光部は、前記発光部に対し前記導光部が突出した側へ屈曲するように傾斜しつつ、前記発光部のうち前記延在方向の他端部に沿って延在するように、当該他端部に連結され、
前記導光部は、
前記延在方向の他端部が前記他の発光部と連結しており、
前記他端部の端面に、当該導光部内を前記延在方向へ導光してきた光を前記他の発光部に向けて前記所定方向へ内部反射させる反射面を有することを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記導光部が、前記発光部の厚さ方向のうち前記一方の主面側のみに突出していることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記導光レンズは、前記所定方向に沿うとともに一方の主面に複数の反射カットを有する板状の別の発光部と、当該別の発光部のうち前記所定方向の前記端部に設けられた別の導光部とを有し、
前記別の発光部は、前記他の発光部の端部であって前記発光部と連結された側とは反対側の端部に、前記他の発光部に対して傾斜しつつ当該端部に沿って延在するように連結され、
前記別の導光部は、
前記別の発光部の厚さ方向に当該別の発光部よりも突出しつつ、当該別の発光部の前記端部に沿って延在するように設けられ、
当該別の導光部の延在方向の一端面であって前記他の発光部と連結された側とは反対側の一端面のうち、前記別の発光部よりも突出した部分に、別の光源が対向配置され、
前記所定方向の端面のうち、前記別の発光部の前記所定方向に位置する部分に、当該別の導光部の延在方向に沿って並設された複数の反射カットを有することを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置に関し、特に、導光レンズを面発光させる照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両用灯具などの照明装置として、導光レンズを面発光させるものが知られている。
この種の照明装置として、例えば特許文献1に記載のものでは、板状の導光レンズの一端部に沿って延在する棒状の導光部を当該導光レンズと一体的に設け、この導光部の延在方向の端面に発光ダイオードなどの光源を対向させている。そのため、光源からの光が端面から導光部内に入射し、この導光部内を導光しながら板状の導光レンズ内に入射することで、導光レンズの主面が発光するようになっている。
【0003】
しかし、棒状の導光部を導光レンズ(発光部)と一体的に連結させると、光源から導光部内に入射した光がすぐに導光レンズ内に入射しやすくなってしまう。そのため、導光部の先端側まで十分に光を導光させることができず、導光レンズが発光ムラを生じてしまう。
そこで、特許文献2に記載の照明装置では、導光部と導光レンズとの間に隙間(空気層)を設けることで、光源からの光が導光部の先端側まで導光しやすくなるようにして、導光レンズの発光ムラを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014−41787号公報
【特許文献2】特開2014−157804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、導光部と導光レンズ(発光部)との間に隙間を介在させると、光がこの隙間を通じて導光部から導光レンズ内に入射する際に光束ロスを生じるため、光束利用率が低下してしまう。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、光束利用率の低下と発光ムラを抑制しつつ導光レンズを面発光させることができる照明装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、光源と、当該光源からの光を導光させつつ発光する導光レンズとを備える照明装置であって、
前記導光レンズは、所定方向に沿うとともに一方の主面に複数の反射カットを有する板状の発光部と、当該発光部のうち前記所定方向の端部に設けられた導光部とを有し、
前記導光部は、
前記発光部の厚さ方向に当該発光部よりも突出しつつ、当該発光部の前記端部に沿って延在するように設けられ、
当該導光部の延在方向の一端面のうち、前記発光部よりも突出した部分に、前記光源が対向配置され、
前記所定方向の端面のうち、前記発光部の前記所定方向に位置する部分に、前記延在方向に沿って並設された複数の反射カットを有し、
前記導光レンズは、前記所定方向に沿うとともに一方の主面に複数の反射カットを有する板状の他の発光部を有し、
前記他の発光部は、前記発光部に対し前記導光部が突出した側へ屈曲するように傾斜しつつ、前記発光部のうち前記延在方向の他端部に沿って延在するように、当該他端部に連結され、
前記導光部は、
前記延在方向の他端部が前記他の発光部と連結しており、
前記他端部の端面に、当該導光部内を前記延在方向へ導光してきた光を前記他の発光部に向けて前記所定方向へ内部反射させる反射面を有することを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の照明装置において、
前記導光部が、前記発光部の厚さ方向のうち前記一方の主面側のみに突出していることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の照明装置において、
前記導光レンズは、前記所定方向に沿うとともに一方の主面に複数の反射カットを有する板状の別の発光部と、当該別の発光部のうち前記所定方向の前記端部に設けられた別の導光部とを有し、
前記別の発光部は、前記他の発光部の端部であって前記発光部と連結された側とは反対側の端部に、前記他の発光部に対して傾斜しつつ当該端部に沿って延在するように連結され、
前記別の導光部は、
前記別の発光部の厚さ方向に当該別の発光部よりも突出しつつ、当該別の発光部の前記端部に沿って延在するように設けられ、
当該別の導光部の延在方向の一端面であって前記他の発光部と連結された側とは反対側の一端面のうち、前記別の発光部よりも突出した部分に、別の光源が対向配置され、
前記所定方向の端面のうち、前記別の発光部の前記所定方向に位置する部分に、当該別の導光部の延在方向に沿って並設された複数の反射カットを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、光源から出射された光が、まず、板状の発光部の端部に沿って延在する導光部の延在方向の端面のうち、発光部よりもその厚さ方向に突出した部分から、当該導光部内に入射する。この光は、導光部のうち発光部よりも突出した部分に入射するため、導光部と連結された発光部内にすぐには入射することなく、当該突出部分内を延在方向の先端側(光源から離れた側)まで好適に導光する。
導光部内を導光する光は、当該導光部の所定方向の端面のうち発光部の所定方向に位置する部分に形成された複数の反射カットによって内部反射されることで、発光部内に入射する。
そして、この光が、発光部の一方の主面に形成された複数の反射カットによって内部反射されて、当該発光部の他方の主面から出射することで、当該他方の主面が発光する。
【0013】
これにより、導光部と発光部との間に隙間を介在させていた従来と異なり、光束利用率を低下させることがない。また、導光部の先端側まで好適に光を導光させることができるので、導光レンズの発光ムラを抑制することができる。
したがって、光束利用率の低下と発光ムラを抑制しつつ、導光レンズを面発光させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】照明装置の要部の斜視図である。
図2図1のII部の拡大図である。
図3図2のIII−III線での照明装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態における照明装置1の要部の斜視図であり、図2は、図1のII部の拡大図であり、図3は、図2のIII−III線での照明装置1の断面図である。
【0016】
図1図3に示すように、照明装置1は、主にその前方から左方に亘る部分を長尺に照明するものであり、光源である2つのLED(発光ダイオード)2,2からの光を導光させつつ自ら発光する導光レンズ3を備えている。
この導光レンズ3は、3つの発光部40,…(第一発光部41,第二発光部42及び第三発光部43)と、2つのLED2,…からの光を3つの発光部40,…へ個別に導光させる2つの導光部50,50(第一導光部51及び第二導光部52)とを有している。
【0017】
3つの発光部40,…のうち、第一発光部41は、導光レンズ3の主たる発光部であり、長尺な湾曲板状に形成されて、正面視で左右方向に略沿いつつ、前端から後端に掛けて発光面である前面(前側の主面)が前方から次第に左方を向くように設けられている。この第一発光部41の後面(後側の主面)には、複数の反射カット41a,…が略全面に亘って形成されている。
【0018】
第二発光部42は、第一発光部41よりも狭い幅の長尺な湾曲板状に形成されて、発光面である上面(上側の主面)を上方やや斜め後方に向けつつ第一発光部41に沿って設けられている。より詳しくは、第二発光部42は、第一発光部41の全長に亘って当該第一発光部41の上端から後側へ突出するように、第三発光部43を介して当該第一発光部41の上端に連結されている。また、第二発光部42の下面(下側の主面)には、第一発光部41のものと同様の複数の反射カット(図示省略)が略全面に亘って形成されている。
【0019】
第三発光部43は、第二発光部42と同程度の幅の長尺な湾曲板状に形成されて、発光面である前面(前側の主面)を斜め上方に向けつつ第一発光部41に沿って設けられている。具体的に、第三発光部43は、第一発光部41及び第二発光部42の全長に亘って、第一発光部41の上端部と第二発光部42の前端部を面取り状に連結するように設けられている。より詳しくは、第三発光部43は、第一発光部41に対しては後側へ屈曲し、第二発光部42に対しては下側へ屈曲するように傾斜しつつ、第一発光部41の上端部及び第二発光部42の前端部に沿って延在するように、幅方向の両端部が当該上端部及び当該前端部に連結されている。また、第三発光部43の後面(後側の主面)には、第一発光部41のものと同様の複数の反射カット(図示省略)が略全面に亘って形成されている。
【0020】
また、第一発光部41と第三発光部43との前側の連結面40a、及び、第二発光部42と第三発光部43との前側の連結面40bは、これらの全長に亘って面取り状にそれぞれ形成されている。
【0021】
2つの導光部50,50のうち、第一導光部51は、2つのLED2,2のうちの第一LED21からの光を、主に第一発光部41へ導光しつつその一部を第三発光部43へも導光させて、これらを発光させるものである。
具体的に、第一導光部51は、第一発光部41の右端部に沿って上下方向に長尺に延在するように当該右端部に設けられている。この第一導光部51は、その延在方向(上下方向)と直交する断面が前後方向にやや長尺な矩形状に形成され、前面を第一発光部41と略揃えつつ当該第一発光部41の右端部よりも後側に突出するように設けられている。但し、第一導光部51は、第一発光部41の厚さ方向(右端部では前後方向)に突出していればよく、前側に突出していてもよいし、前後両側に突出していてもよい。また、第一導光部51は、上側に向かうに連れて左右方向の幅が次第に狭くなるように形成されている。
【0022】
第一導光部51の下端部は、第一発光部41よりもやや下側まで突設されており、その下端面のうち、第一発光部41よりも後側に突出した部分(本実施形態では前後方向の略中央部)に、第一LED21が対向配置されている。
第一導光部51の右端面のうち、第一発光部41の右端部の右方に位置する部分には、当該第一導光部51の延在方向(上下方向)に沿って並設された複数の反射カット51a,…が形成されている。
【0023】
また、第一導光部51は、前後方向の長さが第三発光部43のものよりもやや長く形成されており、その上端部が第三発光部43と連結している。
第一導光部51の上端面のうち、第一発光部41よりも後側に突出した部分は、面取り状に傾斜した傾斜面51bとなっている。この傾斜面51bは、第三発光部43の右方に位置しており、第一導光部51内を上方へ導光してきた光を、第三発光部43に向けて左方へ内部反射させる。
さらに、第一導光部51の上端面のうち、第一発光部41の右端部の上方に位置する部分(つまり、複数の反射カット51a,…の上方に位置する部分)も、面取り状に傾斜した傾斜面51cとなっている。この傾斜面51cは、連結面40aの右方に位置しており、第一導光部51内を上方へ導光してきた光を、左方へ内部反射させる。
【0024】
一方、第二導光部52は、2つのLED2,2のうちの第二LED22からの光を、主に第二発光部42へ導光しつつその一部を第三発光部43へも導光させて、これらを発光させるものである。
具体的に、第二導光部52は、その大きさを除いて第一導光部51と略同様に構成され、第二発光部42の右端部に沿って長尺に延在するように当該右端部に設けられている。この第二導光部52は、その延在方向と直交する断面が矩形状に形成され、上面を第二発光部42と略揃えつつ当該第二発光部42の右端部よりも下側に突出するように設けられている。但し、第二導光部52は、第二発光部42の厚さ方向(右端部では略上下方向)に突出していればよい。また、第二導光部52は、前側に向かうに連れて左右方向の幅が次第に狭くなるように形成されている。
【0025】
第二導光部52の後端部は、第二発光部42よりもやや後側まで突設されており、その後端面のうち、第二発光部42よりも下側に突出した部分(本実施形態では略中央部)に、第二LED22が対向配置されている。
第二導光部52の右端面のうち、第二発光部42の右端部の右方に位置する部分には、当該第二導光部52の延在方向に沿って並設された複数の反射カット52a,…が形成されている。
【0026】
第二導光部52の前端部は、第一導光部51の上端部及び第三発光部43と連結している。
第二導光部52の前端面のうち、第二発光部42よりも下側に突出した部分は、傾斜面51bのうちの上側部分と重複している。そのため、第二導光部52内を前側へ導光してきた光は、この傾斜面51bの上側部分によって、第三発光部43に向けて左方へ内部反射される。
また、第二導光部52の前端面のうち、第二発光部42の右端部の前方(第二発光部42の延在方向に沿った前側方向)に位置する部分(つまり、第二発光部42の複数の反射カットの前方に位置する部分)は、面取り状に傾斜した傾斜面51dとなっている。この傾斜面51dは、連結面40bの右方に位置しており、第二導光部52内を前側へ導光してきた光を、左方へ内部反射させる。
【0027】
以上のように、本実施形態の照明装置1によれば、第一LED21から出射された光が、まず、板状の第一発光部41の右端部に沿って上下方向に延在する第一導光部51の下端面のうち、第一発光部41よりもその厚さ方向(前後方向)に突出した部分から、当該第一導光部51内に入射する。この光は、第一導光部51のうち第一発光部41よりも突出した部分に入射するため、第一導光部51と連結された第一発光部41内にすぐには入射することなく、当該突出部分内を上端側(第一LED21から離れた側)まで好適に導光する。
第一導光部51内を導光する光は、当該第一導光部51の右端面のうち第一発光部41の右方に位置する部分に形成された複数の反射カット51a,…によって内部反射されることで、第一発光部41内に入射する。
そして、この光が、第一発光部の後面に形成された複数の反射カット41a,…によって内部反射されて、当該第一発光部41の前面から出射することで、当該前面が発光する。
【0028】
これにより、導光部と発光部との間に隙間を介在させていた従来と異なり、光束利用率を低下させることがない。また、第一導光部51の上端側まで好適に光を導光させることができるので、導光レンズ3の発光ムラを抑制することができる。
したがって、光束利用率の低下と発光ムラを抑制しつつ、導光レンズ3を面発光させることができる。
【0029】
また、導光レンズ3が、第一発光部41に対して傾斜しつつその上端部に沿って延在するように連結された第三発光部43を有しており、第一導光部51が、上端部で第三発光部43と連結されているとともに、当該第一導光部51内を上方へ導光してきた光を第三発光部43に向けて左方へ内部反射させる傾斜面51bをその上端面に有している。
これにより、第一導光部51内を上端まで導光してきた光を利用して第三発光部を発光させることができる。
したがって、第一LED21からの光によって、第一発光部41と第三発光部43との2つの発光部40を面発光させることができ、ひいては立体的な面発光を実現することができる。
【0030】
また、導光レンズ3が、第一発光部41及び第一導光部51と同様に構成された第二発光部42及び第二導光部52を有するので、第一発光部41の場合と同様にして第二発光部42を好適に面発光させることができ、ひいては立体的な面発光を実現することができる。
加えて、第一発光部41、第二発光部42及び第三発光部43の3つの発光部40を面発光させることにより、さらに立体的な面発光を実現することができる。
【0031】
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0032】
例えば、上記実施形態では、第一導光部51の下端面のうち第一発光部41よりも後側に突出した部分に、第一LED21のみが対向配置されていることとしたが、第一導光部51を後側により長く突出させて、その下端面に複数のLED2を対向配置させることとしてもよい。第二導光部52及び第二LED22についても同様である。
このように構成すれば、発光部40をより明るく発光させることができる。
【0033】
また、各導光部50の表面の全面または一部にアルミ蒸着を施し、当該導光部50からの光漏れを低減できるように構成してもよいし、各導光部50の右側などに反射板を配置し、外部へ漏れた光を反射させて当該導光部に再入射させるように構成してもよい。
【0034】
また、本発明に係る照明装置の向き(各部の方向)が上記実施形態のものに限定されないのは勿論である。本発明に係る照明装置は、例えばリアコンビネーションランプやターンランプ、デイタイムランニングランプなどの車両用灯具に好適に適用可能であるが、これら適用される製品やその配置位置・向きなどに応じ、その前後左右上下が変わるのは言うまでもない。
【符号の説明】
【0035】
1 照明装置
2 LED(光源)
21 第一LED
22 第二LED
3 導光レンズ
40 発光部
41 第一発光部(発光部)
41a 反射カット
42 第二発光部(別の発光部)
43 第三発光部(他の発光部)
50 導光部
51 第一導光部(導光部)
51a 反射カット
51b 傾斜面(反射面)
52 第二導光部(別の導光部)
52a 反射カット
図1
図2
図3