(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6531203
(24)【登録日】2019年5月24日
(45)【発行日】2019年6月12日
(54)【発明の名称】足指力測定装置、足指力評価方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A61B 5/22 20060101AFI20190531BHJP
【FI】
A61B5/22 210
A61B5/22ZDM
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-120047(P2018-120047)
(22)【出願日】2018年6月25日
【審査請求日】2018年6月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】305053721
【氏名又は名称】有限会社 ライブエイド
(74)【代理人】
【識別番号】100113549
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 守
(74)【代理人】
【識別番号】100115808
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 真司
(74)【代理人】
【識別番号】230121430
【弁護士】
【氏名又は名称】安井 友章
(72)【発明者】
【氏名】中田 修
(72)【発明者】
【氏名】平岡 令孝
【審査官】
宮川 哲伸
(56)【参考文献】
【文献】
特開2016−22362(JP,A)
【文献】
特開平11−113872(JP,A)
【文献】
特開2002−165770(JP,A)
【文献】
特開2016−54998(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3144141(JP,U)
【文献】
特開2008−93186(JP,A)
【文献】
特開2002−360550(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
足指フックに足指を掛けて引っ張ることにより足指力を測定する装置であって、
測定した足指力に相当する年齢に変換する演算処理部と、
前記年齢を出力する出力部と、
を備え、
前記演算処理部は、被測定者の靴下の有無に応じて、足指力から年齢への変換の仕方を変える足指力測定装置。
【請求項2】
靴下を履いている場合と履いていない場合のそれぞれについて、足指力に対応する年齢を記憶した記憶部を備え、
前記演算処理部は、前記記憶部に記憶されたデータに基づいて、靴下の有無と測定された足指力とに対応する年齢に変換する請求項1に記載の足指力測定装置。
【請求項3】
前記演算処理部は、性別によっても足指力から年齢への変換の仕方を変える請求項1に記載の足指力測定装置。
【請求項4】
靴下の有無及び性別の各組合せについて、足指力に対応する年齢を記憶した記憶部を備え、
前記演算処理部は、前記記憶部に記憶されたデータに基づいて、靴下の有無及び性別と測定された足指力とに対応する年齢に変換する請求項3に記載の足指力測定装置。
【請求項5】
被測定者を特定する識別子を入力する入力部と、
足指力の測定結果を前記識別子に対応付けて記憶する記憶部と、
を備える請求項1乃至4のいずれかに記載の足指力測定装置。
【請求項6】
足指フックに足指を掛けて引っ張ることにより足指力を評価する方法であって、
靴下を履いているか否かの選択を入力するステップと、
足指による足指フックの引っ張り力を測定するステップと、
靴下を履いている場合と履いていない場合のそれぞれについて、足指力に対応する年齢を記憶した記憶部を参照して、前記測定された引っ張り力に対応する年齢を求めるステップと、
前記年齢を出力するステップと、
を備える足指力評価方法。
【請求項7】
足指フックに足指を掛けて引っ張ることにより足指力を評価するためのプログラムであって、コンピュータに、
靴下を履いているか否かの選択を入力するステップと、
足指による足指フックの引っ張り力を測定するステップと、
靴下を履いている場合と履いていない場合のそれぞれについて、足指力に対応する年齢を記憶した記憶部を参照して、前記測定された引っ張り力に対応する年齢を求めるステップと、
前記年齢を出力するステップと、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、足指力測定装置、足指力評価方法、及びプログラムに関する。
【0002】
近年、研究論文等で、足指把持力の重要性が指摘されている。人間の足指は小器官ではあるが、歩行中に体のバランスを取り、下肢にかかる衝撃を上手に分散させる重要な役割を有する。足指で地面を捉えることができない状態では、若年者であっても身体動揺が大きくなる(身体バランスを崩す)ことが報告されている(非特許文献1)。
【0003】
また、いざバランスを崩した際にも、足指の機能が低下していると踏ん張りがきかず、転倒に繋がる可能性が高くなる。更に、歩行時適切な体重分散ができないと、歩行時の衝撃も分散できなくなり、長期的にその状態が続くと下肢の変形を来たし、移動が困難になる。
【0004】
近年、この問題に対応するため、足指力を計測し、訓練できる機器が提案されている。特許文献1では、足指力を計測し、男女各々の足指力と年齢の関係から足指力年齢を算出し、これに対してコメント・アドバイスを表示できる機器が開示されており、本機器では更に繰り返し運動により足指力を鍛えることが可能である。特許文献2、特許文献3は、足指をトレーニングする装置を開示している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】加辺憲人 他 「足趾が動的姿勢制御に果たす役割に関する研究」 理学療科学 17(3):199−204,2002
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2016−22362号公報
【特許文献2】特開2017−29749号公報
【特許文献3】特開2007−68988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような足指力測定装置は、個人が購入して使用する場合もあるが、まだ、目新しい装置であるため、薬局等の店頭や催事場などに置かれて、呼びものとして用いられることもある。足指力に対応する年齢を精度良く評価するためには、素足で測定を行うことが望ましいが、靴下を脱ぐ手間を惜しむ利用者が見られた。また、女性は、公共の場で靴下を脱ぐことに抵抗を示す傾向があった。
【0008】
また、高齢者にとっては、靴下の脱着が容易でない場合があるので、靴下を履いたまま測定をせざるを得ないこともあった。
【0009】
本発明は、上記の背景に鑑みてなされたものであり、靴下を脱がなくても足指力年齢を評価できる足指力測定装置を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の足指力測定装置は、足指フックに足指を掛けて引っ張ることにより足指力を測定する装置であって、測定した足指力に相当する年齢に変換する演算処理部と、前記年齢を出力する出力部とを備え、前記演算処理部は、被測定者の靴下の有無に応じて、足指力から年齢への変換の仕方を変える。足指力測定装置は、靴下を履いている場合と履いていない場合のそれぞれについて、足指力に対応する年齢を記憶した記憶部を備え、前記演算処理部は、前記記憶部に記憶されたデータに基づいて、靴下の有無と測定された足指力とに対応する年齢に変換してもよい。従来、足指力の測定において、靴下を履いている場合と履いていない場合の違いに着目した技術は存在しなかった。本発明者らは、靴下を履いている場合と履いていない場合と足指力年齢とに関係があることに初めて気がつき、その関係を確認することにより、本発明を完成した。本発明の構成により、靴下の有無に応じて、足指力に対応する年齢に変換するので、靴下を脱がなくとも適切に足指力年齢を評価できる。
【0011】
本発明の足指力測定装置において、前記演算処理部は、性別によっても足指力から年齢への変換の仕方を変えてもよい。足指力測定装置は、靴下の有無及び性別の各組合せについて、足指力に対応する年齢を記憶した記憶部を備え、前記演算処理部は、前記記憶部に記憶されたデータに基づいて、靴下の有無及び性別と測定された足指力とに対応する年齢に変換してもよい。この構成により、性別の違いも考慮して適切に足指力年齢を評価できる。
【0012】
本発明の足指力測定装置は、被測定者を特定する識別子を入力する入力部と、足指力の測定結果を前記識別子に対応付けて記憶する記憶部とを備えてもよい。この構成により、被測定者の足指力の経時変化を追うことができ、例えば、被測定者や指導者が変化に気づきやすくなり、被測定者の今後の生活に生かすことができる。
【0013】
本発明の足指力評価方法は、足指フックに足指を掛けて引っ張ることにより足指力を評価する方法であって、靴下を履いているか否かの選択を入力するステップと、足指による足指フックの引っ張り力を測定するステップと、靴下を履いている場合と履いていない場合のそれぞれについて、足指力に対応する年齢を記憶した記憶部を参照して、前記測定された引っ張り力に対応する年齢を求めるステップと、前記年齢を出力するステップとを備える。
【0014】
本発明のプログラムは、足指フックに足指を掛けて引っ張ることにより足指力を評価するためのプログラムであって、コンピュータに、靴下を履いているか否かの選択を入力するステップと、足指による足指フックの引っ張り力を測定するステップと、靴下を履いている場合と履いていない場合のそれぞれについて、足指力に対応する年齢を記憶した記憶部を参照して、前記測定された引っ張り力に対応する年齢を求めるステップと、前記年齢を出力するステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0015】
この構成により、靴下の有無に応じて、足指力に対応する年齢に変換するので、靴下を脱がなくとも適切に足指力年齢を評価できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】第1の実施の形態の足指力測定装置の外観を示す図である。
【
図2】第1の実施の形態の足指力測定装置の機能の構成を示す図である。
【
図3】足指力と年齢の変換テーブルの例を示す図である。
【
図4】第1の実施の形態の足指力測定装置の動作を示す図である。
【
図5】第2の実施の形態の足指力測定装置の外観を示す図である。
【
図6】第2の実施の形態の足指力測定装置の機能の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係る足指力測定装置について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する場合の一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じた具体的構成が適宜採用されてよい。
【0018】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る足指力測定装置1の外観を説明する図である。足指力測定装置1は、被測定者が足を載せた状態で足指力を測定する装置である。
図1に示すように、足指力測定装置1は、略直方体の計測ボディ11を備えている。計測ボディ11は、足を載せる位置決めスライドベース12を備え、位置決めスライドベース12の前方に、足指の付け根を引っ掛ける足指フック13が設けられている。足指フック13のさらに前方には、タッチパネル16が設けられている。
【0019】
位置決めスライドベース12は、足を載置するスライド式のベースであり、その後方に踵の位置決めをするための踵保持部14が立設されている。位置決めスライドベース12は、計測ボディ11の長手方向にスライドし、被測定者は、足指フック13に足指の付け根を引っ掛けた状態で、踵保持部14に踵を当接させることができる。踵保持部14によって踵が後ろに動かないようにすることで、足指フック13を引っ張るときに脚の力が影響することを防いでいる。位置決めスライドベース12の脇にある位置決めスライドベース固定具15は、ネジで構成され、ネジを締めることにより、位置決めスライドベース12の前後方向の動きを固定できる。
【0020】
足指フック13は、図示しない弾性体(例えば、バネ等)によって前方に向かって付勢されている。足指フック13に掛けた足指の力によって、足指フック13を踵の方へ引っ張ると、足指力測定装置1は、付勢力に抗して足指フック13が移動した量に応じて足指力を測定する。タッチパネル16は、被測定者から設定項目の入力を受け付けたり、測定結果を表示したりする機能を有する。
【0021】
図2は、第1の実施の形態の足指力測定装置1の機能的な構成を示す図である。足指力測定装置1は、タッチパネル16や測定部22と接続される演算処理部20を備えている。なお、測定部22は、
図1で説明した足指フック13と足指フック13を付勢する弾性体等によって構成され、付勢力に抗して足指フック13を移動させた量に応じて足指の力を測定する機能を有する。
【0022】
演算処理部20は、測定部22にて測定された足指力に対応する年齢(「足指力年齢」ともいう)を評価する機能を有する。ここで、足指力年齢について説明する。ある年齢(例えば、30歳)の多数の被測定者群の足指力の平均値を求めると、その平均値に係る足指力に対応する足指力年齢は、その平均値を出した被測定者群の年齢(例えば、30歳)ということになる。足指力測定装置1は、足指力と足指力年齢との対応関係を示す変換テーブルを記憶した記憶部21を有している。
【0023】
図3は、変換テーブルの一例を示す図である。変換テーブルには、男性/女性、靴下を履いている/履いていない、の4つの組合せについて、足指力に対応する年齢が記憶されている。この変換テーブルに記憶するデータは、予め多数の被験者に対して実験を行うことにより、求めたものである。
【0024】
演算処理部20は、足指力の測定に先立って、被測定者の性別と靴下の有無を、タッチパネル16を通じて入力させる。演算処理部20は、測定部22から足指力の測定データが入力されると、被測定者の性別と靴下の有無に対応するグラフから測定データに対応する年齢を読み取り、読み取った年齢に変換する。そして、演算処理部20は、足指力年齢をタッチパネル16に表示させる制御を行う。
【0025】
記憶部21には、変換テーブルの他に、アドバイスの情報を記憶している。演算処理部20は、足指力の測定データに対応するアドバイスの情報を記憶部21から読み出し、タッチパネル16にアドバイスを表示させてもよい。なお、本実施の形態では、記憶部21にアドバイスの情報を記憶しているが、アドバイスは任意であり、記憶していなくてもよい。
【0026】
演算処理部20は、CPU、RAM、ROMによって構成される。上で説明した処理を実行するためのプグラムをROMに格納しておき、CPUによって当該プログラムを実行することによって、測定データを足指力年齢に変換して、足指力の評価を行う。このようなプログラムも本発明の範囲に含まれる。
【0027】
図4は、本実施の形態の足指力測定装置1の動作を示す図である。足指力測定装置1は、まず、タッチパネル16に設定画面を表示することにより、被測定者から、性別と靴下の有無の情報の入力を受け付ける(S10)。次に、足指力測定装置1は、被測定者に対して測定の仕方を指示して、被測定者に足指力の測定を行わせる(S11)。具体的には、被測定者は、位置決めスライドベース12に足を載せ、足指フック13に足指の付け根を掛けた状態で、踵保持部14の位置を調整する。踵に踵保持部14を当接させた状態で、位置決めスライドベース固定具15を締めて、位置決めスライドベース12の位置を固定する。続いて、被測定者は、足指を使って足指フック13を後方に移動させて、足指力を測定する。
【0028】
足指力測定装置1は、測定された足指力を、設定された性別と靴下の有無に応じた変換テーブルを使って、足指力年齢に変換する(S12)。そして、足指力測定装置1は、変換された足指力年齢とアドバイスをタッチパネル16に出力する(S13)。
【0029】
以上、第1の実施の形態の足指力測定装置1の構成及び動作について説明した。第1の実施の形態の足指力測定装置1は、靴下を履いているときと履いていないときのそれぞれについて、足指力と足指力年齢とを変換するテーブルを記憶しているので、靴下を履いたまま測定を行ったとしても、足指力年齢を適切に評価することができる。また、第1の実施の形態の足指力測定装置1は、性別によって変換のテーブルを分けているので、性別の違いも反映して、足指力年齢を適切に評価することができる。
【0030】
図5は、第2の実施の形態の足指力測定装置2の外観を示す図である。第2の実施の形態の足指力測定装置2は、基本的には、第1の実施の形態の足指力測定装置1と同じであるが、計測ボディ11の横に、被測定者とのインターフェースためのインターフェース用ボディ17が設けられている。インターフェース用ボディ17には、タッチパネル18とプリンタ19が設けられている。タッチパネル18は、第1の実施の形態におけるタッチパネル16よりも大型であるため、視認性が高い上に、より多くの情報をやり取りすることができる。プリンタ19は、ロール紙を印刷するプリンタ19であり、測定結果を印刷した紙が巻き出される。被測定者は、測定結果が表示された紙をちぎって持ち帰ることができる。
【0031】
図6は、第2の実施の形態の足指力測定装置2の機能的な構成を示す図である。第2の実施の形態の足指力測定装置2の機能は、第1の実施の形態の足指力測定装置1と同じであるが、演算処理部20は、足指力の評価結果である足指力年齢をプリンタ19にも出力できるようになっている。
【0032】
以上、第2の実施の形態の足指力測定装置2の構成及び動作について第1の実施の形態の足指力測定装置1と異なる点を中心に説明した。第2の実施の形態の足指力測定装置2は、第1の実施の形態と同様に、靴下を履いたまま測定を行ったとしても、足指力年齢を適切に評価することができるという効果を有する。
【0033】
また、第2の実施の形態の足指力測定装置2は、インターフェース用ボディ17に大型のタッチパネル18を備えているので、性別、靴下の有無の設定がしやすく、また測定結果を確認しやすい。さらに、第2の実施の形態の足指力測定装置1は、プリンタ19を備えているので、被測定者は測定結果を持ち帰ることができる。
【0034】
以上、本発明の足指力測定装置について実施の形態を挙げて詳細に説明したが、本発明の足指力測定装置は上記した実施の形態に限定されるものではない。
【0035】
足指力測定装置1,2は、識別子によって被測定者を特定し、被測定者の測定データを識別子に関連付けて記憶してもよい。この場合、被測定者は、測定を開始する前に、識別子を入力する。これにより、足指力測定装置1,2は、被測定者の時系列の測定データを保持し、その変化を見ることができる。なお、被測定者の識別子を有する場合には識別子に関連付けて性別を登録しておいてもよい。
【0036】
足指力測定装置1,2が、被測定者の識別子を管理する態様においては、足指力測定装置に別途IDカードリーダーを設け、被測定者の情報を、診察券のようなIDカードを読み取ることで登録可能な形式にすることもできる。
【0037】
上記した実施の形態では、被測定者が、測定に先立って靴下の有無を入力する構成としたが、被測定者が靴下を履いているか否かを検出してもよい。例えば、足が触れる部分に微弱電流を流しておき、そのインピーダンスの変化から靴下の有無を自動判別する構成が一例である。
【0038】
上記した実施の形態では、足指力を足指力年齢に変換した結果を出力する例を挙げたが、足指力自体(例えば、〇〇Kg)を出力してもよい。
【0039】
上記した実施の形態では、性別と靴下の有無の設定を行う例を挙げたが、被測定者の年齢または年代を設定することとしてもよい。これにより、測定結果から求められて足指力年齢と、被測定者が設定した年齢または年代とのギャップに基づいて、アドバイスを生成することができる。
【0040】
上記した実施の形態では、性別、靴下の有無等の設定は、タッチパネル16を通じて行う例を挙げたが、足指力測定装置1,2に、設定のためのボタン類やスイッチ機構を設けてもよい。
【0041】
本実施の形態の足指力測定装置1,2は、足指力を鍛えるトレーニング装置としても用いることができる。この場合、例えば、タッチパネル16によって所望の足指力を設定し、その足指力を達成した場合には点灯するLEDを設けてもよい。
【符号の説明】
【0042】
1、2 足指力測定装置
11 計測ボディ
12 位置決めスライドベース
13 足指フック
14 踵保持部
15 位置決めスライドベース固定具
16 タッチパネル
17 インターフェース用ボディ
18 タッチパネル
19 プリンタ
20 演算処理部
21 記憶部
22 測定部
【要約】
【課題】 靴下を脱がなくても足指力年齢を評価できる足指力測定装置を提供する。
【解決手段】 足指力測定装置1は、足指フックに足指を掛けて引っ張ることにより足指力を測定する装置であって、測定した足指力に相当する年齢に変換する演算処理部20と、足指力年齢を出力するタッチパネル16とを備え、演算処理部20は、被測定者の靴下の有無に応じて、足指力から年齢への変換の仕方を変える。足指力測定装置1は、靴下を履いている場合と履いていない場合のそれぞれについて、足指力に対応する年齢を記憶した記憶部21を備え、演算処理部20は、記憶部21に記憶されたデータに基づいて、靴下の有無と測定された足指力とに対応する年齢に変換する。
【選択図】
図2