(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0049】
本実施例の医薬品販売支援システムは、サーバ10、購入希望者端末20、専門家端末30、販売者装置40を備えている。
【0050】
サーバ10と購入希望者端末20、専門家端末30及び販売者装置40との間、購入希望者端末20と専門家端末30及び販売者装置40との間は、通信ネットワーク50を介して相互に通信可能に接続されている。
【0051】
サーバ10は、サーバ制御部100、サーバ記憶部120、サーバ通信部140を有するコンピューターである。
【0052】
サーバ制御部100は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置、メモリ、及びI/O(Input/Output)デバイスなどにより構成されている。サーバ制御部100は、一のプロセッサにより構成されてもよく、相互通信可能な複数のプロセッサにより構成されてもよい。サーバ制御部100は、所定のプログラムを読み込んで実行することにより、希望者情報取得部101、医薬品情報受付部102、補助者特定部103、条件認識部104、請求情報作成部105、過去購入金額取得部106、過去購入量取得部107、医薬品グループ取得部108、問診受信部109、説明受信部110、理解受信部111、購入可能情報送信部112、購入可能情報受付部113及び通信制御部114として機能する。
【0053】
希望者情報取得部101は、医薬品の購入希望者2を識別する情報を取得する。医薬品情報受付部102は、購入希望者への販売対象の医薬品を示す情報を受け付ける。補助者特定部103は、購入希望者2を識別する情報に応じて、医薬品の購入金額の一部又は全部を補助する支払補助者1を特定する。条件認識部104は、支払補助者1に応じた医薬品の販売条件を認識する。請求情報作成部105は、購入希望者2への販売対象の医薬品が支払補助者1の販売条件を満たす場合に、当該医薬品の購入金額の一部又は全部を支払補助者1に請求するための請求情報を作成する。
【0054】
過去購入金額取得部106は、購入希望者2の第1所定期間における医薬品の過去の購入金額を取得する。過去購入量取得部107は、購入希望者2の第2所定期間における医薬品の過去の購入量を取得する。医薬品グループ取得部108は、支払補助者1が購入金額の一部又は全部を補助する対象としている1又は複数の医薬品からなる医薬品グループを取得する。
【0055】
問診受信部109は、購入希望者2と専門家3との間での問診が終了したことを示す問診終了情報を受信する。説明受信部110は、購入希望者2への販売対象の医薬品に関する専門家3から購入希望者2への説明が終了したことを示す説明終了情報を受信する。理解受信部111は、購入希望者2が当該説明の内容を理解したことを示す理解情報を受信する。
【0056】
購入可能情報送信部112は、購入希望者2への販売対象の医薬品が所定種別の医薬品である場合に、問診終了情報125、説明終了情報126及び理解情報127が受信されたことを条件として、当該医薬品を購入希望者2が購入できることを示す購入可能情報211を購入希望者端末20に送信する。
【0057】
なお、所定種別の医薬品とは、例えば薬機法によって規定される医薬品の種別のうち、その販売時に、法令で定める事項を記載した書面等を用いて必要な情報を提供することが義務付けられている要指導医薬品、第1類医薬品である。あるいは所定種別は、医薬品販売システムの提供者が設定した医薬品の種別であってもよい。
【0058】
購入可能情報受付部113は、購入希望者端末20から購入可能情報211を受け付ける。通信制御部114は、購入希望者端末20と専門家端末30との間での通信を制御する。
【0059】
サーバ記憶部120は、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置により構成されており、購入希望者DB(データベース)121、購入条件DB122、支払補助者DB123、専門家DB124、販売者DB125、サーバ医薬品DB126、請求DB127、購入可能情報DB128、販売履歴DB129、証明書パターンDB130及び、サーバ制御部100の処理結果を記憶する。
【0060】
購入希望者DB121は、購入希望者2に関する情報のデータベースであり、例えば
図2Aに示すように、1又は複数の購入希望者2のそれぞれを一意に特定する第1購入希望者ID、購入希望者氏名、生年月日、性別、所有ポイント、支払補助者関連情報、販売者関連情報の情報を含んでいる。
【0061】
購入希望者氏名、生年月日及び性別は、それぞれ購入希望者2の氏名、生年月日、性別を表す情報である。
【0062】
所有ポイントは、本発明の医薬品販売システムを利用して医薬品を購入することにより購入希望者2が得た医薬品販売システムにおけるポイントの数量を表す数値の情報が記憶されている。
【0063】
支払補助者関連情報は、購入希望者2が加入している健康保険組合等の支払補助者1に関する情報であり、支払補助者1を一意に特定する支払補助者ID及び、当該支払補助者1において当該購入希望者2を一意に特定する情報である第2購入希望者IDが記憶されている。
【0064】
販売者関連情報は、購入希望者2が会員等となっている販売者4に関する情報であり、販売者4を特定する販売者ID及び、当該販売者4において当該購入希望者2を特定する情報である第3購入希望者IDが記憶されている。なお、販売者関連情報は、一つの購入希望者情報に、複数記憶されていてもよい。この場合、販売者IDと第4、第5、第6・・・の購入希望者IDとのセットが、当該購入希望者情報に記憶される。
【0065】
購入条件DB122は、支払補助者1に応じた医薬品の販売条件の情報のデータベースであり、例えば
図2Bに示すように、支払補助者1を識別する支払補助者ID、所定期間、購入上限額、医薬品ID、購入上限量の情報を含んでいる。
【0066】
所定期間は、当該条件が購入金額の上限を定めるものである場合は過去購入金額取得部106が医薬品の過去の購入金額を取得する期間(第1所定期間)を示す情報であり、当該条件が購入量の上限を定めるものである場合は過去購入金額取得部106が医薬品の過去の購入量を取得する期間(第2所定期間)を示す情報である。所定期間は、例えば1か月、1年などである。あるいは例えば、所定期間は、開始年月日及び終了年月日であってもよいし、所定期間を特定できるその他の値であってもよい。
【0067】
購入上限額は、第1所定期間の医薬品の購入金額の上限を示す情報であり、購入上限量は、第2所定期間の医薬品の購入量の上限を示す情報である。医薬品IDは、医薬品を一意に特定する情報であり、当該購入上限量がどの医薬品に関する購入上限量であるかを示している。
【0068】
支払補助者DB123は、医薬品の購入金額の一部又は全部を補助する支払補助者1に関する情報のデータベースであり、例えば
図2Cに示すように、支払補助者ID、支払補助者名称、請求先、医薬品グループ、補助度合、種別の情報を含んでいる。
【0069】
支払補助者名称は、支払補助者1の名称を表す情報である。請求先の情報は、購入希望者2への請求情報を請求情報作成部105が作成する際に参照する情報であり、例えば請求書の郵送先の住所が記憶されている。あるいは、銀行口座からの引き落としにより決済が行われる場合は、請求書の郵送先の住所に加えて又は替えて引き落とし口座番号及び引き落とし日(例えば毎月10日、月末日など。)が請求先の情報として記憶されている。
【0070】
医薬品グループは、当該支払補助者1が購入金額の一部又は全部を補助する対象としている1又は複数の医薬品を示す情報であり、例えば補助の対象としている医薬品の医薬品IDが記憶されている。
【0071】
補助度合は、当該支払補助者1が医薬品の購入金額のうち、どの程度を補助するかを示す情報であり、例えばパーセント(%)を単位とする数値情報及び、「値引き」、「ポイント付与」などの補助の方法が記憶されている。あるいは例えば、1回の医薬品の購入につき一定額(たとえば100円、500円など)を上限として補助することとしている支払補助者1については、当該一定額が補助度合として記憶されている。
【0072】
種別は、当該支払補助者1の種別を示す情報である。例えば、当該支払補助者1が、購入希望者2が加入している健康保険組合あるいは購入希望者2が勤務している勤務先等である場合は、種別は「一般」である。また、販売者4が特定の医薬品の販売を促進するために購入金額の一部を補助することがある。例えばそのような販売者4が支払補助者1としても本発明の医薬品販売システムに登録されている場合は、当該支払補助者の種別は「販売者」である。さらに、本発明の医薬品販売システムのシステム提供者がシステムの利用を促進するために購入金額の一部を補助することがある。例えばそのようなシステム提供者が支払補助者1として本発明の医薬品販売システムに登録されている場合は、当該支払補助者の種別は「システム提供者」である。
【0073】
専門家DB124は、専門家端末30を用いて購入希望者2との通信に対応する専門家3に関する情報のデータベースであり、例えば
図2Dに示すように、専門家3を一意に特定する専門家ID、当該専門家3が購入希望者2との通信に用いる専門家端末30を一意に特定する専門家端末識別情報(例えば、当該専門家端末30との通信に用いられるIPアドレスなど)の情報を含んでいる。
【0074】
販売者DB125は、販売者4に関する情報のデータベースであり、例えば
図2Eに示すように、販売者4を一意に特定する販売者ID、当該販売者4が販売している医薬品の医薬品IDである販売医薬品ID及び、販売者装置を一意に特定する販売者装置識別情報(例えば、当該販売者4が運営するオンライン販売サイトのURLなど)の情報を含んでいる。
【0075】
サーバ医薬品DB126は、本発明の医薬品販売システムを利用して購入希望者2が購入することのできる医薬品を示す情報のデータベースであり、例えば
図2Fに示すように医薬品を一意に特定する医薬品ID、医薬品名称、医薬品種別の情報が記憶されている。あるいはさらに、当該医薬品の成分、薬効、「解熱鎮痛剤」などのカテゴリ、用法、用量、副作用の内容などが記憶されていてもよい。
【0076】
医薬品名称は、当該医薬品の名称であり、医薬品種別は、第1類医薬品、第2類医薬品などの当該医薬品の種別を表す情報である。
【0077】
請求DB127は、購入希望者2への販売対象の医薬品の購入金額の一部又は全部を支払補助者1に請求するための情報のデータベースであり、例えば
図2Gに示すように、請求情報を一意に特定する請求情報ID、請求先の支払補助者1の支払補助者ID、当該支払補助者への請求額、当該請求情報の作成年月日、医薬品を購入した購入希望者2の第1購入希望者ID、請求先の情報を含んでいる。
【0078】
購入可能情報DB128は、ある購入希望者2がある医薬品を購入することができることを示す情報のデータベースであり、例えば
図2Hに示すように、購入可能情報を一意に特定する購入可能情報ID、第1購入希望者ID、医薬品ID、購入可能量、問診終了情報、説明終了情報、理解情報の情報を含んでいる。
【0079】
購入可能量は、当該購入希望者2が当該医薬品を購入することができる数量を示す情報である。問診終了情報は購入希望者2と専門家3との間での問診が終了したことを示す情報であり、説明終了情報は当該医薬品に関する専門家3から購入希望者2への説明が終了したことを示す情報であり、理解情報は購入希望者2が当該説明の内容を理解したことを示す情報である。
【0080】
販売履歴DB129は、医薬品の販売履歴に関する情報のデータベースであり、例えば
図2Iに示すように、第1購入希望者ID、所定期間、過去購入金額、医薬品ID、過去購入量の情報を含んでいる。
【0081】
所定期間は、当該販売履歴情報がどの所定期間の過去購入金額又は過去購入量を示す情報であるかを示す情報である。過去購入金額は、当該購入希望者の第1所定期間における過去の購入金額の合計値が第1所定期間ごとに計算された情報である。
【0082】
医薬品IDは、当該販売履歴情報が過去購入量に関する情報である場合に、当該販売履歴情報がいずれの医薬品に関する情報であるかを示す情報である。過去購入量は、当該購入希望者の第2所定期間における当該医薬品ごとの過去の購入量の合計値が第2所定期間ごとに計算された情報である。
【0083】
証明書パターンDB130は、例えば支払補助者1が購入希望者2を識別する情報として発行している保険証、社員証などの証明書に表示されている情報の位置のパターンを示す情報のデータベースであり、例えば
図2Jに示すように、証明書パターンを一意に特定するパターンID、証明書イメージ、購入希望者情報位置、支払補助者情報位置の情報を含んでいる。
【0084】
証明書イメージは、支払補助者1が購入希望者2を識別する情報として発行している例えば保険証、社員証などの証明書の画像に関する情報であり、例えば当該証明書のサンプルの画像を解析して得られた、画像中の特徴点の位置などを示す情報である。
【0085】
購入希望者情報位置は、当該画像中の購入希望者2を識別する情報が表示されている位置であり、例えば画像の左上の隅からの縦方向の距離及び横方向の距離をそれぞれcmで表した値が記憶されている。
【0086】
支払補助者ID位置は、当該画像中の支払補助者1を識別する情報が表示されている位置であり、例えば画像の左上の隅からの縦方向の距離及び横方向の距離をそれぞれcmで表した値が記憶されている。
【0087】
サーバ通信部140は、有線の通信ケーブル又はWi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)若しくは赤外線通信などの無線通信規格に対応した通信方式によりサーバ10と通信ネットワーク50とを接続している。
【0088】
購入希望者端末20は、購入希望者端末制御部200、購入希望者端末記憶部210、購入希望者端末出力部220、購入希望者端末入力部230、購入希望者端末通信部240を備える、例えばスマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピューターである。
【0089】
購入希望者端末制御部200は、CPU等の演算処理装置、メモリ、及びI/Oデバイスなどにより構成されている。購入希望者端末制御部200は、一のプロセッサにより構成されてもよく、相互通信可能な複数のプロセッサにより構成されてもよい。購入希望者端末制御部200は、所定のプログラムを読み込んで実行することにより、購入希望者端末医薬品情報取得部201、購入希望者端末通信制御部202として機能する。
【0090】
購入希望者端末医薬品情報取得部201は、購入希望者への販売対象の医薬品に関する情報を受け付ける。購入希望者端末通信制御部202は、購入希望者端末20において当該購入希望者端末と専門家端末との間での通信を制御する。
【0091】
購入希望者端末記憶部210は、例えばROM、RAM、HDD等の記憶装置により構成されており、サーバ10から受信した購入可能情報211及び購入希望者端末制御部200の処理結果を記憶している。
【0092】
購入希望者端末出力部220は、購入希望者2に提示する情報を出力する部分であり、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイであるディスプレイ221と、音声を出力するスピーカ222を備えている。
【0093】
購入希望者端末入力部230は、購入希望者2からの情報の入力を受け付ける部分であり、画像を撮像するカメラ231と、マイク232と、タッチパネル233を備える。
【0094】
購入希望者端末通信部240は、有線の通信ケーブル又はWi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)若しくは赤外線通信などの無線通信規格に対応した通信方式により購入希望者端末20と通信ネットワーク50とを接続している。
【0095】
専門家端末30は、専門家端末制御部300、専門家端末記憶部310、専門家端末出力部320、専門家端末入力部330、専門家端末通信部340を備える、例えばパーソナルコンピューター、タブレット端末、又はスマートフォンである。
【0096】
専門家端末制御部300は、CPU等の演算処理装置、メモリ、及びI/Oデバイスなどにより構成されている。専門家端末制御部300は、一のプロセッサにより構成されてもよく、相互通信可能な複数のプロセッサにより構成されてもよい。専門家端末制御部300は、所定のプログラムを読み込んで実行することにより、専門家端末医薬品情報取得部301、専門家端末通信制御部302として機能する。
【0097】
専門家端末医薬品情報取得部301は、購入希望者2への販売対象の医薬品を示す情報を専門家3から受け付ける。専門家端末通信制御部302は、専門家端末30において当該専門家端末30と購入希望者端末20との間での通信を制御する。
【0098】
専門家端末記憶部310は、例えばROM、RAM、HDD等の記憶装置により構成されており、専門家端末制御部300の処理結果を記憶している。
【0099】
専門家端末出力部320は、専門家3に提示する情報を出力する部分であり、ディスプレイ321と、音声を出力するスピーカ322を備えている。
【0100】
専門家端末入力部330は、専門家3からの情報の入力を受け付ける部分であり、画像を撮像するカメラ331と、マイク332と、キーボード333を備える。
【0101】
専門家端末通信部340は、有線の通信ケーブル又はWi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)若しくは赤外線通信などの無線通信規格に対応した通信方式により専門家端末30と通信ネットワーク50とを接続している。
【0102】
販売者装置40は、販売者装置制御部400、販売者装置記憶部410及び販売者装置通信部420を備えている。あるいはさらに販売者装置40は、販売者装置出力部430及び販売者装置入力部440を備えていてもよい。また、販売者装置40は、サーバ、薬局等の店舗に設置されたキャッシュレジスターなどの複数の機器により構成されていてもよい。
【0103】
販売者装置制御部400は、CPU等の演算処理装置、メモリ、及びI/Oデバイスなどにより構成されている。販売者装置制御部400は、一のプロセッサにより構成されてもよく、相互通信可能な複数のプロセッサにより構成されてもよい。販売者装置制御部400は、所定のプログラムを読み込んで実行する。
【0104】
販売者装置記憶部410は、例えばROM、RAM、HDD等の記憶装置により構成されており、販売者医薬品DB411及び販売者装置制御部400の処理結果を記憶している。
【0105】
販売者医薬品DB411は、販売者4が販売する医薬品に関する情報のデータベースであり、例えば
図2Kに示すように医薬品ID、医薬品名称、当該医薬品の所定単位ごとの金額を示す単価、医薬品種別の情報が記憶されている。
【0106】
販売者装置通信部420は、有線の通信ケーブル又はWi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)若しくは赤外線通信などの無線通信規格に対応した通信方式により販売者装置40と通信ネットワーク50とを接続している。販売者装置出力部430は販売者4に提示する情報を出力する部分であり、例えば液晶パネルなどにより構成される。販売者装置入力部440は情報の入力を受け付ける部分であり、例えばコードリーダ、キーボードなどにより構成される。
【0107】
通信ネットワーク50は、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)又はインターネット通信網である。
【0108】
続いて、
図3〜
図12を用いて本実施例の医薬品販売システムの処理の流れについて説明する。
【0109】
<医薬品販売システムの処理概要>
図3は、本実施例の医薬品販売システムの処理の概要を示している。医薬品販売システムは、処理を開始すると、まず医薬品の購入希望者2を特定するための購入希望者特定処理(
図3/STEP100)を実行し、購入希望者2への販売対象となる医薬品を示す情報を受け付ける第1医薬品情報受付処理(
図3/STEP200)を実行する。
【0110】
そして医薬品販売システムは、第1医薬品情報受付処理(
図3/STEP200)において購入希望者2への販売対象となる医薬品を示す情報を受信したか否かを判定する(
図3/STEP300)。
【0111】
医薬品販売システムは、当該判定が否定的である場合(
図3/STEP300:No)、STEP400以降の処理を実行せずに処理を終了して、当該判定が肯定的である場合(
図3/STEP300:Yes)、購入希望者2に医薬品を販売する医薬品販売処理(
図3/STEP400)を実行する。
【0112】
続いて医薬品販売システムは、購入希望者2への販売対象となった医薬品を示す情報を受け付ける第2医薬品情報受付処理(
図3/STEP500)を実行し、購入希望者2を識別する情報に応じて、医薬品の購入金額の一部又は全部を補助する支払補助者1を特定する補助者特定処理(
図3/STEP600)を実行する。
【0113】
そして、医薬品販売システムは、支払補助者に応じた医薬品の販売条件を認識する条件認識処理(
図3/STEP700)及び、医薬品の購入金額の一部又は全部を支払補助者に請求するための請求情報を作成する請求情報作成処理(
図3/STEP800)を一連の処理として、購入希望者2への販売対象となった医薬品ごと(ループL1)かつ、特定された支払補助者1ごと(ループ2)に実行し、処理を終了する。
【0114】
以下、上記の各処理の内容の一例について説明する。
【0115】
<購入希望者特定処理>
処理を開始すると購入希望者端末医薬品情報取得部201は、ディスプレイ221に、医薬品の購入希望者2を識別する情報の入力を受け付ける画面を表示して(
図4/STEP101)、そして、購入希望者端末入力部230は、医薬品の購入希望者2を識別する情報の入力を受け付ける(
図4/STEP102)。
【0116】
購入希望者端末医薬品情報取得部201は、医薬品の購入希望者2を識別する情報の入力を受け付ける画面として、画像により当該情報の入力を行うか、文字による当該情報の入力を行うかを購入希望者2に選択させる画面を表示する。
【0117】
購入希望者2が画像により当該情報の入力を行うことを選択した場合は、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、カメラ231を起動し、例えば購入希望者2を識別する情報としての支払補助者1が発行した保険証、社員証などの画像の購入希望者2による撮像操作を受け付ける。
【0118】
購入希望者2が文字により当該情報の入力を行うことを選択した場合は、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、例えばタッチパネル233を介して、購入希望者2を識別する情報としての第1購入希望者IDあるいは購入希望者氏名及び生年月日の組み合わせなどの文字情報での購入希望者2による入力操作を受け付ける。
【0119】
そして、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、当該入力された医薬品の購入希望者2を識別する情報をサーバ10に送信する(
図4/STEP103)。
【0120】
サーバ10の希望者情報取得部101は、医薬品の購入希望者2を識別する情報を受信し(
図4/STEP110)、当該受信した購入希望者2を識別する情報が画像か否かを判定する(
図4/STEP111)。
【0121】
当該判定が否定的である場合(
図4/STEP111)、希望者情報取得部101は、医薬品の購入希望者2を識別する情報は文字であると認識して、当該医薬品の購入希望者2を識別する情報に基づいて購入希望者DB121を参照して、当該購入希望者2を識別する情報を含む購入希望者情報が購入希望者DB121にあるか否かを判定する(
図4/STEP120)。
【0122】
当該判定が肯定的である場合、(
図4/STEP120:Yes)、希望者情報取得部101は、当該購入希望者2を識別する情報を含む購入希望者情報に含まれる第1購入希望者IDを取得し(
図4/STEP121)、処理を終了する。
【0123】
一方、当該判定が否定的である場合、購入希望者端末医薬品情報取得部201は購入希望者を特定できない旨を知らせる情報を受信して例えば当該情報をディスプレイ221に表示して(
図4/STEP140)、STEP101以降の処理を繰り返す。
【0124】
そして、STEP111の判定が肯定的である場合(
図4/STEP111:Yes)、希望者情報取得部101は、購入希望者2を識別する情報として受信した画像を画像解析処理(
図4/STEP130)にて解析し(
図4/STEP130)、当該処理の結果として購入希望者2を特定できたか否かを判定する(
図4/STEP131)。
【0125】
希望者情報取得部101は、例えば購入希望者2を特定できたか否かの判定を、画像解析処理(
図4/STEP130)後に購入希望者を特定できたことを示すフラグがONの状態にあるか否かにより判定する。すなわち、当該フラグがONであれば購入希望者2を特定できたものと判定し、当該フラグがOFFであれば購入希望者2を特定できなかったものと判定する。
【0126】
当該判定が肯定的である場合(
図4/STEP131:Yes)、希望者情報取得部101は処理を終了し、当該判定が否定的である場合(
図4/STEP131:No)、希望者情報取得部101は、STEP132以降の処理を実行する。
【0127】
<画像解析処理>
画像の解析には種々の手法が採用されうるところであり、以下にその一例について説明する。
【0128】
処理を開始すると希望者情報取得部101は、購入希望者2を識別する情報として受信した画像に基づいて証明書パターンDB130を参照し、当該画像と一致する証明書イメージを含む証明書パターン情報を検索し(
図5/STEP1301)、画像と一致する証明書イメージを含む証明書パターン情報を発見することができたか否かを判定する(
図5/STEP1302)。
【0129】
このとき希望者情報取得部101は、例えば購入希望者2を識別する情報として受信した画像を解析して得られた、画像中の特徴点の位置などを示す情報と、証明書パターンDB130に記憶されている証明書パターンとを比較して、特徴点の近似度合いが所定の閾値以上である場合に、画像と一致する証明書イメージを含む証明書パターン情報を発見することができたと判定する。
【0130】
当該判定が否定的である場合(
図5/STEP1302:No)、希望者情報取得部101は、支払補助者1を特定できたことを示すフラグをOFFに変更する(
図5/STEP1308)とともに購入希望者2を特定できたことを示すフラグをOFFに変更し(
図5/STEP1316)、処理を終了する。
【0131】
一方当該判定が肯定的である場合(
図5/STEP1302:Yes)、希望者情報取得部101は、発見された証明書パターン情報に含まれる支払補助者情報位置を取得して(
図5/STEP1303)、取得された支払補助者情報位置が示す位置に表示されている情報を画像から取得して(
図5/STEP1304)、画像から取得された情報より文字情報を抽出する(
図5/STEP1305)。
【0132】
そして、希望者情報取得部101は、支払補助者DB123を参照して、画像から取得された情報より抽出された文字情報と一致する支払補助者ID又は支払補助者名称を含む支払補助者情報を検索して(
図5/STEP1306)、該当する支払補助者情報を発見できたか否かを判定する(
図5/STEP1307)。
【0133】
当該判定が否定的である場合(
図5/STEP1307:No)、希望者情報取得部101は、支払補助者1を特定できたことを示すフラグをOFFに変更する(
図5/STEP1308)とともに、購入希望者2を特定できたことを示すフラグをOFFに変更して(
図5/STEP1316)、処理を終了する。
【0134】
一方当該判定が肯定的である場合(
図5/STEP1307:Yes)、希望者情報取得部101は、発見された支払補助者情報に含まれる支払補助者IDを取得して(
図5/STEP1309)、支払補助者1を特定できたことを示すフラグをONに変更する(
図5/STEP1310)。
【0135】
続いて希望者情報取得部101は、STEP1301にて発見された証明書パターン情報に含まれる購入希望者情報位置を取得し(
図5/STEP1311)、取得された購入希望者情報位置が示す位置に表示されている情報を画像から取得し(
図5/STEP1312)、画像から取得された情報より文字情報を抽出する(
図5/STEP1313)。
【0136】
そして、希望者情報取得部101は、購入希望者DB121を参照して、画像から取得された情報より抽出された文字情報と一致する第2購入希望者IDを含む購入希望者情報を検索して(
図5/STEP1314)、該当する購入希望者情報を発見できたか否かを判定する(
図5/STEP1315)。
【0137】
当該判定が否定的である場合(
図5/STEP1315:No)、希望者情報取得部101は、購入希望者2を特定できたことを示すフラグをOFFに変更して(
図5/STEP1316:No)、処理を終了する。
【0138】
一方当該判定が肯定的である場合(
図5/STEP1315:Yes)、希望者情報取得部101は、発見された購入希望者情報に含まれる第1購入希望者IDを取得して(
図5/STEP1317)、購入希望者2を特定できたことを示すフラグをONに変更して(
図5/STEP1318)、処理を終了する。
【0139】
<第1医薬品情報受付処理>
処理を開始すると、購入希望者端末20の購入希望者端末通信制御部202は、購入希望者端末20を識別する情報と、専門家端末30との通信の開始を要求する情報とをサーバ10に送信する(
図6A/STEP201)。
【0140】
そして、サーバ10の通信制御部114は、購入希望者端末20を識別する情報と、専門家端末30との通信の開始を要求する情報とを受信し(
図6A/STEP210)、購入希望者端末20との通信に対応可能な専門家端末30を認識する(
図6A/STEP211)。
【0141】
通信制御部114は、例えば専門家DB124を参照して専門家端末30の専門家端末識別情報を取得し、当該専門家端末識別情報に基づいて、複数の専門家端末識別情報が取得された場合は所定の優先順位に従って順番に専門家端末30に通信に対応可能かを問い合わせるための信号を送信し、専門家端末30から通信に対応可能であることを示す情報が受信された場合に当該専門家端末30は購入希望者端末20との通信に対応可能であると認識する。
【0142】
通信制御部114は、このようにして認識された専門家端末30に、購入希望者端末20との通信の開始を要求する情報を送信する(
図6A/STEP212)。
【0143】
専門家端末30の専門家端末通信制御部302は、購入希望者端末20との通信の開始を要求する情報を受信して(
図6A/STEP220)、購入希望者端末との通信の開始を承認することを示す情報を購入希望者端末に送信する(
図6A/STEP221)。
【0144】
そして、購入希望者端末通信制御部202は、購入希望者端末20との通信の開始を承認することを示す情報を受信した(
図6A/STEP230)後に、購入希望者2の病状を示す情報を専門家端末30に送信する(
図6A/STEP231)。
【0145】
購入希望者端末通信制御部202は、例えば購入希望者2に対して病状等の問診への回答を入力させる画面をディスプレイ221に表示し、購入希望者2の病状を示す情報の入力を受け付けて当該受け付けた情報を専門家端末30に送信する。
【0146】
購入希望者2の病状を示す情報として例えば、「かぜ」、「頭痛」などの病状を示す文字情報を当該購入希望者2に選択入力、又は文字情報を手入力させて専門家端末30に送信してもよい。
【0147】
専門家端末通信制御部302は、購入希望者の病状を示す情報を受信する(
図6A/STEP241)。
【0148】
そして、専門家端末医薬品情報取得部301は、病院での診療を促す情報又は、病状を示す情報に基づいて専門家3が選択した、購入希望者2への販売対象となる医薬品を示す情報の専門家3による入力を受け付ける(
図6A/STEP242)。
【0149】
専門家端末医薬品情報取得部301は、「内科の病院での受診をお勧めします」などの病院での診療を促す情報又は「花粉症対策薬A」などの購入希望者2への販売対象となる医薬品を示す情報を示す文字情報を当該専門家3に選択入力、又は文字情報を手入力させてもよいし、あるいは当該専門家が病院での診療を促し又は購入希望者2への販売対象となる医薬品について話す音声をマイク332で取得してもよいし、併せてカメラ331で専門家3の顔などの動画像又は静止画像を撮像してもよい。
【0150】
また、購入希望者2への販売対象となる医薬品を示す情報に、当該専門家3からの当該医薬品に関する薬効、用法、用量、副作用などに関する説明の情報が含まれている場合は、専門家端末医薬品情報取得部301は、当該説明の情報も含めて入力を受け付ける。
【0151】
なお、専門家端末医薬品情報取得部301は、専門家3が医薬品を選択した際に、当該医薬品と成分、薬効、又はカテゴリが同一であって、支払補助者1による補助度合いが高いため当該購入希望者2がより安価に購入することができるその他の医薬品に関する情報を含めてディスプレイ321に表示し、これらの医薬品の中から選択させることにより、購入希望者2への販売対象となる医薬品を示す情報の専門家3による入力を受け付けるように構成されていてもよい。また、専門家端末医薬品情報取得部301は、成分、薬効、又はカテゴリなどの指定により、医薬品を検索し、検索された医薬品の金額と第1〜第3支払補助者による補助度合いとを合わせてディスプレイ321に表示し、これらの医薬品のなかから選択させることにより、購入希望者2への販売対象となる医薬品を示す情報の専門家3による入力を受け付けるように構成されていてもよい。
【0152】
また、専門家端末医薬品情報取得部301は、現在日時又は指定された医薬品の量と医薬品の販売条件とを比較することにより、医薬品の購入時期を遅らせるか又は購入量を減らせば、当該医薬品の販売条件を満たすため支払補助者1による補助を受けられる旨の情報をディスプレイ321に表示し、当該情報を参照しながら購入希望者2への販売対象となる医薬品を示す情報の入力を行うことを専門家3に促すように構成されていてもよい。
【0153】
そして専門家端末医薬品情報取得部301は、購入希望者2への販売対象となる医薬品を示す情報が受け付けられたかを判定する(
図6B/STEP243)。
【0154】
専門家端末医薬品情報取得部301は、例えばSTEP242にて病院での診療を促す情報又は、病状を示す情報に基づいて専門家3が選択した、購入希望者2への販売対象となる医薬品を示す情報の入力を受け付ける際に、併せて当該情報が購入希望者2への販売対象となる医薬品を示す情報であるか否かを専門家3に選択させるボタンなどを表示し、当該ボタンがクリック等されたか否かにより購入希望者2への販売対象となる医薬品を示す情報が受け付けられたかを判定する。
【0155】
当該判定が否定的である場合(
図6B/STEP243:No)、専門家端末医薬品情報取得部301は、病院での診療を促す情報を購入希望者端末20に送信する(
図6B/STEP244)。そして購入希望者端末通信制御部202は、病院での診療を促す情報を受信し(
図6B/STEP260)、処理を終了する。
【0156】
一方当該判定が否定的である場合(
図6B/STEP243:Yes)、専門家端末医薬品情報取得部301は、購入希望者2への販売対象となる医薬品を示す情報を購入希望者端末20及びサーバ10に送信する(
図6B/STEP245)。
【0157】
サーバ10の医薬品情報受付部102は、STEP245にて専門家端末30が送信した購入希望者2への販売対象となる医薬品を示す情報を受信する(
図6B/STEP270)。
【0158】
専門家端末医薬品情報取得部301は、例えば当該情報の送信先の購入希望者2の第1購入希望者IDと医薬品IDと当該医薬品の購入可能量とを購入希望者2への販売対象となる医薬品を示す情報として、購入希望者端末20及びサーバ10に送信する。
【0159】
このとき専門家端末医薬品情報取得部301は、専門家3が入力した医薬品名称に基づいてサーバ10のサーバ医薬品DBを参照して、当該医薬品名称に対応する医薬品IDを取得し、当該医薬品IDを購入希望者2への販売対象となる医薬品を示す情報に含めて購入希望者端末20及びサーバ10に送信する。
【0160】
そして、専門家端末医薬品情報取得部301は、購入希望者2への販売対象となる医薬品は所定種別の医薬品か否かを判定する(
図6B/STEP246)。
【0161】
専門家端末医薬品情報取得部301は、例えばSTEP245にてサーバ10に送信した情報に含まれる医薬品IDに基づいてサーバ医薬品DBを参照して当該医薬品IDに対応する医薬品種別を取得して、当該医薬品が所定種別の医薬品か否かを判定する。
【0162】
本実施例においては所定種別が「第1類医薬品」である場合について説明する。
【0163】
STEP245にてサーバ10に送信した情報に含まれる医薬品IDが「M−0000001」である場合、当該医薬品IDに対応する医薬品種別は「第1類医薬品」であるので、購入希望者2への販売対象となる医薬品は所定種別の医薬品であると判定される。
【0164】
専門家端末医薬品情報取得部301は、当該判定が否定的である場合(
図6B/STEP246:No)、処理を終了する。
【0165】
一方当該判定が肯定的である場合(
図6B/STEP246:Yes)、専門家端末医薬品情報取得部301は、問診が終了したことを示す問診終了情報をサーバ10に送信して(
図6B/STEP247)、購入希望者2への販売対象となる医薬品に関する専門家3から購入希望者2への説明が終了したことを示す説明終了情報をサーバ10に送信する(
図6C/STEP248)。
【0166】
そしてサーバ10の問診受信部109は、専門家端末30から問診終了情報を受信して(
図6B/STEP271)、説明受信部110は、専門家端末30から説明終了情報を受信する(
図6C/STEP272)。
【0167】
専門家端末医薬品情報取得部301は、例えば問診が終了したことを示すボタン及び説明が終了したことを示すボタンなどをディスプレイ321に表示し、当該ボタンが専門家3にクリック等される操作に応じて、問診終了情報及び説明終了情報をそれぞれサーバ10に送信する。
【0168】
購入希望者端末医薬品情報取得部201は、STEP245にて専門家端末30が送信した購入希望者2への販売対象となる医薬品を示す情報を受信して(
図6B/STEP261)、購入希望者2への販売対象となる医薬品は所定種別の医薬品か否かを判定する(
図6B/STEP262)。
【0169】
購入希望者端末医薬品情報取得部201は、例えば受信した情報に含まれる医薬品IDに基づいてサーバ医薬品DBを参照して当該医薬品IDに対応する医薬品種別を取得して、当該医薬品が所定種別の医薬品か否かを判定する。
【0170】
購入希望者端末医薬品情報取得部201は、当該判定が否定的である場合(
図6B/STEP262:No)、処理を終了し、当該判定が肯定的である場合(
図6B/STEP262:Yes)、専門家3による説明の内容を理解したことを示す理解情報をサーバ10に送信し(
図6C/STEP263)、サーバ10の理解受信部111は、購入希望者端末20から理解情報を受信する(
図6C/STEP273)。
【0171】
購入希望者端末医薬品情報取得部201は、例えば専門家3による説明の内容を理解したことを示すボタンなどをディスプレイ221に表示し、当該ボタンが購入希望者2によりタップ等される操作に応じて、理解情報をサーバ10に送信する。
【0172】
そして、購入可能情報送信部112は、購入希望者への販売対象となる医薬品は所定種別の医薬品か否かを判定する(
図6C/STEP274)。購入可能情報送信部112は、例えばSTEP270にて受信した情報に含まれる医薬品IDに基づいてサーバ医薬品DBを参照して当該医薬品IDに対応する医薬品種別を取得して、当該医薬品が所定種別の医薬品か否かを判定する。
【0173】
購入可能情報送信部112は、当該判定が否定的である場合(
図6C/STEP274:No)、処理を終了し、当該判定が肯定的である場合(
図6C/STEP274:Yes)、問診終了情報、説明終了情報、理解情報が受信されたか否かを判定する(
図6C/STEP275)。
【0174】
当該判定が否定的である場合(
図6C/STEP275:No)、購入可能情報送信部112は、問診終了情報、説明終了情報、理解情報が購入希望者端末20から送信されるまで、STEP271〜STEP274以降の処理を繰り返す。
【0175】
一方当該判定が肯定的である場合(
図6C/STEP275:Yes)、購入可能情報送信部112は、例えば購入可能情報を一意に特定する購入可能情報IDを採番するとともに、STEP270にて受信された購入希望者2への販売対象となる医薬品を示す情報に含まれる第1購入希望者IDと医薬品IDと購入可能量、STEP272にて受信された問診終了情報、STEP273にて受信された説明終了情報、及びSTEP274にて受信された理解情報を用いて、購入可能情報を生成し、購入可能情報DB128に記憶して、購入希望者端末20に送信する(
図6C/STEP276)。
【0176】
そして、購入希望者端末通信制御部202は、サーバ10から送信された購入可能情報を受信して、購入希望者端末記憶部210に記憶して(
図6C/STEP280)、処理を終了する。
【0177】
<医薬品販売処理>
処理を開始すると、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、当該購入希望者端末20を識別する情報と、医薬品の購入を希望することを示す情報とをサーバ10に送信する(
図7/STEP401)。購入希望者端末医薬品情報取得部201は、例えば購入希望者2の操作に応じて医薬品の購入を希望することを示す情報として、購入を希望する医薬品の医薬品IDを含む情報をサーバ10に送信する。
【0178】
通信制御部114は、購入希望者端末20を識別する情報と、医薬品の購入を希望することを示す情報を受信して(
図7/STEP410)、購入希望者2が購入を希望する医薬品を販売可能な販売者装置40を認識して(
図7/STEP411)、当該認識された販売者装置40を識別する情報を購入希望者端末20に送信する(
図7/STEP412)。
【0179】
通信制御部114は、例えば販売者DBを参照して、STEP410にて受信した医薬品の購入を希望することを示す情報に含まれる医薬品IDを販売医薬品IDに含む販売者情報を抽出することで購入希望者2が購入を希望する医薬品を販売可能な販売者装置40を認識して、当該抽出された販売者情報に含まれる販売者装置識別情報を当該認識された販売者装置40を識別する情報として購入希望者端末20に送信する。
【0180】
購入希望者端末医薬品情報取得部201は、サーバ10から、販売者装置40を識別する情報を受信して、(
図7/STEP420)、当該受信した販売者装置40を識別する情報に基づいて販売者装置40を特定して、購入希望者2が購入を希望する医薬品に関する情報を販売者装置40に送信し(
図7/STEP421)、販売者装置制御部400は、購入希望者2が購入を希望する医薬品に関する情報を受信する(
図7/STEP430)。
【0181】
購入希望者端末医薬品情報取得部201は、例えば購入希望者2の操作に応じて販売者装置40における購入希望者2を識別する情報(ユーザIDなど)と、第1購入希望者IDと医薬品IDと当該医薬品の購入希望量(例えば30錠、60包、2箱など。)とを購入希望者2が購入を希望する医薬品に関する情報として、販売者装置40に送信する。
【0182】
このとき購入希望者端末医薬品情報取得部201は、STEP420にて販売者装置40を識別する情報が複数受信された場合は、例えば購入希望者2の操作に応じて購入希望者2が購入を希望する医薬品に関する情報を送信するべき販売者装置40を認識し、当該認識された販売者装置40を識別する情報に基づいて販売者装置40を特定して、購入希望者2が購入を希望する医薬品に関する情報を販売者装置40に送信する。
【0183】
そして、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、購入希望者が購入を希望する医薬品は所定種別の医薬品か否かを判定する(
図7/STEP422)。
【0184】
当該判定が肯定的である場合(
図7/STEP422:Yes)、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、購入希望者2が購入を希望する医薬品に対応する購入可能情報211を販売者装置40に送信し(
図7/STEP423)、販売者装置制御部400は、購入可能情報211を受信する(
図7/STEP431)。
【0185】
一方当該判定が否定的である場合(
図7/STEP422:No)、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、購入可能情報211を販売者装置40に送信しない。
【0186】
そして、販売者装置制御部400は、購入希望者2が購入を希望する医薬品は所定種別の医薬品か否かを判定する(
図7/STEP432)。
【0187】
販売者装置制御部400は、例えば販売者医薬品DB411を参照して、STEP430にて受信した購入希望者2が購入を希望する医薬品に関する情報に含まれる医薬品IDに対応する医薬品の医薬品種別を取得し、当該医薬品が所定種別の医薬品か否かを判定する。
【0188】
販売者装置制御部400は、当該判定が否定的である場合(
図7/STEP432:No)、STEP433の処理を行わずにSTEP434の処理を実行し、当該判定が肯定的である場合(
図7/STEP432:Yes)、購入希望者2が購入を希望する医薬品に対応する購入可能情報を受信したか否かを判定する(
図7/STEP433)。
【0189】
例えば販売者装置制御部400は、STEP430にて受信した購入希望者2が購入を希望する医薬品に関する情報に含まれる購入希望者2の第1購入希望者IDと医薬品IDと当該医薬品の購入希望量と、STEP431にて受信した購入可能情報に含まれる第1購入希望者IDと医薬品IDと当該医薬品の購入可能量とがそれぞれ同一であるか否かにより、購入希望者2が購入を希望する医薬品に対応する購入可能情報を受信したか否かを判定する。
【0190】
当該判定が否定的である場合(
図7/STEP433:No)、販売者装置制御部400は、STEP431以降の処理を繰り返す。
【0191】
一方当該判定が肯定的である場合(
図7/STEP433:Yes)、販売者装置制御部400は、当該医薬品の購入代金を決済し、購入希望者2が医薬品を購入したことを示す情報を購入希望者端末20に送信する(
図7/STEP434)。
【0192】
購入希望者2が医薬品を購入したことを示す情報には、例えば第1購入希望者ID、医薬品の購入年月日、購入金額、購入希望者2への販売の対象となった医薬品の医薬品ID、購入量の情報及び販売者4を識別する情報が含まれている。
【0193】
販売者装置40による当該医薬品の購入代金を決済には種々の手法を採用しうる。例えば販売者装置制御部400は、まず販売者医薬品DB411を参照して、STEP430にて受信した購入希望者2が購入を希望する医薬品に関する情報に含まれる医薬品IDに対応する医薬品の単価を取得する。そして販売者装置制御部400は、当該単価とSTEP430にて受信した購入希望者2が購入を希望する医薬品に関する情報に含まれる購入希望量との積を求めて医薬品の購入代金の金額を算出する。
【0194】
そして、販売者装置制御部400は、医薬品の購入のたびに購入希望者端末20から購入希望者2のクレジットカード情報などの、購入代金の決済に必要な情報を受信し、当該情報に基づいて医薬品の購入代金を決済する。
【0195】
そして、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、購入希望者2が医薬品を購入したことを示す情報を受信して、購入希望者端末記憶部210に記憶して(
図7/STEP440)処理を終了する。
【0196】
<第2医薬品情報受付処理>
処理を開始すると、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、購入希望者2が医薬品を購入したことを示す情報をサーバ10に送信し(
図8/STEP501)、サーバ10の医薬品情報受付部102は、当該購入希望者2が医薬品を購入したことを示す情報を受信して(
図8/STEP510)、当該受信した購入希望者2が医薬品を購入したことを示す情報から、当該医薬品の販売年月日、当該購入希望者2への販売の対象となった医薬品の医薬品ID、当該医薬品の販売数量、当該医薬品の代金、販売者を識別する情報を取得する(
図8/STEP511)。
【0197】
そして購入希望者端末医薬品情報取得部201は、購入希望者2が購入した医薬品は所定種別の医薬品か否かを判定し(
図8/STEP502)、当該判定が肯定的である場合(
図8/STEP502:Yes)、対応する購入可能情報211をサーバ10に送信して(
図8/STEP503)、購入可能情報受付部113は、当該購入可能情報211を受信する(
図8/STEP512)。
【0198】
そして、医薬品情報受付部102は、購入希望者2への販売の対象となった医薬品は所定種別の医薬品か否かを判定して(
図8/STEP513)、当該判定が否定的である場合(
図8/STEP513:No)は処理を終了し、当該判定が肯定的である場合(
図8/STEP513:Yes)、購入希望者2への販売の対象となった医薬品に対応する購入可能情報を受信したかを判定する(
図8/STEP514)。
【0199】
例えば医薬品情報受付部102は、STEP510にて受信した購入希望者2が医薬品を購入したことを示す情報に含まれる第1購入希望者IDと医薬品IDと当該医薬品の購入希望量と、STEP511にて受信した購入可能情報に含まれる第1購入希望者IDと医薬品IDと当該医薬品の購入可能量とがそれぞれ同一であるか否かにより、購入希望者2への販売の対象となった医薬品に対応する購入可能情報を受信したかを判定する。
【0200】
当該判定が否定的である場合(
図8/STEP514:No)、医薬品情報受付部102は、購入希望者端末20から購入可能情報が送信されるのを待ってSTEP512以降の処理を繰り返す。
【0201】
一方当該判定が肯定的である場合(
図8/STEP514:Yes)、医薬品情報受付部102は、処理を終了する。
【0202】
<補助者特定処理>
処理を開始すると、まずサーバ10の補助者特定部103は、購入希望者特定処理(
図3/STEP100)にて受信した、購入希望者2を識別する情報は画像か否かを判定し(
図9/STEP601)、当該判定が肯定的である場合(
図9/STEP601:Yes)、当該画像から特定した支払補助者IDを第1の支払補助者の支払補助者IDとして認識する(
図9/STEP602)。
【0203】
一方当該判定が否定的である場合(
図9/STEP601:No)、STEP120にて存在が確認された、購入希望者2を識別する情報を含む購入希望者情報に含まれる支払補助者IDを第1の支払補助者の支払補助者IDとして認識する(
図9/STEP603)。
【0204】
購入希望者特定処理(
図3/STEP100)にて特定した支払補助者IDを第1の支払補助者の支払補助者IDとして認識する(
図9/STEP601)。
【0205】
次に補助者特定部103は、支払補助者DB123を参照して、第2医薬品情報受付処理(
図3/STEP500)にて取得された医薬品の販売者を識別する情報と一致する支払補助者IDを含む支払補助者情報を検索する(
図9/STEP602)。
【0206】
そして、補助者特定部103は、医薬品の販売者を識別する情報と一致する支払補助者IDを含む支払補助者情報を抽出できたか否かを判定する(
図9/STEP603)。
【0207】
当該判定が肯定的である場合(
図9/STEP603:Yes)、補助者特定部103は、発見された支払補助者情報の支払補助者IDを第2の支払補助者の支払補助者IDとして認識する(
図9/STEP604)。
【0208】
続いて補助者特定部103は、支払補助者DBを参照して、種別がシステム提供者である支払補助者情報を検索し(
図9/STEP605)、支払補助者情報を発見できたかを判定する(
図9/STEP606)。
【0209】
当該判定が肯定的である場合(
図9/STEP606:Yes)、補助者特定部103は、発見された支払補助者情報の支払補助者IDを第3の支払補助者の支払補助者IDとして認識して(
図9/STEP607)処理を終了する。
【0210】
このようにして補助者特定部103により認識された第1、第2又は第3の支払補助者の支払補助者IDが、当該購入希望者2の支払補助者1の支払補助者IDとして特定される。
【0211】
なお、第1の支払補助者は、必ずしも特定されなくともよい。例えば、購入希望者特定処理(
図3/STEP100)にて受信した購入希望者2を識別する情報に第1の支払補助者の支払補助者IDを特定するための情報が含まれていない場合、又は、購入希望者2を識別する情報の入力がなかった場合、補助者特定部103は、第1の支払補助者を特定せずに、第3の又は第2の支払補助者を特定する。
【0212】
<条件認識処理>
条件認識処理の流れは以下のとおりである。なお上述の通り、条件認識処理及び後述する請求情報作成処理は一連の処理として、購入希望者2への販売対象となった医薬品を示す情報ごと(ループL1)かつ、特定された支払補助者1ごと(ループ2)に実行される。
【0213】
処理を開始すると、まずサーバ10の過去購入金額取得部106は、補助者特定処理(
図3/STEP600)にて特定された支払補助者IDに基づいて支払補助者DB123を参照して、購入上限額が取得できるか否かを判定する(
図10A/STEP701)。
【0214】
過去購入金額取得部106は、当該判定が否定的である場合(
図10A/STEP701:No)、STEP702〜704の処理を行わずに、STEP705以降の処理を実行し、当該判定が肯定的である場合(
図10A/STEP701:Yes)は、条件認識部104は、取得された購入上限額を販売条件として認識する(
図10A/STEP702)。
【0215】
続いて過去購入金額取得部106は、購入希望者特定処理(
図3/STEP500)にて特定された第1購入希望者ID及び医薬品の販売年月日に基づいて販売履歴DB129を参照して、購入希望者2の第1所定期間における医薬品の過去の購入金額を取得する(
図10A/STEP703)。
【0216】
そして条件認識部104は、当該購入希望者2の第1所定期間における医薬品の過去の購入金額と当該購入希望者の今回の購入希望金額との合計が、購入上限額以下か否かを判定する(
図10A/STEP704)。
【0217】
条件認識部104は、当該判定が肯定的である場合(
図10A/STEP704:Yes)、購入金額の条件を満たすフラグをONに変更し(
図10A/STEP705)、当該判定が否定的である場合(
図10A/STEP704:No)、購入金額の条件を満たすフラグをOFFに変更する(
図10A/STEP706)。
【0218】
次に過去購入量取得部107は、補助者特定処理(
図3/STEP600)にて取得された支払補助者ID、医薬品IDに基づいて支払補助者DB123を参照して、購入上限量が取得できるか否かを判定する(
図10B/STEP707)。
【0219】
当該判定が否定的である場合(
図10B/STEP707:No)、過去購入量取得部107はSTEP708〜710の処理を行わずに、STEP711以降の処理を実行し、当該判定が肯定的である場合(
図10B/STEP707:Yes)条件認識部104は、取得した購入上限量を販売条件として認識する(
図10B/STEP708)。
【0220】
続いて過去購入量取得部107は、購入希望者特定処理(
図3/STEP100)にて特定された第1購入希望者ID、第2医薬品情報受付処理(
図3/STEP500)にて取得した医薬品ID及び当該医薬品の販売年月日に基づいて販売履歴DB129を参照して、購入希望者2の第2所定期間における当該医薬品の過去の購入量を取得する(
図10B/STEP709)。
【0221】
そして条件認識部104は、購入希望者2の第2所定期間における、当該購入希望者2への販売の対象となった医薬品と同一の種別の医薬品の過去の購入量と当該購入希望者の当該医薬品の今回の購入量との合計が、購入上限量以下か否かを判定する(
図10B/STEP710)。
【0222】
条件認識部104は、当該判定が肯定的である場合(
図10B/STEP710:Yes)、購入量の条件を満たすフラグをONに変更し(
図10B/STEP711)、当該判定が否定的である場合(
図10B/STEP710:No)、購入量の条件を満たすフラグをOFFに変更する(
図10B/STEP712)。
【0223】
続いて医薬品グループ取得部108は、補助者特定処理(
図3/STEP600)にて特定された支払補助者IDに基づいて支払補助者DB123を参照して、支払補助者1が代金の一部又は全部を補助する対象としている1又は複数の医薬品からなる医薬品グループを取得し(
図10B/STEP713)、条件認識部104は当該取得した医薬品グループに含まれていることを販売条件として認識し(
図10C/STEP714)、購入希望者2への販売の対象となった医薬品が、当該医薬品グループに含まれているか否かを判定する(
図10C/STEP715)。
【0224】
条件認識部104は、当該判定が肯定的である場合(
図10C/STEP715:Yes)、医薬品グループに含まれていることの条件を満たすフラグをONに変更し(
図10C/STEP716)、当該判定が否定的である場合(
図10C/STEP715:No)、医薬品グループに含まれていることの条件を満たすフラグをOFFに変更する(
図10C/STEP717)。
【0225】
さらに条件認識部104は、購入希望者2への販売の対象となった医薬品は所定種別の医薬品か否かを判定し(
図10C/STEP718)、当該判定が否定的である場合(
図10C/STEP718:No)、STEP719〜720の処理を実行せずにSTEP721以降の処理を実行し、当該判定が肯定的である場合(
図10C/STEP718:Yes)、購入可能情報を受け付けることを販売条件として認識して(
図10C/STEP719)、第2医薬品情報受付処理(
図3/STEP500)にて購入可能情報を受け付けたか否かを判定する(
図10C/STEP720)。
【0226】
条件認識部104は、当該判定が肯定的である場合(
図10C/STEP720:Yes)、購入可能情報を受け付けることの条件を満たすフラグをONに変更して(
図10C/STEP721)処理を終了し、当該判定が否定的である場合(
図10C/STEP720:No)、購入可能情報を受け付けることの条件を満たすフラグをOFFに変更して(
図10C/STEP722)処理を終了する。
【0227】
あるいはさらに、条件認識部104は、専門家端末30から医薬品を示す情報を受け付けることを販売条件として認識するように構成されていてもよい。この場合、条件認識部104は、第1医薬品情報受付処理(
図3/STEP200)にて専門家端末30から医薬品を示す情報を受け付けたか否かを判定し、当該判定が肯定的である場合、専門家端末30から医薬品を示す情報を受け付けることの条件を満たすフラグをONに変更し、当該判定が否定的である場合、当該条件を満たすフラグをOFFに変更する。
【0228】
<請求情報作成処理>
処理を開始すると、サーバ10の請求情報作成部105は、医薬品の販売条件を満たしているか否かを、各条件を満たすフラグがONになっているか否かにより判定する(
図11/STEP801)。
【0229】
当該判定が否定的である場合(
図11/STEP801:No)、請求情報作成部105は処理を終了する。
【0230】
一方当該判定が肯定的である場合(
図11/STEP801:Yes)、請求情報作成部105は、補助者特定処理(
図3/STEP600)にて特定された支払補助者IDに基づいて支払補助者DB123を参照して、当該支払補助者1の補助度合と請求先の情報を取得する(
図11/STEP802)。
【0231】
このとき例えば請求情報作成部105は、第1の支払補助者が特定できている場合には、第1の支払補助者についてのみSTEP802以降の処理を行って、第2・第3の支払補助者についてはSTEP802以降の処理を行わないように構成されていてもよいし、特定された第1〜第3のすべての支払補助者についてSTEP802以降の処理を行うように構成されていてもよい。
【0232】
そして請求情報作成部105は、取得した補助度合の情報と医薬品を購入したことを示す情報に含まれる医薬品の購入金額と請求先の情報とに応じて、医薬品の代金の一部または全部を支払補助者1に請求するための請求情報を作成して(
図11/STEP803)処理を終了する。
【0233】
例えば請求情報作成部105は、取得した補助度合の情報が「70%ポイント付与」であり、医薬品の購入金額が2000円である場合は、当該支払補助者1への請求額は1400円となる。
【0234】
請求情報作成部105は、例えばこのようにして算出された請求額と、請求情報を一意に特定する請求情報IDと、補助者特定処理により特定された支払補助者IDと、請求情報の作成年月日と、第1購入希望者IDと請求先の情報とを含む請求情報を作成する。
【0235】
また、取得した補助度合の情報が「ポイント付与」に関するものである場合、請求情報作成部105は、購入希望者2に付与されるポイント数を算出して、当該購入希望者の購入希望者情報の所有ポイントに加算する処理を併せて実行する。
【0236】
<医薬品の受け取り方の説明>
上記のような処理を経て販売者4から購入希望者2への販売対象となった医薬品を、当該購入希望者2が受け取る流れの一例として、薬局等の店舗にて所定種別の医薬品を受け取る場合の流れについて説明する。
【0237】
まず、販売者装置制御部400は、例えば、購入希望者2が購入を希望する医薬品の箱などに印字された一次元コードを販売者装置入力部440であるコードリーダを介して、購入希望者2が購入を希望する数量分読み取ることにより、購入希望者2が購入を希望する医薬品の医薬品ID及び数量の入力を受け付ける(
図12/STEP901)。
【0238】
そして、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、購入希望者2の操作に基づいて購入可能情報としての二次元コードをディスプレイ221に表示する(
図12/STEP902)。
【0239】
販売者装置制御部400は、コードリーダを介して当該二次元コードを読み取り(
図12/STEP903)、サーバ10の購入可能情報DB128を参照して、読み取った情報に対応する医薬品ID、購入可能量を取得して(
図12/STEP904)、当該取得した医薬品ID及び購入可能量と、STEP901にて受け付けた購入希望者2が購入を希望する医薬品の医薬品ID及び数量とが一致するかを判定する(
図12/STEP905)。
【0240】
販売者装置制御部400は、当該判定が肯定的である場合(
図12/STEP905:Yes)、購入希望者2が購入を希望する医薬品を販売してよいことを示す情報を販売者装置出力部430に表示して(
図12/STEP906)、当該判定が否定的である場合(
図12/STEP905:No)、購入希望者2が購入を希望する医薬品を販売できないことを示す情報を販売者装置出力部430に表示する(
図12/STEP907)。そして販売者装置制御部400は処理を終了する。
【0241】
以上述べてきたように、本発明の医薬品販売システムによれば、非処方薬を販売するにあたり、医薬品の購入希望者の費用的なメリットを提供しながら、支払補助者の過剰な負担の増加を回避することができる医薬品販売システムを提供しうる。
【0242】
<その他の実施例>
なお、本発明の医薬品販売システムは第1医薬品情報取得処理(
図3/STEP200)〜医薬品販売所処理(
図3/STEP400)が行われずに、購入希望者2が医薬品を購入し、かつ購入希望者2が医薬品を購入したことを示す情報が販売者4によりレシートなどの書面にて購入希望者2に発行された場合にも対応しうる。以下、上記の場合の実施例について説明する。
【0243】
図13に示すように、本変更実施例においては、購入希望者2はすでに医薬品を購入済みであるので、医薬品販売システムは購入希望者特定処理(
図13/STEP100)の次に、第2医薬品情報受付処理(
図13/STEP500)を実行する。
【0244】
なお、購入希望者2が医薬品を購入したことを示す情報が販売者4によりレシートなどの書面にて購入希望者2に発行される場合に対応するため、第2医薬品情報受付処理の処理内容が
図14に示すように変更される。
【0245】
またこの場合、サーバ10のサーバ記憶部120には、レシートパターンDBが記憶されている。レシートパターンDBは、例えば購入希望者2が医薬品を購入したことを示す情報として販売者4が発行しているレシートなどの書面に表示されている情報の位置のパターンを示す情報のデータベースであり、例えば
図15Cに示すように、レシートパターンを一意に特定するレシートID、レシートイメージ、第3購入希望者ID位置、販売者ID位置、医薬品ID位置、販売年月日位置、販売数量位置、代金位置の情報を含んでいる。
【0246】
レシートイメージは、購入希望者2が医薬品を購入したことを示す情報として販売者4が発行しているレシートなどの書面の画像に関する情報であり、例えば当該書面のサンプルの画像を解析して得られた、画像中の特徴点の位置などを示す情報である。
【0247】
第3購入希望者ID位置、販売者ID位置、医薬品ID位置、販売年月日位置、販売数量位置、代金位置は、それぞれ当該画像中の第3購入希望者ID、販売者ID、医薬品ID、販売年月日、販売数量、代金位置が表示されている位置であり、例えば画像の左上の隅からの縦方向の距離及び横方向の距離をそれぞれcmで表した値が記憶されている。
【0248】
<第2医薬品情報受付処理の変更例>
処理を開始すると購入希望者端末医薬品情報取得部201は、ディスプレイ221に、購入希望者2が医薬品を購入したことを示す情報の入力を受け付ける画面を表示して(
図14/STEP5001)、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、購入希望者2が医薬品を購入したことを示す情報の入力を受け付ける(
図14/STEP5002)。
【0249】
購入希望者端末医薬品情報取得部201は、例えば医薬品の購入希望者2を識別する情報の入力を受け付ける画面として、画像により当該情報の入力を行うか、販売者装置40から受信した情報により入力を行うかを購入希望者2に選択させる画面を表示する。
【0250】
購入希望者2が販売者装置40から受信した情報により入力を行うことを選択した場合の処理の流れは
図8における処理の流れと同一であるため、説明を省略する。
【0251】
購入希望者2が画像により当該情報の入力を行うことを選択した場合は、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、カメラ231を起動し、例えば購入希望者2が医薬品を購入したことを示す情報としての販売者4が発行したレシートなどの画像の購入希望者2による撮像操作を受け付ける。
【0252】
そして購入希望者端末医薬品情報取得部201は、購入希望者2が医薬品を購入したことを示す情報をサーバに送信し(
図14/STEP501)、サーバ10の医薬品情報受付部102は、当該購入希望者2が医薬品を購入したことを示す情報を受信して(
図14/STEP510)、購入希望者が医薬品を購入したことを示す情報は画像かを判定する(
図14/STEP5101)。
【0253】
当該判定が肯定的である場合(
図14/STEP5101:Yes)、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、第2画像解析処理を実行して(
図14/STEP5102)、画像の解析に成功したか否かを判定する(
図14/STEP5201)。
【0254】
購入希望者端末医薬品情報取得部201は、当該判定を、第2画像解析処理を実行した結果の画像の解析に成功したことを示すフラグがONの状態にあるか否かにより判定する。すなわち、当該フラグがONであれば画像の解析に成功したものと判定し、当該フラグがOFFであれば画像の解析に成功しなかったものと判定する。
【0255】
当該判定が肯定的である場合(
図14/STEP5201:Yes)、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、画像の解析結果から医薬品の販売年月日、当該購入希望者2への販売の対象となった医薬品の医薬品ID、当該医薬品の販売数量、当該医薬品の代金、販売者4を識別する情報を取得して(
図14/STEP5202)、STEP512以降の処理を実行する。
【0256】
一方当該判定が否定的である場合(
図14/STEP5201:No)、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、画像から情報を取得できない旨を知らせる情報を購入希望者端末20に送信して(
図14/STEP5203)処理を終了する。
【0257】
そして、購入希望者端末医薬品情報取得部201は画像から情報を取得できない旨を知らせる情報を受信して例えば当該情報をディスプレイ221に表示して(
図14/STEP5301)、STEP5001以降の処理を繰り返す。
【0258】
<第2画像解析処理>
処理を開始すると医薬品情報受付部102は、購入希望者2が医薬品を購入したことを示す情報として受信した画像に基づいてレシートパターンDBを参照し、画像と一致するレシートイメージを含むレシートパターン情報を検索し(
図15A/STEP5103)、画像と一致するレシートイメージを含むレシートパターン情報を発見することができたか否かを判定する(
図15A/STEP5104)。
【0259】
このとき医薬品情報受付部102は、例えば受信した画像を解析して得られた、画像中の特徴点の位置などを示す情報と、レシートパターンDBに記憶されているレシートパターンとを比較して、特徴点の近似度合いが所定の閾値以上である場合に、画像と一致するレシートイメージを含むレシートパターン情報を発見することができたと判定する。
【0260】
当該判定が否定的である場合(
図15A/STEP5104:No)、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、画像の解析に成功したことを示すフラグをOFFに変更して(
図15A/STEP5123)、処理を終了する。
【0261】
一方当該判定が肯定的である場合(
図15A/STEP5104:Yes)、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、発見されたレシートパターン情報に含まれる第3購入希望者ID位置、販売者ID位置、医薬品ID位置、販売年月日位置、販売数量位置、代金位置を取得する(
図15A/STEP5105)。
【0262】
そして、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、取得された第3購入希望者ID位置が示す位置に表示されている情報を画像から取得して(
図15A/STEP5106)、画像から取得された情報より文字情報を抽出する(
図15A/STEP5107)。
【0263】
続いて購入希望者端末医薬品情報取得部201は、購入希望者DB121を参照して、画像から取得された情報より抽出された文字情報と一致する第3購入希望者IDを含む購入希望者情報を検索して(
図15A/STEP5108)、該当する購入希望者情報を発見できたか否かを判定する(
図15A/STEP5109)。
【0264】
購入希望者端末医薬品情報取得部201は、当該判定が否定的である場合(
図15A/STEP5109:No)、画像の解析に成功したことを示すフラグをOFFに変更して(
図15A/STEP5123)処理を終了し、当該判定が肯定的である場合(
図15A/STEP5109:Yes)、発見された購入希望者情報に含まれる第1購入希望者IDを取得して(
図15A/STEP5110)、取得された第1購入希望者IDと、購入希望者特定処理にて取得された第1購入希望者IDとが一致するか否かを判定する(
図15A/STEP5111)。
【0265】
当該判定が否定的である場合(
図15A/STEP5111:No)、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、画像の解析に成功したことを示すフラグをOFFに変更して(
図15A/STEP5123)、処理を終了する。
【0266】
一方当該判定が肯定的である場合(
図15A/STEP5111:Yes)、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、レシートパターン情報から取得された販売者ID位置が示す位置に表示されている情報を画像から取得して(
図15A/STEP5112)、画像から取得された情報より文字情報を抽出し(
図15A/STEP5113)、販売者DBを参照して、画像から取得された情報より抽出された文字情報と一致する販売者IDを含む販売者情報を検索し(
図15A/STEP5114)、該当する販売者情報を発見できたか否かを判定する(
図15A/STEP5115)。
【0267】
購入希望者端末医薬品情報取得部201は、当該判定が否定的である場合(
図15A/STEP5115:No)、画像の解析に成功したことを示すフラグをOFFに変更して(
図15A/STEP5123)、処理を終了し、当該判定が肯定的である場合(
図15A/STEP5115:Yes)、発見された販売者情報に含まれる販売者IDを取得し(
図15A/STEP5116)する。
【0268】
続いて、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、レシートパターン情報から取得された医薬品ID位置が示す位置に表示されている情報を画像から取得して(
図15A/STEP5117)、画像から取得された情報より文字情報を抽出し(
図15A/STEP5118)、サーバ医薬品DB126を参照して、画像から取得された情報より抽出された文字情報と一致する医薬品IDを含む販売者情報を検索し(
図15A/STEP5119)、該当する医薬品情報を発見できたか否かを判定する(
図15B/STEP5120)。
【0269】
購入希望者端末医薬品情報取得部201は、当該判定が否定的である場合(
図15B/STEP5120:No)、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、画像の解析に成功したことを示すフラグをOFFに変更して(
図15B/STEP5123)、処理を終了し、当該判定が肯定的である場合(
図15B/STEP5120:Yes)、発見された医薬品情報に含まれる医薬品IDを取得する(
図15B/STEP5121)。
【0270】
次に購入希望者端末医薬品情報取得部201は、レシートパターン情報から取得された販売年月日位置、販売数量位置、代金位置が示す位置に表示されている情報を画像から取得して(
図15B/STEP5122)、画像から取得された情報より文字情報を抽出して(
図15B/STEP5123)、画像から抽出された文字情報は、それぞれ販売年月日、販売数量、代金か否かを判定する(
図15B/STEP5124)。
【0271】
購入希望者端末医薬品情報取得部201は、当該判定が否定的である場合(
図15B/STEP5124:No)、購入希望者端末医薬品情報取得部201は、画像の解析に成功したことを示すフラグをOFFに変更して(
図15B/STEP5125)、処理を終了し、当該判定が肯定的である場合(
図15B/STEP5124:Yes)、画像の解析に成功したことを示すフラグをONに変更して(
図15B/STEP5126)処理を終了する。
【0272】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0273】
例えば、上記においては、医薬品の購入代金に対する補助の手法としてポイントを付与する場合についてのみ説明したが、例えば医薬品の購入代金を決済する処理(
図7/STEP434)において、支払補助者1の補助度合の情報に応じて購入代金を値引きすることとしてもよい。この場合、例えば販売者装置制御部400は、購入希望者2が医薬品を購入したことを示す情報に、何円の値引きを行ったかを示す情報を含めて購入希望者端末20に送信し、請求情報作成部105は、当該情報に基づいて医薬品の代金の一部または全部を支払補助者に請求するための請求情報を作成する(
図11/STEP803)。
【課題】非処方薬を販売するにあたり、医薬品の購入希望者の費用的なメリットを提供しながら、支払補助者の過剰な負担の増加を回避することができる医薬品販売システムを提供する。
【解決手段】医薬品販売システムは、医薬品の購入希望者を識別する情報を取得し、購入希望者への販売対象の医薬品を示す情報を受け付け、購入希望者を識別する情報に応じて医薬品の購入金額の一部又は全部を補助する支払補助者を特定し、支払補助者に応じた医薬品の販売条件を認識し、購入希望者への販売対象の医薬品が支払補助者の販売条件を満たす場合に、当該医薬品の購入金額の一部又は全部を前記支払補助者に請求するための請求情報を作成する。