【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のファイル共有システムは、
事業者の保持するファイルを顧客に共有させるために、事業者がファイルをサーバにアップロードし、顧客がサーバからダウンロード又はサーバ上のファイルを閲覧するファイル共有システムであって、
顧客のID、名称のいずれかもしくは両方を含む顧客に関する情報を保持する顧客情報保持部と、
前記ファイルのファイル名、パス名もしくは本文から、顧客のID、名称のいずれかもしくは両方を抽出する顧客識別子抽出部と、
前記サーバに設けられ又は事業者端末上で動作して前記ファイルが共有要件を充足するか否かを1つもしくは複数の観点でチェックするファイルチェック部と、
前記ファイルチェックの結果を表示するファイルチェック結果表示部と、
前記事業者からのアップロードを実行するファイル受信部と、
前記ファイルを顧客にダウンロード又は閲覧させるファイル開示部と
前記ファイルを顧客がダウンロード又は閲覧しようとする際に顧客が本人であることを確認する顧客認証部と、
を備え、
前記ファイルチェック結果表示部は、前記顧客識別子抽出部が抽出したID、名称をもつ顧客の一人と前記事業者の指定する顧客とが同一であるか否かをファイルチェックの結果の1つとして表示する、
ことを特徴とする。
【0011】
この特徴によれば、ファイルのファイル名やパス名、本文に基づくチェックを行うことで、ファイルの誤共有を防止することができる。
【0012】
本発明のファイル共有システムは、
事業者の保持するファイルを顧客に共有させるために、事業者がファイルをサーバにアップロードし、顧客がサーバからダウンロード又はサーバ上のファイルを閲覧するファイル共有システムであって、
顧客のID、名称のいずれかもしくは両方を含む顧客に関する情報を保持する顧客情報保持部と、
前記ファイルのパス名もしくは本文から、顧客のID、名称のいずれかもしくは両方を抽出する顧客識別子抽出部と、
前記サーバに設けられ又は事業者端末上で動作して前記ファイルが共有要件を充足するか否かを1つもしくは複数の観点でチェックするファイルチェック部と、
前記ファイルチェックの結果を表示するファイルチェック結果表示部と、
前記事業者からのアップロードを実行するファイル受信部と、
前記ファイルを顧客にダウンロード又は閲覧させるファイル開示部と
前記ファイルを顧客がダウンロード又は閲覧しようとする際に顧客が本人であることを確認する顧客認証部と、
を備え、
前記ファイルチェック結果表示部は、前記顧客識別子抽出部が抽出したID、名称をもつ顧客の一人と前記事業者の指定する顧客とが、住所、電話番号、保険証記号・番号から計算される扶養者を特定する記号のいずれかもしくは複数が同一であるか否かをファイルチェックの結果の1つとして表示することを特徴とする。
【0013】
この特徴によれば、ファイルのファイル名、パス名、本文によって定まる顧客の一人が、事業者の指定する顧客(ファイルをダウンロードさせる顧客)と同一の家族と判定できる場合にも共有要件を充足するとすることができる。住所、電話番号、保険証記号・番号から計算される扶養者を特定する記号によって、同一家族の者と判定する。例えば、事業者が医療提供者である場合に、未成年の顧客(患者)に関するファイルをその保護者にダウンロードさせることができる。
【0014】
本発明のファイル共有システムは、
前記ファイルチェック結果表示部は、前記ファイルの作成時刻もしくは更新時刻が、現在時刻から所定の時間内にあるかどうかをファイルチェックの結果の1つとして表示することを特徴とする。
【0015】
この特徴によれば、アップロードの際にファイルの作成時刻や更新時刻を調べることで、意図していないファイルを共有することを防止することができる。
【0016】
本発明のファイル共有システムは、
アップロードの実行後に、事業者端末からアップロードされたファイルを削除するファイル削除部を備えることを特徴とする。
【0017】
この特徴によれば、一度共有したファイルは削除されるので、同じファイルを誤って他の顧客と共有してしまうことを防止することができる。
【0018】
本発明のファイル共有プログラムは、
事業者の保持するファイルを顧客に共有させるために、事業者がファイルをサーバにアップロードし、顧客がサーバからダウンロード又はサーバ上のファイルを閲覧するファイル共有プログラムであって、
顧客のID、名称のいずれかもしくは両方を含む顧客に関する情報を保持する顧客情報保持処理と、
前記ファイルのファイル名、パス名もしくは本文から、顧客のID、名称のいずれかもしくは両方を抽出する顧客識別子抽出処理と、
前記サーバに設けられ又は事業者端末上で動作して前記ファイルが共有要件を充足するか否かを1つもしくは複数の観点でチェックするファイルチェック処理と、
前記ファイルチェックの結果を表示するファイルチェック結果表示処理と、
前記事業者からのアップロードを実行するファイル受信処理と、
前記ファイルを顧客にダウンロード又は閲覧させるファイル開示処理と
前記ファイルを顧客がダウンロード又は閲覧しようとする際に顧客が本人であることを確認する顧客認証処理と、
を備え、
前記ファイルチェック結果表示処理は、前記顧客識別子抽出処理が抽出したID、名称をもつ顧客の一人と前記事業者の指定する顧客とが同一であるか否かをファイルチェックの結果の1つとして表示することを特徴とする。
【0019】
本発明のファイル共有プログラムは、
事業者の保持するファイルを顧客に共有させるために、事業者がファイルをサーバにアップロードし、顧客がサーバからダウンロード又はサーバ上のファイルを閲覧するファイル共有プログラムであって、
顧客のID、名称のいずれかもしくは両方を含む顧客に関する情報を保持する顧客情報保持処理と、
前記ファイルのパス名もしくは本文から、顧客のID、名称のいずれかもしくは両方を抽出する顧客識別子抽出処理と、
前記サーバに設けられ又は事業者端末上で動作して前記ファイルが共有要件を充足するか否かを1つもしくは複数の観点でチェックするファイルチェック処理と、
前記ファイルチェックの結果を表示するファイルチェック結果表示処理と、
前記事業者からのアップロードを実行するファイル受信処理と、
前記ファイルを顧客にダウンロード又は閲覧させるファイル開示処理と
前記ファイルを顧客がダウンロード又は閲覧しようとする際に顧客が本人であることを確認する顧客認証処理と、
を備え、
前記ファイルチェック結果表示処理は、前記顧客識別子抽出処理が抽出したID、名称をもつ顧客の一人と前記事業者の指定する顧客とが、住所、電話番号、保険証記号・番号から計算される扶養者を特定する記号のいずれかもしくは複数が同一であるか否かをファイルチェックの結果の1つとして表示することを特徴とする。
【0020】
本発明のファイル共有プログラムは、
前記ファイルチェック結果表示処理は、前記ファイルの作成時刻もしくは更新時刻が、現在時刻から所定の時間内にあるかどうかをファイルチェックの結果の1つとして表示することを特徴とする。
【0021】
本発明のファイル共有プログラムは、
アップロードの実行後に、事業者端末からアップロードされたファイルを削除するファイル削除処理を備えることを特徴とする。
【0022】
これらの特徴によれば、本発明のファイル共有プログラムを利用して本発明のファイル共有システムを実装することができる。