特許第6532711号(P6532711)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6532711基準電流生成回路、及び降圧充電システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6532711
(24)【登録日】2019年5月31日
(45)【発行日】2019年6月19日
(54)【発明の名称】基準電流生成回路、及び降圧充電システム
(51)【国際特許分類】
   G05F 3/26 20060101AFI20190610BHJP
【FI】
   G05F3/26
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-48279(P2015-48279)
(22)【出願日】2015年3月11日
(65)【公開番号】特開2016-170501(P2016-170501A)
(43)【公開日】2016年9月23日
【審査請求日】2017年11月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001960
【氏名又は名称】シチズン時計株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126583
【弁理士】
【氏名又は名称】宮島 明
(72)【発明者】
【氏名】永田 洋一
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 正也
【審査官】 柳下 勝幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−193347(JP,A)
【文献】 特開昭63−150713(JP,A)
【文献】 特開2002−124637(JP,A)
【文献】 特開2011−048601(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05F 3/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源に接続したカレントミラー組回路と、
前記カレントミラー組回路の第1の出力と接地端子との間に接続される高精度電流回路と、
前記カレントミラー組回路の第2の出力と接地端子との間に接続した定電圧回路と、
を備えた基準電流生成回路であって、
前記カレントミラー組回路は、高耐圧素子で構成し、
前記高精度電流回路と前記定電圧回路は、標準耐圧素子で構成し、
前記定電圧回路は、2つ以上のダイオード接続した電界効果トランジスタを多段に接続することにより構成され、
前記高精度電流回路と接続され、ダイオード接続した電界効果トランジスタによる電流経路を形成する第1の起動回路を備え、
該第1の起動回路は、前記第1の出力から前記電流経路を介した接地端子までの間のダイオード接続として計数できる段数が、前記定電圧回路のダイオード接続の段数に対し、大きくなるように構成され
ことを特徴とする基準電流生成回路。
【請求項2】
前記カレントミラー組回路は、高耐圧素子で構成された第の起動回路を有し、
前記第2の起動回路は、電源供給のときに初期電流を供給し、起動後はその電流経路を遮断する
ことを特徴とする請求項1に記載の基準電流生成回路。
【請求項3】
交流発電機の整流出力を降圧充電するための降圧回路と、
該降圧回路の降圧動作用のタイミング信号生成回路と、
該タイミング信号生成回路の電源としての、前記交流発電機の整流出力を電源とする請求項1又は2に記載の基準電流生成回路と、を有する
ことを特徴とする降圧充電システム。
【請求項4】
前記交流発電機は、エレクトレット発電機である
ことを特徴とする請求項に記載の降圧充電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交流かつ高電圧の電源から安定した定電圧を生成し、微少電流を供給する基準電流生成回路に関する。
【背景技術】
【0002】
従来この種の回路には特許文献1のようにカレントミラー回路に電流源と定電圧回路を組み合わせたものがある。この回路は定電圧回路に発生する一定電圧が電流源にも印加されるため、電流源が生成する電流はほぼ一定となり、カレントミラー回路により電流源が生成する一定電流の所定倍かつ安定した一定電流が定電圧回路にも流れるため、定電圧回路に発生する電圧も一定になり、電源電圧が変動する場合でも安定した定電圧を生成することができる。
【0003】
また、特許文献2ではゲートとソースを共通にしたディプリーション型の電界効果トランジスタ(以下MOS)を数段直列に接続することで電流源を構成している。この回路はMOSの閾値電圧に応じて一定電流を生成するため、MOSの直列段数をうまく設定することで出力基準電流を生成している。
【0004】
特許文献3はMOSを用いた差動対トランジスタに電流バイアス手段と入力段カスコードトランジスタ郡を接続したもので、回路全体のバイアス電圧を調整する回路を備えた増幅回路に関するものである。この回路は電源電圧に応じてカスコードトランジスタの段数を調整することで、高い精度で電流を出力できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭63−150713号公報(第1図、5頁)
【特許文献2】特開2012−238929号公報(図4、段落0035)
【特許文献3】特許4458457号公報(図1、段落0017)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述のように高精度の電流源を得るには、前提として回路全体を精度の高い標準耐圧素子で構成する必要があるが、電源電圧が高く耐圧を大きくする必要がある場合はMOSの直列段数を多くとる必要がある。しかし、MOSの直列段数を多くとると電源電圧が大きく低下した場合、電流源に印加する電圧も低下し動作を維持することができなくなる。出力電流もMOSの閾値電圧に大きく依存するため誤差が大きく、電子時計のような数ナノアンペアレベルの微少電流を生成するには不向きである。そのため、発電量の変化などで電源電圧が変動する場合MOSの直列段数の設定が難しい。また、高耐圧素子で構成した場合はソースドレイン間耐圧を確保することができるため、MOSの直列段数が少ない場合でも電圧の変動には対処できるが、MOSの製造誤差が大きく出力電流の精度が低下してしまいうため、数ナノアンペアレベルの微少電流を出力することは難しい。
【0007】
本発明は電源電圧が高くかつその電圧が変動している場合でも、耐圧の低い電流回路をその高電圧からシールドし、一定電圧で駆動することで高い精度で微少電流を生成できる基準電流生成回路に関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決すべく本出願において開示される発明の概要は以下のとおりである。
【0009】
(1)高精度電流回路と、定電圧回路と、前記2つの回路に接続されたカレントミラー組回路で構成される基準電流生成回路。
【0010】
(2)(1)において、前記高精度電流回路、及び前記定電圧回路に印加される電圧が一定かつ等しくなるように、前記カレントミラー組回路に対して縦積み状に接続された基準電流生成回路。
【0011】
(3)(1)又は(2)において、前記高精度電流回路及びカレントミラー組回路に初期電流を供給する起動回路を有する基準電流生成回路。
【0012】
(4)(1)又は(2)において、前記カレントミラー組回路は高耐圧プロセスで構成される基準電流生成回路。
【0013】
(5)(2)において、前記高精度電流回路はベータ乗算型自己参照バイアス回路などで構成され、前記定電圧回路は、2つ以上のダイオード接続した電界効果トランジスタを多段に接続することにより構成され、前記高精度電流回路と接続され、ダイオード接続した電界効果トランジスタによる電流経路を形成する第1の起動回路を備え、該第1の起動回路は、前記第1の出力から前記電流経路を介した接地端子までの間のダイオード接続として計数できる段数が、前記定電圧回路のダイオード接続の段数に対し、大きくなるように構成される基準電流生成回路。
【0014】
(6)(1)から(4)において、前記高精度電流回路及び定電圧回路は出力電流の精度が高いMOSプロセスで構成される基準電流生成回路。
【発明の効果】
【0015】
上記(1)又は(2)の側面によれば、電源端子に高電圧が印加されても高精度の微小電流を生成できるようにした基準電流生成回路が得られる。
【0016】
上記(4)の側面によれば、電源電圧に高電圧が印加され、かつその電圧が変化しても、高精度電流回路はその高電圧からシールドされ、安全に一定の基準電流を出力できる。また、高電圧側は耐圧を稼ぐためにMOSを多段に組む必要がなく、素子数を削減することができる。
【0017】
上記(5)の側面によれば、より高精度に基準電流を生成することができる。
【0018】
上記(6)の側面によれば、電子時計などで用いられるような数ナノアンペアレベルの基準電流を生成することができ、自身の消費電流も少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施形態に係る基準電流生成回路のブロック図である。
図2】本発明の実施形態に係る基準電流生成回路の回路構成図である。
図3】本発明を用いて電圧源を得る回路構成図である。
図4】本発明を用いて電流源を得る回路構成図である。
図5】本発明を用いた充電システムのブロック図である。
図6】本発明の実施形態における電源電圧とシールド電圧の関係を示すグラフである。
図7】本発明の第2の実施形態に係る基準電流生成回路の回路構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0021】
[基準電流生成回路の構成説明:図1図2
本実施形態に係る基準電流生成回路100のブロック図を図1に示す。本発明の基準電流生成回路100は高精度電流回路20と定電圧回路10の一端はそれぞれ接地端子に接
続され、他端はカレントミラー組回路40を解して電源端子に接続している。カレントミラー組回路40は高精度電流回路20の出力する電流を定電圧回路10に折り返している。
【0022】
高精度電流回路20とカレントミラー組回路40はそれぞれ動作用の初期電流を供給する起動回路30と起動回路50を備えており、電源供給が頻繁に停止してもその都度安定して動作が開始できる。
【0023】
図2図1をより詳細な回路構成図で示したものである。定電圧回路10はMOSを多段にダイオード接続することで構成している。MOSは電源側の一つにPMOS11を使い、他の接地側はNMOS12、13、14である。電圧の設定値を増やすときはNMOSの直列段数を増やし、MOSの閾値電圧を元に段数を設定している。
【0024】
高精度電流回路20はベータ乗算型自己バイアス参照回路で構成し、具体的にはダイオード接続したPMOS21と、ソースとゲートをPMOS21と共通にしたPMOS22で構成したカレントミラー回路と、PMOS22のドレインにダイオード接続し、接地端子にソース接続されたNMOS24と、PMOS21のドレインに接続し、NMOS24とゲートを共通にし、電流制限用抵抗25を介してソース接続したNMOS23で構成されたカレントミラー回路で構成する。
【0025】
起動回路30はNMOS31、3233の多段ダイオード接続で構成し、NMOS31のドレインがPMOS21のドレインに接続し、NMOS33のソースがNMOS24のドレインに接続しており、電源供給直後にPMOS21とNMOS24を通って接地端子まで通じる電流経路を形成する。それゆえPMOS21、NMOS24さらにはPMOS22、NMOS23はオフのままではいられずオンになる。段数は定電圧回路10のNMOS12、13、14と同じ段数にすることで、電流経路で見るとPMOS21、NMOS31、NMOS32、NMOS33、NMOS24を通る高精度電流回路の閾値電圧がPMOS11、NMOS12、NMOS13、NMOS14を通る定電圧回路10の閾値電圧より大きくなるので、定電圧回路10で設定した電圧が高精度電流回路20に印加され、高精度電流回路の起動後は確実に電流経路をオフにすることができる。図2の場合はNMOSの数は3段である。
【0026】
カレントミラー組回路40は電源端子にソースが接続し、ゲートを共通にしたPMOS41、42で構成したカレントミラー回路と、PMOS41のドレインに接続したNMOS43とPMOS42のドレインに接続したNMOS44で構成し、ゲートを共通にしたカレントミラー回路で構成し、PMOS41とNMOS44はドレインにダイオード接続している。NMOS43は高精度電流回路20に接続し、NMOS44は定電圧回路10に接続している。本実施例では高精度電流回路20が供給する一定電流を定電圧回路10に折り返して使用している。
【0027】
起動回路50はPMOS41とNMOS44のドレイン間に接続したNMOS52とNMOS52を流れる電流を制限する抵抗51と、NMOS52のゲートとNMOS44のソース間にダイオード接続したNMOS53と、電源端子とNMOS52のゲート間にブートストラップ用の容量54とダイオード55が並列に接続している。NMOS52は電源供給のときに高耐圧側のカレントミラー組回路40を起動するためのスイッチとして機能し、NMOS53、容量54、ダイオード55でオンオフを制御している。電源供給直後は容量54には電荷は溜まっておらず、容量54、NMOS53を通る電流経路が形成され、NMOS53のソースドレイン間に電位差が発生するためPMOS52はオンとなり、PMOS41とNMOS44を通る電流経路を形成しカレントミラー組回路40を強制的に起動する。カレントミラー組回路40の起動後は容量54に電荷が溜まり、NMOS53に電流が流れなくなり、NMOS53のソースドレイン間の電位差がなくなるため、PMOS52がオフ状態になる。ダイオード53はリークパスの役割を果たし、基準電流生成回路100への電源供給が止まり、カレントミラー組回路40が動作を停
止したときに容量54に溜まった電荷を放電し、再度電源投入後にカレントミラー組回路40が起動できるようにする。
【0028】
定電圧回路10はカレントミラー組回路40から一定電流を供給されることで、変動の小さい一定電圧を発生させることができ、同じ一定電圧が高精度電流回路20にも印加されるため、高精度電流回路20の出力電流及び、定電圧回路10に供給される電流も一定になる。
【0029】
高精度電流回路20、及び起動回路30、定電圧回路10は出力電流の精度が高い標準耐圧素子で構成され、カレントミラー組回路40、起動回路50は高耐圧素子で構成されている。一般的に素子の耐圧はチャネル層の不純物濃度と厚みで決まっており、耐圧を上げるにはチャネル層の不純物濃度を低くし、厚みを厚くする。しかし、耐圧を上げると素子のチャネル長が長くなり、オン抵抗が増加するため、電流の精度が落ちることになる。したがって、電流精度の必要な回路は標準耐圧素子で構成し、耐圧が必要な回路は高耐圧素子で構成することで、図6のように電源端子に高電圧かつその電圧が変動している場合でも、高精度電流回路20及び、定電圧回路10は電源の高電圧からカレントミラー組回路40でシールドされ、安全に一定電流を出力することができる。
【0030】
上記の高耐圧部の回路と標準耐圧部の回路は同一のシリコン基板上で形成することができ、電子時計のような微少電流で駆動するシステムに組み込むことができる。高耐圧素子と標準耐圧素子を同一シリコン上で形成する場合は、レイアウト上では高耐圧部と標準耐圧部でそれぞれブロックに一まとめにし、互いに10μm程度離している。VDDは高耐圧素子の耐圧で決まり、耐圧が30Vであれば、30Vまで印加することができる。図6の例ではVoは5V程度である。
【0031】
図3に実際に電圧源を得る方法を示す。電圧源、電流源ともにカレントミラー組回路40から得ることができる。図3の電圧源は電源端子にドレインが接続したNMOS103のゲートをカレントミラー組回路40のNMOS43、44のゲート(端子102)に接続し、NMOS103は高耐圧素子で構成する。こうすることでNMOS103のソースを簡易的な定電圧源として扱うことができ、出力端子は定電圧回路10と同じ電位になる。
【0032】
図4に電流源を得る方法を示す。電源端子にソースが接続し、ゲートを共通にしたPMOS104、105で構成する、ゲートはPMOS104のドレインに接続されたカレントミラー回路と、ソースがPMOS104のドレインに接続し、ゲートはNMOS43、44のゲート(端子102)に接続したNMOS106と、ドレインがNMOS106のソースに接続され、高精度電流回路20を構成するNMOS23、24のゲート(端子101)とゲートを共通にし、カレントミラーを構成するNMOS107を設け、PMOS104、105、及びNMOS106は高耐圧素子で構成し、NMOS107は標準耐圧素子で構成する。こうすることでPMOS105のドレイン端子を簡易的な定電流源として扱うことができる。
【0033】
本発明の基準電流生成回路100の応用例として、充電システムの構成例を図5に示す。交流電圧源61と内部抵抗62で構成した発電機60の発電電力を2次電池110に効率よく充電する場合、交流電圧源61の出力電圧をブリッジダイオード70、及び降圧回路90を介して最適な電圧に降圧する必要がある。降圧回路90は高耐圧MOSで構成し、動作させるには任意の信号を入力する必要があり、タイミング信号生成回路80が必要となる。
【0034】
充電システムという性質上、2次電池の充電量を大きくするには、発電された電力はできるだけ降圧回路90に投入されるのが望ましく、タイミング信号生成回路80は3〜5V程度の可能な限り低い電力で動作させる必要がある。本発明の基準電流生成回路100
を用いることでVoを5V程度にシールドし、タイミング信号生成回路80を少ない電力で駆動することができる。
【0035】
タイミング信号生成回路80は本発明の基準電流生成回路100から、図3、4で説明したような電圧源、電流源を得られる構成を含み、基準電流生成回路、及びタイミング信号生成回路80は数ナノアンペア程度の電流でも動作するため、発電電力の大部分を降圧回路90に投入することができる。
【0036】
具体的に発電機60はエレクトレット発電機などを想定しており、最大で60V程度の高電圧を発生している。この発電機から最も効率よく電力を取出すことができる充電システムの電源VDDは30V程度になるため、高耐圧回路を用いた基準電流生成回路100が利用できる。
【0037】
図7に第2の実施例を示す。第1の実施例(図2)との違いは起動回路50に電流制限用の抵抗51が使われていないことである。第2の実施例では起動回路50′として抵抗51の代わりにPMOS51′を、NMOS52の代わりにNMOS52′を用い、設計的にPMOS51′とNMOS52′が同時にオンするタイミングを作り出すことで動作させる。電源起動回路50の代わりに起動回路50′を用いることで、カレントミラー組回路40の起動のときに起動回路に流れる電流を低減できるようになる。構成としては起動回路50と同様に、PMOS51′をNMOS53a、容量54a、ダイオード55aで、NMOS52′をNMOS53b、容量54b、ダイオード55bでオンオフを制御している。電源投入直後は容量54a、容量54bには電荷は溜まっていないため、PMOS51′はオフ、NMOS52′はオンになっている。その後、時間経過によって容量54aと容量54bに電荷が溜まり、PMOS51′はオンに、NMOS52′はオフになる。容量54aと容量54bに電荷が溜まる時間はそれぞれ、容量54aとNMOS53aによるオン抵抗と、容量54bとNMOS53bによるオン抵抗から求まる時定数で決まるため、容量54aを容量54bより小さくすることで、PMOS51′とNMOS52′が同時にオンするタイミングを作ることができる。
【符号の説明】
【0038】
10 定電圧回路、11 PMOS、12 NMOS、13 NMOS、14 NMOS、20 高精度電流回路、21 PMOS、22 PMOS、23 NMOS、24 NMOS、25 抵抗、30 起動回路、31 NMOS、32 NMOS、33 NMOS、40 カレントミラー組回路、41 PMOS、42 PMOS、43 NMOS、44 NMOS、50 起動回路、 51 抵抗、52 NMOS、53 NMOS、54 容量、 55 ダイオード、60 発電機、61 交流電圧源、62
内部抵抗、70 ブリッジダイオード、80 タイミング信号生成回路、90 降圧回路、100 基準電流生成回路、101 高精度電流回路端子、102 カレントミラー組回路端子、103 NMOS、104 PMOS、105 PMOS、106 NMOS、107 NMOS、108 電圧源出力、109 電流源出力、110 2次電池、VDD 電源端子、VSS 接地端子、Vo シールド電圧、50′ 起動回路、 51′ PMOS、52′ NMOS、53a NMOS、54a 容量、 55a ダイオード、53b NMOS、54b 容量、 55b ダイオード。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7