(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記駆動ラインは、所定数の行及び列を有し、いずれか1行は、全列と交差し、いずれか1列は、全行と交差する格子状であることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
前記駆動バッファは、前記駆動ラインの行及び列が互いに交差する交差地点のうち、前記駆動ラインの最外郭部分に含まれた交差地点に、前記駆動信号を印加することを特徴とする請求項2に記載のイメージセンサ。
前記駆動ラインは、前記ピクセルアレイのいずれか1行に含まれたピクセルのシャッタを、残りの他行に含まれたピクセルのシャッタと電気的に連結することを特徴とする請求項1〜6のうち何れか一項に記載のイメージセンサ。
前記第1駆動ライン及び前記第2駆動ラインは、所定数の行及び列を有し、いずれか1行は、全列と交差し、いずれか1列は、全行と交差する格子状であることを特徴とする請求項10に記載のイメージセンサ。
前記第1駆動バッファは、前記第1駆動ラインの行及び列が互いに交差する交差地点のうち、前記第1駆動ラインの最外郭部分に含まれた交差地点に、前記駆動信号を印加し、
前記第2駆動バッファは、前記第2駆動ラインの行及び列が互いに交差する交差地点のうち、前記第2駆動ラインの最外郭部分に含まれた交差地点に、前記駆動信号を印加することを特徴とする請求項11に記載のイメージセンサ。
前記駆動ラインは、所定数の行及び列を有し、いずれか1行は、全列と交差し、いずれか1列は、全行と交差する格子状であることを特徴とする請求項15に記載のイメージセンサを駆動する方法。
前記駆動ラインは、前記ピクセルアレイのいずれか1行に含まれたピクセルのシャッタを、残りの他行に含まれたピクセルのシャッタと電気的に連結することを特徴とする請求項15〜18のうち何れか一項に記載のイメージセンサを駆動する方法。
前記駆動ラインによって連結された前記シャッタは、前記駆動信号によって同時に開閉されることを特徴とする請求項15〜19のうち何れか一項に記載のイメージセンサを駆動する方法。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付された図面を参照しながら、ただ例示のための実施形態によって、本発明について詳細に説明する。下記実施形態は、本発明を具体化するためのものであり、本発明の権利範囲を制限したり限定したりするものではないということは言うまでもない。詳細な説明及び実施形態から、本発明が属する技術分野の当業者が容易に類推することができることは、発明の権利範囲に属すると解釈される。
【0014】
本明細書で使用される「構成される」または「含む」というような用語は、明細書上に記載されたさまざまな構成要素、またはさまざまな段階を必ずしもいずれも含むものであると解釈されるものではなく、そのうち一部の構成要素または一部段階は、含まれなくともよく、または追加的な構成要素または段階をさらに含んでもよいと解釈されなければならない。
【0015】
また、本明細書で使用される「第1」または「第2」のように、序数を含む用語は、多様な構成要素について説明するのに使用されるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されるものではない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみに使用される。
【0016】
本実施形態は、イメージセンサ及び該イメージセンサを駆動する方法に係り、以下の実施形態が属する技術分野で当業者に周知の事項については、詳細な説明を省略する。
【0017】
図1は、イメージセンサに含まれた任意のピクセルのピクセル回路を示した図面である。
図1に図示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素がさらに含まれてもよいということは、関連技術分野で当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0018】
図1を参照すれば、イメージセンサに含まれた任意のピクセル10のピクセル回路は、フォトダイオードと、複数個のトランジスタとを含んでもよい。フォトダイオードは光を受光し、それを電荷に変換させて蓄積することができる光電変換素子である。トランジスタは、信号によって電荷を移動させたり遮断したりするスイッチング素子である。
【0019】
イメージセンサに含まれた任意のピクセル10のピクセル回路は、
図1に図示されているように、光電変換素子12として、フォトダイオードを利用することができる。そのとき、フォトダイオードは、ピンド・フォトダイオード(PPD:pinned photo diode)にもなる。
図1を参照すれば、光電変換素子12は、いずれか1つのトランジスタと連結されているが、そのように、光電変換素子12に連結されたトランジスタをシャッタ(shutter)14という。シャッタ14は、スイッチとして動作することができる。シャッタ14のゲートに入力されるゲート電圧TXによって、光電変換によって生成された電荷を、シャッタ14を介して、リードアウト(readout)回路に移動させることができる。CMOS(complementary metal oxide semiconductor)イメージセンサの場合、
図1のように、1つのトランジスタからなるシャッタ14を介して、FD(floating diffusion)ノードに移動させることができる。イメージセンサの各ピクセル10に、リセット信号RSTとセレクト信号SELとを印加し、FDノードに連結された電圧バッファを介して、FDノードの電圧を読み取ることにより、電荷の量を測定することができる。CMOSイメージセンサが、例として使用されているが、本実施形態は、CCDs(charge coupled device)のような他のイメージセンサを含んでもよい。
【0020】
シャッタ14のオン/オフスイッチング動作は、1フレーム当たり1回遂行されるので、シャッタ14のゲート電圧TXは、普通の低周波形態の電圧を利用する。しかし、高速の連写が必要な場合、シャッタ14は、高周波で駆動される。例えば、3D(3 dimensional)イメージングなどのためのTOF(time-of-flight)方式のイメージセンサでは、シャッタ14に、10MHz以上の正弦波あるいは矩形波に変調した駆動信号を印加することができる。従って、シャッタ14は、低周波の駆動信号だけではなく、高周波の駆動信号にも動作するよう、に高速のスイッチングが可能でなければならない。
【0021】
図2は、既存のイメージセンサでのピクセルアレイのシャッタ連結について説明するための図面である。
図2を参照すれば、既存のイメージセンサ50は、複数個のピクセル10からなるピクセルアレイ20、複数本の駆動ライン30、複数個の駆動バッファ40及び行(row)デコーダ45を含んでもよい。ピクセルアレイ20をなす複数個のピクセル10は、それぞれシャッタ14を含む。
【0022】
図2に図示されているように、1つの駆動バッファ40が1つの駆動ライン30を介して、MXNピクセルアレイ20の同一行に配置されたピクセル10のシャッタ14を駆動する。TX[0]、TX[1]、TX[N]は、ピクセルアレイ20の各行に印加されるシャッタ14のゲート電圧を示す。すなわち、既存のイメージセンサ50では、ピクセルアレイ20の各行別に、シャッタ14が動作する。しかし、シャッタ14は、イメージセンサ50において、ピクセルアレイ20の各カラムのために動作しない。
【0023】
図3は、既存のイメージセンサにおいて、任意のピクセルのシャッタがスイッチングされるとき、印加される駆動電圧の変化について説明するための図面である。
図2の既存イメージセンサ50の場合、駆動バッファ40を介して、任意のピクセル10のシャッタ14に印加された駆動電圧は、
図3のように、所定時間の遅延後、所定基準以上のレベルの電圧に逹する。シャッタ14がオンになる時間t1の間、シャッタ14に印加される駆動電圧は迅速に上昇し、所定基準以上のレベルの電圧を維持しなければならないが、イメージセンサ50自体の特性によって、シャッタ14のスイッチング動作が迅速に遂行されないのである。
図3のt1区間を見ると、シャッタ14のスイッチング動作のための特定レベルの電圧が印加されるまで、遅延時間(delay time)が生じ、立ち上がり時間(rise time)が長くなるということが分かる。そのような場合、高周波形態の駆動電圧が印加されれば、シャッタ14のスイッチング周期が短くなり、シャッタ14のスイッチング動作に問題が生じる。具体的には、光電変換素子で生成された電荷が伝達されなかったり、あるいは伝達される前に、シャッタ14がさらにオフになったりするという現象が生じてしまう。シャッタ14のスイッチングが遅延されるということは、駆動ライン30の寄生抵抗(parasitic resistance)及び寄生キャパシタンス(parasitic capacitance)、並びにシャッタ14のゲートキャパシタンス(gate capacitance)のためであり、以下、
図4及び
図5を参照して説明する。
【0024】
図4は、既存のイメージセンサにおいて、ピクセルアレイの1行のシャッタ連結を、抵抗及びキャパシタを利用してモデリングした等価回路を示した図面である。
図4は、便宜上、ピクセルピッチ(W
PIX,[μm])ごとに、カスケード(cascade)でモデリングした。メタルあるいはポリシリコンによって具現される駆動ライン30は、抵抗(r
m,[Ω/μm])とキャパシタ(C
m,[F/μm])との回路のカスケードでモデリングされる。C
Gは、シャッタ14のゲートキャパシタンスを示す。
【0025】
M×Nピクセルアレイにおいて、シャッタ14の駆動信号であるゲート電圧TXの遅延時間tdと立ち上がり時間trは、以下の数式(1),(2)のように示すことができる。
【0026】
【数1】
前記数式(1),(2)で示すように、立ち上がり時間t
rは、遅延時間t
dに比例し、駆動ライン30の長さが長いほど、またはピクセルピッチが大きいほど、そしてピクセル数が多いほど長くなる。駆動ライン30の寄生抵抗及び寄生キャパシタンスと、シャッタ14のゲートキャパシタンスとの影響を受けるからである。従って、高解像度のイメージセンサにおいて、高周波形態の駆動信号をシャッタ14に印加する場合、駆動信号であるゲート電圧TXによって、シャッタ14が完全にオンされず、電荷の移動が困難になる。
【0027】
図5は、3Dイメージセンサに含まれた任意のピクセルのピクセル回路を示した図面である。
図5に図示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素がさらに含まれてもよいということは、関連技術分野で当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0028】
図5は、TOF方式によるイメージセンサに含まれた任意のピクセル15のピクセル回路の構造及びレイアウトを示している。ピンド・フォトダイオード(PPD)から構成された1つの光電変換素子12に、2つのシャッタ14が連結されている。2つのシャッタ14には、それぞれゲート電圧TX0及びTX1が印加され、2つのシャッタ14は、180゜の位相差を有する10MHz以上の高周波で駆動される。ゲート電圧TX0が印加されるときは、光電変換素子12によって生成された電荷がFD0ノードに移動し、ゲート電圧TX1が印加されるときは、光電変換素子12によって生成された電荷がFD1ノードに移動する。
【0029】
短時間のスイッチング周期の間、電荷を伝達するために、
図5に図示されているように、ゲートの幅Wを広くすることができる。しかし、ゲートの幅が広くなることにより、ゲートキャパシタンスが増大する。従って、TOF方式による3Dイメージセンサのように、シャッタ14のゲートキャパシタンスC
Gが大きい場合、長い遅延時間t
dまたは立ち上がり時間t
dを誘発する。
【0030】
図4及び
図5を介して説明したように、高解像度のイメージセンサまたは3Dイメージセンサの場合、高周波形態の駆動信号が必要な一方、その構造上、駆動ライン30の寄生抵抗及び寄生キャパシタンス、またはシャッタ14のゲートキャパシタンスが増大し、シャッタ14のスイッチング動作が遅延されるという問題があった。それを解決するために、
図6に図示されているように、ピクセルアレイの1行の双方向で駆動信号を印加して駆動力を高める方法がある。
【0031】
図6は、イメージセンサにおいて、ピクセルアレイの1行のシャッタに対する双方向駆動方式について説明するための図面である。
図6に図示されているように、ピクセルアレイ20の一行に含まれたピクセル10の各シャッタ14は、駆動ライン30に連結されており、駆動ライン30の両端に、シャッタ14を駆動するための駆動信号TXを印加する駆動バッファ40がある。
図2に図示された既存のイメージセンサ50で、ピクセルアレイ20のシャッタ14連結と比較すれば、
図6のイメージセンサ50で、ピクセルアレイ20の各行の右側に駆動バッファ40が一つさらに追加されているということが分かる。
図6のイメージセンサ50は、駆動信号TXを印加する駆動バッファ40が双方向で駆動されるので、シャッタ14に大きい駆動力を提供し、
図2の既存のイメージセンサ50より立ち上がり時間を短縮させることができる。
【0032】
ピクセル10の数が多くなり、ピクセルアレイ20のサイズが大きくなる場合、依然として遅延時間t
dまたは立ち上がり時間t
rが長くなる。一実施形態による、イメージセンサ、及びイメージセンサを駆動する方法では、高周波形態の駆動信号によって、シャッタ14の高速スイッチングが可能な構造及びレイアウトを提案する。
【0033】
図7は、一実施形態による、イメージセンサの構造及びレイアウトについて説明するための図面である。
図7に図示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素がさらに含まれてもよいことは、関連技術分野で当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0034】
図7を参照すれば、イメージセンサ500は、複数個のピクセル100から構成されたピクセルアレイ200、駆動ライン300及び駆動バッファ400を含んでもよい。ピクセルアレイ200の任意のピクセル100は、光電変換素子120とシャッタ140とを含んでもよい。
【0035】
各ピクセル100で、光電変換素子120は、光電変換による電荷を生成して蓄積することができる。光電変換素子120で、ピンド・フォトダイオードのようなフォトダイオードが使用されてもよい。
【0036】
シャッタ140は、各ピクセル100の光電変換素子120によって生成された電荷の移動を、駆動信号TXによって制御することができる。シャッタ140は、トランジスタのようなスイッチング素子にもなり、トランジスタのゲートに印加されるゲート電圧を駆動信号TXにし、スイッチング動作を遂行することができる。シャッタ140のスイッチング動作は、駆動信号TXの周波数によって遂行されてもよい。
【0037】
駆動ライン300は、ピクセルアレイ200の全ピクセル100のシャッタ140を連結し、駆動信号TXを伝送することができる。従って、駆動ライン300によって連結されたシャッタ140は、駆動信号によって同時に開閉される。駆動ライン300は、ピクセルアレイ200のいずれか1行に含まれたピクセルのシャッタを、残りの他行に含まれたピクセルのシャッタと電気的に連結することができる。
【0038】
駆動ライン300は、所定数の行及び列を有し、いずれか1行は、全列と交差し、いずれか1列は、全行と交差する格子状である。
【0039】
駆動バッファ400は、駆動ライン300に、駆動信号TXを印加することができる。例えば、駆動バッファ400は、駆動ライン300の最外郭ライン(最も外側のライン)に、駆動信号TXを印加することができる。駆動ライン300の一端にのみ駆動信号を印加するのではなく、駆動ライン300の最外郭ラインの全方向に駆動信号TXを印加することができる。特に、駆動バッファ400は、格子状の駆動ライン300の各行及び各列の両端に駆動信号TXを印加することができる。駆動ライン300の各行の一端または両端に駆動信号を印加する場合と比較すれば、一実施形態によるイメージセンサ500は、格子状の駆動ライン300の各行及び各列の両端に駆動信号TXを印加するので、はるかに大きい駆動力をシャッタ140に印加することができる。また、駆動バッファ400は、格子状の駆動ライン300の行及び列が互いに交差する交差地点のうち、最外郭ラインに含まれた交差地点に、駆動信号TXを印加することもできる。
【0040】
駆動バッファ400は、格子状の駆動ライン300の最外郭ラインに沿って配置されてもよい。駆動バッファ400は、格子状の駆動ライン300を取り囲んだサラウンドドライバを形成することができる。言い換えれば、ピクセルアレイ200の左右だけではなく、上下にも駆動バッファ400が配置されてもよい。例えば、1280×960ピクセル解像度を有するイメージセンサの場合、左右各960個及び上下各1280個の駆動バッファ400から構成され、所望するシャッタ140の駆動周波数によって駆動バッファ400の個数を増減させることができる。スイッチングノイズ(switching noise)によるランダムノイズ(random noise)追加防止のために、駆動バッファ400は、ガードリング(guard ring)で外部と分離させ、別途の電源電圧を使用することができる。
【0041】
図7に図示されているようなピクセルアレイ200の全ピクセル100のシャッタ140を連結する格子状の駆動ライン300は、
図2及び
図4の既存のイメージセンサ50の駆動ライン30に比べ、抵抗値が低減するという効果を得ることができる。
図2及び
図4の既存のイメージセンサ50の駆動ライン30の抵抗が直列に連結される一方、一実施形態によるイメージセンサ500の駆動ライン300の抵抗は、並列連結されるためである。
【0042】
また、
図7に図示されているように、格子状の駆動ライン300の各行及び各列の両端に駆動信号TXを印加する駆動バッファ400は、
図2の駆動ライン30の各行の一方に駆動信号を印加する駆動バッファ40と、
図6の駆動ライン30の各行の両方に駆動信号を印加する駆動バッファ40とに比べ、駆動力が増大するという効果を得ることができる。
【0043】
従って、
図7のイメージセンサ500は、駆動ライン300の抵抗減少、及び駆動バッファ400による駆動力増大によって、シャッタ140駆動時の遅延時間及び立ち上がり時間を最小化させることにより、高周波の駆動信号でも、シャッタ140の正常な駆動が可能になる。
図7のイメージセンサ500を利用すれば、高速カメラのように、高周波の駆動信号によって動作可能なシャッタを必要とする装置で、光電変換によって生成された電荷の移動を効果的に制御することができる。
【0044】
図8は、一実施形態による、イメージセンサの構造及びレイアウトについて説明するための図面である。
図8に図示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素がさらに含まれてもよいことは、関連技術分野で当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0045】
図8を参照すれば、イメージセンサ550は、複数個のピクセル150から構成されたピクセルアレイ200を含んでもよい。ピクセルアレイ200の任意のピクセル150は、光電変換素子120、並びに第1シャッタ142及び第2シャッタ144を含んでもよい。各ピクセル150の第1シャッタ142は、第1駆動ライン310に連結され、各ピクセル150の第2シャッタ144は、第2駆動ライン320に連結される。第1駆動ライン310には、第1駆動バッファ410が第1駆動信号TX
0を印加し、第2駆動ライン320には、第2駆動バッファ420が第2駆動信号TX
1を印加することができる。
【0046】
各ピクセル150で、光電変換素子120は、光電変換による電荷を生成して蓄積することができる。第1シャッタ142は、各ピクセル150の光電変換素子120によって生成された電荷の移動を、第1駆動信号TX
0によって制御することができる。第2シャッタ144は、各ピクセル150の光電変換素子120によって生成された電荷の移動を、第2駆動信号TX
1によって制御することができる。
【0047】
第1駆動ライン310は、ピクセルアレイ200の全ピクセル150の第1シャッタ142を連結し、第1駆動信号TX
0を伝送することができる。従って、第1駆動ライン310によって連結された第1シャッタ142は、第1駆動信号TX
0によって同時に開閉される。第2駆動ライン320は、ピクセルアレイ200の全ピクセル150の第2シャッタ144を連結し、第2駆動信号TX
1を伝送することができる。従って、第2駆動ライン320によって連結された第2シャッタ144は、第2駆動信号TX
1によって同時に開閉される。第1駆動ライン310は、ピクセルアレイ200のいずれか1行に含まれたピクセルの第1シャッタ142を、残りの他行に含まれたピクセルの第1シャッタ142と電気的に連結することができる。第2駆動ライン320は、ピクセルアレイ200のいずれか1行に含まれたピクセルの第2シャッタ144を、残りの他行に含まれたピクセルの第2シャッタ144と電気的に連結することができる。
【0048】
第1駆動バッファ410は、第1駆動ライン310に駆動信号を印加することができる。例えば、第1駆動バッファ410は、第1駆動ライン310の最外郭ラインに、駆動信号を印加することができる。特に、第1駆動バッファ410は、格子状の第1駆動ライン310の各行及び各列の両端に、第1駆動信号TX
0を印加することができる。第1駆動バッファ410は、格子状の第1駆動ライン310の最外郭ラインに沿って配置されてもよい。第2駆動バッファ420は、第2駆動ライン320に、駆動信号を印加することができる。例えば、第2駆動バッファ420は、第2駆動ライン320の最外郭ラインに、駆動信号を印加することができる。特に、第2駆動バッファ420は、格子状の第2駆動ライン320の各行及び各列の両端に、第2駆動信号TX
1を印加することができる。第2駆動バッファ420は、格子状の第2駆動ライン320の最外郭ラインに沿って配置されてもよい。
【0049】
第1駆動ライン310と第2駆動ライン320は、
図8に図示されているように、所定数の行及び列を有し、いずれか1行は、全列と交差し、いずれか1列は、全行と交差する格子状でもある。
図7及び
図8を見れば、格子状の駆動ラインの本数は、各ピクセルのシャッタの個数に比例するということが分かる。言い換えれば、
図7のように、ピクセルアレイ200の各ピクセル100に、1つのシャッタ140が含まれている場合、各ピクセル100の全シャッタ140を連結する格子状の駆動ライン300の1本が必要である。一方、
図8のように、ピクセルアレイ200の各ピクセル150に、2つのシャッタ142,144が含まれている場合、各ピクセル150の第1シャッタ142を連結する格子状の第1駆動ライン310と、各ピクセル150の第2シャッタ144を連結する格子状の第2駆動ライン320の2本が必要である。
【0050】
図8のイメージセンサ550は、第1駆動ライン310及び第2駆動ライン320の抵抗低下、並びに第1駆動バッファ410及び第2駆動バッファ420による駆動力増大により、第1シャッタ142と第2シャッタ144との駆動時の遅延時間及び立ち上がり時間を最小化させることにより、高周波の駆動信号でも、第1シャッタ142と第2シャッタ144との正常な駆動が可能になる。
図8のイメージセンサ550を利用すれば、TOF方式の3Dカメラのように、高周波の駆動信号によって動作可能なシャッタを必要とする装置で、光電変換によって生成された電荷の移動を効果的に制御することができる。
【0051】
図9は、一実施形態によるイメージセンサのシャッタと、既存のイメージセンサとで、シャッタがスイッチングされるときの様子を比較して示した図面である。
図9は、1280×960ピクセル解像度を有するイメージセンサでのシャッタ動作をシミュレーションした結果を示している。
図9から分かるように、一実施形態によるイメージセンサ500,550は、単方向駆動方式(
図9のsingled riving)または双方向駆動方式(
図9のdouble driving)に比べ、はるかに改善された立ち上がり時間及び遅延時間を有する。特に、単方向駆動方式を改善した双方向駆動方式に比べても、一実施形態によるイメージセンサ500,550のサラウンド駆動方式(
図9のsurround driving of mesh)は、約15倍位の立ち上がり時間及び遅延時間の改善効果をもたらす。
【0052】
図10は、一実施形態による、イメージセンサの構造及びレイアウトについて説明するための図面である。
図10に図示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素がさらに含まれてもよいことは、関連技術分野で当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0053】
図10を参照すれば、イメージセンサ5000は、複数個のサブピクセルアレイ回路1000を含んでもよい。イメージセンサ5000は、駆動信号TXによって駆動される複数個のサブピクセルアレイ回路1000を含み、第1駆動ライン3000は、全サブピクセルアレイ回路1000に駆動信号TXを伝送することができる。第1駆動バッファ4000は、第1駆動ライン3000に駆動信号TXを印加することができる。例えば、第1駆動バッファ4000は、第1駆動ライン3000の最外郭ラインに駆動信号TXを印加することができる。
【0054】
任意のサブピクセルアレイ回路1000は、一実施形態による、
図7のイメージセンサ500、または
図8のイメージセンサ550のような構造及びレイアウトを有することができる。例えば、任意のサブピクセルアレイ回路1000は、
図7に図示されたイメージセンサのように、各ピクセルで、光電変換による電荷を生成する光電変換素子、光電変換素子で生成された電荷の移動を駆動信号によって制御する各ピクセルのシャッタ、サブピクセルアレイ回路の全ピクセルのシャッタを連結し、駆動信号を伝送する第2駆動ライン、及び第2駆動ラインに駆動信号を印加する第2駆動バッファを含んでもよい。
【0055】
図10のイメージセンサ5000の第1駆動ライン3000、及び任意のサブピクセルアレイ回路1000の第2駆動ラインは、それぞれ所定数の行及び列を有し、いずれか1行は、全列と交差し、いずれか1列は、全行と交差する格子状にもなる。
【0056】
図10のイメージセンサ5000の第1駆動バッファ4000は、第1駆動ライン3000の各行及び各列の両端に駆動信号TXを印加し、任意のサブピクセルアレイ回路1000の第2駆動バッファは、第2駆動ラインの各行及び各列の両端に第1駆動ラインから伝送された駆動信号TXを印加することができる。また、
図10のイメージセンサ5000の第1駆動バッファ4000は、第1駆動ライン3000の行及び列が互いに交差する交差地点のうち、第1駆動ライン3000の最外郭ラインに含まれた交差地点に駆動信号TXを印加し、任意のサブピクセルアレイ回路1000の第2駆動バッファは、第2駆動ラインの行及び列が互いに交差する交差地点のうち、第2駆動ラインの最外郭ラインに含まれた交差地点に、第1駆動ラインから伝送された駆動信号TXを印加することができる。
【0057】
図10のイメージセンサ5000の第1駆動バッファ4000は、第1駆動ライン3000の最外郭ラインに沿って配置され、任意のサブピクセルアレイ回路1000の第2駆動バッファは、第2駆動ラインの最外郭ラインに沿って配置されてもよい。そのとき、サブピクセルアレイ回路1000の第2駆動バッファは、リピータ(repeater)として動作することができる。
【0058】
図10のイメージセンサ5000の構造及びレイアウトは、multiple apertureイメージセンサまたはlight fieldイメージセンサのように、複数個のサブピクセルアレイ回路を有するイメージセンサに適用することができる。
【0059】
図11は、一実施形態によるイメージセンサを駆動する方法について説明するためのフローチャートである。以下、省略された内容であるとしても、以上で、イメージセンサ500について説明した内容は、イメージセンサ500を駆動する方法についても適用される。
【0060】
まず、ピクセルアレイ200を含むイメージセンサの各ピクセル100で、光電変換による電荷を生成する(S1110)。
【0061】
光電変換によって生成された電荷の移動を制御する各ピクセル100のシャッタ140を駆動する駆動信号を発する(S1120)。
【0062】
ピクセルアレイ200の全ピクセル100のシャッタ140を連結する駆動ライン300に、駆動バッファ400を利用して駆動信号を印加する(S1130)。例えば、ピクセルアレイ200の全ピクセル100のシャッタ140を連結する駆動ライン300の最外郭ラインに、駆動バッファ400を利用して駆動信号を印加することができる。駆動ライン300によって連結されたシャッタ140は、駆動信号によって同時に開閉される。駆動ライン300は、ピクセルアレイ200のいずれか1行に含まれたピクセルのシャッタを、残りの他行に含まれたピクセルのシャッタと電気的に連結することができる。
【0063】
駆動ライン300は、所定数の行及び列を有し、いずれか1行は、全列と交差し、いずれか1列は、全行と交差する格子状でもある。駆動バッファ400は、格子状の駆動ライン300の各行及び各列の両端に、駆動信号TXを印加することができる。また、駆動バッファ400は、格子状の駆動ライン300の行及び列が互いに交差する交差地点のうち、最外郭ラインに含まれた交差地点に、駆動信号TXを印加することもできる。
【0064】
駆動ライン300を介して、駆動信号を各ピクセル100のシャッタ140に伝送する(S1140)。
【0065】
以上、実施形態を中心に説明した。開示された実施形態が属する技術分野で当業者であるならば、開示された実施形態が、本質的な特性から外れない範囲で変形された形態に具現されるということを理解することができるであろう。従って、開示された実施形態は、限定的な観点ではなく、説明的な観点から考慮されなければならない。実施形態による発明の範囲は、前述の説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての差異は、発明の範囲に含まれたものであると解釈されなければならないのである。