(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
地図を示す地図情報を格納する地図情報格納部と、移動体の現在位置から目的地までのルートを示す設定ルート情報を格納する設定ルート情報格納部とを備えるコンピュータを、
前記現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置取得部と、
前記現在位置情報を用いて、前記移動体が前記ルートを走行中であることを示す第一走行状態情報、または、前記移動体が前記ルートを外れて走行中であることを示す第二走行状態情報を取得する走行状態情報取得部と、
前記目的地に向かう前記移動体の移動を支援する案内情報として、前記移動体の走行方向を示す矢印表示情報または前記地図を表す地図表示情報を出力する情報出力部と、
前記情報出力部が出力する前記案内情報の種類を、前記走行状態情報取得部が取得した前記第一走行状態情報または前記第二走行状態情報に対応させて決定する種類決定部と、
前記種類決定部が決定した前記案内情報の種類と、前記種類決定部が前回決定した前記案内情報の種類とが異なるか否かを判断する判断部として機能させるとともに、
前記情報出力部に、
前記走行状態情報取得部が前記第二走行状態情報を取得し、前記第二走行状態情報に対応させて前記種類決定部が決定した前記案内情報の種類と前記種類決定部が前回決定した前記案内情報の種類が異なると前記判断部が判断した場合に、前記矢印表示情報を前記地図表示情報に切り替えて出力させ、
前記走行状態情報取得部が前記第一走行状態情報を取得し、前記第一走行状態情報に対応させて前記種類決定部が決定した前記案内情報の種類と前記種類決定部が前回決定した前記案内情報の種類が異なると前記判断部が判断した場合に、前記地図表示情報を前記矢印表示情報に切り替えて出力させるためのプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、ナビゲーション装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0025】
本実施の形態において、走行状態に対応する種類の案内情報を出力するナビゲーション装置について説明する。
【0026】
また、本実施の形態において、走行状態が予め決められた条件を満たすと判断した場合に、出力する案内情報の種類を変更するナビゲーション装置について説明する。なお、予め決められた条件は、例えば、設定されたルートをはずれたこと、走行速度が予め決められた条件を満たすこと等である。
【0027】
また、本実施の形態において、走行状態情報に応じて、簡易表示から地図表示、または地図表示から簡易表示に切り替えるナビゲーション装置について説明する。
【0028】
図1は、本実施の形態におけるナビゲーション装置のブロック図である。ナビゲーション装置は、格納部1、受付部2、処理部3、および出力部4を備える。
【0029】
格納部1は、地図情報格納部11、簡易案内情報格納部12、設定ルート情報格納部13、および種類決定条件格納部14を備える。
【0030】
処理部3は、現在位置取得部31、経路探索部32、走行状態情報取得部33、および判断部34を備える。
【0031】
出力部4は、案内情報出力部41を備える。案内情報出力部41は、種類決定手段411、および案内情報出力手段412を備える。
【0032】
格納部1は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、後述する地図情報、簡易案内情報、設定ルート情報、種類決定条件等である。
【0033】
地図情報格納部11は、地図情報を格納し得る。地図情報とは、地図を構成する情報である。地図情報は、例えば、地図画像(地図図柄情報と言っても良い)、地図上に表示される1以上のオブジェクト、当該オブジェクトの種類、を有する。地図情報は、例えば、KIWIフォーマットである。ただし、地図情報のフォーマット、内容等は問わない。地図情報は、例えば、地図の図柄を示す地図図柄情報と、用語と当該用語の地図上での位置を示す位置情報を有する用語情報を有する。地図図柄情報は、例えば、地図を構成するビットマップまたはベクトルデータなどである。用語とは、地図上に表記されているオブジェクト(文字列)を有する。また、位置情報は、地図上の緯度経度を有する情報や、二次元平面上のX,Y座標値などである。また、地図情報は、好ましくは、縮尺ごとに地図図柄情報と、用語情報を有する。なお、オブジェクトとは、地図上に表示されている地名や建物や名勝や場所の名称や公園や山などをいう。
【0034】
簡易案内情報格納部12は、1以上の簡易案内情報を格納し得る。簡易案内情報は、簡易な案内を構成する情報である。簡易案内情報は、例えば、走行方向を示す1以上の矢印情報である。矢印情報は、例えば、右矢印、左矢印、上矢印、Uターンを示す矢印等を示す情報である。矢印情報は、例えば、画像である。矢印情報は、例えば、ビットマップ、ベクターデータ等で構成される。なお、矢印情報のデータ構造や内容は問わない。また、簡易案内情報は、通常、地図図柄情報を有さない。
【0035】
設定ルート情報格納部13は、設定されたルートを示す情報である設定ルート情報を格納し得る。設定ルート情報は、通常、経路探索部32が行った経路探索処理により取得されたルートの情報である。設定ルート情報は、ユーザが入力した情報でも良い。設定ルート情報は、通常、目的地情報を含む。目的地情報は、目的地を示す情報である。目的地情報は、通常、ユーザが入力した目的地の情報である。
【0036】
種類決定条件格納部14は、出力する案内情報の種類を決定するための情報である。種類決定条件格納部14は、例えば、種類識別子と条件とを有する1以上の種類決定条件情報を格納し得る。種類識別子は、案内情報の種類を識別する情報である。条件は、例えば、「ルートから外れた」「ルート上」である。また、条件は、例えば、「走行速度<=5km/h」「走行速度=0」である。また、条件は、例えば、「走行道路種別=高速道路」「走行道路種別=細街路」「走行道路種別=一方通行の道路」である。
【0037】
受付部2は、ユーザから指示や情報等を受け付ける。指示や情報等とは、例えば、目的地情報、経路探索指示等である。
【0038】
指示や情報等の入力手段は、タッチパネルやリモコンやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。受付部2は、タッチパネル等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0039】
処理部3は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、後述する現在位置取得部31、経路探索部32、走行状態情報取得部33、判断部34等が行う処理である。
【0040】
現在位置取得部31は、現在位置を取得する。現在位置取得部31は、例えば、GPS受信機により現在位置を取得する。現在位置取得部31は、例えば、携帯電話の3以上の基地局からの電波強度等を用いて、ナビゲーション装置の現在位置を取得しても良い。なお、現在位置取得部31が現在位置を取得する手段、方法は問わない。また、現在位置は、通常、絶対位置(緯度,経度)であるが、地図情報上の座標情報等でも良い。なお、現在位置取得部31の処理は公知技術であるので、詳細な説明を省略する。
【0041】
経路探索部32は、経路探索を行う。経路探索部32は、例えば、現在位置取得部31が取得した現在位置を始点、受付部2が受け付けた目的地情報が示す目的地を終点として、地図情報格納部11の地図情報を用いて経路探索し、ルート情報を取得する。経路探索部32のアルゴリズムは、A*アルゴリズム、ダイクストラ法等、問わない。経路探索部32の処理は公知技術であるので、詳細な説明を省略する。なお、ルート情報は、ルートを示す情報であり、例えば、地点の集合である。経路探索部32は、通常、取得したルート情報を設定ルート情報格納部13に蓄積する。かかる設定ルート情報格納部13に蓄積されたルート情報は、設定ルート情報である。
【0042】
走行状態情報取得部33は、走行に関する状態を示す走行状態情報を取得する。走行状態情報は、例えば、現在位置に基づく情報である。走行状態情報は、例えば、現在位置と地図情報とから取得され得る情報である。走行状態情報は、例えば、現在位置取得部31が取得した現在位置と設定ルート情報とを用いて取得される情報である。走行状態情報は、例えば、現在位置が、設定ルート情報が示すルートをはずれたか否かを示す情報である。走行状態情報は、例えば、設定ルート情報が示すルート上を走行していることを示す情報である。走行状態情報は、例えば、走行している道路の種類(高速道路、細街路など)を示す情報である。また、走行状態情報は、例えば、現在位置を用いない情報であり、移動体の状態を用いる情報である。走行状態情報は、例えば、走行速度である。走行状態情報は、例えば、加速度である。
【0043】
判断部34は、走行状態情報取得部33が取得した走行状態情報が、予め決められた条件を満たすか否かを判断する。
【0044】
ここで、予め決められた条件とは、例えば、走行状態情報が設定ルート情報の示すルートをはずれたこと、走行速度が閾値以下または閾値より小さいこと、走行速度が閾値以上または閾値より大きいこと等である。
【0045】
つまり、判断部34は、例えば、走行状態情報が、設定ルート情報が示すルートをはずれたことを示す情報であるか否かを判断しても良い。また、判断部34は、走行速度が、予め決められた条件を満たすか否かを判断しても良い。
【0046】
出力部4は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、案内情報、地図情報等である。
【0047】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0048】
案内情報出力部41は、現在位置取得部31が取得した現在位置に対応する案内の情報である案内情報を出力する。案内情報は、ナビゲーションのための情報である。案内情報は、目的地に向かう移動を支援する情報である。
【0049】
案内情報出力部41は、現在位置に対応する案内であり、走行状態情報に対応する種類の案内情報を出力する。
【0050】
案内情報出力部41は、走行状態情報に対応する種類の案内情報を出力する。案内情報の種類には、例えば、後述する簡易案内情報を用いた第一種案内情報と、地図情報を用いた第二種案内情報がある。つまり、案内情報の種類の違いは、案内情報に地図図柄情報を含むか否かによる違いでも良い。また、案内情報の種類には、例えば、音声による第一種案内情報と、表示による第二種案内情報がある。つまり、案内情報の種類の違いは、案内情報を出力する出力媒体(表示、音声、表示+音声など)の違いでも良い。また、案内情報の種類が異なるとは、案内情報内に含まれる情報の内容が異なることではない。また、案内情報の種類が異なるとは、案内情報の一部の情報が存在するか。欠落しているか等の違いではない。つまり、案内情報の種類が異なることは、ユーザの五感により、直ぐさま判断可能である。
【0051】
案内情報出力部41は、判断部34が、走行状態情報が予め決められた条件を満たすと判断した場合に、出力中の案内情報とは異なる種類の案内情報を出力する。
【0052】
案内情報出力部41は、例えば、判断部34が、走行状態情報が設定ルート情報の示すルートをはずれたことを示す情報であると判断した場合に、出力中の案内情報とは異なる種類の案内情報を出力する。
【0053】
案内情報出力部41は、判断部34が、走行状態情報が予め決められた条件を満たすと判断した場合に、出力中の案内情報とは異なる種類の案内情報であり、地図情報格納部11の地図情報を用いた案内情報を出力する。
【0054】
案内情報出力部41は、判断部34が、走行状態情報が予め決められた条件を満たすと判断した場合に、第一種案内情報から第二種案内情報に出力を切り替える。または、案内情報出力部41は、判断部34が、走行状態情報が予め決められた条件を満たすと判断した場合に、第二種案内情報から第一種案内情報に出力を切り替える。
【0055】
案内情報出力部41は、例えば、設定ルート情報が示すルートを走行中は、地図情報を有さない簡易案内情報を出力し、設定ルート情報が示すルートをはずれたと判断された場合は地図情報を有する詳細な案内情報を出力する。
【0056】
なお、案内情報出力部41は、通常、ディスプレイを有する。ディスプレイは、液晶でも、プラズマ等でも良く、その材料は問わない。また、ディスプレイは、6インチ以下の小さい画面であることは好適である。また、ディスプレイのサイズは、5インチ以下であることはさらに好適である。つまり、ディスプレイは、具体的には、例えば、いわゆる時計型の端末装置(例えば、スマートウォッチ)、サイクルコンピュータ、小型のメータクラスター等のディスプレイである。
【0057】
種類決定手段411は、走行状態情報取得部33が取得した走行状態情報に対応する案内情報の種類を決定する。種類決定手段411は、例えば、種類決定条件格納部14の1以上の種類決定条件情報を用いて、走行状態情報取得部33が取得した走行状態情報に対応する種類識別子を取得する。
【0058】
案内情報出力手段412は、種類決定手段411が決定した案内情報の種類に対応する案内情報であり、現在位置に対応する案内情報を出力する。
【0059】
格納部1、地図情報格納部11、簡易案内情報格納部12、設定ルート情報格納部13、および種類決定条件格納部14は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0060】
格納部1等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部1等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部1等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部1等で記憶されるようになってもよい。
【0061】
処理部3、経路探索部32、走行状態情報取得部33、および判断部34は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部3等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0062】
出力部4、案内情報出力部41、および案内情報出力手段412は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部4等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0063】
次に、ナビゲーション装置の動作について、
図2のフローチャートを用いて説明する。
【0064】
(ステップS201)受付部2は、目的地情報を受け付けたか否かを判断する。目的地情報を受け付けた場合はステップS202に行き、目的地情報を受け付けない場合はステップS201に戻る。
【0065】
(ステップS202)現在位置取得部31は、現在位置を取得する。
【0066】
(ステップS203)経路探索部32は、ステップS202で取得された現在位置を始点、ステップS201で受け付けられた目的地情報が示す目的地を終点として、地図情報格納部11の地図情報を用いて経路探索し、設定ルート情報を取得する。
【0067】
(ステップS204)経路探索部32は、ステップS203で取得した設定ルート情報を設定ルート情報格納部13に蓄積する。
【0068】
(ステップS205)現在位置取得部31は、現在位置を取得する。
【0069】
(ステップS206)走行状態情報取得部33は、予め決められた走行状態情報を取得する。
【0070】
(ステップS207)種類決定手段411は、ステップS206で取得された走行状態情報に対応する案内情報の種類を、種類決定条件格納部14の1以上の種類決定条件情報を用いて決定する。
【0071】
(ステップS208)判断部34は、直前まで出力していた案内情報の種類と、ステップS207で決定された案内情報の種類とが異なるか否かを判断する。なお、直前まで出力していた案内情報の種類と、ステップS207で決定された案内情報の種類とが異なる場合は、予め決められた条件を満たす場合である、とする。また、直前まで出力していた案内情報の種類と、ステップS207で決定された案内情報の種類とが異なる場合は、判断部34は、案内情報の種類を変更する、と判断する、とする。
【0072】
(ステップS209)案内情報出力手段412は、直前まで出力していた案内情報の種類とは異なる種類の案内情報であり、種類決定手段411が決定した案内情報の種類に対応する案内情報であり、現在位置に対応する案内情報を取得する。ステップS211に行く。なお、案内情報の種類と現在位置とが決まった後、案内情報出力手段412が対応する案内情報を取得する処理は公知技術である。
【0073】
(ステップS210)案内情報出力手段412は、直前まで出力していた案内情報の種類と同じ種類の案内情報であり、現在位置に対応する案内情報を取得する。
【0074】
(ステップS211)案内情報出力手段412は、ステップS209またはステップS210で取得した案内情報を出力する。ステップS205に戻る。
【0075】
なお、
図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0076】
以下、本実施の形態におけるナビゲーション装置の具体的な動作について説明する。以下、3つの具体例について説明する。
【0077】
具体例1は、移動体が、設定ルート情報が示すルート上を走行している場合は簡易案内情報を用いた第一種案内情報を出力し、設定ルート情報が示すルートをはずれた場合は地図情報を用いた第二種案内情報を出力するナビゲーション装置である。
【0078】
具体例2は、走行している道路種が高速道路または有料道路等の信号が無い道路の場合は簡易案内情報を用いた第一種案内情報を出力し、信号がある道路の場合は地図情報を用いた第二種案内情報を出力するナビゲーション装置である。
【0079】
具体例3は、走行速度が閾値より大きい場合は簡易案内情報を用いた第一種案内情報を出力し、走行速度が閾値以下の場合は地図情報を用いた第二種案内情報を出力するナビゲーション装置である。
【0080】
また、簡易案内情報格納部12は、
図3に示す簡易案内情報の集合を格納している。ここでの簡易案内情報は、矢印の画像である。
【0081】
また、種類決定条件格納部14は、
図4に示す種類決定条件管理表を格納している。種類決定条件管理表は、「ID」「条件」「種類識別子」を有するレコードを1以上格納している。「ID」はレコードを識別する情報である。「条件」は走行状態情報に関する条件である。「種類識別子」は案内情報の種類を識別する情報である。
【0082】
さらに、ここでの移動体は、バイクである、とする。
(具体例1)
【0083】
具体例1において、
図4に示す種類決定条件管理表の「ID=1」のレコードが適用される。また、具体例1において、走行状態情報は、現在位置が設定ルート上を走行しているか否かを示す情報である。
【0084】
今、ユーザは、目的地情報「XXX」を入力した、とする。そして、受付部2は、目的地情報「XXX」を受け付ける。
【0085】
次に、現在位置取得部31は、現在位置を取得する。次に、経路探索部32は、取得された現在位置を始点、目的地情報「XXX」が示す目的地を終点として、地図情報格納部11の地図情報を用いて経路探索し、設定ルート情報を取得する。そして、経路探索部32は、取得した設定ルート情報を設定ルート情報格納部13に蓄積する。
【0086】
次に、現在位置取得部31は、現在位置を取得する。
【0087】
次に、走行状態情報取得部33は、現在位置と設定ルート情報とを用いて、走行状態情報「設定ルートを走行(例えば、「1」)」を取得する。
【0088】
次に、種類決定手段411は、取得された走行状態情報に対応する案内情報の種類「第一種案内情報」を、種類決定条件管理表の「ID=1」のレコードを用いて取得する。
【0089】
次に、案内情報出力手段412は、「第一種案内情報」に対応する案内情報であり、現在位置に対応する案内情報を取得する。そして、案内情報出力手段412は、取得した案内情報を出力する。かかる出力例は、
図5である。
図5の案内情報は、地図を有しない案内情報であり、簡易案内情報を有する簡易な案内情報である。
【0090】
以降、ユーザ(移動体)が設定ルート上を走行している間、
図5のような「第一種案内情報」に対応する案内情報が出力される。
【0091】
そして、ある時に、ユーザ(移動体)が設定ルートから外れた、とする。
【0092】
次に、現在位置取得部31は、現在位置を取得する。なお、この現在位置は設定ルートから外れている。
【0093】
次に、走行状態情報取得部33は、走行状態情報「設定ルート外を走行(例えば、「0」)」を取得する。
【0094】
次に、種類決定手段411は、取得された走行状態情報に対応する案内情報の種類「第二種案内情報」を、種類決定条件管理表の「ID=1」のレコードを用いて取得する。
【0095】
次に、判断部34は、さきほどまでの案内情報の種類「第一種案内情報」と、決定された案内情報の種類「第二種案内情報」とが異なる、と判断する。
【0096】
次に、案内情報出力手段412は、「第二種案内情報」に対応する案内情報であり、現在位置に対応する案内情報を取得する。そして、案内情報出力手段412は、取得した案内情報を出力する。かかる出力例は、
図6である。
図6の案内情報は、地図図柄画像を有する案内情報であり、詳細な案内情報である。
(具体例2)
【0097】
具体例2において、
図4に示す種類決定条件管理表の「ID=2」のレコードが適用される。また、具体例2において、走行状態情報は、道路種である。または、走行状態情報は、信号が有る道路か、信号が無い道路かを示す情報である。
【0098】
今、ユーザは、目的地情報「XXX」を入力した、とする。そして、受付部2は、目的地情報「XXX」を受け付ける。
【0099】
次に、現在位置取得部31は、現在位置を取得する。次に、経路探索部32は、取得された現在位置を始点、目的地情報「XXX」が示す目的地を終点として、地図情報格納部11の地図情報を用いて経路探索し、設定ルート情報を取得する。そして、経路探索部32は、取得した設定ルート情報を設定ルート情報格納部13に蓄積する。
【0100】
次に、現在位置取得部31は、現在位置を取得する。
【0101】
次に、走行状態情報取得部33は、現在位置と地図情報とを用いて、道路種「高速道路」を取得する。次に、走行状態情報取得部33は、道路種「高速道路」から、走行状態情報「信号無し(例えば、「1」)」を取得する。
【0102】
次に、種類決定手段411は、取得された走行状態情報に対応する案内情報の種類「第一種案内情報」を、種類決定条件管理表の「ID=2」のレコードを用いて取得する。
【0103】
次に、案内情報出力手段412は、「第一種案内情報」に対応する案内情報であり、現在位置に対応する案内情報を取得する。そして、案内情報出力手段412は、取得した案内情報を出力する。かかる出力例は、
図5である。
【0104】
以降、ユーザは、高速道路上を走行して行くが、ある時に、信号のある一般道路に出た、とする。
【0105】
次に、現在位置取得部31は、現在位置を取得する。
【0106】
次に、走行状態情報取得部33は、走行状態情報「信号有り(例えば、「0」)」を取得する。
【0107】
次に、種類決定手段411は、取得された走行状態情報に対応する案内情報の種類「第二種案内情報」を、種類決定条件管理表の「ID=2」のレコードを用いて取得する。
【0108】
次に、判断部34は、さきほどまでの案内情報の種類「第一種案内情報」と、決定された案内情報の種類「第二種案内情報」とが異なる、と判断する。
【0109】
次に、案内情報出力手段412は、「第二種案内情報」に対応する案内情報であり、現在位置に対応する案内情報を取得する。そして、案内情報出力手段412は、取得した案内情報を出力する。かかる出力例は、
図6である。
(具体例3)
【0110】
具体例3において、
図4に示す種類決定条件管理表の「ID=3」のレコードが適用される。また、具体例3において、走行状態情報は、走行速度である。
【0111】
今、ユーザは、目的地情報「XXX」を入力した、とする。そして、受付部2は、目的地情報「XXX」を受け付ける。
【0112】
次に、現在位置取得部31は、現在位置を取得する。次に、経路探索部32は、取得された現在位置を始点、目的地情報「XXX」が示す目的地を終点として、地図情報格納部11の地図情報を用いて経路探索し、設定ルート情報を取得する。そして、経路探索部32は、取得した設定ルート情報を設定ルート情報格納部13に蓄積する。
【0113】
そして、移動体が止まっている状態から動き出した、とする。
【0114】
次に、現在位置取得部31は、現在位置を取得する。
【0115】
次に、走行状態情報取得部33は、「走行速度=1km/h」を取得する。
【0116】
次に、種類決定手段411は、取得された走行状態情報「走行速度=1km/h」に対応する案内情報の種類「第二種案内情報」を、種類決定条件管理表の「ID=3」のレコードを用いて取得する。
【0117】
次に、案内情報出力手段412は、「第二種案内情報」に対応する案内情報であり、現在位置に対応する案内情報を取得する。そして、案内情報出力手段412は、取得した案内情報を出力する。かかる出力例は、
図6である。
【0118】
以降、移動体のスピードが上がって、「走行速度=6km/h」になった、とする。
【0119】
次に、現在位置取得部31は、現在位置を取得する。
【0120】
次に、走行状態情報取得部33は、「走行速度=6km/h」を取得した、とする。
【0121】
次に、種類決定手段411は、取得された走行状態情報「走行速度=6km/h」に対応する案内情報の種類「第一種案内情報」を、種類決定条件管理表の「ID=3」のレコードを用いて取得する。
【0122】
次に、案内情報出力手段412は、「第一種案内情報」に対応する案内情報であり、現在位置に対応する案内情報を取得する。そして、案内情報出力手段412は、取得した案内情報を出力する。かかる出力例は、
図5である。
【0123】
そして、今度は、移動体が停止した、とする。次に、現在位置取得部31は、現在位置を取得する。
【0124】
次に、走行状態情報取得部33は、「走行速度=0km/h」を取得した、とする。
【0125】
次に、種類決定手段411は、取得された走行状態情報「走行速度=0km/h」に対応する案内情報の種類「第二種案内情報」を、種類決定条件管理表の「ID=3」のレコードを用いて取得する。
【0126】
次に、案内情報出力手段412は、「第二種案内情報」に対応する案内情報であり、現在位置に対応する案内情報を取得する。そして、案内情報出力手段412は、取得した案内情報を出力する。かかる出力例は、
図6である。
【0127】
以上、本実施の形態によれば、走行状態に応じた案内が可能となる。
【0128】
また、本実施の形態によれば、設定されたルートをはずれた場合に、適切な案内情報を出力できる。
【0129】
また、本実施の形態によれば、走行速度に応じた適切な案内情報を出力できる。
【0130】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態におけるナビゲーション装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、現在位置を取得する現在位置取得部と、走行に関する状態を示す走行状態情報を取得する走行状態情報取得部と、前記現在位置に対応する案内であり、前記走行状態情報に対応する種類の案内の情報である案内情報を出力する案内情報出力部として機能させるためのプログラムである。
【0131】
また、上記プログラムにおいて、コンピュータを、前記走行状態情報取得部が取得した走行状態情報が、予め決められた条件を満たすか否かを判断する判断部としてさらに機能させ、前記案内情報出力部は、前記判断部が、前記走行状態情報が予め決められた条件を満たすと判断した場合に、前記出力中の案内情報とは異なる種類の案内情報を出力する
ものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0132】
また、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、設定されたルートを示す情報である設定ルート情報を格納し得る設定ルート情報格納部を具備し、上記プログラムにおいて、前記走行状態情報取得部は、前記現在位置取得部が取得した現在位置を用いて、前記設定ルート情報が示すルートをはずれたか否かを示す情報である走行状態情報を取得し、前記判断部は、前記走行状態情報が、前記設定ルート情報が示すルートをはずれたことを示す情報であるか否かを判断し、前記案内情報出力部は、前記判断部が、前記走行状態情報が前記設定ルート情報の示すルートをはずれたことを示す情報であると判断した場合に、出力中の案内情報とは異なる種類の案内情報を出力するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0133】
また、上記プログラムにおいて、前記走行状態情報取得部は、走行速度を取得し、前記判断部は、前記走行速度が、予め決められた条件を満たすか否かを判断するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0134】
また、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、地図情報を格納し得る地図情報格納部を具備し、上記プログラムにおいて、前記案内情報出力部は、前記判断部が、前記走行状態情報が予め決められた条件を満たすと判断した場合に、前記出力中の案内情報とは異なる種類の案内情報であり、前記地図情報格納部の地図情報を用いた案内情報を出力するものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0135】
また、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、簡易な案内を構成する1以上の簡易案内情報を格納し得る簡易案内情報格納部を具備し、上記プログラムにおいて、前記案内情報出力部は、前記判断部が、前記走行状態情報が予め決められた条件を満たすと判断した場合に、簡易案内情報を用いた第一種案内情報から地図情報を用いた第二種案内情報に出力を切り替える、または前記判断部が、前記走行状態情報が予め決められた条件を満たすと判断した場合に、地図情報を用いた第二種案内情報から簡易案内情報を用いた第一種案内情報に出力を切り替えるものとして、コンピュータを機能させるプログラムであることは好適である。
【0136】
図7は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態のナビゲーション装置を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図7は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図8は、システム300のブロック図である。
【0137】
図7において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0138】
図8において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、MPU3013、CD−ROMドライブ3012に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0139】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態のナビゲーション装置の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0140】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態のナビゲーション装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0141】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0142】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0143】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。