【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、請求項1の主題および請求項17の主題によって本目的を達成する。有利な設計は、従属請求項、説明、および図において見出され得る。
【0011】
最初に引用されたタイプの装置に関して、本発明は、洗浄本体の洗浄表面各々が、その洗浄表面上に延びる複数の洗浄リブであって、洗浄リブの少なくとも1つの側面が、傾けられまたは湾曲される、洗浄リブを有するという点において、および洗浄リブの延長の方向に対して垂直に通る複数の洗浄バーが、互いに隣り合う少なくとも一部の洗浄リブ間に配置される点において、本目的を達成する。
【0012】
上記で留意されたように、装置は、細断されたプラスチックを洗浄する働きをする。これもまた上記で留意されたように、細断されたプラスチックは、飲料瓶のようなプラスチックパッケージなどのようなプラスチック廃棄物の粉砕から生じる。細断されたプラスチックは、事前に粉砕された平坦なプラスチック廃棄物を含み、このプラスチック廃棄物は、フレークの形態(薄壁のハードプラスチック、フィルムなど)またはプラスチック塊の形態(厚壁のハードプラスチック)で、ほとんど定められたサイズを有して存在し得る。
【0013】
これもまた上記で留意されたように、除去される不純物は、特に、残留セルロース、残留接着剤、残留ラベル、または有機汚染物質などの表面接着物になることができる。
【0014】
本発明による装置は、第1および第2の洗浄本体を有する。洗浄本体各々は、少なくとも断面的に、特に先細り状、または円錐状である、および/または(定形の)円筒状の洗浄表面を有する。洗浄表面は、完全に先細りにする、または円錐状にする、または完全に円筒状にすることができる。
【0015】
しかし、洗浄表面が、先細り状、または円錐状であるとともに円筒状のセクションを有することも可能である。また、洗浄表面が、複数の、たとえば2つの先細り状、または円錐状のセクションを有することも可能であり、これらのセクションは、異なる、先細り状または円錐状の角度を有する。洗浄表面各々は、洗浄本体の外側もしくは内側表面の全体上を延びることができ、または洗浄本体の外側または内側表面の1つまたは複数のセクション上にだけ延びることができる。
【0016】
第1の洗浄本体は、円錐形もしくは円錐台形、または円シリンダの形状を有することができる。第2の洗浄本体は、中空の円錐形もしくは中空の円錐台形、または中空のシリンダの形状を有することができる。作動中、第1の洗浄本体は、その長手方向軸に沿って第2の洗浄本体内に挿入され、この場合、対向する洗浄表面は、これらの間に洗浄空隙を画定し、この洗浄空隙もまた、先細り状であり、または円錐状であり、および/または円筒状である。
【0017】
第1の洗浄本体および/または第2の洗浄本体は、適切な駆動装置によって、作動中、その長手方向軸の周りを回転式に駆動される。装置は、故に、いわゆる円錐精製機またはドラム精製機を形成する。駆動装置は、電気駆動装置とすることができる。洗浄空隙の幅は、第1および/または第2の洗浄本体をその長手方向軸に沿って移動させることによって容易に調整され得る。しかし、洗浄空隙の幅を調整する他の方法もまた、可能である。また、洗浄空隙が固定される、すなわち調整可能でないことも想定され得る。
【0018】
本発明による装置の洗浄本体は、洗浄表面上、特に洗浄表面の周囲上を通る洗浄リブを有する。このリブは、特に、連続的に、すなわちその延長方向に中断することなく設計され得る。洗浄リブは、真っすぐに通ることができ、または湾曲させることができる。これらは、さらに、それぞれの洗浄表面上をそれぞれの洗浄本体の長手方向に通ることができる。しかし、これらが長手方向軸の方向に対して傾けられるまたは湾曲される、たとえば、ねじ形状されるまたはらせん状にされることも可能である。様々なゾーンもまた、洗浄表面上に形成することができ、この場合、洗浄リブは、少なくとも2つ、特に3つ以上の、互いに異なる経路を備えたゾーンを有する。反対方向のゾーンもまた、材料戻しのために形成され得る。洗浄リブの側面の少なくとも1つは、本発明によって傾けられまたは湾曲され、特に、断面は、それぞれの洗浄リブの縦方向軸に対して傾けられまたは湾曲される。
【0019】
洗浄リブの断面では、洗浄リブの縦方向軸は、直角にあり、または、洗浄リブが表面から延びる領域内でそれぞれの洗浄本体の表面上で、それぞれ垂直である。この点に関して、洗浄リブの縦方向軸は、表面垂線に対応する。洗浄リブの断面では、縦方向軸は、特に、洗浄リブの関連する側面が洗浄リブの表面から開始する点を貫通して通る。縦方向軸は、したがって、洗浄リブの延長の長手方向に垂直に立つ。対応する側面各々は、平坦なまたは湾曲された表面内に位置することができる。この文脈では、洗浄リブの両方の側面が、特に断面内で、それぞれの洗浄リブの縦方向軸に対して傾けられるまたは湾曲されることも可能である。
【0020】
さらに、本発明による洗浄バーが、少なくとも一部、特にすべての互いに隣接して通る洗浄リブ間に配置される。洗浄バーは、洗浄リブの延長の方向に対して横断方向に通る。洗浄バーは、延長リブの延長の方向に対して垂直に通ることができる。しかし、洗浄バーはまた、洗浄リブの延長の方向に対して横断する方向に、洗浄リブの延長の方向に対して90°未満または90°を超える角度で通ることもできる。
【0021】
本発明は、細断されたプラスチック、特にプラスチックフレークを処理するとき、圧縮または変形からの強い機械的応力を有することなく、細断されたプラスチックを洗浄することが非常に重要であるという認識に基づく。細断されたプラスチックの改良された洗浄は、機械的応力(圧縮)を低減することによって達成される。特に、細断されたプラスチックを褶曲またはもつれることが、回避される。
【0022】
したがって、接着成分を有する細断されたプラスチックの表面は、洗浄にアクセスできるままである。加えて、平滑な細断されたプラスチックは、より大きいかさ密度を有し、かみ合いにくく、したがってその搬送性を改良する。加えて、平滑な細断されたプラスチックは、特に、細断されたプラスチックが、重力効果の下で上部から底部に降下する分類装置において、分類することがより容易である。したがって、平滑な細断されたプラスチックは、均一な「細断されたプラスチックカーテン」を形成する。最後に、細粒子の生成は、機械的応力の低減によって防止される。
【0023】
特に洗浄リブの側面の少なくとも1つが傾くまたは湾曲する、本発明による洗浄本体の外形は、そのような低減された機械的応力を生み出すことが明らかにされている。本発明による洗浄本体の外形の場合、細断されたプラスチックは、洗浄本体間、特に洗浄リブ間に引き寄せられる。細断されたプラスチックの褶曲または折り畳みが、回避される。理想的には、細断されたプラスチックの単一粒子層が、洗浄本体間に存在し、こうして、表面不純物を細断されたプラスチックから最適に洗浄することを可能にする。洗浄リブの表面は、細断されたプラスチックを洗浄するために必要な摩擦を生成する。
【0024】
特に、本発明による洗浄本体外形の場合、基本的には細断されたプラスチックの全体表面が、こすり取られ、それによってすべての接着汚染物質が放出される。水酸化ナトリウム溶液などの化学物質の添加は、従来技術での洗浄に必要となることが多いが、本発明によれば不必要である。その代わり、本発明による洗浄本体または洗浄表面の外形の結果、細断されたプラスチックの粉砕を行うことなくまたは必ずしも行うことなく、細断されたプラスチックを十分に洗浄する。
【0025】
さらに、本発明による外形の場合、細断されたプラスチックは、わずかに伸張され、したがって平坦に引っ張られ、任意の褶曲、(たとえば、最初の粉砕からの)細断されたプラスチックのいかなるものも、広げられる。特に、本発明による装置内で細断されたプラスチックをこすり取る、故に洗浄するための摩擦の大部分は、洗浄リブの傾けられた、または湾曲された側面の領域内で起こる。述べられたように、対応する側面は、必ずしも平坦な平面内に位置する必要はない。その代わり、側面は湾曲されることが可能であり、したがって高くなった表面への滑らかな移行を生み出すことができる。洗浄リブが、十分な洗浄効果を生み出すために十分に大きい摩擦表面を有することが重要である。本発明による洗浄リブ間のチャネル内に配置された洗浄バーは、障壁として機能し、細断されたプラスチックを洗浄本体間に、特に洗浄本体の洗浄リブ間に押し込む。
【0026】
本発明による装置によって達成される細断されたプラスチックのこすり取りは、洗浄を超える追加の有利な効果を有する。細断されたプラスチックには、したがって、光をあまり強く反射しないマット表面が設けられる。これは、洗浄プロセス後、細断されたプラスチックを光学的に分類することをより容易にする。色を認識するための入射光方法によって機能する光学的分類装置では、極めて光沢のある、故に反射表面が、欠点となる。したがって、細断されたプラスチックの改良された認識は、本発明による細断されたプラスチックのこすり取りによって達成される。
【0027】
また、本発明による細断されたプラスチックは、特に平坦なプラスチック粒子を含むことにも留意されたい。特に、HDPEなどのあまり頑丈ではないプラスチックでは、特定の割合のより厚いプラスチック粒子もまた、得ることができ、これらの粒子は、本発明による装置で洗浄される。
【0028】
傾けられたまたは湾曲された側面から生じる比較的幅広い洗浄リブを備えた、本発明によるやり方で設計された洗浄本体は、作動中、従来の洗浄本体よりゆっくりと摩耗する。加えて、洗浄リブの傾けられた、または湾曲された側面の本発明による配置は、洗浄本体間の相対的な回転移動と共に、圧送効果を生成する。洗浄される細断されたプラスチックは、洗浄空隙を通って搬送され、洗浄本体の外形および相対的な回転移動のみによって洗浄される。従来技術において設けられることが多い関連するポンプサンプを備えたソリッドポンプは、したがって、外形の対応する設計の場合、不要にされ得る。
【0029】
1つの設計によれば、第1および/または第2の洗浄本体の洗浄リブの傾けられたまたは湾曲された側面は、少なくとも1つの洗浄本体の回転中、進み側の側面になることができる。回転式に駆動されない洗浄本体では、洗浄リブの進み側の側面が、洗浄本体間の相対回転中の進み側の側面である。この設計では、細断されたプラスチックのこすり取り、故に本発明による洗浄は、特に効果的な方法で実施される。
【0030】
本発明による側面の傾きまたは湾曲の程度は、ほとんどは、洗浄されるプラスチックのタイプ、細断されたプラスチックの形状、および洗浄される細断されたプラスチックの量内のサイズ分布によって決まる。細断されたプラスチックの粉砕または圧縮は、ほとんど起こらないことも明白である。それと同時に、細断されたプラスチックは、洗浄するのに十分である摩擦にかけられなければならない。故に、洗浄される細断されたプラスチックを収容するために、隣り合う洗浄リブの対向する側面間に十分な空間が存在しなければならない。平坦にされた細断されたプラスチックでは、縦方向軸に対して、傾きのより大きい角度または湾曲のより大きい角度を有する側面が適している。
【0031】
特に、細断されたプラスチックは、除々に傾斜する側面を備えた洗浄本体間に特に効果的に引き寄せられる。加えて、大きいこすり取り表面が利用可能であり、したがって特に好適な洗浄効果を生み出す。塊状の細断されたプラスチックでは、縦方向軸に対して、傾きのより小さい角度または湾曲のより小さい角度が、適している。たとえば、第1および/または第2の洗浄本体の洗浄リブの傾けられた側面が、それぞれの洗浄本体の縦方向軸に対して、少なくとも10°、好ましくは少なくとも30°、より好ましくは少なくとも45°の傾きの角度を有することも可能である。洗浄リブの側面が湾曲される場合、湾曲された側面の開始部および終了部を連結するラインが、洗浄リブの延長方向に対して垂直に見たときの断面において、それぞれの洗浄リブの縦方向軸に対して、少なくとも10°、好ましくは少なくとも30%、およびより好ましくは少なくとも45°の傾き角度を有することが、もたらされ得る。引用された角度の上限は、たとえば、少なくとも45°、好ましくは少なくとも60°、より好ましくは少なくとも80°とすることができる。
【0032】
別の設計によれば、第1および/または第2の洗浄本体の洗浄リブは、(各々が、)その長手方向延長に対して垂直に通る方向に鋸歯状のプロファイルを形成する。この方向では、たとえば、1つまたは複数の真っすぐまたは湾曲された、または他のタイプの通路に沿って、洗浄リブは、断面内に鋸歯状のプロファイルを形成することができる。洗浄リブは、したがって、引用された方向に見たとき、基本的には互いに直接的に移行することができる。これは、隣り合う洗浄リブ間の(水平の)基部表面を防止し、この基部表面内では、望ましくないことに細断されたプラスチックが集まる可能性がある。しかし、隣り合う洗浄リブ間に基部表面を設けることも常に可能である。
【0033】
別の設計によれば、第1および/または第2の洗浄本体の洗浄リブは、その少なくとも1つの傾けられたまたは湾曲された側面と、その高くなった表面との間の少なくとも移行部において曲線状になることができる。さらに、第1および/または第2の洗浄本体の洗浄リブは、その縦方向軸に対して垂直である高くなった表面を有することができる。高くなった表面はまた、洗浄リブが表面から延びる領域内でそれぞれの洗浄本体の表面に対して平行である平面内に位置することができる。当然ながら、洗浄リブはまた、場合によっては傾けられないまたは湾曲されない第2の側面への移行部において曲線状になることもできる。鋭敏な縁、特に鋭敏なバリは、側面と高くなった表面との間の移行部では形成されないため、細断されたプラスチックのカーリングは回避される。その代わり、曲線状の高くなった表面は、細断されたプラスチックが、洗浄本体間に引き寄せられ、そこで広げられた平坦な状態で洗浄されることを確実にする。
【0034】
第1および/または第2の洗浄本体の洗浄バーは、洗浄リブの長手方向延長、または長手方向軸に対して平行な方向に傾斜様に上昇することができる。この設計は、細断されたプラスチックを洗浄本体間の処理領域内に特に効果的なやり方で引き込む。別の設計によれば、第1の洗浄本体の洗浄バーは、第1の洗浄本体の洗浄リブより低い高さを有することができ、ならびに/または第2の洗浄本体の洗浄バーは、第2の洗浄本体の洗浄リブより低い高さを有することができる。この設計では、細断されたプラスチックは、洗浄本体間でより優しく処理され、その理由は、細片のすべてが、各々の洗浄バーにおいて洗浄本体間に押し込まれるわけではないためである。特に、洗浄リブ間の洗浄空隙より大きい壁厚さを有するフレークは、洗浄リブによって細かく砕かれることなく、結果として生じた空隙をすり抜けることができる。
【0035】
別の設計によれば、第1の洗浄表面の洗浄リブの高くなった表面と、第2の洗浄表面の洗浄リブの高くなった表面との間には距離を設けることができ、この場合、その距離は、供給装置によって供給された、特に主に粒子クラスの細断されたプラスチックの平均厚さに対応する。洗浄本体間の距離、故に洗浄空隙の厚さは、したがって、平均の予測されるプラスチック細片の厚さに適合される。洗浄本体間の距離は、可能であれば、個々のプラスチック細片のみが洗浄本体間を通ることができるように、調整されなければならない。この結果、プラスチック細片の上側および底側のこすり取りによって最適な洗浄がもたらされる。
【0036】
また、洗浄される細断されたプラスチックが、厚さにおいて非常に狭い変動を有するときもまた、有利である。厚さの変動が存在する場合、洗浄バーの高さは、対向する洗浄バー間の距離が、洗浄本体が作動状態にあるときに最も厚いプラスチック細片の平均厚さに対応するように選択され得る。洗浄空隙の最適な閾値厚さの達成は、駆動装置の電力消費によって決定され得る。電力消費は、細断されたプラスチックの厚さが閾値以下に降下したとき、突然跳ねあがる。使い捨て可能なPET瓶の処理のための0.25mmの洗浄空隙、再利用可能なPET瓶(より厚い壁)を処理するための0.50mmの洗浄空隙、およびフイルム細片を処理するための0.1mmの洗浄空隙が、例として引用される。それぞれの適切な距離は、材料に応じて決定され、適合されなければならない。
【0037】
第1および/または第2の洗浄本体は、基本的に、単一の部分として設計可能であり、または複数の洗浄本体セグメントからなることができる。装置は、さらに、液体供給装置を有することができ、それによって、特に水または水溶液の液体が、洗浄空隙内に供給され得る。液体供給は、細断されたプラスチックを洗浄空隙を通して搬送し、洗浄プロセス中に生じたこすり取られた材料を除去する働きをする。水力学プロセスが、本発明による洗浄本体の外形によって生成される。水の流れ内に乱流が生じ、この乱流は、次に、洗浄空隙を通る液体の非常に速い流速を生成する。洗浄される、細断されたプラスチックは、洗浄リブに対して、特に傾けられたまたは湾曲された側面および高くなった表面に対して非常に強く押しつけられる。これは、細断されたプラスチックの洗浄を改良する。本発明による装置では、明示された最小限の固形濃度(液体の量に対する、固形の量、特に細断されたプラスチックの量の比)は存在しない。低い固形濃度もまた、本発明による装置によって実行可能である。特に、10%未満の固形濃度が、使用され得る。最大固形濃度は、汚染度、または使用される洗浄本体の最大処理能力によって決まる。最大固形濃度は、より大きい洗浄本体を用いて増大され得る。利用される液体の量は、洗浄される細断されたプラスチックの汚染度およびプロセスにおいて生成される熱に適合される。
【0038】
別の設計によれば、第1および第2の洗浄本体の洗浄バーは、これらが、少なくとも1つの洗浄本体が回転する間、正対位置をとらない、または永久的にとらないように配置され得る。さらに、洗浄バーが、それぞれの洗浄表面周りのいくつかの周囲通路に沿って第1および第2の洗浄表面上に配置され得る。第1の洗浄表面上の洗浄バーの周囲通路は、第2の洗浄表面上の洗浄バーの周囲通路とは異なる経路を有することができる。
【0039】
さらに、洗浄バーが、隣り合う洗浄リブの各々の対間の周囲通路に沿って配置されることが、もたらされ得る。周囲通路各々は、それぞれの洗浄本体の長手方向軸の周りをリング様に通ることができる。複数のそのような平行な、リング形状の周囲通路が、次いで、形成され得る。第1および第2の洗浄表面上に異なる周囲通路を有することにより、洗浄バーは、洗浄本体の相対回転中、互いに正対になることはできない。したがって、リング形状の周囲通路は、たとえば、洗浄本体の長手方向軸の方向に見て、互いからずらされて配置され得る。これは、細断されたプラスチック上の機械的応力を低減する。洗浄本体は、故に、互いから異なって設計され得る。しかし、洗浄本体は、いずれも、それらの外側および/または内側縁に沿って、洗浄バーを備えた正対する周囲通路を有することができる。
【0040】
あるいは、洗浄本体の洗浄表面を互いに同一に形成することも可能である。第1の洗浄表面上の周囲通路および第2の洗浄表面上の周囲通路の少なくとも一部が、同じ経路を有することができ、この場合、同じ経路を有する周囲通路に沿った少なくとも洗浄バーは、いずれの場合も、隣り合う洗浄リブの各々の第2の対間にのみ配置される。特に、第1の洗浄表面上の周囲通路および第2の洗浄表面上の周囲通路のすべてが、同じ経路を有することができる。
【0041】
さらに、特に、同じ経路を有する周囲通路に沿った洗浄バーは、いずれの場合も、隣り合う洗浄リブの各々の第2の対間にのみ配置され得る。代替の配置が、それによって提供され、この場合、洗浄バーは、隣り合う洗浄リブ間の各々の第2のチャネル内にのみ設けられる。洗浄本体が互いに回転するとき、洗浄バーは、処理時間の50%の間正対される。この設計は、洗浄本体の生産コストに関して有利であるが、これは、細断されたプラスチック上により大きい応力を招く。これは、特に、非常に薄い細断されたプラスチック(プラスチックフィルム細片)に極めて適切である。
【0042】
本発明はまた、本発明による装置を用いて細断されたプラスチックから不純物を除去するための方法であって、少なくとも1つの洗浄本体を駆動装置によってその長手方向軸の周りで回転式に駆動し、特に水または水溶液の液体を液体供給装置によって洗浄空隙内に供給し、細断されたプラスチックを供給装置によって洗浄空隙に供給し、細断されたプラスチックを洗浄空隙を通して搬送する、方法に関する。洗浄空隙を通る細断されたプラスチックの搬送は、洗浄本体の互いに対する相対回転および液体の供給から起こる。
【0043】
本発明による方法では、事前に粉砕された、細断されたプラスチック(フレーク)の形態のプラスチック廃棄物が、装置に加えられる。細断されたプラスチックは、上記で説明されたやり方で、特有の洗浄本体摩擦によって洗浄され、この場合、摩擦の量は、洗浄本体距離を調節することによって調整され得る。上記で述べられたように、この距離は、洗浄本体の長手方向軸に沿った互いに対する相対的シフトによって容易に実現され得る。水などの供給液体、洗浄された、細断されたプラスチック、および(接着剤、セルロース、ラベル、有機汚染物質などの)プラスチックからこすり取られた物質を含む成分を有する懸濁液が、生成される。洗浄後、不純物を有するこの懸濁液は、洗浄された、細断されたプラスチックから分離される。
【0044】
別の設計によれば、洗浄される、細断されたプラスチックが、洗浄空隙内に供給され、実際に不純物を除去するために設けられた装置の洗浄空隙を通って搬送される前に、事前洗浄装置内で事前洗浄にかけられることが、もたらされ得る。事前洗浄装置は、第1の洗浄表面を備えた第1の洗浄ディスクと、第2の洗浄表面を備えた第2の洗浄ディスクとを有し、この場合、洗浄表面は、互いに対向するとともに、互いの間に、細断されたプラスチックから不純物を除去するためにその後使用される装置の洗浄空隙より大きい洗浄空隙を画定する。たとえば、円筒状洗浄ディスクの少なくとも1つを、同時にその円筒軸でもある回転軸の周りで回転させることができ、特に水または水溶液の液体を事前洗浄装置の洗浄空隙内に供給することができ、洗浄される、細断されたプラスチックを事前洗浄装置の洗浄ディスク間に供給し、洗浄空隙を通って搬送することが可能である。次いで、洗浄される、細断されたプラスチックは、上記で説明された(主要な)洗浄装置に供給される。したがって、2ステップの洗浄プロセスが、起こる。
【0045】
事前洗浄装置の寸法は、その後使用される主要洗浄装置より小さくなることができる。事前洗浄装置の洗浄空隙は、主要洗浄装置のものより大きいため、その結果、細断されたプラスチックのこすり取り処理はわずかしか、または基本的には全く行うことはできない。特に、事前洗浄装置の洗浄空隙は、洗浄ディスク間の距離を調整することによって選択され、それにより、除去されたセルロースなどの、事前洗浄中に細断されたプラスチックから除去された不純物は、基本的には破壊されない。これにより、細断されたプラスチックを主要洗浄装置内でその後洗浄することが極めて容易になる。
【0046】
また、洗浄される、細断されたプラスチックを、洗浄空隙に送られ、装置の洗浄空隙を通って搬送される前に事前洗装置内で事前洗浄にかけることも可能であり、この場合、事前洗浄装置は、その円筒状の内側表面上に第1の洗浄表面を備えた中空の洗浄シリンダと、円筒状の外側表面上に第2の洗浄表面を備えた、中空の洗浄シリンダ内に配置された洗浄シリンダとを備え、この場合、洗浄表面は、互いの間に、細断されたプラスチックから不純物を除去するためにその後使用される装置の洗浄空隙より大きい洗浄空隙を画定する。中空の洗浄シリンダおよび/または洗浄シリンダは、回転式に駆動される。事前洗浄装置の洗浄空隙はまた、中空の洗浄シリンダと洗浄シリンダの間の距離を調整することによって選択することができ、それにより、事前洗浄中に細断されたプラスチックから除去された不純物は、基本的には破壊されない。
【0047】
最後に、洗浄される、細断されたプラスチックを、洗浄空隙に送り、装置の洗浄空隙を通って搬送する前に事前洗装置内で事前洗浄にかけることも可能であり、この場合、事前洗浄装置は、第1の洗浄表面を形成する少なくとも断面的に円錐状の外側表面を備えた少なくとも1つの事前洗浄本体と、第2の洗浄表面を形成する少なくとも断面的に円錐状の内側表面を備えた少なくとも1つの第2の事前洗浄本体とを備え、この場合、洗浄表面は、互いの間に、細断されたプラスチックから不純物を除去するためにその後使用される装置の洗浄空隙より大きい洗浄空隙を画定する。第1の事前洗浄本体および/または第2の事前洗浄本体は、回転式に駆動される。事前洗浄装置の洗浄空隙もまた、第1の事前洗浄本体と第2の事前洗浄本体との間の距離を調整することによって選択することができ、それにより、事前洗浄中に細断されたプラスチックから除去された不純物は、基本的には破壊されない。
【0048】
上述された3つの代替的設計のすべては、特に、主要洗浄中、細断されたプラスチックから除去されたセルロースなどの不純物が、基本的には破壊されず、すなわち、無傷の構造体(セルロース繊維など)として存在することを確実にすることができる。これらは、次いで、プロセス液体から、特にプロセス水から、ろ過および/または濾すことによって容易に除去され得る。不純物が、これとは反対に、過剰に破壊される場合(たとえば、セルロース繊維が過剰に潰れる場合)、これらは、合成プロセス水精製方法によってのみ除去され得る。
【0049】
本発明の例示的な実施形態は、図を参照して以下でより詳細に説明される。