(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6535086
(24)【登録日】2019年6月7日
(45)【発行日】2019年6月26日
(54)【発明の名称】衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
D06F 37/24 20060101AFI20190617BHJP
【FI】
D06F37/24 Z
【請求項の数】20
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-507839(P2017-507839)
(86)(22)【出願日】2016年6月29日
(65)【公表番号】特表2018-506313(P2018-506313A)
(43)【公表日】2018年3月8日
(86)【国際出願番号】KR2016006929
(87)【国際公開番号】WO2017003163
(87)【国際公開日】20170105
【審査請求日】2017年8月24日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0092783
(32)【優先日】2015年6月30日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】リ サンヨン
【審査官】
石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2009/0139275(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2015/0059418(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0139273(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 1/00−51/02
D06F 58/00−60/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドロワーと、
前記ドロワーが収容される空間を提供するキャビネットと、
前記ドロワーの内部に備えられ、水が収容される空間を提供するタブと、
前記タブの内部に回転可能に備えられ、衣類が収容される空間を提供するドラムと、
前記ドロワーと前記キャビネットとの間隔を維持し、前記ドロワーが前記キャビネットから引き出されることを防止し、前記ドロワーが前記キャビネットの内部に位置した状態で、使用者が前記キャビネットの外部から除去可能なスペーサーとを含み、
前記スペーサーは、弾性材質で形成される、衣類処理装置。
【請求項2】
前記キャビネットの底面を貫通するように備えられる下部貫通孔をさらに含み、
前記スペーサーは、前記キャビネットと前記ドロワーの底面との間の空間に位置し、前記下部貫通孔を介して除去可能である、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記キャビネットの上部面を貫通する上部貫通孔をさらに含み、
前記スペーサーは、前記キャビネットと前記ドロワーの上部面との間の空間に位置し、前記上部貫通孔を介して除去可能である、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記キャビネットの底面を貫通するように備えられる下部貫通孔と、
前記キャビネットと前記ドロワーの底面との間の空間に位置し、前記下部貫通孔を介して除去可能な第2スペーサーとをさらに含み、
前記第2スペーサーは、弾性材質で形成される、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記キャビネットの底面を貫通するように備えられる下部貫通孔と、
前記ドロワーの底面を貫通するように備えられる開口部と、
前記タブの底面と前記ドロワーとの間の空間に位置し、前記下部貫通孔及び前記開口部を介して除去可能な第2スペーサーとをさらに含み、
前記第2スペーサーは、弾性材質で形成される、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記タブの底面に備えられ、回転磁界を形成するステータと、
前記回転磁界によって回転するローターと、
前記タブの底面を貫通して前記ローターと前記ドラムとを連結する回転軸と、
前記キャビネットの底面を貫通するように備えられる下部貫通孔と、
前記ドロワーの底面を貫通するように備えられる開口部と、
前記ローターと前記ドロワーとの間の空間に備えられ、前記下部貫通孔及び前記開口部を介して除去可能な第2スペーサーとをさらに含み、
前記第2スペーサーは、弾性材質で形成される、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記キャビネットの底面を貫通するように備えられる下部貫通孔と、
前記ドロワーの底面を貫通するように備えられる開口部と、
前記タブの底面を支持し、前記下部貫通孔及び前記開口部を介して除去可能な第2スペーサーとをさらに含み、
前記第2スペーサーは、
前記キャビネットの底面を支持する支持ボディーと、
前記支持ボディーに備えられ、前記タブの底面を支持するように備えられ、前記下部貫通孔及び前記開口部を介して除去可能な固定ボディーとを含む、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記キャビネットと前記ドロワーは、前記下部貫通孔及び前記開口部を介して前記第2スペーサーを収容するように備えられ、
前記キャビネットと前記ドロワーは、前記下部貫通孔及び前記開口部を介して前記固定ボディーを収容するように備えられる、請求項7に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
前記タブの底面に備えられ、回転磁界を形成するステータと、
前記回転磁界によって回転するローターと、
前記タブの底面を貫通して前記ローターと前記ドラムとを連結する回転軸と、
前記キャビネットの底面を貫通するように備えられる下部貫通孔と、
前記ドロワーの底面を貫通するように備えられる開口部と、
前記ローターを支持するように備えられ、前記下部貫通孔及び前記開口部を介して除去可能な第2スペーサーとをさらに含み、
前記第2スペーサーは、
前記キャビネットの底面を支持する支持ボディーと、
前記支持ボディーに備えられ、前記ローターを支持するように備えられ、前記下部貫通孔及び前記開口部を介して除去可能な固定ボディーとを含む、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項10】
前記スペーサーは、摩擦力を介して、前記キャビネットと前記ドロワーとの間に形成された空間に位置する、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項11】
前記ドロワーは、上部面を貫通するように備えられる貫通孔をさらに含み、
前記タブは、
水が収容される空間を提供し、前記ドラムが収容される空間を提供するタブボディーと、
前記タブボディーの上部面を形成し、投入口が備えられるタブカバーと、
前記投入口を開放または閉鎖するように備えられるドアとを含む、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項12】
前記キャビネットの上部面を貫通するように備えられた上部貫通孔と、
前記キャビネットの底面を貫通するように備えられた下部貫通孔とをさらに含み、
前記スペーサーは、
前記上部貫通孔を介して除去可能であり、前記キャビネットと前記ドアとの間隔を維持する第1スペーサーと、
前記下部貫通孔を介して除去可能であり、前記キャビネットと前記ドロワーとの間隔を維持する第2スペーサーとを含むことを特徴とする、請求項11に記載の衣類処理装置。
【請求項13】
前記キャビネットは、前記上部貫通孔を介して第1スペーサーが挿入され、前記下部貫通孔を介して第2スペーサーが挿入されるように備えられる、請求項11に記載の衣類処理装置。
【請求項14】
前記第1スペーサー及び前記第2スペーサーは弾性材質で形成され、
前記第1スペーサーは、摩擦力を介して、前記キャビネットと前記ドアとの間に形成された空間に位置するように備えられ、
前記第2スペーサーは、摩擦力を介して、前記キャビネットと前記ドロワーの底面との間に形成された空間に位置するように備えられる、請求項12に記載の衣類処理装置。
【請求項15】
前記タブの底面に備えられ、回転磁界を形成するステータと、
前記回転磁界によって回転するローターと、
前記タブの底面を貫通して前記ローターと前記ドラムとを連結する回転軸と、
前記キャビネットの上部面を貫通するように備えられた上部貫通孔と、
前記キャビネットの底面を貫通するように備えられた下部貫通孔と、
前記ドロワーの底面を貫通するように備えられる開口部とをさらに含み、
前記スペーサーは、
前記上部貫通孔を介して除去可能であり、前記キャビネットと前記ドアとの間隔を維持する第1スペーサーと、
前記ローターと前記ドロワーとの間の空間に位置し、前記下部貫通孔及び前記開口部を介して除去可能な第2スペーサーとを含む、請求項11に記載の衣類処理装置。
【請求項16】
前記第1スペーサー及び前記第2スペーサーは弾性材質で形成され、
前記第1スペーサーは、摩擦力を介して、前記キャビネットと前記ドアとの間に形成された空間に位置するように備えられ、
前記第2スペーサーは、摩擦力を介して、前記ローターと前記ドロワーとの間に形成された空間に位置するように備えられる、請求項15に記載の衣類処理装置。
【請求項17】
ドロワーと、
前記ドロワーが収容される空間を提供するキャビネットと、
前記ドロワーの内部に備えられ、水が収容される空間を提供するタブと、
前記タブは、
水が収容される空間を提供するタブボディーと、
前記タブボディーの上部面を形成し、投入口が備えられるタブカバーと、
前記投入口を開放または閉鎖するように備えられるドアとを含み、
前記タブボディーの内部に回転可能に備えられ、前記投入口を介して衣類が収容される空間を提供するドラムと、
前記タブボディーの底面に備えられ、回転磁界を形成するステータと、
前記回転磁界によって回転するローターと、
前記タブボディーの底面を貫通して前記ローターと前記ドラムとを連結する回転軸と、
前記キャビネットの上部面を貫通するように備えられた上部貫通孔と、
前記キャビネットの底面を貫通するように備えられた下部貫通孔と、
前記ドロワーの上部面に形成され、前記投入口と連通する貫通孔と、
前記ドロワーの底面を貫通するように備えられる開口部とをさらに含み、
前記ドロワーと前記キャビネットの間の間隔を維持し、前記ドロワーが前記キャビネットから引き出されることを防止し、前記ドロワーが前記キャビネットの内部に位置した状態で、使用者が前記キャビネットの外部から除去可能であるスペーサーと、
前記スペーサーは、
前記上部貫通孔を介して除去可能であり、前記キャビネットと前記ドアとの間隔を維持する第1スペーサーと、
前記キャビネットの底面を支持する支持ボディーと、前記支持ボディーに備えられ、前記下部貫通孔及び前記開口部を介して除去可能であり、前記ローターを支持する固定ボディーを含む第2スペーサーと
を含む、衣類処理装置。
【請求項18】
前記第1スペーサー及び前記第2スペーサーは弾性材質で形成される、請求項11に記載の衣類処理装置。
【請求項19】
前記タブボディーを前記ドロワーに結合させる3つ以上のタブ支持部をさらに含み、前記各タブ支持部は、
前記ドロワーに備えられる第1支持部と、
前記タブボディーに備えられる第2支持部と、
前記第1支持部と前記第2支持部を連結するように備えられ、前記ドロワーの底面に対して直角をなす連結部とを含む、請求項12に記載の衣類処理装置。
【請求項20】
3つ以上備えられる前記第1支持部のうちの少なくとも1つは、前記ドロワーに着脱可能である、請求項19に記載の衣類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、衣類処理装置は、衣類(洗濯対象物、乾燥対象物)を洗濯する装置、衣類を乾燥する装置、衣類の洗濯及び乾燥の両方を行うことができる装置を含む概念である。
【0003】
従来の衣類処理装置は、装置の前方面に設けられた投入口を介して衣類を装置に投入するフロントローディング方式と、装置の上部面に設けられた投入口を介して衣類を装置に投入するトップローディング方式とに区分された。
【0004】
トップローディング方式の衣類処理装置の中には、キャビネット、前記キャビネットから引き出し可能なドロワー、前記ドロワーに備えられ、上部面に投入口が設けられたタブ、前記タブの内部に回転可能に備えられたドラム、及び前記投入口を開閉するドアを含む衣類処理装置があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、衣類処理装置の運搬中にドロワーがキャビネットに衝突したり、ドロワーがキャビネットから引き出されたりすることを防止できる衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0006】
また、本発明は、運搬後にキャビネットから分離可能な手段を用いて、運搬中にドロワーがキャビネットに衝突したり、ドロワーがキャビネットから引き出されたりすることを防止できる衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0007】
また、本発明は、運搬中にドラムがタブの内部で遊動することを防止できる衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0008】
また、本発明は、衣類が収容されるタブの振動を効果的に制御できる衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上述した課題を解決するために、ドロワーと、前記ドロワーが収容される空間を提供するキャビネットと、前記ドロワーの内部に備えられ、水が収容される空間を提供するタブと、前記タブの内部に回転可能に備えられ、衣類が収容される空間を提供するドラムと、及び前記ドロワーと前記キャビネットとの間隔を維持し、前記ドロワーが前記キャビネットから引き出されることを防止し、前記ドロワーが前記キャビネットの内部に位置した状態で、使用者が前記キャビネットの外部から除去可能なスペーサーを含む、衣類処理装置を提供する。
【0010】
前記衣類処理装置は、前記キャビネットの底面を貫通するように備えられる下部貫通孔をさらに含み、前記スペーサーは、前記キャビネットと前記ドロワーの底面との間の空間に位置し、前記下部貫通孔を介して除去可能に備えられてもよい。
【0011】
前記衣類処理装置は、前記キャビネットの上部面を貫通する上部貫通孔をさらに含み、前記スペーサーは、前記キャビネットと前記ドロワーの上部面との間の空間に位置し、前記上部貫通孔を介して除去可能に備えられてもよい。
【0012】
前記衣類処理装置は、前記キャビネットの底面を貫通するように備えられる下部貫通孔と、前記キャビネットと前記ドロワーの底面との間の空間に位置し、前記下部貫通孔を介して除去可能な第2スペーサーをさらに含むことができる。
【0013】
前記衣類処理装置は、前記キャビネットの底面を貫通するように備えられる下部貫通孔と、前記ドロワーの底面を貫通するように備えられる開口部と、前記タブの底面と前記ドロワーとの間の空間に位置し、前記下部貫通孔及び前記開口部を介して除去可能な第2スペーサーをさらに含むことができる。
【0014】
前記衣類処理装置は、前記タブの底面に備えられ、回転磁界を形成するステータと、前記回転磁界によって回転するローターと、前記タブの底面を貫通して前記ローターと前記ドラムとを連結する回転軸と、前記キャビネットの底面を貫通するように備えられる下部貫通孔と、前記ドロワーの底面を貫通するように備えられる開口部と、前記ローターと前記ドロワーとの間の空間に備えられ、前記下部貫通孔及び前記開口部を介して除去可能な第2スペーサーをさらに含むことができる。
【0015】
前記衣類処理装置は、前記キャビネットの底面を貫通するように備えられる下部貫通孔;前記ドロワーの底面を貫通するように備えられる開口部と、前記タブの底面を支持し、前記下部貫通孔及び前記開口部を介して除去可能な第2スペーサーとをさらに含み、前記第2スペーサーは、前記キャビネットの底面を支持する支持ボディーと、前記支持ボディーに備えられ、前記タブの底面を支持するように備えられ、前記下部貫通孔及び前記開口部を介して除去可能な固定ボディーを含むことができる。
【0016】
前記キャビネットと前記ドロワーは、前記下部貫通孔及び前記開口部を介して前記第2スペーサーを収容するように備えられ、前記キャビネットと前記ドロワーは、前記下部貫通孔及び前記開口部を介して前記固定ボディーを収容するように備えられてもよい。
【0017】
前記衣類処理装置は、前記タブの底面に備えられ、回転磁界を形成するステータと、前記回転磁界によって回転するローターと、前記タブの底面を貫通して前記ローターと前記ドラムとを連結する回転軸と、前記キャビネットの底面を貫通するように備えられる下部貫通孔と、前記ドロワーの底面を貫通するように備えられる開口部と、前記ローターを支持するように備えられ、前記下部貫通孔及び前記開口部を介して除去可能な第2スペーサーをさらに含み、前記第2スペーサーは、前記キャビネットの底面を支持する支持ボディーと、前記支持ボディーに備えられ、前記ローターを支持するように備えられ、前記下部貫通孔及び前記開口部を介して除去可能な固定ボディーを含むことができる。
【0018】
前記スペーサーは、摩擦力を介して、前記キャビネットと前記ドロワーとの間に形成された空間に位置するように備えられてもよい。
【0019】
前記ドロワーは、上部面を貫通するように備えられる貫通孔をさらに含むことができ、前記タブは、水が収容される空間を提供し、前記ドラムが収容される空間を提供するタブボディーと、前記タブボディーの上部面を形成し、投入口が備えられるタブカバーと、前記投入口を開放または閉鎖するように備えられるドアを含むことができる。
【0020】
前記衣類処理装置は、前記キャビネットの上部面を貫通するように備えられた上部貫通孔と、前記キャビネットの底面を貫通するように備えられた下部貫通孔をさらに含むことができ、前記スペーサーは、前記上部貫通孔を介して除去可能であり、前記キャビネットと前記ドアとの間隔を維持する第1スペーサーと、前記下部貫通孔を介して除去可能であり、前記キャビネットと前記ドロワーとの間隔を維持する第2スペーサーを含むことができる。
【0021】
前記キャビネットは、前記上部貫通孔を介して第1スペーサーが挿入され、前記下部貫通孔を介して前記第2スペーサーが挿入されるように備えられてもよい。
【0022】
前記第1スペーサーは、摩擦力を介して、前記キャビネットと前記ドアとの間に形成された空間に位置するように備えられ、前記第2スペーサーは、摩擦力を介して、前記キャビネットと前記ドロワーの底面との間に形成された空間に位置するように備えられてもよい。
【0023】
前記衣類処理装置は、前記タブの底面に備えられ、回転磁界を形成するステータと、前記回転磁界によって回転するローターと、前記タブの底面を貫通して前記ローターと前記ドラムとを連結する回転軸と、前記キャビネットの上部面を貫通するように備えられた上部貫通孔と、前記キャビネットの底面を貫通するように備えられた下部貫通孔と、前記ドロワーの底面を貫通するように備えられる開口部をさらに含み、前記スペーサーは、前記上部貫通孔を介して除去可能であり、前記キャビネットと前記ドアとの間隔を維持する第1スペーサーと、前記ローターと前記ドロワーとの間の空間に位置し、前記下部貫通孔及び前記開口部を介して除去可能な第2スペーサーを含むことができる。
【0024】
前記第1スペーサーは、摩擦力を介して、前記キャビネットと前記ドアとの間に形成された空間に位置するように備えられ、前記第2スペーサーは、摩擦力を介して、前記ローターと前記ドロワーとの間に形成された空間に位置するように備えられてもよい。
【0025】
前記衣類処理装置は、前記タブの底面に備えられ、回転磁界を形成するステータと、前記回転磁界によって回転するローター;前記タブの底面を貫通して前記ローターと前記ドラムとを連結する回転軸と、前記キャビネットの上部面を貫通するように備えられた上部貫通孔と、前記キャビネットの底面を貫通するように備えられた下部貫通孔と、前記ドロワーの底面を貫通するように備えられる開口部をさらに含み、前記スペーサーは、前記上部貫通孔を介して除去可能であり、前記キャビネットと前記ドアとの間隔を維持する第1スペーサーと、前記キャビネットの底面を支持する支持ボディーと、前記支持ボディーに備えられ、前記下部貫通孔及び前記開口部を介して除去可能であり、前記ローターを支持する固定ボディーを含む第2スペーサーとを含むことができる。
【0026】
前記第1スペーサー及び前記第2スペーサーは弾性材質で形成されてもよい。
【0027】
前記衣類処理装置は、前記タブボディーを前記ドロワーに結合させる3つ以上のタブ支持部をさらに含み、前記各タブ支持部は、前記ドロワーに備えられる第1支持部と、前記タブボディーに備えられる第2支持部と、前記第1支持部と前記第2支持部を連結するように備えられ、前記ドロワーの底面に対して直角をなす連結部を含むことができる。
【0028】
3つ以上備えられる前記第1支持部のうちの少なくとも1つは、前記ドロワーに着脱可能に備えられてもよい。
【発明の効果】
【0029】
本発明は、衣類処理装置の運搬中にドロワーがキャビネットに衝突したり、ドロワーがキャビネットから引き出されたりすることを防止できる衣類処理装置を提供する効果を図ることができる。
【0030】
また、本発明は、運搬後にキャビネットから分離可能な手段を用いて、運搬中にドロワーがキャビネットに衝突したり、ドロワーがキャビネットから引き出されたりすることを防止できる衣類処理装置を提供する効果を図ることができる。
【0031】
また、本発明は、運搬中にドラムがタブの内部で遊動することを防止できる衣類処理装置を提供する効果を図ることができる。
【0032】
また、本発明は、衣類が収容されるタブの振動を効果的に制御できる衣類処理装置を提供する効果を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明に係る衣類処理装置の一例を示す図である。
【
図2】本発明に係る衣類処理装置の一例を示す図である。
【
図3】ドロワー、タブ及びドラムの結合構造を示す図である。
【
図4】本発明に備えられたタブ支持部の一例を示す図である。
【
図5】タブ支持部に備えられた第1支持部の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下では、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。一方、以下で記述する装置の構成や制御方法は、本発明の実施例を説明するためのものに過ぎず、本発明の権利範囲を限定するためのものではなく、明細書全般にわたって同一に使用された参照番号は同一の構成要素を示す。
【0035】
図1、
図2及び
図3に示したように、本発明に係る衣類処理装置100は、キャビネット2、前記キャビネットから引き出し可能に備えられるドロワー3、前記ドロワーの内部に備えられ、水が貯蔵されるタブ4(
図2参照)、及び前記タブの内部に回転可能に備えられ、衣類が貯蔵されるドラム5(
図3参照)を含む。
【0036】
図1に示したように、前記キャビネット2は、衣類処理装置の外観を形成する手段として備えられてもよく、前記ドロワー3を収容する空間として備えられてもよい。前記キャビネット2の前方面には、ドロワー3が挿入される開放面21(出入口など)を設けることができる。
【0037】
前記ドロワー3は、前記開放面21を介してキャビネット2の内部に挿入されるドロワーボディー31、前記ドロワーボディー31の前方面に固定されて前記開放面21を開閉するドロワーパネル33、及び前記ドロワーボディー31の上部面を形成するドロワーカバー35を含む。
【0038】
前記ドロワーパネル33は、ドロワーボディー31の前方面に固定されるため、前記ドロワーボディー31をキャビネット2から引き出すハンドルの役割も果たすことができる。
【0039】
前記ドロワーパネル33には、衣類処理装置100の作動と関連する制御命令を入力し、及び衣類処理装置の作動と関連するメッセージを使用者に表示する、コントロールパネル331が備えられてもよい。
【0040】
前記ドロワーボディー31は、前記開放面21を介してキャビネット2に挿入することができ、前記タブ4を収容する空間を提供することができれば、いかなる形状に設けられてもよく、
図1は、内部が空いている六面体形状のドロワーボディー31を一例として示したものである。
【0041】
前記ドロワー3は、ドロワーガイダーによってキャビネット2から引き出し可能であり、前記ドロワーガイダーは、ドロワーボディー31の側面に固定されるスライダー371、及び前記キャビネット2の内部に備えられて前記スライダー371を収容するスライダー収容部373を含むことができる(
図3参照)。
【0042】
前記ドロワーカバー35には、ドロワーボディー31の内部を外部と連通させる第1貫通孔351及び第2貫通孔353が備えられる。前記第1貫通孔351は、衣類の出入りのために備えられ、前記第2貫通孔353は、衣類の洗濯に必要な水を供給するために備えられなければならず、詳細な説明は後述する。
【0043】
図2に示したように、前記タブ4は、前記ドロワーボディー31の内部に位置して水が貯蔵されるタブボディー41、及び前記タブボディー41の上部面を形成するタブカバー43を含む。前記タブボディー41は、上部面が開放された円筒形状に設けられてもよい。
【0044】
前記タブカバー43は、前記タブボディー41の内部を前記タブボディーの外部と連通させる投入口431、及び前記タブボディー41の内部に水を流入させる供給口433を含むことができる。
【0045】
前記投入口431は、ドロワーカバー35に設けられた第1貫通孔351に連通するように備えなければならず、前記供給口433は、ドロワーカバーの第2貫通孔353に連通するように備えることが好ましい。すなわち、前記投入口431は、前記第1貫通孔351の下部に位置し、前記供給口433は、前記第2貫通孔353の下部に位置することが好ましい。
【0046】
前記投入口431は、タブボディー41の内部に衣類を供給したり、タブボディー41の内部の衣類をタブボディーの外部に取り出したりするための手段であって、前記投入口431はドア45によって開閉される。
【0047】
図3に示したように、前記ドア45は、ヒンジ453を介して前記タブカバー43に回転可能に結合されるフレーム451、前記フレームに備えられるウィンドウ455、及び前記フレーム451を前記タブカバー43に着脱可能に結合させるドアハンドル457を含むことができる。使用者がタブボディー41の内部を確認できるように、前記ウィンドウ455は透明材質で形成されることが好ましい。
【0048】
前記タブ4の内部に備えられるドラム5は、上部に開放面53が設けられた円筒形状のドラムボディー51として備えられてもよい。前記開放面53は、前記投入口431の下部に位置するので、投入口431を介して供給される衣類は、開放面53を通してドラムボディー51に供給される。
【0049】
図2に示したように、前記ドラムボディー51の底面57及び円周面55には、ドラムボディー51の内部をタブボディー41と連通させる多数のドラム貫通孔59が設けられていてもよい。
【0050】
前記ドラムボディー51は、駆動部によってタブボディー41の内部で回転する。前記駆動部は、タブボディー41の外部に位置しており、タブボディーの底面に固定されるステータM1、前記ステータが提供する回転磁界(rotating field)によって回転するローターM2、及び前記タブボディー41の底面を貫通するように設けられ、前記ドラムの底面57とローターM3を連結する回転軸M3を備えることができる。前記回転軸M3は、タブボディー41の底面に対して直角をなすように備えることができる。
【0051】
上述した構造を有するタブ4は、タブ支持部6を介してドロワーボディー31に結合されており、前記タブ支持部6は、ドロワーボディー31に設けられる第1支持部61、タブボディー41に設けられる第2支持部63、及び第1支持部と第2支持部とを連結する連結部65を備えることができる。
【0052】
図3に示したように、前記連結部65は、第1支持部61に着座する第1連結部651、第2支持部63を支持する第2連結部653、及び前記第1連結部と第2連結部とを連結するバー(bar)655を備えることができる。
【0053】
前記第1連結部651は、前記第1支持部61の内部に着座し、第1支持部61の内部で運動できる形状に設けられ、前記第2連結部653は、前記第2支持部63を支持し、第2支持部63の内部で運動できる形状に設けられることが好ましい。
【0054】
図3は、各支持部61,63に接触する面が半球状である第1連結部651及び第2連結部653を一例として示したものであり、
図4は、球状に設けられる第1連結部651及び第2連結部653を一例として示したものである。
【0055】
図4に示したように、前記各支持部61,63は、前記バー655が前記キャビネット2の底面に対して直角になるようにする位置(例えば:ドロワーの底面に対して直角になるようにする位置)に備えられることが好ましい。
【0056】
本発明は、少なくとも3つ以上のタブ支持部6が、タブボディー41をドロワーボディー31に結合させるように備えられ、前記バー655が、ドロワーボディー31の底面に対して直角をなすように備えられるため、前記バー655がZ軸(タブの高さ方向)に対して所定角度傾斜して備えられる場合に比べて、前記タブカバー43と前記ドロワーカバー35との間隔を広げることができる(S1>S2)。
【0057】
したがって、前記タブ支持部6は、前記タブボディー41がドロワーボディー31の内部で振動しても、前記タブカバー43がドロワーカバー35に衝突する可能性を低減することができる。
【0058】
前記バー655がドロワーボディー31の底面に対して直角をなすように備えられる場合、多数の前記第1支持部61のうちの一部は、ドロワーボディー31に着脱可能に備えられることが好ましい。
【0059】
前記タブ支持部6が少なくとも3つ以上備えられ、前記第1支持部61をドロワーボディー31から分離できないように備える場合、前記タブボディー41をドロワーボディー31に固定する作業者は、第2支持部63が第1支持部61に干渉しないようにドロワーボディー31にタブボディー41を挿入した後、第1連結部651を第1支持部61に結合するために、第2支持部63と第1支持部61が垂直線上に位置するようにタブボディー41を回転させなければならない。
【0060】
ところが、タブ支持部のバー655がドロワーの底面に対して直角をなすように備えられる特徴は、タブボディー41の外周面とドロワーボディー31の内周面との間隔を最小化(S3<S4)させ、衣類処理装置100の体積を最小化することができる一方、上述した過程を通じて行われる第1連結部651と第1支持部61の組立性を悪化させることがある。このような欠点は、多数の第1支持部61の一部をドロワーボディー31に着脱可能に備えることによって解決できる。
【0061】
図3は、前記タブ支持部6が4つ備えられた実施例を示したものである。前記第1支持部61は、ドロワーパネルが位置した面(例えば:ドロワーの前方面)に位置する一対の第1ブラケット611、及びドロワーの後方面に位置する一対の第2ブラケット615を備えることができる。ドロワーボディー31が六面体形状に設けられる場合、2つの第1ブラケット及び2つの第2ブラケットは、前記ドロワーボディーの各角部に備えることができる。
【0062】
前記第1ブラケット611は、ドロワーボディー31の左側面に位置する一対のブラケットとして備えられ、前記第2ブラケット615は、前記ドロワーボディー31の右側面に位置する一対のブラケットとして備えられても構わない。
【0063】
前記第1ブラケット611及び前記第2ブラケット615のうち少なくともいずれか一対は、ドロワーボディー31に固定されたボディー着脱部311に着脱可能に備えられてもよい(3つのタブ支持部6が備えられる場合であれば、少なくとも1つ以上の第1支持部61がドロワーボディー31に着脱可能に備えられてもよい)。
【0064】
図3は、一対の第1ブラケット611はドロワーボディー31から分離可能であるが、一対の第2ブラケット615はドロワーボディー31から分離されない実施例を示したものである。
【0065】
一対の第1ブラケット611がボディー着脱部311に着脱可能に備えられる場合、タブボディー41とドロワーボディー31の結合は、次のように行うことができる。
【0066】
作業者は、タブボディー41の円周面に備えられた4つの第2支持部63に連結部65を結合させた後、4つの連結部65のうち一対の連結部65を、ドロワーの後方面に位置した第2ブラケット615に結合する。
【0067】
一対の第1連結部651が第2ブラケット615にそれぞれ着座すると、作業者は、残りの2つの連結部65に第1ブラケット611を結合した後、第1ブラケット611をボディー着脱部311に固定することによって、タブボディー41とドロワーボディー31を結合することができる。
【0068】
したがって、本発明は、連結部65がドロワー3の底面に直角をなすように備えられることによって発生し得るタブボディー41とドロワーボディー31の組立性の悪化を防止することができる。
【0069】
前記タブボディー41とドロワーボディー31の組立性をさらに向上させるために、前記第1ブラケット611は連結部65と一体に備えられてもよい。すなわち、タブボディー41とドロワーボディー31の組立時に、前記第1ブラケット611は、前記第1連結部651に結合された状態で作業者に提供されてもよい。前記第1ブラケット611は、前記第1連結部651が支持される収容溝、バー655が貫通する貫通孔、及び前記収容溝に支持された第1連結部651が収容溝から分離されることを防止する連結部カバーを備えることができる。
【0070】
上述したタブ支持部6を介して結合されたタブボディー41がX−Y平面内で遊動することを保障するために、前記第2ブラケット615は、連結部のバー655が貫通する貫通孔615c、第1連結部651が支持される収容溝615a、及び前記バー655が前記貫通孔615cの縁部から貫通孔615cの中心方向に挿入され得るようにするスリット615bを含むように備えることができる。
【0071】
前記第1ブラケット611は、第2ブラケット615と同じ形状に設けることができる。すなわち、
図5に示したように、前記第1ブラケット611は、連結部のバー655が貫通する貫通孔611c、第1連結部651が支持される収容溝611a、及び前記バー655が前記貫通孔611cの縁部から貫通孔611cの中心方向に挿入され得るようにするスリット611bを含むように備えることができる。
【0072】
前記第1ブラケット611は、締結部を介してボディー着脱部311に結合され、前記締結部は、第1ブラケット611を貫通する第1締結孔611d、前記ボディー着脱部を貫通する第2締結孔312、及び各締結孔に挿入されるカプラーCを備えることができる。
【0073】
前記タブボディー41に備えられる第2支持部63は、連結部のバー655が貫通する貫通孔635(
図3参照)、前記貫通孔635の縁部に沿って設けられ、第2連結部653に着座する収容溝631、及び前記バー655が前記貫通孔635の縁部から貫通孔の中心方向に挿入され得るようにするスリット633を備えることができる。
【0074】
上述した構造を有する衣類処理装置100は、給水部7を介してタブ4に水を供給し、排水部8を介してタブ4に貯蔵された水をキャビネット2の外部に排出する。
【0075】
図2に示したように、前記給水部7は、タブカバーに設けられた供給口433に連結された第1給水管71、キャビネットの外部に位置した給水源に連結された第2給水管73、及び前記タブカバー43に固定されて前記第1給水管と第2給水管とを連結する連結管75を備えることができる。
【0076】
前記第1給水管71は、ドロワーカバー35に設けられた第2貫通孔353を介して供給口433と連結管75とを連結し、タブ4の振動時に第1給水管71が連結管75から分離されることを防止するために波形管として備えられてもよい(
図3参照)。
【0077】
また、前記ドロワー3がキャビネット2から引き出されるとき、第2給水管73が連結管75から分離されることを防止するために、第2給水管73もまた波形管として備えられてもよい。前記第2給水管73は、制御部(図示せず)の制御を受ける給水弁77によって開閉される。
【0078】
図2に示したものとは異なり、前記給水部7は、キャビネットの外部に位置した給水源と前記タブカバーに設けられた供給口433とを連結する一つの給水管として備えられてもよい。前記給水管の少なくとも一部の領域は波形管として備えられることが好ましい。
【0079】
前記排水部8は、ドロワーボディー31に固定される排水ポンプ81、前記タブボディー41の内部の水を排水ポンプ81に案内する第1排水管83、及び前記排水ポンプ81から排出される水をキャビネット2の外部に案内する第2排水管85を備えることができる。前記第2排水管85は波形管として備えられてもよい。
【0080】
衣類処理装置100は、ドロワー3をキャビネット2から引き出すことが可能であるので、衣類処理装置100の運送中に前記ドロワー3と前記キャビネット2との衝突防止及びドロワー3がキャビネット2から引き出されることを防止する必要がある。
【0081】
運送中にドロワー3がキャビネットから引き出されたり、ドロワー3がキャビネット2に衝突したりする問題を防止するために、衣類処理装置は、ドロワー3とキャビネット2との間の空間に着脱可能なスペーサーをさらに含む。
【0082】
前記スペーサーは、ドロワー3の上部面とキャビネット2との間の空間に位置する第1スペーサー、及び前記ドロワー3の底面とキャビネット2との間の空間に位置する第2スペーサーのうち少なくともいずれか1つを含むように備えることができる。
【0083】
前記第1スペーサー及び前記第2スペーサーは、ドロワー3とキャビネット2との間の空間に嵌合され、運送中には前記ドロワー3をキャビネット2に固定するが、運送が完了すると、キャビネットの上部面及び下部面にそれぞれ設けられた貫通孔を介して前記キャビネット2の外部に排出され得るように備えられることが好ましい。
【0084】
衣類処理装置100は、タブ4がタブ支持部6を介してドロワー3の内部に支持されるため、運送中にドロワー3がキャビネット2から引き出される問題だけでなく、タブ4がドロワー3に衝突する問題も防止しなければならない。
【0085】
このような問題を解決するために、前記第1スペーサーは、衣類処理装置100の運送中にタブ4がドロワー3に衝突することを防止するように備えられ、前記第2スペーサーは、衣類処理装置の運送中にドロワー3がキャビネット2から引き出されることを防止するように備えられてもよい。
【0086】
すなわち、
図6に示したように、前記第1スペーサー27は、前記キャビネット2と前記ドア45との間の間隔を維持するように備えられ、上部貫通孔23(キャビネットの上部面を貫通するように設けられた孔)を介して前記キャビネット2と前記ドア45との間の空間から分離されるように備えられてもよい。
【0087】
前記第2スペーサー29は、前記キャビネット2と前記ドロワー3の底面との間の間隔を維持するように備えられ、下部貫通孔25(キャビネットの底面を貫通するように設けられた孔)を介して前記キャビネット2と前記ドロワー3の底面との間の空間から分離されるように備えられてもよい。
【0088】
前記第1スペーサー27の材質は、前記キャビネット2と前記ドア45との間の間隔を維持させることができれば、いかなる材質で形成されてもよく、スポンジのような弾性材質を一例とすることができる。
【0089】
前記第1スペーサー27は、前記ドア45の上部面と前記キャビネット2との間に形成された空間に嵌合することができ、キャビネットの前記上部貫通孔23を介してキャビネット2の内部からキャビネット2の外部に引き出すことができる。
【0090】
前記第2スペーサー29もまた、スポンジのような弾性材質で形成することができ、前記第2スペーサーは、前記ドロワー3の底面と前記キャビネット2との間の空間に嵌合することができる。
【0091】
前記第2スペーサーは、前記下部貫通孔25を介してキャビネット2の外部からキャビネット2の内部に挿入されたり、キャビネット2の内部からキャビネット2の外部に引き出されたりすることができる。
【0092】
前記衣類処理装置100は、前記キャビネット2に着脱可能に設けられて前記上部貫通孔23を開閉する上部貫通孔ドア231をさらに含むことができる。衣類処理装置100の運送中に、上部貫通孔23を介して異物がキャビネット2に流入することを防止するためである。
【0093】
前記衣類処理装置100は、前記下部貫通孔25を開閉する下部貫通孔ドアをさらに含むこともできる。
【0094】
図7及び
図8は、スペーサーの実施例を示したものである。
図7の第2スペーサー29は、ローターM2とドロワー3の底面との間の空間に挿入され、衣類処理装置の運送中に前記タブ4が前記ドロワー3の内部で動くことを防止することが特徴である。
【0095】
すなわち、
図7の衣類処理装置は、ドロワー3の底面を貫通するように設けられ、前記ローターM2の下部に位置するドロワー貫通部311をさらに含んでおり、前記第2スペーサー29は、下部貫通孔25及びドロワー貫通部311を介して前記ローターM2とドロワー3の底面との間の空間に嵌合(interference fit or tight fit)可能であることが特徴である。
【0096】
本実施例もまた、前記キャビネット2の底面に着脱可能に設けられて前記下部貫通孔25を開閉する下部貫通孔ドア、または前記ドロワーの底面に着脱可能に設けられて前記ドロワー貫通部311を開閉するドロワー貫通部ドア(図示せず)をさらに含むこともできる。
【0097】
図8の場合、前記第2スペーサー29が、キャビネット2の底面を支持する支持ボディー291、及び前記支持ボディーから突出して前記ローターM2を支持することによってタブ4が動くことを最小化する固定ボディー293を備えることが特徴である。
【0098】
前記支持ボディー291は、キャビネット2の底面、すなわち、衣類処理装置の底面全体を支持できるように備えることができ、前記固定ボディー293は、前記下部貫通孔25及びドロワー貫通部311に挿入されることによってローターM2を支持する。本実施例は、衣類処理装置100を支持ボディー291に着座させるだけで、運送中にタブ4がドロワー3の内部で動くことを防止できるだけでなく、ドラムがタブの内部で動くことも防止することができる。
【0099】
前記ドロワー貫通部311は、前記ドロワーの底面を貫通する孔として備えられてもよい。ただし、ドロワー3の底面が開放された構造であれば、前記ドロワーの開放された底面が前記ドロワー貫通部311となる。
【0100】
さらに、前記固定ボディー293は、前記下部貫通孔25及びドロワー貫通孔313に挿入されてタブの底面を支持するように備えられてもよい。
【0101】
上述した衣類処理装置は、運搬中にドロワーがキャビネットに衝突したり、ドロワーがキャビネットから引き出されたりすることを防止することができる。
【0102】
上述した衣類処理装置は、運搬後にキャビネットから分離可能な手段を用いて、運搬中にドロワーがキャビネットに衝突したり、ドロワーがキャビネットから引き出されたりすることを防止することができる。
【0103】
上述した衣類処理装置は、運搬中にドラムがタブの内部で遊動することを防止することができる。
【0104】
上述した衣類処理装置は、衣類が収容されるタブの振動を効果的に制御することができる。