特許第6535275号(P6535275)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6535275
(24)【登録日】2019年6月7日
(45)【発行日】2019年6月26日
(54)【発明の名称】摩耗計測ゲージ
(51)【国際特許分類】
   G01B 5/00 20060101AFI20190617BHJP
   F16G 5/20 20060101ALI20190617BHJP
【FI】
   G01B5/00 W
   F16G5/20 A
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-232116(P2015-232116)
(22)【出願日】2015年11月27日
(65)【公開番号】特開2017-96883(P2017-96883A)
(43)【公開日】2017年6月1日
【審査請求日】2018年7月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006068
【氏名又は名称】三ツ星ベルト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】特許業務法人梶・須原特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田村 昌史
(72)【発明者】
【氏名】黒川 朝光
(72)【発明者】
【氏名】吉田 勲
【審査官】 八木 智規
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−74603(JP,A)
【文献】 実開昭60−169501(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2011/72675(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01B 5/00− 5/30
G01B 3/00− 3/08
G01B 3/11− 3/56
F16G 5/20− 5/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
Vリブドベルトの複数の溝部内にそれぞれ配置される複数の第1突起を有する第1部材と、
Vリブドベルトの複数の溝部内にそれぞれ配置される複数の第2突起を有し、且つ、前記第1部材に対しスライド可能に構成された第2部材とを備え、
前記第1突起と前記第2突起が、それぞれ、Vリブドベルトの溝部内において、Vリブドベルトの幅方向にずれた状態を取り得ることを特徴とする摩耗計測ゲージ。
【請求項2】
前記第1部材及び前記第2部材の一方は、突出部を有し、
前記第1部材及び前記第2部材の他方が、前記突出部が嵌合される長穴を有し、
前記第2部材は、前記突出部が前記長穴に沿って移動することにより、前記第1部材に対しスライド可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の摩耗計測ゲージ。
【請求項3】
前記突出部を複数有することを特徴とする請求項2に記載の摩耗計測ゲージ。
【請求項4】
前記第1部材及び前記第2部材は、互いに異なる色を有したことを特徴とする請求項1−3のいずれかに記載の摩耗計測ゲージ。
【請求項5】
前記第1突起と前記第2突起とがVリブドベルトの溝部内において、Vリブドベルトの幅方向に所定量だけずれたことを表示する表示手段を有したことを特徴とする請求項1−4のいずれかに記載の摩耗計測ゲージ。
【請求項6】
前記第1部材及び前記第2部材の少なくとも一方は、スライド操作用の操作部を有したことを特徴とする請求項1−5のいずれかに記載の摩耗計測ゲージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、Vリブドベルトの摩耗量を計測する摩耗計測ゲージに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車エンジンにおいて、エアーコンプレッサーやオルタネータなどの補機駆動に用いられる伝動ベルトとして、ベルト周長方向に延びる複数のV字状リブを形成したVリブドベルトが多く用いられている。Vリブドベルトは、V字状リブ部(溝部)の両側面(リブ部を形成する圧縮層表面)が摩擦伝動面として、プーリ表面と接触して摩擦することにより動力を伝達する。ベルトの走行に伴いVリブ部が摩耗していくが、摩耗が進行してVリブ部(圧縮層)が痩せると、やがて寿命となり、ベルトの交換が必要なる。このような摩耗の進行状態の確認や、摩耗による寿命の判断は、亀裂寿命のように目視で確認することが困難である。そのため、ベルト交換の目安となる寿命の検知法として、ベルト摩耗状態を判定するためのゲージが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許明細書 7,946,047
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のゲージでは、ベルトの厚み方向への沈み込みでベルト摩耗を計るものであって、リブ部(溝部)が見えないので、リブ部との位置合わせがしにくく、確実に嵌っているのか判りにくい問題や、新品のリブ形状との違い(リブ部の摩耗)を手の感覚(ガタツキや沈み)で確認するだけで、摩耗量(摩耗の程度)を計測できない(視覚的に確認できない)問題がある。また、ゲージを当ててガタついたとしても、リブ部(溝部)との嵌合の位置ずれなのか、摩耗のガタツキなのか不明である点で、取り扱いにくく、正確さに欠けてしまう。
【0005】
そこで、本発明の目的は、Vリブドベルトの摩耗量(摩耗の程度)を適正に計測できる摩耗計測ゲージを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明にかかる摩耗計測ゲージは、Vリブドベルトの複数の溝部内にそれぞれ配置される複数の第1突起を有する第1部材と、Vリブドベルトの複数の溝部内にそれぞれ配置される複数の第2突起を有し、且つ、前記第1部材に対しスライド可能に構成された第2部材とを備え、前記第1突起と前記第2突起が、それぞれ、Vリブドベルトの溝部内において、Vリブドベルトの幅方向にずれた状態を取り得ることを特徴とする。
【0007】
この摩耗計測ゲージでは、Vリブドベルトの溝部内において、第1突起と第2突起をVリブドベルトの幅方向にずれた状態とし、ベルト溝の摩耗をスライド量に変換することにより、スライド量(2枚の部材のずれ)で摩耗量(摩耗の程度)を適正に計測できる。また、第1突起と第2突起をVリブドベルトの溝部内に配置することにより、溝部が見えにくい位置でも確実に溝部に当接できるので、取り扱い性や正確さが向上する。
【0008】
第2の発明にかかる摩耗計測ゲージは、第1の発明にかかる摩耗計測ゲージにおいて、前記第1部材及び前記第2部材の一方は、突出部を有し、前記第1部材及び前記第2部材の他方が、前記突出部が嵌合される長穴を有し、前記第2部材は、前記突出部が前記長穴に沿って移動することにより、前記第1部材に対しスライド可能に構成されたことを特徴とする。
【0009】
この摩耗計測ゲージでは、第2部材を第1部材に対しスライド可能に容易に構成できる。
【0010】
第3発明にかかる摩耗計測ゲージは、第2の発明にかかる摩耗計測ゲージにおいて、前記突出部を複数有することを特徴とする。
【0011】
この摩耗計測ゲージでは、第2部材を第1部材に対しVリブドベルトの幅方向に沿ってスライド可能に容易に構成できる。
【0012】
第4の発明にかかる摩耗計測ゲージは、第1−第3のいずれかの発明にかかる摩耗計測ゲージにおいて、前記第1部材及び前記第2部材は、互いに異なる色を有したことを特徴とする。
【0013】
この摩耗計測ゲージでは、スライド量(2枚の部材のずれ)を容易に検知できる。
【0014】
第5の発明にかかる摩耗計測ゲージは、第1−第4のいずれかの発明にかかる摩耗計測ゲージにおいて、前記第1突起と前記第2突起とがVリブドベルトの溝部内において、Vリブドベルトの幅方向に所定量だけずれたことを表示する表示手段を有したことを特徴とする。
【0015】
この摩耗計測ゲージでは、摩耗量が大きくなり、交換すべき状態になったことを容易に検知できる。
【0016】
第6の発明にかかる摩耗計測ゲージは、第1−第5のいずれかの発明にかかる摩耗計測ゲージにおいて、前記第1部材及び前記第2部材の少なくとも一方は、スライド操作用の操作部を有したことを特徴とする。
【0017】
この摩耗計測ゲージでは、第2部材を第1部材に対し容易にスライドさせることができる。
【発明の効果】
【0018】
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0019】
第1の発明では、Vリブドベルトの溝部内において、第1突起と第2突起をVリブドベルトの幅方向にずれた状態とし、ベルト溝の摩耗をスライド量に変換することにより、スライド量(2枚の部材のずれ)で摩耗量(摩耗の程度)を適正に計測できる。また、第1突起と第2突起をVリブドベルトの溝部内に配置することにより、溝部が見えにくい位置でも確実に溝部に当接できるので、取り扱い性や正確さが向上する。
【0020】
第2の発明では、第2部材を第1部材に対しスライド可能に容易に構成できる。
【0021】
第3発明では、第2部材を第1部材に対しVリブドベルトの幅方向に沿ってスライド可能に容易に構成できる。
【0022】
第4の発明では、スライド量(2枚の部材のずれ)を容易に検知できる。
【0023】
第5の発明では、摩耗量が大きくなり、交換すべき状態になったことを容易に検知できる。
【0024】
第6の発明では、第2部材を第1部材に対し容易にスライドさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1図1(a)及び図1(b)は、本発明の実施形態にかかる摩耗計測ゲージの斜視図、正面図である。
図2図2(a)及び図2(b)は、図1の摩耗計測ゲージの第1部材の斜視図、正面図である。
図3図3(a)及び図3(b)は、図1の摩耗計測ゲージの第2部材の斜視図、正面図である。
図4図1の摩耗計測ゲージで摩耗量を計測した状態を示す図である。
図5図1の摩耗計測ゲージの計測方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態にかかる摩耗計測ゲージ1について、図面を参照しつつ説明する。
【0027】
本実施形態の摩耗計測ゲージ1は、図1に示すように、第1部材2と、第1部材2に積層された第2部材3とを有している。第1部材2は、図2に示すように、略矩形状の部材であって、その上端には、Vリブドベルトの複数の溝部内にそれぞれ配置される複数の第1突起2aを有している。複数の第1突起2aの形状は、摩耗してない状態のVリブドベルトの複数の溝部の形状と同一である。第1部材2は、2つの突出部2bを有している。突出部2bは、突出基部2baと、突出基部2baの先端に形成された突出先端部2bbを有している。突出基部2baの上面及び下面は平面状に形成され、突出先端部2bbは円板状に形成される。
【0028】
第2部材3は、図3に示すように、略矩形状の部材であって、その上端には、Vリブドベルトの複数の溝部内にそれぞれ配置される複数の第2突起3aを有している。複数の第2突起3aの形状は、摩耗してない状態のVリブドベルトの複数の溝部の形状と同一である。第2部材3は、第1部材2の突出部2aが嵌合される長穴3bを有している。長穴3bは、規制穴3baと、規制穴3baの左端部に形成された大径穴3bbとを有している。規制穴3baの高さ方向の幅は、第1部材2の突出基部2baの高さ方向の幅と略同一である。大径穴3bbの大きさは、突出先端部2bbの大きさより大きい。
【0029】
したがって、第1部材2の突出部2bの突出先端部2bbを、第2部材3の長穴3bの大径穴3bbの内側に配置した後、第1部材2の突出基部2baを、第2部材3の規制穴3baの方向に移動させることにより、第1部材2と第2部材3とにより、摩耗計測ゲージ1を構成することができる。第2部材3は、突出部2bが長穴3bに沿って移動することにより、第1部材2に対しスライド可能に構成される。摩耗計測ゲージ1の第1突起2aと第2突起3aが、それぞれ、摩耗したVリブドベルトの溝部内に配置された状態で、第2部材3を第1部材2に対しスライドさせると、第1突起2aと第2突起3aが、それぞれ、Vリブドベルトの溝部内において、Vリブドベルトの幅方向にずれた状態となる。
【0030】
第1部材2及び第2部材3は、互いに異なる色を有している。本実施形態では、第1部材2の表面は、第1色であって、第2部材3の表面は、第1色と異なる第2色であるとする。第2部材3の下端部には、3つの開口3cが形成されている。第1部材2と第2部材3が第1突起2aと第2突起3aとがずれない状態で積層した場合、3つの開口3cから第1部材2の表面の第1色が表示される。これに対し、第1部材2の表面において、第1部材2と第2部材3が第1突起2aと第2突起3aとがずれない状態で積層した場合の3つの開口3cに対向した部分から所定量ずれた部分は、第1色と異なる第3色となる部分2cがある。したがって、第2部材3が第1部材2に対し所定量だけスライドした場合(第1部材2と第2部材3が第1突起2aと第2突起3aとが所定量だけずれた状態で積層した場合)、第2部材3の開口3cから第1部材2の表面の第3色が表示される。このように、摩耗計測ゲージ1において、第2部材3の開口3cと、第1部材2の表面の第3色となる部分2cとは、第1突起2aと第2突起3aとがVリブドベルトの溝部内において、Vリブドベルトの幅方向に所定量だけずれたことを表示する表示手段として構成される。本実施形態において、所定量は、溝部の摩耗量が大きくなって、Vリブドベルトを交換すべき状態である摩耗量である。
【0031】
第2部材3の表面の右端部には、スライド操作用の操作部としての3つの凸部3dが形成されている。したがって、Vリブドベルトの溝部の摩耗量を計測する場合、摩耗計測ゲージ1の第1突起2aと第2突起3aが、それぞれ、摩耗したVリブドベルトの溝部内に配置された状態で、凸部3dを操作することにより、第2部材3を第1部材2に対しスライドさせる。
【0032】
エンジンに装着した状態でVリブドベルトの摩耗量の計測する場合、図5に示すように、摩耗計測ゲージ1を手に持ち、手の入る空間(ベルト内周側)に挿入して、ベルトの溝部(リブ部)を探しつつ、ゲージをリブ部に押し当てる。そして、指でスライド部をスライドさせて、溝部とゲージとが嵌合する位置でスライドを止める。スライドさせたままの状態のゲージをベルトから取り外し、スライド量を読み取る。この計測作業は、片手で容易にできる作業である。
【0033】
図4(a)は、摩耗計測ゲージ1の第1突起2aと第2突起3aが、それぞれ、摩耗してないVリブドベルトの溝部内に配置された状態を示し、図4(b)は、摩耗計測ゲージ1の第1突起2aと第2突起3aが、それぞれ、摩耗したVリブドベルトの溝部内に配置された状態を示している。図4(a)では、複数の第1突起2aの形状及び複数の第2突起3aの形状が、摩耗してない状態のVリブドベルトの複数の溝部の形状と同一であることにより、第1突起2aと第2突起3aとが、Vリブドベルトの幅方向にずれてない。これに対し、図4(b)では、Vリブドベルトの溝部が摩耗していることから、第2部材3が第1部材2に対し、Vリブドベルトの幅方向にスライドし、第1突起2aと第2突起3aとが、Vリブドベルトの幅方向にずれている。図4(b)は、第2部材3が第1部材2に対し所定量だけスライドした場合(第1部材2と第2部材3が第1突起2aと第2突起3aとが所定量だけずれた状態で積層した場合)を示し、第2部材3の左端部の左方に第1部材2の第1色の表面の左端部が所定量だけ突出し、第2部材3の第2突起3aの左方に第1部材2の第1突起2aが所定量だけずれると共に、第2部材3の開口3cから第1部材2の表面の第3色が表示されている。
【0034】
<本実施形態の摩耗計測ゲージの特徴>
本実施形態の摩耗計測ゲージ1には、以下の特徴がある。
【0035】
本実施形態の摩耗計測ゲージでは、Vリブドベルトの溝部内において、第1突起2aと第2突起3aをVリブドベルトの幅方向にずれた状態とし、ベルト溝の摩耗をスライド量に変換することにより、スライド量(2枚の部材のずれ)で摩耗量(摩耗の程度)を適正に計測できる。また、第1突起2aと第2突起3aをVリブドベルトの溝部内に配置することにより、溝部が見えにくい位置でも確実に溝部に当接できるので、取り扱い性や正確さが向上する。
【0036】
本実施形態の摩耗計測ゲージでは、第1部材2が突出部2bを有し、第2部材3が突出部2bが嵌合される長穴3bを有し、第2部材3は、突出部2bが長穴3bに沿って移動することにより、第1部材2に対しスライド可能に構成されることにより、第2部材3を第1部材2に対しスライド可能に容易に構成できる。
【0037】
本実施形態の摩耗計測ゲージでは、第1部材2が2つの突出部2bを有することにより、第2部材3を第1部材2に対しVリブドベルトの幅方向に沿ってスライド可能に容易に構成できる。
【0038】
本実施形態の摩耗計測ゲージでは、第1部材2及び第2部材3が、互いに異なる色を有することにより、スライド量(2枚の部材のずれ)を容易に検知できる。
【0039】
本実施形態の摩耗計測ゲージでは、第2部材3が第1部材2に対し所定量だけスライドした場合(第1部材2と第2部材3が第1突起2aと第2突起3aとが所定量だけずれた状態で積層した場合)、第2部材3の開口3cから第1部材2の表面の第3色が表示されることにより、摩耗量が大きくなり、交換すべき状態になったことを容易に検知できる。
【0040】
本実施形態の摩耗計測ゲージでは、第2部材がスライド操作用の操作部としての凸部3dを有することにより、第2部材3を第1部材2に対し容易にスライドさせることができる。
【0041】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。
【0042】
上述の実施形態では、第1部材2が突出部2bを有し、第2部材3が突出部2bが嵌合される長穴3bを有する場合を説明したが、第2部材3が突出部を有し、第1部材2が突出部が嵌合される長穴を有してよい。
【0043】
上述の実施形態では、第1部材2と第2部材3とが互いに異なる色である場合を説明したが、第1部材2と第2部材3とが同一の色であってよい。
【0044】
上述の実施形態では、第1突起と第2突起とがVリブドベルトの溝部内において、Vリブドベルトの幅方向に所定量だけずれたことを表示する表示手段を有してなくてよい。本発明において、表示手段を有する場合、表示手段の構成は変更してよい。
【0045】
上述の実施形態では、第2部材3がスライド操作用の操作部を有する場合を説明したが、第1部材2がスライド操作用の操作部を有してよい。本発明において、スライド操作用の操作部を有してなくてよい。
【符号の説明】
【0046】
1 摩耗計測ゲージ
2 第1部材
2a 第1突起
2b 突出部
3 第2部材
3a 第2突起
3b 長穴
3d 操作部
図1
図2
図3
図4
図5