特許第6535277号(P6535277)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6535277
(24)【登録日】2019年6月7日
(45)【発行日】2019年6月26日
(54)【発明の名称】カーテン開閉装置
(51)【国際特許分類】
   A47H 15/02 20060101AFI20190617BHJP
   A47H 23/01 20060101ALI20190617BHJP
【FI】
   A47H15/02
   A47H23/01 A
【請求項の数】8
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-257247(P2015-257247)
(22)【出願日】2015年12月28日
(65)【公開番号】特開2017-118997(P2017-118997A)
(43)【公開日】2017年7月6日
【審査請求日】2018年7月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000134958
【氏名又は名称】株式会社ニチベイ
(74)【代理人】
【識別番号】100182349
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 誠治
(72)【発明者】
【氏名】外村 英章
【審査官】 小澤 尚由
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−028555(JP,A)
【文献】 実開昭50−020446(JP,U)
【文献】 特開2011−067525(JP,A)
【文献】 特開平11−107608(JP,A)
【文献】 実開昭62−166975(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0127603(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第104586224(CN,A)
【文献】 特開2008−289624(JP,A)
【文献】 特公昭46−002544(JP,B1)
【文献】 特開2000−126027(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47H 1/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カーテンレールに沿って複数のランナーを走行可能とすることで、前記ランナーによって吊り下げたカーテン生地を開閉可能としたカーテンに設けられるカーテン開閉装置であって、
前記カーテン生地の端部に設けられる先頭ランナー内に、前記カーテン生地の引き操作による負荷が掛かると前記先頭ランナー内を移動する第1の磁石を備え、
前記先頭ランナーは、前記カーテン生地の閉塞時には、前記第1の磁石の対向する面が異極となる第2の磁石あるいは磁性体を備えた被吸着部に吸着し、
前記先頭ランナーに前記カーテン生地の引き操作による負荷が掛かると、前記第1の磁石が前記先頭ランナー内を移動して前記第2の磁石あるいは磁性体から離間し、前記先頭ランナーと前記被吸着部との吸着が解除されることを特徴とする、カーテン開閉装置。
【請求項2】
前記被吸着部は、前記第2の磁石を備え、
前記先頭ランナーに前記カーテン生地の引き操作による負荷が掛かると、前記第1の磁石が前記先頭ランナー内を移動して前記第2の磁石と対向する面が同極となり、前記先頭ランナーと前記被吸着部との吸着が解除されることを特徴とする、請求項1に記載のカーテン開閉装置。
【請求項3】
前記先頭ランナーは、前記カーテン生地が連結されるハンガー部を備え、前記ハンガー部の摺動に連動して前記第1の磁石が前記先頭ランナー内を移動することを特徴とする、請求項1又は2に記載のカーテン開閉装置。
【請求項4】
前記被吸着部は、前記第2の磁石を備え、
前記第1の磁石及び前記第2の磁石はN極とS極とが上下方向に配置されており、
前記カーテン生地の引き操作による前記先頭ランナーにかかる負荷に連動して、前記第1の磁石が前記第2の磁石に対して前記先頭ランナー内で上下方向に相対移動することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のカーテン開閉装置。
【請求項5】
前記被吸着部は、前記第2の磁石を備え、
前記第1の磁石及び前記第2の磁石はN極とS極とが円周上に相互に配置されており、
前記カーテン生地の引き操作による前記先頭ランナーにかかる負荷に連動して、前記第1の磁石が前記第2の磁石に対して前記先頭ランナー内で相対回転することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のカーテン開閉装置。
【請求項6】
前記先頭ランナーは、
前記カーテンの引き操作による負荷がかかると移動するラックギアと、
前記ラックギアに噛み合うピニオンギアと、
によって構成される回転機構を備え、
前記第1の磁石は、前記回転機構によって前記第2の磁石に対して前記先頭ランナー内で相対回転することを特徴とする、請求項5に記載のカーテン開閉装置。
【請求項7】
前記カーテン生地は2枚のカーテン生地から構成され、前記先頭ランナーは2枚の前記カーテン生地の隣り合う一方の端部に設けられ、前記被吸着部は2枚の前記カーテン生地の隣り合う他方の端部に設けられる先頭ランナーであることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のカーテン開閉装置。
【請求項8】
前記2枚のカーテン生地に設けられるそれぞれ先頭ランナーには、前記先頭ランナー同士が吸着しているときに前記一方のカーテン生地の引き操作による負荷に連動して前記一方の先頭ランナーの磁石が移動したときに前記他方の先頭ランナーの磁石の移動を規制する移動規制部が設けられることを特徴とする、請求項7に記載のカーテン開閉装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーテン生地を閉塞した状態に保持するカーテン開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カーテン生地を閉塞した状態に保持する機能を設けたカーテンとして、実公平2−11902号公報(特許文献1)に示されるものがある。同文献に示されるカーテンでは、カーテン生地を閉塞した状態に保持する機能は、カーテンレールに走行可能に吊り下げられ、カーテン生地を吊り下げるランナーのうち、2枚のカーテン生地の隣り合う端部にそれぞれ設けられる先導ランナーに設けられる。先導ランナーには、進行方向側に開口した収容室が設けられており、収容室内に金属枠を磁石を挟着した状態で収容する。収容室の内側には可撓性係止部が設けられ、金属枠の係合部を可塑性係止部に係合させることで、収容室に係脱不能に係合させる。
【0003】
このように構成された一対の先導ランナーが互いに近接して向き合うと、先導ランナーに設けた磁石の吸着力によって、一方の先導ランナーと他方の先導ランナーとが吸着する。よって、両先導ランナーは互いに連結され、カーテン生地を閉塞した状態に保持することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公平2−11902号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、カーテン生地を閉塞状態で保持するためには、風等に煽られても簡単には開放されない程度の大きさの吸着力が必要である。このため、カーテン生地を開放する際には、磁石の吸着力に抗して先導ランナー同士を離間させる必要がある。よって、ある程度大きな操作荷重が必要となるため、操作性に問題があった。
【0006】
そこで本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、磁石の吸着力によってカーテン閉塞状態が保持されるカーテンであっても、比較的軽い力でカーテン生地の開放操作を行うことができるカーテン開閉装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明によれば、カーテンレールに沿って複数のランナーを走行可能とすることで、前記ランナーによって吊り下げたカーテン生地を開閉可能としたカーテンに設けられるカーテン開閉装置であって、前記カーテン生地の端部に設けられる先頭ランナー内に、前記カーテン生地の引き操作による負荷が掛かると前記先頭ランナー内を移動する第1の磁石を備え、前記先頭ランナーは、前記カーテン生地の閉塞時には、前記第1の磁石の対向する面が異極となる第2の磁石あるいは磁性体を備えた被吸着部に吸着し、前記先頭ランナーに前記カーテン生地の引き操作による負荷が掛かると、前記第1の磁石が前記先頭ランナー内を移動して前記第2の磁石あるいは磁性体から離間し、前記先頭ランナーと前記被吸着部との吸着が解除されることを特徴とする、カーテン開閉装置が提供される。
【0008】
かかる構成によれば、カーテン生地の引き操作により、先頭ランナーに内蔵した第1の磁石が被吸着部の第2の磁石に対して先頭ランナー内を移動して離間すると、先頭ランナーと被吸着部との吸着を容易に解除できるため、比較的軽い力でカーテン生地の開放操作を行うことができる。
【0009】
本発明は様々な応用が可能である。例えば、前記被吸着部は、前記第2の磁石を備え、前記先頭ランナーに前記カーテン生地の引き操作による負荷が掛かると、前記第1の磁石が前記先頭ランナー内を移動して前記第2の磁石と対向する面が同極となり、前記先頭ランナーと前記被吸着部との吸着が解除されるようにしてもよい。先頭ランナーに内蔵した第1の磁石が被吸着部の第2の磁石に対して先頭ランナー内を移動して同極同士が対向するため、先頭ランナーと被吸着部とが反発し、容易に先頭ランナーと被吸着部とを離間することができる。従来のカーテンのように単に磁石が異極のみが対向配置されている場合、磁石が相対移動しても同極同士が対向することはないが、本発明によれば、同極同士が対向するため、効率的にカーテン生地の開放操作を行うことができる。
【0010】
また、前記先頭ランナーは、前記カーテン生地が連結されるハンガー部を備え、前記ハンガー部の摺動に連動して前記第1の磁石が前記先頭ランナー内を移動するようにしてもよい。カーテン生地を吊り下げるハンガー部の摺動に合わせて第1の磁石を先頭ランナー内で移動させることができるため、カーテン生地の引き操作と先頭ランナーと被吸着部との吸着解除を確実に連動させることができる。
【0011】
また、前記被吸着部は、前記第2の磁石を備え、前記第1の磁石及び前記第2の磁石はN極とS極とが上下方向に配置されており、前記カーテン生地の引き操作による前記先頭ランナーにかかる負荷に連動して、前記第1の磁石が前記第2の磁石に対して前記先頭ランナー内で上下方向に相対移動するようにしてもよい。カーテン生地を下方に引くと、それに合わせて先頭ランナーの第1の磁石が被吸着部の第2の磁石に対して先頭ランナー内で上下方向に相対移動し、第1の磁石が第2の磁石から離間するため、容易に先頭ランナーと被吸着部との吸着を解除できる。
【0012】
また、前記被吸着部は、前記第2の磁石を備え、前記第1の磁石及び前記第2の磁石はN極とS極とが円周上に相互に配置されており、前記カーテン生地の引き操作による前記先頭ランナーにかかる負荷に連動して、前記第1の磁石が前記第2の磁石に対して前記先頭ランナー内で相対回転するようにしてもよい。カーテン生地を下方に引くと、それに合わせて先頭ランナーの第1の磁石が被吸着部の第2の磁石に対して先頭ランナー内で相対回転し、第1の磁石が第2の磁石から離間するため、容易に先頭ランナーと被吸着部との吸着を解除できる。
【0013】
さらに、前記先頭ランナーは、前記カーテンの引き操作による負荷がかかると移動するラックギアと、前記ラックギアに噛み合うピニオンギアと、によって構成される回転機構を備え、前記第1の磁石は、前記回転機構によって前記第2の磁石に対して前記先頭ランナー内で相対回転するようにしてもよい。このように、カーテンの引き操作による負荷がかかると移動するラックギアと、ラックギアに噛み合うピニオンギアとによって回転機構を構成するため、カーテンの引き操作だけで第1の磁石を第2の磁石に対して先頭ランナーで確実に相対回転させることができる。よって、第1の磁石と第2の磁石とを離間することができるため、容易に先頭ランナーと被吸着部との吸着を解除できる。
【0014】
また、前記カーテン生地は2枚のカーテン生地から構成され、前記先頭ランナーは2枚の前記カーテン生地の隣り合う一方の端部に設けられ、前記被吸着部は2枚の前記カーテン生地の隣り合う他方の端部に設けられる先頭ランナーであってもよい。よって、先頭ランナー同士の吸着を容易に解除できるため、比較的軽い力でカーテン生地の開放操作を行うことができる。
【0015】
また、前記2枚のカーテン生地に設けられるそれぞれ先頭ランナーには、前記先頭ランナー同士が吸着しているときに前記一方のカーテン生地の引き操作による負荷に連動して前記一方の先頭ランナーの磁石が移動したときに前記他方の先頭ランナーの磁石の移動を規制する移動規制部が設けられるようにしてもよい。かかる構成によれば、2枚のカーテン生地のうち、一方のカーテン生地の引き操作による一方の先頭ランナーにかかる負荷に連動して磁石が移動しても、他方のカーテン生地の先頭ランナーに設けた磁石は移動規制部によって移動が規制されている。このため、一方の先頭ランナーの磁石に他方の先頭ランナーの磁石が追随しない。よって、2枚のカーテン生地のどちらを引き操作しても、一方の先頭ランナーの磁石と他方の先頭ランナーの磁石とを離間することができるため、容易に先頭ランナー同士の吸着を解除できる。また、一方の先頭ランナーと他方の先頭ランナーとを同じ構成にできるので、部品を共有化することができる。
【0016】
上記の先頭ランナーは、先頭ランナーそれ自体又は先頭ランナーの構成の一部を、カーテン開閉装置として、独立して市場取引の対象とすることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、磁石の吸着力によって閉塞状態が保持されるカーテンであっても、比較的軽い力でカーテン生地の開放操作を行うことができる。本発明のその他の効果については、後述する発明を実施するための形態においても説明する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】第1の実施形態のカーテン100の全体構成を概略的に示した図である。
図2】磁石が移動する先頭ランナー160を示し、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
図3】先頭ランナー160を示す図であり、(a)は図2のa−a断面図であり、(b)は図2のb−b断面図である。
図4】先頭ランナー160を示す図であり、(a)は図2のc−c断面図であり、(b)は図2のd−d断面図である。
図5】ハンガー部が引き下げられた状態を示し、(a)は図2のc−c断面から見た図であり、(b)は図2のb−b断面から見た図であり、(c)は図2のd−d断面から見た図である。
図6】磁石が移動しない先頭ランナー180を示し、(a)は側面図であり、(b)は(a)のe−e断面図である。
図7】カーテン100を閉塞する動作を説明するための図であり、(a)はカーテンを閉じる途中の状態を示し、(b)はカーテンを閉じた状態を示す。
図8】カーテン100を開放するときの先頭ランナー160の状態を説明するための図であり、(a)はカーテン生地140に操作力を加える前の状態を示し、(b)はカーテン生地140に操作力を加えた状態を示す。
図9】カーテン100を開放するときの先頭ランナー160の動作を説明するための図であり、(a)は隣り合う先頭ランナー160、180が吸着している状態を示し、(b)は先頭ランナー160の磁石MA、MBが吸着しない位置に移動した状態を示し、(c)は隣り合う先頭ランナー160、180同士が離隔していく状態を示す。
図10】第2の実施形態の先頭ランナー260の構成を概略的に示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
図11】第2の実施形態の先頭ランナー260の構成を概略的に示す図であり、(a)は図10のf−f断面図であり、(b)は図10のg−g断面図であり、(c)は図10のh−h断面図である。
図12】ハンガー部が引き下げられた状態を示し、(a)は図10のf−f断面から見た図であり、(b)は図10のg−g断面から見た図であり、(c)は図20のh−h断面から見た図である。
図13】第3の実施形態の先頭ランナー360の構成を概略的に示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は(a)のi−i断面図である。
図14】先頭ランナー360の動作を説明するための図であり、(a)はハンガー部が引き下げられた状態を示し、(b)はハンガー部に引き下げの力が掛っていない状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0020】
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係るカーテン100の全体の構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態のカーテン100の全体構成を概略的に示した図である。本実施形態にかかるカーテン100は、カーテンレール120に沿って複数のランナーRを走行可能とすることで、ランナーRによって吊り下げたカーテン生地140を開閉可能としたものであり、2枚のカーテン生地140−1、140−2の隣り合う端部に設けられる一対の先頭ランナー160、180は、異なる極性が配列された磁石Mを相対移動可能に備え、一対の先頭ランナー160、180は、カーテン生地140の閉塞時には、磁石Mの対向する面が異極となり、先頭ランナー160、180同士が吸着し、一対の先頭ランナー160、180のいずれか一方にカーテン生地140の引き操作による負荷が掛かると、磁石が相対移動して離間し、先頭ランナー160、180同士の吸着が解除されることを特徴とする。
【0021】
以下、本実施形態のカーテン100の各構成要素について、図1図6を参照しながら説明する。
【0022】
カーテンレール120は窓枠などに固定されてカーテンを吊り下げるものである。カーテンレール120は、図1に示したように、長尺なレールであり、複数のランナーRを走行可能に吊り下げる。また、カーテン生地140は、カーテンレール120から吊り下げられて、窓などを覆うものである。カーテン生地140は、図1に示したように、上端に設けた複数のフック141によってランナーRに吊り下げられる。
【0023】
(ランナーR)
ランナーRは、前述のようにカーテン生地140を吊り下げるものであり、カーテンレール120に沿って走行可能に複数配置される。2枚のカーテン生地140−1、140−2の隣り合う端部には、図1に示したように、一対の先頭ランナー160、180が設けられる。一対の先頭ランナー160、180のうち、後述のように、一方の先頭ランナー160は、ランナーケース161に対してハンガー部162が摺動する構成となっており、他方の先頭ランナー180は、ランナーケース181に対してハンガー部182が摺動しない構成となっている。
【0024】
(先頭ランナー160)
次に、本実施形態に特徴的な構成である先頭ランナー160について説明する。先頭ランナー160は、本発明のカーテン開閉装置の一例であり、2枚のカーテン生地140−1、140−2の隣り合う端部のうちの一方のカーテン生地140−1の端部を吊り下げるものである。そして、本実施形態の先頭ランナー160は、以下に説明するように、カーテン生地140の開閉を補助するための機能を設けたことを特徴とする。
【0025】
先頭ランナー160は、図2に示したように、カーテンレール120を走行するローラ163と、ローラ163を回転自在に支持するランナーケース161と、カーテン生地140のフック141を吊り下げるハンガー部162と、ハンガー部162をランナーケース161内に引き込むバネ164と、バネ164の下端の位置を固定するバネ押さえ165と、磁石MA、MBと、を備えて構成される。なお、以下の説明において、磁石MA、MBを総称するときは磁石Mとする。
【0026】
ランナーケース161は、図3に示したように、下端が開放された収容部161aと、上端の左右両端に上方に突出した突出部161b、161bが形成されている。収容部161aはハンガー部162の摺動部162aを収容し、突出部161bはローラ163を回転自在に支持する。ランナーケース161は、収容部161aに配置される磁石MA、MBと対面する壁の厚さが薄くなっており、ランナーケース161によって磁力が弱まることが極力防止されるとともに磁石M同士が直接接触しない構造とすることにより相対移動を円滑にしている。
【0027】
ハンガー部162は、図3に示したように、ランナーケース161の下方に突出しており、ハンガー部162には、ランナーケース161の収容部161aに収容される摺動部162aが形成されている。摺動部162aは収容部161aの形状に沿った形状をしており、収容部161aの上下方向に摺動可能である。摺動部162aには、バネ164とバネ押さえ165を収容するバネ収容部162bが形成されている。摺動部162aは、図4(a)に示したように、これに一部が断面コの字に形成されることによってバネ収容部162bを構成している。摺動部162aの一側端部には、後述する磁石MA、MBを嵌め合わせる円筒状の穴部162cが形成されている。
【0028】
ローラ163は、図4(a)、(b)に示したように、ランナーケース161の突出部161bの両側部に配置されている。ローラ163の回転中心には、突出部161bを回転自在に貫通する回転軸163aの両端が固定されている。
【0029】
バネ164は、図4(a)に示したように、摺動部162aのバネ収容部162bに収容されている。バネ164の上端はバネ収容部162bの上面に当接しており、バネ164の下端は、バネ押さえ165に当接している。
【0030】
バネ押さえ165は、図4(a)に示したように、バネ収容部162bに挿入されており、挿入方向と直交する両側面がランナーケース161の下端に係合されることで固定されている。
【0031】
磁石MA、MBは、第1の磁石を構成しており、後述の第2の磁石を構成する磁石MA、MBと吸着したり、吸着が解除されたりすることによって、先頭ランナー160、180を吸着したり吸着を解除したりするものである。磁石MA、MBは、図4(b)に示したように、円筒状の形状をしており、摺動部162aに上下方向に磁石MA、磁石MBの順に配置されて固定されている。磁石MAと磁石MBは異なる極であり、例えば、磁石MAにS極が用いられた場合、磁石MBはN極が用いられる。
【0032】
次に、先頭ランナー160の動作について、図5を参照しながら説明する。ハンガー部162に、図5の矢印Aに示したように、下方に引っ張る力が働くと、バネ164の付勢力に抗してハンガー部162が下降する。よって、磁石MA、MBが摺動部162aとともに下降する。よって、ランナーケース161に対する磁石MA、MBの位置が移動する。また、ハンガー部162が下降すると、バネ収容部162bの上面がバネ押さえ165に近づくため、これらの間のバネ164が圧縮する。ハンガー部162に力がかからなくなると、バネ164の付勢力により摺動部162aが上昇する。よって、磁石MA、MBが摺動部162aとともに上昇し、ランナーケース161に対する磁石MA、MBの位置が戻る。
【0033】
(先頭ランナー180)
先頭ランナー180は、2枚のカーテン生地140−1、140−2の隣り合う端部のうちの他方のカーテン生地140−2の端部を吊り下げるものである。先頭ランナー180は、図6に示したように、カーテンレール120を走行するローラ183と、ローラ183を回転自在に支持するランナーケース181と、カーテン生地140のフック141を吊り下げるハンガー部182と、磁石MA、MBと、を備えて構成される。先頭ランナー180には先頭ランナー160のようなバネ164及びバネ押さえ165は設けられていない。
【0034】
ランナーケース181は、図6(a)に示したように、先頭ランナー160のランナーケース161とほぼ同様の形状であるが、次の点で相違する。すなわち、ランナーケース181の収容部181aには、図6(b)に示したように、前後方向に突出するリブ181cが形成されている。リブ181cは、後述のハンガー部162が摺動しないようにランナーケース181に固定するためのものである。
【0035】
ハンガー部182は、図6(b)に示したように、ハンガー部162の摺動部162aに対応する位置に嵌合部182aが形成されている。嵌合部182aは、摺動部162aと同様に収容部181aの形状に沿った形状をしている。先頭ランナー180にはバネ164及びバネ押さえ165が設けられていないため、嵌合部182aには、バネを収容する収容部は形成されておらず、前後壁にランナーケース181のリブ181cが係合する係合部182bが形成されている。また、嵌合部182aの一側端部には、後述する磁石MA、MBを嵌め合わせる円筒状の穴部182cが形成されている。
【0036】
先頭ランナー180に設けられる磁石MA、MBは、第2の磁石を構成しており、先頭ランナー160と同様の磁石が用いられる。磁石MA、MBは、図6(b)に示したように、嵌合部182aに上下方向に磁石MB、MAの順に配置されて固定されている。先頭ランナー180の磁石MA、MBの上下方向の配置が先頭ランナー160の磁石MA、MBの上下方向の配置と逆であるため、先頭ランナー160と先頭ランナー180は吸着したり吸着を解除されたりする。
【0037】
以上、本実施形態のカーテン100の全体構成について説明した。次に、本実施形態のカーテン100の動作について、図7を参照しながら説明する。
【0038】
カーテン生地140を閉塞するときには、図7(a)の矢印Bに示したように、先頭ランナー160、180同士が接近する方向に移動させる。これにより、ランナーR全体がカーテン生地140を閉塞する方向に移動する。図7(b)に示したように、先頭ランナー160と先頭ランナー180とが当接すると、互いの磁石MA、MBの吸着力により、先頭ランナー160、180同士が吸着する。
【0039】
次に、カーテン100を開放するときの先頭ランナー160の動作について、図8及び図9を参照しながら説明する。
【0040】
カーテン100が閉塞しているときには、図8(a)に示したように、先頭ランナー160の摺動部162aがバネ164の付勢力により上昇している。よって、図9(a)に示したように、先頭ランナー160の磁石MAと磁石MBが先頭ランナー180の磁石MBとMAにそれぞれ吸着する。よって、先頭ランナー160と先頭ランナー180が離間することはない。
【0041】
次に、カーテン100を開放するために、図8(b)の矢印Cに示したように、カーテン生地140を下方に引く。これにより、フック141を介してハンガー部162が引き下げられ、摺動部162aが下降する。摺動部162aが下降すると、図9(b)の矢印Dに示したように、先頭ランナー160の磁石MAが先頭ランナー180の磁石MAと対向する位置まで移動する。よって、同極の磁石MA、MA同士が対向するため互いに反発して、図9(c)の矢印Eに示したように、先頭ランナー160と先頭ランナー180とが離間する。
【0042】
(第1の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、カーテン生地140の引き操作により、先頭ランナー160の磁石MA、MBが先頭ランナー180の磁石MB、MAに対して上下方向に相対移動して同極同士が対向する。このため、先頭ランナー160、180同士が反発し、容易に先頭ランナー160、180同士を離隔することができる。このように、先頭ランナー160、180同士の吸着を容易に解除できるため、比較的軽い力でカーテン生地140の開放操作を行うことができる。
【0043】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るカーテンの構成について、図10及び図11を参照しながら説明する。図10及び図11は、第2の実施形態の先頭ランナー260を概略的に示す図である。本実施形態は、第1の実施形態と主に先頭ランナー260の構成が異なるものである。すなわち、上記第1の実施形態の先頭ランナー160とは磁石MA、MBの数と配置、及び磁石MA、MBを移動させる機構が異なるものである。
【0044】
本実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。以下の説明において、ランナーケース261、収容部261a、ハンガー部262、摺動部262a、バネ収容部262b、ローラ263、バネ264、バネ押さえ265について、上記第1の実施形態のランナーケース161、収容部161a、ハンガー部162、摺動部162a、バネ収容部162b、ローラ163、バネ164、バネ押さえ126と同様の点については、重複説明を省略する。
【0045】
(先頭ランナー260)
先頭ランナー260は、図10に示したように、磁石MA、MBが設けられる磁石ケース262fを備えている。磁石ケース262fは軸方向に大径部262dと小径部262eが連続して形成されている。大径部262dには、図11(a)に示したように、円周方向に4つの穴部262cが形成されており、2つの磁石MAと2つの磁石MBが円周方向に交互に配置されている。小径部262eには、図11(b)に示したように、ピニオンギア262gが形成されている。
【0046】
磁石ケース262fの大径部262dは、図11(a)に示したように、ランナーケース261の一側部に形成された円筒部261cに回転自在に嵌め合わされている。
【0047】
摺動部262aの一側部は、図11(b)に示したように断面L字状に構成されており、断面略L字状の部分とランナーケース261の収容部261aによって、ピニオンギア262gを収容するギア収容部262hが構成されている。摺動部262aの断面L字状の側壁面には、図11(c)に示したように、ピニオンギア262gと噛み合うラックギア262iが形成されている。ラックギア262iが上下方向に移動することによってピニオンギア262gが回転する。ピニオンギア262gの回転角度は45度に設定されている。
【0048】
なお、第1の実施形態の先頭ランナー180に対応する先頭ランナーにも、磁石MA、MBが円周方向に配置されているが、磁石MA、MBの位置は先頭ランナー260の磁石MA、MBの位置とは45度ずれている。よって、先頭ランナー260は、ハンガー部262に操作力が作用していないときは、対向する先頭ランナーに吸着するようになっている。
【0049】
次に、先頭ランナー260の動作について、図12を参照しながら説明する。ハンガー部262に、図12の矢印Fに示したように、下方に引っ張る力が働くと、バネ264の付勢力に抗してハンガー部262が下降する。このため、摺動部262aが下降するので、ラックギア262iも下降する。ラックギア262iの下降によって、これと噛み合っているピニオンギア262gが45度回転する。よって、磁石ケース262fが45度回転するため、磁石MA、MBの位置が45度移動する。このため、先頭ランナー260の磁石MA、MBの配置が、対向する先頭ランナーの磁石の配置と同じになるため、対向する磁石が同極になる。よって、第1の実施形態と同様に、先頭ランナー260と対向する先頭ランナー離隔する。
【0050】
なお、本実施形態では、磁石ケース262fをピニオンギア262gとラックギア262iによって回転させるようにしたが、本発明はこの例に限定されない。
【0051】
(第2の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、カーテン生地140を下方に引くと、ラックギア262iが下降し、これによってピニオンギア262gが回転して、一方の先頭ランナー260の磁石MA、MBが他方の先頭ランナーの磁石MA、MBに対して相対回転する。このため、一方の先頭ランナー260と他方の先頭ランナーの磁石MA、MBは同極同士が対向するようになるため、容易に先頭ランナー260同士の吸着を解除できる。
【0052】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係るカーテンについて、図13を参照しながら説明する。本実施形態は、第2の実施形態の磁石ケース362fを駆動させる機構にクラッチバネを加えたものであり、その他の構成は第2の実施形態と同様である。図13は、第3の実施形態の一方の先頭ランナー360を概略的に示す図である。
【0053】
本実施形態では、上記第2の実施形態と異なる点を中心に説明する。以下の説明において、ランナーケース361、収容部361a、円筒部361c、ハンガー部362、摺動部362a、バネ収容部362b、ローラ363、バネ364、バネ押さえ365、ピニオンギア362g、ギア収容部362h、ラックギア362iについては、上記第2の実施形態のランナーケース261、収容部261a、円筒部261c、ハンガー部262、摺動部262a、バネ収容部262b、ローラ263、バネ264、バネ押さえ265、ピニオンギア262g、ギア収容部262h、ラックギア262iと同様の点については、重複説明を省略する
【0054】
(先頭ランナー360)
先頭ランナー360は、図13に示したように、磁石MA、MBが設けられる磁石ケース362fを備えている。磁石ケース362fは、図13(b)に示したように、大径部362dと小径部362eとが同軸に配置されて構成されている。大径部362dの後端部は周方向の一部に切欠き部362jが形成された略円筒状に構成されており、略円筒状内に小径部362eの前端部が配置された構成となっている。小径部362eの前端部には、径方向に扇状の突出部362kが形成されており、突出部362kが大径部362dの切欠き部362jに配置されている。
【0055】
大径部362dと小径部362eの前端部は図13(a)に示すように、クラッチバネ370を介して円筒部361cに配置されている。クラッチバネ370の両先端は、図13(b)に示すように、大径部362dの切欠き部362jと突出部362kの両側部との間に配置され、大径部362d、小径部362e、切欠き部362j、突出部362k及びクラッチバネ370によって回転規制部(移動規制部)が構成される。
【0056】
次に、先頭ランナー360の動作について、図14を参照しながら説明する。図14(a)の矢印Gに示したように、ハンガー部362に下方に引っ張る力が働くと、バネ364の付勢力に抗してハンガー部362が下降する。このため、摺動部362aが下降するので、ラックギア362iも下降する。ラックギア362iの下降によって、これと噛み合っているピニオンギア362gが45度回転する。この回転によってピニオンギア362gは、突出部362kがクラッチバネ370の先端をクラッチバネ370を緩める方向に回転する。よって、磁石ケース362fの回転が許容される。
【0057】
この回転によって、磁石ケース362fは45度回転するため、磁石MA、MBの位置が45度移動する。このため、先頭ランナー360の磁石MA、MBの配置が、対向する先頭ランナーの磁石の配置と同じになるため、対向する磁石が同極になる。よって、第1の実施形態と同様に、先頭ランナー360と対向する先頭ランナーが離間する。
【0058】
次に、ハンガー部362に下方に引っ張る力が働いていない場合、図14(b)に示すように、バネ364の付勢力により摺動部362aが上昇した位置にある。この状態では、大径部362dがクラッチバネ370の先端を押圧し、クラッチバネ370が拡がる。よって、大径部362dの回転が規制されるため、磁石ケース362fの位置が固定される。
【0059】
よって、例えば、対向する他方の先頭ランナーにも、先頭ランナー360の磁石ケース362fが回転する同じ機構を使用した場合、対向する先頭ランナーのハンガー部に下方に引っ張る力が働くと、磁石ケースが回転して磁石の位置が移動する。しかし、先頭ランナー360の磁石ケース362fの回転がクラッチバネ370によって規制されているため、対向する先頭ランナーの磁石の吸着力によって、磁石ケース362fが供回りしない。よって、対向する先頭ランナーの磁石が先頭ランナー360の磁石MA、MBと確実に相対回転し、対向する先頭ランナーの磁石の配置が先頭ランナー360の磁石MA、MBの配置と同じになるので、対向する磁石が同極になる。よって、第1の実施形態と同様に、先頭ランナー360と対向する先頭ランナーが離間する。
【0060】
(第3の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、第2の実施形態の効果に加え、ハンガー部362に下方に引っ張る力が働いていない場合、クラッチバネ370によって磁石ケース362fの回転が規制される。このため、一方の先頭ランナー360と他方の先頭ランナーとを同じ構成にしても、一方の先頭ランナー360の磁石ケース362fが回転しても、一方の先頭ランナー360の磁石MA、MBの吸着力によって、他方の先頭ランナーの磁石ケースが供回りしない。よって、どちらのカーテン生地を引き操作しても先頭ランナー同士の吸着を解除することができる。また、対向する両先頭ランナーを同じ構成にできるので、部品を共有化することができるとともに、どちらのカーテン生地を引き操作しても先頭ランナー同士の吸着を解除することができる。なお、本実施形態で説明した磁石ケースが供回りしない構成、すなわち、磁石の移動を規制する移動規制部の技術思想は、上記第1の実施形態にも採用することができる。
【0061】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0062】
例えば、上記実施形態では、2枚のカーテン生地が吊り下げられたカーテンとし、2枚のカーテン生地の隣り合う端部に一対の先頭ランナーを設ける構成としたが、本発明はこの例に限定されない。例えば、1枚のカーテン生地が吊り下げられたカーテンの場合、一方の先頭ランナーをカーテン生地の端部に設け、窓枠あるいはカーテンレール端部などに設けられた第2の磁石あるいは金属プレートなどの磁性体に吸着するようにしてもよい。
【0063】
また、例えば、上記実施形態では、先頭ランナーにカーテン生地の引き操作による負荷が掛かると、第1の磁石が相対移動して第2の磁石と対向する面が同極となり、一対の先頭ランナー同士の吸着が解除される構成としたが、本発明はこの例に限定されない。例えば、第1の磁石が相対移動した位置の対向する面には、磁石が設けられていない構成としてもよい。
【0064】
また、例えば、上記実施形態では、先頭ランナーにカーテン生地の引き操作による負荷が掛かると、第1の磁石が相対移動して第2の磁石と対向する面が同極となり、一対の先頭ランナー同士の吸着が解除される構成としたが、本発明はこの例に限定されない。例えば、第2の磁石の代わりに金属プレートなどの磁性体を設け、第1の磁石が相対移動した位置の対向する面には、樹脂プレートなどの非磁性体が設けられている構成としてもよい。
【0065】
また、例えば、上記実施形態では、ハンガー部の摺動によって磁石が連動して相対移動する構成としたが、本発明はこの例に限定されない。
【0066】
また、例えば、上記実施形態では、第1の磁石及び第2の磁石はN極とS極とが上下方向に配置される構成としたが、本発明はこの例に限定されない。例えば、N極とS極とが左右方向に配置されたり、斜めに配置されたりしてもよい。
【符号の説明】
【0067】
100 カーテン
120 カーテンレール
140、140−1、140−2 カーテン生地
141 フック
160、180、260、360 先頭ランナー
161、181、261、361 ランナーケース
161a、181a、261a、361a 収容部
161b 突出部
162、182、262、362 ハンガー部
162a、262a、362a 摺動部
162b、262b、362b バネ収容部
162c、182c、262c、362c 穴部
163、183、263、363 ローラ
163a 回転軸
164、264、364 バネ
165、265、365 バネ押さえ
181c リブ
182a 嵌合部
182b 係合部
261c、361c 円筒部
262d、362d 大径部
262e、362e 小径部
262f、362f 磁石ケース
262g、362g ピニオンギア
262h、362h ギア収容部
262i、362i ラックギア
362j 切欠き部
362k 突出部
370 クラッチバネ
M、MA、MB 磁石
R ランナー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図14